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2005.02.11

負け犬に核弾頭

ホテルの企画営業部に勤めるキャリアウーマンで、仕事はできるし美人だし、とっても魅力的な女性なのに、いつの間にか三十路になってて、恋人もいないし結婚の予定もなくて、毎晩お酒を飲んでストレスを発散する33才‥‥ってのが、4月からスタートするフジテレビの火曜日の夜10時からのドラマ、「曲り角の彼女(仮題)」で、稲森いずみが演じる女性像だ。

来月のお誕生日で33歳になる稲森いずみは、「同い年の女性を演じられるのでとても楽しみにしています。主人公と同じように、仕事や恋に取り組んでいる30代女性が元気になれるような素敵なドラマをお届けしたいです。」と意欲満々らしいけど、いくら仮題とは言え、よりによって「曲り角の彼女」だなんて、同世代で似たような状況のあたしとしては、とても素直には受け入れられないタイトルだ。その上、何かにつけて稲森いずみを挑発する、20代の若いOLの役が、釈由美子だって言うんだから、シャクに触る。「オバサンはお逝きなさい!」とでも言うんだろうか?

一方、20代半ばの結婚適齢期の女性が、3人のステキな花婿候補の中から1人を選ぶと言う、あまりにもゼイタクな設定なのが、同じく、4月からスタートするTBSの木曜日の夜9時からのドラマ、「夢で逢いましょう」で、この、うらやましい主役を演じるのは、誰でもが納得するであろう、矢田亜希子だ。そして、矢田亜希子の花婿候補は、ナルシストの押尾学や筋肉バカの永井大など、そこそこのレベルの男を揃えている。ゴールデンのドラマに押尾学じゃ、ちょっとキビシイけど、あくまでも主役は矢田亜希子で、押尾学は恋人じゃなくて、花婿候補のうちの1人って設定の脇役だから、まあ、ギリギリでセーフだろう。

矢田亜希子は、「見てくださる方々に『良かった!』と言っていただけるよう頑張りたい。」と、あいかわらず優等生的なコメントで、サスガ、コートのボタンを上から下までぜんぶとめてるだけのことはある。今、夕方に再放送してる「恋のチカラ」でも、私服も、勤め先の銀行の制服もきちんと着てて、まあ、銀行の制服をだらしなく着る人はいないと思うけど、それにしても、あまりにも似合いすぎてると思う今日この頃、皆さん、きちんとした女性はお好きですか?


‥‥そんなワケで、きちんとしたスーツ、きちんとしたワンピース、きちんとしたコート、すべてのボタンをきちんととめて、ですます調できちんとしゃべる矢田亜希子。きちんと足を揃えて立ち、きちんと手を揃えて、きちんとお辞儀をする。きちんと、きちんと、きちんと、きちんと‥‥ここまできちんとしてると、普通は、見てるほうが息苦しくなって来るはずだけど、矢田亜希子の場合は、それがすごく自然で、ぜんぜん無理がない。ホントに、品のいいお嬢様って感じで、イヤミに感じない。もしも、矢田亜希子の役を鈴木紗理奈がやったとしたら、あまりにも不自然で、5分で見てるこっちの肩が凝って来るだろう(笑)

「曲り角の彼女」の吉條英希プロデューサーは、「今さら人前でジタバタできない33歳の女性が、恋愛、仕事でジタバタする身近なラブコメディーに仕上げたい。恋愛の分岐点に立つ女性のサバイバルマニュアルになれば。」と言っている。一方、「夢で逢いましょう」の貴島誠一郎プロデューサーは、「世間には負け犬という言葉が飛び交っていますが、女性の結婚願望は相変わらず強い。現代の幸せの探求を自然体の演技が好評の矢田さんで描きたい。」と言っている。

ようするに、火曜日の夜10時から、稲森いずみが、30代の負け犬になっちゃった女性を演じ、木曜日の夜9時から、矢田亜希子が、20代の負け犬になる前の女性を演じるワケだ。それなら、水曜日の夜には、30代は負け犬だったけど、40代になってから玉の輿に乗った女性を描いたドラマを放送して、主役は杉田かおるにして欲しいと思う。そうすれば、火曜日のドラマで稲森いずみがジタバタしてても、木曜日のドラマで矢田亜希子が結婚相手を決められずにいても、間の水曜日にはホッとできるから、安心して見てられる。

まあ、あたしの場合は、ドラマのストーリーは興味ないので、見るとしたら、ファッションや小物類をチェキするだけだけど、稲森いずみも矢田亜希子も好きなので、一応は録画すると思う。そして、録画した第1話を見る前に、次の週になっちゃって、1話の上に2話、2話の上に3話って感じで録画して行き、何も分からないままに最終回を迎えるってパターンが、小岩井牛乳くらい濃厚だ。

‥‥そんなワケで、濃厚と言えば、北朝鮮のサッカー選手たちの処刑が濃厚らしい。昨日のニポン対北朝鮮のサッカーは、ニポンが勝ったそうだけど、北朝鮮の選手は、負けたら処刑されるか、良くても強制収容所送りになるそうだ。特に、ゴールキーパーは、入れられた得点の全責任を取らされて、100%処刑される。その上、本人だけじゃなくて、家族も全員殺されるんだって。あたしは、サッカーのことはぜんぜん分からないけど、10年くらい前に、どこかの国のチームとの試合で、北朝鮮が完敗した時は、選手の半数が処刑されて、残りは収容所に送られて、死ぬまで強制労働をさせられたそうだ。

昨日の試合を見てた人に聞いたら、北朝鮮の選手って、ニポンの選手のユニフォームをつかんで引き倒したり、ドリブルしてる選手を後ろから倒したりと、卑怯なことばっかりしてたらしいけど、負けたら殺されちゃうんじゃ、ナリフリ構わず必死になるのは当然だろう。だけど、まだ1試合しただけだから、このあとの試合でがんばって、北朝鮮も予選を突破できれば、何とか処刑だけは免れられると思う。

でも、昨日の試合をテレビで見てたバカ将軍様は、負けてよほど腹が立ったんだろう。今日になって突然、核兵器を保有していることを公式に宣言した上で、6カ国協議への参加を無期限で中断し、さらに核兵器を増やして行くって発表した。北朝鮮の外務省は、ブッシュやライスだけでなく、コイズミや安倍に対しても敵意を剥き出しにしていて、6カ国協議への参加の条件として、ニポンの排除を挙げている。

これで、ノドンミサイルの先っちょに核弾頭が搭載される可能性が濃厚になり、射程距離内にある東京や大阪や名古屋などの大都市の住民は、核の恐怖にさらされることになった。北朝鮮に核兵器、これぞ、まさに、キチガイに刃物だ。これもすべて、北朝鮮に対する政策を延ばし延ばしにして、どうでもいい郵政民営化なんかにばかり時間を費やして来たコイズミのせいだろう。

すぐ隣りに、こんなに危ない国があるのに、国会では、連日、与党と野党が、お互いの献金問題のアラ探しばかりしてる。こんなくだらない問題を論じてる間に、バカ将軍様は、どんどん核兵器を製造してるのだ。国会の開催には、1日で何億円もかかってるって言うのに、何ひとつ国民のためになっていない。

‥‥そんなワケで、20代で結婚できず、30代でジタバタしてても、40代で玉の輿に乗れればすべてはハッピーなんだけど、コイズミのおかげで、30代でジタバタしてるうちに、空から核弾頭ミサイルが降って来そうな今日この頃、コイズミと森が、アセッて憲法第9条の内容を変更しようとしてる裏が見えて来たような気がする。

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