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2005.08.29

ルーシーの溜め息

lucy 8月12日の玲奈ちゃんの書き込み‥‥

 

こんにちわぁ〜!!!レレコです♪
皆この間のマシュー見てくれたんだね(≧▽≦)-☆
ママとか友達と喋るとバリバリうちなぁ〜んちゅ〜になっちゃうから恥ずかしかったわ!!!
ひとみも興奮して放送終了後に電話が掛かって来たしヾ(=^▽^=)ノ
自分の声があまりにも低かったのがショックだったみたい!!!
ウケるでしょうぅ〜(ノ∀≦。)ノ-ッ笑

 

 

‥‥によって、一躍、MAXファンのハートをワシヅカミにしちゃった玲奈ちゃんのママ、ひとみのパワーに押され気味な今週末は、27日の土曜日が北谷(ちゃたん)でのストリートライブ、28日の日曜日がコザでのオリオンビアフェスタでのミニライブと、沖縄を満喫してるMAX様御一行。だからって、韓国へ行くよりもお金の掛かる沖縄は、そうそう行けるもんじゃ焼きだけど、心のやさしい玲奈ちゃんは、行けないファンのために、26日の金曜日付けで、沖縄からこんなメッセージを書き込んでくれた。

 

 

暑いx2!!!!!!!!沖縄はまだまだ夏真っ盛りだからね♪♪♪
明日、急遽決まった北谷でのミニLiveと日曜日の-ORION BEER FEST-でのLiveも盛り上がるよぉ〜o(^-^o)(o^-^)o本当楽しみだわぁ〜(^O^)/
沖縄に来れない皆の為に、いっぱい写真を撮って「レエナの部屋」で紹介するからね(^_-)-☆待っててちょ♪
日曜日のLIVE後はサザンスターをいっぱい飲むぞぉ〜〜〜( ^^)Y☆Y(^^ )って、そちらも楽しみなレレコさんでした♪

 

 

う〜ん、なんて素晴らしい人間性なんだろう。思わず、「レエナの部屋」に入り浸って、「サザンスターのおかわりをシルブプレ♪」って言いたくなっちゃう今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)

 

 

‥‥そんなワケで、MAXファン以外には通じないマクラでスタートした今日の日記だけど、ここからは通常路線に戻るとして、マニアックなMAXから、世界的アイドル歌謡曲バンド、ビートルズの話題にしてみようと思う‥‥とは言っても、あたしはビートルズは聴かないので、ホントに一般的なレベルの知識しかなくて、詳しいファンの人から見たら、間違ってる部分もあるかも知れない。じゃあ、何でビートルズなんだ!って言うと、最近、小学生の間で、カブトムシとかクワガタムシを戦わせる「ムシキング」って言うゲームが流行ってるらしいので、その流れから、ビートルズにしてみた。

 

で、あたしが知ってるビートルズ関連のことと言えば、「イエローサブマリン」って言うアニメ映画だ。アニメって言っても、大人向けのアニメで、LSDみたいな幻覚性の麻薬をやった時のイメージで作られてて、その時代で言うところの「サイケデリック」って世界だ。それで、この映画は、もちろん全編にビートルズの曲が使われてるんだけど、その中に、「Lucy in the Sky with Diamonds」って曲がある。これは、「サージェント・ペッパーズなんたらかんたら」って言う有名なアルバムに収められてる有名な曲で、最近だと、ラルクアンシェルのハイドがカヴァーしたりもしてるみたいだ。聴いたことないけど。

 

それで、どんな歌なのかって言うと、映画の内容と同じで、LSDをやった時に見る幻覚をそのまま歌にしたみたいな感じで、「マーマレードの空」だの「黄色と緑のセロファンの花」だの「新聞紙でできたタクシー」だの「万華鏡の目をした女の子」だのと、ブッ飛んだ歌詞がたくさん出て来る。ジョン・レノンが歌詞を書いてポール・マッカートニーが曲をつけるって言う、「レノン-マッカートニー」って言うオナジミのクレジットなんだけど、ジョンの息子のジュリアンが、まだちっちゃかった時で、何だかサイケな絵を描いて、その絵に「Lucy in the Sky with Diamonds」ってタイトルをつけたそうだ。それで、その絵のタイトルを拝借して、その絵から受けたイメージで、ジョンが歌詞を書いたって言われてる。そして、この「Lucy in the Sky with Diamonds」ってタイトルの頭文字を取ると「LSD」ってなることと、歌詞の内容がブッ飛んでることから、「LSDで幻覚を見てる時の歌」って言う解釈をされている。

 

ちなみに、「不思議の国のアリス」の原作者、ルイス・キャロルは、LSDにどっぷりとハマッてた麻薬中毒者で、「不思議の国のアリス」に出て来る奇妙なシーンの数々は、常用してたLSDによる幻覚をヒントにして書かれたって言われてる。一応、ルイス・キャロルの名誉のために書いとくけど、その時代にはLSDは取り締まりの対象になってなくて、合法的な嗜好品だったそうだ‥‥って、あたしは思い込んでたんだけど、親切な読者から、「LSDが作られたのはルイス・キャロルの没後で、キャロルがLSDの常用者だったと言うのはデマ」と言う指摘があったので、これってガセビア?

 

とにかく、合成麻薬の中ではダントツの幻覚や幻聴が現れるLSDは、あまりにも危険な麻薬で、覚醒剤やヘロイン、コカインみたいに、そのものの摂取のしすぎで死亡することは無いけど、幻覚によって死ぬことが多々ある。たとえば、自分の背中から大きな翼が生えて来て、空を飛ぼうと思って、マンションの9階から窪塚洋介しちゃったり、自分の腕の中に無数のウジムシがうごめいてる幻覚に襲われて、そのウジムシを取り除こうとして、ナイフで自分の腕を切り刻んじゃったりと、なかなかハード・デイズ・ナイトって感じだ。鏡で自分の顔を見てると、まったくの別人に変わったりもする。パッとボブ・サップになったり、パッと叶恭子になったり、パッとミッキーマウスになったりする。夜空を見上げれば、ピンクの月やムラサキの月がいくつも浮かんでるし、テレビを見れば、貞子みたいにテレビの中の人が這い出して来る。ぬいぐるみや貯金箱など、動くはずのないものが動き出し、しゃべり出す。温度とかも分からなくなるから、火をつけながらお風呂に入ったりすると、60度になっても70度になっても分からなくて、全身ヤケドして死んじゃったりする。これが、LSDだ。

 

‥‥そんなワケで、LSDの幻覚を思わせるビートルズの「Lucy in the Sky with Diamonds」だけど、最近では、スウェーデンから、「Lucy in the Space with Diamonds」って言うサイケデリックなグループまで出て来たりして、このグループにしても、「Sky」を「Space」に変えてるけど、「LSD」って言う頭文字は変わらないように、うまいことネーミングしてる。

 

さて、ここで、話は大きく車線変更するけど、今から約30年前の1974年のこと、場所は、アフリカのエチオピア、ハダールにおいて、アメリカとフランスとエチオピアの考古学の合同研究チームが、発掘作業をしていた。そして、今まで発掘された古代人類の骨の中で、もっとも完全に近い形の人骨を発見した。これは、約320万年前のもので、学名を「アウストラロピテクス・アファレンシス」って言う人類の祖先だ。正確には、今の人類の直接の祖先じゃなくて、同じ祖先を持ちつつも、途中で枝分かれして滅びちゃった種族らしいんだけど、それにしても、それまでは頭蓋骨だけとか、アゴの骨だけとか、そんな感じでしか出土されてなかったから、全身の約40%にあたる52個もの骨が見つかったのは大発見で、ここから全身を復元することができたのだ。

 

そして、この素晴らしい価値のある骨が発見された時に、キャンプ地のラジカセから流れてたのが、ビートルズの「Lucy in the Sky with Diamonds」なのだ。博士たちは、あまりの大発見に狂喜乱舞して、この人骨が女性だったこともあり、その場で「ルーシー」と名づけた。つまり、320万年前の古代人類に、ビートルズの曲名から名前をつけたってワケだ。

 

今、全世界にいる人類は、すべて「ホモ・サピエンス」で、黒人も白人も黄色人種も、みんな同じ仲間だ。でも、これは、たくさんいた古代人類の中のたった1種類の生き残りってことで、滅びて行った人類は、何十種類もある。ナントカピテクスだの、ナントカエレクトゥスだの言っても、専門家以外は分かんないし、あたしだって本を見ながら書いてるワケだから、そのあたりはぜんぶ省くけど、約500〜600万年前に、人類の祖先と言われてる「前人類」が、アフリカで誕生した。そして、約200万年をかけて、5つ以上の種類に枝分かれして行ったんだけど、それぞれの種類の中に、さらに5つくらいの細かい枝分かれがあったから、この時点で、前人類は20種類以上もいたことになる。そして、ルーシーは、この中の1種類にあたるってワケだ。

 

それから、滅びた種族もあれば、別の形へと進化した種族もありつつ、枝分かれや全滅を繰り返しながら、「ピテカントロプス」でオナジミの「原人」へと進化して行く。そして、約200万年前に、今の人類に近い姿の「ホモ族」が誕生するんだけど、この時点では、ホモ族の中には8つの種類があって、それぞれ別々の場所で別々の暮らしをしてた。それで、そのうちの7つの種族は滅びちゃうんだけど、「ホモ・ハイデルベルゲンシス」って言う種族だけが生き残り、それが「ホモ・ネアンデルターレンシス」と「ホモ・サピエンス」とに枝分かれして、「ホモ・ネアンデルターレンシス」のほうは滅びて、「ホモ・サピエンス」のほうだけが生き残った。これが、今の人類だ。

 

「ルーシー」って名づけられたのは、まだ見かけはチンパンジーに近い姿の「前人類」で、身長は1m〜1.2m、体重は20〜25kg、全身が毛に覆われていて、手と足の長さが同じくらいで、二足歩行はできるけど、両手を地面につけながら歩くような感じで、サルの歩き方に近い。脳の大きさは約400立方cmしかないけど、体の大きさとの比率や、脳の構造から考えると、そうとう知能が高かったそうだ。その上、320万年も前の骨だけでこんなことまで分かるの?って感心しちゃったけど、年令は約20才で、湖で水浴びか何かをしてる時に、溺れて死んだそうだ。

 

‥‥そんなワケで、500万年前に誕生した人類の祖先は、たくさんの種族に枝分かれしながら、長い年月をかけて淘汰されて行き、その中でたった1種類だけ生き残ったのが、今の人類、ホモ・サピエンスなのだ。それなのに、同じホモ・サピエンス同士が、くだらない宗教の違いや石油の利権を巡って殺し合いを続けてる。ニポンにしたって、同じホモ・サピエンスの同じモンゴリアン同士なのに、隣国と敵対関係を続けてる。さらには、同じホモ・サピエンスの同じモンゴリアンの同じニポン人同士なのに、こんな小さな島国の中で、くだらない意地の張り合いのために、国民の気持ちを無視した茶番劇のような選挙で無意味な争いをしてる。こんなバカらしい現実を見てると、人類は進化したんじゃなくて、500万年もかけて退化したんじゃないのかって思えて来る。アメリカのクリーブランド博物館に展示されているルーシーの骨格標本が、この320万年後の荒れ果てた世界の様子を見て、溜め息をついてるような気がする今日この頃なのだ。

 

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