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2005.09.30

マルちゃん四兄弟

chaashuu
風邪を引いた日の日記から、ホントはココに続くハズだったのに、途中に世間話だとかブラジルGPだとか野球の話だとかがはさまっちゃって、ちょっとケンケンパになっちゃったんだけど、リトル時間を巻き戻すと、あたしは風邪でダウンしちゃって、「何か栄養のあるものを食べなきゃ‥‥」ってことになってた。それで、まだフラフラな状態の時に、食べ物を探したら、食パンが1枚と、カップ麺が1個あった。ホントなら、カップ麺のほうが栄養的にもいいと思うんだけど、ベッドから起き上がってキッチンに行くだけでもやっとだったので、とてもお湯を沸かす元気なんかなかったから、食パンを食べることにした。食パンは、6枚切りのを98円で買って、毎朝1枚ずつトーストにして食べてたんだけど、その最後の1枚だったから、もう硬くなってた。だから、トーストにしないと美味しくないと思ったんだけど、とてもトースターで焼く元気もなかったから、そのままマーガリンを塗って食べることにした。それで、マーガリンを出すために冷蔵庫を開けたら、スライスチーズが1枚だけ残ってたのを発見した。

あたしは、「元祖でぶや」で食材を GET MY LOVE!した時の「YATTA〜!」って気分になって、ガゼン気合いが入って、マーガリンを塗った上にスライスチーズを乗せることにした。それで、キッチンのシンクのとこにマナ板を置いて、その上で作業をしてたんだけど、何とかマーガリンを塗って、さあ、チーズを乗せるぞ!って段階になって、チーズのビニールみたいなのをはがした瞬間、手元が狂って、チーズを落としちゃった。それが、そのまま落とせばマナ板の上に落ちたから何の問題もなかったのに、チーズが落ちた瞬間にパッと手で受けようとして反射的に手を出したら、その手でチーズを打っちゃって、チーズはシンクのほうへ飛んで行き、ミゴトに三角コーナーの中へホールインワンした。三角コーナーの中には、100円ショップで買って来た細かい目の網みたいなのがセットしてあって、少しだけど生ゴミとかが入ってた。だから、チーズは、お水で流しただけじゃ汚いし、だからって洗剤で洗うワケにも行かないし、結局、あきらめるしかなかった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、「何か栄養のあるものを食べなきゃ‥‥」って言うカンジンの時だってのに、硬くなった食パンにマーガリンを塗っただけのものを食べることになって、天国の長さんも「ダメだ、こりゃ」って感じなので、何か無いかと思って、もう一度、冷蔵庫を調べてみた。そしたら、イタダキモノのブルーベリージャムを発見した。自分で買ったものなら覚えてるんだけど、イタダキモノだったから忘れてたのと、缶チューハイの後ろにあったから、見えなかったのだ。

これなら、チーズよりも栄養がありそうだし、ドライアイにも効きそうだし、言うことなしだ‥‥って言うか、毎朝1枚ずつ5日も続けてトーストを食べてたのに、そして、そのたびに冷蔵庫を開けてマーガリンを出してたのに、スライスチーズにもブルーベリージャムにも気づかなかったなんて‥‥って言うのはアトから思ったことで、その時は、純粋に嬉しかった。それで、薄くマーガリンを塗ったパンの上に、さらに、ブルーベリージャムを塗ろうとしたんだけど、マーガリンに弾かれちゃって、うまく塗ることができない。それで、結局、1円玉くらいの大きさのジャムを等間隔に並べてくって形になっちゃって、ヒトコトで言うと、オセロで黒が大差で勝った時みたいな感じのビジュアルになっちゃった。でも、このジャムのオカゲで、硬いパンも美味しく食べられて、あとはお水をコップに2杯飲んで、またお布団にもぐり込んだ。

それで、何時間か寝たら、熱も下がって来て、頭痛もずいぶんラクになって、少し動けるようになったので、今度はお湯を沸かしてカップ麺を食べることにした。あたしは、パンは「ヤマザキ」、カップ麺は「マルちゃん」が好きなんだけど、今回のカップ麺は、トッテオキのマルちゃんの「チャーシュー麺」だった。

マルちゃんは、9月12日に「力もちラーメン」を新発売したのにともなって、従来の「チャーシュー麺」「わんたん麺」「担担麺」の3種類もリニューアルして、「4兄弟」として売り出したのだ。それで、いつものスーパーで100円セールをやってたので、あたしは、新しい「力もちラーメン」と、あんまり食べたことのない「チャーシュー麺」を1個ずつ買ってみた。そして、「力もちラーメン」はその日のうちに食べちゃったんだけど、「チャーシュー麺」はイザって時のためにキープしておいた。

あたしは、マルちゃんの「わんたん麺」と「担担麺」は好きなので、3個200円のセールの時にタマに買うんだけど、それでも1個70円くらいするから、金ちゃんラーメンの倍の値段になる。だから、1個100円の時に買って来た「チャーシュー麺」は、金ちゃんラーメン3個ぶんにも匹敵するチョーゼイタク品で、オイソレと軽い気持ちで食べることはできない。それで、イザって時に食べようと思って取っておいたんだけど、そのイザって時が、思ったよりも早くやって来たってワケだ。

マルちゃんの「チャーシュー麺」は、「チャーシュー麺」って謳ってるだけあって、チャーシューが3枚も入ってる。だけど、考えようによったら、1枚のチャーシューをチョー薄切りにして、3枚にしたとも思える薄さだ。でも、そのぶん面積があるので、ゼイタク感が味わえる。その上、あたしは、さらにパワーアップするために、乾燥ワカメも入れた。乾燥ワカメって、「緑のたぬき」みたいなニポンそばにも、「チャーシュー麺」みたいなラーメンにも合うので、すごく便利だ。それに、半永久的に長持ちしそうな雰囲気だし、デカイ袋にパンパンに入ってて100円以下だから、お買い得感もバッチリだ。

‥‥そんなワケで、マルちゃんの「チャーシュー麺」のオカゲで、あたしは復活したワケだけど、この「力もちラーメン」「チャーシュー麺」「わんたん麺」「担担麺」の4種類のラインナップには、協力なバックアップがついている。それが、カップ麺のフタの裏に描いてある「マルちゃん四兄弟」だ。オナジミのマルちゃんマークの男の子って、実は、4兄弟のうちの1人だったって知ってた? 正確に言うと、マルちゃんマークの男の子が三男で、お兄ちゃんが2人と弟が1人いるのだ。そして、「力もちラーメン」のフタには長男、「わんたん麺」のフタには次男、「チャーシュー麺」のフタには三男、「担担麺」のフタには四男がちっちゃく描いてある。それで、東洋水産のサイトでマルちゃんのページを見てみると、この4兄弟のプロフィールが紹介してあって、なかなか細かいとこまで設定されてる。

長男は、メガネを掛けて学生服を着てて、血液型はA型、3学期の通信簿はB、趣味は読書、苦手なものは跳び箱で、「長男です。東大を目指して毎日塾に通っています。しっかりものの僕がいるから兄弟みんな仲良しなんだよ!ところで、すぐ下の弟の寝グセにきづいてた?」って言ってる。

次男は、オシャレな感じで、血液型はAB型、3学期の通信簿はC、趣味はモデルごっこ、苦手なものは早起きで、「僕は次男。僕っておしゃれでしょ?このきまった前髪見てよ!今日はネクタイの赤がポイントだよっ。でもさすがの僕も一番下の弟のかわいさには負けちゃうな〜」って言ってる。

三男のマルちゃんは、血液型はO型、3学期の通信簿はA、趣味は食べること、苦手なものはおかたづけで、「僕三男!もうお腹がペコペコ。今日はどのカップラーメンにしようかなぁ〜。あ〜3分がまちどおしい!ないしょだけど、僕のほうが一番上のお兄ちゃんよりものしりなんだよ!」って言ってる。

四男は、血液型はB型、3学期の通信簿は「まだ学校にいっていない」、趣味は砂遊び、苦手なものは注射で、「ぼく四男。なんだかはずかしいな。真っ赤になっちゃった。またおにいちゃんたちにからかわれちゃうよぉ〜。3番目のおにいちゃんは時計を見なくても3分がわかるんだ。すごいでしょ!」って言ってる。

それで、これほどの設定ができてるって言うのに、思わずビックルを飲み干しちゃうのは、それぞれに名前がついてないのだ。三男が「マルちゃん」て言うのも、あたしが勝手にそう呼んでるだけで、プロフィール上では、ただ「三男」って書いてあるだけなのだ。それとも、「長男(ながお)」「次男(つぐお)」「三男(みつお)」「四男(よつお)」って名前なんだろうか? まさか、そんなことは無いだろうから、ここは久しぶりに、知能は子供でもベッドでは大人、迷探偵キッコナンに登場してもらって、この謎を解いてみた。

迷探偵キッコナンに調べてもらったところ、意外にも、この「マルちゃん四兄弟」の歴史は古く、誕生したのは2000年の2月だった。つまり、メーカーを代表するキャラクターだって言うのに、名前も無いまま5年以上も過ごして来たってワケだ。だから、未だにマイナーで、世の中に浸透してないのかも知れない。だけど、メーカーや商品のキャラクターを考える場合って、「まずは名前から」ってのが普通だし、逆に、名前のついてないキャラクターなんて、そうそういないだろう。それで、ここからが迷探偵キッコナンの腕の見せどころなんだけど、「マルちゃん四兄弟」が誕生した2000年の2月の時代背景を調べてみたら、すべての謎が解けたのだ。

「マルちゃん四兄弟」の誕生から、さかのぼること1年、1999年の3月3日に、あの「だんご3兄弟」が発売されたのだ。「だんご3兄弟」は、NHK教育テレビの「おかあさんといっしょ」で、1999年の1月に放送されて火がつき、CDが発売されると300万枚を超える大ヒットとなり、この年のオリコンの年間チャートでダントツの1位に輝いた。そして、この歌を歌っていた速水けんたろうお兄さんと茂森あゆみお姉さんは、ひまわりキッズやだんご合唱団とともに、この年の紅白歌合戦にも出場した。そして、年が明けて2000年になっても、まだまだ「だんご3兄弟」のブームは続いていたのだ。

だんご3兄弟は、一番上の長男が「串だんごいちろう」、次男が「串だんごじろう」)、三男が「串だんごさぶろう」って言う名前がついてるけど、これは、ブームになって、あとからつけたもので、歌の中にはそれぞれの名前は出て来ない。ちなみに、1番の歌詞はコレだ。


 いちばん上は 長男 長男
 いちばん下は 三男 三男
 あいだにはさまれ 次男 次男
 だんご3兄弟


この歌詞を見れば分かるように、それぞれの名前を出して個々のキャラクターをアピールするんじゃなくて、あくまでも「兄弟としての関係性」と言うものを前面に押し出した内容だ。だから、ひとりひとりの名前なんか必要無いってワケだ。つまり、この「だんご3兄弟」の大ブームによって、名前よりも、「長男」「次男」「三男」って言うそれぞれの立場や性格などにスポットが当たるようになったのだ。そして、2番の歌詞を見てみると、より深いことに気づく。


 弟想いの 長男
 兄さん想いの 三男
 自分がいちばん 次男 次男
 だんご3兄弟


ここで、さっきの「マルちゃん四兄弟」のプロフィールを見てみると、次男は、「さすがの僕も一番下の弟のかわいさには負けちゃうな〜」って、弟想いの発言をしてて、四男は、「3番目のおにいちゃんは時計を見なくても3分がわかるんだ。すごいでしょ!」って、兄想いの発言をしてる。そして、間の三男は、「ないしょだけど、僕のほうが一番上のお兄ちゃんよりものしりなんだよ!」って、自分の自慢をしてる。つまり、「だんご3兄弟」の2番の歌詞と同じ兄弟の関係性が、「マルちゃん四兄弟」の次男、三男、四男に見られるのだ。

‥‥そんなワケで、迷探偵キッコナンのハジキ出した結論としては、「マルちゃん四兄弟」ってのは、パクリってワケじゃないけど、「だんご3兄弟」のブームに便乗して、二番煎じ的に考えられたキャラクターだってことだ。だけど、サスガに、「マルちゃん3兄弟」じゃ、あまりにも見え見えなので、ひとり増やして4兄弟にして、さらに「四」を漢字にして、なるべく違いをアピールするようにしたんだろう。ただ、ひとつだけ、あたしがすごく心配なのは、この「マルちゃん四兄弟」のキャラクターってのが、スヌーピーの「チャーリー・ブラウン」にソックリなのだ。長男はメガネを掛けて学生服を着たチャーリー・ブラウン、次男はオシャレなチャーリー・ブラウン、三男はチャーリー・ブラウンそのもの、そして四男は幼いころのチャーリー・ブラウンって感じなので、スヌーピーの原作者のチャールズ・シュルツとか、スヌーピーを連載してるピーナッツとかに、そのうち訴えられるんじゃないかって思う今日この頃なのだ。

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2005.09.28

がんばれ!ミツユビナマケモノ

namakemono
待ちに待ったブラジルGPの決勝は、現地での開催に合わせて放送されるので、深夜の1時50分からの衛星生中継だった。だから、始まるまでの時間が空いちゃって、その穴を埋めるために、「F1モデル」の特別版みたいなのを放送してたんだけど、とにかく、この次のニポンGPの宣伝ばっかりで、うっとおしい内容だった。だけど、最後に、山田優ちゃんとミツユビナマケモノが、「三年目の浮気」の替え歌を歌ったのが面白くて、少しだけツボに入った。そして、そーこーしてるうちにレースが始まったんだけど、ホントはいつものようにサラッとスターティンググリッドを流そうかとも思ったんだけど、アレって、ケッコー書くのが大変だし、がんばって書いても飛ばして読んでる人が多そうな予感がマンマンだし、速いマシンが前、遅いマシンが後ろって言ういつもと変わらない感じなので、今回はハショることにした。簡単に言えば、マクラーレンとかルノーとかが前のほうで、ミナルディとかジョーダンとかが後ろのほうで、その間にその他のマシンが散らばってるって感じだ。

‥‥なんて感じのアバウトな始まり方なので、ここはひとつアバウトついでに、先に結果を書いちゃおうと思うんだけど、優勝はモントーヤ、2位はライコネンで、水前寺清子のワンツーパンチ‥‥じゃなくて、マクラーレンのワンツーフィニッシュだった。それで、3位にアロンソが入って、アロンソは今シーズンのワールドチャンプになった。なんか、世の中では、史上最年少チャンプの誕生だとか、スペイン人初のチャンプだとか、シューマッハの6連覇を阻止しただとか、色んなことを言ってるけど、あたしから見たら、ただ単に今季はフェラーリが不調だったからタナボタで優勝できただけで、言うなれば「F1界の杉村太蔵」ってとこだろう‥‥って、いくらなんでもこの喩えはアロンソに気の毒すぎるから、「F1界の井脇ノブ子」ってことにしとくか‥‥なんて言ったら、来シーズンからルノーのマシンが下品なピンクになっちゃったりして‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、スタートした直後に、後ろのほうで何台かがヒットしたんだけど、1コーナーへの突っ込み映像を優先したスイッチングで、事故はシカトして映像は先に進んだ。そして、ライコネンがフィジケラを抜くとこを迫力あるオンボードカメラの映像で映しつつ、シューマッハ兄とフィジケラのコーナーでの意地の張り合いも映しつつ、ぶっ壊れたウィリアムズから降りるピッツォニアも映しつつ、全体の流れも映しつつ、セーフティーカーも映しつつ、スタートでのヒットをさっきとは違う後方からの映像で分かりやすくリプレイするって言う、まさに痒いところに手が届きまくっちゃう神ワザみたいな映像のスイッチングだった。これが、たった1周の出来事なのだ。見たいとこをぜんぶ映してくれちゃって、ホントにホントにワンダホーって感じだ。サスガ、ねこぢる‥‥じゃなくて、ガマン汁‥‥じゃなくて、ブラジルだ(笑)

スタートから、これほど素晴らしい映像をガンガン流しちゃったら、次のニポンGPのフジテレビの映像のヒドサが余計に引き立っちゃうだろうから、フジテレビは気を引き締めて、去年の二の舞だけは起こさないようにして欲しい。ただ、どんなにマトモな映像を放送したとしても、何よりの不安は、永井“脳みそも筋肉”大くんのトンチンカンな発言が炸裂しそうなのと、浮き足立った片山右京が、レースそっちのけで、聞かれてもいない自分の昔話に花を咲かせちゃう危険性があるってことだ。

今回、アロンソは、3位でもヨユーでワールドチャンプになれる状態だったので、前を走るマクラーレンの2台を無理に追わずに、後ろから来るシューマッハ兄だけをブロックして、3位を死守するって言う「守りのレース」をしてた。さらには、レース終盤には雨が降りそうだって情報もあったため、できる範囲でタイヤに負担をかけないような走りも余儀なくされてた。その上、これはレース後のコメントで知ったんだけど、アロンソが言うには、終盤にはマシンから異音が聞こえてたから、すごく抑えて走ってたそうだ。それなのに、永井“脳みそも筋肉”大くんは、アロンソが3位に入賞してワールドチャンプが決まった瞬間、実況のミツユビナマケモノから感想を振られると、こうノタマッてくれた


「56年に及ぶF1グランプリ、その28人目の新しい王者が、史上最年少のアロンソ、24才と言うことですから、やはりこう、守らず攻めた青きマタドール、やってくれたな〜と。F1新時代と言われて来た今シーズンなんですけども、歴史がホントに大きく動いた瞬間に立ち会えたのは、キャスターやってて良かったな〜なんて思いますね〜」


自分で用意してたコメントなのか、スタッフが用意した原稿を読んだのか知らないけど、あれほど守りに徹した走りをしてたのに、「守らず攻めた青きマタドール」って何だよ、いったい‥‥。だいたい、残り2戦、3戦のこの時季になれば、誰かしらがワールドチャンプになるのは当たり前のことで、たとえば、今年もシューマッハが優勝してたとしたら、「前人未到の6連覇」だったワケで、それこそがものすごい歴史的なことだし、シューマッハ以外が優勝したんなら、別にアロンソじゃなくても、誰でも「歴史が動いた瞬間」じゃん。今年もフェラーリが無敵で、開幕戦からシューマッハが勝ちまくってて、それでもアロンソが食らいついてって、最後の最後までポイントがもつれ込んで、それで最終戦の中国GPで逆転して優勝したとかってことだったら、「歴史が大きく動いた瞬間」って言ってもいいけど、フェラーリの不調&数々のラッキーで手に入れたタナボタチャンプなのに、大ゲサ過ぎるよ、まったく‥‥。

何の役にも立たない自民党の新人タナボタ議員どもが、どいつもこいつも「身の引き締まる思いです」ってコメントしてたと思ったら、何のことはない、事前に党から配布された「報道陣に対するコメント用マニュアル」に、良いコメントの例として「身の引き締まる思いです」って書いてあったってだけで、杉村太蔵や井脇ノブ子から佐藤ゆかりや片山さつきに至るまで、バカのひとつ覚えみたいに「身の引き締まる思いです」ってノタマッてた謎が解けたワケだけど、この永井くんの「歴史が大きく動いた瞬間」ってセリフも、自分で考えた言葉じゃなくて、誰かが用意した言葉って感じがして、ぜんぜん気持ちが伝わって来なかった。多くの人たちに何かを伝えようとする時に、自分の言葉を使わずに、他人が用意した言葉をそのまま読み上げるようなヤツラは、政治家でもタレントでも最低レベルのヤツラで、絶対に信用できないと思う。

‥‥そんなワケで、実況のミツユビナマケモノは、永井くんに続いて、今度は山田優ちゃんに感想を聞こうとしたのに、この永井くんのトンチンカンなコメントで気が動転しちゃったのか、アナウンサー失格とも言えるほどボロボロになっちゃった。テレビには、マシンから降りてオタケビを上げ、チームクルーと抱き合うアロンソの感動的なシーンが映ってるのに、そんな映像とともに繰り広げられてたミツユビナマケモノと山田優ちゃんの会話は、以下の通りだ。


伊藤アナ「優ちゃん!」

優ちゃん「はいっ!」

伊藤アナ「優ちゃんには、このモントーヤ、どう映りました?」

優ちゃん「モントーヤですか?」

伊藤アナ「あ、失礼!マクラー‥‥あの、その、アロンソ、どう映りました?」


アロンソをモントーヤって言い間違えただけでも大問題なのに、そのあとの「マクラー‥‥」って何だよ。選手名とヨソのチーム名を間違えるなんて、とてもアナウンサーとは思えないほどのお粗末さだよ。もしかしたら、「F1モデル」の替え歌で優ちゃんとデュエットした時から、優ちゃんに恋心を抱いちゃって、ほんの短い間だけでも鈴木保奈美を自分のものにできた川井ちゃんみたいに、自分にも可能性を見出しちゃったのか?

それで、実況しながら優ちゃんのことばかり考えてて、同じマクラで寝てるとこでも想像してて、それで「マクラー‥‥」なんて言っちゃったのか? それなりにがんばって実況してると思うから、あんまり細かいことを言うのは気の毒なんだけど、アロンソが3位でチェッカーを受けた瞬間の、一番いいとこでも噛んでたし、何か最近のミツユビナマケモノって、集中力に欠けるって言うか、「めざまし」でも「エデン」でもいつでも眠そうにボーッとしてるし、ヤッツケ仕事が多いように思う。これも、優ちゃんに対する恋の病なのか?(笑)

‥‥そんなワケで、話は戻るけど、スタート直後のクルサード(レッドブル)とピッツォニア(ウィリアムズ)とウェバー(ウィリアムズ)のハレホレは、後方からのリプレイを見ると、あたしにはウェバーが悪いように見えた。右がピッツォニア、左がウェバーの2台のウィリアムズの間に、好スタートをしたクルサードが突っ込んでって、右のピッツォニアに張り付く形で1コーナーに向かおうとしたところに、左のウェバーがまるでクルサードのマシンに気づかなかったみたいな感じで急にマシンを寄せて来て、それでクラッシュしたように見えた。何回か巻き戻して確認したんだけど、どうしてもそう見える。だけど、リタイア後のクルサードのコメントは、「ボクは2台のウィリアムズの間にフロントを入れた形で1コーナーへと向かったんだ。そしたら右のピッツォニアが急にボクのほうにマシンを寄せて来た。だけどボクの左にはウェバーがいたから、避けることができなかったよ。」って言って、悪いのはピッツォニアだって断言した。だけど、あたしが見る限り、クルサードは嘘をついてる。どう見ても、左のウェバーのマシンが急にラインを変えたことが原因で、ピッツォニアは被害者だ。

それで、そのピッツォニアはと言うと、「ストレートをフルパワーで走ってて、まだブレーキングに入る前の状態で、突然、背後に衝撃を感じたんだよ。あとからリプレイを見て、ボクにぶつけて来たのがクルサードだったって知ったよ。大ベテランの彼があんなバカげたミスをするなんて、ビックルを一気飲みだよ。」ってコメントしてる。これは、あたしの見た通りの状況だ。

そして、ウェバーは、「ボクとピッツォニアの間に、クルサードが入り込んで来たんだけど、ボクにはギリギリまで彼が見えなかった。それで、路面の濡れてるとこを避けようとしてラインを右に変えた時、無理にポジションを上げようとしたクルサードがピッツォニアのリアにヒットして、ピッツォニアがスピンしてボクも巻き添えを食ったってワケさ。」って言ってる。そうすると、ウェバーが急に右へ寄せたのは、路面の濡れてたとこを避けるためで、その時点ではクルサードの存在に気づいてたってことになるから、あたしの見た感じの「クルサードに気づかずに右に寄ったウェバーが悪い」ってのは間違いで、ウェバーはギリギリまで寄っただけで、たまたまその時に、クルサードとピッツォニアがぶつかったってことだ。

つまりは、ピッツォニアが、自分の左後ろの死角にクルサードのノーズがあることに気づかずに左に寄せたのか、クルサードが、左に寄せてるピッツォニアに無理やりに突っ込んで行ったのかってことだけど、リプレイで見る限り、ピッツォニアは真っ直ぐ走ってて、ぶつけてるのはクルサードのほうだ。だから、やっぱり、クルサードは嘘をついてる。ま、どーでもいいことなんだけど、ウッカリ発言を連発することでオナジミの森喜朗が、ウッカリ発言を連発してる杉村太蔵を一喝したように、ベテランが自分のことをタナに上げて新人をイジメるってのは、どんな世界にもあることなんだろう。

‥‥そんなワケで、せっかくの母国でのレースを一瞬のうちにダイナシティにされちゃったピッツォニアだけど、ブラジル出身と言えば、忘れちゃならないバリチェロがいるワケで、タクマだけを映し続けて世界中からブーイングされたフジテレビとは違い、ブラジルの国際映像は、ここぞって言うポイントでちゃんとバリチェロを映してたから、いっぱい映してくれてたワリには、ぜんぜんヒイキしてなくて、全世界から絶賛されるような内容だった。バリチェロは6位でフィニッシュして、7位のバトンに実力を見せつけて、来シーズンのBARホンダミナコでのファーストドライバーだってことをアピールしつつも、ベルギーGPのあとに生まれた2人目の子供の名前を「フェルナンド」ってつけたことに対して、「別に、最年少チャンプとなったドライバー(フェルナンド・アロンソ)にあやかったワケじゃないよ。上の子の名前がエドゥアルドだから、それと似た感じの名前にしたかっただけさ。」なんてミョーな言い訳をしてて、何だか可愛いと思った今日この頃なのだ。

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2005.09.27

ココには書けないこと

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すごく久しぶりに、この日記のリファラーをチェキしてみたら、ナナナナナント! ブックマークから読みに来てくれてる人が、15000人以上もいた!前回、たぶん半年くらい前だと思うけど、その時にリファラーをチェキした時には5000人くらいだったから、たった半年で3倍以上になったってワケで、あたしは、ビックルのスーパーサイズ、ビッギーを一気飲みした。

それにしても、アクセス解析ってホントに便利で、どこの検索システムで、どんなキーワードで検索して、この日記に飛んで来たのかが一発で分かる。たとえば、グーグルの検索に「ワキ毛」と「ジョリ」を入れて、そこから、この日記のフィギュアスケートのミキティのページにアクセスして来てる人とかもいて、きっと、女性のワキの処理がザツでジョリジョリしてるのを見るとコーフンする特殊なフェチなんだと思うけど、あたし的には、「ワキ毛」だけで検索するならともかく、「ジョリ」って言葉も添えて検索する根性に脱毛しちゃうし、さらには、そんな検索でヒットしちゃうこの日記が、スゴイと思う(笑)

その上、それから数日したら、見覚えのないURLから何十人ものアクセスがあって、それが全部、ミキティのワキ毛のことを書いた日のページにアクセスしてたから、あたしは不審に思って、リファラーを辿ってみた。そしたら、そこは、ワキ毛フェチの男性が集まる変態掲示板で、そこに、あたしの日記のミキティのワキ毛のことを書いた日のページのURLが貼ってあった。

他にも、株の取り引きの専門の掲示板に、あたしの日記のダイナシティのことを書いたページのURLが貼ってあったり、ジャニタレのファンの掲示板に、あたしがジャニタレの悪口を書いてるページのURLが貼ってあったりと、ヒマって言うか、バカって言うか、世の中には杉村太蔵がいっぱいいるんだな〜って思った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、みんなのアイドル、杉村太蔵は、六本木ヒルズのすぐ近く、麻布の一等地にある広さ100平方メートル、家賃60万円のチョー高級2LDKを議員宿舎として斡旋されて、そこに、たった5万円で住めることになった。もちろん、残りの家賃の55万円は、あたしたちの税金から支払われる。それで、冷暖房完備は当然として、最新式の洗濯機から、衣類乾燥機から、食器乾燥機から、何から何まで付いてる高級マンションを見た杉村太蔵は、何十台もの取材のカメラに囲まれながら、こう叫んだ。


「うお〜!うおっ!うおっ!うお〜!広いっスねぇ〜!」


これはオフレコだけど、この様子を見てた某紙の政治部の記者は、呆れた顔をしてこう言った。


「あれほど上から言われてるのに、このバカ、学習能力ゼロかよ‥‥」


そして、このバカ‥‥否、自民党に票を投じた優秀なる国民たちの代表、杉村太蔵先生は、ヘラヘラと笑いながら足早に繁華街へと消えて行った。松本伊代のダンナのヒロミの舎弟、ネプチューンが、最初にテレビに出て来た時、原田泰造は、「曲がった〜ことが大嫌い〜ハ〜ラ〜ダタイゾウです!」って歌ってたけど、この国を支える自民党支持者たちの代表、杉村太蔵先生の場合は、「当選しちゃえばヤリ放題〜ス〜ギム〜ラタイゾウです!」って感じだろう。

ニポンの国技であるハズのお相撲の優勝決定戦が、モンゴル人とブルガリア人によって行なわれるようなファッキンな時代になっちゃったんだから、何の考えもなく、遊び半分で応募した人間が政治家になれちゃうのも仕方ないとは思うけど、とにかく、あたしがFカップの胸をホッとなでおろしたのは、あたしは比例で自民党なんかには入れなかったから、このバカを選んだのは、あたし以外の国民だってことだ。それだけでも、少しは気分的には報われる。

だって、自分の貴重な1票が、こんなバカにゼイタクさせるためだったなんて思ったら、あまりにも悲しいし、アホらしくて税金なんか1円も払いたくなくなっちゃう。このバカに払う年俸2500万円、公設秘書費用5000万円、通信費その他で1200万円、その他モロモロで年間に約1億円。その上、家賃が60万円の高級マンションに、タダ同然で住まわせてやって、家賃まで国民が払わなきゃならないなんて、頭が生理痛になりそうだ。

‥‥そんなワケで、近いうちに絶対に何か大問題を起こしてくれそうな杉村太蔵には、政治部の記者よりも、写真週刊誌のカメラマンやスポーツ紙の芸能記者が張りついてるワケだけど、もうすでに、某誌の記者は、杉村太蔵が通ってた風俗店で、杉村太蔵がいつも指名してた風俗嬢からのコメントまで取っちゃってるってんだから、なかなか気合いが入ってる。それで、チョロっと内容を教えてもらったんだけど、杉村太蔵はものすごい「早撃ちマック」なんだとか、あの瞬間に変な叫び声を上げるとか、とにかく大爆笑なんだけど、サスガに、記事よりも先にココに書くワケにはいかない。

こう言うことって色々とあって、どんなに詳しく知ってても、ココには書けないことがいっぱいある。たとえば、今、テレビ朝日の「ロンドンハーツ」の企画で、ものすごい大掛かりな方法で、長い時間を掛けて、あるお笑い芸人をハメてるんだけど、これがなかなか面白いことになってる。誰でも知ってる旬のお笑い芸人だし、これからクリスマスに向けて、仕掛けはどんどんエスカレートしてくんだけど、ちょっとでもヒントになるようなことをココに書いちゃったら、莫大な予算と時間を掛けた企画がぜんぶパーになっちゃうから、イニシャルですら書くことはできないのだ。

これは、年末にOAする予定の特番のメイン企画だから、絶対に失敗は許されない。だから、あたしは、テレビを見てて、その芸人が出てたりすると、「今、どんなとこまで進んでるのかな?」なんて想像しちゃうし、どこかの局でその芸人とすれ違ったりした時に、その芸人がヤタラとキゲンが良かったりするのを見ると、「うひひひひひ‥‥」なんて笑いがこみ上げて来ちゃって、「最近、なんかいいことありました?」なんて聞きたくなっちゃうんだけど、そこをグッとこらえて、「おはようございまーす!」って言ってナニゲに通り過ぎてるのだ。

‥‥そんなワケで、久しぶりにリファラーをチェキしたついでに、久しぶりにメールボックスを見てみたら、これまたビックル一気飲みで、ものすごい数のメールが届いてた。とても一晩じゃ読める量じゃないけど、とりあえず、読めるとこまで読んでみようと思う今日この頃なのだ。

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2005.09.26

風邪引きりっちゃん

max
今日の日記は、昨日からの続き的に始まるけど、あたしは、体が動かないのは、風邪よりも、ロクなものを食べてないことが原因だと思うので‥‥って言うか、風邪を引いたのも、ロクなものを食べてなかったことが原因かも知れないので、何か栄養のあるものを食べなきゃって思ったんだけど、それよりも前に、この「ロクなもの」の「ロク」って何だろう?‥‥って思ったので、ちょっと調べてみた。そしたら、「陸」が語源だってことが分かった。「陸」って言うのが「水平な状態」、つまり、「普通の状態」を指す言葉で、そこから、「普通じゃない状態」のことを「陸でない」って言うようになったそうだ。だから、「ロクなもの」は「陸なもの」だし、「ロクなもんじゃねえ」は「陸なもんじゃねえ」だし、「ロクでなし」は「陸でなし」だし、「ロクンロール」は「陸ンロール」ってワケだ。

で、「陸」って言えば、MAXファン、とりわけ、玲奈ちゃんのファンならソッコーで頭に浮かぶのが、MAXの初主演ドラマ「スウィートデビル」で玲奈ちゃんが演じた、あまりにもカッコ良すぎる「児島陸」だ。あの頃は、黒髪ショートでサイコーにステキだったし、ワザと男っぽいキャラを作ってて、今みたいに自分のことを「レレコはぁ〜」なんて言ったりしないで、「ジブンはこう思います!」なんて石原軍団みたいなしゃべり方をしてたし、今思い出してもヨダレが止まらなくなる。

ちなみに、美奈子の演じた「今井灯子」もクールでカッコ良かったし、あのドラマでは、玲奈ちゃんと美奈子の2人が突出してて、ナナさんの演じた「篠山泉」と、りっちゃんの演じた「香沢凪」は、あたし的には脇役みたいなもんだった。今は、どんなにくだらないドラマでも、放送が終わるとすぐにDVDで発売するけど、こう言った過去の名作ドラマこそDVD化して欲しいと思う。コイズミのアホは、「郵政民営化」なんかアト回しでいいから、そんなロクでもないことよりも先に、「スウィートデビルのDVD化」に尽力すべきだろう。それだったら少しは認めてやるのに‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、体調を崩して日記の更新が遅れてる状態なので、思いついたことをシューマッハで打ってるだけで、いつも以上に内容が無いことはウケアイだし、いつも以上にツッコミドコロが満載なのもウケアイだと思う今日の日記だけど、何でMAXファンにしか分からないマクラでスタートしたのかって言うと、いよいよ10月2日から、MAXが出演する新ドラマ「Star Light」がスターライト‥‥じゃなくて、スタートするからだ。

サスガ、あたしの愛してやまないテレビ東京は、目のつけどころが違う。放送時間も、深夜の2時から2時半までの30分て言うワンダホーな時間帯で、視聴率は3%とれれば大ヒットだろう。さらに、若い10代の子たちが主役なので、いくら4人とも坂下千里子よりは若いと言っても、寄る年波の音が背後から「ザザーッザザーッ」って聞こえて来そうだ‥‥とは言え、そこらのチャラチャラした20代後半とは比べ物にならないほどの「鍛えられた肉体」を持つMAXのメンバーとしては、割れた腹筋とヒトケタの体脂肪率とで、イブシ銀の魅力を見せてくれるだろう。

テレビ東京の深夜の30分ドラマと言えば、ちょっと前の「ウルトラQ」も最高だったし、最近だと、加藤夏希ちゃんのジュリアがツボだった「GO!GO!HEAVEN!」とか、出演者全員のシロート演技とセリフの棒読みが大笑いできた「HOLY LAND」とか、モロ師岡と室井滋の渋いギャグが楽しめた「怪奇大家族」とか、他局だったらゴールデンに放送しそうなクオリティーのドラマがメジロ押しなので、マニアックなファンが多い。それに、内容が無いクセにダラダラと長いあたしの日記みたいな1時間ドラマよりも、サクサクとストーリーが進む30分ドラマのほうが、集中して見ることができる。

‥‥そんなワケで、タダの偶然なんだけど、メッタに風邪なんか引かないあたしが、久しぶりに風邪を引いて苦しんでた2日間、なんと、りっちゃんも、風邪を引いて苦しんでた。あたしの場合は、ロクなものを食べてなくて栄養が足りなかったことと、お風呂上りにハダカで寝ちゃったことが原因なんだけど、りっちゃんの場合は、雨に濡れて風邪を引いたそうだ。でも、「MAXのメンバーの中で、風邪を引いたら一番看病してあげたいのは?」って言うアンケートで、常にトップを走り続けてるりっちゃんだから、風邪が似合う。きっと、すごく色っぽく、すごく悩ましく、すごくセクシーに苦しんでるんだろうな。これはこれで、ある意味、ツボでもある。

だから、あたしが苦しんでた時に、りっちゃんも苦しんでたのかと思うと、なんだか嬉しい。だけど、りっちゃん、熱でヤラレちゃったのか、前からおかしかった言葉づかいが、いよいよ危ないラインに到達しそうで、いったいドコの人なの?って感じになって来た。22日付けのメッセージは、とうとうこんなアリサマになっちゃった。

「みなつぁん、お元気しちょるけ?秋が近づいてきタにゃぁ〜?外を歩くのもちょいと肌寒くなってきたけろ、お風邪は引いてないきゃ??わたひは、まんまとこの季節の変わり目ちゅう奴にヤラれてしもうタあげく、一昨日くらいに降った雨に撃たれてknock OUT!!!!!!!!!!! この2日間は久々に寝込んでしもたにゃ(>_<) でも。復活も早くて、今は元気さっぱりよー。みんなも食欲の秋で寒さなんか吹き飛ばしテね♪」

全国津々浦々の方言を網羅したみたいな文章もサルコトながら、それよりもあたしが気になったのは、「きタにゃぁ〜?」の「タ」とか、「しもうタあげく」の「タ」とか、「吹き飛ばしテね」の「テ」とかの、意味不明なカタカナの使い方だ。たとえば、「寝込んでしもたにゃ」のほうも「寝込んでしもタにゃ」って書いてあれば、意味不明なりに一貫性があるんだけど、この文章だと法則を見つけることができない。ただ、「吹き飛ばしテね」の部分だけを見ると、1文字だけカタカナを使うのなら、普通は「吹き飛ばしてネ」って書くと思うんだけど、あえて1つズラした部分をカタカナにするって言う「ハズシのテクニック」を使ってて、可愛いワンピにエンジニアブーツを合わせるみたいな、りっちゃんのお得意なファッションセンスを垣間見ることができる。

そんなりっちゃんを堪能するためには、現在発売中の「BODY+」や、もうじき発売になる「anan」や「GLAMOROUS」を「ぜひチェック」するようにとの、りっちゃん隊長からの直接の指令が出てるので、最低でも立ち読み、できれば購入って線で善処して欲しい‥‥なんてプチ情報も折り込みつつ、とりあえずは、9月30日のテレビ朝日の「史上最強のメガヒットカラオケBEST100完璧に歌って1000万円」で、りっちゃんをはじめ、MAXの4人を応援しよう。あたしは、テレ朝の担当者からMAXの4人の結果を聞いて知ってるんだけど、今回は、あまりにも情けなかった前回とは違って、少しは応援のしがいがある。

前回の放送では、りっちゃんは、平原綾香の「ジュピター」だったんだけど、何の歌だか分からずに、ヒトコトも発せられずに終わっちゃったし、玲奈ちゃんは、大塚美容外科の「さくらんぼ」だったんだけど、歌は分かったのに歌い出しが分からなくて、たったヒトコト、「ボーッ」って歌っただけで終わっちゃった。だけど、ここだけの話、あの番組は、誰に何を歌わせるかは、クジで決めてるような形にしてるけど、ホントのところは、最初からある程度は決まってる。だから、若い女性には若い女性の歌、年令の行ってる人には古い歌が当たるようになってる。だって、そうしないと、たとえば、奈美悦子にオレンジレンジの歌が当たったり、安めぐみに北島三郎の歌が当たったりしたら、誰もぜんぜん歌えなくて、番組として成り立たなくなっちゃうからだ。

‥‥そんなワケで、そのタレントが歌えそうな歌を選んでくれるんだから、考えようによったら、何よりも賞金をとりやすい番組だし、歌い切ることはできなくても、ある程度の時間、テレビに映ることは可能なハズだ。だから、今回のメガヒットカラオケは、MAXを応援するとともに、ナニゲにレイザーラモンHGも応援しつつ、10月2日からスタートする新ドラマ「Star Light」へと、テンションを高めて行きたいと思う今日この頃だフォ〜〜〜〜!(笑)

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2005.09.25

頭が生理痛

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ここ数日、あまりにも忙しくて、ほとんど寝る時間もなくて、疲れがMAXだった。それで、お風呂上りにバスタオルを巻いただけでソファーに腰掛けたとこまでは覚えてるんだけど、そのあとの記憶がなくて、気づいた時には、フローリングにハダカでうつぶせになって寝てた。客観的に考えると、火曜サスペンス劇場の殺人現場みたいな感じだったと思う。それで、全身が冷たくなってて、体が動かなくて、とにかく息が苦しいのと、頭が割れそうに痛いのと、目の焦点が合わないのとで、ヤバイ状態だった。

で、何とかベッドまでホフク前進してって、お布団にもぐり込んだんだけど、体の震えが止まらなくて、意識がモーローとしてて、すごく苦しい。ノドがカラカラでお水が飲みたいんだけど、水道のとこまで自力で行くことができない。それで、ベッドから手の届く範囲に何かないかと思って探したら、ベッドの隣りのドレッサーのイスの上にハンドバッグを見つけた。ハンドバッグの中には、パチンコ屋さんでタダでくれるアメが入ってたハズなので、何とか手を伸ばして取って、中を調べた。そしたら、アメが3個入ってたので、1個を口に入れた。グレープ味だった。

目をつぶってアメをなめてたら、ノドの乾きもラクになって来て、気持ちも少し落ち着いて来たんだけど、何しろ頭が痛いのと、震えが止まらないのがすごくて、完全に風邪を引いたみたいだった。熱を測る余裕はなかったけど、たぶん38度くらいの感じだった。それにしても、「風邪になる」とか「風邪にかかる」とかなら分かるんだけど、「風邪を引く」の「引く」ってどう言う意味なんだろう?‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、「いかがお過ごしですか?」なんてノンキなことを言う前に、ちょっと日記の更新が遅れてて、皆さんにご心配をおかけしたことをアワビいたします‥‥なんてことも折り込みつつ、「肺炎を引く」とは言わないし、「盲腸を引く」とも言わないし、「ドライアイを引く」とも言わないし、色んな病気の中で、「引く」ものは「風邪」だけだ。でも、「風邪」のことを「感冒」とも言うけど、「感冒」の場合は「引く」じゃなくて「かかる」って言う。それから、「インフルエンザ(流行性感冒)」の場合も、「引く」とは言わない。つまり、同じ「風邪」であっても、別の呼び方をした場合には、他の病気と同じで「なる」とか「かかる」とかで、「風邪」って言った時にだけ、「引く」ってことになるワケだ。

英語だと、ウイルス性の病気にかかった場合は、「infected(感染した)」って言葉を使う場合もあるけど、一般的には、どんな病気でも、「suffer from ○○」って言い方で、「○○」のとこに病名を入れて、「○○によって苦しめられてる」って言い回しをすることが多い。たとえば、「suffer from the Rapist」ってすれば、「コイズミによって苦しめられてる」って意味になる。

あとは、もっと単純に言う時は、何にでも使える便利な動詞、「get」を使って、「get ○○」って言うこともある。だけど、「風邪」の場合は、「suffer from cold」でもなく、「get cold」でもなく、「catch cold」って言う。つまり、直訳すれば、「風邪を受け止めた」ってことで、この「catch」が、ニポン語の「引く」に当たるワケだ。

まあ、どんな言い回しをするにしても、「あたしは風邪を引いた」ってワケで、英語で言えば「I catch cold」ってワケで、アメをなめながらお布団の中で苦しんでたのが朝の7時くらいで、どんなに遅くても9時半には出発しないとお仕事に間に合わないので、出発時間から逆算すると、お化粧と着替えを鉄腕ダッシュで30分で済ませるとしても、あと2時間しかないし、普通にお化粧するとしたら、あと1時間半しかないって言うヒジョーにキビシー状態で、マニアックな言い方をすれば、財津一郎的な状態だったってワケだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、とにかく体を動かせるようにしなくちゃオハナシにならないと思ったんだけど、そう言ったって、動かないものは動かないんだから、とりあえず、8時までの1時間はこのままお布団の中でじっとしてて、8時になったら、一気に死ぬ気で起き上がってみよう!ってことにした。でも、ホントに苦しくて苦しくて、お水を飲みに行くこともできないほど具合が悪かったから、普通にじっとしてるだけじゃ、1時間どころか、10時間したって復活することなんかアリエナイザーだった。

だけど、最近のあたしの座右の銘は、「盤根錯節(ばんこんさくせつ)に遭いて利器を知る」って言うヤツで、「深い根っこや複雑に入り組んだ枝に出会った時こそ、ホントに伐れるオノかどうかが分かる」、つまり、「ものすごい困難に対面した時にこそ、その人間のホントの力が分かる」って意味なので、考えようによったら、今がマサに「その時」なのだ。

だから、ここはひとつ、この1時間の間に、世界中の草花や動物たちから少しずつ「元気」を分けてもらって、自分のパワーを満タンにして、8時ちょうどのアズサ2号で大爆発してみることにした。あたしは、お布団の中で横向きに丸まったままで、心の中で、「地球のみんな、オラにちょっとだけ元気を分けてくれ‥‥」なんて祈りつつも、それだけじゃ不安だったから、オラは2個目のセンズを口に入れた。2個目のセンズは、イチゴ味だった。

それにしても、自分のことを「オラ」なんて言うのは、悟空とクレヨンしんちゃんくらいだな〜なんて思いつつ、8時まで1時間休んだら、ベッドの上の天井のとこに、直径が1mくらいある元気玉ができてたので、あたしは何とか起き上がることができた。それで、とにかくお水をゴクゴクいっぱい飲んで、それから熱いシャワーを浴びたんだけど、割れるように頭が痛いのと、全身の寒気は治まらなかった。だから、ホントは風邪薬を飲んだほうがいいんだろうけど、お薬の箱の中にあったのは、「二日酔いの薬」と「便秘の薬」と「生理痛の薬」だけだったので、とりあえず、風邪薬に一番近そうな噴霧器‥‥じゃなくて、風邪薬に一番近そうな雰囲気の「生理痛の薬」を飲むことにした。そしたら、ナニゲに、頭が痛かったのが少しラクになった。

‥‥そんなワケで、あたしは、「頭痛」じゃなくて、「頭が生理痛」になってたんだろうか?‥‥なんてことも思いつつ、何とか支度をして何とかお仕事に行って何とか無事に終わらせたんだけど、帰って来たトタンに、本格的に具合が悪くなって、ベッドに倒れ込んだまま、今度こそホントに動けなくなった今日この頃なのだ。

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2005.09.23

ニポン動物園

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21日、神奈川県の相模川で、体長が1mちょっとのワニが見つかって、通報で駆けつけた海老名署の警官に捕獲された。ワニは、メガネカイマンて言う種類で、最大でも2mほどにしか成長しない小型のワニの子供なので、大したことはないと思うんだけど、それでも噛まれれば大ケガをするだろうから、恐い話だ。それに、相模川って言っても、小田急線の厚木駅から400mほどの相模大橋のとこで、近くには住宅街もある場所だって言うから、恐ろしい。警察では、ペットのワニが逃げ出したか、飼い主が捨てた可能性があるって言ってるけど、逃げたのなら普通はすぐに届け出があるだろうから、たぶん、大きくなりすぎて、飼えなくなって、無責任に捨てたんじゃないかと思う。

10日ほど前には、新宿の高田馬場の公園で、ペットのボールパイソンて言うニシキヘビを散歩させてた男性が、ベンチで居眠りしてるうちにヘビに逃げられたって言うハタ迷惑な事件があったけど、あたしは、このニュースを見て、「ヘビを散歩?」って思った。だって、ヘビに首輪やヒモをつけることはできないだろうから、散歩って言っても、ただ単にそこらに放すだけだと思うから、そんなことしたら逃げられるのは当たり前じゃん‥‥て言うか、この男性、テレビで顔にモザイクを入れて音声を変えてインタビューに答えてたけど、少しも悪びれる様子も無く、「いや〜3日前に買ったばかりなんだけど、ちょっと居眠りしてたら逃げられちゃってね〜まいっちゃいましたよ〜」なんてヒトゴトみたいに言ってやがった。オマケに、「41才のアルバイト男性」って出てたけど、40才を過ぎて定職にも就かずに、ペットにニシキヘビを買って、挙句の果てに公園で居眠りしてて逃がしちゃうなんて、まるで自民党の新人議員の杉村太蔵と同じくらいバカなんじゃないの?‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、杉村太蔵を料亭に行かせるためにセッセと納税してますか?(笑)


‥‥そんなワケで、このヘビが逃げてから1週間くらいして、埼玉県のJR浦和駅のホームで同じ種類のヘビが見つかったそうだけど、飼い主に確認してもらったところ、別のヘビだってことが分かったそうだ。つまり、高田馬場の公園で逃げたヘビは、まだどこかにいるワケだし、埼玉県で発見されたヘビのほうは、逃がした無責任な飼い主が、まだ名乗り出てないってワケだ。だいたい、ヘビが電車に乗って新宿から浦和まで行くかよ?‥‥なんてことも思いつつ、これらのヘビは、まだ50cmくらいだからいいけど、今月の9日に、同じ埼玉県の上尾市の鴨川の河原で発見された黄色いインドニシキヘビは、体長が4m、胴回りが50cmもある大蛇で、野生のものは、シカやサルなどに巻きついて、窒息死させてから丸飲みしちゃうそうだから、人間の子供なんかひとたまりもないだろう。

ニシキヘビと言えば、今月の7日には、仙台市内の民家の庭で、体長40cmほどのシマシマ模様のニシキヘビが、何かを丸飲みして動けなくなっているとこを発見されて、通報を受けた仙台南署が、拾得物として保管してるけど、未だに飼い主からの連絡がないと言う。ヘビは、しばらくしてから、飲み込んでたネズミを吐き出して、それから元気に動くようになったそうだけど、仙台南署では、8月下旬に届けられた大きなミドリガメも保管してて、担当の署員は、「これじゃあまるで動物課だ」って言って、両手をオーバーに広げたとか広げなかったとか。

大阪府豊中市のマンションでは、同じ部屋で、今月の8日に15cmのサソリ、13日に10cmのサソリが発見されてるけど、両方とも同じダイオウサソリって言う種類なのと、たくさん部屋があるマンションなのに、2階の同じ部屋からだけ続けて見つかったことから、この部屋の住人に恨みを持つ者の嫌がらせじゃないかって思うのは、あたしだけ?‥‥って感じのだいたひかるだ。

‥‥そんなワケで、ワニにしてもヘビにしてもサソリにしても、みんな自分で歩くことができるから、もしかしたら飼い主が逃がしたんじゃなくて、自分で逃げ出したのかも知れない。でも、仮にそうだったとしても、こんなに危険な生き物を逃げられるような状態で飼ってたってだけで、すでに無責任だし、逃げられたのに警察に届け出をしてないってことが、無許可で飼ってたってことの証拠だろう。だから、逃がしたにしろ逃げられたにしろ、どっちにしても無責任てことになる。

だけど、ワニやヘビやサソリと違って、絶対に飼い主が逃がしたって断言できる生き物がいる。それが、今月の12日に琵琶湖で見つかったピラニアだ。ピラニアが、自分で水槽から出て、琵琶湖までヒレを使ってトコトコと歩いてくワケはないんだから、飼い主が逃がしたとしか考えられない。ごくマレに、ファインディング・ニモだとか、フリスクのCMの水槽のお魚だとか、アニメやCGの世界ならアリエールだけど、現実の世界ではアリエナイザーだ。

琵琶湖の漁師さんの網に掛かったピラニアは、「ピラニア・ナッテリィ」って言う種類で、ピラニアの中じゃ大人しい種類だし、生魚なら30cmくらいになるけど、体長15.7cm、重さ95.6gの小型なので、それほど大騒ぎするほどのもんじゃない。ようするに、問題としては、捕獲されたのは1匹だけど、他にも複数のピラニアが放流されてて、それが繁殖しちゃったら、生態系がどーたらこーたらってことなんだろう。それで、何も知らない人たちは、「ピラニアは熱帯の魚なので、他に何匹かいたとしても、越冬できずに自然に死ぬだろう」なんてノンキなことを言ってる。

小池百合子環境破壊大臣がやってる、現状を無視したバカ丸出しの「特定外来生物」のリスト作りを見れば分かるように、無知ってホントに恐ろしい。熱帯魚は、ちゃんと越冬するんだよ。多摩川の中流域には、ディスカスをはじめとして数種類の熱帯魚がいるし、下流域には、ワニのような口をしたガーパイクなどの危険な熱帯魚が何種類かいるけど、冬になると、家庭排水などが流れ出す温かい場所に集まって、みんな越冬してる。飼育してるディスカスは、きれいな色を出すために、エサだとか水だとかに気を使ってるけど、多摩川で自然繁殖してるディスカスは、完全に野生化しちゃってるから、色が落ちちゃってフナみたいな銀色をしてて、アカムシをエサにして釣ってる人たちもいる。ガーパイクは、大きなものになると1m近いものもいて、ルアーを使って釣っている。

ピラニアと言えば、今から3年か4年くらい前に、東京の杉並区にある塚山公園の池で、自然繁殖してるピラニアが見つかって、大騒ぎになったことがある。この時は、最初は釣りをしてた人が、20cmくらいのピラニアを2匹釣り上げて、それで区役所に届け出たんだけど、こりゃ大変ってことになって、結局、池の水をぜんぶ抜いて調べることになったのだ。それで、結局、20cm前後の成魚が4匹と、稚魚が10匹捕獲された。そのピラニアの稚魚を専門家が調べたところ、生まれてから放流された稚魚じゃなくて、その池で生まれた稚魚だってことが分かったそうだ。つまり、冬には氷が張るような池でも、ピラニアは越冬もするし繁殖もするってワケだ。

もっと有名なのだったら、ティラピアがいる。ティラピアは、早く大きくなるし、味がタイに似てるってことで、アメリカナマズと同じように、村おこしの一環として養殖されたりしてるけど、もともとは熱帯の魚だから、冬場は温泉の熱を利用したりして養殖してる。だけど、ニポン全国に広がっちゃった自然繁殖のティラピアは、普通のダム湖とかで、ちゃんと越冬してる。

‥‥そんなワケで、日本新党から新進党、新進党から自由党、自由党から保守党、保守党から自民党と、長いものには巻かれまくり、強いものには迎合しまくりで、ポリシーのカケラも無い小池百合子は、利権のためだけに「環境」と言う言葉を利用して、利権のためだけに生き物を殺し続ける血も涙もない冷血女だ。環境のためじゃなく、自民党の利権のために「駆除する生き物」をリストアップするなんて、とてもマトモな神経とは思えない。こんな腐った人間なんかに「環境」のことを任せておいたら、そのうち、ニポンにいる外国人もすべて駆除しろとか言い出しそうだ。今や、何よりも先に「特定外来生物」に指定して駆除しなきゃならないのは、ブラックバスやアメリカナマズではなく、ブッシュのペットの「コイズミ」って言う爬虫類と、そのコイズミのペットの「小池百合子」って言うピラニアなんじゃないかと思う今日この頃なのだ。

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2005.09.22

今どきの16才

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あたしは、ゴルフには興味ないので、宮里藍の名前は知ってても、「第2の宮里藍」って呼ばれてる「金田久美子」と「梅田如(きさ)」って子の名前は、今回の問題で初めて知った。ゴルフに興味のある人なら、良く知ってるんだろうけど、2人とも16才で、福岡県の博多にある「沖学園高校」ってとこに通ってる女子高生だそうだ。それで、この2人がどんな問題を起こしたのかって言うと、「魔法のiらんど」って言う、あたしも昔からお世話になってるケータイ対応のサイトに、2人の秘密のホームページを作って、その中で、自分たちの中学時代からの飲酒やタバコや家出やセックス、果ては無免許運転やパチスロ、暴走族との関係までを書きまくり、さらには、男性とのキス写真や男性に胸をもませてる写真までアップしていたのだ。

夕刊フジによると、このホームページは、最初に金田久美子が開設して、あとから梅田如も参加するようになって、2人で運営していたと言う。お互いにケータイを使って、日記や写真を更新していたそうだ。そして、仲の良い数人の友達にホームページのURLを教えたら、その中の誰かが、ホームページの存在を口外してしまい、あまりにも書かれている内容や写真がひどいために、今回の問題に発展したようだ。

夕刊フジでは、この問題について、梅田如本人に取材をしてるんだけど、梅田はホームページの存在を認めた上で、「友達同士で作っていた。(URLを)友達にしか教えてなかったのに、その誰かがイタズラで(公衆が目にする)掲示板に載っけたと思う」と答え、日記に書かれていた数々の悪事については、「それは全部、金田久美子が書いたこと。私は酒とか一切やっていない。金田久美子とはすごく仲が良く、彼女からは『大変なことになった』と連絡があった。ホームページはすぐに消した。写真は中学のときのやつを今になって持ってこられた。なんとかならないか」と困り果てていた今日この頃、皆さん、この2人をご存知ですか?


‥‥そんなワケで、今は削除されちゃったそのホームページに、いったいどんなことが書いてあったのかと言うと、「あいうえお」の代わりに小さい文字の「ぁぃぅぇぉ」を使ったりしてる「今どきの子供の文章」なので、とにかく読みにくい。たとえば、金田久美子の今年の8月22日の日記には、こう書いてある。


「今酔ッててャバ〜ぃ 今日ゎ飲み過ぎたなァ マチ”真剣に吐きそ‐ 今ヵラぁぃのり見たら寝ます」


これじゃあ、読むほうも大変だと思うので、あたしが普通の文字に直して書いて行く。まずは、「過去の話」ってタイトルで、金田久美子が、自分の中学時代の初体験について書いているクダリだけど、「元彼と出会って好きになったのは、ちょうど半年前のこのくらいの時期だったか‥‥ すごくすごく大好きな先輩だった。ずっと思い続けて本当に本当に大好きで初めて真剣に恋をした。そいつの卒業式の日、友達と見に行ったんだよね。」って、ここまでは何の問題もない。誰にでも同じような思い出があるだろう。ただ、ひとつだけ、あたしが飲んでた梅昆布茶を噴き出しちゃったのは、このあとに書かれてる「相手の男」についての部分だ。


「ピンクの刺繍ラン着てサングラスかけて金パでみんなよりかっこ良くて目立ってて、んでね第二ボタンもらったんだぁ。何だかんだで卒業式があったその夜に付き合って‥‥初めてヤったのも、ちゃんとしたキスしたのも初めて真剣に恋をしたのも全部そいつ。」


刺繍がしてあるピンクの学生服を着て金髪でサングラスって、いくら名古屋だからって、お前はシャチホコか?(笑)‥‥なんてことも言ってみつつ、金田久美子は、今年の7月の日記でも、遊びまくってた名古屋時代を振り返っている。


「今すごいマジメな人生を送ってると思う。正直もう疲れた。昔はチャラかったな〜。昔は好き勝手してたな〜。いつも思う。でも今は硬派だよ。中1の終わりから荒れて練習もほとんどせずに、学校も行かずに毎日遊びほうけて、毎日飲み行って毎週のようにクラブ行って、好きな事して色んな男と遊んで、スロットばっかしていつもどっかでたまって、暴走して馬鹿みたいに着ぐるみ着て栄でオールして、家出して悪い事ばっかしてた‥‥捕まるのも恐くなかった。」


ちなみに、「栄でオールして」ってのは、名古屋の中区にある「栄」って言う繁華街で、徹夜で遊ぶって意味だけど、学校も行かずに、これだけ毎晩遊びまくってたのに、公式サイトのプロフィールには、好きなテレビ番組が「学校へ行こう!」だって書いてあるのは、ギャグのつもりなんだろうか? そして、「捕まるのも恐くなかった。」って思ってたワリには、捕まらなかったみたいなので、運だけは強いのか? それとも、親の力なのか? 実際、梅田如と金田久美子の日記によるヤリトリを読むと、親が何のコネも持ってない仲間の場合は、どんどん捕まってるようだ。


「地元の先輩が捕まった。多分少年院行きだね。てか、この2年間で捕まったのもうこれで4人目だわ。まじありえん。もうすぐ全滅寸前じゃんか。いつも思うけど年少行ったからって変わるもんじゃないよね。必死こいて捕まえる警察も馬鹿だわ。」

「てか、あんたもそのうち捕まるよ?余裕ぶっかましてっけど、まじ気を付けなね。毎週暴走行くのはいいけど、事故だけは絶対やめてよ。あっでも久々に久美も暴走連れてってね。また車の運転もさせてくれ。よろしく頼んます。」


無免許運転で暴走族の集会に参加するのに、事故の心配をするってのも良く分からん神経だけど、お子様なんだから仕方ないか。何しろ、この2人にとっては、「警察も馬鹿」なんだから恐いものなしだろう。そして、別の日には、こんなことも書いている。


「てか、今日初運転してまったがねー楽しかったわ。結構くみ運転うまいんじゃないけ。」


無免許運転は現行犯じゃないと逮捕できないから、別に日記に書いたって罪にはならないし、こう言うことを自慢したがるのって、お子様特有の感覚なんだから仕方ないとは思うけど、テレビや雑誌に顔を出す立場の人間としては、ちょっと無防備なんじゃないかって思う。梅田如のほうも、ゴルファーとタレントって言う2足のワラジのワリには、ずいぶんと無防備なことを書いている。


「ヤングジャンプの撮影、まじ疲れたし、顔作れません、切実。てか、ヘアメイクの人、メイク下手すぎだってば。まじキモくなったし、最悪だわー。まあ結構楽しかったからいいけどねー。ちなみに9月何日か発売だから買ったって。」


‥‥って言ってるので、興味のある人は、ヤングジャンプが発売になったら、コンビニで立ち読みしてみよう。そして、ヘアメイクの腕が悪いのか、土台が悪いのか、自分の目で判断して欲しい。ちなみに、梅田如は、「プロゴルファーと女優を両立させたい。目標はソレンスタムと上戸彩さんです」って言ってるそうだけど、「ソレンスタム」はともかくとして、「上戸彩」が目標だなんて、あまりにも目標が低すぎない? だいたい、上戸彩って「女優」じゃないだろ?

そんな梅田如は、自分で作成した公開プロフィールに、金田久美子のことを「世界でたった1人の大親友」だって書いている。そして、「自分の主張」として、「如と久美は本当に仲いい事、大親友、まじで大好きなんだから、まじ愛しとるよ。久美になんかあったら必死で全力で助けるよ。うちの親友は久美だけ、あたしには久美しか居ないもん。」って書いている。だけど、夕刊フジの取材で、ホームページに書かれた数々の悪事について質問されると、「それは全部、金田久美子が書いたこと。私は酒とか一切やっていない。」って言い切る素晴らしいフットワークの良さを披露した。これぞ、21世紀の友情だろう(笑)

さらに、梅田如は、恋人の権人(けんと)君に服の上から自分の胸をもませ、その写真に「まぢーヘンタイ」って言うメッセージを入れてホームページに掲載したり、金田久美子と2人で並んでる写真に「海とゆったらSEX」って言うメッセージを入れて掲載したりと、「女優」を目指してるワリには、あまりにもユルイ感覚が目立つ。前出の自作プロフィールにも、趣味は「けんととするコト‥‥Love」、マイブームは「ニャンニャン」と、お盛んなラブラブっぷりを惜しみなく書いてる上に、タバコは「吸いません‥‥ってゆうか辞めました」って、自ら喫煙してた事実を告白してる始末。

‥‥そんなワケで、これが一般人のプロフィールなら構わないと思うけど、芸能プロダクションに所属してて、タレント活動をしてて、その上、プロゴルファーも目指してる人間のプロフィールとしては、16才って年令を考えると、ちょっとユルすぎると思う。オマケに、自分のアップの写真まで堂々と掲載してるんだから、誰が見ても「タレントの公開プロフィール」ってことになる。だから、あたしは、この事実を所属プロダクションのオスカーは知ってるんだろうか?‥‥なんて、余計な心配までしちゃう今日この頃なのだ。

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2005.09.21

さよならタクマ

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来シーズンから、バリチェロがファーストドライバーとしてシートに座るBARホンダだけど、もう1人のオマケドライバーって言うか、パシリドライバーって言うか、セカンドドライバーがなかなか決まらなくて‥‥って言うか、水面下では決まってたんだろうけど、なかなか公式発表されなくて、バトンファン、タクマファン、BARホンダファンなど、それぞれがそれぞれの立場で、ヒキコモゴモの思いを巡らせながら、正式発表されるって言われてる「21日」を待ってると思うけど、こう言うニュースってのは、何日か前には流出しちゃうもんで、すでに複数の海外メディアでは、19日付けで発表されちゃった。

1紙だけの発表なら、ガセってこともアリエールだけど、イギリスで一番信頼できるモータースポーツ専門誌の「オートスポーツ」のインターネット版をはじめ、イギリスのNHKとも言えるBBC放送、ロイター通信、ITV局など、複数の信頼できるメディアが、いっせいに報じたんだから、間違い無いだろう。そして、その内容ってのは、「2006年もジェンソン・バトンがBARホンダに留まることを保証された」って言う、あたし的にはグッドニュース、タクマファンにとってはバッドニュースだった。

もうちょっと詳しく言うと、BARホンダが、ウィリアムズへ2000万ポンド(約40億円)を払って、バトンの移籍契約をチャラにしてもらったって内容なんだけど、BARホンダもウィリアムズも、まだ正式発表はしてなくて、このニュースを報道した各紙、各局は、そろって、「契約は16日に済んでいるが、両チームからの正式発表は21日である」って伝えてる。とにかく、あたし的にはバンバンバカンス‥‥じゃなくて、バンバンビガロ‥‥じゃなくて、バンバンジー‥‥じゃなくて、バンバンザイな結果になって、ホントに良かった。これで、カートよりも遅くなっちゃう来シーズンのF1も、「タクマ!タクマ!」の雑音無しで観戦できるから、ちょっとは楽しめるだろう‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、F1の開催国でありながら、自国のマシンや選手が参加していながら、その自国の選手の進退問題に関わる大ニュースでありながら、まったく報道しないニポンのマスコミ。まったくって言うか、どっかでちょっとは報道したんだろうけど、少なくとも、テレビではぜんぜん報道しなかった。まあ、ニポンはモータースポーツに関する扱いが低すぎる後進国だから仕方ないけど、こんな大ニュースを無視して、「料亭に行ける!」「グリーン車に乗り放題!」「2500万円ももらえる!」ってハシャギまくってるオツムの弱そうな兄ちゃんだとか、ピンクのスーツを着たオッサンみたいなオバサンだとか、ワケの分かんない奇人変人なんかを何度も何度も取り上げるんなら、ちょこっとでいいからマトモなニュースも放送して欲しい。

たとえば、先週のベルギーGPで、タクマがシューマッハ兄にツッコミを入れてリタイヤさせちゃった問題なんか、海外メディアでは、ものすごい舌戦が繰り広げられてて、すべてを報道して行けば絶対に面白いはずだ。後ろからツッコミを入れたタクマに対しては、すでに次のブラジルGPでの「10グリッド降格」のペナルティが発表されてるんだから、悪いのはタクマで、シューマッハ兄は被害者って結論が出てる。だけど、それだけで終わらないのが、モータースポーツに対して熱い国の人たちだ。

今回は、何と言っても、どう考えてもタクマが悪いのにも関わらず、レース後のインタビューで、タクマったら、「シューマッハのブレーキングが早すぎたのが事故の原因だ」なんて言っちゃったもんだから、シューマッハのファンのみならず、多くの敵を作ることになった。それに対して、怒りのおさまらないシューマッハは、自国ドイツのテレビ取材に対して、「タクマには今まで何度もこう言ったハラキリ行為(自殺行為)を受けてるけど、今回も彼のハラキリ行為のオカゲで、僕の大切なレースがパーになったよ!彼には以前にも話をしたんだけど、まったく分かってない!話しても分からない彼のような人間には、もはや治療法など無いんだろうね!彼のような人間のせいでマトモに走っていた僕がレースを終えなきゃならないなんて、あまりにもバカげてるよ!」と、頭から湯気を立てながら吐き捨てるように語った。

だけど、いくらタクマが悪いって言っても、事故後すぐにタクマのマシンに近づき、顔を近づけて文句を言ったあと、タクマのヘルメットを軽く叩いたシューマッハの行動は、全世界へ配信されちゃったから、紳士のスポーツであるF1的には、あまりホメられたものでもなかった。それで、世界的なF1サイト、「プラネットF1」では、「事故の原因はタクマ」だとした上で、事故後のシューマッハの行動に対しては、「これがシューマッハの好きなサツカーの試合だったら、すぐにレッドカードで退場処分である」って書いて、シューマッハを非難した。

この記事に腹を立てたのが、フェラーリチームのジャン・トッド監督だ。「シューマッハにとって、今回のコースも、今回のウエットコンディションも、両方とも得意なもので、彼にとっては大きなチャンスとなるレースだった。それをタクマによってブチ壊しにされたんだから、彼の怒りは当然だよ」と、シューマッハの行動を擁護した。そりゃあ、監督が自分のチームのドライバーを擁護するのは当たり前のことだけど、今回の場合は、タクマの態度に問題がありすぎた。タクマは、表向きには素直に謝ってるんだけど、あちこちのメディアに不満をこぼしててるのだ。

たとえば、イギリスのモータースポーツ専門サイト、「クラッシュネット」に対しては、タクマは、「シューマッハに対しては非常に申し訳なく思う」と謝罪の言葉を述べながらも、「目の前はシューマッハ、左はジョーダン、右はピットウォールで、僕は四方を囲まれた状態で逃げ場が無かった。そんな状態でシューマッハが早すぎるブレーキングをしたもんだから、僕は慌ててブレーキを踏んだけど、タイヤがロックして突っ込んじゃったんだよ」って、まるでシューマッハが悪いような言い方をしてる。こう言ったことって、少しのニュアンスでも表現のイメージが変わるから、たとえば、タクマとシューマッハが直接に話し合えば、変な誤解は生まれなかったかも知れない。だけど、長いインタビューの中の話を部分的に使われれば、正しく伝わらないこともある。

その上、大ゲサな書き方でオナジミの「クラッシュネット」だから、タクマの伝えたかった通りには書かれてないだろう。だけど、フェラーリサイドの人間たちは、その記事を読み、そのまま理解するのが世の中のツネってもんだ。そして、この記事の中のタクマのセリフに怒ったのが、フェラーリのお膝元のイタリアのスポーツ新聞、「トゥット・スポルト」紙だ。このスポーツ紙では、「タクマにムカツイたシューマッハ」って見出しで、これ以上のひどい書き方は無いってくらいの文章で、タクマのことをボロクソにコキ下ろした。

「せっかくのレースが、14周目のタクマの呆れ返る行為のせいで、最悪の結果になってしまった。タクマの行為は、サーキットから追放されても当然のひどい行為だった。なんと、タクマは、元ワールドチャンプであるフェラーリのシューマッハに対して、一度ならず二度までもマシンをぶつけてリタイヤさせたのだ。これが戦争中なら、タクマは軍法会議にかけられ、間違いなくギロチン刑になり、首を斬り落とされているだろう。タクマの有罪は誰の目にも明らかであり、当然の結果として、タクマは次のブラジルGPで10グリッド降格のペナルティを科せられた」と、激しくタクマを非難した上で、「タクマは、今シーズンの残り3レースを走ったら、あとは『元F1ドライバー』と呼ばれることになるだろう」ってトドメを刺してる。

‥‥そんなワケで、このトゥット・スポルト紙の最後のトドメの言葉が、現実になっちゃったワケだけど、タクマには、F1のシートを失ったあと、一応、2つの道がある。1つは、このままBARホンダに残り、テストドライバーを務める道、そしてもう1つは、新しく始まる「A1グランプリ」に参戦するって道だ。まあ、どっちにしても、あたしには興味の無いことだからどうでもいいんだけど、男だったらギャンブラーになって、カートにでも乗ってみればいいのに‥‥なんて言ってみても、男は子供ができると「守り」に入るって言うから、タクマにはカートに乗る根性は無いだろうな‥‥なんて余計なことまで考えちゃう今日この頃なのだ(笑)

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2005.09.20

女心と秋の空

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衆院選に落選した上に、覚醒剤で逮捕されちゃった民主党の小林憲司ってバカオヤジのニュースを最初にテレビで見た時、極楽とんぼの山本圭壱だと思ったのは、あたしだけ?‥‥なんて、だいたひかるっぽくスタートしてみたけど、今回の選挙で、ふだんはそんなに気にしてなかった政治家の顔を何度も何度も見ることになって、今まで気づかなかった「ナニゲに似てるシリーズ」をいくつか発見した。

その中で、自分で発見して自分のツボに入っちゃったのは、「鈴木宗男とインリン」だ。鈴木宗男がインリンに似てるって気づいた時から、テレビで鈴木宗男を見るたびに、顔がフクロウで顔から下が地井武男のCMみたいに、顔が宗男で顔から下がインリンて言うコラージュみたいな絵を想像しちゃって、あたしは笑いが止まらなくなった。顔だけ宗男で、体はセクシーなインリンの水着姿で、M字開脚をしてて、マタのとこにリンゴの代わりに小さな北海道のマークが描いてあって、「新党大地」「ムネオ・オブ・ジョイトイ」って書いてあるポスターまで想像しちゃって、ケッコー楽しめた。

次にあたしのツボに入ったのは、「安倍晋三と相田翔子」だ。目や鼻や口などのパーツも、その位置も、あまりにも似てて、まるで親子みたいだ。それに、周りの人の話がまったく耳に入らずに、いつも自分のペースで自分の言いたいことだけ言って終わりにするってとこも、ナニゲに似てる。それにしても、極端に偏った思想の持ち主、安倍晋三が次期総理になるくらいなら、代わりに相田翔子を総理大臣にしたほうが、まだマシだろうし、隣りの徳光さんも泣いて喜ぶウルルン滞在記って感じだろう。

でもホントは、東京12区に出馬した共産党の野々山研て人が、とにかく、なぎら健壱にソックリで、一番笑えた。だけど、こんな人、誰も知らないと思うから、書いてもしょうがないと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、似てるって言えば、政治家じゃないけど、安田大サーカスの団長って、ラッキー池田に似てると思う。ナニゲに、ホンジャマカの恵俊彰テイストもビミョ〜に混じってるし、この3人て、同じジャンルの匂いがする。たとえば、スターウォーズのヨーダとゴジラの子供のミニラと安室奈美恵と谷村新司が、同じジャンルに分類されてるようなもんだ。

ところで、安田大サーカスって、いったいどこが面白いんだろう? なんか、ただのキワモノって思うのは、あたしだけ?‥‥なんて、また、だいたひかるになっちゃったけど、あたしが安田大サーカスを見てて思うのは、HIROのホッペが黒ずんでるのはナゼ?ってことと、クロちゃんが紙吹雪を撒くたびに、後片づけをするADの姿が目に浮かぶってことくらいで、笑うポイントはどこにもない。スタジオならまだしも、この前なんか、HIROの体を検査するために病院に行って、診察室で紙吹雪を撒いてて、3人の後ろにチョコっと見えたお医者さんが、ものすごく迷惑そうな顔をしてた。きっと、OKが出たあとに、スタッフがペコペコ謝りながら、ADたちが急いで掃除してんだろうな‥‥なんて想像しちゃって、何だか切ない気持ちになって来た。

それから、クロちゃんの最近のしゃべりもイライラする。もともとは、恐い顔なのに可愛らしい声だってギャップが売りだったのに、最近は何をカン違いし始めたのか、ペラペラと良くしゃべるようになって来て、変なキャラを作り出した。だいたいからして、クロちゃんて、ホントはもう少し低い声なのに、無理に高い声を出してるのが痛々しい。そこまでしなくても‥‥って思っちゃう。

クロちゃんに対してイライラするのと同じ気持ちになるのが、南海キャンディーズのしずちゃんだ。何ひとつ面白くないし、何で周りがあんなに気を使うのかが理解できない。「周り中が気を使ってるのに、それを何とも思わない鈍感な女」ってキャラを演じてるにしては、楽屋でもプライベートでもまったく同じだし。しずちゃんが、不気味な笑顔でニヤッて笑った時に、「可愛い〜!」って言う客席の反応も、あたしには理解できない。さらには、「しずちゃん」て言う愛称自体に無理があるし、隣りのカッパみたいな男が「しずちゃん」「しずちゃん」って呼ぶたびに、あたしは、何とも言えないイライラした気分になって来る。だって、あのキャラなんだから、どう考えたって、モリマンとか森三中とかのジャンルであって、「ビッグフット」とか「ヌリカベ」とか、そう言う芸名にするのが当たり前なのに、「しずちゃん」って一体‥‥。

‥‥そんなワケで、あたしが苦手なお笑いタレントは、安田大サーカスのクロちゃんと、南海キャンディーズのしずちゃんと、あとは、アンタッチャブルの山崎だ。ようするに、見ててイライラして来るタイプが苦手ってことだ。アンタッチャブルの山崎は、最初はとにかくウザかったんだけど、パチンコの「湯けむり紀行」で、フィーバーがスタートすると、ワンボックスカーで駅まで迎えに来てくれる旅館の番頭さんいて、それが山崎にソックリなので、ちょっとポイントが高くなって、今は次点になった。

とにかく、あたしの場合は、今のお笑いってどこが面白いのか理解できないし、似たようなのがウジャウジャ出て来てるから区別もつかない。あたしが面白いと思うのは、やっぱり、猫ひろしとかマキタスポーツとかのコアな人たちなので、女にモテたくてお笑いを目指して来たような種類の人たちには興味がない。だけど、あたしの場合は、何かのキッカケで、それまで興味の無かったものを急に好きになったりもするので、もしかしたら、来週あたりから、コロッと趣味が変わるかも知れない。

お笑いじゃなくて、モデルさんのケースなんだけど、「テンカラット」って事務所に、能瀬安奈、能瀬英令奈、能瀬香里奈って言う三姉妹のモデルがいて、能瀬安奈は「能世あんな」、能瀬英令奈は「えれな」、能瀬香里奈は「香里奈」って芸名で活動してる。それで、テンカラットには、「STYLE/PURE」って言うモデル専門の部署もあるんだけど、能瀬三姉妹は、こっちじゃなくて、テンカラットの直のタレントとして登録してるから、モデルもこなすタレントって位置づけになってる。三女の香里奈は、ドラマの「ナースマンがゆく」とか、映画の「海猿」とかにも出てたから、タレントってことになるんだろうけど、あたし的には、雑誌の「Ray」の専属モデルとしての印象のほうが強い。

それで、あたしは、この3人の中だと、何と言っても長女の安奈ちゃんが好きだった。今、話題の映画、「NANA」にも、「早乙女淳子」の役で出てるんだけど、スタイルはバツグンだし、脚はキレイだし、顔は可愛いし、性格はいいし、とにかく一番好きだった。だけど、ちょっと前の資生堂の「化粧惑星」のCMで香里奈ちゃんを見てからは、「おおっ!」って思っちゃって、今や、安奈ちゃんと同じくらいか、ヘタしたら安奈ちゃんよりも香里奈ちゃんを好きになった。

正直、それまでは、「Ray」とかを見ても、若い子向けのチャラモデルって見方しかしてなかったんだけど、長谷川潤ちゃんと太田在(あり)ちゃんとの「化粧惑星」のCMで、大人っぽいスタイルで、ふだんはつけないようなボルドー系のリップの大人メークを見て、あたしは、リトル感動した。それで、一気に好きになった。

ちょっとダッフンするけど、「テンカラット」って事務所は、一応はバーニング系列なんだけど、社長をはじめ、幹部のほとんどが制作畑出身なので、あんまりバーニング組に毒されてなくて、ワリとクリーンな活動をしてる数少ない事務所のひとつだ。ただひとつの難点は、すごく細い一通の路地に面したとこに自社ビルがある上に、ビルの前には、いつも田中麗奈の移動用のベンツとかが停まってて、なかなか路駐できないのだ。で、その路地はT字路に突き当たるので、そこを左に曲がったとこに停めるしかないんだけど、すぐに文句を言う靴屋さんとかパン屋さんとかが並んでて、いつも怒られる。さらに、その路地は、その先で右に直角に曲がってて、狭い商店街を抜けてくようになってるから、変な時間帯に当たっちゃうと、ハレホレ状態になっちゃう。

‥‥そんなワケで、軽いダッフンから戻るけど、あたしの場合は「女心と秋の空」ってワケじゃないけど、それまで興味の無かった人や嫌いだった人を何かのキッカケで急に好きになることがある。最近だと、先週の金曜日の深夜のテレビ朝日の「虎の門」で、あたしの大っ嫌いな品川庄司の品川が、「小泉総理は、クールビズとか言ってネクタイを外す前に、あのモジャモジャの暑苦しい頭を何とかしろ!」って叫んだのを見て、ちょっとだけ見直した。それから、日曜日の朝のフジテレビの「報道2001」に、佐藤ゆかりが生出演したんだけど、竹村健一から、「佐藤さんは過去に小泉さんの郵政法案は50点だと言ってたそうだけど、現在はその50点の法案を支持してる。これは、自分の立場が変わったから、それまで不合格だと言ってた法案を急に支持することに変わったってことなの?」って質問されたら、顔色ひとつ変えずに、「はい、そうです」って平然と答えてた。この呆れ返るヒラキ直りには、あたしは、一種のスガスガしさを感じた今日この頃なのだ(笑)

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2005.09.19

リバーサイドストーリー(後編)

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さてさて、昨日の続きってワケで、あたしは、自転車を引きながら多摩川の上流に向かって行ったんだけど、どこまで行っても同じような景色だったので、10分くらいでヘコタレちゃって、そのヘコタレちゃった場所でバードウォッチングをすることにした。こう言うのって、悪く言えば「優柔不断」てことになるけど、良く言えば「フレキシブルな発想」ってワケで、あたしの場合、職業上、良く思わないものに対して心にもない言葉でホメチギらなくちゃならないケースが多々あって、たとえば、ジミで暗くてパッとしない対象に対しては、「シックで奥ゆきを感じますね」なんて言ってみたり、恥も外聞もない下品な原色使いの対象に対しては、「次世代のウォーホールですね」なんて言ってみたりする。つまり、「言い訳上手」って言うか、「言い替え上手」って言うか、知らず知らずのうちに黒いものを白って言い切るワザが身についちゃったから、政治家にでもなれそうな気がする。だから、あたしは、たった10分でヘコタレちゃって、最初に言った公約を守らなかったワケだけど、公約破りでオナジミの自民党的に言わせてもらえば、これは、あくまでも「フレキシブルな発想」なのだ。

まあ、悪いほうの「優柔不断」てことにしても、ANNAちゃん直伝の「Happy Go Lucky」、ニポン語で言うところの「行きあたりばったり」のスピリッツだってことで、自分勝手に納得してみたりもする。ちなみに、「行きあたりばったり」で思い出したけど、「行きあたりばっ旅」のシェルパ斉藤さんは元気かな?‥‥なんてことも言ってみても、こっちが覚えてても、向こうが覚えてないか。さらにちなみに、シェルパ斉藤さんと言えば、ゴールデンレトリバーの「ニホ」と「サンポ」を連れて旅をする人だけど、ゴールデンレトリバーの「レトリバー」ってのは、「回収する」って意味の「レトリーブ」の「er」ってことで、「回収する者」って意味で、それが転じて、「ハンターが撃ち落した獲物を回収して来る猟犬」って意味になったのだ‥‥なんて言ってみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、ヘコタレちゃった場所に自転車を停めて、1段目の河原の様子を見に行った。そしたら、護岸のテトラポッドのとこで、魚釣りをしてるオジサンがいた。多摩川で魚釣りしてる人を見かけるのは、別に珍しくはないんだけど、たいていは、アユ釣り、コイ釣り、ヘラブナ釣りのうちのどれかで、たまにブラックバス釣りをしてる人がいるくらいだ。だけど、そのオジサンは、すごく短くて細い釣り竿を持って、テトラポッドとテトラポッドの隙間に釣り糸を垂らして、水中を覗き込むようにして釣りをしてた。

あたしは、何を釣ってるんだろうと思って、しばらく眺めてた。オジサンは、時々釣り竿をピッて上げて、そのたびに、何かちっちゃいお魚がキラキラと光ってるんだけど、ちっちゃすぎて何だか分からない。それで、あたしは、コンクリートブロックを降りて行って、思いきってオジサンに聞いてみた。そしたら、オジサンは、タナゴを釣りに来たんだけど、今日はタナゴが釣れなくて、クチボソばかりだって言いながら、ビニールバケツを見せてくれた。透明のビニールバケツの中には、3cmから5cmくらいのちっちゃいクチボソが、20匹くらい泳いでた。だけど、ちょっと前に来たばかりで、まだ30分くらいしか釣ってないって言う。たった30分で20匹も釣っちゃうなんて、もしかしたら、名人なのかも知れない。

それで、すごく面白そうなので、オジサンに、近くで見ててもいいか聞いてみたら、ナナナナナント! 「簡単に釣れるから、やってみるか?」って言われちゃった! あたしは、予想もしてなかった答えにビックルを飲んじゃって、思わず、「え?」って言ったんだけど、オジサンは釣り竿を差し出して、「あそこのテトラの隙間に落としてごらん」って言って、釣り針に新しいエサをつけてくれた。エサは、「アカムシ」って言うすごくちっちゃい虫で、その名の通り赤くて、5mmくらいの長さのイトミミズみたいなのだった。

あたしは、ミミズは触れないんだけど、イトミミズなら何とか触れる。イトミミズって言えば、玲奈ちゃんが子供のころに、ひとみ(玲奈ちゃんのママ)に食べさせられたことでオナジミだけど、オナジミなのはコアなMAXファンだけで、普通は誰も知らないと思うので、何もなかったことにして、先へと進む。で、とにかく、あたしの場合は、魚釣りには興味シンシンなんだけど、ミミズとか虫系が触れないので、お団子みたいなネリエを使った釣りか、ルアー釣りに限られちゃう。だから、なかなかチャンスに恵まれない。

でも、今回のアカムシは、すごくちっちゃいから触れるし、それより何よりすごいのは、指でアカムシを持たなくても、釣り針につけられるようなワンダホーなシステムになってたのだ。どんなのかって言うと、ダイコンの輪切りの上にアカムシが置いてあって、釣り針を持って、ダイコンの上のアカムシを引っ掛けるみたいに刺すって方式だ。ダイコンは白くてアカムシは赤いから、すごく見やすいし、さらに、アカムシと一緒にダイコンまで刺しちゃっても、ダイコンはやわらかいからアカムシだけが釣り針について来る。その上、ダイコンの水分で、アカムシが弱らないそうだ。なんて合理的&理想的なシステムなんだろう。あたしは、リトル感動しちゃったんだけど、よくよく聞いてみたら、別にそのオジサンが発明したワケじゃなくて、小物釣りをする人たちの間ではジョーシキなんだそうだ。

‥‥そんなワケで、オジサンに言われた場所にエサを入れたら、すぐに小さなウキがピクピクし始めて、それからスッと水中に消えた。あたしは、この前、釣り堀の「わんぱく太郎」で研究したばっかりだったので、反射的に釣り竿を持ち上げた。そしたら、5cmくらいのクチボソが釣れた。たった5cmのクチボソとは言え、釣り堀じゃなくて、自然のお魚を釣ったのは久しぶりなので‥‥って言うか、今までの人生で3回目くらいなので、あたしは、すごく嬉しかった。

そしたら、あんまり喜んでるあたしを見て、そのオジサンは、「好きなだけ釣ってていいよ。もう1本、釣り竿を持ってるから」って言って、予備の釣り竿を用意し始めた。それで、あたしは、お言葉に甘えて、しばらく魚釣りをさせてもらったんだけど、これが、次々と釣れちゃって、すごく楽しかった。結局、1時間くらいやらせてもらって、15匹くらい釣れたので、最後にあと1匹釣ったら終わりにしようかなって思ってたら、ウキが一気に消えた。それで、パッと釣り竿を持ち上げたら、今までとは比べものにならない引っぱられ方で、水中を見たら、何か大きなお魚がジタバタしてる。それで、エイ!って感じで引いたら、10cmくらいのフナだった。オジサンも、「おおっ!すごい!すごい!」って言ってくれた。

10cmなんて、フナにしたら小さいんだろうけど、バケツの中はちっちゃいクチボソばっかりだから、そこに入れたら、チョー大物って感じになった。そのオジサンは、5cm以上のクチボソが釣れると、バケツに入れないで川へ返してたから、バケツの中はヨリスグリの小物ばかりだったのだ。何でかって言うと、オジサンが言うには、「小物釣りの面白さって言うのは、どれだけ小さい魚を釣れるかってこと」だそうで、他の魚釣りは、ちょっとでも大きいお魚を釣るために色々と工夫をしたり腕を磨いたりするんだけど、オジサンのやってるタナゴ釣りの世界では、小さければ小さいほど記録になるそうだ。

それで、「手のひら100匹」って言って、片手の手のひらの上に100匹並べられるってのが、タナゴ釣りのひとつの理想の形だって教えてくれた。そのために、市販の釣り針の最小のものをさらにルーペで見ながらヤスリで磨いて細くしたり、ウキとかも自作したり、色々と手作りするそうだ。あたしは、そんな魚釣りの世界があったなんて、目からカラーコンタクトが落ちるほどのカルチャーショックを受けたんだけど、あいにく、カラーコンタクトはしてなかった(笑)

だけど、あたしは、思わず自分の手のひらを見ちゃったんだけど、いくらちっちゃなタナゴでも、手のひらに100匹も並べるなんて、どう考えても無理だと思った。だから、「針の穴を通すコントロール」みたいに、無理なことを大ゲサに言ってる喩え話なのかと思ったんだけど、オジサンは、「手のひら100匹」はホントの話だって言う。1cmくらいのタナゴを100匹釣れば、人差し指に10匹、中指に10匹って感じで並べて行って、5本の指に50匹、そして、手のひらの部分に50匹で、合計100匹並べることができるって言われた。

「それなら、手のひら50匹じゃん!」ってツッコミがノドまで出かかったんだけど、そのオジサンはとってもいい人だったので、あたしはその点には触れずに、お話を聞いていた。そしたら、オジサンは、自宅に大きな水槽がいくつもあって、タナゴやクチボソをたくさん飼ってるって言うので、あたしも黒メダカとクチボソを飼ってるってことを言ったら、飼育上のアドバイスを色々としてくれた。それで、色々と知りたかったことを教えてもらえて、すごく勉強になった。

‥‥そんなワケで、オジサンのアドバイスによると、あたしの60cmの水槽に「クチボソ5匹」ってのは、ちょっと少ないそうで、クチボソの場合は、ある程度の数をマトメて飼わないと、クチボソ特有の集団行動の特性が養われないって言われた。それで、釣ったクチボソの中から、10匹をビニール袋に入れてくれて、一緒に飼うようにって渡された。この前、お友達のクチボソ10匹の里親を拒否したって言うのに‥‥なんて思いつつも、自分で釣ったクチボソに愛着も感じてたので、飼ってみることにした。だから、今、あたしの水槽は、エサの時間になると、15匹ものクチボソが乱舞して、まるで水族館みたいな状況になっちゃった今日この頃なのだ。

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2005.09.18

リバーサイドストーリー(前編)

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今日は、朝早くからのお仕事で、お昼過ぎに帰って来た。それで、ずいぶん涼しくなって来たので、久しぶりに多摩川へ行ってみることにした。梅干のおにぎりを2個作って、ペットボトルにお茶を入れて、懸賞で当たった双眼鏡を持って、自転車で出かけた。家から多摩川までは、のんびり歩いて3分、急いで歩いて1分、自転車で30秒、うさぎ跳びで5分、ホフク前進で10分って感じなんだけど、ちょうど駅前なので、人が多くて落ち着かない。だから、多摩川の土手沿いのサイクリングコースを上流へ向かった。

気持ちいい川風を感じながら、10分ほど自転車で走って行くと、あたしがいつもバードウォッチングをするポイントがある。多摩川の本流は、それなりに流れが速いんだけど、手前のほうに細い支流があって、すごく流れがゆるやかになってる。そして、水深も浅いので、色んな鳥たちが水浴びにやって来る。あたしは、水浴びをしてる鳥を見るのが大好きなので、この場所に良く来る。特別な鳥じゃなくて、どこでも見かけるスズメでも、水浴びしてる姿は、ホントに可愛い。

多摩川って、1本の太い川じゃなくて、途中で2本とか3本とかに分かれて、また1本に戻ったりしてるし、数え切れないほどの支流もある。だけど、本来なら、本流から分かれた支流はどんどん伸びてくはずなんだけど、多摩川は東京と神奈川の境を流れてる川なので、都市部は行政によって両岸を護岸されちゃってて、支流は伸びてくことができない。だから、本流から分かれた支流が、本流に沿って流れて行き、また本流に戻る。そして、場所によっては、その支流の途中が小さな池になったりしてて、そう言う場所に、色んなお魚が集まって来て、鳥たちも集まって来て、小さな社会ができあがる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、人間の社会では、偏った教育によって完全に洗脳され、自分の意思で判断することを放棄してしまった有象無象が、狂った欲望に駆られた独裁者を祀り上げ、破滅への道をつき進んでいるけど、自然界には、「自然の摂理」って言う絶対的な力が働いているから、矛盾や不条理を生み出すバカもいなければ、それによって、マトモな者がイライラさせられることもない。善も悪も無く、すべては平安だ。だいたい、「善と悪」って言う観念自体が、すべてを自分たちの都合だけで考えてる人間が創り出した幻想であって、本来、この宇宙には、そんな観念は無い。ミミズを食べる魚がいたら、ミミズは善で魚は悪なのか。魚を食べる鳥がいたら、魚は善で鳥は悪なのか。鳥を食べるキツネがいたら、鳥は善でキツネは悪なのか。そんなワケはない。逆に、人間が創り出したこの「善と悪」って言う幻想にあてはめて考えたら、人間こそが、地球上で唯一の「悪」ってことになる。

なんて難しい話はやめといて、この辺りの河原は、洪水対策のために、3段階になってる。まず、川の周りに普通の河原があって、その脇がテトラポッドやブロックなどで護岸されてて、そこからコンクリートブロックの斜面が、2段目の河原へと上って行く。2段目の河原は、場所によっては、子供たちが遊べるように整地してあったり、ベンチが設置してあったり、自然散策路が作られてたりして、すごく良く管理されてる。そして、そのスペースの脇に最後の土手が作られてて、その上がサイクリングロードになってる。正確には、「河原」ってのは川の両岸の砂利とか石とかの部分だけで、2段目や3段目の部分は「河原」とは呼ばないと思うんだけど、だからって、何て呼ぶのか分かんないので、ここでは一応、オール「河原」ってことでご容赦してちゃぶだい‥‥で、多摩川は、この3段階の河原のオカゲで、洪水があっても大丈夫だ。多少の洪水があっても、2段目のとこまでで何とかなるし、ものすごい洪水になっても、3段目の土手で堰き止められる‥‥ハズだ。

今から30年以上前の1974年の9月1日に、その年の台風16号の影響で多摩川が決壊して、狛江市の19戸の民家が濁流に流された災害があった。これは、「浅間山荘事件」と同じように、テレビで生中継されて、民家が流れて行くところなどが映し出されて、多くの人たちがテレビにクギヅケになったそうだ。そして、後に「岸辺のアルバム」って言うドラマのネタにも使われたので、覚えてる人や知ってる人も多いだろう。あたしは、すでに生まれてたけど、まだベイベーだったので、リアルタイムの記憶は無い。だけど、母さんが良く話してくれたので、何となくテレビで見たような記憶が残ってる。これは、今になって考えると、たぶん、母さんから繰り返し繰り返し聞かされたせいで、自分もテレビを見てたような錯覚を脳に刷り込まれたナントカ効果で、「郵政民営化」を繰り返して国民を洗脳したコイズミと同じ‥‥って、もう、これはやめとこう(笑)

で、この洪水があった時は、今と違って、ちゃんとニポンのことを考えてくれてた田中角栄が総理大臣だったから、すぐに多摩川の整備に特別予算を割り当ててくれて、すぐに工事に着手してくれた。そのオカゲで、同じワダチを踏むことは無くなった。だけど、その後、ジャニーズの新人タレントに性的なイタズラをするのが趣味の変態総理、中曽根が出て来てからは、全国の河川で、必要の無い工事が次々と計画され、天下りした元官僚のいる土建会社が談合しながら、取り返しのつかない自然破壊を続けて来た‥‥って、もう、これもやめとこう(笑)

‥‥そんなワケで、薄汚い人間社会から離れて、美しい自然界を見回すと、多摩川の河原にはススキが広がってて、やわらかい風に波打っていた。自転車を停めて、のんびりと歩いて行くと、ところどころに黄色い可愛らしいお花が咲いていて、近づいて見てみたら、キクイモの花だった。猫が怒った時のシッポに似てるチカラシバの穂は、秋の日差しを浴びて、淡いムラサキ色に見えた。あちこちにトンボが飛んでて、合体しながら飛んでるエッチトンボもいた。あたしは、エッチトンボを見るたびに、「ああ、自然界は平和だなぁ〜」って思う。だって、空を飛びながらセックスする生き物なんて、他にいないでしょ?

そして、平和を感じたあたしは、河原の2段目の場所の端っこに行って、草葉のカゲ‥‥じゃなくて、草のカゲから、1段目の河原や支流にやって来る鳥たちを見下ろす感じで観察した。鳥って、すごく警戒心が強いんだけど、多摩川にやって来る鳥たちは、あんがいノンキで、こっちがよほど大きな声を出したり、河原をバイクで爆走したり、酔っぱらってコンクリートブロックを転がり落ちたりしない限り、飛んで逃げたりしない。だから、わざわざ草のカゲに身を隠す必要はないんだけど、ずっと立ってると疲れるのでしゃがむ、しゃがむと草のカゲに隠れちゃう‥‥ってワケだ。あとは、何かのモノカゲに隠れて双眼鏡を覗いてると、何だか悪いことをしてるみたいで、ワクワクドキドキして来るってのもあるけど(笑)

それで、しばらく、アオサギやカルガモなんかのいつもの常連さんたちを見てたら、あたしの大好きなアジサシが飛んで来た。そして、すぐに着地しないで、支流の上を行ったり来たりしてる。それで、だんだん低空飛行になって来て、最後には、水面に小石を投げてピョンピョン跳ばす水切りみたいに、水面をチチチチチチッて感じで滑走した。5mくらい滑走すると、またそのまま飛び立ち、上空をクルッと回って戻って来て、同じことを繰り返す。あたしは、きっとお魚を獲ってるんだと思って、双眼鏡でアジサシを追い続けた。飛ぶのが早いから、双眼鏡で追い続けるのは大変だったけど、お魚を狙ってるポイントが決まってたので、見失ったら、すぐに水面に双眼鏡を向ければ、また視野に戻って来た。そして、また水面を滑走して、飛び上がる時に、キラッて光る小魚を足にぶらさげてるのを確認できた。アジサシは、そのまま本流のほうへ飛んで行って、すごく離れた場所で食べてたみたいだった。

‥‥そんなワケで、アジサシもゴハンを食べてるんだから、あたしも食べようって思って、ベンチに座って、ちょっと遅いランチにした。外で食べると、梅干のおにぎりでも、タラコのおにぎりと同じくらい美味しく感じるから不思議だ。で、食べ終わってから、まだ3時前だったので、もっとバードウォッチングをしようと思って、さっきとは違う場所に行くことにした。それで、あたしは、自転車を引きながら少し上流に向かって行ったんだけど、まったく予想もしてなかったことが起こっちゃって、バードウォッチングどころじゃないスゴイ経験をすることになった。だから、ホントは、ここから先がメインの日記なんだけど、ここまでがあまりにも長過ぎちゃったので、明日に続く!‥‥なんて思う今日この頃なのだ。

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2005.09.17

遊びをせんとや生まれけむ

gosirakawahouou
某ファッション誌とのコラボレーションで行なわれる銀座の某デパートのクリスマスイベントの打ち合わせと、それに伴ったグラビアと広告の打ち合わせと、別件の某フリーペーパーの集中企画の打ち合わせと、某大手広告代理店の某企画担当者とのプチ打ち合わせが、同じ日にあった。「某」ばっかりで「ボボボーボ・ボーボボ」みたいだけど、ボーッとしてる時間なんかないくらい忙しくて、場所がぜんぶ銀座エリアに集中してたから何とかなったけど、銀座と新橋を早足で歩いて往復したので、歩きすぎて脚が棒になった(笑)

それに、最後の広告代理店の人とのプチ打ち合わせって言うのは、ホントは打ち合わせじゃなくて、あんまり胸を張って言えることじゃないんだけど、実は、あたしは、不倫をしてるのだ‥‥って言っても、佐藤ゆかりの十八番の「不倫」じゃなくて、あたしの場合は、もっと広い意味での「倫理に反すること」ってワケで、ようするに、「広告代理店の該当部署の余った予算を使い切るために、仕事と称したプライベートの飲み食いで経費を使って領収書を集める作業」のお手伝いだ。政治家ほどツラの皮がブ厚ければ、こんなことは日常チャンプルーだろうけど、あたしの場合は、お化粧は厚くても皮膚は薄いから、業界じゃ当たり前のこんなことでも、リトル後ろ髪を引かれちゃう‥‥なんてのは大嘘で、お声が掛かれば「ラッキー!」って感じだ。

だって、テレビ局にしても出版社にしても広告代理店にしても、多くの人たちは、ホントにお仕事の打ち合わせで食事をした場合でも、領収書を白紙でもらって、2倍とか3倍とかの金額を書き込んで経理に請求したり、もっとヒドイ場合には、食事なんかしてないのに、「きっこ家の食卓」の裏ワザで手に入れた白紙の領収書にデタラメな金額を記入して、そのお金を丸々もらったりしてるからだ。そんなのに比べたら、あたしの「不倫」は、ちゃんと食べたぶんの金額の領収書をもらってるし、食事しながらお仕事の話もしてるし、カスピ海くらいの広い心で見れば、ちゃんとした「打ち合わせ」なのだ!‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あのNHKでさえ、数々の不正が明らかになった去年の11月に、上層部からの命令で各部署の「大掃除」をしたら、色んな人のデスクから白紙の領収書のタバが出て来たんだから、経理がユルユルの民放なんか、やりたい放題の自民党って感じだ。コイズミも、事務所の電話代や切手代などの名目で、毎月100万円前後の経費を二重請求し続けて来て、この20年間で2億円以上もの業務上横領をしてることは国会でも指摘されてるから誰でも知ってると思うけど、それでも、こんな大悪人を支持する国民が50%以上もいるってことは、民主主義の法則に従えば、「ニポンでは二重請求や水増し請求は悪いことじゃない」ってことになる。少なくとも、コイズミ大将軍様の足元にひれふしている多くの自民党支持者たちは、そう判断してるってワケだ。だから、自民党の専属放送局であるNHKも、尊敬するコイズミのマネをして不正三昧なんだろう。

すごく小さなことだけど、たとえば、タクシーの運転手さんが、首都高の割引高速券を金券ショップでマトメ買いしておいて、お客さんが「高速を使ってくれ」って言った時には、その高速券を使って高速に乗るけど、お客さんには正規の高速料金を請求してる。そして、その差額をポケットに入れてる。わずか200円弱のことだけど、これだって会社の経理を通さずにやってることだから、不正と言えば不正だし、あたし的に言えば「不倫」てことになる。だけど、多くの国民に支持されてるコイズミ大先生の素晴らしい政治手腕によって、たった4年で、失業者は50万人も増え、企業倒産は15万件も増え、生活苦による自殺者は10万人を突破して、国の借金は300兆円も増え、ニポンは世界一の借金国になっちゃったんだから、こう言うセコイことでもしなきゃ生活して行けない人たちがいるのは仕方がない。

それに、タクシーの運転手さんが、割引高速券を使って浮かした僅かなお金を生活費の足しにしてるのも、コイズミが、多くの癒着企業から受け取ってるヤミ献金や業務上横領で得た億単位の裏金を政治的な根回しに使ってるのも、金額は雲泥の差だけど、「不正に得たお金を自分のために使う」ってのは同じことだ‥‥なんて書き出すとキリがなくなるし、もうコイズミの話題は飽きて来ちゃったので、グルッと1周してモトに戻すけど、今日のあたしは銀座を歩き回ってた。正確には、「回ってた」ワケじゃなくて、直線的に移動してたんだけど、距離にして5km以上は歩いたと思う。自宅から駅までとか、ビルの中の移動とか、そう言う細かいのもぜんぶ足したら、もしかしたら、7〜8kmくらい歩いたかも知れない。

‥‥そんなワケで、ようやく秋らしい陽気になって来て、オシャレにも気合いが入りまくるアニマル浜口なので、今日はあんまり履く機会のない赤のエナメルのパンプスを履いてた。それが、ヒールは10cmくらいのピンヒールで他のパンプスと同じなんだけど、久しぶりに履いたら何か変な感じで、足がむくんでたのか、靴が硬くなってたのか、どうもシックリ来ない。だけど、シックリ来ないって分かったのは銀座に着いてからだし、別に痛いワケじゃないので、別に問題は無かった。

ただ、どんなにピッタリの靴でも、ほんのちょっとの「遊び」があって、それが歩く時の‥‥何て言うか‥‥何て言うか‥‥何て言うか‥‥うまく説明できないけど、とにかく、あまりにも足と靴がピッタリで、ぜんぜん「遊び」がなくて、その上、早足で歩いてたから、すごく疲れた。だけど、1日履いてたら、パンプスのほうが馴染んで来て、ちょっと「遊び」が出来たので、明日はもう大丈夫だと思う。でも、明日は別の靴を履くと思うけど。

で、この「遊び」ってのは、車の場合だと、「ハンドルの遊び」とか「アクセルの遊び」とか「ブレーキの遊び」とかがあるし、世の中のもので人間に関わるものなら、そのほとんどに「遊び」の要素が含まれてる。たとえば、食べ物の場合なら、ただ単に、人間が生きて行く上でのエネルギー源としてだけの観点から見れば、味も形もどうでもいいことになる。野生の動物みたいに、肉や魚や野菜をそのまま食べてれば生きて行ける。だから、料理して味付けするのは、味覚に対する「遊び」だし、きれいなお皿に美味しそうに盛りつけるのは、視覚に対する「遊び」ってことになる。お洋服だって、ただ単に、防寒て言うだけの観点から見れば、色やデザインなんかどうだっていいワケで、寒くなければ何だってOKってことになる。だから、数え切れないほどのファッションは、すべて「遊び」ってことになる。本を読むのも、テレビを見るのも、音楽を聴くのも、すべて「遊び」ってことになる。

だから、「遊び」って言葉からして何か軽い感じがするし、意味合いからすれば「無くても生きて行けるもの」ってことになるけど、栄養は満点でも美味しくない食べ物を食べて、寒くはないけど北朝鮮の人民服みたいなのを着て、本も読めず、テレビも見れず、音楽も聴けず、それで一生過ごせって言われたら、すごくつまらない人生になっちゃう。つまり、現代では、生きて行くためには必要じゃないのに、生きて行くために必要なものよりも重要視されてるのが、この「遊び」の感覚なのだ。だから、人間が生きて行くために絶対に必要な空気や水を人間自身が「遊び」のために汚染し続けてるのかも知れない。

‥‥そんなワケで、「遊び」って言えば、こんな歌がある。


 遊びをせんとや生まれけむ

 戯れせんとや生まれけむ

 遊ぶ子どもの声きけば

 わが身さへこそ揺るがるれ


遊ぶために生まれて来たのか、戯れるために生まれて来たのか、むじゃきに遊ぶ子供たちの声を聞いていると、大人である自分の体までが自然に動き出すような気持ちがして来る‥‥って意味の歌だ。これは、「今様歌(いまよううた)」って言う平安時代末期に誕生した歌謡曲で、「7音+5音」の短句が4つで構成されてる。細かいことを言えば、「遊びをせんとや生まれけむ」と「戯れせんとや生まれけむ」の部分は「8音+5音」だけど、これは、俳句で言うところの「字余り」みたいなもんで、リズムさえ崩れてなければ、1音くらいはオーバーしてもOKだったのだ。他にも、「5・7・5・7・7」の短歌と同じ形式の歌もあったんだけど、この「7・5・7・5・7・5・7・5」のほうが、今様歌としては一般的で代表的なものだった。

テレビやCDはもちろん、電気自体が無かった時代だから、当時は、音楽を聴くにしろ演劇を観るにしろ、クラシックからコンテンポラリーに至るまで、すべてのエンターテインメントはライブだった。そして、それらの中で、庶民から貴族まで幅広くウケていたのは、この今様歌なのだ。ようするに、現代みたいに、世代やライフスタイルや趣味によって、聴く音楽のジャンルが細分化されてたんじゃなくて、何かひとつのものが流行すれば、みんながその流行を受け入れて、楽しんだってワケだ。だから、音楽を提供するミュージシャン側も、アイドル歌手はアイドル歌謡曲を歌う、演歌歌手は演歌を歌う、オペラ歌手はオペラを歌うって言う現代みたいな形じゃなくて、アイドル歌手も演歌歌手もオペラ歌手も、みんな今様歌を歌っていたのだ。

たとえば、琵琶(びわ)などの演奏に合わせて今様歌を歌う歌手もいたし、「傀儡回し(くぐつまわし)」って言う人形劇でも今様歌が歌われてたし、女性が男装して歌ったり踊ったりする「白拍子(しらびょうし)」って言う当時のタカラヅカみたいなミュージカルでも今様歌が歌われてた。ちなみに、すごく有名なところでは、源義経の奥さんの静御前も、元は白拍子で男装をして今様歌を歌ってた当時のアイドル歌手だったのだ。さらに、ちなみに、「ドラえもん」のしずかちゃんの名字が「源」って言うのは、この静御前から来てるんじゃないかって思う。

‥‥そんなワケで、今で言えば、さだまさしと天海祐希とパペットマペットが、同じジャンルの歌謡曲を歌ってたって感じだったから、聴くほうも、年令や身分や職業に関係無く、幅広いの層の人たちにファンがいた。そんな中で、特にこの今様歌にイレコンデたのが、後白河法皇(1127〜1192)で、「いいフナ(1127)釣ろう釣りキチ三平」から「いい国(1192)作ろうキャバクラ幕府」までを生きたスーパー政治家だ。ちなみに、ちょっとダッフンしちゃうけど、「いい国作ろうキャバクラ幕府」って言うのは、ひと昔前までの間違った知識で、今じゃあ「いい箱(1185)作ろうキャバクラ幕府」ってのが常識になってる。

もともとは、後白河法皇が死んで、源頼朝が朝廷から征夷大将軍に命じられたのが1192年だから、この年を「キャバクラ幕府が誕生した年」ってことにしてたけど、キャバクラ幕府の誕生は、頼朝が鎌倉を拠点に南関東を支配した1180年説、頼朝が朝廷から東国支配を認められた1183年説、幕府の機能が整備された1184年説、頼朝が守護、地頭の任免権を手に入れた1185年説、頼朝が右近衛大将になった1190年説、そして、頼朝が征夷大将軍になった1192年説があって、歴史の授業では、この5番目の説を教えてた。だけど、何をもって「政権誕生」とするかって考えた場合に、それまでは東国だけの支配権しか与えられてなかった頼朝が、ニポン全国の支配権を手に入れた1185年こそが、ホントの意味での「キャバクラ幕府誕生」だって見方のほうが、今では一般的になったのだ。

‥‥なんてプチ歴史ネタも折り込みつつ話は戻るけど、後白河法皇がどれくらい今様歌にイレコンデたのかって言うと、「そのかみ十余歳の時より今に至るまで、今様を好みて怠ることなし。遅々たる春の日は、枝に開け庭に散る花を見、鶯の鳴き郭公の語らふ声にもその心を得、粛々たる秋夜、月をもてあそび、虫の声々にあはれを添へ、夏は暑く冬は寒きをかへりみず、四季につけて折りに嫌はず、昼はひねもすうたひ暮らし、夜は夜もすがらうたひ明かさぬ夜はなかりき。」ってなワケで、10才くらいの時から今までずっと、春夏秋冬、昼も夜も、今様歌に夢中だったって言ってる。

後白河法皇にとって今様歌は、ただの趣味を通り越しちゃって、人生そのものみたいになっちゃう。今様歌の女性歌手に弟子入りして、自分も歌を習い、そのうち自分でも歌を作るようになり、さらには、「梁塵秘抄(りょうじんひしょう)」って言う、優れた今様歌を集めたシリーズ本まで作り、ついには、今様歌の第一人者にまでなっちゃった。今日の日記は「ちなみに」が多いんだけど、またまたちなみに、この「梁塵秘抄」の「梁塵」ってのは、「梁(はり)に積もった塵(ちり)」って意味で、中国の故事からの引用だ。どんな故事かって言うと、その昔、中国に素晴らしい美声の持ち主が2人いて、そのうちの1人が、旅の途中で食べ物がなくなり、得意の歌を歌って空腹をしのいだところ、その美声が建物の梁を震わせて、積もってた塵が舞い上がり、3日間もおさまらなかったって言う寓話だ。この故事から、後白河法皇は、美しい歌声を象徴するものとして「梁塵」て言葉を引用して、自分のまとめたシリーズ本のタイトルにしたってワケだ。そして、最初に挙げた「遊びをせんとや〜」って今様歌は、この本に収められてる歌の中で、イチニを争う有名な歌なのだ。だって、あたしが知ってるくらいだから(笑)

‥‥そんなワケで、これだけ聞くと、くだらない歌謡曲にウツツを抜かしてたアホみたいに見える後白河法皇だけど、実際には、78代の二条天皇から82代の後鳥羽天皇までの5代にも渡って、常に武家勢力に抵抗し続けたスゴイ政治家だった。色んな奇策を繰り出して、平家、木曽義仲、義経、奥州藤原氏と、次々と滅ぼして行った。そんな後白河法皇の政治手腕に驚いた頼朝は、「日本国第一の大天狗」って言葉でリスペクトしたくらいだ。つまり、後白河法皇ってのは、趣味の今様歌においても後世に残る大きな仕事をしてるけど、本業の政治においても素晴らしく優れてたスーパーマンだったってワケだ。そう考えると、拉致被害者の家族たちの涙の訴えを無視して、趣味のオペラ鑑賞にウツツを抜かし、挙句の果てには、ステージに上がって「オ〜ソ〜レミ〜ヨ〜」と歌い出し、会場中の失笑を買ったどこかの恥知らずが、虫ケラ以下に思えて来る。だけど、彼の場合は、この国も、国民も、すべてが自分の「遊び」のための道具なんだから、ま、しょうがないか‥‥なんて思う今日この頃なのだ。

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2005.09.15

プロユースのクオリティ

photo_merit3 「ビッグバン」って言えば宇宙の始まりのことだけど、1986年のロンドン株式取引所の大改革のことも指すし、「ビッグバード」って言えば羽田空港のことだけど、セサミストリートに出て来るデカイ鳥のことも指すし、「ビッグフット」って言えば雪男の一種みたいなヤツのことだけど、俗語だと経済ジャーナリストのことも指すし、「ビッグコミック」って言えばオリジナルのことだけど、スピリッツやスペリオールのことも指すし、「ビッグボウル」って言えば埼玉県越谷市にあるボウリング場のことだけど、三重県四日市にある三交ビッグボウルのことも指すし、「ビッグカップル」って言えばブラッド・ピットとジェニファー・アニストンのことだけど、福山雅治とあたしのことも指すし、結局、複数の意味を持たないのって言ったら、「ビッグエッグ」って言えば東京ドーム、「ビッグエコー」って言えばカラオケ、「ビッグマグナム黒岩先生」って言えば草野仁に似てるってことくらいなのかな?‥‥なんて思うのは、あたしが「ビッグハット」って言ったことに対して、あたしのお友達から返って来た返事が、トンチンカンだったからだ。あたしは、赤坂にあるTBSのことを「ビッグハット」って言ったのに、お友達は、長野県で冬季オリンピックをやった時の会場のことだと思ったのだ。

 

TBSのビルのテッペンは、大きな円盤みたいになってて、それが帽子みたいだから「ビッグハット」って呼ばれてる。それで、夜になるとライトアップするんだけど、その色が天気予報になってて、次の日が「晴れ」なら「オレンジ」、「曇り」なら「白」、「雨」なら「ブルー」に光る。だから、「ビッグハット」が見える、ちょっと離れた場所でディナーを食べてたりお酒を飲んでる時に、「あ、明日は雨みたいだね」なんて言って、「なんで?」って聞かれたら、「ほら、見てごらん。ビッグハットがブルーにライトアップされてるだろ」なんて言うと、上京したての女の子は食いつきがいい‥‥ってのをTBSの関係者が言ってて、その話をあたしがお友達にしたんだけど、お友達は長野出身で、「え?ビッグハットは光らないよ?」ってことになっちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、複数のものが同じ名称でも、「ビッグバン」や「ビッグバード」みたいに、大きく違う意味ならカン違いされることは少ないと思う。科学の話の中に「ビッグバン」が出て来れば宇宙のことだと思うし、経済の話の中に出て来れば1986年の大改革のことだと思うだろう。「ビッグバードに8時ね」って言えば、誰でも羽田空港に向かうはずで、キディランドのセサミストリートの人形の前で待ってるヤツはいないだろう。

 

だけど、「ビッグハット」の場合は、両方とも建物だし、双方の地元の人間にしてみたらそれぞれが有名だから、カン違いが起こりやすい。でも、ここで声を大にして言わせてもらうと、赤坂のTBSの「ビッグハット」が出来たのは1994年の10月で、長野県の「ビッグハット」は1998年の冬だから、TBSのほうが「元祖ビッグハット」なのだ。なのだったら、なのなのだ(笑)

 

さて、なんでこんな話を書いて来たのかって言うと、今日、お台場の「東京ビッグサイト」でお仕事をして来たんだけど、帰りにリトル渋滞にハマッちゃって、運転しながら、「そう言えば、ビッグって名前のつくものって多いよな〜」って考えてたら、色んなことを思いついちゃったので、ナニゲに今日の日記の前置きにしてみたってスンポーだ。だから、「まだ前置きかよ!?」って三村にツッコまれないうちに本題に入るけど、今日のお仕事は、「ダイエット&ビューティフェア2005」って言うイベントで、今日が最終日だったんだけど、ようするに業者向けのイベントで、一般の人たちにはナジミのないものだ。簡単に言えば、エステサロンを経営してる会社や個人に対して、プロユースの施術機器とかをプレゼンしたりするイベントだ。もちろん、そう言ったハードゲイだけじゃなくて、美白とかサプリメントとかアンチエイジングとか、そのたモロモロのソフトゲイもあるんだフォ〜〜〜!(笑)

 

‥‥なんてことも言ってみつつ、あたしは、某メーカーの某プレゼンでのモデルのヘアメークを頼まれてたので、ホントならサクッと1時間だけのお仕事だったんだけど、終わってから色んなブースを見て回ってたら、あっちにも知り合い、こっちにも知り合いって感じの展開になっちゃって、持ってた名刺が足りなくなるほどだった。それで、会場は、ダイエット、リラクゼーション、ビューティー、スパって言う4つのゾーンに分かれてて、約200社くらいが入ってたんだけど、一番広かったのがビューティーゾーンで、ビューティーペアがボックスダンスを踊れるほどのスペースを割いていた‥‥なワケないけど、市販のサプリメントやアンチエイジング商品の多くがインチキで、カンジンの成分がぜんぜん入ってなかったりするのに対して、プロユースの商品のクオリティーは素晴らしくて、どれも興味をひくものばかりだった。

 

たとえば、最近ブームになってる「コエンザイムQ10」は、テレビや新聞でも報道されてるように、そこらのお店で売ってるものや通販で売られているものなど、その多くがインチキ商品だ。特に良く売れてる商品を10種類、大学の研究所で分析してみたところ、コエンザイムQ10がまったく含まれててなかったものが2種類、含有量が表示の半分ほどだったものが5種類で、表示通りだった商品は、10種類中、たった3種類だけだった。

 

これは、「コエンザイムQ10」だけに限った話じゃなくて、そこらで売られてるサプリメントの多くが、同じような状態なのだ。本当にビタミンB1が表示通りに含まれているのか、本当にミネラルが表示通りに含まれてるのかなんて、誰にも分からない。それなのに、真実を知らない人たちは、表示を信じて買い続け、飲み続けてる。これは、ペテン師コイズミの郵政民営化の法案の「中身」も知らずに、「郵政民営化に賛成」と言うだけで自民党に投票した部類の人たちとまったく同じことだ。自分の飲み続けてるモノの「中身」を知らないのに、容器に書いてある「言葉」だけを信じて、騙される人たち。ようするに、霊感商法や洗脳宗教に騙されやすいタイプの人たちだ。

 

だけど、プロユースの商品てのは、コンビニやドラッグストアや通販とかで安物のサプリメントを買うような人種じゃなくて、高級なサロンにやって来て何万円も落として行くような人種を対象にしてるワケだから、本物かどうか、ちゃんと効果があるかどうかってのが、何よりも重要になる。だから、そのほとんどが、表示以上の含有量なのは当然として、同じビタミンでも、吸収しやすい良質のものを使っている。ちゃんとした商品をちゃんとした値段で提供してるからこそ、堂々とお店をやってられるワケだし、いつでもクレームを受け付けてるってワケだ。

 

‥‥そんなワケで、たとえば、洗濯バサミみたいなので、毎日、20分から2時間ほど鼻をはさんでると、そのうち鼻が高くなるって言う道具を通販で売ってる。それも、週刊誌の裏表紙とかのインチキ通販じゃなくて、天下の「ニッセン」でだ。もちろん、インチキにならないように、説明の中では、いっさい「鼻が高くなります」とは断言してない。だけど、繰り返して使うことによって、鼻筋が通るような感じのことを匂わせるような表現をしてる。つまり、この商品を買う人は、鼻を高くしたいと思ったり、鼻筋を通したいと思って買うワケで、そう思ってない人には不要の商品だ。

 

だけど、洗濯バサミで鼻をはさんでて、果たして鼻が高くなるだろうか? 子供の時から小さな木靴を履かせて、足が大きくならないようにした中国人とか、子供の時から首に輪っかをはめて行って、首を長くするナントカ族とかもいるから、もしかしたら、子供の時からずっと、洗濯バサミで鼻をはさんでたら、少しは高くなるかも知れない。だけど、成長した大人には、効果は無いように思う。でも、たとえ効果が無くても、「効果は個人によって違います」ってヒトコト書いておけば、詐欺にはならない。

 

これが、所詮、「通販で安物のサプリメントを買うような人種」って言う需要に対する、供給側の姿勢なのだ。大嘘で国民を騙し、選挙で勝ったと思ったら、さっそく、イラクへの自衛隊派遣の長期延長をブッシュと約束し、サラリーマンの定率減税の廃止を決めたコイズミ。これで、一般的なサラリーマンは、年間にして8万円以上の増税が決定したワケだ。ようするに、内容も確かめずに謳い文句だけを鵜呑みにして商品を買い、粗悪品を掴まされるタイプの人たちが、この結果を招いたってワケで、自業自得なんだから誰にも文句は言えないだろう。

 

だけど、「ちゃんとしたサロンにやって来るちゃんとしたお客さま」って言う需要に対しては、供給側もちゃんとした商品や技術を提供しなくちゃならない。まったく効果の無い「コイズミ商品」なんかを提供しちゃったら、サロンの名誉にも関わるし、それどころか、信用を失い、最後には潰れることになるだろう。だから、ホントに効果のある美容機器や商品を使って、確実に本人が効果を実感できるようなサービスを提供するワケで、そのために、今回の「ダイエット&ビューティフェア2005」みたいなイベントが行なわれてるのだ。

 

‥‥そんなワケで、あたしの立場上の問題として、あくまでも「たとえば」の話として書くけど、たとえば、浜崎あゆみが、今年の7月に、都内某所の芸能人御用達の美容整形外科に行って、鼻を高くするために鼻筋にヒアルロン酸の注射をして、他にも色んな場所に注射をして、何十万円も払っても、それで何の効果も無かったら、「ざけんなよ!金返せよ!」とは言わないと思うけど、その病院の評判は一気に落ちちゃって、誰も行かなくなるだろう。だから、潰れはしないだろうけど、多くのお客さまを失うことになる。だけど、ケチったりしないで、ちゃんとした上質のヒアルロン酸をタップリと注射すれば、その効果は目に見えて分かるワケで、本人だけでなく、テレビを見てるファンからも、「あれ?アユの鼻、高くなったんじゃない?」ってことで、本人も納得するし、その話を聞いた周りの芸能人たちも行くようになるし、まるで麻薬のイモヅル式の逮捕のごとく、お客さまが増えて行くと思う今日この頃なのだ(笑)

 

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2005.09.14

オールージュの壁

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世界一のモータースポーツのハズであるF1の放送時間が、普通でも夜の11時って言うシイタゲられた時間帯なのに、今回のベルギーGPに至っては、なんと、深夜の2時45分から4時15分までの1時間半て言う、時間帯も、時間の長さも、あまりにもトレビア〜ンな事態になっちゃったのは、もちろん、コイズミのワガママ選挙のオカゲだ。あたしは、気合いで起きてて観たんだけど、観終わってちょっとしたら、カーテン越しに白々と夜が明けて来て、スズメがチュンチュン鳴き出して、朝になっちまった。この日記には書かなかったけど、この前、某テレビ局の美術スタッフの人たちと夜の11時くらいからマージャンをして、徹夜しちゃった時も、スズメがチュンチュン鳴き出して、朝になっちまった。その時、あたしが、「だからマージャンて、麻(朝)の雀って書くのね!」ってギャグを言ったら、ちょっとだけウケた(笑)

そうそう、なんでその時のことを日記に書かなかったのかって言うと、お金を賭けてなくても、深夜に雀荘でマージャンをやってると、ナゼか賭博で逮捕されちゃうからだ。その上、マージャンをするのにお金を賭けない人なんているワケないから、もちろんあたしはお金をシッカリと賭けてるし、シッカリと犯罪だしってワケで、だから書かなかった‥‥って言うか、今、書いてるから同じなので、ついでに書いとくと、東風(トンプー)戦を12回やって、4回トップで、2回ぶっ飛んで、残りが浮きの2位か3位で、トータルでケッコー浮いた‥‥なんてダッフンしてるとなかなか先に進まないので、そっと話を戻すけど、真夜中どころか、明け方に放送されたベルギーGPの扱いを見れば、すでにF1が、競馬のG1や格闘技のK1以下なのは当然として、漫才のM1よりも格下だってことが良く分かる。だけど、あたしは、支持政党にしても、好きなスポーツにしても、どうせ少数派なんだし、絶滅寸前のレッドブル・レーシングチーム‥‥じゃなくて、レッドアニマル状態なんだから、仕方ないか‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、いつまでもクヨクヨしてないで、今日も元気に行ってみようと思うんだけど、F1の世界にも、絶滅寸前のレッドアニマルがいる。それが、ミナルディチームだ。だけど、F1の世界には、自分の利権のために生き物を殺し続ける環境破壊大臣の小池百合子がいないので、この破綻寸前だったミナルディチームには、レッドブルが救いの手を差しのべ、何とか絶滅を逃れることができた。救ったって言うとリトル語弊があるけど、ようするに、売りに出てたミナルディチームをレッドブルが買い取ったってワケだけど、誰も買い手がつかなければミナルディって言うレッドアニマルは絶滅しちゃってたんだから、一応は救ったってことになるだろう。

今回、公式発表された契約は、「11月1日付けでミナルディーの全株式をレッドブルが取得してチーム運営の全責任を負う」って内容だ。つまり、レッドブルは、レッドブルチームとミナルディチーム、2つのチームを同時に持つことになるってワケで、あまりにもカッコイイ! その上、セコイ親父が2チームを運営するとしたら、きっと、Aチームを勝たせるために、Bチームに遅く走るように指示したりしそうだけど、レッドブルのデートリッヒ・マテシッツ代表は、「2つのチームは完全に独立させて運営し、それぞれを競い合わせる」って言ってるから、小森のおばちゃまに扮した鶴太郎が、「モアベターよ」って言いそうな素晴らしさだ。さらには、ドイツ、オーストリア、アメリカなどで、長年、若手ドライバーの育成に努めて来たレッドブル的には、チームが2つになり、シートが4つになれば、それだけ若手をデビューさせられる可能性が高くなるとも言っている。

F1チームの運営には、莫大なお金が掛かるから、1チームのたった2台のマシンに乗せるのは、選び抜かれたドライバーってことになる。だから、何のコネもない若手ドライバーには、雲の上のシートってことになる。そう言った意味からすれば、今回のレッドブルの判断は、F1の未来に希望の光を与えてくれたと言っても加護亜依だ‥‥って言いつつも、未だにどっちが加護なんだか辻なんだか分からないあたしとしては、どっちかの親父が覚醒剤でパクられたって話を聞いた時も、所詮はハロプロなんだからってことで、日記には取り上げなかった。

‥‥そんなワケで、「F1チームの運営には莫大なお金が掛かる」って言っても、ピンと来ないと思うので、ひとつの例として、ドライバーの年収をあげてみる。年収って言っても、たいていは複数年契約だから、1年ぶんとして割り算して出した金額だけど、たとえば、トップドライバーであるシューマッハ兄の場合は、年棒が約44億円だ。これだけもらってりゃ、32億円の新居を建設するのも納得できるだろう。それなのに、サスガ、シューマッハ様。これじゃ少ないからって、来シーズンからは55億円へのアップを要求してて、チームともめてるそうだ。

あたしの好きなバリチェロは、約15億円。シューマッハの3分の1だけど、それでも、ニポンのプロスポーツ選手の年棒と比べてみれば、どれだけ高額かが分かるだろう。フェラーリチームは、年間の予算が約400億円なので、シューマッハとバリチェロの年棒だけで、年間の予算の15%を使っちゃってるってワケだ。もちろん、シューマッハは別格だし、バリチェロにしたって、他のチームのファーストドライバー以上のランクなので、破格と言えば破格ってことになる。たとえば、BARホンダの場合は、年間の予算が約300億円だけど、バトンとタクマに支払ってる年棒は、オオザッパに言うと、バトンの年棒が8億円弱、タクマの年棒が2億円弱で、合計で10億円以下なのだ。だから、2人合わせても、バリチェロ1人よりも安いってことになる。

だけど、ウィリアムズとの話し合いが丸くおさまって、バトンが来シーズン以降もBARホンダに残れた場合には、チームが提示してるのは「5年間で100億円」て金額だから、年棒にしたら20億円てことになり、現在の8億円弱からは大きく跳ね上がる。その上、来シーズンからはバリチェロも来るワケで、バリチェロに対しては、今までのフェラーリ時代の15億円よりは多く払うだろうし、さらに、バトンよりも安いなんてことは許されないから、20億円どころか、22〜25億円になるだろう。つまり、今までは2人で10億円以下だったドライバーの年棒が、一気に5倍近くにアップするってワケだ。だけど、アメリカの言いなりのデタラメな郵政民営化によって、国民の大切な貯金を世界中のハゲタカどもの目の前にバラ撒くことが決定した国、ニポンのホンダがついてるんだから、50億や100億のハシタ金くらい、ドンと来いって感じだ(笑)

‥‥そんなワケで、ハッと気づけば、もう3000文字も書いてるのに、今回のベルギーGPについては、まだ何も書いてない。サスガに、これからスターティンググリッドを流すと、あまりにも長くなりすぎちゃうから、チョコっとだけ触れると、前回のイタリアGPでのライコネン(マクラーレン)と同じで、今回は予選で3位につけたフィジケラ(ルノー)がエンジンを交換したため、10グリッド降格して、13番グリッドからのスタートになっちゃって、ポールがモントーヤ、続いてライコネンて言う、最速マクラーレンがフロントローで、あとは、トゥルーリ、アロンソ、シューマッハ弟、シューマッハ兄、ホニャラララ〜って感じで、バリチェロは12番グリッドからのスタートだった。前日の予選でも、雨が降ったり止んだりしてたんだけど、決勝でも直前まで雨が降ってて、マシンの後ろに水煙が上がるような状況でスタートした。

とにかく、今回のベルギーGPの「スパ・フランコルシャン」ってサーキットは、1周が7km近くもあって、今、F1のレースが行なわれてるサーキットの中だと、最長ってことになる。その上、山岳地帯に作られたコースなので、最大の高低差が100m以上もあるし、難しいコーナーもたくさんあるし、オマケに、「スパ・ウェザー」って呼ばれてる「変わりやすい山の天気」まである。ひどい時は、長いコースの一部分にだけ雨が降ってたりもするのだ。だから、今までに、数多くのクラッシュが起こってるんだけど、一番のミドコロは、「オールージュ」って呼ばれてる上り坂で、高速で走る視点の低いドライバーから見ると、巨大な壁のように見えるそうだ。この長い坂を時速300キロ以上で上ってくんだけど、真ん中を過ぎたあたりにある、右、左と曲がるS字があって、ほとんど減速しないでクリアするから、今まで数々のマシンが餌食になって行った。

‥‥なんて言ってたら、スタートしてから10周目、このオールージュで、フィジコが猛スピードでスピンして、そのままコントロールを失ってタイヤバリアに激突、マシンはバラバラになった。幸いにも、タイヤバリアのオカゲでフィジコにケガは無かったので、イケメン好きの多くの女性ファンを悲しませることだけは避けられたけど、ほんの一瞬で、1億円のマシンが粗大ゴミになっちゃった。それにしても、高速でのクラッシュはホントにものすごい。バラバラになったマシンはコースを外れてたけど、色んなパーツが飛び散ったので、ソッコーでイエローフラッグが振られて、セーフティーカーが導入された。

そう言えば、去年のベルギーGPでも、このオールージュを抜けたとこで、タクマだのウェバーだのジョーダンのパンターノだのミナルディのブルーニだのが多重クラッシュして、みんな揃ってハレホレとリタイヤしちゃって、他にも色々とクラッシュや接触が起こって、ドサクサにまぎれてバリチェロが3位に入賞したっけ‥‥なんてことも思い出しつつ、セーフティーカーが消えて、レースはリスタートした‥‥って思ったのもトコノマ、1コーナーで、年棒44億円のシューマッハ兄に、年棒2億円弱のタクマが突っ込んで、2台ともリタイヤ。シューマッハは激怒してマシンを降り、タクマのマシンに近づいて行き、顔を近づけて文句を言ったあと、タクマのヘルメットを軽く叩いた。でも、あとからタクマのコメントを聞いたら、「(ドイツ語だから)何言ってんだか分からなかったよ」だと(笑)

‥‥そんなワケで、タクマのセイで、またまたイエローフラッグが振られちゃったりしつつ、トップのモントーヤに、知らないうちにシューマッハ弟が迫っちゃったりしつつ、18周目の1コーナーで、クルサードがエンジンストールして、オイルを撒き散らしながらストップしちゃったりしつつ、モントーヤとシューマッハ弟のバトルだけを執拗に映し続けるアホテレビ局のオカゲで、他のマシンの状況がぜんぜん分からないままCMに突入して、CMが明けたら、今度は何を思ったのか、8位のヴィルヌーブと9位のバトンのバトルを延々と映し続けてた。

24周目で、まだ路面は濡れてるのに、シューマッハ弟はピットインしてドライタイヤに交換したんだけど、ちょっと気が早かったか、ミゴトにスピンしてコースアウト。それでも何とかコースに戻るも、ピット作業とスピンとで、2位から7位まで順位を落とし、結局、もう一度ピットインして、ウェットタイヤに戻した。そして次のCM明けの28周目、画面下の順位を見ると、知らないうちにバリチェロが5位まで上がって来てるんだけど、ここまで、ただの1秒もバリチェロを映してないから、何もコメントできない‥‥って言うか、それ以外のマシンについても、ぜんぜん映してくれないから、何もコリント式建築物って感じだ。

でも、このあたりから下位バトルを映すようになって来て、特に、30周目の10位のヴィルヌーブと11位のカーティケヤンのバトルが面白かった。リアタイヤを滑らせながら逃げるヴィルヌーブを追いまくるカーティケヤンが、ヘルメットの下にはターバンを巻いてるんじゃないかって思えるほどのインドパワーで、ストレートでピタリとスリップに入って、ストレートエンドの左アウトから果敢にも仕掛けたんだけど、ちょっと無理がありすぎて、大きくコースアウト。

で、レースは終盤に入ったんだけど、今度はトップを走るマクラーレンの2台だけを映し続けてて、まだバリチェロは1回も映らない。そして、35周目に、トゥルーリがタイヤバリアに突っ込んで止まってるシーンが映ったんだけど、すぐにマクラーレンの映像に変わった上に、何のフォローもないから、どこでどんなふうにクラッシュしたのか何も分からない。そして、次のCM明け、またまたマクラーレンだけを映し続ける画面の横に、小さく順位が出たんだけど、バリチェロが4位に上がってた。だけど、レースは残り7周なのに、まだバリチェロは1回も映らない。で、残り6周になって、今回のレースで初めて赤いマシンがテレビに映った。この、唯一映ったのが、5位のバトンにパスされるシーンだった。12番グリッドからスタートして、ここまでに何度も何度もあったであろうバリチェロのカッコイイとこを1回も映さないで、最後にやっと映ったのは、バトンなんかに抜かされるシーンとは‥‥。

そして、このまま順当にチェッカーかな?って思ってたら、残り3周のオールージュのS字で、ウィリアムズの.ピッツォニアが、トップを走ってたモントーヤにヒットしちゃって、そのまま2台ともリタイヤ。結局、優勝はライコネン(マクラーレン)、2位がアロンソ(ルノー)、3位がバトン(BARホンダ)、4位がウェバー(ウイリアムズ)、5位がバリチェロ(フェラーリ)、6位がヴィルヌーブ(ザウバー)、7位がシューマッハ弟(トヨタ)、8位がモンテイロ(ジョーダン)、以下略って感じで、シューマッハを激怒させたタクマは、次のブラジルGPで10グリッド降格のペナルティ、モントーヤに突っ込んだピッツォニアは、体調を崩して休んでるハイドフェルドの代替ドライバーなので、次のブラジルGPにはハイドフェルドが戻って来るから、グリッド降格のペナルティの代わりに、罰金8000ドルのペナルティになった。年棒の安いピッツォニアにとって、罰金90万円はすごく痛いと思うんだけど、こう言う場合って、やっぱり自分で払わなくちゃダメなのかな?

‥‥そんなワケで、色んな場所で色んなドライバーが素晴らしいバトルを繰り広げてたような気がするレースだったんだけど、まるで、フジテレビが中継したかのような最悪のスイッチングだったために、ほとんどのバトルを見ることができなかった。だけど、ポイントランキングで8位につけてるバリチェロが、4ポイントを獲得して35ポイントとなり、7位のシューマッハ弟とは2ポイント差、6位のフィジコとは6ポイント差、5位のトゥルーリとは8ポイント差と、残り3戦で、まだまだ上を狙えるようになったことはブラボードロボーうまい棒‥‥なんて言ってみたら、「とってもラッキーマン」の「ラッキークッキー八代亜紀」を思い出しちゃった今日この頃なのだ(笑)

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2005.09.13

悪魔のシナリオ

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ゆうべに引き続き、すごくたくさんのメールをいただいたので、また何通かを紹介しようと思う。これは、通常の日記とは別で、今日の日記は、ちゃんと別のネタのものを夜にはアップするので、どうぞヨロピク♪


P「はじめまして。突然のメール失礼します。昨日の選挙結果を見て、メールせずにはいられなくなりました。感想としては皆さんと同じ、「日本人ってここまでバカだったんだ」ということ。これから共謀罪や障害者自立支援法なんて、とんでも法案もバンバン可決することでしょう。しかしそれ以上に問題なのは、いよいよ憲法改正が具体的な話になったことです。憲法96条1項で、国会議員の3分の2以上の発議、国民投票の結果、過半数の賛成があれば憲法改正できます。今回の選挙で、与党が絶対安定過半数の3分の2を超えました。これでこのIQの低い国民がセットになれば、今度の衆議院の任期内に憲法が改正される公算が大きくなってしまいました。脱力どころか、絶望すら感じます。ということで、相方と愛犬と一緒に国外脱出を真剣に考えています。」


S「昨日は馬鹿馬鹿しいのでテレビは殆ど見ませんでした。小泉さんのようなペテン師の術中に入ってしまう国民ばかりでこの国は構成されていることがよくわかったので、今後この国がどうなっていこうと国民の自業自得ということになります、最悪、最低な選択をしたものです。それを伝えるマスコミのなだれ方にもあきれます。もうお終いだな、って思いますけど、きっこさんのような方もいらっしゃるので、絶望はしますまい。今後もどうぞご健筆を!」


N「今回の選挙結果には私もがっかりです。小泉には、悪魔と取引して自分の欲望を叶えて貰ったかの様に、悪運があるようですね。郵政民営化法案が参議院で否決され、ついに小泉の運もつきたかと喝采したあの頃が夢のようです。このまま、小泉が強大な権力を手に入れ、将来アメリカの言いなりに戦争をも否定しない国家へと変貌していくのではないかと危惧しています。こんな馬鹿な国民が多い国に住んでいることが苦痛になりました。かといって、北朝鮮や中国のような自由に発言もできない国よりはましですが。今回の自民党の政策に「No」を示したことを、将来胸を張って言えるような時代が来ることを期待しています。」


C「選挙の結果、すごく残念です。これほどまでにばかな国民ばっかりだとは…。私の地域の選挙区では民主党候補者が当選、自民党候補者が比例で復活当選でした。これから日本はどうなるんでしょう。まさかこんな馬鹿げた手に国民が乗るとは思いませんでした。私は一歳の娘がいますが、この子が大人になるころはどんなことになってるのかとても不安です。ニュースも見たくないのですが、今朝、テレ朝で鳥越って人が自民党の勝因をいくつかあげて、『小泉さんはセクシーだから国民をひきつける』って言ってて、『はぁ?!』って呆れちゃいました。その後も中継でつながってた片山さつきにも司会者が『小泉さんはセクシーですか』って真顔で聞いてて、片山も『はいそうですね』ってこれまた真顔で答えてました。気持ち悪い。それに、片山って人、私には北陽の虻ちゃんにしか見えません。声も似てるし。そしてまた呆れたのは昨日のお昼のあっぱれさんまに小泉孝太郎が出てて、父親のことを語ってました。これってやっぱり選挙のための?でも今は馬鹿な国民が1番むかつきます。」


MA「きっこさん 初めまして。毎日、きっこさんの日記を楽しみに拝見させて頂いている32才の会社員です。今回の選挙、予想はしてましたがこれほど国民が自民党というネームブランドに踊らされてるとは思いませんでした。私の周りの女性達も『コイズミさん、コイズミさん』とアイドル並に囃子立ててましたから、コイズミの言うIQの低い女性層をうまく掴んだ勝利ではないでしょうか?これから、日本はどこに歩いて行くのでしょうか?私達が社会のしくみをしっかりと理解し、私達の力で住みやすい社会を作っていかないと益々貧困の差は広がり、大不況等暗い日本が待っているようにしか思えません。私は30になったくらいから、特に社会経済の勉強をするようになり、もっと知恵をだして生活していかねばと思うようになりました。きっこさんの毎日の日記の中でも考えるヒントを頂き、自分に問い掛けています。これからの将来が恐ろしいですね。」


H「『竹島は韓国のものだ』と言いながら日本に出稼ぎに来てるペヨンジュンなどにのぼせ上がり、韓国などに大金を払っているオバハンたちを見れば、小泉が『IQの低い層である女性をターゲットにしよう』と考えたのも良く解かります。そしてそのオバハンたちは、自分達が小泉から『IQの低い層』と言われていることすら知らずに、遊説中の小泉に黄色い歓声をあげ、何も考えずに一票を投じたのですから、完全に小泉の作戦勝ちでしょう。この日本を滅ぼすのはオバハンたちかも知れませんね。」


K「こんにちは。昨日の自民党圧勝という選挙の結果にショックを受け、腹が立ちまくった私と私の家族ですが、あまりの圧勝ぶりにアンチ小泉、アンチ自民党の我が家はオカシイのかと思ってしまったほどです。こちらの読者の方の声を聞き、良識を持った方もこの日本にはいた、とちょっと安心はしました。ウチの選挙区、福岡2区はあの山崎拓が当選しちゃった区です。両親も私も「変態はたちの悪い病気だから、いくら自重しようとしたって絶対治らない」と一貫してアンチ山崎拓だったんですが、圧勝で当選しちゃって、力が抜けました。もう恥ずかしいですよ、福岡2区の選挙民であることが!自民党が今回各選挙区に送り込んだ女刺客も絶対納得いかない。カリスマ主婦藤野真紀子なんて、福祉や子育ての環境の充実を図りたいと選挙期間中は訴えていたようですが、官僚の旦那(今は議員ですね)を持って、あくせくせずとも子育てしながら、海外で好きなだけ料理の勉強ができた彼女に子供を遅くまで託児所や保育園に預けて、必死に働きながら子育てしてる女性や、パートと介護に明け暮れる女性の気持ちなんてリアルに分かるはずないですもん。そんなのイヤミなだけ。私のまわりでは「郵政民営化をなんで焦ってしなくちゃいけないのか分からない」「年金や少子化のほうがよっぽど切羽詰まってるのに」と小泉&自民党の姿勢に疑問を持つ人は少なくなかったんです。そんな人々の声がこの選挙結果でかき消されないか不安です。」


Y「きっこさん初めまして。苛立ちを押さえきれずメールさせて頂きました。選挙権がもらえる様になって2回目の選挙でした。選挙の結果悔しくてたまりません。私は民主に入れたのですが自民の圧勝に情けなさとバカらしさを覚えます。結果は自民が勝ったのですが小泉の発言に納得できません。『これだけの人が郵政民営化を支持している』数字が全てなのかもしれない。結果が大事なのかもしれない。だけど納得がいかない…今回自民に入れたバカな人達の多くは昔からの自民大好き老人とミーハーおばはんとテレビしか見ないアホだけ。質より量投票だ。選んどいて改革が悪く転んだ時だけ文句を言うニポン人。私は今回の選挙、民主党に入れたことを胸を張って言いたい。思うまま書いてしまい申し訳ありません。日記がんばって下さいね。応援しております。」


MM「今回の選挙についてですが、誰かが号令をかけないとついていかない国民ばかりということなんでしょう。右向け右と言われないと、目の前が霞んでいるからどっちに行っていいか不安でしょうがない。でも右には崖があって、地図をみればすぐにわかるのにそれを調べることすらせずに右へ向く。霞を作る小泉も小泉ですが、地図を調べようともしない国民も国民です。個人的に驚いたのは古館だったか久米だったか福沢だったか忘れましたが、民主党の敗因は郵政民営化に反対したことであると言っていて、しかもコメンテーターはその説を補強してたってことです。こんなこと民主党のマニュフェストを読めば小学生でも間違ってるとわかるのに、平然と正論とされ、しかも読者から賛同のメールが届く始末。これほどまでに選挙権が無くて悔しいと思ったことはありません。」


YI「自分の首吊り縄を自分で作ってやってるような国民の政治的バカボン度ぶりは、慎太郎のようなファシストを日本の首都の頭に据えた時から充分証明済み。親や兄弟姉妹を300万人も殺されても、東京が焼け野が原になっても、ピカドンで12万人も一瞬に焼き殺されても、家の鍋釜や寺の鐘まで差し出して聖戦完遂とやってたあの戦争の時からそれは脈々と生き続け、敗戦60年にしてその無知、無定見、妄信、無責任ぶりは見事に復活した感じです。小泉支持は政策など二の次、テレビのバラエティショーに集まった観客の拍手そのままです。こんな調子ではそのうち参議院選でもはじまれば、ジャニタレや法華タレントでも出て来兼ねない様相です。ブッシュの支持率最低の38%、何時小泉の化けの皮が剥がれるかそれを待つのみです。」


KY「先月くらいからきっこさんの日記を時に楽しく、時に真剣に読ませて頂いています。僕は世田谷区三軒茶屋在住の19歳の法学政治専攻の大学生です。誕生日が12月で今回の選挙では選挙権がなかったこともあって昨夜の結果に呆然としてしまいました…。僕も反自民のとても強い人間です。特に今回は政権交代実現に少し期待をしながら見ていたので選挙速報番組が一斉に開始されて自民圧勝を各局が報道した瞬間TVを消しました。日本国民の大多数がこの状況に納得しているのが信じられません。我が家は母親も勤勉な人なので母子共に落胆してしまいました。」


Mたん「はじめまして、きっこさん。いつも考えさせられながら拝見させていただいております。30代のサラリーマンです。今回の選挙結果に暗澹たる思いを感じ、たまらなくなり、初めてですがメールを送らせていただきます。大多数の人が、自分で考えることを放棄してしまったようです。知られた話ですが、ヒトラーは著書『わが闘争』で「大衆は理解力は小さいが、そのかわり忘却力は大きい。宣伝は短く制限し、これをたえず繰り返すべきである。もっとも単純な概念を何千回も繰り返すことだけが、結局覚えさせることができるのである」と述べています。かの小泉とそのブレーンは「郵政民営化」だけを唱えると、政治理念が一貫している印象を与えることを理解、計算していたんでしょう。ある意味、民主党はその点で戦術を間違えたわけですが。刺客候補がテレビ画面で「郵政は民営化します!」と喜ぶ姿や、新聞の「歴史的勝利!!」などの見出しなどを見ると、日本が第二次大戦に突入していったときと同じような奇妙な高揚と思考を停止させた閉塞感を感じます。理性でなく、感情で物事を強引に処理する危うさを感じます。衆議院の体制翼賛化で政治は終わり、独裁が始まったことだけは確かなようです。この期に及んでも、民主党は内部分裂しています。逆説的に、公明党に期待するしかないとすら思えてきます。暑いのに、背中に薄ら寒いものを感じます。」


KG「きっこさん、今回初めてメールします。毎日楽しみに「きっこの日記」を拝見させてもらってます。今回の総選挙で、小泉は郵政民営化の中身を隠し続けてきました。中身は「きっこの日記」にもあるように、四分社化によって十分なサービスが行き届かなくなることです。この欠陥点の他に、更に重要といえるのが郵政民営化の郵貯部門で、「分社化・株式会社化」によって貴重な国民金融資産の外資流出の恐れがあるので、より慎重な審議を重ねるべきだと私は思います。何故かと言うと、竹中大臣が中心になって作成した郵政民営法案の内容が、米国から日本政府に提示される「年次改革要求書」そのもで、分社化・株式会社化によってヘッジファンドに金融資産が取得・買収しやすいものとなっているからです。自民党にも、これらの法案審議が必要と考える議員が数名いらっしゃいます。平沼赳夫議員や堀内光雄議員などです。当初から郵政民営化には反対せず、法案に反対しているにも関わらず、小泉は刺客を送りました。しかし、ここまででたらめな事をされても自民党に残る姿勢に共感し、今後も自民党に「今の郵政法案はNO!」と言える議員が必要だと考え、自民党に投票しましたが、造反議員は認めないそうです。法案を真剣に審議し、本当に日本を良くしようと努力している人を切り捨てる世の中で良いのでしょうか?」


‥‥そんなワケで、これらは、合計で350通以上も届いたメールのうちのほんの一部だけど、他のメールも、すべて今回の選挙の結果を嘆いているものばかりだった。ブッシュは、今回のコイズミの勝利を喜び、早くもホットラインで、「12月以降のイラクへの自衛隊派遣の長期延長」を指示して来た。もちろん、コイズミは、二つ返事でそれを受理した。これもすべて、自衛隊を軍隊へと変えるための布石であり、コイズミのスカスカのオツムの中には、「自衛隊派遣」と「憲法改正」は常にセットになっているのだ。そして、サマワでの自衛隊の海外活動を長期化することは、「憲法改正」のための既成事実の構築なのだ。さらに、ブッシュは、来年の9月に任期の終わるコイズミに対して、来期も総理を続けるようにとの指示まで出して来た。つまり、早くも「悪魔のシナリオ」がスタートしたってワケで、コイズミの稚拙なペテンに騙されて、何の考えも無しに自民党などに投票した人たちは、数ヶ月後には、自分の愚かな行為を心から悔やむことになると思う今日この頃なのだ。

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IQの低い人たちが選んだ道

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今日は、総選挙の投票日だったので、あたしは、朝7時に投票場所の小学校へ行き、小選挙区は「民主党の小宮山洋子」、比例区は「社民党」、そして、ムカツク裁判官を罷免するための国民審査では、高速増殖炉「もんじゅ」の裁判で、地元、福井県の原告たちに対して、「国が白いと言えば、カラスだって白いのだ!」って言うような呆れ返る理屈で「放射能は安全だ」とノタマい、原告たちを敗訴にした、ニポンの司法史上マレに見るファッキンなクソ裁判官、「才口千晴」に、でっかい「×」をつけて帰って来た。原子力発電所が絶対に安全だって言うのなら、皇居の敷地内や、新宿の新都庁の隣りに原子力発電所を作ってみろ! 劣化ウラン弾が何の危険性も無いって言うのなら、そう言ってるヤツラが、サマワに永住して自分の体で安全性を証明してみろ!

自分の家の前に原子力発電所を作られて、嬉しく思う人がいるだろうか?それも、自分たちの使う電力を作るための発電所なら、まだ納得もできるけど、東京の銀座や新宿や六本木のネオンサインを点滅させるための電気をなんで福井県で作らなきゃならないワケ?‥‥って、普通は思うよね?その上、あらゆる面で危険極まりないタイプの原子炉だから、住民たちは裁判を起こしたのに、それを裁くのは、自分は安全な場所に住んでる裁判官なのだ。だから、地元の人たちがどんなに危険なことになろうとも、所詮は対岸の火事であり、他人事であり、どーでもいいことなのだ。これは、自分は安全なニポンにいながらにして、「サマワの劣化ウラン弾は安全だ」ってわめいてるお子様たちと同じで、何の説得力もないし、単なる無責任な世迷言でしかない。

愛人に自分のオシッコを飲ませる大変態の山崎拓が当選し、ワイロをもらい放題で裁判中の被告人である鈴木宗男が当選し、秘書給与を使い込んで執行猶予中の辻元清美が当選し、コイズミの郵政法案は「50点」だと言いながら自民党の刺客となった佐藤ゆかりが当選し、政治のことは何も分からないからこれから勉強しますって言ってたカリスマ主婦の藤野真紀子が当選した。つまり、国民の判断は、ド変態であろうとも、大犯罪者であろうとも、政治をまったく知らないドシロートであろうとも、すべてオッケーってことなんだって分かった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、夜の8時から開票が始まって、1時間もしないうちに自民党の圧勝が伝えられ始めたワケなんだけど、議会制民主主義の根底をぶち壊し、「ニポンの国会に参院は不要」と言う素晴らしい公務員削減案を提示してくれたレイプ魔コイズミの茶番劇は、あたしたちの税金を750億円も無駄づかいした上に、あたしの楽しみにしてたF1のベルギーGPの放送を深夜の2時45分からと言うとんでもない時間帯にズラしてくれた。そして、どのチャンネルに変えても、局アナやメインのキャスターたちは、「小泉さん、大勝利ですね!おめでとうございます!」なんて心にも無いことを言ってて、腐りきったマスコミの「長いものには巻かれろ主義」が全開で、天国から、いかりや長介の「ダメだ、こりゃ!」って声が聞こえて来たような気がした。

そんな中で、筑紫哲也と久米宏がMCのTBSの選挙番組を見てたら、精神科医の香山リカがコメンテーターとして出てて、「(精神科医としての立場から言うと)さんざん苦しめられて来た国民たちが、小泉さんから有無を言わさずに○か×かと問われて、何も分からないままに○のほうに投票してしまったように思えます」って言う冷静な分析をしてた。だけど、そのコメントをうなづきながら聞いてる久米宏は、あたしのお友達のM子先輩を20代の半ばから30代の半ばまで、10年以上に渡って愛人にしてて、それも、「ワイフと別れて、お前と籍を入れる」って言葉で騙し続けていた。M子先輩は、久米から電話があるたびに赤坂の某ホテルに出掛けて行き、久米の性欲のハケグチにされてたのに、結局、久米は奥さんと別れる気持ちなんか無くて、M子先輩をボロ雑巾のように捨てたのだ。そして、久米は、30代半ばだったM子先輩の代わりに、若くてきれいな20代前半のモデルを愛人にした。さらには、久米の隣りに座って、同じようにうなづきながら聞いていた筑紫哲也は、コイズミやイノシシ社長と同じように、年金保険料の未納でオナジミのキャスターだ。次々と愛人を変えるエロ司会者と、年金未納キャスター、こんなヤツラがガン首そろえてうなづいてたって、香山リカの的確なコメントなんか、どうせ耳には入ってないだろう。

とにかく、アメリカの経済界をバックにした自民党の圧力に屈して迎合しまくりの、あまりにもお粗末な各局の選挙番組を見て、深夜のベルギーGPへと向かうあたしのテンションは下がりまくった。とりあえず、今、業務用の焼酎を飲みながら、この日記を書いてるんだけど、ある程度は予想してたけど、サスガに、ここまでバカが多いとは思ってなかったので、あたしは、全身の関節がいっぺんに脱臼しちゃったみたいな気分になった。それで、あたしがギャーギャー騒ぐよりも、たくさんの読者から不満のメールが200通以上も届いているので、そのうちの何通か紹介しようと思う。すべて、無許可で掲載するので、お名前はイニシャルに変えておく。


A子「小泉自民党圧勝という最悪なシナリオで終わりましたね。きっこさん…これから日本は破滅の道を進みます。日本の落ちぶれた姿を見届けようではありませんか。きっと悲観して自殺する人が増えるんじゃないでしょうか。つらいですね。」


K「初めまして。ほんの2〜3日前にこちらの日記の存在を知った者です。選挙前の世論調査結果に納得がいかなかったのですが、きっこさんの日記を読んで「目からウロコ」でした。「なんとかの一つ覚え」みたいに郵政民営化に固執する小泉氏。あまりに異常に思えたので、もしかして小泉氏はアメリカor銀行や保険屋に、命を脅かされているのかと思ったくらいです。自民党や小泉氏がほんとうに嫌なので、とにかくのさばらなければいいのだから民主党にでもがんばってほしいと選挙に行ったのですが、結果は...速報TVを途中で見るのをやめてしまいました。うさんくささは残ります。速報TVの画面上部に流される視聴者からの意見。自民党政治が続く事を良しとしないものがものすごく多いのに、下に流れる結果は相反していました。矛盾しています。だから、もしかして...選挙の結果も操作されているのじゃないかと...でなきゃ出来過ぎです。各投票所の結果はどこでまとめるのでしょうね。で、どうやって発表しているのでしょうか。本当に不正は出来ないのでしょうか。」


N子「きっこさん、初めてメールします。いつも楽しみにきっこさんの日記を拝見させてもらってます。私は北海道の稚内に住む40歳の主婦です。私もきっこさんと同様、反小泉派です。でも、今回の選挙の結果を今、テレビで見てますけど、こんなにバカな国民がいるなんて思いませんでした。ほんとにあきれています。これからの日本が心配です。突然のメールすみませんでした。あまりにも自民党の支持が多くて、愕然として いてもたってもいられませんでした。これからも、きっこさんの日記を楽しみに読ませてもらいますね。」


R介「きっこさん、この国にはバカしかいないのでしょうか?サラリーマンの大幅増税をもくろんでる小泉を都市部のサラリーマンたちが勝たせるなんて…もう、お先まっくらです…」


M子「悔しいくらいみんながIQ低いって言われてるみたいな結果ですね。こんなにも小泉のしてることに日本国民はあっけなく従ってること。なんの疑いも持たずに自民に投票すること。情けないです。私はいろんな考えや公約をみて共産党にしましたが、民主なら少しはのばせたのかなぁって気もします。ただ、民主自体も増税を言ってたので。こちらは新潟なので、田中真紀子がさすがに強しって感じです。きっこさんどーにか小泉をぎゃふんと言わすことはできぬものですか?金ジョンイルみたいに暗殺計画がでてくるとか。なにかないものですかねぇ。日本はどーなっちまうんだろぉ。」


MY「きっこさん、こんばんは。実は今日の投票日が仕事だったため、私は既に期日前投票を済ませておりました。もちろん自民党ではなく民主党に投票しました。ちょうど私が投票をした日に小泉首相が北海道各地で遊説していたのですが私の住む地域は郵政民営化に反対した議員に自民党が対立候補を擁立した北海道10区です。当日は大変な人手でニュースでも『地元の大歓迎を受ける小泉首相』という伝え方をしていましたが『こんな田舎で滅多に見られない有名人を見物に来た群衆が大勢を占めていた』という印象は否めませんでした。地域的な事情を考えると北海道10区では小泉首相の唱える方式で郵政民営化が実現した場合、切り捨てられる側の地区が少なくありません。それでも声高に郵政民営化を叫ぶ小泉首相の演説を聞いていた人々はどのように考えていたのだろうか…と演説終了後に捨てられていた自民党の小旗を見て思いました。」


S冶「選挙速報の結果に、あきれ果てて言葉もありません。私のまわりの人たちは、みな「反小泉、反独裁」だったのに、どうしてこんな結果になってしまったのでしょうか?きっこさんの言う「IQの低い国民」が、この国の大多数を占めているとしか思えません。」


N美「自民圧勝納得いきません!細かいことかもしれないけど、神奈川7区当確の自民党鈴木さん。朝7時45分頃、東横線日吉駅前で演説していたんですが、駅前でどうどうとタバコを吸っている高校生(男3人・もちろん制服姿)を見て無視したんですよ?!いつもタバコを吸っている常習犯なんですが、明らかに気づいていたのに無視して「郵政民営化〜」と言ってました。たとえ気づいていなかったとしても、駅前もろくに見渡せない奴に地元を日本を良くできるわけがないですよね?!それと私の実家がある東京3区ですが、自民石原三男は大きな駅前でしか選挙活動しない。共産後藤さんは国道を選挙カーで凱旋するだけ。しかし地元を大事にしている前職の民主松原さんは町工場など一軒一軒まわっていました。お店の名前も覚えていました。テレビで見せる松原さんは変なことも言いますが、本当に地元を大切にしてくれています。それが、石原の圧勝とは・・・信じられません!納得いきません。」


T雄「前回、公約をひとつも守らなかった小泉に、何を期待しろって言うのか?この国は終わりですね…」


MN子「こんばんは、きっこさん、今日選挙に行ってきました。民主党に投票したのですが…惨敗ですね。自民党が圧勝で…。残念です。これから日本はどうなっちゃうんでしょうね…心配です。私の住んでいる高知県は小泉政治に批判的な人が多いらしいのですが(地方ニュースで言っていました)それでも3区すべて自民党の圧勝でした。悲しいですね。高知は貧乏で街を開発するお金もないのに…ますます田舎や庶民からお金を巻き上げて住みにくい社会になったら嫌だなぁ…。」


N野「いつも楽しく読ませてもらってます。久しぶりに夕方から今までまだTVついてます。ため息ばかりです。市民は、無知は罪、と言う言葉を知らないんでしょうね…」


M「いつも楽しく日記を読ませてもらっているサラリーマンです。今回の衆院選挙の争点?である郵政民営化には絶対反対ですが、鴻池参議院議員も賛成に寝返った様子だし、どうしようもない憤りを感じて、ついメールを書いてしまいました。今回の選挙は、残念ながら自民とホーレンの圧勝ではないでしょうか。私の周りは、小泉マンセーの民度の低い人たちばかりで説得するのも疲れました。大体高学歴な連中は、民主党の売国政党には入れられないから自民党へ、IQの低いおばはん連中は「小泉さんを信じています」などと、一体チョン小泉の何を信じているのか己自身もよく分からないことを平然とのたまっている始末です。私が必死になって衆参両院の特別委員会で参考人として呼ばれた、山崎養世(元ハゲタカファンド社長)や榊原英資(元大蔵省官僚)が、郵政民営化かいかに無内容で危険な法案であるかを訴えている動画のリンクを紹介しても馬の耳に念仏です。自分で調べようともしないで、テレビや新聞から与えられるイメージだけですべてを理解しようとしています。こういうの洗脳っていうのですかね。日本が明治維新で成し遂げた富国強兵、西洋に比肩し得る近代化の原動力となった郵便のインフラを潰すつもりなのか、また飛脚の時代に戻りたいのか?と言ってみても、明治と平成では時代が違うから民営化した方がいいというオメデタイ答えでした。もうこうなったら、救世主の又吉イエスさんに当選してもらって、世直しをしてもらいたいと願うしかない今日この頃です。」


‥‥そんなワケで、あまりにもたくさんのメールをいただき、そのすべてが、今回の選挙結果に対しての疑問や不満ばかりだったので、ほんの一部を紹介させてもらったけど、とにかくひとつだけ言えることは、大犯罪者であるブッシュを再選させ、世界中からブーイングを浴びているアメリカと同じ地獄への道を このニポンも選んでしまったと言うことだ。そして、それを選んだのは、コイズミジョンイルが言うところの「IQの低い層」の国民たちなのだ。だけど、自民党やナンミョーホーレン党以外に投票したあたしたちは、これから、この国が、今以上の最悪な状況に陥った時に、胸を張って、「私はあの時、コイズミを否定した」と言えるのだから、この選挙も無駄じゃなかったと思う今日この頃なのだ。

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2005.09.12

ファブってますか?(笑)

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あたしは、ファブリーズ中毒だ。「中毒」って言うと、何だかファブリーズをゴクゴクと飲んでみたり、ビニール袋に入れて吸ってみたり、さらには、注射器に入れて静脈注射してみたり‥‥って感じだけど、マサカ、そんなワケはなく、普通に、シューシューと噴射してるだけだ。でも、ただ、その頻度がすごく多くて、もはや「中毒」としか言いようがないのだ。だって、気が済むまでシューシューしてると、2〜3日で1本使っちゃう。いや、ホントに気が済むまでシューシューしてたら、たぶん、1日で1本使っちゃうかも知れない。だけど、ファブリーズは値段が高いので、できるだけ大切に使うようにしてるから、もう少し長持ちしてるけど、それでも、だいたい1週間で1本は使ってる。

何でそんなにファブリーズを使うのかって言うと、あたしは、タバコを吸うし、お洗濯を室内に干すことが多いからだ。あたしって、匂いにはスゴク敏感で、自分が吸ってるタバコなのに、自分が干してる洗濯物なのに、その匂いがお部屋につくのがイヤで、カーテンとかソファーとかベッドカバーとか空中とかに、最低でも1日に2〜3回は、ファブリーズをシューシューと噴射しまくってる‥‥とは言っても、詰め替え用が、安くても350円くらいするから、金ちゃんラーメン10個ぶんにも匹敵する高額商品で、あたし的にはゼイタク品の部類に入る。それに、食料みたいに、コレが無いと生きて行けないってホドの必需品じゃないから、いつでも絶対にファブリーズを常備してるワケじゃなくて、ある時にはあるけど、無い時には無い‥‥って、当たり前じゃん(笑)

それで、しばらく前に、容器の底にほんのちょっとだけ残ってた最後の最後の最後のぶんを噴射をしちゃって、それから、1週間以上もファブリーズの無い生活が続いてた。スーパーに寄ったりするたびに、一応はファブリーズの詰め替え用をチェキするんだけど、395円だったり、375円だったりして、別にそれくらいのお金が無いワケじゃないんだけど、やっぱり、どうしても手が出なかった。なんでかって言うと、「新党きっこ」のマニフェストには、「ファブリーズの詰め替え用は350円以下の時に買う」って書いてあるからだ‥‥なんて言ってみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、あたしは、1週間以上もファブってなかったんだけど、だからって、お部屋の匂いはぜんぜん気にならなかった。結局、タバコを吸うって言っても、朝に1本、夜に1〜2本くらいだし、その時は窓を開けるし、お洗濯は1回しかしなかったし‥‥って言うか、あたしの場合、お部屋が匂うからファブるんじゃなくて、匂う前に予防としてファブることにしてたから、ファブったことによって匂いが消えたって言うんじゃなかった

ちなみに、「ファブリーズ」って言う名詞の動詞形、「ファブる」ってのは、口語の場合には、「ファブっちゃった」なんて使い方もできるけど、文語の場合には、きちんとした文法がある。文語の場合は「下二段活用」になるので、「れ、れ、る、るる、るれ、れよ」、つまり、未然形と連用形が「ファブれ」、終止形が「ファブる」、連体形が「ファブるる」、已然形が「ファブるれ」、命令形が「ファブれよ」となる。だから、「ファブリーズをする人」って場合は、「ファブる人」じゃなくて「ファブるる人」って書かなくちゃならない。

これは、良く間違える人がいるんだけど、「流る」や「溢る」なんかと同じで、「流る水」や「溢る水」って書くと間違いで、正しくは、「流るる水」や「溢るる水」って書く。だけど、「走る」や「光る」などは四段活用だから、終止形と連体形が同じ形になり、「走る犬」「光る石」で正しくて、「走るる犬」「光るる石」だと間違いになる。この辺をチョロっと覚えとくと、中学生は古文で役に立つだろう‥‥って言っても、サスガに中学生は「きっこの日記」を読んでないか(笑)

‥‥そんなワケで、おととい、川崎にお仕事に行った帰りに、マツキヨっぽい安売りのドラッグストアを覗いてみたら、ファブリーズの詰め替え用が315円だった。「こりゃあ安い!」ってことで、思い切って3個買おうか、それとも1個だけにしとくか、小さいきっこたちと相談した結果、真ん中をとって2個買うことにした。

ファブリーズには、普通の無臭のヤツと、あとから売り出された香りつきのヤツがあるけど、あたしは、無臭のヤツしか買わない。だって、前から不思議に思ってるんだけど、ファブリーズに限らず、他のメーカーの消臭スプレーや消臭剤にもある「香りつき消臭剤」って、どうしても納得できないからだ。どう考えても、「消臭」するためのものに「香り」をつけるのって、絶対に矛盾してると思う。だって、本来なら、同じ液体の中に、この相反する物質が両方入ってたら、その「香り」は、その「消臭効果のある成分」によって、無臭になるはずだ。それなのに、ちゃんと「いい香り」がするってことは、「消臭効果のある成分」が、謳い文句通りには効いてないってことになる。だから、あたしとしては、お部屋に香りをつけるためにファブってるワケじゃなくて、あくまでも消臭と除菌のためにファブってるワケなので、テッテーテキに「無臭のファブリーズ」にこだわってる。

あたしは、香水をつけない日は、ほとんどない。どこにも出かけない日でも、香水をつけることが多い。なんか、いつもの自分の香りがしてないと落ち着かないからだ。基本的には、シャネルのアリュールだけど、あと、着るものによって、サンローランのベビードールとランコムのミラクも良く使うし、最近では、ゴーストのサマームーンも使ってる。そして、お香とかアロマキャンドルとかも好きなので、良く、「白檀(びゃくだん)」や「伽羅(きゃら)」のお香を焚いたりしてる。だから、自分が色々と香水をつけてて、お部屋にはお香を焚いてて、それなのに消臭のためのファブリーズを噴射しまくってることに、ふと、疑問を感じることがある。

だけど、隣りのお部屋に湿った洗濯物を干してるのに、こっちのお部屋でお香を焚いたりすると、なんか洗濯物にお香の香りが移るような気がして、それがイヤなのだ。好きなお香の香りなんだけど、着るものにつくのはイヤなワケで、こんな時に、洗濯物にファブリーズを軽く噴射しとくと、気分的に安心できるってワケだ。もっと変な例をあげると、自分の体はアリュールの香りがしてないと落ち着かないのに、自分が座ってるソファーに香水の香りが移るのはイヤなので、ソファーにもファブリーズを噴射しちゃう。

あたしの場合は、ついこの前、詰め替え用を入れたばかりのファブリーズが、知らないうちにカラになってて、「え?もう無いの?」ってパターンが多い。それで、インターネットで調べてみたら、普通のファブリーズ(370ml)の2倍以上の量が入ってるアメリカ版ファブリーズ(800ml)と、それよりも、さらに大きいニポン製の業務用ファブリーズ(890ml)があることを知った。値段は、扱ってるサイトショップによって色々なんだけど、あたしが見た中で一番安かったとこが、アメリカ版ファブリーズが630円、業務用ファブリーズが1000円だった。だから、この値段だけ見ると、アメリカ版ファブリーズのほうがダンゼンお得ってことになる。

それに、ニポン製の業務用ファブリーズは、普通のファブリーズの容器をそのまま大きくしただけのデザインなんだけど、アメリカ版ファブリーズは、アシンメトリーの流線型で、なんかすごくカッコイイ。それで、値段的にも、ニポンの詰め替え用を買うよりも安いんだから、言うこと無しだ‥‥って思ったのもトコノマ、この630円のアメリカ版ファブリーズを買うためには、全国一律1000円の送料が掛かるんだと!(笑)

‥‥そんなワケで、いくら安いとは言え、630円のものを買うのに1000円の送料が掛かるなんて、こんなデタラメな話はない。もちろん、何十個もまとめて買えば、1個あたりの送料はワズカになるんだろうけど、普通に考えたら、いくらマトメ買いをするって言ったって、2個か3個がイイトコだろう。だから、結局のところ、多少は高いと感じても、街のドラッグストアで詰め替え用を買うしかないワケで、あと、あたしにできることと言ったら、今まで3回噴射してたとこを2回にするとか、できるだけ節約して使うしかない。何しろ、これからのニポンは、年収800万円以下の国民だけを狙い撃ちにした増税に次ぐ増税で、ファブリーズの詰め替え用どころか、赤ちゃんの粉ミルクも買えない時代を向かえちゃったんだから‥‥なんて思う今日この頃なのだ。

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2005.09.11

ビーチパーリー

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ちょっと前のことなんだけど、8月22日の月曜日の「笑っていいとも!」で‥‥って、言っても思い出せるワケがないだろうから、「テレフォンショッキング」にゴスペラーズの村上てつやが出た日‥‥って、言えば、見てた人は思い出すかも知れないけど、とにかく、その日の「いいとも!」の中の「バラバラチョイス」のコーナーでのことだ。一応、見たことない人のために説明しとくと、「バラバラチョイス」ってのは、たとえばお題が「山」だったら、回答者全員が「山」の付く単語を考えて、「山登り」とか「山小屋」とか「山猫」みたいな感じでフリップに書く。ただし、他の回答者とカブらないように考える。それで、全員が別々の答えだったらOKってゲームだ。

そして、この日のお題は「ビーチ」だったんだけど、結果から言うと、タモリは「ビーチボーイズ」、「甘〜い」とか言うネタがちっとも面白くないスピードワゴンは、安達祐実と「できちゃった結婚」が近い井戸田が「ビーチマット」、合コンでお持ち帰りのヤリマクリの小沢が「ビーチタイム」、いつ弁護士活動をしてるんだか分からない橋下徹は「ビーチボール」、この日の明け方まで彼女とニャンニャンしてて寝不足でキゲンの悪かった香取慎吾は「ビーチク」って言うくだらない下ネタ、勝俣州和と坂下千里子は「ビーチフラッグ」でカブッちゃってNG、そして、ガレッジセールの川ちゃんは「ビーチパーティー」って答えだった。

それで、この川ちゃんの答えが出た時に、みんなから「え〜?」って声が巻き起った。香取とか千里子とかが「そんな言葉、聞いたことないよ!」「勝手に作ったでしょ?」みたいな感じで、ブーイングが起こったのだ。そうしたら、川ちゃんのほうも、「え?」って感じになって、「なんでみんなビーチパーティーを知らないの?ビーチに集まって、バーベキューしたり踊ったりするビーチパーティーだよ〜」って言ったんだけど、勝俣がいつものデカイ声で、「そんなのがいいんなら何パーティーだってアリになっちゃうだろ!」とかって怒鳴って、他の回答者も誰も知らない感じだし、会場もみんな知らない感じで、その場の雰囲気としては、「川ちゃんがテキトーに作った言葉」ってイメージで番組は流れて行った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、細木数子が自信マンマンに「絶対に金メダルは取れない!」って断言したのにも関わらず、アッサリと金メダルを取っちゃって、細木数子の占いがインチキだってことを改めてニポン中に証明してくれたのがヤワラちゃんなら、そのヤワラちゃんを妊娠させると言う誰にもマネできない暴挙‥‥じゃなくて、博愛主義の精神でニポン中を感動させてくれたのが谷選手だけど、その谷選手にソックリなことでオナジミなのが、ガレッジセールの川ちゃんだ。

まあ、今さら川ちゃんの説明はいいとして、あたしは、この「ビーチパーティー」って言葉を聞いた時、すぐに、大好きなレゲエシンガー、グレゴリー・アイザックスの名曲、「プライベート・ビーチパーティー」を思い出したので、「ビーチパーティー」って言葉にぜんぜん違和感を感じなかった。それで、川ちゃんの「ビーチパーティー」って答えに対して、他の回答者たちからはブーイングが出てたんだけど、このコーナーのMCはガレッジセールのゴリなので、ゴリの判断で「OK」ってことにしてた。

そして、1週間ほど経ったの8月30日のこと、テレビ東京で夜7時から、「ぶちぬきプレゼンツ 代わりに親孝行 勝手に里帰り大作戦」て言う2時間の特番があった。ロンブーとか極楽とんぼとか雨上がり決死隊とかココリコとか色々と出てて、他人の実家に、そこの息子の代わりに勝手に里帰りして、息子に代わって親孝行をするって言う企画の番組だった。スタジオに全員が集まっていて、事前にロケした何本かのVをみんなで見ながらギャーギャー騒ぐって内容だった。

たとえば、ロンブー淳の山口県の実家に、雨上がり決死隊の2人が淳の代わりに訪ねて行って、お父さんとお母さんに親孝行をする‥‥って言っても、それはそれ、お笑い番組だから、親孝行と言いつつ、迷惑なことをしたり、淳の昔の恥ずかしい話を聞き出したりして、スタジオでそのVを初めて見る淳のリアクションを楽しむって流れだ。それで、淳の場合は、高校時代に付き合ってた彼女とか男友達とかまで呼び出して、淳が彼女と初めてキスした駐車場へ行ったり、昔の浮気話を暴露したりって感じで進んで行った。

そして、淳が実家に何度か元カノの藤崎奈々子を連れてっていて、その時にお父さんもお母さんも彼女をすごく気に入ったって話が出て、今は淳と藤崎奈々子が別れちゃったことを残念に思ってる‥‥って話になった。そしたら、スタジオのみんなが、「淳、ご両親のためにも元カノとヨリを戻せ!」みたいになって、シマイには「プロポーズしろ!」ってことになっちゃって、結局、淳は、テレビカメラに向かって、「藤崎奈々子さん、ボクと結婚してください!」って、公開プロポーズをさせられるハメになった。

‥‥そんなワケで、ちょっとダッフンしちゃったけど、この番組の中で、ガレッジの川ちゃんの実家には、極楽とんぼの2人が行った。それで、スタジオの川ちゃんは、お母さんにしてあげたら喜ぶことをフリップに書いたんだけど、ナナナナナント! そのフリップには「ビーチパーティー」って書いてあったのだ! 1週間前の「いいとも!」と、この日のテレビ東京の特番、まったく違う状況下で、同じ人が同じ言葉をフリップに書いたのを見て、あたしは、デジャブっちゃったような気持ちになった。

結局、極楽とんぼの2人は、特別ゲストに7代目くいしん坊の村野武範まで連れて、沖縄の川ちゃんの実家まで行ったのに、川ちゃんのお母さんは旅行中で留守だった。そして、せっかく、川ちゃんのお母さんのお友達をたくさん集めてビーチパーティーの準備までしたのに、カンジンのお母さんが現れなくて、すべてがボツになった。それで、そのままじゃ終われないので、そのあと山口県の淳の実家に寄って、その前の雨上がり決死隊に続いて、今度は極楽とんぼと村野武範が、淳の両親に親孝行‥‥って言うか、川ちゃんのお母さんにするはずだった、ナースのコスプレをさせたりしてた。

それにしても、いくら突然訪ねて行って驚かすって言っても、3人ものタレントのスケジュールを押さえて、たくさんのスタッフを連れて沖縄までロケに行ったのに、先方の都合を調べずにブッツケで行って、相手が旅行中で留守だったなんて、あまりにもユルすぎる。サスガ、テレビ東京だ。まあ、このユルさが東京ローカルの良さでもあるんだけど(笑)

‥‥そんなワケで、川ちゃんの「ビーチパーティー」の2連発を忘れかけてた昨日、ナニゲに好きで良く見てるNHK教育テレビの「日本語なるほど塾」を見たんだけど、昨日からの4回は、沖縄言葉の特集だから、特に楽しみにしてた。講師は、元「りんけんバンド」のメンバーで、「ちゅらさん」と「ちゅらさん2」で沖縄料理屋「ゆがふ」の店長の役をやってた藤木勇人(はやと)だ。それで、第1回の昨日は、「ハイサイ!ウチナーヤマトグチ」って言うタイトルで、ようするに、沖縄の言葉である「ウチナーグチ(沖縄口)」と、標準語である「ヤマトグチ(大和口)」が混ざって出来た言葉、「ウチナーヤマトグチ(沖縄大和口)」についての回だった。

ウチナーグチって言うのは、基本的には本土の言葉が訛ったものだけど、それ以外にも、英語、中国語、韓国語、インドネシア語、タガログ語、日本語の古語など、色んな言葉が元になってる。たとえば、有名な「チャンプルー」って言うのは、インドネシア語の「混ぜる」って意味の「チャンプル」から来てるし、「水」のことを「ワーラー」って言うのは、英語の「ウォーター」から来てる。番組では、「お冷や」のことを「アイスワーラー」って言うって紹介してたけど、耳から聞いただけだと、完全に英語の発音だ。だけど、沖縄では、食堂でお冷やを頼む時は、おじいちゃんもおばあちゃんもみんな「アイスワーラー」って言ってるワケで、英語だと思って使ってるんじゃなくて、沖縄の言葉として使ってる。

そして、番組では、いくつかの言葉を紹介してったんだけど、最後のほうで、ついに飛び出したのが、「ビーチパーリー」だ。藤木勇人は、「ビーチに集まって、バーベキューをしたり踊ったりすること」って、「いいとも!」で川ちゃんが説明してたのと同じことを言ってた。そして、何人かの人や、犬や猫までが一緒に踊ってるイラストを出して、「こんな感じです」って紹介してた。それで、沖縄には「海水浴場」って言う言葉は無くて、子供からお年寄りまで、全員が「ビーチ」って言うって説明してた。つまり、「ビーチパーリー」も「アイスワーラー」と同じで、限りなく英語みたいに思えるけど、沖縄の人たちは、完全に沖縄の言葉として認識し、使っているのだ。

それで、藤木勇人は、沖縄の人でも、ある年令から上の人たちは「ビーチパーリー」って言うけど、若い人たちは「ビーチパーティー」って言うって説明してた。それで、ここからが面白いんだけど、普通に考えれば、「ビーチパーティー」って言葉は、どう考えても英語だと思うんだけど、これが、沖縄だと、「新しいウチナーグチ」だって言うのだ。つまり、もともとの「ビーチパーリー」って言葉がウチナーグチなので、「ビーチ」って言うウチナーグチに「パーティー」って言う英語が合体してできた「若い人たちが使うウチナーグチ」って言う捉え方をしてるのだ。ようするに、ガレッジセールの川ちゃんが、「いいとも!」やテレビ東京の特番でフリップに書いてた「ビーチパーティー」って言葉は、英語をカタカナで表記した言葉じゃなくて、川ちゃん的には、子供のころから慣れ親しんでる沖縄の言葉だったのだ。

‥‥そんなワケで、沖縄のお笑い番組と言えば、なんと言っても「お笑いポーポー」だったんだけど、この番組が終わっちゃった今となっては、「Oh!笑い けんさんぴん」が沖縄を代表するお笑い番組だろう。ちなみに、「お笑いポーポー」の「ポーポー」ってのは、玲奈ちゃんが言うには、なんか、クレープみたいのにお味噌を塗って細長く巻いてから揚げたお菓子の名前らしいんだけど、玲奈ちゃんの説明だと、イマイチ分からなかった(笑) ついでに、「Oh!笑い けんさんぴん」の「けんさんぴん」ってのは、「県産品」、つまり、「沖縄県産のもの」って意味だ。どんな番組かって言うと、「西武門(にしんじょう)食堂の人々」って言う吉本新喜劇の沖縄版みたいなのがメインで、他には、漫才やコントや歌や踊りなど、何でもアリのお笑いバラエティー番組だ。特に、番組の最後に流れる「けんさんぴん体操」の大ヒットもあって、平均視聴率15%を超える人気番組だ。それで、この「けんさんぴん体操」の歌、「わしたウチナーけんさんぴん」の歌詞があまりにもワンダホーなので、ついでに紹介しちゃおうと思う。


「わしたウチナーけんさんぴん」 作詞 ひがけい子

1 南の美ら島沖縄に 恵みの神が降りてきて 
  海の幸 山の幸 豊かな ゆがふの島になりました
  大切にしましょう いつまでも 守礼の心も忘れずに
  ハイサイ ハイサイ ハイサイ ハイサイ
  わしたウチナーけんさんぴん

2 がんじゅう叔父がいうのさ 「仕事は休み休みハマリなさい」
  10時茶 3時茶 さんぴん茶 オリオン 泡盛 アフターファイブ
  お父や畑サー オジーや豚サー 兄々すっさー 僕ボクサー
  ハイサイ ハイサイ ハイサイ ハイサイ
  わしたウチナーけんさんぴん

3 うちのオバーがいうのさ 「ウチナーむんや一番上等」
  サーターアンダギー ヒヤーチー オバーの得意な片ハランブー
  アメリカ ソビエト 人工衛星上げてる ウチナー負けずに天ぷら揚げよ
  ハイサイ ハイサイ ハイサイ ハイサイ
  わしたウチナーけんさんぴん

4 紅型 花織 芭蕉布と かりゆしウエアで美らすがい
  笑う門には福が来る ニガムシ カマジシ 噛まないで
  イチャリバ兄弟 笑顔で 身から肝から美らカーギー
  ハイサイ ハイサイ ハイサイ ハイサイ
  わしたウチナーけんさんぴん


注目すべきは、2番の「オリオン 泡盛」ってとこだ。普通なら、「ビール 泡盛」ってするとこなのに、きっと沖縄では、「オリオン」が「ビール」の代名詞なんだろう。それから、「僕ボクサー」って言ってるけど、「僕さあ、ボクサーなの」ってのはガッツ石松のギャグなんだから、本来なら、沖縄出身の具志堅用高の「ちょっちゅね」のほうを使うべきだと思う。だけど、そんなことはお構いなしに、何でも取り入れちゃうとこが、沖縄のチャンプルー文化なんだろう。そして、3番の「ソビエト」もスゴイ。ソビエトが無くなって15年も経つのに、そして、この歌詞が作られたのは、わずか1〜2年前なのに、「ロシア」じゃなくて「ソビエト」って言うアバウトさがデジーことだ(笑)

‥‥そんなワケで、ただ単に、そこらの浜辺でバーベキューをしても、それは「ビーチパーティー」じゃなくて、「浜辺でのバーベキュー」なのだ。「ビーチパーティー」が「ビーチパーリー」であるためには、ビールは「オリオン」じゃなきゃダメだし、オツマミは「けんさんぴん」を揃えなきゃダメだし、犬や猫も一緒に踊らないと、川ちゃんが言うところの「ビーチパーティー」にはならないさぁ〜なんて思うチューこの頃なのだ(笑)

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2005.09.10

厚顔無恥な洗脳CM

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まず初めにお断りしとくけど、この「きっこの日記」は、バラエティーに富んでることが売り物なので、同じジャンルの話題は連続しないように書いている。そして、今日のぶんの芸能ネタ(テレビネタ)の日記も書き上がってるんだけど、今回は、総選挙の投票日が近いってことで、特別に、選挙ネタをアップすることにした。だから、昨日と今日と選挙ネタが続いちゃって、興味の無い人たちには申し訳ないけど、今回だけガマンしてちゃぶだい‥‥ってなワケで、コイズミ陣営の今回の選挙戦略の主軸は、「自分の欠点だらけの郵政民営化法案は、IQの高い人たちには通用しないので、具体的なことは何も分からないけれど小泉首相のキャラクターやリーダーシップを盲目的に支持するIQの低い層、女性や老人などにアピールを繰り返す」って言う国民をナメまくったものだ。そして、この「IQの低い層」を対象に制作されたコイズミの洗脳CMが、時間帯もチャンネルもお構いなしにジャンジャン放送されてて、マトモな国民たちを不愉快にさせてるワケだけど、このファッキンな洗脳CMには、2パターンある。それは、「国民との約束編」と「改革の本丸編」だ。

「国民との約束編」は、「4年前、わたくしは皆さんと約束しました。自民党をぶっ壊してでも改革をやり遂げる。郵政民営化は国民の皆さんとの約束です。」ってヤツで、「改革の本丸編」は、「郵政民営化は改革の本丸です。27万人の郵政公務員の既得権を守って、いったいどんな改革ができるんですか。郵政民営化は、すべての改革につながっているんです。」ってヤツだ。それで、放送を始めた8月30日から数日は、この2つのCMを同じバランスで放送してた。だけど、「コイズミは郵政民営化のことしか言わない」って言う世論が高まると、慌てて「国民との約束編」のほうの比重を多くした。サスガ、「IQの低い層」にアピールするための戦略を練りまくってるから、こう言った対応や情報操作だけは誰よりも早い。

それにしても、このCMでコイズミは、「郵政民営化は国民の皆さんとの約束です。」って言ってるけど、あたしは、コイズミとこんな約束をした覚えはない。あたしが4年前にコイズミと約束したのは、「国債発行額を30兆円以内に収める」って言う約束であり、「社会保障制度の根幹である年金制度の抜本的な改革を断行する」って言う約束であり、「何があっても8月15日に靖国神社へ参拝する」って言う約束だ。だけど、コイズミは、これらの「国民との約束」をひとつとして守らなかった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、国民との約束をひとつも守らなかったクセに、今になって、「郵政民営化は国民の皆さんとの約束です。」って平然とノタまう恥知らずは、公約を破ることなど何とも思っていない。特にヒドイのは、「国債発行額を30兆円以内に収める」って言う約束だ。コイズミは、総理に就任してからの3年半で、なんと「206兆円」もの国債を発行しやがった。この呆れ返る発行額は、歴代の総理大臣の中で、2位以下を大きく引き離したワースト1の数字なのだ。コイズミが就任する前の3年間の発行額は「107兆円」で、これを「30兆円以内に収める」って公約したのにも関わらず、減らすどころか2倍にしてしまった無能で無責任なコイズミ。多少オーバーしたって、せめてそれまでの107兆円以下にしたんならまだ許せるけど、前よりも悪くしたなんて、公約違反もハナハダしい。そして、国会で、野党から「公約違反だ!」ってツッコまれると、厚顔無恥のコイズミは、こともあろうに、「この程度の公約を守れなかったことなど大したことじゃない!」とノタマッて、ニポン中を呆れさせた。

そして、2つ目の約束、「社会保障制度の根幹である年金制度の抜本的な改革を断行する」ってのに至っては、改革どころか、コイズミ自身の年金保険料の未納や厚生年金への違法加入などが次から次へと発覚しちゃって、連日、野党から吊るし上げられちゃって、挙句の果てのヒラキ直りが、「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」と来たもんだ。そして、小学生が考えたようなデタラメな法案でお茶を濁し、ナンミョーホーレン党の洗脳バカ党首が「百年安心プラン」とかって大宣伝したのもトコノマ、100年どころか1年もしないうちに見直し案が炸裂してるお粗末ぶりだ。

そして、3つ目の約束、「何があっても8月15日に靖国神社へ参拝する」ってのに関しては、総理就任以来、たったの一度も守っていない。平然と公約を破りまくり、さらには、「この程度の公約を守れなかったことなど大したことじゃない!」とヒラキ直る独裁者コイズミにとっては、所詮、「公約」なんてものは、選挙に勝つためのパフォーマンスでしかないのだ。つまり、「絶対に消費税は増税しない」「絶対にサラリーマン大増税はしない」って公約したとしても、選挙に勝ったとたんに、自分の掲げた公約など、すべて白紙に戻し、あとはやりたい放題、これがコイズミって言う爬虫類のクルミ大の脳みそが考えてることだ。

だけど、コイズミが、こう言ったすべての公約を守らなかったってことを忘れちゃって、くだらない洗脳CMに騙されて、またまた投票しちゃうような「IQの低い層」の国民がたくさんいれば、この国が完全な一党独裁の封建社会になっても、弱者だけを狙い撃ちにした大増税が行なわれても、言論の自由が弾圧されるようになっても、自衛隊が軍隊になって他国で戦争を始めようとも、徴兵制度が復活して若者たちが強制的に戦地へかり出されるようになっても、それは、ブッシュを再選させたアメリカ人と同様に、あたしたちニポン人全体の責任になってしまうのだ。

‥‥そんなワケで、「公約」など、国民を騙すためのタダの方便としか思っていないコイズミだから、お得意の「郵政民営化」にしたって、その法案の中身はスカスカだ。コイズミの言ってることは、「郵政事業を民営化すれば景気が良くなる」ってのと、「民営化すれば27万人の公務員の削減になる」って言う漠然としたイメージだけで、その中身や具体的なことについては、何ひとつ語ってない。それどころか、公開討論会で、フランケン岡田にツッコまれたら、「そりゃあ民間が経営するんだから、過疎地の郵便局が無くなることだってあるでしょう!」って墓穴を掘る始末。

だいたい、世界の万国郵便連合(UPU)に加盟してる国、190ヶ国のうち、郵政を完全民営化した国は、ドイツ、スウェーデン、ニュージーランドなど、ぜんぶで10ヶ国も無いのだ。コイズミが愛してやまないアメリカでさえ、郵政民営化は絶対に失敗するからと、未だに手を出していない。そして、現実にもその通りで、民営化した数ヶ国は、すべて失敗している。たとえば、ドイツでは、コイズミ法案と同じに分割して民営化したために、採算の取れない過疎地の郵便局が次々に潰れて行き、10年ちょっとの間に、3万近くあった郵便局が1万3000にまで激減し、配達の回数も半減した。

アルゼンチンでは、1997年に民営化されたとたんに、全国に6000ヶ所あった郵便局は3500ヶ所に半減し、郵便料金は4倍になり、配達などのサービスは最悪になり、国民から大ブーイングが巻き起こり、スッタモンダの末に、2003年に国営に戻されている。

スウェーデンの場合は、民営化して10年で、郵便の値段は2倍になり、郵便局の数は5分の1にまで激減して、それまでは玄関先まで届けてくれてた小包などは、最寄りのスーパーマーケットやタバコ屋などまで受け取りに行かなくちゃならなくなった。それでも、年間100億円以上の赤字を出していて、今でも郵便局が閉鎖され続けてる。そして、コイズミの民営化法案てのは、何ひとつ自分で考えたものじゃなく、このスウェーデンの法案を丸写ししたものなのだ。

野田聖子を潰すためにコイズミが岐阜1区へ送り込んだ刺客、佐藤ゆかりは、「美人エコノミスト」だとか、「不倫女王」だとか、政策よりも外見やスキャンダルが優先してて、二股不倫の相手に、「愛しています。Aさんと毎日一緒にベッドにいたい」だの「この私のすべてをあなたの中に投げ入れて、大きなあなたについて行きたい。いつまでもいつまでも、あなたに抱かれていたい」だのの恥ずかしいメールを500通も送り続けて、相手の家庭を崩壊させたとか、そんなことばかりが取りざたされてるけど、もっと重要なのは、佐藤ゆかりが、ホントはコイズミの郵政法案なんか支持してないってことだ。

今年の4月28日付けの日経新聞で、佐藤ゆかりは、エコノミストとしての立場から、「(郵政民営化の小泉法案は)国債消化を優先し、金融の効率化が期待できない」として、点数をつけるとすれば「50点」だと言い切っているのだ。そりゃそうだろう、事実、スウェーデンが同じ法案で失敗してるんだから。そして、その時から、コイズミの法案は何ひとつ変わっていない。それなのに、今、佐藤ゆかりが岐阜1区の人たちに対して力説してるのは、「郵政民営化こそが改革の本丸です!」って言う、コイズミが作った教科書通りのセリフなのだ。たった4ヶ月前には、自らが、法案としては「期待できないもの」として、落第点をつけたダメダメ法案なのに、こんなおかしな話ってある?

だって、野田聖子は、「郵政民営化に反対」してんじゃなくて、「郵政民営化には賛成だけど、民営化に失敗したスウェーデンの法案を丸写ししただけのコイズミ法案には反対」って言ってて、「国民のために、もっときちんとした法案を考えましょう」って言ってるんだから、4ヶ月前の佐藤ゆかりとまったく同じ意見じゃん。それなのに、佐藤ゆかりは、コイズミからどんなにオイシイ交換条件を出されたのか知らないけど、手のひらを返したように「コイズミ法案に大賛成」って立場に回っちゃって、恥も外聞もなく刺客になっちゃった。

そして、もっと恥ずかしいのは、佐藤ゆかりの外見だけを見て、応援してるバカ国民たちだ。佐藤ゆかりは、確かに美人だし、コイズミなんかに洗脳されなけりゃステキな人かも知れないけど、今はタダのロボットで、北朝鮮の美女軍団と変わらないんだから、こんな低レベルな作戦に翻弄されてるようじゃ、「コイズミさんて外見がカッコイイから自民党に1票入れます!」って言ってる「IQの低い層」と何ら変わらない。

‥‥そんなワケで、いよいよ投票日が近づいて来たワケだけど、コイズミが思うところの「具体的なことは何も分からないけれど小泉首相のキャラクターやリーダーシップを盲目的に支持するIQの低い層」の皆さん、ここまでバカにされてても、それでも自民党を支持しますか? そして、選挙に行くつもりの無かった人たちも、ここはひとつ、この国民をバカにしまくってる独裁者を引きずり下ろすために、今回だけは投票に行ってみませんか?‥‥なんて思う今日この頃なのだ。

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2005.09.09

ヤラセの世論調査

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大型の台風14号による被害は、7日現在で、死者18人、行方不明9人を出して、日本海から北海道へ再上陸した。入籍問題で事務所との確執が続いてるスマップのメンバーの名前みたいなアメリカのハリケーン、カトリーナの被害は、数千人から1万人以上と言われているので、それと比べちゃうと、台風14号による被害は遥かに小さいけど、それでも、人間ひとりの命の重さには変わりないし、大切な人を失った家族の悲しみも同じだろう。

アメリカでは、ブッシュがちょうど休暇中で、被災地を訪れたのが2日後だったってことで、ブッシュに対する非難が高まってる。だけど、あたしは、殺人鬼ブッシュなんかの肩を持つのはイヤなんだけど、ホントのことを言えば、今回みたいな災害の場合は、大統領は州知事からの要請が無いと動くことができないワケで、最大の被害を受けたニューオーリンズがあるルイジアナ州のブランコ知事から要請があったのは、1日半もあとなのだ。だから、ブッシュは、州知事からの要請を受け、すぐに休暇を切り上げて飛んで来たワケで、そんなに責めるのもどうかと思う。もちろん、ブッシュに対する非難が高まってるのは、到着が2日後だったってことだけじゃなく、それから何日も経ってるのに、いっこうに救助が進まないことへのイラダチから起ってることだと思うけど、それは、「自分たちアメリカ人が選んだ大統領が無能だった」ってことなんだから、怨むんなら、あんな大犯罪者を再選させた自分たちを怨むべきだろう。

それにしたって、休暇を切り上げて、無能でも無能なりに被災者を救おうと努力をしてるブッシュと比べると、何が起こっても絶対に休暇を切り上げないコイズミは、もはや、ブッシュ以下だと言える。沖縄の大学の敷地内に米軍ヘリが落ちたと連絡を受けた時も、「夏休み中だから」と、何の対応もせず、のんびりと夜更かししてオリンピック中継を楽しんでたコイズミ。スマトラ沖の大地震による津波で、何百人もの邦人の安否が気づかわれてた時も、「今日からホテルで休暇の予定だから」と、何の対応もせず、そのままホテルへと向かったコイズミ。北朝鮮の拉致被害者の家族や支援者たちが、首相官邸の近くで、炎天下に3日間も座り込みを続け、声を枯らして必死に経済制裁の発動を訴えていた時も、「土日はオフだから」と、エアコンの効いた涼しい部屋で、音楽鑑賞をしながらビールを飲んでたコイズミ。サスガ、V6の森田剛並みに全身にイレズミを入れたヤクザの孫だけのことはある‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、読売新聞によると、今回の台風14号の取材をしてた「NHK山口放送局」の男性カメラマン(26)が、7日、台風の被害を受けた山口県美祢郡秋芳町のナシ園の取材中に、生産者がナシを地面に撒き、それを台風で落ちたってことにして撮影すると言う、稚拙なヤラセが行なわれた。たまたま、同じ現場にいた民放の記者が、「それはヤラセじゃないのか」って指摘したら、NHKのカメラマンは慌てて撮影を取りやめたと言う。

実際には、NHKの取材が来た時点では、落ちたナシを生産者が1ヶ所に集めて山積みにしてたそうだ。だけど、それをそのまま撮影されると、大量に落ちたことが分かってしまってナシ園のイメージが悪くなるからと、生産者が自ら、そのナシをいくつか地面に撒いて、自然に落ちたように仕組んだそうだ。だから、NHK山口放送局の松野正芳放送部長は、「こちらから頼んだわけではなく、いわゆるヤラセとは違う。カメラマンは反射的に撮ってしまったようだ」ってイイワケしてるんだけど、いくら相手側から言い出したことだって言っても、インチキを仕組んでる現場に居合わせて、インチキだと言うことを知りながらカメラを回したんだから、カメラマンとして、特に報道のカメラマンとしては、完全に失格だろう。結局、7日の夕方のニュースでは、別の場所で撮影した「自然に落ちたナシの映像」に差し替えて放送したってNHKは言ってるけど、誰がこんな発表を信用できるだろうか?

まあ、あたしの主観で言えば、ナシ園にナシを撒くなんて程度のヤラセは、民放なら日常茶碗蒸しで、大騒ぎするようなことじゃない。小池百合子環境破壊大臣が、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」を悪用して、自民党のお得意様である茨城県の漁協に便宜を図るために、霞ヶ浦にブラックバスが大量発生してるってヤラセ映像の撮影を指示したことに比べれば、ナシを撒くなんて何でもないことだ。霞ヶ浦で行なわれた大掛かりなヤラセ撮影は、実際には10回以上も網を入れて捕獲したブラックバスをたった1回の網で捕獲したように見せかけ、いかにも大量のブラックバスがいるようにアピールするためのものだった。こう言った政治家の利権が絡んだヤラセに比べれば、ナシを撒くなんて可愛いもんだ。

だいたい、ブラックバスって言うのは、15〜20cmくらいまでの子供のころには、スクーリングって言って少数の群になって回遊するけど、30cmを超える中型くらいになるころには、2〜3匹で泳ぐことはあっても、10匹以上の群は作らなくなる。そして、1匹ずつがバラバラになって、それぞれが、岩陰とかクイとか何かの物陰を自分の縄張りにして、そこでじっとしているのだ。だから、1ヶ所で網を引いた場合に、小型のブラックバスが何匹も獲れることはあっても、40cmを超えた大型のブラックバスが10匹以上も獲れるなんてことは、絶対にアリエナイザーなのだ。それなのに、霞ヶ浦の漁師が引いた網には、40cmから50cmのブラックバスが20匹以上も掛かっていた。そして、この時のカメラマンがあたしの知り合いで、実際には、色んな場所で10回以上も網を引いて獲ったブラックバスを集めて、1回の網で獲れたように見せかけたヤラセ映像だってことを教えてくれたのだ。ここまでして、自分の利権のためにブラックバスを害魚に仕立て上げる。これが、小池百合子のやり方だ。

‥‥って、またまたダッフンしちゃったけど、NHK山口放送局と言えば、前日の6日にも、山口県岩国市保木の国道2号線で、台風の取材中の車両が水没して、カメラマンやスタッフ3人が県警の機動隊員にゴムボートで救出されると言う大騒ぎを起こしている。いくらナマナマしい映像が欲しいからって、危険な場所にまで出かけて行き、何千万円もする機材をパーにした上に、県警のお世話にまでなるなんて、いったい何を考えてるんだろう? パーになった機材は受信料で買ったものだし、救出にあたった県警の機動隊員のお給料だって税金から出てるってのに‥‥。

‥‥そんなワケで、この2件の問題から、NHK山口放送局の報道に対する姿勢が良く分かる。ようするに、「ヤラセをしても、危険を冒して周り中に迷惑をかけても、とにかく必要な映像を撮ること」、きっと、こんな風潮が報道部に根付いてるんだろう。もちろん、現場に出るカメラマンや記者が、自分からヤラセや危険を冒したいとは思うワケがないから、上層部からの厳しい圧力があるんだと思う。全貌が分からないと書けないので、今回は書くことができないけど、NHK山口放送局には、何年も前から悪い噂がたくさんあって、それらは、すべて、上層部からの命令で現場の部下たちが不当な扱いを受けているって言う噂だ。中には、自殺にまで追い込まれた職員もいるそうなので、詳しいことが分かり次第、この日記にアップしようと思う。

なんだか、今日の日記はマトマリがなくて、アッチに行ったりコッチに行ったりしてるので、そろそろ1本にマトメてこうと思うんだけど、このテレビや新聞におけるヤラセってのは、小池百合子のブラックバスの例で良く分かるように、政治的に利用されることが多い。特に今は、選挙期間中だから、コイズミが権力とお金にモノを言わせた大掛かりなヤラセがまかり通り、コイズミが思うところの「IQの低い国民」たちを洗脳し続けてる。その最たるものが、「ヤラセの世論調査」だ。どの新聞を見ても、テレビのニュースを見ても、「自民圧勝」だの「自民単独過半数」だのって言ってるけど、こんなデタラメはおへそがエスプレッソを沸かしちゃうよ。

無差別の2000人を対象にしたあるインターネットの世論調査では、自民党支持が632人、ナンミョーホーレン党支持が81人、民主党支持が975人、共産党支持が133人、社民党支持が68人、国民新党支持が16人、新党日本支持が54人、その他が41人だった。また、この2000人のうち、「郵政民営化に賛成」が1277人もいたけど、この中の半数以上の673人は、「郵政民営化には賛成だが小泉法案には反対」だったのだ。

さらには、色んな新聞社で世論調査のバイトをした人たちから、何通かのメールが来たんだけど、どの人も、「自分がカウントした調査結果と新聞発表とがぜんぜん違うので納得できない」と言うものだった。有権者の7割から8割は「比例、小選挙区ともに民主党に入れる、政権交替を望む」と答えてたのに、いざ、新聞に発表になった結果を見てみたら、「自民圧勝」って書いてあって、自分が実際に電話で聞いた有権者たちの声とは正反対の結果なので驚いた、と言うのだ。

もちろん、たまたまその人が担当した地域が、民主党の強い地域だったのかも知れないけど、政治家が新聞社に圧力をかけて、世論調査の結果を改ざんするなんてことは、何十年も前から当たり前に行なわれてることだから、あたしから見れば、こんなヤラセは日常茶碗風呂に入ってる目玉オヤジって感じだ。ようするに、投票日の前に「自民圧勝」ってイメージを国民たちに刷り込んどけば、民主党に投票しようと思ってた人たちが、「自分1人くらいが投票しても何も変わらないだろう」って思って、投票に行かなくなる。これが、コイズミの狙いなのだ。

だって、マトモに考えたら、有権者の9割以上がサラリーマンやその家族だって言うのに、サラリーマンを狙い撃ちにした大増税を画策してる自民党なんかに投票するバカなんか、いるワケないじゃん。コイズミ独裁になれば、すべてのサラリーマンは、年間にして2ヶ月ぶんものお給料を巻き上げられちゃうのに、そんなメチャクチャな大増税をしようとしてる独裁者なんかに、誰が投票するって言うの? 最初の選挙の時の公約を平然と破りまくり、民主党からツッコまれたら、「公約なんて言うのはタテマエなんだから、破ったって大したことじゃない!」ってヒラキ直ったコイズミは、今回の選挙の公約だって、あの時と同じように、当然、破りまくるだろう。

たった4年で、ニポンの借金を1000兆円にまで増やし、ニポンを世界一の借金国にしたペテン師、コイズミ。赤ちゃんからお年寄りまで、すべての国民に1人当たり1000万円の借金を背負わした男なんかを誰が応援するって言うんだろう? これだけの事実を見てみたって、解散後にコイズミの支持率が上がったり、世論調査で「自民圧勝」なんて言ってるのは、すべて自民党によるヤラセ、情報操作だってことが明白だろう。

‥‥そんなワケで、民主党も情けないけど、コイズミの恐怖政治がこれからも続いて行くことに比べれば何百倍もマシだし、今回の選挙は、独裁者コイズミに対して、「NO!」って言う国民の総意を突きつけることこそが本当の「改革の本丸」なんだから、とりあえずは民主党でも共産党でもどこでもいいから、とにかく、それぞれの選挙区で、自民党とナンミョーホーレン党に敵対してる党に投票して、あの爬虫類みたいな顔の独裁者を引きずり下ろそう!‥‥なんて思う今日この頃なのだ。

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2005.09.08

セミが鳴いた日

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白黒ブチのマックスは、あたしにお土産を持って来てくれる‥‥って話は前に書いた。その時は、シッポのちぎれたヤモリを持って来たって話だったと思うけど、先月は、アブラゼミが多かった。ぜんぶで、5回か6回くらい、朝、ドアを開けると、足元にアブラゼミが置いてあった。それが、完全に死んでるんならいいんだけど、まだちょっと生きてて、「ジジ‥‥ジジ‥‥」って鳴いてたりする。もっと困るのは、オスかメスか知らないけど、セミって、どっちかが鳴かないらしいんだけど、その鳴かないほうのヤツで、ちょっと生きてるヤツを置かれてた時だ。裏返しになって、シーンとしてるから、てっきり死んでるんだと思って、拾おうとした瞬間に、ビビビビッ!って動き出して、あたしは、その場にシリモチをつくほどビックルを飲みまくっちゃう。これは、マジで心臓に悪い。

とにかく、完全に死んでるんなら、すぐに植え込みに埋めることができるんだけど、まだ生きてると、埋めるワケにも行かない。でも、これからお仕事に行くとこなのに、セミが死ぬまで待ってる時間も無い。だからって、殺すことはできない。それで、結局、コワゴワとセミを拾って、何かの空き箱とかに入れて玄関に置いといて、帰って来てから死んでるのを確認して、それから埋めるしかない。だから、マックスがあたしに何かをプレゼントしたいって思ってくれてる気持ちは嬉しいし、わざわざ2階まで階段を上がって来てくれるのも嬉しいんだけど、実際には、すごく困る。できることなら、セミとかヤモリとかじゃなくて、お金とかビール券とかを拾って来てくれるとアリガタイんだけど‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、なんでこんなことを書いたのかって言うと、今朝、久しぶりにドアの前にセミが置いてあったんだけど、それが、アブラゼミじゃなくて、ツクツクボウシだったのだ。俳句では、アブラゼミをはじめ、ほとんどのセミは夏の季語なんだけど、ツクツクボウシとヒグラシだけは、秋の季語に分類されてる。それで、あたしは、「秋になったんだなぁ〜」ってシミジミと感じた。

暦の上では、8月8日の立秋から秋になるけど、暦の立春や立秋は旧暦のままだから、実際の季節とは1ヶ月以上の誤差がある。だから、真夏の一番暑い時季に立秋があるなんて言うおかしなことになってるワケで、ホントなら、今ごろが立秋なのだ。正確に言うと、今年の場合は、9月11日の選挙の投票日が、ホントの立秋にあたる。そして、マトモな国民たちがコイズミを引きずりおろさなければ、秋どころか、この国は完全に冬の時代に入ってしまうのだ‥‥なんてことも言ってみつつ、セミって言えば、松尾芭蕉の有名な句を思い出す。


  閑さや岩にしみ入る蝉の声  芭蕉


ホントは、「しみ入る」じゃなくて「しみ入」って書いてあるし、「声」も難しい漢字を使ってるんだけど、現代人には読みにくいから、一応、送り仮名を振ったり、今の漢字にしてみた。それで、この句なんだけど、芭蕉がこの句を詠んだのは、46才の時の有名な旅、「おくのほそ道」で、ちょうど折り返し地点の辺りだ。尾花沢で紅花畑を見て、そのあと地元の人たちと句会をひらいたりして、それから大石田までの山道の途中、立石寺(りっしゃくじ)って言う山寺で詠んだ句だ。今で言えば、宮城県から山形県へ向かう山越えルートで、やっと山形に入った辺りにあるお寺だ。それで、日付けはと言うと、元禄2年(1689年)5月27日、新暦に直すと、7月13日ってことになる。

でも、サスガの芭蕉だって、そんなに簡単に名句をポンポンと詠めるワケはなく、この時に詠んだのは、ホントは、「山寺や石にしみつく蝉の声」って言う、たいしたことない句だった。それから、「さびしさや岩にしみ込む蝉の声」って言う句に直して、最終的に、「閑さや岩にしみ入る蝉の声」になったってワケだ。一番のポイントとしては、真ん中の部分の表現が、「しみつく」「しみ込む」「しみ入る」って変化して来てる点だ。「しみつく」よりも「しみ込む」のほうが味わいがあるし、「しみ込む」よりも「しみ入る」のほうが、もっと深みが出る。この流れを見ると、芭蕉の言語センスの良さが良く分かる。

「おくのほそ道」には、「山形領に立石寺と云ふ山寺あり。慈覚大師の開基にして、殊清閑の地也。一見すべきよし、人々のすゝむるに依て、尾花沢よりとつて返し、其間七里ばかり也。日いまだ暮ず。麓の坊に宿かり置て、山上の堂にのぼる。岩に巌を重て山とし、松栢年旧、土石老て苔滑に、岩上の院々扉を閉て、物の音きこえず。岸をめぐり、岩を這て、仏閣を拝し、佳景寂寞として心すみ行のみおぼゆ。」なんて書いてあるから、セミが鳴いてるのにも関わらず、シーンとした静寂をも感じるって言う芭蕉の句のイメージが伝わって来る。

‥‥そんなワケで、この芭蕉の句に出て来るセミは、いったいどんな声で鳴いてたんだろうか? ミンミンゼミの「ミーンミーン」なのか、アブラゼミの「ジージー」なのか、クマゼミの「シャーシャー」なのか‥‥。そして、ツクツクボウシの「オーシーツクツク」やヒグラシの「カナカナカナカナ」だったら、今で言えば、秋の句ってことになる。

それで、昭和初期のことなんだけど、医者で歌人の斎藤茂吉(もきち)は、この句のセミを「ジージー」と鳴くアブラゼミだと言い、それに対して、ドイツ文学者で文芸評論家の小宮豊隆(とよたか)は、「ニイニイ」と鳴くニイニイゼミだと反論した。血気盛んな2人は、お互いに一歩も譲らず、口角泡を飛ばしながら大論争を繰り広げた。「ジージーだ!」「いや、ニイニイだ!」って言う、この子供のケンカみたいな、否、ジーさんとニイちゃんのケンカみたいな言い争いは、収拾がつかなくなっちゃって、結局、芭蕉がこの句を詠んだ時季に現場まで行き、実際に調べてみることになったのだ。

そして、芭蕉がこの句を詠んだ7月13日(旧暦の5月27日)に、山形県の山奥にある立石寺まで足を運んだ斎藤茂吉は、その時季、自分の住んでた東京では当たり前のアブラゼミが、まだ涼しいその地域には全然いなかったと言う事実を知ることになる。しかも、アブラゼミが1匹もいなかっただけじゃなく、茂吉の頭上では、小宮豊隆の勝利を祝福するかのような、ニイニイニイニイと言う大合唱が‥‥。それで、芭蕉の句のセミは「ニイニイゼミ」だったってことが判明して、茂吉はイサギヨク、豊隆に頭を下げたのだった。そして、昭和中期に入ると、今度はこんな句が登場する。


  蝉の声怒る茂吉を敬はむ  波郷


この石田波郷(はきょう)の句は、もちろん、茂吉と豊隆のセミ論議について詠っているもので、最初は頭から湯気を立てて自論を展開してた茂吉が、ちゃんと現場検証をしに行って、自分のほうが間違ってたと分かったら、キチンと豊隆に謝ったって言うイサギヨサを讃えているのだ。そして、茂吉と同世代の詩人、松村蒼石(そうせき)は、茂吉の没後に、こんな句を詠んでいる。


  茂吉の墓空蝉はみな背を曲げて  蒼石


「空蝉(うつせみ)」ってのは、セミのヌケガラのことで、これは、お盆に茂吉のお墓参りにいったら、あちこちにセミのヌケガラがあったって句だ。だけど、それだけじゃなくて、この句の鑑賞のポイントは、「みな背を曲げて」って部分にある。セミのヌケガラなら、どれも背中が曲がってるのは当たり前で、それなのに、あえてその当たり前のことを言ってるってことは、この表現に、何か別の意味を持たせてるワケだ。それが、どんな意味なのかって言うと、「空蝉」は「現人(うつしおみ)」の転じた言葉で、「現人」ってのは、「死んだ人」「あの世の人」に対する「生きてる人」「この世の人」って意味の言葉だ。つまり、死んだ茂吉に対して、この世に残ってる多くの人たちが、「みな背を曲げて」いる、ようするに、「深々とお辞儀をしてる」って意味なのだ。だから、この句は、茂吉に対するリスペクトの句ってことになる。

‥‥そんなワケで、今から300年以上も前に詠まれた芭蕉の句を巡って、今から80年前に茂吉と豊隆が熱い論議を繰り広げ、今から50年前に波郷がその様子を俳句に詠み、そして現代になって、あたしが、それらの流れをこの「きっこの日記」に書いてるワケだけど、最初の芭蕉の「おくのほそ道」自体が、今から800年前の西行法師の旅を追ったものなんだから、そう考えると、時空を超えた壮大な旅路のように感じる。だけど、西行法師や芭蕉の旅の終着点が、この「きっこの日記」ってワケには行かないから、新暦の立秋、9月11日に行なわれる投票では、良識ある国民たちは一致団結して、絶対に自民党と公明党以外に投票しよう! そうしないと、コイズミ独裁による封建政治が始まり、恐怖の言論弾圧によって、セミも鳴けないようなファッキンな世の中になり、西行法師や芭蕉の流れも、ここでストップしちゃいそうな今日この頃なのだ。

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2005.09.07

きっこの予言(笑)

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来る日も来る日も大嘘をつきまくり、悪質な霊感商法で荒稼ぎしてる罪悪感からか、いつでも顔がプルプルと小刻みに震えてるインチキ占い師の細木数子が、5日の夕方、大阪市大正区の小学校の体育館で行なわれていた自民党の大阪府連会長の柳本卓治(60)の演説会に応援に行き、こともあろうに、集まっていた約1000人の市民に向かって、壇上から、「自民党に(票を)入れないと交通事故に遭うよ!」と脅迫した。でも、選挙管理委員会によると、選挙演説や応援演説の内容は、すべて「言論の自由」と言うことで、どんなにヒドイことを言っても、選挙違反にはならないそうだ。だから、この細木数子の非常識極まりない暴言も、何の問題にもならないらしい。それどころか、「自民党に入れないと地獄に堕ちるよ!」って言ってもOKだし、「自民党に入れないと百代先まで呪われるよ!」って言ってもOKだし、「自民党に入れないと私のバックのヤクザが自宅まで嫌がらせに行くよ!」って言ってもOKなのだ。そして、この暴言に対して文句を言いたい人は、直接、細木数子自身を訴えるしか方法は無いそうだ。

細木数子の、この、「○○しないと交通事故に遭うよ!」、「○○しないと地獄に堕ちるよ!」ってセリフは、テレビで新人タレントをいじめる時にも良く使ってるけど、このセリフが生まれたのは、実は今から30年も前なのだ。当時、ある暴力団幹部の愛人だった細木数子は、知り合いの石材店とグルになって、悪質な霊感商法でボロ儲けをしていた。そのヤリクチってのが、悩んでる人や困ってる人にオナジミのインチキ占いをして、「このままじゃ、あと1年で死ぬ」だの、「家族全員が重い病気になる」だの、脅かすだけ脅かして、最後に、「高級な墓石を買ってご先祖様を供養すれば幸せになれる」って言って、自分とグルになってる石材店を紹介し、法外な金額で墓石を売りつけ、上乗せしたぶんの金額をキックバックさせるって言う、コイズミ並みの悪質な方法だった。そして、この時のトドメのセリフが、「墓石を買わないと交通事故に遭うよ!」、「墓石を買わないと地獄に堕ちるよ!」だったのだ。そして、何百万円も用意できない人たちには、自分のバックの暴力団の高利貸しを紹介するって言う、二重、三重の悪事を働いていたから、細木数子のインチキ占いを信じて、暴力団から借金をして墓石を買わされたことによって、ホントに地獄に堕ちるほどの苦しみを味わった人たちは数知れない今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、当時の細木数子は、バックの暴力団の力を利用するだけ利用して、悪事の限りを尽くしていた。有名な話としては、当時、借金に苦しんでいた島倉千代子に近づき、助けてあげるフリをして、暴力団とグルになって島倉千代子のギャラをカスメ盗ってた事件がある。とにかく、イノシシ社長と双璧を成すほどの守銭奴だから、お金のためならどんなに汚いことにも手を染める極悪人、それが細木数子だ。細木数子の悪事の数々は、2004年の10月1日の日記、「ズバリ言うわよ!(笑)」に詳しく書いてあるので、ここでは繰り返さないけど、何も知らない善良な人たちを騙して悪どく儲けるなんて、インチキ霊媒師の江原啓之と同じくらい最低のクズ人間だ。

そう言えば、今日のテレビ朝日の「オーラの泉」で、ゲストの和田アキ子が「レイ・チャールズは私の神様なんです」って言ったら、インチキ霊媒師の江原啓之が、お得意の「遠い目」をして、和田アキ子にレイ・チャールズの霊がついてるとかって言い出したから、あたしは、飲んでた缶チューハイを吹き出しちゃったよ。デタラメもここまで来ると、ヘタなお笑い番組よりも大笑いできる。だいたい、「レイ・チャールズの霊」って、ダジャレかよ!あんな、木佐彩子のダンナの石井一久みたいな顔‥‥って言うか、アゴしやがって、何が「守護霊様」だよ。いい年こいて、バカか? つのだじろうのマンガじゃあるまいし、そんなもん、いるワケないだろ? 百歩譲って、仮に「守護霊様」ってのがいたとしたって、お前に見えるワケがないだろ? 挙句の果てに、「レイ・チャールズの霊」って、おいおい‥‥(笑)

‥‥そんなワケで、インチキ霊媒師のの江原啓之についても、騙された人たちから数々の裏情報が入って来てるので、そっちは日を改めてテッテーテキに化けの皮を剥がして行くとして、今日の日記は、選挙の投票日も近いので、細木数子の暴言のオカゲで多くの有権者の反感を買っちゃった柳本卓治について、サクッと行ってみようと思う。

それにしても、このオッサンも、ホントに気の毒な政治家だ。本来なら、大地盤の「大阪3区」から立候補して当然なのに、結局、自民党は、「大阪3区」にはナンミョーホーレン党の洗脳議員、田端正広を立候補させることにして、柳本卓治は、近畿ブロックの比例代表で出馬させることにしたのだ。とは言っても、名簿順位は上なんだから、近畿ブロックに住んでる有権者たちが、コイズミが思うところの「IQの低い人たち」ばかりだったら、柳本卓治の当選は確実だろうけど。

それじゃあ、なんで柳本卓治は、自分の地盤から立候補させてもらえなかったのかって言うと、それは、「旧亀井派」の政治家だからだ。その上、郵政民営化のコイズミ法案の衆院採決では、党と派閥との板バサミになっちゃって、投票を棄権するって言う、一番ズルイ、大仁田みたいな醜態をサラシたのだ。ちなみに、大仁田が投票を棄権したあと、インタビューで、「ボクはコイズミチルドレンなんです!」ってワケの分かんないことを言いながら、意味不明な男泣きをしてた日の深夜、テレビ東京のアダルト系の番組で、ハダカの上にTシャツだけを着た女の子が2人で、お互いに水鉄砲で水を掛け合って、どっちが先にシャラポアが透けて見えるかってのをやってたんだけど、そのゲームの審判を大仁田がやってて、これ以上ないってくらいのデレデレ顔をしてた。もちろん、何日も前に収録した番組なんだろうけど、昼間の男泣きの顔とのギャップが、なかなか笑えた。

‥‥なんて、またダッフンしちゃったけど、ようするに柳本卓治は、気持ちはコイズミ法案には反対なんだけど、反対票を投じる根性が無かったってワケだ。そして、衆院解散後には、「郵政民営化のコイズミ法案に賛成するのなら、自民党の公認にしてやる」って言う、コイズミのヒキョー極まりない飴玉に飛びついたってワケだ。この柳本卓治みたいに、世の中を良くしようなんて考えなどミジンも無く、頭の中にはテンビンがあるだけで、常に、「どっちにつけば自分が得か」ってことしか考えてないのが、自民党の政治家どもだ。

どっちにしても、缶ビールを飲みながら、コイズミと森が綿密に打ち合わせしたのは、自民党を「森派」だけで牛耳るって言う計画なワケで、そのために、今回の選挙の候補者の人選が行なわれたことは明白だ。だから、柳本卓治みたいに、コイズミ法案の衆院採決で棄権したような議員は当然として、法案に賛成票を投じた議員でさえ、森派以外の派閥の議員は、あちこちの選挙区でナンミョーホーレン党の洗脳議員と入れ替えられてる。そして、結局、森派の立候補者が56人にまで増員したのに対して、これまでの最大派閥だった旧橋本派は、51人から33人に激減しちゃって、15人の新人と元職を支援してるけど、それでも48人で、森派には及ばない。コイズミに正面から逆らった旧亀井派なんて、28人が15人になって、新人と元職を入れても、たった20人になっちゃった。これが、コイズミのやり方だ。

そして、今回の選挙で自民党が勝てば、コイズミは、無派閥や無所属の議員をどんどん吸収して、森派を完璧な最大派閥にして、誰ひとり自分には逆らえない理想通りの「コイズミ独裁政権」を作るつもりなのだ。そうなれば、サラリーマン大増税だって、消費税を20%にするのだって、大企業や法人ばかりを優遇する政策だって、累進課税を引き下げて金持ちだけを優遇するのだって、憲法9条を改悪して自衛隊を軍隊にするのだって、アメリカの言いなりになって海外に戦争しに行くのだって、なんだってやりたい放題になるのだ。これこそが、イノシシ社長の理想でもあり、細木数子の理想でもあるのだ。

‥‥そんなワケで、コイズミは、「郵政を民営化すれば、簡保と郵貯の340兆円が民間へと流れ、景気が良くなる。」ってアホみたいなことを言ってるけど、簡保と郵貯の340兆円ってのは、国のお金じゃなくて、国民が預けてるお金だろ? 預けてる人たちは、相手が国だったから、絶対に潰れる心配が無いから預けてたワケで、それを民間の保険会社と銀行にするんだったら、何もわざわざ簡保や郵貯に預けないよ。アリコの保険に入って、UFJ銀行に預けたって同じじゃん。それどころか、コイズミは、ブッシュの命令で、この340兆円をアメリカのハゲタカどもに差し出すつもりで郵政民営化にこだわってんだから、今回の選挙で自民党が勝ったら、預けてる人たちは、ソッコーで解約して他に移しとかないと、アッと言う間に破綻して、1円も返って来なくなるだろう。この程度の予言だったら、細木数子じゃなくても、あたしにでもできると思う今日この頃なのだ(笑)

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2005.09.06

ニック・フライの思惑

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今日は、夕方から深夜まで、某局で某番組の2本撮りのお仕事だったので、楽しみにしてたF1の第15戦、イタリアGPは、録画放送をさらに録画して観るって言う、イマイチもイマニもイマサンも盛り上がりに欠けるものだった。だけど、なんたってイタリアだし、モンツァだし、次のベルギーもその次のブラジルもそのまた次の鈴鹿もテクニカルコースだから、V10エンジンでアホみたいにブッ飛ばせるのは今回が最後ってワケで、ミシュランタイヤが引きちぎれるような熱い走りをミオサメするために、あたしは、深夜の246を爆走するタクシーのスリップを利用しながら、テール・トゥ・ノーズで帰って来た。だけど、やっとお家に着いたのは1時半で、シューマッハでお化粧を落として、シャワーを浴びて、お酒とオツマミを用意したら、もう2時を回ってた。だけど、あたしは、気持ちは完全に「F1観戦モード」に入ってて、頭の中ではTスクエアの「TRUTH」がエンドレスで鳴りまくってたので、ソッコーでVを観ることにした。

でも、番組が始まったとたんに、今回はタクマが4番グリッドからのスタートだったので、永井“脳みそも筋肉”大くんと、山田“私生活が乱れまくり”優ちゃんが、いつもにも増して、「タクマ選手!タクマ選手!」ってしゃべり出したので、あたしは「あ〜あ‥‥」って思いながら、テレビのボリュームを絞った。フジテレビの指示だから仕方ないとは思うけど、今シーズンは何の結果も出してないし、来年には消えてくようなドライバーなんか、どうでもいいのに‥‥って言うか、別にタクマについてコメントするのはいいんだけど、優勝争いをしてるドライバーやイタリアのドライバーなど、カンジンのことはぜんぶホッタラカシにして、口をひらけば「タクマ選手!タクマ選手!」って、まるで、カンジンの年金問題や拉致問題をホッタラカシにして、バカのひとつ覚えの「郵政民営化」のことしかしゃべらないコイズミと同じだし、さらには、タクマのファンのためじゃなくて、スポンサーのために連呼してるだけなんだから、国民のためじゃなくて、ブッシュのために「郵政民営化」を連呼してる売国奴コイズミと同じレベルだ‥‥なんて書き始めると、あたしまで、フジテレビやコイズミと同じレベルになっちゃうから、今回は大増税推進派の偽善者については、これ以上は触れないようにしようと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、久しぶりにスターティンググリッドをサラッと‥‥じゃなくて、今日は気合いが入ってるので、ネバッと流しとくけど、ポールは時速367キロをマークして現時点での世界最速男になったモントーヤ(マクラーレン)、2番がチャンプに一番近い男、アロンソ(ルノー)、3番が自分が蒔いたタネの移籍問題でハレホレ状態のバトン(BARホンダ)、4番が走りはサッパリでも子作りには余念が無い佐藤琢磨(BARホンダ)、5番がサーキットの大渋滞の原因、トゥルーリ(トヨタ)、6番が顔のエアロダイナミクスが優れてるシューマッハ兄(フェラーリ)、7番があたしの応援してるバリチェロ(フェラーリ)、8番がヤタラとモテる色男、フィジケラ(ルノー)、9番がF1界の貴乃花、シューマッハ弟(トヨタ)、10番がペヤング顔のクルサード(レッドブル)、11番がホントはポールだったのに決勝の前にエンジンを積み換えたために10グリッド降格になっちゃったライコネン(マクラーレン)、12番が血統のいい駄馬、ヴィルヌーブ(ザウバー)、13番が最年少22才のクリエン(レッドブル)、14番が次のベルギーにはイヤな思い出のあるウェバー(ウィリアムズ)、15番が来年からバリチェロの代わりにフェラーリをドライブするマッサ(ザウバー)、16番が体調不良のハイドフェルドの代わりのピッツォニア(ウィリアムズ)、17番がこないだのアメリカGPでミシュランを履いてたチームの集団ボイコットでタナボタの表彰台で大ハシャギしてたモンテイロ(ジョーダン)、18番がテニスプレイヤーからF1ドライバーに転職したドーンボス(ミナルディ)、19番が世界最速のインド人(笑)、カーティケヤン(ジョーダン)、20番がオカマ大王のアルバース(ミナルディ)って言うオーダーだ。

ようするに、ライコネンがポールから11番へ下がったセイで、2番から11番までのマシンが1グリッドずつ繰り上がったってワケだけど、ライコネン的には、反則とも言えるほど速過ぎるマクラーレンだから、11番からでもアッと言う間に上に行っちゃうだろう。そんなことより、何よりの恐怖は、オカマ大王のアルバースが最後尾だってことだ。たとえば、アルバースが15番グリッドからのスタートだったら、少なくとも16番から20番までのマシンは、アルバースにオカマを掘られることは無い。だけど、今回は、すべてのマシンが、いつアルバースにツッコミを入れられるか分からなくて、ビクビクしながら走らなくちゃならない。

‥‥てのは半分はギャグのつもりだったんだけど、これがそうでもなくて、スタートはキレイだったんだけど、最初のシケインでモンテイロが誰かに接触して黒っぽいパーツを飛び散らせつつも、何とか全車、続いての1コーナーには滑らかに入って行ったと思ったのもトコノマ、集団の後方で、予想通りに、アルバースがカーティケヤンにオカマを掘ってた(笑) それも、フロントスボイラーでカーティケヤンの左リアタイヤを突っついちゃったもんだから、カーティケヤンはスタートしてホンの10秒でパンクしちゃって、1周目でタイヤ交換のピットイン。これには、サスガのインド人もビックル一気飲みだ(笑)

F1での追突は日常チャーハンで、どのドライバーもコツンコツンやってるけど、普通は、自分のマシンのフロントが壊れるだけで、相手にはそれほどダメージを与えないようにぶつけるのがマナーだ。だけど、アルバースの場合は、ワザとやってんじゃないかって思えるほど、ぶつかる瞬間にステアリングを左右どっちかに切って、自分のフロントスポイラーで前のマシンのリアタイヤをパンクさせる。これがホントにワザとだとしたら、ブラック魔王やケンケンでもマネできないほどのチキチキマシン的な素晴らしいテクニックだと思う(笑)

‥‥そんなワケで、今気づいたんだけど、まだレースは1周目だってのに、もうこんなにいっぱい書いてるよ、あたし。とにかく、この調子で書いてたら、今日の日記は1万文字を超えちゃうことウケアイだから、大幅にショートカットするとして、今回のレースのあたし的なミドコロとしては、来年からBARホンダに行っちゃうバリチェロが、発つ鳥あとを濁しまくりで、シューマッハ兄に遠慮しない走りを見せてくれるんじゃないかってとこに期待してた。

前回のトルコGPが終った時点で、トップのアロンソが95ポイント、2位のライコネンが71ポイント、3位のシューマッハ兄が55ポイント、そして、バリチェロは31ポイントで8位だった。それで、あと5レースもあるんだから、シューマッハ兄が残りのレースをぜんぶ優勝して、アロンソがぜんぶリタイヤすれば、逆転優勝だってアリエールだけど、今年のフェラーリのテイタラクじゃあ、そんなのアリエナイザーだってことで、フェラーリチームとしてもシューマッハ兄としても、「今年は3位を死守する」って言う方向で行くことにしたのだ。

だから、バリチェロとしては、そんなにシューマッハ兄に気を使わないで、好きなように走れるってワケだ。もちろん、状況によっては、バリチェロのインカムに非情な指示が飛んで来る可能性もあるだろうけど、すでに優勝をあきらめてるチームとしては、今までフェラーリのために尽くして来たバリチェロに対して、最後の花道を作ってあげるくらいの気持ちはあるだろう。

‥‥なんて甘いことを考えてたら、遅いマシンの後ろについたシューマッハ兄が、自分の右側を塞ぐようにして走ってたバリチェロに、「オレ様に道を譲れ!」って感じで急に右にステアリングを切って、バリチェロをどかしやがった。前のマシンがジャマでちゃんと確認できなかったんだけど、ナニゲにタイヤが接触してたっぽい。サスガ、腐ってもタイ、F1の王様は恐いもの無しだ。なにしろ、王様だけあって、今、スイスのジュネーブの近くの湖のホトリに、お城を建設中なのだ。ハリウッドスターだって、数億円の豪邸がいいとこなのに、シューマッハ様の建設中のお城は、ナナナナナント!32億円なのだ!

シューマッハ兄は、今年の1月には、スマトラ沖地震の被災地に1000万ドル(約11億円)もポンと寄付して、5月には37億円もする特別装備のプライベートジェットを買って、そして今は32億円のお城を建設中だなんて、これだけでも、今年、80億円も使ってんじゃん!

‥‥そんなワケで、あたしの日記って、ダッフンばっかりで、やっぱりぜんぜん先に進まないってことに、またまた気づいた。まあ、どっちにしても、F1に興味がある人はテレビを見てると思うし、興味の無い人はレース展開なんかを読んでもつまんないと思うから、これでいいのかな?‥‥なんて思いつつも、チョコっとレースのことにも触れとくと、4番手を走ってたタクマが、16周目に1回目のピットインをして、ガソリンを入れて、8.5秒でコースへ戻った。それなのに、1周して来て、またピットインして、またガソリンを入れてた。何でも、燃料リグが故障してて、1回目の時にちゃんとガソリンが入らなかったそうで、入れ直しをしたのだ。これで、タクマは、10番手まで順位を落としちゃった。あたしは、皆さんご存知の通り、タクマが嫌いだけど、これはあまりにも気の毒で、かわいそうだと思った。

今まで長いことF1を観て来たけど、こんなミスなんか見たことがない。たとえば、給油が終らないうちにマシンが動き出しちゃって、結果、予定してた量のガソリンが入らなかったってケースは何度も見てるけど、きちんと給油ホースをつなげてたのに、ぜんぜんガソリンが送られなかったなんて言うのは、前代未聞だ。そして、仮りにガソリンが入らなかったんだとしたら、その時点で分かるはずだから、すぐに入れ直すだろう。

でも、ここで、あたしはハタと気がついた‥‥って言うか、ひとつの仮説を立ててみた。前にも書いたけど、BARホンダのニック・フライ代表は、「我々は、確実にポイントを獲得できる2人のドライバーを必要としている。これは、チームがチャンピオンシップを戦う上での必要不可欠な条件だ。今回のレース(ハンガリーGP)では、タクマはそれなりの仕事をしたけど、彼が来シーズンもBARホンダのドライバーの1人でいるためには、今シーズンの残りのレースで、きちんと結果を出す必要がある。」って言ってる。つまり、残りのレースで少しでも多くポイントをとらないと、今シーズンで契約の切れるタクマは、そのままお払い箱になるってワケだ。

だから、タクマはがんばって走ってるワケだし、今回の4番グリッドは、願ってもない好位置からのスタートだった。そして、前半の走り自体もなかなか良かった。それなのに、考えられないようなトラブルが起こり、チームがその足を引っぱる形になり、結局、タクマは16位でフィニッシュして、今回も0ポイントだった。

ここで、あたしが立てたのは、「ニック・フライは、来シーズンは、バリチェロとバトンの2枚カンバンで行きたいんじゃないだろうか?」って仮説だ。ナゼかって言うと、これはまだ、イギリスのタブロイド紙のニュースだから、あくまでもウワサのレベルなんだけど、「BARホンダは、バトンを手放さないために、ウィリアムズ側に2千万ポンド(約40億円)の支払いを提示したが、ウィリアムズ側は、5千万ポンド(約100億円)を要求している。」って言う記事と、各チームのピットクルーたちの間のウワサ話で、「BARホンダは、すでに5千万ポンドを用意して、ウィリアムズ側との水面下の交渉に入った。」って話によるものだ。

そうなれば、ニック・フライの理想通り、「確実にポイントを獲得できる2人のドライバー」が手に入るワケで、タクマの座るシートは無くなる。だけど、残りのレースで、タクマが好成績を出しちゃったら、「彼(タクマ)が来シーズンもBARホンダのドライバーの1人でいるためには、今シーズンの残りのレースで、きちんと結果を出す必要がある。」って公約を守らなくちゃならない。それで、ニック・フライは、タクマを切り捨てるために、監督に指示して、ワザとガソリンを入れないようにして、ポイントを取らせないようにしたんじゃないのだろうか。

マトモに考えたら、こんなことあるワケないけど、百歩譲って「ガソリンが入らなかった」って言うアクシデントはあるとしても、「ガソリンが入らなかったことに気づかなかった」なんてことはアリエナイザーだから、変にカンぐっちゃう。だって、ピットでの給油ホースってのは、普通のガソリンスタンドのホースの何倍もの給油スピードで、ホースを持ってるクルーは、ホースの中を流れるガソリンの振動をモロに感じるからだ。だから、たとえコンピューターや計器類が故障してたとしても、ガソリンが給油されなかったことは絶対に分かるからだ。

‥‥そんなワケで、今回のイタリアGPは、優勝がモントーヤ、2位がアロンソ、3位がフィジケラ、4位がライコネン、5位がトゥルーリ、6位がシューマッハ弟、7位がピッツォニア、8位がバトンで、ここまでがポイントを獲得したワケだけど、20台のマシンがすべて完走できて、なかなかいいレースだった。それから、最後に一応言っとくけど、「ニック・フライがタクマを切り捨てるためにワザとガソリンを入れなかった」って言うあたしの仮説は、あくまでもジョークなので、そこんとこヨロピク‥‥なんて念を押しちゃう今日この頃なのだ(笑)

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2005.09.05

クチボソ撩乱

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今朝、いつものように、お魚たちにエサをあげて、食べるとこを見てたら、一番小さいクチボソが見当たらない。大きいクチボソは元気にエサを食べてるし、メダカたちも水面に集まってパクパクと食べてるんだけど、一番小さいクチボソがどこにもいない。大きな石の後ろにも、ブクブクの後ろにも、藻のカゲにも、どこにもいなかった。水槽は、数日前にお掃除したばかりで、ガラスはピカピカだし、お水も透明だし、藻もイキイキとしてる。そして、他のお魚たちはみんな元気に泳いでるのに、一番小さいクチボソだけがどこにもいない。あたしは、キツネにつままれたみたいな気持ちになって、それから、ハッとして、水槽の周りを見た。

そしたら、水槽を置いてる棚の横の隙間で、小さいクチボソが死んでいた。体が乾いてて、飛び出してからずいぶん時間が経ってるみたいだった。あたしが最後に水槽を見たのは、前の日の晩の10時くらいで、その時には小さいクチボソもいたから、あたしが寝てる間に飛び出したのだ。水槽の上は、3分の1は濾過器が塞いでて、残りの部分には透明のプラスティックのフタをしてるんだけど、その隙間が1cmくらいある。だから、そこから飛び出したとしか考えられない。

もともとは、水槽にフタなんかしてなかったんだけど、今年の5月にオスのクチボソの顔に追星(おいぼし)が現われて、メスを追いかけ回したり、オス同士でケンカをするようになって、時々、パシャッてジャンプしたりするようになったので、あたしは、念のためにフタをすることにした。だけど、ちゃんとしたフタじゃなくて、透明のプラスティックの板を乗せてるだけだった。隙間ができないように、ちゃんとしたフタを作っておくべきだった‥‥なんて思っても、もう遅い今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、小さいクチボソって言っても、3年近くも飼ってたので、あたしはすごく落ち込んだ。でも、悲しかったけど、不思議と涙は出なかった。そして、ティッシュに包んで、駐車場の脇の植え込みに埋めて、ガリガリ君の棒を立てた。それで、あたしは、そのままお仕事に行ったんだけど、帰って来て、夜、お魚たちにエサをあげる時になって、初めてちょっぴり涙が出た。

あたしは、子供のころ、お祭りの夜店の金魚掬いでとって来た金魚を飼ってて、何度も死なせたことがある。エサのあげ過ぎだったのか、お水をきちんと換えなかったのか、どんな原因で死んだのかは分からないけど、何匹かいたうちの1匹が、ある日、お腹を上にして浮かんでいるのだ。それで、泣きながらお墓を作って埋めるんだけど、また、しばらくすると、1匹浮かんで死んでいる。結局、5〜6匹くらいいたうちの半分くらいは、その年のうちに死んでしまう。そして、次の年の夏に、また金魚掬いをして何匹か足すんだけど、そのうちの何匹かは、また同じように死んでしまう。

今みたいな、ブクブクや濾過器やヒーターまで装備してる大きな水槽じゃなくて、普通の金魚鉢だから、2日おきに汲み置きしておいたお水を半分くらい入れ換えるんだけど、どんなに一生懸命に世話をしても、どうしても何匹かは死んでしまう。だけど、世話って言っても、金魚鉢の中にビー玉やオハジキを入れてきれいにしてあげることも金魚のためだなんて思ってた時期だから、ちゃんと金魚のことを理解して世話してたとは言えないだろう。母さんは、「金魚掬いの金魚は最初から弱ってるからね‥‥」なんて言ってなぐさめてくれたけど、きっと、あたしが罪悪感を持たないように、気づかってくれたんだと思う。

あたしは、子供のころ、好きな金魚と嫌いな金魚がいた。好きな金魚がエサを食べると嬉しくて、嫌いな金魚が好きな金魚のエサを横取りして食べたりすると、金魚鉢に向かって、「こら!」なんて言ってたような記憶がある。金魚の好き嫌いのほとんどは、金魚の色や模様で決めてて、それは、金魚掬いの段階から決まってた。ようするに、好きな模様の金魚を狙って掬うワケだ。だけど、そんなにうまく掬うことはできない。それどころか、1匹も掬えないほうが多い。だから、たいていは、1匹も掬えなかった時におじさんが残念賞みたいな感じで1匹だけくれるので、その時に、「あの、隅っこにいる小さいやつ!」とか、「違う、違う、その隣りの!」とか言いながら、欲しい金魚をとってもらう。

今、考えると、あたしは小さい金魚が好きで、小さい金魚ばかりもらってたから、それで、体が弱くて長生きしなかったのかも知れない。金魚掬いの金魚は、小さいのや中くらいのがたくさん泳いでて、その中に必ず、ヌシみたいな感じのヤタラとデカイのが何匹かいる。たいていは、黒いデメキンだったり、赤と白のマダラのコイみたいなヤツだったりするけど、1匹も掬えなかった時に、「お嬢ちゃん、どれが欲しい?」って聞かれて、「あの大きいデメキン!」って言っても、絶対に「あれはダメだよ。」って言われる。

だいたいからして、小さな金魚だってなかなか掬えないのに、あんなデカイのなんか掬えるワケがない。仮りに、手で捕まえて、それをそっと金魚掬いのポイの上に乗せたとしても、破けて落ちるだろう。そんなことくらい、子供のあたしにも分かってた。だから、何匹か混じってるデカイ金魚は、お店のカンバンみたいな感じの存在で、掬うことも、もらうこともできないって分かってた。だから、あたしは、わざと「あの大きいデメキン!」って言って、断わられたあとに、「じゃあ、あの小さいの」って言ってみたりしてた。どんな心理だったのかは分からないけど、何となく、そうしたほうがおじさんが喜ぶかな?って思い込んでたのかも知れない。

‥‥そんなワケで、金魚と言えば、あたしの大好きな小説のひとつに、岡本かの子の「金魚撩乱」がある。昭和初期の東京、麻布が舞台で、金魚の飼育商を営む男性と、その金魚の飼育場を見下ろす高台の豪邸に住む女性との物語だ。その2人は幼なじみで、子供のころの回想シーンから始まるんだけど、時代が時代だから、身分の違いから普通に接することができない。それで、その反動からか、その女の子に恋心を抱いていた男の子は、執拗な嫌がらせを繰り返す。それも、性的な悪口など、思春期を迎える女の子が一番嫌がるようなことを繰り返す。そして、色んな流れがあって‥‥って言うか、この「色んな流れ」こそが、この小説を芸術へと昇華させてる部分なので、それは書けない。岡本かの子の文章は、絵画のような美しさがあるから、アラスジにしちゃうと、その素晴らしさが伝わらないのだ‥‥なんてことは置いといて、この「金魚撩乱」のラストシーンの美しさ、皮肉さ、妖艶さは、小説なのに、映画のように視覚的に感じられる。サスガ、芸術を爆発させた男の母親だけのことはある(笑)

ちなみに、岡本かの子は歌人で小説家で仏教研究家で、ダンナの岡本一平は漫画家で、一平の父親の岡本竹次郎は書家だから、芸術を爆発させた岡本太郎はサラブレッドってワケだ。さらに、ちなみに、あたしのマンションのすぐそばの二子大橋を渡ると神奈川県になるんだけど、渡った先の道を右に曲がると、すぐのとこに、ちっちゃい公園があって、公園て言うか、ホントは「二子神社」って言う神社なんだけど、限りなく公園チックな神社で、そこに、岡本太郎の作った白いモニュメントがある。白鳥が酔っぱらったみたいな形をしてて、いかにも「岡本太郎」って感じで、「誇り」ってタイトルがついてるんだけど、あんまり「誇り」って感じはしない。だけど、「この誇りを亡き一平とともにかの子に捧ぐ 太郎」って書いてあって、その隣りに、かの子の歌碑もある。


  「としとしにわが悲しみは深くしていよよ華やぐいのちなりけり」


‥‥って歌が刻んであって、これは、かの子の作品なんだけど、自分の詠んだ歌ってワケじゃなくて、かの子の小説の代表作、「老妓抄(ろうぎしょう)」の中の主人公の老妓が詠んだ歌として、この小説の最後にあげられてる歌だ。だから、作ったのはかの子なんだけど、かの子の生み出した主人公の作品って言う、ちょっと複雑な位置づけの歌ってことになる。だけど、数あるかの子の歌の中で、この歌がかの子の晩年の心境を一番良く表わしてるってことで、歌碑に刻まれることになったのだ。それで、あたしは、この公園が大好きなんだけど、前の道路を大型トラックがひっきりなしに通ってて、排気ガスがものすごくて、とてものんびりしてられない。だから、すごく残念なんだけど、タマにしか行かない。

‥‥そんなワケで、話はクチボソのことに戻るけど、世の中には不思議なことがあるもんで、クチボソが1匹死んで悲しんでたら、地元のお友達から、「飼ってるクチボソの稚魚が大きくなったから、何匹かもらってくれない?」って言う連絡があった。何日か経ってからなら分かるけど、死んだその日だったから、あたしはビックルを飲み干した。聞いてみたら、3cmくらいまで育ったんだけど、数が多過ぎるから、少しもらって欲しいって言うことだった。あたしは喜んで、2匹欲しいって言ったんだけど、もっともらってくれって言うので、3匹にした。お友達は、10匹もらってくれって言うんだけど、クチボソは6cmくらいまで育つから、あたしの水槽だと5匹が限界だ。水槽には、すでに2匹いるから、空席は3つしかないのだ。それで、お友達は、よほど稚魚の数を減らしたかったのか、まるでピザーラのように、電話を切って30分後には、もう届けてくれた。だから、寂しかった水槽はすぐに賑やかになり、まるで「金魚撩乱」のラストシーンのように、クチボソたちがキラキラと泳ぎまわった今日この頃なのだ。

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2005.09.04

IQの低いあたしの意見

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今や、ニポンの恥どころか、地球の恥と言っても過言じゃないコイズミが、同じく地球の恥であるブッシュとの密約、「郵政民営化」をムリヤリに推し進めるためだけに衆院を解散して、「郵政解散だ!」「郵政解散だ!」って1人で大騒ぎしてるけど、コイズミが考えた欠陥だらけの郵政民営化のバカ法案なんて、審議中だった61件の法案の中のたった6件にしか過ぎない。そして、コイズミ1人のワガママのせいで、残りの55件の法案もすべて廃案になったワケだけど、その中には、臓器移植を待つ多くの患者たちの命に関わる「臓器移植法改正案」、凶悪化する少年犯罪を抑制するために14才以下でも少年院に送致できるようにするための「少年法改正案」、ライブドアのような悪質極まりない乗っ取り会社から放送局を守るための「電波・放送法改正案」、人身売買の防止や風俗店などの違法行為の罰則を強化するための「風俗営業法改正案」、そして、日本歯科医師会が橋本龍太郎に1億円のヤミ献金を送ったことから提出された「政治資金規正法改正案」などがあり、それらも、すべて廃案になってしまったのだ。

コイズミ1人のワガママが、臓器移植を待つ多くの患者やその家族の希望を奪い、少年犯罪の犠牲になった子供たちや家族の思いを踏みにじり、イノシシ社長のような守銭奴や橋本龍太郎のような人間のクズをのさばらせることになったのだ。これらの55件もの法案をすべて廃案にしたことについては、たったのヒトコトも触れずに、コイズミの口から出て来るのは、ブッシュのための郵政民営化のことだけだ。それも、自分の考えたお粗末な「郵政民営化の法案」について賛成か反対かって話だったのに、いつの間にか、「郵政民営化」そのものに賛成か反対かって話にスリ替えるって言うコソクさだ。郵政民営化を語る前に、自分がブッ潰した多くの法案について、国民に謝罪をするのが先だと思うのは、あたしだけだろうか?‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、これは、解散前の国会でも取り上げられたから有名な話だけど、コイズミから、「金はいくら使ってもかまわないから、国民に郵政民営化をアピールする広告を作れ!」と命令されたコイズミのタイコモチ、竹中平蔵は、自分の知り合いが経営する広告会社に、国家予算から莫大な契約金を払って国と特別契約をさせ、郵政民営化のPRを一任させた。ようするに、身内に国の予算が流れるようにしたってワケだ。そして、その広告会社が提出した企画書の中に、次のような呆れ返る文章があったのだ。


「このキャンペーンは、まずは女性や老人などのIQの低い人々を対象にPR活動を進める。」


そして、この企画書を見たコイズミは、ニンマリと笑ってOKを出したと言う。つまり、コイズミ自身も、「女性や老人など」を「IQの低い人々」だと思ってるってワケで、国民の中で「頭が悪くて何でもすぐに信じそう」だと思ってるジャンルから騙して行こうってワケで、これじゃあ、オレオレ詐欺や悪徳リフォームとまったく同じじゃん。それにしても、「女性はIQが低い」と思ってるクセに、次々と女性の刺客を送り込んで来るなんて、どこまで女性をバカにすれば気が済むんだろう。

さて、「郵政民営化の法案」の話を「郵政民営化」そのものの話へとスリ替えたペテン師、コイズミは、お得意の情報操作にも余念が無い。先日、ワシントンポストも、ニューヨークタイムズも、それぞれが今回のニポンの総選挙についての記事を発表したのに、ニポンのマスコミで紹介されたのは、ブッシュの息のかかったワシントンポストのほうの記事だけだった。その記事は、もちろん、「ワシントンポストは小泉首相を支持する。」って言う内容で、ようするに、ブッシュに対するオベンチャラに他ならない。挙句の果てには、「日本の民主党は経済政策がデタラメで、小泉首相の親米外交にも批判的であり、最大の欠点はイラクからの自衛隊撤退を要求している点だ。」とノタマッてるのだ。

それじゃあ、コイズミが隠したがったニューヨークタイムズのほうには、どんなことが書いてあるのかって言うと、20日付けの記事では、「小泉首相は今回の総選挙で、とても大胆な政策を打ち出したけれど、候補者選びのドタバタ劇ばかりに注目が集まっていて、政策自体の議論がまったくなされていない。」と書かれている。だけど、コイズミの今回の政策のうちの1つ、「軍事力の強大化と海外軍事活動の強化」については、「とても良い政策だ。」とホメている。だから、ニューヨークタイムズは、ただ単に「反ブッシュ、反コイズミ」ってワケじゃなくて、あくまでも中立な立場から冷静に分析した上で、アメリカの立場からの意見を書き添えているのだ。

‥‥そんなワケで、この、ワシントンポストとニューヨークタイムズとの見解の違いは、他の記事を見ても良く分かる。たとえば、アメリカの狂牛病の牛肉をニポンに押し付けようとしてる件についての記事を見ると、ワシントンポストのほうは、「BSEに感染した牛が何頭見つかった」って言う記事と「日本はアメリカの牛肉を輸入すべきだ」って言う記事とを別々に扱ってる。ようするに、感染した牛が見つかったことと、日本の輸入の問題とは、まったく別だと考えてるってワケだ。そして、見解としては、ライスおばさんの言ってるデタラメを全面的に支持してる。

だけど、ニューヨークタイムズのほうはと言うと、アメリカの食肉業者が、去年の1月から今年の5月までの間に、絶対に捨てなきゃいけない「BSE危険部位」を捨てずに、そのまま販売した例が、分かっただけでも1036件もあったことを伝えた上で、「日本への牛肉の輸出再開は、政治的な圧力で行なうのではなく、きちんと安全性を証明して、日本の消費者に納得してもらうべきである。」と書いている。そして、「我が国の牛肉検査では安全性は証明できない。検査方法は日本の全頭検査方式を見習うべきだ。」とも書いている。この見解の違いを見れば、どちらの新聞の記事を信じるべきか、「IQの低い女性」のあたしにも分かる。

さて、何でブッシュがニポンの郵政民営化を望んでるのかって言うと、それは、郵貯、簡保の340兆円(3兆ドル)が欲しいからだ。そして、そのためにブッシュは、コイズミに、4分割の民営化を指示したのだ。今のままの郵政省をそのままの形で民営化する案や、郵貯と簡保は今のままで郵便だけを民営化する案などに、ことごとくコイズミが反対し、すべての意見を無視して、「4分割の民営化」をガンとして譲らなかったのは、ブッシュとの約束があるからだ。

ようするに、郵政省を4分割して民営化すれば、340兆円もの預金高を持った世界最大の銀行が出来上がる。そして、郵便業務や窓口サービスとは切り離されるのだから、過疎地の郵便局はどんどん潰れて行く。昨日のテレビでの討論会でも言ってたけど、フランケン岡田のしつこい質問にブチ切れたコイズミは、「私は『郵便局は無くならない』とは言ってないよ。『郵便業務は無くならない』って言ってるんだよ。過疎地の郵便局が無くなったって、コンビニとかクリーニング屋とかで郵便を受け付ければいいでしょう!」って言い放ってた。あたしには、クリーニング屋のおじさんが、山道を1時間も歩いた先にあるお年寄りの家まで、ハガキ1枚を50円で届けてくれるとは思えないんだけど‥‥。

つまり、本当の意味での郵政民営化をするのであれば、今のままの形で民営化して、黒字の郵貯と簡保が、赤字の郵便や窓口サービスをフォローして行く形をとるべきであって、今まで通りのサービスを確保するためには、それしか方法は無いのだ。コイズミは、郵政民営化がしたいだけなのに、何で「4分割の民営化」にばかりこだわるのかって言えば、分割しなかったらアメリカにお金が流れないからだ。

そして、これもニューヨークタイムズに書いてあったんだけど、ブッシュがイラク戦争とアフガニスタン戦争のために使ったお金は、現時点で約30兆円、そして、これから5年間に掛かる予算が約50兆円、他に、退役兵に掛かる予算が約35兆円、借金してる戦費に掛かる利息が約25兆円、ブッシュが戦争を始めたことによってもたらされたアメリカの経済に対するマイナスが約13兆円、合計で約153兆円だそうだ。そして、あと5年ですべてが解決するはずがなく、この状況は10年、20年と続いて行くだろうから、最低でも3兆ドル、つまり、340兆円は掛かるだろうと予測をして、この、ブッシュの始めた戦争を「3兆ドル戦争」と呼んでいる。

でも、ブッシュは、コイズミと同じで、莫大な借金を繰り返しながら人殺しを続けて来た。だから、巨大ハリケーン、カトリーナが来ることも分かってた上に、去年の12月のスマトラ沖地震が起こった時点で、もしもアメリカに同規模の津波が来たら、ニューオーリンズが大被害に遭うということもシュミレーションしてたのにも関わらず、それからの9ヶ月間、何の対策もせずに、今回の大惨事を引き起こしてしまったのだ。よその国を攻撃するのにお金を使い過ぎて、川の堤防を工事する予算も無かったのだ。そして、こんなバカを大統領に再選させたのは、アメリカ人自身なのだ。

身も心もブッシュに捧げてる飼い犬のコイズミは、ご主人様のブッシュが人殺しのために作った莫大な借金の穴埋めをするために、郵政民営化を推し進め、郵貯と簡保の3兆ドルをアメリカのハゲタカどもの前にバラ撒くってスンポーだ。そして、ブッシュが大統領に再選を果たした時に、世界各国のマトモな人たちは、「アメリカ人はバカなのか?」って言ってたけど、今回、衆院解散後にコイズミの支持率が上がったって言う摩訶不思議な現象を見て、世界各国のマトモな人たちは、「ニポン人はバカなのか?」って口々に囁いてる。ちなみに、コイズミは、今回の選挙で勝ったとしても、来年の9月の任期で退陣するって言ってるけど、もしも選挙で勝ったら、ブッシュがコイズミの継続を指示するそうだから、再来年も、その次の年も、そのまた次の年も、コイズミの独裁政治は続いて行き、ニポンは完全に北朝鮮になるだろう。

‥‥そんなワケで、今回、ローリングストーンズが新曲のレコーディングをしたんだけど、ストーンズには珍しく、反戦歌なのだ。いつまでも世界中で戦争を続けるブッシュに対して、還暦を過ぎたロックンローラーでさえ、もう黙っていられなくなったんだろう。「Sweet Neo Con」(ステキなネオコン)って言うタイトルのその曲の中に、ブッシュにあてたこんな一節がある。


You call yourself a Christian, I call you a hypocrite.

You call yourself a Patriot. Well, I think, you are full of shit.


アンタは自分をクリスチャンって呼ぶけど、オレはアンタを偽善者って呼ぶぜ。

アンタは自分を迎撃ミサイル(愛国者)って呼ぶけど、オレはアンタを大嘘つきだと思ってるぜ。


このまま、「クリスチャン」のとこと「迎撃ミサイル(愛国者)」のとこを別の言葉にすれば、すぐにコイズミの歌になりそうだと感じるのは、コイズミとブッシュがあまりにも似てるからだろうか?‥‥なんて思う今日この頃なのだ(笑)

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2005.09.03

確変ドライアイ

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ドライアイで目がつらいのに、月末の支払いが厳しくて、連日、徹夜で内職をしてたら、目が痛くて開けられなくなった。それでも、どうしても家賃が払えないので、もう北朝鮮に払ってもらうしか方法がなくなって、夕方からパチンコに行って来た。それで、地元のパチンコ屋さんじゃセット打法はマズイので、3つ先の駅のパチンコ屋さんまで行ったんだけど、1人じゃ心細かったので、地元のパチンコ屋さんで師匠と待ち合わせして、付き合ってもらった。セット打法は、法律的には何の問題も無いんだけど、店員に見つかるとメンドクサイコトになるから、誰か1人、見張りをしてくれる仲間が必要なのだ。

最近のゴト(イカサマ)は、パチンコよりもパチスロのほうが遥かに多い。それは、パチスロのほうがドバッと稼げるからだ。パチスロと言えば、体感器を使ったゴトがメインだけど、ここ数年、図柄抽選の乱数の更新速度が速い新機種が次々に出て来たので、ゴトも新機種に対応するように、どんどん進化して来た。赤外線体感器とか、手を使わないで自動でスタートレバーを操作するソレノイド(電気のコイルみたいなやつ)を使った機械とか、低周波治療器を体感器と同調させてスタートレバーを叩くリズムを筋肉に伝えるシステムとか、次々に開発されて来たし、通販で簡単に買うこともできる。そして、それらの機械を使うゴト師たちに対して、ホール側は、体感器を発見するための検知機を設置したり、見回りを強化したりと、まさにイタチゴッコだ。

今では、法律も厳しくなって、実際にゴトを働かなくても、これらの機械を体に隠して店内に一歩でも入ったら、それだけで逮捕されるようになった。だけど、実際には、すべてのパチスロ屋さんで、何人ものゴト師が最新式の機械を使って、毎日ガンガン稼ぎまくってて、その金額は、年間に500億円を超えている。つまり、毎日、1億4000万円ものイカサマが行なわれているってワケだ。それでも潰れないパチスロ屋さんて、ホントにスゴイと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、コンビニとかは、万引きされるぶんも計算に入れて経営してるって話を聞くけど、パチンコ屋さん、パチスロ屋さんも、ゴト師に持ってかれるぶんを計算に入れて経営してるんだろうか? 普通なら、機械まで使ってイカサマをするなんて、すごく悪いことに決まってるんだけど、相手が北朝鮮だと思うと、ぜんぜん悪いと思わない。それどころか、あたしは、もっと多くの人たちがセット打法を学んで、ニポン中のパチンコ屋さんでガンガン勝ちまくり、コイズミが何もしない代わりに、ニポン国民が力を合わせて北朝鮮に経済制裁を加えるべきだと思う‥‥とは言いつつ、ホントにそんなことして、パチンコ屋さんがどんどん潰れちゃったら、あたしは家賃を払えなくなるから、ホドホドがいいと思うけど(笑)

全国のパチスロ屋さんで活躍してるゴト師のほとんどは、個人じゃなくて、組織に属してる。スポーツ紙や無料の求人誌などで募集をして、応募して来た人たちに体感器の使い方を指導して、一人前のゴト師に育て上げる。とは言っても、一度もパチスロをやったことのないドシロートでも、事務所に並んでるパチスロ台で半日も練習すれば、簡単に操作方法を覚える。そして、実際に打ちに行って、稼いだお金を事務所と折半する。最低でも7〜8万円は稼げるし、気合いを入れて数店を回れば20万円くらいは稼げるから、日給で4万円から10万円って感じだ。だから、捕まるリスクがあっても、消費者金融やヤミ金などで借金して、首が回らなくなった人たちが、次々に応募して来るのだ。

そして、もしもゴトがバレて捕まっても、それはその人とお店との問題で、その人を雇ってる事務所とは関係無い。もちろん、ホントは関係あるんだけど、「捕まった場合には、あくまでも個人でやったってことにしろ」って言われてるし、そう言ったほうが罪も軽くなるから、捕まった人がホントのことを白状するワケがないのだ。個人でやったってことにすれば、場合によっては、出したメダルと体感器を没収されて、恐いオジサンにタップリと脅されて、出入り禁止にさせられる程度で、警察ザタにはされないのだ。それに、もしも警察ザタにされても、何か別のことで執行猶予中だったり、ハデな前科があったりしない限り、身元さえハッキリしてれば、その場で帰されるパターンのほうが多い。

だけど、組織の一員だってことを白状しちゃうと、確実に警察ザタになって逮捕されるし、しばらくは留置所で暮らすことになる。罪としても、「つい出来心で」ってのと、「ゴト師の募集に自ら応募した」ってのでは、事件性が大きく違って来る。だから、捕まったゴト師は絶対にホントのことは言わないワケで、だからこそ、全国に何百もあるゴト師の事務所は手入れを受けないのだ。

警察が、ゴト師グループをホントに捕まえるつもりなら、スポーツ紙や無料の求人誌などに限りなく出てる「パチスロ攻略打ち子募集!最低日払い10万円保障!初心者大歓迎!翌日より実戦可!」なんて募集広告の相手をカタッパシから捜査して捕まえてけばいい話で、こう言うのを見て見ぬフリしてるってことは、結局は警察も、「相手が北朝鮮だから、ま、いっか!」って思ってるってことなのだ(笑)

‥‥そんなワケで、あたしとしては、いくら相手が北朝鮮でも、法律に触れるようなイカサマはしたくないし、捕まったら恐いから、セット打法しかやらない。でも、セット打法でも、店員に見つかると怒られるし、せっかく出した玉を没収されたりするから、絶対にバレないようにやる。そのために、見張り役って言うか、右隣りに知り合いを座らせて、あたしの手元を体で隠してもらったり、店員の動きを知らせてもらったりする必要があるのだ。

何年も前のことだけど、「ギンパラ」の次の初期の「海物語」でセット打法をやってて、7〜8箱出したとこでバレちゃって、お店の奥の小さな事務所に連れてかれたことがある。そしたら、パンチパーマにタテジマのダブルのスーツって言う、コントに出て来るようなオジサンがいて、これ以上ひらけないってくらいマタをひらいてソファーの真ん中に座ってて、ウナギの白焼きをオツマミにしてビールを飲んでた。あたしは、人生で一番恐い思いをして、ビビリマクリマ・クリスティーになって、泣いて謝って許してもらったけど、もちろん玉はぜんぶ没収で、そのお店は出入り禁止になった。

だから、いくら法律に触れないとは言え、バレたら大変なので、ホントにお金に困った時しかやらないことにしてる。そして、やる時は、最悪のこと、つまり、バレて出入り禁止になる時のことを考えて、地元のお店ではやらないことにしてる。だから、今回も、離れたお店に行って来たのだ。それに、こっちのお店は、等価交換だからお金になる。ただ、何よりも恐いのは、このお店にはこのお店をシマにしてるプロたちがいて、店員よりも、そいつらに見つかることのほうがもっと恐いのだ。ようするに、ハデにやり過ぎると、「オレたちのシマを荒らした」ってことになっちゃうからだ。パチンコの師匠に無理を言って付き合ってもらったのは、見張りをお願いしただけじゃなくて、このお店のプロと何か問題が起こった時に、助けてもらうって意味もあるのだ。

で、あたしは、「新海物語」のデータを見ながら、どのあたりの台が店員から見えにくいかを考えて、奥のほうの台に行こうとしたんだけど、師匠が、「そっちは監視カメラが多いから、逆に通路側のほうがいいよ。」ってアドバイスしてくれて、結局、師匠の言う台に座った。師匠が言うには、「半分は大海に入れ替わってるから、新海はチョロイよ。ただ、確変をストップさせちゃうとイチからセットし直すのが大変だから、途切れないようにね。」ってことだった。

‥‥そんなワケで、右隣りに師匠に座ってもらって、あたしはさっそく打ち始めたんだけど、すごく久しぶりのセット打法で、8割方までセットしたのに、カンジンのとこで1発多く入れ過ぎちゃって、イチからやり直しになったりして、ハレホレ状態が続いてた。一度失敗すると、デモ画面に切り替わるまで待たなきゃなんないから、すごく時間が掛かる。結局、2回も失敗しちゃって、打ち始めてから15分も掛かって、何とか初回大当たりのセットが完了した。それを見た師匠は、スッと席を立って、そのエリアをグルッと見回りながら、遠回りで缶コーヒーを買って来てくれた。

師匠が戻って来た時には、あたしは、もうイセエビを並べて初回を引いてたので、あとは、しばらくはのんびりできる。だけど次は、この当たりが終って、確変中になってからのセットだから、失敗は許されない。もしも失敗してノーマルが揃っちゃったら、今度は時短中にセットすることになるんだけど、時短中のセットは、確変中のセットよりも手順が多いから、あたしにはイマイチ自信が無い。だから、あたしは、すごく気合いを入れて、必死に確変中のセットをした。それで、何とか無事にできたんだけど、ちゃんとセットしたはずなのに、サメのリーチで魚群が出て、揃いそうなイキオイになっちゃった。そしたら、焦ってるあたしに、師匠が、「サメで揃ってから再抽選で確変になるよ。」って教えてくれた。そして、ホントに、サメで揃ってから、ギュイ―ンって回って、ジュゴンが揃った。

‥‥そんなワケで、何とか連チャンを続けることができたんだけど、足りない家賃は6万円だったので、10連チャンしたとこでセットをやめて、普通に打つことにした。結局、12連チャンで終って、21000発ちょっとだったけど、それでも、等価交換のお店だから、師匠にタバコを10個お礼しても、8万円になった。これで、明日、2日遅れで家賃を払うことができる。ただ、ひとつだけ問題なのは、すごく目が痛いのに、無理にパチンコの画面を見続けてたから、目がズキズキして開けられなくなって、鏡で見たら、白目の部分に血管が浮き出て真っ赤になってて、その上、熱まで出ちゃったのだ。それで、パソコンの画面を見ることもできなくて、そのままベッドに倒れ込んだ今日この頃なのだ。

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2005.09.02

チーチ&チョンの末路

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28日の日曜日に、富士スピードウェイで行なわれたFポンの第7戦で、ロッテラーが優勝したってニュースを28日の夜に知っちゃって、28日の深夜のスポーツニュースでも見ちゃったんだけど、それでも、とにかくレースが観たくて、29日の深夜の放送はシッカリと録画してたのに、時間が無くて、まだ観てない‥‥とは言いつつ、「釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪」は観たんだけど。

スーパーに寄ったら、お刺身でも食べられる北海道の「新サンマ」が入荷してて、1匹120円だったので、2匹買って来て、お刺身を作った。それで、大葉と糸切りにしたショウガを添えて、大葉の上にお刺身を乗せて、糸ショウガを巻いて食べるふうにしてみた。それで、母さんのとこに行って、一緒に食べながら、「釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪」を観ようと思ったのに、母さんは、裏番組のテレビ東京の水曜ミステリー「信濃のコロンボ9 乗せなかった乗客/軽井沢の霧に消えた殺人者は幻なのか…貞淑な若妻に迫る復讐のピアノ!シリーズ最大の怪奇」を観たいって言うので、ここで親子は決別した(笑)

で、あたしは、チャリで母さんのとこに、「サンマのお刺身」と「お豆腐とオクラのサラダ」を届けて、すぐに帰って来て、シャワーでサッパリして、お酒の用意をして、テレビの前に座ったら、9時10分前だった。「釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪」は、カンジンの釣りのシーンは少ないし、何をやらせてもオーバーな丹波哲郎が出て来るし、マドンナ役の鈴木杏香の弟がヒキコモリって言う、何だかメチャクチャなストーリーだけど、ハマちゃんの明るさだけはいつも通りだから、お酒を飲みながらなら楽しめる。新サンマも美味しくて、焼酎のロックをチビチビと飲みながら映画を観てたら、いい気持ちに酔っぱらっちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、「釣りバカ日誌」を観終わったら、Fポンの第7戦のVを観ようと思ってたのに、ハマちゃんでホンワカ気分になって、お酒でいい気分になったので、何だかモータースポーツ観戦の気分じゃなくなった。それで、「釣りバカ日誌」と同じくらいに笑える映画を観ようと思って、ビデオラックを物色したら、「モンティパイソン」のシリーズと、「チーチ&チョン」のシリーズが目に止まった。それで、「モンティパイソン」は面白いけど、ちょっと風刺がキツクて今の気分じゃないから、最初から最後まで大笑いできる「チーチ&チョン」を観ることにした。

「チーチ&チョン」のシリーズは、コメディアンのチーチ・マリンとトミー・チョンのコンビが繰り広げるマリファナネタのドタバタコメディーで、とにかくバカらしくて、何も考えずに大笑いできる。あたしが持ってるのは、「Up in Smoke」(邦題、スモーキング作戦)、「Nice Dreams」(気分は最高)、「Still Smokin’」(まだ吸ってるの?)の3本だけど、どれも最初から最後までマリファナを吸いまくりで、鉢植えのマリファナも、栽培してるマリファナも、吸ってるマリファナもぜんぶ本物だから、演技してるってよりも、ただのマリファナ愛好家2人の「素」の姿みたいに見えて、全体的に「どうでもいいや」って言うマッタリ感が漂ってて、その「やる気の無さ」がまた笑える。

映画の中では、2人はミュージシャンて設定なんだけど、1作目の「Up in Smoke」では、2人でロックバンドを結成しようと思い立ち、その資金を作るために、チーチのイトコのマリファナ博士が栽培してる良質のマリファナを盗み出して、それを売ってお金を作ろうとする。2作目の「Nice Dreams」でも、ヘンテコな「クジラ救済の歌」を歌ったりしてるけど、有名なミュージシャンに間違われて記者会見をしたりしちゃうから、決して売れっ子のミュージシャンてワケじゃなくて、限りなくシロートに近いって設定だ。

今回、あたしが観たのは、1作目の「Up in Smoke」なんだけど、メキシコのマリファナ密輸団が、チーチ&チョンの2人を自分のとこの運び屋と勘違いしちゃって、シートの中からドアの中から天井の中からスペアタイヤの中からアリとアラユル場所にマリファナを詰め込んだ密輸用のバンを渡しちゃう。そんな車だとは知らずに、そのまま運転して出発しちゃった2人は、コメディー映画ならではの色んなラッキーが重なって、何も知らないうちに国境を越えて、アメリカへと入る。そして、途中で知り合った女の子たちから、LAのクラブでロックコンサートを開催してるって話を聞いて、自分たちも出場することにする。それで、飛び入りで出場したはいいんだけど、いつものヒドイ歌で、観客からは大ブーイングの嵐が巻き起こっちゃう。

その時、会場の前に停めてたバンに、タバコの火が引火して、車が燃え出す。そして、車の中に隠してあった何十キロものマリファナも燃え出して、その煙がどんどん会場の中へと流れ込んじゃう。それで、ここまで言えば、この先は誰にでも想像できると思うけど、その想像通り、会場中の観客がみんなブッ飛んじゃって、ヘタクソなチーチ&チョンの歌もカッコ良く聴こえちゃって、大モリアガリ大会になっちゃう‥‥って言う、バカ映画に良くあるパターンだ。これは、「バンドを始めるための資金を作るためにマリファナを売る」って言う基本ストーリーを「孤児院を救う資金を作るためにバンドを始める」に変えて、最後の大モリアガリ大会を刑務所の中で「監獄ロック」を歌うジョン・ベルーシに変えれば、まんま「ブルースブラザーズ」になる。

‥‥そんなワケで、あまりにもバカバカしくて大笑いできる「チーチ&チョン」のシリーズだけど、あたしが持ってる3本の他にも、何本も出てて、どれもマリファナネタと下ネタだけのおバカムービーだ。だけど、これらのシリーズが作られたのは30年くらい前で、今では、いい年のオジサンになっちゃってる。チーチ・マリンは来年で60才だけど、年上のトミー・チョンは、今年で67歳だ。そして、チーチ・マリンのほうは、まだ俳優としてがんばってて、最近では「スパイキッズ」のシリーズにも出てる。だけど、トミー・チョンのほうは、たいへんな人生を歩んでる。

チーチ・マリンのほうは、うまいこと「演技派の名バイプレイヤー」へと転身できたんだけど、トミー・チョンのほうは、「チーチ&チョン」のシリーズでの熱演で、コメディアンや俳優と言うよりも、「マリファナ愛好家の代表」みたいなイメージが植えつけられちゃったのだ。それで、テレビのコメディー番組などからの出演依頼が来ても、その役は、マリファナが好きなドジなオジサンの役とかが多かった。実際、トミー・チョンは、コメディアンは副業みたいなもので、本業は、映画のタイトルから命名した「ナイス・ドリームズ・エンタープライズ」って言う会社を経営してた。この会社は、マリファナを吸うためのパイプや水パイプ、ボング(筒型の大型パイプ)などを製造、販売する会社で、その他にも、トミー・チョンは、警察の薬物検査に引っかからないようにする方法をキャンペーンしたり、テレビで警察を挑発するようなギャグを連発してたので、ずっと当局から目をつけられていた。

そして、トミー・チョンは、2003年に「非合法なマリファナ用の喫煙器具を販売した罪」で逮捕されちゃって、「禁固9ヶ月」と「罰金2万ドル」の実刑判決を受けた。だけど、アメリカでは、小学生や中学生が普通にマリファナを吸ってるし、そう言う子供たちに、「何でマリファナを吸うのか」って聞くと、「タバコは体に害があるから」って答えるほどだ。マリファナの無害性は、多くの州で認められていて、だからこそ、カリフォルニア州やアラスカ州では、マリファナの使用は合法化されているのだ。営利目的で大量に所持してると捕まるけど、自分が楽しむぶんを所持したり吸ったりすることは、ちゃんと法律で認められている。だから、インターネットでのマリファナの販売も活発に行なわれてて、もちろん、これは非合法だけど、誰でも簡単に買うことができる。そして、あまりにも当たり前に売られてるのは、よほど大々的にやらない限り、ほとんど摘発されないからだ。

ちなみに、アメリカでは、州によって法律が大きく違う。たとえば、ギャンブルだったら、約半分の州で禁止されてるけど、残りの半分の州では合法化されてる。だから、自分の住んでる州でギャンブルをしたら逮捕されるのに、隣りの州に行けば、堂々とカジノが営業してるってワケだ。こう言った特殊な法律だけじゃなくて、一般的なものだと、道路交通法の違いがある。普通なら、赤信号はすべてストップのはずなんだけど、アメリカの場合は、州によって、赤信号でも右折だけはOKってとこがある。ニポンだと、白地に青い矢印の左折の標識が立ってる交差点と同じってことだ。信号が赤でも、この標識のある交差点なら、いつでも左折だけはできる。

でも、ニポンの場合は、道路交通法は全国共通だから、赤信号でも左折していい交差点には、必ずこの矢印の標識が立ってる。だけど、アメリカの場合は、赤信号でも右折していい州の交差点は、すべて右折していいから、何の標識も立ってない。だから、他の州から来た人が、赤信号の時に右折ラインで停まってると、後ろから来た地元の恐いオッサンに、すごいイキオイでクラクションを鳴らされることウケアイだ。そして、この州の人が他の州に行った時に、いつものクセで赤信号なのに右折しちゃうと、パトカーに追いかけられて拳銃を突きつけられちゃう。

ニポンの消費税にあたる「売り上げ税」にしても、そんな税金は導入してない州もあれば、すべての商品に7%もかけてる州もある。タバコ税に至っては、1.4%の州から150%の州まであり、その差は100倍以上だ。だから、売り上げ税が7%の州や、タバコ税が150%の州に住んでる人は、わざわざ隣りの州まで、マトメ買いに行くのが普通になってる。ニポンの都道府県も、アメリカの州みたいに、もっと独立性を高くしてくれればいいのに。そうすれば、コイズミみたいな独裁者がニポンをメチャクチャにすることはなかったのに‥‥。

‥‥そんなワケで、州によってはマリファナが合法化されてて、マリファナそのものを違法に販売してる人たちだって見逃してもらってるようなユルイ国なのに、マリファナを吸うためのパイプを売ってたトミー・チョンが逮捕されたってことは、ようするに「見せしめ」ってワケだ。そして、刑務所に入ったことによって、トミー・チョンの「マリファナ愛好家の代表」としての地位は、ますます高くなっちゃって、マリファナ合法化運動の戦士みたいな立場になっちゃった。たぶん、本人は望んでないのに、周りが勝手に旗印にしちゃったみたいなノリなんだと思うけど、片方は俳優として活躍、片方はマリファナ合法化運動の旗印に祭り上げられちゃったチーチ&チョンを見てると、ここでも、片方は俳優として活躍、片方はコカインのやり過ぎで死んじゃったブルースブラザーズがオーバーラップして来る今日この頃なのだ。

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