2014.11.22

パー子のプロ野球大改革

今の日本のプロ野球って、セ・リーグの6チーム、パ・リーグの6チームが、それぞれ春から秋までペナントレースを戦い、それぞれの上位3チームをAクラス、下位3チームをBクラスとして、セもパもそれぞれAクラスの3チームでCS(クライマックスシリーズ)を戦い、勝ち残ったセとパのチーム同士で日本一を決める日本シリーズを戦ってる。だけど、このシステムは賛否両論で、特に、今年みたいにセ・リーグのペナントレースで優勝した読売ジャイアンツが、CSで阪神タイガースに4タテにされ日本シリーズに行けなくなる‥‥なんてことになると、千秋ちゃんが徳光さんに「とらや」のヨーカンを送ることになり、ジャイアンツファンは不満爆発だろう。

現在のCSは、まずはAクラスの2位と3位が戦い、勝ち残ったほうが1位のチームと戦うんだけど、1位のチームには「1勝0敗」からスタートするというハンデが与えられてる。だから、完全に平たい状態での勝ち抜き戦じゃなくて、ペナントレースで優勝したチームは、それなりに有利になってる。だけど、今年のセ・リーグみたいなこともあるワケで、そうなると、長いペナントレースを戦って優勝したチームのファンは腹が立つワケだし、CSで勝って棚からボタモチを手に入れたチームのファンは狂喜乱舞して道頓堀にダイブすることになる。

そして、日本シリーズに進出して勝ったチームのファンは「やったぜ!日本一だ!」って喜ぶワケだけど、CSはプレーオフとは違うから、CSで負けてもペナントレースで優勝してるチームのファンは、「日本シリーズで勝って日本一になったチームに、うちのチームはペナントレースで勝ってるから、うちのチームこそが真の日本一だ!」って言うワケだ。つまり、日本一が2チームになっちゃうワケで、今の日本のプロ野球のCSってシステム、面白いことは面白いけど、やっぱり納得が行かない部分もある今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、日本ハムファイターズのファンなので、前回のブログの「流行語大賞」の「カープ女子」のとこに書いたように、「ハム子」であり「公子」でもある。そして、日ハムの次に好きなのが、ロッテマリーンズと中日ドラゴンズなので、「ロッテ女子」でもあるし「ドラミ」でもある。でも、あたしは、ペナントレース中はパのゲームのラジオ中継ばかり聴いてるから、ザックリと言えば「パ・リーグのファン」てワケで、つまりは「パー子」ってワケだ(笑)

で、そんな「パー子」なあたしが、今のCSの問題点をなくすために考えたのが、「リーグ入れ替え制度」だ。これは、我ながら素晴らしいアイデアだと思うので、多くのプロ野球ファンに賛同してもらえると自負してる‥‥ってなワケで、さっそく自信満々に発表しちゃうけど、あたしが考えた「リーグ入れ替え制度」ってのは、現在のセ・リーグとパ・リーグを廃止にして、AリーグとBリーグにするというものだ。

まずは、セ・リーグの6チーム、パ・リーグの6チームが、今まで通りに、それぞれペナントレースを行なう。そして、ペナントレースが終わった時点で、セもパも上位3チームをAクラス、下位3チームをBクラスに分ける。ここまでは今と同じだ。だけど、CSは行なわずに、セの優勝チームとパの優勝チームで日本シリーズを行ない、勝ったほうを日本一とする。これなら、誰からも文句の出ない形で、堂々と「日本一」を名乗れる。

そして、ここからが大改革なんだけど、次のシーズンは、セ・リーグの上位3チームのAクラスと、パ・リーグの上位3チームのAクラス、この6チームを「Aリーグ」としてペナントレースを行なう。セとパの下位3チームのBクラスは、当然、「Bリーグ」だ。今年、この制度を導入してたとしたら、日本シリーズはジャイアンツとホークスが戦ってたワケで、どっちが勝っても、誰からも文句の出ない「真の日本一」を名乗れてたハズだ。そして、来年は、ジャイアンツ、タイガース、カープ、ホークス、バファローズ、ファイターズが「Aリーグ」としてペナントレースを行ない、残るセとパの6チームが「Bリーグ」を行なってた。

こんなふうに、毎年、上位3チームと下位3チームを入れ替えながらペナントレースを行なって行けば、どちらかのリーグにだけ強い選手が偏るようなこともなくなるし、何よりも観てるファンが楽しめるようになると思う。今のシステムだと、セ・リーグのチームとパ・リーグのチームが戦うのは、セ・パ交流戦、オールスターゲーム、日本シリーズなどの短期戦だけで、シーズンを通して戦うことはないから、セとパのチーム同士の力の差、選手同士の力の差は、あまり分からないし、運による勝ち負けも多い。

でも、セ・リーグのジャイアンツ、タイガース、カープ、パ・リーグのホークス、バファローズ、ファイターズが、シーズンを通して総当たりで戦ったら、ホントの力の差も見えて来るし、何よりも、こんな組み合わせでのペナントレースが行なわれるなんて、想像しただけでワクワクしちゃう。もちろん、「Bリーグ」のほうだって目が離せなくなる。だって、「Bリーグ」で上位3チームに入れば、翌年は「Aリーグ」で戦えるからだ。一方、「Aリーグ」のほうは、上位3チームに入れなければ、翌年は「Bリーグ」だ。ね?面白そうでしょ?


‥‥そんなワケで、これが、あたしの考えた「リーグ入れ替え制度」なんだけど、この制度を導入すれば、毎年のペナントレースを新鮮な気持ちで楽しめるようになるし、何よりも「日本一」に関しての不満がなくなると思う。やっぱり、あたしは、2リーグ制でやるのであれば、両方のリーグの優勝チーム同士で日本シリーズを戦うのがスジだと思う。長いペナントレースを戦って、やっとこさ優勝したって言うのに、その後のホンの数試合で大ドンデン返しだなんて、ちょっと納得が行かない。この「リーグ入れ替え制度」を導入すれば、ジャイアンツファンの「ジャイ子」も、タイガースファンの「トラ子」も、カープファンの「カープ女子」も、ベイスターズファンの「ハマっ娘」も、ドラゴンズファンの「ドラミ」も、スワローズファンの「ヤクルトレディー」も、バファローズファンの「オリ姫」も、ホークスファンの「鷹ガール」も、マリーンズファンの「ロッテ女子」も、ライオンズファンの「西武女子」も、ゴールデンイーグルスファンの「楽天女子」も、そして、あたしのようなファイターズファンの「ハム子」も、否、パ・リーグファンの「パー子」も、みんな納得すると思う今日この頃なのだ♪


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2014.11.21

今年の流行語大賞のノミネート50語

毎年、この時期になると、その年の「流行語大賞」にノミネートされた50語が発表されて、12月になると大賞が決定する。で、今年もノミネートされた50語が発表されたんだけど、ザッと見てみたら、例年と同じく、あたしが見たことも聞いたこともない言葉がけっこう混じってた‥‥ってワケで、今日は冒頭から、今年の「流行語大賞」にノミネートされた50語について、1つずつ「あたしが知ってるか、知ってないか」を書いてってみようと思う。良かったら、皆さんもご一緒に、「知らない言葉」「聞いたこともない言葉」の数だけでも数えてみてほしい。


「2014年度の流行語大賞にノミネートされた50語」

1、輝く女性
これは、アレだよね?9月の安倍改造内閣で安倍首相が目玉政策として鳴り物入りで掲げたキャッチフレーズのことだよね?だけど、結局は「女性活用」のための法案をぜんぶ廃案にして、政権延命のための「大義なき解散総選挙」に突っ走っちゃったんだから、いつものように「絵に描いた餅」だったワケだけど(笑)


2、STAP細胞はあります
さすがにこれは知ってるよ。小保方晴子さんのセリフだよね。でも、それなら「STAP細胞はありまーーーす!」って伸ばして「!」を付けるべきだよね。


3、バックビルディング
初めて聞いた言葉で、見たことも聞いたこともない。当然、意味も知らない‥‥ってワケで、今、調べてみたら、積乱雲が連続して発生して豪雨を振らせる現象のことで、広島市の土砂災害の報道などで使われた言葉だそうだ。広島市のニュースは心配でよくチェキしてたけど、この言葉は知らなかった。


4、まさ土
これも何のことだか分からなかった上に、あたしが最初に見た「ノミネート50語」のネット記事には「まさ士」って書いてあったのだ。「まさし?って人の名前なのかな?」って思って、グーグル先生に聞いてみたら、検索トップに「まさ士」という人のツイッターアカウントが表示されたので、どんな人なんだろうと思ってアクセスしてみたら、フォワ―が数十人の一般市民で、有名人でも何でもなかった。だけど、他にはコレと言った検索結果がないので、あたしは不思議に思ってたんだけど、別のネット記事を見たら、「まさ士」じゃなくて「まさ土」になってた。そして、これを調べてみたら、漢字で「真砂土」、花崗岩が風化してできた砂のことで、雨で土砂崩れになりやすい土壌、これも広島市の土砂災害からの言葉だった。


5、トリクルダウン
これは知ってる。アベノミクス信者の御用学者の十八番の言葉だ。ザックリ言えば「裕福層がさらに裕福になれば、そこからこぼれ落ちたお金が貧困層にも回るようになる」っていうお金持ちに都合のいい理論だ。あたしは、庶民を増税して大企業を減税するアベノミクスのことを「まずは俺たち金持ちがもっともっと儲けるから、そしたら俺の財布からこぼれ落ちた小銭をお前ら貧乏人が拾えばいい」という政策だって解説したけど、ようするに、これがトリクルダウンだ。


6、デング熱
これも、もちろん知ってる。今年は西アフリカで致死率の高い「エボラ出血熱」が大流行したから、どうしても「デング熱は大したことない」って風潮が広まっちゃったけど、デング熱でも死亡するケースはあるんだから、来年の夏も気をつけてほしい。


7、ダメよ~ダメダメ
一応、知ってる。ただ、あたしは、テレビのない生活をしてるので、「日本エレキテル連合のダメよ~ダメダメというギャグが流行っている」ということだけは知ってたけど、一度も見たことがなかったため、「連合」という名称から、ずっと「5~6人のお笑いグループ」だと思い込んでた。そして、しばらく前に文化放送「ゴールデンラジオ」にゲスト出演した時も、大勢のメンバーはスタジオに入れないので、メンバーの中から女性2人が代表として出演したんだと思い込んでた。だから、女性2人のコンビだと知ったのは、つい最近だ。そして、未だに見たことがない。


8、2025年問題
これは知ってる。「団塊の世代」と呼ばれる人たちが、2025年には75歳、つまり「後期高齢者」になり、日本は一気に高齢者の割合が多くなる。このまま行くと、2025年からは日本国民の4人に1人が75歳以上になる。65歳以上の「前期高齢者」も入れると、日本国民の3人に1人が「高齢者」になる。つまり、公明党が「100年は安心」と断言した日本の年金制度が破綻するってワケだ。


9、危険ドラッグ
これも知ってる。つーか、よくもまあ、こんなにダサいネーミングを思いつくよね。そのうち「母さん助けて詐欺」と同じ運命をたどりそうな予感がしてる。


10、アイス・バケツ・チャレンジ
もちろん、これはよく知ってる。テレビのないあたしにとって、世の中のこと、世界のことを知る手段はネットとラジオだけだから、こうしたネット発の話題には詳しい。まだ日本に入って来なかったうちから、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグやマイクロソフトのビル・ゲイツ、数々のセレブたちが氷水をかぶる動画や画像を見てた。日本では賛否両論あったけど、アメリカらしいっちゃアメリカらしいノリだから、日本人には馴染まない部分もあったと思う。あたし的には、前にもこのブログで紹介したけど、ふかわりょうさんの以下の見解と同じだ。

「バケツの氷水をかぶるキャンペーンに賛否両論あるそうだけど、日本てさ、こういうことがあるたびに必ず賛否両論が起こるよね。僕は、こういうのって、やりたい人はやればいい、やりたくない人はやらなければいい、と思うんだよね。そして、やった人のことを批判しない、やらなかった人のことも批判しない、これでいいと思うんだよね」


11、家事ハラ
これは知らなかった。今、初めて見た。でも、家事に関するハラスメントのことなんだろうと想像はつく。ただ、家事をしない奥さんに対してダンナが暴力をふるうことなのか、鬼嫁が気の弱いダンナに家事を押し付けることなのか、それとも別のパターンなのか、そこまでは分からない。


12、マタハラ
これは知ってるし、何度かは耳にしてる。「マタニティハラスメント」の略で、会社勤めなどの働いている女性が、妊娠したことを上司に報告すると、それを理由に解雇されたり、解雇はされなくても職場で嫌がらせを受けたりすることだ。


13、ありのままで
知りたくなくても、これだけ連呼されると、テレビのないあたしの耳にも、嫌でも入ってくる。「アナと雪の女王」という3Dアニメ映画の主題歌だか劇中歌だかで、松たか子、紗栄子、MayJのうちの誰かか、もしくは複数の人が歌ってるらしい‥‥ってレベルの知識しかない。あたしがこの歌を最後まで聴いたのは、こないだの文化放送の「浜まつり」で、フリーアナの宮崎宣子さんが熱唱した時だけだ。


14、レリゴー
前出の「ありのままで」は邦題で、原題が「レット・イット・ゴー」なので、それを略して、というか、英語バージョンの歌だと「レット・イット・ゴー」の部分が「レリゴー」と聴こえるので、この歌のことを「レリゴー」と言う人もいる、という程度の知識しかない。もしかしたら細部は違ってるかも知れないけど、とりあえず、この言葉は「知ってる」にカウントする。


15、こぴっと
まったく知らない。何のことだかぜんぜん分からない。で、今、調べてみたら、NHKの朝の連続ドラマ「花子とアン」の中で使われた甲州弁で、「こぴっと」というのは「しっかり」とか「きちんと」という意味だそうだ。ようするに、「あまちゃん」の「じぇじぇじぇ!」みたいな感じでノミネートされたんだと思うけど、「花子とアン」という連続ドラマが放送されてたことすら知らなかったあたし的には、それこそ「じぇじぇじぇ!」って感じだ(笑)


16、ごきげんよう
「ごきげんよう」って、小堺一機さんが司会のテレビ番組のことなのかな?それなら知ってるけど、今もやってるのか、今は別の番組を放送してるのかも分からないし、あたしが20代のころからずっと続いてたテレビ番組が、今年になってノミネートされた意味が分からない。もしかして、「笑っていいとも!」みたいに、長年続いて来た番組が終了して、それでノミネートされたのかな?それとも、他に何かの理由があるのかな?もしくは、テレビ番組とは別の何かの「ごきげんよう」なのかな?まったく想像もつかないので、これは「知らなかった」にカウントするしかないな。


17、リトル本田
これも分からない。ぜんぶカタカナだったら、確かホンダのスーパーカブをスマートにしたみたいな原チャリで「リトルホンダ」ってのがあったように記憶してるんだけど、「本田」が漢字だから違うと思うし、何よりも昔の原チャリの名前が今年の流行語にノミネートされる意味が分からない。もしかしたら、「本田」はサッカーの本田選手のことで、「未来の本田選手」と呼ばれてるジュニアチームの選手のことなのかな?う~ん、やっぱり分からないや。


18、J婚
まったく分からない。まさか「女子高生と結婚すること」とか「女子高生の婚活」とかの意味なのか?でも、それだったら「JK」って書くよね?‥‥ってワケで、これは気になったから調べてみたら、「J」は「ジェイ」じゃなくて「じえい」と読むそうで、「じえい婚」、つまり、自衛隊員と合同お見合いをして、自衛隊員の結婚相手を探すことだそうだ。それなら「集団的自衛婚」て言えばいいのに(笑)


19、ゴーストライター
これは分かる。「ゴーストライター」って言葉は昔からあるから、今年の流行語にノミネートされたってことは、これは佐村河内守さんのことだろう。


20、タモロス
この単語を目にするたびに、あたしは大好きだった芦毛の「タマモクロス」を連想しちゃうんだけど、これは、「タモリ・ロス」の略だ。長年続いて来た「笑っていいとも!」が終わってしまい、平日のお昼にテレビをつけてもタモリさんの顔を見られなくなったこと、いつもそこにあったものが、突然、消えてしまったことによる喪失感を「ペット・ロス」みたいな感じで表現した造語で、「あまちゃん」が終わったことによる「あまロス」なんて言葉もあった。


21、マイルドヤンキー
これは、言葉だけならネットとかで何度か目にしたことがあるけど、詳しい意味は分からない。あたしのザックリとした把握だと、ようするに「エグザイルみたいな人たち」のことだと思ってるんだけど、どうなんだろう?ようするに、本物のヤンキー、本物の不良じゃないけど、ヤンキーっぽいファッションや趣味をしてる人たちのことだと認識してるんだけど、それでいいのかな?「知ってる」か「知らなかったか」の判断のために、今、調べてみたら、まあまあ当たってたので、これはちょっとオマケで「知ってた」にカウントする。


22、リベンジポルノ
これは何度もニュースで目にしたから、知ってる。付き合ってた時に撮った彼女のヌード写真やビデオを、別れたあとにネット上にバラ撒いたりして嫌がらせをすることだ。もちろん、男女が逆のパターンもあるだろうし、同性のカップルの場合もあるかもしれない。


23、JKビジネス
これも知ってる。「JK」は「女子高生」のことで、「JKお散歩」のように、女子高生を使った商売の総称だ。


24、絶景
これは分からない。もちろん「絶景」という言葉は知ってるけど、この言葉がどこで何に対して流行したのか、どうして流行語大賞にノミネートされたのか、まったく分からない。念のために「絶景」で検索してみたんだけど、それこそ日本や世界の「絶景」が表示されるだけで、何で流行語大賞にノミネートされたのかは分からなかった。


25、レジェンド
これも「絶景」と同様に分からない。もちろん言葉は知ってるけど、どうして「レジェンド」がノミネートされてるのか、まったく分からない。「レジェンド」と聞いてあたしが思いつくのは、ボブ・マーリィのベストアルバムのタイトルと、ホンダの車くらいだけど、どちらも何年も前からある。


26、ゆづ
これまた分からないし、今度は言葉の意味も分からない、2人組の歌手の「ゆず」は知ってるけど、これは「ず」じゃなくて「づ」だもんね。いったい何のことなんだろう?‥‥ってなワケで、さっそくグーグル先生に聞いてみた。そしたら、この「ゆづ」って、男子フィギュアスケートの羽生結弦選手のことなんだって!男子フィギュアスケートには興味ないけど、そんなあたしでも羽生結弦選手の名前くらいは知ってるよ。「はぶ」じゃなくて「はにゅう」って読むことも知ってるし、「結弦」を「ゆづる」って読むことも知ってる。だけど、まさか「ゆづ」なんてニックネームで呼ばれてたなんて、これはぜんぜん知らなかった。


27、妖怪ウォッチ
もちろん知ってる。GyaOでアニメが無料配信されてたから、話題になった時に1話を観てみたんだけど、あまりにもくだらなくて、あまりにも幼児向けすぎて、すぐに観るのをやめた。だから、あたしが知ってるのは、主人公の男の子が、大きな木の下にあったガチャガチャを回して、オバケみたいなのと出会うシーンまでだ。


28、塩対応
今、初めて見たし、もちろん、まったく分からない‥‥って、そう言えば、ゆうべのTBS「JUNK おぎやはぎのメガネびいき」で、おぎさんが、AKBだか何だかのナントカちゃんとセックスするとアソコから潮を吹くって言ったら、やはぎさんが「おっ?塩対応か?」って言ってたことを思い出した。あたしは内職をしながらナニゲに聴き流してたから、明確には覚えてないんだけど、「おっ?塩対応か?」のあとに「そりゃあ違うだろ」って言って笑ってたから、これはジョークなんだろう。だいたいからして、セックスしてアソコから潮を吹く女性を表わす言葉なんかが流行語大賞にノミネートされるワケがない。だから、これは「知らない」だ。


29、マウンティング(女子)
これも、今、初めて見たし、もちろん意味なんてまったく分からないし、それ以前に「(女子)」ってのは何なんだろう?もしかして、格闘系のスポーツで、それの「女子」ってことなのかな?‥‥ってなワケで調べてみたら、あたしの予想は完全にハズレてた。これって、女性同士が会話したりネット上でやりとりしたりする時に、自分のほうが優位に立つような言い回しをすることなんだって。「マウンティング」というのは、動物とかが自分の強さをアピールして、相手が自分に逆らわないようにする行動のことで、たとえば、鳥が翼を大きく広げて相手を威圧したり、猫が他の猫よりも高い場所を陣取ったりすることだそうだ。そして、この「マウンティング(女子)」というのは、たとえば、すごくスレンダーでスタイルのいい女性に対して、ちょっとポッチャリ体型の女性が「あなたは細くていいわよねえ。あたしなんか胸が大きすぎて服を買う時に困っちゃうのよ」なんて言って、暗に「あんたは胸がないわよね」ってことを刷り込み、会話の上で自分が上位に立とうとすることだそうだ。つーか、こんなメンドクサイヤ人なことが、ホントに流行ってるの?


30、こじらせ女子
これも知らないし、この言葉を目にした記憶もないけど、何かにつけて問題をこじられる女子のことなんだろうな?‥‥っていう推測はできる。でも、ぜんぜん知らなかった言葉なので、ここでは「知らなかった」にカウントする。


31、女装子
これは知ってる。女装するのが趣味の男の子ことで、「男の娘(こ)」っていう呼び方があることも知ってる。ただ、どうしてこれが今年の流行語大賞にノミネートされたのかが分からない。女装が趣味の男の子なんて昔からいるし、今年になって、突然、女装が流行したなんて話も聞かないし、何でノミネートされたんだろう?たとえば、「男の娘」って言葉がノミネートされたのなら分かるけど、う~ん、何でだろう?言葉は知ってても、何でノミネートされたのかが分からないから、「絶景」や「レジェンド」と同じく、これは「知らなかった」にカウントするしかないだろう。


32、号泣会見
これなら分かるし、これが分からない人はほとんどいないだろう。もちろん、兵庫県議だった野々村竜太郎氏のことだ。犯した罪は重いけど、たった数分の映像で、全世界を大爆笑させた功績は大きい。多くのお笑い芸人が、野々村氏のことを羨ましがり、悔しがってた。おぎやはぎの2人なんて、「野々村さんにぜんぶ持ってかれちゃったよ~」って嘆いてた(笑)


33、セクハラやじ
これも分かる。これは、東京都議の塩村文夏氏だ。もちろん、塩村氏が「セクハラやじ」を言ったのではなく、自民党の鈴木章浩都議から言われたのだ。他にも複数の男性都議から「セクハラやじ」が飛び、この問題によって、日本の「やじは議会の華」という悪しき伝統が見直されるキッカケになった。


34、集団的自衛権
もちろん、これも分かる。日本の首相が日本国憲法の解釈を180度変更するのに、国民投票も行なわずに、自分の身内だけの閣議決定で変更してしまうという暴挙を働き、日本の民主主義に泥を塗ったことは、後世まで「自民党の最大汚点」として語り継がれて行くだろう。


35、限定容認
これは前出の「集団的自衛権」に付随する言葉で、つまりは詭弁のために使われたワケだ。「集団的自衛権の行使を容認する」と言ったら問題になるが、「集団的自衛権の行使を限定容認する」と言えば、いつでも言い逃れができる。「消防署から来た」と言って消火器を売りつけたら問題になるが、「消防署のほうから来た」と言えば、いつでも言い逃れができる。これが自民党の常套手段だ。


36、積極的平和主義
これまた「集団的自衛権」に付随して出て来た言葉だけど、5月15日の記者会見で、紙芝居みたいパネルを使って熱弁した安倍首相のパフォーマンスは、ホントにツッコミどころが満載で、あたしはお腹がいっぱいになっちゃった。とりわけ、開いた口からエクトプラズムが出て来て幽体離脱しちゃいそうになったのが、この「積極的平和主義」という表現だ。日本に攻撃を仕掛けて来そうな国を見つけたら、こっちから先に相手の国に軍隊を送り込んで、相手が攻撃を開始する前にボコボコにしちまえ!って、これを「積極的平和主義」って、これこそ「ものは言いよう」の極致だと思った。


37、勝てない相手はもういない
これは知ってる。男子テニスの錦織圭選手が、夏の全米オープンの時に言った言葉だ。その後も、錦織選手は素晴らしい活躍で、ついにシングルスのワールドランキングを5位まで上げた。


38、カープ女子
広島カープのファンの女子のことだ。今シーズン、広島カープは調子が良かったので、ナニゲに女子のファンが急増して、それも可愛い女の子が多いと言うことで、けっこう注目された。ちなみに、他のチームの女子のファンの呼び名は、読売ジャイアンツが「ジャイ子」や「G女」、阪神タイガースが「トラ子」や「トラ姫」や「トラ女」、横浜ベイスターズが「ハマっ娘」や「ベイガール」、中日ドラゴンズが「竜子」や「ドラミ」、ヤクルトスワローズが「ヤクルトレディー」、オリックスバファローズが「オリ姫」、ソフトバンクホークスが「鷹ガール」、ロッテマリーンズが「ロッテ女子」、西武ライオンズが「西武女子」、楽天ゴールデンイーグルスが「楽天女子」‥‥って、この辺まで来ると芸がないんだけど、あたしの応援してる日本ハムファイターズは「ハム子」、そして、この「ハ」と「ム」を組み合わせて「公子」、やった~!あたしと同じ「キミコ」だ~!(笑)


39、ワンオペ
これも分かる。「ワン・オペレーション」の略で、「すき家」で問題になったけど、飲食店やコンビニなどのバイトを1人でこなすこと。


40、ハーフハーフ
これも分かる。女子フィギュアの浅田真央ちゃんが、会見で記者から現役を続けるかどうかを聞かれた時に答えたセリフだ。たぶん「フィフティ・フィフティ」って言いたかったんだろうけど、真央ちゃんらしくて可愛かったから、あえてツッコミはしない(笑)


41、消滅可能性都市
これまた分かる。調子いいぞ、あたし(笑)‥‥ってなワケで、掛け声だけの「少子化対策」で、人口減少に歯止めが掛からない日本では、このまま進むと、将来的に住民がいなくなって消滅してしまう可能性がある自治体がたくさんある。今年の春ごろに話題になって、ニュースでも報じられてたけど、特に「東京都の豊島区が消滅してしまう」という報道を覚えてる人も多いと思う。今、調べてみたら、全国に896もの「消滅可能性都市」があるそうだ。896すべてを書くことはできないので、東京都だけを挙げてみるけど、豊島区、日の出町、檜原村、奥多摩町、大島町、利島村、新島村、神津島村、御蔵島村、八丈町、青ヶ島村の11自治体だ。このまま行くと、伊豆七島のほとんどが無人島になっちゃうね。


42、壁ドン
これも知ってる。壁際に立ってる女性に対して、男性が女性をはさむように両手を壁にドンと突いて、耳元で何かラブリーな言葉を囁いたりするのがベーシックなパターンで、BL的には男性同士だったり、いろんなパターンもあるけど、基本、大柄な人が小柄な人に対して行なわないと絵にならない。壁際に立ってる大林素子さんに対して、なべやかんさんが壁ドンしても笑いしか取れないだろう。ちなみに、あたしが誰かに壁ドンされたら、たぶん反射的に股間を膝で蹴り上げちゃうと思うので、あたしにはやらないほうがいい(笑)


43、ミドリムシ
「ミドリムシ」は知ってるけど、これが何でノミネートされてるのかが分からない。もしかしたら、あたしの知ってる「ミドリムシ」とは別のものなのかも知れないけど、まったく分からない。だから、これは「絶景」や「レジェンド」や「女装子」と同じで、「知らなかった」にカウントする。


44、壊憲記念日
これは初めて聞いた言葉だ。たぶん、安倍首相が憲法解釈を強引に変えたことを皮肉った造語なんだろうけど、あたしは初めて見た。


45、イスラム国
これは、知らない人はほとんどいないだろう。もともとは「イラクとシャームのイスラム国 (Islamic State in Iraq and al-Sham)」を名乗り、頭文字から「ISIS」と呼ばれてたけど、今年の6月29日、最高指導者が「これからはイスラム国(Islamic State)と名乗る」と宣言した。そのため、宣言通りに「イスラム国」と表記するケースもあるけど、イスラム圏の国々の人たちから批判が出ているため、今でも「ISIS」と表記しているケースもあり、現在は表記が混在している。


46、雨傘革命
これも分かる。香港の民主化デモの象徴の1つだ。もともとは警官隊の投げる催涙ガスを防ぐために雨傘を使ったのが始まりだけど、そのうち、雨の日には警官隊に雨傘を差し出したり、雨傘にメッセージを書いて広げたり、いろいろな使われ方をするようになり、「アンブレラ・レボリューション」という言葉が生まれた。「雨傘革命」は、それを直訳したものだ。


47、昼顔
これは分からない。まさかストレートにお花の「昼顔」のことじゃないよね?‥‥ってなワケで、またまたグーグル先生に聞いてみたんだけど、トップに表示されたのが「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」というフジテレビのドラマだった。こんなの聞いたことないけど、検索のトップに表示されるってことは、それなりにヒットしたのかな?つーか、トップだけじゃなくて、次も次も次も次も、このドラマが検索結果に並んでるから、きっと、このドラマのことなんだろう。とりあえず、「花子とアン」もまったく知らなかったし、この「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」もまったく知らなかったし、テレビ関係はダメだ、あたし。


48、塩レモン
う~ん、これも分からない。いったい何なんだろう?まさかレモンにお塩をつけて食べるとは思えないし、それとも、レモンを絞って、お砂糖の代わりにお塩を入れて、それをミネラルウォーターとか炭酸水とかで割って飲む健康法?‥‥ってなワケで、連続してグーグル先生に助けてもらったら、切ったレモンをお塩に漬け込むもの‥‥ってことだけは分かった。でも、それをどうするのかな?特に興味はないから、これ以上は調べなくていいや。


49、ビットコイン
やっと知ってるのが来た!これはネット上の仮想通貨のことで、「何十億円が消えてしまった!」とか「とても便利!」とか、いろんな声があるけど、あたしにはまったく関係ない。あたしの動物的本能が「ウサン臭い」と言ってるから、死ぬまで関わる気はない。「ウサン臭い」と感じたものに関わらなければ、儲かることもない代わりに、絶対に損をすることもないからだ。


50、エボラ出血熱
何で最後の50番目が「エボラ出血熱」なんだよ!これをノミネートするのなら、ずっと前の「デング熱」の次に書けよ!「集団的自衛権」のとことかは同じジャンルのものが並んでたのに、何でこれだけジャンルを無視して最後に持って来るんだよ!まさか「感染が恐くて隔離した」とかなのか?‥‥ってなワケで、何とか50語、すべてにコメントを付けたり、ツッコミを入れたり、疑問を呈したりしつつ、フルマラソンを走りきることができた!


‥‥そんなワケで、今年の「流行語大賞」にノミネートされた50語のうち、あたしが知らなかったもの、言葉は知ってても何でノミネートされたのか理由が分からなかったものは、合計18語だった。去年は半分以上も分からなかったから、少しは進歩したようだ。でも、このノミネートを伝えてるネット記事の見出しが「流行語大賞「ダメよ~ダメダメ」など50語が出そろう」だったので、見出しにもなるくらいだから「ダメよ~ダメダメ」が有力候補なんだろうけど、その「ダメよ~ダメダメ」を一度も見たことがなくて、唯一、ラジオで聴いた時にも何が面白いのか理解できなかったあたしは、やっぱり、世の中の「流行」とは無縁の生活をしてるんだと再確認した今日この頃なのだ。


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2014.11.19

人間五十年

昨日18日、俳優の高倉健さんが亡くなったと報じられた。亡くなったのは11月10日とのことで、1週間ほどが過ぎてからの発表となった。享年83歳とのことなので、現在の日本人の男性の平均寿命よりは長生きしたことになるけど、今の日本はずいぶん平均寿命が延びたので、83歳でも「大往生」と言っていいのかどうか、ちょっと迷ってしまう。

で、平均寿命が延びた現在の日本でも、躊躇なく「大往生」と言えるのが、92歳で亡くなった森光子さんや、96歳で亡くなった森繁久弥さんだろう。いくら平均寿命が延びたとは言え、さすがに90歳を超えていれば、これはやっぱり「大往生」と言えると思う‥‥ってワケで、高倉健さんは2014年11月10日に亡くなったけど、驚いたことに、森光子さんが亡くなったのが2012年11月10日で、森繁久弥さんが亡くなったのが2009年11月10日なのだ。3人とも同じ11月10日に、それも、わずか5年間のうちに亡くなってるのだ。こんな偶然って、ホントにあるんだね。

その上、森光子さんが亡くなった2012年11月10日には、クレージーキャッツの桜井センリさんも86歳で亡くなってる。さらに言えば、2008年11月10日には、ザ・ゴールデンカップスのデイヴ平尾さんが63歳で亡くなっていて、2006年11月10日には、漫画家のはらたいらさんが、デイヴ平尾さんと同じ63歳で亡くなっている。もっとさかのぼれば、1965年11月10日には、11代目の市川團十さんが56歳で亡くなっていて、1891年11月10日には、フランスの詩人のランボーが、37歳の若さで亡くなっている。


‥‥そんなワケで、今日はテーマがテーマなので「いかがお過ごしですか?」は省略して先へ進むけど、現在の日本人の平均寿命は、男性が「80.21歳」で、香港、アイスランド、スイスに次ぐ世界4位、女性が「86.61歳」で、世界1位だそうだ。だから、この平均寿命から見れば、83歳で亡くなった高倉健さんは「大往生」と言っても良さそうなんだけど、あたしは、どうしても高倉健さんには「大往生」と言う言葉を使いたくない。

で、いろいろと考えてみたんだけど、これは、晩年の外見やイメージの問題なんだって分かった。「大往生」と言えば、やっばり「お年寄り」で、それも「チョーお年寄り」で、男性なら「おじいちゃん」、女性なら「おばあちゃん」だ。森光子さんは、いくら髪を黒々と染めてても、いくらキレイにお化粧してても、いくら「でんぐり返り」をしても、さすがに90歳を過ぎたんだから「おばちゃん」じゃなくて「おばあちゃん」だ。森繁久弥さんなんて、髪も髭も真っ白だったし、何よりも若い女優さんのお尻を撫でても叱られなかったのが、「おじいちゃん」であることの証だった。

だけど、高倉健さんは、どう見ても「おじいちゃん」じゃない。髪に白いものが混じっても、80歳を過ぎても、あの風貌で、背筋がシャンとして、とても「おじいちゃん」には見えなかった。百歩ゆずっても「ダンディーなおじさん」、ちょっと盛れば「粋な兄さん」だった。だから、そんな外見とイメージの人に対して、お年寄りに使う「大往生」という言葉が、あたしは似合わないと感じたのだ。


‥‥そんなワケで、最近では、60代半ばで亡くなったりすると、「まだお若かったのに‥‥」なんて言うケースも多い。法律的には、65歳からは「前期高齢者」、75歳からは「後期高齢者」になるワケだし、ちょっと前までは、60歳の「還暦」からを「お年寄り」としてた。だから、60代半ばで亡くなれば、一応は「お年寄り」が亡くなったことになるのに、それでも、「まだお若かったのに‥‥」って言うケースが多い。

80歳を過ぎて亡くなっても「大往生」と言うことを躊躇しちゃう高倉健さんみたいな若々しい外見とイメージの人もいるんだから、60代半ばを「まだお若かったのに‥‥」って言うのも不思議じゃないと思うし、これが今の日本の風潮だ。でも、この風潮って、つい最近のことなのだ。だって、日本人の平均寿命の推移を見てみると、次のようになってるからだ。


「日本人の平均寿命」

縄文時代 31歳
弥生時代 30歳
古墳時代 31歳
室町時代 33歳
江戸時代 45歳
明治時代 43歳
昭和元年~5年 46歳
昭和6~21年 48歳
昭和22年 52歳
平成19年 82歳


‥‥そんなワケで、ものすごくザックリした抽出だし、これは男女を合わせた平均寿命なんだけど、これを見れば分かるように、昭和21年まで、つまり、わずか68年前の1946年までは、日本人の平均寿命は「50歳以下」だったのだ。そして、初めて「50歳以上」になったのが、昭和22年(1947年)で、この年に、男性が50.06歳、女性が53.96歳になり、男女ともに、そして、男女の合計も、ようやく「50歳以上」になったってワケだ。

急に話が飛んじゃうみたいだけど、室町時代に流行した曲舞「幸若舞(こうわかまい)」の演目「敦盛(あつもり)」の中に、織田信長が好んで演じたと言われてる一節がある。この演目は、源平合戦の中の「一ノ谷の戦い」を取り上げたもので、源氏方の熊谷直実が若き平敦盛を討ち取る話なんだけど、まだ少年の面影のあった敦盛を討ち取った直実は、後悔の念にかられて、世をはかなんで出家を決意する。そして、その時のセリフが、織田信長のお気に入りだったと言われてる。


「思へばこの世は常の住家(すみか)にあらず、草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし。金谷(きんこく)に花(か)を詠(えい)じ、榮花(えいが)は先立つて無常の風に誘はるる。南楼(なんろう)の月を弄ぶ輩(ともがら)も、月に先立つて有為の雲にかくれり。人間(じんかん)五十年、下天(けてん)のうちを比ぶれば、夢幻(ゆめまぼろし)の如くなり。一度(ひとたび)生(しょう)を享け、滅(めっ)せぬもののあるべきか。これを菩薩(ぼさつ)の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ」


簡単に訳すと、「この世は永遠の住家なんかじゃなくて、誰でもいつかは必ず死ぬ運命なので、現世など水面に揺れてる月よりも儚いものだ。お金持ちのゴージャスな別荘で美しい詩を詠んだところで、心の中には無情の風が吹き抜ける。景色のいい高台から美しい月を眺めたところで、その月もそのうち雲に隠れてしまう。人の世は50年と言われてるけど、死んだあとの天上での時間の流れと比べれば、現世の50年など一瞬の夢のようなもの。せっかく生を受けて生まれて来たところで、必ず死ぬのが世の定め。悟りを得るための仏の意思だとでも理解しなきゃ、何ともやりきれない話じゃないか」って感じだ。

もうちょい詳しく説明すると、「下天」を「化天」と書いてる文献もあるんだけど、どっちにしても仏教の「六欲天」の中のどれかを指してるので、「人の世の50年なんて、天上界での1日ほどのことだ」って感じの意味になる。ちなみに、織田信長は、自分のことを「六欲天の魔王」と言っていた。

だけど、そんな織田信長も、天文3年(1534年)に生まれて、天正10年(1582年)に「本能寺の変」で明智光秀に襲われて自害してるんだから、享年48歳、当時の「数え年」でも49歳なので、「人間五十年」は達成してない。でも、当時は戦国時代だったこともあり、日本人の平均寿命は35歳前後だったと推測されてるから、その意味で言えば、けっこう長生きしたことになる。それも、信長の場合は逃げ場を失って仕方なく自害したんだから、うまいこと「本能寺の変」さえスルーできてたら、もっと長生きしてたことになる。

ちなみに、鎌倉時代や室町時代、戦国時代から安土桃山時代にかけての日本人の生活を調べてみると、女の子は初潮が来たら、すぐに結婚させられて子どもを産まされて、20代後半から30代前半には、もう孫がいたなんてケースも多かったようだ。平均寿命が30歳代だっただけに、40歳前後には、もう男性も女性も見た目は老人だったようだ。だから、もしも現代の80歳や90歳のお年寄りが、タイムマシンでこの時代に行ったら、きっと仙人か神様か何かだと思われちゃうだろう。


‥‥そんなワケで、今から400年以上も前の織田信長が「人間五十年」て言ったのは分かるけど、ここで、さっきの日本人の平均寿命の推移を思い出してほしい。そう、あたしたち日本人が「人間五十年」を達成できたのは、つい、こないだのこと。わずか67年前のことなのだ。そして、ようやく日本人の平均寿命が50年に達した1947年からは、主に医学の進歩が貢献したんだと思うけど、平均寿命はグングン延び始めた。


「近年の日本人の平均寿命」

1950年 男性59.57歳、女性62.97歳
1960年 男性65.32歳、女性70.19歳
1970年 男性69.31歳、女性74.66歳
1980年 男性73.35歳、女性78.76歳
1990年 男性75.92歳、女性81.90歳
2000年 男性77.72歳、女性84.60歳
2010年 男性79.55歳、女性86.30歳


そして、今年の7月に発表された「2013年の平均寿命」で、ついに、男性の平均寿命が初めて80歳を超えたのだ。男性は前年を0.27歳上回って80.21歳となり、女性は前年を0.20歳上回って過去最高の86.61歳となった。これで、男性は世界4位となり、女性は2年連続で世界1位となった。

でも、これって、どうなんだろう?40歳を過ぎちゃったあたし的には、もしも室町時代や戦国時代に生まれてたら、もう寿命が来て死んでたワケだし、明治時代や大正時代に生まれてたとしても、あと数年しか生きられなかったのに、この現代に生まれたからこそ、40歳を過ぎても「まだ人生の折り返し地点にも来てないや」なんて余裕シャクシャクでいられるからだ。もしも室町時代や戦国時代に生まれてたら、もう孫までいて、外見は完全におばあちゃんになってたのに、この現代に生まれたからこそ、あたしは20代のころとほとんど変わらないノリで楽しく生きていられる。だから、あくまでも「あたし的には」ってことで言えば、日本人の平均寿命が延びたことはアリガタイザーなことなのだ。

だけど、これって、結局は比較対象があっての話なんだよね。もしも室町時代や戦国時代に生まれてたら、あたしは人間の平均寿命を35年くらいだと認識してるワケで、長生きしても40代くらいまでって分かってるから、そのモノサシで生きるしかないワケだ。だから、仮に35歳で死を迎えても「まだこんなに若いのに‥‥」なんて思わないし、もしも45歳くらいまで生きられたとしたら「ああ、長生きできて良かったなあ!」って思ったハズだ。将来的に、まさか人間が90歳や100歳まで生きられるようになるなんて想像もしてないだろうから、まかり間違って50歳くらいまで生きちゃったとしたら、それこそ大儲けした感覚になるだろう。

逆に言えば、今は日本人の平均寿命が80年で、世界最高齢でも110歳とか120歳とかだから、あたしたち現代人は、どう転んでも150歳なんて生きられないと思ってる。もしかして、地球のどこかの文明から切り離された民族とかの中に、1人くらい、145歳くらいの人がいるかもしれないけど、それでも、さすがに200歳の人はいないだろう。

でも、このまま科学や医学が進歩し続けて、何十年後かに細胞を老化させない薬や若返らせる薬が開発されたとしたら、見た目は20代でも実年齢が150歳の女性とか、見た目は40歳くらいでも実年齢は190歳の男性とか、そういう人たちが元気に歩き回ってる世の中になってる可能性だってある。そして、もしもそうなったとしたら、今のあたしたちのことを「たった80年しか寿命がなかったなんて気の毒に‥‥」って思うだろう。今のあたしたちが、室町時代や戦国時代の人たちの平均寿命を知った時みたいに。


‥‥そんなワケで、これを言い出したらミもフタもないんだけど、平均寿命ってのは、あくまでも「平均」であって、誰もがその年齢まで生きられるという保証書じゃない。100歳以上まで長生きできる人もいれば、不慮の事故や病気で若くして亡くなってしまう人もいるワケで、今、元気なあたしだって、もしかしたら明日、何かの事故に巻き込まれて死んじゃうかも知れない。

で、最初の話にクルリンパと戻るけど、92歳で亡くなった森光子さんや、96歳で亡くなった森繁久弥さんなら、「もしも自分だったら」って想像した場合、これなら納得できる。平均寿命より何年も長生きしてるからだ。だけど、83歳で亡くなった高倉健さんの場合はどうだろうか?男性の平均寿命よりは長生きしたけど、女性の平均寿命よりは短いから、女性のあたしとしては、何とも言えない複雑なラインだ。

そして、63歳で亡くなったデイヴ平尾さんや、はらたいらさんの場合は、「もしも自分だったら」って想像したら、率直に言わせてもらうと、あたしは「もうちょっと生きたい」って思う。これは、日本人の平均寿命が「50年以下」だった昭和21年(1946年)までたったら、きっと思わなかっただろう。

一方、フランスの詩人のランボーは37歳で亡くなってるけど、亡くなったのは1891年だから、日本で言えば明治24年にあたる。明治時代の日本人の平均寿命は43歳なので、当時の日本人の感覚で言えば、それほど極端に「若くして亡くなった」とは言いきれない。そして、ランボーが亡くなった5年後の1896年に生まれて、ランボーと同じく37歳で亡くなったのが、宮沢賢治だ。

それから、1900年代に入ると、1948年に38歳で亡くなったのが太宰治、1962年に36歳で亡くなったのがマリリン・モンロー、1967年に39歳で亡くなったのがチェ・ゲバラ、1981年に36歳で亡くなったのがボブ・マーリィ、これらは若くして亡くなった著名人のホンの一部をピックアップしただけだけど、「もしも自分だったら」って考えたら、どう思うだろう?

あなたが女性なら、自分がノーマ・ジーンという絶世の美女としてこの世に生まれ、マリリン・モンローという芸名で女優として成功し、数々の恋愛をして、36歳という若さでこの世を去り、後世に名前と多くの映像を残す。それらの映像の中には、若くて美しかった時のあなたの姿が永遠に残っている。あなたが男性なら、太宰治という小説家、ボブ・マーリィというミュージシャン、チェ・ゲバラという革命家、どの人生もお好みで選べる。もちろん、後世に名前や作品を残すことができて、永遠に語り継がれるのだ。ただし、30代という若さでこの世を去らなくてはならないけど。

こういうことを考えると、中には「短命でもいいからマリリン・モンローの人生を送ってみたい」という人や「39歳で殺されてもいいからチェ・ゲバラとして革命を起こしてみたい」という人もいるだろう。だけど、多くの人は、「自分は別に有名になれなくていいから、普通の生活をして長生きしたい」と思うハズだ。

そして、もっと顕著なのが、通称「27クラブ」と言われてる人たちだ。2011年に、あたしの大好きだった歌手のエイミー・ワインハウスが27歳の若さで亡くなってしまったけど、何故だか昔から27歳で亡くなってしまうミュージシャンが多くて、その人たちを総称して「27クラブ」と呼んでいる。

1969年に亡くなったローリングストーンズのブライアン・ジョーンズ、1970年に亡くなったジミ・ヘンドリックス、同じく1970年に亡くなったジャニス・ジョプリン、1971年に亡くなったドアーズのジム・モリソン、1994年に亡くなったニルヴァーナのカート・コバーン、そして、2011年に亡くなったエイミー・ワインハウス、みんな27歳で他界してる。他にも10人以上のミュージシャンの名前が登録されてる。

ここに挙げた名前は、知らない人などいないスーパースターばかりだけど、「もしも自分だったら」って想像したら、どう思うだろう?後世にずっと名を残せるスーパースターになれるなら、わずか27歳で人生を終わりにしてもいいって思う人が、果たしてどれくらいいるだろうか?それも、こんな若さで亡くなってるんだから、当然、普通の亡くなり方じゃない。

ブライアン・ジョーンズは自宅のプールで溺死してるとこを発見されたんだけど、薬物を摂取して溺死した説と、自宅の改築業者に殺害された説があって、真実は闇の中。ジミ・ヘンドリックスはマフィアに大量のワインを飲まされて殺されたという説があるけど、やっぱり真実は闇の中。ジャニス・ジョプリンはヘロインの過剰摂取、ジム・モリソンは薬物の過剰摂取でバスタブで溺死、カート・コバーンは拳銃自殺、エイミー・ワインハウスはアルコールの過剰摂取。こんな言い方をするのはアレだけど、どのスターも、スターになったが故に自らの命を縮めてしまったように思える。


‥‥そんなワケで、こうしていろんな人たちのケースを見てくると、92歳で亡くなった森光子さんや、96歳で亡くなった森繁久弥さんて、もの凄い人なんだと思えて来る。もちろん、もの凄い大俳優であることは初めから分かってるけど、その上で長生きまでしてるからだ。ミュージシャンに限らず、俳優でも若くして亡くなった人がたくさんいるのに、この人たちは、長生きまでしてるのだ。

たとえば、俳優でもミュージシャンでもない一般市民で、メディアに名前や顔の出ない普通の仕事をしてて、それなりに健康にも気を使って生活してても、森光子さんの年齢まで生きられなかった女性や、森繁久弥さんの年齢まで生きられなかった男性はたくさんいる‥‥って言うか、男性も女性も平均年齢が80歳代なんだから、90歳以上まで長生きできる人なんて、有名無名を問わずに、ホンのひと握りの人たちだけだ。

だから、「一般人としてパッとしない人生でも長生き」と「スーパースターになって若死に」の二者択一なら「人それぞれ」だろうけど、これに「スーパースターになって長生き」が加わった三択になったら、多くの人は3番目を選ぶだろう。もちろん、この場合のスーパースターってのは、俳優でも、ミュージシャンでも、スポーツ選手でも、文豪でも、あなたの希望するジャンルで世界的に大成功できるというスペシャル選択肢だ。

普通に考えたら、「短命」よりは「長生き」のほうがいいし、俳優やミュージシャンなら「売れない」より「売れる」ほうがいいし、売れればその対価としてお金持ちになることができる。そして、もちろん、「貧乏」よりは「お金持ち」のほうがいい。だけど、それにしても「加減」てものがあって、あまりにもお金持ちになり過ぎると、逆に苦しむことになる。こないだ、中国の最大手の通販サイト「アリババ」の創業者で、中国一の大富豪と言われてるジャック・マー氏のインタビュー記事を読んだんだけど、マー氏は「金持ちであることは良いことだが、私のように中国一の富豪となると話は別だ。私は富豪であることがとても苦痛だ。なぜなら、お金を求める人ばかりが群がってくるからだ」と話してた。ま、あたしみたいな貧乏人から見れば、それこそ「贅沢な悩み」にしか見えないけど、実際に自分がマー氏と同じくらいの富豪になってみなければ、マー氏の苦悩は理解できないだろう。


‥‥そんなワケで、あたしは、トランプの「大貧民」でしか大富豪になったことはないけど、いろんな大富豪の悩みや苦しみを聞くにつけ、「お金はほしいけど、お金がありすぎて悩むなんてマッピラだ」って思うようになった。具体的に言えば、家賃の安い田舎で暮らすなら、年収150~200万円くらいあれば普通の生活ができるし、少しずつ老後のための貯金もできるから、これで十分だ。そして、これと同じで、寿命も、あたしは長すぎて苦しむほどはいらない。最高でも平均寿命まで生きられればいい。だって、「人間五十年」だと思って生きてれば、51歳から先の人生は、ぜんぶ丸儲けになっちゃう今日この頃なのだ♪(笑)


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2014.11.18

母さんの流れ星

ゆうべは母さんが、いつも以上に「しし座流星群」を楽しみにしてて、夜の7時ごろまでに晩ごはんを済ませちゃって、周りの光源をカットして流星を観察しやすくするためのダンボールの筒も作って、あたしに「深夜0時になったら必ず起こしてね」って言って、トットとお布団に入っちゃった。で、あたしはと言えば、アジのヒラキをつまみながら、チビチビと晩酌をしつつ、ネットで全国の流星の様子をチェキしてた。

ザックリ言っちゃえば、そろそろ終わりを迎える「おうし座流星群」は、夜の9時ごろから観え始めて、場合によっては火球クラスのものがゆっくりと飛ぶ。一方、この日にピークを迎える「しし座流星群」のほうは、東の空に放射点の「しし座」が上ってくる深夜0時ごろから明け方まで、小さくて速い流星がシュンシュンと飛ぶ‥‥ハズだった。

これは、流星の入射角と方向の違いによるもので、「おうし座流星群」は、地球の回転と「同じ方向」に入射するため、分かりやすく言えば、「地球」という各駅停車に乗って走ってるあたしたちの横を、「おうし座流星群」という急行が追い越してくようなものだ。こっちも動いてるから、「おうし座流星群」は大きくゆっくりに観える。

でも、「しし座流星群」の場合は、あたしたちの乗ってる「地球」という各駅停車とは反対方向に入射する。だから、「急行」じゃなくて、相手もこっちと同じ「各駅停車」だったとしても、すれ違うのは一瞬だけで、ものすごく速く感じる。だから、今回の場合、放射点の近い2つの流星群が同時に観られるっていう条件だったけど、1つ1つの流星を良く観ていれば、それが「おうし座流星群」なのか「しし座流星群」なのかを判別することができた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、深夜までに何度か外を観たんだけど、東の空のちょっと南寄りにオリオンが横たわってて、オリオンの下にはシリウスが上って来てて、いかにも「冬の夜空」って感じで、空気も冷たくて気持ち良かった。でも、東の地平線あたりを10分ほど眺めてたんだけど、流星は1つも飛ばなかったので、流星観察的には「イマイチ」の予感がしてた。だけど、深夜0時を過ぎたトタンに「しし座の流星シャワー」ってこともアリエールなので、11時半を過ぎたあたりから、ポツポツと準備を始めた。

業務用の紙パックの赤ワインを空のワインボトルに移して、大きなお鍋にお水を張って、こぼれないようにお鍋の中にボトルをナナメに寝かせて、細火にかけて湯煎して、温かくなったら魔法瓶に移す。レモンを薄くスライスして、小さなタッパーに入れて、これで、キャンプ用のホーローのマグを用意すれば、レモンを浮かべたホットワインが楽しめる。

あとは、深夜なので、「お麩」を使った軽いオツマミを用意した。大きめのお麩の片面にニンニクを摩りつけて、ケチャップをちょこっと塗って、タマネギのスライスと小さく切ったトマトを乗せて、スライスチーズを千切って乗せて、オーブントースターで軽く焼いた「お麩のピザ」、最初にアルミホイルの上にお麩を20個くらい並べておいて、アルミホイルの周囲を持ち上げて一体化してからマトメて作ると、一度にたくさんできる。

それから、甘いものも欲しくなるので、何もつけずにトースターで軽く焼いたお麩にハチミツを塗った「お麩のラスク」も作った‥‥ってなワケで、時計の針が0時を回ったので、あたしは、母さんを起こしに行った。最初は外で観ようと思ったんだけど、縁側代わりに使ってる廊下から南東の空が観えて、向かって左手の高い空にオリオンが横たわってたので、廊下から観ることにした。


‥‥そんなワケで、母さんとあたしは、廊下のガラス戸を開けて、毛布にくるまりながら、オリオン座の左あたりをぼんやりと眺め始めた。流星を見逃さないように、廊下の電気を消して、廊下を隔てた居間の電気は豆球だけにして、あとは手元のノートPCの画面の灯りだけ。左上を観続けてるのは首が疲れるので、母さんもあたしもビミョ~にハスに腰掛けて、しばらくは無言で、ぼんやりと眺めてた。でも、なかなか飛ばない。

あたしは、サンダルをつっかけて庭に出て、廊下からは観えない範囲も観てみたんだけど、夜空は相変わらず静かなままだった。庭に出ると、それまで屋根の庇で隠れてたプロキオンが煌々と輝いてた。オリオン座の中の向かって左上の赤い星、ベテルギウスと、オリオン座のちょっと下のほうにある白くて明るい星、おおいぬ座のシリウス、そして、この、こいぬ座のプロキオンとで、お馴染みの「冬の大三角」だ。あたしは、母さんを庭に呼んで、一緒に「冬の大三角」を観た。

こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブで構成されてる「夏の大三角」は、ベガとアルタイルの距離が長いので、2辺が長くて1辺が短い「細長い三角形」なので、あたしはイマイチ好きじゃない。その上、日本的に言うと、こと座のベガは「織姫」で、わし座のアルタイルは「彦星」なので、一年に一度の織姫と彦星の逢瀬に、無関係なデネブが首を突っ込んで来た「三角関係」みたいにも思えて、野暮なこと、このうえない。

だから、あたしとしては、美しい正三角形である上に、大好きなオリオンも絡んでるし、「冬のダイヤモンド」とも部分的に重複してる「冬の大三角」が大好きなのだ‥‥ってなワケで、母さんとあたしは、肩から毛布にくるまったまま、10分くらい庭で「冬の大三角」を眺めてたんだけど、残念ながら、お目当ての流星は、まだ1つも飛ばない。もしかしたら、あたしの後ろに飛んだかも知れないけど、少なくとも、あたしの視界の中には飛ばなかった。

で、体も冷えて来たので、母さんとあたしは、いったん廊下に戻り、ホットワインで温まることにした。レモンスライスを浮かべたホットワインはとっても美味しくて、オツマミの「お麩のピザ」は冷えちゃってたけど、ワインが温かかったから美味しかった。


‥‥そんなワケで、今年の「しし座流星群」は、アベノミクスと同様に期待ハズレっぽいので、母さんとあたしは、夜空を眺めながら、ホットワインを飲みながら、「しりとり俳句」で遊び始めた。「しりとり俳句」には、いろんなルールのものがあるけど、今回は「前の句の下五をそのまま上五に持って来て、五七五でつなげて行く」という簡単なルールにした。あとは、「俳句」だから季語や定型などの基本的ルールを守ることと、その他に「なるべく夜空の景を読み込むこと」というオマケのルールも付け加えた‥‥ってなワケで、まずは、あたしからスタート!


 母さんの下駄からころと冬の星  きっこ


 冬の星琺瑯(ほうろう)満たす赤ワイン  母さん


 赤ワインひとつぶ飛んで平家星  きっこ

※一般には、オリオン座の左上の赤いベテルギウスを「平家星」、右下の白いリゲルを「源氏星」と呼んでいます。これはそれぞれの旗の色になぞらえたものですが、一説には「赤が源氏星、白が平家星」という逆説もあります。


 平家星おおいぬこいぬ従へて  母さん

※平家星(ベテルギウス)、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンで「冬の大三角」のことね。


 従へて不倫相手や神の留守  きっこ

※「冬の大三角」から「三角関係」って流れね。もちろん「神の留守」という季語は「夫の留守」「妻の留守」にカケてあります。


 神の留守ゆらり矢口の渡しかな  母さん

※もちろん「不倫=矢口」という陳腐な連想です。江戸川の「矢切の渡し」は歌にもなったので有名ですが、多摩川の「矢口の渡し」はあまり知られていません。ちなみに『釣りキチ三平』などでお馴染みの漫画家、矢口高雄さんは、デビュー当時に大田区の矢口渡に住んでいたので、このペンネームにしたと言われています。


‥‥そんなワケで、簡単な解説も添えながら「しりとり俳句」を紹介して来たワケだけど、「渡しかな」なんていう下五をもらっちゃったあたしは、このままじゃ詠みにくいから、「私かな」に変えて、「私かなそれともあなた冬銀河」って、これじゃあ芸がないなあ‥‥なんて考えてると、横で母さんが「あっ、飛んだ!」って言った。すぐに母さんが観てたほうへ顔を上げたけど、あたしは間に合わなかった。

母さんが言うには、オリオンのリゲルと、そのナナメ下のシリウスの間を、左下から右上に流れたそうだ。位置的にも、間違いなく「しし座流星群」だろう。流星は、続けて流れることも多いので、それからしばらくは、「しりとり俳句」は二の次にして、頭の隅で次の句を考えつつも、あたしは夜空を眺めることのほうに神経を集中した。でも、神経を集中しすぎると狭いエリアをピンポイントで凝視しちゃって目撃の確率が下がっちゃうから、赤瀬川原平さんの『老人力』を駆使して、広範囲をぼんやりと眺め続けた。でも、また長い沈黙がやって来た。


 私かな星が飛ばない原因は  きっこ

※俳句は「季戻り」を嫌うので、立冬が過ぎた今、1つ前の秋の季語である「流星」を使うのは野暮なのですが、ここはお遊びの「しりとり俳句」であることと、何よりも今夜の主役が「流星」なので、大目に見てください。


 原因はゼウスの浮気冬銀河  母さん

※また「不倫」に戻っちゃったけど、「しし座流星群」がなかなか観られないのは、あたしのせいじゃなくて、ゼウスが浮気してヘラクレスを作っちゃって、そのヘラクレスが「しし座」のライオンを退治しちゃったからだ、という、母さんなりのフォローなのです(笑)


そして、あたしが、次の句を考えて、頭の中で「冬銀河‥‥冬銀河‥‥冬銀河‥‥」って繰り返しながら夜空を眺めてたら、「冬銀河‥‥冬銀河‥‥冬」のとこで、今度は母さんと一緒に「あっ、飛んだ!」ってなったワケで、こんな句ができちゃった。


 冬銀河冬銀河冬「あっ飛んだ」  きっこ


さっき、母さんが観たという1つめの流星よりも高い位置、オリオンのベテルギウスの左側を下から上へ飛んだ。この廊下からは屋根の庇で隠れてて観えないけど、この先にはプロキオンがあるから、ベテルギウスとプロキオンの間、逆三角形に浮かんでる「冬の大三角」の真ん中を下から上へ飛んだことになる。


‥‥そんなワケで、ここまでの少ない情報からだけでも、マニアのあたし的には、「こりゃあ庭に出て、もう少し左側を観てたほうが確率が高いな」ってことがウスウスと感じられた。何しろ、「しし座流星群」の放射点の「しし座」は、もっと左にあるんだから。もちろん、ジャンジャン飛んでるような時は放射点なんか関係ないんだけど、これほど渋い日の場合は、できる限り放射点を中心に眺めてたほうが確率が高くなる。

だけど今夜は、「しし座流星群」を観ることよりも、母さんとの時間を大事にしたい。いつも一緒の母さんだけど、こんな時間に一緒にいることはメッタにないし、何よりも、母さんと肩を並べて同じ夜空を眺めてることが嬉しい。だから、あたしは、流星が観られる確率が低くなっても、母さんと並んで廊下に腰掛けていられる、この観測方法を続けることにした。

時計を見ると、深夜1時半を回ってる。母さんに眠くないかと聞いたら、仮眠したからぜんぜん眠くないと言う。それどころか、もうちょっとお酒を飲みたいと言う。ボトル1本ぶんのホットワインは、もうトックに飲み切っちゃってたんだけど、新たに赤ワインを湯煎するのは手間が掛かる。そこで、あたしは、焼酎のお湯割りを作ることにした。

母さんは、日本酒のほうが好きなんだけど、家には今、お燗をつけて美味しい日本酒がない。そこで、あたしは、ボトルに半分くらい残ってた大分の麦焼酎と陶器のサワーグラスと梅干しを用意して、電気ポットでお湯を沸かして、焼酎のお湯割りの梅干し入りを作ることにした。


‥‥そんなワケで、あたしがお酒の用意をして母さんのとこに戻ると、母さんが「今、飛んだのよ!」と言って夜空を指差した。あたしが「えっ?」って言って、母さんの指差したほうに目をやると、ちょうどその時、煌々と輝くシリウスのすぐ左横から真上に向かって、長い流星がひとすじ飛んだ今日この頃なのだ♪


 「あっ飛んだ」わが娘の声も冬銀河  母さん


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2014.11.16

お知らせです♪

「今日のバカップル」


※こちらは「社団法人日本中古自動車販売協会連合会」のプロモーションです。

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