サザエさんよりも目立つ頭
今日は、ワリと早く帰って来れたので、リアルタイムで「ちびまる子ちゃん」を見て、その流れで、「サザエさん」も見た。普段は、「ちびまる子ちゃん」だけは必ず録画しておくけど、「サザエさん」は、今日みたいにお家にいる時に惰性で見るだけだから、良く考えてみたら、すごく久しぶりに見た。だから、ワカメの声が変わったのも、初めて聞いた。
それで、久しぶりに「サザエさん」を見て、何とも中途半端な時代設定だってことを改めて感じた。「ちびまる子ちゃん」のほうは、昭和40年代から50年代にかけてって言う時代設定がキチンと決まってるから、山口百恵、西城秀樹、山本リンダ、ずうとるび、城みちるなどのアイドルから、自動車や建物や家具のデザインなど、すべてに一貫性がある。お姉ちゃんにリリアンを教えてもらったりするエピソードや、みまつ屋で売ってる駄菓子の値段など、あらゆる背景が、時代設定に沿っている。
だけど、今日の「サザエさん」を見たら、いったい、いつの時代なのか、ぜんぜん分からなかった。カツオのボウズ頭、ワカメの後ろを刈り上げたオカッパ、そして、「パーマ」じゃなくて、「パーマネント」とでも呼ぶべきサザエさんのヘアスタイルなどは、どう見たって、あたしが生まれる前の「ハイカラ」とか「モボ」とか「モガ」の時代の匂いがプンプンだし、サザエさんちの電話は、骨董品のような「ダイヤル式の黒電話」だし、サザエさんが、マスオさんと外食に行くためにオシャレしたスタイルなんか、あたしの母さんの若い頃の写真よりも古めかしいようなファッションだった。
でも、室内や町の様子は、もっと最近みたいな感じだし、それにしちゃあ、「フルーツパーラー」なんて言う化石みたいなものが出て来る。これじゃあ、いったい、いつの時代なんだか分からない。そして、何よりも、時代背景を理解するための一番の指針となるべき物語中の物価が、あたしには、どうしても納得行かないのだ‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、お魚くわえたドラ猫を裸足で追いかけたことはありますか?(笑)
‥‥そんなワケで、カツオの声に続いて、ワカメの声も変わったワケだけど、あたしには、キャラクターの声が変わったことによる違和感よりも、時代設定の中途半端さによる違和感のほうが、遥かに大きく感じた。調べてみたら、「サザエさん」のアニメがスタートしたのは、昭和44年だそうだけど、もともとのマンガは、昭和21年に、九州の「夕刊フクニチ」って言う新聞に連載を始めたらしい。だから、サザエさんたちのヘアスタイルやファッションは、昭和20年代の流行なワケだ。それなら、ダイヤル式の黒電話だって不思議はないし、日常的にお着物で生活してるフネだって、何の問題もない。だけど、今日のお話の中で、サザエさんが魚屋さんでシャケを買うんだけど、「1切 90円」なのだ。これは、まさしく現代の物価だと思う。
サザエさんの時代、昭和20年代は、極度のインフレの時代で、昭和20年から21年のたった1年で、物価は5倍にもなり、24年には、なんと70倍以上にもなったそうだ。だから、平均的な物価を計算することは難しいけど、ひとつのモノサシとして、昭和24年には、食堂の定食が5円から10円だったって言うデータがあった。今なら、定食は500円から1000円て感じだから、100倍になったってワケだ。だから、定食が5円の時代のヘアスタイルやファッションで、、「1切 90円」のシャケを買いに行くってのは、実際には、9000円のシャケを買いに行ったことになる。
つまり、ヘアスタイルも、ファッションも、電話も、すべて昭和20年代なのに、物価だけが現代だから、すごく違和感があるのだ。だから、登場人物や背景に合わせて、物価も当時のままにすれば、こんな違和感はなくなる。そうじゃなかったら、サザエさんにピンキー&ダイアンのキャミワンピでも着せて、ヘアスタイルは名古屋巻きにして、サザエさんちの電話をコードレスにして、カツオやワカメにはGPS付きのケータイを持たせて、マスオさんの肩身が狭くならないようにツーバイフォーの2世帯住宅にでもすれば、シャケが1切90円でも問題はなくなるだろう。
だいたい、サザエさんて、今までに何度も書いて来たけど、「24才」なのだ。つまり、眞鍋かをりと同い年なワケで、もしも、眞鍋かをりが、サザエさんと同じパーマをかけて、サザエさんと同じファッションをしたら、どれほど浮きまくるかを想像してみて欲しい。今どき、サザエさんと同じヘアスタイルやファッションが似合いそうなのって言ったら、20代はおろか、30代でもイッパイイッパイで、40代の貴理子くらいがやっとだろう。だから、貴理子も、せっかく「磯野」って名字だったんだから、「正司」なんて名字の男と結婚なんかしないで、「フグ田」って男を探して結婚すれば、まんま、実写版サザエさんになれてたのに(笑)
そう言えば、磯野貴理子って言えば、チャイルズの残りの2人、久留龍子と茂原裕子は、どこに行っちゃったんだろう? これは、「女性3人組の法則」って言って、誰か1人が売れると、必ず、残りの2人はどっかに消えて行くって言う大宇宙の神秘なのだ。たとえば、オナッターズの場合も、小川菜摘だけが売れて、大金持ちの浜ちゃんと結婚して、左ウチワで暮らしてるけど、残りの深野晴美と南麻衣子の行方は、誰も知らない。だから、あたしが最近、注目してる、speenaの場合も、カナコ、ショーコ、シホのうち、カナコだけがソロで売れちゃって、ショーコとシホが消えて行かないように、水面下での根回しをシッカリとしておいて欲しいと思う。何しろ、レコード会社がレコード会社だから‥‥。
‥‥そんなワケで、グループ名はオナッターズに似てるけど、オナペッツの場合は、3人じゃなくて2人だし、女性じゃなくてオカマだし、それに、もしもどこかに消えそうになっても、あの、サザエさんよりも目立つ巨大な頭だけは、きっと見失うことはないだろう。それに、何となく、ローリーを見張ってれば、その背後に、スッピンで誰だか分からない宝ルビーと宝ダイヤの姿が見え隠れしてそうな今日この頃なのだ(笑)
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