2017.08.14

会話のキャッチボール

昨日の日曜日の夜、あたしは、TBSラジオを聴きながら原稿書きをしてたんだけど、そしたら、久しぶりに「偶然の連鎖」が起こったので、今回はそれを報告したいと思う。まず、あたしは、夜の10時半に、毎週楽しみにしている『今晩は 吉永小百合です』を聴くためにラジコでTBSラジオをつけた。今回は先週に引き続き『日本のいちばん長い日』(文藝春秋新社)の半藤一利さんが戦争と平和について語る第2夜だったので、いつも以上に楽しみにしてた。とても素晴らしい内容だったので、聴き逃した人は、今週いっぱいはラジコのタイムフリーで聴くことができるので、ぜひ聴いてみてほしい。

で、『今晩は 吉永小百合です』が終わると、夜11時からは『ドランクドラゴン鈴木拓宅』、11時半からは『SOLIDEMO CLUB 8』、深夜0時からは『林原めぐみのTokyo Boogie Night』、0時半からは『高見沢俊彦のロックばん』と30分番組が続き、深夜1時に放送が終わる。あたしは、この中だと、『林原めぐみのTokyo Boogie Night』と『高見沢俊彦のロックばん』は昔から聴いてるけど、その間の1時間は他局を聴いていた。

だけど、今年の春、あたしの大好きな日本ハム・ファイターズの杉谷拳士選手がSOLIDEMOのメンバーたちと仲良くしてて、その流れから自分の登場曲にSOLIDEMOの曲を使ってるということを知り、この『SOLIDEMO CLUB 8』に2週連続でゲスト出演したので、その時から聴くようになった。そして、たった30分だけ他局に変えるのもメンドクサイヤ人なので、ついでに『ドランクドラゴン鈴木拓宅』も聴くようになった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、夜11時からの『ドランクドラゴン鈴木拓宅』は、スタジオをドランクドラゴンの鈴木拓さんの自宅という設定にして、毎週、そこにゲストが訪ねてくるという体(てい)のトーク番組なんだけど、今回は「ロマン峠」という若手の漫才コンビだった。ドランクドラゴンと同じ人力舎という事務所に所属するコンビで、事務所主催の漫才イベントで優勝した賞品として、この番組にゲスト出演できることになったという。

まだ、あんまり売れてないコンビみたいで、2人は、鈴木拓さんだけでなく、アシスタントの女子アナの宇垣美里さんにもいじられまくってたけど、中でも、コンビの片方の「ジュンマ君」というほうは、30歳になった今まで女性とお付き合いをしたことがないということで、そこをいじられまくってた。そして、どうして女性とお付き合いができないのかを調べるために、宇垣美里さんと2人で飲み屋に行ったらどんな会話をするのかをやってみることになった。

でも、ほとんど宇垣美里さんがリードする形で、「ジュンマ君」はボロボロで、すぐに鈴木拓さんからダメ出しが入ってしまった。すると、宇垣美里さんは、すぐにこんな感想を漏らした。


宇垣美里 「なんか、キャッチボールができてなかった。私ちゃんとボール投げてましたよね?」

鈴木拓 「ボール、投げてたね」


‥‥と、このやりとりはまだ続くんだけど、今回のエントリーで重要なのはこの部分だけなので、続きはサクッと省略して、次の番組、『SOLIDEMO CLUB 8』に進もうと思う。SOLIDEMO(ソルディーモ)は、身長180センチ以上の男子8人組のボーカルグループということまでは知ってるけど、あたしは杉谷選手からの流れで番組を聴いてるだけなので、メンバーの名前や顔までは分からない。で、今回、リスナーからの悩み相談にメンバーたちが答えるというコーナーに、ラジオネーム「野菜が食べれるようになりたい」という人から届いた、こんな悩み相談のメールが読み上げられた。


「SOLIDEMOの皆さん、こんばんは。私の最近の悩みです。自分ではがんばって相手と会話してるつもりでも、友達からは『世界観が強すぎる。お前とは話のキャッチボールができない』と言われてしまうことです。どうすればきちんと会話ができるようになりますか?きっとタケさんも私と同じように悩んでいると思います。なので、ここで私とタケさんの悩みを解決してください」


そう!また「キャッチボール」が登場したのだ!ちなみに「タケさん」というのは、SOLIDEMOのメンバーの1人で、この人も会話のキャッチボールが苦手らしい。このリスナーの悩みに答える中で、他のメンバーが「タケちゃんも会話のキャッチボールができないってよく言われるよね」とか「タケの場合は会話のキャッチボールじゃなくて会話のデッドボールだとかって言われてるよね」とか話してたので、あたしにも何となく理解できた。

そして、11時55分からの5分間のニュースをはさみ、深夜0時から『林原めぐみのTokyo Boogie Night』が始まった。林原めぐみさんは大好きなので、この番組は何年も前から聴いてるけど、今回は、変わった声の男性声優、蒼井翔太さんが、録音の音声でゲスト出演するというスタイルだった。蒼井翔太さんが一方的に話している音声に合せて、スタジオの林原めぐみさんが「ふんふん」とか「へえ」とか相槌を入れて、まるで会話をしているようにトークが進んでいく。

だけど、いくら大ベテランの声優さんとは言え、一方的に話している録音の音声に合せて会話を成立させるのは難しいから、これまでの流れから言えば、それこそ「会話のキャッチボール」ができていなかった。ま、それはどうでもいいんだけど、蒼井翔太さんは最後に、こんな質問を林原めぐみさんに投げかけてシメた。


蒼井翔太 「日本蕎麦屋さんのカレーとか、牛丼屋さんのカレーとか、和食屋さんのカレーは和風だしが効いてて美味しいとよく聞くんですけど、カレー屋さんの蕎麦、どう思いますか?お蕎麦屋さんのカレーは美味しいけど、カレー屋さんのお蕎麦ってどうなんだろう?って思ってます」


すると、この質問に対して、林原めぐみさんは、こんなふうに答えたのだ。


林原めぐみ 「あたし、カレー屋さんで出してるお蕎麦に遭遇したことがない!カレー屋さんが出してるパスタはあるんだけど、カレー屋さんて、そもそも十割蕎麦とか出してるとこある?ねえ?『どう思いますか?』って言われたアカツキには、食べたことがないので『分かりません』って答えるしかないんですけど、でも、あえてそれをやってるカレー屋さんがあったのならば、『アグレッシブ~!』って思うかな?(笑)」


あたしは、蒼井翔太さんは「もしも日本蕎麦を出してるカレー屋さんがあったとしたら、そういうお店の日本蕎麦ってどう思いますか?」という仮定の質問をしたんだと思ってたから、林原めぐみさんがマジレスしたことに驚いてしまい、「会話のキャッチボールができてないな~」と思ってしまった。

そして、0時半になり、この日の最後のTBSラジオの番組、『高見沢俊彦のロックばん』が始まった。今回は、高見沢俊彦さんの書いた文学に関するエッセイを読んだ編集者から「小説を書いてみませんか?」と言われて、処女小説『音叉』を書き上げたという話だった。何本かプロットを書いた中から編集者に選んでもらい、ツアー中、移動の車の中でも楽屋でも原稿を書き続け、ようやく完成したのだと言う。そして、高見沢俊彦さんは、次のように説明した。


高見沢俊彦 「自分の中で『行けるかな?』って思ったのはね、ある程度、書いたものを編集者の方にお見せするんですよ。すると『いいですね!これ!』って言われるんですよ。『ホントですか?』って、自分でいいか悪いか分からないから。曲はある程度、自分で分かるんだ。この曲、いいな、とか。でも、小説に限って言うと、分かんないじゃん。だから、そこは編集者の方の判断にすべてを委ねなきゃならないって言うか、そう言われて、励まされて、そういった部分で、キャッチボールをしながら、今回の『音叉』を書き上げたんですけども、これは決して実話でも伝記でもありません。これは創作なので、もちろん今までに自分がしゃべってきたことが少し入ってるかもしれないけど、これは創作なので、伝記じゃありませんので、皆さんもその辺は考慮して読んでいただけたら嬉しいなと思うわけです」


でででで出たーーーー!!‥‥ってなワケで、1つ前の『林原めぐみのTokyo Boogie Night』では、残念ながら「キャッチボール」という言葉は出なかったけど、『ドランクドラゴン鈴木拓宅』から『SOLIDEMO CLUB 8』へとバトンタッチしてきた「キャッチボール」が、この『高見沢俊彦のロックばん』で復活したのだ!


‥‥そんなワケで、今はプロ野球だけでなく、夏の甲子園大会も連日熱戦が繰り広げられてるから、ラジオのパーソナリティーも野球の話題を取り上げることが多く、その中で「キャッチボール」という言葉が出てくることもある。だけど、今回のケースは、実際の野球の「キャッチボール」じゃなくて、3番組とも「会話のキャッチボール」という比喩表現なのだ。この言い回しは、昔からよく使われているものなので、複数の番組で偶然に重なることもありえるだろう。だけど、これだけ違ったシチュエーションで、これだけ連続して重なることは珍しいと思う。そして、これだけ連続してしまうと、あたしとしては「偶然の連鎖」のフレーバーを強く感じちゃうワケで、「キャッチボール」という言葉が出てこなかった『林原めぐみのTokyo Boogie Night』まで、コジツケ気味に聴いてしまう今日この頃なのだ(笑)


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