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2005.09.25

頭が生理痛

24_thisbud
ここ数日、あまりにも忙しくて、ほとんど寝る時間もなくて、疲れがMAXだった。それで、お風呂上りにバスタオルを巻いただけでソファーに腰掛けたとこまでは覚えてるんだけど、そのあとの記憶がなくて、気づいた時には、フローリングにハダカでうつぶせになって寝てた。客観的に考えると、火曜サスペンス劇場の殺人現場みたいな感じだったと思う。それで、全身が冷たくなってて、体が動かなくて、とにかく息が苦しいのと、頭が割れそうに痛いのと、目の焦点が合わないのとで、ヤバイ状態だった。

で、何とかベッドまでホフク前進してって、お布団にもぐり込んだんだけど、体の震えが止まらなくて、意識がモーローとしてて、すごく苦しい。ノドがカラカラでお水が飲みたいんだけど、水道のとこまで自力で行くことができない。それで、ベッドから手の届く範囲に何かないかと思って探したら、ベッドの隣りのドレッサーのイスの上にハンドバッグを見つけた。ハンドバッグの中には、パチンコ屋さんでタダでくれるアメが入ってたハズなので、何とか手を伸ばして取って、中を調べた。そしたら、アメが3個入ってたので、1個を口に入れた。グレープ味だった。

目をつぶってアメをなめてたら、ノドの乾きもラクになって来て、気持ちも少し落ち着いて来たんだけど、何しろ頭が痛いのと、震えが止まらないのがすごくて、完全に風邪を引いたみたいだった。熱を測る余裕はなかったけど、たぶん38度くらいの感じだった。それにしても、「風邪になる」とか「風邪にかかる」とかなら分かるんだけど、「風邪を引く」の「引く」ってどう言う意味なんだろう?‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、「いかがお過ごしですか?」なんてノンキなことを言う前に、ちょっと日記の更新が遅れてて、皆さんにご心配をおかけしたことをアワビいたします‥‥なんてことも折り込みつつ、「肺炎を引く」とは言わないし、「盲腸を引く」とも言わないし、「ドライアイを引く」とも言わないし、色んな病気の中で、「引く」ものは「風邪」だけだ。でも、「風邪」のことを「感冒」とも言うけど、「感冒」の場合は「引く」じゃなくて「かかる」って言う。それから、「インフルエンザ(流行性感冒)」の場合も、「引く」とは言わない。つまり、同じ「風邪」であっても、別の呼び方をした場合には、他の病気と同じで「なる」とか「かかる」とかで、「風邪」って言った時にだけ、「引く」ってことになるワケだ。

英語だと、ウイルス性の病気にかかった場合は、「infected(感染した)」って言葉を使う場合もあるけど、一般的には、どんな病気でも、「suffer from ○○」って言い方で、「○○」のとこに病名を入れて、「○○によって苦しめられてる」って言い回しをすることが多い。たとえば、「suffer from the Rapist」ってすれば、「コイズミによって苦しめられてる」って意味になる。

あとは、もっと単純に言う時は、何にでも使える便利な動詞、「get」を使って、「get ○○」って言うこともある。だけど、「風邪」の場合は、「suffer from cold」でもなく、「get cold」でもなく、「catch cold」って言う。つまり、直訳すれば、「風邪を受け止めた」ってことで、この「catch」が、ニポン語の「引く」に当たるワケだ。

まあ、どんな言い回しをするにしても、「あたしは風邪を引いた」ってワケで、英語で言えば「I catch cold」ってワケで、アメをなめながらお布団の中で苦しんでたのが朝の7時くらいで、どんなに遅くても9時半には出発しないとお仕事に間に合わないので、出発時間から逆算すると、お化粧と着替えを鉄腕ダッシュで30分で済ませるとしても、あと2時間しかないし、普通にお化粧するとしたら、あと1時間半しかないって言うヒジョーにキビシー状態で、マニアックな言い方をすれば、財津一郎的な状態だったってワケだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、とにかく体を動かせるようにしなくちゃオハナシにならないと思ったんだけど、そう言ったって、動かないものは動かないんだから、とりあえず、8時までの1時間はこのままお布団の中でじっとしてて、8時になったら、一気に死ぬ気で起き上がってみよう!ってことにした。でも、ホントに苦しくて苦しくて、お水を飲みに行くこともできないほど具合が悪かったから、普通にじっとしてるだけじゃ、1時間どころか、10時間したって復活することなんかアリエナイザーだった。

だけど、最近のあたしの座右の銘は、「盤根錯節(ばんこんさくせつ)に遭いて利器を知る」って言うヤツで、「深い根っこや複雑に入り組んだ枝に出会った時こそ、ホントに伐れるオノかどうかが分かる」、つまり、「ものすごい困難に対面した時にこそ、その人間のホントの力が分かる」って意味なので、考えようによったら、今がマサに「その時」なのだ。

だから、ここはひとつ、この1時間の間に、世界中の草花や動物たちから少しずつ「元気」を分けてもらって、自分のパワーを満タンにして、8時ちょうどのアズサ2号で大爆発してみることにした。あたしは、お布団の中で横向きに丸まったままで、心の中で、「地球のみんな、オラにちょっとだけ元気を分けてくれ‥‥」なんて祈りつつも、それだけじゃ不安だったから、オラは2個目のセンズを口に入れた。2個目のセンズは、イチゴ味だった。

それにしても、自分のことを「オラ」なんて言うのは、悟空とクレヨンしんちゃんくらいだな〜なんて思いつつ、8時まで1時間休んだら、ベッドの上の天井のとこに、直径が1mくらいある元気玉ができてたので、あたしは何とか起き上がることができた。それで、とにかくお水をゴクゴクいっぱい飲んで、それから熱いシャワーを浴びたんだけど、割れるように頭が痛いのと、全身の寒気は治まらなかった。だから、ホントは風邪薬を飲んだほうがいいんだろうけど、お薬の箱の中にあったのは、「二日酔いの薬」と「便秘の薬」と「生理痛の薬」だけだったので、とりあえず、風邪薬に一番近そうな噴霧器‥‥じゃなくて、風邪薬に一番近そうな雰囲気の「生理痛の薬」を飲むことにした。そしたら、ナニゲに、頭が痛かったのが少しラクになった。

‥‥そんなワケで、あたしは、「頭痛」じゃなくて、「頭が生理痛」になってたんだろうか?‥‥なんてことも思いつつ、何とか支度をして何とかお仕事に行って何とか無事に終わらせたんだけど、帰って来たトタンに、本格的に具合が悪くなって、ベッドに倒れ込んだまま、今度こそホントに動けなくなった今日この頃なのだ。

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