NHKが公共放送局になれる日
1月8日の日記、「エビジョンイル絶体絶命!」に書いた通り、磯野克巳の余罪は次々と立件されていて、警視庁捜査2課は、昨日3日付けで、磯野克巳を再逮捕をした。磯野自身の逮捕としては、これで3件目になる。今回の容疑も、上原久幸と組んで行なった詐欺と同じで、実務事実のない架空の放送作家へギャラを支払い、それを山分けにすると言う、小学生並みの稚拙な犯罪だ。今回、磯野の片棒を担いだとして逮捕されたのは、NHKの子会社、「NHKアート」、イベント・スペース事業部長の師井(もろい)一夫(48)、元イベント企画会社社長の市瀬俊秀(55)の2人だ。
磯野は、以前から知り合いだった師井一夫に、「誰か放送作家になる人物はいないか」と、詐欺の概要を説明した上で、協力を依頼した。そして、師井は、磯野の提示した謝礼金に目がくらみ、市瀬俊秀を紹介した。そして、この3人でグルになり、詐欺を実行した。まず、磯野が、何の実績もない市瀬を放送作家としてNHKに登録。そして、「青春のポップス」や「BSジュニアのど自慢」など、3番組25本の制作業務に従事したように装って、1998年8月から2001年6月までの間に、NHKから市瀬のイベント企画会社の口座へ、約820万円を振り込ませた。
この約820万円のうち、約330万円が磯野、約250万円が師井の取り分で、市瀬は、謝礼としてたった数十万円しか受け取っていなかった。この事実が、市瀬は名義を貸しただけで、犯罪の実体としては、磯野と師井のNHKコンビが行なっていたと言うことの証拠だろう。そして、磯野は、このお金で、高級家具や高級紳士服、愛人へのブランド品などを購入していて、それらの裏付けも立証された。
ここで、すでに、磯野側の弁護士の前回のコメント、「横領した事実は認めますが、私的には1円も使っていません。すべては、番組制作を潤滑にするために、タレントさんの接待や部下の飲食費などに使いました。」と言う、信頼度ゼロのコイズミ並みの言い訳も、簡単に崩れてしまったワケだ。それにしても、宿題を忘れた磯野カツオだって、もう少しマシな言い訳をするんだから、たった1文字違いの磯野克巳は、カツオよりもバカだってことになる(笑)
そして、もう1点、今回の再逮捕でハッキリとしたことは、1月2日の日記、「きっこからのお年玉」に書いた通り、「内部の不祥事の露呈を最小限に抑えるために行なわれた、エビジョンイルによる情報操作の実態」だ。磯野が、NHKのパソコンにこっそりと登録していた放送作家は、ぜんぶで5人。そして、実際に台本などを書いていたのはたった1人で、あとの4人は、磯野とグルになって架空の支払いを受けていた共犯者たちだ。そのうちの1人が、最初に逮捕された上原久幸であり、今回逮捕された師井一夫も、当然、ここに名前が登録されていた。
もともと、今回の磯野の事件が表沙汰になったのは、このパソコンの登録データが発端だ。それなのに、4人もの架空の放送作家の登録が発見されたのに、そのうちの1件だけを告発して、残りの3件については、何も触れないなんて、あまりにも不自然だと思った。だって、どの放送作家に、いつ、いくら支払ったかなんて、10秒もあれば調べられるし、制作実務に関わってたかどうかだって、半日もあれば調べられる。でも、NHKは、8ヶ月もの時間があったのに、上原久幸の1件しか告発せず、残りの4件を握り潰したのだ。だから、すべての内部調査が終わり、すべての実態を知った上で、問題が大きくなりすぎて自分の不正にまで飛び火することを恐れたエビジョンイルが、内部の不祥事の露呈を最小限に見せるために、情報を操作した、と、あたしは1月2日の日記に書いたのだ。そんなエビジョンイルも、今や全責任を後任の橋本元一に押しつけ、ホッとひと息ついてる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)
‥‥そんなワケで、今日は立春だし、新聞配達のスーパーカブに当て逃げしといて、「パンクだと思いました」なんて言う、あまりにもオソマツな言い訳をする小泉今日子のお誕生日だし、映画「東京タワー」でネットリした歌声を披露して、全国1000万人の30代女性のパンストを湿らせちゃった山下達郎のお誕生日だし、とりあえず、小泉今日子さん、山下達郎さん、お誕生日おめでとうございます。
さて、リーブ21の社長みたいな顔したNHKの新会長、橋本元一って、もしかしたら、本物のバカなんだろうか? それとも、自分の意思など持たない、エビジョンイルの操り人形なんだろうか?
1月25日、エビジョンイルの辞任報告後に、橋本元一は、会長就任のアイサツで、「晴天のヘキレキです」って言ってたけど、エビジョンイルの独裁政権に怒り狂ってた全国の国民は、エビジョンイルの息のかかった後任人事に対して、「晴天のヘキエキです」って思っただろう。そして、その国民の思いは、翌日の26日に発表された、エビジョンイルを始め、笠井鉄夫前副会長、関根昭義前放送総局長の3人、つまり、NHKの諸悪の根源である三悪トリオを顧問に就任させると言う、前代未聞の呆れ果てた人事によって、完全に爆発した。だって、この3人て、局引き落としのゴールドカードを一番使いまくってた3人じゃん。この3人だけで、今分かってるだけでも、1億5千万円以上も、私的に制作費を横領してたんだから。
全国からの10万件以上のクレームの嵐に対して、橋本元一は、「多少クレームは来ると思っていたが、これほど大きな波になるとは思ってなかった」って、おいおいおいおい! その半分寝てるみたいな目を良く開いて、現実を見てみろ! こんなバカ、見たことないよ‥‥。だから、橋本元一は、本物のバカか、エビジョンイルの言いなりになってる操り人形か、どっちかってことになる。橋本元一の経歴を見ると、東工大理工学部卒って書いてあるから、リコウ学部を卒業したのにバカってことはあんまり考えられないから、やっぱりエビジョンイルの操り人形だって考えたほうが間違いないので、これからは、「マリオネット橋本」と呼ぼうと思う。
そんなマリオネット橋本は、全国から、たくさんのクレームが来て、3日後の28日には、3人からの顧問辞任の申し出を受理したって発表した。そして、それでもクレームの嵐がおさまらないと、今度は、顧問制度自体を廃止する方向で検討するって言い出した。ここまでの対応を見てると、一応は、国民の声に耳を貸してるようにも見える。だけど、あの三悪トリオを顧問に就任させた張本人、マリオネット橋本自身は、何の責任も取らないの?
2月1日の参院総務委員会で、麻生総務相は、2003年度に、NHKが全国で総額43億円のタクシー券を使っていたことと、現職のNHK顧問4人に対して、合計5400万円の年間報酬が支払われていることを明らかにした。
顧問の勤務実態を調べたら、週に2~3回、局に出向き、ほんの2~3時間、局内をウロウロして、お茶を飲んで帰って来るだけだそうだ。それで、1人に年間1400万円もの報酬を与えている。時給にすると、1時間4万円から5万円になる計算だ。そして、もちろん、行きも帰りも、局の経費でタクシーやハイヤーを使いまくってることは言うまでもない。
NHKには、約11000人の職員がいるから、43億円のタクシー代を職員数で割ると、1人あたり年間40万円もタクシーを使ってることになる。でも、全体の9割以上の職員は、ふつうに電車やバスを使って通勤しているし、全体の7割の職員は内勤なので、勤務中にタクシーを使うことはない。つまり、一部の腹黒いヤツラが、タクシー代って言う名目で、公金を横領しているのだ。ある職員から聞いた話では、その人のいる部署の部長の机の引き出しには、色々なタクシー会社の白紙の領収書が束になって入っているそうだ。
社員数が10000人前後の民間企業で、年間に43億円もタクシー代を使っている会社なんかあるワケないし、このご時世にこんなバカげたことができるのは、NHKならではの体質だろう。度重なる不祥事の発覚と隠蔽工作に加え、反省の色などミジンも感じられない呆れ果てる人事、さらに、43億円のタクシー代と言った、どこまでも国民をバカにした運営に、ついに、「テレビシステム運営協会」が、受信料の支払いを拒否することを表明した。
「テレビシステム運営協会」とは、全国の病院や施設などに貸し出しテレビを納入している業者たちの法人団体で、加盟36社、従業員約5000人、約100万台のテレビを納入していて、NHKとは約30万件の受信契約を結んでいる。合計で、年間約40億円の受信料が発生するが、同協会の小木曽幸男事務局長は、「批判を浴びて辞任した海老沢会長が、翌日には顧問に就任するなど、常識では考えられない。ずさんなNHKの運営実態を知り、真面目に支払っているのがバカバカしくなった。」と痛烈に批判して、約30万件の支払い拒否を発表したのだ。
もともと、この、病院の貸しテレビに受信料が発生するってこと自体に問題がある。だって、本来なら、そのテレビを見てるのは入院してる患者なんだから、その患者に支払い義務が生じる。だけど、患者に言わせれば、「自宅で受信料を払ってるのに、病院でも取るなんて二重取りだ!」ってワケで、そりゃその通りなので、今までは仕方なく、テレビシステム運営協会側が、利益の中から支払って来たのだ。だけど、そのテレビを見てる利用者たちが、自宅で受信料を支払ってるのに、他の場所で他のテレビを見る時にも、別口で受信料が発生するってこと自体が問題であって、もともと払う必要なんかないお金なのだ。それでも、義務だと思って、仕方なく支払い続けて来たのに、それが会長や理事たちの私的な飲み食いや買い物、タクシー代にまで使われてたって分かれば、払うのなんかバカバカしくなるのも当然だ。
‥‥そんなワケで、NHK側が、3月末には40~50万件まで増えるかも知れないって予想してた受信料の支払い拒否だけど、1月末の時点で、すでに、39万7000件を超えていたから、今回のテレビシステム運営協会の拒否によって、80万件になった。現在、毎日、4~5000件ずつ増加しているので、このぶんで行くと、3月末には、軽く100万件は突破するだろう。
この非常事態を何とか打破しようと、マリオネット橋本は、29日に放送した言い訳番組、「NHKの再生を目指して」の中で、「受信料の公平負担にさらに努力します。」ってノタマッた。それで、どんなことをしたかって言うと、これがまた、開いた口が塞がらないような、呆れ返る愚作なのだ。全国の受信料徴収の職員たちの賃金は、歩合制なので、今回のNHKの不祥事によって、お給料が大幅に下がっている。そして、それらの職員たちからの不満の声に対して、マリオネット橋本は、ナナナナナント! 「下がったぶんの賃金を特別ボーナスって形で補填する。」って言い出したのだ! その費用は、総額で3000万円、もちろん、これも、受信料から支払われる。
去年の12月19日に放送した、エビジョンイルの言い訳番組、「NHKに言いたい」によって、NHKに対する国民の不信感は一気にレッドゾーンに達し、1月4日のエビジョンイルの開き直り会見で、国民の堪忍袋の緒が切れ、1月26日のエビジョンイルの顧問就任で、国民の不満は爆発し、そのあとの二転三転するマリオネット橋本のオロオロ運営によって、国民は完全にNHKに見切りをつけた。だから、29日の「NHKの再生を目指して」は、お膝元の関東でも、たった5%、関西では3%の視聴率しか取れなかった。もう、国民は、いつまで経っても何ひとつ変わらないし、変える気もないNHKのやり方に、完全に見切りをつけ、今さらNHKの言い訳なんか、聞く気もなくなったのだ。
‥‥そんなワケで、ここまでNHKが堕落してしまったのは、すべて、エビジョンイルの責任だけど、モトはと言えば、シマゲジこと、島桂次の時代からの自民党との癒着が元凶なのだ。田中角栄、大平正芳、鈴木善幸など、歴代の総理とベッタリ癒着して出世したシマゲジは、「自民党の代理店」とまで言われ、1989年4月から1991年7月まで、NHKの会長のイスに座ってたけど、この短い期間に、悪の限りを尽し、公共放送局であるNHKを完全に自民党専属の放送局に変えてしまった。
一番有名なのは、当時の三木首相にゴマを擂るために、ロッキード事件に関する三木首相のインタビューを放送直前になって、急に会長権限で中止した事件だ。これは、後になって、シマゲジ本人が、「放送をカットした理由は、NHKの予算を承認してもらう直前だったので、自民党へのゴマスリとして仕方なかった。」って言っている。この辺のやり方を見れば、今、大騒ぎしてる朝日新聞の問題だって、安倍晋三からの圧力があったことなんて、火を見るよりも明らかだろう。
国会での虚偽の答弁や、海外出張への愛人同伴問題などで、会長の座を追われたシマゲジだけど、この、海外出張への愛人同伴問題を外部にリークしたのが、エビジョンイルなのだ。シマゲジが会長だった時、エビジョンイルは理事だったんだけど、シマゲジは宏池会(旧大平派)とベッタリ癒着、エビジョンイルは旧経世会(竹下派)とベッタリ癒着してたから、自民党内での派閥争いが、そのままNHK内部のシマゲジ会長 VS エビジョンイル理事って図式になっていた。そして、エビジョンイルの力が大きくなりすぎたことを警戒したシマゲジは、エビジョンイルを理事から解任した。これに怒ったのは、エビジョンイルとベッタリ癒着してた金丸信だ。同じハゲ仲間として、ここは何とか力を合わせてシマゲジに仕返ししてやろうと、エビジョンイルと作戦を練った。そして、シマゲジの愛人問題を知っていたエビジョンイルは、このネタを外部にリークして、大騒ぎすることにしたのだ。
これは、NHK内部の問題じゃなくて、完全に、自民党内部の問題だった。自民党内部に根強く残っていた田中角栄の圧政に対して、このチャンスを利用して優位に立ちたかった旧経世会は、シマゲジを引きずり降ろして、自分たちと癒着してるエビジョンイルを会長にするために、ありとあらゆる手段に出たのだ。この時、シマゲジを引きずり降ろすために大活躍したのが、野中広務だ。NHK内部の人間しか知りえないシマゲジの情報を次々と指摘して、シマゲジを追い込んで行き、最後には、入手先を明らかにしないまま、シマゲジが愛人と滞在してたロサンゼルスのホテルの領収書を証拠として提出して、トドメを刺したのだ。
そして、NHKの運営に自民党が大きく関わっていると言うイメージを払拭するために、シマゲジの後任は、すぐにエビジョンイルにはせず、とりあえず、政治色の薄い芸能畑の川口幹夫を会長にした。そして、その間、エビジョンイルを次期会長にするための周到な計画が進められたのだ。まずは、ホトボリが冷めたころを見計らって、1993年3月に、エビジョンイルを専務理事に返り咲かせた。そして、シマゲジの息のかかった理事6人を一掃して、エビジョンイル体制、つまり、旧経世会体制の元となる人事を築いたのだ。あとは、旧経世会の計画通り、1997年7月に、エビジョンイルが副会長から会長へと就任して、会長から理事まで、すべての幹部が自民党の旧経世会とベッタリと癒着したNHKとなったのだ。ようするに、現在の腐り切ったNHKは、自民党の旧経世会が作り上げたものであり、受信料を支払っている国民は、公共放送局じゃなくて、自民党が作り上げた自民党の専属放送局に寄付金を支払ってるってことになるのだ。
ちょっと前の早朝の番組で、どのチャンネルの何て番組か忘れちゃったけど、野中広務が、今回のNHK問題に対してコメントを述べてた。最近は、コイズミなんかにもナメられまくりで、完全にヤキが回っちゃった野中広務は、言葉を濁しながら、すごく遠回しに、エビジョンイルを擁護するようなことを言ってた。そして、あたしが一番気になったのは、ことあるごとに、「私は海老沢会長のことは良く知りませんが」ってセリフを何度も繰り返してたことだ。エビジョンイルを会長にするために、東奔西走して大活躍したクセに、何言ってんの?って感じがした。
NHKの総合企画室には、国会対策担当の理事がいて、その部下たちは、連日、永田町に通い詰め、政治部の記者と一緒になって、有力政治家のゴキゲンをうかがっている。そして、これらの職員の仕事は、各政治家が言ったことをその日のうちに、理事に報告することなのだ。理事は、各政治家の意向を取りまとめ、会長へと進言する。そして、暗黙のうちに、自民党寄りの報道の仕方が決められるってスンポーなのだ。これほど与党と癒着したシステムを持つ放送局が、公共放送局と呼べるだろうか?
NHKの腐敗の原因は、政治家との癒着がすべての元凶となっていることは明白だ。NHK幹部と自民党内の一派閥との癒着がある限り、自民党内の派閥争いが、そのままNHKの人事に反映され、それがすべての悪を生み出しているのだ。だから、いくら会長や理事を入れ替えたって、この呆れ返るシステム自体を廃止しない限り、NHKは、いつまで経っても、与党の特定の派閥の専属放送局でしかないのだ。
NHKの「日曜討論」を見ると、自民党内部の情報や人間関係に熟知した政治部のベテラン記者が司会をつとめ、議論が、NHKと癒着してる政治家を困らせるような流れになりそうになると、パッと割って入って、議論の方向を変える。この、いつ見ても不自然に思える放送内容から、NHKに対して、特定の政治家から、どれほどの圧力がかかっているのかが分かる。だから、「日曜討論」が、テレビ朝日の「テレビタックル」みたいに、公平な放送内容にならない限り、ホントの意味でNHKが公共放送局になったとは言えないだろう。
‥‥そんなワケで、やることなすこと裏目裏目のマリオネット橋本が、この先、どこまで受信料支払い拒否を増やしてくれるかが見ものな今日この頃、あたし的には、いつもキレイな竹下景子さんに3000点!‥‥って言うよりも、いつも汚い竹下派が、このチャンスに返り咲くってほうに3000億円!‥‥って感じなのだ(笑)
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