キレる人たち
何日か前に、パソコンのトップページの芸能ニュースのヘッドラインを見たら、いくつかのニュースタイトルの一番下に、次の2件が並んでた。
アンタッチャブル柴田が入籍
カンニング竹山が入院
もちろん両方とも事実だけど、わざわざ同じような書き方をして、それも、入院した竹山のほうをアトにして並べたのって、竹山をオチにするって言うか、何らかの意図があったのかな? でも、それだったら、2つだけじゃなくて、やっぱり4つ並べて欲しい。たとえば、こんな感じだ。
アンタッチャブル柴田が入籍
スピードワゴン小沢が入信
ペナルティ脇田が入浴
カンニング竹山が入院
だけど、これだと、どこからがオチだか分からないから、ホントだったら、「入籍」が3人続いたアトに、「竹山が入院」って形がベストだろう。それにしても、竹山が入院したって言っても、収録した番組はそのまま流してるから、その日も次の日もテレビには出てて、いい加減うっとうしい。いくらネタだとは言え、あれほど「芸能界なんかやめてやるよ!」ってわめいてたんだから、そろそろホントにやめて欲しい‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、「キレ芸」ってのは嫌いじゃないんだけど、竹山みたいに、ただうるさいだけなのは苦手だ。だって、あんなもん「芸」でも何でもなくて、誰にだってできると思う。あんなもんより、交番の警官に絡んで怒鳴ってるそこらの酔っぱらいのほうが、何倍も面白い。それから、竹山の次に消えて欲しいのは、ハマコーだ。あのオッサンの「キレ芸」にも、もう飽きて来た。サスガ、バーニングの周防を拾った男だけあって、政界や財界だけでなく、何よりも闇の世界への太いパイプを持ってるから、恐いものなしなのは分かるけど、言ってることが支離滅裂で、何かって言えば、バカのひとつ覚えの「日米安全保障条約」しかワザを持ってないから、もう飽きちゃった。
最近だと、総選挙で自民党が圧勝した次の日、9月12日のテレビ朝日の「ワイド!スクランブル」で、調子こいてた環境破壊大臣の小池百合子に、「うすらバカ」って言って、小池百合子はちゃんと聞こえてたクセに「何と言ったのですか?もう一度言ってください!」って言って、それに対して「うすらバカって言ったんだよ」って追い討ちをかけたんだけど、それが情けないほどの小声で、あたしは、「あ〜あ‥‥」って感じだった。大仁田みたいな若造にはガンガン怒鳴れるクセに、コイズミに近い大臣には小声で文句しか言えないなんて、何のために強力なバックをしょってんだか分かりゃしない。こう言う時こそ、「このクソババア!閉経したババアなんか生きてる価値が無いって石原慎太郎も言ってんだから、お前も死んじまえ!」って、これくらいのことは生放送で言って欲しかった。
何しろ、このテポドンしんちゃんの前代未聞の暴言は、東京地裁の河村吉晃裁判長が「問題なし」って判決を下した上に、原告たちが控訴したら、二審の東京高裁の石川善則裁判長も「問題なし」って判決を下したんだから、この国では、東京都知事が一般人のおばあちゃんの個人名を上げて「閉経した女は死ね!」って言っても、何の問題もないってことなのだ。こんなデタラメな判決、果たして納得できる人間がいるだろうか? だけど、どこからどんな圧力が掛かったんだか知らないけど、河村吉晃裁判長も石川善則裁判長も「問題なし」って判決を下した。
だから、今までだったら、こんな時こそハマコーの出番だったのに‥‥。次々と男を変えるように次々と政党を変えるような厚顔無恥な小池百合子に対して、生放送で「閉経したババアは死んじまえ!」って怒鳴りつけて、その発言が問題になったら、「石原慎太郎が言っても問題なしなのに、オレが言ったら問題なのか!」ってブチ切れて欲しかった。こう言うふうに、誰でもが思ってても言えないことをみんなに代わって怒鳴り散らしてこそのハマコーであって、小声でボソボソと「うすらバカ」なんて言うハマコーなんて、賞味期限の切れたカニカマボコみたいなもんだ。もともとが「カニ」じゃなくて「カニのフリしたカマボコ」みたいな人間なんだから、自分の賞味期限くらいシッカリと把握しといてもらいたいもんだ。
‥‥そんなワケで、ハマコーと言えば、テレビ朝日の「テレビタックル」の準レギュラーだけど、この番組でハマコーとかぶる「キレ芸」のキャラに、三宅久之がいる。良く知らないけど、怒るとユデダコみたいに顔を真っ赤にして、時代錯誤なトンチンカンなことを言い出すおじいちゃんだ。昭和初期の匂いがプンプンする男尊女卑の発言が多いため、田嶋陽子とバッティングするとハレホレになるんだけど、田嶋陽子もあまりにも不勉強でマトモな政治の話なんかできない人だから、まったく議論は成り立たない。まあ、あの番組は、単なるバラエティーだから、マトモな政治の議論なんか期待して見てる人はいないだろうけど、あの三宅久之を見てると、あたしは、細川隆一郎を思い出す。
細川隆一郎も、三宅久之と似たような経歴だし、見た感じも似てるし、時代錯誤なとこも同じだし、男尊女卑も同じだし、キレるパターンも似てるし、唯一、ドの強いメガネ越しの目だけは、三宅久之よりもケント・デリカットに似てるけど、全体的なイメージはソックリだ。そんな細川隆一郎は、最近は何をやってんのかと思ってたら、9月27日のテレビ東京の「開運!なんでも鑑定団」の2時間SPに出てた。何でも、脳内出血かなんかで入院してたらしくて、足が不自由なのか、最初から最後までイスに座ったまま出番を終えたけど、相変わらず口だけは達者で、おん年86才だって言うのに、「先生、最近の日本に言いたいことはありますか?」って言う松尾伴内の質問に対して、昔と変わらないカツゼツのいい大声で、「毎年4万人も自殺者が出てるって言うのに、小泉は何をやっとるんだ!」って一発カマシて、会場から大拍手を受けてた。
‥‥そんなワケで、あたしが、売れないころからずっと応援して来た青木さやかも、開花したキッカケは「キレ芸」だけど、とにかく彼女は死ぬほどハングリーだから何でもやるし、売れなくなった時のことを考えてシッカリと貯金もしてるから、確実に生き残るだろう。それに比べて、カンニング竹山は、入ったお金はすべて使いまくってるし、「キレ芸」以外には何もない‥‥って言うか、その唯一の「キレ芸」すらも「芸」のレベルにはホド遠く、お笑いブームに便乗してるだけだから、消えてくのは時間の問題だ。まあ、「明日は松本竜介」って感じだろう。
「キレ芸」と言えば、誰も超えることができないのが、横山やすしの壁だ。漫才だけでなく、実生活でもキレまくり、タクシーの運転手はボコボコ、何度も裁判ザタになった上に、その恐るべき血は息子の木村一八にも受け継がれ、木村一八もタクシーの運転手をボコボコにした。さらに、木村一八は、横山やすしのモノマネのコントをやったダウンタウンの松っちゃんにブチ切れて、謝罪を要求する始末。親子揃ってここまでキレれば本物だ。舞台の上でも実生活でもキレまくり、殴った人数は数知れず、そのほとんどが酔っての暴行で、テレビに出る時もいつでも酔っていた。そして、どんなに言われてもお酒を飲み続け、肝硬変で51才で死去。まさに、人生キレまくりだ。
‥‥そんなワケで、マトモな「キレ芸」ができる芸人もいなくなり、「キレ芸」に代わるものって言えば、爆笑問題の大田の「キレながらのアブ芸(危ない芸)」くらいになっちゃったけど、大田が危ないことを言っても、唯一のフォローが田中の「おいおい!」だけだから、そのうち何か問題を起こすかも知れない。だけど、爆笑問題の場合は、バックと人脈がものすごいから、よほどのことじゃない限り、相手側が潰されるだろうけど。ちょうど、ダウンタウンの浜ちゃんに、「あんなもん宇多田ヒカルのパクリじゃねえか」って言われた倉木麻衣が、怒って浜ちゃんに謝罪を要求したら、倉木麻衣のほうがテレビ界から干されちゃったみたいに、数字を稼げる爆笑問題には、誰も逆らえない。まあ、お笑い芸人が、「面白いかどうか」じゃなくて、「カッコイイかどうか」で判断されるような時代なんだから、ホントの芸なんか必要ないのかも知れないけど、とりあえずは、レイザーラモンHGの「ハード芸」だけで、今年いっぱいは、セイセイセイセ〜イ!って感じな今日この頃なのだ(笑)
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