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2005.09.06

ニック・フライの思惑

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今日は、夕方から深夜まで、某局で某番組の2本撮りのお仕事だったので、楽しみにしてたF1の第15戦、イタリアGPは、録画放送をさらに録画して観るって言う、イマイチもイマニもイマサンも盛り上がりに欠けるものだった。だけど、なんたってイタリアだし、モンツァだし、次のベルギーもその次のブラジルもそのまた次の鈴鹿もテクニカルコースだから、V10エンジンでアホみたいにブッ飛ばせるのは今回が最後ってワケで、ミシュランタイヤが引きちぎれるような熱い走りをミオサメするために、あたしは、深夜の246を爆走するタクシーのスリップを利用しながら、テール・トゥ・ノーズで帰って来た。だけど、やっとお家に着いたのは1時半で、シューマッハでお化粧を落として、シャワーを浴びて、お酒とオツマミを用意したら、もう2時を回ってた。だけど、あたしは、気持ちは完全に「F1観戦モード」に入ってて、頭の中ではTスクエアの「TRUTH」がエンドレスで鳴りまくってたので、ソッコーでVを観ることにした。

でも、番組が始まったとたんに、今回はタクマが4番グリッドからのスタートだったので、永井“脳みそも筋肉”大くんと、山田“私生活が乱れまくり”優ちゃんが、いつもにも増して、「タクマ選手!タクマ選手!」ってしゃべり出したので、あたしは「あ〜あ‥‥」って思いながら、テレビのボリュームを絞った。フジテレビの指示だから仕方ないとは思うけど、今シーズンは何の結果も出してないし、来年には消えてくようなドライバーなんか、どうでもいいのに‥‥って言うか、別にタクマについてコメントするのはいいんだけど、優勝争いをしてるドライバーやイタリアのドライバーなど、カンジンのことはぜんぶホッタラカシにして、口をひらけば「タクマ選手!タクマ選手!」って、まるで、カンジンの年金問題や拉致問題をホッタラカシにして、バカのひとつ覚えの「郵政民営化」のことしかしゃべらないコイズミと同じだし、さらには、タクマのファンのためじゃなくて、スポンサーのために連呼してるだけなんだから、国民のためじゃなくて、ブッシュのために「郵政民営化」を連呼してる売国奴コイズミと同じレベルだ‥‥なんて書き始めると、あたしまで、フジテレビやコイズミと同じレベルになっちゃうから、今回は大増税推進派の偽善者については、これ以上は触れないようにしようと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、久しぶりにスターティンググリッドをサラッと‥‥じゃなくて、今日は気合いが入ってるので、ネバッと流しとくけど、ポールは時速367キロをマークして現時点での世界最速男になったモントーヤ(マクラーレン)、2番がチャンプに一番近い男、アロンソ(ルノー)、3番が自分が蒔いたタネの移籍問題でハレホレ状態のバトン(BARホンダ)、4番が走りはサッパリでも子作りには余念が無い佐藤琢磨(BARホンダ)、5番がサーキットの大渋滞の原因、トゥルーリ(トヨタ)、6番が顔のエアロダイナミクスが優れてるシューマッハ兄(フェラーリ)、7番があたしの応援してるバリチェロ(フェラーリ)、8番がヤタラとモテる色男、フィジケラ(ルノー)、9番がF1界の貴乃花、シューマッハ弟(トヨタ)、10番がペヤング顔のクルサード(レッドブル)、11番がホントはポールだったのに決勝の前にエンジンを積み換えたために10グリッド降格になっちゃったライコネン(マクラーレン)、12番が血統のいい駄馬、ヴィルヌーブ(ザウバー)、13番が最年少22才のクリエン(レッドブル)、14番が次のベルギーにはイヤな思い出のあるウェバー(ウィリアムズ)、15番が来年からバリチェロの代わりにフェラーリをドライブするマッサ(ザウバー)、16番が体調不良のハイドフェルドの代わりのピッツォニア(ウィリアムズ)、17番がこないだのアメリカGPでミシュランを履いてたチームの集団ボイコットでタナボタの表彰台で大ハシャギしてたモンテイロ(ジョーダン)、18番がテニスプレイヤーからF1ドライバーに転職したドーンボス(ミナルディ)、19番が世界最速のインド人(笑)、カーティケヤン(ジョーダン)、20番がオカマ大王のアルバース(ミナルディ)って言うオーダーだ。

ようするに、ライコネンがポールから11番へ下がったセイで、2番から11番までのマシンが1グリッドずつ繰り上がったってワケだけど、ライコネン的には、反則とも言えるほど速過ぎるマクラーレンだから、11番からでもアッと言う間に上に行っちゃうだろう。そんなことより、何よりの恐怖は、オカマ大王のアルバースが最後尾だってことだ。たとえば、アルバースが15番グリッドからのスタートだったら、少なくとも16番から20番までのマシンは、アルバースにオカマを掘られることは無い。だけど、今回は、すべてのマシンが、いつアルバースにツッコミを入れられるか分からなくて、ビクビクしながら走らなくちゃならない。

‥‥てのは半分はギャグのつもりだったんだけど、これがそうでもなくて、スタートはキレイだったんだけど、最初のシケインでモンテイロが誰かに接触して黒っぽいパーツを飛び散らせつつも、何とか全車、続いての1コーナーには滑らかに入って行ったと思ったのもトコノマ、集団の後方で、予想通りに、アルバースがカーティケヤンにオカマを掘ってた(笑) それも、フロントスボイラーでカーティケヤンの左リアタイヤを突っついちゃったもんだから、カーティケヤンはスタートしてホンの10秒でパンクしちゃって、1周目でタイヤ交換のピットイン。これには、サスガのインド人もビックル一気飲みだ(笑)

F1での追突は日常チャーハンで、どのドライバーもコツンコツンやってるけど、普通は、自分のマシンのフロントが壊れるだけで、相手にはそれほどダメージを与えないようにぶつけるのがマナーだ。だけど、アルバースの場合は、ワザとやってんじゃないかって思えるほど、ぶつかる瞬間にステアリングを左右どっちかに切って、自分のフロントスポイラーで前のマシンのリアタイヤをパンクさせる。これがホントにワザとだとしたら、ブラック魔王やケンケンでもマネできないほどのチキチキマシン的な素晴らしいテクニックだと思う(笑)

‥‥そんなワケで、今気づいたんだけど、まだレースは1周目だってのに、もうこんなにいっぱい書いてるよ、あたし。とにかく、この調子で書いてたら、今日の日記は1万文字を超えちゃうことウケアイだから、大幅にショートカットするとして、今回のレースのあたし的なミドコロとしては、来年からBARホンダに行っちゃうバリチェロが、発つ鳥あとを濁しまくりで、シューマッハ兄に遠慮しない走りを見せてくれるんじゃないかってとこに期待してた。

前回のトルコGPが終った時点で、トップのアロンソが95ポイント、2位のライコネンが71ポイント、3位のシューマッハ兄が55ポイント、そして、バリチェロは31ポイントで8位だった。それで、あと5レースもあるんだから、シューマッハ兄が残りのレースをぜんぶ優勝して、アロンソがぜんぶリタイヤすれば、逆転優勝だってアリエールだけど、今年のフェラーリのテイタラクじゃあ、そんなのアリエナイザーだってことで、フェラーリチームとしてもシューマッハ兄としても、「今年は3位を死守する」って言う方向で行くことにしたのだ。

だから、バリチェロとしては、そんなにシューマッハ兄に気を使わないで、好きなように走れるってワケだ。もちろん、状況によっては、バリチェロのインカムに非情な指示が飛んで来る可能性もあるだろうけど、すでに優勝をあきらめてるチームとしては、今までフェラーリのために尽くして来たバリチェロに対して、最後の花道を作ってあげるくらいの気持ちはあるだろう。

‥‥なんて甘いことを考えてたら、遅いマシンの後ろについたシューマッハ兄が、自分の右側を塞ぐようにして走ってたバリチェロに、「オレ様に道を譲れ!」って感じで急に右にステアリングを切って、バリチェロをどかしやがった。前のマシンがジャマでちゃんと確認できなかったんだけど、ナニゲにタイヤが接触してたっぽい。サスガ、腐ってもタイ、F1の王様は恐いもの無しだ。なにしろ、王様だけあって、今、スイスのジュネーブの近くの湖のホトリに、お城を建設中なのだ。ハリウッドスターだって、数億円の豪邸がいいとこなのに、シューマッハ様の建設中のお城は、ナナナナナント!32億円なのだ!

シューマッハ兄は、今年の1月には、スマトラ沖地震の被災地に1000万ドル(約11億円)もポンと寄付して、5月には37億円もする特別装備のプライベートジェットを買って、そして今は32億円のお城を建設中だなんて、これだけでも、今年、80億円も使ってんじゃん!

‥‥そんなワケで、あたしの日記って、ダッフンばっかりで、やっぱりぜんぜん先に進まないってことに、またまた気づいた。まあ、どっちにしても、F1に興味がある人はテレビを見てると思うし、興味の無い人はレース展開なんかを読んでもつまんないと思うから、これでいいのかな?‥‥なんて思いつつも、チョコっとレースのことにも触れとくと、4番手を走ってたタクマが、16周目に1回目のピットインをして、ガソリンを入れて、8.5秒でコースへ戻った。それなのに、1周して来て、またピットインして、またガソリンを入れてた。何でも、燃料リグが故障してて、1回目の時にちゃんとガソリンが入らなかったそうで、入れ直しをしたのだ。これで、タクマは、10番手まで順位を落としちゃった。あたしは、皆さんご存知の通り、タクマが嫌いだけど、これはあまりにも気の毒で、かわいそうだと思った。

今まで長いことF1を観て来たけど、こんなミスなんか見たことがない。たとえば、給油が終らないうちにマシンが動き出しちゃって、結果、予定してた量のガソリンが入らなかったってケースは何度も見てるけど、きちんと給油ホースをつなげてたのに、ぜんぜんガソリンが送られなかったなんて言うのは、前代未聞だ。そして、仮りにガソリンが入らなかったんだとしたら、その時点で分かるはずだから、すぐに入れ直すだろう。

でも、ここで、あたしはハタと気がついた‥‥って言うか、ひとつの仮説を立ててみた。前にも書いたけど、BARホンダのニック・フライ代表は、「我々は、確実にポイントを獲得できる2人のドライバーを必要としている。これは、チームがチャンピオンシップを戦う上での必要不可欠な条件だ。今回のレース(ハンガリーGP)では、タクマはそれなりの仕事をしたけど、彼が来シーズンもBARホンダのドライバーの1人でいるためには、今シーズンの残りのレースで、きちんと結果を出す必要がある。」って言ってる。つまり、残りのレースで少しでも多くポイントをとらないと、今シーズンで契約の切れるタクマは、そのままお払い箱になるってワケだ。

だから、タクマはがんばって走ってるワケだし、今回の4番グリッドは、願ってもない好位置からのスタートだった。そして、前半の走り自体もなかなか良かった。それなのに、考えられないようなトラブルが起こり、チームがその足を引っぱる形になり、結局、タクマは16位でフィニッシュして、今回も0ポイントだった。

ここで、あたしが立てたのは、「ニック・フライは、来シーズンは、バリチェロとバトンの2枚カンバンで行きたいんじゃないだろうか?」って仮説だ。ナゼかって言うと、これはまだ、イギリスのタブロイド紙のニュースだから、あくまでもウワサのレベルなんだけど、「BARホンダは、バトンを手放さないために、ウィリアムズ側に2千万ポンド(約40億円)の支払いを提示したが、ウィリアムズ側は、5千万ポンド(約100億円)を要求している。」って言う記事と、各チームのピットクルーたちの間のウワサ話で、「BARホンダは、すでに5千万ポンドを用意して、ウィリアムズ側との水面下の交渉に入った。」って話によるものだ。

そうなれば、ニック・フライの理想通り、「確実にポイントを獲得できる2人のドライバー」が手に入るワケで、タクマの座るシートは無くなる。だけど、残りのレースで、タクマが好成績を出しちゃったら、「彼(タクマ)が来シーズンもBARホンダのドライバーの1人でいるためには、今シーズンの残りのレースで、きちんと結果を出す必要がある。」って公約を守らなくちゃならない。それで、ニック・フライは、タクマを切り捨てるために、監督に指示して、ワザとガソリンを入れないようにして、ポイントを取らせないようにしたんじゃないのだろうか。

マトモに考えたら、こんなことあるワケないけど、百歩譲って「ガソリンが入らなかった」って言うアクシデントはあるとしても、「ガソリンが入らなかったことに気づかなかった」なんてことはアリエナイザーだから、変にカンぐっちゃう。だって、ピットでの給油ホースってのは、普通のガソリンスタンドのホースの何倍もの給油スピードで、ホースを持ってるクルーは、ホースの中を流れるガソリンの振動をモロに感じるからだ。だから、たとえコンピューターや計器類が故障してたとしても、ガソリンが給油されなかったことは絶対に分かるからだ。

‥‥そんなワケで、今回のイタリアGPは、優勝がモントーヤ、2位がアロンソ、3位がフィジケラ、4位がライコネン、5位がトゥルーリ、6位がシューマッハ弟、7位がピッツォニア、8位がバトンで、ここまでがポイントを獲得したワケだけど、20台のマシンがすべて完走できて、なかなかいいレースだった。それから、最後に一応言っとくけど、「ニック・フライがタクマを切り捨てるためにワザとガソリンを入れなかった」って言うあたしの仮説は、あくまでもジョークなので、そこんとこヨロピク‥‥なんて念を押しちゃう今日この頃なのだ(笑)

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