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2005.06.13

キヨハラの場外乱闘

kiyo_photo
あたしは、いつも書いてるように、サッカーにはぜんぜん興味がないので、この前の北朝鮮との試合の時も、7時からは日テレの「笑ってコラえて!」、8時からはNHKの「ためしてガッテン」を見てた。とは言っても、それほど真剣に見てたワケじゃなくて、FMを流しながら、テレビは小さい音でつけてて、パソコンで原稿打ちの内職をしてたから、別に、どのチャンネルでも良かったんだけど。

それに、「ためしてガッテン」では、冷凍マグロの切り身に、塩水に浸したサラシを巻くと、生マグロと同じくらいに美味しくなるって言う裏ワザを公開してたんだけど、あたしには、マグロを買う甲斐性は無いので、現実的には役に立たないだろう(笑)

でも、そのあとに、テレ朝か何かを見たら、香取慎吾が「勝った!勝った!」ってバカ騒ぎをしてたから、ニポンが勝ったってことだけは知ってた。それで、次の日、テレビで試合を見てた人から、試合の最後のほうで、北朝鮮の頭のイカレタ選手が、ニポンの選手に暴力を振るって大暴れしたって言う話を聞いて、「あ〜サッカーなんかどうでもいいけど、そこんとこだけ見たかったなぁ〜!」って思った。それで、遅ればせながら、ニュースをいくつか見てみたんだけど、どのチャンネルも、面白くもないゴールのシーンとか、名前も知らない選手のインタビューとかばっかりで、北朝鮮の選手が発狂して大暴れしてるシーンは見られなかった。

でも、ニュース映像の中で、試合をやってるすぐワキで、嶋大輔が立って見物してるシーンが映った。確か、観客は中に入れない試合だったはずなのに、ツッパリは特別なのかな?って思ったら、それがジーコ監督だった。あたしは、ジーコ監督の名前は知ってたけど、顔は良く知らなかったから、ニュースを見たオカゲで、ジーコ監督と嶋大輔が同じ顔だってことを知った。これは、ある意味、ひとつの収穫だ‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、だいぶ遅いけど、北朝鮮の選手の発狂ぶりは面白かったスミダ?(笑)


‥‥そんなワケで、あたしは、北朝鮮の選手の発狂シーンは見られなかったので、何ともコメントできないんだけど、あたしに教えてくれた人の話では、「倒れた日本人選手の顔面を殺しそうなイキオイで踏みつけようとしていた」そうで、「北朝鮮は、日本に負けたことで、ワールドカップに出られないことが決定的になった。それで、このままだと、将軍様の怒りを買って、選手や選手の家族たちが、拷問を受けたり殺されたりすることになる。それで、日本人選手に暴力を振るって、少しでも日本を憎む心や愛国心をアピールしておいて、拷問を軽くしてもらおうって作戦だったんだと思う。」って言っていた。でも、北朝鮮と同じように、ニポンを憎んでる韓国の新聞では、「卑怯極まりない日本人選手の反則に対して、正しい抗議をした北朝鮮の選手が、日本ビイキの審判によって、不当に退場させられた。」って報道されている。同じ出来事でも、ニポン側から見るか、北朝鮮側から見るかによって、ずいぶんと差が出るもんだ。

サッカーに限らず、野球でも、ラグビーでも、試合中に乱闘になることがある。プロ野球なら、必ずそのシーンが、「名プレー珍プレー」に使われて、みのもんたの「あららららららら〜!」なんてナレーションが流れるワケだけど、そう言った乱闘って、真剣にプレーをしてるからこそ起こるもので、選手たちが熱くなってる証拠だろう。もちろん、乱闘を肯定するワケじゃないけど、両チームがダラダラとプレーしてる消化試合よりは、一触即発な熱い試合のほうが、見てるほうは遥かに面白い。

プロ野球の場合は、乱闘になった場合、ベンチにいた選手も、全員、乱闘に参加しなくちゃならないって決まりがある。この時に、ベンチから出て行かないと、あとから罰金を科せられるのだ。だから、プロ野球の乱闘は、殴り合ってる2〜3人の他は、ほとんどが他人事で、おしくらまんじゅうをしながらニヤニヤと笑ってたりしてる。それに比べて、サッカーの乱闘って言うのは、あまり聞かない。サッカーの乱闘って言うと、そのほとんどがサポーターによる暴動で、駐車してた車をひっくり返したり、お店を壊したりと、あまりにも悪質で、殺人事件に発展したケースもたくさんある。この、サポーターの質の悪さってのが、あたしがサッカーを好きになれない理由のひとつなのだ。それにしても、サッカーのサポーターが暴動を起すのなんて、外国だけの話かと思ってたら、最近では、柏レイソルとか言うチームのサポーターが、チームの運営に不満を持って暴動を起したって言うんだから、呆れたもんだ。

‥‥そんなワケで、サッカーや野球と違って、試合中に、絶対に乱闘が起こらなさそうなスポーツもたくさんある。たとえば、ゴルフとか、マラソンとか、ボーリングとか、バスフィッシングとか‥‥。でも、乱闘が起こらなさそうなスポーツだからこそ、乱闘を見てみたい気もする。たとえば、ゴルフの場合は、どう見てもヤクザにしか見えないジャンボ尾崎と、どう見ても日焼けしすぎた薬丸裕英にしか見えないタイガーウッズの殴り合い。ヤクザは、ふだんのケンカでも、良くゴルフクラブを振り回すから、なかなか本格的なファイトになるだろう。そして、仲裁に入るのは、もちろん、青木功だ。青木功が忙しい時には、青木功のモノマネをした関根勤でもOKだ。

マラソンの場合は、公私に渡るウラミツラミが爆発した高橋尚子が、前を走る野口みずきを給水所の前で張り倒して、馬乗りになって顔面を引っ掻きまわす。女のケンカだから、金切り声を上げながら、引っ掻いたり髪を引っぱったりと騒がしいだろう。そして、仲裁は、やっぱり、ベロベロに酔っぱらった小出監督に出て来て欲しい。

ボーリングの場合は、奈良県にあるダイワボウルで、姫路麗プロと西村美紀プロが、足を踏んだ踏まないでケンカを始め、しまいには16ポンドのボールをメチャクチャに投げ合う。そこに、ダイワボウルの支配人で、先輩プロの石井利枝が仲裁に入るも、収拾がつかずに、3人が入り乱れての乱闘へと発展しちゃう。そして、最終的には、知る人ぞ知る、クロベーこと黒部幸英に仲裁してもらいたい。

バスフィッシングの場合は、大森貴洋プロがルアーを投げようとした場所に、横から今江克隆プロが先に投げちゃって、大きなバスを釣っちゃう。これにブチ切れた大森貴洋プロが、自分のバスボートを今江克隆プロのバスボートにぶつけて、飛び移り、ボートの上での殴り合いが始まる。これを近くで見てた田辺哲男(のりお)プロが、あわてて仲裁に入ろうとするんだけど、ボートに乗り移ろうとした時に、ボートとボートの間隔がだんだん開いて行き、マタサキ状態になっちゃって、お得意の英語で「オーマイガーッ!」って叫びながら、お約束通り、湖に落ちる。

う〜〜〜〜ん、どれも面白そうだけど、どれもイマイチだ。それは、本物の迫力が無いからだ。ようするに、くだらないお笑い番組でも見られそうなレベルで、見てるほうの血が沸騰して来るようなファイトとは、ほど遠いのだ。それなら、どんなファイトが理想的なのかと言うと、やっぱり、鍛え抜いた体の男同士が、命がけで殴り合う本気のファイトだ。ちなみに、今、あたしが、一番見てみたいのは、ジャイアンツの清原と、ハンマー投げの室伏のストリートファイトだ。

最近のK−1とか、プライドとかって、見慣れて来たせいもあるんだと思うけど、何だか予定調和みたいな試合ばかりで、ぜんぜん面白くない。あたしは、K−1だと、ジェロム・レ・バンナとか、レイ・セフォーとか、ぶん殴り合いの時に、絶対に後ろに下がらない選手が好きだ。とにかく、男らしくてカッコイイし、胸がキュンとする。だから、シリル・アビディが、パリでの予選に初めて出て来た時は、ストリートファイト系のスタイルも良かったし、顔もパンクっぽくてステキだったから、すぐに好きになった。それなのに、その後は、情けないヘナチョコファイトばっかりになり、何だか、ただのデクノボーみたいに見えて来て、挙句の果てには、ボビーなんかの当て馬にされちゃって、いったい、いくら積まれたんだか知らないけど、お金のために、あんな八百長丸出しの情けない試合までしちゃう始末で、見てられなくなった。

武蔵だとか小比類巻だとかみたいに、1発もらっただけで、すぐに横を向いたり後ろに下がったりするようなのは問題外だし、ボブ・サップにしたって、あれほどスゴイ体をしてるクセに、1発殴られると、幼稚園児が泣き出したみたいな顔をして、ずっと防御の体勢になる。こう言う情けないヤツラは、ガチンコじゃなくて、ショープロレスの世界にでも行って、台本通りのファイトでもしてればいいのにって思っちゃう。

‥‥そんなワケで、あたしとしては、つまんないK−1やプライドよりも、ジャイアンツの清原とハンマー投げの室伏のガチンコファイトが見てみたい。そして、とても野球選手とは思えない、清原のあの無駄な筋肉が、本当にトレーニングで作られたものなのか、それとも、通販のプロテインで作られたものなのかを明らかにして欲しいと思う今日この頃なのだ(笑)

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