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2005.08.13

人命よりも証拠隠滅

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最近、やたらと飛行機の事故が相次いでるけど、今日もまた、旅客機の事故があった。夜の8時20分、福岡空港を離陸したホノルル行きのJALウェイズ機が、左翼のエンジンから火を噴き、すぐに引き返したのだ。幸いなことに、乗員と乗客229人は無事だったけど、恐ろしいのは、福岡空港の北側の福岡市東区社領2丁目と3丁目の住民から、「空港を離陸した飛行機が通過した直後、空から金属製の部品がバラバラと落ちてきた」と言う110番通報が8件もあったことだ。飛行機から落ちた金属片は、小中学生がサッカーの試合をしてた公園や、付近の道路などに落ち、駐車していた車のフロントガラスも割れ、4人が軽いケガを負ったそうだ。あたし的には、夜の8時半近くに、小学生がサッカーの試合をしてるってことにビックルを飲んだけど、そんなことを言うと、さまぁ〜ずの三村に、「そっちかよ!」ってツッコまれそうだから、飛行機の話に戻す。

飛行中に飛行機の部品が落ちるのは、空中で他の飛行機とかヘリコプターとかUFOとかと接触しない限りは、整備不良が原因なんだと思う。あとは、完璧に整備してても、設計上のミスによる脱落ってこともあるかも知れない。車で言えば、リコールの対象になるような事例だ。だから、各航空会社も、1機に何らかの脱落事故が起こると、同機種の同じ部分をぜんぶ調べるんだろう。サスガに、飛行機が墜落しちゃったらシャレにならないから、航空機メーカーの場合には、三菱自動車みたいなリコール隠しは、まず無いと思う。

部品の脱落とか、設計上のミスとか言うと、最近では、スペースシャトルのディスカバリーを真っ先に思い出す。発射の前も、発射してからも、帰って来る時も、何度も何度も問題が起こり、無事に帰って来るまで、みんなヒヤヒヤしてたと思う。だいたい、乗組員が機外に出て、自分で修理しなきゃならないなんて、あたしには考えられないことだし、あれは、無重力の宇宙だからできたことで、旅客機だったら絶対に無理だろう。だから、あたしが、旅客機の翼が見える席に乗ってたとして、飛行中に、翼の一部がめくれ始めて、部品がどんどん飛び始めても、外に出て直すことはできないから、自分の乗った飛行機がバラバラになって行く様子を指をくわえて見てなきゃならない今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、ディスカバリーは、何とか無事に帰って来たんだけど、今回の飛行で、あまりにも問題が出て来ちゃったから、今後のスペースシャトル計画は、予定が立たなくなった。だけど、宇宙って言っても、月まで行って来たとかじゃなくて、大気圏外のほんのちょっとのとこに行って来ただけなのに、あまりにも情けない。地球の直径って、約12700kmなんだけど、宇宙ってのは、地表から100km以上を指す。これだと分かりにくいから、地球を直径1mのボールだとすると、宇宙は、ボールの表面から、たった8mmなのだ。だから、宇宙って言うと、地球からずっと遠いみたいに感じるけど、直径1mのボールの表面に、1cmにも満たない薄い大気の膜があって、その外側がぜんぶ宇宙なのだ。

そして、今回、ディスカバリーが行って来た国際宇宙ステーションは、地球を直径1mのボールにすると、地表から約3cmのとこを回ってる。その絵を想像してもらえれば、ディスカバリーは、地表からほんのちょっとのとこに行って来ただけだってことが分かると思う。実際の距離にすると、国際宇宙ステーションまでは約400kmだから、東京から、愛・地球博を見に行くのと変わらない距離なのだ。ちなみに、地球から月までの距離は、約38万4000kmだから、国際宇宙ステーションまでの距離の960倍もある。そう考えると、月まで行って来たアポロってスゴイと思うし、たった400kmであちこちが壊れちゃうスペースシャトルって、三菱自動車製かと思えるほど恐ろしい。

‥‥そんなワケで、スペースシャトルから旅客機に至るまで、何でも部品をボロボロと落としながら飛んでる昨今だけど、今日のJALウェイズ機の事故にしたって、落下物の位置がほんの少しでも違ってたら、ケガ人どころか、死亡者が出てたかも知れない。そして、今日、8月12日は、20年前に、群馬県の御巣鷹山(本当は高天原山)に、日航機が墜落して、520人もの命が失われた日なのだ。こんなにたくさんの命が奪われたんだから、「幸いにも」なんて言葉は使えないけど、もしも墜落した場所が、山の中じゃなくて、市街地だったとしたらって考えると、ホントに恐ろしくなる。だって、実際にこんな事故が起こったって事実がある以上、あたしのマンションに堕ちて来る可能性だってあるワケだ。外を歩いてれば、頭の上に部品が落ちて来るかも知れないし、お部屋で寝てれば、飛行機が墜落して来るかも知れないし、そんなふうに考えたら、安全な場所なんかどこにも無いってことになる。

それにしても、この20年前の日航機の事故は、あまりにも謎が多すぎる。政府による執拗なまでの情報のインペイによって、真相は未だに闇の中だ。公式に発表された事故原因は、「圧力隔壁」ってのが壊れたことによる事故で、ようするに「整備不良」が原因だって言われてる。だけど、そうすると、ツジツマの合わないことだらけになるのだ。それなのに、運輸省は、ナゼだか知らないけど、この事故に関する関係資料やボイスレコーダーなどを事故から14年後の1999年11月に、すべて廃棄処分にしてしまったのだ。でも、このボイスレコーダーの内容をテープにダビングしてた関係者がいて、それがマスコミに流出して、2000年の8月に、各テレビが、その闇テープを放送した。でも、どこからか強い圧力が掛かってたようで、どの局のキャスターも、奥歯に物の挟まったようなコメントばかりだった。

さて、この事故のおかしい点と言えば、書き出したらキリが無いんだけど、まずは、その救助過程にある。事故現場に到着した自衛隊は、生存者の救出をアト回しにして、大きな謎の物体をシートで隠して、ヘリコプターで運び出していたと言うのだ。その上、あとから到着した民間の救助隊は、自衛隊員に追い払われてしまったし、現場に急行した在日米軍の救助隊までもが、ニポンの政府に立ち入りを許可されず、苦しむ人たちを目の前にしながら、救助できずにUターンさせられたのだ。そして、まだ息のある乗客が何人もいたのに、自衛隊員たちは、謎の物体の搬出を何よりも優先していたため、軽傷だった4人以外は、全員が死亡してしまったのだ。それなのに、自衛隊の報告書には、「死亡者は全員即死」と嘘の記載がされている。

さらに、後日、現場に入った調査隊は、ジャンボ機には使われていない多数の部品を発見しているし、あとから相模湾で発見された日航機の垂直尾翼には、何かとぶつかった衝突のアトがあったのだ。そして、ボーイング社にもどこからかの強い圧力が掛かったようで、事故直後に発表した見解をすべて白紙に戻して、1ヶ月後に、ニポンの政府の発表とまったく同じ見解を発表した。

これだけの情報だけでも、ある程度のことは推測できると思うけど、その推測を決定的にしたのが、当時の現場での自衛隊員たちの異常な行動だ。自衛隊員たちは、民間の救助隊や在日米軍の救助隊を追い払っただけでなく、ニポンの警察も現場に立ち入らせなかったのだ。事故現場は、すべて自衛隊だけが支配していて、警察が立ち入ることができたのは、謎の物体の搬出がすべて終わり、生きていた乗客たちがすべて死亡したアトだったのだ。人命よりも優先してまで、自衛隊が隠さなきゃならなかった謎の物体が何だったのか、それは、誰でもが想像した通りの物だったに違いない。そして、事故後14年間も、ずっと隠し続けて来た関連資料は、いっさい非公開のまま、廃棄処分にされたのだ。

‥‥そんなワケで、百歩譲って、事故が起こるのは仕方ないとしても、問題なのは、事故が起こったあとの政府のやり方だ。自分たちに都合の悪い事故だと、人命よりも証拠隠滅を優先して、520人もの命が奪われた大惨事であっても、すべての資料を非公開にする。そして、真実にフタをして、嘘をつき続ける。これは、自民党が作り出した悪しき習慣であり、こんなファッキンな政府なんかに騙されてるオメデタイ国民は、明日は我が身だってことを少しは考えるべきだろう。だいたい、政府がマトモだったとしたって、空から何が落ちて来るのか分からない時代なんだから、あたしたちにできることは、「上を向いて歩こう」ってことくらいなのかも知れないと思う今日この頃なのだ。

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