リスネズミキツネザル?
ライオンのアレックス、シマウマのマーティ、キリンのメルマン、カバのグロリアって言えば、今週の週末から公開される映画、「マダガスカル」の仲良し4人組だ。動物なのに「4人組」って変だと思うんだけど、広告に「仲良し4人組」って書いてあったから、おかしいと思いつつも、他にテキトーな言葉が思い浮かばなかったので、そのまま使わせてもらった。マダガスカルと言えば、ガラパゴス諸島と同じくらい、変わった生き物がたくさんいる国で、あたしの大好きなワオキツネザルもいるので、1度は行ってみたい国のひとつだ。
マダガスカルって、「マダガスカル共和国」って言う国なのに、「マダガスカル島」って呼ばれることが多いし、地図で見ると、アフリカ大陸の東南にチョコンとあるから、すごく小さいイメージがある。だけど、実際には、長さが約1600km、幅が約600kmもあって、1750万人以上もの国民がいる。ニポンの本州は、長さは約2000kmあるけど、幅は200kmも無いので、面積にすると、マダガスカルのほうがダンゼン大きい。
そんなマダガスカルで、8月10日付けの時事通信によると、手のひらに乗るほど小さい新種のサルが発見されたと言う。発見したのは、ドイツ霊長類センターの研究チームで、マダガスカルの熱帯雨森を調査中に見つけたそうだ。写真も見たんだけど、ホントに手のひらの上に乗ってて、見た感じだと、頭からお尻までが10cmくらいしかない。それで、サルって言っても、あたしたちが想像するサルとは違って、ワオキツネザルに代表されるようなマダガスカルのサルなので、顔はぜんぜんサルっぽくなくて、目の大きなリスって感じだった。種類は、「ネズミキツネザル」の1種って書いてあったけど、ネズミみたいなキツネみたいなサルの1種で、さらにリスに似てるんだから、「リスネズミキツネザル」って名前にして欲しい今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)
‥‥そんなワケで、あたしは、マダガスカルのワオキツネザルが好きなんだけど、ワオキツネザルの「ワオ」ってのは、漢字で書くと「輪尾」で、ようするに、シッポがシマシマになってて、それがシッポに輪っかをはめてるみたいだからだ。風太くんで有名になったレッサーパンダのシッポを細長くしたみたいな感じで、すごく可愛いい。マダガスカルには、他にもたくさんの種類のキツネザルがいるんだけど、このワオキツネザルと同じで、みんな、その特徴が名前になってるから、名前を聞いただけで、ある程度は想像できる。
たとえば、「ブラウンキツネザル」は、その名の通り全身が茶色だし、「エリマキキツネザル」は、首の回りの毛がエリマキみたいになってる。ただ、リトル分かんないのは、「ハイイロジェントルキツネザル」だ。「ハイイロキツネザル」なら分かるんだけど、突然、「ジェントル」って言われても‥‥。ジェントルって、「ジェントルマン」のジェントルだろうから、「高貴な」とか「上品な」って意味だけど、ハイイロジェントルキツネザルを見ても、他の種類のキツネザルたちと比べて、特別、高貴にも上品にも見えない。ただ、色がハイイロなキツネザルだってだけで、燕尾服も着てないし、カイゼル髭も生やしてないし、シルクハットもかぶってないし、ステッキも持ってない。
‥‥って言うか、あたし的には、それ以前の問題として、「キツネザル」って部分が引っかかる。この、2つの動物の名前を合体させたネーミングって、昔からニポンの得意ワザだけど、あまりにも安易すぎると思う。ウシとカエルでウシガエル、イヌとワシでイヌワシ、ゾウとカメでゾウガメ、そして、キツネとサルでキツネザルって、こんな名前の付け方ばかりじゃ、トラとウマでトラウマになりそうだ(笑)
これだけでもゴチャゴチャなのに、さらに、もう1種類プラスしちゃって、「ネズミキツネザル」ってされちゃったら、もう、動物本人としては、自分がいったいネズミなんだかキツネなんだかサルなんだか何なんだか分からなくなっちゃうだろう。でも、マダガスカルには、他にも、「イタチキツネザル」ってのもいる。だから、あたしは、ここまで来ちゃったんなら、徹底的にやっちゃおうと思って、今回、発見された新種の動物の名前を「リスネズミキツネザル」にして欲しいと思ったのだ。
‥‥そんなワケで、2つの動物の名前を合体させたのって言うと、「キツネリス」を思い出す。これは、「天空の城ラピュタ」にも出て来たけど、有名なのは、「風の谷のナウシカ」のテトのほうだ。旅から戻ったユパ様が、キツネリスを連れていて、迎えに来たナウシカが、その子を気に入っちゃう。だけど、キツネリスは、可愛らしい外見とはウラハラに、とっても凶暴で、差し出したナウシカの指に、鋭い牙を立てる。ナウシカは、一瞬、痛そうな表情をするけど、キツネリスを恐がらせないように、やさしく、「恐くないよ」って言って、キツネリスはナウシカに心を許す。大好きな「風の谷のナウシカ」の中でも、特に好きなシーンのひとつだ。
だけど、ウシとカエルでウシガエル、イヌとワシでイヌワシ、ゾウとカメでゾウガメってパターンを見ると、すべて、ホントの種類の名前は後ろのほうについてる。ウシガエルは、あくまでもカエルだし、イヌワシは、あくまでもワシだ。決して、カエルみたいなウシだったり、ワシみたいなイヌじゃない。だから、キツネリスは、キツネみたいなリスってことになるはずなんだけど、あの凶暴な性質は、肉食獣のものであって、木の実を食べてるリスとは違うと思う。だから、ホントなら、キツネリスって言うよりも、リスキツネって感じがする。じゃあ、「ネコバス」は?って聞かれると、あれは、人間が乗れるバスだから、バスネコじゃなくて、ネコバスで正しいんだと思う。
そんなキツネリスなんだけど、実はこれが、アニメに出て来るだけの架空の動物じゃなくて、ホントにいるのだ。とは言っても、アニメのキツネリスとは違って、普通のリスなんだけど、シッポの毛が長くて、キツネのシッポみたいになってるリスだ。アメリカのカンザス州やテキサス州などの森林地帯から、都会の公園にまで広く生息してるリスの1種で、珍しいどころか、アメリカでは、もっともポピュラーなリスらしい。だから、宮崎駿は、実際にキツネリスって言う動物がいるってことを知らずに、ちゃんと調べもせずに、キツネリスって言う名前の架空の動物を作っちゃったってワケだ。もしも、ちゃんと調べてたら、きっと「リスキツネ」にしてただろう。
それにしても、世界には、まだまだ不思議なことがあるもんで、アメリカにいるキツネリスじゃなくて、宮崎アニメのほうのキツネリスにそっくりな動物が、中国で発見されたのだ。全体的には、イタチに似た感じの体つきなんだけど、シッポがシマシマで、体がブチで、それが、黄色っぽい薄い茶色と濃い茶色なので、ホントにテトにそっくりなのだ。違うとこは、テトは長い耳をしてるけど、この動物の耳は、丸くて小さい。他にも、テトの目は、ぜんぶがエメラルドみたいなグリーンだけど、この動物は、普通の目をしてる。だけど、パッと見た感じは、ホントに良く似てるのだ。
この動物のことは、中国の新聞に載ってた記事をインターネットで見たんだけど、去年の12月12日に、中国の南寧市ってとこで捕獲されたそうだ。記事には、「妖怪非猫非狐非鼠」って書かれてて、ようするに、「ネコでもなくキツネでもなくネズミでもない妖怪」ってことらしいんだけど、写真を見る限り、ハクビシンとかジャコウネコとかの仲間みたいな感じがした。その動物は、南寧動物園に引き渡されたそうだけど、動物園の職員たちも、誰ひとり見たことの無い新種の動物だと書いてあった。
‥‥そんなワケで、世界には、数多くのレッドアニマルがいて、絶滅の危機に瀕してるけど、マダガスカルや中国など、まだ人間の手が及んでない地域には、新種の動物が残ってるワケだ。そう思うと、何だかちょっとは地球の未来に希望が持てるような気がする。だけど、ニポンには、間違った知識とデタラメな理論で生態系を破壊し続けてるバカ女王様、環境破壊大臣の小池百合子がいるから、世界の未来には希望が持てても、ニポンの未来は真っ暗だ。千葉県の企業や茨城県の漁協とベッタリと癒着して、闇献金をもらいまくってる厚顔無恥の小池百合子こそを「特定外来生物」に指定して、1日も早く駆除しなければ、ニポンの国民だけじゃなく、動物たちも絶滅しちゃいそうな今日この頃なのだ。
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