自覚の無い犯罪者たち
去年の12月25日の日記に、ちょこっと書いたけど、害虫駆除会社「キャッツ」の株価操作事件で、証券取引法違反の罪に問われていた元社長、村上幸栄と、共謀した仲間2人の判決公判が、今日、東京地裁で行なわれた。そして、3人とも、懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けた。残るは、一番のワル、「キャッツ」の創業者の大友裕隆だけど、村上幸栄たちが実刑を免れられた現状から考えると、大友裕隆も、執行猶予つきの甘い判決になる可能性が高い。
ドンキホーテの安田隆夫社長の親友で、2人揃って悪の限りを尽してきた大友裕隆には、どうしても刑務所に行って欲しいんだけど、ニポンの法律はデタラメで、ホントに悪いヤツラには甘くできてるみたいだ。誰にも迷惑をかけずに、わずか1グラムかそこらの覚醒剤を持ってただけで、3年6月の実刑判決を受けた田代まさし。たぶん、静岡あたりに送られて、マジメに勤めてれば仮釈放がついて、3年で出て来られると思うけど、それでも、3年間も、タバコもお酒もセックスもできない生活を強いられた上に、ホントにつらいのは、出て来たあとだろう。
誰にも迷惑をかけてない田代まさしが、3年も刑務所に行くのに、利欲的な動機による組織的、計画的な犯行で、有価証券市場の信頼を傷つけた大悪人、村上幸栄は、執行猶予つきの温情判決。今夜あたり、赤坂の料亭で、大友裕隆や安田隆夫と一緒に、これでまた悪いことができると、ほくそえんでることだろう。
それでも、まだ、村上幸栄や大友裕隆は、一般人だから一応は法廷で裁かれたけど、政治家ともなれば、どんなに悪いことをしても、裁かれるどころか、国会の証人喚問にすら応じない橋本龍太郎のようなデタラメがまかり通ってる今日この頃、皆さん、政治家になれば、何をやってもOKなんでしょうか?
‥‥そんなワケで、ニポンの法律の不公平さは、先進国の中では飛び抜けている。5人も人を殺しても、死刑になるどころか、無期懲役で済むケースもある。それでも、死ぬまで刑務所から出られないのなら、まだ分かるけど、15年程度で、仮釈放で出て来ちゃう。
酔っぱらい運転で人をひき殺しても、ほんの数年だけ交通刑務所に行けば済む。その上、交通刑務所は、普通の刑務所みたいに鉄格子も無くて、休み時間には将棋をさしたりマンガを読んだり、食事もゼイタクなものが出る。それらの費用は、ぜんぶあたしたちの税金だ。つまり、自分の子供をひき殺された親が払ってる税金が、加害者の食費や娯楽費に充てられてるのだ。
覚醒剤で頭がおかしくなってれば、街で無差別殺人を犯しても、責任能力が無いってことで、罪にはならないし、麻原みたいな大犯罪者が、あたしたちの税金で、何年もタダ飯を食らって生きている。他にも、数え切れないほどあるニポンの刑法の甘さだけど、これらの不条理なことは、すべて法律に基づいてるんだから、いくらおかしいと思っても文句は言えない。結局は、被害者が泣き寝入りするしかないのだ。
こんなに甘い法律の下で暮らしてるから、国民も、常識や良識って感覚がマヒして来るんだろうか? 裏金作りに明け暮れる警察官や、女生徒に手を出す教師なんて当たり前で、電車の中は痴漢だらけだし、女子寮は盗聴器だらけだし、今や、公務員から一般人まで、これほど非常識なバカだらけの国は、他に見当たらない。
一般人でも、こんなアリサマだから、もともと常識の欠落してる芸能人たちに至っては、もっとヒドイ状態だ。どんなイキサツがあったにしろ、女性に暴力を振るい、顔にツバまで吐きかけた島田紳助が、アイツにとっては痛くも痒くもないわずかな罰金を払っただけで、簡単に無罪放免。たった2ヶ月の謹慎で、今では何も無かったかのように、平然とテレビに出てる。
何人もの著作を盗みまくってた大泥棒の恥知らず女、安倍なつみも、たった2ヶ月の謹慎だけで、よくもまあ復帰なんかできるよ。いったい、どんな神経をしてるんだろう? 一度たりともマトモに謝罪せず、事件が発覚した時も、昨日の復帰会見でも、口から出て来るのは言い訳ばかり。
「中学のころから、自分の忘れてはいけない感情やフレーズをノートに書き留めてきました。その中の言葉たちが人のものか、自分のものなのか、区別がつかないまま使っていました。」
何? このデタラメな言い訳。一冊のノートに、他人の詩を書き写したものと、自作の詩を一緒に書いておいたからって、その中のどれが人の詩か自分の詩か区別がつかなくなるなんてこと、あるワケねえだろ! もしも、そんなことがホントにあるんなら、間違いなく、本物のバカじゃん! 幼稚園児だって、人のものと自分のものの区別くらいつくし、人のものを盗ったらいけないってことくらい知ってる。それでも、安倍なつみが、人の詩と自分の詩の区別がつかなかったなんて言い張るのなら、こんな最低の人間は、今すぐに引退して、二度と公衆の面前に顔を出すべきじゃない。
ようするに、安倍なつみの言い訳は、「盗作するつもりは無かったんです。だけど、私は、人のものと自分のものの区別がつかないから、知らず知らずのうちに、人の詩を使っちゃったんです。」ってことに終始している。これって、「人を殺すつもりは無かったんです。だけど、私は、覚醒剤をやってて善悪の区別がつかなかったから、知らず知らずのうちに、人を殺しちゃったんです。」って言ってるのと同じことで、ニポンの法律なら、罪には問われない‥‥ワケねえだろ!
メアリー・J・ブライジの「Not Today」って曲が、マドンナの「Holiday」って曲を盗作したって言って、マドンナの楽曲を管理してる音楽出版社が裁判を起こした。裁判の結果は、陪審員たちの判断に委ねられているけど、もしも盗作であると言う結論が出た場合には、メアリー側は、最低でも罰金1500万ドル(約15億5000万円)を支払うことになる。
でも、これは、曲のすべてが類似してるってワケじゃなくて、サビの部分がちょっと似てるって言うだけのことなのだ。それも、マドンナの曲は長調で、メアリーの曲は短調なので、人から言われなければ分からないし、人から言われて、2曲続けて聴いても、とても盗作とは思えないレベルだ。それでも、著作権に厳しいアメリカの法律では、こう言った裁判が頻繁に起こる。
ハッキリ言って、メロディーやアレンジに関する盗作は、立件することが難しい。特に、部分的にパクッた場合は、故意に盗作したのか、たまたまその部分が似てしまったのかは、誰にも証明することはできないからだ。そのために、陪審員たちの判断に委ねられるのだ。
でも、安倍なつみのように、歌詞を盗んだ場合は、それが盗作であることは誰の目にも明らかだし、簡単に立件できる。だから、今回の安倍なつみの犯罪が、もしもアメリカで行われていたら、たった2ヶ月の謹慎どころか、盗作1件につき罰金10億円以上、総額で100億円前後の支払いを命じられる上に、二度と芸能活動などできなくなる。それどころか、安倍なつみの場合は、あまりにも悪質なので、刑務所に行く可能性も出て来るのだ。
新聞によると、安倍なつみは、「謹慎期間中は、ほぼ毎日所属事務所へ通い、お茶を入れたりコピーとりなど、安倍が一般企業にOLとして入社したら体験するであろう仕事を2カ月間行った。また、著作権の仕組みや権利侵害に対することの重大さなどもしっかりと勉強した。」って書いてあったけど、著作権に関する勉強をしっかりとしたんだったら、自分が犯した犯罪が、どれほど悪質極まりないものだったかってことも分かったはずだ。でも、それなら、「また歌いたいです」だの「早くみんなに会いたい」だのと、こんな寝ボケたセリフなんか出て来るワケがない。マトモな神経をしてたら、引退するのが当たり前であって、これだけの犯罪を犯しても、また平然とテレビに出て来られるなんて、政治家並みのツラの皮の厚さなんだろう。
‥‥って言うか、「お茶を入れたりコピーとりなど、一般企業にOLとして入社したら体験するであろう仕事」って、何? 今どき、OLの仕事がお茶汲みやコピーとりだなんて、女性をバカにするのもいい加減にしろ! タレントが非常識なら、事務所も非常識だ。こんな時代遅れのトンチンカンな感覚だから、人様のものを平気で盗むようなバカ女がテレビに出て来ることになるのだ。この女性蔑視が全開な非常識なコメントで、安倍なつみと所属事務所は、全国に何百万人もいるOLも、完全に敵に回してしまった。
‥‥そんなワケで、いくら非常識なアイドルだからって、23才にもなった社会人が、これだけの犯罪を犯したんだから、目クソほどでも反省の気持ちがあるのなら、今すぐに芸能界から引退するべきだ。これは、あたしだけじゃなく、世の中のマトモな人間なら、誰でもが思っていることだ。だいたい、こんな犯罪者なんかの復帰を願ってるのなんて、一部のファンだけで、それ以外の1億人以上の国民は、人のものと自分のものの区別もつかないような犯罪者の歌なんて聴きたくもないし、顔も見たくないと思ってる。だから、それでも、安倍なつみは歌いたいって思ってて、一部のファンは安倍なつみの歌を聴きたいって騒いでるのなら、あたしたち、良識ある一般人の目には触れないように、コンサートだけで活動して欲しい。それなら、マトモな人たちが、テレビで泥棒女の顔を見て、不愉快な気分になることもないからだ。とりあえず、安倍なつみが復帰したって言うだけでも、数え切れないほどの人たちが不愉快になってるんだから、もうこれ以上、神経を逆撫でしないで欲しいと思う今日この頃だ。
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