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2005.03.31

愛のない地球博

あたしは、ふだんお家で飲むソフトドリンクは、コーヒーとカルピスが多い。他にも、緑茶、梅昆布茶、ローズヒップティーを飲むけど、やっぱり、コーヒーは特別に良く飲む。逆に、ほとんど飲まないのが、炭酸系のジュース類だ。だから、コーラは、1年に1回か2回、忘れかけたころに飲むくらいだ。でも、コーラの味は大好きなので、ガリガリ君はコーラ味が一番好きだし、チュッパチャプスもコーラ味はトップ3に入る。ただ、本物のコーラは、炭酸が強すぎて、お腹がいっぱいになっちゃうので、メッタに飲まない。それよりは、ドクターペッパーのほうが好きだ。特に、缶とかペットボトルに描いてある女の子のイラストがセクシーでステキなので、コーラよりは多く飲む。でも、ドクターペッパーも炭酸がきついので、基本的には、ホットにして飲む。ホッにしたドクターペッパーに、レモンスライスを1枚浮かべると、すっごく美味しい。それでも、ドクターペッパーを飲むのも、1年に5~6回ほどなので、毎日何杯も飲んでるコーヒーとは、比べものにならない。

あたしが飲んでるコーヒーは、ブレンディーのインスタントがほとんどで、ホットでもアイスでも、お砂糖を入れないでミルクだけ入れる。ブレンディーは、冷たいお水にもそのまま溶けるので、アイスを作る時も便利だし、何よりも美味しい。ブレンディーには、グリーンのラベルの普通のブレンドと、赤っぽい茶色のラベルのモカブレンドがあるんだけど、モカブレンドのほうは、一度買って飲んでみたら、悲しくなるくらいにマズかったので、どんなに安くなってても、コンリンザイ買わないつもりだ。

とにかく、ホットでもアイスでも、普通のブレンディーに、スジャータみたいなミルクを2個入れるのが、あたしの一番好きなコーヒーだ。だから、スジャータでも、他のメーカーのでも、あのちっこいコーヒーミルクだけは、いつでも欠かさないように気を使ってる。あのミルクって、常温でも何ヶ月も持つから、安くなってるのを見つけたら、少しまとめて買っておくようにしてる今日この頃、皆さん、コーヒーにミルクは入れる派ですか?(笑)


‥‥そんなワケで、あたしが、コーヒーミルクを買うか買わないかを判断する目安は、パチンコ玉と同じで、1個4円を基本にしてる。だから、40個入りのスジャータが200円だったら買わないけど、「+10個セール」で、50個入りになってれば、とりあえず買い置きが無くなりそうな時だったら、1袋だけ買う。さらに、スーパーもセールで、その50個入りのスジャータが160円とかになってたら、買い置きがあっても無くても、3袋くらいは買っちゃう。

でも、気をつけなくちゃならないのは、たまに、やたらと安いのがあって、ウホウホと喜んで飛びつくと、1個の内容量が少なかったりすることがある。あのちっこいミルクって、あたしが使ってる5mlの他に、3mlのもあるから、個数だけじゃなくて、1個の内容量も、ちゃんとチェキしなくちゃならないのだ。「3ml×20」とか、「5ml×40」とか表示してあるから、もしも買い間違えた場合は、すごく懐かしい言葉だけど、「自己責任」ってことになる。

‥‥そんなワケで、そろそろ買い置きのミルクが無くなりそうだったので、昨日、お仕事の帰りにスーパーに寄ったんだけど、50個入りのスジャータが200円で、高くもなく安くもなくって感じだったから、とりあえず1袋だけ買って来た。その時は、値段しか見ないでカゴに入れたんだけど、お家に帰って来てから良く見たら、ナナナナナント! 「愛・地球博」に協賛してたみたいで、袋に、キッコロとモリゾーの絵が描いてあった。それだけなら、別に大騒ぎするようなことじゃないんだけど、ナナナナナント! 1個1個のミルクに、ぜんぶキッコロとモリゾーの絵が描いてあった。それでも、そんなには大騒ぎするようなことじゃないんだけど、もっと良く見てみたら、ナナナナナント! 1個1個のミルクの絵が、みんな違う!

正確には、50個ぜんぶが違うはずもなく、何種類かの絵が混ざって入ってるんだけど、それぞれの絵の上に、「わらう」「ねむる」「すわる」「おどろく」「かんがえる」って、キッコロとモリゾーのポーズの説明がしてあって、中には、手をつないだキッコロとモリゾーが去って行く絵の「歩く後ろ姿」なんて言うマニアックなのもあって、あたしのテンションは一気に高まった。

それで、とりあえず、あたしは、グラスにミネラルウォーターを入れて、ブレンディーを溶かして、「しがみつく」と「にこにこ」のスジャータを入れて、アイスコーヒーを作った。そして、それを飲みながら、「わらう」と「にこにこ」との極めてビミョ~な差を見比べたりしながら、「愛・地球博」へと思いを馳せた。何しろ、心の中だけとは言え、あたしが一生懸命にキッコロを応援してるのに、「愛・地球博」ったら、商売根性丸出しの、あまりにもエゲツナイ運営のせいで、当初の予想の半分にも満たない来場者数だとか。

その一番の原因は、何と言っても、「会場内への飲食物の持ち込みが禁止」だろう。何しろ、お弁当やお菓子どころか、ペットボトル1本すら持ち込むことができないのだ。それでも、会場内に、コンビニとかがあるのならいいけど、中にあるのは、まるで歌舞伎町の暴力バーのような、ボッタクリ店ばかりなのだ。驚くなかれ、普通の売店で売ってるコーラやジュース類が、市価の5倍の1本600円! 子供を3人連れた夫婦がコーラを飲んだら、それだけで3000円だ。 ある外国のパビリオンでは、ミネラルウォーターも1本600円!

飲み物ですらこんなアリサマだから、食べ物に至っては、イノシシ社長でも「想定の範囲外!」って言いそうな値段だ。焼きとうもろこしやフランクフルトは1本800円、ソース焼きそばは900円、串焼きが1本1000円だ。これらは、普通の遊園地とかの売店で売ってるものと変わらない内容で、この値段の半額でも高いと感じるほどお粗末なものだ。その上、ちゃんとした食事をしようと思ったら、ファーストフードのハンバーガーセットが1000円、一番安いお店のおそばでも1000円、一番安いお弁当が3000円もする。もちろん、これは最低のもので、これが売り切れになったら、もっと高いお弁当しか食べられなくなる。そして、この3000円のお弁当だって、お店の半分以上の席は予約で埋まっていて、飛び込みで行っても、席が空くまでには数時間待ちだと言う。売店の数も、入場者数に対して極端に少なくて、混雑する時間になると、1杯600円のコーラを買うために、1本800円のフランクフルトを買うために、長蛇の列の最後尾につき、1時間も並ばなくちゃならないそうだ。入場者数が、予想の半分以下だって言ってる状況でコレなんだから、予想通りの入場者数になったら、さらに倍の時間は並ばなくちゃならないんだろう。

渋滞の中、がんばって運転して来たおとうさんと、朝早くから一生懸命にお弁当を作ったお母さんと、キッコロとモリゾーに会えることをずっと楽しみにしてた女の子は、「愛・地球博」の会場入り口で、厳しい警備員から、全員の持ち物を検査される。そして、お弁当は、すべて開けて中を調べられた上で、今この場で食べるか、それとも捨てるかを聞かれ、どちらかを選択しないと、前売りの入場券を持っていても、中に入ることはできない。仕方なく、せっかく作って来たお弁当を捨て、お茶やジュースも捨て、やっと中に入る。係員の説明では、「飲み物も食べ物も中で売ってますから。」ってことだったのに、1杯600円のコーラを買うために、1時間も並ばなくちゃならない。確かに、説明の通り、中で売ってることは売ってるけど、これって、誰がどう考えても、自分のサイトへ誘導してナンでもカンでも売りつけようとするライブドア方式じゃん!

そう言えば、この前、ジャスミンとウメコの写真を見るために、仕方なくライブドアの会員に登録したら、やたらと押し売りのメールが届くようになったんだけど、いったい何を売りつけようとしてるのか、一通だけ中を見てみたら、これがビックル一気飲みだった。なんと、イノシシ社長の書いた本が、ズラーッと並んでて、まるで、新興宗教の洗脳メールかと思った。さらには、大学受験のための英単語の本なんかもあったけど、あんな、英語もしゃべれないヤツが書いた英単語の本なんか、どこのバカが買うんだろう?

それよりも、あの、元スチュワーデスパブでキャバクラ嬢をやってたってウワサの、バツイチで子持ちの乙部綾子とか言う口の利き方も知らないバカ女と、同じバツイチで子持ち同士、「一方的に離婚しても慰謝料を払わなくて済む方法」っ本でも出せば、少しは売れるんじゃないの?‥‥おっと、今日はイノシシ社長のことは関係なくて、同じ守銭奴でも、名古屋のほうの守銭奴の話を書いてるんだった。

そうそう、あたしの先輩が、「愛・地球博」に行って来たんだけど、それが大変だったそうだ。あたしは、ダンナさんのほうと知り合いなんだけど、奥さんと小学生の子供2人を連れて、一泊で行って来たら、なんと、20万円以上も掛かったそうだ。まさか、こんなにお金が掛かるとは思わず、余裕をもって15万円ほど用意して行ったのに、ぜんぜん足りなくなって、途中で銀行へ走ったそうだ。20万円って言ったら、格安ツアーなら、親子4人でハワイに1週間行って来られるのに‥‥。たかが、国内の博覧会を一泊で見に行っただけで20万円だなんて、まるで、ライブドアの詐欺まがいのネットオークションに引っかかって、バカアイドルのぬいぐるみを30万円で買わされるのと同じような気がする‥‥あ! またライブドアに戻っちゃった(笑)

‥‥そんなワケで、愛のカケラも感じない「愛・地球博」は、手作りのお弁当だけじゃなく、コンビニで買って来たお弁当も、パンやおにぎりも、すべて持ち込めない。飲み物も、ビン、缶、ペットボトルと、すべて持ち込めない。これらは、ぜんぶ、入り口で捨てるか、その場で食べるかしないと、会場には入れない。こう言う異常な持ち込み規制は、大阪万博や昨年の浜名湖花博などでもやってなくて、過去の国内の国際博では初めてのことなのだ。だから、いくら表向きは、「衛生上の問題」だの「テロ防止」だのと言ってても、業者と癒着した守銭奴の匂いがプンプンして来る。そして、この「衛生上の問題」ってセリフが、イノシシ社長の「ITと既存メディアとの融合」ってセリフと同じように、やたらと薄っぺらく聞こえて来る今日この頃、あたしは、どんなにキッコロを応援したくても、サスガに、1時間も並んで1杯600円のコーラを買うほど、お人好しにはなれない。


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2005.03.30

いよいよバーレーン!

ニポンでは、「ついに!」、 アメリカでは、「At last!」、 韓国では、「 トゥディオ!」‥‥ってなワケで、いよいよ「バーレーン」だっ! 何がって、そりゃあ、わざわざ言わなくても分かるでしょ? 当然、くだらないタマ蹴りごっこなんかじゃなくて、F1の第3戦、バーレーンGPに決まってるじゃん!(笑)

知性豊かなF1ファンは、すぐに暴れ出す野蛮なサッカーファンとは違って、バーレーンって国が、どこにあるのかをちゃんと知っている。バーレーンは、イラン、イラク、サウジアラビア、アラブ首長国連邦などに囲まれたペルシャ湾‥‥って言うか、アラビア湾‥‥って言うか、まあ、どっちでもいいんだけど、そこに浮かぶちっちゃな島だ。ひとつの湾にいくつもの国が面してるから、イランやイラクは「ペルシャ湾だ!」って主張してて、サウジアラビアやアラブ首長国連邦は「アラビア湾だ!」って主張してて、やっぱり、アラブ首長国連邦って言うくらいだから、こっちの主張が通りそうな気がしたんだけど、ナニゲに「ペルシャ湾(アラビア湾とも呼ばれる)」って言う、ジミな解決をしたみたいだ。

そう言えば、薄ら笑いのキモイ男ナンバーワンの「ぺ」が、ニポンに食わせてもらってるぶんざいで、「竹島は韓国の領土だ!」って自分のホームページで大々的に宣言して、ニポン中から大ヒンシュクを買ったけど、こんな竹島問題よりもずっと前から、「日本海」に対しても、韓国人たちはヒステリックに文句を言い続けてる。韓国側の言いぶんは、「複数の国が接してる海を一国の名前を冠して呼ぶのは不当だスミダ!そんな呼び方をするのは日本海だけだスミダ!」ってことなんだけど、そしたら、「インド洋」は?(笑)

何にでも文句を言うことだけを生きがいにしてるような、カルシウムの不足してる民族のことはほっといて、話はバーレーンに戻るけど、大きさは、ニポンの淡路島と同じくらいで、人口は、約62万人だ。あたしの住んでる世田谷区が、人口約80万人、隣りの大田区が約65万人なので、東京23区の中のひとつくらいの感じの、すごくちっちゃい国だ‥‥なんて、こんなこと知ってるワケもなく、今、調べただけな今日この頃、皆さん、少しは役に立ちましたか?(笑)


‥‥そんなワケで、バーレーンの首都、マナーマから、南へ30kmほどの町、サキールに、「バーレーン・インターナショナル・サーキット」はある。総工費1億5千万ドルと言う、石油で儲けた外貨を湯水のように使って作られたコースは、地形の高低差を利用して作られた、1周 5.417kmの高速コースで、1km以上のメインストレートを始め、7本ものストレートがある単純明快なコースだ。なぜかって言うと、このコースが作られた一昨年は、まさか、たった1シーズン後に、こんなにひどいレギュレーションに変更されてしまうとは予想もしなかったので、世界最速のF1の魅力を最大限に楽しめるようにと、飛ばせるだけ飛ばせるレイアウトに設計したからだ。

だから、初めてレースが開催された去年は、フェラーリのシューマッハ兄とバリチェロがワンツーフィニッシュ、ウイリアムズのモントーヤとシューマッハ弟が3位、4位、BARホンダの佐藤琢磨とバトンが5位、6位と言う、あまりにも分かりやすい結果だった。1位から6位まで、フェラーリ、フェラーリ、ウイリアムズ、ウイリアムズ、BARホンダ、BARホンダって、キレイに並んだ順位を見れば、特に、佐藤琢磨が5位に入った事実を見れば、ようするに、腕じゃなくて、速いマシンが勝つってことが分かるだろう。

「腕じゃなくて」って言うとゴヘイがあるけど、このあたりのF1のトップドライバーともなれば、一般人なんかは想像も絶するほどのドライビングテクニックを持ってるワケで、それぞれの腕の差はホントに紙一重なのだ。それよりも、何よりも、勝敗を大きく左右するのは、マシンの性能だ。だから、1年前にさかのぼり、シューマッハ兄とバリチェロをウイリアムズに乗せて、モントーヤとシューマッハ弟をフェラーリに乗せて、まったく同じ条件下でもう一度レースをやったら、モントーヤとシューマッハ弟がワンツーフィニッシュするはずだ。

だから、すべてのドライバーを全員同じフェラーリに乗せて、ワンメイクレースをしなくちゃ、ホントの意味でのトップドライバーは決められない。だけど、F1てのは、トップドライバーを決めるためのレースじゃなくて、もちろん、それも楽しみのひとつだけど、やっぱり、マシンの開発からチームの作戦までを総括して楽しむスポーツだから、基本的には、ヒイキドライバーを応援するんじゃなくて、ヒイキチームを決めて楽しむものだろう。だから、バカのひとつ覚えみたいに、「タクマ! タクマ!」って叫び続けるだけの実況は、まるでサッカーの実況みたいで、ホントにウザイ。特に、フジテレビの長谷川豊アナの絶叫ぶりには、全国のF1ファンが、いっせいにテレビの音声を消したほどだ。長谷川豊は、競馬の実況もやってるけど、あのやかましい競馬の実況と同じテンションで、それこそ、馬の名前を連呼するのと同じに、「タクマ! タクマ!」って絶叫する。その上、F1の知識はゼロだから、終始トンチンカンなことばっかり言ってて、こっちが知りたい情報など、何ひとつ伝えてくれない。去年、川井ちゃんまでもが、「長谷川アナって、何でもないことをすごく大ゲサに実況するね。」って言ってたほどだ。

‥‥そんなワケで、衛星放送が見られないあたしとしては、またまた、レースが終わって、ずっとしてから、フジテレビを見るしかないワケだ。今回のバーレーンGPは、ニポン時間の20時20分からスタートするんだけど、地上波では、23時50分からって言う、なんと、3時間半も遅れてのトンデモナイ放送時間だ。「タモリのジャポニカロゴス」や「発掘!あるある大辞典」なんか休みにして、F1を生中継しろよ! 結局、地上波でも生放送しちゃうと、わざわざ衛星放送の契約してる人たちからブーイングが出るから、ワザとズラして放送してるとしか思えない意地悪さだ。

でも、どんなに遅くても、決勝は、まだマシだ。一応は、最初から最後まで、ちゃんと放送してくれるからだ。何よりもふざけてるのは、フリー走行と予選だ。衛星放送では、4月2日のフリー走行と予選1、4月3日の予選2を5時間以上も放送するのに、地上波では、なんと、たったの30分! それも、4月2日の深夜1時45分から2時15分までって言う、視聴者をバカにしまくった時間帯だ。こんな扱いをしておいて、よくも、「今年もF1を盛り上げて行きます!」とかホザいてるよ、まったく。誰がって? 視聴者の気持ちを逆撫ですることにかけてはニポンイチの、フジテレビの渡邊プロデューサーだ。そして、もうひとり、何も分かってないバカ、船木正也スポーツ部長だ。船木は、今年のシリーズの初めに、「フジテレビのF1放送は今年で19年目。今年も『F1の世界に日本あり』を示して行きたい。」って、偉そうにノタマった。お前らなぁ~深夜の2時に30分しか放送しないで、何が「F1の世界に日本あり」だよ!

決勝の扱いのヒドサはもちろんのこと、予選に対する認識の低さは、あまりにもお粗末だ。仮にも、ホンダやトヨタなど、自国のマシンが活躍してるって言うのに、5時間もの映像をたった30分、それも、CMを除いたら20分ちょっとに編集するなんて、「大相撲ダイジェスト」じゃないんだから、少しは考えて欲しい。深夜で構わないから、全部放送して欲しい。

‥‥そんなワケで、なんで、あたしが、こんなに予選にこだわってるのかと言うと、今回は特別だからだ。ホントなら、次の次の第5戦から走るはずだった「フェラーリ F2005」が、2レースも前倒しになって、今回のバーレーンから走ることになったのだ。これは、開幕に間に合わなかった新型エンジンが、ようやく完成して、今月の23日にはバリチェロが、24日にはシューマッハが、それぞれテスト走行を終わらせ、ともに、すごくいい感触を得られたからだ。そして、1戦と2戦と成績が悪かったことも加味して、2レース早く使うことになったのだ。

「2レースで1機のエンジン」って言う、波田陽区‥‥じゃなくて、ハタ迷惑な新レギュレーションのせいで、去年までのように、1レースごとに作戦を立てて、1レースごとに完全燃焼することができなくなり、2レースを1セットにして考えなくちゃならなくなった。つまり、オーストラリアとマレーシアを1セット、バーレーンとサンマリノを1セット、スペインとモナコを1セットってふうに作戦を立てるワケだから、まるで、マージャンのチートイツみたいな感じだ。だけど、チートイツだったら、イーピンとイーピン、パーワンとパーワン、パイパンとパイパンってふうに、同じパイ同士を揃えてくワケだから、50符イーハンであろうと、25符リャンハンであろうと、何も問題なく上がることができる。でも、オーストラリアとマレーシア、バーレーンとサンマリノって組み合わせは、コースのレイアウトから路面状態、気温や湿度など、何から何まで違うんだから、それをムリヤリ1機のエンジンで走れって言うのは、あまりにもムチャな話だ。

特に、第5戦のスペインと第6戦のモナコに至っては、あのスペインのテクニカルコースと、市街地を走るモナコの特殊なコースとでは、エンジンどころか、サスペンションからウイングから、すべてのセッティングが大幅に異なる。だから、普通なら、スペインを走ってる時に、すでにモナコ用のエンジンをセッティングしておくことが、勝つためじゃなく、安全なレースをする意味でも、最低限必要だ。でも、今年は、5月8日のスペイン決勝が終わってから、5月19日のモナコのフリー走行、予選まで、たった10日かそこらで、何をしろってんだろ? もちろん、この中には、何よりも大変な「移動」が含まれてるんだから、限られた時間の中で、メカニックたちが不眠不休でセッティングしたって、完璧なマシンなんか作れるワケがない。あたしは、モナコGPには特別な思い入れがあるから、すべてのチームのすべてのマシンが、完璧な状態で出場して欲しいのに、今年からは、スペインでボロボロになった手負いの貧馬たちが、スターティンググリッドに並ぶことになったのだ。

‥‥そんなワケで、1戦と2戦は、去年のマシン、「フェラーリ F2004」の改良型、「フェラーリ F2004M」でお茶を濁したフェラーリだけど、あのダサすぎるフロントウイングはともかくとして、2戦を終えた時点で、シューマッハ様がたったの2ポイントと言う、ちょっとアセリ気味な状況なので、今回のバーレーンからニューマシンで走ることになった。あたし的には、早くニューマシンの走りを見たい気持ちもあるんだけど、セコイことを言わせてもらうと、最初の計画通りに、第4戦までは、去年のマシンで走って欲しかった。だって、「フェラーリ F2004M」は、シューマッハとは相性が悪いけど、バリチェロはちゃんと乗れてたからだ。現在、バリチェロが8ポイントで、トゥルーリ、モントーヤ、クルサードと並んで3位につけてるので、あと2戦、旧マシンを使ってくれれば、シューマッハとバリチェロとの差はさらに広がって、あたしの念願、世界一のチーム、フェラーリのトップドライバーの座に、つまり、名実ともに世界一のドライバーの座に、バリチェロがつくことになるからだ。

だけど、「フェラーリ F2005」も、テスト走行の感触からすると、シューマッハよりもバリチェロのほうが好感触を持ってるみたいだから、まだまだ期待できる。23日のシェイクダウンを終えたバリチェロは、あの、アンタッチャブルのケツアゴ君のようなファンキーな笑顔で、「とにかく、F2005は、最高のマシンさ! エンジンはもちろんのこと、足回りも、空力も、ブレーキも、すべての面でF2004を上回ってるぜ! 特に高速コーナーでのスピードは、ビックルを一気飲みしちゃうくらいだし、ブレーキのバランスや動きもいいから、これなら、鬼に綿棒‥‥じゃなくて、鬼にうまい棒‥‥じゃなくて、鬼に金棒だぜ! ワッハッハッハッハ~!」ってコメントしてる。

陽気なバリチェロに比べて、いつもクールなシューマッハは、あのクリントン元大統領のような長い顔で、「テスト走行を終えて、F2005が、今までのマシンよりも進歩してるってことを実感したよ。」って控えめな発言をした。それよりも、あたしが気になったのは、「初めてニューマシンに乗る時は、いつでも感動するもんだけど、先週、マレーシアであんなことがあったから、今日のテスト走行は特に感動したよ。」って、メンタルな部分での弱さをチラ見させたことだ。

つまり、ぶっ飛びマシン、「フェラーリ F2005」を手に入れた2人が、高速コースのバーレーンで、どんなパフォーマンスを見せてくれるのかって言えば、バリチェロは、アトサキのことなんか考えずにガンガン攻めまくり、シューマッハは、フェラーリのお膝元である次のサンマリノに照準を合わせ、テスト走行の延長線のような堅実な走りを見せてくれるはずだ。もちろん、バリチェロがいくら飛ばしたくても、チームの作戦上、色んな制約が科せられると思うけど、ドライバーズポイントでシューマッハに優ってるバリチェロは、作戦上でも優位に立てるはずだ。

さらに、今回は、バリチェロとポイントで並んでるマクラーレンのモントーヤが、テニスをやってて、コケて右肩の骨にヒビが入ったから、今回は走れない。つまり、高速コースでのぶっ飛びマシンや、ライバルが1人脱落したことなど、バリチェロにとっては、横並びの3位から一歩抜け出して、独走するルノー勢に迫るには、持って来いの条件が揃ったワケだ。これは、チームにとっても大きなチャンスで、シューマッハのマシンは、次のサンマリノのために温存した走りをさせて、バリチェロには思いっきり走らせるって公算が大ってことだ。

ちなみに、モントーヤの代わりは、本来だったら、リザーブドライバーの筆頭のアレクサンドル・ブルツが乗るのがスジなのに、気の毒なことに、今年からコックピットが小型化したマクラーレンのニューマシン、「MP4-20」には、190cm近い大男のブルツは、狭くて体が入らない。だから、仕方なく、その次のドライバー、ペドロ・デ・ラ・ロサを起用するって言う、あまりにもお粗末なマクラーレンチーム。これで、今年のマクラーレンは終わった(笑)

それにしても、サードドライバーの体が入らないようなニューマシンを開発するなんで、どれほど、正式ドライバーとリザーブドライバーとの扱いに差があるのかが垣間見られた出来事だ。やっとのことで、自分にチャンスが回って来たと思ったら、狭くてコックピットに座れず、レースに出られないブルツ。そして、そのおかげで、千載一遇のチャンスが回って来たペドロ。人生って、何があるのか分からないもんだ。

‥‥そんなワケで、次のサンマリノGPのイモラサーキットは、何と言っても、1994年に、アイルトン・セナが亡くなってしまったことで有名なコースだ。F1に興味のない人でも、セナの名前や、セナがレース中の事故で亡くなったことくらいは知ってると思う。でも、セナの死ばかりがクローズアップされてるけど、この、今から11年前のサンマリノGPは、悪魔に取り憑かれたレースだったのだ。

まず、4月29日の金曜日に、当時はジョーダンに乗っていたバリチェロが、大クラッシュして、一時は意識不明の重体になった。この時、チームは違うけど、バリチェロと同じブラジル出身のセナは、意識の戻らないバリチェロを心配して、ずっとそばについていた。そして、翌日の30日の土曜日には、シムテックのローランド・ラッツェンバーガーがコンクリートブロックに激突して、亡くなってしまった。このショッキングな2つの事故の余韻も冷めやらぬまま、5月1日の日曜日、サンマリノGPの決勝はスタートした。

レースが始まってすぐに、後方集団にアクシデントが発生して、セーフティーカーがコースに入った。セーフティーカーの後ろには、ポールポジションのセナを先頭に、各マシンがそのままの順位で並んで走っている。そして、何周かして、アクシデントの処理が終わり、コースの安全が確認されて、セーフティーカーがピットに入った。そのとたんに、溜まってたパワーを全開にするように、加速して行くセナ。そして、わずか1周半を走ったところで、セナのウィリアムズは、まるで吸い込まれて行くように、タンブレロのコンクリートブロックに一直線に激突し、マシンがバラバラに吹き飛んで行った。その横をシューマッハのベネトンと、ベルガーのフェラーリが、スローモーションのようにすり抜けて行く。そして、セナは、帰らぬ人となった‥‥。

‥‥そんなワケで、セナが亡くなる2日前に、そのセナがずっと付き添っていたバリチェロと、セナの死の瞬間を走り抜けたシューマッハの2人が、11年を経た今、世界最速の「フェラーリ F2005」のステアリングを握って、同じイモラサーキットを走る。その前哨戦とも言えるのが、今回のバーレーンGPなのだ‥‥ってことで、F1に興味の無かった人も、この話を読んで、サッカーばかりじゃなく、ちょっとはモータースポーツにも興味を持ってくれたら嬉しいなって思う今日この頃なのだ。


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2005.03.29

工作の時間です

女性の場合、どこかに出かける時に、お財布やケータイとともに、絶対に必要なものが、化粧ポーチだ。だけど、大きいバッグの時はいいんだけど、これからの季節、軽いファッションに合わせて、小さなバッグを持って出ることが多くなるので、パンパンに膨らんだ化粧ポーチは、バッグに入らなくなる。それで、小型で薄手のポーチに、半日の化粧直しに必要な最低限のモノだけを入れて、バッグに詰め込むことになる。でも、必要最低限って言っても、ファンデだパウダーだリップだグロスだアイカラーだチークだペンシルだブラシだナンだカンだと、結局はすごい量になっちゃって、せっかくの薄手のポーチなのに、ファスナーが閉まらないほどパンパンになっちゃう。

中には、ちょっとした外出でも、マスカラやまつげくるんまで持って行く子までいるから、結局は、いつもの大きなポーチに入れ直すことになって、春のファッションに似合わないデカいバッグを持って出ることになる。つまり、使う可能性は低くても、念のために持ってないと不安なものまで入れちゃうからだ。これは、オンナノサガなので、仕方ないことなんだけど、1日のお出かけならともかく、たった2~3時間のお出かけにまで、パンパンに膨らんだフル装備のポーチを持って行くのは、やっぱり、ちょっと考えものだ。

何よりも困るのは、出先の化粧室で、鏡の前に何から何まで広げちゃって、自分の部屋みたいな感覚で独占してる子たちだ。いくら「化粧室」って名前でも、それは、自分の家みたいにお化粧していいってことじゃなくて、基本的にはトイレであり、お手洗いであり、WCであり、便所であり、雪隠であり、公共の場所なのだ。まあ、満員電車の中や、道端でも平気でお化粧できるような感覚の子たちに比べれば、「化粧室」って名前がついてる場所でやってくれるだけでも素晴らしいことだけど、それにしても、パンパンに膨らんだポーチを逆さにして、粉だらけの汚らしい化粧品をガラガラと鏡の前に広げて、他の人たちのことなどまったく考えずに夢中でお化粧して、やっと終わったと思ったら、またポーチに詰め込んで、鏡の前を粉だらけにしたまま、ナニゴトも無かったかのように、待ってる男のとこに戻って行く。せめて、その粉だらけにしたとこを拭いてけよ!‥‥って思う今日この頃、皆さん、ファミレスのトイレの鏡の前を粉だらけにしてませんか?(笑)


‥‥そんなワケで、何が一番の問題なのかって言うと、それはマギレも無く、個人個人の良識だ。でも、そんなことは、誰にもどうすることもできないし、粗雑な人間は、自分が粗雑だってことに気づかないまま、粗雑な一生を送ればいいと思う。だけど、粗雑じゃないのに、いつもキレイにしていたいって言う女の子らしい気持ちから、つい、たくさんの化粧品を持ち歩いちゃって、いつでもどこでもお店を広げちゃう子たちがいる。そう言う子たちに対しては、あたしは味方だ。だから、お店を広げなくても、パパッとお化粧直しができるための、「きっこ家の食卓」の裏ワザをひとつ、紹介する。

すべてのコスメを詰め込んだポーチが、なんでパンパンになっちゃうのかって言うと、ひとつひとつのものが、それぞれ別々のケースに入ってるからだ。だから、アレやコレやとお店を広げることにもなっちゃうし、たった1本のペンシルを探すために、ポーチの中身をぜんぶ出さなきゃならなくなる。こう言った状況を回避する裏ワザが、オリジナルパレットの製作なのだ。

方法は色々とあるけど、今回は、あたしが自分用に利用してるオリジナルパレットを紹介する。ベースにしてるのは、100円ショップで売ってる缶のケースだ。9cm×9cmの正方形で、深さが1.5cmの、フタが片側にパカッと開く缶ケース、箱から出したタバコが入るやつだ。アレを1個買って来る。そして、中に、自分が一番良く使うアイカラーやチークなどのレフィルを並べて、専用のパレットを作るのだ。

アイカラーなどのコスメって、ゲームで言えば、プレステとドラクエを一緒に買うようなもんで、2回目からは、ソフトだけを買えばいいワケなのに、ほとんどの人は、またゲーム機ごと買っちゃう。もちろん、一体化してて、使い捨てのコスメも多いけど、ちゃんとしたメーカーの人気のあるものは、たいてい、レフィルがある。値段だって、ケースごと買うのの半額くらいだから、たとえば、3500円のチークを買うのなら、2000円でレフィルだけを買ったほうがいいし、1500円のカラーを1色買うのなら、750円のレフィルを2色買ったほうがいい。

あたしは、100円の缶ケースに、ブラウン系のアイカラーの濃淡2色と、パール入りのハイライト1色と、チーク1色を奥の2/3に並べて、手前の空いた場所に、チップ、ペンシル、小型のブラシ、紅筆を入れてる。レフィルは、動かないように、裏側を両面テープで貼りつけて、フタの裏側には、いらなくなったコンパクトから外した鏡を接着剤で貼りつけている。接着剤は、2液混合タイプを使うと、シッカリとつく。そして、小型のジッパーつきのビニール袋に、あぶらとり紙や綿棒や試供品の化粧水などを入れて、レフィルの上に置いてからフタを閉める。あたしは、この他に、薄くて小さいプラスティックのケースに、リップグロスを入れて、一緒に入れている。

もっと細かいことを言うと、レフィルとペンシルの間には、間仕切りも作ってある。厚紙とかでもいいんだけど、あたしは、透明の塩化ビニール板をL字型に折って、ペンシル側の底に両面テープで貼りつけて、L字型のもう一方の面が間仕切りになるようにしてる。それから、フタの隙間から、外に粉がもれることを極力避けるために、ケースを開けた時のフチに、メンディングテープを貼って、フタとの隙間ができないようにしてる。

まあ、この辺は、自分で使いながら、何か気づいたたびに、色々と使いやすいように改良して行けばいいと思う。それから、大事なことは、このパレットをポーチに仕舞う時は、必ず、チョウツガイのあるほうが下になるように仕舞うようにする。そうすれば、ポーチを入れたバッグを肩にかけたまま、激しく欽ちゃん走りをしても、万が一、カラーの粉が散ることがあっても、チップやブラシのほうには掛からないのだ。

とにかく、このオリジナルパレットさえ作っておけば、ちょっとしたお出かけなら、あとは、ファンデのコンパクトとリップ1本あれば済むようになる。それに、出先の化粧室などで、バラバラとお店を広げなくても済むし、場合によっては、化粧室の鏡の前が混雑してても、個室の中でパパッと化粧直しをすることもできる。それより何より、一番の魅力は、「あ!アレを忘れた!」ってことがなくなり、「これさえ持ってれば何とかなる」って言う、安心感が得られることだ。中身を入れ替えながら、自分にとって一番便利になるように、色々と工夫して使っていると、だんだん愛着がわいて来る。プリクラを貼ったり、ラメラメペンで何か描いたりすると、だんだん可愛くなって来る。

ちなみに、あたしは、メインで使ってるのは、ラスタカラーの缶ケースなんだけど、おととい食べた、寿がきやの「名古屋名物みそ煮込みうどん 八丁味噌 名古屋コーチンエキス使用 生タイプ」のフタに、キッコロとモリゾーの小さい絵が描いてあったから、キッコロを切り取って、缶のフタに貼ってみた。そしたら、人手が悪くて大失敗に終わりそうな「愛・地球博」に、リトル貢献できそうな気がして来た(笑)

‥‥そんなワケで、あたしの場合は、短くなったペンシルや試供品でもらったミニグロスなどは、もっぱら、このパレットに入れるために溜めてるし、各メーカーのカラーとかも、色を見るだけじゃなくて、レフィルの形状や大きさを見るようにしてる。そして、「おおっ!このサイズなら、ちょうどタテに3つ入る!」とか、「このカラーをヨコに2つ並べると、その上にあのチークがピッタリ収まる!」とか、日々、色んな大きさのケースに、色んなメーカーのレフィルを並べて、寸分たがわずにピタリと収まった時には、ジグソーパズルが完成した時よりも感動しちゃう今日この頃なのだ。


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2005.03.28

恐怖のノーテン君

ちょっと前のことだけど、今月の18日に、北海道の札幌で、「おかずが多い」って言う理由で、80才のおじいさんが、73才の奥さんを殺した事件があった。豊平署に逮捕されたおじいさんの名前は、青鬼(あおき)良文、殺された奥さんは、節子さんだ。別に、大騒ぎするような事件じゃないけど、犯人が高齢だったことと、何よりも、「おかずが少ない」って言うならともかく、「おかずが多い」って言う理由がクローズアップされて、新聞やテレビで取り上げられた。特に、テレビのワイドショーでは、例によって、面白おかしく脚色して、1の話を10ぐらいに膨らませていた。他の事件と同じく、執拗にご近所をかぎまわり、何とか視聴者の興味を引くコメントを取ろうと、レポーターやスタッフは必死だった。

場数を踏んでるレポーターは、何でもペラペラとしゃべりたがる人と、テレビなんかには関わりたくないって思ってる人とを見分ける目が肥えている。玄関のインターホン越しにヒトコト話しただけで、相手が前者か後者かを判断することができる。そして、たったひとりでも、前者の、何でもペラペラとしゃべりたがるおばさんを見つければ、それだけで1本撮ることができる。こう言ったおばさんの多くは、スタッフが頼まなくても、自分から話を誇張して、面白おかしく大ゲサに話してくれるから、ワイドショーとしては持って来いの人材なのだ。そして、ほっとけば、30分でも1時間でも、あることないことペラペラとしゃべってくれるから、ずっとカメラを回しておいて、あとから、番組にとって都合のいい部分だけを編集すればOKなのだ。

今回の事件も、そう言った、ワイドショーには持って来いのおばさんが見つかった。そのおばさんは、「以前から夫婦仲が悪かった」「ご主人にもワガママなところがあった」ってコメントした。たぶん、長い話の中では、ダンナさんのいいところも、奥さんの悪かったところも、色んなことを話したんだと思う。だけど、テレビで放送したのは、「以前から夫婦仲が悪かった」と「ご主人にもワガママなところがあった」って部分だけなのだ。こんなふうに作られて行くため、ワイドショーのニュースは、報道と言うよりも、極めてバラエティー色が強くなる。

そして、その局の朝と午後のワイドショーの中で、そのコメントの部分だけを何度も何度も繰り返して放送した。これで、その日の夕方には、「殺された奥さんには何ひとつ非がなくて、悪いのはワガママ放題だったダンナさん」て言うイメージが、全国のワイドショー好きのおばさんたちの頭に刷り込まれたのだ。そのおばさんたちは、自分が作り上げた犯人像に、さらに尾ひれをつけて、近所のおばさんたちにペラペラとしゃべりまくり、あっと言う間に、全国規模の洗脳が行なわれる。これぞ、テレビと言う媒体と視聴率至上主義と言う精神とのシナジー効果、恐怖の「洗脳ねずみ講システム」だ。

だから、古舘伊知郎の日和見主義的な主観と、テレビ朝日の長い物には巻かれろ主義がコラボレートしまくってる「報道ステーション」も、今や、報道とは名ばかりで、極めて情報操作性の高いバラエティー番組と化してしまった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、とにかく、話を膨らませるだけ膨らませるワイドショーなどのテレビよりは、たとえ三流であっても、新聞のほうが、いくらか事実に基づいた報道をしてる。そして、その新聞を見ると、今回の事件について、こう書いてあった。

「夕食のおかずが多いと妻に激怒、口論の末に殺害した。」

「カッとなった同容疑者はタオルで首を絞めて殺害した。」

これらの文章表現は、警察からの発表に基づいて書かれているので、「激怒」や「カッとなった」って部分も、その通りなんだと思う。つまり、おじいさんは、簡単に言えば、「キレた」ってワケだ。

渋谷のセンター街あたりをフラフラしてる若者たちから始まった、この「キレる」って言う精神状態は、短絡的に他人に暴力を振るったり、場合によっては、何でもないような理由で、簡単に人を刺し殺したりして、凶悪犯罪の低年齢化の始まりにつながった。中には、ナイフをちらつかせてオヤジ狩りをする時に、「オレたちは15才だから、人を殺しても少年法で守られてるんだよね~」なんてセリフを脅し文句に使う中学生も出て来たほどだった。

それが、今や、渋谷や池袋の中学生どころか、北海道の80才のおじいさんまでもが、キレて自分の奥さんを殺しちゃうようになったんだから、この「キレる」って言う精神状態は、ニポン全国のすべての年齢層に広がってしまったんだろうか?‥‥なんて思ってたら、それどころの話じゃなかった。ニポンどころか、今や、この「キレる」ってのは、人種の壁までを越えて、全世界に広がってしまったのだ。

2003年4月24日の朝、アメリカのイリノイ州、シカゴにあるダンキンドーナツに、ひとりの男が入って来た。そして、その男は、コーヒーを注文した。このお店のコーヒーは、初めからお砂糖が入ったものが用意されていて、それをカップに注いで出すだけなんだけど、そのコーヒーをひと口飲んだその男は、「甘すぎる!」ってキレちゃって、持っていたピストルで、その場で店員を射殺した。

2003年6月24日の夜、フィリピンで、この日、25才を迎えたラグガドさんは、友人や隣人を招いて、自分のバースデーパーティーを開いていた。そして、パーティーはカラオケで盛り上がり、ラグガドさんは、「マイウェイ」を熱唱した。しかし、その歌があまりにも音痴でひどかったため、それにキレちゃった隣人のチェガスさんは、突然、席から立ち上がると、ナイフを手に取り、歌っているラグガドさんに襲い掛かり、その場で刺し殺した。

2003年6月26日の深夜、韓国のソウルの飲み屋さんで、38才の会社員のホンさんは、ネットのチャットで知り合った女性たちと合コンをしていた。ハゲてるホンさんは、カツラをつけて参加してたんだけど、一緒に参加してた友人のチョンさんが、女性たちを笑わせるために、ホンさんのカツラを取ってしまった。それにキレちゃったホンさんは、表に飛び出して、近くの屋台から包丁を奪って飲み屋さんに戻り、その場でチョンさんを刺し殺した。

2004年3月18日、アメリカのミシシッピー州、パールにあるラリー・ハーパーさんの家には、甥っ子のアントニオ・スタプレトンさんも一緒に住んでいた。それで、スタプレトンさんは、いつもお世話になっているハーパーさん一家とバーベキューをやろうと思って、肉を買っておいた。しかし、スタプレトンさんが帰宅したら、ハーパーさん一家は、その肉を使って勝手にバーベキューを始めていて、それも、ちょうどすべての肉を食べ終わったところだった。それでキレちゃったスタプレトンさんは、38口径のピストルをハーパーさんに向けて発射した。それにキレちゃったハーバーさんは、負けじとショットガンで応戦して、部屋の中で銃撃戦となり、ハーパーさんは死亡、スタプレトンさんは重体。

2004年7月26日、南アフリカのケープタウンで、アマチュアのサッカーの試合中のこと、片方のチームの選手に対して、審判がイエローカードを出した。それに対して、そのチームのコーチや選手が、抗議のために審判に詰め寄った。それにキレちゃった審判は、ポケットから取り出した小型のピストルで、その場でコーチの胸を撃って射殺した。さらに、他の選手たちにも発砲して、2人が重傷を負ったけど、駆けつけた救急隊によって一命は取りとめた。南アフリカでは、この事件の数年前にも、審判のジャッジに抗議した選手が、その審判によって、その場で射殺されている。恐るべし、南アフリカの殺人審判たち!

‥‥そんなワケで、南アフリカのサッカーの審判は、いくらなんでも全員がピストルを持ってるとは思わないけど、サポーターの暴動が起こったりした時の護身用として、小型のピストルを携帯してる人も何人かはいるらしい。だけど、この2件の殺人事件は、両方とも、アマチュアチームの親善試合で、観客だって、地元の人たちが集まってる程度の、何でもない試合だったそうだ。それなのに、イエローカードに抗議しただけで、その場で射殺されちゃうなんて、ある意味、北朝鮮よりもヘビーな国だ。

それにしても、コーヒーが甘かったから射殺、カラオケがヘタだったから刺殺って、北海道の「おかずが多いから絞殺」って言うのと、同じレベルのことだと思う。それに比べれば、カツラを取られて恥をかかされたとか、買っておいた肉を食べられたとかって言うのは、多少なりとも理解はできる。もちろん、だからって、相手を殺すってのはマトモじゃないけど、一応は、相手に対して怒る理由としては、筋が通ってる。

だけど、これらは、どれも殺人事件だから報道されてるけど、報道されない程度の、キレちゃってぶん殴った、キレちゃって半殺しにしたって例なら、それこそ、数え切れないほどあるんだと思う。でも、殺してなくても、報道されるケースがある。それは、子供たちを守る立場にあるはずの教育者が、その子供たちにキレちゃって、暴行、傷害に及んだケースだ。

2003年10月7日、モロッコの小学校で、授業中に、注意しても私語をやめなかった9才と10才の少年2人にキレちゃった女性教師は、2階の窓から2人を投げ捨てた。幸い、10才の少年はかすり傷で済んだけど、9才の少年のほうは、肩を骨折した上に、頭を顔に大ケガを負い、入院することになった。

2003年12月11日、インドのマディヤプラデシュの小学校に通う9才のアジャイ君は、この日、宿題を忘れた。それにキレちゃった担任の女性教師、スークさんは、アジャイ君をぶん殴った上に、手に持っていた黒板を指すための棒をアジャイ君の右目に突き刺し、失明させた。

もちろん、こんな傷害だけじゃなくて、キレちゃった教師が、こともあろうに、生徒を殺してしまったケースもたくさんある。ニポンでも、教師による生徒殺害の事件は何例もあるけど、そのほとんどは、「キレた」ことによって理性を失い、マトモな判断や手加減ができなくなり、死に至らしめてしまっている。

1995年7月17日、福岡県飯塚市の近畿大学付属女子高等学校で、高校2年生の陣内知美(じんのうち・ともみ)さんは、スカートを折って短くしていた。それを見つけたのが、ふだんから誰彼かまわずに体罰を繰り返していた暴力教師、宮本煌(当時40才)だ。宮本は、陣内さんを後ろから羽交い絞めにして、すぐにスカートの丈が戻すように怒鳴りつけた。それに対して、陣内さんは、「分かったけど、先生が(私の腕を)持ってるから戻せない」と言った。その言い方にキレちゃった宮本は、陣内さんを自分のほうに向かせ、いきなり顔面を数発ぶん殴った。それから、廊下へと引きずり出し、今度は何発もビンタをした上に、思い切り突き飛ばした。陣内さんは、コンクリートの壁に後頭部を強打し、泡を吹いて意識不明になり、翌日、意識が戻らないまま、死亡した。

これは、誰がどう見たって殺人だ。そして、この事件の裁判でも、福岡高等裁判所の見解は、「教育の名に値しない感情に走った私的な暴行」「動機は、被害者の態度に誘発された私的で短絡的な怒りの感情。われを忘れ、手加減を加えなかった。」としている。「感情に走った」「私的で短絡的な怒りの感情」「われを忘れ」などなど、これこそ、「キレる」ってことだろう。

それなのに、判決は、傷害致死罪で、たったの「懲役2年」と言う、遺族にしてみたら、まったく納得の行かないものだった。16才まで育てて来た自分たちの可愛い娘が、何か悪いことをしたのならまだ分かるけど、ただ、スカートの丈を短くしてたってだけで、キレた教師に殴り殺されたのだ。体力的にも、関係的にも、明らかに自分よりも立場の弱い無抵抗の女生徒に対して、一方的に暴力を振るい、殺しておきながら、その罰が「懲役2年」って、あまれにも軽すぎる。だけど、これが現実なのだ。ようするに、ニポンの法律では、キレた教師が、「教育の名に値しない感情に走った私的な暴行」で生徒を殴り殺しても、たったの「懲役2年」で済むってことだ。だから、ニポンの教育現場では、教師によるセクハラや暴力から、果ては殺人まで、何でもやりたい放題なんだろう。

でも、法律が甘いから犯罪を犯す、法律が厳しければ犯罪を犯さない‥‥ってことじゃなくて、もともと、すぐにキレて理性を失うような人間でも簡単に教師になれちゃうシステム自体に問題があるんだと思う。教師になる試験って、どんなことをするのか知らないけど、ペーパーテストや面接だけじゃなくて、脳波とかも調べたほうがいいんじゃないの?

‥‥そんなワケで、この「キレる」って言うのは、いったい何が「キレる」のかって言うと、「堪忍袋の緒」のはずだ。だけど、堪忍袋の緒ってもんは、ガマンして、ガマンして、ガマンして、いったん爆発しそうになった気持をまたガマンして、さらにガマンして、もう一度ガマンして、ここでついにテンパって、それでも相手が理不尽なことをやめない場合に、初めてブチッと「キレる」ものだ。つまり、「キレる」前には、必ず「テンパる」って言う段階がある。これは、マージャン用語の「聴牌(てんぱい)」から来た言葉で、あと一手で上がれる状態になったことを指す言葉だ。

だけど、マージャンの場合は、このテンパイをした状態で、リーチをかけるか、リーチをかけずに闇テンで待つか、それとも、一度、テンパイを崩して、別の手に作り変えるか‥‥って感じに、自分の手を見直す。それは、自分の持ち点とか、状況とか、ゲームのすべての流れを読みながら、冷静に判断する。そして、この一瞬の判断が、勝敗を分けることにつながる。

でも、おかずが多いことにキレたり、コーヒーが甘いことにキレたり、カラオケがヘタなことにキレたり、女生徒のスカートが短いことにキレたりするヤツラは、この「テンパイ」の段階がなくて、まるで、パブロフの犬の条件反射みたいに、カッとしたと同時に、もう相手を殺している。マージャンでは、テンパイしないことを「ノーテン」って言うから、あたしは、こう言う異常なヤツラのことを「ノーテン君」て呼ぶことにした。ちなみに、植田まさしのマンガ、「フリテン君」は、テンパイはしてるのに、自分のミスで上がれないオッチョコチョイのことだから、カッとしても人を殺したりはしない。

マトモな人なら、必ずテンパイの段階で、こんなことで怒るのはおかしい、こんなことで相手を傷つけるのはおかしいって、気づくに決まってるし、たとえ、テンパイの状態で怒りが収まらなくても、人を殺したら自分も大変なことになるから、ガマンしようとするだろう。そして、それでもガマンできないほど、相手の行動や言動がひどかった場合に限り、堪忍袋の緒がブチッとキレて、相手の顔面にロケットパンチが炸裂するワケだ。そして、そんな時でも、ギリギリの理性のブレーキが掛かってるから、殺すまではやらないはずだ。

‥‥そんなワケで、世界中の老若男女がキレ始めたワケだけど、何よりも恐いのは、一般人の中に潜んでいるアリエナイザー、ノーテン君たちなのだ。駅前のファーストフード店の中にも、カラオケボックスにも、学校の職員室にも、電車の中にも、どこにでもノーテン君は潜んでいる。そして、何十年も連れ添って来た自分のダンナまでもが、実はノーテン君だったりして、おかずの数が原因で殺されたりする今日この頃、たった一度の人生なんだから、できる限り、ノーテン君たちとは接触を持たないように、静かに暮らして生きたいもんだ。


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2005.03.27

世界で初めて

今日、3月26日付けの時事通信によると、ニポンの南極観測隊は、海氷下を泳ぎながら、エサのオキアミ追いかけるペンギンの撮影に、世界で初めて成功したらしい。「世界で初めて」って言われると、なんだかそれだけでスゴそうに感じるけど、あたしは、「世界で初めて」の中にも、スゴイのとスゴくないのがあると思う。中国人とかインド人とかに多いけど、何100kmもの距離を何100日もかけて這って進んだとか、大きな甕(かめ)に水を入れて、一滴もこぼさずに山に登ったとか、そう言う感じの、バカらしくて誰もやらないようなことをやって、それで、「世界で初めて成功した」とか言ってるパターンが、世の中にはいっぱいある。こう言うのって、そんなバカげたこと、今まで他にやる人がいなかったから「世界で初めて」なだけで、K-1の選手とか、オリンピックのアスリートとかに同じことをやらせたら、絶対に、そいつよりもいい記録を出すはずだ。

 

でも、いくら、あとからいい記録を出して、そいつの記録を塗り替えたって、ギネスブックには名前が載るだろうけど、「世界で初めて」にはなれない。「世界で初めて」は、あくまでも、最初にやった人なのだ。だけど、こう言うような、バカらしくて今まで誰もやらなかったこと、誰かに簡単に記録を塗り替えられるようなことの場合は、いくら「世界で初めて」って言われても、別に、そんなにスゴイことだとは思えない。やっぱり、今までに色んな人たちがチャレンジして来たのに、誰ひとり成功できなかったジャンルで、初めて成功してこそ、胸を張って、「世界で初めて」って言えるんだと思う。たとえば、世界で初めて飛行機を作って空を飛んだとか、世界で初めて北極点に到達したとか、世界で初めてエベレストの頂上に昇ったとか、こう言うのだったら、ホントの意味での「世界で初めて」だと思う。

 

で、ペンギンの話に戻るけど、ペンギンが泳ぎながらオキアミを食べるところを映像に記録するのって、どうなんだろう? もしかしたら、ものすごく大変なことかも知れないし、今までに色んな人たちがチャレンジしたのに、ことごとく失敗して来たのかも知れない。だから、何も知らないあたしなんかが、こんなことを軽々しく言ったら悪いと思うんだけど、なんか、そんなにスゴイこととは思えない今日この頃、皆さん、どう思いますか?(笑)

 

 

‥‥そんなワケで、このペンギンの捕食の映像なんだけど、いったいどんなふうに撮影したのかって言うと、これが、また、笑っちゃいけないんだろうけど、その絵を想像すると、あまりにも可愛くて、おかしくて、思わず笑っちゃう。なんと、捕まえたペンギンの背中に、小型の水中デジタルカメラをガムテープで貼りつけて、海に放して、捕食を終えて氷の上に上がって来たところをまた捕まえて、カメラを回収したんだって!

 

あたしは、ランドセルみたいにカメラを背負ったペンギンを想像しちゃって、もう、可愛いいのとおかしいのとで、笑いがとまらなくなった。それにしても、ガムテープなんかで貼りつけたら、剥がす時に羽毛が抜けちゃうんじゃないのかな? それよりも、ちゃんと、手みたいなヒレみたいな羽があるんだから、ペンギンの大きさに合わせたランドセルを作って、きちんと背負わせればいいのに。そしたら、もっともっと可愛くておかしくなるのに(笑)

 

だけど、南極観測隊の人たちは、あたしを笑わせるためにこんなことをしてるんじゃなくて、ちゃんとした研究のためにやってるワケで、「今後、撮影データが増えれば、海氷下のオキアミの分布や、ペンギンの詳しい行動が明らかになる。」って言って、極めてマジメに取り組んでる。当たり前だけど。

 

でも、こんな単純で原始的な方法で撮影して、「世界で初めて成功した」って言われても、あたし的には、世界で初めて飛行機で空を飛んだほうじゃなくて、どっちかって言うと、バカらしくて誰もやらなかったほうの「世界で初めて」感が強いんだけど、どうなんだろう? だって、いくら何でも、背中にカメラをガムテープで貼りつけるなんて、お笑い芸人にCCDカメラ付きのヘルメットをかぶせて、バンジージャンプをやらせるのと、発想的には大差ないじゃん。

 

もしも、あたしが、南極観測隊の隊員だったら、絶対に、羽毛にもやさしい上に、可愛さやおかしさも兼ね備えた、「ランドセル型カメラ」を開発して、ペンギンに背負わせてたと思う。それで、捕食の映像が撮れれば、研究データとして価値があるだけじゃなくて、「世界で初めて、ペンギンにランドセルを背負わせた人」ってことになるから、これなら、世界で初めて飛行機で空を飛んだほうのジャンルに入れる‥‥ワケないか(笑)

 

‥‥そんなワケで、この「世界で初めて」の映像は、南極観測隊のお手柄って言うよりも、ペンギンのお手柄のような気もするんだけど、まあ、それは置いといても、やっぱり、ペンギンが泳ぎながらエサを食べてる程度の映像じゃ、「おおっ!」って言うほどの衝撃はない。同じ水中での捕食映像でも、たとえば、ネス湖でネッシーがエサの小魚を追いかけてるとこの撮影に成功したとかだったら、文句なしにスゴイことだと思うし、さらには、ネス湖のほとりで、ネッシーがネスカフェを飲んでくつろいでるとこなんかを撮影しちゃった日には、ノーベルナントカ賞は間違いないだろう。

 

でも、ノーベル賞よりも、その映像をネスレ株式会社に売り込んだほうが、CM用として、高い値段で買い取ってくれそうな気がする。ノーベル賞の賞金って、約1億3000万円って言われてるけど、実は、これって、ロト6と同じような方式になってる。つまり、その部門の受賞者が、たった1人だったら、1億3000万円は丸々もらえるんだけど、2人の場合は、半分ずつ分けることになるのだ。おまけに、3人以上になると、きちんと人数で割るんじゃなくて、その功績によって、分配に差をつけられる。

 

2002年に、小柴博士がノーベル物理学賞、島津製作所の田中さんがノーベル化学賞を受賞したけど、あの時は、小柴博士の他に、アメリカのジャコー二博士とデービス博士も物理学賞を受賞してて、田中さんの他に、スイスのビュートリッヒ博士とアメリカのフェン博士も化学賞を受賞してた。それで、物理学賞では、一番功績を認められたジャコー二博士が、1億3000万円の半分をもらい、残りの半分を小柴博士とデービス博士が分けたのだ。化学賞のほうも、一番功績を認められたビュートリッヒ博士が半分をもらい、田中さんとフェン博士は残りを分けた。つまり、同じノーベル賞でも、その部門の受賞者数や功績によって、もらえる賞金は大きく違って来るのだ。

 

もちろん、賞金のために研究をしてるワケじゃないだろうけど、同じ研究結果なのに、たまたま受賞者の多い年だったら、2000万円とか3000万円になっちゃうし、たまたま他に該当者がいない年だったら、1億3000万円を1人占めできる。これって、一種のギャンブルだ。それだったら、ネッシーがネスカフェを飲んでる映像が撮れたアカツキには、ネスレ株式会社に売り込んだほうが、やっぱり確実だろう。

 

それにしても、ビュートリッヒ博士だのジャコー二博士だの小柴博士だの、偉そうな「博士」ばっかりの中で、普通のサラリーマンの田中さんが受賞したので、ニポン中が祝福ムードになったことは記憶に新しい。そう考えると、「博士」ってつかない田中さんが受賞したことのすごさもさることながら、「博士」ってついてるクセにノーベル賞をもらえない人たちが、何だか情けなく思えて来る。

 

たとえば、浅草キッドの水道橋博士だ。肉体で笑いを取るしか芸のないたけし軍団の中にいて、唯一、熱湯に飛び込まなくても、しゃべりだけで笑いが取れる知性派芸人なんだし、何と言っても、芸名に「博士」ってついてるんだから、ノーベル賞のひとつくらい、ポンと取ってみて欲しい。

 

‥‥そんなワケで、最近、ライブドアのイノシシ社長のフォローをするフリをしつつ、ホントのところは、この騒ぎに乗じて小銭を稼ぎたいだけなのが丸見えの、小飼弾(こがい・だん)とか言うサスペンダーデブを良く見かける。何でも、元ライブドアの社員で、イノシシの側近だったとか言うことをウリにしてて、トンチンカンなイノシシ擁護を繰り返してるヒゲ男だ。太ってるクセに、声が高くてデカくて、とにかくウザイ。それにしても、ベルトもできないほど腹が出てるクセに、良く、恥ずかしくもなくテレビに出て来られるもんだ。どうして、イノシシにしても、この男にしても、ライブドア関係の男って、自分の体型を客観的に見ることができないんだろう?

 

小飼弾って、色んなワイドショーにシャシャリ出て来るのはいいんだけど、何を質問されても、「そんなこと聞かれても、ボクは堀江さんじゃないんだから、分かりませんよぉ~!」って言って、周り中の失笑を買いまくってる。他の出演者たちは、「元・堀江の側近」とか言いながら、あまりにも使えないこの男に対して、完全に持て余し気味で、「分かりません、分かりませんって、お前は小学生かよ!」「分からないなら出てくんなよ!」と、ツッコミ放題だ。そんなある日、汐留にある某テレビ局の本番前のスタジオでのこと、そんな、どうしようもない男、小飼弾に対して、水道橋博士は、たったヒトコトで簡単に片付けちゃったのだ。

 

「え? 小飼さん? ああ、あの空気の読めない人ね。」

 

このセリフには、その場にいたスタッフを始め、何人かの出演者まで、全員が爆笑した。そして、ちょうどみんなの笑いが収まったところに、小飼弾、本人がやって来ちゃったもんだから、またまた大爆笑。でも、サスガ、空気の読めない男だから、まさか自分のことを笑われてるなんてミジンも思わずに、高くてデカい声で、「おはようございま~す!」と来たもんだ(笑)

 

‥‥そんなワケで、この水道橋博士の素晴らしい発言に対して、あたしは、ノーベル・ナイスコメント賞をあげたいと思うし、モノはついでだから、葉加瀬太郎にも、ノーベル・ヘアスタイル賞をあげたいと思う今日この頃だけど、賞金は払えないから、代わりに、世界で初めての、小さいきっこたちのスペシャルチアダンスで祝福しちゃうから、それでカンベンして欲しい(笑)

 

 

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2005.03.25

テレキャス大好き!

あたしは、風邪くらいなら、いつもは自力で治すんだけど、今回は、あまりにも苦しかったから、思いきって病院に行って来た。それで、お医者さまに、「できるだけ安くて、できるだけ良く効く注射をお願いします!」って言ったら、こっちはマジメに言ってるのに、ギャグだと思われたみたいで、意に反して、すごくウケちゃった。でも、何とか、想定の範囲内‥‥じゃなくて、所持金の範囲内で、風邪の注射と栄養剤の注射を打ってもらえたので、熱も下がったし、フラフラするのも治まった‥‥って言いたいとこなんだけど、病院から帰って来ても、立ちくらみは続いてた。それで、良く考えてみたら、昨日、メロンパンを1個食べただけで、今日は朝から何も食べてなかった。

それで、すぐにエネルギーになるものを食べようと思って、きのこと鮭のクリームパスタを作った。作ったって言っても、100円ショップで買って来た、500gで100円のパスタを茹でて、100円ショップで買って来た、ママーの「ミルクたっぷり、きのこと鮭のクリーム」っ言うレトルトソースを温めて、上にかけただけだ。でも、お腹がパンパンで動けなくなるくらい、大きいお皿に山盛り食べて、昨日と今日の2日ぶんのエネルギーを充填したら、まるで、ボロボロにやられて倒れたままだった悟空が、センズを食べたみたいに、一気に元気になった。

だけど、栄養補給するのがリトル遅かったみたいで、洗濯物をたたんでたら、何かの拍子に、右手の人差し指の爪にヒビが入っちゃった。もうちょっと早く、きのこと鮭のクリームパスタを食べてたら、「ミルクたっぷり」って言ってるくらいだから、カルシウムが強化されて、爪にヒビが入らなかったのに‥‥。

あたしは、仕方なく、ちょうど良い長さに揃ってた爪を全部切って、ついでに、補給したカルシウムが爪に行き届くように、両手をパーにしたまま、腕をブンブンと振り回してみた。こうすれば、なんとなく、遠心力で、両手の先のほうまでカルシウムが行きそうな気がした今日この頃、皆さん、カルシウムは足りてますか?(笑)


‥‥そんなワケで、今、OAしてる、「vodafone」のCMで、木村カエラが、「アサコにおはようメール、エミから買ったよメール、ユリに来てメール、ママにおねだりメール、パパに激励メール、エミにギャグメール、アサコから笑えるメール。」って言いながら、日常の色んなシーンで、メールをしてる。ちなみに、CMで流れてる曲は、3月30日にリリースされる、木村カエラの新曲、「リルラ・リルハ」で、さらに、ちなみに、「リルラ・リルハ」ってのは、「リアルライフ・リアルハート」の略語だ。

そのCMの中で、木村カエラが、赤いテレキャスターをヒザに乗せながらメールをしてるシーンが出て来る。そう言えば、木村カエラの去年のデビュー曲、「Level 42」のジャケ写も、確か、赤いテレキャスを持ってる写真だったから、もしかすると、木村カエラって、赤いテレキャスを弾きながら歌ってるのかな? 歌ってるとこを見たことがないけど、もしも、そうだとしたら、CMに出て来るテレキャスは、私物ってことになる。

なんでこんなことが気になるのかって言うと、木村カエルって名前にして、緑のテレキャスにすればいいのに‥‥なんて思ったからじゃなくて、あたしは、ふだんは爪を伸ばしてるから、ギターやピアノが弾けない。それで、爪を折ったりして、短くした時にだけ、弾けることになる。ギターを弾くために爪を切ろうとは思わないから、今回みたいに、何かのアクシデントで爪を切らざるをえなかった時にだけ、ギターを弾いたりする。もちろん、爪を切っても、ピアノは無いから弾けないけど、ギターは持ってるから、ここぞとばかりに、アンプにつないで、近所迷惑にならない程度に、デカい音を出してストレスを発散する。そうすると、爪が折れたショックから立ち直れる。爪が折れたショックから立ち直るのに、爪が折れたことを利用するなんて、あたしって、地球にやさしいホンキートンク・リサイクル・ウイメンだ(笑)

‥‥そんなワケで、ストーンズのキース・リチャーズが、ヘッドの弦に火のついたタバコをはさんで弾くことでもオナジミのテレキャスだけど、あたしのギターもテレキャスで、前にも書いたけど、色は黒だ。それで、もちろん、すごく気に入ってるし、大好きなUB40のアリ・キャンベルが黒いテレキャスを使ってるから、どうしても同じのが欲しくて‥‥って言っても、アリのはサウスポー用だから向きは逆になっちゃうけど、わざわざギター工房に持ち込んで、黒くペイントしてもらった。だから、気に入ってるに決まってるんだけど、木村カエラの赤いテレキャスを見たら、何だか女の子らしくて、すごく可愛いなって思って、やたらと気になり出したってワケだ。

ギターって、自分の体の大きさに合ってないとカッコ悪いから、女の子の場合は、使えるギターが限られちゃう。アコースティックギターなら、ヤイコみたいに、大きなギターを抱えててもサマになるんだけど、エレキギターの場合は、女の子がデカいギターを抱えてると、カッコ悪い。それから、ギブソンのレスポールみたいに、大きさはそんなに大きくなくても、重たくて、長時間、提げてられないものもある。たまに、ヘビメタバンドとかで、フライングVを弾いてる女の子がいるけど、あんなにデカくて、あんなに重たくて、あんなに音の悪いギターなんか、良くもまあ弾いてるもんだと関心しちゃう。まあ、ヘビメタなんか、雑音か騒音みたいな音楽だから、音が出りゃ何でもいいんだろうけど(笑)

だから、そう言うヘビメタみたいな特殊な人種は抜かすとして、マトモな音楽をやってるバンドの女の子が使うギターとしては、大きさと重さの2点から考えれば、必然的に、フェンダーならテレキャス、ギブソンならSGってことになる。ギブソンのSGって言えば、「Honey Bee」のYURIAちゃんが使ってることでもオナジミだけど、あの安っぽくて雑な音を聞くと、たぶんノーマルなんだと思う。せめて、フロントのピックアップだけでも取り替えればいいのに‥‥って、余計なお世話だと思うけど、いつも思ってる。

テレキャスは、「フェンダー・ラジオ・サービス」って会社の創立者、レオ・フェンダーが、1950年に作ったギターなんだけど、最初は、ラジオにちなんだ名前で、「ブロードキャスター」って言う名前だった。でも、この名前は、すでに、別のメーカーのドラムかなんかの名前になってて、裁判で訴えられちゃって、別の名前に変えなくちゃならなくなった。それで、レオ・フェンダーは、「ニッポン放送がダメなら、フジテレビにしよう!」‥‥じゃなくて、「ラジオから取った名前がダメなら、テレビから取った名前にしよう!」ってことで、「テレキャスター」って名前に変えたそうだ。

テレキャスは、長い歴史のあるギターなので、細かいことを言い出すとものすごく複雑になっちゃうけど、簡単に言えば、ヴィンテージ物はUSフェンダー製、現行物はジャパンフェンダー製とメキシコフェンダー製で、その他には、個人のギター職人や小さなギター工房などで作られてるカスタム物や、三流メーカーが作ってるバッタモンがある。また、ヴィンテージで値段が高くても、USフェンダー製の1970年代のものは、全体的に音が悪くて、日本製やメキシコ製のほうが良かったりもする。だから、ホントに楽器として使うのなら、改造しないと使い物にならない。一番高いのが、他のギターや楽器と同じように、オリジナルのヴィンテージ物で、だいたいの相場で言うと、1950年代のオリジナルで、コンディションのいい物だったら、100万円から150万円くらいで取り引きされている。

もちろん、そんなバカげた値段で買うようなヤツラは、ギタープレイヤーじゃなくてギターコレクターだから、買われたギターは、絶対に弾いてはもらえない。楽器って、音を出してナンボの物なのに、ホントにかわいそうな話だ。宝の持ち腐れとは、まさしく、このことだろう。中には、部屋の温度や湿度まで一定にして、法外な値段で買い集めたギターを並べ立てて、ひとりでニンマリしてる変質者みたいなのもいるけど、そう言うヤツラのコレクションルームに、泥酔させたリッチー・ブラックモアを乱入させて、全部のギターを次から次にメチャクチャに弾かせてみたい(笑)

あたしのテレキャスは、USフェンダー製の1970年代のものなので、オリジナルで大切にしてれば、たぶん、20万円から30万円の間くらいで売れたんだけど、色を塗り替えたり、フロントのピックアップをシングルコイルからハムバッキングに交換しちゃったりしてるから、ヴィンテージとしての価値はゼロで、10万円くらいの価値しかないと思う。

ちなみに、あたしのテレキャスのピックアップは、大阪の某カスタムギター工房で作られてる、知る人ぞ知るハムバッキングを使ってるから、出力も十分だ。マネする人が増えるとイヤだから、絶対にどこのか教えないけど、それにしても、世界中のピックアップの中で、USフェンダーのテレキャスと一番相性のいいピックアップが、ニポンの大阪で手作りされてるなんて、吉本新喜劇の面々でも知らないだろう(笑)

‥‥そんなワケで、ギター工房に、色の塗り替えを頼んだ時に、何度も何度も、「ホントに塗っちゃっていいの?」って聞かれたけど、ギターは弾くためのものだから、カッコ良くなって、音が良くなれば、それでOKだ。どうせ、もともとは、アメリカにギターを買いに行くお友達に頼んで、すごく安く掘り出して来てもらったもので、ヒトケタで買ったんだし。

そのお友達は、アメリカの田舎の骨董屋さんを回って、ヴィンテージ物のギターを買い集めたり、ヨーロッパの解体屋さんを回って、古いポンコツのオートバイを買って来たりして、それをキレイにレストアして、信じられないくらい高い値段で、ニポンで売っている。おおまかに言うと、1万円から3万円くらいで、10台くらいオートバイを買って、船便でニポンに送り、1台に10万円くらいかけてレストアして、80万円とか100万円とかで売っている。それでも、1年以上先まで予約でいっぱいで、ぜんぜん追いつかないそうだ。

その点、ヴィンテージギターは、何もしないでそのまま売れるし、車検や名義変更みたいなメンドクサイ手続きもいらないし、航空便で送れるから、儲けは遥かに少ないけど、手間やリスクは激減するそうだ。だいたい、5万円で買って来たギターが、ニポンでは、最低で15万円以上になるらしい。それで、あたしの場合は、そのままの値段で譲ってもらったってワケだ。

‥‥そんなワケで、久しぶりにテレキャスを弾いてみたら、またバンドをやりたくなっちゃったんだけど、昔のバンドの写真で、ナース服で熱唱してる自分自身を見た瞬間に、やや‥‥って言うか、そうとう引き気味になった今日この頃なのだ! なのだったら、なのなのだ!(笑)


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2005.03.23

カン違い幽霊

この日記は22日の日付けだけど、書いてるのは、23日の夜11時、あと少しで、24日になっちゃうとこだ。23日に書いてるなら、23日の日付けにすればいいじゃん‥‥って思うかも知れないけど、ずっと休まずに日記を書いてきたあたし的には、穴を開けたくない。だから、今、ちょっとアセッてる。

なんでこんなことになったかって言うと、おとといくらいから体調が悪くなって、立ちくらみがするし、頭も痛いし、熱を測ったら38度もあったので、ヤマザキのメロンパンを食べて寝た。たいていの病気は、ヤマザキのメロンパンを食べれば治るから、これで大丈夫だと思ったからだ。だけど、昨日の朝、苦しくて苦しくて目が覚めた。目の焦点が合わなくて、手探りで体温計を取って、熱を測ってみたら、38度7分に上がってた。

こりゃあヤバイと思ったんだけど、苦しくてベッドから起き上がれないし、どうしようもないから、そのまま寝てた。だけど、昨日は、大事なお仕事の打ち合わせがあるし、他にも、やらなくちゃならないことがいっぱいあったから、必死でベッドから降りて、何とかお仕事の仲間に連絡し終わったとこで、ホッとしたら、スーッと意識が遠くなって行った。

つけっ放しのテレビでは、朝のワイドショーをやっていて、「紀宮さまと黒田慶樹さんの結納に当たる納采(のうさい)の儀が行なわれ‥‥」って言うニュースをやっていて、あとから考えたら、ちゃんと内容が分かるんだけど、その時は、耳にはちゃんと聞こえてるはずなのに、脳に血液が行ってないのか、耳に聞こえてる言葉を言葉通りに理解することができない。だから、あたしの耳には、「安達祐実さまと黒田アーサーさんが結納をして‥‥」って聞こえて来た今日この頃、皆さん、日記が遅くなってごめんなさいね。


‥‥そんなワケで、あたしは、耳にはちゃんと聞こえてて、その言葉をきちんと聞き分けてるのに、頭では正しく理解できずに、別の言葉に聞こえちゃうって言う、奇妙な体験をした。でも、それが奇妙な体験だって感じたのは、意識を取り戻して、何とかベッドに戻り、何時間か経って、ちゃんと考えたりできるようになってからだった。

意識を失う前には、他にも色んなことを考えてたし、色んな心配ごともあったのに、何で、「安達祐実と黒田アーサー」なんて言う、どうでもいいようなことを覚えてたのかって言うと、きっと、意識を失う前の最後に聞いたり考えたりしたことだからなんだと思う。寝てる時に、色んな夢を見てても、目が覚めるとあんまり覚えてない。だけど、目が覚める直前に見たシーンだけは、すごく良く覚えてる。だから、これの逆のパターンなんじゃないかって思う。

何を言ってんだか分からないかも知れないけど、あたしが言いたいことは、2つある。1つは、人間は、意識を失う直前に見たり聞いたりしたことをすごく良く覚えてるってこと。そして、もう1つは、意識を失う直前の、脳に血液が行かないような状況下では、見たり聞いたりしたことを正しく認識できない可能性があるってことだ。

今回のあたしの場合は、高熱で気を失っただけだから、意識が戻ってから、ちゃんと確認することができた。だから、「安達祐実と黒田アーサー」じゃなくて、「紀宮さまと黒田慶樹さん」だってことも分かったし、何の誤解も生じない。だけど、これが、死ぬ時だったら大変だ。あたしは、「安達祐実と黒田アーサー」だと思い込んだまま、永遠の眠りにつくワケだ。

たとえば、あたしが、黒田慶樹さんに刺し殺されたとする。傷口から、どんどん血が流れ、あたしの脳には血が行かなくなり、正しい判断ができない状態で、意識が遠くなって行く。そして、死ぬ直前に、あたしは、黒田アーサーに刺されたと思ってしまったとする。そしたら、あたしは、ぜんぜん関係無い黒田アーサーのところに、アーサーだけじゃなくて、ヒールーもヨールーも四六時中、化けて出なくちゃならない。

そんなことしたら、黒田アーサーは大迷惑だし、安達祐実にも迷惑かけちゃうし、そんなことよりも何よりも、一番呪いたい本当の犯人に対して、何のダメージも与えられない。これじゃあ、アストロンを唱えてる敵に対して、MPをたくさん消費する攻撃魔法を使うようなもんで、ただのカロリーの無駄になっちゃう。まあ、あたしはすでに幽霊なんだから、あんまりカロリーは必要ないと思うけど、それにしても、骨折り損のくたびれ儲けだ‥‥って、幽霊だから骨も無いか(笑)

‥‥そんなワケで、こんなことがホントにあるんだとしたら、世の中では、自分のカン違いで、トンチンカンな相手を呪っちゃってる幽霊も、ケッコーいるのかも知れない。だから、誰にも恨まれるようなことをしてないのに、やたらと体調が悪くなったり、事故にばかり遭うような人は、誰かと間違えられて、見に覚えの無い幽霊に、取り憑かれちゃってる可能性が「大」なので、今すぐに、ヤマザキのメロンパンを食べて、お祓いをしたほうがいいと思う今日この頃なのだ(笑)


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2005.03.22

エンジンの時間外取り引き

ゆうべは、F1の第2戦、マレーシアGPを見るために、夜の9時ころから準備をしてた。準備って言っても、放送時間の11時50分になったらテレビをつけるだけなので、何を準備するのかって言うと、心の準備だ。つまり、少しでも楽しく観戦するために、11時50分までに、リラックスした精神状態にしておくってことだ。それで、ちょうど、いただきものの北海道の塩辛があったので、それをオツマミにして、業務用の純米酒を飲むことにした。米どころでも水どころでもない山梨県のお酒だけど、2リットルで600円台の純米酒は、あたしの知る限り、ニポンイチ安いと思うし、痩せても枯れても純米酒だから、ケッコー美味しい。見たいテレビもなかったので、MAXのライブDVDの最高傑作、2000年の「No boundly」を鑑賞しながら、チビチビと飲んでいた。

今回のレースは、あたしの大っ嫌いなBARホンダの佐藤琢磨が熱を出して欠場になって、代わりにサードドライバーのアンソニー・デビッドソンが乗ることになっていた。だから、あたし的には、放送中ずっと「タクマ!タクマ!タクマ!タクマ!」って絶叫し続けるフジテレビのバカ実況を聞かずに済むので、いつもの何倍も嬉しかった。別に、佐藤琢磨には何の罪もないけど、自国の選手だけを異常なほど応援し続けるヒステリックな実況は、中国人や韓国人の時代錯誤なスポーツ観戦の感覚と同じで、見ているだけで恥ずかしくなって来る。だから、佐藤琢磨には気の毒だけど、欠場を知ったあたしは、小さいきっこたちと一緒に、小躍りして喜んだのだ。

ホントなら、衛星放送で見るのが一番いいんだけど、家には、そんなセレブなものなんかあるワケないから、ナンダカンダと文句を言いつつも、フジテレビを見るしかない。だから、放送が始まる前に、ネットのスポーツニュースとかで先に結果を知っちゃうと、ぜんぜん楽しめなくなるから、F1の日はパソコンも封印して、ワクワクしながら放送時間を待っている。

それに、もしも、ライブドアがフジテレビを乗っ取ったら、あのイノシシ社長は、前々から、「金にならないスポーツなんか中継する必要はない」って言ってて、すでに、ニッポン放送のJリーグの中継を打ち切る方針まで打ち出してるから、地上波でF1を楽しめるのは、今年で最後になるかも知れない。今年で見納めになるかも知れないって思うと、フジテレビのお粗末なF1放送も、何だか、いとおしく感じちゃう今日この頃、皆さん、マレーシアGPは見ましたか?


‥‥そんなワケで、あたしは、色んな意味で、今回のレースを楽しみにしてた。楽しみって言うか、興味があった。まずは、何と言っても、エンジンの問題だ。今シーズンからのファッキンなレギュレーション変更によって、2レースで1機のエンジンしか使えなくなったけど、今回は第2戦、つまり、前回のオーストラリアを走ったエンジンで、今回のマレーシアを走るって言う、初めてのレースになるのだ。だから、それぞれのチームのエンジンの仕上がりや調整、作戦など、見所は満載だ。

それにしても、どんな世界にも、イノシシ社長のように、法の抜け穴をついて来る卑怯者がいる。あたしが、BARホンダを嫌いなのも、ライブドアみたいな卑怯者のチームだからだ。今シーズンからの「2レースで1機のエンジン」って言う新レギュレーションには、「ただし、完走できなかったマシンは、ペナルティー無しでエンジン交換ができる。」って言う条項がある。もちろん、これは、ちゃんとレースをしてたのに、エンジンブローなどのアクシデントによって、やむなくリタイヤせざるをえなかったマシンに対する配慮だ。それなのに、BARホンダは、前回のオーストラリアGPで、この条項を悪用しやがった。

最後尾のポイント圏外を走っていたBARホンダのバトンと琢磨は、どうせこのままフィニッシュしてもポイントが得られないからって、マシンはどこにも異常が発生してなかったのに、レース終了直前にピットインして、ワザと完走しなかったのだ。つまり、こうすれば、次のレースで新しいエンジンが使えるからだ。もちろん、バトンや琢磨は、チームの指示通りに走ってただけだから、六本木のSMの女王様でも、決して責めることはできない。これは、チームのテクニカルディレクター、ジェフ・ウィリスの指示によるもので、新レギュレーションの抜け穴をついた卑怯な裏ワザだ。

あたしは、この卑怯な裏ワザに、「エンジンの時間外取り引き」って言う名前をつけた。イノシシ社長が時間外取り引きで手に入れたニッポン放送の株数と、欽ちゃんにソックリな村上ファンドの社長が手放したニッポン放送の株数がピッタリ同じなのに、現在の法律では、これを裁くことができないらしい。これと同じで、誰がどう見ても、どこにも問題の無いマシンがリタイヤしても、エンジンの中までは調べることができないから、チーム側が、「エンジンが不調なのでリタイヤさせた。」って言えば、たとえどんなに不自然な行為であっても、ペナルティーを科すことはできないのだ。

今回のイノシシ社長と村上ファンドの周到なチームプレイによって、ニポンの証券取り引きにおける法の盲点は、次々と明らかになった。そして、第二、第三のライブドアが出て来たら、この国はメチャクチャになっちゃうから、アセッてあとから色々と法律を変更し始めた。これと同じように、F1のレギュレーションも、いくらルール上は問題が無いとは言え、あまりにもスポーツマンシップに反していて、ルールの弱みにつけ込んだ卑怯極まりない今回のBARホンダの作戦は、周り中からブーイングをあびる優になった。だけど、現在のルールでこれを罰することができない以上、「あいつが汚いことをやるなら、オレもやる。」って感じで、第二、第三のBARホンダが出て来る可能性が高い。そのため、FIAでは、このような行為を禁止する条項を早急にレギュレーションに加える模様だ。

それにしても、子供のころに、近所の犬に馬乗りになってガンガン殴りつけたり、野良猫を木の棒で叩き殺したり、捕まえた野良猫を川に投げ込んで溺死させたりと、想像を絶するほどの残虐な動物虐待を続けて来たイノシシ社長なら、大人になってからも、他人の気持ちを踏みにじるようなことを平然とできるんだと思うけど、仮にもスポーツの世界の人たちは、たとえ、ルールの抜け穴を見つけたとしても、それを悪用するようなことだけはして欲しくないと思う。当たり前のようにドーピングをしてるメジャーリーガーしかり、卑怯なチームプレイを堂々とやるF1チームしかり、こんな汚い大人の世界を見せられた子供たちは、「大人になれば何をやってもいいんだ。」って思って、きっと、イノシシ社長や村上ファンドの社長みたいな、お金以外は何も信じられない悲しい大人になってしまう。

それにしても、今回のBARホンダの作戦にしたって、あたしはもともとBARホンダが嫌いだから、「卑怯極まりない作戦」とかって言ってるけど、ニュートラルな立場から見れば、モトはと言えば、「2レースで1機のエンジン」なんて言うバカげたルールを作った、モータースポーツ音痴のモズレー会長に全責任があるワケで、こんなアホなルールなんかが無ければ、たとえポイント圏外であっても、すべての選手は完走を目指すに決まってる。そして、そう言った走りを積み重ねて行く中で、ドライバーも、マシンも、チームも、少しずつ成長して行くのだ。野球やサッカーにしたって、優勝チームが決まったあとの消化試合だからこそ、来シーズンに向けての様々な試みができるワケで、また、そう言った細かいところまでをチェキしてるのが、ホントのファンなのだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、お酒を飲んでるうちに11時半ころになって、気持ちも良くなって来たので、レースが始まるまで、ちょこっとお風呂で温まろうと思った。それで、いつものように、FM TOKYOをつけて、お風呂に入った。髪を上げて、肩までお湯に浸かり、ボーッとラジオを聴いていた。ラジオは、ちょうどニュースの時間だった。北九州の地震のこととか、いくつかのニュースを伝えたあと、スポーツニュースになった。そして、プロ野球の結果や、サッカーのJ2リーグの結果に続いて、女性の局アナが、こう言った。

「続いて、今日、行なわれたF1シリーズの第2戦、マレーシアGPの結果ですが‥‥」

あたしは、あまりの突然のことに、急には対応できず、湯舟の中で固まったままだった。そして、固まってるあたしの耳に、次々と言葉が飛び込んで来た。

「ルノーのフェルナンド・アロンソが優勝し、同じくルノーのジャンカルロ・フィジケラも3位に入賞し、初戦に続いて、今年のルノーの強さを見せつけました。また、トヨタのヤルノ・トゥルーリが2位に入り、トヨタは初の表彰台に上りました。」

‥‥そんなワケで、あと10分で楽しみにしてたレースが始まるって時に、先に結果を知ってしまったあたしは、あまりのショックで、そのまま湯舟の中に、ブクブクと沈んで行った今日この頃なのだ(笑)


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2005.03.21

モリゾーとキッコロ

いよいよ‥‥って言っても、あたしにとっては、ぜんぜん「いよいよ」でも何でもないんだけど、愛知発のオヤジギャグ、「愛・地球博」が始まる。大騒ぎしてるのは、地元の人たちだけだと思うけど、一般公開に先がけてプレスに公開したので、テレビのワイドショーで取り上げてた。見所みたいなのを順番に紹介してたけど、一番の目玉が、永久凍土から発掘された「冷凍マンモス」とかで、立派な牙が生えたマンモスの頭を展示してた。でも、何だか粘土で作ったみたいな感じのショボイもので、「だから、何?」って程度の感想しか持てなかった。

その他には、博多発のオヤジギャグ、「フミアート」でオナジミの藤井フミヤがプロデュースしたとか言う、天井一面が巨大な万華鏡になったパビリオンとか、ロボットのオーケストラが楽器を演奏するパビリオンとか、色んなのを紹介してたけど、正直、テレビで見ただけで十分て感じだった。原始時代のマンモスや恐竜から、何百年も先の未来都市まで、映画のCG映像で見慣れちゃってる現代人から見ると、本物のマンモスやロボットは、逆に迫力に欠けてて、何だかショボく感じちゃう。

実際に展示されてるもので、あたしがちょっと気になったのが、となりのトトロの「さつきとメイの家」とか、「ハウルの動く城」のホントに動くやつとかだけど、これって何だか、万国博覧会って言うよりも、ジブリ博覧会って感じがした。わざわざ名古屋まで行って、4600円も払って、人ゴミを掻き分けて「さつきとメイの家」を見るのなら、三鷹のジブリ博物館に行って、たった1000円で、完全人数制限の空いてる中で、大きな猫バスで遊んだほうが何倍も楽しいだろう。

これから、金のシャチホコも運び込まれるらしいけど、あんなもん見たってしょうがないし、リニアモーターカーは、乗るのに2時間以上も待たされるって言うし、とてもじゃないけど行く気にはならない。だけど、藤井フミヤがプロデュースした「タカモクのロボット」が展示されてて、「ボーロ本! ボーロ本!」って言いながら動き回るんなら、行ってみたい気もする今日この頃、皆さん、人ゴミはお好きですか?(笑)


‥‥そんなワケで、あたしは、「愛・地球博」自体には何にも文句はないんだけど、ただ、「愛・地球博」の名誉会長がコイズミだってことに対して、大いなる疑問を感じてるFカップでナイスバディのスレンダーな美女だ(笑) あんな冷血漢に、「愛」と名のつくものの会長をやらせるなんて、どんなに素晴らしいイベントであっても、一気に興冷めしちゃう。自分の奥さんひとり愛せなかった人非人で、アメリカの戦争に加担して地球を破壊し続けてるクセに、「愛」だの「地球」だのなんて、1億8000万年早いって感じだ。ちなみに、「愛・地球博」に展示されてる冷凍マンモスが生きてたのが、1億8000万年前だそうだ。

そんな、「愛・地球博」に、もしも、ホントに行くとしたら、いったい、どのくらいお金が掛かるのかって言うと、まず、東京から名古屋までの往復の高速代が、約15000円、それから、往復で700kmくらいあるから、ガソリン代が6000円くらい、つまり、名古屋まで往復するだけで、すでに20000円を超えちゃう。まあ、これは仕方ないことだけど、何よりも納得できないのが、駐車料金が、1日3000円もするのだ。その上、1日じゃ絶対にぜんぶ見られないほど広いのに、入場料の4600円てのは、1日だけの料金で、どこかに一泊して、2日かけて見ようと思ったら、4600円を2回も払わなくちゃならない。だからって、何度でも入れるチケットは、17500円もするから、2回しか使わなかったら、逆に損しちゃう。だから、10人で1750円ずつ出し合って、そのチケットを使い回すのがいいかも?

こんな感じの「愛・地球博」なので、あたしはぜんぜん興味がなかったんだけど、それが、今日、一変した。それは、「愛・地球博」のイメージキャラクターの名前が、「モリゾーとキッコロ」だってことを知ったからだ。「キッコロ」‥‥とても他人とは思えない名前だから、あたしが応援しないワケには行かない(笑)

「モリゾーとキッコロ」って言うのは、たぶん、「森と木」って言うことだと思う。大きくてモサモサしてて、「ガチャピンとムック」のムックに似た感じなのがモリゾーで、小さくて可愛いのがキッコロだ。両方とも「森の妖精」ってことで、モリゾーはおじいさん、キッコロは孫って感じの関係らしい。キッコロのプロフィールを調べてみたら、性別は、「男の子、女の子、どちらでもなくて、どちらでもある。」って書いてあって、何だか思い当たるフシがある(笑) 性格は、「何でも見てみたい、やってみたい! 好奇心と行動力がいっぱいで、元気で素直で明るくて、キラキラしてる。」ってことで、なかなかイイ感じだ。オマケに、特技が、「かくれんぼ、どんぐり拾い」なので、あたしの特技、「木のぼり、欽ちゃん走り」と、どこか同じ匂いがする。その上、動き方が、「ぴょんぴょん、くるくる、よく動く。そうかと思うと急に座りこんだり、じーっと何かを見つめたり、自由気まま。ジャンプ力はすごい。」って、ものすごくあたしっぽい。

‥‥そんなワケで、あたしは、あたしの分身みたいなキッコロを応援することにしたんだけど、ここで、ハタと立ち止まってしまった。「愛・地球博」のイメージキャラクターを「応援する」って、どうすりゃいいんだろう?

とりあえず、キャラクターグッズでも買ってみようかなって思って、ネットで一覧を見てみたんだけど、定番のぬいぐるみは、大きいのは1万円以上もするし、一番小さいのでも1000円もする。もっと小さい「お手玉キッコロ」は840円だったけど、それでも、あたしの予算、500円をオーバーしちゃう。それで、値段を見ながら一覧を見て行ったら、とにかく何から何まで、思いつくものはすべて商品化されてて、改めて、名古屋人の商売根性を見せつけられた。数えてみたら、その数、なんと400種類! 色違いとかまで数えたら、1000種類以上だ! それらが、すべて、誰にも見向きもされないようなヘンテコなキャラ、モリゾーとキッコロなんだから、見てるだけで気が遠くなって来た(笑)

そんな膨大なキャラクターグッズの中で、予算的にも、デザイン的にも、あたしの理想にピッタリだったのが、315円のキッコロのピンズバッジと、450円のキッコロのポーチだった。ケータイのストラップも可愛いのがあったんだけど、欲しいのはどれも500円以上なので、予算オーバーだった。それで、悩みに悩んで、315円のバッジを1個買おうと思って、ネットの購入手続き画面に進んだら、なんと、お買い物の合計が1万円未満の場合は、送料が一律600円も掛かるって書いてあった。

デカイぬいぐるみとかなら分かるけど、2cmかそこらの大きさのバッジなんか、普通の封筒に入れて、80円切手を貼れば送れるじゃん! 315円のものを買うのに、送料600円も払うバカなんかイルカ、シャチ、クジラって感じだよ、まったく‥‥。

それで、都内で直接買えるとこを調べたら、銀座や上野の松坂屋で、一部の商品を扱ってる他に、日本橋の三越本店にオフィシャルショップがあって、そこではすべての商品を扱ってるってことが分かった。日本橋は、銀座に行く時に通るから、今度、お仕事で銀座に行く時に、ちょっと覗いてみようと思う。でも、「すべての商品を扱っています。」ってことは、もしかしたら、1000種類のモリゾーとキッコロが、店内狭しと狂喜乱舞してるんだろうか? そんなショップだとしたら、小さいきっこたちと、小さいきっこセピアのメンバーを総動員して立ち向かっても、多勢に無勢だ。

‥‥そんなワケで、デパートってことは、お金を持ってなくてもカードが使えちゃうから、あたしは、色んなキッコログッズを買っちゃって、気がついたら、お会計が合計で1万円を超えちゃってて、それなら、ネットで買っても送料無料だったじゃん!‥‥てなことになりそうな予感がマンマンな今日この頃なので、とりあえずは、心の中だけでキッコロを応援しとこうと思う(笑)


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2005.03.20

中途半端な国民性

16日の日記、「団塊の世代のヒーロー」に、「テレビブロス」に載ってたオダギリジョーの話について書いたけど、あのあと、ゆっくりと他のページも読んでみたら、おおひなたごうのマンガ、「特殊能力 アビル」が、商店の倉庫からダンボールごと商品を盗み出してた子供が、大きくなってからテレビでカミングアウトするって言う、旬と言えば旬だけど、遅いと言えば遅いネタだったので、何だかビミョ~な気分になった。マンガのタイトルが「アビル」だから、作者のおおひなたごうは、あびるフェスティバルが巻き起こった時に、「やった!」って思って、すぐに原稿を描いたんだと思う。だけど、それが雑誌に掲載されるのは、どんなに早くても、1~2週間後だから、こんな中途半端な時期の発表になっちゃったんだろう。

どんなことでも、完全にハマッてるか、完全にズレてるんならいいけど、中途半端なのって、すごくビミョ~な気分にさせられるから、ある意味、見てるほうは苦痛だ。たとえば、今夜のK-1の「アケボノVS角田」がそれだ。角田もそれなりにがんばったとは思うけど、所詮、角田なんかレフェリーだ。そんな、レフェリーのおじさんを相手に、やっとのことで判定で勝ったのもツカノマ、次の試合では、何にもしないでタオル投入。何にもしないで、立ってるだけでヒザを痛めるのなら、K-1なんかに出る前に、少しは痩せろ! とにかく、「64代横綱」って肩書きを使って、ニポンの国技を侮辱するのだけはやめて欲しい。

角田にしたって、試合の後半は、もう、アケボノに勝たせてやろうとしてるのが見え見えで、まるでスマックダウンのプロレスショーを見てるようだった。わざわざ韓国くんだりまで行って、あんなに情けない八百長をやるくらいなら、子供の落書きみたいな顔を描いたケンシロウのロボットで、キューティーハニーやグレートマジンガアと闘ってればいいのに‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、今夜のK-1は、他の試合も何ひとつパッとしなかった上に、韓国の観客って、ニポンの選手がコールされると、いっせいにブーイングをするから、すごく不愉快だった。あたしは、いつかの中国でのサッカーの試合を思い出した。この前、竹島の問題に文句を言って、ヒステリックに騒ぎ立ててる韓国人たちを韓国のテレビ局が取材してたけど、肩に担いだテレビカメラには、「SONY」って書いてあった。お前ら、ニポン製のカメラで撮った映像をニポン製のテレビで見てるクセに、ギャーギャーわめくな!中国人も、韓国人も、ニポンに文句があるんなら、ニポンの電化製品を使うな!

試合も観客も、あまりにも中途半端で、消化不良だったK-1が終わり、続いては、ずっと楽しみにしてた「世界フィギアスケート選手権」の女子シングルが始まったワケだけど、これまた、中途半端の嵐が吹き荒れまくったので、すごくアトアジが悪かった。

何より、一番の中途半端は、トキオの中間管理職、国分太一と、フジテレビの社員のクセに、こんな時期に平然とライブドアのイノシシ社長と鍋パーティーを楽しんでる内田恭子アナって言う、あまりにもお話にならない2人が進行をつとめてるって点だ。まあ、こいつらは、フジテレビのフィギアスケートの専属で、村主章枝(すぐりふみえ)が勝ち上がった四大陸の時も、トンチンカンなコメントを連発してたから、あたしは、もう慣れっこになっちゃったけど、F-1の永井大と山田優ちゃんのコンビと同じで、フジテレビがどれほどスポーツを軽く扱ってるのかってことが、手に取るように分かるお粗末なキャスティングだ。

あたしは、F-1のほうは、何であんなマシンの排気量も知らないようなドシロートを起用したのか、担当のプロデューサーに聞いたんだけど、「新しいファンを獲得するために、F-1の知識のないフレッシュなタレントを起用して、視聴者と一緒に勉強して行く形を取るためです。」って言ってた。言ってることは分かるけど、ひとつだけ疑問なのは、モータースポーツなんかに興味のない人たちが、深夜の1時や2時からのF-1の放送なんか、果たして見るだろうか? ホントに新しいファンを獲得したいのなら、もっと早い時間に放送すべきなんじゃないの? 結局、深夜まで起きてて見るのは、昔からのF-1ファンだけなので、永井大や山田優ちゃんのトンチンカンなコメントだけじゃなく、デタラメな実況ばかりする局アナもふくめて、あまりの低レベルな放送に嫌気が差しちゃって、みんな、地上波から離れて行っちゃった。

フィギアスケートも、これと同じだ。ワザの名前のひとつも知らない国分太一と内田恭子は、手元の原稿を棒読みしてるだけだし、国分太一は、何をカン違いしたのか、安藤美姫に対して、「世界大会で4回転を飛んだら、スヌーピーをプレゼントしてあげる。」とか言った上に、「たとえ失敗しても、日本中のファンは4回転を飛ぶことに期待してます!」とか言ってプレッシャーをかける始末。お前なぁ~フィギアスケートってのは、台本通りにケンカしてればいいガチンコファイトクラブと違って、本物の真剣勝負の世界なんだよ!

‥‥そんなワケで、アホな進行は放っとくとして、その他に中途半端なところと言えば、まずは、あたしの言いつけを守って、ワキの見えない衣装に替えてくれたミキティなんだけど、何と言っても、眉が変だ。眉頭だけ太くて、眉山から先は糸のように細くて、ひらがなの「へ」みたいな形で、昆虫の触覚って言うか、スタートレックのミスタースポックみたいだ。細くするなら細くする、太くするなら太くする、ナチュラルにするならナチュラルにする、どれでもいいから、中途半端な眉だけはやめて欲しい。オマケに、本番は髪をペタンコにまとめたから、変な眉と耳と口ばかり目立っちゃって、ハクション大魔王のアクビちゃんみたいだった。ミキティは、化粧映えする顔立ちしてるんだから、ちゃんとしたヘアメークをつければ、何倍もステキになるのに、ホントにもったいない。

続いては、体のラインは素晴らしくステキだし、顔も、遠くから見れば可愛いのに、カメラが寄ると口元のだらしなさが全開になる村主章枝だ。ニポンを代表する選手なのに、渋谷のセンター街でしゃがんでるバカ女子高生みたいな、だらしないしゃべり方だけはやめて欲しい。しゃべってるとこを見てると、口の両サイドから、今にもヨダレが垂れて来そうだ。オマケに、演技してる最中も、いつでも口が半開き。首から下は、ヘタすると荒川静香よりも好きなのに、それに、演技も、ケッコー好きなのに、あのだらしない口元のせいで、どうしても好きになれない。それが、村主章枝だ。

そして、今回の大会で、もっとも中途半端だったのが、まったく一貫性のない、審査員たちのデタラメな得点だ。特に、最終的な結果につながる今日のフリーの得点は、審査員たちは、いったいどこに目をつけてんだか、誰が見ても分かるほどの偏ったものだった。荒川静香は、ジャンプのミスと、着地でほんの僅かにバランスを崩したことこそあったものの、他の細かい演技は、すべてトップレベルの完璧さだった。そして、表現力も、誰よりも素晴らしかった。だから、そう言った得点をきちんと計算して行けば、完全に7点台後半から、見る人によっては8点台が出てもおかしくない演技だったのに、出た得点は、7点台の前半ばかりで、中には6点台をつけてるアホもいたのだ。だから、あまりの得点の低さに、会場中からブーイングが起こったほどだった。

それに比べて、復活優勝をかけたロシアのイリナ・スルツカヤは、ホームの強さで、滑り始めた時から、会場全体から手拍子が起こり、得点アップにつながるイメージの後押しをした。そのため、ジャンプは低いし、ワザとワザのつなぎ目はギコチナイし、スピードも乗ってないし、全体的にギクシャクロボだったし、フィニッシュでもバランスを崩して静止できなかったのに、全員8点台の高得点で、ぶっちぎりの優勝となった。2位はアメリカのサーシャ・コーエン、3位はイタリアのカロリナ・コストナー、ニポン勢は、村主章枝が5位、ミキティが6位、荒川静香は9位だった。まあ、来年のトリノオリンピックの出場枠は、何とか「3」を獲得できたから、まあいいかって感じだけど、それにしても、納得の行かない得点だった。

‥‥そんなワケで、地元のロシアばかりをヒイキしたデタラメな得点は、中国でのサッカー、韓国でのK-1と同じで、どの国も中途半端な国民性が全開だから、ニポン人も、いつまでもおとなしくしてないで、ライスおばちゃんみたいに、狂牛病の疑いのある牛肉をムリヤリよその国に押しつけるくらいの強引さを持たないとダメなのかな?‥‥なんて思う今日この頃なのだ(笑)


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2005.03.19

双眼鏡デビュー

たとえば、お仕事が三連休だったとしても、その他に、「お金が有り余ってる」「他に何も用事がない」「疲れが溜まってなくて元気マンマン」など、他の条件も揃わないと、旅行に行くことはできないし、条件が完璧じゃないのに無理をして出かけたら、せっかくの旅行が十分には楽しめない。これと同じで、あたしは、ある条件が揃うのを待っていた。それは、お仕事がお休み、もしくは、午後からで、午前中が空いていること、そして、「他に何も用事がない」「疲れが溜まってなくて元気マンマン」ってのは当然として、あとは、「お天気がいい」「花粉症の症状が治まってる」「木曜日か金曜日」って言う条件もあった。これらの条件が揃えば、あたしは、この前、懸賞で当たった双眼鏡を持って、多摩川にバードウォッチングに行こうと思ってた。

他の条件は分かると思うけど、なんで「木曜日か金曜日」なのかって言うと、多摩川は、土曜日と日曜日にたくさんの人が来て、河原にゴミを捨てて行くから、月曜日から水曜日くらいまでは汚くて、不愉快になるからだ。地元の人たちは、みんなちゃんと自分でゴミを持ち帰るんだけど、よそから来る人たちの多くは、そこらにゴミを捨てて行く。ちゃんと自治体がゴミ箱を設置してるのに、食べた場所、飲んだ場所に捨てて行く。河原から駅のほうへ戻るには、小さな橋を渡るようになってて、その橋を渡らないと駅には戻れない。そして、その橋のところにゴミ箱が設置してあるのに、ゴミは河原に捨てて、そのゴミ箱の前を素通りして、ゾロゾロと駅へと帰って行く。

そして、月曜日になると、地元の自治体の人たちが、ゴミを拾って歩く。あたしも、時々お手伝いするんだけど、半日かけてキレイにしても、次の月曜日にはゴミだらけ。いい加減、イヤになって来る。一番ムカツクのは、あたしたちがゴミを拾ってるのを見ながら、飲み終わったジュースの缶を河原に投げて行く親子連れだ。高校生たちは、たいていはゴミ箱に入れてくれるし、中には、手伝ってくれる子もいるけど、小さい子供を連れた若い夫婦とかは、一番タチが悪くて、お話にならない。注意すると、「みんな捨ててるのにオレだけに言うな!」とか、逆ギレする今日この頃、皆さん、ゴミはゴミ箱に捨ててますか?


‥‥そんなワケで、あたしは、せっかく双眼鏡が当たったのに、他の条件は全部揃っても、たったひとつだけ、すごく寒かったり、すごく疲れてたり、月曜日や火曜日だったりで、なかなかバードウォッチングに行くことができなかった。それで、今日、やっとのことで、すべての条件が揃ったので、多摩川に行くことができた。

昨日、マンションの猫仲間の奥さんから、タケノコとフキをいただいたので、両方ともカツオブシのダシで薄味に炊いて、タッパーに小分けにしておいた。中くらいのタッパーは、母さんに届けるぶんで、小さいタッパーは、自分のぶんだ。それから、この前、いつものスーパーで、「春の缶チューハイフェアー」をやってて、どれでも88円だったので、期間限定に弱いあたしとしては、サントリーの限定生産「沖縄パイナップルチューハイ」と、2005年限定「ダブル搾り 桜&チェリー」を2本ずつ買っておいた。

それで、今日は、お仕事は午後からだし、早く起きられたし、お天気はいいし、体調もいいし、カレー療法のオカゲで花粉症は治まってるし、金曜日だし‥‥ってことで、パパッと着替えて、パパッとお化粧して、双眼鏡と、ハンディータイプの野鳥図鑑と、タケノコとフキのタッパーと、缶チューハイをそれぞれ1本ずつバッグに入れて、原チャリに乗ってお家を出たのが、朝7時半。母さんに、タケノコとフキを届けて、それから多摩川に行ったけど、まだ8時前だった。

原チャリで河原に降りられる場所まで、多摩川に沿った道を上流に向かって進み、とりあえず河原に降りた。そして、ヘルメットを脱いで、河原を走る。顔に当たる風が気持ちよくて、気がついたら、ずいぶん上流のほうまで来ていた。川が二又に分かれてて、細いほうの川が土手のほうにえぐり込んでいる場所があったので、ここで鳥を観察することにして、原チャリを停めた。

河原は、ほとんどが砂利と小石で、手前のほうだけ雑草が生えていて、1本だけ木が立っていた。原チャリのエンジンを切ったら、急に静かになって、その木のほうから、色んな鳥の声が聞こえて来た。肉眼でも、小鳥が飛びまわってるのは見えるけど、種類までは分からないので、あたしは、さっそく、双眼鏡で見てみた。真ん中のダイヤルみたいなのを回すと、ピントが合うようになってて、すごく良く見える。あんなに遠くの木なのに、まるで手を伸ばせば届くような感じに見える。あたしは、改めて、双眼鏡ってスゴイって思った。ただ、ひとつだけ問題なのは、良く見るためには、双眼鏡に目をつけないといけないんだけど、まつ毛があるから、目をつけることができない。だから、本格的にバードウォッチングする時は、マスカラを塗ったらダメってことに気づいた。

‥‥そんなワケで、あたしは、しばらくその木に集まってる小鳥を観察して、図鑑を見たりして、スズメ、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ、カワラヒワを確認することができた。小鳥たちは、順番に河原に降りて、何かをついばんだりして、また木に戻るって感じで、その木は、外敵から身を守りつつ、エサを探しつつ、ひと休みするような、理想的な場所になっていた。他には1本も木がない場所なので、この木を色んな小鳥たちが共有してた。

それから、あたしは、タケノコとフキをつまみながら、缶チューハイを飲んだ。空気は美味しいし、すごく気持ちが良くて、まさに、春って感じがした。そのあとは、河原のほうへ双眼鏡を向けて、川の浅瀬を歩いてるシラサギを観察した。シラサギは、のんびりと歩きながら、たまに羽を広げたり、広げた羽をクチバシで毛づくろいしたりしながら、急に川の中にクチバシを突っ込んで、小魚を獲って食べていた。ホントのところは分からないけど、毛づくろいしたりしてるのは、「ボクはぜんぜん魚なんか食べるつもりはないんですよ~」ってトボケてるフリで、それで油断して足元まで来た小魚をパクッて食べてるように見えて、すごく面白かった。結局、そのシラサギのことは、満腹になってどこかへ飛び立って行くまで、30分近くも見ていた。

そのあと、のんびり浮かんでるカモを見てたら、そこにコアジサシが2羽、飛んで来た。あたしは、アジサシが好きで、特にコアジサシは可愛くて大好きな鳥なので、忙しく動き回る2羽をずっと追い続けた。いつもは、離れた場所から肉眼で見てるだけだったので、今日は、双眼鏡で細かいとこまで観察することができて、可愛くて可愛くて、いっそうコアジサシを好きになった。

2本目の缶チューハイを飲みながら、タバコを一服して、今度は、河原でゴルフの練習をしてたおじさんを観察した。でも、あんまり面白くないので、あちこちキョロキョロと見回してたら、ひとりで奇妙な動きをしてるおじさんを発見した。地面がならしてある平らな場所で、ひとりでクルクル回ったりしてる。ちょっと遠かったんだけど、双眼鏡のピントを合わせたら、ハッキリと見ることができた。何をやってるのかと思ったら、社交ダンスの練習をしてたのだ。相手の女性がいると仮定して、相手の背中に手を回してるような形で、ステップを踏みながらクルリクルリと回ったりしてる。本人はマジメなんだろうから、笑ったら失礼なんだけど、あまりにもその動きがおかしかったので、あたしは笑いが止まらなくなった。でも、すごく離れてたから、おじさんは、あたしが笑ってることに気づかなくて、いつまでもクルクルと回ってた。映画の「Shall we dance?」は、ダサいおじさんの姿にちょっぴりジーンとしたけど、現実の「Shall we dance?」の世界は、やっぱり爆笑だった。

‥‥そんなワケで、あたしの双眼鏡デビューは、ほんの3時間ほどだったけど、小鳥たちの営みからクルクル回るおじさんまで、森羅万象の両端を観察することができたので、とっても意味があったと思う今日この頃なのだ(笑)


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2005.03.18

指名手配?

ゆうべの深夜、テレビ朝日の「指名手配」って番組に、木下あゆ美と菊地美香、つまり、デカレンジャーのジャスミンとウメコが出るから、すごく楽しみにしてた。もちろん、録画しながら見てたんだけど、久しぶりに見る2人は、とっても可愛かった。リンゴの皮むき競争をしたり、デカレンジャーの変身ポーズや殺陣を教えたり、さまぁ~ずと卓球をしたりと、番組の内容もそこそこ楽しかった。あたしは、この番組を見るのは初めてなので、どんな流れなのか知らなかったんだけど、さまぁ~ずの2人とオセロの松島の番組で、毎回、ゲストを呼んで、色々といじる言う、まあ、何の新しみもないどこにでもある内容だから、自分の好きなタレントがゲストの時だけ見るって感じの番組だった。

それで、ジャスミンが卓球で負けたら、ジャスミンの恥ずかしい秘蔵写真を公開するってことだったんだけど、中学時代に卓球部だったジャスミンは、さまぁ~ずの大竹に簡単に勝っちゃったので、その写真は、番組では公開されなかった。さまぁ~ずの2人とオセロの松島は、その写真を覗き込み、口々に、「うわぁ~!」とか「可愛い!」とか言いながら、視聴者の気持ちを煽っていた。そして、番組では公開できないけど、番組のホームページでは、この写真を見ることができるって説明があった。

それから、番組の最後のプレゼントで、ジャスミンは、ウチワにサインして、デカレンジャーのハンドタオルで汗を拭き、リップクリームをクチビルにひと塗りした。ウメコも同じようにして、それぞれの3点セットが欲しい人は、番組のホームページにアクセスしろと言う。その上、ホームページでは、未公開のマル秘映像も見られると言う。何だか知らないけど、番組の随所で、やたらとホームページ、ホームページって連呼してるし、画面の右上には、常にホームページへのアクセス方法が出てるし、いいとこまで放送しておいて、一番見たいとこはホームページにあります、って感じの内容なので、見終わるころにはイライラして来ちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、番組終了後に、そのホームページにアクセスしようとしたんだけど、重たくてなかなか繋がらない。どんなにアクセスが集中したって、テレビ局のサイトが繋がらないなんてことはあるワケないから、おかしいと思いながら、何度も何度もトライした。それで、何度目かにやっと繋がったと思ったら、これが、呆れ果てたことに、ネットの世界じゃサービスの悪さでオナジミの「ライブドア」のホームページだった。番組タイトルの下に、「堀江社長の出演番組を見るなら、live door TV」って言う、恥も外聞もない堂々の文字がサンゼンと輝き、どこをクリックしても、ライブドアのクソホームページにつれてかれる仕組みになってた。

そして、「番組で紹介できなかった秘密の写真をあなただけに公開!」とか、「未公開映像公開中!」とか言いながら、どのコンテンツも、ライブドアの会員にならないと閲覧できないように、全部ロックされていた。ようするに、番組自体が、このホームページに誘導するために作られていて、ここにアクセスしたら、ライブドアの会員にならないと何ひとつ見ることができないのだ。番組の最後に、「提供はライブドアでした。」って言ってたので、イヤな予感はしてたんだけど、ここまでコソクなことをして会員集めをしてるとは思わなかった。

あんなイイカゲンな会社に、個人情報を登録するのはすごく不安だったけど、あたしは、どうしてもジャスミンの秘密の写真や未公開映像を見たかったから、仕方なくライブドアの会員に登録した。そして、取得したIDを使って閲覧しようとした。そしたら、ライブドアの十八番、工事現場のおじさんが謝ってる絵と、「只今、サーバーが混み合っております。」の文字。結局、1時間以上も、何度トライしても閲覧できなかったので、あたしは、クタクタに疲れちゃって、見るのを諦めて寝た。

いつアクセスしても、「只今、サーバーが混み合っております。」ばかりで、自分のブログに書き込むどころか、閲覧することもできず、何万人と言う利用者から、連日、クレームの嵐が吹き荒れているライブドア。そして、そう言った利用者に対して、ライブドア側の対応は、「混んでる時間は避けて、平日の昼間とかの空いてる時間にアクセスしろ。」と言う、ミもフタもないものだった。

何ヶ月待っても、何ひとつ改善されず、10万人以上の利用者が離れて行き、ついには、「ライブドア被害者の会」まで誕生してしまったライブドア。「重くて使い物にならない糞ブログ」のランキングで、常に、2位以下を大きく引き離したダントツの1位を走り続けてるライブドア。

所詮、エロサイトに毛が生えたような会社だから、こんなもんだとは思うけど、あまりにもお粗末で、利用者の気持ちをまったく考えていない。他企業の乗っ取りに何百億円も使うんなら、その1%でもいいから、自社のサイトのシステム改善にお金を使うべきだと思うんだけど、捨てた奥さんに1円も慰謝料を払わないようなイノシシ社長だから、マトモな人間とは感覚が違うんだろう。

‥‥そんなワケで、今朝になって、やっとアクセスできたあたしは、ジャスミンの秘密の写真を見ることができたんだけど、それは、ジャスミンの七五三の時の写真だった。それはそれで可愛かったけど、番組中にあれだけ引っぱっておいて、ワクワクしながら閲覧した男性ファンたちは、パソコンの前でひっくり返っただろう。まるでエッチな写真みたいに期待させておいて、言われるがままにホームページにアクセスしてみたら、ライブドアの会員にならないと閲覧できない。仕方なく会員になると、今度はサーバーの容量不足で閲覧できない。翌日になって、やっと閲覧できたと思ったら、子供のころの写真でした‥‥って、おい! 新手のネット詐欺か?(笑)

挙句の果てに、視聴者プレゼントだと思ってたジャスミンやウメコの私物3点セットは、プレゼントじゃなくて、なんと、「私物オークション」って形をとってた。あたしが見たのは、スタートしてから10時間くらい経った時だったけど、ウチワとタオルとリップクリームなんて言う、ほとんど価値のないものなのに、ジャスミンのが6万円以上、ウメコのが8万円以上になってて、とてもマトモな人には手が出せない状況だった。締め切りまで、まだいっぱい時間があるから、いったいいくらになるんだか想像もつかないけど、過去のオークションの結果を見てみたら、安めぐみのトランペットのマウスピースとぬいぐるみが、なんと、64万円で落札されてたし、安田美沙子の小汚いぬいぐるみは、30万円で落札されてた。

こんなもの、普通の番組だったら、完全に視聴者プレゼントにするレベルのものなのに、それをオークションにかけて、純粋なファンの心理を利用して多額のお金を巻き上げるなんて、守銭奴にしか思いつかないファッキンなアイデアだ。オークションで得たお金は、「社会福祉全般の増進に役立てます。」なんて、漠然としてて、ホントかウソか調べようがないイイワケが書いてあったけど、払うほうにしてみたら、ライブドアの儲けになろうが、テレビ朝日の儲けになろうが、社会福祉に使われようが、そんなことはどうでもいいことだ。それよりも、ホントのファンの心理から言えば、そのタレント本人に払いたいと思うだろう。

何日か前の「報道ステーション」で、古舘伊知郎が、タイコモチみたいに、わざわざライブドアまでイノシシ社長のゴキゲンを取りに行ってたけど、その時の会話の中で、イノシシ社長は、テレビとネットの融合の一例として、リアルタイムのネットオークションについての話をしてた。それは、古舘がテレビに出てる時に、古舘が今使用してるメガネをネットオークションにかければ、古舘ファンが飛びつく。そして、そのオークションに参加した人たちは、みんな古舘ファンなんだから、その人たちのリストを作り、今度は古舘グッズを作り、そのリストの人たち全員にメールを送り、そのグッズを売りつけると言う、まるで、世の中のことを何も知らない幼稚園児が考えたようなものだった。

イノシシ社長って、何でこんなに頭が悪いんだろう? お金を払ってまで、そのタレントのグッズが欲しいなんて思うほどのファンなら、当然、ファンクラブに入ってるワケだし、そう言ったグッズは、ファンクラブだけが専売できるように、所属事務所との約款が交わされてる。つまり、ファンクラブに入会していない者は、買うことができないのだ。だから、仮に、ファンクラブ以外の会社などが、所属事務所と新たな契約を結び、ファンクラブが扱ってるグッズとは別のものを新しく作るんだとしたら、それは一般向けの量販って形になり、希少価値はまったく無くなる。ようするに、コンビニで売ってるアイドルのウチワや、誰でも買えるタレントのカレンダーみたいなもんで、希少価値を求めてネットオークションに参加するファンには、見向きもされない。

その上、パソコンのメールって、どこでどう情報が漏れるんだか知らないけど、毎日、山のようなダイレクトメールが届く。エッチなものから通常の商品まで、色んなメールが届くけど、それらはすべて何かを売りつける目的のものだから、あたしは、ぜんぶ自動的にゴミ箱に行くように設定してる。1週間に一度くらいゴミ箱を覗くと、だいたい300通くらい溜まってる。ほとんどの人は、こう言ったダイレクトメールにウンザリしてて、みんな、ゴミ箱に行くように設定してると思うし、たまにフィルターをかいくぐって届いたメールも、タイトルを見ただけで、中は見ずに捨ててるだろう。

いくら好きなタレントのグッズだからって、どこでも手に入る量販モノを誰にも読まれないダイレクトメールで売ろうなんて、あまりにも現実を知らないバカ丸出しの考えで、成功する可能性なんか完全に0%だ。だけど、あの負けず嫌いのイノシシ社長のことだから、これで失敗しても、脂でギラギラした顔で、「これも想定の範囲内です。」って言うんだろうな(笑)

今まで、イノシシ社長は、テレビとネットの融合について、漠然としたことばかりで、具体的なことはまったく話して来なかった。それは、頭の中は乗っ取りのことだけでいっぱいで、具体案など無かったからだ。そして、やっと出て来た具体案てのが、こんなレベルなのだ。口では、「視聴者に、より良いサービスを提供したい。」とか言いながら、考えてることは、すべて、金、金、金! このイノシシの頭の中には、金儲けのことと食い物のこと以外には、何も無いのだろう。何よりの証拠が、普通の番組なら視聴者プレゼントにするようなタレントの私物まで、ネットオークションにかけて視聴者からお金を巻き上げるって言うやり方だ。こんなことやってたら、視聴者はどんどん離れて行くだけなのに‥‥。

‥‥そんなワケで、イノシシ社長のアイデアの稚拙さは別にしても、視聴率のほとんど無い深夜の番組でさえも、「只今、サーバーが混み合っております。」ってことになって、誰もアクセスできないようなシステムのライブドアが、仮に、ゴールデンタイムで同じことをしたら、一瞬でサーバーがふっ飛ぶことは目に見えている今日この頃、本気でフジテレビの乗っ取りを考えていて、本気でテレビとネットの融合を考えているのなら、その前に、お話にもならないほど使いものにならない自社のサイトをもう少しマシにすべきだろう。


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2005.03.16

Pirate of Malacca

やっとのことで確定申告が終わったのもトコノマ‥‥じゃなくて、チョイノマ‥‥じゃなくて、ツカノマ、今日は3つの句会のしめきり日なので、合計で18句を完成させなくちゃならない。毎日ちょこちょこと詠み溜めて来たのが80句くらいあるので、その中からデキの良いものをピックアップして、推敲して、しめきり時間までに投句するのが最終日の作業だ。それで、ゆうべ遅くから、その作業を始めたんだけど、お酒を飲みながら、テレビを見ながらだったので、なかなかハカドラなかった。そして、俳句を推敲しながら、夜の11時台のニュースを見てたら、番組の終わりころに、ニュース速報が入った。

「マラッカ海峡で、日本の船舶が海賊に襲われ、船長をふくむ乗組員3人が拉致されたもようです。」

テロや戦争関連のニュースは、毎日のように聞くけど、海賊のニュースは珍しい。でも、実際は、海賊は世界中にたくさんいて、ここ5年ほどのデータを見てみると、年間に300件から500件もの船舶襲撃事件が起こっている。そして、そのうちの約1割は、ニポンの船舶が被害に遭っている。しかし、たいていの場合は、積荷だけを奪われたり、船ごと積荷を奪われたりで、乗組員には手を出さない。そのため、ニュースでは大きく取り上げられないのだ。でも、今回は、ニポン人の乗組員が拉致されたため、ニュース速報で扱われたようだ。

今回の事件は、14日の夜、ペナン島南西のマラッカ海峡で、北九州市の海運会社「近藤海事」が所有するタグボート「韋駄天(いだてん)」(323トン)が、「クロシオ1」という荷船を引いていたところを海賊に襲われ、井上信男船長(56)、黒田俊司機関長(50)、フィリピン人の三等機関士の計3人が拉致された、と言うものだ。海賊は、十数人の武装グループで、ロケット砲を発射し、マシンガンを撃ちまくり、あっと言う間に韋駄天をジャックした。攻撃を受けた韋駄天は、船体の一部が破損したけど、自走が可能だったので、マレーシアの海上警察に護衛されながら、ニポン時間の15日午後5時過ぎに、マレーシアの港に到着したそうだ。そして、海賊は、3人を人質にして、インドネシア方面に逃走を続けていると言う。韋駄天には、ニポン人8人、フィリピン人6人が乗務していたが、拉致された3人を除く11人の無事が確認された今日この頃、皆さん、このニュースにビックルを飲みませんでしたか?


‥‥そんなワケで、このニュースを聞いて、あたしをふくめて多くのニポン人は、「え? 海賊?」って思っただろう。海賊って言うと、どうしても映画やマンガの中だけの話みたいに感じちゃうのが、あたしの正直な感想だ。海賊って聞いて、パッと頭の中に浮かんで来るのは、例の海賊ファッションに身を包み、左右の跳ね上がったカイゼル髭をたくわえ、片目に皮のアイパッチをしてて、帽子にはドクロのマークが入ってて、サメに食いちぎられた片手にはフックみたいなのがついてて、トドメには、肩にオウムがとまってる。さらに、そのオウムが、マストのてっぺんまで飛んで行き、片方の羽でうまいこと望遠鏡を持って、あちこちをキョロキョロと見回して、宝島を発見する。ようするに、ディズニーのアニメみたいな世界だ。

ディズニーと言えば、ディズニーランドには、「カリブの海賊」があるし、しばらく前には、「パイレーツ・オブ・カリビアン」て言う映画もあった。パイレーツと言えば、ピンクレディーの「波乗りパイレーツ」って歌があったし、絶対にしめきりを守らずに、ついに連載の仕事を干されちゃって、今ではファミレスのメニューやCDジャケットのイラストの仕事しかもらえなくなったマンガ家、江口寿の「すすめ!パイレーツ」って言うマンガもあった。でも、「すすめ!パイレーツ」は、野球チームの名前が「パイレーツ」って言うだけで、ホントに海賊が出て来るワケじゃない。

ちゃんと海賊が出て来るマンガと言えば、「ワンピース」が有名だけど、あたしは、あの、麦わら帽子にランニングシャツに半ズボンって言うイデタチが、どう見ても「夏休みに昆虫採集してる小学生」にしか見えないので、バカらしくてちゃんと見たことがない。やっぱり、キャラに魅力がないと、見る気が起こらないって言ういい例だ。

他に、海賊のマンガと言えば、やっぱり、「キャプテンハーロック」だろう。何たって、正式なタイトルが、「宇宙海賊キャプテンハーロック」って言うくらいだから、間違いなく「海賊」だ。でも、ここまでに出て来た海賊って、どれも悪者じゃなくて、正義の味方だ。他にも、マンガじゃないけど、古いとこでは、「ひょっこりひょうたん島」のトラヒゲとか、オモチャの「黒ひげ危機一髪」の黒ひげとか、悪者のイメージはない。

マンガなどのキャラクター以外で、「海賊」って言葉から思い出すのは、レコードやCDの「海賊盤」がある。今でこそ、海賊盤って言うと、無許可でコピーして作った粗悪品てイメージがあるけど、その昔は、ちょっと違ってた。かつての海賊盤レコードは、一般に発売されてるレコードをダビングして作るんじゃなくて、ライブ会場にコッソリと録音機材を持ち込み、隠し録りした音源をレコードにしていたのだ。だから、正規なルートでは売られていないライブを聴くことができたので、音も悪いしジャケットも粗悪だけど、コレクターの間では、とても高い値段で取り引きされていた。

ちなみに、海賊盤て言うのは、英語の「Pirated edition」の直訳である「海賊版」と、レコード盤の「盤」とを組み合わせて作ったニポン独自の呼び名だ。「Pirated edition」って言うのは、本来は海賊盤レコードのことじゃなくて、著作権を侵害する商品全般の呼び名なのだ。英語圏では、海賊盤レコードのことは、「Bootleg」って言う。これは、ブーツの中に、脚の代わりにお酒を隠して密売してたことから生まれた言葉で、もともとは「酒類の密売」を意味する言葉だった。そして、それが転じて、海賊盤レコードのことを「ブートレッグ」と呼ぶようになったのだ。

もちろん、著作権を侵害する海賊盤レコードも、やってることは安倍なつみ並みに悪どいことだけど、もともとは、悪い意味だけじゃなくて、コレクター垂涎の貴重品て言う側面も持ってたし、街中の中古レコード店でちゃんと売買されてたため、一概に「悪者」って言うイメージはなかった。つまり、映画やマンガだけじゃなく、言葉としての「海賊」にも、そんなに悪いイメージはないってことになる。

じゃあ、「山賊」はどうかって言うと、海賊よりはちょっとイメージが悪いような気もするけど、ドラクエ8が大好きなあたしとしては、山賊のヤンガスにずいぶん助けられたので、これまた、悪いイメージは薄い。

やっぱり、「テロリスト」「強盗」「殺人犯」「暴力団」「マフィア」「ブッシュ」「コイズミ」「金正日」「島田紳助」「安倍なつみ」「ライブドア」などのような悪いイメージを持った言葉と違って、「海賊」や「山賊」には、どこか時代錯誤なイメージって言うか、「あびる優」と同じようにマンガっぽいイメージがあるため、どうしても現実的には受け取れない。だから、「船舶強盗団」とか、「海上暴力団」とか、現代的なネーミングが必要だと思う。

‥‥そんなワケで、今回の海賊の事件に話は戻るけど、東南アジア全般の海域は、世界中でもっとも海賊が多く出る場所で、特に、今回のマラッカ海峡は、地形的にも、襲撃しやすい場所だそうだ。マラッカと言えば、頭脳警察のパンタさんが、「PANTA & HAL」ってバンドをやってた時に、「マラッカ」って言うアルバムをリリースしたんだけど、そのアルバムの中に、「つれなのふりや」って言うレゲエの曲が入ってて、ジャマイカのお友達に聴かせたら、「今まで聴いたニポンのレゲエの中で一番カッコいい曲だ!」って言ったので、そのテープをプレゼントしたことを思い出したけど、この話は完全なるダッフンで、戻したはずの話が、さらにダッフンするって言う、あたしの得意ワザのひとつだ。

さて、今度こそ話を戻すけど、1ヶ月ちょっと前の2月7日の日本経済新聞の夕刊に、たまたま、世界の海賊事件のことが取り上げられている。その記事によると、2004年に世界で起きた海賊事件は、前年度の27%減で、過去5年間でもっとも少なくなったそうだ。その上、去年の12月26日のスマトラ沖地震によって、一般の人たちだけでなく、数多くの海賊船も被害に遭ったため、その後は、事件がパッタリと途絶えていたそうだ。しかし、3日前の3月12日、約3ヶ月ぶりに、ロケット砲などで武装した海賊船が、大型のガスタンカーを襲撃して、乗組員を拉致する事件が起こったため、海賊情報センターでは、周囲を航行する船舶に、警戒を呼びかけていたと言う。

ガスタンカーを襲撃しても、ガスタンクを奪うことは無理だろうし、今回のニポンの韋駄天も、ひと目でタグボートだと言うことは分かるから、高価な積荷などないことは分かる。つまり、海賊たちは、スマトラ沖地震で大打撃を受け、3ヶ月も活動できなかったため、積荷を強奪して換金すると言った手間の掛かることをやっている余裕がなくなり、乗組員を誘拐して身代金を要求すると言った、直接、現金を手に入れる方法に変更せざるをえなくなったんだろう。だから、高価な荷を積んでいて、常に海賊を警戒してる船よりも、荷を積んでなくて、危機感の薄い船を狙い始めたんだと思う。

日の丸の旗を掲げてるニポンの船は、世界中のどこにいても、その船内はニポンの領土ってことになるから、ニポンの法律が適用される。だから、防衛のためであっても、銃などの武器を持ち込むことは許されない。海賊たちは、そんなことは百も承知だから、武器で防衛してる他国の船など襲わずに、日の丸を掲げたニポンの船に襲撃を仕掛ける。つまり、日の丸の旗は、「私たちは武器を持っていませんから、どうぞ襲ってください。」って言う目印なのだ。

これほどの状況になっていて、拉致された3人は未だに消息不明なのに、郵政民営化以外のことは、すべて他人事のコイズミの指示は、イラクで香田さんが拉致された時とまったく同じで、「情報収集せよ。」と言う、いつも通りののんびりとしたものだ。香田さんも、コイズミのせいで殺された。北朝鮮に拉致されている人たちも、コイズミのせいで、次々に殺されているだろう。それでも、対話もせず、圧力もかけずに、口だけで「対話と圧力」ってセリフを繰り返すだけのコイズミは、任期が切れる来年の9月まで、このセリフで伸ばし伸ばしにして、メンドクサイことは、すべて次の総理に丸投げするのが見え見えだ。

‥‥そんなワケで、堤義明からワイロをもらいまくってた森やコイズミは、自衛隊を軍隊に変えて、他の国で戦争できるようにするために、憲法第9条の改悪に余念が無いけど、そんなことする前に、東南アジアを航行するニポンの民間船に、武装した自衛隊員を配備するほうが先なんじゃないの?‥‥なんて思う今日この頃、 だって、ニポンの船舶の船内は、ニポンの領土なんだから、これこそ、「自衛」の一環だと思うんだけど‥‥。


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2005.03.15

オッス!オラ悟空だ!

前にも書いたけど、あたしは、ひとつのテレビドラマを毎週ちゃんと見ることはできないし、録画しても、見るヒマがない。それ以前に、ニポンのドラマのストーリーのくだらなさ、脚本のひどさ、演出の稚拙さ、俳優のセリフや演技のヘタクソさなどの理由から、ヨホドのことがない限り、ドラマを見ない。それで、その「ヨホドのこと」って言うのは、「好きな女優が出る」ってことで、好きな人が出るのなら、その人を見るためだけにドラマを見る。

好きな人を見ることだけが目的だから、その人が出て来ないシーンではチャンネルを替えるし、録画したVを見てる時は、早送りする。だから、たとえ毎週見てたとしても、ストーリーはぜんぜん分からない。でも、あたしにとって興味があるのは、好きな人のファッションやヘアメークだけなので、ストーリーや共演者はどうでもいいことなのだ。

あたしが好きな女優は、流動的に変わって行くけど、基本的には深田恭子ちゃん、ビミョ~なとこで矢田亜希子って感じで、なんで深田恭子には「ちゃん」がついてるのに、矢田亜希子は呼び捨てなのかって言うと、好きなほうをヒイキしてるからだ(笑)

矢田亜希子は、どんな役をやらせてもワンパターンなので、見てて飽きて来る。これは、役柄ってことじゃなくて、ファッションやヘアメークがワンパターンって意味だ。ドラマの中での矢田亜希子のファッションって、品があって落ち着いてるのに若々しくて、すごくあたしの好きな路線なので、配色とか組み合わせとかを良く参考にしてる。そのため、あたしの視点は、それぞれのドラマのストーリーを重視して見てる人たちとは違って、矢田亜希子のファッションばかりをチェキしてる。

だからこそ分かるんだけど、矢田亜希子って‥‥って言うか、演出家とかスタイリストの責任なんだけど、まったく別のドラマのまったく別の役なのに、そっくり同じファッションの時も何度もあったし、いつでも、何パターンかのファッションをローテーションしてるだけなのだ‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、季節の変わり目だから着る物に悩んでますか?(笑)


‥‥そんなワケで、どのドラマを見ても同じファッションの矢田亜希子よりも、女子高の制服だったり、お嬢様ファッションだったり、女子大生ファッションだったり、パンクファッションだったり、ロリータファッションだったりと、ドラマのたびに楽しませてくれる深田恭子ちゃんのほうが、ファッションウォッチャー的には、かなりツボなワケだ。もちろん、そんなことはアトヅケの理由で、何よりも深キョンの顔が好きだし、あのハチキレそうなパンパンの体がたまらないんだけど。

そんな深キョンだけど、4年くらい前に、「ファイティングガール」って言うドラマがあった。覚えてる人もいると思うけど、深キョンが金髪にしてて、自分で作ったTシャツとかを売ったりするドラマだ。韓国から来た留学生役のユンソナと、ケンカしたり仲直りしたりしながら、友情を築いて行くって感じのストーリーだったと思うけど、あたしのことだから、ちゃんとしたストーリーは分からない。唯一、覚えてるのは、深キョンの父親役が、萩原健一だったので、撮影が大変だっただろうな‥‥ってことだけだ(笑)

あたしは、最初、深キョンだけをチェキするつもりで、このドラマを見始めた。でも、このドラマで、あたしは初めてユンソナを見て、一度で好きになっちゃった。すごくあたしの好きなタイプの顔立ちだし、時代遅れのワンレンが、ミョ~に似合ってて、あたしの琴線に響きまくった。だから、それからは、深キョンとユンソナの2人をチェキするために、あたしにしては、ソートー濃厚に見てた記憶がある。オープニングかエンディングか忘れちゃったけど、2人がギターを持って、テーマ曲に合わせて演奏してるみたいに踊るのがカッコ良くて、あたしは、テレビの前でハレホレしてた。

‥‥あれ? それは、深キョンが高尾山に住んでる女子大生役で、お父さんが地井武夫のやつだっけ? え~と‥‥「ハコイリムスメ!」だ! 正直、色々と混ざっっちゃてて、細かいことは分からん!(笑)

ユンソナは、今でこそ、あんなふうになっちゃったけど、あのころは、ホントに可愛かった。あのまま、女優一本でやってれば、今ごろはすごくステキになってただろうに、ホントにもったいない。今のユンソナは、酔ったナンチャンの度重なるセクハラに耐え切れずに台湾に帰っちゃった、ビビアン・スーの代役みたいな位置づけだから、もう、どんなシリアスなドラマに出ても、バラエティーでの印象が頭から離れない。つまり、スマップのメンバーが出るドラマと同じで、バカバカしくて見てられないってことだ。

賛否両論があると思うけど、あたしは、可愛かったころのユンソナって、ドラゴンボールのブルマに似てるって思ってた。もちろん、性格とかじゃなくて、顔がだ。でも、今は、性格もブルマみたいになっちゃったから、昔ファンだった人たちは、みんな引いちゃっただろう。まあ、まだギリギリでセーフティーゾーンだけど、このまま加速してって、マルシアとかカイヤとかのジャンルに入っちゃったら、もう完全に閉店って感じだろう。

‥‥そんなワケで、顔がブルマっぽいだけじゃなくて、性格までブルマみたいに過激になったユンソナだから、ドラゴンボールを実写版でやるとしたら、ブルマ役は、ぜひ、ユンソナにやってもらいたい。バラエティーで性格を露出しすぎたため、マトモなドラマには出られそうもないけど、ドラゴンボールの実写版なら、日曜日の朝の戦隊モノみたいになるか、良くても「少林サッカー」みたいにギャグっぽい感じになるだろうから、何の違和感もなく見ることができると思う。

そうなると、主役の孫悟空だけど、これは、やっぱり、ある程度はホントに強くないとリアリティーに欠けちゃうから、子供のころの悟空は、K-1の山本キッド、大人になってからの悟空は、永井大か、ケインコスギかな? あ、ケインは、ニポン語がアグネスチャンよりもヘタクソだから、セリフ的にNGだな‥‥。

‥‥そうだ! アニメと同じように、アフレコにすればいいんだ!

実写版でも、俳優たちには演技だけをさせて、声は、アニメと同じ声優陣にアフレコさせれば、違和感なく見ることができそうだ。ケインが口をパクパクしてて、野沢雅子が、「オッス! オラ悟空だ!」ってアフレコすれば、なかなか面白いかも知れない。そうすれば、俳優の声やしゃべり方は視野に入れずに、顔が似てるってだけでキャスティングできる。

たとえば、他の役どころとしては、まず、クリリンは、えなりかずきしか考えられない。それから、プーアルは上島竜兵だ。この2人のキャスティングは、動かないだろう。あとは、ミスターサタンはルー大柴、ヤムチャは押尾学か保坂尚輝、牛魔王は石塚英彦か武蔵丸、べジータは、世界一性格の悪いプロレスラー、鈴木みのるだな。それから、亀仙人は、所ジョージにおじいさんのメークをすれば、バッチリだ(笑)

このあたりはパッと思いつくんだけど、天津飯とか、ピッコロとかは、なかなか思いつかない。でも、パパイヤ鈴木とか、ペナルティーのワッキーとか、安田大サーカスのヒロとかは、完全に鳥山明のキャラそのものだから、その他の役で使えそうだ。

‥‥なんてことを書いて来たけど、ドラゴンボールの実写版て、すでに台湾で作られているのだ。たぶん、ちゃんとライセンスを取って作ったんじゃなくて、アニメのドラゴンボールをパクっただけなんだと思う。でも、「新七龍珠」って言うタイトルの映画なんだけど、画面には堂々と、「DRAGON BALL」って英語のタイトルが出る。主役の少年は、悟空とソックリのオレンジ色の衣装だし、ドラゴンレーダーを持ってドラゴンボールを探すブルマみたいな女の子も出て来るし、7つボールを集めるとシェンロンが出て来る。

まあ、ここまでは、ありがちなストーリーなので、たまたま似てしまったってイイワケも通用するかも知れないけど、絶対に言い逃れできないのが、亀仙人だ。ハゲててヤセてるおじいさんが、アロハシャツを着て、大きなサングラスを掛けて、背中に亀の甲羅を背負って出て来て、手のひらからカメハメ波を発射する。その上、セクシーなお姉さんの胸に顔を埋めて、「ぱふぱふ」までしてもらう。これをパクリって言わなかったら、何をパクリって言うのだ?ってほどのパクリっぷりだ(笑)

でも、こんな台湾の三流映画じゃなくて、ちゃんとライセンスを取った本格的なドラゴンボールの実写版が、ハリウッドで制作されると言う。だけど、どんなにお金をかけて、CGをガンガン使って制作しても、白人の俳優をキャスティングして、英語でセリフをしゃべられたら、ぜんぜんイメージが違っちゃうと思う。青い目の少年が出て来て、「Hello! My name is Gokuu!」なんて言われても、まるで別の作品としか思えない。やっぱり、セリフだけでも、ニポン語で、「オッス! オラ悟空だ!」って言ってもらわないと‥‥。

だから、ハリウッドで制作するのはいいとしても、白人の俳優をキャスティングするのもいいとしても、原作に対するリスペクトの心が少しでもあるのなら、声だけは、アニメのドラゴンボールの声優陣に、ニポン語でアフレコさせるべきだろう。そして、英語の字幕をつけるべきだろう。

‥‥そんなワケで、「ドラえもん」の声優陣も総入れ替えになるし、「サザエさん」のワカメちゃんの声優も替わるそうだけど、長年、聞いてきた声が変わるのって、ある意味、顔が変わるのよりも違和感があるから、新しい声に馴染むのに、しばらく時間が掛かりそうだ。ドラゴンボールは、子供だった悟空が急に大人になった時にはアセッたけど、それでも、声が変わらなかったから、それほど違和感なく受け入れることができたのだ。でも、そのあと、悟空が結婚して、悟飯と悟天が生まれたら、全員同じ声にしちゃうもんだから、親子3人での会話の時なんか、野沢雅子がパペットマペットよりも大変そうだと思っちゃった今日この頃なのだ(笑)

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2005.03.14

石原DNAの公罪

「一生、タバコは吸いません。」

これは、高校生のぶんざいで、くわえタバコでパチスロで遊んでた日本ハムのダルビッシュの言葉だ。

「一生、酒は飲みません。」

これは、国会議員のぶんざいで、酔っぱらって強制わいせつの現行犯で逮捕された自民党の中西一善の言葉だ。

こいつら、何かカン違いしてるんじゃないの?‥‥って言うか、バカ?

こいつらが、一生タバコを吸わなくても、一生お酒を飲まなくても、そんなこと、あたしらに何にも関係無いじゃん。それに、今さらそんなこと言ったって、何の意味もないし、謝罪にも何にもなってないじゃん。だいたい、過去はマジメだった人が、初めて起した不祥事だったら、この言葉を信じてあげようって気持ちにもなるけど、こいつら、2人とも、常習犯じゃん。そんなヤツラの言葉なんか、信じられるワケないじゃん。

ダルビッシュの喫煙は、今に始まったことじゃなくて、高校の野球部の部室には、ダルビッシュ専用の灰皿やライターまで常備されてて、顧問の教師も黙認してたそうだ。ようするに、ダルビッシュは、高校じゃ特別扱いされてて、学校側は、ずっと喫煙を黙認してたワケなんだから、ホントに謝罪すべきは、高校の関係者たちなんじゃないの?

ヘンタイ中西の酒グセにしたって、今に始まったことじゃなくて、ずいぶん前から問題になってた。酔って女性に絡んだことも一度や二度じゃないし、キャバクラ嬢の胸をワシ掴みにして、お店のマネージャーに脅かされて、お金を払って許してもらったこともあるほどだ。後援会の人たちはもちろん、地元の人たちにも、ヘンタイ中西の酒グセの悪さは有名で、酔って殴り合いのケンカをして、相手に全治2週間のケガを負わせたこともある。だから、ホントに謝罪すべきは、こんな人間のクズを野放しにしてた地元の人たちなんじゃないの?

こんな2人だから、ダルビッシュなんか、もうとっくにタバコを吸ってるだろうし、ヘンタイ中西なんか、釈放されたその日の晩に、もうビールを飲んでるだろう。いくらシンミョーな顔をして謝罪したって、誰も見てないとこじゃ、何やってんだか分かったもんじゃない‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、吸ってますか?飲んでますか?暴れてますか?(笑)


‥‥そんなワケで、セブンスターを一服しながら、焼酎のお湯割りに梅干を入れたのを飲みながら、この日記を書いてるあたしだけど、自分の胸を揉んでみても、何の罪にもなりゃしない‥‥なんてのもはさみつつ、こんな人間のクズ、ヘンタイ中西が辞職したことによって、補欠選挙をやることになった。そして、このヘンタイのアトガマを狙って立候補するのが、石原慎太郎の三男、石原宏高だって言うんだから、お話しにもならない。

一昨年の11月の衆院選で、親の七光りで出馬して、石原軍団を勢ぞろいさせたのにも関わらず、あまりのバカさ加減で、ミゴトに落選しちゃった大バカおぼっちゃま、石原宏高なんかに、誰が投票すると思ってるんだろう? 政治のことなど何ひとつ分からず、具体的な政策など何ひとつ語らず、口から出るのはすべてオヤジの受け売りばかり。石原一族って、みんな気持ち悪い顔をしてるけど、その中でも飛び抜けて不気味なのが、この石原宏高だ。昔、とんねるずの石橋がやってた、ホモ尾田ホモ男って言う気持ち悪いキャラがいたけど、アレにそっくりな顔をしてて、言葉じゃ表現できないほどの気持ち悪さだ。

それなのに、石原慎太郎ったら、選挙カーの上に仁王立ちして、「裕次郎に一番似ているのが、この三男です。」とか、「叔父に似た甘いマスクです。」とか、政策なんかそっちのけで、親バカっぷりを全開にして、道行く人たちの失笑を買いまくってた。選挙カーの周りに集まってたのは、渡哲也や舘ひろしを見に来た野次馬ばかりで、選挙カーの上は、石原軍団が勢ぞろいしてて、カンジンの石原宏高は、一番隅っこで見えなかったほどだ。オマケに、この選挙の2ヶ月前に、西部警察のロケ中に車で人身事故を起して、謹慎中のはずの池田努までが応援に駆けつけてたのには、正直、呆れ返った。

さらに呆れ返ったのは、石原宏高の選挙カーの道路の反対側に、あとから対立候補の選挙カーが来て、演説を始めた時のことだ。その候補は、こっちの演説に負けないように、スピーカーのボリュームを大きくしたんだけど、そしたら、石原慎太郎がソッコーで車から飛び降りて、信号なんかお構いなしに車道の真ん中を渡って行って、その候補に向かって、こう怒鳴りつけた。

「うるせえぞ! 静かにしろ!」

その罵声は、道路のこっち側にいたあたしにもハッキリと聞こえたほどだ。そして、怒りで顔を真っ赤にした石原慎太郎は、また車道の真ん中を堂々と戻って来た。こんなオヤジだから、石原伸晃の厚顔無恥な開き直りも、石原良純の乱暴で大ザッパな天気予報も、すべてはオヤジのDNAを受け継いでるんだと思う。そして、そのドス黒い血は、この三男、石原宏高にも、脈々と流れているのだ。

そして、選挙で落選した石原宏高は、浪人中だって言うのに、さらに、妻帯者だって言うのに、何の臆面もなく合コンをやって、酔っ払って女性にベタベタしてるとこを写真に撮られ、「フライデー」に掲載されたことは記憶に新しい。こう言った事実からも、ヘンタイ中西と五十歩百歩の人間性がうかがえる。

これほどのバカだから、その政策も、何ひとつ自分では考えられない。すべてがオヤジの受け売りで、その最たるものは、イラクへの自衛隊派遣に賛成してるってことだ。さらには、憲法第9条の改正まで宣言してるほどの戦争肯定派で、人格など持たない、ただのオヤジの操り人形でしかないのだ。

オヤジの七光りで慶応に入り、オヤジの七光りで日本興業銀行に入り、すべてオヤジの七光りだけで生きて来たチキン野郎だから、オヤジには何も逆らえないんだと思うけど、それにしても、1から10までオヤジの言う通りの政策じゃ、誰にも見向きもされないだろう。その上、石原慎太郎がひとりでわめいてる「カジノ必要論」なんかにまで、諸手を挙げて大賛成してて、自分の公式ホームページで、堂々と、「景気回復には、カジノを作ることが一番だ。」って書いてるんだから、もう、開いた口からニョロニョロが出て来て、ムーミン谷でムンパッパって感じだよ、まったく‥‥。

‥‥そんなワケで、ダルビッシュが一生吸わないって言った「タバコ」は、中毒性のある麻薬で、ガンになる毒物だ。肺ガンで死亡する人は、年間、約6万人で、このうちの97%が喫煙者だ。つまり、毎日、160人以上の人が、タバコが原因で死に続けているのだ。これは、時間にすると、10分に1人ずつ死んでいる計算になる。もちろん、これは、ニポンの話で、全世界だと、毎年300万人が喫煙によって死亡している。

ヘンタイ中西が一生飲まないって言った「お酒」も、中毒性のある麻薬で、これも毒薬だ。アルコールが原因の肝臓疾患は、20代から60代までの男性の死亡原因の第4位になっている。ただし、様々な病気との合併症によって死亡するため、アルコールが原因だと言うものだけを正確にカウントすることができないため、あくまでも推定での数字だけど、年間、10万人前後って言われてる。

そして、このタバコにも、お酒にも、とんでもないほどの割合の税金がかけられていて、国の大きな財源になっている。つまり、一度中毒になると、なかなかやめることのできない麻薬を国民に提供して、国民の命と引きかえに、税金を集めてるってワケだ。その一方で、マリファナのように、まったく毒性が無く、中毒になる心配もない健全な嗜好品を麻薬扱いして、処罰の対象にすると言った、トンチンカンなことをやっているのだ。

まあ、マリファナの話は置いといて、この、タバコのニコチン中毒、お酒のアルコール中毒って言うのは、覚醒剤やシンナーなどと同じようなもので、中毒になると、欲しくて欲しくてガマンできなくなる。イライラして来たり、体が震えたり、汗が出たり、苦しくなって来る。末期になると、幻覚を見たり幻聴が聞こえたりもして来る。そして、タバコを吸ったり、お酒を飲んだりすれば、その症状がおさまって、ラクになる。でも、またしばらくして、体内のニコチンやアルコールが切れて来ると、苦しい症状が始まる。だから、やめられなくなる。つまり、肉体的な依存症だ。

そして、これとは違う中毒が、精神的な依存症だ。ネット依存症、ゲーム依存症、買い物依存症、ホストクラブ依存症、恋愛依存症、セックス依存症など、現代には様々な精神的依存症があるけど、それらの中で、もっともひどいものが、ギャンブル依存症だ。これらの中毒者たちは、ニコチン中毒やアルコール中毒などの肉体的な依存症と違って、どんなにひどくなっても、体を壊すことはない。

しかし、一度味わったビギナーズラックで、そのギャンブルにのめり込んでしまい、貯金を使い果たし、消費者金融にも手を出すようになり、今度こそ、今度こそと思いながら、気づいた時には、会社のお金に手をつけてたり、何かの犯罪に加担してたりして、もう取り返しのつかないところまで行ってしまう。つまり、タバコやお酒のように、体を壊すことはないけど、その代わりに、人間関係や家庭を壊し、生活を壊し、そして、自分自身の人生そのものを壊してしまうのだ。

競馬、競輪、競艇、オートレースから、宝くじに至るまで、すべてのギャンブルは国の大きな財源であり、暴力団が闇でやっているギャンブルの2倍以上のテラ銭をむしり取られている。ようするに、肉体的に中毒になるタバコやお酒と、精神的に中毒になるギャンブルの両方を提供して、徹底的にお金を巻き上げるって言う、暴力団が覚醒剤を売ってるのよりもエゲツナイことを国家がやってるワケだ。

ギャンブルが原因で、離婚したり、家庭が崩壊したり、ホームレスになったり、自己破産したりしてる人は、年間、推定で80万人~100万人、その中で、自殺にまで追い込まれてる人は、年間、約3500人って言われてる。これは、年間の自殺者、約35000人の1割に当たる人数で、つまり、毎日10人の人が、ギャンブルが原因で自殺してる計算になる。これは、前出のタバコやお酒が原因で死亡する人たちと比べたら、その数は、わずか1/10以下でしかない。だけど、タバコやお酒が原因の人たちは、病気だから、死にたくなくても、仕方なく死んで行くワケで、これは、ある意味、どうしようもないことだ。でも、ギャンブルが原因で自殺する人たちは、体は健康で、ホントなら、まだまだ生きられる人たちなのだ。それなのに、国の財源の犠牲になって、死へと追い込まれて行く。

そして、今だって、これだけの人たちが苦しんでるって言うのに、石原宏高は、「まずは、大型客船を使った船上カジノを作り、それが成功したら、各地にカジノを建設して行く。」って言う、まるでギャグマンガのようなバカげた構想を政策のひとつとして掲げているのだ。いったい、どれほどの人たちを苦しめれば気が済むんだろう?

もちろん、自分では何ひとつ考える知能の無いゾウリムシ男、石原宏高のことだから、すべてはオヤジの言ったことをそのまま垂れ流してるだけだけで、この「オヤジの受け売り」は、バカげた「カジノ必要論」だけじゃなく、そのデカイ態度、エラそうな発言にも垣間見られる。たとえば、ある政治評論家との対談で、「自衛隊のイラクへの派遣に賛成するのは間違っている。」と言われたことに対して、ゾウリムシ男はこう言った。

「それは、君、左翼系新聞のくだらん論評と同じで、一刀両断するしかないね。」

また、同じ対談で、ニポンの常任理事国入りの問題が出た時には、こう言っている。

「常任理事国入りすることが、アメリカの従属を意味すると言うのは、笑止千万な考え方だ。」

発言の内容うんぬんの前に、対談の席で、この、「一刀両断」だの「笑止千万」だのって言う言葉を平然と使える感覚が、すでに病気だ。自分が、何か特別な人間だとでも思い込んでるような大カン違い野郎しか、使わない言葉だからだ。数々の暴言で、お年寄りや障害者から中国の従軍慰安婦に至るまで、ボロクソにコキ下ろして来た石原慎太郎の歪んだ精神性は、確実に、このバカ息子に受け継がれているのだ‥‥って言いたいとこだけど、あのボンボンには、精神性なんてものは耳クソほどもない。

なぜなら、あたしのお友達が、一昨年の衆院選の時に、石原宏高の選挙事務所でバイトをしてて、あたしは、こいつの裏話をたっぷり聞かされてるからだ。何よりも呆れ返ったのは、「本当は選挙になんか出たくないのに、オヤジに無理やりやらされてる。」って言う事実だ。だから、連日の選挙活動も嫌々やってて、毎日、事務所に戻って来ると、「忙しくてお昼ご飯も食べられなかったよ~!」とか、「今日は500人くらいと握手させられた。もうウンザリだ。」とか、口を開けば愚痴ばかりだったそうだ。

‥‥そんなワケで、石原家のホモ尾田ホモ男くんは、また今回も、石原軍団を勢ぞろいさせて、見ているほうが恥ずかしくなって来るような選挙活動をしそうな今日この頃だけど、自民党の議員が不祥事で辞職したのに、その空いた席に、また自民党の議員を座らせるようなオメデタイ市民は、ま、いないだろうな(笑)


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2005.03.13

最後に置くもの

10日間を3000円で暮らすって言う、一見、厳しそうに見えるけど、実はそうでもないような、まるで、劇団ひとりの「桑田佳祐の歌マネ」みたいに中途半端な、あたしのチャレンジ、「ココキッコ黄金伝説」は、ようやく昨日で終わった。昨日のお昼過ぎに、パソコンで口座をチェキしたら、やっとギャラが振り込まれてたのだ。3月3日には、材料費を800円もかけて五目寿司を作ったりしたのに、残金500円以上も残してのフィニッシュと言う快挙を成し遂げたあたしは、ベランダに出て、ランコムのマスカラを空へ突き上げ、「やったどぉ~~~!」とオタケビを上げた。

午後から、軽い足取りで銀行へ行こうと思ったんだけど、しばらく前から、持病の腰痛がひどくなり始めてたので、ビミョ~な足取りで銀行へと向かい、2万円だけ下ろした。久しぶりに、お財布に1万円札が入ったワケだけど、それにしても、あたしのお財布の中身って、常にお財布の値段以下だ。やっぱり、お財布の値段よりは、多く現金が入ってないと、なんだか身分不相応なお財布を持ってるような紀文のハンペンになる。

とにかく、そろそろ腰痛も限界なので、その足で整体の治療院へ行き、腰と背骨を診てもらった。けん引とマッサージで、ずいぶんラクになったので、あたしは、チャレンジ成功を祝って、スーパーへ寄って少しだけ散財することにした。「散財」なのに「スーパー」ってとことか、「散財」なのに「少しだけ」ってとこが、四畳半で飲むブルーマウンテンのような、中古車に入れるハイオクのような、負け犬が身につけるブランド品のような、なんとも言えない哀愁が漂う今日この頃、皆さん、イカフライはお好きですか?(笑)


‥‥そんなワケで、あたしは、つい、イキオイで書いちゃったけど、「負け犬が身につけるブランド品」って、あたしのことじゃん!(笑)‥‥なんてのもはさみつつ、スーパーで何を買ったかって言うと、100円で6枚入りのイカフライと、100円で4本入りのマルハの魚肉ソーセージと、ヤマザキのコッペパンのジャム&マーガリンと、巨大なビックル、ビッギーと、大好物のエイヒレを買って、あと、自販機でタバコを1個買って、約1000円ほど散財した。

あたしは、チャレンジ生活中は、お昼ごはんが出ないお仕事には、梅干おにぎりを作って持って行き、お昼ごはんが出るお仕事では、余ったお弁当やお茶をもらって帰って来るって言う、まるで、石井光三社長みたいなことをやってた。そして、お家では、ご飯か金ちゃんラーメンを食べてたので、お米、お米、ラーメン、お米、お米、ラーメンって感じの生活だったので、とにかく、パンが食べたかった。それで、スーパーから帰って来て、ヤマザキのコッペパンとビッギーで、ちょっと遅めのトレビア~ンなランチを済ませてから、ネコ貯金箱に、借りてた2500円を返して、夜までお昼寝した。

「夜までお昼寝」って言うのは、徹夜で内職しようって自分自身に言い聞かせるための布石であって、ホントのとこは、日記を書くのに1時間、ドラクエ7を4時間やって、内職は2時間しかやらなかった。ちなみに、ドラクエ7は、やっと最後のボスを倒すとこまで来たんだけど、今のレベルで戦いに行っても、どうせソッコーで全滅しちゃうだろうから、セコセコとレベルアップをしてるとこだ。5人のメンバーのうち、好きな4人でパーティーを組める状態なんだけど、ダーマの神殿に名前を変えに行って、自分を「レイナ」、女戦士を「リナ」、伝説の勇者を「ナナ」、オオカミ少年を「ミーナ」、マリベルって女の子を「アキ」って名前にしてみたら、何が何だか分からなくなった(笑)

‥‥そんなワケで、一夜明けた今日、朝のワイドショーをボケーッと見てたら、岡部幸雄って言う有名な競馬の騎手が引退するって言うニュースをやってた。あたしは競馬のことは分からないんだけど、なんでも、38年間も騎手をやってたベテランで、通算2943勝と言う成績は、JRAの最多勝記録だそうだ。

でも、競馬のことを知らないあたしから見ると、38年もやって来たのなら、あと2年がんばって、ちょうど40年になってから引退すればいいのに‥‥とか、2943勝もしたのなら、あとちょっとがんばって、ちょうど3000勝してから引退すればいいのに‥‥とか思ったりしたんだけど、色々とあるんだろう、都合とか(笑)

番組では、岡部騎手が引退することを「長い騎手生活のムチを置いた」って表現してた。これは、小説家や新聞記者が、執筆をやめることを「ペンを置く」って言うのと同じだと思うんだけど、それなら、SMの女王様が引退する時も、「ムチを置いた」って言うんだろうか?(笑)

たとえば、「ニポンの不夜城、新宿歌舞伎町に君臨したSMのエリカ女王様が、38年間の調教生活を終え、静かにムチを置いた‥‥」って感じになる。

それにしても、ムチを商売道具にしてるのなんて、競馬の騎手と、SMの女王様と、ドラクエ8のゼシカくらいだから、他の職業の人が現役を引退する時は、それぞれ別のものを置く。有名なところでは、山口百恵が引退した時のことを思い出す人も多いだろう。引退コンサートで、最後の歌を歌い終えた山口百恵は、ステージの中央に静かにマイクを置いた。

でも、あたしは見てないから、イマイチ実感がない。あたしの場合は、清水ミチコがモノマネで、山口百恵の引退のシーンをやったのを見ただけなので、それなりの感動しかない。でも、ペンを置いたりムチを置いたりって言うのは、言語表現的なことだけど、山口百恵の場合は、実際にマイクを置いたんだから、当時としては、なかなか凝った演出だったんだと思う。

‥‥そんなワケで、あたしも、いつか今のお仕事をやめる時が来たら、静かに何かを置いて、自分の気持ちにケジメをつけたいと思う。だけど、あたしの場合は、あまりにも道具が多すぎて、これひとつって言うものを選べない。「静かにパフを置いた」「静かにシャドウチップを置いた」「静かにコットンを置いた」「静かにチークブラシを置いた」‥‥どれもイマイチだ。だからって、「静かに化粧道具を置いた」ってのもイタダケナイし、う~ん、どうしよう‥‥なんて言いつつも、「ま、やめるまでに考えとけばいいか!」‥‥なんてマトメちゃった今日この頃なのだ(笑)

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2005.03.11

花粉症対策カレー

あたしは、花粉症なんだけど、7~8年くらい前が一番ひどかった。でも、ひどいって言っても、あたしの花粉症は中度なので、「目玉を取り外して洗いたいほど痒い」とか、「熱が出て頭が痛くなる」とかにはならなくて、クシャミと鼻水が止まらなくなって、目がちょっと痒くなって、微熱が出る程度だった。7~8年前には、今みたいに色んな対策グッズもなかったし、お薬も開発されてなかったので、普通のマスクにガーゼを何枚も入れたり、風邪や鼻炎のお薬を代用するしかなかった。

 

あたしの場合、とにかく、何よりも困るのが、化粧崩れだ‥‥って言うか、花粉症の症状が始まっちゃったら、お化粧なんかできるワケがない。でも、お化粧しなくちゃ外に出られないし、お仕事にも行けない。それ以前に、クシャミしたり鼻をかんだりしながら、タレントさんやモデルさんのメークなんかできないから、お化粧したところで、お仕事には行けない。だから、マスクやメガネで対策するよりも、お薬で抑えるしか方法がなかった。たとえば、完全防備でメーク室まで辿り着いたとして、無事にお仕事を開始したとしても、その部屋に、誰かが外からやって来れば、その人の体についてた花粉で、クシャミと鼻水が出始めちゃうからだ。花粉に敏感になってる時って、ホントに、たった1粒の花粉にでも反応しちゃうみたいで、それまでは大丈夫だったのに、誰かが部屋に入って来ると、突然、クシャミが出始める。その瞬間、「あっ!来たっ!」って思っても、もうどうすることもできなくて、10分から30分くらいは、症状が止まらなくなる。

 

オマケに、これはあたしの場合だけかも知れないけど、花粉症の症状が出てる時って、強い香水の匂いでもクシャミと鼻水が止まらなくなる。だから、いくら自分が香水をつけないようにしても、近くに香水をいっぱいつけた人が来ると、大変なことになる。特に、タレントさんやモデルさんは、これでもかっ!ってくらいに香水をつけてる人が多いので、局の通路ですれ違っただけでも鼻がムズムズして来るし、同じエレベーターに乗ったりしたら、15階まで行きたいのに、10階で降りるハメになっちゃう今日この頃‥‥じゃなくて、これは昔の話だけど、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、花粉症の時の鼻水って、普通の鼻水と違って、文字通り、完全に水の状態なので、どんなにガマンしようとしても、ターーーって垂れて来る。それも、とめどなく、鼻をかんでも、かんでも、かんでも、かんでも、いつまでも出続けて、こんなにたくさんの鼻水が、あたしの体のどこにあったんだろう?って思えるほどで、1回の症状で、ティッシュ1箱を使い切っちゃう。だから、5箱入りのティッシュを1日で使うなんてザラで、ティッシュ代だけでも大変なことになる。

 

あたしは、少しでもティッシュ代を浮かそうと、お家ではトイレットペーパーで鼻をかんだりしてたんだけど、鼻のかみ過ぎで、鼻のまわりが荒れちゃってたから、やわらかいトイレットペーパーでもヒリヒリと痛くて、結局はティッシュを使うしかなかった。それで、5箱で200円以下の安いティッシュを量販店でまとめ買いしたり、街でポケットティッシュを配ってると、その前を何度も往復して、できる限り集めるようにしてた。

 

とにかく、鼻をかみ過ぎて、鼻のまわりが赤くなってるから、いつもよりも念入りにお化粧しないと、人前に出られない。でも、お化粧すると、肌荒れが治らない。その上、せっかくお化粧しても、一度でも鼻をかんだらおしまいだ。それに、今ほど花粉症が市民権を得てなかったので、どんなに苦しんでても、同情されるよりも、ウザがられるほうが多かった。

 

‥‥そんなワケで、今、思い出すと寒気がするほど、以前は大変だったけど、東洋医学のお医者さまに体質改善の漢方薬を処方してもらって、秋から飲み始めたら、翌年の春には、驚くほどラクになった。そして、そのまま飲み続けてたら、次の年の春には、ほとんど症状が出なくなった。そして、症状が出なくなったから、もう治ったんだと思って、お金も続かなくなってたから、漢方薬を飲むのをやめた。そしたら、その次の年には、最初の状態に逆戻り。

 

だけど、食べ物にも困るほど生活が苦しい時だったので、とても病院には行けなかった。その時、カレーが花粉症に効くって話を小耳にはさんだこともあり、食費を浮かせるために、たまたま大量にカレーを作った。そして、毎日ずっとカレーを食べてたら、どんどん花粉症の症状が治まって来て、1週間後にはマスクをしなくても外を歩けるようになった。だから、あたしの「花粉対策カレー療法」は、生活が苦しかったから生まれたもので、お金が有り余ってて、毎日ゼイタクなものを食べてたら、未だに花粉症で苦しんでいただろう。でも、花粉症対策カレーって言っても、何も特別なカレーを作るんじゃなくて、あたしがいつも作ってる普通のカレーだ。ただ、それを毎日を連続して食べると、花粉症の症状が現れないって言うだけのことで、カレーの中のどの成分に効き目があるのかは分からない。

 

‥‥そんなワケで、あたしの作り方をそのまま紹介するので、花粉症で苦しんでる人は、一度、試してみて欲しい。ただし、あたし以外には試した人がいないし、アレルギーって言うのは人それぞれだから、効き目があるかどうかは分からない。ひとつだけ言えることは、あたし自身は、このカレーで、去年も今年もほとんど症状が出てなくて、普通にお化粧もできるし、マスクをしなくても外を歩いてるってことだ。

 

さて、作り方だけど、カレーのルーは何でもいいので、大きいのを2つ用意する。あたしは、その時に安くなっていたものを買うので、この前作った時は、S&Bのゴールデンカレーの中辛と辛口を1つずつ使った。効き目は、甘口よりも辛口のほうが絶対にあるから、もしかしたら、辛い成分に症状を抑える効果があるのかも知れない。

 

これで、30食ぶん作るんだけど、入れるものは、タマネギ10個から15個、ニンジン10本、豚と牛の合挽肉を600グラムから800グラム、ニンニク2個(2粒じゃなくて、丸ごとのを2個)、ショウガ50グラム、タカノツメの輪切りを適量、コンソメのブイヨンを4個だ。何日も温め直しながら食べるので、崩れるジャガイモは入れない。

 

まず、タマネギをぜんぶ細切りにして、大きな寸胴にサラダ油を少し敷き、豪快に炒める。そして、タマネギがしんなりして来たら、乱切りにしたニンジンをぜんぶ加えて混ぜて行き、5分から10分ほど炒めたら、挽肉を入れて混ぜて行く。この時点で、荒挽きの黒コショウをバババッとかけておく。そして、ルーの箱の裏の説明を見て、適量のミネラルウォーターを入れて、煮込んで行く。同じ大きさの箱でも、種類によって水の量が違うので、きちんと確認すること。それから、沸騰したら、コンソメのブイヨンを4個入れて、月桂樹の葉っぱがあれば2枚入れて、アクを取りながら煮込んで行く。

 

煮込みながら、ニンニクの皮を剥いて、粒のお尻の硬いとこを包丁で落として、粒のまま、どんどん入れて行く。ニンニク2個ぶんで、20粒以上になるけど、カレーで煮込んでやわらかくなると、具としても美味しいし、摩り下ろして入れるのと違って匂いが出ないので、次の日も安心だ。それから、ショウガは、約50グラムを糸切りにして、一緒に煮込んで行く。ニンニクの皮剥きとショウガの糸切りは、お水が沸騰するまでの間にやっておくのがベスト。

 

ニンジンに串が通るようになったら、一度、火を止めて、ルーとタカノツメを入れてから、また細火で煮込んで行く。ルーを入れてからは、付っきりで掻き回していないと、すぐに焦げついちゃうから、音楽でも聴きながら、発泡酒でも飲みながら、ちょっと腰を振ってリズムをとったりしながら、楽しく作業する。30分ほど煮込んだら、火を止めて、フタをして、2~3時間ほっておく。それから、もう一度温めれば、出来上がり。大きなお鍋が無い人は、この半分の量を作って、食べきったら、また作ればいい。

 

このカレーを最低でも朝と晩の2回、できれば3食、1週間から10日食べ続けると、花粉症の症状はピタリと止まり、そのあとは、食べた期間の2倍から3倍は、効果が持続する。つまり、月の頭に1週間から10日食べれば、月末までは症状が出ないのだ。

 

カレーだけ食べ続けるのは飽きるけど、1回に食べる量は少なくてもいいので、普通の食事の時に、おかずの一品として、小さな器にカレーを添えるとかでもOKだ。あたしは、朝ごはんがパンの時は、トーストをちぎってカレーにつけて食べたり、ご飯の時は、お椀に半分くらいカレーを入れて、お湯で薄めてカレースープにして、お味噌汁の代わりに飲んだりする。その代わり、夜はシッカリと食べたほうがいいので、ちゃんとカレーライスとして食べる。

 

毎晩、同じカレーだと飽きるので、茹でたブロッコリーやジャガイモを添えてみたり、コロッケや目玉焼きを乗せてみたりして、真ん中に半熟タマゴや温泉タマゴを落としてみたりと、色々とアレンジしてる。最初の2日くらいは、そのままのカレーでも美味しいんだけど、3日目くらいには、タマネギがほとんど溶けちゃって、目に見える具はニンジンくらいになるので、何かをプラスしないと、視覚的にも飽きて来るのだ。

 

‥‥そんなワケで、ちなみに、挽肉カレーの真ん中に温泉タマゴを落とすって言うのは、あたしの大好物、フジテレビの社員食堂、ラ・ポルトのジャワカレーのマネをしたものだ。温泉タマゴをスプーンで崩すと、辛口のカレーが少しマイルドになって、すごく美味しい。さらに、ちなみに、家庭で簡単に温泉タマゴを作るには、寝る前に、ジャーのご飯の中にタマゴを埋めておけば、次の日の朝には、温泉タマゴになっている。さらに、ちなみに、フジテレビのラ・ポルトを始め、各テレビ局の社員食堂の実態を知りたい人は、ちょっと古いけど、2002年10月8日の日記、「社食の秋」に詳しく書いてあるので、フジテレビが崩壊する前に、読んでみてちゃぶだい(笑)

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2005.03.10

きっこの警視庁24時(笑)

今日、東京地裁で、NHKの元チーフプロデューサーで、国仲涼子や島谷ひとみのパトロンだった磯野克巳と、共犯の上原久幸の初公判があり、両被告は、起訴事実を認めた。もちろん、これは、現在までに起訴されているぶんだけの公判で、磯野の余罪は、まだまだタップリとある。

エビジョンイルの姑息な証拠隠しによって、当初は、4800万円と言われていた不正支払いも、次々と余罪が立件されて行き、4回目の再逮捕の時点で、ついに1億円を超えた。でも、これは、まだまだ半分にも満たない金額で、あたしが去年から言っているように、磯野がNHKに不正に支払わせた制作費は、あたしが確認しているだけでも2億円以上で、そのデータから概算した推測ぶんを加えると、3億円近いはずだ。

そして、今日の初公判後、警視庁捜査2課は、5回目の再逮捕をした。金額は、1100万円と小口だけど、これが、今回の事件の大きな鍵を握ることになるのだ。それは、今回、ついに、悪の権化、久保田芳文が逮捕されたからだ。

あたしは、磯野が逮捕された時から、磯野よりも悪どいことをやってた久保田が逮捕されないのはおかしいと思ってて、ちょこちょこと情報を集めてたんだけど、去年の10月の半ばに、すでに捜査2課が、久保田の逮捕を視野に入れてるって情報を掴んだ。でも、その時点では、まだ、磯野からの証言だけで、捜査2課が久保田を確実に逮捕できる証拠を掴んでなかったので、日記には書くワケには行かなかった。それから、1ヶ月が過ぎたころ、磯野の証言を裏付ける証拠が上がったので、12月10日の日記に、「K」と言うイニシャルだけを書いた。

そして、久保田の逮捕も時間の問題になったので、そろそろ実名を書いてもいいかな?って思って、1月2日の日記、「きっこからのお年玉」に、「あと数日で、磯野は2億円近い不正支払いで追起訴され、その窓口になっていた「K」こと久保田が、ついに逮捕される。」って書き、続いて、1月8日の日記、「エビジョンイル絶体絶命!」に、「これから、磯野の共犯者である久保田などの重要人物も次々と逮捕されて行き、捜査は大詰めを迎えるだろう。」って書いた。大詰めって言うのは、磯野と久保田の2人が逮捕されれば、少なくとも磯野に不正を指示した上司にも捜査が及ぶし、うまく行けば、エビジョンイルの逮捕もありえるって言う意味だ。

世の中は、あびるフェスティバルやライブドア騒動などで、NHKの不祥事なんか、もう誰も興味を持ってないと思うけど、半年以上もこの事件に注目して来たあたしとしては、今回の久保田の逮捕は、「待ってました!」って感じの今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、久保田の自宅がある世田谷区用賀は、あたしの住む町の隣り町なので、あたしは、久保田の家の前を良く通る。そして、偉そうに停まってる久保田のベンツを見るたびに、「あたしたちの受信料でベンツなんか買いやがって!」って、いつもムカついてた。その上、このクソジジイは、愛人にまでBMWを買い与えていた上に、銀座の高級クラブに通い詰め、気に入ったホステスがいると、香港やグァムに旅行に連れて行き、最高級のスイートルームに泊まり、ブランド品を好きなだけ買い与えていたのだ。

久保田が、愛人やホステスと海外旅行に行った回数は、あたしが掴んでるだけでも20回以上で、行くたびに少なくとも150万円から200万円は使っていた。もちろん、すべては、受信料を着服したお金だ。ベンツにBMWに数え切れないほどのブランド品、そして、旅行費用に高級クラブでの飲食費‥‥。今回の逮捕は、たった1100万円、それも、磯野との共謀だから、久保田の取り分はその半分だ。でも、たかだか500万円で、これほどの豪遊ができるワケがないってことくらい、さまぁ?ずの三村でも分かるだろう。つまり、捜査2課は、とりあえず確実な証拠のあるぶんだけで逮捕状をとり、あとはゆっくりと吐かせて行くってスンポーなのだ。

それにしても、今日の公判で、「愛人との交際費欲しさに、詐欺に手を染めてしまいました。」って認めた磯野だけど、2ヶ月ほど前には、拘留中の本人に代わって、弁護士が出て来て、「1円たりとも私的には使っていません。横領した受信料は、出演者を接待したり、スタッフに食事をごちそうしたりするために使いました。」ってノタマッてた。この流れを見ても、逮捕されてからも嘘をつき続けた磯野の腐った人間性と、ここまで持って来た捜査2課の刑事たちの努力と執念が垣間見られる。これからは、磯野と平行して、久保田の取調べもあるので、ホントに大変だと思うけど、こんなふざけたクソジジイどもは、徹底的に調べ上げて、最低でも7?8年は実刑を食らうように、10本ずつは立件して欲しい。

‥‥そんなワケで、あたしのとこに入って来る情報は、磯野や久保田の逮捕にしても、あびる優の事情聴取にしても、堤義明の逮捕にしても、ぜんぶ同じルートで、とても信頼してるスジからのものだ。だから、多少の日付の違いやダンドリの違いはあっても、「逮捕される」「事情聴取させる」って言うカンジンの部分については、すべて当たっているはずだ。そして、これらの情報は、新聞や週刊誌などよりも、確実に早い。なぜかって言うと、新聞や週刊誌には報道制限があるけど、あたしは個人の日記なので、そんなもん関係ないからだ。だから、自分の判断で、好きな人の不祥事については、耳に入ってても書かないし、嫌いなヤツのことなら、警察の捜査に支障をきたさない範囲で、どこよりも先に書く。ただ、それだけのことだ。

でも、ここでひとつ、不思議なことに思い当たる。それは、西武グループの絶倫魔王、堤義明ことだ。堤義明の逮捕に関しては、あたしは、1月29日の日記に、「2月の末に逮捕される。」って書いた。それは、捜査当局が、確実に逮捕できるだけの証拠を掴んだからだ。実際には、ちょっとズレ込み、3月3日に逮捕されたけど、あたしの予想とほぼ変わらない。だけど、堤義明本人は、逮捕直前まで、「逮捕だけはない」って確信してたって側近に話してるし、原宿のコクド本社の広報担当の女性社員も、「予想もしていなかった突然のことなので、今は何のコメントも出来ません。」って、逮捕当日に話している。

だけど、総理大臣になる前から、堤義明に可愛がられてたとコイズミは、総理に就任してからだけでも300回近くもプリンスホテルを利用してるし、プライベートでも、ランチだディナーだと、プリンスホテル内のレストランを多用してたのに、去年の12月に、突然、利用回数が激減した。それまでは、月に10回近くもプリンスホテルで食事してたのに、12月以降は、月に2?3回しか利用してない。そして、プリンスホテルを定宿にしてた飯島勲首相秘書官も、同じ12月に、突然、部屋を引き払っている。そして、あたしの耳に、堤義明逮捕の情報が入ったのも、去年の12月なのだ。つまり、この、コイズミや飯島のおかしな行動は、どう考えたって、堤義明逮捕の情報を知り、その前に少しでも癒着してたことをゴマかそうって言うサル知恵としか思えない。

そう、あたしが不思議に思ったのは、政治家の耳に入っただけでなく、あたしの耳にまで入ってたのに、そんな情報を堤義明本人や、会社の人間が知らなかったなんてことがあるんだろうか?ってことだ。だから、初めは、堤義明が逮捕されないって思ってたって言うのも、コクドの広報のコメントも、マスコミに対する表向きのものであって、真実は違うのかな?って思った。

でも、新しく入った情報では、ホントに逮捕されないって思ってたみたいなのだ。だから、何の覚悟もできてなかったので、今までお城みたいな部屋で、ゼイタク三昧して来た堤義明は、留置所での生活に、1日目から悲鳴を上げてるそうだ。まずい麦飯、臭いせんべい布団、看守に見られながらの排泄、自分で便器を磨き、1週間に2回だけ、それも、たった10分だけの入浴、そして、朝から晩までの厳しい取調べ。その上、検察庁に連れて行かれれば、両手に手錠をされたまま、1日中、硬くて冷たいイスに座らされ、手錠をしたままパンをかじり、白湯を飲む。

事件が事件だけに、最低でも、刑事勾留の2日と検事勾留の20日、合計で22日は、こんな生活を強いられる。そして、取調べが進まなければ、さらに延長して行くのだ。だから、1日も早く保釈されたい堤義明は、できるだけ取調べに協力して、聞かれてないことまで、ペラペラしゃべってるに違いない。それが、コイズミや森がビビリまくって、夜もオチオチ眠れない原因だろう(笑)

‥‥そんなワケで、あたし的には、こんなことの原因よりも、ロンブーの淳と藤崎奈々子が別れた原因が、淳が岩佐真悠子とお泊りデートしたことなのか?とか、スマップの中居と半同棲してる彼女が、今月いっぱいで仕事をやめる原因は、いよいよ結婚なのか?とか、「学校へ行こう」に出てるサエコが、V6の誰かと付き合ってることの原因は、酔ったイキオイでセックスしちゃったことの責任を取らされてるのか?とか、そう言うことを書きたいんだけど、ここに書くと、また、何のコトワリも無しに、個人の芸能サイトやブログだけじゃなく、週刊文春とか、日刊スポーツとか、ゲンダイネットとか、ナイトタイムスとかにまでパクられちゃうから、こう言うネタは、秘密の場所に書こうと思う今日この頃なのだ(笑)

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2005.03.09

忠犬ハチ公

忠犬ハチ公と言えば、ニポンで一番有名な犬なので、知らない人はいないだろうけど、ちょうど70年前の今日、3月8日に、ハチ公は亡くなった。だから、今日の日記は、ハチ公のことを書こうと思う、ワンワン!(笑)

 

あたしは、渋谷で生まれ育ったので、ちっちゃなころから悪ガキで、15で不良と呼ばれたよ‥‥じゃなくて、ちっちゃなころから、駅前のハチ公の銅像に親しんで来た。渋谷っ子だから、小学生の時は、ジャンケンで負けた人がハチ公のシッポをハンカチで磨くって言う遊びをしたし、中学生の時は、順番にハチ公にまたがって写真を撮ったし、高校生の時は、お友達と「ハチ公ダンス」って言うのを作って、踊りながらハチ公の周りを回ったりした。だから、あたしは、ハチ公には‥‥って言うか、正確には、ハチ公の銅像には、色んな思い出がある。

 

渋谷と言えば、「109」とか、「文化村」とか、「センター街」とか、「PARCO」とか、「モヤイ像」とか、「ファイヤーストリート」とか、パッと頭に浮かぶ場所は、人それぞれ違うだろうけど、渋谷で生まれ育った人たちは、みんな、真っ先に「ハチ公」を思い浮かべる。そして、渋谷っ子だったら、みんな、ハチ公の歴史に詳しいのだ‥‥なんて思ってる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、あまり詳しく知らない人のために、簡単に説明しておくけど、ハチ公は、オスの秋田犬で、大正12年に、秋田県の大館市で生まれた。その時、東京帝国大学(今の東京大学)農学部の教授、上野英三郎博士が、血統のしっかりした日本犬を捜していて、部下の仲介で、この子犬をもらうことになった。博士は、この子犬に「ハチ」と名づけ、とても可愛がり、1年ほどで、ハチも立派な成犬になり、博士の送り迎えをするようになった。しかし、大正14年5月、いつものように、ハチに送られて出勤した博士は、大学の教授会の最中に、脳溢血に倒れて急逝してしまう。

 

博士が亡くなって、家族はハチとともに浅草へ引っ越したんだけど、ハチは夜になると、渋谷まで10km近い距離を走って、駅の改札の前で博士の帰りを待つようになった。それは、雨の日も、雪の日も続き、いつしか、帰るはずのない博士を待ち続けるハチの姿に、たくさんの人たちが同情を寄せるようになった。

 

ハチが博士に飼われていたのは、1年ちょっと、それなのに、ハチは、10年以上も渋谷駅で待ち続けた。そして、新聞やラジオで紹介され、全国から募金が集まり、昭和9年に、銅像が作られた。博士の奥さんを筆頭に、各界の名士など300人あまりが出席した除幕式は、とても盛大で、年老いていたハチは、駅長さんに連れられて、この式を見ていたそうだ。

 

そして、ハチは、映画にもなったり、海外にも紹介されたりして、ますます有名になって行った。しかし、銅像ができて1年後の3月8日、ハチは、フィラリアのため、13年(人間にすると90才)の生涯を閉じた。ハチの遺骨は、青山墓地の博士のお墓に、一緒に埋葬された。ハチは、10年も待ち続けた大好きな博士に、やっと会うことができたのだ。

 

‥‥って、ここまでは感動的なんだけど、この先がちょっと、あたし的には受け付けられない。遺骨は確かに埋葬したんだけど、それは、遺体を焼いて、残った遺骨を埋葬したんじゃなくて、有名なハチの姿を何とか残そうとした人たちは、ハチを剥製にしたのだ。つまり、皮を剥いで、その上、死因を調べるためにバラバラに解剖して、そして、残った骨を埋めたのだ。だから、今でも、上野科学博物館に行くと、ハチの剥製が飾ってある。

 

オマケに、解剖したハチの胃の中から、焼き鳥の串が出て来たため、「ハチ公は、博士に会いたくて10年間も渋谷駅に通ってたんじゃなくて、駅前の焼き鳥屋のお客が投げてくれる焼き鳥を食べたくて、毎晩、通ってたんだろう。」なんて言い出すヤカラまで出て来る始末。ハチは、とっても大切に飼われていたから、ご飯だって十分にもらっていた。だから、食べ物が欲しくて、毎晩、10kmも走るワケがない。こんなことくらい、誰にだって分かりそうなもんなんだけど、世の中には、美談を聞けば必ずケチをつけたがる、心の貧しいヤツがいるもんだ。

 

まあ、一部のヒネクレ者はともかく、ハチ公のお話は、尋常小学校の修身の教科書に、「恩ヲ忘レルナ」って題で掲載されたりして、不動のものとなって行った。だけど、昭和16年に開戦した第二次世界大戦によって、人殺しの道具を作るために、国は金属回収令を公布し、ハチ公の銅像も、昭和19年に国に持って行かれ、熔かされてしまった。

 

これは、秋田県の大館駅前に置かれていたハチ公像も同じだった。ゼイタク品や日用品だけでなく、こう言った大切な銅像まで、熔かして武器にしなくちゃならないほど追い詰められて、セッパ詰まってて、まるで、今の北朝鮮みたいな時代が、ニポンにもあったんだ‥‥。

 

いや~~~戦争って、ホントに、イヤですねぇ~~~ by 水野晴郎って感じだ。

 

そして、終戦を迎え、ハチ公銅像再建委員会が結成され、昭和23年、全国から集まった募金によって、ハチ公の銅像が再建された。だから、今の銅像は、つまり、あたしが子供のころから親しんで来た銅像は、二代目ってことになる。ちなみに、大館駅前のハチ公像は、ずっと遅れて、昭和62年に再建されたんだけど、渋谷のものよりもずいぶん大きく、両耳がピンと立っている。渋谷のハチ公は、ご存知の通り、左の耳が少し垂れている。これは、他の犬に噛まれて、左耳が垂れちゃったから、忠実に再現しているのだ、忠犬だけに(笑)

 

‥‥そんなワケで、ひと昔前には、渋谷の待ち合わせ場所の代名詞だったハチ公だけど、今は、もっと目立つ建物や、有名な場所がたくさんできたことや、どこにいても連絡がとれる携帯電話が普及したことによって、その影も薄くなった。でも、それは、東京近郊から渋谷にやって来るような人たちにとっての話であって、渋谷で生まれ育った渋谷っ子には、今でも大人気のハチ公だ。

 

ハチ公のすぐ横、東急東横店の1Fにあるハチ公ショップ、「渋谷のしっぽ」には、メインのぬいぐるみを始め、ハチ公の顔のクッション、ポーチや手鏡、ステーショナリーグッズやステッカーなどの他に、ハチ公まんじゅうも売っている。ぬいぐるみは、座っているのと伏せてるのがあって、大きいのは、子供がまたがれるくらいの、15000円とか20000円のもあるけど、あたしのオススメは、一番小さい850円のヤツだ。この値段は、もちろん、「ハチコー」の語呂合わせだけど、ハチコーってカタカナで書くと、なんか、ハマコーみたいで不愉快になるってことに、今、気づいた(笑)

 

他にも、ハチ公の後姿の携帯ストラップが600円で、すごくオシャレで可愛い。それから、初めて行った人が感動するのは、ここで何か買うと、もれなく、「ハチ公待ち合わせ証明書」って言うカードをくれる。渋谷っ子のお財布には、必ず入ってるカードで、あたしのヴィトン(ここ強調、笑)のお財布にも、もちろん入ってる。ハチ公ショップの周りには、あたしが良く行くアロマのお店や化粧品店とかもあるので、いつもウロウロしてるエリアだ。

 

でも、ハチ公ショップで扱ってるグッズは、最近になってできたお土産品のようなものばかりで、そこには歴史がない。そんなハチ公グッズと違って、あたしが子供のころから親しんで来たものが、「ハチ公ソース」だ。2004年5月7日の日記、「セレブなハチ公ソース」でも簡単に紹介したけど、ウスター、中濃、フルーツの3種類があって、メーカー市販のようなツナギなどはいっさい使わず、果物や野菜をたっぷり使って、半年から1年ほど寝かせて、しっかりと熟成させたソースだ。一般のソースよりも酸味があって、コロッケ、目玉焼き、トンカツ、白身フライ、エビフライ、お好み焼き、何にかけても、すごく美味しい。あたしは、中濃が大好きで、ずっと使ってる。

 

ちゃんとした材料で、昔ながらの製法で作ってるのに、値段は、1本300円なので、一般のソースとそれほど変わらない。だから、地方から渋谷に遊びに来た人は、変なものを買って帰るくらいなら、ハチ公ソースをお土産に買って行って欲しい。1本でもいいし、3種類をセットにしたって1000円以下だ。渋谷の東急ハンズにも置いてるし、駅の地下街でも扱っている。

 

実際に、どんな味なのか試してみたい人は、センター街を入って行ったとこにある、「恋文食堂」に行けば、中濃ソースが置いてある。昔の円筒形の郵便ポストをかたどった入り口は、ゴチャゴチャしたセンター街でも、分かりやすい。時代遅れのB-BOYSや、時代錯誤のギャングたちに絡まれるのが怖い人は、センター街を入らずに、西武のA館とB館の間を入って行き、交番のあたりから左に曲がるといい(笑)

 

郵便ポストみたいな入り口を入り、階段を降りて行くと、レトロな空気が広がっていて、地上の雑踏とは別世界の、落ち着いた雰囲気が味わえる。この食堂は、ロールキャベツやオムライスが有名だけど、ハチ公ソースマニアのあたし的には、コロッケやフライをオススメする。各テーブルには、ハチ公ソースの中濃が置いてあるから、好きなだけ使える‥‥って言っても、一般のソースよりも酸味が強いから、ブルドッグやキッコーマンの甘ったるいソースに慣れてる人は、最初は、あんまりかけ過ぎないほうがいいと思うけど。

 

さて、恋文食堂でお腹がいっぱいになったら、今度は、「ハチ公バス」に乗ってみよう。ハチ公バスは、ちょこんとボンネットがある小型のバスで、ボンネットにはハチ公の顔、後ろにはシッポが描いてあって、すごく可愛い。どんなに乗っても一律100円なので、お財布にもやさしい。ハチ公バスは、渋谷区役所をスタートして、代々木競技場、原宿、代々木公園を経て、初台、笹塚のほうを回る「春の小川ルート」と、渋谷区役所から、渋谷駅東口、恵比寿、代官山を回る「夕やけこやけルート」の2つのルートがある。だから、渋谷から原宿に行くのも、恵比寿のガーデンプレイスに行くのも、たった100円で、のんびりと行ける。

 

ちなみに、「春の小川ルート」って言うのは、小学校唱歌、「春の小川」のモデルになった河骨川が流れていた場所、渋谷区富ヶ谷を通るルートだからで、「夕やけこやけルート」って言うのは、童謡、「夕やけこやけ」の作曲家、草川信が、音楽の先生をしていた長谷戸小学校の前を通るルートだから、ついた名前だ。

 

‥‥そんなワケで、ハチ公バスに乗って、いつもとは違った目の高さから渋谷の街並みを見てみると、雑踏と喧騒の向こう側に、子供のころの懐かしい風景が見えて来る。どんなに汚くなっても、どんなに荒れ果てても、やっぱり、自分の生まれ育った街には、特別な思いがあるんだな‥‥なんて、さっきのハチ公ソースの酸っぱさが、胸の中にも広がって来る今日この頃だ‥‥。

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2005.03.08

世間オロオロ退職記

TBSの「世界ウルルン滞在記」って、無名の新人の場合と、名前の知られてる俳優やタレントの場合とで、企画自体に雲泥の差がある。まあ、ある程度は仕方ないけど、それがあまりにもアカラサマだから、見ててシラケて来る。昨日の放送は、佐田真由美だったんだけど、蝶よ花よの特別扱いで、まるで別の番組みたいだった。見てない人のために、ちょこっと説明すると、佐田真由美が、イタリアの靴メーカー、ブルーノ・マリ社に靴を作りに行くって企画で、オナジミの下条アトムの、視聴者をバカにしたみたいなナレーションからスタートした。

「心をこめたぁ~~~ブルーノ・マリの靴にぃ~~~佐田真由美がぁ~~~出会ったぁ~~~」

他の回を見てる人なら、ほとんどの人が、他の職人さんたちと一緒に靴工場で働く佐田真由美の姿を想像したはずだ。そして、そう言う生活を体験するのが、「ウルルン滞在記」って番組だと思ってたはずだ。でも、フタを開けてみたら、とんでもない特別扱いで、佐田真由美が何をしたかって言ったら、滞在期間を丸々使って、自分のパンプスとブーツを作っただけだった。

それも、どんな材料を使いたいのかを聞かれたら、何から何まで最高級の材料を指定して、なんと、パンプスとブーツの2足の材料費だけで、55万円だって! 通常、靴や服の材料費って言うのは、商品になって売る時の値段の20%前後だから、単純計算しても、1足100万円以上の靴ってことになる。そんなのが2足も自分のものになるなら、あたしだって行ってみたい‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

‥‥そんなワケで、佐田真由美の特別扱いは、枚挙にイトマが無くて、靴作りの指導をしてくれる工場の責任者のおじさんを始め、他の作業をしてる人たちまで、本来の仕事の手を休めさせて、自分の靴作りの手伝いをさせる始末。TBSが、ブルーノ・マリ社に、いったいどれほどの取材協力費を支払ったのか知らないけど、佐田真由美が滞在してた間は、本来の仕事はできなかったはずだ。どんな契約が取り交わされ、どんなダンドリになってたのかは、一般の視聴者には想像すらできないことだけど、一番感動するはずの最後のお別れのシーンに、滞在中、ずっとお世話になってた工場の責任者のおじさんの姿がなかったことに、誰もが首を傾げたはずだ。

それにしても、毎日、美味しいものを食べて、暖かいふかふかのベッドで寝て、最高級の材料を使いたいだけ使って、自分の靴を作って帰って来る。これのどこが、「ウルルン滞在記」なんだ! パプアニューギニアのハガハイ族の村に行って、フンドシ一丁で森の中を走りまわり、木に寄りかかって立ったまま寝た新人歌手の平尾勇気。中国の原始林の中の洞窟で暮らす民族のとこにホームステイして、畑仕事や水汲みをして来た青木さやか。マイナス40度の黒龍江で、ホジェン族と一緒にチョウザメ漁をして来た菅原卓磨。タンザニアのバラバイグ族の村に行き、40度以上の気温の中、水も飲まずに、ヤリを持ってライオン狩をして来た猪狩賢二。

これらと比べると、佐田真由美の特別扱いぶりは、一目瞭然だ。この甘さは、モンゴルの遊牧民のところへ行き、馬乳酒を飲んで、チーズを食べて、何にもしないでキャッキャとはしゃぎまわり、最後にフェルトでヘンテコな人形を作って帰って来ただけの山口もえ以上だろう。

実際、スタジオでVを見て、あまりの特別扱いぶり、そして、佐田真由美のワガママぶりに、清水圭やYOUばかりか、決して毒舌など吐かない石坂浩二までもが、遠まわしに皮肉っぽいことを言っていたほどだ。だから、何の感動もなかったばかりか、スタジオ中がシラケたムードになり、最後に、自分で作ったブーツに履き替えて再登場した佐田真由美に対しても、観覧者たちも冷め切っていて、変な空気が流れたまま、エンディングへと突入した。

無名の新人やお笑い芸人は、ナントカ族の村、有名芸能人は、フランスやイタリア、あまりにも分かりやすい、この企画の違い。でも、燃えるゴミと燃えないゴミを分別してるワケじゃないんだから、こう言うのって、なんだかなぁ~! by 久しぶりの阿藤快って感じだ(笑)

だから、逆に、今こそ、有名な芸能人が、ナントカ族の村に行き、フンドシ一丁で森の中を走りまわり、昆虫を食べて、川で水浴びをして、唾液を混ぜて作ったお酒を飲み、泥だらけになって動物を捕まえて、ハエの飛び回ってる中で魚の内臓でも食べて帰って来れば、確実に高感度が上がることウケアイだ。別に、ナントカ族の村じゃなくても、一生懸命に働いて、がんばってる姿を見せれば、多少なりとも、評判は良くなるだろう。つまり、もともと評判のいいタレントは、わざわざこんなことしなくてもいいけど、何かヤラカシちゃって、評判の落ちてるタレントは、自ら厳しい企画を立てて、「ウルルン滞在記」に持ち込めば、起死回生のチャンスを掴むことができるかも知れないのだ。

たとえば、こんなのはどうだろう?

「島田紳助がぁ~~~イースター島でぇ~~~自分の顔の石像を~~~作ったぁ~~~」

島田紳助が、イースター島に行って、1週間、不眠不休で、自分の顔の巨大石像を作り、巨石群の隣りに並べて来るって企画だ。アゴの先から汗を滴らせ、ひとり黙々と岩を削り続ける姿に、少しは同情が集まるかも知れない。この企画が成功すれば、柳の下の2匹目のドジョウを狙って、次々に評判の悪いタレントたちが、名乗りを上げて来るだろう。

「あびる優がぁ~~~香港の港町でぇ~~~倉庫の荷物を~~~運んだぁ~~~」

これなら、少しは人様の役に立つから、見直す人たちも出て来るかも知れない。でも、次のみたいなのは、何の意味もないだろう。

「萩原健一がぁ~~~ケニアでぇ~~~マサイ族とぉ~~~マバタキしない対決をしたぁ~~~」

「里谷多英がぁ~~~フィンランドでぇ~~~泥酔してぇ~~~暴れたぁ~~~」

さらには、こんなのは言語道断で、日枝会長の激怒する顔が見えて来る。

「高島彩がぁ~~~こんな時期にぃ~~~ライブドアの社長とぉ~~~鍋パーティーしてたぁ~~~」

「内田恭子がぁ~~~こんな時期にぃ~~~ライブドアの社長とぉ~~~メールのやり取りしてたぁ~~~」

「千野志麻がぁ~~~こんな時期にぃ~~~リーマンブラザーズの証券マンとぉ~~~密会してたぁ~~~」

‥‥そんなワケで、いくら外側を守っても、次々に社員たちの呆れた行動が発覚し、内側から崩壊して来たフジテレビは、「世界ウルルン滞在記」のパクリ番組、「世間オロオロ退職記」でも作って、あまりにも常識の欠落した女子アナたちをひとりずつクビにして行く様子でも放送してみたらどうだろう?‥‥なんて思う今日この頃なのだ(笑)


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2005.03.07

F1をつまらなくする人たち

いよいよ、最悪のF1が始まった。何で最悪なのかと言えば、去年の10月12日の日記、「音速のキッコ」や、10月29日の日記、「良い子のレース」あたりを読んでくれてる人なら、F1に興味のない人でも知ってると思うけど、今までの度重なるアホ丸出しのレギュレーション変更なんか足元にもおよばないほどの、F1史上、最低最悪な新レギュレーションによって、レースが行なわれるからだ。細かい変更はたくさんあるけど、その中でも開いた口からエクトプラズムが出ちゃうのが、「予選から決勝までタイヤを交換しちゃダメ」ってのと、「エンジンは2レースで1機」って言う、お話にもならないバカルールだ。細かいことは、過去の日記に書いてあるので、ここでは省くけど、FIAのモズレー会長って、ある意味、エビジョンイルよりも非常識で、ナベツネよりも傲慢で、イノシシ社長よりも頭が悪い。これまでは、決勝だけでも何度もタイヤ交換をしてたのに、今シーズンからは、予選2日間でツルツルに磨り減ったタイヤで、決勝を走ることになる。予選2日目にエンジンがブローしたら、決勝は走れない。こんなバカなレースなんかあるか!

結局、予選では、タイヤが磨り減らないように、エンジンが壊れないように、抑えに抑えたタイムアタックしかできないワケだ。その上、今シーズンからは、予選の1回目と2回目の合計タイムでスターティンググリッドを決めることになったから、去年までのように、1回目にいいタイムを出せたから2回目は走らない、ってことができなくなった。タイヤもエンジンも交換できない上に、さらに、いっぱい走らなくちゃならないのだ。だから、去年まで5年連続の王者、ミハエル・シューマッハなんか、今回は、1回目のタイムがすごく悪くて、どんなに2回目をがんばってもそれほど上位に行けない結果になったから、2回目のタイムアタックを辞退して、決勝に向けてエンジンを温存する選択をした。そのために、決勝は18番グリッドって言う、最悪のポジションだった。去年までのレギュレーションだったら、1回目のタイムが悪ければ悪いほど、シューマッハは燃えちゃって、まるでアゴの先からジェット噴射でもしそうなイキオイの走りを見せてくれて、2回目のタイムアタックでそれまでのトップを簡単に抜き去り、ポールポジションを奪い取ってたのに‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、オーストラリアGPは見ましたか?


‥‥そんなワケで、去年までは、決勝だけじゃなくて予選だって面白かったF1も、今年からは、夜中の2時や3時の誰も起きてないような時間に放送するのがピッタリな、あまりにもつまらないルールに変わり、ますます、ニポンのモータースポーツファンが減って行くことだろう。今回の予選は、王者シューマッハですら、そんなアリサマだったから、どーでもいい佐藤琢磨なんか、1回目のタイムアタックの前にスピンしてクラッシュ、ノータイムに終わり、2回目はパスして、決勝は最後尾からのスタートとなった。でも、そのオカゲで、毎回、放送中ずっと、「タクマ!タクマ!タクマ!タクマ!」って、あびる優のひとつ覚えみたいにわめいてるフジテレビのバカアナウンサーが静かになってくれて、少しはレースに集中できる。

そんな佐藤琢磨と比べて、今年からルノーに乗ることになったジャンカルロ・フィジケラ、愛称フィジコは、シューマッハよりも25秒も速いラップを叩き出して、ミゴトにポールを取った。これは、予選の日のお天気によるもので、フィジコがタイムアタックした時は晴れてたのに、シューマッハや琢磨の時は、滝のようなどしゃ降りになったからだ。だから、去年までのルールなら、こんなふうに1回目の予選が不運に見舞われても、次の日の2回目にいいタイムを出せば、逆転することも可能だったけど、今シーズンからは、2回目に相手に不運が訪れない限り、1回目のタイムが悪かったドライバーは、絶対に逆転はできない。やっぱり、本当の意味での公平性を重んじるのなら、2日間でトライした中の最速ラップでグリッドを決めるべきだろう。

まあ、いつまでも文句を言ってても仕方ないので、カンジンの決勝はと言うと、ポールのフィジコ(ルノー)がそのまま優勝、2位には、あたしの大好きなバリチェロ(フェラーリ)が入り、3位には、フェルナンド・アロンソ(ルノー)が入り、今季のルノーの強さを見せつけた‥‥って言うのは、F1を知らないスポーツ紙の三流記者あたりが書きそうなセリフであって、F1ファンとしては、今シーズンからのレギュレーション変更に対するマニアックな視点として、予選から換えることのできないタイヤの問題があった。

つまり、マクラーレン、ルノー、BARを初めとするトップチームが、みんなミシュランのタイヤを使ってるのに対して、フェラーリはブリジストンを使ってて、このどっちが今季からのレギュレーションにマッチしてるのかってことに注目が集まってた。そして、結果は、シューマッハは接触してリタイヤしちゃったけど、バリチェロが余裕で2位に入ったので、ブリジストンもなかなかやるな!ってことが分かって、あたし的にはホッとしたのだ。それから、人情的な部分では、何よりも不運続きだったフィジコが優勝できたことが、ホントに良かったし、すごく感動した。チェッカーを受けてからのウイニングランで、右手で小さくガッツポーズしたのと、会見の最後に見せた白い歯が、とっても印象的だった。

フィジコは、1994年のイタリアのF3のチャンピオンで、1996年にF1デビューした、今年でちょうど10年目のドライバーだ。走りには定評があるし、いつもいいところまで行くんだけど、マシントラブルに見舞われたり、他車のスピンに巻き込まれたりして、ずっと優勝できずにいた。おととし、2003年のブラジルGPで、初優勝したんだけど、これは、チェッカーも受けてないし、表彰台に上ってないのだ。この時のレースは、決勝のスタート直前に大雨が降って、セーフティーカーに先導されてのスタートになり、雨は上がったけど、アップダウンの多いブラジルのコースは、3コーナーが川みたいに水が溜まり、次々にスピンしてリタイヤするマシンが続出した。フェラーリのシューマッハを始め、BARのバトンも、ウィリアムズのモントーヤも、みんな次々にスピンして、ぜんぶで6台のマシンが、3コーナーの餌食になった。その他にも、接触やエンジンブローなどで、合計10台ものマシンがリタイヤすると言う、大波乱のレースだった。そして、チェッカーを受けたのは、マクラーレンのライコネンだった。でも、後からレースのVを検証した結果、レッドフラッグが振られた時点で、フィジコは56周目に入っていて、54周目には、すでにトップに立っていたため、繰り上げの優勝となったのだ。この時は、裁判にまで持ち込まれ、フィジコにとってはデビューして8年目の念願の優勝だったのに、とても後味の悪いものになった。

だから、今日の優勝は、実績としては2度目の優勝だけど、トップでチェッカーを受けたのも、ウイニングランで何万人もの観衆から祝福されたのも、表彰台の一番上に上ったのも、優勝者としてシャンパンを撒き散らしたのも、フィジコにとっては、すべて初めてのことだったのだ。10年目にして初めての感激は、フィジコがクールに構えてたぶん、あたしの胸にジーンと来た。

だけど、あたしの大好きなバリチェロだって、1993年にデビューして、初優勝できたのは、念願のフェラーリのシートに座ることのできた2000年のドイツGPだった。つまり、デビューして8年目の初優勝、フィジコと同じなのだ。この時、表彰台の上で、ボロボロと大泣きしたバリチェロを見て、あたしは言葉にならないほど感動して、この時から、バリチェロを応援するようになった。フェラーリと言えば、天下のシューマッハ様がふんぞり返ってるから、たとえどんなに優秀なドライバーと契約したって、それは必然的に、セカンドドライバーって扱いになる。分かりやすく言えば、2機のエンジンがあれば、調子のいいほうがシューマッハのマシンに載せられるってことだ。そして、もっとも屈辱的なのは、バリチェロが前、シューマッハが後ろのワンツーフィニッシュが確定していて、チームポイントに変動がない状況で、ドライバーズポイントでシューマッハが他チームの誰かと競っていたとしたら、バリチェロは1位をシューマッハに譲らなくちゃならないのだ。

だから、2002年のアメリカGPで、バリチェロが優勝した時は、ホントにカッコ良かった。バリチェロとシューマッハが横に並んだ状態でチェッカーに向かったんだけど、バリチェロは一歩も譲らず、ほぼ横一線のままゴールした。そして、ホントに僅かな差で、競馬で言えば鼻の差って感じで、バリチェロが優勝したのだ。表彰台に立ったバリチェロは、コンディションの悪いほうのマシンで、チームメイトのシューマッハに勝った自信が満ち溢れてたし、そのバリチェロに対して、自分のことのように喜んでたシューマッハも、すごくステキだった。

‥‥そんなワケで、史上最悪のレギュレーションになっちゃったけど、バリチェロがF1に見切りをつけて、インディカーのシートに移るまでは、とりあえず、F1ファンの気持ちをまったく理解してないフジテレビの放送をガマンして見続けようと思う今日この頃なのだ。

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2005.03.06

ダジャレブーム

ライブドアのイノシシ社長って、東大を売り物にしてて、「おしゃれカンケイ」では「ボクが家庭教師をすれば、東大なんか誰でも簡単に合格できますよ」って豪語してたほどの人だから、あたしは、当然、英語なんかペラペラだと思ってた。それなのに、この前、外国のプレスを集めて記者会見した時に、「ボクは英語が得意じゃないので、日本語で(会見を)やります」って言ったのを見て、あたしは、ビックルのスーパーサイズ、500ml入りのビッギーを一気飲みしつつ、「せめて、そのセリフだけでも英語で話せよ!」って思って呆れ返った。高卒のあたしでも英語くらいしゃべれるのに、東大の、それも文系なのに、英語もしゃべれないなんて、もしかして、バカ?(笑)

そんなイノシシ社長も、時間外取引でニッポン放送株を大量取得する前に、ニッポン放送の大株主、約50社に対して、持っているすべての株を「市場外で売って欲しい」って言う内容の文書を送っていた事実が発覚しちゃった。さらには、これらの約50社に対して、「3月のニッポン放送のTOBに応募しないように」との文書まで送りつけ、北朝鮮並みの卑劣な妨害工作を行なっていた事実までが明らかになった。これによって、ライブドアは、証券取引法違反の可能性が濃厚になり、これが立件されれば、ニッポン放送の買収どころか、社長以下、今回の件に関係した幹部全員が逮捕と言う、三流週刊誌や三流ブログにとっては、願ってもいない話題を提供してくれることになる。

そう言えば、長井秀和が、「盗作ばかりしてたなっちが、謝罪の記者会見で、一生懸命に謝ってたけど、あのセリフは、本当に自分で考えた言葉なのか?」ってネタの次に、「堀江社長が買収できるのは、せいぜい2ちゃんねるがいいとこだ。パソコンヲタクには、それが精一杯。8チャンネルなんか、無理無理。」ってネタをやってたけど、あたしには、東大を卒業したのに英語もしゃべれないような人には、2ちゃんねるの買収も無理だと思う。だって、イノシシ社長って、口を開けば、「IT、IT」って騒いでるけど、ライブドアなんか、ネットの世界でも三流じゃん‥‥なんて思ってる今日この頃、皆さん、そろそろこの話題にも飽きましたか?(笑)


‥‥そんなワケで、あたしは、別にサザンオールスターズが好きなワケでもなく、桑田佳祐にも興味はないんだけど、お風呂に入る時にラジオをつけたら、またまた、TOKYO FMの桑田佳祐の番組をやってたので、お湯に浸かりながら、ボケーッと聴いていた。そしたら、今週の企画は、「ダジャレ選手権」みたいのだったんだけど、ラジオだし、時間が深夜ワクってこともあり、テレビじゃ言えないようなダジャレもたくさん発表してて、なかなか楽しかった。

桑田佳祐は、ショッパナから、「ホリエモンにIT(会いてぇ)」とか、「堤さん、取調べでは包み隠さず話しましょう」とか、時事ネタを連発して、別に大笑いにはホド遠いんだけど、あたしは、深夜、ひとりで、お湯に浸かりながら聴いてるって言う特殊な状況下だったので、ちょっとおかしかった。ただ、残念なのは、リスナーから送られて来たダジャレを読み上げるコーナーで、「里谷多英がナントカカントカ」って言うネタで桑田佳祐が大笑いしてたんだけど、あたしは、ちょうど髪を洗ってて、何て言ったのか聞き取れなかった。それで、あたしは、そのあと、またお湯に浸かりながら、どんなダジャレだったのか、自分なりに考えてみた。でも、なかなか浮かんで来なくて、やっと思いついたのが、「里谷多英が男の股間にモーグル」ってのだけだった(笑)

ダジャレって、ようするにオヤジギャグだから、長い年月、若い世代から嫌われて来た。でも、最近は、子供たちを中心にして、ダジャレがブームになりつつある。そのキッカケになったのが、テレビ朝日で、日曜日の朝、マジレンジャーの前にやってる「怪傑ゾロリ」って言うアニメなのだ。あたしは、戦隊モノを見るついでに見てるだけなので、あんまり詳しくないけど、少なくとも10回くらいは見てる。キツネかオオカミみたいなのが怪傑ゾロリで、イノシシの子分を2匹連れて旅をしてて、色んな敵とダジャレ合戦をするって言うアニメだ。ゾロリは、目のとこだけ黒いマスクをしてて、黒い帽子とマント姿で、当然、「怪傑ゾロ」のパロディーだってことは大人には分かるけど、子供にはきっと分からないだろう。

幼稚園から小学校低学年くらいまでを対象とした感じで、それこそ、「フトンがふっ飛んだ」ってレベルのオヤジギャグを連発する。ここで重要なのは、このアニメが、こう言ったオヤジギャグを面白いものとして扱ってるんじゃなくて、寒いものとして扱ってるって点だ。つまり、敵と戦う時に、順番にダジャレを言って行き、そのオヤジギャグが寒ければ寒いほど、相手に与えるダメージが大きくて、先に凍えて動けなくなったほうが負けってことになるのだ。

だから、こう言う内容のアニメが、子供たちのダジャレブームの火付け役になってるから、子供たちも、ホントに面白いダジャレを考えたり、言ったりするんじゃなくて、できるだけくだらなくて、相手を寒くさせるようなものを考える。そして、寒ければ寒いほどレベルが上ってことになる。つまり、本来のダジャレとは一線を画した位置づけなので、別のジャンルって考えたほうがいいかも知れない。とりあえず言えることは、あたしが死ぬまでには絶対に来ることはないと思ってた、和田勉や原田大二郎の時代が、とうとう来ちゃったって言うことだ。

‥‥そんなワケで、和田勉は、セクハラ裁判で忙しくて、ダジャレどころじゃないかも知れないけど、原田大二郎なら、ヒマそうだし、どことなく怪傑ゾロリにキャラも似てるから、怪傑ゾロリと同じ衣装を着て、子分のイノシシの代わりにライブドアの社長でも引き連れて、全国の小学校を回ったらいいんじゃないかと思う今日この頃、イノシシ社長も、小学校からやり直せば、英語でアイサツくらいはできるようになるかも知れないし(笑)

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2005.03.05

春の雪

東京に、ゆうべの深夜から降り始めた雪は、お昼過ぎまで降り続き、銀世界とまでは行かないけど、渋谷や六本木の見慣れた風景をそれなりの雪景色に変えてしまった。テレビやラジオは、朝から大騒ぎして、転んでヒザを打撲しただけのおじさんのことまで、大げさに報道していた。

 

東京が雪に弱いってのは、雪が降るたびに言われることだけど、それにしても、たった2cm積もっただけで、電車は軒並み止まり、飛行機は次々と欠航になり、首都高速は通行止めになり、テレビはどの局も大騒ぎして、画面には、「東京に大雪、積雪2cm」って、いったい‥‥。背丈よりも高く、何mも雪が積もってる地方の人たちから見たら、この、「2cmの大雪」って言う東京の感覚、そして、大騒ぎしてる1000万人を見て、どんなふうに感じただろうか?

 

とにかく、今日の雪は、立春を1ヶ月も過ぎての雪だから、まさしく「春の雪」だ。そして、「春の雪」と言えば、あたしが真っ先に思い浮かべるのが、三島由紀夫だ。三島の遺作であり、最高傑作である「豊饒の海」は、「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「五人五衰」の四部作からなる長編小説だけど、それぞれが独立した小説でもあり、通して読むと、壮大な起承転結が見えて来る。簡単に言えば、ひとりの青年の輪廻転生の物語で、主人公の友人が、色々な人間に生まれ変わって行く主人公の一生を追って行くと言うストーリーだ。少なくとも、ドラクエ8よりも壮大で、ICチップよりも緻密で、スプラッシュマウンテンよりもドキドキで、南セントレア市よりも斬新で、里谷多英よりもハレンチだ(笑)

 

三島由紀夫って言うと、作品も読まずに、「ホモ、右翼、割腹自殺」って言う三大マイナスイメージだけで嫌う人もいるけど、実景から心理描写に至るまで、すべての文章表現能力において、絶対的な才能を持った作家であり、あまりの素晴らしさに、最近の芥川賞や直木賞の受賞作など、小学生の夏休みの作文に思えてしまうほどだ。まあ、芥川賞なんて、時代錯誤のクソジジイ、石原慎太郎なんかが選考委員をやってるんだから、マトモな作品など選ばれるワケないけど‥‥なんて思ってる今日この頃、皆さん、「潮騒」くらいは読んでますよね?(笑)

 

 

‥‥そんなワケで、俳句の季語の「春の雪」は、冬場の雪と比べてすぐに溶けてしまうことから、「はかないもの」「淡いもの」と言うイメージを持っている。また、溶けたあとには暖かい春の日差しが見えて来るため、「希望」「好転」などの本意も内臓している。だから、冬の雪と比べると、大きくニュアンスの違って来る言葉で、これは、俳句だけじゃなくて、和歌の世界でも同様に考えられている。たとえば、百人一首には、次の歌がある。

 

「君がため春の野に出でて若菜つむわが衣手(ころもで)にゆきはふりつつ」 光孝天皇

 

愛する君のために若菜を摘んでいると、着物の袖にはらはらと春の雪が舞い降りて来た。まるで、私の淡い想いを包み込んでくれているようだ‥‥なんて感じだ。六本木のバーラウンジ911のVIPルームで、ステキな白人男性に、こんな歌を耳元で囁かれたら、胸がキュンとして、下半身丸出しのままスキーをはいて、六本木通りの春の雪の上を女子モーグルのフリースタイルで滑り出して、ちぢれた毛の生えたでっかい金メダルを2つも握りしめた上に、ダンナに愛想をつかされて離婚されちゃうかも知れない(笑)

 

‥‥なんてギャグもはさみつつ、あたしの大好きな紀貫之も、春の雪を何首も詠んでいる。古今和歌集なら、次の歌が有名だ。

 

「霞(かすみ)立ち木(こ)の芽もはるの雪降れば花なき里も花ぞ散りける」 紀貫之

 

「はる」とひらがなで書いてあるのは、「木の芽も張る」と「春の雪」の両方の意味を持たせるためで、紀貫之の得意とした小ワザのひとつだ。霞が立ち、木々の木の芽を張らせると言われている春の雪が降ると、花のないこの里にも、まるで花が散りしきったように見えるって言う意味だ。でも、フジテレビの恥、里谷多英だったら、霞じゃなくて、別のモノを立たせそうだ。そうなると、こんな歌になる。

 

「●●●立ち昨日も今日も腰振れば恥なき里谷多英ぞ尻出す」 黒服A

 

‥‥そんなワケで、くだらない本歌どりはホドホドにしといて話を進めるけど、光孝天皇の歌も紀貫之の歌も、降り積もって行く雪じゃなくて、降るそばから溶けて行くような、淡い雪を詠っている。また、近代になっても、この「春の雪」の持つイメージは変わらない。

 

「時に来て書斎を覗く末の子の足音に似る春の雪かな」 与謝野晶子

 

静かな書斎に近づいて来る末っ子の小さな足音は、そのひとつひとつが淡く、耳に届いたとたんに、ふっと消えていってしまうようだ。それが、「春の雪」の持つ「はかなさ」であり「光」なのだろう。でも、「春の雪」の持つ、これらの淡い感覚は、あくまでも中央の感覚なのだ。つまり、紀貫之の時代であれば、京都、与謝野晶子の時代であれば、東京ってことで、ふだん、そんなに雪が降らない土地での感覚なのだ。

 

ニポンは、縦に長い国だから、北海道と東京と沖縄では、季節感が大きく変わる。明和7年(1770年)生まれの越後の国(新潟)の文人で俳人の鈴木牧之(ぼくし)は、この中央の「春の雪」のイメージに対して、異論を唱えている。代表的な著作、「北越雪譜(せっぷ)」の中で、次のように述べている。

 

「春の雪は消えやすきをもって沫雪(あわゆき)といふ。和漢の春雪消えやすきを詩歌の作意とす、これ暖国の事也、寒国の雪は冬を沫雪ともいふべし。いかんとなれば冬の雪はいかほどつもりても凝凍(こおりかたまる)ことなく、やはらか脆弱(ぜいじゃく)なること泥のごとし。」

 

つまり、春の雪は消えやすい淡雪と言われ、詩や歌では「消えやすい」と言うことを本意としているけど、それは暖かい地方だけの話で、寒い地方では、淡雪は冬のものだ。どんなに積もっても、決して固くならずに、泥みたいにやわらかい、って言ってるのだ。だから、光孝天皇や紀貫之が詠っているような、はかなく淡い春の雪に風情や詩情を感じるのなんか、暖かい中央だけの美意識であって、厳しい雪国では、そんな甘っちょろいことは通用せん!‥‥って、ここまでは言ってないけど、近いニュアンスは持っていたはずだ。つまり、中央の感覚だけで言葉の意味を決めてしまっても、中央から離れた場所では、まったく本意が違ってしまうこともあるってことだ。「踊る大捜査線」的に言えば、「事件は現場で起きてるんだ!」って感じだし、ライブドア的に言えば、ニッポン放送の社員たちが総決起集会をやるような感じだろう。

 

里谷多英みたいに、セックスのことばかり考えながらスキーをしてる人は気づかないかも知れないけど、普通にスキーをしてる人なら、やわらかな冬の雪と比べて、春の雪は、水っぽくて重たいってことを知っているだろう。また、雪国の農家の人たちも、毎年、やっかいな春の雪の重さに苦労しているはずだ。だから、「春の雪」と言う言葉には、京都や東京の感覚だけじゃなくて、地方によって、状況によって、別の感覚があるのだ。

 

‥‥そんなワケで、先人たちの作り出した先入観などにはとらわれず、今日の東京の「春の雪」を素直に詠んでみると、こんな感じになる今日この頃なのだ。

 

「帰り来て車を覗く猫の子の足もと濡らす春の雪かな」 与謝野きっこ

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2005.03.04

五目寿司の夜

ご存知の通り、あたしは、ヤマザキパンが大好きで、ヤマザキのパンなら何でもぜんぶ好きなんだけど、特に好きなのが、カレーパン、ゴマチーズパン、コッペパンのジャム&マーガリンの3種類だ。ホントは、もっと好きなのもあるんだけど、基本的には100円以上のパンは買わないことにしてるので、あくまでもこれは、100円以下のパンの中で好きな種類ってことになる。他にも、名前はミニでも実際にはデカい、往年の名作、ミニスナックゴールドが好きだ。あの、ぐるぐる渦巻きで平べったいフリスビーみたいなデニッシュに、お砂糖の白いシマシマがついてるやつ。あれは、大きいし甘いから、お腹がペコペコでも、1個でお腹がいっぱいになる。それから、忘れちゃいけないメロンパンは、普通のと、手作り風と、チョコチップ入りの3種類があるけど、あたしは、手作り風メロンが好きだ。あと、ナイススティックの普通の味のも嫌いじゃないけど、値段のワリに量が少ないのと、バタークリームがちょっとシツコイので、他のパンが売り切れで、どうしようもない時に買う。それでも、天下のヤマザキパンだから、イトーパンやパスコや神戸屋のパンなんかと比べたら、月とスッポン、メーク後とスッピンって感じで、格段に美味しい。

 

でも、こんなにヤマザキのパンが好きなのに、今は、「ココキッコ黄金伝説」の「3000円で10日生活」の真っ最中なので、100円以下のパンもガマンしてる状態だ。だけど、何でもない時だったら、ヤマザキのパンが食べられなくてもガマンできるんだけど、今は、ヤマザキパンのファンにとって、1年で一番大切な時季なのだ。そう、世界三大祭りのひとつ、「ヤマザキ春のパン祭り」の期間中なのだ。

 

100円までの菓子パンには、0.5点、100円以上の菓子パンには、1点、食パンとかフランスパンには、値段に応じて、1.5点から2.5点までのシールがついてて、それを台紙に貼って行って、25点集めると、イタリア製の白いお皿がもらえるのだ。お皿は、毎年違うデザインで、ちょっと深さのあるやつだったり、オーバル型のだったりと、色々だ。今年は、特に素晴らしくて、大きなモーニングプレートがもらえる。

 

オマケに、去年までのシールは、紙っぽくて、パンの袋からうまく剥がせないことが多くて、途中でちぎれたり、やっと剥がせたと思ったら、もう接着力がなくなってて、台紙に貼るためにわざわざノリをつけたりと、すごくメンドクサかった。それで、ヤマザキの消費者窓口に、何度もミニテポドンを発射しておいた。そしたら、ついに、今年から、ビニールっぽいシールになって、ラクに剥がせるし、そのまま台紙に貼れるし、すごく便利になった。たとえば、出先でパンを食べて、剥がしたシールをケータイの裏とかに貼っておいて、お家に帰って来てから台紙に貼り直しても、そのままキレイに貼れるし、角がめくれたりもしないのだ。

 

「ヤマザキ春のパン祭り」の期間は、2月の半ばから4月の終わりまでで、あたしは、今のところ、7.5点しか集まってない。だから、あと、17.5点も足りなくて、100円以下のパンなら、あと35個も食べなくちゃならない。でも、120円とか130円のパンなら、倍の点数なので、半分の数でいいことになる。だから、日々の生活のことを考えると100円以下のパン、点数のことを考えると100円以上のパンってことになり、毎年、しめきり近くになると、アセって高いパンを食べることになる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)

 

 

‥‥そんなワケで、今日は、「ヤマザキ春のパン祭り」って言う以前に、「ひな祭り」なので、晩ご飯は何かゴチソウを作って、母さんと一緒に食べようと思って、朝から色々と考えてた。でも、予算がぜんぜんないので、できる限りお金をかけないで、できる限りゴチソウっぽいものってことで、結局、五目寿司を作ることにした。五目寿司なら、お米もあるし、チクワもあるし、海苔もあるし、調味料類もあるから、チクワを1モクとすれば、あと4モク調達すれば、何とか5モクになる。それで、お仕事の帰りに、スーパーへ寄った。

 

カニなんか入れたらサイコーなんだけど、カニどころかエビも無理な状況なので、あたしは、動物性蛋白質は後回しにして、まずはお野菜を見ることにした。とにかく、シイタケとニンジンは必要なので、ホントは干しシイタケのほうが美味しいんだけど、干しシイタケは高いから、普通のシイタケが8個入ってて100円のパックと、3本で100円のニンジンをカゴに入れた。タマゴは、10個で88円のお買い得パックがあったんだけど、なんか体に悪そうな感じがしたから、6個で148円の、ちょっといいのにした。それから、油揚げが3枚で70円だったので、迷わずカゴに入れた。

 

そして、最後に、メインのお魚売り場に行った。あたしだけで食べるなら、これだけでも十分だし、100円のカニカマボコでも買えば言うことないんだけど、母さんと一緒に食べるから、やっぱり何かメインのものを入れたい。それで、色々と見てたら、シャケの切り身が100円だった。シャケの半身をスライスしたのが、大きなトレイにドカーンと並んでて、ひと切れがワリと大きい。その中でも、一番シッポに近い部分は、サービスで特に大きく切ってあるので、他の身の倍くらいの大きさがある。それで、あたしは、その部分をビニールに入れて、カゴに入れた。これで、ぜんぶで500円以内で済んだ。でも、帰りに冷凍食品のコーナーを覗いたら、ちょうど半額セールをやってたので、サトイモとインゲンも買った。半額なので、2つ合わせて280円、ぜんぶで800円くらいになっちゃったけど、母さんに喜んで欲しいから、明日から節約することにして、今日は良しとした。

 

‥‥そんなわけで、あたしは、お家に帰ってから、さっそく五目寿司を作り始めた。まず、ご飯を3合、少なめのお水で硬めに炊く。炊けるまでの間に、シャケを焼きながら、薄く切ったシイタケとニンジンを甘辛く煮て、煮えたらお皿に取り出して、今度は薄く切ったチクワと油揚げを煮る。シャケが焼けたら、身をほぐして冷ましておき、ガスがひとつ空くので、今度はフライパンで薄い卵焼きを焼いて、焼けたら冷まして、細く切って、錦糸玉子、略してキン玉を作る(笑)

 

お酢を1/3カップに、お砂糖を大さじ3杯、お塩を小さじ半分入れて、寿司酢を作っておき、ご飯が炊けたら、炊飯ジャーのお釜を外して、ウチワであおぎながら切るように混ぜて行く。ちなみに、今回はシャケの塩分があるから、お塩は小さじ半分だけど、しょっぱくない具を使う時は、小さじ1杯から1杯半くらい入れる。それから、まだ寿司飯が少し温かいうちに、糸切りにしたショウガを混ぜておくと、サッパリとした味になる。

 

出来た寿司飯に、バランスを考えながら具を混ぜて行き、最後に、白ゴマを混ぜて、お皿に色合い良く盛ったら、サッと湯通しした冷凍のインゲンをテキトーに切ったのと、キン玉(笑)を散らして、仕上げに焼き海苔をハサミで切りながらパラパラとふりかけ、真ん中に紅ショウガをチョコンと置けば、「きっこ特製、ひな祭りシャケ五目寿司」の出来上がり♪

 

ついでに、片手鍋に半分くらいお水を入れて、小口切りしたニンジンを茹でて、8割くらい火が通ったとこで、冷凍のサトイモをドバッと入れて、再度、沸騰したら、お砂糖、お醤油、ダシの素、みりん、タカノツメを入れて、細火で煮る。完全に火が通ったら、火を止めて、上に冷凍のインゲンを乗せて、フタをして放っておく。五分くらいしたら、深鉢に盛る。

 

2人分の五目寿司にラップをして、サトイモもラップして、バスケットに入れる。あたしのバスケットは、深さがあるので、まず、五目寿司を1皿入れて、その両サイドに、五目寿司よりも高さのある空き缶を置いて、その上に小型のトレイを乗せると、2段にできる。ようするに、岡持ちみたいな感じだ。それで、チャリの荷台に乗せて、ゴムのロープでとめて、母さんのとこまで5分。

 

‥‥そんなワケで、母さんのとこに行ったら、あたしのお雛様を出しててくれた。小さいガラスのケースに入ったやつなんだけど、母さんと一緒に見るのは10年ぶりか、それ以上なので、何だかすごく懐かしくて、胸がジーンとした。一緒に五目寿司を食べて、くだらないおしゃべりをしてたんだけど、母さんが、あたしの小さいころのアルバムを出して来るから、ますますおしゃべりに拍車が掛かっちゃった今日この頃、母さんのとこは、あたしがコタツとストーブをプレゼントしたから温かいんだけど、今、自分のお部屋に戻って来たら、何も暖房がなくて、寒さが身にしみる。オマケに、今夜は雪になるらしい。でも、外にいる猫たちに比べれば、屋根もあるし、電気毛布もあるし、それに、何より、今夜は大好きな母さんの笑顔を見れたから、とっても温かい♪

 

 

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2005.03.03

Marikoちゃんの双眼鏡

金融庁が、時間外の株取引についての改正案を国会に提出して、今国会中に早急に通すことになった。その内容は、時間外であっても、ある一定割合以上の株を買う場合には、TOB(株式公開買付)と同じに、価格や数を公表しないといけない、と言うものだ。これは、もちろん、今回のライブドアのような会社が二度と出て来ないようにするためだけど、それにしても、いつもなら、何をやらせてものんびりしてるお役所なのに、このソッコーぶりは何だろう?

最低でも、今回のニッポン放送とライブドアの裁判の行方を見守り、その結論が出てから動き出すのが普通だろう。それに、すぐにこの法案が通ったところで、今さらライブドアの行なった取引を違法にはできないんだから、急ぐ必要なんかない。それなのに、金融庁のこのアセリ具合を見ると、これは、暗に、裁判所に対する金融庁の意思表示、言葉を変えれば、圧力ってことになる。ようするに、金融庁としては、今回のライブドアのやり方に対して、「現時点では違法ではないが、すぐにでも法改正を必要とするほど、極めて好ましくないやり方だ」って言ってるワケだ。そして、この金融庁の意思表示が、裁判に大きな影響を与えることは、誰の目にも明らかだろう。だいたい、金融庁にしたって、裁判に影響を与えようとする意図がなければ、こんなに急ぐはずがない。

水面下で動き回る政界、財界の越後屋たちと、ベッタリと癒着してるお代官様は、いったいどんな判決を下すだろう‥‥なんて、結果が分かってることをアレコレ言ってもつまらない。ただひとつ言えることは、現実の世界では、8時45分になっても、黄門様は現れないってことだけだ‥‥なんて思ってる今日この頃、皆さん、いつまで経っても里見浩太郎の黄門様って違和感を感じませんか?(笑)


‥‥そんなワケで、今回のハタ迷惑な騒動の主役、ピンクのセーターを着たイノシシ男のおかげで、一番得をしてるのが、何と言ってもNHKだろう。あれほど吊し上げられていたNHKなのに、国民の興味は、すでに、NHK→あびる優→ピンクのイノシシと、完全によそを向いてしまった。たとえば、ボクシングで言えば、相手の猛ラッシュに合い、ずっとガードして耐えてたのが、1ヶ月前のNHKで、今は、相手が打ち疲れて、手数が少なくなったって状況だ。

つまり、NHKにしてみれば、今が反撃のチャンスなのだ。ここで、今こそ、国民の信頼を回復するような攻撃を繰り広げて、日本テレビのあびる問題や、フジテレビのライブドア問題で、民放に嫌気が差し始めてる国民に、「やっぱりテレビはNHK♪」って再洗脳するチャンスなのだ。

そんなあたしの思いが通じたのか、それとも、あたしが毎日送り続けてたミニテポドンが効いたのか、NHKの「ふれあいホール」の中でのバニラムードの演奏する時間帯が、エンディングから、元の番組中盤に戻り、曲の最後までちゃんと見れるようになった。これは、一見、素晴らしいことだけど、よく考えると元に戻っただけだから、それほど喜ぶべきことじゃないかも知れない。だけど、視聴者からの声を平然と改ざんして放送してたエビジョンイル時代に比べると、少しは良くなって来た兆候とも言える。

「ふれあいホール」は、番組自体はぜんぜん面白くないので、毎日見てるのは、そのほとんどがバニラのファンだけだ。ようするに、番組には何も期待してなくて、大好きなバニラが見られればそれでいい、って言う、あたしみたいな視聴者だけで成り立ってる番組なのだ。だって、お昼って、若い人なら「笑っていいとも!」、おばさんなら「おもいッきりテレビ」、どっちつかずの人は「とってもインサイト」か「ワイド・スクランブル」を見るのが普通だろう。

だから、きっと、バニラの演奏をエンディングにしたことに対して、あたし以外にも、たくさんのバニラファンから苦情が届いたんだと思う。そして、今までのエビジョンイル体制だったら、まったく無視されたであろう視聴者からの声も、今や大切なお客様の声として、一応は目を通したり、対応したりしてくれるようになったんだと思う。

‥‥そんなワケで、今日の放送は、あたしみたいな Marikoちゃんマニアには、たまらない内容だった。毎日のクイズコーナーの解答者3人のうち、2人はレギュラーやゲストなんだけど、残りの1人は、バニラのメンバーが日替わりでつとめる。それが、今日はMarikoちゃんの番だった。それも、今日のレギュラーは、松本明子とカンニングの竹山って言う、まったく花のない2人なので、まるでMarikoちゃんのほうがメインのゲストみたいな感じだった。

それに、立ち位置も、Marikoちゃんが一番手前だったし、オマケに、クイズに正解したのも、Marikoちゃんだけだった。そのクイズって言うのが、ゲストの稲川淳二がコレクションしてるものは何でしょう?って言う問題で、ヒントとして、そのものの部分拡大写真が出された。何かの管の入り口のとこみたいな写真とか、黄色い大人のオモチャみたいな写真で、あたしにはぜんぜん分からなかった。

松本明子は、「ぼう遠鏡」(望の字が書けなくて、ずっと悩んでて、結局ひらがなで書いた)、竹山は、「水道管」、そして、Marikoちゃんは、「双眼鏡」って、フリップに書いた。そしたら、正解は、「双眼鏡」だった。正解したもんだから、Marikoちゃんはアップでたくさんしゃべったし、この前、双眼鏡が懸賞で当たったあたしとしては、まさに直球ド真ん中のネタで、Marikoちゃんが笑顔で持ってるフリップの「双眼鏡」って文字が、まるで、双眼鏡が当たったあたしのことを祝福してくれてるように感じた。

さらには、演奏の時間帯が番組の真ん中に戻り、エンディングでは、前みたいに4人並ぶようになったので、そこで何かやろうって考えたみたいで、エンディングの曲に合わせて、4人が変な振り付けを始めた。きっと、ちゃんと練習してなかったんだと思うけど、4人の動きがバラバラで、YuiちゃんとMarikoちゃんの手の向きが左右反対で、顔を見合わせて笑ったり、みんなでギクシャクしてて、すごく可愛かった。やっぱり、新メンバーの名前がWakaちゃんだから、ギクシャクしちゃうのは仕方ないだろう(笑)

‥‥そんなワケで、あたしは、今日の「ふれあいホール」も、バニラの演奏の部分だけを1本のVに編集したんだけど、それとは別は、番組全部を永久保存版として、残しておくことにした。ホントは、DVDにまとめたいんだけど、イマイチ使い方が分からないので、とりあえずはVのまま取っておこうと思う今日この頃、きっと、何日かしたら、コロッと忘れて、上から別の番組を重ね録りしちゃって、あとから「ぬわぁ~~~!」ってなりそうな予感がマンマンなのだ!なのだったら、なのなのだ!(笑)

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2005.03.02

きっこのマネーゲーム

今月は、10日過ぎまで入金がないので、この前、パチンコで増やしたお金で、それまで食いつなぐ予定だったのに、ペペロンチーノの病院代で、ミゴトに消えてしまった。正確に言えば、紙でできたお金は消えたけど、金属でできたお金は残ってるワケだから、ある意味、あたしのハンドパワーのタマモノかも知れないけど、それでも、リトル困った状態になった。ガソリンはカードで入れてるから大丈夫だけど、出先の駐車場代とか、電車で動く場合の電車賃とか、やっぱり、多少は持ってないとお仕事にも行けない。それで、とりあえずは、猫たちのご飯代として、何人かがカンパしてくれたお金が、猫貯金箱に2500円くらいあったから、そこから一時的に借りることにした。

そうすれば、全財産は3000円ちょっとになるから、これで何日かシノギながら、その間に次の手を考えるか、これを元手にして、ちょっと離れたパチンコ屋さんに行って、バレないようにセット打法をするか、カードで1万円だけキャッシングするか、大事なバッグを質屋さんに持ってくか、色々な選択肢が考えられる。ライブドアのイノシシ社長は、何百億円のマネーゲームを繰り広げてるのに、あの社長と同い年のあたしは、10日を3000円で暮らすために四苦八苦してる。でも、これも、一種のマネーゲームなのかも知れないから、クヨクヨするよりも、この状況を楽しもうと思う(笑)

だけど、今回は、食べ物だけは色々とあるので、すごく気がラクだ。さっき、冷蔵庫や棚をぜんぶ調べたら、金ちゃんラーメンが8個、マルちゃんの豚汁うどんが1個、シマダヤのたぬきそばが1個、サバの味噌煮の缶詰が2個、5本入りのチクワが1袋、タマネギが2個、長ネギが1本、にしき野って言うおせんべが1袋もある上に、これが何よりの強みなんだけど、珍しくお米がある。お米は高いから、ふだんはできるだけガマンしてるんだけど、この前、花粉症対策として、大量にカレーを作った時に、サスガにカレーだけを食べるワケに行かないので、5kgで1100円の古古米を買って、それがまだいっぱい残ってるのだ。その上、焼酎のお湯割りに入れるために買ったインチキ梅干しもいっぱい残ってるから、梅干しのおにぎりなら何個でも作れる‥‥なんて思ってる今日この頃、皆さん、おにぎりの中身は何がお好きですか?(笑)


‥‥そんなワケで、あたしは、ついでにお酒をチェキしてみたら、業務用の焼酎が2リットル、業務用の純米酒が2リットル、業務用の赤ワインが4リットルもある他に、トリスが1本とジンが1本あった。これなら、完璧だ。ようするに、10日間、食べ物とお酒は、何も買わなくても楽勝ってことだ。それから、タバコも、今、買い置きが3個と、吸いかけが半箱あるので、あたしは、1日10本くらいなので、これで7日は持つ。最悪の場合は、生活の知恵として長めのシケモクをコーヒーの空き瓶に溜めてるので、外では普通のタバコ、お家ではシケモクスモーキングってことで、7日ぶんのタバコを10日ぶんに水増しすることができる。

だから、手持ちの3000円は、すべて移動費などに使えるので、考えてみたら、別に大したマネーゲームでもなく、ふだんと変わらない生活ができそうだ。な~んだ、つまんない。せっかく、「ココリコ黄金伝説」みたいに、面白い生活ができると思ったのに‥‥(笑)

それにしても、「ココリコ黄金伝説」も、「ココリコミラクル」も、ココリコの冠番組なのに、両方とも、ココリコって必要ないように思う。「ココリコミラクル」のほうは、つまらないコントにちょこっとは出てるけど、「ココリコ黄金伝説」のほうは、何の役目もしていない。それどころか、あのスタジオに並んでる久本雅美とか榊原郁恵とかも、全員、必要ないような気がする。主役は、あくまでも、色んなことにチャレンジしてる、よゐこの濱口や森三中の村上なんだし、それだって、ちゃんとチャレンジしてるんじゃなくて、ぜんぶヤラセやシコミだってことは公然の事実なんだから、そんなものに対して、改めてスタジオの雛壇に座ってるタレントたちにコメントさせても、見てるほうはシラケるだけだ。スタジオに並んでるタレントたちは、みんな、各チャレンジの裏側を知り尽くしてるのに、どいつもわざとらしく、「良くがんばった」だの「感動した」だの、シラジラしいのにも保土ヶ谷バイパスだ(笑)

でも、あんな嘘っぽい対決よりも、今はフジテレビとライブドアのガチンコ対決のほうに、国民の目が向いている。テレビに映るのが大好きなイノシシ社長は、昨日は、自分のセミナーの会場にまでテレビカメラが入ることを許可してた。でも、その条件として提示したのかは知らないけど、定員100人のところに、たった60人しか集まらず、半分は空席だったセミナーなのに、参加者を全員、前のほうに詰めて座るように指示して、その部分だけを撮影させて、空席が映らないようにした。さらに、「1人84000円と言う参加費にも関わらず、定員100人のところ、ほぼ満席で~」などと、事実に反するヤラセ報道までさせる始末で、カッコつけたがりの性格が丸出しだった。

「ボクは淡々とした人間ですから。」「ボクは感情のない人間ですから。」って言いながら、仙台の野球チームが楽天に決まった日の夜、仙台の牛タン屋さんで生ビールをガブ飲みし、店内のテレビに映った楽天の三木谷社長の顔を睨みつけ、「あの野郎!うまくやりやがって!」って言ったイノシシ社長。誰よりも欲が深く、誰よりも嫉妬深く、誰よりも虚栄心の強いイノシシ社長。

昨日のテレビ朝日の「ワイド・スクランブル」で、デーブ・スペクターが、「堀江社長は、今まで色々とキレイゴトばかり言って来たけど、そろそろボロが出て来た。結局、あの人のやりたいことは、新しいメディアの確立でも、お互いの発展でもなく、ただの金儲けと、ステイタスを手に入れて自己満足したいだけ。」「アメリカでは当たり前のやり方だとか言ってるけど、そんなのはまったくの嘘。アメリカでこんなアンフェアなやり方をしたら、周り中から潰される。」って、イノシシ社長のことをボロクソに言ってた。

TBSの「ウォッチ!」では、ラサール石井が、「野球の時もそうだったけど、堀江さんには、志ってもんがまったくない。」「お金のことしか興味のない人。」と、バッサリと斬り捨てた。

それどころか、イノシシ社長自身、自分のホームページ上で、自分の片腕だとか言う社員と対談形式の放送をしてて、今回の買収の本当の目的について、「(別にこれと言った目標などなくて)取りあえず、ナンバーワンになってみっか、って感じ」ってポロッと言っちゃった自分の片腕に対して、「まあ、そうだけど、今は(そう言うことを言うのは)やめときましょう。」って言って、慌てて笑ってゴマカス一幕もあった。

裁判まで起こし、「将棋で言えば、すでに詰んでいる状態だ。」と豪語し、まるでケンシロウの「お前はすでに死んでいる。」みたいに、余裕マンマンのイノシシ社長だけど、ホントにそう思ってるんなら、世の中の仕組みが何も分かってないお子ちゃまってことになる。こんな前例を作ってしまったら、いつ潰れてもおかしくないような、イキオイだけのベンチャー企業が、経営のノウハウも分からない畑違いの大企業に対して、次々とゲーム感覚で外資に頼った買収を仕掛け、ニポンの経済はメチャクチャになる。買収を怖れて、上場を取りやめる企業も続出し、あらゆる株価が暴落し始める。

ニポンの司法が、国民のための判決をしたことなど、歴史上、数えるほどしかない。企業絡みの大きな裁判のほとんどの判例は、大企業や政治家が有利になるようなものばかりで、そこには、正義なんかない。つまり、先にどちらを勝たせるのかが決まっていて、前もって決まっている結論に対して、裁判官が理屈をあとづけしてるだけなのだ。企業の公害で苦しんでいる国民の訴えにすら、耳を貸さないような裁判所が、一部の株主なんかに多少の不利益が生じるってくらいで、大企業のフジテレビが不利になるような結論を出すはずがない。

先日のグラミー賞では、去年の6月に亡くなったレイ・チャールズの遺作アルバム、「ジーニアス・ラブ」が、8冠を制覇した。ハッキリ言って、もっと売れたアルバムや、もっと活躍したアーティストが、たくさんノミネートされてたのに、この結果だった。これは、他のアーティストたちは、来年以降にも受賞のチャンスがあるけど、死んでしまったレイ・チャールズは、これが最後の受賞のチャンスだったからだ。だから、故人に対するリスペクトの意味からも、これは、最初から決まっていたデキレースだったのだ。その上、このご相伴に預かり、そのあとのアカデミー賞でも、レイ・チャールズの伝記映画、「レイ」で、レイ役を熱演したジェイミー・フォックスが、主演男優賞を受賞した。これだって、他にもっと優秀な主演男優は何人もいたから、もしも、レイ・チャールズが亡くなっていなければ、決して受賞できなかっただろう。

これが、世の中ってもんだ。大きな賞や裁判の判決など、すべては、先に結果が決まっていて、あとからツジツマ合わせの屁理屈をくっつけるだけ。そして、その屁理屈が、民衆を納得させられれば、今回のグラミー賞やアカデミー賞みたいに民衆に受け入れられ、納得させられなければ、ブーイングをあびる優ってだけなのだ(笑)

‥‥そんなわけで、多くの政治家がフジテレビ側につき、水面下では、ものすごい政治的圧力が発生してるって言うのに、ただでさえ強いものに巻かれまくってる裁判官が、どんな判断を下すのかなんて、グラミー賞やアカデミー賞の結果よりも明らかだ。こんな当たり前のことも分からずに、「将棋で言えば、すでに詰んでいる状態だ。」なんて調子に乗ってるイノシシ社長は、ファッションセンスだけじゃなく、世の中の常識も欠けているような今日この頃だけど、あたしは、10日を3000円で暮らすって言うマネーゲームで忙しいから、とりあえず、あたしとしては、デブがピンクのセーターを着るのだけやめてくれれば、あとは、すべて許す!(笑)

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2005.03.01

ペペロンチーノ

今朝、猫たちにご飯をあげに行ったら、ぺペロンチーノの様子がおかしかった。他の子たちは、みんなパクパクご飯を食べてるのに、ぺぺだけは少し離れたとこにいて、近づいて来る気配もない。それで、様子を見に行ったら、その場にペタンと腹ばいになって、何だか苦しそうな顔をした。「どうしたの?ぺぺ!」って言って、背中を撫でても、そのまま動かない。とにかく、ヒザの上に抱き上げて、体の隅々まで調べたけど、どこにも外傷はなかった。

もともと、おとなしい性格のぺぺは、あんまり大きな声では鳴かない子だけど、それでもお腹がペコペコの時とかは、あたしの脚に体をすり寄せながら、「ナオ~ン!ナオ~ン!」って鳴くし、ブラッシングすれば、気持ち良さそうに、「ゴロゴロゴロゴロ‥‥」ってノドを鳴らす。でも、今朝は、ひと声も出さないで、目をぼんやりさせて、グッタリした感じだった。

あたしは、お仕事に行く時間が迫ってたので、一緒に猫たちの世話をしてるグループのひとり、マンションの1階の奥さんに、ぺぺのことを知らせて、それからお仕事に行った。今日は、本番じゃなくて、打ち合わせだけだったので、往復の時間を入れても4~5時間くらいの短い外出だったんだけど、それでも、行きの運転中も、打ち合わせ中も、帰りの運転中も、ずっとぺぺのことが心配だった。それで、あたしは、駐車場に車を入れて、そこらをグルッと見回してから、すぐに1階の奥さんのところに、あれからどうだったかを聞きに行った。そしたら、あのあと、しばらく様子を見てたら、ムクッと起き上がって、どこかに歩いて行ったって言われた。

奥さんは、「ワリと元気そうに歩いてたから、心配いらないと思うけど‥‥」って言ってたけど、あたしはやっぱり心配で、何だかイヤな胸騒ぎがして来たので、ぺぺを探すことにした。名前を呼びながら、いつもみんなが集まってる場所や、日向ぼっこをしてる場所、爪とぎをする場所を順番に見て行った。でも、みんなが集まってる場所には誰もいなくて、日向ぼっこの場所にはハナコとマックスがいただけで、爪とぎの場所にはジジがいただけだった。それから、猫たちの通り道を探して回ったら、ブロック塀の上にマイケルがいて、最後に遊歩道の植え込みを見に行ってみたら、カルボナーラと一緒に、ぺぺがいた。

ぺぺは、やっぱりグッタリしてて、冷たい土の上に、斜めにペタンと寝ていた。カルボナーラは、元気のないぺぺのことを心配して、クンクンと匂いを嗅いだり、ペロペロと舐めたりしてた。あたしは、すぐにぺぺを抱き上げて、そのまま早足でマンションに戻った。お部屋に入り、ぺぺをバスタオルでくるんで、猫用のキャリーバッグに入れて、駐車場へ下りて、車の助手席に乗せた。

それから、1階の奥さんに、ひと声かけてから、急いで車を発進させた。あたしの信頼してる動物病院は、ちょっと離れたとこにあって、道が空いてても30分くらい掛かる。それが、夕方の渋滞の時間だったから、ヘタすると1時間くらい掛かっちゃうかも知れない。野良猫たちは、車に乗り馴れてないので、あんまり長い時間乗せてると、ものすごいストレスになる。だから、できるだけ早く着くように、渋滞してる幹線道路は避けて、裏道をクネクネと進んだ。運転しながらケータイを掛けるのは違反だけど、そんなこと言ってられないから、あたしは動物病院に電話して、状況や到着予想時間を伝えながら、必死に運転をした。ぺぺは、車の振動やエンジンの音が怖いみたいで、ずっと低い声で鳴き続けてる。その鳴き声が、あたしの不安と焦燥感を加速させる。

何とか40分ほどで病院に到着したんだけど、待合室には、犬を抱いた奥さんが順番を待っていた。そしたら、先生が出て来て、その奥さんに、あたしの事情を説明してくれて、順番を代わるように言ってくれた。その奥さんの犬は、病気じゃなくて、予防注射を受けに来てただけなので、快く代わってくれて、涙が出るほど嬉しかった。

治療台に寝かされたぺぺは、俎板の上の鯉みたいな状態で、怖い車から降りて安心したのか、動く元気もないほど具合が悪いのか、もう諦めてるのか、グッタリと横になってる。先生は、まず、お腹や背中を触って、「たぶん、尿道結石で、オシッコが溜まってるんでしょう。」と言って、レントゲンを撮った。そして、「大丈夫!すぐにラクになるからね!」ってぺぺに声を掛けながら、麻酔か何かの注射をして、オチンチンに細い針みたいな管みたいなのを入れた。そしたら、用意してた容器がいっぱいになるほど、溜まってたオシッコが出た。

先生が言うには、猫は24時間オシッコが出ないと、尿毒症になって、最悪の場合は死んじゃうこともあるらしい。それで、ぺぺの場合は、すごく重症で、あと何時間か遅かったら、危なかったって言われた。それまで、心配で心配でオロオロしてたあたしは、コトの重大さに、さらに驚いて、先生に、「もう大丈夫だから、安心してください!」って言われて、肩をポンッて叩かれ瞬間、緊張の糸がほどけて、涙が止まらなくなった。

ぺぺは、さっきまでの様子が嘘みたいに、自分の力で治療台の上に立ち上がって、自分の手をペロペロと舐めてた。お薬をもらって、先生と助手の女性に何度もお礼を言って、それから、順番を代わってくれた奥さんにもお礼を言ったら、その奥さんが、「良かったね!」って言ってくれて、その言葉に、また涙が出た。そして、持ってるお金でお会計が足りるか心配だったけど、何とかギリギリで足りて、その点でも涙が出た(笑)

・・・・そんなわけで、ちょっとバタバタしてたので、この日記のアップが遅くなっちゃった今日この頃、今、ソファーの上では、たっぷりとお水を飲んで、ご飯を食べたぺぺが、安心しきった顔をして、グッスリ眠ってる。先生は、もう外に放しても大丈夫って言ってたけど、今夜だけは、一緒にいたい。

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