世界で初めて
今日、3月26日付けの時事通信によると、ニポンの南極観測隊は、海氷下を泳ぎながら、エサのオキアミ追いかけるペンギンの撮影に、世界で初めて成功したらしい。「世界で初めて」って言われると、なんだかそれだけでスゴそうに感じるけど、あたしは、「世界で初めて」の中にも、スゴイのとスゴくないのがあると思う。中国人とかインド人とかに多いけど、何100kmもの距離を何100日もかけて這って進んだとか、大きな甕(かめ)に水を入れて、一滴もこぼさずに山に登ったとか、そう言う感じの、バカらしくて誰もやらないようなことをやって、それで、「世界で初めて成功した」とか言ってるパターンが、世の中にはいっぱいある。こう言うのって、そんなバカげたこと、今まで他にやる人がいなかったから「世界で初めて」なだけで、K-1の選手とか、オリンピックのアスリートとかに同じことをやらせたら、絶対に、そいつよりもいい記録を出すはずだ。
でも、いくら、あとからいい記録を出して、そいつの記録を塗り替えたって、ギネスブックには名前が載るだろうけど、「世界で初めて」にはなれない。「世界で初めて」は、あくまでも、最初にやった人なのだ。だけど、こう言うような、バカらしくて今まで誰もやらなかったこと、誰かに簡単に記録を塗り替えられるようなことの場合は、いくら「世界で初めて」って言われても、別に、そんなにスゴイことだとは思えない。やっぱり、今までに色んな人たちがチャレンジして来たのに、誰ひとり成功できなかったジャンルで、初めて成功してこそ、胸を張って、「世界で初めて」って言えるんだと思う。たとえば、世界で初めて飛行機を作って空を飛んだとか、世界で初めて北極点に到達したとか、世界で初めてエベレストの頂上に昇ったとか、こう言うのだったら、ホントの意味での「世界で初めて」だと思う。
で、ペンギンの話に戻るけど、ペンギンが泳ぎながらオキアミを食べるところを映像に記録するのって、どうなんだろう? もしかしたら、ものすごく大変なことかも知れないし、今までに色んな人たちがチャレンジしたのに、ことごとく失敗して来たのかも知れない。だから、何も知らないあたしなんかが、こんなことを軽々しく言ったら悪いと思うんだけど、なんか、そんなにスゴイこととは思えない今日この頃、皆さん、どう思いますか?(笑)
‥‥そんなワケで、このペンギンの捕食の映像なんだけど、いったいどんなふうに撮影したのかって言うと、これが、また、笑っちゃいけないんだろうけど、その絵を想像すると、あまりにも可愛くて、おかしくて、思わず笑っちゃう。なんと、捕まえたペンギンの背中に、小型の水中デジタルカメラをガムテープで貼りつけて、海に放して、捕食を終えて氷の上に上がって来たところをまた捕まえて、カメラを回収したんだって!
あたしは、ランドセルみたいにカメラを背負ったペンギンを想像しちゃって、もう、可愛いいのとおかしいのとで、笑いがとまらなくなった。それにしても、ガムテープなんかで貼りつけたら、剥がす時に羽毛が抜けちゃうんじゃないのかな? それよりも、ちゃんと、手みたいなヒレみたいな羽があるんだから、ペンギンの大きさに合わせたランドセルを作って、きちんと背負わせればいいのに。そしたら、もっともっと可愛くておかしくなるのに(笑)
だけど、南極観測隊の人たちは、あたしを笑わせるためにこんなことをしてるんじゃなくて、ちゃんとした研究のためにやってるワケで、「今後、撮影データが増えれば、海氷下のオキアミの分布や、ペンギンの詳しい行動が明らかになる。」って言って、極めてマジメに取り組んでる。当たり前だけど。
でも、こんな単純で原始的な方法で撮影して、「世界で初めて成功した」って言われても、あたし的には、世界で初めて飛行機で空を飛んだほうじゃなくて、どっちかって言うと、バカらしくて誰もやらなかったほうの「世界で初めて」感が強いんだけど、どうなんだろう? だって、いくら何でも、背中にカメラをガムテープで貼りつけるなんて、お笑い芸人にCCDカメラ付きのヘルメットをかぶせて、バンジージャンプをやらせるのと、発想的には大差ないじゃん。
もしも、あたしが、南極観測隊の隊員だったら、絶対に、羽毛にもやさしい上に、可愛さやおかしさも兼ね備えた、「ランドセル型カメラ」を開発して、ペンギンに背負わせてたと思う。それで、捕食の映像が撮れれば、研究データとして価値があるだけじゃなくて、「世界で初めて、ペンギンにランドセルを背負わせた人」ってことになるから、これなら、世界で初めて飛行機で空を飛んだほうのジャンルに入れる‥‥ワケないか(笑)
‥‥そんなワケで、この「世界で初めて」の映像は、南極観測隊のお手柄って言うよりも、ペンギンのお手柄のような気もするんだけど、まあ、それは置いといても、やっぱり、ペンギンが泳ぎながらエサを食べてる程度の映像じゃ、「おおっ!」って言うほどの衝撃はない。同じ水中での捕食映像でも、たとえば、ネス湖でネッシーがエサの小魚を追いかけてるとこの撮影に成功したとかだったら、文句なしにスゴイことだと思うし、さらには、ネス湖のほとりで、ネッシーがネスカフェを飲んでくつろいでるとこなんかを撮影しちゃった日には、ノーベルナントカ賞は間違いないだろう。
でも、ノーベル賞よりも、その映像をネスレ株式会社に売り込んだほうが、CM用として、高い値段で買い取ってくれそうな気がする。ノーベル賞の賞金って、約1億3000万円って言われてるけど、実は、これって、ロト6と同じような方式になってる。つまり、その部門の受賞者が、たった1人だったら、1億3000万円は丸々もらえるんだけど、2人の場合は、半分ずつ分けることになるのだ。おまけに、3人以上になると、きちんと人数で割るんじゃなくて、その功績によって、分配に差をつけられる。
2002年に、小柴博士がノーベル物理学賞、島津製作所の田中さんがノーベル化学賞を受賞したけど、あの時は、小柴博士の他に、アメリカのジャコー二博士とデービス博士も物理学賞を受賞してて、田中さんの他に、スイスのビュートリッヒ博士とアメリカのフェン博士も化学賞を受賞してた。それで、物理学賞では、一番功績を認められたジャコー二博士が、1億3000万円の半分をもらい、残りの半分を小柴博士とデービス博士が分けたのだ。化学賞のほうも、一番功績を認められたビュートリッヒ博士が半分をもらい、田中さんとフェン博士は残りを分けた。つまり、同じノーベル賞でも、その部門の受賞者数や功績によって、もらえる賞金は大きく違って来るのだ。
もちろん、賞金のために研究をしてるワケじゃないだろうけど、同じ研究結果なのに、たまたま受賞者の多い年だったら、2000万円とか3000万円になっちゃうし、たまたま他に該当者がいない年だったら、1億3000万円を1人占めできる。これって、一種のギャンブルだ。それだったら、ネッシーがネスカフェを飲んでる映像が撮れたアカツキには、ネスレ株式会社に売り込んだほうが、やっぱり確実だろう。
それにしても、ビュートリッヒ博士だのジャコー二博士だの小柴博士だの、偉そうな「博士」ばっかりの中で、普通のサラリーマンの田中さんが受賞したので、ニポン中が祝福ムードになったことは記憶に新しい。そう考えると、「博士」ってつかない田中さんが受賞したことのすごさもさることながら、「博士」ってついてるクセにノーベル賞をもらえない人たちが、何だか情けなく思えて来る。
たとえば、浅草キッドの水道橋博士だ。肉体で笑いを取るしか芸のないたけし軍団の中にいて、唯一、熱湯に飛び込まなくても、しゃべりだけで笑いが取れる知性派芸人なんだし、何と言っても、芸名に「博士」ってついてるんだから、ノーベル賞のひとつくらい、ポンと取ってみて欲しい。
‥‥そんなワケで、最近、ライブドアのイノシシ社長のフォローをするフリをしつつ、ホントのところは、この騒ぎに乗じて小銭を稼ぎたいだけなのが丸見えの、小飼弾(こがい・だん)とか言うサスペンダーデブを良く見かける。何でも、元ライブドアの社員で、イノシシの側近だったとか言うことをウリにしてて、トンチンカンなイノシシ擁護を繰り返してるヒゲ男だ。太ってるクセに、声が高くてデカくて、とにかくウザイ。それにしても、ベルトもできないほど腹が出てるクセに、良く、恥ずかしくもなくテレビに出て来られるもんだ。どうして、イノシシにしても、この男にしても、ライブドア関係の男って、自分の体型を客観的に見ることができないんだろう?
小飼弾って、色んなワイドショーにシャシャリ出て来るのはいいんだけど、何を質問されても、「そんなこと聞かれても、ボクは堀江さんじゃないんだから、分かりませんよぉ~!」って言って、周り中の失笑を買いまくってる。他の出演者たちは、「元・堀江の側近」とか言いながら、あまりにも使えないこの男に対して、完全に持て余し気味で、「分かりません、分かりませんって、お前は小学生かよ!」「分からないなら出てくんなよ!」と、ツッコミ放題だ。そんなある日、汐留にある某テレビ局の本番前のスタジオでのこと、そんな、どうしようもない男、小飼弾に対して、水道橋博士は、たったヒトコトで簡単に片付けちゃったのだ。
「え? 小飼さん? ああ、あの空気の読めない人ね。」
このセリフには、その場にいたスタッフを始め、何人かの出演者まで、全員が爆笑した。そして、ちょうどみんなの笑いが収まったところに、小飼弾、本人がやって来ちゃったもんだから、またまた大爆笑。でも、サスガ、空気の読めない男だから、まさか自分のことを笑われてるなんてミジンも思わずに、高くてデカい声で、「おはようございま~す!」と来たもんだ(笑)
‥‥そんなワケで、この水道橋博士の素晴らしい発言に対して、あたしは、ノーベル・ナイスコメント賞をあげたいと思うし、モノはついでだから、葉加瀬太郎にも、ノーベル・ヘアスタイル賞をあげたいと思う今日この頃だけど、賞金は払えないから、代わりに、世界で初めての、小さいきっこたちのスペシャルチアダンスで祝福しちゃうから、それでカンベンして欲しい(笑)
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