猫暖房
ゆうべ、11時くらいに車の中の荷物を取りに行ったら、マックスがピョコピョコとビッコを引いてやって来た。それで、抱き上げて見てみたら、左の後ろ足をケガしてて、キズは1センチくらいなんだけど、ケガしてからそんなに時間が経ってないみたいで、まだ血が止まってなかった。見た感じは大したケガじゃないみたいだったんだけど、バイキンマンが入って叶姉妹になっちゃったら大変なので、消毒だけでもしとこうと思って、そのままお部屋まで連れて来た。マックスは、何度もあたしのお部屋に遊びに来てるし、暖房の無い我が家では、冬になると「猫暖房」として活躍して来たので、お部屋に入れても恐がったりしない。
ちなみに、最近「きっこの日記」を読み始めた人のために説明しとくと、あたしのお部屋のエアコンは4〜5年前から壊れてて、夏の冷房はそれなりに効くんだけど、冬の暖房が効かない。ずっと付けとくと、少しは温かい風が出て来るんだけど、変な音がして爆発しそうで恐いから、使わないようにしてる。だけど、あたしのお部屋は、1月から2月にかけては冷蔵庫の中みたいに寒くなって、室内なのに息が真っ白になって、暖房が無いと凍死しそうになっちゃう。それで、お部屋の中でコートを着て、手袋をして、何とかがんばって来たんだけど、2年前の冬にとうとう限界になって、それで、コジマ電気のセールで一番安い2千円の電気毛布を買ったのだ。
だけど、サスガに安物なので、ワンシーズン使ったら温度が上がらなくなっちゃって、一番上の目盛りにしても、ホンのちょっとしか温かくならなくなった。それで、弱くなった電気毛布と湯タンポを併用してたんだけど、それでも、明け方の一番冷え込む時間帯は、まったく意味が無い。体中の震えが止まらなくて、手足の先の感覚が無くなって来て、大ゲサじゃなくて、マンガとか映画とかの雪山での遭難のシーンの「眠ったら死ぬぞ!」って感じになって来る。そして、ブランデーの入った小さなタルみたいなのを首のとこにブラ提げたセントバーナード犬が救助に来てくれるような映像が浮かんで来ちゃったりしてた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしのマンションは、石油ストーブは禁止だし、ガスヒーターは高くて買えないし、電気ストーブは安いのも売ってるんだけど電気代がアホみたいに高くなるから買えないし‥‥ってワケで、結局はエアコンを修理するしかないんだけど、電気屋さんに聞いてみたら、10年以上も経ってるエアコンだから、修理するよりも買い換えたほうが安いって言われちゃって、一応は値段を調べてみたんだけど、とても買えるワケは無かった。それで、電気毛布を買ったんだけど、ワンシーズンでダメになっちゃったってワケだ。だから、今度はもうちょっとマシな4000円くらいの電気毛布を買おうかとも思ったんだけど、電気毛布を一晩中つけてると、これもケッコー電気代が掛かる。それで、どうしたもんかと悩んでた時に、たまたま遊びに来たマックスが、あたしのベッドの上で寝ちゃった時があって、そのまま抱いて寝たら、朝まですごく暖かかった。
こんな流れから、あたしの「猫暖房」の歴史は始まったってワケだ。でも、何しろ野良猫だから、体は自分で舐めてるからワリとキレイなんだけど、ノミがいるのがタマにキズだ。それでも、マックスに限らず、どの子もマメにブラッシングをしてるし、夏場はノミ取り首輪をしてるので、普通の野良猫よりはノミが少ない。だから、そのまま一緒に寝てもノミに刺されることは無いと思うし、今まで一度も刺されたことは無いんだけど、やっぱり何となくイヤだから、ノミ取り専用コームで首の周りとかシッポの付け根とか、ノミのいそうなポイントを梳かしてから一緒に寝ることにしてる。そして、ノミ取り専用コームを使うと、無駄な毛も取れるので、お布団が毛で汚れないってメリットもあるのだ。
マックスの次になついてる黒猫のジジでも、何度か猫暖房を試したことがあったんだけど、ジジはマックスほど室内に入ることに慣れてないから、しばらくはお布団の中でじっとしてたんだけど、1時間くらいでモゴモゴと動き出して、外に出たがっちゃう。それで、ドアのとこまで行ってドアをカリカリと引っ掻くから、仕方なくドアを開けて外に出してあげるって感じで、未だに成功してない。あたしの理想としては、マックスやジジだけじゃなくて、ハナコもマイケルも小林君もペペロンチーノもカルボナーラもジジの兄弟たちも、みんなお布団の中に入れて、猫暖房パラダイスにしてみたいんだけど、2番目になついてるジジですら成功してないんだから、全員を集めるなんてトーテー無理な話だ。まあ、理想は理想ってことで、たった1人の彼女もいない男が、世界中の美女を集めてハーレムを作りたいって思うのも自由なんだから、あたしが、猫暖房パラダイスをしてみたいって思うのも自由だろう。
‥‥そんなワケで、「ちなみに」って言って書き始めて、簡単に済ませるハズだった猫暖房の話なのに、こんなに長くなっちゃった。だけど、あたしの猫暖房のことを知ってる昔からの読者でも、ここまで詳しい内容までは知らなかったと思うから、結果オーライってことで先に進もうと思う。で、海へ出たサケの稚魚が大きくなって生まれ故郷の川へと戻って来るように、あたしの話も最初に戻るワケだけど、あたしは、マックスの足のケガを消毒することにした。でも、消毒って言ってもマキロンしか持ってないんだけど、それでも、何もしないよりはマシだろう。
それで、ホントは、キズの周りの毛を刈ってから消毒したほうがいいんだろうけど、毛が短い足の部分だったので、ハサミで切るワケにも行かず、仕方ないので、そのままマキロンをかけることにした。何度かマキロンかけてティッシュで拭いたりしてから、化粧用コットンをマキロンで濡らしてキズの上を覆うようにして、その上からガーゼを巻いてバンソーコーで留めた。もしかしたら、嫌がってガーゼを取ろうとしちゃうかな?って思ったんだけど、マックスはとってもいい子で、ガーゼを嫌がらなかった。
お部屋に入れた猫を外に戻す時には、ガーゼとかホータイとかは外さなくちゃならない。そうしないと、自分で外そうとして、ガーゼを食いちぎって飲み込んじゃったり、体をこするような隙間を通った時に、何かにホータイが引っかかっちゃったりして、事故につながる恐れがあるからだ。だから、ホントは、首輪もしたくないんだけど、あたしの住んでる地域では、首輪をしてないと野良猫だと見なされて猫殺しに捕まっちゃうので、首輪はしとかないとならない。だけど、ペットショップで売ってるような首輪だと、いかにも人間が支配してるみたいな上下関係のイメージがしてかわいそうだから、あたしは、赤、黄、緑の太い毛糸を編んで作ったラスタカラーのヒモを首に結んでる。
‥‥って、またまたダッフンしちゃったけど、ケガの手当てをしたマックスは、やたらと甘え始めちゃって、とにかく可愛くて仕方ない。猫って、メスは大人になると甘えなくなるけど、オスはいつまでも甘える。特に、去勢手術をしたオスは、子猫のころに戻っちゃうみたいで、仰向けになってお腹を見せて甘えるから、可愛くて可愛くてたまんない。それで、あたしは、ソファーの上で仰向けになってるマックスのお腹をなでたり、肉球をモミモミして手がパーになるのを見たり、鼻と鼻をくっつけてみたり、ホッペをスリスリしてみたり、耳を裏返しにしてみたりして、しばらく遊んだ。マックスは丸顔だから、両耳を裏返しにするとドラえもんみたいなって、すごく面白い。それで、耳の中が少し汚れてたから、ティッシュで耳そうじをした。
それで、こんなことをしてるうちに、もう夜中の1時を回っちゃったので、ホントは日記を書いてから寝ようと思ってたんだけど、マックスも寝息を立て始めたし、日記は次の日にして、もう寝ることにした。あたしは、まずマックスをお布団の真ん中あたりのワキのほうに寝かせて、それから自分がそっと横に寝て、それで毛布をかけた。マックスは、ちょうどあたしの左のワキ腹のあたりに寝てるので、左手を添えてあげてると、安心するみたいだ。それで、朝まで温かく寝ることができる。だけど、いつもはこんな感じの「猫暖房」なんだけど、今の時季はまだぜんぜん寒くないから、ホントは必要ない。今回は、たまたまマックスがケガをしてたから泊めただけで、マックスのほうも寒いとは思ってないハズだ。
‥‥そんなワケで、あたしはすぐに眠ったんだけど、1時間か2時間か過ぎたころ、ちょっと寝苦しくて目が覚めた。そしたら、マックスがあたしの顔の真横に顔を出してて、「グピー‥‥グピー‥‥」って寝息を立ててた。文章で説明してもうまく伝わらないかも知れないけど、あたしは仰向けに寝てて、左腕と左ワキの間からマックスがホフク前進して来て、アゴをあたしの腕の付け根に乗せて寝てた‥‥ってことなんだけど、Ya see?とか言ってみつつ、ようするに、猫に腕マクラをしてたみたいな感じになってた。とにかく、まん丸のマックスの頭が、あたしの顔の真横にあって、「グピー‥‥グピー‥‥」って言ってるもんだから、あたしはそのあまりの可愛さに、コカコーラのQooちゃんがジュースを飲んだあとに「ク〜!」ってやる時と同じみたいに「ク〜!」ってなっちゃって、あたしの体内の小さいきっこたちも、全員「ク〜!」ってなっちゃった。それで、苦しくて寝返りを打ちたかったんだけど、グッスリと寝てるマックスを起したくなかったので、ガマンしてそのまま寝た。そしたら、目が覚めたら、左腕がシビレてて感覚が無くなってた上に、1日ずっと首が痛かった今日この頃なのだ(笑)
【注】 マックスのいい写真が無かったので、今日の写真は別の猫です。
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