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2005.05.24

二本足の不思議

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千葉市動物公園のレッサーパンダ、風太くんが、バクテンをしたとか、パラパラを踊ったとか、別のレッサーパンダとドツキ漫才をしたってのなら分かるんだけど、ただ、二本足で立ったって言うだけで、なぜか大人気になってる。そしたら、福岡市動物園の園長が、「うちのレッサーパンダのパンパンくんも、二本足で立ち上がりますよ」って言い出した。さらに、長野市の茶臼山動物園の園長は、「うちのレッサーパンダたちは、20年前から立ってます!」とキッパリと言い切り、現在、12匹いるレッサーパンダのほとんどが二本足で立つことをアピールした上に、立ってる時間が千葉の風太くんよりも短いことをツッコまれると、「足場が平らなら、もっと長く立てます!」って、対抗心を燃やしたそうだ(笑)

そして、今度は、よこはま動物園ズーラシアのレッサーパンダ、デールちゃんに、スポットが当たった。デールちゃんの場合は、ただ立つだけじゃなくて、二本足で20歩ほど歩くことができるそうだ。それも、気まぐれに歩くんじゃなくて、ちゃんと仕込まれていて、週1回のイベントで、平均台渡りなどを披露してたそうだ。レッサーパンダは、暑さに弱いため、現在は、このイベントはお休みしてるらしいけど、5月の中旬までは、毎週やってたそうだ。

そしたら、気が向いた時だけ、ただ、ボーッと立ってる風太くんよりも、平均台の上を二本足で歩くデールちゃんのほうが、先に人気者になって当然だと思うし、二本足で立つだけなら、20年も前から、歴代のレッサーパンダが立ち続けてる茶臼山動物園のほうが有名になっても良さそうだし、いったい、何で風太くんだけが人気者になったんだろう?‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、二本足で立ってますか?(笑)


‥‥そんなワケで、あたしも長いこと、二本足で立ったり歩いたりしてるんだけど、ちっともスポットが当たらない。それは、人間はもともと二本足だからであって、逆に、明日から、どこに行くにも四本足で歩いてみたら、ぜんぜん違う意味のスポットが、あたしにも当たるだろう(笑)

それにしても、ライオンやトラから、ウマやキリン、クマやゾウに至るまで、サーカスに出て来る動物って、みんな二本足で立つし、あんまり立ちそうもないのって言ったら、ウシとか、サイとか、カバとか、そう言う感じの動物だけだと思う。そう考えると、たいていの動物は、専門の調教師が時間をかけて仕込めば、二本足で立てるようになると思うし、絶対に立ちそうに見えないイノシシだって、六本木ヒルズの中に1匹だけ、二本足で歩く珍しいイノシシがいるし、それなら、レッサーパンダは、立って当然って感じがする。

だから、あたしとしては、レッサーパンダが二本足で立つことよりも、KONISHIKIが二本足で立ってられることのほうが、何倍も不思議だ。だって、KONISHIKIの身長って、184cmだけど、184cmってことは、普通なら、太ってても、体重は80kgくらいだろう。それが、280kgもあるってことは、同じ身長の普通の人が、常に200kgの荷物をかついでる状態で、立ったり、歩いたり、ふだんの生活をしてるってことになる。アンガールズの大きいほうの田中ナントカなんて、KONISHIKIよりも3cm高い187cmなのに、体重は58kgだ。だから、田中ナントカの場合は、220kg以上の荷物をかつがなきゃならない。そんなの、重量挙げのチャンピオンでも無理そうだし、まして、そんな重さのものを四六時中かつぎ続けてるなんて、できるはずがない。

だけど、KONISHIKIは、その、絶対に無理なことをやってるワケで、人間を4人もおぶったり、大きなオートバイをかついだような状態で、毎日暮らしてるのだ。あたしなんか、10kgのお米の袋を持って、駐車場から2階まで階段を上がる時に、途中で3回くらい休憩してるって言うのに、10kgのお米の袋を20個なんて、普通の人間が持てるワケないし、そんなもん持たされたら、マンガみたいにペタンコに潰れて、風でヒラヒラと飛んでっちゃうよ。

だから、そう考えると、KONISHIKIにしても、曙にしても、もしかしたら、ものすごいスーパーマンなのかも知れない。同じ身長で、普通の体格の人と比べたら、150kgとか200kgとかの荷物をかついだまま、立ったり、歩いたり、踊ったり、闘ったりしてるワケだから、もしも普通の体重になったとしたら、驚くべき身体能力を発揮するかも知れない。ようするに、手首や足首に重りを巻いて特訓をしてた選手が、重りを外して試合に出ると、すごく早いパンチやキックを繰り出すようになるみたいな感じで、KONISHIKIや曙の全身のラードをぜんぶ削り取ったとしたら、KONISHIKIは、ものすごい速さでブレイクダンスを踊り出しそうだし、曙は、レミー・ボンヤスキーよりも高さのあるジャンプでヒザ蹴りを繰り出しそうだ。

もちろん、KONISHIKIや曙は、元お相撲さんだから、一般の人よりは体力があるんだと思うけど、石塚英彦とか、伊集院光とか、内山君とかの、ただのデブタレントだって、体重が100kg以上あることを売り物にしてるってことは、だいたい、平均体重の2倍以上はあるワケだから、単純に考えれば、自分と同じくらいの人間を常におんぶしてるようなものだ。たとえば、階段で5階まで上がるとしても、自分ひとりなら普通に上がれるけど、誰かをおんぶして5階まで上がるなんて、体を鍛えてる人以外は、絶対に無理だと思う。だから、デブタレントたちも、普通の体重になれば、ものすごいパワーを出すようになるだろう。石塚英彦は、もうちょっとマシなダジャレを言うようになるだろうし、伊集院光は、もうちょっと気の利いたことを言えるようになるだろうし、内山君は、もうちょっと空気が読めるようになるだろう。

‥‥そんなワケで、これから夏も本番になれば、デブタレントやイノシシ社長は見てるだけで暑苦しいので、アンガールズみたいに痩せる必要は無いけど、せめて、二本足で立ってることが不思議に思えない程度に、ダイエットして欲しいと思う今日この頃なのだ(笑)

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