ツチノコ軍団でGO!
昨日、パチンコで勝った帰りに、たまにはゼイタクなものを食べようと思って、鶏のモモ肉を200gと、キューピー3分クッキングの「タンドリーチキンの素」と、キャベツ半分と、トマト5個を買ったんだけど、どうしても、チョコQのオイカワが欲しかったので、大金を持ってて気が大きくなってたので、つい、3個も買っちゃった。それで、お家に帰って来てから、フリーザーに入れておいた。夏場は、チョコが溶けて、中のカプセルにくっついてることがあるので、すぐには開けないで、冷蔵庫やフリーザーで冷やしてから開けるのが、プロってもんなのだ(笑)
それで、ゆうべは、タンドリーチキンを作って、山盛りのキャベツの千切りの上に乗せて、モリモリと食べた。キャベツは、ドレッシングとかマヨネーズとかは、何もかけなくても、タンドリーチキンの熱でしんなりとして、染み出る油でちょうどいい味になるので、そのままでとっても美味しい。それから、トマトは、ずっと食べたかったんだけど、安いトマトはマズイし、美味しそうなトマトは高くて買えないから、何ヶ月もガマンしてた。それで、昨日は、小さいけど美味しそうなトマトが、5個で298円だったから、普段ならとても手が出ないんだけど、パチンコのオカゲで買うことができた。トマトは、冷蔵庫で冷たく冷やしておいて、切って、お塩をかけて食べるだけだ。
お腹がパンパンになって、大満足したあたしは、フリーザーに入れたチョコQのことなんか忘れちゃって、そのまま寝た。それで、今朝になって、アイスコーヒーを作ろうと思って、フリーザーを開けて、3個並んでるチョコQを発見した。こう言うのって、何だか、得したみたいな気分がして、ちょっと嬉しい。それで、アイスコーヒーを飲みながら、3個のうち1個を開けてみた。そしたら、変なヘビが出て来たので、「あれ?今のシリーズにヘビなんかあったっけ?」なんて思いつつ、中の説明書を見てみたら、ナナナナナント! シークレットアニマルの「ツチノコ」だった!
マニアが目の色を変えて探してるツチノコが、たった2個目で出ちゃうなんて、あたしは、もう子供じゃないけど、「ブラボー! こどもの日!」って叫んじゃった今日この頃、皆さん、うらやましいですか?(笑)
‥‥そんなワケで、あたしは、前のツチノコだったら、2匹も持ってるから、すぐに分かったんだけど、今度のツチノコは、ぜんぜん違う形だった。もっと、普通のヘビみたいに長くて、クネクネしてて、前のツチノコは2分割だったけど、今度のは、胴体が2つに分かれてる上に頭も分かれてて、ぜんぶで3分割になってた。それで、説明書には、こんなふうに書いてあった。
「おそらく目撃例のほとんどが、単なる見間違いであろうツチノコ。もし仮に、それらしいヘビが存在すれば…と考えたのが、この背骨の数が異常に少ない奇形個体。体の「短さ」に対して内臓の長さは変わらないため、金魚のランチュウのように胴体が不自然に太くなっているのがポイント。ヘビは背骨の数を増やして細長い体を手に入れたのだから、その逆が起こってもいいかもヨ。」
チョコQの説明書って、いつも、それなりに学術的なことが書いてあって、あたしとしては、「フムフム‥‥」なんて感じで読んでた。それで、このツチノコの説明も、仮説とは言え、ちゃんと理に適ってるので、「フムフム‥‥」って読んでたのに、最後のとこの「いいかもヨ」で、ガクッと来た。所詮、お菓子のオマケなんだから、どうでもいいけど、せめて、「いいかもよ」って書いて欲しかった。今どき、「いいかもヨ」だの、「そうかもネ」だの、小学生でも書かないだろう。
‥‥そんなワケで、ツチノコと言えば、北海道と沖縄以外のニポン全国で目撃されていて、色んな名前で呼ばれてる。ノヅチ、ツチヘビ、ツチ、ツチンコ、ツチンボなど、みんな「ツチ」って言葉がつくけど、これは、大黒様が持ってる「打ち出の小槌」とかの「槌」のことで、ずんぐりした体型が、良く似てるからつけられた名前だ。他には、お餅をつく杵(きね)に似てるから「キネノコ」とか、徳利(とっくり)に似てるから「トックリヘビ」とか、納豆を包むワラの苞(つと)に似てるから「ツトヘビ」とか、俵(たわら)に似てるから「タワラヘビ」とか、色んな名前で呼ばれてる。これらは、すべて、体の形が似てる物の名前がつけられている。
他には、幅が5寸(15cm)、長さが8寸(24cm)と言う意味の「ゴハッスン」とか、頭がマムシに似ていて体が筒状なので「ツツマムシ」とか、坂道をコロコロと転がる性質があるため、「コロ」「コロリ」「コロガリ」「ツチコロビ」とか、ホントに色んな名前で呼ばれている。その中でも、「ツチノコ」に次いで有名なのが、「バチヘビ」と言う呼び名だ。これは、昭和49年、「釣りキチ三平」でオナジミのマンガ家、矢口高雄さんが、少年マガジンに、自分のツチノコ目撃談を元にして描いたマンガ、「幻の怪蛇 バチヘビ」を発表したことによって、大ツチノコブームが起こったからだ。この「バチ」と言うのは、矢口高雄さんの出身地、秋田の言葉で「シッポが短い」と言う意味で、秋田では、シッポの短い猫のことを「バチネコ」、森の中で使う短いソリのことを「バチゾリ」と呼ぶそうだ。
ちなみに、矢口高雄さんは、あたしのマンションから車で2〜3分のとこに住んでて、たまに、お散歩してるとこを見かけるんだけど、大ファンのあたしは、ドキドキしちゃって声をかけられない。でも、今度、見かけた時には、思い切って声をかけて、サインをしてもらおうと思う。その時に、代表作の「釣りキチ三平」の絵をお願いするんじゃなくて、「バチヘビ描いてください!」って言ってみるつもりだ(笑)
ツチノコは、たくさんの目撃例があるのに、まだ捕まってないので、今のところ、空想上の生き物ってことになってる。だけど、全国で色んな名前で呼ばれてるだけじゃなくて、歴史的にも、すごく昔から、その存在が示されている。1番古いものでは、今から6000年前の縄文時代の土器に、ツチノコの模様が描かれている壺や、ツチノコそのものをかたどった石器が発見されている。そして、ニポンの最も古い文献、「古事記」や「日本書紀」などにも、野の主として「ノヅチ」と言う名前が出て来る。また、江戸時代になると、ニポンで初めての図解入り百科事典、「和漢三才図会」が作られ、その中に、「野槌蛇(ノヅチヘビ)」としてツチノコが紹介されている。今のツチノコとはちょっと感じが違うけど、ちゃんと絵も添えられている。
江戸時代には、他にも、たくさんの文献にツチノコのことが書いてあり、たとえば、尾張藩の松平君山の書いた「濃陽史略」には、「山に入った時に、足が重たくて冷たくなったので、足元を見てみたら、長さが30cmくらいのカツオブシみたいな形をした、黒光りする奇妙な生き物が、足の上を通り過ぎようとしていた。山里の老人に聞いてみたら、それはノヅチだと教えられた。」と書いてある。また、自然学者、畔田翠山(くろだすいざん)の書いた「野山草木通志」の中には、「文政6年(1822年)の1月中旬に、山中で奇妙なヘビと遭遇した。松の木を伏せたような形で、胴が太く、頭と尾だけが細く、青黒く光っていた。あとから来た人が、鉄砲で撃ち殺して土に埋めたが、これはノヅチと呼ばれているヘビだろう。」と書かれている。その後も、明治から昭和にかけて、色々な小説や文献などに登場するノヅチだけど、民俗学者の柳田國男や、粘菌の研究で有名な生物学者の南方熊楠(みなかたくまぐす)までが、この、ノヅチについて触れていることにも注目したい。
‥‥そんなワケで、縄文時代から、21世紀の現在に至るまで、数え切れないほどの目撃例があるツチノコだけど、最近では、去年のアテネオリンピックの女子マラソンで金メダルをとった野口みずきが、大会前のスイスでの合宿中に、ツチノコを目撃した話が有名だ。野口みずきが言うには、その前の年にも、同じ場所でツチノコを目撃してて、「草むらから、サササササ〜ベーンッ!って跳びはねたんです! 去年見たのとは違ったから、新種ですよ、あれは!」って言う野口のセリフは、あまりにもツッコミどころが満載で、せっかく現実味を帯びて来たツチノコの存在が、一気にウソ臭くなっちゃった(笑)
ちなみに、ツチノコを生け捕りにした時の賞金は、奈良県下北山村、岐阜県東白川村、和歌山県すさみ町などが100万円、広島県上下町が300万円で、他にも、同じくらいの賞金をかけている市町村がたくさんある。だけど、兵庫県千種町だけは、他とは比べ物にならないほどの高額で、なんと、賞金3億円なのだ。だから、ニポンのどこでツチノコを捕まえても、兵庫県千種町へと猛ダッシュして、千種町で捕まえたことにしたほうが、絶対に得だろう。
でも、いくら賞金が3億円だって言われても、普通のヘビも怖いあたしとしては、ツチノコを生け捕りにするなんて絶対にムリだし、あたしにできることは、チョコQのツチノコを集めるのがセキの山だ。だけど、あたしのツチノコ・コレクションは、今日で、短いのが2匹と長いのが1匹になって、いよいよ、組織化されて来た。5匹を超えたら「ツチノコ軍団」と呼びたいので、フリーザーに入ってる、あと2個のチョコQが、両方ともツチノコだったら、大門軍団、たけし軍団に次ぐ、きっこ御用達のツチノコ軍団の完成だ。まあ、そんなミラクルは起こらないと思うし、またしばらくは、チョコQを買う余裕なんかないと思うので、ツチノコ軍団が完成するのは、きっと何年も先になると思う。だけど、本物のツチノコを捕まえるよりは、確率的には高そうなので、ライフワークとして取り組んで行きたい。
‥‥そんなワケで、あたしを支えてくれてる、約50人の小さいきっこたち、その予備軍としての、小さいきっこセピアのメンバーたち、そして、その後ろに控える、ツチノコ軍団。他にも、イリオモテヤマネコやツシマテンをはじめとした南の動物軍団や、オヤニラミやブラックバスをはじめとした淡水魚軍団がいるので、これだけの大組織を従えれば、動物パワーで世界征服して、自然を破壊し続ける愚かな人間どもの手から、この地球を取り戻し、動物たちが自由に暮らせる夢の世界を作るって言う、あたしの野望が叶うかも知れないと思う今日この頃なのだ(笑)
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