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2005.01.30

最近の若いもんは‥‥

性部グループ‥‥じゃなくて、西武グループのドン、堤義明は、70才になっても性欲の衰えないエロジジイだ。東京地検特捜部の証券取引法(インサイダー取引)の捜査から逃れるために、去年の10月から、愛人のひとりである元秘書と逃避行を続けているけど、いい年こいて変態プレイばかりしてるから、体調を崩して入院しちゃった。そんな中、渡部絵美が、30年前に受けたセクハラを告白した。17才当時、フィギアスケート界のアイドルだった渡部絵美は、新宿プリンスホテルの部屋で、堤義明に、「俺の女になればスケートリンクの1つや2つあげるよ」って言われて、無理やりに犯されそうになったと言う。

トンチンカンな帝王学と親譲りの性欲によって、目をつけた女性は、すべて金と権力でモノにして来た変態オヤジ、堤義明は、有名なところでは、故・太地喜和子から、吉永小百合、三田佳子、岡田茉莉子、水沢アキ、沢口靖子、南野陽子、小谷実可子、八木沼純子、そして、最近では、伊東美咲や佐藤江梨子に至るまで、食べ放題のバイキング状態だった。でも、政治家や暴力団よりも権力のある堤義明には、誰も逆らうことなどできず、無理やり犯されても、絶対に他言などできなかった。

しかし、会長を辞任し、逮捕も秒読み段階に入った今、これらの多くの被害者の中で、先陣を切って渡部絵美が告白したのだ。伊東美咲や佐藤江梨子は、自分のイメージが崩れることのほうが大きなマイナスだから、決して告発はしないだろうけど、この顔ぶれを見回すと、次は水沢アキあたりがテポドンを発射しそうな今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、もともとの発端は、去年の決算時に、西武グループの負債が、ついに1兆2000億円を超え、この経営危機を乗り切るために、去年の7月、西武鉄道株の有価証券報告書に虚偽の記載をして、約7000万株を約60社へ売りつけた事件から始まった。そして、このインサイダー取引疑惑によって、あちこちからブーイングの嵐を浴び、東証からは上場を廃止され、堤義明は、この責任を取って10月に会長を辞任したワケだ。それからは、ずっと、1本3000円のユンケルを飲みながらのセックス三昧と言う、呆れてモノも言えなくなるような、愛人との逃避行を続けている。そして、体調を崩して入院して、また復活して、今は都内のプリンスホテルを点々としながら、まだ懲りずに愛人との変態プレイを満喫してるのだ。現在は赤坂プリンスにいるって情報が入ったので、お近くへ行く際には、ついでに見学に行って欲しい(笑)

今や崩壊寸前の西武グループだけど、裾野の社員たちが必死で努力しても、厚顔無恥な独裁者が頂点にふんぞり返ってたために、砂の城と化してしまった。この構図って、まるで、NHKを見ているようだ。そして、数え切れないほどの女性を犯し続けて来た性欲大魔王であり、数え切れないほどの社員とその家族を不幸のどん底に落として来た独裁者である堤義明は、めでたく、2月の末に逮捕される運びとなった。これだけの大がかりな犯罪なので、東京地検特捜部がどこまで立件できるか分からないけど、どう転んでも実刑は免れられないので、今からワクワクしちゃう。

そんなことよりも、一番大変なのは、残された西武グループの首脳陣たちだ。たったひとりのエロジジイのせいで、ボロボロにされてしまった組織を再建するために、リゾート事業から大幅に撤退することになったのだ。西武グループのリゾート事業は、ホテル、ゴルフ場、スキー場など、全国に150ヶ所以上もあり、海外にも、カナダのトロントプリンスなど、ホテルが9ヶ所、ゴルフ場が5ヶ所、アメリカのアラスカ州にはスキーリゾート施設もある。これらのうち、海外の施設はすべて撤退の方向で、国内の施設も、年間20億円の赤字を出している北海道や、14億円の赤字を出している東北などは、完全に撤退するそうだ。そして、神奈川県の箱根、長野県の軽井沢、新潟県の苗場だけを残すと言う方針で、計画が進んでいるそうだ。

この背景には、スキーをする若者が少なくなって来たって言う背景がある。ひと昔前までは、スキーと言えばウインタースポーツの花形だったし、若者たちからは、カッコイイスポーツとして見られていた。スキーのインストラクターはモテモテだったし、スキーさえ上手ければ、多少カッコ悪い男でもモテた時代があった。でも、今は、スキーはオヤジのスポーツになってしまい、あと数年で、ボーリングと同じような位置づけにまで落ちてしまうだろう。

そして、スキーの人気に取って代わったのが、言わずと知れたスノーボードだ。スノーボードが流行り始めたころは、ゲレンデで肩身の狭い思いをしてたスノーボーダーたちも、今や、衰退の一途を辿るスキーヤーを尻目に、我がもの顔で滑りまくっている。スノーボードをやる子たちは、そんなにお金を持ってない子たちが多いから、北海道だの東北だのと、あまり遠くまでは滑りに行かない。たいていは、できるだけ安く済む近郊のスキー場に行く。そのため、西武グループは、東京近郊の施設だけを残すことにしたのだ。

‥‥そんなワケで、若者の流行によって、時代がどんどん変わって行くのは世の常だけど、一時的な流行のものが廃れるんじゃなくて、スキーのように歴史のあるものまでが廃れて行くなんて、サスガ、21世紀の若者は、ひと味違う。

20年くらい前の女子大生ブーム、10年くらい前の女子高生ブームの時などは、それぞれの時代の若者層の中に、スポットライトの当たるジャンルがあって、そのジャンルに受け入れられるかどうかによって、流行の寿命が決まっていた。だけど、今は、若者たちのジャンルも細分化されて、たとえば、ヒップホップが好きな若者の中にも、様々な細かいジャンルが生まれたし、また、ヒップホップとバスケが好きなグループ、ヒップホップと改造車が好きなグループなど、微妙にクロスオーバーして来た。そのため、女子大生だけにスポットライトが当たったり、女子高生だけがチヤホヤされたりする時代じゃなくなり、色んなジャンルの若者すべてが、獏全としたカテゴリーとして存在するようになったのだ。

そんな、現代の若者の姿を反映してるのが、マリファナや麻薬の流行の仕方だ。去年1年間で、マリファナで摘発された人数は、2209人と過去最高で、前年度の約9%増、バツ(MDMA)で摘発されたのは、418人とこちらも過去最高で、前年度の約63%増だった。これだけ見ると、いつの時代も変わらない、自分のことをタナに上げた大人のセリフ、「最近の若いもんは‥‥」が出て来ちゃう人もいるかも知れないけど、驚くことに、覚醒剤で摘発された人数は、12225人と、前年の約16%減、押収量も約407kgで、これも前年の約16%減なのだ。

ニポンにおける麻薬の法的な定義のひとつに、「肉体的な依存があること」がある。つまり、中毒になるものしか麻薬とは認められないのだ。そのために、何百回吸っても中毒にならないし、体に何の害もないことも科学的に証明されていて、多くの国で解禁されているマリファナは、ニポンでは麻薬とは認定できない。だから、麻薬取締法では取り締まれないため、ワザワザ、大麻取締法って言うのを無理やりに作って、この法律で取り締まっている。そして、「体に何の害もないし、誰にも迷惑をかけてないのに、何で楽しんじゃいけないの?」って言う当然の疑問に対して、警察は、「大麻自体には依存性はないが、大麻をやると、ヘロインや覚醒剤など、もっと強いものへと進んで行く」なんて言う、まったくトンチンカンな理論をノタマウのだ。

体に害がなくて、中毒にもならないものを取り締まり、体に害があって、中毒になるタバコやお酒には、高い税金をかけて売ってるニポン。タバコをやめたくてもやめられず、いくら値上げされても買い続けるニコチン中毒者たちは、国家の大切な財源であり、アル中になって、最後には精神病院で一生を終えるドランカーたちも、一生を国家に捧げてくれた立派な人たちだって言うのが、ニポンの政府の考え方だ。だから、毎年、数え切れないほどの国民が肺ガンで死んだり、アル中で廃人になってるのに、絶対にタバコとお酒は禁止しないのだ。そして、タバコよりもお酒よりも、遥かに体にいいマリファナなんか解禁しちゃったら、みんなそっちに走っちゃって、国家の財源がゆるんじゃうから、この国では断じて解禁なんかしないのだ。

マリファナ先進国、オランダのアムステルダムでは、毎年11月に、世界一のマリファナを決めるイベント、「カンナビスカップ」が開催されてるけど、このイベントも今年で18回目を迎え、世界中のマリファナ愛好家たちが参加するようになった。ニポンでも参加ツアーが組まれていて、毎年多くのニポン人が、世界一のマリアァナを吸うために、ツアーに参加している。小学生からお年寄りまで、街中の人たちがマリファナを楽しみ、争いごともせず、みんなで仲良く暮らしてるアムステルダムは、酔っぱらい同士が殴り合いをしてるニポンの繁華街とは、比べ物にならない。

ニポンでは、マリファナでの摘発者が増えて、覚醒剤の摘発者が減ったワケだけど、人数を見ると、マリファナの2209人に対して、覚醒剤が12225人と、やはり覚醒剤のほうが格段に多い。でも、未成年者と20代の若者だけを調べると、マリファナで摘発された者が全体の70%を占めていて、覚醒剤での摘発者の倍以上なのだ。逆に、30代以上は、全体の90%以上が覚醒剤だ。この割合を見れば分かるように、今の若者にとって覚醒剤なんて、オッサンのやるもので、時代遅れのカッコ悪いもので、もう、すでに廃れ始めているのだ。だから、どう見てもオッサンな清水健太郎は、覚醒剤の常習者だったけど、40代になっても若者の心を忘れない田代まさしは、覚醒剤もマリファナもバツも、ぜんぶやってたんだと思う。

‥‥そんなワケで、スキーよりもスノーボード、覚醒剤よりもマリファナって具合に、今の若者たちは、大企業や政府なんかのモクロミには騙されずに、自分のスタイルに合ったもの、ホントにいいものを選択し始めた今日この頃、あたし的には、「最近の若いもんは‥‥」ってセリフのあとに、「なかなかやるじゃん♪」ってつけ足してあげたい気分なのだ(笑)

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