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2005.06.30

その他の雑酒

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変態猟奇殺人魔、コイズミの独裁政権によって、この4年で、失業者は50万人も増え、企業倒産は15万件も起こり、生活苦からの自殺者は10万人を超えた。自分の家族すら幸せにできない人間失格者が、一国の長になったところで、国民を幸せにできるワケなんかないことは最初から分かってたけど、「絶対に増税はしない!」って断言して登場したコイズミに、少なからず期待をした国民たちは、完全に騙されたってワケだ。この4年、やりたい放題だったコイズミの歴史的大罪は、何と言っても自衛隊のイラク派遣だけど、よその国なんかに何兆円も無駄金をバラまいておいて、足りなくなったから増税って、お前は、親のスネをかじってる大学生か? どうせ税金を使って自衛隊を派遣するんなら、イラクなんかじゃなくて、北朝鮮に派遣して、拉致されたニポン人を連れ戻して来い!

‥‥なんて、今さらこんなことを言っても無意味なんだけど、定期的にコイズミを罵っておかないと寝つきが悪くなるから、今日のところは軽いジャブ程度で本題に入るけど、あたしだって、頭ごなしに増税に反対してるワケじゃない。すべての国民が同じように税金を負担して、その税金がきちんと国民のために使われるんなら、何も文句は言わない。だけど、コイズミのやって来たことって、サラリーマンの医療費の3割負担、雇用保険料の引き上げ、厚生年金、共済年金保険料の引き上げ、所得税公的年金等控除の縮小、国民年金保険料の引き上げなどから、発泡酒やタバコなどの増税に至るまで、「絶対に増税はしない!」って断言した男は、なんと、20項目以上の増税や改悪をして来たのだ。

さらに、老人医療費制度の改悪、介護保険料の2度に渡る引き上げ、生活保護生活扶助基準額の引き下げ、老年者控除の廃止など、お年寄りや寝たきりの病人、生活保護を受けている人など、弱者にばかり負担を押しつけ、その反面、最高税率を引き下げて大金持ちの税金だけを下げたり、法人税を引き下げて大企業だけを優遇したりと、サスガ、レイプ魔の考えることは常識を逸脱してる。そして、ここまで弱者をいじめ抜いて巻き上げた税金で、何をしたかって言うと、ニポン人を拉致した北朝鮮や、ニポン人を嫌ってデモまで起こしてる中国なんかに、どんどん援助しちゃってる今日この頃、皆さん、自分の払ってる税金で朝鮮人や中国人がいい思いをしてると思うとムカツキませんか?


‥‥そんなワケで、この、大金持ちや大企業だけを優遇して、社会的弱者にばかり負担をかけるって言う政府の小汚いヤリクチは、発泡酒の増税を見れば、一目瞭然だろう。1990年にバブルが崩壊してから、ニポンの総理大臣は、分数の足し算もできない宇野宗佑、ローマ字も書けない海部俊樹、サルよりも知能の低い宮澤喜一、バカ殿様の細川護煕、どっちの料理ショーの羽田孜、脳よりマユゲに栄養が行ってた村山富市、収賄大魔王の橋本龍太郎、漢字もロクに書けない小渕恵三、厚顔無恥な大変態の森喜朗と、たった10年間で9人もの人材を入れ替えてみたけど、どいつもこいつもバカばっかりで、何ひとつ変わらなかった。そして、2001年、鳴り物入りで登場したコイズミは、ノドの乾き切っていた国民たちに、砂漠の果てにオアシスがあると叫んだ。だけど、この、コイズミって言うラクダの後を4年も歩いて来たのに、そこには砂漠が広がってるだけで、オアシスなんかどこにも無かった。国民たちに希望を与えるようなコイズミの言葉は、すべて大嘘だったのだ。それどころか、このラクダ野郎は、国民たちがイザと言う時のために持っていた水筒の水まで、取り上げてしまったのだ。

ニポンに発泡酒が誕生したのは、1994年、サントリーのホップスが第1号だ。つまり、バブル崩壊後の一番苦しい時に、それこそ、国民のニーズに応えて登場したってワケだ。これは、サントリーが、麦芽67%以上のものが酒税法で「ビール」に分類されることに着目して、ビールよりも課税率の低いお酒を作ろうと考えて、麦芽を65%にしたホップスを開発したのだ。だから、この時点では、まだ「発泡酒」って言う分類が無かったので、初代のホップスは、ただの「雑酒」とされていた。

バブル崩壊後の庶民は、高い税金のかかっているビールなど、オチオチと飲むこともできなかった。それで、サントリーのホップスが発売されたとたん、多くの庶民が飛びついた。そして、他のメーカーからも発泡酒が売り出されるようになると、家庭での消費は完全にビールから発泡酒へと移行し、発売2年目にして、家庭でビールを飲んでいた人の6割が、発泡酒を飲むようになったのだ。

ちなみに、ホップスが誕生した時の総理大臣は、羽田孜だ。そして、次の村山富市も、羽田と同じく短命で、2年後の1996年には、世紀の守銭奴、橋本龍太郎が総理大臣になってしまった。これが、諸悪の根源であり、この守銭奴が真っ先にやったことが、「酒税改悪」なのだ。「雑酒であっても、麦芽50%以上のものは、ビールと同率に課税する」って言う、つまり、350mlの缶ビール1本に、80円近くもかかってる法外な税金を やっと庶民が手にすることのできた発泡酒にも、同じように課税したのだ。1億円も裏金をもらっても、まったく記憶に無いって言い切れるほどの男は、サスガ、やることが違う。

それでも、少しでも安い値段で美味しいお酒を提供しようと、各メーカーの努力は続いて行った。そして、政府の度重なる弱者いじめにも負けず、安くて美味しい発泡酒が続々と開発され、それまでは、「発泡酒はちょっと‥‥」なんて敬遠してた人たちも、だんだんとビールから発泡酒へと移行して来るようになった。

だけど、コイズミが総理大臣になって2年目の2003年、「絶対に増税はしない!」と言っていた男は、発泡酒の税金をまたまた引き上げた。発泡酒って、何でこんなに売れてるのかって言えば、それは安いからだ。そして、何で安いお酒が売れるのかって言えば、この国が不景気だからだ。もしも、ビールと発泡酒が同じ値段だったら、誰だってビールを飲むに決まってる。だけど、無能な総理大臣のオカゲで、いつまで経っても景気が良くならないどころか、国民から巻き上げた税金で、イラクなんかに自衛隊を派遣する始末。これじゃあ、マトモに働いて、マトモに税金を払って来た国民は、バカバカしくてやってられなくなる。それこそ、ビールでも飲まなきゃやってられないけど、そのビールだって法外な税金がかかってるから飲めやしない。だから、仕方なく、発泡酒を飲んでるんだ。誰が好き好んで発泡酒なんか飲むか!

そんな発泡酒の税金は引き上げるクセに、大金持ちが飲んでる、1本何万円とか何十万円もするようなブランデーの税金は、いっさい値上げしない。庶民には手の届かないお酒の税金はそのままで、庶民しか飲まない発泡酒だけを値上げするなんて、明らかに弱者いじめだ。本当に税の公平性を考えるんなら、100円の発泡酒には10円、10万円のブランデーには1万円、100万円のロマネコンティには10万円の税金をかけろ! それなら、多少は納得できるけど、あたしらが一生飲めないようなお酒はそのままで、毎日飲んでる発泡酒だけを増税するなんて、大企業の法人税を下げて、お年寄りの医療費を値上げしてるのと同じじゃん!

これまでは、何とかがんばって来た各酒造メーカーも、サスガに、このコイズミの血も涙も無い増税には、もはや、発泡酒は、ナススベも無くなった。そして、今度は、発泡酒に代わる新しいお酒の開発に乗り出して、麦芽や麦の代わりに、エンドウたんぱく、大豆たんぱく、大豆ペプチドなどを使い、酒税を抑えた第3のビールを開発したのだ。サッポロの「ドラフトワン」、キリンの「のどごし生」、アサヒの「新生」など、各メーカーから登場した第3のビールは、店頭価格で発泡酒よりも20円から30円ほど安く、あたしは現在、350mlを90円前後で買っている。ちなみに、あたしは、キリンの「のどごし生」が、一番ビールっぽくて好きだ。

今年の3月から売り出された第3のビールは、まだ寒い時期だったのに、その値段の安さからどんどん売り上げを伸ばし、現在のシェアは、ビールが50%、発泡酒が27%、第3のビールが23%と、発売からたった3ヶ月で、ものすごい伸びを見せた。この、ビールが50%と言うのは、そのほとんどがお店で飲まれているもので、家庭で飲まれているのは、このうちの数%にしか過ぎない。一方、発泡酒のほうは、ほとんどが家庭で飲まれているものなので、2人に1人が発泡酒から第3のビールへと移行したってことが分かる。

それなのに、今度は、この第3のビールも、増税すると言う。サッポロビールの福田社長の猛反対で、一度は増税を見送りにしたけど、この秋には増税される見通しだと言う。暴力団よりもタチの悪い谷垣禎一財務大臣は、「ビールも発泡酒も第3のビールもみんな似たようなものなのに、こっちを作ったら税が高くなる、あっちを作った安くなると言うのはおかしい。こう言ったことを是正するのが税の公平性だ。」って、開発者の努力や庶民の気持ちなどまったく考えないデタラメな理論を展開した。そんなこと言うんなら、ビールや発泡酒の税金も、第3のビールと同じに安くしたらどうなんだろう。これだって、同じことだろ? アサヒビールの池田社長は、「大衆のための商品に高い税金をかけるのはおかしい。」って言ってるけど、どっちの言ってることが正しいのかは、ケロロ軍曹にだって理解できるであります!‥‥って感じだ(笑)

‥‥そんなワケで、この第3のビールには、「発泡酒」じゃなくて、「その他の雑酒2」って書いてある。この、「その他の雑酒」ってのも、なんかイヤな呼び方だけど、それよりも、「2」ってなんだろう? 「2」があるってことは「1」もあるワケで、もしかしたら「3」とか「4」もあるかも知れない。それで、ちょこっと調べてみたら、お酒って、すごく細かく分類されていた。これは、もちろん、酒税法上の分類なので、ようするに、いかにして国民からお金を巻き上げるかの一覧表ってワケだけど、1が清酒、2が合成清酒、3が焼酎、4がみりん、5がビール、6が果実酒類、7がウイスキー類、8がスピリッツ類、9がリキュール類、10が雑酒って言う、全部で10種類に大きく分けられている。そして、この、10番の「雑酒」の中に、「発泡酒」「粉末酒」「その他の雑酒」って言う分類があって、この「その他の雑酒」の中が、「その他の雑酒1」と「その他の雑酒2」に分かれてるのだ。それで、「その他の雑酒1」って言うのは、みりんみたいだけど、みりんじゃないもの、つまり、みりんモドキの料理酒とかだ。そして、「その他の雑酒2」ってのが、これらすべてに当てはまらないもの、つまり、第3のビールってワケだ。

それにしても、これだけ細かく分かれてるのに、その中で、「雑酒」の中の「その他の雑酒」の中の「その他の雑酒2」だけを増税するなんて、弱者に対するイヤガラセ以外の何ものでもないだろう‥‥なんてことよりも、正直なところ、あたし的には、すでに第3のビールのことなんかどうでも良くて、それよりも、「粉末酒」って言うのが気になっちゃって気になっちゃって、どこに売ってるんだろう? どんな味なんだろう? ご飯にかけて食べたら酔っぱらうのかな?‥‥なんて方向に気持ちは動いてる今日この頃なんだけど、何とか話をモト冬樹(笑)

ところで、色々と出揃って来た第3のビールだけど、中には、「その他の雑酒2」じゃないものもある。サントリーの「スーパーブルー」とかは、「リキュール類」って書いてある。これは、スピリッツを原料にしてるからだそうだ。そう言えば、アサヒの「カクテルパートナー」も、ジンやウォッカを使ってるから、「リキュール類」って書いてあって、すごく安い。あたしが行くスーパーだと、いつも85円で売ってる。だから、きっと、この「リキュール類」って言うジャンルも、税率が低いんだろう。

‥‥そんなワケで、コイズミのバカが、今年の秋に、「その他の雑酒2」もビールと同じ税率にしたら、各メーカーは、今度は「リキュール類」を色々と開発、発売するだろうし、そうしたら、コイズミのバカは、今度は「リキュール類」の税金を上げるに決まってる。そして、そんなイタチゴッコが続けば、メーカー側は、最後の最後には、「粉末酒」の開発に乗り出すかも知れない。そして、各メーカーが、色んな味の「粉末酒」を発売して、庶民がゴホゴホと咳き込みながら晩酌をするようになったら、今度は、コイズミのバカは、その「粉末酒」まで増税するのだろうか? メーカーが粉末酒を開発するのが先か、それとも、コイズミのバカが死ぬのが先か、あたしが生きてるうちには結果が見られそうだから、あたしとしては、お酒はホドホドにして健康に気をつけて、「コイズミのバカ」「コイズミのバカ」って連発してストレスも発散して、たっぷりと長生きしようと思う今日この頃なのだ(笑)

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2005.06.29

Legarize it

t_matatabi_02 大雨が続いていた沖縄は、今日、梅雨明けしたそうだけど、北陸や東北は、例年より2週間も遅れて、今日、ようやく梅雨入りしたそうだ。そして、今度は、新潟に大雨が降っているらしい。でも、一番北にある北海道には、梅雨が無い。こんなに小さな島国なのに、やっぱりタテに長いんだな〜なんて思いつつ、あたしの住んでる東京はと言えば、ほとんど雨の降らない空梅雨で、連日の猛暑で、さらに連日の熱帯夜で、本格的な夏が来る前に、すでに夏バテしそうだ。

 

その上、あたしは、今年の夏は、どこまでエアコンを使わずに耐えられるかチャレンジしてるので、ホントに厳しい。風通しのいいニポン家屋とは違って、窓を開けてもほとんど風の入って来ないマンションだし、建物自体が昼間の気温で熱くなってるので、中にいる人間は、夜になっても、オーブンの余熱で温められてるパイみたいな状態なのだ。

 

だから、夜になると、外気よりも室内の気温のほうが高いから、窓を開けると、室内の熱が外へと逃げて行く。1時間ほど窓を全開にしておくと、室内は少し涼しくなるんだけど、窓を閉めると、建物の余熱で、じわじわと室温が上がり始めて、また暑くなって来る。だから、夜の間、窓を開けっ放しにしておけば、いくらか涼しくはなると思うんだけど、変質者や強盗だらけのこの街で、窓を開けたまま寝るなんて、とてもじゃないけど危なくてできない。

 

この前は、近くのマンションで強盗殺人事件があったし、夜道で女性が襲われることも多い。空き巣や変質者の犯罪も多いので、夜、窓を開けている間は、常に窓の外に気を配ってないといけない。だから、あたしは、ハンドバッグには、いつもスタンガンとマスタードスプレーを入れてるし、いつ変質者が侵入して来ても闘えるように、ベッドの下には金属バット、マクラの下には三段式の特殊警棒を置いている。あたしのお部屋は2階だけど、ベランダに干しておいた下着を前に何度も盗まれたので、今は室内に干すようになった。だから、2階だからって、少しも安心なんかできない今日この頃、皆さん、自分の身は自分で守ってますか?

 

 

‥‥そんなワケで、あたしは、昨日までは何とかウチワだけで暑さに対応してたんだけど、あまりの暑さに、もう耐えられなくなって、今日、ついに、扇風機を出した。これで、ウチワをあおぎ続けなくてもいいので、ずいぶんラクになったんだけど、室温自体が暑くなってるから、基本的には、ウチワの時と同じで、生暖かい風が来るだけだ。それでも、ウチワよりはぜんぜんマシなんだけど、生暖かい風をずっと浴びてると、だんだん気持ち悪くなって来る。

 

それで、また、定期的にベランダ側のガラス戸を全開にして、室内の熱を逃がさなきゃならなくて、これじゃあ、他のことが何もできない。これなら、意地を張らずに、エアコンをつけたほうがいいのかな〜なんて思いつつ、ベランダで夜風にあたりながら一服してたら、下から猫の声が聞こえた。姿は見えないけど、マックスの声に間違いなかった。それで、耳を澄ませて聞いてたら、他にも何匹かの猫がいるみたいな気配がした。あまりにも暑いので、たぶん、猫たちは、昼間はどこか涼しい場所で休んでいて、夜になってから行動をしてるんだろう。

 

それで、まだ夜の11時だったので、あたしは、猫たちと遊びながら外で涼もうと思って、駐車場に行ってみることにした。せっかくだから、久しぶりに「マタタビパーティー」を開催しようと思って、マタタビの枝、マタタビの粉、マタタビの実が入ってるキンチャク袋を持って、駐車場に降りて行った。駐車場は、室内よりもずっと涼しくて、すごく気持ちが良かった。ここにハンモックを吊るしたら、きっと熟睡できるだろうな‥‥なんて思いつつ、寝てる人たちの迷惑にならない程度の声で、「マックス〜!」って呼んでみた。そしたら、すぐに、マックスとペペロンチーノがスタスタとやって来て、そのあとから、ジジ3兄弟のうちの2匹もやって来た。

 

猫たちは、もう、あたしのキンチャク袋の匂いを嗅ぎまわって、フガフガし始めてるので、急いで袋からマタタビの枝を出して、1本ずつあげた。猫って、誰でもみんなマタタビを好きなワケじゃなくて、すっごく好きな猫、ワリと好きな猫、大して好きでもない猫、ほとんど興味を示さない猫など、色んなタイプの猫がいる。人間でも、すごくお酒を好きな人もいれば、たしなむ程度の人もいれば、一滴も飲めない人もいるみたいに、体質なんだか嗜好の違いなんだか分からないけど、色んな猫がいる。

 

それで、ここの猫たちの中では、一番マタタビを好きなのが、白黒ブチのマックスと、チンチラハーフの小林君で、普通に好きなのが、茶トラのマイケル、白地にミケっぽいブチのペペロンチーノ、茶系のキジトラのカルボナーラ、黒猫のジジとジジ3兄弟で、あんまり興味が無いのが、白に薄茶のブチのハナコだ。あと、マックスのそっくりさんのマックスマイズと、グレーのキジトラのブチの猫ひろしには、まだ、マタタビをあげたことが無いので、好きかどうか分からない。

 

‥‥そんなワケで、マタタビ大好きマックスは、すでにゴロンと横になり、マタタビの枝を両手で器用にはさんで持って、「グルルルル〜グルルルル〜」って言いながら、目を閉じて、枝に顔をこすりつけていた。もう、その様子が可愛いの何のって、まるで、ササノハを持ってゴロゴロしてるパンダみたいだ。マックスは、色もちょうど白黒のブチだし、顔も体も丸っこいから、パンダっぽさもヒトシオだし、甘えん坊だし、とにかく、可愛くて可愛くてたまんない。その隣りで、ペペロンチーノは、枝を噛んだり舐めたりして、マイペースで楽しんでる。ジジ3兄弟のうちの2匹は、そんなに夢中じゃなくて、枝にジャレてる感じだ。

 

そうこうしてると、右のほうからマイケル、左のほうから小林君がやって来た。マイケルはともかく、一番のジャンキー、小林君は、さっそくフガフガ言いながら、ジジ兄弟のマタタビを横取りしようとしたので、あたしは、急いで新しいマタタビの枝を小林君とマイケルにあげた。小林君は、すごいイキオイで枝をくわえて、その場にペタンと横座りした。そして、地面に枝を置いて、その両端を右手と左手で押さえて、枝を噛んだり舐めたり顔をこすりつけたりしながら、ヨダレをダラダラと垂らし始めた。小林君は、チンチラとニポン猫のハーフなので、トラ猫の模様なのに体毛が長くて、シッポなんか、叶姉妹かWAHAHA本舗の梅垣義明のドレスかってくらいにハデハデだ。だから、全身の毛をドレッドにしたらカッコイイと思うんだけど、そう言うワケにも行かないだろう(笑)

 

ハナコやカルボナーラ、ジジ兄弟の残りは来なかったけど、もう6匹も揃ったし、それぞれがマタタビの枝でトリップし始めたので、あたしは、第2段階に入ることにした。今度は、マタタビの粉を手のひらに出して、マックスから順番に舐めさせた。あたしは、使い終わったコショウのビンをきれいに洗って、マタタビの粉を入れてるので、手のひらに、ポンポンと2〜3回振って、それを猫に舐めさせる。猫の舌はザラザラしてて、顔を舐められると痛いけど、手のひらなら痛くない。それどころか、ザラザラの舌で手のひらを舐められてると、親猫に毛づくろいされてる子猫の気分が、少しだけ分かったような気がする。

 

全員にマタタビの粉を舐めさせたら、最後の仕上げとして、マタタビの実を干したものをあげる。マタタビの実は、正常なものはロケット型だけど、虫えい(ちゅうえい)って言って、異常発育をしたカボチャ型の変な実がある。これは、まだ、マタタビの実ができないツボミの時に、虫が卵を産みつけたことによって、正常に発育できなくて、変形しちゃった実なんだけど、これが、正常なマタタビの実よりも効き目が強い。そのため、漢方薬にする実や、マタタビ酒にする実は、ほとんど、この、虫えいによって変形したほうの実が使われるし、取り引きする時も、正常な実よりも、変形した実のほうが高価なのだ。

 

この、虫えいって言うのは、マタタビの実に限らず、ヨモギ、サクラ、ナラ、ケヤキ、クリ、サツキなどを始め、色んな植物に見られ、マタタビのように実だけじゃなくて、葉とか茎とか色んな場所に見られる。ヨモギの茎の一部に白い泡みたいなカタマリがついてたり、サクラの葉の一部が赤く盛り上がってたり、クリの葉に細かいブツブツができてたりするのは、全部、虫が卵を産みつけたことにより異常発育した虫えいなのだ。そして、マタタビのツボミに卵を産みつけるのは、マタタビアブラムシ、ヨモギに卵を産みつけるのは、ヨモギエボシタマバエ、と言うように、それぞれの植物に、それぞれの虫がいるのだ。

 

虫が卵を産みつけたなんて思うと、何だかちょっと気持ち悪いけど、本来はタネに栄養を与えて、種族保存をすることが目的の実だから、正常に発育できないと、正常なタネもできないワケで、タネができなければ、タネに行くはずの栄養や成分が余っちゃうワケで、それで、効き目の強い実になるってことらしい。

 

マタタビには、ビタミンCやアミノ酸なども多くふくまれてるけど、何よりの特徴は、マタタビ酸って言う主成分で、これには、精神安定の効果と、神経機能を高める効果がある。つまり、落ち着くのに興奮する、眠くなるのに目が冴えるって言う、まるで、ヘロインと覚醒剤を一緒にやったみたいなノリの成分で、特に、人間よりも猫科の動物に、その効き目は顕著なのだ。

 

正常なマタタビの実の、マタタビ酸の含有量を5とすると、虫えいによって異常発育したマタタビの実には、7から8くらいのマタタビ酸がふくまれている。だから、あたしの持ってるマタタビの実は、ぜんぶ虫えいの実を乾燥させたものだし、マタタビの粉も、虫えいの実を粉末にしたものだ。そのため、猫たちのトリップ具合もバツグンで、みんな、とっても気持ち良さそうだ。

 

マリファナの場合も、北海道などに自生してる野性のものだと、主成分のTHC(テトラヒドロカンナビノール)の含有量は大したことないけど、同じタネから発芽したものでも、プランターで育てて、茎に糸を結んで引っぱったり、日照時間を狂わせたりしてストレスを与えると、何倍ものTHCを発生するようになって、効き目も倍増する。ニポンに自生してるマリファナは、カンナビスサティーパって言う種類で、もともとTHCは少ない種なんだけど、ストレスを与えながら育てれば、本場のカンナビスインディカ種よりも、効き目の強いマリファナを作ることができる。これと同じことを虫がやってくれたのが、マタタビの虫えいなのだ。

 

つまり、マタタビアブラムシが卵を産みつけることによって、タネができなくなるだけじゃなくて、不必要なストレスが掛かるために、普通よりもたくさんのマタタビ酸を発生しちゃうのだ。そして、マタタビアブラムシが孵化してから食べる実の量なんか、ほんのちょっとで、虫たちはそのままどこかへ行っちゃうから、残った9割以上のマタタビ酸は、人間や猫がいただくことになるのだ。

 

‥‥そんなワケで、マタタビトリップを満喫する猫たちに囲まれて、あたしは、真夜中の駐車場で、タバコに火をつけた。肺の奥まで煙を深く吸い込み、限界までガマンして、ゆっくりと吐き出すと、星ひとつ見えなかった曇った夜空が、すうっとひらけて行って、ぼんやりとした夏の月が、微笑んでいるように見えた。気がつくと、やなわらばーの「変わらぬ青」を口ずさんでいた今日この頃なのだ。

 

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2005.06.28

呆れ果てた神奈川県警

IMG_0181 警察官の犯罪と言えば、今や日常チャーハンで、ニポン中、すべての警察署で、連日、当たり前のように、警察官による不正や犯罪が行なわれている。本来、犯罪者から市民を守るのが仕事なのに、その警察官が犯罪を犯すなんて言語道断だけど、百万歩ゆずってやって、「警察官だって人間だ。中には、つい犯罪を犯しちゃうアホもいるだろう。」ってことにしてもいい。だけど、絶対に許せないのは、そう言う犯罪を犯した警察官どもを所轄ぐるみで守ろうとする体質だ。ホントなら、一般の犯罪者よりも重い罰を与えるべきなのに、それどころか、警察官の犯罪自体を立件しなかったり、現行犯なのに逮捕しなかったり、挙句の果てには、事件をもみ消すために、部署ぐるみでの証拠隠滅。ニポンの警察って、もう、お話にならないほど腐り切っている。

 

悪名高い大阪府警や兵庫県警、北海道警察と並び、警察官の犯罪件数では、常にワースト3の座を争っているのが、神奈川県警だ。神奈川県警の警察官と言えば、痴漢、強姦、少女売春、万引き、窃盗、暴行、恐喝、詐欺、賭博、ひき逃げ、飲酒運転などから、犯人隠避、 証拠隠滅、公文書偽造、収賄、暴力団との癒着、挙句の果てには、警部補の覚醒剤使用とその事実のもみ消しなど、数え上げたらキリマンジャロ(笑) 神奈川県民も、こんなヤツラのために税金を払ってるなんてバカバカしいし、こんなヤツラに守ってもらうよりも、民間の警備会社に委託したほうが何倍もマシだろう。コイズミは、郵政民営化の前に、警察を民営化しろって感じだ。

 

そんな、やりたい放題の神奈川県警が、またまたやってくれた。神奈川県警中原署地域課の男性巡査長(25)が、東急東横線の武蔵小杉駅のエスカレーターで、女子高生のスカートの中をケータイのカメラで盗撮しようとして、鉄道警察隊に取り押さえられたのだ。だけど、最初にも言ったように、これ自体は、百万歩ゆずってやってもいい。問題なのは、神奈川県警の対応だ。県警は、現行犯であるにも関わらず、この巡査長を逮捕もせず、事件として立件もせず、ただの減給処分にしただけで、この事実をインペイしようとした今日この頃、皆さん、警察官は盗撮しても無罪放免だなんて納得できますか?

 

 

‥‥そんなワケで、この呆れ果てた巡査長は、事件当時、非番で、酔っ払っていて、取り押さえた鉄道警察隊の隊員に対して、暴力まで振るっているのだ。そのため、暴れないように手錠までかけられて連行されたのに、取調べで、身分が警察官だと分かったとたんに、事件としては何のオトガメも無し。これと同じことを一般市民がやったら、盗撮だけじゃなくて、公務執行妨害の現行犯で逮捕され、何週間も留置所に泊められ、起訴され、裁判になり、最低でも罰金刑になっているところだ。

 

この巡査長は、盗撮をしようとした事実を認めてるって言うのに、それでも罪にならないって、いったいどう言うこと?神奈川県警監察官室は、「行為自体は未遂で終わっており、画像も残っておらず、盗撮はないと判断したが、警察官として疑われる行為があったので厳しい処分をした。」って言ってるけど、この「厳しい処分」って言うのは、事件をもみ消した上に、たった3ヶ月だけの減給処分のことなのだ。同じようにエスカレーターで、前の女性のスカートの中を手鏡で覗こうとしたって容疑で逮捕された植草一秀元教授だって、「行為自体は未遂で終わっており、画像も残っておらず、盗撮はない」って判断されたのに、それでも事件として起訴され、裁判になり、罰金50万円の有罪判決を受けた。その上、マスコミで名前を大々的に公表され、ほとんどの仕事を失い、ニポン中に変質者であるかのように流布されちゃった。

 

一方、この巡査長は、事件が発覚した現在でも、名前すら公表されていない。共同通信や時事通信では、「男性巡査長(25)」と言う書き方で、年令だけは明らかにされたけど、読売新聞では、「20歳代の男性巡査長」として、ハッキリした年令すら公表されていない。そして、事件にもならず、裁判も受けず、ただの減給3ヶ月だなんて、これのどこが「厳しい処分」だって言うんだろう。

 

とにかく、神奈川県警監察官室は、「行為自体は未遂で終わっており、画像も残っておらず、盗撮はないと判断したが〜」って、まるで、未遂だったら罪にならないようなことをノタマッてる。だけど、この神奈川県警には、「痴漢等迷惑行為相談所」ってのがあって、そこで配布してるパンフレットには、こう書かれている。

 

 

「盗撮は犯罪です! 最近、デジタルカメラ、カメラ付携帯電話機の高性能化、普及に伴い、女性のスカート内を狙った盗撮事件が増えています。盗撮犯人は、カメラ付携帯電話機等を利用して、エスカレーター、階段、駅、店舗などで、あなたの背後からスカート内を狙っています。犯罪を見かけた方は、警察署等に連絡をお願いいたします。カメラ付携帯電話機、デジタルカメラ等により女性のスカート内を盗撮する行為は、『公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例(迷惑防止条例)』の『卑わい行為の禁止』違反により処罰されます。」

 

続いて、その罰則について書かれている。

 

 
「迷惑防止条例、盗撮に関する罰則、単純・6月以下の懲役又は50万円以下の罰金、常習・1年以下の懲役又は100万円以下の罰金」

 

 

つまり、植草一秀元教授は、罰金の最高刑を受けたってことなのだ‥‥って、そんなことは置いといて、あたしが言いたいのは、この次に書かれてる部分なのだ。このパンフレットの最後の部分には、Q&A方式で、盗撮について分かりやすく説明してある。

 

 

「Q・盗撮されても写ってなければ罪にならないの?」
「A・人のスカート内などを盗撮する行為は、迷惑防止条例の中の卑わいな言動に該当します。盗撮犯人がカメラを壊して証拠隠滅を図っても、盗撮という行為自体が犯罪ですので、罪を逃れることはできません。」
「Q・盗撮する目的でスカート内にカメラ等を差しだしたが、撮影できなくても罪になるの?」
「A・盗撮という行為自体が犯罪となるので、撮影できなくても罪となります。」

 

 

お〜〜〜〜い! 神奈川県警の監察官室! お前ら、自分のとこで作ったパンフレット、ちゃんと読んでるか〜!?(笑)

 

 

‥‥そんなワケで、神奈川県警監察官室の室長さん、「行為自体は未遂で終わっており、画像も残っておらず、盗撮はないと判断したが〜」のアトに続くセリフは、「盗撮という行為自体が犯罪となるので、撮影できなくても罪となります。」だろ! そして、「罪を逃れることはできません。」だろ! つまり、お前らのやってることは、「厳しい処分」どころか、神奈川県警の十八番、「警察官の犯した犯罪のもみ消し」なんだよ!

 

さて、今回の事例を見ても分かるように、犯罪の温床、神奈川県警では、この監察官室って部署が、警察官の犯罪をもみ消すための部署として、日夜、証拠隠滅のために東奔西走し、口裏合わせのために暗中飛躍しているのだ。

 

5年前の神奈川県警の覚醒剤事件は、まだ記憶に新しいけど、覚えていない人のために簡単に説明しておくと、神奈川県警の外事課警部補、酒寄美久(さかよりよしひさ)(当時37)が、不倫相手の愛人と、3年以上に渡り、常習的に覚醒剤を使用していた事件だ。そして、またまた最初にも言ったように、これ自体は、百万歩ゆずってやってもいい。ようするに、酒寄美久の犯罪が発覚した時点で、一般の犯罪者と同じように逮捕して、起訴して、あとは検察に任せていれば、別に大した問題じゃなかったのだ。だけど、監察官室の室長、角田柾照(つのだまさてる)から、部下の覚醒剤事件を知らされた神奈川県警本部長、渡辺泉郎(もとお)は、組織ぐるみでの事実のインペイを謀ったのだ。事件が公になる前に、不倫を理由の諭旨免職とし、退職金まで払い、さらには、一度は尿検査で陽性反応が出たのに、反応が消えるまで何日もホテルに軟禁して、体内の覚醒剤が消えてから、正式な検査をやり直したのだ。つまり、ホントの証拠は隠滅し、嘘の証拠をデッチ上げたのだ。

 

それも、本人と上司だけでコッソリと事件のインペイが行なわれたのならともかく、分かっているだけでも、渡辺本部長をはじめ、監察官室長の角田柾照、警務部長の原芳正、生活安全部長の宮田義隆、薬物対策課長の田中靖昭、監察官の永山洋右、外事課長の芝昭彦、外事課長代理の福田勝司、外事課長補佐の高松瑞男の9名が、事件のもみ消しに関わっている。実際には、20人以上の警察官が、それこそ、組織ぐるみで協力したと言われていて、それはすべて、渡辺本部長の指示によるものだった。

 

結局、マスコミに嗅ぎつけられ、事件は公になったんだけど、渡辺本部長は、会見のたびに、嘘に嘘を塗り重ね続けた。だけど、県警ぐるみの事件のもみ消し工作は、ついにすべてが明らかになり、前出の9名のうち、渡辺本部長をはじめとした5名が起訴された。そして、2000年5月29日の結審では、渡辺本部長に、懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決が言い渡された。本件を担当した岩垂裁判長は、「警察の捜査の適正、公正さについての国民の信頼を大きく損なわせ、法治国家の基盤を危うくするものであり、罪責は重大で万死に値する。」と、厳しく指摘した。

 

だけど、幻覚を見たり幻聴が聞こえるようになるまで、覚醒剤にドップリと浸かっていた、この事件の張本人、酒寄美久が、このあとどうなったかって言うと、なんと、元警視総監の故・川合寿人が社長を務めてた警備会社に、神奈川県警の幹部のコネで再就職し、ナニゴトも無かったかのように平然と働いているのだ。恥も外聞も無い人間のクズ、酒寄美久は、この会社でノンキに働いているけど、こいつに指示を出されてる現場のガードマンたちは、まさか自分の上司が、覚醒剤中毒で警察を追われた元警察官だとは思っていないだろう。それにしても、一般市民が覚醒剤に手を出した場合に、警察は、わざわざ証拠を隠してくれた上に、再就職の口まで斡旋してくれるだろうか?

 

‥‥そんなワケで、これが神奈川県警のやり方であり、神奈川県警の監察官室の役割なのだ。この覚醒剤事件に限らず、厚木署の警ら隊による集団リンチ事件、相模原南署の巡査長による女子大生ネガフィルム事件、銃器対策課の巡査部長が暴力団に捜査情報を教えて、お礼にホテルにコールガールを呼ばせていた事件、窃盗係刑事による証拠品の窃盗事件、取調べの刑事が逮捕した女性に金品を要求した事件、警察官による連続女性強制わいせつ事件、警察官による少女買春事件などのとんでもない犯罪から、緑署の巡査部長による万引き、加賀町署の巡査部長による痴漢などの情けない犯罪に至るまで、他にも数え出したらキリが無いほどの神奈川県警の警察官の犯罪のほとんどが、覚醒剤事件と同様に、監察官室によってインペイされて来たのだ。

 

こんな腐りきった部署だからこそ、5年前の判決で、「警察の捜査の適正、公正さについての国民の信頼を大きく損なわせ、法治国家の基盤を危うくするものであり、罪責は重大で万死に値する。」って言われたのにも関わらず、反省の色などミジンも無く、未だに、警察官の犯罪を組織ぐるみでインペイし続けてるんだろう。こんな人間のクズどもに、民間の倍近いボーナスや退職金をくれてやるために、あたしたちの税金が値上がりになるなんて、コイズミのバカは、いったいどう納得しろって言うんだろう?

 

‥‥なんて思ってたら、神奈川県警が、またまたまたまたやってくれた。最初にあげた中原署の巡査長(25)の他にも、横須賀署の巡査長(36)と、鶴見署の巡査部長(31)が、それぞれ女性の下半身などを盗撮して、現行犯で取り押さえられたのにも関わらず、2人とも逮捕はされずに、神奈川県警はこれらの事実をインペイしていたと言うことが発覚したのだ。

 

横須賀署の巡査長は、今年の4月に、JR横浜駅のエスカレーターで女性の下半身を盗撮して、鉄道警察隊員に取り押さえられた。鶴見署の巡査部長は、去年の11月に、JR戸塚駅のエスカレーターで女子高生の下半身を盗撮し、女子高生に取り押さえられて、交番に突き出された。こいつらは2人とも、ケータイの中に数枚の証拠の画像が残っていたので、未遂だった中原署の巡査長と比べたら、明らかに重い処分になるべきだと思う。だけど、2人とも、中原署の巡査長の時と同じに、現行犯だったのにも関わらず、なぜか逮捕されず、書類送検だけで終っている。そして、処分のほうも、中原署の巡査長と同じで、ただの減給だけなのだ。こんな特別扱い、一般市民だったら考えられない‥‥って言うか、同じ警察官の犯罪と比べても、異例の軽さだ。事実、去年の7月に、コンビニで女子高生のスカートの中を盗撮した山口県警の巡査部長は、停職1ヶ月の処分を受けている。あたしは、これだって軽すぎると思うのに、同じ犯罪を犯した神奈川県警のクズ警察官3人の「減給」って処分は、あまりにも軽すぎる。その上、現行犯なのに逮捕しないって言う、普通じゃ考えられないようなデタラメや、外部に漏れないように必死でインペイしようとする、神奈川県警の腐りきった体質には、開いた口が塞がらない。税金でメシ食ってるヤツラが犯罪を犯した場合は、どんな微罪でも、すべて実名を公表しろ!

 

警察官の犯罪もみ消し部署、監察官室は、横須賀署の巡査長の事件に対しては、「被害者に被害感情はなく、証拠隠滅の恐れもなかったので逮捕しなかった。」、鶴見署の巡査部長の事件に対しては、「事実関係を認め、証拠隠滅の恐れもなかったので逮捕しなかった。」ってコメントしてるけど、神奈川県って、犯罪を犯しても、犯人が事実関係を認めて、証拠隠滅の恐れが無ければ、逮捕されないの? お宅で配ってるパンフレットに書いてあることと、ずいぶん違うような気がするんですけど? それとも、やっぱり、警察官の場合だけ、特別サービス期間中なの?

 

さらに、監察官室は、この2件の事件を公表しなかったことについて、「警察官の不祥事を公表するのは、原則として、処分が停職以上の場合だけです。」って、当たり前みたいに言ってるけど、同じ警察官による盗撮事件が、他府県の警察では停職処分になり、公表されている事実を踏まえれば、今回の3件の不祥事が、「処分が停職以上では無かったので公表しなかった」んじゃなくて、「公表したくなかったから停職以上の処分にしなかった」ってことが、「世界まる見え!県警特捜部」って感じじゃん(笑)

 

‥‥そんなワケで、5年前の覚醒剤もみ消し事件によって、本部長の首までスゲ替えた神奈川県警だけど、今回の盗撮変態警察官の3連発を見ると、監察官室が中心となって組織ぐるみでインペイしようとする腐りきった体質は、何ひとつ変わっていないってことが良く分かる。だけど、これらは、神奈川県警の警察官が起している犯罪の、ほんの一部、氷山の一角にしかすぎないのだ。神奈川県警のクズ警察官どもは、少なくとも、この10倍、20倍は犯罪を犯していて、それらはすべて、監察官室の証拠隠滅、事実のもみ消しによって、あたしたちには知らされないまま、闇に葬り去られているのだ。そして、こう言った人間のカスどもが、警察官の制服を着て、今ものうのうと税金で暮らしている今日この頃なのだ。

 

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2005.06.27

ニポン列島ハトポッポ

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昨日も暑かったけど、今日の暑さは昨日以上で、ハンパじゃなかった。東京は、気象庁の発表だと、昨日が31度で、今日が31.6度ってことだから、ほとんど変わらないみたいなんだけど、体感温度は、ぜんぜん違った。昨日は、風も吹いてたし、日影にいれば大丈夫だったんだけど、今日は、とにかく暑くて、大ゲサじゃなくて、倒れそうになった。実際、皇居のお堀のまわりをマラソンしてた大学生が、熱中症で気分が悪くなり、お堀に落ちて死亡する事故が起きた。他府県でも、新潟県の唐松山で登山をしてた男性が、熱中症で動けなくなってヘリコプターで救助されたり、大阪の高校では、体育祭を終えた学生が、15人も救急車で運ばれたそうだ。愛・地球博の会場では、200人以上が手当てを受けたり、群馬県で熱中症になった人のうち、一番ひどい男性は、意識不明の重体だそうだ。

昨日は、半日くらい屋外のお仕事だったんだけど、まあまあ何とかがんばれた。だけど、今日は、屋外には2時間くらいしかいなかったんだけど、一番暑かった午後1時から3時くらいだったから、ホントに厳しかった。だけど、たった31.6度くらいで、「倒れそうになった」とか「厳しかった」とか言ってると、37.2度の兵庫県豊岡市の人たちをはじめ、36.7度の京都府舞鶴市、35.9度の長野県松本市と富山県富山市と大分県玖珠町、35.8度の群馬県前橋市の人たちから、総ツッコミを入れられそうだ。

だけど、毎年、暑くなるたびに同じことを書いてるような気もするけど、気象庁が発表するこれらの気温てのは、涼しい百葉箱の中の温度計で計ったもので、あたしらが歩いてるアスファルトの上は、もっともっと暑いのだ。特に、地面に近くづくにつれて、気温はどんどん高くなって行くから、お母さんは大丈夫でも、連れてる子供が熱中症になったりもする。だから、人間なら大人よりも子供、ナイナイなら矢部ッチよりも岡村、犬ならシェパードよりもダックスフンドのほうが危険なワケで、熱中症を避けるためには、少しでも地面から離れなくちゃならない。あたしの場合は、いつも、10cm前後のヒールの靴を履いてるから、そのぶんだけ、熱中症にはならないような気がする今日この頃、皆さん、暑さでフラフラしてませんか?


‥‥そんなワケで、あたしは、フラフラになって帰って来たんだけど、あたしって、あんまり汗をかかない体質なので、暑くなると体温が上昇して、ホントにヤバくなる。それで、とにかく体温を下げようと思って、水シャワーを浴びた。でも、すごく気持ち良かったんだけど、シャワーを止めると、また体がポッポとして来て、頭がボーッとする。それで、もう少し水シャワーを浴びてみると、浴びてる間はいいんだけど、止めると、また、体がポッポとして来る。ポッポポッポって、あたしゃハトじゃないよ!‥‥なんてセルフ・ツッコミもしつつ、こうなったら、根本的に体を冷そうと思って、バスタブにお水を溜めて、浸かることにした。でも、正確には、まず、あたしがバスタブに入って、そこにお水を溜めて行った。

水面が少しずつ上がって来て、お尻、おへそ、腰、胸、肩まで浸かったら、これがもう気持ち良くて気持ち良くて、特に、首の頚動脈のとこまで浸かったら、冷えた血液が全身に回るから、体の外側からも内側からも冷却されて、10分くらい浸かってたら、何とか平熱に戻ったみたいだった。それで、一度、水風呂から出たんだけど、しばらくしたら、また、ポッポポッポとして来た。このままじゃ、ホントにハトになりそうなイキオイだったので、今度は、冷たいウーロン茶を用意して、また水風呂に入り直して、お風呂の中でウーロン茶をゴクゴクと飲んだ。こうすれば、体の内側からの冷却が、血液だけじゃなくて、食道や胃からも冷えると思ったからだ。

結局、ナンダカンダで30分くらい水風呂に浸かってたら、ようやく体調が元通りになったんだけど、もしかしたら、軽い脱水症状になってて、ウーロン茶を飲んだことが結果的に正解だったのかも知れない。それで、気分が良くなったら、とたんにお腹が空いて来た。あまりの暑さで、お昼に何も食べられなくて、朝から飲み物しか口にしてなかったのだ。それで、何か食べようと思って、キッチンの「きっこサバイバル棚」を見たら、3日前に買った、マルちゃんの「辛い豚カレーうどん」があった。あたしは、カップ麺は、マルちゃんが一番好きなので、いつも新製品には目を光らせてるんだけど、3日前に、「赤いきつね」や「緑のたぬき」のシリーズの新作、「辛い豚カレーうどん」と、「沖縄そば」を発見したので、1個ずつ買っておいたのだ。

それで、この「辛い豚カレーうどん」は、なんと「季節限定」で、きっと、暑い夏だからこそ、辛いもので食欲増進って考えたんだと思うけど、真っ赤なトウガラシ君が、涙を流しながら、口から火を吹いてる絵が描いてあって、「コクと辛みのハバネロ仕上げ!」って書いてある。とにかく、やたらと辛そうなので、買ってきた日も、昨日も、暑いから食べる気が起きなかった。つまり、「暑い夏だからこそ、辛いもので食欲増進」って言うマルちゃんの作戦‥‥って言うか、あたしの勝手な想像なんだけど、もしも、そう言う作戦なんだとしたら、それは失敗だったってワケだ。

それで、今日は、水風呂で十分に体を冷して、ようやく食べられそうな感じになってたので、いよいよチャレンジしてみることにした。それで、お湯を沸かして食べてみたら、うどんだけ食べてるぶんには、大したことはないんだけど、スープを飲むと、なかなか辛い。でも、辛いんだけど、ウマミがあってアトを引く辛さなので、ヒーヒー言いながらも、つい飲んじゃう。それで、結局、スープもほとんど飲んじゃったんだけど、そしたら、体がポッポポッポとして来て、またまたハトになりそうなので、冷たいウーロン茶を飲んだ。でも、いつまで経っても、ポッポポッポがおさまらないから、仕方なく、もう一度、水風呂で体を冷すことにした。

‥‥そんなワケで、合計で3回、延べ時間としては、1時間以上も水風呂に浸かってたので、体がポッポポッポするのは治ったんだけど、今度は、お腹がグルグルグルグルするようになっちゃった。それで、良く考えてみたら、ハトって、ポッポポッポって言うよりも、グルグルグルグル言いながら歩きまわってるヤツも多いので、どっちにしても、あたしは、ハトになりそうな気分の今日この頃なのだ(笑)

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2005.06.26

aikoの涙

aiko
ちょっと前の話だけど、6月10日の「ミュージックステーション」で、新曲「へその緒」がヒットの兆しを見せてるSOFFet(ソッフェ)が、平井堅の主催のカラオケパーティーに行ったって言う話をして、タモリが、どんなメンバーが来てたのかって聞いたら、SOFFetのどっちかが、「椎名林檎さんとか〜清水ミチコさんとか〜」って答えたそうだ。

あたしは、この日のMステは見てなかったので、詳しいことは分からないけど、番組を見てたお友達からそう聞いた。だから、間接的な情報なので、椎名林檎や清水ミチコの他にも、誰かの名前を言ったのかも知れないけど、ちょっと分からない。とにかく、このカラオケパーティーのことで、ちょこっと後日談を聞いたので、あたし的には、あんまり重要なことでもないんだけど、興味のある人もいると思うので、一応、書いておこうと思う。

実は、この日のカラオケパーティーには、aikoも参加していた。それは、平井堅とどこかで顔を合わせるたびに、何度も何度もカラオケに誘われていて、もう断わりにくくなってたので、そろそろ参加するか‥‥って感じの流れだった。それで、パーティーでの細かいことは分からないんだけど、参加者全員がひと通り、何曲ずつか歌ったところで、誰よりも歌いたがり屋さんの平井堅が、自分の曲、「瞳をとじて」を歌い始めた。

普通、カラオケで、自分の歌なんか歌うか?って思うけど、これは、周りからのリクエストだったそうだ。それまでの平井堅は、アニメ「ボボボーボ・ボーボボ」の主題歌、ウルフルズの「バカサバイバー」を踊りながら熱唱して、みんなを盛り上げてたそうだから、突然の「瞳をとじて」は、あまりにもギャップがあると思う今日この頃、皆さん、カラオケはお好きですか?(笑)


‥‥そんなワケで、平井堅が「瞳をとじて」を歌い始めたら、全員が静かに聴き入ったんだけど、なんと、aikoが、ポロポロと泣き出したと言うのだ。いくら「瞳をとじて」が感動するような歌だとしても、それまでバカ騒ぎをしてたのに、突然、歌に感動して泣くなんてことは無いだろうから、考えられることは、2つしかない。それは、aikoが、「世界の中心で、愛をさけぶ」を好きで見ていて、あたしは見てないから分かんないけど、どっかの感動する名場面を思い出して、涙が止まらなくなったか、もしくは、最近、国分太一とうまく行ってなくて、歌の歌詞と自分たちのことがオーバーラップしたかのどっちかだろう。特に、2番の出だしの「いつかは君のこと〜何も感じなくなるのかな〜」ってとこで、たまらずに目頭を押さえたって言う話だから、どうしても、カングリたくなっちゃう‥‥なんてことを書くと、また、「ゲンダイネット」のパクリ記者が、あたしの日記を無断で丸写しして、「aikoと国分太一に破局の噂」とか何とかって書きそうな予感がマンマンだけど‥‥(笑)

5月に行なわれた、このカラオケパーティーのことをもうちょっと詳しく説明しておくと、場所は、ジャグジーまで完備された高級カラオケのパーティー用ルームで、主催が平井堅、参加者は、椎名林檎、清水ミチコ、aiko、一青窃、ドンドコドンの山口智充、SOFFetの2人、クリスタルケイ、脚本家の三谷幸喜など、ソーソーたるメンバーで、全部で18人。中には、クリスタルケイのお母さんも混じっていたそうだ(笑)

それにしても、このメンバーでのカラオケ大会だなんて、Mステよりも内容が濃いじゃん。1万円でチケットが売れそうだよ。それで、このカラオケパーティーのことは、SOFFetの2人がMステでちょこっと話しただけじゃなくて、色んな媒体で紹介された。三谷幸喜は、朝日新聞に連載してる「ありふれた生活」って言うコラムで、この日のことを書いてるそうだし、テレビブロスの清水ミチコのコラムでは、先に帰った清水ミチコが、カラオケ屋さんに忘れ物をして、それを後日、平井堅が、わざわざ自宅まで届けてくれたって話が書いてあった。そして、お礼に、手作りのタケノコの煮物とキンピラゴボウを渡したそうだ。それで、「平井堅にタケノコ」って言うコトワザができたって書いてあった。

色んなとこに断片的に書いてある内容を総括すると、平井堅と清水ミチコが、森山直太郎と森山良子になりきって、「さくら(独唱)」をデュエットしたり、山口智充と清水ミチコが、「スローバラード」をデュエットしたり、椎名林檎が、松田聖子の曲を熱唱したりと、なかなかバラエティーに富んでいて、まるで、お正月の特番みたいな内容だったみたいだ。清水ミチコのモノマネはテレビでも見られるけど、椎名林檎の聖子ちゃんは、永久保存版的な貴重さだろう。それから、持ち歌では、平井堅が「瞳をとじて」を歌った他に、一青窃が「もらい泣き」を歌ったそうだ。果たして、一青窃は、カラオケ屋でもハダシで歌ったのだろうか? そして、歌いながら、ジャグジーの中へと沈んで行ったのだろうか?(笑)

それにしても、カラオケが好きで好きで大好きで、ダレカレかまわずにカラオケに誘いまくることでオナジミの平井堅だけど、仕事で歌を歌ってるのに、お休みの日にまでカラオケに行くなんて、まるで、1週間ずっと働いて来た漁師さんが、やっと巡って来た日曜日にまで魚釣りに行くようなもんだし、まるで、農業をやってる人が、自宅の庭でも家庭菜園をやるようなもんだし、イマイチ、あたしには理解できない。でも、平井堅だけじゃなくて、他の参加者もみんな楽しんでたみたいだから、みんな、歌が好きなんだね〜。

‥‥そんなワケで、誰でもが参加してみたいと思う、この、夢のようなカラオケパーティーは、ものすごい盛り上がりを見せ、大成功したそうだけど、不思議なことに、誰の書いたコラムにも、aikoの名前が出て来ないのだ。だから、もちろん、aikoが泣いたことも書かれていない。だから、あたしが、ここに書いたワケなんだけど、aikoファンのあたしとしては、卓球の福原愛ちゃんが、冷血非道な中国人司会者に意地悪な質問を浴びせられて泣かされたことよりも、aikoが泣いたことのほうが気になる今日この頃なのだ。

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2005.06.25

野沢直子の夏

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沖縄は大雨で大変だったみたいだけど、東京は梅雨入りしてから、ほとんど雨らしい雨が降らない。午前中だけ降ったりってのはあったけど、それよりも、ただ湿度と気温だけが高くて、蒸し蒸ししてる日が多い。梅雨なのに雨が降らないのって、まるで、クシャミが出そうなのに、なかなか出なくて、フガフガしてる時みたいで、すごくイヤな気分になる。こんな、あたしの気分はともかく、農業関係の人たちは、ホントに困ってると思う。

暖冬とかは、地球温暖化が原因で、人間の責任だって言ってる人もいるけど、梅雨なのに雨が降らない「空梅雨」は、昔からあったことだから、自然なことなんだろう。だけど、中途半端なことが嫌いなあたしとしては、「降るなら降る!」ってしてくれないと、どうにも気分が良くない。やっぱり、生暖かい黒南風(くろはえ)が吹き、梅雨に入り、長い雨がしとしとと降り続き、やっと梅雨が明けて、カラッと晴れ渡り、気持ちのいい白南風(しらはえ)が吹き抜けて、初めて、「イ〜チ!ニ〜イ!サ〜ン!夏だぁ〜!」って気分になる。

もちろん、暦の上では、梅雨に入る前から夏だし、気温も十分に夏だし、お洋服も夏物を着てるし、夏のメークをしてるし、街はすで夏のヨソオイなんだけど、やっぱり、気分的に夏って感じるのは、梅雨が明けてからだと思う。だから、あたしが、本格的な夏の到来を感じるのは、「梅雨明け」であって、そのためには、梅雨にちゃんと雨が降ってくれないと、イマイチ、夏の気分に切り替わらない。

だけど、「梅雨明け」以外にも、あたしが、本格的な夏の到来を感じるものがある。それが、中華屋さんに掛かる「冷し中華始めました」の札や貼り紙と、「野沢直子」だ。前にも書いたことがあるけど、毎年、夏になると、生活費を稼ぐために、アメリカからニポンにやって来る野沢直子が、あちこちの番組に顔を出し始めると、「ああ、夏だなぁ〜」って気分になる。そして、野沢直子の顔を見なくなると、「ああ、もう秋なんだなぁ〜」って気分になる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、去年、「野沢直子」を夏のプライベート季語、「野沢の名残り」を初秋のプライベート季語にしたんだけど、去年の日記を読んでない人のために簡単に説明しておくと、「野沢の名残り」って言うのは、夏が過ぎて、野沢直子がアメリカに帰ったあとに放送される録画番組で、野沢直子の顔を見た時に感じる、倦怠感や脱力感から哀感までを表す季語だ。

俳句の季語の役目は、第一に季感を表すことだから、歳時記に掲載されていない言葉でも、その言葉を聞いた人の多くが、春とか、夏とか、同じ季節を思い浮かべることができたら、その言葉は、季語になりうる資質を備えてるってことになる。もちろん、そう言う言葉は、ちゃんとした俳句の会では通用しないけど、仲間うちで遊んでる時には、いくらでも使える。実際、「サザンオールスターズ」や「チューブ」を夏の新季語、「ユーミン」や「山下達郎」を冬の新季語にしてる俳句のグループもあるくらいで、ようするに、「サザンオールスターズ」と言われた時に、多くの人が「夏」って思えば、季語として成り立つってことなのだ。

だけど、あたしの感覚だと、チューブは間違いなく夏だと思うけど、サザンオールスターズには、夏だけじゃなくて、夏が過ぎたあとの寂しさを歌った曲も多いと思うし、ユーミンは、冬って言うよりも、春とか夏のイメージがあるし、山下達郎は、「クリスマスイヴ」だけで冬って決められちゃったみたいだけど、それ以外の曲って、夏の曲が多いと思う。

結局、ポップスを歌ってれば、チューブみたいな特殊なグループは別として、決まった季節の曲ばかりをリリースするワケにも行かないだろうし、長年、活動していれば、春の曲、夏の曲、秋の曲、冬の曲って、ひと通りは作るもんだと思う。だから、結局は、山下達郎みたいに、その中の一番有名な曲のイメージだけで季節を決められちゃうんだと思うけど、そしたら、今後、山下達郎が、たとえば、春の曲をリリースして、それが、「クリスマスイヴ」を超える大ヒットになっちゃったら、どうするんだろう? 今度は、「山下達郎」を春の季語に変更するんだろうか?だけど、そうすると、それまでに、「山下達郎」を冬の季語として詠まれた俳句と、混乱しちゃう。だから、こう言った固有名詞って、実際の季語になって、歳時記に掲載されることは、まず無い。あくまでも、仲間うちだけで、面白がって遊ぶための「季語モドキ」なのだ。

これらの新季語と比べると、あたしの考え出した「野沢直子」は、毎年、今の時季にニポンにやって来て、夏の終わりにアメリカへと帰って行くと言う、まさしく、渡り鳥のような生活をしている。そして、テレビやラジオに野沢直子が出始めると、「夏だなぁ〜」って感じる。これこそが、季語の本意なのだ。

サザンオールスターズは、別に夏じゃなくても、いつでも聴こえて来る。だから、「夏だからサザンオールスターズを聴こう」って人はいるかも知れないけど、「サザンオールスターズが聴こえて来たから夏だ」って感じる人は少ないと思う。だけど、野沢直子の場合は、「夏だから野沢直子を見よう」なんて思う人はいないだろう。そうじゃなくて、「野沢直子を見かけるようになって来たから夏だ」って感じるのがスジミチだ。これは、セミの声に夏を感じるのと同じで、「夏だからセミの声を聞こう」じゃなくて、「セミの声が聞こえて来たから夏だ」ってことで、ジージージージーうるさいセミも、ギャーギャーギャーギャーうるさい野沢直子も、同じように、夏の風物詩なのだ。

‥‥そんなワケで、梅雨なのに雨が少なくて、何だかスッキリしない毎日だけど、今日、某テレビ局の通路で、野沢直子と第1次接近遭遇をしちゃったあたしとしては、グッと夏の到来を感じることができた。これから、色んな番組で、野沢直子の、地面に落ちたアブラゼミの断末魔の鳴き声のようなを騒ぎっぷりを見るたびに、どんどん夏の気分が高まって行くことだろう‥‥なんて思ってる今日この頃なのだ(笑)

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2005.06.24

深夜のトウモロコシパーティー

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今日、すごく久しぶりに、吉祥寺のスタジオでお仕事があったので、入りは午後からだったんだけど、1時間ちょっと早く行って、スタジオに荷物を置かせてもらってから、吉祥寺をブラブラした。久しぶりに行っても、何にも変わってなくて、ヤタラと落ち着いた気分になって、下北沢と同じような、自分の家に帰って来たような感じになる。それで、しばらく色んなお店を覗いたりしてから、サンドイッチとコーヒーでお昼を済ませて、それからスタジオに入った。今日のお仕事は、某料理研究家の新刊料理本の表紙とカットの撮影だったんだけど、バックはあとから合成するから、撮影はブルーバックで、すごくラクチンだった。

時間通りにサクッと終ったので、みんなで軽く食事に行こうってことになったんだけど、あたしは、もうじき発売になるMAXの新曲、「ニライカナイ」に合わせて、「島んちゅ食堂ニライカナイ」に行きたかったので、みんなを説き伏せた。まあ、みんなって言っても、半分は帰っちゃったから、あたしと、料理の先生と、マネージャーと、アシスタントの4人だったんだけど、それで、あたしは、大好物のタコスチャーハンを食べることにした。でも、タコスってメキシコの食べ物だし、チャーハンって中国の食べ物だし、その2つが、なぜ、なぜ、なにゆえに、沖縄の食べ物になったんだろう?‥‥なんてことは置いといて、とにかく美味しかったからいいや(笑)

やっぱり、お米を食べるとパワーが出るね。ここんとこ、100円マックと3個で200円のカップ麺が続いてたから、久しぶりにお米を食べたら、体中にエネルギーが満ちあふれて、目はブルーになり、髪は金髪になって逆立った、スーパーサイヤ小さいきっこたちが続々と登場しちゃって、カメハメ波は撃ちまくっちゃうし、元気マンマンになった。

それで、その先生に、「タコスってメキシコの食べ物で、チャーハンって中国の食べ物なのに、何でタコスチャーハンは沖縄の食べ物なんですか?」って聞いてみた。そしたら、「さあ?沖縄だからじゃない?」って言う、どう受け取っていいのか分からない素晴らしいお答えをいただいてしまった今日この頃、皆さん、タコスチャーハンは食べたことありますか?(笑)


‥‥そんなワケで、これじゃあラチが明かないので、モグタンとお姉さんに頼んで、「クルクルバビンチョパペッピポ〜ヒヤヒヤドキンチョのモ〜グタン!」ってな感じで、「タコスチャーハンのはじめて」でも調べに行ってもらいたい‥‥なんて思いつつ、あたしは、重たい荷物を抱えて、井の頭線で渋谷まで戻り、渋谷で新玉川線に乗り換えて帰って来たんだけど、この、渋谷での乗り換えが、地上2階っぽい場所から降りてって、道路を渡って、今度は地下2階か3階っぽいとこまで降りるから、とにかく大変で、せっかく食べたタコスチャーハンのパワーも、帰り道で使い果たしちゃったような気がする。もちろん、荷物を持ってなかったら何でもないんだけど、今日の荷物はバッグ2つで10キロくらいあったから、堂本剛じゃなくても、正直しんどい(笑)

それで、お昼にはサンドイッチを食べたし、夜にはタコスチャーハンを食べたのに、必要以上のカロリーを消費しちゃったみたいで、夜中になったら、またお腹が空いて来た。でも、カップ麺は食べたくないし、どうしようかなって思ってたら、新聞紙の包みを発見した。

「そうだ!じゅんこがくれたトウモロコシがあったんだ!」

ちょっと前に、じゅんこがトウモロコシを3本くれて、母さんもあたしも大好物なので、一緒に食べようと思ってたのだ。それで、3本あるから、今、1本食べても、母さんと食べるぶんは大丈夫だってことで、さっそく、茹でることにした。お鍋にお水を入れて、火にかけてから、トウモロコシの皮を剥くと、これがまた、素晴らしいトウモロコシで、大きいし、一粒一粒がツヤツヤだし、ナマでも食べられそうなくらい美味しそうだった。

それで、お湯が沸いたら、お塩を入れて、トウモロコシが大きくてお鍋に入らなかったので、半分に切って、お鍋に入れた。トウモロコシは浮いちゃうので、お箸で押さえて沈めておかないと、ちゃんと茹だらない。それで、お箸で押さえたり、回転させてみたりしつつ、5分くらいしたら、全体的に火が通った。あたしは、トウモロコシの茹で加減は、アルデンテが好きなので、ちょっとだけ早めにお鍋から出すようにしてる。こうすれば、このまま食べても美味しいし、このあと、お醤油を塗りながら網で焼けば、お祭りの夜店気分も満喫できるのだ。

‥‥そんなワケで、じゅんこのトウモロコシはすごく美味しかったんだけど、トウモロコシを食べるのが久しぶりだったので、そのぶん、さらに美味しく感じた。だけど、そう言えば、トウモロコシの原産地ってメキシコで、タコスに使うトルティーヤも、トウモロコシの粉で出来てる。身の周りのお菓子とかでも、ポップコーン、とんがりコーン、キャラメルコーンとか、あと、歯に詰まるからあたしは好んで食べないんだけど、カールもトウモロコシが原料だ。アイスのジャイアントコーンもそうだし、コーンフレークスもある。だから、ふだん、あんまり意識しないで、色んなトウモロコシの加工品を食べてるんだと思った。

それでも、茹でたトウモロコシを食べて、「久しぶりだぁ〜!」って感じるのは、加工したものとは味がぜんぜん違うからだ。味だけじゃなくて、食感から何からすべて違うけど、一番の違いは、やっぱり味だ。茹でたトウモロコシって、あんなに甘くて美味しいのに、コーンフレークスとかになっちゃうと、甘いとか甘くないとか言う以前に、ほとんど何の味もしない。それで、そのままじゃ食べられないから、牛乳をかけたりして、他の味をつけて食べる。でも、これって、調べてみたら、甘くて美味しいトウモロコシを原料にしてるんじゃなくて、もともと加工用に栽培されてる品種で、茹でて食べても美味しくないものなんだそうだ。だから、コーンスターチとかコーンフレークスの原料になってるトウモロコシは、そのままの形で店頭に並ぶことのない品種なのだ。

‥‥そんなワケで、茹でて食べたら甘くて美味しいトウモロコシを原料にして、コーンフレークスを作れば、何もかけずに、そのままポリポリと食べても、甘くて美味しいのが出来るんじゃないだろうか?‥‥なんてことを考えながら、じゅんこのトウモロコシを食べてたら、最近、半月型の目になって来たクチボソが、水槽の中から睨んでた。それで、真夜中だったけど、トウモロコシを一粒だけ、ちょっと潰してから水槽に入れてみたら、すごいイキオイでトウモロコシに突進して、他のクチボソやメダカたちも集まって来て、水槽の中では、深夜のトウモロコシパーティーが始まっちゃった今日この頃なのだ(笑)

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2005.06.23

ニポンのラムだっちゃ(笑)

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ビールや発泡酒、ニポン酒や焼酎、スコッチやバーボン、ワインやシャンパン、ジンやウォッカなど、お酒には色んな種類があるけど、ニポンで一番飲まれてるお酒と言えば、間違いなく、ビールや発泡酒だろう。ビールの出荷量や消費量で、良く耳にするのは、「東京ドーム何杯ぶん」なんて言う数え方で、具体性には欠けるけど、何となく、「すごくたくさん」ってイメージだけは伝わって来る。ビールに高い税金をかけられれば、酒造メーカーは発泡酒を開発する、すると、その発泡酒にまで高い税金をかけられるので、今度は、麦以外のものを原料とした新発泡酒を開発する‥‥って感じで、庶民をいじめることだけを生き甲斐にしてる、無能なサディスト総理大臣、コイズミと、各酒造メーカーとのイタチゴッコはいつまでも続いて行く。ちなみに、「イタチゴッコ」って、英語だと「ラットレース」って言うけど、これって、犬や猫がお腹をこわした時に食べさせる草、「イヌハッカ」のことを英語で「キャットニップ」って呼ぶのに似てる‥‥なんて話は置いといて、これだけ次々に政府が税金を高くするのも、これだけ次々に各酒造メーカーが対策を練るのも、それは、すべて、ビールや発泡酒が大量に消費されてるお酒だからであって、ものすごくマイナーなお酒で、消費量も少なかったら、税金も上げられないだろうし、仮に、税金を上げられたとしても、酒造メーカーは、少ないマニアのためだけに、莫大な予算をかけてまで、安いお酒を開発したりはしないだろう。

でも、「ニポンで一番飲まれてるお酒は、ビールや発泡酒」って言っても、これは、1人当りの消費量が多いからで、ビールを10本飲める人はいても、ウイスキーを10本飲める人は、なかなかいない。だから、ホントの意味で比較するんなら、アルコール度数に応じて比較すべきだと思う。ビールや発泡酒のアルコール度数は、平均して5%くらいだけど、ニポン酒やワインになると、15%前後になるし、焼酎の場合は、腰抜け野郎が飲む20度とか25度のヘナチョコ焼酎を抜かせば、たいていは35度以上はある。ウイスキー類は40度以上だし、ジンやウォッカは、もっと高いものもある。テキーラなど、70度だの90度だのって、ほとんどアルコールだけみたいなのもある今日この頃、皆さん、お国のために飲んでますか?(笑)


‥‥そんなワケで、アホらしいほど税金をかけられて、飲めば飲むほどコイズミの思うツボだって言うのに、毎年毎年、東京ドームに何杯ぶんも消費しちゃうのは、もちろん、愛国心からじゃなくて、ただ飲みたいからだ。そして、こんなにたくさんのビールや発泡酒が飲まれてる影で、ほとんど飲まれてないお酒がある。あたしが、「ラットレース」って言葉をムリヤリに登場させた時点で、「きっこの日記」の賢明なる読者諸兄は、ウスウス気づいてたと思うけど、ラットレースと言えばボブ・マーリィ、ボブ・マーリィと言えばジャメーカ、ジャメーカと言えばラムってワケで、そう、ラムなのだ。「ラムなのだ」って言うよりも、「ラムだっちゃ」って言ったほうが電撃的かも知れないけど、とにかく、「ラム」って、ニポンではあんまり飲まれていないお酒だ。

でも、ラムって、一度ハマるとズルズルと行っちゃうほど、奥が深くて、楽しいお酒なのだ。ラムは、西インド諸島のバルバドス島に住むイギリス人が、サトウキビを原料にして作ったスピリッツで、「Rumbulion(ラムバリオン)」って言う、「興奮、騒動」って意味の現地の言葉が語源になっている。ちなみに、「スピリッツ」って言うのは「蒸留酒」のことで、ジン、ウォッカ、テキーラ、ラムが、世界4大スピリッツって言われている。あたしは、この中では、ジンとラムが好きで、ウォッカとテキーラは、出されれば飲むけど、好んでは飲まない。

ついでに書いとくと、ジンの原料は、大麦麦芽、トウモロコシ、ライ麦などで、ウォッカの原料も、ジャガイモ、トウモロコシ、ライ麦、大麦などで、産地によって色々な穀物が使われてるけど、テキーラは、どこのテキーラでも、必ず、竜舌蘭(リュウゼツラン)って言う、アロエに似た植物を原料にしてる。ラムも、原料はサトウキビって決まってるので、色んな原料で色んな味があるジンやウォッカは、モータースポーツで言えばF1みたいなもんで、同じ原料で勝負してるテキーラやラムは、同じマシンで走るFポンみたいなもんだ。

‥‥そんなワケで、レゲエは、イギリス人によって、アフリカからジャメーカに連れて来られた奴隷たちがルーツだけど、ラムにも同じような歴史がある。イギリス人によって、西インド諸島に連れて来られたアフリカの奴隷たちは、サトウキビ畑で働かされ、そのサトウキビがイギリスでラムになり、そのラムがアフリカへと運ばれ、奴隷と交換される。こう言った三角貿易の歴史が、そのまま、ラムの歴史でもある。

だけど、時代は移り、いつまでも過去のことをギャーギャーわめいてるのは、中国人や韓国人ぐらいになり、グローバルな先進国の人々は、過去の過ちによって生み出された音楽やお酒であっても、それを糾弾したり封印したりするんじゃなくて、平和への道具として扱うようになって来た。それが、レゲエであり、ラムなのだ‥‥って言うか、ラムだっちゃ(笑)

さて、そんなラムだけど、あたしが良く飲むのは、ジャメーカの「レゲエラム」と、ニポンの「ルリカケス」だ。でも、レゲエラムは高いので、地元の行きつけのレゲエ屋さんに行った時に飲む程度で、お家では、もっぱらルリカケスを飲んでいる。これは、鹿児島の徳之島にある高岡醸造ってとこで作られてるラムで、900mlの他に1升瓶があるので、とってもお得だ。インターネットの酒屋さんとかを利用すると、1升瓶を1本でも買うことができるんだけど、そうすると、3000円前後になっちゃうので、あたしは、6本単位で直接注文してる‥‥って言うか、お友達の共同購入に乗せてもらってるんだけど、そうすれば、送料を入れても、1升が2000円台で買える。ラベルには、奄美大島と徳之島だけに生息してる天然記念物の鳥、ルリカケスの美しい絵が、向かい合わせに2羽、描かれていて、大地の恵みを感じさせる甘さにはイヤミが無く、ロックにして、氷を溶かしながら飲んで行くと、40度の強さも心地いい。

高岡醸造は、ルリカケスの他にも、色んなラムを作っている。ルリカケスと同じく1升瓶の「御酒(おみき)」は、50度で、1本2600円前後。あとは全部、720mlのボトルで、40度の「キングラム」が1800円ちょっと、50度の「徳州(とくしゅう)」が2000円弱、35度の「セレナーデ」が2500円弱だ。でも、これらは、あたしが共同購入してる値段なので、どこかを仲介させて単品で買うと、もっと高くなる。ちなみに、インターネットのある酒屋さんを調べてみたら、ルリカケス(1升)が3150円、御酒(1升)が3570円、徳洲(720ml)が2520円って書いてあったから、仲介屋って、右のものを左に移すだけで、ずいぶんボロ儲けをしてるみたいだ。

この中で、ルリカケスの他に、あたしが飲んだことのあるのは、キングラムと徳洲だけなんだけど、ハッキリ言って、味は、どれもほとんど変わらない。だから、ルリカケスの1升瓶を買うのが、一番お得だろう。たまに、ルリカケスを飲ませてくれるお店もあるんだけど、原価の安いお酒なのに、ただ珍しいってだけの理由で、1杯650円とか800円とか、あまりにも法外な値段をつけてるから、とてもお店じゃ飲む気になれない。

‥‥そんなワケで、ニポン産のラムでは、そのシェアを一手に引き受けてる高岡醸造だけど、他にも、ニポン産のラムがある。それが、小笠原の母島にある「小笠原ラム・リキュール株式会社」で作られている、「ボニン・アイランズ・ラム」だ。だけど、これは、15年くらい前から作られてるそうだけど、あたしは飲んだことがなくて、名前しか知らないので、何とも言えない。

ようするに、飲む人が少ないから作る人も少ないワケで、次々に新製品が売り出される発泡酒と比べると、その差は歴然としてる。だけど、そんなラムの世界に、その名の通り、確固たるスピリッツを持った女性が現れた。それが、金城祐子さんだ。「金城」って名字を見れば分かるように、沖縄の女性で、新しい国産ラムの開発に乗り出したのだ。

沖縄のお酒と言えば、何と言っても泡盛だけど、その泡盛の原料は、タイ米だ。つまり、沖縄を代表するお酒が、厳密に言えば、純国産じゃないのだ。それで、金城さんは、本当の意味での地酒を作ろうと思い立ち、沖縄のサトウキビの発祥の地である南大東島で、ラムを作り始めた。「グレイスラム」と言う株式会社を立ち上げ、試行錯誤の末、ようやく出来上がったラムは、「CORCOR(コルコル)」って言う名前のホワイトラムで、これは、産地の南大東島が、サンゴ礁が隆起してできた円形の島で、その姿が、「サンゴでできた王冠」のようなので、「CORAL CORONA」の頭文字をとったそうだ。

‥‥そんなワケで、お酒として飲むラムは、たいていが、ダークラムやゴールドラムで、透明なホワイトラムは、お酒として飲むよりも、ケーキやお菓子作りなど、料理に使うことのほうが多い。それが、何で、ホワイトラムを作ったのかって言うと、農林水産大臣賞にも耀いた国内屈指の良質のサトウキビの素材を活かすために、人工香料や化学色素を添加せず、無添加、無着色にこだわった結果、ホワイトラムに行き着いたと言うのだ。ちなみに、「CORCOR」は、今年の夏に発売される予定になってるから、もう少ししたら、手に入れることができるだろう。あたしとしては、ナジミの薄いホワイトラムなんだけど、金城祐子さんの心意気にもホレたし、「CORCOR」って言う名前もステキだし、発売されたら、絶対に飲んでみようと思う今日この頃なのだっちゃ(笑)

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2005.06.22

銀座の街路樹たち

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あたしは、ここ数年、週に1回は、銀座に行っている。連続のお仕事が入ったりすると、1週間、毎日行くこともある。デパートのお仕事だったり、ショップのお仕事だったり、ブライダルのお仕事だったり、モデル事務所に用事があったり、広告代理店に用事があったりと、その内容は色々だけど、青山、六本木に次いで、良く行く場所だ。

だけど、青山や六本木なら30分以内で行けるし、どんなに渋滞してても1時間は掛からないんだけど、銀座に行くのは時間が掛かる‥‥って言うか、銀座辺りまでは順調に着いたとしても、そこから目的地までが大変なのだ。細い道路はすべて一方通行だし、ヘタな時間に行くと、タクシーと恐い人の乗ったベンツの大渋滞になってて、ぜんぜん前に進まない。あたしの行きたいビルは、もう目の前に見えてるって言うのに、そこまで辿り着くのに30分、パーキングの順番待ちに30分、なんてことも日常鮭茶漬けだ。だから、お仕事の時は重たい道具があるので、車で行くしかないけど、打ち合わせとかの場合は、電車で行くことが多い。

どんなお仕事でも、遅刻は絶対に許されないだろうけど、あたしのお仕事の場合は、特に時間には厳しい。先方が、分刻みで動いてたりするから、遅刻はもちろんのこと、早過ぎるのも厳禁なのだ。だから、あたしは、必ず、30分以上は早く着くようにして、どこかで時間を潰して、約束の時間の5分前に到着するようにしてる。

だけど、この、時間を潰す場所が問題なのだ。先方の事務所の前で待つワケには行かないし、ちょっと離れた場所だったとしても、そのビルに面した道で待ってたりすると、その事務所の人と出くわす可能性がある。そうなると、こっちはバツが悪いし、先方にも気を使わせちゃう。だからって、あんまり離れた場所で時間を潰してると、ハッと気づいた時には5分前で、ハイヒールダッシュで駆け込むってことにもなりかねない今日この頃、皆さん、待ち合わせの時間には早めに行くタイプですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、ものすごく疲れてる時には、車の中で時間を潰すこともあるんだけど、車の中でボーッとしてて、ついウトウトしちゃって、「ヤバッ!」ってパターンが、今までに何度もあるので、できるだけ車から降りて時間を潰すようにしてる。だけど、1ヶ所でボーッと立ってるのもおかしいし、それじゃあなかなか時間が経たない。それで、あたしは、お散歩をすることにした。

お散歩コースは、駐車場の場所や先方の場所によって変わるだけじゃなくて、30分コース、45分コース、1時間コースって感じで、時間によっても変わる。たいていは、先方の場所から離れ過ぎないように、先方の場所を中心にして、その周りを大きく四角く歩くようにしてるんだけど、銀座は、碁盤の目のように道路が走ってるから、いくらでもコースに変化をつけられる。

それで、去年の春ごろから、このお散歩を始めたんだけど、いつでも歩き続けてるワケじゃなくて、あまりにも暑い夏の日は、涼しい本屋さんの中で立ち読みをしたり、あまりにも寒い冬の日は、カフェでコーヒーを飲んだりもする。そして、気持ちのいい春や秋の日には、ゆっくりとお散歩をしたくて、2時間も早く銀座に行くこともある。

‥‥そんなワケで、あたしは、銀座のお散歩を1年間続けて来て、気づいたことがある。それは、銀座の街路樹についてだ。銀座の街路樹って言えば、有名なのは、何と言っても「柳」だろう。「銀座の柳」って言う言葉もあるし、歌にも歌われている。だけど、1年間、広い銀座を隅から隅までお散歩してみて分かったことは、銀座には、「柳」以外にも、色んな街路樹があったってことだ。

銀座って、大まかに言うと、西銀座通りと中央通り(銀座通り)が横に平行に走ってて、その真ん中を縦に晴海通りが走ってる。これらは、片側が3車線から4車線ある大きな道路で、カタカナの「キ」の、上の横棒が西銀座通り、下の横棒が中央通り、縦の棒が晴海通りって感じだ。そして、この3本の道路を中心にして、みゆき通りや並木通り、銀座柳通りなどの有名な道をはじめとして、たくさんの道が碁盤の目のように走ってる。そして、基本的には、大きな道路には大きな街路樹、細い道路にはそれなりの街路樹が植えてある。

まず、銀座の真ん中を縦に走る大きな「晴海通り」には、大きな「欅(けやき)」が、街路樹として植えられている。ケヤキは、原宿の表参道や、東京ドームなど、東京では色々な場所に植えられているポピュラーな街路樹のひとつで、広がった枝ぶりから、クリスマスシーズンになると、電飾でライトアップされることが多い。今の時季は、青々とした新緑が目に涼しく、意識して見るようにすると、とてもバランス良く並んでいることが分かる。

「西銀座通り」には、背の高い「槐(えんじゅ)」が植えられている。エンジュは、マメ科の木で、マメ科の花に良くある、左右対称のチョウチョみたいな形の白くて可愛い花を咲かせる。でも、遠目に見ると、白い房のように見えるだけなので、木のそばに行って、道路に落ちている花を拾ってみると良く分かる。ちょうど、今、咲いているので、銀座のソニービルとか、有楽町マリオンとかに出かけた際には、歩道の脇に並ぶエンジュにも目を向けて欲しい。そして、花期が終ると、今度は、マメ科の植物ならではの、可愛らしいマメのサヤがぶら下がって来る。ちなみに、「西銀座通り」って言うのは、昔は「外堀通り」って呼ばれてて、その他にも、あたしの業界だと、「電通通り」って呼んでいた‥‥って言うか、今でも「電通通り」って呼んでいる。

あたしの一番好きな「並木通り」には、「リンデン」の並木が続いている。リンデンはシナノキの一種で、図鑑を見ると、「菩提樹(ボダイジュ)」って書いてあるものもあるけど、お釈迦様が瞑想したことでオナジミの菩提樹とは、種類が違うらしい。並木通りのリンデンは、説明板を見ると、「リンデン(シナノキ科、落葉樹) 和名、西洋しなのき。5月〜8月に白い色の花を咲かせ、甘酸っぱいレモンの香りを放つ。良質の蜜がとれる蜜源植物でもある。」って書いてあった。

他にも、「みゆき通り」には「辛夷(こぶし)」、「交詢社(こうじゅんしゃ)通り」には「唐楓(とうかえで)」、「花椿通り」には「花水木(はなみずき)」、そして、「銀座マロニエ通り」には、その名の通り、「マロニエ」の街路樹が続いている。マロニエは、和名だと「トチノキ」だけど、銀座だから、やっぱりマロニエって呼びたい。

これらの道をお散歩して気づくのは、たくさんの人が歩いてるのに、誰ひとりとして、街路樹なんか見てないってことだ。道を行き交う人たちは、立ち並ぶお店のウインドウを覗きながら歩いてる人と、わき目をふらずに真っ直ぐ歩いてる人の2種類しかいなくて、この街の人たちにとって、街路樹は、空気みたいな存在なのだ。桜並木だったら、満開のシーズンには眺める人もいるかも知れないけど、銀座は、まわりの建物が目立つものばかりだから、普通の並木は、意識して見ないと、花が咲いてることにも気づかないのかも知れない。もしも、ヒマな女性が何人か、マロニエ通りを歩いてたとしたら、たぶん全員が、マロニエよりもカルティエのお店のほうを見るだろう。

‥‥そんなワケで、あたしは、銀座中の街路樹が分かったので、ただ、ヤミクモに歩きまわるんじゃなくて、その時季に一番楽しめる道をお散歩コースにするって言うワザまで身につけてしまった。たとえば、今の時季だったら、新橋駅で降りて、ガードに沿ったコリドー通りを歩いて行く。そして、泰明(たいめい)小学校があるとこが、みゆき通りの西の端っこなので、みゆき通りを曲がる。泰明小学校は、島崎藤村や北村透谷の出身校で、前に1本の柳の老木があり、「銀座の柳二世」って書かれてある。そして、「島崎藤村 北村透谷 幼き日 ここに学ぶ」って言う石碑が建てられている。

ここで、ちょっとダッフンして、銀座の柳について簡単に書いておくけど、「銀座柳通り」にある柳は、実は四代目の柳なのだ。銀座って、もともとは海だった。それで、慶長8年に、神田の土を運んで来て埋め立てたんだけど、土中の水気が多くて、潮風の影響もあったので、桜や松や楓(かえで)などは根づかない恐れがあった。それで、こんな悪条件でも根づくのは柳だけだろうってことになって、明治10年ころに、最初の柳が植えられた。だけど、その柳は、道路の拡張工事のために撤去されてしまい、昭和7年に植えられた二代目の柳は、昭和20年の空襲で焼けてしまい、昭和23年に植えられた三代目の柳も、昭和43年に撤去されてしまった。だから、現在の銀座の柳は、柳通りのものも、御門通りのものも、全部、昭和50年に植えられた四代目のものなのだ‥‥ってなワケで、泰明小学校の前にある柳は、昭和7年に植えられた柳の生き残りで、他の並木の柳とは歴史の重さが違うのだ。

さて、泰明小学校の柳を見たら、そのまま、みゆき通りを進んで行くんだけど、この「みゆき」って言うのは、銀座の高級クラブのママの名前じゃなくて、「天皇陛下がお出ましになる」って言う意味の古語で、漢字だと、「行幸」「御幸」って書く。これは、明治天皇が、皇居から築地の海軍学校へ行く時に、この道を通ったことから名づけられたものだ。そんなウンチクも傾けつつ、西銀座通りを渡り、そのまま、コブシの街路樹を愛でながら歩いて行くと、すぐに、文芸春秋の看板が見えて来る。この「文芸春秋ビル」があるのが、並木通りとの交差点だ。そして、あたしのお散歩コースは、この、みゆき通りと並木通りの交差点が、重要なポイントになる。

このまま、みゆき通りをまっすぐに進み、中央通りにぶつかったら右折して、しばらく歩いてまた右折すれば、それが交詢社通りだ。ようするに、みゆき通りと交詢社通りは平行に並んでるので、行きはコブシの街路樹のみゆき通り、帰りはトウカエデの街路樹の交詢社通りって言うお散歩コースだ。そして、コリドー通りにぶつかるT字路まで戻るのが、Aパターン。オプションとしては、T字路の角にスタバがあるので、ここでカフェラテのトール(320円)を買って、シナモンをたっぷり入れて飲む。もちろん、夏はアイスカフェラテだ。

みゆき通りと並木通りの交差点を左折して、ぽつぽつと立つリンデンの街路樹を見ながら歩いて行くと、大きな晴海通りにぶつかる。ここにはマツキヨがあるので、晴海通りのほうから並木通りに向かう場合は、このマツキヨを目印にする。晴海通りを渡って、そのまま並木通りを歩いて行くと、左手にプランタン銀座が見えて来る。そこが、マロニエ通りだ。そして、マロニエ通りを右折して、中央通りのほうまで、マロニエを愛でながらのんびり歩くパターン、左折して有楽町のほうへ行くパターン、直進して銀座柳通りまで足を伸ばすパターンなど、このプランタンを第2の分岐点とするのが、Bパターンだ。オプションとしては、プラ地下(プランタンの地下)に行って、ミルグラースで、カエルシュークリーム(250円)を買う。カエルシュークリームは、シューの上にカエルの顔が描いてあって、カスタードの他に、チョコと紅茶があるんだけど、あたしは絶対にカスタードだ。だって、カスタードって、何となく、ゲロゲーロに似てるから(笑)

ちなみに、プランタンの前を素通りして、そのまま並木通りを進んで行くと、5分ほどで右手に小さいお稲荷さまが見えて来る。ここは、「幸(さいわい)稲荷」って言う名前で、前足の間に子狐をはさんだお狐さまがいて、すっごく可愛い。そして、このお稲荷さまのとこの細い路地の奥に、「卯波(うなみ)」って言う小さな割烹があるんだけど、ここは、俳人の鈴木真砂女(まさじょ)さんのお店で、おととしの3月に、真砂女さんが96才で大往生したあとは、お孫さんの今田宗男さんが、お店をやっている。そして、今でも、真砂女さんと親交のあった俳人や文人など、著名な人たちが通って来る。ちなみに、お店の名前は「卯波」だけど、店名のモトになった真砂女さんの句は、「あるときは舟より高き卯浪かな」って言う作品で、「卯浪」って書かれている。これは、お店を始める時に、「卯浪」は画数が悪いので、「卯波」に変えたのだそうだ。

あたしは、10年以上前に、真砂女さんに会いに行って、一緒に写真を撮らせてもらったことがある。とても80才を過ぎてるとは思えないほど若々しくて、とってもステキで、とっても可愛い人だった。この路地とともに、約半世紀を生き抜いた真砂女さんのことは、「お稲荷さんの路地」(角川文庫)って言う真砂女さんの本に詳しく書かれている。とっても素晴らしい本なので、興味のある人は読んでみて欲しい。

さて、話は戻り、みゆき通りと並木通りの交差点を右折して、去年の秋にリニューアルしたルイヴィトンのほうへ進み、一歩足を踏み入れたら大変なことになっちゃう高級ブランド店には目もくれずに、リンデンの街路樹だけを見ながらのんびりと歩き、しばらく歩いたら、左、右、左、右と路地をジグザグに進みながら新橋駅のほうへと戻って行くのが、Cパターンだ。オプションとしては、新橋駅の近くの美容整形外科の十仁病院の並びにある立ち食いそば屋さん、「ゆで太郎」の新橋店で、キツネそば(300円)を食べる。

ここまで書いて来て気づいたんけど、あたしのオプションて、あたしの1日のお小遣いの範囲で考えられてるので、すごくショボイかも?(笑) だけど、コリドー通りと交詢社通りのT字路の角にあるスタバのラテは、他のスタバよりも美味しい気がするし、プラ地下のミルグラースのカエルシュークリームは、青空球児好児ファン、及び、ケロロ軍曹ファンなら、一度は食べなきゃならない逸品だし、「ゆで太郎」の新橋店は、どこの「ゆで太郎」よりも茹で加減が絶妙で、お客の少ない時間なら、頼めば茹で立てを出してくれるから、老舗のおそば屋さんにも負けないほどの味と腰が楽しめるのだ。

‥‥そんなワケで、他にも色んなお散歩コースがあるんだけど、あたしは、お仕事に行く場所や潰す時間の長さ、そして、それぞれの街路樹の見ごろによって、色んなコースを歩き続けてる。これから夏が過ぎれば、西銀座通りのエンジュが可愛らしいマメのサヤをぶらさげるようになり、秋が深まって行けば、どこかの名所みたいなキレイな色にはならないけど、交詢社通りのトウカエデが、それなりに紅葉し始めて、それなりにあたしの目を楽しませてくれる。もちろん、ほとんどの人たちは、エンジュのマメのサヤにも、トウカエデの紅葉にも気づかずに、その下を足早に通り過ぎて行くだけだけど、あたしは、そんな銀座の街路樹たちに会いに行くことが、とっても楽しみな今日この頃なのだ。

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2005.06.21

石橋を叩き忘れたミシュラン

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F1の第9戦、インディアナポリスでのアメリカGPは、フジテレビの中継で何度も繰り返してた月並みな言葉を借りれば、「前代未聞の最悪のレース」ってことだった。観てなかった人のために簡単に説明すると、インディアナポリスは、特殊なバンクを持つオーバルコースなので、他のサーキットよりもタイヤに負担が掛かる。それで、ブリジストンタイヤなら何とかギリギリで持つんだけど、ミシュランタイヤだと、まったくお話にならない。

去年までは、タイヤ交換が許されてたから、ミシュランでも走ることができたけど、予選から決勝までを1セットのタイヤで走らなきゃならない今年からの新レギュレーションだと、決勝どころか、予選を走るのも危険な状態なのだ。そして、アンノジョー、2回目のフリー走行で、F1界の貴乃花、トヨタのシューマッハ弟が、タイヤトラブルが原因で、コンクリートウォールに突っ込んで、大クラッシュしちゃった。幸いにも体は無事だったけど、目に異物が入ったため、決勝を辞退して、サードドライバーのリカルド・ゾンタと交代した。そしたら、今度は、そのゾンタが、同じタイヤトラブルが原因で、またまたクラッシュ。

結局、ミシュラン勢は、このままのタイヤだと決勝は危なくて走れないって結論に達して、一番危険な最終コーナーにシケインを設けるようにと、FIAに要望した。だけど、なんせ相手はF1界のナベツネ、モズレー会長だから、そんな要望など聞く耳持たずだ。それで、ミシュラン勢は、みんなで口裏を合わせて、表向きは「ドライバーの安全を最優先する」、本音は「FIAに対する抗議」ってことで、決勝をボイコットすることにした。だけど、最初からレースに出ないと、ペナルティーを科せられて、ワッキーが芝刈り機になっちゃうから、最初のフォーメーションラップだけを走り、スタート直前に、ミシュラン勢の7チーム、14台のマシンが、ゾロゾロとピットへと消えて行った。

そして、スターティンググリッドに残ったのは、ブリジストンを履いている、フェラーリ、ジョーダン、ミナルディの3チーム、6台だけになった。F1の規定では、マシンが12台以下だとレースが成立しないんだけど、フォーメーションラップを走ったあとのリタイヤは、レースに参加したことになるため、たった6台なのにレースは成立し、フジテレビが言うところの「前代未聞の最悪のレース」がスタートした今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、前回のカナダGPでは、モズレー会長のトンチンカンな新レギュレーションのオカゲで、前を走るマシンが次々とリタイヤしてくれて、最後尾からのスタートだったのにも関わらず、タナボタで3位に入り、2位のシューマッハ兄と並んで表彰台に上がっちゃったバリチェロは、今回もモズレー会長のオカゲで、7番グリッドからのスタートだったのが、一気に2番手からのスタートになった。そして、5番グリッドからのスタートだったシューマッハ兄は、実質的にはポールってことになって、すんごく久しぶりに、赤いマシン2台が、先頭で1コーナーへと入って行くって言う、素晴らしい映像を観ることができた。

とにかく、F1は8位までがポイント圏内だから、コースを走ってる6台のマシンは、完走さえすれば、すべてポイントがもらえる。クジで言えば「ハズレ無し」、雑誌のプレゼントで言えば「全プレ」ってワケで、その上、1番手を走るシューマッハ兄と2番手を走るバリチェロの他は、ジョーダンとミナルディって言う、力の差の歴然としたチームなので、よほどのマシントラブルでも発生しない限り、フェラーリのワンツーパンチは水前寺清子‥‥じゃなくて、ワンツーフィニッシュは確実だ。だから、最悪って言えば最悪なレースだったけど、フェラーリファン、バリチェロファンのあたしとしては、嬉しい限りで、ここでルノーのポイントに迫っておけば、今シーズンの残りのレースが楽しくなることウケアイだ。

でも、年に1度のレースを楽しみに、サーキットを訪れていた観客たちからは、もちろん、ブーイングの嵐。コースには、中身の入ったペットボトルが投げ込まれ、シューマッハ兄は避けたけど、バリチェロは踏んじゃって、中身が飛び散った。他にも、テレビには映らなかったけど、缶ビールなども投げ込まれたようで、レース後のインタビューで、シューマッハ兄は、「走ってたらビール臭かったよ」って話していた。

あたしは、今まで、ずっと言って来たように、モズレー会長は大っ嫌いだし、今季からの新レギュレーションは、レース自体をつまらなくするだけじゃなく、ドライバーにとって危険極まりないものなので、大反対だ。だけど、今回のミシュラン勢の「集団ボイコット」に関しては、チーム側のほうが絶対に間違ってると思う。だって、ブリジストンタイヤを履いてた6台は、新レギュレーション下で、すべて完走できたからだ。つまり、一番の問題は、コースに耐えられないタイヤを持ち込んだミシュランなのだ。

あたしの個人的な見解は、ミシュランが、十分なテストもせずに、実績のない新構造のタイヤをインディアナポリスに持ち込んだことが最大の原因だと思う。それも、タイヤは2種類持ち込めるんだから、普通なら、新タイヤだけでなく、実績のある安全な構造のタイヤも持ち込むべきなのに、ミシュランは、新タイヤによほど自信があったのか、すべて新タイヤしか持って来なかったのだ。それに比べ、ブリジストンは、あらゆる状況を考えて、2パターンのタイヤを持ち込んでいた。だから、最後まで走ることができたのだ。サスガ、石橋を叩いて渡るブリジストンタイヤだ(笑)

ミシュランは、フリー走行でのシューマッハ弟のクラッシュを目の当たりにして、新タイヤの構造に問題があったことを知った。そして、「今回の事故は、タイヤの構造上の問題が原因であり、同じタイヤを使用している他のマシンも、安全の保証はできない」って、ハッキリと声明を発表した。つまり、7チーム、14台のマシンが、すべて、このままのタイヤで走ったら、事故を起す可能性があるって断言したワケだ。そのタイヤを開発したメーカーの人間から、「あんたのタイヤは、いつ破裂するか分からないよ」って言われて、それでも400キロ近いスピードで走れるヤツなんかいるワケがない。

それで、ミシュラン側は、FIAに対して、タイヤの危険性を説明した上で、今回だけ特別に、別のタイヤに交換できるようにして欲しいとの申し入れをした。でも、FIAは、それを受け入れなかった。だけど、そりゃあ当然だろう。たとえば、コースの路面に問題があって、ミシュランもブリジストンもみんな危険だって言うのなら、そう言った特別のケースも考えられるかも知れないけど、今回は、ミシュランの、単なるタイヤのセレクトミスなのだ。自分たちが十分なテストもせずに、新しく開発したタイヤを持ち込み、やっぱりそれがダメだったから、他のタイヤに換えさせてください‥‥だなんて、そんな虫のいい話があるか!

そして、タイヤの変更を認められなかったミシュランは、今度は、タイヤの負担を減らすために、最終コーナーに臨時のシケインを設置してくれって言い出した。これについて、FIAは、安全対策として臨時のシケインを作ることにはOKした。だけど、もしもそうするのなら、コースの形状が変わってしまうため、今回のレースは、正式なチャンピオンシップとは認められなくなり、入賞してもポイントが加算されない未公認レースになるって言った。これも、当然のことだ。

そして、これに対して、フェラーリチームが猛反対をした。フェラーリとしては、このサーキットに合わせて、タイヤのチョイスを含め、すべての調整をして来たワケだ。それを他のチームのタイヤの都合だけで、勝手にコースを変えられた上に、ノンタイトルレースなんかにされちゃったら、今までの努力がパーになっちゃう。だから、フェラーリチームが猛反対したのも、当然のことだ。そして、結果として、FIAは、フェラーリチームの意見を聞き、そのままのコースでレースを行なうことにした。もちろん、このFIAの判断、対応も、極めて当然のことだ。

そしたら、ヘソを曲げちゃったミシュラン勢が、7チームで談合をして、全員でレースをボイコットするって言う、まるで、どっかの会社の労働組合みたいなことをやったってワケだ。だから、煎じ詰めれば、1番いけないのは、がんじがらめのレギュレーションを作ったモズレー会長であり、FIAだってことには変わりないんだけど、「悪法も法なり」なんだし、その悪法の下でも、ちゃんとレースをやって、ちゃんと6台のマシンが完走してるって言う現実を考えれば、今回の問題の元凶が、ミシュラン側のワガママであることは一目瞭然だ。

たとえば、レースに参加したブリジストンの6台も、次々にタイヤのアクシデントでクラッシュ、リタイヤをしたって言うのなら、FIAや新レギュレーションを糾弾する方向へと動いたかも知れない。だけど、この結果じゃ、とてもFIAに落ち度があるとは思えない。それどころか、サーキットを73周もするレースなのに、ミシュランの新開発したタイヤが、たった10周しか耐えられなかったって言う現実が、ミシュラン製品に対する完全な逆宣伝効果になっちゃったってワケだ。

‥‥そんなワケで、広いサーキットをのびのびと走れて、まるでフリー走行みたいなレースだったけど、たった1ヶ所だけ、ヒヤリとするシーンがあった。それは、51周目に、2回目のピットインを終えたシューマッハ兄が、コースへ飛び出した時に、ちょうどバリチェロが来てて、お互いにラインを譲らずに、淡谷のり子‥‥じゃなくて、あわや接触って感じになっちゃって、バリチェロがコースアウトしちゃったのだ。バリチェロは、何とか無事にコースに戻れたから良かったけど、「めざましテレビ」でオナジミの、やる気の無いミツユビナマケモノみたいな顔をした伊藤利尋アナが、何をトチ狂ったのか、この危険なシーンに対して、「さみしいアメリカGPに、一輪の花を添えてみせましたぁ〜!」って叫んでた。

F1を完全にスタレさせようとしてるバカ会長。自分たちの用意したタイヤが問題なのに、ナンでもカンでも主催者のセイにして、世界中のモータースポーツファンを裏切ったバカチームの面々。レース中のコース内に、ペットボトルや缶ビールを投げ込んだアメリカのバカ観客ども。あわや大惨事のシーンを「一輪の花」に喩えたバカアナウンサー。そして、それらを見て、この日記を書いてるバカキッコ(笑)

‥‥そんなワケで、優勝はシューマッハ兄(フェラーリ)、2位はバリチェロ(フェラーリ)、3位はモンテイロ(ジョーダン)、4位はカーティケヤン(ジョーダン)、5位はアルバース(ミナルディ)、6位はフリーザッハー(ミナルディ)って言う、スタートした時と同じような順位で、レースとしては、ホントにつまらないものだった。表彰台に上がったシューマッハ兄とバリチェロは、あまりにも不本意なレースでの入賞だったために、笑顔もなく、用意されたシャンパンも撒かずに、そのまま裏へと引っ込んでしまった。だけど、思わぬタナボタで3位入賞を手に入れたモンテイロだけが、ひとりでハシャイでいた。

そこで、これだけのランキングじゃつまんないので、あたしは、今回のレースで損をした人、気の毒だった人に順位をつけて、逆ランキングを発表したいと思う。F1第9戦「気の毒グランプリ」の優勝は、何と言っても、せっかく初めてのポールをとったのに、走ることができなかったトゥルーリ(トヨタ)だろう。そして、2位は、いつまで経ってもマトモに走ることができず、今回、ジョーダンとミナルディまでがポイントをとったために、すべてのチームの中で唯一の0ポイントになったタクマだ。チームメイトのバトンも0ポイントだけど、来季にはマクラーレンのシートが約束されてるバトンと、このままBARホンダに乗り続けるしかないタクマとでは、将来性に雲泥の差がある。続いての3位は、クラッシュに次ぐクラッシュの上に、「馬鹿乃花」並みの兄弟ゲンカが未だおさまらないシューマッハ弟(トヨタ)‥‥って、ここまで書いて気づいたんだけど、気の毒グランプリの表彰台は、すべてニポンのチームじゃん。ようするに、モズレー会長は何もしてなかったのに、結果として、またまたニポン嫌いのモズレー会長の思惑通りに、コトが運んじゃったってワケだ。

‥‥そんなワケで、一時は仲直りしたように見えたシューマッハ兄とバリチェロなのに、たった6台しか走ってないレースで、バリチェロの走行をジャマしてコースアウトさせたシューマッハ兄は、またまたバリチェロに恨まれることになった。そして、まるで弘兼憲史のマンガみたいに、様々な人間模様が見え隠れするF1の世界に、また、新たな伝説が作られちゃった今日この頃なのだ(笑)

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2005.06.20

釣りでも批難をあびる優

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ここんとこ、リトル忙しくて、録画したVがタマリマ・クリスティーになっちゃってたので、少しでも片付けようと思い、手始めに、昨日の日本テレビの「ぐるぐるナインティナイン」と、今日のテレビ東京の「ザ・フィッシング」と「釣りロマンを求めて」を連続で見た。「ぐるナイ」は、岡村がキモくてたまんないので、普段は見ないんだけど、今回は「芸能人海釣りバトル」だったので、釣りウォッチャーのあたしとしては、要チェキだったのだ。「ぐるナイ」の釣りバトルは、凍った湖に穴を開けて釣るワカサギ大会も、河口湖でのバス釣り大会も、今回みたいな海釣り大会も、すべて、カンジンの釣りは二の次で、くだらないバカ騒ぎがメインなんだけど、それは、ゴールデンのバラエティー番組なんだから当然だし、バカ騒ぎをしなくちゃ、釣りに興味のない人は見ないだろう。だから、同じ日テレの同じバラエティー番組でも、「ガキの使い」のバス釣り大会になると、深夜枠ってことで、みんな、ワリと真面目に釣りをしてる。

それで、録画しておいたVを巻き戻して、さっそく見始めてみたら、最初のゲスト紹介のとこで、すでに、あたしは、ビックルを飲むことになった。なんと、ゲストの1人が、あびる優だったのだ! ちょっと前にも、深夜のクイズ番組に、あびる優が出てたけど、視聴率が2%前後のつまんない番組だから、あたしは放っといた。だけど、金曜日のゴールデンともなれば、話は別だ。いくら、日テレの番組が原因で大問題を引き起こしたとは言え、すべての責任はあびる優自身にあるワケだし、謹慎中の飲酒騒動については、未だ、何の謝罪も弁明も無いままだ。それなのに、良くも平然とゴールデンの番組に出て来られるもんだ。オマケに、復帰してから、しばらくは、バラエティーに出ても大人しくしてたけど、今回の釣りバトルでは、もうホトボリが冷めたとでも思ったのか、他のゲストがしゃべってる横や後ろから、「優はぁ〜!」「優はぁ〜!」って割り込んで来る始末。いいかげん、イライラして来た今日この頃、皆さん、あびる優を海に突き落としてもいいですか?(笑)


‥‥そんなワケで、あたしは、本音を言うと、あびる優がテレビに出ることに関しては、別にどうでもいいと思ってる。ただ、あびる優が出ると、他の出演者たちが、全員、あびる優に気を使ってるのが見え見えになり、番組全体が変な空気になる。その空気感が、見てて、ヒシヒシと伝わって来るから、耐えられなくなるのだ。

もちろん、出演者全員が、事前にディレクターから、「あびる優の例の件については、絶対に触れないように」って厳重に指示されてるワケだけど、もともと、人の弱みにつけ込んだり、人の裏ネタをバラシて笑いを取ったりしてるような芸人たちが勢ぞろいしてる番組で、あびる優の件だけに触れないようにするってのは至難のワザで、そのために、他の出演者の他の裏ネタにも、触れにくい空気になる。そして、結局、いつもはペラペラとまくしたてる芸人の口数が少なくなり、何でも笑いのネタにしちゃうような芸人が静かになる。それで、その妙な空気を何とかしようと、いつもは毒舌ばかりの芸人が、当たり障りのないようなことを言い出したりするから、さらに妙な雰囲気が出来上がるのだ。

バラエティー番組ってのは、出演者たちの楽しんでる様子が、視聴者にも伝わって来てナンボの世界であって、たった1人の犯罪者を起用したために、全員がそいつに気を使って、番組全体の雰囲気が壊れちゃったら、本末転倒なのだ。ようするに、現在の状況でのあびる優を番組に起用するってのは、芸人殺し、番組潰しになるワケで、あびる優がテレビに出ても、他の出演者や番組自体に迷惑をかけなくなるのは、少なくとも、数々の犯罪行為に対して、きちんと謝罪をして、きちんと刑事罰を受けて、最低でも2〜3年くらいは謹慎して、それからだろう。

さて、釣りバトルのほうは、ナイナイの矢部と石川亜沙美チーム、ナイナイの岡村と雨上がりの蛍原チーム、あびる優と劇団ひとりチーム、アンタッチャブルチーム、安田大サーカスチームの5チームに分かれて、第1ステージの五目釣り、第2ステージのシロギス釣り、第3ステージのムツ釣りを戦い、すべての魚の合計数で勝敗を競った。そして、優勝したのは、ナイナイの矢部と石川亜沙美チームだった。

面白かったのは、みんなが釣りをしてる船に、もう一艘の船が近づいて来て、それが、雨上がりの宮迫が経営する海上コンビニの「ミヤスク」って言う設定で、パンやミカンなどを2000円とか5000円で売りつけるって言うシーンの時だった。海の上で、二艘の船が平行に並び、ミヤスクの宮迫が色んな食べ物や飲み物を見せつけると、釣りバトルの参加者たちは、いっせいに、「食べ物よこせ〜!」「飲み物よこせ〜!」って感じで、口々に騒ぎだした。もちろん、台本通りの進行なんだろうけど、あびる優も、ここぞとばかりに、「よこせ〜!」「よこせ〜!」って大声を張り上げていた。そこで、宮迫が、「バカヤロ〜!お前ら、こっちも商売でやっとるんじゃ〜!金も払わずに飲み物や食べ物が手に入ると思っとんのかぁ〜!」って、拡声器を使って怒鳴り返した。その瞬間、あびる優の顔が真っ青になり、急に黙っちゃった。そりゃそうだよな、お金も払わずに、ダンボールごと、飲み物や食べ物を盗み出してたんだから(笑)

もちろん、その宮迫のセリフと、急に静かになったあびる優の雰囲気から、何人かが、「ヤバッ!」って感じになっちゃって、その後は、中途半端にグダグダと崩れて行った。編集で、ある程度はツジツマを合わせたんだけど、宮迫のセリフの部分は、進行上、カットするワケに行かないから、それにともなって、あびる優が宮迫のセリフにハッとして落ち込むシーンもちゃんとOAされてたのは、予想外の収穫だった。出演者全員が映ってるシーンだし、あびる優は後ろのほうにいるから、そんなに目立たないと思ったのかも知れないけど、あたしは絶対に見逃さない(笑)

そして、そこから先の釣りのシーンでは、あびる優のそれまでのハシャギっぷりは、完全に消えてしまった。それまでは、10センチくらいの小魚を釣っただけでキャーキャーと騒いだり、それどころか、他のチームの人が釣るたびに、わざわざ覗きに行ったりして、少しでもカメラに映ろうと必死だったクセに、この宮迫事件のあとになると、大きな魚を2匹同時に釣ったりしても、抑え気味に喜んだだけだった。さらには、スタッフの1人が、水深100メートルもある海にブレスレットを落としちゃったのに、それをあびる優が、魚と一緒に釣り上げると言う、ホントに奇跡みたいなことが起こったのに、ビックリして大騒ぎする周りの人たちとは対照的に、釣り上げた本人のあびる優は、終始、大人しくしてたのだ。よほど、宮迫の、「バカヤロ〜!お前ら、こっちも商売でやっとるんじゃ〜!金も払わずに飲み物や食べ物が手に入ると思っとんのかぁ〜!」ってセリフが胸に突き刺さったんだろう。

‥‥そんなワケで、続いての「ザ・フィッシング」は、いつもは、水野裕子ちゃんが最初の5分くらいに出て、あとはオッサンとかが釣りをするんだけど、今回は、30分ずっと水野裕子ちゃんが出るスペシャルだったので、あたしはワクドキだった。あたしは、基本的には、「釣りロマンを求めて」の児島玲子ちゃんが大大大好きなので、水野裕子ちゃんに対しては、ただ、「釣り番組に出てるから好き」ってだけで、別に何とも思ってなかった。でも、ずっと見続けてたら、何にでもチャレンジして、どんどん釣りの腕を上げてく裕子ちゃんに、すごく好感を持つようになって、今では、熊田曜子と同じ程度の応援をするようになったのだ。

熊田曜子にしたって、顔は昭和の匂いがプンプンだし、ウエストのくびれ以外には何の魅力も無い子だから、ぜんぜん興味なんか無かったんだけど、MAXのファンだってことを知ったので、とたんに応援することにしただけだ。もちろん、応援って言っても、特別に何かするワケじゃなくて、テレビで見かけた時には、好意的に見てあげるって言うだけだけど。

さて、今回の「ザ・フィッシング」は、「水野裕子のリバースケッチ・淀川」と題して、淀川を旅するって企画だった。琵琶湖には、約120の川が流れ込んでるんだけど、琵琶湖から流れ出てる川は、たった1つ、淀川だけなのだ。琵琶湖から流れ出てる部分は、「瀬田川」って言って、京都に入ると「宇治川」って名前に代わり、大阪に入ると「淀川 」になり、そして、海へと流れ出る。この、全長75キロを琵琶湖から海まで、裕子ちゃんが旅するワケだ。途中で、アユ釣りをしたり、アユ尽くし料理を堪能したり、シジミ漁を体験したり、鵜飼の練習を見たり、タナゴ釣りをしたり、自然観察をしたり、すごく楽しそうだった。

裕子ちゃんの日記には、今回のロケについて、「(前略)環境の問題は難しいですが、人の愛情で川を変えていくこともできると思うし、守っていくこともできると思います。魚のためにも一つ一つ気をつけていろいろやっていきたいですし、何よりも一つの川の中にたくさんの生き物がいて、営みがあることを改めて実感することができました。これからはただ漠然と釣りをするだけでなく、釣りと釣りができる環境に感謝しながら、海や他の川の流れも見つめてみたいと思います。」って、100点満点の感想が書いてあった。これで、あたしの中での裕子ちゃんのポイントは大きく上昇し、個人的にお友達になりたいタレントのレベルにまで達してしまった。

続いての「釣りロマンを求めて」は、今回はジミな「ヘラブナ釣り」だったし、大好きな児島玲子ちゃんも出なかったんだけど、釣りをした場所が、この前、母さんと旅行に行った箱根の芦ノ湖だったので、そう言った意味では、楽しく見ることができた。

‥‥そんなワケで、30分の番組をたった3本かたづけただけじゃ、録画したVの山はぜんぜん減らないんだけど、とにかく、根気良くチョコチョコと見て行くしかないので、とりあえず、このあとは、ちょっと大物の「秀峰!日本の名山・味と人情ふれあいの旅」って言う、テレビ東京の2時間スペシャルをかたづけようと思う今日この頃なのだ(笑)

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2005.06.19

100円マックでサバイバル

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あたしは、メッタにファーストフードは食べないんだけど、その中でも、特に、マックは食べない。でも、健康のために食べないなんて言う健康ヲタクでもないし、敵国の食べ物だから食べないなんて言う脳内右翼でもない。ただ単に、値段のワリにマズイから食べないだけだ。

マックの中で、あたしが唯一、ソコソコ好きなのは、フィレオフィッシュだ。だから、たまに、フィレオフィッシュが100円になると、毎日毎日食べたりする。フィレオフィッシュが100円なら、コンビニで菓子パンを買うよりも、温かいぶんだけ、ちょっとはマシだし、100円でお腹がいっぱいになるから、まあまあ経済的だし‥‥。だから、100円セールになると、ひどい時は、お昼も夜もフィレオフィッシュだったりする。そして、100円セールが終わったとたんに、パッタリと行かなくなる。

それで、1ヶ月か2ヶ月くらい前に、フィレオフィッシュの100円セールをやってた時に連続して食べて以来、一度も食べてなかった。でも、フィレオフィッシュの100円セールが終わって、しばらくしてから、「100円マック」ってのが始まってて、何種類かのものが100円で買えるって言うので、機会があったら行ってみようと思ってた。だけど、その中にフィレオフィッシュはふくまれてないらしいので、どうせマズイものばかりだろうと思って、なかなか足が向かなかった。

で、おととい、ついに、マックに行って来た。たまたま、ブライダルメークの打ち合わせで、先方の自宅まで行った時に、場所が遠かったので早めに出発したら、約束の時間より1時間近くも早く着いちゃったのだ。それで、辺りをグルグル回ってたら、サスガ、東京のベッドタウン、東京じゃ考えられないような巨大なマックを発見したので、そこで時間を潰すことにした今日この頃、皆さん、マックのハンバーガーには猫やネズミの肉が混ざってるって聞いたことありますか?(笑)


‥‥そんなワケで、あたしは、マックのハンバーガーに猫やネズミの肉が混ざってるって話は、小学生のころにクラスで広まった噂だけど、あたしより10才年上の人に聞いても、10才年下の人に聞いても、みんな、この噂を小学校の時に聞いたと言う。つまり、「口裂け女」の噂みたいに、一時的に流行ったものじゃなくて、マックの噂は、代々受け継がれて行っているのだ。これは、ある意味、伝統文芸みたいなもので、今もなお、全国各地の小学校で、この噂が流れているのかも知れない。

だけど、時代や地方によって、少しずつ内容が変わるみたいで、あたしと同世代のお友達でも、大阪から上京して来た子は、「マックのハンバーガーには犬の肉が混ざってる」って聞いたって言うし、関東出身でも、ちょっと年下の子は、「動物実験に使ったモルモットの肉」だの「病死したハムスターの肉」だの「専門に養殖してる食用ミミズの肉」だのって言ってる子もいる。でも、こう言った噂って、ニポンでしか意味をなさない内容であって、日常的に犬や猫を殺して食べてる中国人や韓国人に、「マックのハンバーガーって犬の肉が混ざってるんだって!」なんて言っても、「だからどうしたの?」って言われるのがオチだろう。

だいたい、中国って、チャウチャウ犬て言う、食用のための犬までいるくらいの呆れ返る国なんだから‥‥。中国からニポンに来た交換留学生が、ニポンの家にホームステイした時、たまたま、その家で大きなチャウチャウを飼ってたそうだ。そしたら、その家の庭にいたチャウチャウを見た留学生ったら、その家族が、自分をもてなすために、良く太ったチャウチャウを用意してくれてるって思い込んじゃった。でも、その日の晩も、次の日の晩も、いつまで経っても犬料理が出て来ない。それで、庭のチャウチャウを指差して、「あの美味しそうな犬は、いつ食べられるんですか?」って、勉強中のカタコトのニポン語で聞いたそうだ(笑)

ちなみに、その話を聞いてた庭のチャウチャウが、真っ青になって、思わず二本足で立ち上がって、関西弁で、「ちゃう!ちゃう!」って言った‥‥って言うのは、あたしが今思いついたオチなんだけど、とにかく、肉屋で犬や猫の肉を買って来て食べるってだけでも尋常じゃない神経なのに、生きた犬や猫を自宅で殺して、解体して、それを食べることが日常化してるってのは、あたしには理解できない民族性だ。

あたしは、ずっと前から不思議に思ってるんだけど、クジラを食べてたニポン人は、あちこちから文句を言われて、今や商業捕鯨ができなくなっちゃったのに、毎日、何万匹もの犬や猫を殺して食べ続けてる中国人は、何で文句を言われないんだろう? 猫が好きなあたし的には、他に食べるものがいっぱいあるのにも関わらず、犬や猫を殺して食べるような残酷極まりない民族なんか、全滅しちゃえばいいと思うんだけど。それに、犬や猫を食べたその口で、よその国の教科書の内容にまでギャーギャー文句を言うな!って思うんだけど。

‥‥そんなワケで、頭のイカレタ野蛮人どものことは置いといて、マックの話に戻るけど、初めて「100円マック」のメニューを見たら、フィッシュマックディッパー、マックチキン、チーズバーガー、マックシェイク、ソフトクリームって書いてあって、どれも、税別じゃなくて、税込みで100円だ。それで、あたしは、マックチキンとチーズバーガーをテイクアウトで買った。何でかって言うと、飲み物は、500のペットボトルにお茶を持ち歩いてたので、店内で食べるワケにも行かないので、車の中で食べようと思ったからだ。それで、200円を払って、車に戻って、袋を開けたら、ガガ〜ン! ナナナナナント! ハンバーガーが2つも入ってる!

そう、あたしが、チキンナゲットみたいなもんだろうって勝手に思い込んでた「マックチキン」てのは、大きくて平たいチキンナゲットみたいなのをはさんだハンバーガーだったのだ。それなら、「マックチキン」じゃなくて、「マックチキンバーガー」って書いとけよ!

結局、2つも食べられないので、その場では初めてのマックチキンのほうを食べて、チーズバーガーのほうは夜ごはんにしたんだけど、温かくてもマズイことでオナジミのマックのチーズバーガーだったから、それが冷めたら、マズイのなんのって、あまりのマズサに、ホントに犬か猫の肉でも混ざってるんじゃないかって疑っちゃうほどだった(笑)

‥‥そんなワケで、あたしは、昨日、リベンジに行って来た。前の日とは正反対の都心のマック、新橋だったんだけど、もう内容が良く分かってたので、今度は、フィッシュマックディッパーと、マックチキンと、ソフトクリームを買った。それも、すぐ近くの金券ショップで、500円のマックカードを485円で買って、そのカードで支払いをしたから、実質的には、1品95円で買った計算になる。ホントは、500円のマックカードで1品だけ買えば、400円のおつりがもらえるから、1品を85円で買える計算になるんだけど、サスガに、金券ショップで3枚のカードを買って、マックに3回並んで、1品ずつ買うのは大変だから、今回はマトメて買うことにした。

それから、ソフトクリームは最後に食べたかったんだけど、どんどん溶けちゃうから、仕方なく、最初に食べた。でも、フィッシュマックディッパーってのが、長方形の白身魚のフライが4つ入ってて、タルタルソースがついてるんだけど、なかなか美味しかったし、余ったタルタルソースは、マックチキンにつけて食べたので、無駄がなかった。この組み合わせは、なかなかいいかも知んない。ただ、やっぱり、ソフトクリームは最後に食べたいから、今度は、金券ショップでマックカードを2枚買って、最初に、フィッシュマックディッパーとマックチキンを買って食べて、それから、もう一度並んで、もう1枚のカードでソフトクリームを買うようにすれば、ちゃんとした順番で食べられるし、合計で270円で済む。

‥‥そんなワケで、最近では、「カンガルーの肉」だの「ワニの肉」だのが混ざってるって噂されてるマックのハンバーガーだけど、そんなのはすべて噂であって、100%牛肉であることは間違いない。なぜかって言うと、カンガルーやワニの肉のほうが単価が高いから、混ぜれば混ぜただけ、パテの原価が高くなっちゃうからだ。だけど、逆に、広大な自社牧場で飼育してる牛に関しては、何でもOKなので、頭が2つあったり、脚が6本あったりする奇形の子牛から、狂牛病の恐れのある牛まで、ナンでもカンでもミンチにしちゃってるって言う噂もあって、これなんか、ちょっとリアリティーがある。だから、おとといはチーズバーガーを1個食べちゃったけど、これからは、フィレオフィッシュ、フィッシュマックディッパー、マックチキン、ソフトクリームって言う、牛とは関係ないものだけを食べようと思う今日この頃‥‥‥‥あっ! ソフトクリームも、ナニゲにヤバイじゃん!(笑)

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2005.06.18

サマワで被爆した自衛隊員たち

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2004年11月6日の日記、「自衛隊に入ろう!」の中で、実際にイラクへ行って来た、北海道A駐屯地の陸上自衛隊員から聞いた、サマワでの呆れ果てた自衛隊の実態、テレビや新聞で報道されているのとはまったく違う真実の姿を報告したけど、今度は、その自衛隊員から、ついに怖れていたメールが届いた。前回に引き続き、絶対に個人を特定できないようにすると言う約束で日記への転載を許可してもらったので、メールの全文を紹介するワケには行かないけど、あたしが内容をまとめて書くよりも、できるだけ本人の書いた原文を紹介しようと思う。

「陸自第一次派遣隊の隊員の中に、帰国後に奥さんに赤ちゃんができた先輩がいるのですが、今年の3月末に生まれた赤ちゃんは、手の指が2本しか無く、カニのハサミのようになっているのです。噂には聞いていましたが、自分の目で実際にその赤ちゃんを見た時には言葉を失ってしまいました。」

「他にも障害を持った赤ちゃんが生まれたという噂は耳にしますが、皆、事実を隠そうとしているので、実態は分かりません。先輩の赤ちゃんの事も、生まれたという事は皆知っていますが、障害の事を知っているのは数人だけです。」

「自分も帰国後から、その先輩と同じ様な頭痛や吐き気がおさまらずに、不安な日々を送っています。」

「帰国した隊員が体調不良を訴えても、簡単な検査しか受けられません。自分も検査を受けたのですが、尿と採血をして、2週間後に『異常なし』と報告されただけで、細かい数値などは教えてもらえません。その後は体調不良を訴えても聞き入れてもらえません。」

ニポン人って飽きっぽい民族なのか、先遣隊や航空自衛隊の第1次派遣隊がイラクへ行く時には、あれほど声を揃えて反対してたのに、去年の12月9日に、コイズミの独断による自衛隊派遣1年間延長の閣議決定がなされた時には、多くの国民の目は、もはやイラク問題には向けられていなかった。そして、現在では、5月7日にニポンを発った陸自の第6次派遣隊140人と、5月14日に発った第2派の約200人がサマワ入りしてるのに、世の中の多くの人たちは、「え?自衛隊のイラク派遣って、まだやってたの?」って感じで、今じゃ、公共の電波を使って、幼稚園児並みの兄弟ゲンカを繰り広げてる「馬鹿乃花」のほうに興味があるみたいだと思う今日この頃、皆さん、イラクのことなんか、もう興味ないですか?


‥‥そんなワケで、1年以上も前のことだけど、2004年4月3日付けの「NYデイリーニュース」に、イラクのサマワに駐留してたアメリカ人兵士たちが、劣化ウラン弾の残留物の混じった空気を吸い続けていたために被爆してしまい、帰国後、様々な放射能障害によって苦しんでいるって報じられた。これは、NYの警官や消防士たちで結成された第442憲兵部隊の隊員たちで、帰国後に体調不良を感じ、個人的に検査を受けた9人のうち、4人のオシッコから劣化ウラン、7人のオシッコから人工ウラン236が検出されたと言うものだ。この部隊の活動は、主に車両によっての警備と言う安全なもので、たった2ヶ月間、サマワに駐留していただけなのだ。

もちろん、この事実は、ニポン政府にも伝えられていたけど、コイズミは「イラクは安全です!」と言い続けてたし、コイズミの操り人形の福田官房長官も、同じセリフを繰り返してた。でも、この時、国民の怒りは、年金の徴収額を引き上げようとしてるコイズミ内閣から、次々と年金未納者が続出したことに向いていて、よその国のことなんかに構ってるヒマは無かった。そして、コイズミ自身の年金未納が発覚したとたんに、それまで、自身の未納を否定し続けてた福田官房長官が、突然、自分の未納をカミングアウトして、それを理由にアッケナク辞任しちゃった。これを見て、多くの国民は、コイズミの身代わりになったんだと思った。

だけど、この時点で、マリオネット福田は、自分が「安全だ!」って言い続けて来たサマワに駐留してたアメリカ兵が、何人も被爆したと言う事実を把握してたのだ。それも、アメリカ兵たちは、たった2ヶ月間の駐留によって被爆したのだ。てことは、3ヶ月間も駐留させてる自衛隊員なんか、絶対に被爆しちゃうし、このままにしてたら、1年後、2年後には、大変な責任問題に発展しちゃう。こりゃヤバイ。よし、今のうちに辞めちゃえ‥‥ってなワケで、年金未納なんて言う、どうでもいいことを理由にして、アメリカ兵の被爆の事実を知ってから1ヶ月後の5月7日に、トットと辞任しちゃったのだ。これで、今後、何百人もの自衛隊員のオシッコから劣化ウランが検出されようとも、奇形の赤ちゃんが何人生まれようとも、自分は知らぬ存ぜぬでトボケ切るつもりなんだろう。

人類の歴史上、もっともイカレタ殺人狂親子と言えば、全世界が認める、ブッシュ親子だけど、パパブッシュが犯した歴史的大罪、「湾岸戦争」に行ったアメリカ兵のうち、今でも劣化ウランによる後遺症で苦しんでる人は、なんと、20万人以上もいるのだ。イラクから帰国したばかりの時は、英雄として祭り上げられたけど、それから、劣化ウランによる障害が現れ始め、仕事にも就けず、生活にも貧窮している。だけど、アメリカ政府は、20万人以上が被爆してるって言うのに、「これらの人たちの病気と、イラクへの派兵とは因果関係が無い!」って言い切り、すべての事実をインペイして、何の保障もしないで、全員を見殺しにしているのだ。

そして、もっとかわいそうなのは、帰国後の兵士たちから生まれた、通称「湾岸ベビー」と呼ばれている子供たちだ。帰国後の兵士たちは、現在の本人の体調には異変がなくても、遺伝子レベルでの障害が発生してるケースがとても多く、その障害は、精子によって、赤ちゃんへと受け継がれる。湾岸ベビーの出生率は、67%、3人のうち2人の赤ちゃんが、正常な姿で生まれて来れないのだ。そして、こんな子供たちが数え切れないほどいるって言うのに、パパブッシュは劣化ウラン弾との関連を否定し続け、息子のブッシュも劣化ウラン弾を使い続けている。

殺人大国アメリカは、今から60年前、広島と長崎に原爆を落とし、一瞬のうちに20万人以上のニポン人が殺されたけど、被害はそれだけで終らず、生き残った多くの被爆者たちの苦しみは、一生、癒されることはなかった。そして、今もなお、苦しみ続けている人たちもたくさんいる。

原爆投下から20年後、殺人狂のアングロサクソンどもは、今度は、ベトナムに、4400万リットルもの枯れ葉剤、「エージェントオレンジ」を撒き散らした。その中には、たった5グラムで1000万人を殺すことのできる猛毒が、170キロも含まれていたのだ。これは、単純計算すれば、3兆4000億人の人間を殺せる量で、地球の総人口は約60億人だから、全人類を殺せる量の570倍にあたる。いくら戦争とは言え、とても、マトモな神経とは思えない量の猛毒だ。ジャングルの中に潜むゲリラを殺すだけのために、ジャングル中に撒き続けたこの枯葉剤によって、数え切れないほどの一般人が殺され、何百万人もの先天性のガンや白血病、奇形の子供たちが生まれ続け、その悲劇は、今でも続いている。

そして、ベトナム戦争から15年後、狂ったアングロサクソンの牙は、今度はイラクへと向けられた。石油欲しさのために、イラク全土へ、100万発の劣化ウラン弾、つまり、320トンもの放射性廃棄物を撒き散らしたパパブッシュ。そして、その15年後に、同じことを繰り返したバカ息子。イラクの病院は、今もなお、白血病や奇形の子供たちで溢れ返っている。

だけど、アメリカ政府は、これらすべての後遺症や病気などについて、自分たちの使った武器との因果関係を否定し続けている。誰の目にも明らかな真実を堂々と否定するなんて、黒いものを白だと言い張るなんて、お前はマイケルジャクソンか! この、歪んだ「アメリカの正義」は、罪もない何十万人もの人間を殺し、何百万人もの人間を苦しめ続けているだけじゃなく、広大な自然を破壊し、生態系を破壊し、何百種もの生物を絶滅させた。そして、この地球を破壊し続けている。

‥‥そんなワケで、6月17日付けの「毎日新聞」によると、「長崎市に原爆が投下された1945年8月9日の翌月、同市に外国人記者として初めて入り取材した米シカゴ・デーリー・ニューズ紙(廃刊)の故ジョージ・ウェラー記者の未公表の原稿と写真が60年ぶりに見つかった。」と言う。2週間をかけて長崎を取材したと言うこの記事は、廃墟となった市街地や、苦しむ被爆者たちを写した写真、25枚とともに、原爆による被害や後遺症の恐ろしさを克明に伝えている。

ウェラー記者は、2ヶ所の病院を回り、軽いヤケドなのに手足に赤い斑点が現れて苦しんでいる人、髪の毛が抜け落ちて行く人、鼻血が止まらない人など、今では当たり前だけど、当時は未知の領域だった放射能による後遺症の様子を記録している。そして、爆発によって直接死んた人たちだけでなく、爆発では一命をとりとめた人たちも、その後に、様々な症状を発生させて、苦しみながら死んで行くということが書かれている。

でも、この記事は、GHQ(連合国軍総司令部)の検閲に引っかかり、新聞に掲載されることはなかった。これは、当時、広島を取材したイギリスの記者が、原爆による放射能汚染の惨状をイギリスの「デイリー・エクスプレス」で告発したため、こんなにヒドイ兵器を使うアメリカに対して、世界中から批難の目が向けられていて、アメリカ政府は、「放射能汚染など無い!」って大嘘をついてたからだ。だから、放射能の被害を詳しく取材した記事など、自国の新聞に載せるワケがない。

ようするに、アメリカの大嘘、自国の武器を正当化するための事実のインペイは、今に始まったワケじゃなくて、60年前の広島、長崎の時から始まっていたのだ。ウェラー記者の息子、アンソニーさんは、「この父の原稿が公表されていれば、放射能の危険性を警告した画期的な記事になっていたはずです。世論にも大きな影響を及ぼして、その後の核開発競争へ警鐘と鳴らしていたと思います。」と話している。

‥‥そんなワケで、広島と長崎の悲劇からから60年経った今、コイズミと福田が、「安全だ!」って言い続けて来たサマワだけど、被爆したのはアメリカ兵だけじゃなくて、オランダ兵の中からも、原因不明の体調不良を訴える者が続出しているし、ついに、自衛隊員の中からも、被爆者が出始めたのだ。だけど、これは、最初から分かってたことで、自衛隊を派遣する前の現地調査で、すでに、駐留予定地のサマワからも、高濃度の放射能が検出されていたのだ。そして、その報告を受けながらも、その事実をインペイして、コイズミと福田は、「サマワは安全だ!」って断言して、国民の75%もの反対の声を無視して、ブッシュにいい顔をしたいがために、放射能だらけのサマワへと自衛隊を派遣したのだ。

イラク各地の現地調査をして来た慶応大学の藤田祐幸助教授は、「イラクに安全な場所などありません。イラク全土が永久に放射能に汚染されていて、もはや人間が住める状態ではありません。」と言っている。そして、現在の放射能の濃度が、何とか人間が生活できるレベルにまで下がるのには、なんと、45億年もかかると言う。前出の、サマワでの被爆の後遺症に苦しむ第442憲兵部隊のアメリカ兵の1人は、「政府は真実を隠している。サマワ全体に放射能の砂埃が舞っていて、自衛隊員がそれを吸わずに生活することなど不可能だ。」と言っている。

‥‥そんなワケで、繰り返すけど、サマワが危険だってことも、サマワから帰って来たアメリカ兵たちが被爆してたってことも、これらは、1年以上も前に分かっていたことなのだ。そして、これらの事実を知りながら、強引に自衛隊を派遣した責任者の1人、マリオネット福田は、トットと辞任して、あとはどこ吹く風ってことで、優雅な毎日を送ってる。だから、福田が想像してた通りの結果になって、ついに自衛隊員の中からも奇形の赤ちゃんが生まれ始めたワケだけど、予定通りにシラを切り続けるだろう。そして、最高責任者であるコイズミは、サマワから帰って来た自衛隊員たちが、これからどんなに悲惨な状況になって行こうとも、ご主人様であるブッシュに習い、劣化ウランと病気との因果関係を否定し続けるだろう‥‥って言うか、その前に、郵政民営化に失敗して、その座を追われることになると思うけど、とにかく、劣化ウランと病気との因果関係を否定するんなら、いつまでも「サマワは安全だ!」って言い張るんなら、テメエもサマワに行って、3ヶ月間、放射能だらけの美味しい空気をたっぷりと吸って来い!‥‥なんて思う今日この頃なのだ。

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2005.06.17

おじさんの境界線

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ゆうべ、ちょっと急ぎのお仕事が入ったので、2時間だけ仮眠してから、朝まで徹夜で、メークパターンのリストを作ってた。あれ?仮眠したんだから、徹夜とは言わないか‥‥なんてことは置いといて、パソコンの性能がアップしたので、作業はサクサクと進み、朝の5時ころにはパターンリストが出来上がり、必要枚数のプリントも終った。

それから、コーヒーをいれて、ナニゲにテレビをつけたら、日テレの「ズームイン!スーパー」で、辛坊治郎が新聞各紙の記事を紹介してた。辛坊さんて、何か感覚がズレてるから、あたしはあんまり好きじゃないんだけど、一緒に出てる女子アナ、西尾由佳理が、最近ちょっと気になってるので、平日の早朝は日テレを見ることが多い。とにかく、朝イチからみのもんたは胸焼けしちゃうし、フジテレビのバカ女子アナはユル過ぎるし、早朝のテレ朝はやかまし過ぎるから、そう言った意味でも、日テレを見ることが多い。だけど、あたしは、羽鳥慎一が暑苦しくて嫌いなので、羽鳥が映ると他にチャンネルを替えて、しばらくしてから日テレに戻すってパターンが定着しつつある。

で、今朝の「ズームイン!」では、たまたま2つの新聞に、「お兄さんとおじさんの境界線」みたいな感じの、似たような記事が出てるって言って、辛坊さんが紹介してた。そのうちのひとつが、「i Pod」に代表されるみたいな、小型の音楽を聴く機械を持ってるのがお兄さんで、持ってないのがおじさんって言う記事だった。それで、辛坊さんが、西尾由佳理に、「i Pod」を持ってるか聞いたら、西尾由佳理は、「あったり前じゃないですかぁ〜!辛坊さんは持ってないんですかぁ〜?」って言って、辛坊さんは、「ボクはおじさんですから、古いカセットテープのヤツしか持ってません‥‥」って答えてたけど、あたしも、「i Pod」はおろか、MDのもCDのも持ってなくて、カセットテープのウォークマンしか持ってないから、おばさんなんだろうか?‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、「i Pod」は持ってますか?


‥‥そんなワケで、まず念を押しとくけど、この場合の「おじさん」「おばさん」って言うのは、ようするに、「ダサイおじさん」「ダサイおばさん」って意味だ。だから、明らかにおじさんやおばさんの年令に達してても、カッコイイおじさやステキなおばさんは含まない。逆に、10代でも20代でも、ファッションや流行に鈍感で、ダサイ服を着て、世の中とズレまくってるようなヤツラは、おじさん、おばさんだ。

だから、あたしとしては、「i Pod」を持ってるかどうかじゃなくて、それで何を聴いてるのかが問題だと思う。最先端の「i Pod」を持ってても、それで、サザンオールスターズとかチューブとかミスチルとかを聴いてれば、どう考えたって、おじさん、おばさんだし、古くさいCDやカセットテープのウォークマンを使ってたって、新しくてセンスのいい音楽を聴いてれば、おじさん、おばさんとは呼べないと思う。ちなみに、サザンオールスターズとチューブとミスチルって言うのは、あたしが決めたんじゃなくて、若い女性向けの雑誌の読者アンケートで、「カラオケで男性に歌われると、おじさん臭いな〜って思うアーティスト」のワースト3だ。

そう言えば、ずっと前に、「SPA」か何かに、「セカンドバッグを持つようになったらおじさん」とか、「小銭入れを持つようになったらおじさん」とか書いてあった。確かに、セカンドバッグなんか持って歩いてるのは、ダサイおじさんとヤクザくらいだろうけど、小銭入れを持ったらおじさんなのかな?って、その時は思った。だけど、あたしが、憧れてる男性から食事に誘われたとして、帰りのお会計の時に、ポケットから小銭入れを出されて、お会計の端数を払うために10円玉とか5円玉とかをチャリチャリやられちゃったらって脳内シュミレーションしてみたら、やっぱり、一気に冷めちゃうことだけは確かだった。

だけど、もしも、福山雅治が、セカンドバッグと小銭入れを持ってたとしても、「i Pod」でサザンオールスターズを聴いてたとしても、それなら許せる。でも、それは、セカンドバッグや小銭入れなんか持ってないほうがいいし、音楽だって、もっとセンスのいいものを聴いてたほうが何倍もステキだけど、これだけのマイナスポイントがあったとしても、それでも福山雅治のカッコ良さが勝ってるってだけの話だ。つまり、福山雅治のカッコ良さをプラス100だとしたら、セカンドバッグを持つことのカッコ悪さがマイナス20、小銭入れがマイナス10、サザンオールスターズがマイナス20くらいの感じで、それでも、プラス50のカッコ良さが残ってるから許せるってワケだ。

だから、もともと、プラス20とか30とかの男性が、この三種の神器を身につけたら、トータルでマイナスになっちゃうから、少なくとも、若い女の子たちからは、「ダサ〜イ!」って思われることになるだろう。だけど、もともとがマイナス30の男性だって、その人の魅力を引き出すファッションを身につけて、カッコイイ音楽を聴いて、カードでスパッと支払いを済ませれば、プラス50の男性になれるんだから、ようは本人のセンスの問題で、世の中のせいじゃない。

‥‥そんなワケで、5〜6年くらい前のことなんだけど、ある新進ファッションデザイナーのコレクションショーの企画会議の席で、ショーのBGMを何にするか、色々と話し合っていた。あたしは、事務所から独立して、ようやく軌道に乗り始めて来たころだったんだけど、ショーのお仕事の経験は浅かったので、自分の担当するヘアメークのこと以外は、何も言わずに黙って座ってた。そしたら、なかなかBGMが決まらなかったために、ショーディレクターが、ずっと黙ってたあたしに、「きっこちゃんは、最近、どんな音楽を聴いてるの?」って感じで振って来た。

あたしは、レゲエやアフリカンコンテンポラリーをメインに聴いてたんだけど、ショーのBGMの参考にするための質問だってことはサルにでも分かるから、レゲエやアフリカン以外で、当時、ハマってた音楽の中で、ショーでも使えそうなものを瞬間的に考えて、「最近は、ベックですね」って答えた。そのころ、ベックの「ミッドナイト・ヴァルチャーズ」が大ヒットしてて、あまりのカッコ良さに、メッタにCDを買わないあたしでさえも、歌詞カードとノーツが欲しくて、高いニポン盤を買ってたくらいなのだ。

それで、あたしの言葉を聞いて、他の人も、「うん!ベック、いいよね!」なんて感じで、2人の人が同意してくれた。そしたら、ディレクターが、「へえ〜、みんな、ベックなんか聴いてんだ?ボクも昔は聴いてたけど、最近は聴かないな〜」って言い出した。それで、何だか噛み合わない会話がしばらく続き、あたしは、途中で気がついた。そう、ディレクターは、ベックを「ジェフ・ベック」のことだと勘違いしてたのだ。それで、あたしは、ジェフ・ベックじゃなくて、ベックだってことを言って、それから少しだけ、ベックについての説明をした。

それにしても、当時で、デビューしてから7〜8年もたってて、その間に、ビルボードで何週も連続で1位を記録したり、グラミー賞を受賞したり、ワールドツアーを大成功させたり、来日公演のチケットは、すべて即日完売のトップアーティストだったって言うのに、そのベックをまったく知らなかったなんて、あたしには信じられなかった。それも、サラリーマンのおじさんとかならともかく、仮にも、ファッション業界の人なんだから、音楽の流行にもそれなりにアンテナを張ってるのが普通だろうって思った。それに、ワケの分かんないインディーズなんかじゃなくて、音楽に興味の無い人だって名前くらいは知ってて当然のトップアーティストなのに、それを知らなかったなんて、この時、あたしは、ものすごい年令の壁を感じた。

これが、あたしが実感した「おじさんの境界線」だ。つまり、ミュージシャンの名前として、「ベック」って言った時に、「ジェフ・ベック」を思い浮かべるのが、おじさん。そのまま「ベック」を思い浮かべるのが、お兄さん。そして、ハロルド作石の描いたバンドごっこのマンガ、「ベック」を思い浮かべるのが、お子様ってことだ。ちなみに、ハロルド作石と言えば、「ゴリラーマン」でオナジミだけど、「ゴリラーマン」を実写版でやるとしたら、誰でもが、ガレッジセールのゴリを主役に推薦すると思う。

‥‥そんなワケで、ジェフ・ベックと言えば、7月に来日するので、ファンのおじさんたちは大騒ぎしてるけど、ロッド・スチュワートやロン・ウッドを好きなあたしとしては、ジェフ・ベックは人間的に嫌いなので、音楽にもまったく興味が無い。ただ、こう言ったタイプのミュージシャンには、ある意味、宗教的なファンが多いから、サスガのあたしも、恐くて悪口が書けない今日この頃なのだ(笑)

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2005.06.16

湯けむりキッコ

51d9e9500f4f6e3c40150f42da0f9ab0 「マンデーつまったスケジュール〜イライラしているチューズデー〜ウェンズデーのんびりしたいけど〜まだまだ遠いわ日曜日〜ラリルレリ〜ラリルレリ〜ラリルレリリ〜ラリルレリ〜ラリルレリ〜ラリルレリル〜」ってなワケで、ジッタリンジンの「にちようび」を口ずさみながら、井上和香直伝のギクシャクロボでスキップをしてみても、実際のところ、あたしは、日曜日が待ち遠しいんじゃなくて、日曜日が一番忙しい。何でかって言うと、月並みだけど、今月は「ジューンブライド」なので、他の月よりもブライダルのお仕事が多いからだ。とは言っても、ブッキングしてるのは、ほとんど日曜日だけなので、日数は先月とあんまり変わらない。ただ、1日に2本のカケモチが多いので、本数にすると倍近くになるのだ。本数が倍になれば、当然、打ち合わせやメークリハの回数も倍になるワケで、他の日も忙しくなって来る。だから、「マンデーつまったスケジュール〜イライラしているチューズデー〜ウェンズデーのんびりできなくて〜一番たいへん日曜日〜ハレホレホ〜ハレホレホ〜ハレホレホホ〜ハレホレホ〜ハレホレホ〜ハレホレホレ〜」って感じなのだ(笑)

 

だけど、今日は早めに打ち合わせが終わって、ホントは、そのあと一件だけ用事があったんだけど、それは明日でもいいので、久しぶりに、パチンコに行って来た。あたしは、パチンコに行った日は、すべて、この日記に書いてるから、前回、いつ行ったのか調べてみたら、5月25日に「大海物語」でチョイ勝ちしてて、その前は、5月4日に「ドロンジョにおまかせ」と「フィーバーネオパワフル」で、ケッコー勝ってた。だいたい、1ヶ月に1〜2回のペースで行ってるけど、今年になってからは、負け知らずだ。やっぱり、連チャンで行くと、どうしても勝てない日もあるので、このくらいのペースがいいみたいだ。

 

もちろん、遠くのパチンコ屋さんにセット打法をやりに行く時は、店員さんや地回りにバレなれけば100%勝てるから、何度行っても構わないんだけど、地元とかテリトリー内のお店で打つ時は、セット打法がバレて出入り禁止になると困るので、データは取ってるけど、ちゃんと普通に打つことにしてる。だから、絶対に100%勝てるとは言いきれない今日この頃、皆さん、勝ってますか?(笑)

 

 

‥‥そんなワケで、今日は、地元のパチンコ屋さんじゃなくて、芸能人に良く会う、某テレビ局の近くのパチンコ屋さんへ行った。もちろん、わざわざ行ったワケじゃなくて、たまたま、その近くの事務所で打ち合わせをしてたからだ。お店に入ったのは午後1時半ころなんだけど、このパチンコ屋さんにしちゃワリと空いてたので、一度もやったことのない台を打ってみようと思って、店内をジグザグに見て回った。そしたら、一度やってみたかった三共の「湯けむり紀行」があったので、温泉気分も味わいたいし、ちょっとだけ打ってみることにした。

 

この「湯けむり紀行」は、2年くらい前に流行った「夏祭り」のシリーズ機なんだけど、シリーズ機って言っても、アクションも内容もぜんぜん違う。じゃあ、何がシリーズなのかって言うと、登場する「花菱(はなびし)一家」が同じなのだ。「花菱」って言うのは、前の「夏祭り」が、花火をモチーフにした機種だったから、「花火師の花菱さん」ってことなんだと思うけど、お父さんの花菱アチャオ、お母さんの彩夏、息子のテンカ、娘のもえちゃん、飼い猫のにゃ七(にゃしち)って言うファミリーだ。もちろん、お父さんの花菱アチャオって言うのは、何十年も前の漫才師で喜劇俳優の花菱アチャコをもじったもので、あたしも、名前くらいしか知らないけど、横山エンタツって人とコンビを組んで、一世を風靡した人気者で、当時の吉本興業のトップスターだったそうだ。

 

‥‥そんなワケで、あたしは、1万円を千円札10枚に両替して、台を選び始めたんだけど、そしたら、後ろから声をかけられた。振り向くと、すぐ近くのテレビ局に出入りしてる放送作家だった。この人は、このパチンコ屋さんをホームにしてるので、あたしは、どの台がいいか聞いてみた。そしたら、電子手帳を取り出して、ピコピコと操作して、「湯けむりだったら、この台とこの台がコンスタントに出てるけど、三共の機械は爆発力があるから、ここ2日ほど、あんまり出てないこの台が面白いかもよ」って言って、アドバイスしてくれた。それで、あたしは、その「面白いかもよ」って言う台を打ってみることにした。

 

数字は、1から8までしかなくて、それぞれが、温泉まんじゅうだとか、オケと手拭いだとか、宿のゲタだとか、温泉に関係した絵柄になってて、盤のデザインも、浴衣を着たもえちゃんや、温泉宿の看板など、いい雰囲気だ。それから、液晶画面の背景は、春は、桜が満開の美しい風景、夏は、大展望風呂から望む富士山の夜景、秋は、紅葉に彩られた山々、冬は、一面の雪景色で、これが、ワリと長いストロークで繰り返される。

 

そして、一番面白いのは、スタートのチャッカーが2つあることだ。普通のCR機って、真ん中に1つしかないから、左側に落とすように弱めに玉を打つ。だけど、この台は、強めに打った玉の何発かに1発が、上部のトンネルに入って、液晶の右側にある「開運の湯」って言う三段式のワープゾーンへ進み、一番下まで落ちれば、専用のチャッカーに入る。だから、弱めに打って真ん中のチャッカーだけを狙うよりも、中くらいの強さで打って、玉を左右に散らすようにすると、真ん中のチャッカーに10回入賞する間に、右にも1〜2個入賞する。

 

リーチ予告は、液晶画面の左右から障子が出て来るんだけど、第1段階は、右側からちょこっと障子だけが出る。でも、これだけじゃ、ほとんどリーチに発展しない。そして、第2段階は、この障子の後ろから、にゃ七が顔を出すんだけど、にゃ七の持ってるウチワの色によって、この先の発展の確率が変わって来る。そして、第3段階まで発展すると、左側の障子も出て来て、息子のテンカが顔を出す。ここまで発展すれば、絶対にリーチは掛かる。さらに、もえちゃんが出てくれば、スーパーリーチに発展して、「湯もみリーチ」「卓球リーチ」「露天風呂リーチ」などへと進んで行く。他にも、色んなリーチがある上に、温泉街にある懐かしいゲーム屋さんに行って、スマートボールをしたり、ツボから出て来るタコやイカをピコピコハンマーで叩いたり、射的をしたりするリーチもある。

 

‥‥そんなワケで、あたしは、あまりの面白さに、どんどん千円札をつぎ込み、気がついた時には、10枚の千円札が、あと2枚になっていた。そこで、やっとこさ、卓球リーチで、ノーマル数字が揃った。再抽選は、間欠泉の前で、テンカともえちゃんがジャンプするんだけど、これで確変に昇格した。フィーバーがスタートすると、温泉旅館の宴会場で、花菱ファミリーがカラオケを歌うんだけど、ここで、ジッタリンジンの「にちようび」を歌うってワケだ。歌に合わせて、画面の下に、カラオケみたいに歌詞が出て来るから、パチンコ屋さんの中で声を出して歌うワケには行かないけど、頭の中でコッソリと歌う。ジッタリンジンの「にちようび」は、あたしが高校生の時に、初めてバンドを組んだころに流行ってた曲だから、とっても懐かしい。それに、沖縄のリズムだから、踊り出したくなって来る。

 

この「湯けむり紀行」が、「夏祭り」のシリーズ機だって言うのは、登場する花菱ファミリーが同じってだけじゃなくて、この歌にもミソがある。「夏祭り」は、フィーバーすると、タイトル通り、ジッタリンジンの「夏祭り」が流れた。つまり、ジッタリンジンつながりってワケだ。でも、「夏祭り」の時は、ほとんどの人はジッタリンジンを知らなくて、ホワイトベリーの歌だと思ってたのだ。

 

まあ、そんなことは、分かる人だけ分かってりゃいいことなんだけど、あたしとしては、三共でパチンコ台の開発をしてる人の中に、ジッタリンジンを好きな人がいるってことが、ナニゲに嬉しい。そして、ゴキゲンな「にちようび」のリズムに合わせて、確変は次々と続いて行き、たまにノーマルになっちゃっても、最後のチャンスで、左右の障子のどっちかをセレクトすると、確変に昇格するか、時短になっちゃうかって言うのがあって、勘の冴えてたあたしは、必ず確変を引いた。そして、気がついたら、12連チャンしてた。

 

ここで、やめようかどうしようか、ちょっと考えたんだけど、放送作家の人の言葉、「三共の機械は爆発力があるから‥‥」を思い出したので、もう少し打ってみることにした。そしたら、1箱ぶん飲まれちゃったけど、時短の100回のあと、150回くらい回したとこで、確変を引いた。それで、3回か4回、続いたとこで、突然、リアルな黄色いのれんの映像が現れて、のれんをめくるとのれん、のれんをめくるとのれんってふうに進んで行って、最後に、「大温泉モード」って言う文字が出た。そしたら、背景が、温泉街の夜景に変わって、空には花火が上がり始めた。画面右上の「確変中」って文字は、「大温泉モード中」に変わり、良く分からないけど、何だかスゴイコトになったっぽい。

 

それで、分からないまま打ち続けてたら、すぐにノーマルが揃ったんだけど、再抽選の「間欠泉チャンス」で、確変に昇格した。そして、次もノーマルだったのに、確変に昇格した。だから、あたしは、この「大温泉モード」ってのは、100%確変を約束されたステージなんだと思った。そして、大当たりのたびに、画面の左下の停留玉のマークのちょっと上に、ダイコンだのチョウチンだのの小さな絵が並んで行く。そのマークが4個並んだ時、つまり、大温泉モードに突入してから4回大当たりしたとこで、さっきと同じ黄色いのれんの映像になって、今度は、最後に、「継続」って言う文字が出た。

 

だから、あたしは、大温泉モードは4回までで、そのあと、継続するか終わるかが決まるんだと思った。そして、5回目の大当たりが終わったら、今までのマークよりも、ひと回り大きい、アヒル隊長のマークが出た。でも、次の6回目は、大温泉モード中なのにも関わらずに、ノーマルだった。それで、再抽選もダメで、そこで終っちゃった。だから、「大温泉モード中は100%確変になる」ってワケでもなさそうだし、何のメリットがあるんだか分からなくなった。

 

でも、時短で、ツボから出て来るタコの頭を叩くゲームになって、ミゴトにタコをやっつけたら、また確変になった。そしたら、すぐに、黄色いのれんの映像が出て、またまた大温泉モードになったんだけど、さっきの小さいマークがまだ生きてて、小さい4つのマークと、5個目にちょっと大きいアヒル隊長、そして、その次もその次も小さいマークが続いて行き、10個目のマークがアヒル隊長と同じに、ひと回り大きい、将棋の王将だった。

 

結局、大温泉モードで、11回大当たりしたとこで、連チャンは止まった。1回の大当たりで、ドル箱の9分目くらいなんだけど、あたしは、ぜんぶスリキリまで玉を入れてから箱を交換してたから、簡単に言えば、10回の大当たりで10箱じゃなくて、9箱になる。それで、この時点で数えてみたら、足元に22箱と、手元に1箱だった。これだけでも、軽く10万円は超えてるけど、あたしは、何だか、まだまだイケそうな気がしたので、もうちょっと打ってみることにした。そしたら、手元の1箱が無くなりかけたところで、ノーマルが揃って、再抽選で確変に昇格した。それからは、トントン拍子につながって行き、最終的には、あと6箱を追加することができた。全部で28箱、大当たりの回数は32回だった。何年ぶりかの5万発オーバーで、換金したら、16万円近くになった。それで、支払い期限を過ぎてた光熱費やケータイ代を払って、母さんと一緒に食べようと思って、お寿司を二人前買って帰ったんだけど、それでも、13万円以上も浮いてるから、今月は、家賃の心配もしなくて良くなった。

 

‥‥そんなワケで、「湯けむり紀行」のオカゲで、思わぬ副収入が入っちゃったし、このパチンコに登場する温泉旅館の若い仲居さんが、ナニゲに、あたしと同じヘアスタイルをしてて、何だか他人とは思えないので、これからは、この台のことを「湯けむり紀行」じゃなくて、「湯けむりキッコ」って呼ぼうと思う。それにしても、いくら好きなジッタリンジンの「にちようび」でも、サスガに、30回以上も聴かされたので、何時間も経った今でも、まだ頭の中で鳴り続けてて、このまま行くと、嫌いになっちゃいそうな今日この頃なのだ(笑)

 

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2005.06.15

1200万ドルの男

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6月5日に、リニューアルした富士スピードウェイで行なわれたFポンの第4戦は、6月6日の深夜2時半、ようするに、日付としては、2日後に放送された。それも、毎度オナジミのカットしまくり映像で、必死に起きて見てたあたしとしては、眠いやら辛いやら切ないやら悲しいやらだったんだけど、なんで1週間も前のことを書いてるのかって言うと、本編には、ゆうべのF1の第8戦、カナダGPのことを書こうと思ってるので、「皆さん、いかがお過ごしですか?」までの前置きの部分には、Fポンのことを書こうって思いついたからだ。

だから、あんまり細かくは書かないけど、予選の結果を見てなかったあたしは、スターティンググリッドを見て、大っ嫌いなマッチのチーム、KONDOのモリゾーカラーのマシンが2台、5番と6番グリッドに並んでるのを見て、ビックルを飲んだ。あんなヘナチョコチームが、こんな前のほうに並んでるなんて、何かの間違いとしか思えないからだ。あたしの大好きなロッテラーなんか、ケツから3番目だったって言うのに‥‥。

でも、レースがスタートしたら、1コーナーにダンゴで突っ込んでって、接触があって、真横からの映像だったんだけど、イン側でグリーンのマシンがジャンプしたのが見えた。山本左近かロニーか分からないけど、KONDOのマシンのどっちかだった。ザマーミロ! あとから分かったんだけど、山本左近が、PIAA NAKAJIMAのデーモン小暮と接触したらしい。それで、みんな避けようとして、グチャグチャパニックになった。何だか、この前のF1の第7戦、ヨーロッパGPの再現みたいで、ちょっとデジャブっぽかった。

それで、レースの途中から急に雨が降り出して、そのうち土砂降りになって、ストレートなんか川みたいで、教習所で習った「ハイドロブレーメンの音楽隊現象」が起こっちゃって、まっすぐに走れない状態になって、ロッテラーはお尻をフリフリしながら走ってた。それで、次々にスピンするマシンが続出して、ロッテラーも、一時はトップに立ったんだけど、結局、リタイヤしちゃった。優勝は、IMPULのトレルイエ、2位も、IMPULの本山哲で、3位には、5ZIGENの松田次生が入った今日この頃、皆さん、F1に興味がない人は、Fポンなんてぜんぜん分かんないでしょ?(笑)


‥‥そんなワケで、ゆうべのF1の第8戦、カナダGPだけど、それが、なんと、20台のマシンのうち約半数の9台がリタイヤすると言う、Fポン以上の大波乱のレースだったのだ。もちろん、そのリタイヤの理由は、がんじがらめの厳しいレギュレーションによって、コースに耐えられるだけのブレーキシステムを搭載することが許されずに、ほとんどのマシンが、ブレーキのトラブルでリタイヤしたって言う、まったくのお笑い草って言うか、吸っただけで笑える草があるんなら、少し分けてくださいって感じだ(笑)

とりあえず、例によって、スターティンググリッドだけをサラッと流しとくけど、ポールがバトン(BARホンダ)、2番がシューマッハ兄(フェラーリ)、3番がアロンソ(ルノー)、4番がフィジケラ(ルノー)、5番がモントーヤ(マクラーレン)、6番が佐藤琢磨(BARホンダ)、7番がライコネン(マクラーレン)、8番がヴィルヌーブ(ザウバー)、9番がトゥルーリ(トヨタ)、10番がシューマッハ弟(トヨタ)、11番がマッサ(ザウバー)、12番がクルサード(レッドブル)、13番がハイドフェルド(ウィリアムズ)、14番がウェバー(ウィリアムズ)、15番がアルバース(ミナルディ)、16番がクリエン(レッドブル)、17番がカーティケヤン(ジョーダン)、18番がモンテイロ(ジョーダン)、19番がフリーザッハー(ミナルディ)、そして、なんと、あたしが応援してるバリチェロ(フェラーリ)は、ピットレーンからのスタート、つまり、最後尾からのスタートだった。とりあえず、フジテレビ的には、番組のスポンサーでもあるホンダが、ポールと6番と言う好グリッドだし、タクマの6番は今季最高だから、夜中の2時だって言うのに、いつも以上の「タクマ!タクマ!」の大絶叫で、あまりのヤカマシサに、あたしは耐えられなくなり、音声を消した。

‥‥そんなワケで、無音も寂しいので、景気づけにグリーンデイをかけて、観戦した。そしたら、スタートで、なぜだかポールのバトンと2番のシューマッハ兄がぜんぜん加速しなくて、一瞬のうちに、アロンソとフィジコの2台のルノーが、両側から抜いてった。これじゃあ、何のために予選をがんばったんだか分かりゃしない。せめて、1コーナーくらいはそのままの順位で突っ込んでくれなくちゃ、あまりにもカッコ悪い。特に、シューマッハ兄は、お話にならない遅さで、マクラーレンの2台にも抜かれちゃって、先が思いやられるスタートだった。

ルノーの水色のマシン2台がトップを走る絵は、今シーズンの最初に見飽きたから、何とか赤いマシンにがんばって欲しいのに、頼みの綱のアゴ勇は、2番手からズルズルと6番手にまで後退しちゃうし、大好きなバリチェロは最後尾からのスタートだし‥‥なんて思ってたら、アゴ勇が下がったぶん、バリチェロがガンガン順位を上げて、5周目には、もう16番手にまで上がってた。何だか、バリチェロのマシンは良さそうだ。こりゃあ、イケルかも知れない。

なんて言ってたら、たった13周で、アゴ勇がピットインした。これで謎が解けたんだけど、ちょっとしかガソリンを積んでなかったから、後輪にかかる比重が軽くて、それで、路面にパワーが伝わらなくて、スタートが遅かったんだ。でも、ミッションのトラブルじゃなくて、とりあえずホッとした。

20周目を過ぎたあたりから、2ストップ作戦のマッサ、ハイドフェルド、クリエン、アロンソ、ライコネン、フィジコ、モントーヤが、次々にピットインし始めた。この間に、タクマのマシンもピットロードに入ったんだけど、給油するのかと思ったら、何だか分からないうちに、そのままガレージに入っちゃった。どっかが壊れたみたいなんだけど、良く分からない。音声をつけたら何か説明してそうだけど、タクマのリタイヤだから、必要以上にギャーギャー言ってそうだし、ホンダなんかどうでもいいから、そのまま無音で見続けた。この流れで、順位が細かく入れ替わり、40周目には、アゴ勇が4番手、バリチェロが10番手で、フェラーリは2台とも調子が良さそうだから、このまま行けば、2台ともポイント圏内でフィニッシュできるかも知れない。残りは、無理しないで、大切に大切に走って欲しい。

だけど、レースは、中盤を過ぎてから、アクシデントの連続が始まった。まず、34周目、トップを走ってたフィジコが、ブレーキのトラブルでリタイヤ。そして、39周目には、フィジコの代わりにトップに立ったアロンソが、壁に接触してリタイヤ。これで、ルノーの2台が消えた。45周目には、ハイドフェルドが、エンジンストールで煙をモクモク出してリタイヤして、47周目には、バトンが最終シケインでクラッシュ。これで、セーフティーカーが入ったんだけど、このドサクサで、トップだったモントーヤが反則をしちゃって、なんと、失格になっちゃった。でも、これらのアクシデントのオカゲで、フェラーリの2台はどんどん順位が上がり、アゴ勇は2番手、バリチェロに至っては、最後尾スタートだったのに、4番手まで上がったのだ。そして、63周目には、バリチェロの前を走るトゥルーリのブレーキが壊れて、ふっ飛んだ。これで、バリチェロは、タナボタの表彰台だ。ようするに、バリチェロの前を走るマシンが、次々に消えてってくれて、気がついたら3位になってたってワケだ。そして、タクマは、ずっとガレージで修理してたんだけど、次のレースでの出走順位を少しでも上げるために、レース後半からコースへ復帰した。それなのに、これまたブレーキのトラブルで、スピンして、リアタイヤから火を噴いた。

結局、20台中、9台のマシンがリタイヤしたんだけど、そのほとんどが、ブレーキのトラブルが原因だった。前回のヨーロッパGPでは、磨り減ったタイヤで無理して走ったために、トップを走ってたライコネンが、あと1周で優勝ってとこで、タイヤがふっ飛んでクラッシュしたし、マッサもタイヤのトレッドが剥がれちゃったし、他にも、あと少しでタイヤがふっ飛びそうなマシンが続出した。これは、高低差のあるコースだったために、他のコースよりもタイヤの磨耗が激しい上に、フラットスポットができやすいことが原因なのだ。それでも、タイヤの交換を認めないモズレー会長に言わせれば、「タイヤを減らしたくなかったら、もっとゆっくり走れ!」ってことなんだから、何を言っても無駄なのだ。

そして、今回のカナダは、高速からの急激なブレーキを多用するコースなので、現在のレギュレーションのブレーキだと、最後まで持たないケースが出て来る。それでも、モズレー会長は、「ブレーキに負担をかけたくなかったら、もっとゆっくり走れ!」って言うと思うけど、磨り減ったタイヤや効かないブレーキで走らされて、何台ものマシンがクラッシュして、一歩間違ったら大事故になってたのに、それでも、まったくレギュレーションを変更するつもりのないバカ会長って、いったい、何がやりたいんだろう?

‥‥そんなワケで、モズレー会長のワンマンぶり、バカっぷりは、今に始まったことじゃないので、ほっとくとして、とりあえずは、優勝がライコネン、2位がシューマッハ兄、3位がバリチェロと、今季初めて、フェラーリの2人が表彰台に上がり、あたしとしては、何よりも嬉しかった。何でかって言うと、バリチェロがフェラーリをドライブするのは、今季で最後になっちゃうかも知れないからだ。

BARホンダのバトンは、チームと、「第13戦のハンガリーGPが終わった時点で、ランキング首位に対して75%のポイントを獲得していなかったら、自由に移籍させる」って言う契約をしてる。簡単に言えば、ハンガリーGPが終わった時点で、トップのドライバーが100ポイントだったら、バトンは75ポイント以上を獲得してないとダメってことだ。だけど、現在トップのアロンソは、今回のカナダGPが終わった時点で、59ポイント、一方、バトンは、現在0ポイントなのだ。つまり、残り5戦をすべて優勝したとしても、50ポイントだから、アロンソが2位や3位に入れば、首位に対しての75%は、そうとう苦しい‥‥って言うか、現実問題としては、絶対に無理だろう。だから、前々から言われてるように、バトンが来季からウィリアムズへ移籍するのは、ほぼ間違いないだろう。

そうなって来ると、BARホンダが、バトンの代わりに誰と契約するかってことに注目が集まるんだけど、イタリアのスポーツ紙が、BARホンダとバリチェロとの水面下での契約の話をスッパ抜いたのだ。バリチェロ本人は、「何だよ、それ? そんな話、初耳だよ! わっはっはっはっは〜!」ってトボケてるけど、今まで、色んなドライバーに、数々の移籍の話が出るたびに、みんな同じように、シーズン中はトボケて来た。これは、現在、契約してるチームに対する配慮でもあり、契約の話は、シーズンが終わってから正式に発表するのがスジなので、このバリチェロの言葉は鵜呑みにはできない。それに、ホントにただのウワサなら、もっと怒った口調で否定するハズで、笑いながら否定するのは、心理学的に見ても、真実を隠してトボケてる場合に良く見られるパターンなのだ。さらに、このスポーツ紙には、移籍の契約金が1200万ドル(約13億円)って言うリアルな数字までが書かれていて、真実味がマンマンなのだ。

だから、もしもそんなことになったら、あたしの大好きなバリチェロは、あたしの大嫌いなBARホンダに乗ることになるワケで、あたしの大嫌いなタクマのチームメイトになるワケで、そしたら、当然、あたしは、バリチェロを応援するのをやめることになる。あたしは、あくまでも、フェラーリに乗ってるバリチェロが好きなんだから、これは、当たり前のことだ。

‥‥そんなワケで、もしかすると、バリチェロを応援できるのは今季が最後かも知れないので、今回、赤いレーシングスーツの2人が表彰台に上がったのは、あたし的には、何よりも嬉しかったのだ。その上、モナコでのセコ過ぎる走りで、バリチェロを怒らせちゃったシューマッハ兄は、バリチェロに気を使って、「今回のレースの結果は、とっても嬉しいよ。特に、最後尾からスタートしたバリチェロが3位に入ったことが、自分のことよりも嬉しいよ。」って、心にもないことを言って、ワダカマリを払拭するために必死だった。これで、何とか、2人の仲はモト通りになっただろうから、残りのシーズンも前向きに戦えるだろう。あとは、F1界の若貴兄弟とも言われてるほど仲の悪いシューマッハ兄とシューマッハ弟とのワダカマリだけだけど、こればっかりは、あまりにも根が深いから、たぶん、相撲協会が仲裁に入っても、モト通りにすることは無理だろうって思う今日この頃なのだ(笑)

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2005.06.14

爆弾小僧

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山口県の県立光高校で、三年生の男の子が、手製の爆弾を教室に投げ込んだ事件があったけど、その爆弾は、健康ドリンクの小型のガラスビンの中に、火薬だけじゃなく、殺傷能力を高めるために、クギも入れていたそうだ。そして、ワイドショーに出てた文化人ぶったオッサンが、「そう言った爆弾の作り方がインターネットで簡単に分かるってことが問題なんだ」って言ってた。

だけど、そんなの今に始まったことじゃなくて、ずっと前から、パイプ爆弾の作り方とか、もっと破壊力のあるプラスティック爆弾の作り方とかを図解入りで説明してる本だって売られてる。ようするに、情報が手に入るかどうかが問題なんじゃなくて、たとえ、そう言った情報が手に入ったとしても、ホントに爆弾を作ったりするヤツなんかいなかったワケで、仮に、興味本位で作ってみたとしても、どっかの山の中とか原っぱとかで爆発させてみるのが普通で、人間に向けては投げないだろう。

だから、今回の事件は、爆弾の作り方を紹介してるホームページに問題があるんじゃなくて、18才にもなった人間が、何十人も生徒のいる教室の中に、平然と爆弾を投げ込めるってことに問題がある。この加害者は、爆弾を2個作ったけど、一度もテストをしていない。つまり、自分の投げた爆弾が、どの程度の破壊力を持っているものなのか、知らずに投げたってワケだ。だから、最初は2個の爆弾を投げるつもりだったのに、1個目が予想外の大爆発を起したために、恐くなって、2個目を投げずに、その場から逃げ出したのだ。

どの程度の破壊力がある爆弾なのか知らないのに、それを平気で投げるなんて、普通じゃ考えられないことだ。だって、もしかしたら、自分まで大ケガしたり、死んだりしちゃうかも知れないじゃん。廊下から教室の真ん中までなんて、わずか数メートルの距離しかないのに、そんな近距離で、クギが飛び散るように作った爆弾なんか、普通は使わないだろう‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、たとえば、コショウとか、七味唐辛子とか、タバスコとかの辛さなら、あたしたちは良く知ってるから、ラーメンにコショウをかける時も、きつねそばに七味唐辛子をかける時も、ピザにタバスコをかける時も、自分のお好みで、ちょうどいい具合にかけることができる。だけど、生まれて初めて、南米のナントカ王国の「ホニャホニャ」って言う料理を食べる時に、それにかける「ペケペケ」って言う、見たことも聞いたこともない香辛料が出て来たら、最初から、コショウや七味をかけるみたいに、パラパラとかけるだろうか?

普通なら、まずはペケペケをかけずに、ホニャホニャだけを食べてみて、それから、試しに、ちょっとだけペケペケをかけてみて、どのくらいの辛さの香辛料なのかをチェキして、それで、初めて、どのくらいの量をかけるのかを決めるだろう。だって、こんなワケの分かんない南米の香辛料なんだから、もしかしたら、ほんのちょっとで、口からエクトプラズムが出て来て幽体離脱しちゃうくらい辛いかも知れないからだ。

だけど、今回の山口県の高校生は、生まれて初めて見た、得体の知れない南米の香辛料、ペケペケなのに、どれくらいの辛さなのかをぜんぜん知らないのに、一度も味見をせずに、ホニャホニャの上にドバッとかけたってワケだ。そして、ヒトクチ食べて、その、あまりの辛さに驚いて、逃げ出したってワケだ。この状況に対して、果たして、「テーブルにペケペケを置いていたお店の責任だ!」なんて言えるだろうか? 「爆弾の作り方を紹介してるホームページに問題がある」なんて言うのは、これと同じ理屈になる。

これが、幼稚園児だとしたら、そんな子供の手の届くところに、ペケペケを置いていた大人の責任になるだろう。だから、今回の爆弾事件にしたって、もしも幼稚園児が、そのホームページにアクセスして、説明通りに爆弾を作り、幼稚園で爆発させて、たくさんの死傷者を出したんだとしたら、もちろん、そのホームページにも責任が生じて来る。だけど、幼稚園児は、たとえ、そのホームページにアクセスできたとしても、漢字も読めないし、言葉も理解できないし、爆弾なんか作れるはずがない。

ようするに、そのホームページの説明を読み、実際に爆弾を作れるだけの知能を持っている人間であれば、実際に爆弾を作ったり、それを人間に対して使うってことは、決してやってはいけないことだって言う常識も兼ね備えているって言う想定のもとに、爆弾の作り方が書かれているワケだ。つまり、今回の加害者は、高校生の知能を持ちながら、幼稚園児並みの常識しか持ち合わせてなかったって言うワケで、だからこそ、どんな破壊力があるのかも分からない爆弾なのに、平気で自分の目の前に投げることができたのだ。だから、一番の問題点は、ホームページではなく、勉強以外の社会常識を教えなかった学校であり、親なのだ。

‥‥そんなワケで、今日、日本テレビの「いつみても波乱万丈」をナニゲに見てたら、「笑っていいとも!」をはじめ、色んな番組で面白い実験をやってる「米村でんじろう」がゲストだった。科学の先生だから、子供のころから勉強ができたのかと思ったら、子供のころは劣等生で、勉強もスポーツもダメな、のび太みたいな子供だったそうだ。例によって、ビミョ〜に雰囲気の似た子役や役者を使って、安上がりな再現映像を作って、それを流しながら番組は進んで行ったんだけど、小学校時代、中学校時代が過ぎ、高校時代になったところで、面白いエピソードが登場した。

高校生になったでんじろうは、相変わらず、勉強もスポーツも苦手な上に、極端な人見知りで、友達が1人もいなかった。そして、でんじろうは、学校が終わると、誰とも遊ばずに、毎日、まっすぐに帰って来て、部屋に閉じこもり、唯一の趣味だった「武器作り」に没頭していた。石オノなどの石器に始まり、弓矢や吹き矢などの飛び道具など、色んな武器を手作りして、その威力を試して、改良を加えたりするのが、でんじろうの何よりの楽しみだった。

その中でも、でんじろうが一番熱中していたのが、なんと、爆弾作りだった。大量に買い込んだ花火や爆竹などをほぐして、黒色火薬を集めて、筒や容器などに詰め、何度も実験を繰り返した。少ない火薬で大きな破壊力が得られるようにと、試行錯誤しながら、だんだんに破壊力の大きい爆弾を作って行ったのだ。当時、実験中に、小型の爆弾が、手に持った状態で爆発したことがあると言い、左手の手首にあるヤケドのアトを見せてたけど、火薬のカタマリが皮膚の中に埋まっていて、イレズミみたいになっていた。

ホントなら、番組としては、一番のツッコミどころなのに、この手製爆弾のくだりに関しては、あまりにもアッサリと流していた。番組自体は、山口県の事件よりも前に撮られてるから、最初は、この爆弾のくだりをタップリとふくんだ編集になってたはずだ。だけど、放送日の前に、山口県の事件が起こっちゃったから、たぶん、あわてて編集し直したんだろう。何しろ、高校生って言う背景も、花火や爆竹をほぐして黒色火薬を集めたって方法も、少しでも破壊力を増すために色々と工夫したって部分も、あまりにも酷似してるから、時期が時期だけに、サスガにそのままは放送できなかったと思う。

‥‥そんなワケで、山口県の事件の加害者は、いくら幼稚園児並みの社会常識しか持ってなかったとは言え、もう18才、一般的に見たら、立派な大人だ。だから、少年としてじゃなくて、成人に近い扱いで取調べが行なわれている。そして、完全に殺意があったことから、容疑を「殺人未遂」に切り替えるそうだ。そうなれば、いくら未成年でも、ホントなら、そうとう重い処罰になるはずなんだけど、また、例によって、被害者のことよりも、加害者の将来のことばかりを優先したトンチンカンな方向へと話が進み、精神的なナントカだったとか、心だの情緒だのがナントカだったとかって、余計なヤツラがシャシャリ出て来て、ありとあらゆる屁理屈をこねまくって、結局、2〜3年でシャバに戻って来られるような、シャレにもならない結果になるだろう。そして、これほどの犯罪を犯していながら、名前も公表されないし、あたしは、コイツの名前を知ってるのに、ここに書くことができない。だけど、それじゃ悔しいから、今回の日記の文中のどこかに、コイツの名前を折り込んでみた今日この頃なのだ(笑)

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2005.06.13

キヨハラの場外乱闘

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あたしは、いつも書いてるように、サッカーにはぜんぜん興味がないので、この前の北朝鮮との試合の時も、7時からは日テレの「笑ってコラえて!」、8時からはNHKの「ためしてガッテン」を見てた。とは言っても、それほど真剣に見てたワケじゃなくて、FMを流しながら、テレビは小さい音でつけてて、パソコンで原稿打ちの内職をしてたから、別に、どのチャンネルでも良かったんだけど。

それに、「ためしてガッテン」では、冷凍マグロの切り身に、塩水に浸したサラシを巻くと、生マグロと同じくらいに美味しくなるって言う裏ワザを公開してたんだけど、あたしには、マグロを買う甲斐性は無いので、現実的には役に立たないだろう(笑)

でも、そのあとに、テレ朝か何かを見たら、香取慎吾が「勝った!勝った!」ってバカ騒ぎをしてたから、ニポンが勝ったってことだけは知ってた。それで、次の日、テレビで試合を見てた人から、試合の最後のほうで、北朝鮮の頭のイカレタ選手が、ニポンの選手に暴力を振るって大暴れしたって言う話を聞いて、「あ〜サッカーなんかどうでもいいけど、そこんとこだけ見たかったなぁ〜!」って思った。それで、遅ればせながら、ニュースをいくつか見てみたんだけど、どのチャンネルも、面白くもないゴールのシーンとか、名前も知らない選手のインタビューとかばっかりで、北朝鮮の選手が発狂して大暴れしてるシーンは見られなかった。

でも、ニュース映像の中で、試合をやってるすぐワキで、嶋大輔が立って見物してるシーンが映った。確か、観客は中に入れない試合だったはずなのに、ツッパリは特別なのかな?って思ったら、それがジーコ監督だった。あたしは、ジーコ監督の名前は知ってたけど、顔は良く知らなかったから、ニュースを見たオカゲで、ジーコ監督と嶋大輔が同じ顔だってことを知った。これは、ある意味、ひとつの収穫だ‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、だいぶ遅いけど、北朝鮮の選手の発狂ぶりは面白かったスミダ?(笑)


‥‥そんなワケで、あたしは、北朝鮮の選手の発狂シーンは見られなかったので、何ともコメントできないんだけど、あたしに教えてくれた人の話では、「倒れた日本人選手の顔面を殺しそうなイキオイで踏みつけようとしていた」そうで、「北朝鮮は、日本に負けたことで、ワールドカップに出られないことが決定的になった。それで、このままだと、将軍様の怒りを買って、選手や選手の家族たちが、拷問を受けたり殺されたりすることになる。それで、日本人選手に暴力を振るって、少しでも日本を憎む心や愛国心をアピールしておいて、拷問を軽くしてもらおうって作戦だったんだと思う。」って言っていた。でも、北朝鮮と同じように、ニポンを憎んでる韓国の新聞では、「卑怯極まりない日本人選手の反則に対して、正しい抗議をした北朝鮮の選手が、日本ビイキの審判によって、不当に退場させられた。」って報道されている。同じ出来事でも、ニポン側から見るか、北朝鮮側から見るかによって、ずいぶんと差が出るもんだ。

サッカーに限らず、野球でも、ラグビーでも、試合中に乱闘になることがある。プロ野球なら、必ずそのシーンが、「名プレー珍プレー」に使われて、みのもんたの「あららららららら〜!」なんてナレーションが流れるワケだけど、そう言った乱闘って、真剣にプレーをしてるからこそ起こるもので、選手たちが熱くなってる証拠だろう。もちろん、乱闘を肯定するワケじゃないけど、両チームがダラダラとプレーしてる消化試合よりは、一触即発な熱い試合のほうが、見てるほうは遥かに面白い。

プロ野球の場合は、乱闘になった場合、ベンチにいた選手も、全員、乱闘に参加しなくちゃならないって決まりがある。この時に、ベンチから出て行かないと、あとから罰金を科せられるのだ。だから、プロ野球の乱闘は、殴り合ってる2〜3人の他は、ほとんどが他人事で、おしくらまんじゅうをしながらニヤニヤと笑ってたりしてる。それに比べて、サッカーの乱闘って言うのは、あまり聞かない。サッカーの乱闘って言うと、そのほとんどがサポーターによる暴動で、駐車してた車をひっくり返したり、お店を壊したりと、あまりにも悪質で、殺人事件に発展したケースもたくさんある。この、サポーターの質の悪さってのが、あたしがサッカーを好きになれない理由のひとつなのだ。それにしても、サッカーのサポーターが暴動を起すのなんて、外国だけの話かと思ってたら、最近では、柏レイソルとか言うチームのサポーターが、チームの運営に不満を持って暴動を起したって言うんだから、呆れたもんだ。

‥‥そんなワケで、サッカーや野球と違って、試合中に、絶対に乱闘が起こらなさそうなスポーツもたくさんある。たとえば、ゴルフとか、マラソンとか、ボーリングとか、バスフィッシングとか‥‥。でも、乱闘が起こらなさそうなスポーツだからこそ、乱闘を見てみたい気もする。たとえば、ゴルフの場合は、どう見てもヤクザにしか見えないジャンボ尾崎と、どう見ても日焼けしすぎた薬丸裕英にしか見えないタイガーウッズの殴り合い。ヤクザは、ふだんのケンカでも、良くゴルフクラブを振り回すから、なかなか本格的なファイトになるだろう。そして、仲裁に入るのは、もちろん、青木功だ。青木功が忙しい時には、青木功のモノマネをした関根勤でもOKだ。

マラソンの場合は、公私に渡るウラミツラミが爆発した高橋尚子が、前を走る野口みずきを給水所の前で張り倒して、馬乗りになって顔面を引っ掻きまわす。女のケンカだから、金切り声を上げながら、引っ掻いたり髪を引っぱったりと騒がしいだろう。そして、仲裁は、やっぱり、ベロベロに酔っぱらった小出監督に出て来て欲しい。

ボーリングの場合は、奈良県にあるダイワボウルで、姫路麗プロと西村美紀プロが、足を踏んだ踏まないでケンカを始め、しまいには16ポンドのボールをメチャクチャに投げ合う。そこに、ダイワボウルの支配人で、先輩プロの石井利枝が仲裁に入るも、収拾がつかずに、3人が入り乱れての乱闘へと発展しちゃう。そして、最終的には、知る人ぞ知る、クロベーこと黒部幸英に仲裁してもらいたい。

バスフィッシングの場合は、大森貴洋プロがルアーを投げようとした場所に、横から今江克隆プロが先に投げちゃって、大きなバスを釣っちゃう。これにブチ切れた大森貴洋プロが、自分のバスボートを今江克隆プロのバスボートにぶつけて、飛び移り、ボートの上での殴り合いが始まる。これを近くで見てた田辺哲男(のりお)プロが、あわてて仲裁に入ろうとするんだけど、ボートに乗り移ろうとした時に、ボートとボートの間隔がだんだん開いて行き、マタサキ状態になっちゃって、お得意の英語で「オーマイガーッ!」って叫びながら、お約束通り、湖に落ちる。

う〜〜〜〜ん、どれも面白そうだけど、どれもイマイチだ。それは、本物の迫力が無いからだ。ようするに、くだらないお笑い番組でも見られそうなレベルで、見てるほうの血が沸騰して来るようなファイトとは、ほど遠いのだ。それなら、どんなファイトが理想的なのかと言うと、やっぱり、鍛え抜いた体の男同士が、命がけで殴り合う本気のファイトだ。ちなみに、今、あたしが、一番見てみたいのは、ジャイアンツの清原と、ハンマー投げの室伏のストリートファイトだ。

最近のK−1とか、プライドとかって、見慣れて来たせいもあるんだと思うけど、何だか予定調和みたいな試合ばかりで、ぜんぜん面白くない。あたしは、K−1だと、ジェロム・レ・バンナとか、レイ・セフォーとか、ぶん殴り合いの時に、絶対に後ろに下がらない選手が好きだ。とにかく、男らしくてカッコイイし、胸がキュンとする。だから、シリル・アビディが、パリでの予選に初めて出て来た時は、ストリートファイト系のスタイルも良かったし、顔もパンクっぽくてステキだったから、すぐに好きになった。それなのに、その後は、情けないヘナチョコファイトばっかりになり、何だか、ただのデクノボーみたいに見えて来て、挙句の果てには、ボビーなんかの当て馬にされちゃって、いったい、いくら積まれたんだか知らないけど、お金のために、あんな八百長丸出しの情けない試合までしちゃう始末で、見てられなくなった。

武蔵だとか小比類巻だとかみたいに、1発もらっただけで、すぐに横を向いたり後ろに下がったりするようなのは問題外だし、ボブ・サップにしたって、あれほどスゴイ体をしてるクセに、1発殴られると、幼稚園児が泣き出したみたいな顔をして、ずっと防御の体勢になる。こう言う情けないヤツラは、ガチンコじゃなくて、ショープロレスの世界にでも行って、台本通りのファイトでもしてればいいのにって思っちゃう。

‥‥そんなワケで、あたしとしては、つまんないK−1やプライドよりも、ジャイアンツの清原とハンマー投げの室伏のガチンコファイトが見てみたい。そして、とても野球選手とは思えない、清原のあの無駄な筋肉が、本当にトレーニングで作られたものなのか、それとも、通販のプロテインで作られたものなのかを明らかにして欲しいと思う今日この頃なのだ(笑)

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2005.06.12

茶碗蒸しな日々

cyawanmusi 東京は、今日、梅雨入りした。今年は、南から順に梅雨入りするんじゃなくて、九州よりも先に関東地方が梅雨入りするって言う、変則的なパターンみたいだ。東京は、ここ1週間くらい、だんだん湿度が高くなって来て、梅雨入り前の数日、急に蒸し暑くなったり、気温が下がってもジメジメしたりで、あたしは、もともと無かった食欲が、さらに無くなった。あたしは、バリケードな人間‥‥じゃなくて、コルゲートな人間‥‥じゃなくて、デリケートな人間なので、湿度が低くなるとお肌のコンディションが悪くなるし、湿度が高くなると食欲が無くなるのだ。

 

だから、ここ3日くらい、何も食べられなくて、毎日、アイスコーヒーとガリガリ君だけで暮らして来たんだけど、このままじゃヤバイ。それで、この湿度の高い中でも食べられそうなものを考えることにした。湿度が高くても食べられるもの、蒸し蒸ししてても食べられるもの、蒸し蒸し‥‥蒸し蒸し‥‥蒸し蒸し‥‥茶碗蒸しだぁ〜!ってことで、あたしは、目には目を 歯には歯を 蒸し蒸しには蒸し蒸しを‥‥って結論に達して、茶碗蒸しを作ることにした。だけど、蒸し蒸ししてるのに、熱い茶碗蒸しなんか食べる気がしないから、この前の、母さんとの箱根旅行で食べた、冷製の茶碗蒸しを作ることにした‥‥って言っても、普通の茶碗蒸しを作ってから、冷蔵庫で冷やすだけだけど(笑)

 

さて、ここまでで、何回、「蒸」って字が出て来たでしょう?‥‥なんて言いつつ、今回は、たった2分で出来ちゃう茶碗蒸しの作り方を紹介しようと思うんだけど、たった2分でできちゃうだけあって、茶碗蒸しの作り方だけを書くと、すぐに終わっちゃう。それで、長さがトリエの「きっこの日記」としては、関係ありそうに見えて、実は大した意味もないようなことを書いて、短い話を長―――く伸ばそうと思う今日この頃、皆さん、茶碗蒸しはお好きですか?(笑)

 

 

‥‥そんなワケで、あたしの尊敬する芸術家、赤瀬川原平が、色んな食べ物について書いている「明解ぱくぱく辞典」で、茶碗蒸しの項を引いてみると、「古池や蛙飛び込む茶碗蒸し、という句を詠んだのは、状況劇場に出ていたころの四谷シモンであったが、茶碗蒸しは温かいうちに食べるのが原則。」と、一見、冷製の茶碗蒸しを否定しているように書かれている。でも、この文章をちゃんと読めば、これは、あくまでも、温かい茶碗蒸しについてのことであることが分かる。これは、「温かい茶碗蒸しは冷めないうちに食べろ」って意味であって、カエルが飛び込んでも大丈夫なほどに冷めてしまった茶碗蒸しは、古池、つまり、まだ春の訪れていない池のようなものである、と言っているのだ。だから、涼しさを楽しむために作られた冷製の茶碗蒸しに当てはめて考えてみれば、冷蔵庫から出してから時間をおかずに、良く冷えてるうちに食べろってことになる。

 

赤瀬川原平は、「茶碗蒸しの前奏曲はまずセトモノの触れ合う音だ。硬質で、しかもふっくらと内にこもった音をカチャカチャと響かせながら運ばれてくる。蓋をコチャリを取ると、中には半透明の、微温の水面が待ち構えている。水面といっても半ば固まっていて、匙ですくうとプルンと揺れる。」と、芸術家らしく、聴覚や視覚から、茶碗蒸しの世界を解説している。「硬質で、しかもふっくらと内にこもった音」と言うのは、中身の入った茶碗蒸しの音であって、空の容器だったら、内にこもった音はしない。こう言った音の違いを聞き分けて、それを「茶碗蒸しの前奏曲」として捉えるのは、豊かな感性のなせるワザだろう。

 

そして、その茶碗蒸しを食べるためのスプーンについては、「茶碗は立派でも、紅茶用の金属のスプーンが添えてあったりすると、やや興ざめする。といってごろりと口の厚い陶製の匙は何となく食べにくい。食べやすいのはむしろ金属スプーン。」と、食べやすさを追求すれば芸術性から遠ざかる、芸術性を重んじれば食べにくくなる、と言う茶碗蒸しの欠点を突き、「茶碗蒸しはまだ完成されていない世界だと思う。」と結んでいる。

 

赤瀬川原平の言う通り、紅茶用のスプーンは紅茶のためのモノであり、それで茶碗蒸しを食べろと言われると、間に合わせ的な感じがして、そのお店や料理人が、茶碗蒸し自体を低く見ているような気持ちがして来る。でも、これは、高級な料亭とかの、それなりのレベルの茶碗蒸しに対しての見解だろう。茶碗蒸しの器が、何千円もするような立派なモノで、中身も、高級なタマゴやちゃんと取ったダシに、マツタケだのカニだのが入ってて、それなのに、添えてあるスプーンが紅茶用だったら、ガクッとしちゃうと思う。

 

だけど、自宅で作って食べる時は、スプーンなんかまったく関係ない。あたしの場合は、もともと茶碗蒸し用の器を持って無いから、普通の湯呑みとか、マグカップとかで、茶碗蒸しを作る。マグカップで作れば、ティースプーンが添えてあっても、何の違和感もない。

 

ちなみに、この「マグカップ」って言うのは、間違った和製英語だ。もともと、「マグ」って言うのが、「持ち手のついた大型のカップ」って言う意味なので、その「マグ」に「カップ」を付けちゃうと、「持ち手のついた大型のカップのカップ」ってことになり、「馬に乗馬する」みたいになっちゃう。だから、ニポン人同士で話してる時はいいけど、英語圏の人と話す時は、「mugcup」なんて言うと笑われちゃうので、ちゃんと、「mug」って言ってちゃぶだい。

 

なんて豆知識もはさみつつ、マグカップで茶碗蒸しを作るようなあたしが言えることでもないんだけど、スプーンがどうこう言う以前に、もっと根本的な疑問がある。それは、茶碗蒸しの器についての疑問だ。茶碗蒸しってのは、その名の通り、お茶碗に入れて蒸すから茶碗蒸しなワケで、土瓶に入れて蒸したら土瓶蒸しだ。つまり、容器が変われば呼び名が変わるワケで、あたしがマグカップで作るモノは、茶碗蒸しじゃなくて、マグカップ蒸しってことになる。

 

でも、そう考えると、お店とかで食べる茶碗蒸しって、お茶碗じゃなくて、フタのついた茶碗蒸し用の容器で出て来る。アレって、どう考えても、お茶碗じゃない。お茶碗で蒸したら茶碗蒸し、土瓶で蒸したら土瓶蒸しって理論に当てはめて考えれば、茶碗蒸し用の容器で蒸したモノは、正式には、「茶碗蒸し用の容器蒸し」って呼ばなくちゃならない。

 

その前に、お茶碗てモノの定義だけど、お茶碗には、ごはんを食べる時のお茶碗と、茶道で使うお茶碗がある。そして、ふだんお茶を飲むモノのことは、お茶碗とは呼ばずに、湯呑みって呼ぶ。

 

あ〜〜〜〜混乱する!

 

ごはんを食べるモノがお茶碗で、お茶を飲むモノが湯呑みだなんて、本来の目的と名称とがぜんぜん一致してないじゃん!名称と使用目的とを一致させるのなら、ごはんを食べてるお茶碗でお茶を飲まなきゃならないワケだし、湯呑みは、お茶じゃなくて、お湯しか飲んじゃいけないワケだ。

 

さらに、湯呑みの正式名称は、湯呑み茶碗だ。つまり、お湯を飲むための茶碗、てことになる。これが、最大の問題なのだ。本来、お茶を飲むためのモノなのに、何で、「お湯を飲むための茶碗」て呼ばなくちゃならないのか。湯呑みは、本来の目的に合わせて呼べば、ただの「茶碗」でいいワケだし、他のモノとの混乱を避けるために、あえて形容をつけて呼ぶんなら、「湯呑み茶碗」じゃなくて、「茶呑み茶碗」て呼ぶべきだろう。だけど、「茶呑み茶碗」じゃ、「持ち手のついた大型のカップのカップ」と同じで、言語の成り立ちそのものをも否定しかねない愚かな形容としか言えなくなる。

 

だから、あたしが作るのは、言語学的に言うと、「マグ蒸し」ってことになる。だけど、「マグムシ」って、何だか気持ち悪いヘンテコな虫みたいだから、やっぱり、「茶碗蒸し」って呼ぶことにする。つまり、ここまで長々と書いて来たことは、すべて日記を長くするためのゴタクってワケで、ぜんぶ蒸し‥‥じゃなくて、ぜんぶ無視しちゃうってことだ(笑)

 

‥‥そんなワケで、あたしの作る茶碗蒸しは、あっと言う間にできる上に、材料も、タマゴが1個と、永谷園の「松茸の味お吸いもの」が1袋、これだけだ。もちろん、2個作る場合は、この倍を用意する。簡単に言えば、お吸いもののモトを150ccのお湯で溶かして、溶きタマゴと混ぜて、電子レンジで2分。これだけで、高級料亭にも負けない茶碗蒸しができる。でも、上手に作るためには、色々と細かいポイントがあるので、一応、説明しておく。

 

まず、スピードアップと光熱費を節約するために、150ccのお水をすべて沸かすんじゃなくて、その半分くらいを沸かす。マグカップにお水を入れて、電子レンジで温めてもいいし、ガスで沸かしてもいいんだけど、とにかく、お吸いもののモトを溶かすことが目的だから、完全に沸騰しなくてもいい。そして、お椀か何かの中に、お吸いもののモトを1袋入れて、そのお湯で溶かして、残りのお水を入れる。ようするに、ぜんぶで150ccになればいいワケだし、ある程度は冷めないとタマゴを混ぜられないから、こうしたほうが、光熱費も半分で済むし、冷めるのも早いのだ。

 

それから、タマゴ1個は、別のお椀とかで溶きタマゴにするんだけど、できるだけ泡立てないように、お箸で切るようにして溶いて行く。泡立てちゃうと、滑らかな茶碗蒸しにならないので、ゆっくりと、細かく、お箸の先をタマゴから離さないように、ていねいに混ぜて行く。白身のカタマリが無くなって、全体が均一に黄色になったらOKだ。ホントは、ここで一度、細かいアミで漉すと、さらに滑らかになるんだけど、めんどくさいし、洗い物が増えるから、あたしはこのままだ。それで、冷めたお吸いものとタマゴを混ぜるんだけど、ここでも、できるだけ泡立たせないように、静かに、しっかりと混ぜて行く。そして、マグカップや湯呑みなど、電子レンジで加熱しても大丈夫な容器に、静かに流し込む。

 

そして、ここが重要なポイントなんだけど、真ん中に穴を開けたアルミ箔でフタをする。穴は、容器の直径の半分くらいの大きな穴を開ける。たとえば、直径が8センチくらいの湯呑みだったら、直径が4センチくらいの丸い穴を開けたアルミ箔をかぶせる。これは、電子レンジの電磁波が、その穴から入って、中で乱反射みたいになって、「蒸す」のと同じ効果を出すためだ。だから、最初から茶碗蒸しが作れる機能のついてる高級な電子レンジの人は、こんなことしなくていいんだけど、世の中の多くの人たちは、たぶん、あたしと同じに普通の電子レンジだと思うから、この「魔法のフタ」が必要になる。

 

これで、強弱の切り替えがついてるレンジなら、弱で2分30秒から3分くらい、切り替えのないレンジなら、1分45秒から2分くらいで、驚くほど美味しい本格的な茶碗蒸しが出来上がる。気をつけるのは、1個の時はいいんだけど、複数の茶碗蒸しを作る時は、アルミ箔のフタが隣りのフタと触れちゃうと、ビューティホーな火花が散って、最悪の場合は、電子レンジが爆発しちゃうかも知れないから、なるべく離して並べるように(笑)

 

あ、それから、複数作る時には、それなりに時間を長くしたり、それなりに途中で容器の位置を変えたりするから、とにかく、レンジを覗きながら、様子を見つつ、作って欲しい。でも、初めてチャレンジする時は、まずは1個だけで試してみたほうが、間違いないと思う。

 

それから、永谷園の「松茸の味お吸いもの」には、輪の形のお麩とか、ネギとかの具が入ってるので、それだけでも十分に美味しいんだけど、他の具も入れる場合は、カマボコとかはそのまま入れればいいんだけど、ニンジンやシイタケの場合は、生のまま入れないで、一度、茹でてから入れないと、硬くて歯ざわりが悪い。三つ葉を入れる場合は、出来上がってから上に乗せる。

 

‥‥そんなワケで、たった2分で出来た茶碗蒸しだけど、あたしは、冷製の茶碗蒸しが食べたかったので、それから2時間以上も冷蔵庫に入れておいた。だから、食べるまでに、すごく長い時間が掛かったんだけど、お風呂上りに、良く冷えた茶碗蒸しにチョコンとワサビを乗せて食べたら、すごく美味しくて、体中にパワーがみなぎった。永谷園の「松茸の味お吸いもの」は、4袋入りで100円ちょっとで買えるので、皆さんも、一度お試しください‥‥なんて、茶碗蒸しパワーのおかげで、久しぶりにキレイにまとめちゃった今日この頃なのだ(笑)

 

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2005.06.10

まずは調査局員を調査しろ!

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これだけ世界情勢が緊迫している時に、連日、教育者や政治家、警察官など、国家公務員による性犯罪が休むことなく伝えられている世界一ノンキな国、ニポンで、今度は、民主党の職員が、電車内の痴漢行為で逮捕された。この呆れ返るバカ野郎は、千葉県柏市旭町に住む、民主党の調査局の職員、野島哲也(36)だ。

野島哲也は、6月8日の午前8時40分ごろ、松戸発代々木公園行きの千代田線の中で、専門学校に通う20代の女性のフトモモやオシリを執拗に撫で回した。そして、耐えかねた被害者が、野島のスーツの左袖をつかんで取り押さえ、新御茶ノ水駅で駅員に突き出した。野島は、駆けつけた神田署の警察官に、東京都迷惑防止条例違反の現行犯で逮捕された。野島は、痴漢行為を認め、「申し訳ないことをした」とかヌカシてるそうだ。

この変質者、野島哲也が所属してる民主党の調査局って部署は、もともとは、安倍晋三の学歴詐称疑惑を調査するために、去年作られたばかりの新しい部署だ。民主党は、自分のとこの大嘘つき男、古賀潤一郎の学歴詐称事件、通称「ペパーダイン騒動」によって、もともと無かった国民の信頼がさらに無くなり、アセリ気味だった。そんな時に、降って湧いたような安倍晋三の学歴詐称疑惑が飛び出したもんだから、当時の菅直人代表は大喜びしちゃって、「徹底的な調査が必要だ」って言って、わざわざ新しい部署まで作って、自民党に一矢報いる作戦を立てたのだ。

だけど、仮にも野党第一党ともあろう政党が、ロクな政治的ビジョンも持たず、ロクな候補者も立てられずに、相手のアラ探しのための努力ばかりしているようじゃ、民主党に対する国民の見方も、「何とか日本を変えて欲しい」から、「やってることは自民党と同じ」に変わり、結局、今では、「やってることは自民党以下」ってなっちゃったのも当然な今日この頃、皆さん、政治家が全員死んでくれればニポンは良くなると思いませんか?(笑)


‥‥そんなワケで、次から次へと繰り出される民主党の茶番劇の、その最たるものが、4月の福岡2区の補欠選挙での惨敗だ。相手が、スキャンダルまみれの世界一の変質者、山崎拓なんだから、野良猫を立候補させたって、ニワトリを立候補させたって、ミミズを立候補させたって、簡単に勝つことができた。それなのに、民主党は、何をトチ狂ったのか、選挙に出馬させるために慌ててニポン国籍を取らせたような元在日韓国人、平田正源なんかを立てる始末。まさか、韓流ブームを利用しようとしたワケでもないだろうけれど、ニポンに来て、たった2年の、ニポンのことなんか何も知らない人間なんかに、投票するバカはいない。

そして、予想通りに、多くの良識ある福岡2区の市民たちは、変質者にも、元在日韓国人にも、1票を投じる価値は無しって判断して、みんな棄権してしまった。そして、投票率がたった30%台と言う、前代未聞のシラケ選挙は、創価学会の洗脳票の力によって、愛人に自分のオシッコを無理やりに飲ませ、自分の性器のポラロイド写真を愛人の母親に送りつけるような大変態、山崎拓に軍配が上がったのだ。

‥‥そんなワケで、ニポンの恥、山崎拓を引きずり下ろすために、「爽やかさ」を売り物にした古賀潤一郎が登場して、その作戦はミゴトに成功した‥‥かのように見えたのもトコノマ、すぐに、古賀潤一郎の経歴詐称がバレ、男らしく謝罪すれば良いものを あーだこーだと言い訳を繰り返し、嘘に嘘を塗り重ね、大の男が嘘泣きまでして、「爽やかさ」とはホド遠い、みっともない姿を全国にサラシまくった。挙句の果てには、ヒラキ直りやがって、「これから渡米して、取ってなかった単位を取って、ちゃんと卒業して来ます」って宣言したクセに、古賀潤一郎がペパーダイン大学を卒業したって話は未だに聞かないどころか、まだ、渡米すらしてない。

自民党の変質者を引きずり下ろすための対抗馬が、舌の乾かぬうちに次の嘘が飛び出す大嘘つき男。自民党の学歴詐称幹事長を追及するために設立した部署の職員が、平然と痴漢行為をするような変質者。これじゃあ、本末転倒どころか、ただの自爆じゃん(笑)

今回、逮捕された野島哲也は、毎晩、エロサイトを渡り歩いている薄気味悪いパソコンヲタクで、パソコンの技術がそこそこあったために、この「調査局」の設立メンバーに加えられた男だ。パソコンに対する知識は、同局の副部長、鈴木憲一も一目置くほどで、民主党のホームページにおけるインターネットモニター調査や、報道動向調査などの分析などを任されている。また、年金問題に対する党の見解を分かりやすく取りまとめたり、公式の意見書を作成したりと、表には出ることはなくても、その実務内容は、ある意味、党の看板に関わるような重要な役割を果たしている。変質者を重要なポストに置くってのは、竹村健一ふうに言えば、「だいたいやねぇ〜与党も野党も一緒やねぇ〜」って感じだ。民主党の調査局は、世の中のことを調査する前に、テメエのとこの職員たちの調査をすべきだろう。

さらに呆れ返るのは、この変質者が、民主党の売り物のひとつ、「男女平等な世の中を」ってスローガンに対する世論調査などを担当してて、民主党の議員たちのそれぞれの個別ホームページ上に掲載されてる、「女性の人権を尊重」だの「女性に優しい社会を」だののコメントやデータなどは、ほとんど、野島哲也が制作したものなのだ。通勤電車の中で、女性のフトモモやオシリを執拗に撫で回すような変質者のぶんざいで、何が「女性に優しい社会を」だ!

もしも、今回の被害者が、気の弱い女性で、声を上げることも出来ずに泣き寝入りしていたら、野島哲也は、ナニゴトも無かったかのように職場へと向かい、いつもと同じように、女性に優しい世の中を作るためのコメントを取りまとめていただろう。今回は、たまたま捕まったけど、逮捕された痴漢の9割以上が初犯ではない現状から考えれば、野島哲也も、今までにも何度も痴漢行為を働いて来たことは容易に推測できる。通勤の途中で女性の体を撫で回した薄汚い指で、パソコンのキーボードを叩き、心にもない「女性の人権」についての記事を書く。こんな人間のクズが書いたコメントに騙されて、民主党なんかに投票してるオメデタイ人たちは、創価学会に洗脳されて、支持もしてない山崎拓なんかに、付き合いで投票するようなバカどもと五十歩百歩だろう。

民主党の野島哲也だけじゃなく、ここ数日だけでも、開いた口が塞がらない性犯罪はアトを絶たない。世田谷区北沢保健福祉センターの職員、榎本裕(45)は、出会い系サイトで知り合った女性(37)にフラレたことを逆恨みして、この女性に成りすまし、エロ専門の出会い系サイトに、「セックスフレンド募集」として、女性の実名や電話番号などを書き込み、警視庁八王子署に逮捕された。国立感染症研究所の感染病理部主任研究官、阿部賢治(51)は、出会い系サイトで知り合った40代の女性を強姦しようとして、警視庁葛西署に逮捕された。愛知県の知立小学校の教頭、長坂実(55)は、ゲームソフト店で知り合った17才の少年に6000円を払い、自分の車の中で、この少年の性器などを舐め回して、児童買春の疑いで愛知県警碧南署に逮捕された。さらに、この変態ホモ教頭は、事件が学校側に発覚する前に、「一身上の都合」として依願退職をして、ちゃっかり退職金までゲットしてるって言うんだから、悪質極まりない。

‥‥そんなワケで、こう言うイカレタ性犯罪者どものセイで、真面目に働いてる多くの公務員たちや、真面目に暮らしてる多くのホモたちが、同じような目で見られてしまうのだ。こうなったら、DV王として自らの家庭を崩壊させた上に、SM王として未だ総理大臣のイスに座り続けているコイズミを引きずり下ろし、レイザーラモン住谷を次の総理大臣にして、ハードゲイパワーで、ニポンを変えて欲しいと思う今日この頃だフォ〜〜〜〜!(笑)

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2005.06.09

がんばれ!ゲンちゃん

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二本足で立つレッサーパンダの風太くんが、JTの缶コーヒーのCMに登場する。東京では8日から、その他の地域では9日からOAされるそうだ。この日記は、7日の日付だけど、書いてるのは8日の早朝なので、もしかしたら、OAを見られるかなって思いながら書いてるんだけど、今のところ、まだ見てない。JT側は、「背筋を伸ばして立つ風太は、ブラックコーヒーのさえ渡る気分を表現するのにピッタリだった」って、アトから取ってつけたような理由を言ってるけど、ただ単に、今ブームになってるから起用しただけだってことは、誰の目にも明らかだろう。

風太くんは、千葉市の動物園の「所有物」なので、一般的な動物タレントの出演料とは違って、千葉市の公園条例に基づいた計算方法で出演料が決まった。それが、なんと、たったの「28350円」なのだ。これは、某悪徳金融会社のCMに出てるチワワの出演料の20分の1以下の金額だ。これで、市などが運営する動物園の動物の出演料が破格の安さだってことが広まっちゃったから、これからは、風太くんに限らず、色んな動物に出演依頼が殺到しそうなイキオイだ。

それにしても、見た目は、レッサーパンダとほとんど変わらないアライグマは、生態系のことよりも、自民党の癒着企業のゴキゲンを取ることばかりに必死な、厚顔無恥なバカ女、小池百合子の独断で、「特定外来生物」のリストに加えられて、捕獲したら必ず殺さなきゃならなくなった。二本足で立つどころか、たとえ、逆立ちで歩くアライグマがいても、バクテンするアライグマがいても、ブレイクダンスを踊るアライグマがいても、すべて、殺さなきゃならなくなった今日この頃、皆さん、「自然保護のために動物を殺す」って矛盾してると思いませんか?


‥‥そんなワケで、ちょっと前に、「風太くんフィーバー」が巻き起こった時に、「うちのレッサーパンダのほうが昔から立ってる」「うちのレッサーパンダは立つだけじゃなくて二本足で歩く」など、あちこちの動物園が名乗りを上げた。中には、このブームに乗っかろうとして、自分のとこの、もともと立たなかったレッサーパンダに、二本足で立たせる訓練を始めたなんて言う、呆れ返る動物園まで現れた。

そんなバカらしいブームに対して、北海道の「旭山動物園」の副園長のゲンちゃん(坂東元)が、5月27日、公式ホームページ上で、「レッサーパンダを見せ物にしないでね」と言うタイトルの緊急コメントを発表した。以下が、そのコメントだ。


最近レッサーパンダの見るに耐えないニュースが氾濫しています。どこのレッサーが何秒立った!レッサー様々入園者が増えた!名前を登録商標!昔のエリマキトカゲのブームを思い出してしまいました。いや,エリマキトカゲの方がまだましだったかもしれません。あれは良くも悪くも野生下でも見られる特徴的な行動だったから。
野生のレッサーパンダが普遍的に何十秒も直立する、あるいは立って歩く習性があって、これまで飼育下ではその行動を引き出してあげられていなかったのであれば「凄い!」ことです。しかし、よく考えてみて下さい。そうではないですよね。あの取り上げかたは「芸」です。「見せ物」です。というかレッサーパンダは解剖学的にも2本足で立つことは当たり前にできます。むしろ立つことができない個体がいるとしたらその方が問題です。「芸」以下ですね。レッサーパンダは外を覗きたい、エサをもらえるかもと立ち上がっているだけで、その行為だけを抜き取って「凄いこと」として取り上げています。「ここのレッサーパンダ立たないんだって。つまんない」これがレッサーパンダブームが招いたレッサーパンダの見方です。
このような言い方は失礼かもしれませんが、一般の方やマスコミの方は素人です。私たちプロの側が、素人に短絡的に「受けること」を続けていていいのでしょうか?来年の今日、どれくらいの人がこのブームを覚えているでしょうか?レッサーパンダを「見せ物」にしないで下さい。関係者の方お願いします。


以上が、ゲンちゃんの公式コメントだ。このコメントを読んで、「動物園て、もともと動物を見せ物にしてる場所なのに、この人、何言ってんの?」って思った人もいるだろう。確かに、上野のパンダやコアラなどは完全に見せ物だし、集客力をアップさせるためのものを「客寄せパンダ」なんて呼ぶようになっちゃったほど、「動物園の珍しい動物」イコール「見せ物」ってイメージは強い。見に行くあたしたちだって、珍しい動物を見たいから、わざわざ動物園に行くのであって、野良猫や野良犬やニワトリやカラスしかいないような動物園だったら、誰も行かないだろう。

実際、ニポン中のほとんどの動物園が、動物の保護や繁殖などに力を注ぎつつも、商売として成り立たせるために、目玉となる集客力のある動物を導入したり、色んな企画を考えたりして、必死で運営している。それらの企画の中には、動物愛護や自然保護の立場からは、批判されてしかるべきものも当然ふくまれている。

だけど、これは、仕方ないことなのだ。現在、ニポンには、規模の小さいものもふくめると、100以上の動物園がある。これは、国の面積に対する割合から見ると、世界のトップクラスで、ニポンって、いい意味でも悪い意味でも、動物園大国なのだ。そして、そのほとんどが、入場者数の減少によって、閉鎖の危機を迎えているのだ。

たとえば、大人のライオンは、1日に10キロ前後の馬肉を食べる。そして、馬肉だけだとバランスが悪いので、その他にも、ブタの骨などを与える。平均すると、1ヶ月のエサ代は、約15万円だ。これが1頭ぶんだから、ライオンが2頭なら30万円、4頭なら60万円って増えて行くワケだけど、これは、あくまでも、エサ代であって、この他にも、病気になれば薬代もかかるし、小屋や檻の補修や、施設の維持など、様々なお金が掛かる。あんまりエサ代が掛かりそうに見えないペンギンだって、毎日1キロ近い冷凍アジを食べるので、10羽飼育するためには、1ヶ月に20万円近いエサ代が掛かる。ゾウやキリンなどの草食動物にしたって、毎日、何10キロもの草を食べるワケだから、ものすごい金額になる。

だから、大規模な動物園になると、毎日、エサ代だけで何百万円も飛んで行くワケで、600円だの800円だのの入場料から考えると、最低でも、毎日、1万人以上は来てくれないと、完全に赤字になる。だから、集客能力のある動物を導入したり、色んな企画をして、少しでも来客数を増やそうとするのは当然のことなのだ。最近では、経営難から、「動物サポーター制度」を導入して、有志から募ったカンパによって、施設の改装などをする動物園も現れて来たほどだ。

‥‥そんなワケで、北海道の「旭山動物園」も、他の動物園と同じように、入場者数の減少から、閉鎖の危機に追い込まれた。だけど、他の動物園が、集客能力のある動物を導入したり、動物に芸をやらせたりして、必死に来客数を増やそうとしたのとは違って、旭山動物園のゲンちゃんは、他とは正反対のことをしたのだ。

「珍しい動物でお客を呼ぶ」とか、「動物に芸をやらせてお客を呼ぶ」とかって言うのは、ただの見せ物であって、本来の動物の生活とはかけ離れてるものだし、何よりも、人間に動物を見せることだけを最優先に考えてて、動物たちの気持ちを何も考えてないってことに気づいたゲンちゃんは、それまでの「人間に動物を見せるための施設」から、「動物たちが自然に楽しく暮らせる施設」への改革へと乗り出した。そして、ただの狭い檻だったオランウータン舎は、広くて自由に空中散歩のできるスペースへと生まれ変わり、ただのプールだったアザラシ舎は、漁港をイメージした外観にして、小型の漁舟まで浮かべ、少しでも野生の状況に近づけるために、ウミネコやハヤも飼育するようになった。他にも、ホッキョクグマ舎やペンギン舎など、順番に作り直して行き、すべての動物たちが、より自然に近い形で生活ができるようにしたのだ。

ゲンちゃんの熱意と努力によって、ストレスから開放された動物たちは、それまでの何倍もイキイキと動き回るようになり、入場者のほうも、自然に近い動物たちの生活が見られるようになったので、どんどん増えて来た。そして、珍しい動物を導入したワケでもなく、動物に芸をやらせたワケでもないのに、一時は、年間26万人にまで落ち込んでいた入場者数が、2003年には3倍以上の82万人にまで増え、現在では、なんと、1ヶ月で20万人を軽く越えるようになった。去年の7月と8月は、2ヶ月連続で上野動物園の入場者数を上回り、名実ともに、ニポンイチ人気のある動物園になった。そして、今年の4月には、動物園としては初めて、「スポニチ文化芸術賞」まで受賞してしまったのだ。

特別、珍しい動物がいるワケでもない動物園が、施設の改装だけでここまで成功したと言うのは、他に例がない。つまり、「施設の改装だけ」って言っても、そこには、入場料を支払う人間たちのことよりも、そこで生活する動物たちのことを優先すると言う、根本的な意識改革があったからこそ、成功したのだ。

この、ゲンちゃんの方法論は、一見、逆転の発想みたいに思えるけど、良く考えてみたら、動物を飼育、展示する施設にとって、何よりも一番大切なことであって、今までの動物園のほうが、本来の方向性を見失っていたと言えるだろう。そして、最近では、この旭山動物園の成功を見て、全国の動物園が、少しずつ、同じような方法を取り始めて来たのだ。

ここまで、あたしの書いて来たことを読んでもらったら、初めに挙げたゲンちゃんのコメント、「レッサーパンダを見せ物にしないでね」の内容にも、納得できたと思う。あのコメントは、これだけのことをやって来た人だからこそ言えることであって、「動物園の役割は、動物の生き生きとした姿の素晴らしさを伝えること。立たないレッサーパンダには価値がないのか、と言いたくなる。」って言うゲンちゃんの言葉も、ブームに対する無責任な批判などではなく、確固たる信念に基づいた言葉だってことが分かる。

だけど、世の中には、自分は何もしてないクセに、人のアゲアシを取ったり、文句を言うことを生き甲斐にしてるヒマジンが多い。ゲンちゃんのコメントに対しても、応援や支持をするメッセージだけじゃなく、「所詮、見せ物の動物園のくせに、レッサーパンダを見せ物にするなとは、言っていることが矛盾している」など、トンチンカンな批判の意見も、数多く寄せられた。ようするに、ゲンちゃんが今までやって来たことや、今の旭山動物園の運営方針などを何も調べずに、ただ、あのコメントだけを読み、単細胞な批判をしてるだけのバカどもだ。

そして、ゲンちゃんは、そう言った批判のメッセージに対して、6月7日付けで、「行き過ぎた表現をお詫びします」と言うコメントを発表した。そこには、前出のコメントだけしか読んでいないバカどもの、言葉尻を取ったり、アゲアシを取ったりした低レベルな批判に対して、きちんと謝罪した上で、動物に対する自分の思いや考えを述べている。すべてを引くと長過ぎるので、全文を読みたい人は、旭山動物園のホームページへ行ってもらうとして、ここでは、あたしが一番感動した部分だけを引いておくことにする。


(前略)さて、家で飼っているネコがソファーで寝ているのを見て気持ちが和むのに、多くの人は、動物園でライオンが寝ていると、なぜ「つまらない」と思うのでしょう?ライオンはもう見飽きたからなのでしょうか?飼っているネコを見飽きることはないと思います。それはきっと成長の過程を見続けていて、命として感じているからではないでしょうか。動物園の動物も命を持っています。命として伝えられれば、命が流行ったり飽きられたりするはずはないと思います。私たちは、いいところだけをつまみ食いするのではなく、においや気配など全てをありのままに伝えていきたいと考えています。
芝刈りをしている時、驚くほどたくさんの種類の虫やカエルが出てくると、「どこか少し刈り残しておこう」と思う人がいます。アリの巣がたくさん見つかると、「ひとつくらいは駆除せずに残しておいてあげよう」と思う人がいます。私たちは、来園された方々の心にそんな気持ちが芽生えたり、育ってくれることを願っています。それが私たちが目指す動物園ですので、これからも試行錯誤を続けて少しでも理想に近づいていきたいと思います。環境保護、野生動物の保護、地球温暖化問題、それらは、頭の中の理解からはどこか他人事で、一人一人の行動には結びつきにくいと思います。問題解決に向けて心が動くこと、何事もここから始まるのではないでしょうか。現実には、自然を破壊することも守ることも、そこに価値があるのかないのかさえ人間が決めてしまっています。そこにどんなすばらしい命が存在していて、それらがとても尊く愛おしいものであるかをどこかで伝え続けなければならないと思います。それが動物園の大きな役割なのだと信じています。動物園は「見せ物」ではないはずです。(後略)


‥‥そんなワケで、あたしは、ゲンちゃんを応援するし、これからも、ゲンちゃんの活躍に期待して行きたいと思う。ただ、ひとつだけ、どうしても分からなかったのは、何で「旭川」にあるのに、「旭川動物園」じゃなくて、「旭山動物園」なんだろう?‥‥なんて疑問に思う今日この頃なのだ(笑)

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2005.06.08

懲りないNHK

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今日、NHKのチーフプロデューサーだった磯野克巳が、局内での自分の立場を利用して、番組制作費などを3億円も横領していた事件で、磯野の共犯の1人で、イベント会社社長、上原久幸に、懲役3年が求刑された。しかし、これは、氷山の一角で、磯野が上原と共謀して騙し取った約6000万円のうちの、上原の取り分、約1900万円の詐欺に対する求刑だ。上原は、罪を全面的に認め、法廷でも謝罪を繰り返してるけど、もともと、こんな汚いことをするような人間のクズに反省の心などあるはずもなく、これは、ただ単に、もう言い逃れができないから、ひたすら謝罪して情状に訴え、何とか実刑だけは免れようとしてる必死の演技に他ならない。判決は、1ヶ月後の7月6日だけど、絶対に実刑になるように、あたしは、全力を尽くす。

それにしても、NHKの「首都圏ネットワーク」の中のニュースを見ていて、この、上原久幸のニュースの報道の仕方に、あたしは呆れ返った。磯野克巳が、繰り返し犯罪を犯していたのは、紛れもなく「現職の職員」だった時で、クビになったのは、事件発覚後だ。それなのに、NHKのニュースでは、「上原久幸は、『元NHKの職員だった磯野克巳』と共謀して、NHKを騙して、詐欺を働いた」と言う報道の仕方をしていた。もちろん、NHK側の管理体制などにはヒトコトも触れずに、終始、「NHKは被害者だ」ってことを強調しまくってた。この期に及んで、どこまで責任逃れをすれば気が済むんだろう。

だいたい、磯野の不正が公になり、ついに逮捕された時、局内からは、「磯野が逮捕されたのに、何で並木は捕まらないのか?」「磯野が捕まったのなら、次は並木の番だろう」「磯野みたいなチンピラよりも、何倍も悪質なことをやっている並木を捕まえないと、NHKは何も変わらない」などの声が相次いでいた。この「並木」ってのは、「紅白歌合戦」を始めとして、NHKの数多くの番組を手掛けて来たプロデューサー、「並木正行」のことで、役職は、EP(エグゼクティブプロデューサー)だから、CP(チーフプロデューサー)だった磯野よりも、ずっと偉い人なんだけど、NHKって、横領した金額が多いほど、偉くなれるの?‥‥なんて思っちゃう今日この頃、皆さん、並木のために受信料は払ってますか?(笑)


‥‥そんなワケで、上の画像の一番左のトボケた顔の男が並木正行なんだけど、並木の不正は、磯野の比ではなく、一説には、総額で5億円以上もの横領をしてると言われていて、その使い道は、磯野同様、主に愛人関係だ。並木の愛人は、同じNHKのディレクター、河合千尋って女なんだけど、恥も外聞も無い並木は、この愛人と仲良く手をつないで出勤して来たこともあったと言うから、開いた口も塞がらない。そして、不倫関係だと言うのに、人目も気にせずに局内でイチャイチャしていたため、河合千尋は、大阪支社へと飛ばされてしまった。そしたら、並木は、ことあるごとに、EP権限での大阪出張を繰り返すようになった。もちろん、仕事のはずはなく、ただ愛人に会いに行くだけなのに、こう言った出張費も、すべて受信料から支払われていたことは言うまでもない。

磯野克巳が、島谷ひとみや国仲涼子のパトロンをやっていて、この2人に、横領した受信料で買ったブランド品などをプレゼントしたり、カラオケや食事に連れて行ったり、自分と付き合う見返りとして、NHKの番組に優先的に出演できるように根回ししてたことは、以前、書いたけど、並木正行の場合は、そのEPと言う立場から、お気に入りのタレントとの付き合いは、磯野以上にハデにやっていた。並木のお気に入りは、倉木麻衣や坂本冬美などで、特に、倉木麻衣に関しては、そうとう多額なプレゼントを繰り返してるし、あちこちに連れ歩いてる。もちろん、これらのお金がどこから出ているのかは、皆さんのご想像の通りだ。そして、自分と付き合う見返りとして、EP権限で倉木麻衣を紅白に出演させたり、倉木麻衣を世界遺産に認定されている東寺で歌わせたりと、やりたい放題のご乱心ぶりだった。

そんな並木正行の不正が公になり、週刊誌などにも書かれるようになって来た今日この頃、サスガの並木も、これはもう逃げられないと悟り、先月、NHKに辞表を持って行った。しかし、局側は、その辞表を受け付けなかったのだ。何故かと言うと、NHKは、ニポン中の誰でもが知ってる並木の巨額不正に対して、呆れたことに、知らぬ存ぜぬを通しているのだ。それで、今、並木に辞められちゃったら、自ら不正の事実を認めたことになっちゃうから、局にとどまるように並木を説得して、とりあえず、外部とは接触できない部署、「考査室」の主幹へと異動させた。

並木は、不正が発覚しなければ‥‥って言うか、もちろんNHKは並木の不正をとっくに知ってたワケだから、正しくは、「不正が外部に発覚しなければ」ってことだけど、今月の人事で、局長に昇進することが約束されてたのだ。「紅白歌合戦」「お江戸でござる」「爆笑オンエアバトル」などを始めとして、数々の看板番組を手掛けて来たトッププロデューサーなんだから、当然の昇進だ。だけど、その昇進がパーになったどころか、考査室なんて言う陸の孤島に配置換えになるなんて、普通じゃ考えられない。

ようするに、不正が外部に発覚した以上、昇進させるワケには行かないし、かと言って、今、辞めさせたら、もっとコトが大きくなっちゃうしってワケで、NHKが取った苦肉の策なのだ。だいたい、NHKの考査室なんてのは、名前だけの実態の無い部署で、やってることと言えば、毎日、放送された番組を見て、日記みたいに感想文を書くだけなのだ。その上、その書いたものだって、誰が読むワケでもなく、今後の番組作りに生かされるワケでもなく、ようするに、JR西日本の「日勤教育」のレポートと同じで、ただの罰ゲームみたいなもんなのだ。つまり、局側としては、座敷牢みたいな部署に並木を入れておき、ホトボリがさめるのを待とうって作戦なのだ。

でも、何億円もの受信料を横領した男が、このままで許されるワケがないってのは、NHKのアンテナにとまってるスズメにでも分かることで、当然のように、警視庁が動き出した。何と言っても、すでに実刑は免れられない磯野克巳が、「オレだけ刑務所に行くなんて、絶対に納得できない!」ってことで、自分の取調べも一段落した先月から、少しずつ、並木の不正についても話し始めたからだ。ジャの道はヘビメタってことで、同じような手口で、同じように不正を繰り返し、同じように愛人に貢いでいた仲間だから、たくさんの情報を持っているのだ。

NHKでは、去年、磯野を刑事告発した時に、他にも、並木を始め、何人もの不正の事実が内部調査で明らかになったので、それらをすべて隠蔽するために、不正の証拠となるような、書類や伝票、名刺などから、パソコンの中のデータに至るまで、海老沢命令で、現場の職員たちにすべて処分させた。そして、磯野ひとりを人柱として、あとのヤツラは逃げ切ろうとしたのだ。

だけど、あまりにもハデにやりまくってた並木を始め、奥さんを使って10億円以上を横領していたワシントン支局長の手嶋とか、映画の放映権を利用してやりたい放題だった元ハイビジョン局の安井とか、NHK内部の不正は、数え出したらキリがないし、これだけの不正をすべて隠蔽できるワケがない。

あたしが、一番ムカついてたのは、ワシントン支局長の手嶋だけど、このクソオヤジは、自民党の贈賄議員どもや、日本歯科医師会のエロジジイども、そして、広域暴力団ともベッタリと癒着してて、その呆れ果てた横領ぶりは、世界レベルだろう。そして、その横領した巨額の受信料の一部は、自分の身を守るために、自民党の議員や暴力団に流し、絶対に刑事事件にならないように、四方八方に圧力をかけてる。だから、これほどウワサになり、今じゃ誰でも知ってる「手嶋の巨額横領」なのに、警察は手を出せないのだ。

そんな手嶋も、今回の人事で、ついに、「ワシントン支局長」から、「ワシントン支局付」へと降格になった。局側も、これほど不正のウワサが広まっちゃったら、サスガに、いつまでも支局長にはしておけないって判断したんだろう。だけど、いくら降格させたって、今までに横領し続けて来た10億円以上の受信料が返って来るはずもなく、さらには、勝手知ったるワシントン支局なんだから、これからもやりたい放題だろう。だいたい、手嶋のアトガマとして、パリ支局長の西川が来たけど、こいつだって、悪いウワサのあるヤツじゃん。

結局、手嶋の手足となって、一緒に悪事の手伝いをしてたヤツラは、みんな別の支局などに飛ばされたワケだけど、このふざけた人事を見れば、局側が、手嶋の不正の事実や、その方法をすべて調査済みだったってことや、それを隠蔽するための人事だってことが良く分かる。

‥‥そんなワケで、あたしとしては、現職の職員は上からの命令でなかなか口を割らないので、元NHKの人間で、内部での不正に詳しい‥‥って言うか、自分もガンガンと不正をやりまくってたヤツラを調べてるとこだ。今は、不正で得たお金で制作会社を作った白崎ってヤツのことを調べてるんだけど、そしたら、面白いように、現職のCPや、局おかかえの放送作家との癒着が分かって来たので、並木の続報とともに、次々と実名で糾弾して行こうと思う今日この頃なのだ(笑)

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2005.06.07

不思議な夢

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2〜3日前から、ちょっと体調が悪くて、とにかく、腰と背中が痛くて、ベッドから体を起すことができなかった。最初は、いつもの腰痛だと思ってたんだけど、コルセットで固定しても、なかなか良くならない。それでも、何とか無理をしながら、お仕事に行ったりしてたんだけど、ついに、今日、自分でも限界だって分かるくらい、具合が悪くなった。それで、栄養のあるものを食べようと思って、ウナギを食べることにした。

イザって時のために残しておいたお米を炊いて、スーパーにウナギの蒲焼を買いに行った。スーパーまで行くのもつらかったんだけど、とにかくウナギを食べれば元気になれそうな気がしてたから、必死だった。それで、いつもなら、じっくりと選ぶんだけど、そんな余裕もなく、480円の蒲焼を買って、帰って来た。

帰って来たら、ちょうどご飯が炊けてたので、さっそく、蒲焼を電子レンジで温めて、ご飯に乗せて、うなどんを作った。「鰻丼」って漢字で書くと、なんだか中国の新聞みたいで、政府に洗脳されちゃいそうだし、「ウナドン」ってカタカナで書くと、なんだか北朝鮮のミサイルみたいで、屁みたいな威力しかなさそうだから、あたしは、「うなどん」って、世界で一番美しい文字、「ひらがな」で書いてみた。

大好きな山椒をたっぷりとかけて、パクパクと食べたら、とっても美味しかったんだけど、久しぶりの満腹感で、動けなくなった。それで、そのままソファーに横になったら、ホントに動けなくなった。しばらく横になってれば、動けるようになるかなって思ったんだけど、1時間経っても、2時間経っても、マジで動けない。そのうち、全身が熱くなって来て、呼吸が苦しくなって来た。いつもは、同じように具合が悪くなった時は、体が冷たくなって行って、しばらくすれば治るんだけど、今回は熱くなって来たので、ちょっとアセリ始めた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、モーローとする意識の中で、長いことソファーに横になってた。こう言う時って、不思議なもので、今、自分が大変な状況なのに、「明日は燃えるゴミの日だから、早めにゴミを出さなきゃ‥‥」とか、どうでもいいことばかりを考えちゃう。しまいには、ソファーの端にお洋服の山ができてて、そこに足を突っ込む体勢で寝てたんだけど、足の指に触れる生地の感覚で、「あっ、これは、あのスカートだ」とか、「これは、あのブラウスだな」とか、お洋服当てクイズみたいなことまで始める始末。でも、これは、危機感が無いんじゃなくて、意識がモーローとしてて、自分でも何を考えてるんだか分からない状態なのだ。それで、半分は無意識みたいな状態で、自分でも、目が覚めてるのか、眠って夢を見てるんだか、良く分からない。

そのうち、あたしは、完全に夢の世界へと落ちて行った。もちろん、これは、復活した今だから言えるんだけど、この時は、夢だって言う認識があったかどうかは分からない。とにかく、覚えてることだけを書くと、あたしがいた場所は、背丈くらいのアシが茂った河原で、地面はすべて湿地になってて、足を踏み出すとズブズブと沈んで行く。空はどんよりと灰色の雨雲が覆ってて、今にも雨が降り出しそうだ。アシの背丈が高いから、ホントは周りの状況を知ることができないんだけど、そこは夢の世界だから、ちょっと上空から見たような景色も折り込まれたりして、周り中、どこまでもアシ原が広がってことが分かる。

そして、ハッと気づくと、30cmくらいの幅の板が、足元から先へと敷いてあった。その上を歩いて行くと、5mくらいの長さの板がジグザグに何枚も続いてて、ずっと歩いて行くと、だんだんにアシの背丈が低くなって来て、周りの景色が見えるようになって来た。そして、多摩川くらいの幅の川が見えて来て、その板は、1軒の小さな小屋に続いていた。小屋は木造の粗末なもので、その前には、ボロボロの桟橋があって、1艘の木製の和舟がつないであった。つげ義春のマンガに出て来そうな景色だった。

あたしは、ヘトヘトになってその小屋に辿り着き、戸を開けると、手前の半分がタタキで、その先が一段高くなった畳の部屋で、そこに、火鉢にあたってるおばあちゃんがいた。それは、ずっと前に亡くなった、あたしのおばあちゃんだった。だけど、おばあちゃんは、あたしのことが分からないみたいで、「どこから来たんですか?」なんて、他人のような話し方をする。それで、あたしは、「もしかしたら、おばあちゃんにソックリな別の人なのかも知れない」って思い、「おばあちゃん」とは呼ばずに、初めて会った人に話すように会話をした。

それで、道に迷ってここまで来てしまったこと、具合が悪くて苦しいことなどを伝えると、おばあちゃんは、「少し横になって休みなさい」と言って、敷いてあったお布団を指差してくれた。それで、あたしは、そのお布団に寝かせてもらおうとしたら、掛け布団の上に1匹の猫がいた。スフィンクスみたいなカッコで、目をつぶっていたその猫は、あたしが今のマンションに来てからずっと飼っていて、病気で死んじゃった猫だった。

あたしは、猫を抱いて、お布団に横になった。すると、おばあちゃんが、「その猫は福猫だから、抱いていれば病気が治るよ」って言ってくれた。おばあちゃんの言う通り、猫を抱いて寝ていたら、だんだん体がラクになって来たんだけど、ここで、あたしは、すごく冷静になって、「死んだはずのおばあちゃんや猫がいるってことは、もしかしたら、あたしも死んだんじゃないのかな‥‥」って思った。そしたら、急に、母さんの顔が浮かび、色んなことが心配になって来て、気がついたら、あばあちゃんに向かって、「おばあちゃん!あたしはまだ死ぬわけには行かないの!」って叫んでいた。そしたら、おばあちゃんは、「大丈夫だよ、きみこ、お前は少し疲れてるだけだから、安心して眠りなさい」って言ってくれた。なんだ、おばあちゃん、やっぱり、あたしのおばあちゃんだったんだ‥‥って思ったら、すごく心が落ち着いて来た。そして、そのあとは、覚えていない。

‥‥そんなワケで、これだけ聞くと、なんか不思議なパワーが働いて、目が覚めた時には、あたしは元気マンマンになってたって感じがするだろうし、そうなってれば、日記的にも面白いんだけど、現実には、そんな非科学的なことなんかあるはずもなく、目が覚めた時のあたしは、元気マンマンどころか、ソファーで寝ちゃったもんだから、よけいに腰と背中が痛くなってて、完全に「ダメじゃん」の状態になってて、結局は、病院に行くハメになっちゃった今日この頃なのだ(笑)

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2005.06.06

沖縄タウンの嘘

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じゅんこが、明日とあさっての2日をかけて「コロモガエ」をするって言うので、あたしも「コロモガエ」をしなきゃって思った。何しろ、冬物をしまってないのに、どんどん夏物を引っぱり出しちゃってるから、ソファーの上とか、ベッドの足元とか、お部屋のあちこちに山ができ始めてて、早いとこ何とかしないと、収拾がつかなくなりそうなのだ。

特に、何よりも困るのは、マッサージチェアが使えないことだ。マッサージチェアは、ベッドよりもソファーよりも使用頻度が少ないから、とりあえず、背もたれにコートを掛けて、その上にパシュミナを掛けて、その上にニットを掛けて、座る部分にスカートを置いて、その上にワンピを置いて、その上に別のワンピを置いてってやってるうちに、どんどんと山は巨大化して来て、どーにもこーにもならなくなった。ソファーの上は単なる「山」だけど、マッサージチェアの上は、もはや「山脈」と呼んでも過言じゃない。

あたしは、出すのは得意なんだけど、しまうのが苦手だ。だから、毎年のことなんだけど、冬物を出す時は、ワリときちんとできる。それは、しまうのが夏物で、カサバラないからだ。だけど、逆に、夏物を出す時って、いっぱい出てる冬物を片付けることができなくて、それに、寒い日の途中に、突然、暖かい日が混じるから、ぜんぶしまうワケには行かない。それで、冬物が出てる状態で、夏物を少しずつ引っぱり出して、タンスとかに、しまうスペースがないから、「とりあえず」のつもりで、ソファーの上とかに置いちゃう。

だけど、それが、「とりあえず」で済まなくて、次の日に着たものが、その上に置かれ、次の日に着たものが、その上に置かれ、次の日に着たものが、その上に置かれ‥‥って感じで、まるで、アコヤ貝の中に入れた真珠の核に、貝が食べたプランクトンなどのカスが付着して行って、立派な真珠が出来上がるが如く、たった1枚のブラウスがキッカケとなって、巨大なお洋服の山を作り出しちゃう今日この頃、皆さん、コロモガエは終わりましたか?(笑)


‥‥そんなワケで、真珠って言うのは、言うなれば、「貝のウンコ」ってワケで、ようするに、世界一美しいウンコってワケで、あたしは、パールが大好きなんだけど、ウンコに何十万円も払えないから、ネックレスもブレスもピアスも、すべて人工パールの偽物しか持ってない。そして、お米も、ブランド米どころか、パールライスも買えないので、古古米ばっかり買っている(笑)

「コロモガエ」って、俳句では、「更衣」って書く。コロモガエなんだから、「衣更」って書きそうなもんなんだけど、「カキゾメ」を「初書」って書くように、ナニゲに上下が逆になる‥‥なんてムダな知識があっても、実際のコロモガエをしなきゃ話にならないし、マッサージチェアも使えない。だけど、この日記を読んでる人の中にも、絶対に、あたしと同じような状況の人がいると思うので、まだちょっと安心してる‥‥なんてことは置いといて、そろそろ本題に入るけど、コロモガエと言えば、年に2回のお洋服のコロモガエだけじゃなくて、商店街もコロモガエするらしい。5月28日に放送した、フジテレビの「もしもツアーズ」を見てたら、杉並区の「沖縄タウン」て言うのを紹介してて、みんなで沖縄のお土産屋さんを覗いたりして、安めぐみとウドは、沖縄のブルーシールのアイスを食べたりしてた。

あたしは、横浜の鶴見区にある「沖縄タウン」しか知らなかったので、家からワリと近い杉並区に「沖縄タウン」ができてたなんて、ぜんぜん知らなかった。番組では、ここは杉並区の「和泉明店街」ってとこで、もともとは、空き店舗の目立つサビレタ商店街だったのを活性化させるために、「沖縄タウン」にコロモガエしたって説明してた。なんか、いい雰囲気のお店が並んでて、行ってみたくなった。

‥‥そんなワケで、杉並区って言っても、奥地のほうじゃなくて、甲州街道と環七が交差してる大原交差点のすぐ近くで、あたしのテリトリーの範囲内なので、お仕事の帰りに回り道をして、どんな感じなのか、チョロっと覗きに行ってみた。サスガに、路駐はできないから、仕方なくコインパーキングに車を停めて、甲州街道沿いをテクテクと歩いて行くと、あまりにも唐突に、沖縄チックな赤い柱が路地の両側に立ってて、そこが沖縄タウンの入り口だった。だけど、そこを入って行くと、普通の美容院や、普通の酒屋さんや、普通の薬局が並んでるだけで、「もしツア」で見たのとはぜんぜん違う普通の商店街だった。でも、明らかに、あたしと同じように、テレビを見て来たような感じの、よそ者っぽいヤツラがウロウロしてた。

それで、あたしは、頭の上にハテナマークを揺らしながら進んで行ったんだけど、そしたら、突然、左側に、「もしツア」で安めぐみとウドがブルーシールのアイスを食べてた売店みたいなのがあって、若い子たちがタムロってた。そして、その先には、ソーキそばのお店があったりして、沖縄っぽいハッピみたいなのを着た商店街の人たちが、ウロウロしてた。それで、その先の路地を曲がると、テレビで見たような雰囲気になってた。

だけど、思いっきり沖縄チックなお店の隣りが、普通のお茶屋さんだったり、普通のお肉屋さんだったりで、何だか異様な雰囲気だ。その上、チョコっと進んだだけで、もう普通の商店街に戻っちゃって、数えてみたら、沖縄のお店は、5〜6軒しかなかった。それも、急いでテキトーに作ったみたいなお店や、空いてた倉庫の中に沖縄の商品を並べただけのお店ばかりで、まるで、安い制作費のドラマのセットみたいだった。だから、テレビの影響で、ケッコーたくさんの人が来てたんだけど、みんな「騙された!」って感じで、あたしとすれ違ったカップルの女の子なんか、「サギじゃん!」って言ってた。

あたしも、バカらしくなって来たので、何にも食べずに、何にも買わずに、トットと帰って来たんだけど、こりゃあ完全にサギだろう。あとから調べて分かったんだけど、この商店街には、約80軒のお店があって、その中で、今回の「沖縄タウン」に参加してるのは、たった7軒だけで、あとはみんな普通のお店だったのだ。「もしツア」では、メンバーの立ち位置をあんまり変えずに、沖縄っぽいお店が背景になるような絵ばっかり撮ってたから、放送を見た視聴者は、商店街すべてが沖縄タウンなんだって、まんまと騙されちゃったってワケだ。サスガ、千里子のカレシ、カメラの腕前は間違いない(笑)

‥‥そんなワケで、あたしは、ムダな駐車料金を払ってムカついたので、ちょっと調べてみた。そしたら、この「沖縄タウン」の計画は、杉並区議の渡嘉敷奈緒美ってオバサンが中心になって始めた計画なんだけど、当初から、「選挙のための票集め」だとか、「売名行為」だとか言われて、商店街の人たちからは反発されていた。それでも、渡嘉敷奈緒美は、この計画をムリヤリに推し進めて、結局、今年の3月20日に「沖縄タウン」をオープンさせた時点でも、まだ多くの商店街の人たちが、非協力的だったそうだ。

だいたい、オープンから1週間しても、まだ工事中の店舗があるほどの無計画性で、こんなものが町おこしになるとは考えられない。ブルーシールアイスは、道端で食べなきゃならないし、ソーキそばのお店にしたって、カウンターだけで、席は6〜7席しかない。カップルが3組入ったら終わりで、駅の立ち食いそばのほうがマシだ。そして、沖縄の民芸品を並べただけのお店や、ドラマのセットみたいな沖縄料理屋があって、それで終わりだ。果たして、これが「沖縄タウン」と呼べるだろうか? 横浜の鶴見区の沖縄タウンと比べたら、100分の1以下のお粗末さだ。

約80軒のお店のうち、たった7軒だけの「沖縄タウン」って、なんだか、自民党の内部にも反対してる議員がいっぱいいるのに、たった十数人だけで「郵政民営化」を推し進めようとしてるコイズミを見てるようだ。そう言えば、この前、コイズミが、「そりゃあ、民間が運営するようになれば、無くなる郵便局も出て来るでしょう」って平然とノタマッてたけど、ちょっと前までは、「過疎地の小さな郵便局も、絶対に無くなりません」って断言してたじゃん。政治家って、どうして平気で嘘をつけるんだろう? この沖縄タウンの仕掛け人、渡嘉敷奈緒美のホームページを見てみたら、「沖縄タウンは大成功したから、次は北海道タウンだ」なんて言う、現実とはかけ離れたことが書いてあって、あたしは、ビックルを一気飲みした。実際に遊びに来た人たちが、みんな騙された気持ちになって、不満が爆発してる上に、カンジンの商店街の人たちだって、迷惑してる人たちがたくさんいるのに、このオバサン、いったい何言ってんだろう?

さらに、このオバサンのブログを見てみたら、最新の記事は、呆れ果てたことに、コレだった。


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‥‥そんなワケで、こう言う汚いことをしてる人間を見ると、毎日がんばって、一生懸命に日記を書いて、それでブログランキングに参加してるあたしとしては、ヒジョーにムカツクし、あたしだけじゃなくて、真面目にブログを更新してる人たちは、誰だってムカツクだろう。だから、あたしは、こんな非常識な人間が区議をやってる杉並区の区民じゃなくて、ホントに良かったって思う今日この頃なのだ。


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2005.06.05

Hi Hi Puffy Ami Yumi

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あたしは、最初からサッカーには興味が無いから、もともと、どーでもいいことなんだけど、今夜のバーレーンとのサッカーの試合に、いったい、どのくらいの人たちが注目してるかって言う世論調査をラジオでやってた。何千人かに聞いたそうだけど、それによると、「夜中まで起きてて、テレビを見るつもり」って答えた人が、全体の55%だった。だけど、そのうち、「どんなことがあっても絶対に見る」って言う熱心なファンは15%だけで、残りは、「起きてられたら見るけど、眠くなったら寝る」とか、「ヒマつぶしに見る」とか、「他に楽しいことがないから、仕方なくサッカーでも見るか」とか、そんな人たちばかりだった。やっぱり、原始的で単純なスポーツは、見ててもあんまり面白くないから、一時の熱狂的なニワカファンはほとんど消えちゃって、昔からサッカーが好きなホントのファンだけに淘汰されつつあるみたいだ。

まあ、サッカーって言うスポーツを面白いと感じるかどうかは、人それぞれの感性の問題だから、サッカーが好きな人がたくさんいても、あたしには関係ない。あたしが面白いと思ってるモータースポーツやメジャーリーグだって、興味のない人はいっぱいいるし、ひとりひとりが、自分の好きなスポーツを観戦して、勝手に楽しめばいいだけのことだ。だから、サッカーが嫌いなあたしは、サッカーのことには余計な口出しをしないのが一番いいと思う。

だけど、Jリーグとかなら何も問題はないんだけど、あたしが、ひとつだけ言いたいのは、今夜のバーレーン戦とかの「ワールドカップ」だけは、絶対に許せないってことだ。だって、ニポン人を何百人も拉致してるような犯罪国家、北朝鮮が、平然と試合に出て来れるような大会って、いったい何なの? 何で、大会の運営者たちは、こんな犯罪国家の出場を認めるの? 挙句の果てに、北朝鮮のヤツラをニポンに招いて、立派なホテルや食事まで用意してやるなんて、ニポンって、どこまでお人好しなんだろう‥‥って思う今日この頃、皆さん、ニポンとバーレーンの試合は見ましたか?(笑)

‥‥そんなワケで、ニポンから拉致されて行った人たちは、どんなに帰りたくても、どんなに肉親に会いたくても、何ひとつ叶わないままに、監禁されて、スパイの手先にされたりして、一生を台無しにされてる。殺された人たちだって、数え切れないほどいるだろう。それなのに、そんなふざけた国のヤツラが、平然とニポンにやって来て、平然とサッカーをして、平然と帰って行くなんて、こんな不条理なスポーツ、あたしには絶対に理解できない。そして、そんなスポーツに熱狂してる人たちの神経も、あたしには‥‥おっと、サッカーのことには、余計な口出しをしないんだった(笑)

とにかく、あたしの好きなモータースポーツやメジャーリーグの世界には、北朝鮮の選手なんか、ひとりもいない。それは、極めて当然のことで、あんな気が狂った犯罪国家の人間なんかを受け入れたら、もはや、スポーツじゃなくなっちゃうからだ。だけど、そんな非常識なことを当たり前のようにやってるのが、サッカーのワールドカップって言う、まったくもって不可解な世界なのだ。だから、あたしにとっては、ワールドカップって、何よりも、どーでもいいことなのだ。

‥‥そんなワケで、サッカーのワールドカップと同じくらい、どーでもいいことなのに、連日、テレビや新聞を賑わしてることって、何だかいっぱいある‥‥って言うか、どーでもいいことなのに、テレビや新聞が過剰に取り上げて、勝手に大騒ぎしてるだけなんだけど‥‥。だいたひかるふうに紹介してみると、こんな感じだ。


どーでもいいですよ♪

‥‥花田兄弟の確執。

どーでもいいですよ♪

‥‥ピアノマンの身元。

どーでもいいですよ♪

‥‥ジャイアンツの連敗脱出。

どーでもいいですよ♪

‥‥郵政民営化。

どーでもいいですよ♪

‥‥フィリピンのニポン兵のガセネタ。


‥‥そんなワケで、これらのどーでもいいこととは違って、あたしにとって、ものすごく大切なことは、PUFFYちゃんが、今夜のTBSの「NEWS23」に生出演するってことだった。その前の時間帯の「タイガー&ドラゴン」が、3週間ぶりにようやく見れたのに、期待に反してぜんぜん面白くなかったので、今夜のあたしのワクドキは、PUFFYちゃんだけになった。ちなみに、「ワクドキ」って言うのは、オーカタのご想像通り、「ワクワクドキドキ」の略で、PUFFYの由美ちゃんが使う言葉なので、リトル真似してみた。

あたしは、由美ちゃんが好きなので、由美ちゃんを見るだけなら、「堂本兄弟」でもいいんだけど、今回の「NEWS23」は、特別だった。それは、あたしの大好きな「Hi Hi Puffy Ami Yumi」のテーマ曲、「Hi Hi」をナマで歌うって言う情報をTBSの知り合いから教えてもらってたので、絶対に録画するつもりでいたからだ。

「Hi Hi Puffy Ami Yumi」って言うのは、アメリカで最大のアニメ専門チャンネル、「カートゥーンネットワーク」で、去年の11月からスタートしたアニメだ。人気ロックスターのアミとユミ、ようするに、PUFFYの2人が主人公で、色んなトラブルに巻き込まれるって言う、子供向けのドタバタコメディーなんだけど、とにかく、とっても可愛い。アニメの途中に、PUFFYちゃんの実写が入ったり、中途半端な漢字が出て来たり、日の丸が出て来たり、セリフは吹き替えで、基本的にはすべて英語なんだけど、突然、ニポン語で叫んだりもする。

2003年の12月17日の日記、「パパパパパフィー」に詳しく書いてあるけど、PUFFYちゃんは、アメリカの人気アニメ、「ティーン・タイタンズ」の主題歌「Teen Titans Them」を歌って、アメリカのチャートで6位に入った。それで、この主題歌にPUFFYちゃんを起用したプロデューサー、サム・レジスターが、今度はPUFFYちゃん自身を主人公にしたアニメを作ってみようってことになったのだ。

そしたら、これが、去年の11月の初回放送で、このチャンネルの開局以来最高の視聴率を記録しちゃって、大ヒットしたのだ。それからと言うもの、PUFFYちゃんは、新聞や音楽雑誌などをはじめ、色んな媒体で取り上げられ始めた。NYやLAなどの大都市では、街に大きなPUFFYちゃんの看板が掛かり、地下鉄にはポスターが貼られ、ボディーに大きなポスターステッカーを貼ったバスが走り、今では、アメリカで一番有名なニポン人になってしまった。なにしろ、ニポンの総理大臣の名前を知らない人でも、「Puffy Ami Yumi」の名前と顔は、ちゃんと知ってるのだ。

「NEWS23」でも、ちょっとだけ紹介してたけど、PUFFYちゃんは、アメリカの「Paper」って言う有名なカルチャー誌で、表紙になった上に、5ページにも渡って特集された。あたしは、細かい記事をぜんぶ読んでみたけど、なかなか読み応えがあって、興味深い記事だった。コミケなど分析から、ニポンのアニメカルチャーの現状を解説していて、そして、PUFFYちゃんのデビューしてからの活動も詳しく解説していて、その2つのものが合体して、アメリカで「PUFFYちゃんのアニメ」となって、大ヒットしたって言うような流れで書かれていた。ホントは、もっとメチャクチャに細かくて、詳しくて、マニアックなんだけど、あまりにも長いので、簡単にはまとめられない。読んでみたい人は、「きっこの音楽日記」に、全文を貼っておいたので、どうぞ。

さて、この「Hi Hi Puffy Ami Yumi」ってアニメは、15分くらいの短いストーリーが何本も連続してて、2時間くらいの長時間の放送だ。アニメの中で、ライブのシーンになると、実写のライブシーンも流れて、歌もそのつど変わるので、すごく楽しい。ニポンでは、4月から、スカパーで放送が始まったらしいけど、あたしはスカパーには入ってないので、ニポンの放送がどんな感じなのかは、まだ分からない。

そして、PUFFYちゃんは、アニメの大ヒットをバックボーンにして、4月22日から5月2日まで、西海岸での7ヶ所のツアーを成功させて、ニポンに帰って来た。帰って来てからも、PV撮りをしたり、先日、渋谷AXで行なわれたニューロティカのライブにゲスト出演したりと、ケッコー働いてる。

‥‥そんなワケで、今日の「NEWS23」をワクドキで見たら、やっぱり、トークのヘタクソさにかけてはニポンイチの番組だけあって、あまりにもトンチンカンだった。まず、筑紫哲也が、「どうして、こんなにアメリカで人気が出たんですかね?」って質問して、由美ちゃんが、「それが、何でこんなに人気が出たのか、自分たちも分からないんですよ」って答えたのに、それからしばらくして、今度は、草野満代が、「アメリカで人気が出たのは、何か特別なことをしたんですか?」って質問した。それで、また、由美ちゃんが、「アメリカでも、日本と同じことをしてるだけだから、何で売れたのか、自分たちも分からないんですよ」って答えた。そしたら、ずっと黙ってた佐古忠彦が、ようやく口を開いた。「あの〜こんなにアメリカで売れたのは、どうしてなんですか?」

お前ら、3人揃って1人ぶんの脳みそも無いのかぁ〜!

でも、生ライブのほうは、「アジアの純真」と、あたしの欲しかった「Hi Hi」をやってくれて、バッチリ録画できた。「Hi Hi」は、アニメのオープニングのVは持ってるんだけど、ナマで観るのは初めてだから、すごく嬉しかった。やっぱり、ドラムスもギターも、グリーンデイみたいでカッコ良かったし、由美ちゃんも亜美ちゃんも可愛くて、期待通りだった。ちなみに、「アジアの純真」は、アメリカだと、「True Asia」って言うタイトルになってて、他にも、「これが私の生きる道」は「That´s The Way Is It」、「海へと」は「Into The Beach」ってふうに、お子様用のタイトルになってるんだけど、中身は、ニポン語のオリジナルだ。

‥‥そんなワケで、由美ちゃんも亜美ちゃんも三十路になり、あたし的には親近感も増して来たので、キヨハラのベッドから飛び降りたつもりで、ここはひとつ、スカパーにでも入ってみるか‥‥なんてことは無理だから、ここはひとつ、スカパーに入ってるお友達に、録画を頼んでみるか‥‥なんて思ってる今日この頃なのだ(笑)

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2005.06.04

サイゴ・デ・ショウネ

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キワモノ的なコスプレバンド、「サイコ・ル・シェイム」のボーカルのDAISHI(本名、梶永大士、29才)が、覚醒剤でパクられた。コイツがスピードやLSDやマリファナや合成麻薬に手を出してるってウワサは、1年半くらい前から聞いてて、オマケに、コイツがスピードを買ってた相手が、横浜の芸能人御用達の売人グループで、去年の秋に大麻樹脂の所持で逮捕された、キムタクの専属美容師の川畑タケルや、窪塚洋介の友達ともつながりがあるって言われてる相手なので、パクられるのは時間の問題だと思ってた。ちなみに、あたしの手元にあるリストには、有名な若手の歌舞伎役者や、売出し中の新進ファッションデザイナーなどの名前も、この売人グループの顧客として、名前があがってる。

今回、梶永大士がパクられたのは、サイコ・ル・シェイムと仲の悪い、あるバンドのメンバーのチクリによるもので、神奈川県警の薬物銃器対策課は、2ヶ月くらい前から、梶永の覚醒剤使用を内定して、ずっと捜査を続けていた。そして、梶永が横浜の売人と接触したため、買った覚醒剤を使用した頃合いを見計らって任意同行して、尿検査をした。検査の結果、もちろん、覚醒剤の陽性反応が出たので、その場で逮捕された。

梶永は、注射器は使わずに、覚醒剤の結晶を熱して、その煙をガラスパイプで吸引する方法を取っていたため、腕などには注射痕が無い。それで、取調べでは、覚醒剤の使用を否定しているけど、いくら注射痕が無くても、尿検査で陽性反応が出ちゃったんだから、もう、言い逃れはできない。

かつて、尾崎豊は、お弁当に入ってる、魚の形をしたお醤油入れに、水に溶かした覚醒剤が入って売られている、通称「金魚」を買いまくってて、尾崎の場合は、コーヒーに入れて飲んだり、直接に飲んだりして、経口投与して摂取してた。だから、胃の中で吸収されて、それが血液へと入って行くために、飲んでから効いて来るまでに、ある程度の時間が掛かった。そのため、中毒になると、効いて来るまでの時間が待っていられなくなり、その間にも、もっと飲んでしまい、気づいた時には致死量を超えてしまう今日この頃、皆さん、覚醒剤をやるようなミュージシャンを神格化するなんて、アホ丸出しだと思いませんか?(笑)


‥‥そんなワケで、梶永の場合は、覚醒剤を煙にして吸引する方法を取っていたので、肺の中の血管からすぐに吸収されるため、ソッコー性がある。だから、1回に0.2g程度の少量で効くし、少量で効くと言うことは、繰り返して使用するために、中毒になりやすいのだ。事実、梶永の覚醒剤の使用量は、去年の暮くらいから急に増えて、無くなると買いに行く、無くなると買いに行くってパターンを繰り返していた。

それにしても、あれだけハデにやってた上に、サーフィン仲間であり●●仲間でもある川畑タケルが逮捕されて、それでも、事務所のものすごい力に守られて、パクられないどころか、任意同行すらされなかったキムタクとは大違いで、梶永大士の場合は、現物を持ってなくて、ただの「使用」だけで引っぱられちゃうなんて、同じ芸能人でも、長者番付に載るトップアイドルと、ファンにまで手を出すような三流キワモノバンドとの差が、ハッキリと現れちゃった。

まあ、どう考えても、初犯の「使用」じゃ実刑なんかアリエナイザーだし、どんなに重くても、「懲役1年6月、執行猶予3年」てトコだと思うけど、芸能人の場合は、ここから先が大きく分かれるところだ。ようするに、心を入れ替えて、田舎にでも帰って、真面目に働くようになればいいんだけど、一度スポットライトを浴びた人間は、そうそう一般人には戻れない。だけど、麻薬関係でパクられれば、簡単に復帰なんかできるワケなくて、仕事にアブれ、生活が荒れて、お酒に溺れるようになり、周りから借金を繰り返し、だんだんに友達も離れて行き、最後には、また、覚醒剤に手を出してしまう。そして、執行猶予中の再犯だから、情状酌量の余地はまったく無く、清水健太郎や田代まさしのように、あたしたちの税金で生活できる別荘へと旅立って行くのだ。

サイコ・ル・シェイムって、デビューした時だけ、その異様なコスプレだけが話題になったけど、所詮は音楽なんか二の次のキワモノバンドだったから、そのあとは予想通りの低空飛行で、起死回生を賭けてリリースした米米クラブの「浪漫飛行」のカヴァーも、まったく売れなかった。長いこと名前を聞かないから、もう解散したのかな?って思ってた人も、たくさんいただろうし、こんなバンドの存在なんか、完全に忘れてた人のほうが多いと思う。そして、そんなバンドの名前を久しぶりに聞いたのが、「覚醒剤で逮捕」ってニュースなんだから、ホントに皮肉なもんだ。

現在、梶永大士は、横浜の港北署に留置されていて、厳しい取調べを受けている。6月2日に逮捕されたから、今月の24日までの約3週間をかけて、じっくりと、仲間や売人などのルートを調べて行くことになる。もちろん、よほどの余罪が出ない限り、刑事勾留2日と検事拘留10日×2の、合計22日で出て来られるはずだけど、保釈金は200万円前後になるだろうから、誰かが、このお金を用意しなければ、何ヶ月も先の裁判の日まで、ずっと拘置所で過ごすことになる。

‥‥そんなワケで、事務所には、とっくにアイソをつかされちゃっただろうし、周りの友達や仲間は、梶永のことよりも、自分に火の粉が降りかからないように、今ごろ必死で、部屋中に丁寧に掃除機をかけたり、愛用のパイプを目黒川に捨てに行ったり、髪の毛を検査されないように床屋さんへボウズにしに行ったりと忙しいだろうし、もはや、頼れるのは、田舎の親くらいだろう‥‥なんて思う今日この頃なのだ(笑)

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2005.06.03

ベロカンダ

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朝から何も食べてなかったので、お昼ちょっと前に、お腹が空いて来た。それで、何となく、お好み焼きが食べたくなったので、材料があるか調べてみた。そしたら、小麦粉、サクラエビ、チクワ、紅ショウガ、オカカがあったので、あと、キャベツか長ネギがあれば、お好み焼きが作れる。それで、スーパーに行ったら、キャベツが128円、長ネギが148円だったので、キャベツのほうを買うことにした。それから、50円の天カスと100円の青ノリも買った。

帰って来て、さっそく、キャベツたっぷりのお好み焼きを作った。それで、今日のお仕事は夕方からだったので、発泡酒の500を冷蔵庫から出して、お好み焼きを食べながら、ゴクゴクと飲んだ。この組み合わせが、すごく美味しくて、昼間からいい気持ちになって、パクパクと食べていた。それで、夢中になって食べてたら、3分の1くらい食べたとこで、ベロの左側を噛んじゃった。

ベロなんか噛むのは何年ぶりだろう?‥‥なんて思いつつも、そのまま食べ続けてたんだけど、やたらと痛い。それでも、気にせずに食べてて、何口か食べたとこで、クチビルについたソースや青ノリをティッシュで拭いた。そしたら、ソースや青ノリの他に、何か赤いものがティッシュについた。紅ショウガにしちゃあ真っ赤だし、今は口紅はつけてないし‥‥。

あたしは、ここでハッとして、手鏡を見たんだけど、そしたら、下クチビルが真っ赤になってて、口を開けてみたら、なんとベロから大流血してた! 切れてたのは5ミリくらいなんだけど、ジワ〜とかじゃなくで、ボトボトと血が垂れていた。慌てて洗面所に行って、お水で口をゆすいだら、吐き出したお水が真っ赤で、血に弱いあたしは、それを見ただけで貧血を起しそうになった。

それで、食べかけのお好み焼きにラップをして、発泡酒にもラップをして冷蔵庫にしまって、とにかく、ベッドに横になった。血は、拭いても拭いてもキリがないので、口の中でチューチューと吸って、出たぶんの血を体内に戻す作戦にした。だけど、血管に戻すんなら意味があるけど、胃に戻しても、あんまり意味が無いと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごひですか?(笑)


‥‥そんなワケで、「お過ごひですか?」って言うのは、打ち間違いじゃなくて、ベロを噛んじゃった時のセリフっぽくしてみたんだけど、結局、あたしは、1時間以上も血が止まらなかった。ずっと前にベロを噛んで出血した時には、こんなに血は出なかったし、すぐに止まったから、あたしの予想では、ベロの中には細い血管とか太い血管があって、今回は、太い血管のとこを噛んじゃったんだと思う。

あたしって、ケガをした時には、そんなに痛みを感じないのに、それが大変なケガだって分かったとたんに、急に痛くなって、具合が悪くなる。前に、階段から落ちた時も、病院まで自力で行ったし、診察を受けるまでは普通に歩けてたのに、レントゲンの結果、鎖骨にヒビが入ってるって分かったとたんに、気を失いそうになって、その場から立てなくなった。だから、今回も、こんなに出血してるなんて知らなかった時には、ちょっと痛いと思いつつも、平気でパクパクとお好み焼きを食べてたのに、それが、大出血してるって分かったとたんに、立ってられなくなり、ベッドに横になったら、ベロがズキズキとして来て、痛くてガマンできなくなったワケだ。

そして、なかなか血が止まらないから、「病院に行ったほうがいいかな?」って思ったんだけど、でも、「ベロを縫うなんてことになったら、あたしには絶対に無理だ」って思って、でも、「このまま、ずっと血が止まらなかったら、死んじゃうかも知れない‥‥」って思って、でも、「もしもベロを縫うことになったら、きっと、縫う前にベロに麻酔の注射を打つだろうし、そしたら、縫うこと以前に、ベロに注射を打つってことが、すでに、あたしには絶対に無理だ」って思って、さらに、「仮に、ベロの注射もベロを縫うのも死ぬ気でガマンしたとしても、何日かあとに、ベロを抜糸するってのが、あたしには絶対に無理だ」って結論に達して、限界までガマンすることにした。

それで、何とか1時間ちょっとで血が止まったので、あたしは、ベロに注射を打たれたり、ベロを縫われたり、さらに、ベロを抜糸されたりする悪夢から開放されて、あたしを心配してベッドの周りに集まってた小さいきっこたちとともに、Fカップの胸をホッと撫で下ろしたのだった(笑)

やっぱり、ベロと言えば、妖怪人間でもない限り、急所だと思う。何と言っても、味覚を感じるための器官だから、神経とか血管が集中してて、ケガをした時は、手や足をケガした時よりも、遥かにダメージが大きいと思う。だって、指を5ミリくらい切っても、キティちゃんのカットバンでも貼っときゃOKだけど、ベロの場合は、こんなオオゴトになっちゃった。オマケに、ベロには、オロナイン軟膏も塗れないし、カットバンも貼れないし、ひたすら自己治癒能力に頼るしか方法が無いのだ。

‥‥そんなワケで、確か、前々回の放送だったと思うけど、「トリビアの泉」の中の「ガセビア」で、「舌で感じる味覚は場所によって違う‥‥と言うのは、ガセ!」って言うのをやってた。つまり、ベロって、先端のほうでショッパサを感じたり、真ん中あたりで甘みを感じたり、脇のほうで苦みを感じたり‥‥みたいなのはデタラメで、ホントは、ベロ全体ですべての味覚を感じるんだって説明してた。あたしも、子供のころに、ベロは場所によって感じる味覚が違うって教わった気がして、ずっとそう思ってたから、「トリビアの泉」を見て、「ヘェ〜!」って思った。

そしたら、それからしばらくして、5月30日のフジテレビの深夜の「孝太郎プラス」をナニゲに見てたら、太田和彦って言う居酒屋の研究をしてるおじさんがゲストで、コイズミのバカ息子をお薦めの居酒屋に連れてくって企画をやってた。そこで、実際に2人で飲みながら、このおじさんが、お酒の飲み方だとか、オツマミの注文の仕方だとかをあーでもない、こーでもないって、ウンチクってたんだけど、その中で、こんなやり取りがあった。

このおじさんに薦められたお酒を飲んだバカ息子は、口に入れて、すぐに飲み込んで、すぐに「美味しいですね〜」って感想を言った。そしたら、おじさんは、「それじゃあダメだねぇ〜人間の舌ってものはね、場所によって感じる味覚が違うんだよ。だから、口の中にお酒を入れたら、すぐに飲み込まずに、舌全体を使って様々な味を楽しむのが、本当の酒飲みってものだよ」って、得意満面で言っていて、それに対してのバカ息子は、「なるほど〜サスガですねぇ〜」って、この嘘にマンマと騙されていた。

嘘って言っても、このおじさんも、誰かに騙されて、それをそのまま信じ込んでるだけなんだから、正確に言えば、嘘をついてるワケじゃない。だけど、誰かのデタラメを信じ込んで、それをいかにも自分の知識みたいに吹聴する人って、真実を知った状態で見てると、ホントに滑稽だ。オマケに、このおじさんは、居酒屋の紹介の本だとか、居酒屋でのお酒の飲み方の本だとか、色々と出してる人みたいなので、この人の味覚に対する信憑性が、これで一気に無くなっただろう。

だって、いくら誰かに、「舌で感じる味覚は場所によって違う」って教えられたとしたって、実際に自分が色んなお酒を飲んだり、色んな美味しいものを食べて来たりすれば、「舌の味覚はどの部分でも同じだ」ってことに気づくだろう。あたしみたいに、大ザッパに生きてる一般人なら、「トリビアの泉」でホントのことを知るまでは、「そんなもんなのかなぁ〜」って思っててもしょうがないけど、一般人よりも何倍も多くのお店を回って、色んなものを飲んだり食べたりしてて、それも、本にまとめて出版するつもりで研究までしてる人が、こんなことにも気づかないなんて、ハッキリ言って、味覚音痴なんじゃないの?

この、太田和彦って人は、きっと、今までに数え切れないほど、口に含んだお酒をすぐには飲み込まず、舌全体に行き渡らせて、それで、お酒の細かい味を分かったようなツモリになってたんだと思う。まあ、自分ひとりが、くだらないデタラメを信じ込んで、そう思ってただけならいいけど、それを他人に言ったり、本に書いたりなんかしたら、あまりにも恥ずかしいことだろう。

‥‥そんなワケで、ベロから大出血してるって真実を知らなかった時には、大して痛みを感じなかったあたしだけど、鏡に映った真実を知ったとたんに、ズキズキと痛みを感じるようになった。だから、太田和彦の語る、酒飲みに関する講釈も、「舌で感じる味覚は場所によって違う」って言うガセネタが世の中に浸透してた時には、それなりの説得力があったんだろうけど、世の中の人たちが真実を知った今では、シタリ顔で語るセリフのひとつひとつが、あたしのベロの傷よりも、ズキズキと痛かった今日この頃なのだ(笑)

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2005.06.02

野うさぎの走り

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ゆうべ、突然、昔の事務所の先輩から呼び出しがあった。たまたま、隣り駅にある飲み屋さんで飲んでて、あたしに電話してみれば?ってことになったみたいだ。それで、電車を使わずに、お散歩がてら歩いて行ったんだけど、長い上り坂でヘトヘトになり、自分の体力の無さにビックルを一気飲み‥‥じゃなくて、ビールを一気飲みした。

先輩に会うのは1年ぶりくらいなんだけど、先輩と一緒に飲んでたスタイリストは、つい、この前、一緒にお仕事をした人だった。それで、2人の会話の中で、あたしの名前が出て、共通の知り合いなら呼んでみようってことになったらしい。お店は、焼酎を色々と揃えてて、2人はすでに焼酎のロックを飲んでたので、あたしも、ビールの中ビンを飲んだあと、焼酎にした。

メニューを見ると、芋焼酎、麦焼酎、米焼酎って感じに分かれてて、何県の焼酎で、度数は何度で、どんな感じの味でって、細かく説明が書いてある。全部で100種類くらいもあって、中には、飲んだことのあるものや、名前だけは聞いたことのあるものもあったけど、ほとんどは、初めて見る名前の焼酎ばかりだった。でも、それは、ただ単に、あたしが焼酎に詳しくないだけで、焼酎マニアの人だったら、オナジミの銘柄ばかりなんだと思う。

それで、2人は何を飲んでるのか聞いたら、先輩は、「何だっけ?これ‥‥」って言って、スタイリストが、「ナントカの海ってやつじゃなかった?」って言えば、先輩は、「それは、さっき飲んだやつだと思う‥‥」なんて調子で、まったくアテにならなかった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、こう言うお店に来ると、メニューの中に好きな焼酎があっても、それよりも、まだ飲んだことのないものを注文してみたくなる。それで、あたしは、芋焼酎は苦手だし、泡盛はみんな飲んだことがあったので、麦焼酎や米焼酎や黒糖焼酎の中から、何か飲んでみることにした。

まずは、「くせが無く、さっぱりとした味」とかって書いてあった、「一粒の麦」って言うのにしてみた。でも、これが、ホントにサッパリしてて、何だか、飲んでる気がしない。それで、お店の人に、麦か米で飲み応えがあるのを聞いてみたら、「野うさぎの走り」って言うのを薦められた。それで、次に、その焼酎を飲んでみたんだけど、これが美味しくて、あたしの好きな「猫また」に似た感じで、どっしりとしてるのに臭くなくて、ロックで、氷を溶かしながら飲むのにピッタリだった。

オツマミも、地鶏の塩焼きにワサビをつけて食べるのとか、長ネギを真っ黒に焦げるまで焼いて、中のトロトロのとこに特製のお味噌をつけて食べるのとか、どれも美味しくて、焼酎がクイクイと進んだ。でも、それ以上に美味しかったオツマミは、先輩の話だった。

先輩は、今、CMにも出てる某女性アイドルの専属ヘアメークもやってるんだけど、その女性アイドルは、今まではお肌がボロボロだったのに、ちょっと前に雑誌のグラビア撮りをした時には、別人みたいにお肌のコンディションが良くなってたそうだ。それで、メークのノリもすごくいいから、「カレシができたでしょ?」って聞いてみたら、「分かりますぅ〜?」って言ったので、突っ込んで聞いてみたら、相手はジャニーズの有名なグループのメンバーのMだって答えたので、先輩はブッ飛んだそうだ‥‥って、この話を聞いて、あたしもブッ飛んだけど。写真週刊誌にでもスクープされたら、長瀬智也と浜崎あでゅみがスクープされた時に匹敵するくらいの騒ぎになっちゃうこと間違い無しだ。

それから、そのアイドルが某歌番組に出た時に、大塚愛も出てて、撮りの時間が入れ違いで、少しカブッた時に、信じられないほど性格が悪くて、スタッフにずっとグダグダと文句を言ってたそうだ。あたしもスタイリストも、大塚愛の顔や声が苦手なので、その話にも飛びついた。何でも、その歌番組のMCの楽屋へ、本番前にアイサツに行くようにとマネージャーか誰かが指示したら、それが面白くなかったのか、「そんなん行かへん!」とか何とか言いながら、ブツブツと文句を言い出したらしい。

「とにかくね、ホントにワガママだし、テングだし、ガキだし、ちょっと前までの浜崎あゆみ以上のヒドサだったわよ! いつまでもいつまでも関西弁で文句ばっかり言ってるから、関係ないこっちまでイライラして来ちゃったわよ!」

先輩は、酔いも回って来て、だんだん声が大きくなって来た。芸能人の実名話だから、ナニゲに、隣りのテーブルのカップルも、あたしたちの会話に聞き耳を立ててるみたいだ。そして、先輩は、さんざん大塚愛の悪口を言ったあと、トドメにこう言った。

「あんな、藤村俊二が女装したみたいな顔しやがって、調子に乗ってんじゃないわよ!」

これには、あたしもスタイリストも吹き出した。前から、大塚愛って誰かに似てると思ってたんだけど、それが誰なのか、ぜんぜん思いつかなかった。なるほど、藤村俊二かぁ〜! これは、思わぬ死角だった。これで、テレビで、上戸彩を見るたびに水道橋博士を思い出すように、梨花を見るたびにカラテカのヤベタローを思い出すように、大塚愛を見るたびに、あたしは、藤村俊二を思い出すようになってしまった(笑)

‥‥そんなワケで、気がつけば、3人とも焼酎を10杯ずつくらい飲んでて、オマケに、あたしの飲んでた「野うさぎの走り」は、なんと42度もある強いお酒で、帰るころにはベロベーロに酔っぱらっちゃった。「帰るころにはベロベーロ」だから良かったけど、あと一歩で、「カエルころにはゲロゲーロ」になって、青空球児好児になっちゃうとこだったけど、それだけは、何とか避けられた今日この頃なのだ(笑)

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2005.06.01

浴衣・デ・モード

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昨日は、某ブランドの浴衣ショーのお仕事に行って来た。あたしは、ショーのお仕事が一番好きなんだけど、ショーって言ってもピンキリで、流行を発信するための本格的なコレクションショーを「ピン」とすれば、あたしに回って来るような、そこらのデパートや小売店のバイヤー相手の浴衣ショーなんてのは、限りなく「キリ」に近い世界だ。それでも、もちろん全力でやるけど、和装関係は、とにかくヘアを作るのが大変なので、完全に肉体労働の分野に入るお仕事だ。

ショーの場合は、他のお仕事と違って、あたしたち裏方の役割分担が、ちょっと違って来る。ヘアメークのあたしはほとんど変わらないんだけど、一番違って来るのが、スタイリストだ。テレビや雑誌のお仕事の場合は、スタイリストが、タレントさんやモデルさんに似合うお洋服を何パターンか用意して、その中から着るものを決め、それに合わせて、ヘアメークを作って行く。もちろん、カメラマン主導の撮影や、プロデューサー主導の撮影もあるし、スポンサー絡みで内容が変更する場合もあるから、一概には言えないけど、ものすごく簡単に言えば、スタイリストがお洋服を準備する係、あたしがそれに合わせてヘアメークを作る係ってワケだ。

だけど、コレクションショーの場合は、スタイリストがお洋服を準備する必要がない。デザイナーの新作を発表するためのショーなんだから、まず、「お洋服ありき」で、すべての準備が始まるからだ。キャスティングディレクターが、コレクションのデザインのイメージに合わせて、モデルを選ぶことからスタートし、ショーの構成も、BGMも、モデルに持たせる小物も、そして、もちろん、ヘアメークも、すべては主役である「お洋服」を引き立たせるために組み立てられて行く。だから、タレントが主役で、ファッションやヘアメークが脇役であるテレビや雑誌のグラビアとは、根本的に逆になる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、ショーの場合は、通常のスタイリストとは違う役割の「ショースタイリスト」が、デザイナーが作ったお洋服が引き立つような、靴や帽子、アクセサリーなどを用意する。つまり、通常のスタイリストは、お洋服を用意する係なんだけど、ショーのスタイリストは、用意されてるお洋服に合う、その他のものを用意する係ってワケだ。そして、フィッターが、モデルにお洋服を着せたり、小物を持たせたりする。たいていのショーでは、モデル1人にフィッター1人がつき、自分の担当したモデルだけを進行に沿って着替えさせ、ステージへと送り出して行く。

あたしはと言えば、ショーが始まる何時間か前から、担当しているモデル数名のヘアメークを作るのが基本的なお仕事で、ショーがスタートしたら、オロオロと‥‥じゃなくて、テキパキと、戻って来たモデルの着替えのあと、ヘアメークのお直しをする。

でも、これは、東京コレクションのような、ちゃんとしたショーの場合で、もっと小規模な場合は、フィッターの人数が足りなくて、6人のモデルを3人のフィッターで担当したりする場合もあるので、そう言う時は、あたしも手伝う。特に、今回みたいな浴衣ショーなどの和装の場合は、あたしは着付けもやるので、ショーが始まるまではヘアメーク、ショーが始まったらヘアメーク&フィッターってパターンも多い。

だけど、お着物の場合は、バイヤーやファッションジャーナリストを対象とした純粋なショーじゃなくて、DMなどで集めた一般のお客さんを対象に行なう、ショー形式の即売会とかもある。最近の着物ブームで、こう言った、ショー形式の展示即売会のお仕事も入って来るようになったんだけど、ちょっと前に、原価の10倍、20倍で、言葉巧みにお着物を売りつけると言う、ナニゲに詐欺に近い商売の片棒をかつがされそうにもなったので、今は気をつけるようになった。

‥‥そんなワケで、詐欺まがいの展示即売会の対極にある、本格的なファッションショーと言えば、ファッションに興味の無い人でも、たぶん名前だけは聞いたことのある「パリ・コレ」が、世界で一番有名だし、世界で一番権威がある。パリ・コレに代表されるデザイナーズ・コレクションのショーは、パリの他に、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、そして、東京が、世界五大コレクション・ショーと呼ばれている。だけど、ここ数年で、ロンドンの魅力は低下して来て、他の4ヶ所に一歩遅れを取ってる感じだ。そして、これらの、ちょっと下にあるのが、スペインのマドリードやバルセロナ、韓国のソウルなどのコレクション・ショーだ。

でも、それは、「権威」や「歴史」なんて言う、あんまり意味の無い部分での上下問題であって、最近のモードのイキオイから言えば、これはあくまでもあたしの主観だけど、スペインのコレクションショーは、完全にロンドンを超えたと思う。ノリとしては、ミラノに近い感じで、あたしの大好きなデザイナーデュオ、アイラントも、マドリードのショーを経て、ブランド設立からたった10年で、世界的なトップブランドの仲間入りを果たした。アイラントのデザインは、ポップだけど品があって、カラフルだけど大人っぽくて、特に、動いた時に現れるスカートのラインとかの表情は、たまらなく魅力的だし、何よりも新鮮だ。

それに比べて、ソウルのショーは、あまりにもお粗末だ。韓国人お得意のサルマネデザインやパクリコレクションのオンパレードだし、ショーを見に来てるのも、ダサいファッションに変なサングラスをかけた韓国スターばかりで、とても流行の最先端のコレクションショーとは言いがたい。それにしても、韓国スターって、どうしてみんな、「ヒロシです‥‥」みたいな、売れないホストみたいなファッションをしてるんだろう? ああ言うのって、カッコイイとかカッコ悪いとか言う以前の問題として、少なくとも、芸能人のファッションとしてアリエナイザーだと思うんだけど‥‥。もちろん、ファッションだけじゃなくて、ヘアスタイルも、ニポンの流行から見たら、韓国って、完全に20年くらい遅れてる。この前、お昼のちょっと前にTBSでやってる変な韓国ドラマをちょこっと見たら、主役の男のヘアスタイルが、あたしが子供のころに隣りの家のお兄さんがやってたような、見事なツーブロックだったので、あたしはブッ飛んだ(笑)

‥‥そんなワケで、ソウルのショーだけは、デザインはパクリだし、見に来てるヤツラはダサいから、ちょっと異様で特別だけど、それ以外の国のショーは、デザイナーそれぞれのセンスが光り、常に新しい流行を生み出している。これらのコレクションショーは、基本的に年2回、秋冬物と春夏物が行なわれる。たとえば、パリ・コレなら、毎年、1月と7月に、オートクチュールとメンズのショーがあり、3月と10月にレディースのプレタポルテのショーがある。このうち、もっとも注目されるのが、3月と10月のレディースのプレタポルテで、普通、「パリ・コレ」と言えば、このショーのことを指す。

世界のトップデザイナーから、人脈を使ったり、自力で努力したりして、下からノシ上がって来た新進デザイナーまで、毎日、10人前後のデザイナーのショーが、1週間以上も続き、期間中に、何百と言うショーが行なわれる。そして、世界中のバイヤーや、ファッション・ジャーナリストなどが、何千人も集まって来る。だから、モデルはもちろんのこと、スタイリストも、ヘアメークも、フィッターも、すべてトップクラスの顔ぶれが揃う。ちなみに、トップデザイナーのショーに出るトップモデルは、ワンステージで、あたしの年収を軽く超える(笑)

パリ・コレの場合は、ルーブル美術館の敷地内にある専門のショー会場で行なわれるけど、東京コレクションの場合は、1ヶ所の会場でまとめて開催するんじゃなくて、デザイナーごとに、別々の会場を使い、1ヶ月以上の日程で行なわれる。そして、他の国のショーとバッティングしないように、2月のニューヨークに始まり、ミラノ、パリ、東京と、きちんと日程が決まっている。

世界の先陣を切ってスターとするニューヨーク・コレクションは、アナ・スイ、カルバン・クライン、ジル・スチュアート、ダナ・キャラン、ディーゼル、マーク・ジェイコブス、ラルフ・ローレンなど、いかにもニューヨークって言う顔ぶれが揃ってて、欧州系のコレクションとは一線を画している。そして、あたしが一番好きなミラノ・コレクションは、アルベルタ・フェレッティ、アレッサンドロ・デラクア、アンナ・モリナーリ、エミリオ・プッチ、グッチ、ジャンニ・ヴェルサーチ、ジョルジオ・アルマーニ、ジル・サンダー、トラサルディ、ドルチェ・アンド・ガッバーナ、バーバリー、フェンディ、プラダ、マックスマーラ、ミュウミュウなど、安心できる定番ブランドの新作が楽しめる。

そして、ニューヨーク、ミラノに続いて開催される世界一のコレクションショー、パリ・コレと言えば、ザッと挙げても、イヴ・サンローラン、イッセイ・ミヤケ、ヴェロニク・ブランキーノ、エルメス、クリスチャン・ディオール、クリスチャン・ラクロワ、ケンゾー、コム・デ・ギャルソン、ジバンシィ、シャネル、ジャン・ポール・ゴルチエ、ジュンヤ・ワタナベ、ズッカ、セリーヌ、ハナエ・モリ、バレンチノ、ポール・アンド・ジョー、ヨウジ・ヤマモト、ルイ・ヴィトンなどなど、知らない人はいない世界的なトップブランドが目白押しで、押され過ぎて、目白どころか目黒まで行っちゃいそうなイキオイだ(笑)

だから、昨日の浴衣ショーは、こう言った本格的なコレクションショーとは雲泥の差があるけど、それでも、ちゃんとしたバイヤー相手のブランド浴衣のショーだったので、あたしとしては、すごく、赤貝‥‥じゃなくて、ミル貝‥‥じゃなくて、ヤリガイがあった。新しいデザインの浴衣だから、現代風なアレンジが必要で、ヘアメークも、リストだけを見ると、とても和装のショーとは思えないイメージだ。小物とかも、色々と考えられてて、たとえば履物は、普通は、浴衣には下駄や草履だろうけど、今回は、すべて和風テイストのトングやサンダルを合わせた。鼻緒がちりめんとかの和柄だから、前からパッと見た感じは草履っぽいんだけど、横や後ろから見ると、少しヒールがあるから、全体的にスラッとした感じに見える。つまり、本来の丸い体型を良しとした和装じゃなくて、キャシャでスラリとした現代的な和装スタイルってワケだ。

‥‥そんなワケで、きんちゃく袋の代わりに小型の藤のカゴを持たせたり、帯に洋風のコサージュをつけたりと、楽しいアレンジがいっぱいで、色々と勉強になったし、へアアレンジも、色々と遊ばせてもらえたので、すごく楽しかった。ただ、ひとつだけ問題だったのは、ベーシックな古典柄を基調として、そこに現代風な猫のデザインをアレンジした柄の浴衣があって、あたしの物欲に火がついちゃった。もちろん、買えるワケはないけど、せめて、和柄のトングが欲しいので、手持ちのトングの鼻緒の部分に、和風のハギレでも巻きつけてみようかと思う今日この頃なのだ(笑)

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