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2005.05.09

温泉大作戦

zyarann
今日は、「母の日」だったけど、今月の後半に母さんと温泉に行くのがプレゼントなので、今日は特別なプレゼントはしなかった。でも、お花とカードを渡して、母さんの好きな、サケのクリームシチューを作って、一緒に食べた。とは言っても、お花は、お仕事でもらったものだし、カードは、パソコンのプリンターで猫の写真をプリントして、その裏にメッセージと俳句を書いただけだし、シチューは、市販のルー大柴を使ったので、すべて手抜きだ(笑)

ホントは、ちょっと前に、ある雑誌で、Tシャツの特集のお仕事をした時に、「88TEES」の白地にピンクのロゴのTシャツをもらったので、それもプレゼントしようと思ったんだけど、同じTシャツの色違いを玲奈ちゃんが持ってることを知ったので、ガゼン、あたしが着ることにしたのだ。どうせ、母さんは、「このブラウス貸してね!」とか言って、あたしのお洋服をチャッカリ着たりするし、あたしも、母さんのお着物を借りたりするし、ケッコー貸し借りするから、Tシャツみたいに、あんまり年令に関係ないものは、どっちの所有物にしても同じことなのだ。

母さんは、身長はあたしより5cmくらい低いけど、スリーサイズも靴のサイズもあたしと同じだから、下着以外は何でも貸し借りする。あたしは、お尻が薄くてパンツが似合わないから、デニムのパンツは1本しか持ってないんだけど、母さんはジーパンが好きで、それも、ケッコーマニアで、イマドキのジーパンをはいたりする。だから、ヘビーな野外のお仕事で、どうしてもスカートじゃキビシイ時は、母さんのジーパンを借りたりすることもある。そして、お尻にパッドの入ったガードルをはいて、母さんのジーパンをはいて、何事もなかったかのように、あたしは出かける今日この頃、皆さん、お尻の形にコンプレックスはありませんか?(笑)


‥‥そんなワケで、待ち時間に「VOGUE」を読んでても、オシャレなページよりも、「疲れるカラダ、疲れないカラダ。その違いは姿勢にありました」なんて言う特集のほうに目が行っちゃうあたしとしては、もしかすると、母さんよりも、フケてるのかも知れない。だから、今回の温泉旅行は、表向きは母さんへのプレゼントなんだけど、ホントは、あたしの疲れを取る目的もある‥‥ような気がする。そのために、片道、2時間以内の近場にして、できるだけ現地でのんびりできるようにする作戦だ。

まだ、ハッキリした日にちも場所も決めてないんだけど、16日から20日の間の平日の1泊で、箱根か伊豆にするつもりだ。箱根は、食べ物がイマイチだけど、温泉がいい。伊豆は、温泉がイマイチだけど、食べ物が美味しい。もちろん、箱根だって、最高級のとこに泊まれば、素晴らしいお料理が食べられるんだけど、あたしの予算だと、そこまでは無理なので、温泉を取るか、食事を取るかで、どっちかに決めなきゃならないのだ。

それで、サケのクリームシチューを食べながら、母さんと相談したんだけど、母さんは、箱根のほうがいいって言う。でも、そんなに強く希望してるワケじゃなくて、最終的には、「一緒に温泉に行けるなら、どこだって嬉しいよ」ってことなので、もうちょっと下調べをして、体に無理なく楽しめる場所を選ぼうと思う。とにかく、やっとお医者さまからOKが出て、2人で旅行に行けるのなんて、10年以上ぶりだから、絶対に失敗したくない。

変な宿を選んじゃうと、せっかくの旅行が台無しになっちゃうから、最低でも、晩ご飯は部屋出しで、貸切の家族風呂がついてて、浴衣のガラが選べるのは当然として、やかましい団体客が泊まらないような宿で、宴会場だのカラオケだのゲームコーナーだのがあるのは絶対にNGだから、それなりの格調があるとこじゃないとダメなのだ。だから、あたしの予算、1人2万円だと、伊豆なら楽勝なんだけど、箱根だとギリギリって感じになる。箱根でも、もっと安い宿はいくらでもあるんだけど、箱根の1万円台の宿は当たり外れが多いから、ここでケチるワケには行かないのだ。

旅行雑誌の「じゃらん」とかを見ると、宿のサービスのランクとかが書いてあるけど、あれって、デタラメが多い。ようするに、取材と称した接待宿泊に行った記者の気持ちひとつで、記事の書き方が大きく変わるのだ。ひどい宿に限って、記者やレポーターには必要以上のサービスをして、中には、宿代も取らない上に、逆にお車代まで払って、少しでも良く書いてもらおうとする最悪な宿もある。だから、そんな記事を読んで、手厚いサービスを期待して泊まりに行くと、あまりのギャップに唖然とすることになる。

何年か前に、ヨーコと2人で温泉に行こうってことになり、ヨーコが買って来た「じゃらん」を見て、宿を選んだことがあった。あたしたちが行こうと思った場所は、有名な温泉地で、20軒以上の宿の他に、大きなホテルもあった。それで、1軒1軒の紹介記事をじっくりと読んだら、料金は他と同じくらいなのに、1軒だけ、特別にホメて書いてある宿があった。お風呂は、大浴場の他に、貸切の内湯、貸切の露天もついてて、食事も素晴らしい写真が載ってて、その上、「じゃらんを見て予約したお客様には、この料理の他に、地元の●●牛の陶板焼きをサービスさせていただきます」って書いてあった。それで、あたしたちは、その宿に決めて、すぐに電話をして、ちゃんと、「じゃらんを見て電話した」ってことも告げた。

それなのに、その宿に行ってみたら、写真とは似ても似つかない料理が出た。マグロのお刺身は、切ってから長い時間が経ったみたいに、表面が乾いてるし、焼き魚も、焼いてから時間が経って冷めたものをレンジで温め直したものだったし、煮物なんか、あたしが作ったほうがマシだった。だいたい、角の欠けた器を使ってるし、部屋のゴミ箱には、前の人のゴミが入ってた。その上、いつまで経っても「●●牛の陶板焼き」が出て来ないから、フロントに電話して催促したら、「え?少々お待ちください!」って言ったまま、15分くらい待たされて、やっと仲居さんがやって来たと思ったら、「すみません。ただ今、●●牛は切らしておりまして‥‥」と来たもんだ。それで、代わりに何か出してくれるのかと思ったら、何も無し。

それから、貸切の露天に行ったら、ぜんぜん掃除をしてなくて、お湯の中に腐って溶けた落ち葉がいっぱい沈んでて、ぬるぬるしちゃって気持ち悪くて入れやしない。その上、お湯の温度が30度くらいしかなくて、ぬる過ぎて浸かってられない。すぐにフロントに行って、文句を言ったら、「すみませんが、内湯をお使いください」だと。

それで、貸切の内湯に行ったら、誰かが入ってやがる。仕方なく、大浴場に行って、1時間くらいしてから、貸切の内湯を覗いたら、また別のヤツが入ってやがる。結局、お部屋に戻って、30分おきくらいに、ちょこちょこと内湯を見に行ったんだけど、常に誰かが入ってて、いつまで経っても入れやしない。挙句の果てに、真夜中に見に行ったら、もうお湯が抜かれてて、「只今、使用できません」ってフダが掛けてあった。「じゃらん」には、「貸切風呂は24時間入れます」って書いてあったから、真夜中だけどフロントに電話してみたら、「申し訳ございません。本日は、1週間に1度の掃除の日なんです」だと。

あたしたちは、料理と●●牛と貸切の露天と内湯を楽しみにして行ったのに、料理は最悪、●●牛は無し、浸かれたお風呂は大浴場だけ、それで料金は、1人1万6000円。結局、「じゃらん」に書いてあったことで合ってたのは、料金だけだった。こんな思いをするなら、1泊4000円の駅前のビジネスホテルに泊まって、そこらの居酒屋さんで食事したほうが、よっぱど美味しいものが食べられたと思う。

‥‥そんなワケで、二度とこんな思いはしたくないから、あたしは、絶対に、「じゃらん」に書いてあることは信用しない。やっぱり、実際に泊まったことのある人の話を聞かないと、ホントのことは分からないだろう。だから、あたしは、温泉旅行が趣味の人のホームページを色々と見学して、情報を集めてる今日この頃なのだ。

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