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2005.08.18

良いライオン悪いライオン

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今日、「マダガスカル」を観て来た。今日は、たまたま電車で打ち合わせに行ってて、青山のモデル事務所を出たのが夕方の6時すぎで、フィッターの子と一緒に渋谷まで戻ったんだけど、そこで突然、「今日は水曜日だ!」ってことに気づいた。渋谷東急は、毎週水曜日がレディースデーで、1000円で映画が観られるのだ。あちこちに打診すれば、たぶんどっかからタダ券がもらえたと思うんだけど、なかなか時間も取れないので、このチャンスに観ようと思って、フィッターの子に言ってみた。そしたら、その子も「マダガスカル」を観たかったって言うので、一緒に観ることにした。

それで、渋谷東急に行ってみたら、朝から夕方までがニポン語の吹き替え版で、最後の1回だけが字幕だってことが分かった。最後の1回ってのは、夜の7時からで、つまり、あたしたちが映画館に着いた時点で、これから始まる回だ。あたしは、吹き替え版も見てみたかったんだけど、吹き替え版は、どうせそのうちテレビでやりそうだから、字幕のほうがいいかってことになって、フィッターの子も字幕でいいよって言うので、観ることにした。とにかく、昨日来た女性も、明日来る女性も、今日来た男性も、みんな1800円だけど、今日来た女性だけは1000円なんだから、観るっきゃない。

映画館は、すごく混んでて、完全入れ替え制になってた。それで、あたしたちが着いた時には、すでに列ができてたんだけど、夜だし字幕の回なので、ほとんどがカップルか女性同士で、子供はいなかった。ここで、あたしは、ハッと気づいたんだけど、子供の多い映画って、ギャーギャー泣く子とか騒ぐ子がいるから、字幕の回で良かったって思った。それで、感想としては、すっっっっっごく良かった! ホントは色々と書きたいし、この「マダガスカル」の話だけで、タップリと1日ぶんの日記が書けちゃうんだけど、これから観る人もたくさんいるだろうから、書きたくても書くことができない今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、ネタバレにならない範囲で書くと、とにかくCGがすごくて、それぞれのキャラの動きや表情は当たり前として、すべての映像が、なめらかで美しくて、ビックル飲みマクリマクリスティーだった。もちろん、それだけじゃなくて、ストーリーも良かったし、笑えるツボも満載だし、最後はすごく感動したし、観終わったあとの満足感が素晴らしかった。子供だけじゃなく、大人も絶対に楽しめるから、お金と時間に余裕のある人は、ぜひ観たほうがいいと思う。

素晴らしい映画を鑑賞したあとに、現実の世界に目を向けると、なんだか、どの政党も、国民のことなんか完全に無視して、どいつもこいつも票のことしか考えてない茶番劇が繰り広げられてて、このギャップに呆れ返る。このドサクサに紛れて、鈴木宗男だの辻本清美だの中西一善だのの犯罪者までが平然とシャシャリ出て来ちゃったし、ワケの分かんない料理研究家のオバサンまで出て来ちゃって、「料理も政治も同じです!」なんてトンチンカンなこと言ってるし、挙句の果てには、自分の本の中で、「ちょっと頭のいい人は、やっぱり政治家なんか、やりたくないでしょう。損だから。面倒くさいし。少なくとも僕は絶対やらないな。だって政治家になるインセンティブがないじゃない。」って断言してるイノシシ社長までが、自民党から出馬‥‥いや、出豚しそうな話まで出て来た。

まあ、イノシシ社長が出豚したところで、あんな背脂チャッチャ系なんかに投票するバカはいないと思うし、だいたいからして、イノシシ社長を崇拝してる守銭奴予備軍てのは、イノシシ社長の書いた本を教科書にしてるような哀れな子羊どもなんだから、その中に書いてある「選挙にはほとんど行ったことがありません。面倒くさいからです。」って言うイノシシ社長の考えに賛同してるワケで、どうせ投票には行かないだろう。

それに、「小泉さんも人気はあるけど、やっぱ郵政に拘泥しすぎですよね。本当はFTAとか教育とか介護の問題とかが重要なんだけど。」って言ってるイノシシ社長が、郵政バカのコイズミの小間使いになることはアリエナイザーだし、コイズミにしたって、自分のことを「郵政に拘泥しすぎ」って言ってる人間を出豚させるなんてことをしたら、「名前さえ有名なら誰でも構わない」って言う自分の愚かさを証明することになっちゃうから、コイズミ側からしたって、普通に考えたらアリエナイザーな話だ。それなのに、コイズミ陣営は、イノシシ社長を出豚させる方向で話し合いを続けてるって言うんだから、まさしく、キツネとタヌキの化かし合いだ。

他にも、コイズミ陣営は、東ちづるなんかにも出馬要請をしてみたり、マスゾエと離婚した片山さつきだの、さっき言った料理研究家の藤野真紀子だの、良く知らないけど猪口邦子って言うオバサンだのと、やたらと女性候補を立ててる。いくら時効が成立してるとは言え、サスガ、ニポンのみならず、ロンドンでも卑劣なレイプを繰り返して来た国際的性犯罪者だけあって、徹底的に女性を利用するつもりらしい。この、コイズミの腐り切った人間性は、姉の信子から調教され続けて来たことの反発によるもので、絶対に頭の上がらない信子に対するコンプレックスが、数々の性犯罪や、元の奥さんに対する家庭内暴力、さらには、愛人の1人を自殺にまで追い込むほどのサディスティックな人間性を作り上げたのだ。

今から3年前、コイズミが国民を騙して総理大臣のイスを手に入れて1年目に、講談社の「FRaU(フラウ)」って言う女性誌で、林真理子との対談をやってるんだけど、コイズミは、その対談の中で、女性を自分の「道具」としか考えていないと言う、冷血漢としての本性を自分の口で語っている。

林真理子の「男性だったら、言い寄って来る女性よりも、自分になびかない女性に心を惹かれることがあるんじゃないですか?」って言う質問に対して、「いや、ない。」っとキッパリと言い切ったコイズミは、「自分に尽くしてくれる女、自分の思い通りになる女にしか興味がない」ってことを力説した。それに対して、「自分の思い通りになる女性なんか、最初はいいけれど、そのうちつまらなくなるんじゃないですか?」って言う林真理子に、コイズミはこう言ってるのだ。


「なんで尽くしてくれてつまらないの?そんなに嬉しいことはないですよ。もちろん、言うことをきかないほうが可愛いと思う男もいるでしょう。でも、僕は違うな。よく、『都合のいい女にはなりたくない』って声を聞くけど、僕は『都合のいい女』が一番いいな。」


この、あまりにも呆れ果てたコイズミのセリフに対して、ちょっとカチンと来たみたいな林真理子が、「男の人はそれでいいかも知れないけど、女はそれじゃあ‥‥」って言うと、コイズミは平然と、「え?なんでダメなの?」と来たもんだ。この無神経さ、この自己中心さが、コイズミの真骨頂だろう。そして、コイズミにとっての「都合のいい女」ってのが、まさしく、小池百合子であり、片山さつきであり、藤野真紀子であり、猪口邦子だってワケだ。

‥‥そんなワケで、代議士時代から20年以上にも渡って、川崎タクシー株式会社から受け取って来た闇献金が合計で3億円以上もプールしてあるコイズミとしては、選挙に負けて退陣することになったって、これから悠々自適な生活ができるワケだから、こんな選挙、ホントはどうだっていいのだ。それどころか、退陣になれば、めんどくさい拉致問題からは開放されるし、のんびりとオペラは観れるし、勝っても負けてもどっちでもいいやって思ってるに決まってる。だから、コイズミとしては、最後に税金を使いまくって、自分に逆らったヤツラに少しでも嫌がらせをして、1人でも道連れを増やそうとしてるだけであって、構造改革なんて最初からする気もないし、郵政民営化にしたって、タダの「選挙のための道具」にしてるだけなのだ。「マダガスカル」に出て来たライオンのアレックスは、たった2時間で、友情と信頼と団結の大切さを教えてくれたけど、ニポンの総理大臣になったライオンは、4年間もかけて、国の借金を300兆円も増やして、「政治家は大嘘つきで人間のクズ」ってことを教えてくれたと思う今日この頃なのだ。

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