初めてのお化粧
今日、11月7日は「立冬」、暦の上では今日から冬に入った。「冬に入る」んなら、「立冬」じゃなくて「入冬」じゃないかって思うんだけど、「入冬」にしちゃうと、結婚式のケーキ入刀みたいだし、どんなバカでも犯罪者でも入党できる自民党みたいだし、昭和12年にニポンで最初にビアガーデンがオープンした有楽町ニュートーキョー本店みたいだし、深夜に笑福亭鶴光から電話が掛かって来て「乳頭の色は?」って聞かれちゃいそうだし‥‥ってことで、1905年、猫ひろしが中心となったポーツマス条約において、「入冬」じゃなくて「立冬」って呼ぶことに決まった。
‥‥なんてことも言ってみつつ、新暦の今の暦に、旧暦の「立冬」をムリヤリに当てはめてるだけでも1ヶ月以上の誤差が生じてるのに、さらに地球温暖化のセイで、約2週間も季節がズレ込んでる。だから、立冬の今は、実際には「紅葉のシーズン」てことで、ホントの意味での立冬はまだまだずっと先で、12月の半ばごろになる。だけど、いくらホントの立冬はまだ先だって言っても、ジワジワと冬へ向かってることは事実だし、いくら暖かくても、空気は確実に乾燥し始めてる。だから、「立冬」って声を聞くと、あたしの基本的な生活は何も変わらないんだけど、ひとつだけ、スキンケアとベースメイクが変わる。
女性のお肌はすごくビミョ〜なんだけど、大きく分けると、乾燥肌、脂性肌、混合肌の3つに分けられる。だけど、乾燥肌だからってヤタラと保湿ばかりに気を使えばいいってワケでもなく、脂性肌だからって保湿しなくてもいいってワケでもない。その上、同じ乾燥肌でも、敏感肌とそうじゃないのがあって、そうじゃないのに対しては、サスガに「鈍感肌」とは呼べないから「そうじゃないの」って呼んでるけど、ようするに、どんなメーカーのどんなタイプのものを使っても荒れたりしないヘビーデューティーなツラの皮ってことだ。で、あたしの場合は、混合肌の鈍感肌(笑)なんだけど、一般的な混合肌ってのは、目の下からホッペにかけてが乾燥肌で、オデコから鼻筋にかけてのTゾーンが脂性肌ってパターンがほとんどだ。だけど、あたしの場合はその逆で、春から秋にかけては別に問題無いんだけど、冬になるとTゾーンが乾燥して来る。特に、ミケンのあたりが一番ひどくて、1日でもケアしないとカラカラに乾いちゃって大変なことになる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、しばらく前から、夜のお肌のお手入れとかベースメイクとかを冬用に変えたんだけど、あたしの場合は、自分に合ったものだけを使ってればいいってワケじゃない。仕事ガラ、各メーカーの新製品を試したり、場合によっては開発中のものをテストする場合もあるので、自分の使ってるものは細かくデータを取って、パソコンでまとめてる。それで、ここ1ヶ月くらいは、この秋に新発売になったコラージュのホワイトニングシリーズを試してて、正しいデータを取るために、化粧水も美容液も乳液もスポッツクリームもぜんぶコラージュを使ってる。
だけど、基礎化粧品以外は1日のテストで済むから、同じものを何日も使うことはなくて、ほとんどは自分に合ったものを使ってる。だから、ここんとこ下地はずっとランコムのトランスパレンス・メイクアップベースの#1で、これは、ファンデに合わせてる。ファンデは、基本的には1年中、ランコムのフォトジェニック・コンフォートなんだけど、ちょっと前に、あるスジから、ランコムのタン・レネルジーリフトをいただいたので、冬になったら使ってみようと思って、大事に取っておいた。あたしの愛用のフォトジェニックは、カバー力も保湿力も密着力も申しぶんない上に、水っぽいテクスチャーなので、つけ心地がサラッとしてて、それでいて崩れにくい。だから、ホントは冬でもフォトジェニックで十分なんだけど、さらにカバー力と保湿力の高いタン・レネルジーリフトなので、早く使ってみたかった。それで、今日は「立冬」ってことなので、まだまだ暖かかったんだけど、使ってみることにした。
最近は、禁酒、禁煙を続けてる上に、睡眠もそれなりにとってるから、お肌の調子がすごく良くて、お化粧するのが楽しくて仕方ない。それで、ついつい気合いが入りすぎちゃって、気がつくと1時間半コースになっちゃってる。もちろん、1時間半ずっとお化粧してるワケじゃなくて、途中でコーヒーをいれたり、テレビのニュースを見たり、パソコンのメールをチェキしたり、色んなことをしながらだけど、それでも、ザツな時は40分くらいだから、倍くらい楽しんでる。とにかく、ファンデのノリがすごく良くて、ピタッと貼りついてツルツルに仕上がるから、アイメークにも気合いが入るし、あっちもこっちも気合いが入って、気がつくと出かける時間ギリギリになってる。
‥‥そんなワケで、今日、タン・レネルジーリフトを使ってみた。ずいぶん前に一度、試しに使ったことがあるんだけど、その時はお肌の調子の悪い時で、そのセイでちゃんと分からなかった。だけど今日は、ベストコンディションって言ってもいいくらい調子が良かったので、すごく良く分かった。伸びもいいし、密着もいいし、カバー力はバツグンで、たぶん、手塚治虫の鼻に塗ったらブツブツがぜんぶ消えると思うくらいのカバー力だ。それでいて、決して厚塗りに見えなくて、すごく自然に仕上がるのは、サスガ、ランコムだ。だけど、マトモに買うとフォトジェニックの2倍もするので、毛穴とかが気になる人にはオススメだけど、あたしは、自分で買うんならフォトジェニックで十分だと思った。それに、最近は、ファンデは1色だけで、代わりにフェイスパウダーの2色使いで立体感を出してるので、使い慣れてるフォトジェニックのほうが色を合わせやすい。
まあ、細かいことは置いといて、とにかく、毎日のお手入れから、コンシーラーだ下地だファンデだフェイスパウダーだと、ツルツルでスベスベのお肌を作るために、あたしは日夜、努力してるワケだけど、この前の11月3日の文化の日と、5日と6日の土日は、七五三のスタジオ撮影のお仕事をやった。それで、あたしは、3日間で16人の女の子のヘアメークを担当したんだけど、当然のことながら、子供のお肌は何もしなくてもツルツルのスベスベで、ホントにうらやましかった。あたしが担当したのは、ほとんどが7才の女の子で、5才の子は2人だけだったんだけど、そのうちの1人は7才のお姉ちゃんとの一緒の撮影で、すごく仲が良くて可愛かった。あたしはひとりっ子で、子供のころはずっとお姉ちゃんかお兄ちゃんが欲しかったから、2人を見ててホノボノとした気持ちになった。
七五三の撮影って言ってもピンキリで、それこそ、数千円で何ショットも撮ってくれるようなお手軽なとこもあれば、数万円で時間を掛けて本格的な写真を撮るとこもある。今回、あたしに回って来たのは、七五三の撮影コースの料金が4万円弱の高級なスタジオのお仕事だった。それで、その料金の中に、ヘアメーク代として6500円が含まれてて、そのうちの3割がお仕事を斡旋してくれた事務所に行き、7割があたしのギャラになる‥‥なんて、こんなことまで書くことないか(笑)
で、やっぱりこんなご時勢だし、よほどのお金持ちじゃなかったら4万円もする七五三の写真なんか撮らないと思うのは、実は、あたしみたいなビンボー頭巾だけなのだ。何であたしのとこに今回のお仕事が回って来たのかって言うと、予約が入りすぎて、1人のヘアメークじゃ手が足りなくて、あたしが呼ばれたってワケなのだ。それで、あたし的には、今回は完全にヘアメークオンリーだったので、すごくラクだった。衣装のほうは、貸衣装屋さんが入ってたので、あたしはノータッチで、成人式の撮影の時の「ヘアメーク&着付け要員」みたいなハメにはならなくて、自分のお仕事に専念できた。だから、子供たちともチョコっと触れ合えたし、お母さんのメークをチョコっと直してあげたりもできたし、時間に余裕のあるお仕事だったので、すごく楽しめた。
キレイな衣装を着て、ヘアを作ってメークをすると、子供はみんな喜ぶんだけど、その喜び方がとっても可愛い。ホントは嬉しいクセに、鏡に映った別人のような自分を見て、恥ずかしくなったり照れたりする。そして、それまではしゃいでた子が急におしとやかになったり、照れ隠しによけいにはしゃいだり、色んな子がいる。だけど、「とっても可愛いわよ」「すごくキレイになったわね」って言ってあげると、みんなお姫様になったみたいな気持ちになるみたいで、ホントに嬉しそうだ。中には、すごく気に入っちゃって、撮影が終わってもメークを落とすのがもったいなくて、そのまま帰りたいって言う子もいた。それで、お母さんもオッケーだって言ったので、ヘアだけ下ろしてあげたら、すごく嬉しそうに帰って行った。あたしは、自分が子供のころに初めてお化粧してもらった時のことを思い出して、胸がキュンとした。
‥‥そんなワケで、今は何もしなくても十分にキレイだし、ウッスラとフェイスパウダーをはたくだけでもパッと輝く7才の女の子のツルツルのお肌も、あと10年もすれば本格的にお化粧を始めるようになり、成分も確かめずに肌質に合わないチープなコスメを使うようになり、先のことを何も考えずに日サロに通ったりするようになる。そして、さらに10年もしたら、お肌がボロボロになっちゃう子もいるんだろうな‥‥なんて思うとちょっぴり切ない気分になるけど、そこまではあたしが心配することでもないし、口を出すことでもない。ただ、あたしにできることは、ひとりでも多くの女性が自分のホントの魅力に気づいてくれるように、内面的な美しさを引き出すためのお手伝いをして行くだけなのだ‥‥なんて思う今日この頃なのだ。
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