« ザリガニの日 | トップページ | タイガー&ドラゴン »

2005.05.14

13日の金曜日の黒猫

12
今日は、「13日の金曜日」だからなのか、まるで週刊現代の三流芸能記者が書くデタラメなパクリ記事みたいに、ヤルことナスことズレちゃって、どっと疲れが出た。まず、朝、出かける時に、サンプルでもらったピンクシュガーって言うイタリアの香水をつけてみたんだけど、それが、あまりにも甘ったるくて、帰って来るころには、匂いで気持ち悪くなっちゃった。両手首のミャクのとこにチョンチョンってつけて、あと、首スジにチョンチョンってつけただけで、最初はそうでもなかったんだけど、時間が経つにつれて甘ったるい香りが湧き出て来て、半日もしたら、船酔いしたみたいに気持ち悪くなった。

そして、帰って来てから、とにかく香水を落とそうと思って、シャワーをあびる優と思って、ハダカになってバスルームに飛び込んだんだけど、そこで、バスタブがちょっと汚れてることに気づいた。それで、ついお掃除を始めちゃったんだけど、お風呂のお掃除って、やり始めると、だんだんエスカレートして来る。最初は、バスタブの中だけのつもりが、風呂釜の中だのタイルの目地だのってキリがなくなっちゃって、気がついた時には1時間半も経ってて、その間、ほとんど頭を低くした体勢だったので、余計に気持ち悪くなった。

それで、ホントは10分ほどでサクサクッと済ませるはずだったシャワーが、1時間半もの大掃除になっちゃって、出て来てから、ちょこっとネットで芸能ニュースをチェキしたら、ナナナナナント、「真矢&石黒、挙式」って言う見出しを見つけた。それで、あたしは、真矢みきと石黒賢が結婚したのかと思ってビックルを一気飲みしたのに、記事を見てみたら、元ルナシーのドラムの白ブタと、元モーウザイ娘の下半身デブが、入籍から5年目にして挙式をしたって言う、太陽系のすべての知的生物が誰ひとりとして興味のないクソニュースだった。その上、時計を見たら、6時40分‥‥「ゲゲェ〜! 楽しみにしてたケロロ軍曹を見逃したぁ〜!」ってことになっちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしでありますか?(笑)


‥‥そんなワケで、占いとか、迷信とか、そう言った非科学的なものは、いっさい信じないあたしだけど、そう言ってるワリには、「13日の金曜日」とか「仏滅」とかは、ケッコー気にする。でも、これは、ブライダルのお仕事をやってる関係上、仕方ないことなのだ。それで、あたしの場合は、本心では、こんなバカげたことは信じてないけど、これらをうまく利用している。

たとえば、今日みたいに、良くないことがいくつか起こった場合に、それを「13日の金曜日」とか「仏滅」とかのセイにしちゃうのだ。香水のセレクトを間違えて気持ち悪くなったのも、ウッカリしてケロロ軍曹を見逃しちゃったのも、両方とも、ホントはあたしの責任だし、「真矢&石黒、挙式」を真矢みきと石黒賢だと思い込んだのも、あたしの早トチリだ。だけど、これらを自分のセイにしないで、「13日の金曜日」のセイにする。そうすれば、気分的にラクになれる。

つまり、お肌の調子が悪くて、ファンデのノリがイマイチでも、お仕事でミスしても、見たかった番組の録画を忘れても、その日が「仏滅」だったとしたら、それはあたしのセイじゃなくて、「仏滅」のセイなのだ。だけど、お肌の調子が良くて、お化粧のノリがバッチリだったり、お仕事で大成功したり、すべての番組をソツなく録画できてたりしたら、たとえ、その日が「大安」だったとしても、それらは「大安」のオカゲじゃなくて、それは、「あたしの努力のタマモノ」なのだ(笑)

コトワザ、迷信、言い伝えなど、色んなものがあるけど、これらの中には、科学的にも理に適ってるものもあれば、まったくのデタラメもある。たとえば、「猫が顔を洗うと雨になる」って言うのは、実際に、猫のヒゲって、大気中の湿度を敏感に感じるから、雨が近づいて来ると、ムズムズして来て、やたらと顔を洗うようになる。だけど、すべての猫がそうかと言うと、そうでもなくて、猫によって違う。ふだんから身づくろいを欠かさないマメな性格の猫なら、雨が降ろうが降るまいが、いつでも顔を洗ってるし、ふだんから大ザッパな性格な猫なら、雨どころか、ヒゲにクモの巣がついてても、そのままにしてるような猫もいる。それに、最近では、虚勢や避妊手術をして、外には絶対に出さず、狭いマンションの部屋の中だけで、まるで、無期懲役の囚人のように飼われてる気の毒な猫たちも多いから、そう言う猫たちは、野生の本能が無くなってしまい、本来の猫としての機能が働かなくなってしまう。だから、自分の飼ってる猫だけを見て、「猫が顔を洗うと雨になる、なんて嘘だ」と思ってる人は、アンタの飼い方に問題があるのだ。

こう言った、科学的にも証明されてるコトワザとは違って、完全に迷信の部類に入るのが、「目の前を黒猫が横切ると不吉なことが起こる」ってヤツだろう。なぜか知らないけど、「黒猫」は不吉なものだと思われてた時代があって、中世のヨーロッパでは、キリスト教の一派であるピューリタンが、「魔女狩り」と一緒に、「黒猫狩り」も行なって、黒猫は片っ端から火あぶりにされたのだ。まあ、魔女と言えば、黒猫を連れてるのが定番だから、魔女かも知れないって言う噂の立った人間でさえも焼き殺してしまった時代なんだから、黒猫を殺すことなんか屁でもなかったんだろう。「魔女の宅急便」のキキだって、黒猫のジジを連れてるし、魔女と黒猫ってのは、何世紀も前から、フィレオフィッシュとポテトみたいに、セットだったんだろう。

でも、ニポンでは、「目の前を黒猫が横切ると不吉なことが起こる」って言いつつも、黒猫は「福を呼ぶ猫」とも言われてる。たとえば、招き猫は、右手を上げてるのが「商売繁盛」、左手を上げてるのが「千客万来」って言われてるけど、その他にも、色んな招き猫があって、黒い招き猫は「病魔退散」なのだ。だから、長く病気を患っている人にとっては、黒猫は「不吉」どころか、幸運の神様になる。また、地方によっては、黒猫は繁栄や子宝の印とされていて、長いこと子宝に恵まれなかった夫婦の家の庭に、ある日、黒猫がやって来て、魚をあげたところ、めでたく子供を授かった、なんて言う話も残っている。

あたしは、猫なら何でも好きだけど、外見だけでランクをつけるとしたら、一番好きなのが黒猫で、嫌いなのがペルシャとかチンチラとかの、顔がつぶれてるタイプの毛の長い猫だ。猫の外見的な魅力って、やっぱり、あの滑らかな毛並み、猫科の動物特有の体のラインであって、座敷犬と変わらないようなペルシャ猫には、猫の魅力を感じない。

それで、あたしは、黒猫は大好きだけど、だからって、もしも飼うとしても、何匹も飼いたいとは思わない。たった1匹だけ、それこそ、キキとジジみたいな関係を築いて、ずっと仲良く暮らしたい。でも、現実的には無理な話で、その黒猫がオスでもメスでも、年頃になればパートナーを欲しがるワケだし、かわいそうな手術をしてまで、1匹だけを飼い続けるなんて、そんな、人間の都合を押し付けるようなことは絶対にできない。だから、もしも黒猫を飼ったとしたら、年頃になれば、パートナーも飼うことになるし、そうなれば、何匹も子供が産まれて、もう、収拾がつかなくなる。

‥‥そんなワケで、すごく黒猫が好きだけど、飼うことのできないあたしとしては、別に、猫の色には関係なく、普通に集まって来る野良猫たちにゴハンをあげたりしてる。だけど、最初は、猫グループの中に黒猫は1匹もいなかったのに、ある日、真っ黒な猫がやって来て、その子をジジって名づけて可愛がってたら、それが、実は3兄弟だってことが分かり、最近では、他にも2匹、知らない黒猫がやって来るようになって、いよいよ見分けがつかなくなって来た今日この頃なのだ(笑)


★今日も最後まで読んでくれてありがとう! 
★コレをクリックしてくれると、ますます気合いが入ります♪
   ↓   ↓
人気blogランキング

|

« ザリガニの日 | トップページ | タイガー&ドラゴン »