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2005.05.13

ザリガニの日

americazarigani
今日、5月12日は、「ザリガニの日」だ。別に、語呂合わせとかじゃなくて、昭和2年(1927年)の5月12日に、ニポンに初めてアメリカザリガニが持ち込まれた日だそうだ。当時、神奈川県の鎌倉に、「鎌倉食用蛙養殖所」って言う、ウシガエル(食用ガエル)の養殖施設があって、そこのオーナーの河野芳之助の弟で、河野卯三郎って人が、ウシガエルのエサにするために、アメリカのニューオリンズから持ち込んだ。アメリカから出荷されたのは100匹だったけど、無事にニポンに到着したのは、たった20匹だった。当時は船便しかないため、長い航海の間にたくさん死んでしまい、河野卯三郎はとても後悔したと、自らのブログに公開した‥‥ワケはない(笑)

最近は、特殊なペットなどのエサにするために、たまにアメリカザリガニを輸入することがあるそうだけど、最近までは輸入の記録が無いため、今、ニポン中にいる数え切れないほどのアメリカザリガニは、すべて、この、80年前に持ち込まれた20匹の子孫たちだ。そして、全国のアメリカザリガニの中には、赤いのだけじゃなくて、オレンジっぽいの、青っぽいの、白っぽいのとかもいるし、体は赤いけどヒゲだけが白いって言う変わったのもいるらしいけど、これらは、すべて、ナントカ変異型とか、ナントカ出現型とか言って、もともとは同じ個体からの枝分かれだそうだ。

それにしても、わずか80年前に、アメリカザリガニをエサにして、ウシガエルを育てて、そのウシガエルを食べてた時代があったなんて、あたしには信じられない。それも、どっかの山奥とかなら分かるけど、東京のすぐそばの鎌倉だなんて、もしかしたら、あたしのおじいちゃんとか、カエルを食べてたのかな? あたしのジャンプ力って、そのDNAを受け継いでるのかな? でも、ホントに食べるものが無かったとしても、カエルなんかを食べるくらいなら、どっちかって言ったら、ザリガニを食べたほうが、まだマシみたいに感じるんだけど‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、食べるものがカエルとザリガニしかなかったら、どっちを食べますか?(笑)


‥‥そんなワケで、最初は、たった20匹だけだったアメリカザリガニなんだけど、大雨によって養殖池から逃げ出して、近くの水田や川などで増え、少しずつニポン全国へと広がって行った。そして、昭和30年代には、四国や九州へも進出して、誰でもが、その存在を知ることになる。そして、このニューオリンズからやって来た人気者、アメリカザリガニを題材にして、昭和39年に大ヒットしたのが、「チャコ」こと飯田久彦が歌った「ルイジアナママ」だ。

飯田久彦は、ダンディー坂野もシッポを巻いて逃げ出すような、上着のスソがザリガニのシッポのようになった真っ赤なモーニングを着て、「あの娘はルイジアナママ〜やって来たのはニューオリンズ〜ヒゲは赤いが目は黒い〜本物だよマッカチン〜マ〜イルイジナママ〜フロムニューオリンズ」と歌い、本家のジーン・ピットニーをしのぐ大ヒットを飛ばしたのだ。だけど、この話は、あたしが生まれるずっと前のことだから、ホントかどうかはサダカじゃない(笑)

そして、この話がホントなら、このヒット曲の力も加わってか、アメリカザリガニはどんどん勢力を伸ばし続けて、今では、苦手だった寒い地方へも進出して行き、北海道でも見られるようになった。それにともなって、昔からニポンにいた固有種のニホンザリガニが、絶滅の危機にさらされている。ニホンザリガニは、大きさが5cm前後の小型で、北海道の一部と、青森、秋田、岩手の3県にだけしか生息していないんだけど、態度のデカいアメリカザリガニに、棲家を奪われているのだ。

‥‥そんなワケで、田んぼに穴を掘っちゃうし、田んぼの稲は切っちゃうし、ニポンに昔からいたニホンザリガニやメダカやタナゴを絶滅に追い込んじゃうし、やってることはブラックバスと変わらないのに、何で、アメリカザリガニは「特定外来生物」に指定されないの?

今年の1月31日に、モノゴトの本質がまったく見えてないニポンイチのバカ女、小池百合子の独断で、「特定外来生物被害防止法」の第1次指定の中に入れられたブラックバス。初めは、「国民の意見を聞いたうえで閣議決定する」と言って、一般からのパブリックコメントを募った。そして、集まった11万3792件のうち、9万5620件もの反対、つまり、84%もの反対があったため、1月19日の会議では、「とりあえず、ブラックバスについては、半年間は見送りして、もう少し実態を調査しよう」と言う結論になった。それなのに、厚顔無恥なバカ女王、小池百合子は、2日後の21日に、専門家を加えた正式な会議での結論や、多くの国民の声を完全に無視して、たった1人の独断で、「ブラックバスは害魚です!」って叫んで、大臣特権を使ってリストに加えたのだ。

ちなみに、ブラックバスのことばかりが話題になって、他にはどんな生き物がリストに載ったか知らない人も多いと思うので、ここに、全37種をあげておく。まず、哺乳類は、タイワンザル、カニクイザル、アカゲザル、アライグマ、カニクイアライグマ、ジャワマングース、クリハラリス、トウブハイイロリス、ヌートリア、フクロギツネ、キョンの11種。鳥類は、ガビチョウ、カオグロガビチョウ、カオジロガビチョウ、ソウシチョウの4種。爬虫類は、カミツキガメ、グリーンアノール、ブラウンアノール、ミナミオオガシラ、タイワンスジオ、タイワンハブの6種。両生類は、オオヒキガエルの1種。魚類は、オオクチバス、コクチバス、ブルーギル、チャネルキャットフィッシュの4種。昆虫類は、ヒアリ、アカカミアリ、アルゼンチンアリの3種。無脊椎動物は、セアカゴケグモ、ジュウサンボシゴケグモ、クロゴケグモ、ハイイロゴケグモ、キョクトウサソリの5種。植物は、ナガエツルノゲイトウ、ブラジルチドメグサ、ミズヒマワリの3種。

何だか、聞いたこともないようなのがほとんどだけど、中には、良く知ってる生き物もいる。たとえば、ジャワマングースって言うのは、沖縄でハブと戦うやつで、もともとは、ハブ退治のために輸入された動物だ。他にも、キョンと言えば、パチンコの「こまわり君」で、「八丈島のキョンリーチ」が掛かると、大当たりの確率が高いので、知ってる人も多いと思う(笑)

‥‥そんなワケで、ほとんどが、見たことも聞いたこともないような生き物たちの中に、バカ女の独断で、ムリヤリに入れられちゃったブラックバスだけど、ブラックバスがニポンに持ち込まれたのは、1925年、つまり、アメリカザリガニよりも2年前だけど、ほとんど同じころだと思えばいいだろう。そして、同じように全国へと広がって行き、同じような状況にあるのに、アメリカザリガニは、なぜか「特定外来生物」にはならない。

何で、アメリカザリガニが「特定外来生物」に指定されないのかって言うと、ハッキリと言わせてもらえば、アメリカザリガニをリストに加えたって、小池百合子のフトコロには、1円も入って来ないからだ。そして、何で、会議での決定や国民の声を無視しても、独断でムリヤリにブラックバスをリストに加えたのかって言うと、莫大な裏金が入って来るからだ。

「新しい生物学の教科書」など、多くの著作を持つ、生物学者で早稲田大学の教授、池田清彦は、著作「底抜けブラックバス大騒動」の中で、「ブラックバス問題は科学じゃなくて政治の問題だ。それを科学の問題だと嘘を言っていることこそが大問題なんだ。」と言い切り、生物学者の視点から、ブラックバスが、在来種の生態系に被害を及ぼしていないことや、ブラックバスを排除することによって利権を得ようとしている人間たちが、「生態系」だ何だとキレイゴトを掲げて、金儲けのために政治を悪用してる実態が暴かれている。そして、マスコミを扇動して、ブラックバス害魚説を流布し、現実を知らない一般人たちに、「ブラックバスはニポンの可愛い小魚を食いつくす悪者だ!」って言うイメージを植えつけたのだ。

今回のブラックバスの件で、一番困っていたのが、河口湖など、ブラックバスの釣り場としての収入で成り立っていた市町村だ。でも、悪知恵だけはコイズミ並みの小池百合子は、河口湖、山中湖、西湖、芦ノ湖の4湖だけを特別扱いにして、ブラックバスを養殖したり、釣り人から入漁料をとって釣らせることを認めたのだ。つまり、組合のしっかりしてる地域を敵に回すとまずいから、こんな卑怯なことをしたってワケだ。本当に、本当に、本当に、ブラックバスが、「在来種の生態系に被害を及ぼすおそれがある外来種」であって、「特定外来生物」に指定して締め出さなかったら、今後、ニポンの生態系が危険な状態になるって言うのなら、特例なんか作るなよ。

ずっと前の日記にも書いたことがあるけど、半年間に渡って、釣ったブラックバスの胃の内容物を調査して来た結果によると、ブラックバスが食べていたのは、全容量の70%近くがアメリカザリガニ、10%がカエル、5%がミミズやセミなどの昆虫類で、残りの15%が魚類だった。しかも、その魚類のうちの半分近くは、ブルーギルなどの外来種だった。つまり、ブラックバスを排除すれば、ニポンの在来種の魚たちが増えるってよりも、アメリカザリガニが大繁殖するってことなのだ。

ブラックバスは、泳ぐのが遅いので、逃げ回る小魚を追いかけて食べることは苦手だ。だから、物陰に隠れていて、やって来る小魚を待ち伏せして、パクッと食べる。でも、こんな方法じゃ、お腹はいっぱいにならないから、水底をゆっくりと這っているアメリカザリガニを主食にしてる。ようするに、ブラックバスのオカゲで、アメリカザリガニの大量発生が抑えられてるってワケだ。

‥‥そんなワケで、自然界のことなど、何ひとつ知らないし、ホントはどうでもいいって思ってるバカ女、小池百合子が、テメエの私利私欲のために、「害魚」にしちゃったブラックバスだけど、もう1種、似たような立場の魚がいる。それが、「チャネルキャットフィッシュ」だ。通称、「アメリカナマズ」って呼ばれてるこの魚は、ようするにナマズなんだけど、これが、大きいものだと、体長1mにもなるナマズで、平均でも50cmくらいある。これが、霞ヶ浦や利根川水系でどんどん増えて来て、霞ヶ浦の漁師たちからの苦情などから、今回のリストに入れられた。

だけど、このアメリカナマズで、村おこしをしてるとこもある。アメリカナマズは、その美味しさから、とても珍重されていて、特に薄造りは、フグよりも美味しいと言われている。「河ふぐ」と言う名前で、岐阜県の飛騨市河合町などの特産品にもなっている。河合町では、15年も前から、水のキレイな地元のダム湖で養殖していて、地元の宿や料理屋で食べられるだけでなく、各地へと出荷されている。これは、億単位の収入になっていて、町の一番大きな財源なのだ。

しかし、今回、「特定外来生物」に指定されてしまったため、「飼育、放流、運搬が禁止」となり、養殖も、他県への出荷もできなくなるのだ。河ふぐ料理専門店の女将さんは、「もう、一家で首を吊るしかありません‥‥」と言っていた。飛騨市河合町では、多くの署名を集めたりして、何度も何度も陳情したのに、河口湖などでブラックバスが認められたような、特例にはならなかった。

さて、ここでひとつ思い出すのは、「ブラックバスが害魚だ」って大騒ぎしてたのも、霞ヶ浦の漁師たちだってことだ。そして、アメリカナマズで大騒ぎしてるのも、同じ霞ヶ浦の漁師たちだ。つまり、他の地域の人たちが、どんなに困ろうとも、11万3792件のうち、9万5620件もの反対意見があろうとも、専門家たちがきちんと調査をして、「時期尚早」って言う結論を出そうとも、それらをすべて無視してまで、小池百合子が、大急ぎで第1次リストにブラックバスを入れなくちゃならなかった謎が、ここにあるのだ。

霞ヶ浦と言えば、茨城県。茨城県と言えば、ロッキード事件から、最近のNHK内部汚職事件に至るまで、限りなく黒に近い灰色議員から、有罪を食らった真っ黒議員まで、自民党の腐敗議員たちの大地盤であり、隅から隅まで自民党に支配されている県だ。そして、10年以上もの長きに渡り、私腹を肥やし続けている橋本昌県知事は、県下に後援団体を18も持つ金集めのプロで、橋本の資金管理団体「昌峯会」は、資金集めのパーティーで、アッと言う間に1億円以上を集めてしまう人脈を持っている。そして、この、橋本の集めた金は、当然、自民党へと流れるワケだから、霞ヶ浦の漁業組合のゴキゲンを取ることが、小池百合子の個人的な利益になり、自民党の利益になるってスンポーなのだ。

だいたい、霞ヶ浦のアメリカナマズってのは、最初は、霞ヶ浦の漁師たちが、養殖して食用として販売するために、自分たちで持ち込んだものなのだ。だけど、フタを開けてみたら、無神経な地元住民たちのセイで、どんどん水質が汚染されて行く霞ヶ浦のナマズなんか買う人も無く、ナマズ料理のお店の人たちは、こぞって水のキレイな飛騨のナマズを買うようになった。それで、霞ヶ浦の漁師たちは、商売にならないからって、ナマズをホッタラカシにして、そのままほっといたら、自然に増えちゃったってワケだ。それで、増えすぎて困ったから、今度は「特定外来生物」に指定しろって大騒ぎ。普通なら、こんなデタラメな話も無いもんだけど、何よりも大切な金ヅル、地元の漁業組合様からの大切なリクエストだから、ブラックバスの時と同じように、ホイホイと言いなりになる自民党のタイコモチ議員ども。

網に掛かった大量のアメリカナマズを見せて、「これじゃあ漁になりませんよ!」なんて訴えてる漁師が、テレビのニュースの特集で紹介されてたけど、何年か前に、網に大量のブラックバスが掛かってる映像を撮った某局のカメラマンは、実際にはブラックバスは1匹しか掛からなくて、仕方ないから、何度も何度も網を引いて、やっとのことで集めた10匹程度のブラックバスをまとめて網に入れて、「いかにもブラックバスだらけです」って言うヤラセ映像を撮らされたって、あたしに教えてくれた。だから、今回のアメリカナマズの映像も、あたしから見ると、「何だかなぁ〜」って感じがしちゃう。

‥‥そんなワケで、自然界のことなんか関係なく、テメエの私利私欲のためだけで法律を悪用し、逆に、生態系を破壊しようとしてる小池百合子のセイで、アメリカザリガニをパクパクと食べてくれてたブラックバスも、アメリカナマズも減少して行き、これから、ニポン中の湖や川は、アメリカザリガニの天国になって行くだろう。6月1日に、このバカ丸出しな法律が施行されたとたん、ニポン中のアメリカザリガニが、両方のハサミを振り上げて、バンザイ三唱をしそうな今日この頃なのだ(笑)

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