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2005.08.03

覚醒剤のコマネチ

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「近年にない暑さである。どこを見ても、泥で固めた家々の屋根瓦が、鉛のやうに鈍く日の光を反射して、その下にかけてある燕の巣さへ、この塩梅では中にゐる雛や卵をそのまま蒸し殺してしまふかと思はれる。まして、畑と云ふ畑は、麻でも黍でも、皆、土いきれにぐつたりと頭をさげて、何一つ、青いなりに、萎れてゐないものはない。その畑の上に見える空も、この頃の温気にあてられたせいか、地上に近い大気は、晴れながら、どんよりと濁つて、その所々に、あられを炮烙で煎つたやうな形ばかりの雲の峰が、つぶつぶと浮かんでゐる。」

これは、芥川龍之介の短編小説、「酒虫(しゅちゅう)」の冒頭の一節だ。どんなお話かって言うと、中国に、あまりにも大酒を飲む男がいて、いくら飲んでも酔わないので、これはきっと体の中に「酒虫」がいるからだ‥‥ってことになる。それで、その男を身動きできないように縄で縛りあげて、炎天下の焼けるような地面に寝かせて、頭の近くに1杯のお酒を置く。そして、みんなで見守ってると、その男の口から、ぬるぬるとした虫が出て来て、そのお酒の中にポチャンと飛び込んだ。こうして、体内の「酒虫」が無事にいなくなったんだけど、そうしたら‥‥ってお話だ。この冒頭の部分もそうなんだけど、炎天下に寝転がらされて、暑さに苦しむ男の描写など、とにかく、ものすごく暑い描写が満載で、読んでるだけで、気温が上昇して来るみたいな感覚になる小説だ。

で、何で「酒虫」の話しをしたのかって言うと、あまりにも暑いので、「暑い時には、冷たい飲み物よりも、逆に、熱いお茶を飲んだほうが涼しくなる」って言われてるから、あたしは、読書にもこの方法を取り入れてみて、わざと暑さを感じる「酒虫」を読んでみたってワケだ。でも、読書の場合は、ぜんぜん効果がなくて、ただ単に暑さが倍増しただけだった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、あたしは、これだけ暑いと、サスガにエアコンをつけたくなるけど、ここまでガマンして来たんだから、もう少しは扇風機だけで耐えようと思う。だけど、いくらあたしがエアコンをつけないでガマンしてても、自分のことしか考えない人たちは、ガンガンにエアコンをつけて涼しくなったり、覚醒剤を打って涼しくなったりと、やりたい放題なのが現実なんだろう。とにかく、これだけ暑い日が続くと、エアコンをつけるくらいは仕方ないと思うけど、覚醒剤で涼をとろうとするアホが増えて来るから、たまったもんじゃない。

そして、この暑さのせいなのか、元オリンピックの体操選手で、元タレントで、「和製コマネチ」って呼ばれてた岡崎聡子(44)が、またまたまた覚醒剤で逮捕された。ちなみに、岡崎聡子ってのは昔の名前で、今は結婚して「中島聡子」になってるんだけど、岡崎のほうが通りがいいから、こっちの名前を使わせてもらう‥‥とは言っても、昔の人なので、あたしは良く知らない‥‥って言うか、ほとんど知らない。だから、インターネットで調べてみたことくらいしか書けないけど、簡単にまとめてみると、30年くらい前のモントリオール大会とかに出てた人で、体操を引退したあとは、タレントになったそうだ。

学生のころは、妹の岡崎格子と2人で、体操姉妹として活躍してたみたいだけど、タレントになってからは、どんどん身を崩して行き、何だか、とんでもない人生を歩いて来たみたいだ。昔の「岡崎聡子」と、今の「中島聡子」の他に、「衛藤聡子」って名前も出て来たから、2回も結婚してるウラヤマシイ女性で、「トロピカルぽえむ」って言うタイトルの水中ヌードビデオに出演したり、結婚中にホストの愛人を作ってドロドロの裁判ザタを繰り広げたりしつつも、成人を迎えた子供がいる。これだけでもスゴイのに、1995年の4月に、覚醒剤で逮捕されてるんだけど、これが、またスゴイ。なんと、地下鉄サリン事件で特別警戒中だった警察官に職務質問されて、それで、所持してた覚醒剤とマリファナがバレちゃったんだって。ここまで来ると、ぜひとも、日本テレビの「いつみても波乱万丈」に出て欲しい(笑)

それで、この年の7月に、「懲役1年6月、執行猶予3年」の判決を受けたのもツカノマ、わずか1ヶ月後の8月に、またまた覚醒剤の所持で現行犯逮捕されちゃって、執行猶予中の再犯だから、有無を言わさずに実刑判決を受けた。それでも、「懲役1年6月」だったので、ものすごい温情判決だ。普通なら、最低でも、2年以上の懲役は間違いないところだろう。

‥‥そんなワケで、当時34才の岡崎聡子は、1年ちょっと刑務所に行ったワケだけど、サスガに懲りたのか、出て来てからはマジメになった‥‥ってワケもなく、新しい男を見つけて再婚して、またまたまた覚醒剤に手を出してしまったのだ。実刑を食らっても、また同じ罪を犯すってことは、刑期が短かすぎたんじゃないだろうか? あたしは、広域消防団や北朝鮮の資金源になってる覚醒剤なんてファッキンなものに手を出したヤツラは、初犯でも10年以上の実刑にすべきだと思う。

さて、岡崎聡子の今回の逮捕だけど、先月の7月9日に、新宿のマンションで、パケ入りの覚醒剤、約2.7gを所持してて、現行犯逮捕されたそうだ。つまり、ガサ入れでパクられたってワケで、シッカリと内定されてたってワケだ。だから、一番考えられるパターンは、岡崎聡子と同じ売人から買ってた誰かが捕まって、そこからのイモヅルだろう。新宿のマンションで、パケ入りの覚醒剤ってことは、どこの消防団のブツかは容易に想像がつくし、どうせ、下っ端の売人が1人か2人と、顧客が10人前後パクられて、ジ・エンド。いつまで経っても、ディーラーは逮捕されないって言う、いつものパターンだ。

まあ、覚醒剤なんかに手を出すようなアホは、みんな自業自得だから仕方ないけど、今回の岡崎聡子のケースは、そうとう優秀な弁護士をつけても、8割方は実刑を免れられないだろう。そして、実刑になれば、2年以上は「行ってらっしゃい」になるだろう。だけど、1gや2gぽっちを買ってるような人間を何百人逮捕したって、10gや20gぽっちをサバいてる売人の小僧を何人逮捕したって、キロ単位で扱ってる元売りのディーラーを捕まえない限り、何も変わりゃしない。

覚醒剤のディーラーにとって、売人の小僧なんか、ガスが無くなれば捨てるだけの100円ライターだ。売人がパクられれば、消防団の傘下の暴走族に声をかけて、また新しい使い捨ての売人を用意するだけのことだ。だから、覚醒剤の所持や使用で逮捕した場合には、たとえ、0.1gの初犯でも、10年以上の実刑、再犯の場合は、20年以上の実刑にすべきなのだ。このくらい厳しくすれば、よほどのバカじゃない限り、覚醒剤なんかに手を出さなくなる。そして、買う人間がいなくなれば、売る人間もいなくなるのだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、覚醒剤を売ってる広域消防団に文句を言うんじゃなくて、買ってるバカどもに文句を言うべきだと思ってる。これは、政治家に文句を言うんじゃなくて、選挙に行かないバカどもに文句を言うべきだってことと同じなのだ‥‥って、あれれ? あたしって、ものすごく政治家に文句言ってるじゃん!‥‥なんてことも言いつつ、あたしの言ってることとやってることが矛盾してるのも、この暑さのせいか、もしくは、お腹の中にいる「酒虫」のせいってことにしといて欲しい今日この頃なのだ(笑)


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