オールージュの壁
世界一のモータースポーツのハズであるF1の放送時間が、普通でも夜の11時って言うシイタゲられた時間帯なのに、今回のベルギーGPに至っては、なんと、深夜の2時45分から4時15分までの1時間半て言う、時間帯も、時間の長さも、あまりにもトレビア〜ンな事態になっちゃったのは、もちろん、コイズミのワガママ選挙のオカゲだ。あたしは、気合いで起きてて観たんだけど、観終わってちょっとしたら、カーテン越しに白々と夜が明けて来て、スズメがチュンチュン鳴き出して、朝になっちまった。この日記には書かなかったけど、この前、某テレビ局の美術スタッフの人たちと夜の11時くらいからマージャンをして、徹夜しちゃった時も、スズメがチュンチュン鳴き出して、朝になっちまった。その時、あたしが、「だからマージャンて、麻(朝)の雀って書くのね!」ってギャグを言ったら、ちょっとだけウケた(笑)
そうそう、なんでその時のことを日記に書かなかったのかって言うと、お金を賭けてなくても、深夜に雀荘でマージャンをやってると、ナゼか賭博で逮捕されちゃうからだ。その上、マージャンをするのにお金を賭けない人なんているワケないから、もちろんあたしはお金をシッカリと賭けてるし、シッカリと犯罪だしってワケで、だから書かなかった‥‥って言うか、今、書いてるから同じなので、ついでに書いとくと、東風(トンプー)戦を12回やって、4回トップで、2回ぶっ飛んで、残りが浮きの2位か3位で、トータルでケッコー浮いた‥‥なんてダッフンしてるとなかなか先に進まないので、そっと話を戻すけど、真夜中どころか、明け方に放送されたベルギーGPの扱いを見れば、すでにF1が、競馬のG1や格闘技のK1以下なのは当然として、漫才のM1よりも格下だってことが良く分かる。だけど、あたしは、支持政党にしても、好きなスポーツにしても、どうせ少数派なんだし、絶滅寸前のレッドブル・レーシングチーム‥‥じゃなくて、レッドアニマル状態なんだから、仕方ないか‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、いつまでもクヨクヨしてないで、今日も元気に行ってみようと思うんだけど、F1の世界にも、絶滅寸前のレッドアニマルがいる。それが、ミナルディチームだ。だけど、F1の世界には、自分の利権のために生き物を殺し続ける環境破壊大臣の小池百合子がいないので、この破綻寸前だったミナルディチームには、レッドブルが救いの手を差しのべ、何とか絶滅を逃れることができた。救ったって言うとリトル語弊があるけど、ようするに、売りに出てたミナルディチームをレッドブルが買い取ったってワケだけど、誰も買い手がつかなければミナルディって言うレッドアニマルは絶滅しちゃってたんだから、一応は救ったってことになるだろう。
今回、公式発表された契約は、「11月1日付けでミナルディーの全株式をレッドブルが取得してチーム運営の全責任を負う」って内容だ。つまり、レッドブルは、レッドブルチームとミナルディチーム、2つのチームを同時に持つことになるってワケで、あまりにもカッコイイ! その上、セコイ親父が2チームを運営するとしたら、きっと、Aチームを勝たせるために、Bチームに遅く走るように指示したりしそうだけど、レッドブルのデートリッヒ・マテシッツ代表は、「2つのチームは完全に独立させて運営し、それぞれを競い合わせる」って言ってるから、小森のおばちゃまに扮した鶴太郎が、「モアベターよ」って言いそうな素晴らしさだ。さらには、ドイツ、オーストリア、アメリカなどで、長年、若手ドライバーの育成に努めて来たレッドブル的には、チームが2つになり、シートが4つになれば、それだけ若手をデビューさせられる可能性が高くなるとも言っている。
F1チームの運営には、莫大なお金が掛かるから、1チームのたった2台のマシンに乗せるのは、選び抜かれたドライバーってことになる。だから、何のコネもない若手ドライバーには、雲の上のシートってことになる。そう言った意味からすれば、今回のレッドブルの判断は、F1の未来に希望の光を与えてくれたと言っても加護亜依だ‥‥って言いつつも、未だにどっちが加護なんだか辻なんだか分からないあたしとしては、どっちかの親父が覚醒剤でパクられたって話を聞いた時も、所詮はハロプロなんだからってことで、日記には取り上げなかった。
‥‥そんなワケで、「F1チームの運営には莫大なお金が掛かる」って言っても、ピンと来ないと思うので、ひとつの例として、ドライバーの年収をあげてみる。年収って言っても、たいていは複数年契約だから、1年ぶんとして割り算して出した金額だけど、たとえば、トップドライバーであるシューマッハ兄の場合は、年棒が約44億円だ。これだけもらってりゃ、32億円の新居を建設するのも納得できるだろう。それなのに、サスガ、シューマッハ様。これじゃ少ないからって、来シーズンからは55億円へのアップを要求してて、チームともめてるそうだ。
あたしの好きなバリチェロは、約15億円。シューマッハの3分の1だけど、それでも、ニポンのプロスポーツ選手の年棒と比べてみれば、どれだけ高額かが分かるだろう。フェラーリチームは、年間の予算が約400億円なので、シューマッハとバリチェロの年棒だけで、年間の予算の15%を使っちゃってるってワケだ。もちろん、シューマッハは別格だし、バリチェロにしたって、他のチームのファーストドライバー以上のランクなので、破格と言えば破格ってことになる。たとえば、BARホンダの場合は、年間の予算が約300億円だけど、バトンとタクマに支払ってる年棒は、オオザッパに言うと、バトンの年棒が8億円弱、タクマの年棒が2億円弱で、合計で10億円以下なのだ。だから、2人合わせても、バリチェロ1人よりも安いってことになる。
だけど、ウィリアムズとの話し合いが丸くおさまって、バトンが来シーズン以降もBARホンダに残れた場合には、チームが提示してるのは「5年間で100億円」て金額だから、年棒にしたら20億円てことになり、現在の8億円弱からは大きく跳ね上がる。その上、来シーズンからはバリチェロも来るワケで、バリチェロに対しては、今までのフェラーリ時代の15億円よりは多く払うだろうし、さらに、バトンよりも安いなんてことは許されないから、20億円どころか、22〜25億円になるだろう。つまり、今までは2人で10億円以下だったドライバーの年棒が、一気に5倍近くにアップするってワケだ。だけど、アメリカの言いなりのデタラメな郵政民営化によって、国民の大切な貯金を世界中のハゲタカどもの目の前にバラ撒くことが決定した国、ニポンのホンダがついてるんだから、50億や100億のハシタ金くらい、ドンと来いって感じだ(笑)
‥‥そんなワケで、ハッと気づけば、もう3000文字も書いてるのに、今回のベルギーGPについては、まだ何も書いてない。サスガに、これからスターティンググリッドを流すと、あまりにも長くなりすぎちゃうから、チョコっとだけ触れると、前回のイタリアGPでのライコネン(マクラーレン)と同じで、今回は予選で3位につけたフィジケラ(ルノー)がエンジンを交換したため、10グリッド降格して、13番グリッドからのスタートになっちゃって、ポールがモントーヤ、続いてライコネンて言う、最速マクラーレンがフロントローで、あとは、トゥルーリ、アロンソ、シューマッハ弟、シューマッハ兄、ホニャラララ〜って感じで、バリチェロは12番グリッドからのスタートだった。前日の予選でも、雨が降ったり止んだりしてたんだけど、決勝でも直前まで雨が降ってて、マシンの後ろに水煙が上がるような状況でスタートした。
とにかく、今回のベルギーGPの「スパ・フランコルシャン」ってサーキットは、1周が7km近くもあって、今、F1のレースが行なわれてるサーキットの中だと、最長ってことになる。その上、山岳地帯に作られたコースなので、最大の高低差が100m以上もあるし、難しいコーナーもたくさんあるし、オマケに、「スパ・ウェザー」って呼ばれてる「変わりやすい山の天気」まである。ひどい時は、長いコースの一部分にだけ雨が降ってたりもするのだ。だから、今までに、数多くのクラッシュが起こってるんだけど、一番のミドコロは、「オールージュ」って呼ばれてる上り坂で、高速で走る視点の低いドライバーから見ると、巨大な壁のように見えるそうだ。この長い坂を時速300キロ以上で上ってくんだけど、真ん中を過ぎたあたりにある、右、左と曲がるS字があって、ほとんど減速しないでクリアするから、今まで数々のマシンが餌食になって行った。
‥‥なんて言ってたら、スタートしてから10周目、このオールージュで、フィジコが猛スピードでスピンして、そのままコントロールを失ってタイヤバリアに激突、マシンはバラバラになった。幸いにも、タイヤバリアのオカゲでフィジコにケガは無かったので、イケメン好きの多くの女性ファンを悲しませることだけは避けられたけど、ほんの一瞬で、1億円のマシンが粗大ゴミになっちゃった。それにしても、高速でのクラッシュはホントにものすごい。バラバラになったマシンはコースを外れてたけど、色んなパーツが飛び散ったので、ソッコーでイエローフラッグが振られて、セーフティーカーが導入された。
そう言えば、去年のベルギーGPでも、このオールージュを抜けたとこで、タクマだのウェバーだのジョーダンのパンターノだのミナルディのブルーニだのが多重クラッシュして、みんな揃ってハレホレとリタイヤしちゃって、他にも色々とクラッシュや接触が起こって、ドサクサにまぎれてバリチェロが3位に入賞したっけ‥‥なんてことも思い出しつつ、セーフティーカーが消えて、レースはリスタートした‥‥って思ったのもトコノマ、1コーナーで、年棒44億円のシューマッハ兄に、年棒2億円弱のタクマが突っ込んで、2台ともリタイヤ。シューマッハは激怒してマシンを降り、タクマのマシンに近づいて行き、顔を近づけて文句を言ったあと、タクマのヘルメットを軽く叩いた。でも、あとからタクマのコメントを聞いたら、「(ドイツ語だから)何言ってんだか分からなかったよ」だと(笑)
‥‥そんなワケで、タクマのセイで、またまたイエローフラッグが振られちゃったりしつつ、トップのモントーヤに、知らないうちにシューマッハ弟が迫っちゃったりしつつ、18周目の1コーナーで、クルサードがエンジンストールして、オイルを撒き散らしながらストップしちゃったりしつつ、モントーヤとシューマッハ弟のバトルだけを執拗に映し続けるアホテレビ局のオカゲで、他のマシンの状況がぜんぜん分からないままCMに突入して、CMが明けたら、今度は何を思ったのか、8位のヴィルヌーブと9位のバトンのバトルを延々と映し続けてた。
24周目で、まだ路面は濡れてるのに、シューマッハ弟はピットインしてドライタイヤに交換したんだけど、ちょっと気が早かったか、ミゴトにスピンしてコースアウト。それでも何とかコースに戻るも、ピット作業とスピンとで、2位から7位まで順位を落とし、結局、もう一度ピットインして、ウェットタイヤに戻した。そして次のCM明けの28周目、画面下の順位を見ると、知らないうちにバリチェロが5位まで上がって来てるんだけど、ここまで、ただの1秒もバリチェロを映してないから、何もコメントできない‥‥って言うか、それ以外のマシンについても、ぜんぜん映してくれないから、何もコリント式建築物って感じだ。
でも、このあたりから下位バトルを映すようになって来て、特に、30周目の10位のヴィルヌーブと11位のカーティケヤンのバトルが面白かった。リアタイヤを滑らせながら逃げるヴィルヌーブを追いまくるカーティケヤンが、ヘルメットの下にはターバンを巻いてるんじゃないかって思えるほどのインドパワーで、ストレートでピタリとスリップに入って、ストレートエンドの左アウトから果敢にも仕掛けたんだけど、ちょっと無理がありすぎて、大きくコースアウト。
で、レースは終盤に入ったんだけど、今度はトップを走るマクラーレンの2台だけを映し続けてて、まだバリチェロは1回も映らない。そして、35周目に、トゥルーリがタイヤバリアに突っ込んで止まってるシーンが映ったんだけど、すぐにマクラーレンの映像に変わった上に、何のフォローもないから、どこでどんなふうにクラッシュしたのか何も分からない。そして、次のCM明け、またまたマクラーレンだけを映し続ける画面の横に、小さく順位が出たんだけど、バリチェロが4位に上がってた。だけど、レースは残り7周なのに、まだバリチェロは1回も映らない。で、残り6周になって、今回のレースで初めて赤いマシンがテレビに映った。この、唯一映ったのが、5位のバトンにパスされるシーンだった。12番グリッドからスタートして、ここまでに何度も何度もあったであろうバリチェロのカッコイイとこを1回も映さないで、最後にやっと映ったのは、バトンなんかに抜かされるシーンとは‥‥。
そして、このまま順当にチェッカーかな?って思ってたら、残り3周のオールージュのS字で、ウィリアムズの.ピッツォニアが、トップを走ってたモントーヤにヒットしちゃって、そのまま2台ともリタイヤ。結局、優勝はライコネン(マクラーレン)、2位がアロンソ(ルノー)、3位がバトン(BARホンダ)、4位がウェバー(ウイリアムズ)、5位がバリチェロ(フェラーリ)、6位がヴィルヌーブ(ザウバー)、7位がシューマッハ弟(トヨタ)、8位がモンテイロ(ジョーダン)、以下略って感じで、シューマッハを激怒させたタクマは、次のブラジルGPで10グリッド降格のペナルティ、モントーヤに突っ込んだピッツォニアは、体調を崩して休んでるハイドフェルドの代替ドライバーなので、次のブラジルGPにはハイドフェルドが戻って来るから、グリッド降格のペナルティの代わりに、罰金8000ドルのペナルティになった。年棒の安いピッツォニアにとって、罰金90万円はすごく痛いと思うんだけど、こう言う場合って、やっぱり自分で払わなくちゃダメなのかな?
‥‥そんなワケで、色んな場所で色んなドライバーが素晴らしいバトルを繰り広げてたような気がするレースだったんだけど、まるで、フジテレビが中継したかのような最悪のスイッチングだったために、ほとんどのバトルを見ることができなかった。だけど、ポイントランキングで8位につけてるバリチェロが、4ポイントを獲得して35ポイントとなり、7位のシューマッハ弟とは2ポイント差、6位のフィジコとは6ポイント差、5位のトゥルーリとは8ポイント差と、残り3戦で、まだまだ上を狙えるようになったことはブラボードロボーうまい棒‥‥なんて言ってみたら、「とってもラッキーマン」の「ラッキークッキー八代亜紀」を思い出しちゃった今日この頃なのだ(笑)
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