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2005.03.13

最後に置くもの

10日間を3000円で暮らすって言う、一見、厳しそうに見えるけど、実はそうでもないような、まるで、劇団ひとりの「桑田佳祐の歌マネ」みたいに中途半端な、あたしのチャレンジ、「ココキッコ黄金伝説」は、ようやく昨日で終わった。昨日のお昼過ぎに、パソコンで口座をチェキしたら、やっとギャラが振り込まれてたのだ。3月3日には、材料費を800円もかけて五目寿司を作ったりしたのに、残金500円以上も残してのフィニッシュと言う快挙を成し遂げたあたしは、ベランダに出て、ランコムのマスカラを空へ突き上げ、「やったどぉ~~~!」とオタケビを上げた。

午後から、軽い足取りで銀行へ行こうと思ったんだけど、しばらく前から、持病の腰痛がひどくなり始めてたので、ビミョ~な足取りで銀行へと向かい、2万円だけ下ろした。久しぶりに、お財布に1万円札が入ったワケだけど、それにしても、あたしのお財布の中身って、常にお財布の値段以下だ。やっぱり、お財布の値段よりは、多く現金が入ってないと、なんだか身分不相応なお財布を持ってるような紀文のハンペンになる。

とにかく、そろそろ腰痛も限界なので、その足で整体の治療院へ行き、腰と背骨を診てもらった。けん引とマッサージで、ずいぶんラクになったので、あたしは、チャレンジ成功を祝って、スーパーへ寄って少しだけ散財することにした。「散財」なのに「スーパー」ってとことか、「散財」なのに「少しだけ」ってとこが、四畳半で飲むブルーマウンテンのような、中古車に入れるハイオクのような、負け犬が身につけるブランド品のような、なんとも言えない哀愁が漂う今日この頃、皆さん、イカフライはお好きですか?(笑)


‥‥そんなワケで、あたしは、つい、イキオイで書いちゃったけど、「負け犬が身につけるブランド品」って、あたしのことじゃん!(笑)‥‥なんてのもはさみつつ、スーパーで何を買ったかって言うと、100円で6枚入りのイカフライと、100円で4本入りのマルハの魚肉ソーセージと、ヤマザキのコッペパンのジャム&マーガリンと、巨大なビックル、ビッギーと、大好物のエイヒレを買って、あと、自販機でタバコを1個買って、約1000円ほど散財した。

あたしは、チャレンジ生活中は、お昼ごはんが出ないお仕事には、梅干おにぎりを作って持って行き、お昼ごはんが出るお仕事では、余ったお弁当やお茶をもらって帰って来るって言う、まるで、石井光三社長みたいなことをやってた。そして、お家では、ご飯か金ちゃんラーメンを食べてたので、お米、お米、ラーメン、お米、お米、ラーメンって感じの生活だったので、とにかく、パンが食べたかった。それで、スーパーから帰って来て、ヤマザキのコッペパンとビッギーで、ちょっと遅めのトレビア~ンなランチを済ませてから、ネコ貯金箱に、借りてた2500円を返して、夜までお昼寝した。

「夜までお昼寝」って言うのは、徹夜で内職しようって自分自身に言い聞かせるための布石であって、ホントのとこは、日記を書くのに1時間、ドラクエ7を4時間やって、内職は2時間しかやらなかった。ちなみに、ドラクエ7は、やっと最後のボスを倒すとこまで来たんだけど、今のレベルで戦いに行っても、どうせソッコーで全滅しちゃうだろうから、セコセコとレベルアップをしてるとこだ。5人のメンバーのうち、好きな4人でパーティーを組める状態なんだけど、ダーマの神殿に名前を変えに行って、自分を「レイナ」、女戦士を「リナ」、伝説の勇者を「ナナ」、オオカミ少年を「ミーナ」、マリベルって女の子を「アキ」って名前にしてみたら、何が何だか分からなくなった(笑)

‥‥そんなワケで、一夜明けた今日、朝のワイドショーをボケーッと見てたら、岡部幸雄って言う有名な競馬の騎手が引退するって言うニュースをやってた。あたしは競馬のことは分からないんだけど、なんでも、38年間も騎手をやってたベテランで、通算2943勝と言う成績は、JRAの最多勝記録だそうだ。

でも、競馬のことを知らないあたしから見ると、38年もやって来たのなら、あと2年がんばって、ちょうど40年になってから引退すればいいのに‥‥とか、2943勝もしたのなら、あとちょっとがんばって、ちょうど3000勝してから引退すればいいのに‥‥とか思ったりしたんだけど、色々とあるんだろう、都合とか(笑)

番組では、岡部騎手が引退することを「長い騎手生活のムチを置いた」って表現してた。これは、小説家や新聞記者が、執筆をやめることを「ペンを置く」って言うのと同じだと思うんだけど、それなら、SMの女王様が引退する時も、「ムチを置いた」って言うんだろうか?(笑)

たとえば、「ニポンの不夜城、新宿歌舞伎町に君臨したSMのエリカ女王様が、38年間の調教生活を終え、静かにムチを置いた‥‥」って感じになる。

それにしても、ムチを商売道具にしてるのなんて、競馬の騎手と、SMの女王様と、ドラクエ8のゼシカくらいだから、他の職業の人が現役を引退する時は、それぞれ別のものを置く。有名なところでは、山口百恵が引退した時のことを思い出す人も多いだろう。引退コンサートで、最後の歌を歌い終えた山口百恵は、ステージの中央に静かにマイクを置いた。

でも、あたしは見てないから、イマイチ実感がない。あたしの場合は、清水ミチコがモノマネで、山口百恵の引退のシーンをやったのを見ただけなので、それなりの感動しかない。でも、ペンを置いたりムチを置いたりって言うのは、言語表現的なことだけど、山口百恵の場合は、実際にマイクを置いたんだから、当時としては、なかなか凝った演出だったんだと思う。

‥‥そんなワケで、あたしも、いつか今のお仕事をやめる時が来たら、静かに何かを置いて、自分の気持ちにケジメをつけたいと思う。だけど、あたしの場合は、あまりにも道具が多すぎて、これひとつって言うものを選べない。「静かにパフを置いた」「静かにシャドウチップを置いた」「静かにコットンを置いた」「静かにチークブラシを置いた」‥‥どれもイマイチだ。だからって、「静かに化粧道具を置いた」ってのもイタダケナイし、う~ん、どうしよう‥‥なんて言いつつも、「ま、やめるまでに考えとけばいいか!」‥‥なんてマトメちゃった今日この頃なのだ(笑)

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