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2005.12.10

F1電気毛布リーグ

bari
バラエティーに富んでることが売り物の「きっこの日記」なのに、ここんとこ、インチキマンション問題が続いちゃって、読んでるほうも飽きて来たと思うけど、書いてるあたしはもっと飽きて来た。先週、「ごきげんよう」にMAXが出演したことも、土曜日からスタートした奈美恵のツアーの初日にMAXが観に行ってたってことも、土曜日の夜の多香子の「クロス・トゥ・ユー」でMAXの「あなたを想うほど」をかけてくれたことも、11月26日にすごく久しぶりのアキちゃんのカキコミがあって「最近めっきり寒くなっちゃって、コートの袖から出る指が凍りそうな今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか」なんて「きっこの日記風」のアイサツをしてくれたことも、何ひとつ書いてない。こんなことじゃ、MAX教の布教活動のために来日したフランキッコ・ザビエルとしては失格だから、今日は気合いを入れて、別の話題を書く‥‥って言っても、ここまで前フリをしときながら、MAXの話題じゃなくて、MAX以上にゴブサタしちゃってる「F1」の話題だ。

ようするに、ストーブリーグって言うのかな?‥‥でも、あたしの場合は、ストーブも無い寒いお部屋で、唯一の暖房器具、電気毛布をヒザにかけてパソコンを打ってるから、言うなれば「電気毛布リーグ」ってとこだけど、ま、いっか!‥‥なんて感じで、インチキマンションのオカゲで1週間以上も遅くなっちゃったけど、12月1日付けで、2006年度のエントリーリストが発表になった。


 1.フェルナンド・アロンソ(ルノー)
 2.ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)
 3.キミ・ライコネン(マクラーレン)
 4.ファン・モントーヤ(マクラーレン)
 5.ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)
 6.フェリッペ・マッサ(フェラーリ)
 7.ラルフ・シューマッハ(トヨタ)
 8.ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)
 9.マーク・ウェバー(ウィリアムズ)
10.ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)
11.ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)
12.ジェンソン・バトン(ホンダ)
14.デビッド・クルサード(レッドブル)
15.クリスチャン・クリエン(レッドブル)
16.ニック・ハイドフェルド(ザウバー)
17.ジャック・ヴィルヌーブ(ザウバー)
18.ティアゴ・モンテイロ(MF1)
19.クリスチャン・アルバース(MF1)
20.ビタントニオ・リウッツィ(トロロッソ)
21.スコット・スピード(トロロッソ)


こんな感じで、ナンバーは今んとこ暫定なので、もしかしたらアトから変わるチームがあるかも知れないけど、基本的にはこの順番だ。そして、言わなくても分かると思うけど、「13」が無いのは縁起が悪いからだ。それから、「ホンダ」は、今年までは「BARホンダ」だったけど、来年からは「ラッキーストライク・ホンダ・レーシングF1チーム」ってなったので、単に「ホンダ」って書くことにした。あとは、下のほうに聞いたことの無いチームが2つあるけど、「MF1」てのは、今年まで「ジョーダン」だったとこをミッドランド・グループが買収したチームだ。だから、基本的にはジョーダンをそのまま引き継いでて、エンジンはトヨタの提供を受けるし、ドライバーは三又忠久と山崎まさやの2人‥‥って、そりゃ、ジョーダンズだ!(笑)‥‥なんてのも挿入しつつ、もう1つの、ご飯にかけて食べたら美味しそうな名前のチーム、「トロロッソ」ってのは、何度か書いたから知ってる人は知ってると思うけど、レッドブルがミナルディを買収して設立したチームだ‥‥あっ!大事なことを忘れてた!‥‥って今ごろ気がついた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、あたしは、周回遅れのタクマみたいに遅ればせながら、いつものアイサツをしたワケだけど、このエントリーリストを見てみると、ルノーやマクラーレン、トヨタみたいに、今年と同じドライバーが乗るチームもあれば、フェラーリからホンダへ移ったバリチェロや、ザウバーからフェラーリへ移ったマッサ、レッドブルからの横滑りのリウッツィとルーキーのスコット・スピードを乗せるトロロッソなど、ドライバーの移籍やデビューも見られるし、タクマやカーティケヤンみたいに消えてったドライバーもいる。だけど、そんなことよりも、あたし的にショックアブソーバーなのは、「フェラーリが1と2じゃない!」ってことなのだ。F1マシンの中で、唯一、芸術作品と呼べるのは、マイルドセブンだの何だのって言う下品なスポンサーのステッカーなんかは絶対に貼らない、美しい真っ赤なプライド、フェラーリだけだったのに、そして、それは、不動のナンバー1と2だからこその美しさだったのに、天下のフェラーリが、5? 6? ふざけんじゃないわよ〜! by 青木さやかって感じだ。

ま、フェラーリは、今年3位だったんだから当然のことなんだけど、すべてがフェラーリの責任てワケじゃなくて、タクマのバカがデタラメな運転でシューマッハに突っ込んだりしなけりゃ、もしかすると3と4だったかも知れない。それでも、1と2じゃなきゃ意味は無いんだけど、とにかく、ずっとフェラーリを応援して来たあたしとしては、5だの6だのをつけて走るフェラーリなんか見たくないってのが本音だ。それなら、イッソのこと、「ダイナシティ」だとか「ヒューザー」だとかのステッカーでも貼っちゃえば?って思うほどだ。だけど、あたしの場合は、あくまでも「バリチェロのドライブするフェラーリ」が好きだったワケだから、来シーズンはホンダのバリチェロを応援しつつ、ちょびっとフェラーリも応援しつつ、レッドブルとトロロッソに注目してくってパターンで行こうと思う。

‥‥そんなワケで、来シーズンからのF1の一番大きな変化は、何と言ってもエンジンの縮小で、今年までの3リッターV10から、2.4リッターV8なんて言う、あたしでも運転できそうなヘナチョコエンジンになっちゃうってことだ。他にも、色んな細かいレギュレーションの変更があるんだけど、小さなことはシーズンが始まったら追い追い書いてくとして、毎回ガッカリすることばかりのレギュレーション変更なのに、今回はひとつだけ嬉しいことがある。それが、タイヤ交換の復活だ。まあ、予選から決勝まで1組のタイヤしか使えないなんてバカげたルールにしたセイで、これだけたくさんのマシンがクラッシュしたんだし、ヨーロッパGPの時のコスイネン‥‥じゃなくて、ライコネンなんか、優勝目前の最終ラップに入る手前でタイヤがフッ飛んで花と散っちゃったんだから、ヘタしたらドライバー生命に関わる大問題だったのだ。

だから、ドライバーの安全のためにもタイヤ交換は必要だし、その上、各ピットでのタイヤ交換のスピードや技術を競うのもF1の楽しみのひとつなんだから、これは、チームにとってもファンにとっても嬉しいことだ。アトは、予選の方法が変わって、勝ち抜き戦みたいな方式になったんだけど、これは、予選からマジで戦う5秒前 by 広末シャブ子って感じで、ファン的にはすごく楽しみな反面、地上波しか見られないあたし的には、どうでもいいやって感じだ。

そうそう、もうひとつ、あのカッコ悪い2分割リアウイング、正式には「センターライン・ダウンウォッシュ・ジェネレーティング・ウイング」って言う、まるで、「リングにかけろ!」の「スーパー・ローリング・サンダー」だとか「ギャラクティカ・マグナム」みたいな感じの大ゲサ名前のウイングなんだけど、トにもカクにもダサくて、あたしの頭痛のタネだった。それが、最初は来年からって言われてたのが再来年になって、そして、2008年からの導入になったのだ。だから、とりあえず来年と再来年はカッコイイ形のマシンが見られるってワケで、ずいぶんとホッとした。

それから、タイヤ交換の復活だの2分割リアウイングの導入延期だのとは比べ物にならないほどホッとしたのが、鈴木亜久里のチーム、「スーパーアグリフォーミュラーワン」が、今のとこ手続きに不備があったとかで、エントリーできてないってことだ。従来のチーム枠がみんな納まっちゃったから、今後、手続きし直して、FIA側が受理したとしても、全チームの承認が得られないとエントリーできなくなったのだ。だから、どんなにうまくコトが運んでも、フェラーリあたりが首をタテに振らないだろう。だいたい、他のチームがみんな必死に本気でレースをやってんのに、タクマを走らせるためだけの目的で慌てて作ったのアリアワセのヘッポコチームなんかが参戦して来たら、今年以上に周りに迷惑が掛かっちゃうことは目に見えてる。

何度も何度もチャンスを与えられながら、それをすべて無駄にして、何の結果も残せず、来シーズンのシートを失ったタクマ。確かに今シーズンは、アンラッキーなペナルティーによる出場停止や、マシンのトラブルによるリタイヤとかもあったけど、ペナルティーに関して言えば、それはバトンも同じことだ。そして、バトンは結果を残し、タクマは残せなかった。だけど、その違いは、ファーストマシンとセカンドマシンの扱いの違いだけとは言えない。予選にしても決勝にしても、「何でこんなとこでこんなことするの?」って言う無謀な突っ込みとか、ブレーキングのミスとかで、タクマが自らが招いた結果なのだ。

特に、BARホンダのニック・フライ代表が、ハンガリーGP後に、「我々は確実にポイントを獲得できる2人のドライバーを必要としている。これは、チームがチャンピオンシップを戦う上での必要不可欠な条件だ。今回のレースでは、タクマはそれなりの仕事をしたけど、彼が来シーズンもBARのドライバーの1人でいるためには、今シーズンの残りのレースで結果を出す必要がある。」って発言したアトのタクマは、まるで大阪環状線を走る真っ黒なフィルムを貼ったセルシオみたいな下品で乱暴なドライブを繰り返し、自分のチームだけでなく、多くのドライバーに迷惑をかけ続けた。これは、タクマのメンタル面の問題だと思う。

‥‥そんなワケで、「確実にポイントを獲得できるドライバー」じゃないってことで、BARホンダから三行半を叩きつけられたタクマだけど、「ボクは絶対に諦めません!」なんて言うんなら、周りにぜんぶお膳立てしてもらうんじゃなくて、どっかのチームのサードドライバーとかテストドライバーからやり直せばいいじゃん。何で鈴木亜久里なんかがシャシャリ出て来て、「日本のファンのために」とか見当外れなことを言って、大慌てで即席チームを作るワケ? 「自分がニポン人だからニポン人の選手やチームを応援する」なんてバカは、サッカーだけで十分だ。

とにかく、タクマに悪気は無いと思うけど、タクマをオミコシに乗せて担ぎ上げる鈴木亜久里をはじめとした周りのアホどもに腹が立つ。いったい、モータースポーツを何だと思ってんだろう? 第一、鈴木亜久里なんか、何の実績も残せなかった三流ドライバーのクセに、何で偉そうにF1の世界に出しゃばって来るの? F1に限らず、選手時代に実績を残せなかった人間が、現役引退後にその世界にへばりついて生きてるのって、ホントに見苦しい。それに、タクマにしたって、鼻クソほどでもプライドがあるんなら、こんな情けない形でF1に参戦することが本意とはとても思えない。

F1てのは、マシンをドライブしてるのは1人のドライバーだけど、そのたった1台のマシンを走らせるために、何十人ものチームが一丸となって努力してる世界だ。だから、ホンダで成績を残せなくて御用済みになったタクマのために、わざわざ新しいチームを作るってことは、プロ野球で戦力外通知を受けた選手のために、どっかの大金持ちがプロ野球チームを作ってあげるようなバカバカしい話なのだ。クビになったプロ野球選手が、「ボクは絶対に諦めません!」って思ったら、普通は格下のチームのテストを片っ端から受けて、2軍からでもやり直すだろう。

だけど、今回、鈴木亜久里がやったことは、水面下でタクマと接触してから、アリアワセの即席チームを作るって言うあまりにもF1をナメまくった方法だった。エンジンだけは、何とか人脈を使ってホンダのエンジンを手配したけど、こんな急な話じゃシャシーが手に入らない。それで、最初は、BARホンダの今年のモデルのお下がりを譲ってもらおうと奔走したけど、それが叶わなかったために、結局は、元ミナルディーのオーナーのポール・ストッダートに頭を下げて、御用済みになった4年落ちのアロウズのシャシーを譲ってもらい、それを手直しして使うって言うヤッツケ仕事になっちゃった。エントリーに必要な4800万ドルの保証金に関しては、ソフトバンクとかに頭を下げて用意したみたいだけど、この「お金のことはIT長者」って言う短絡さも、イマドキの中身の無いヤツラが考えそうなやり方で、あたしは気にくわない。

急いで寄せ集めたポンコツ部品を組み立てて、IT長者にお金を出してもらって、大慌てで作ったF1チーム。この様子を見れば、誰の目にも、行き場を失ったタクマを救済するための即席チームだってことは一目瞭然だ。それなのに、鈴木亜久里は、11月1日のチーム発足の記者会見で、あくまでもF1にチーム参戦することが長年の夢であり、「ドライバーは未定」だって語ったのだ。そして、報道陣からタクマについて聞かれると、「交渉中」とだけ答えて明言は避けた。だけど、ホントにF1にチーム参戦することが長年の夢だったんなら、こんなに慌てて即席チームを作るんじゃなくて、普通は、1年とか2年とかの準備期間を持って、シッカリとしたチームを作るもんだと思うし、2人のドライバーは当然として、サードドライバーやテストドライバーもすべて決定した上で、記者会見を行なうのがスジなんじゃないの?

つまり、まず初めに「狂牛肉の輸入再開ありき」で、コイズミの息のかかったプリオン専門調査会がデタラメな捏造データを公表するのと同じで、まず初めに「タクマありき」でスタートしたF1チームの話だってことは、どんなイイワケをしたって見え見えってことだ。だからって、別にあたしには関係無い‥‥って言いたいとこなんだけど、ニック・フライが言うには、現時点で全10チームが亜久里のチームの参戦を承諾する可能性は、「50%以上ある」ってことなので、それほどノンキにもしてられないのだ。せっかくの楽しいF1観戦が、またまたフジテレビの恥も外聞も無い「タクマ!タクマ!行け行けタクマ!」の連呼でダイナシティになっちゃうからだ。

‥‥そんなワケで、久しぶりにF1ネタを書いてるのに、文句ばっかじゃつまんないから、ちょっとは楽しいことも書こうと思う‥‥って言っても、あたしの好きなバリチェロのことだけど、ナニゲにアンタッチャブルのケツアゴ山崎に似てる雰囲気のバリチェロは、来シーズンからホンダに乗るワケだけど、最初に書いたエントリーリストを見れば分かるように、ホンダは、バリチェロが「11」、バトンが「12」のカーナンバーになってる。どのチームでも、ファーストドライバーが若い数字をもらうことになってるから、バトンにしてみれば、去年は自分がファーストドライバーだったのに、タクマの代わりに移籍して来たバリチェロがファーストドライバーのシートに座り、自分はセカンドドライバーに降格したことになるから、これは面白くないだろう‥‥って、普通は考えるとこだ。

だけど、コレには、もっと嬉しくなる裏話があるのだ。熱心はF1ファンなら知ってる話だろうから、知ってる人はサラッと流して読んで欲しいんだけど、ホンダとしては、最初はバトンにファーストドライバーのナンバー「11」を渡したのだ。これは、いくらバリチェロのほうがバトンよりも格上だって言っても、長年ホンダのためにがんばって来たバトンに対する当然の配慮だ。だから、バリチェロも、自分が「12」だとしても何の不満もなかったハズだ。だけど、バトンは、ドライバーとしてリスペクトしてるバリチェロに、当初与えられた自分のカーナンバー「11」を自らの意思で譲ったのだ。

これは、ただ単に先輩に気を使ったってことだけじゃなくて、もっともっと深い意味がある。それは、バリチェロにとって、この「11」ってのは、ラッキーナンバーなのだ。バリチェロが、カートで初優勝した時のナンバーが「11」で、カートのグランドスラムを成し遂げた時のナンバーも「11」、そして、フォーミラーフォードにステップアップして初優勝した時のナンバーも「11」なので、バリチェロにとっての「11」ってのは、単なるラッキーナンバーって言うだけじゃなくて、思い入れのあるナンバーでもあるってワケだ。それで、その話を知ったバトンは、自分に与えられたファーストナンバーをアッサリとバリチェロに譲り、バリチェロもその気づかいに感謝して心から喜んだのだ。う〜ん、いい話だねぇ〜! そして、バトンはこう言った。


「ボクはカーナンバーに特別な思い入れはないよ。そりゃあ、ワールドチャンプになってナンバー1を取ったら、サスガに誰にも譲る気なんかないけど、それ以外のナンバーには特別こだわってないよ。それよりも、ルーベンス(バリチェロ)の今までのレースキャリアの中で、11ってのが特別なナンバーだってことを知ってたから、彼が11をつけて走るべきだって思ったんだ。そのほうが、お互いに気持ち良く来シーズンを戦えるだろうしね。ボクと彼とはすでに良い友達だし、来シーズンを同じチームで戦えることを今から楽しみにしてるよ。だけど、彼に譲ったナンバー11が、彼にとってあんまりラッキーすぎると、ボクのほうは困っちゃうけどね(笑)」


‥‥そんなワケで、今まではタクマのチームメイトだったから、あんまり興味もなくて、タダのマユゲの太いドライバーだって思ってただけだけど、こんなにイイヤツだったとは、来年はバリチェロのついでにリトル応援してあげようかな?‥‥って言うか、チームメイトなんだから応援せざるをえないんだけど‥‥。でも、いくらチームが優勝するためにバトンのことも応援するって言っても、やっぱり、ファーストナンバーを譲られたバリチェロの成績がバトンよりも下だったら、こりゃあカッコ悪い。だから、バリチェロには、バトンが困っちゃうほど、ラッキーナンバーの恩恵を受けて欲しいと思う。そして、そんなバトンに対して、バリチェロはこう言った。


「ジェンソン(バトン)は、クレバーなドライブをするとても速いドライバーだと思ってるよ。だけど、彼がチームメイトになったからって、ボクは何も恐れてないよ。何しろ、今までのボクのチームメイトは、あのミハエル・シューマッハだったんだからね(笑)」


バトンの心づかいや友情に対するリスペクトも忘れずに、それでいて、ナニゲに報道陣に対するリップサービスも忘れないオシャレなコメントは、バリチェロならではのハカライだ。そんなバリチェロにとっての「11」ってのは、カートやフォーミラーフォードの時のラッキーナンバーって言うだけじゃなくて、F1に上りつめてからも色々とある。あたし的には、念願だったフェラーリに移籍した年、2000年のドイツGPでの初優勝が、何よりも思い出深い。

前にも書いたから細かいことは省くけど、このレースを観てから、あたしはバリチェロを大好きになって、応援するようになったからだ。そして、この年のドイツGPは、偶然にも第11戦だったのだ。ちなみに、この時は、天候の変化やクラッシュやコースへの乱入者や色んなアクシデントが連発して、22台のうち10台がリタイアするって言う大波乱のレースだったけど、シューマッハまでもがリタイアしたのに、当時、ウィリアムズに乗ってたバトンは、何と4位に入賞してるのだ。つまり、バトンは、表彰台で感極まって大泣きして、マクラーレンのハッキネンとクルサードからお祝いのシャンパンを滝のようにかけられてたバリチェロの姿を目の前で見てたのだ。

そして、バリチェロは、次の2001年の第11戦、イギリスGPは3位、2002年の第11戦、フランスGPは電気系のトラブルでリタイアしちゃったけど、次の2003年の第11戦、イギリスGPでまたまた優勝、そして2004年の第11戦、イギリスGPでは3位、今年の第11戦のイギリスGPは、マシンがあんなアリサマだったから7位止まりだったけど、それでもポイント圏内だ。だから、フェラーリ時代のバリチェロは、第11戦だけを見ると、6回のエントリーのうち、優勝が2回、3位が2回、7位が1回、リタイアが1回って言う恐るべき成績なのだ。ポイントだけで言えば、6レースのうち5レースもポイントを取ってるし、4度も表彰台に上ってる。ようするに、第11戦だけなら、ワールドチャンプってことだ。

‥‥そんなワケで、心やさしいバトンが、バリチェロにラッキーナンバー「11」を譲ってくれたことによって、来シーズンの優勝はナニゲに夢じゃなくなって来たってワケだ。今年のままのマシンだったら、ホンダなんか、ルノーやマクーレンはともかくとして、トヨタにだって勝てなかっただろうけど、すべてのチームがまったく新しい未知のマシンで戦うワケだから、開幕するまでは何も分からないのだ。だから、非科学的なことは信じない大槻教授みたいなあたしだけど、今回だけは、ラッキーナンバーなんて言う何の根拠も無い迷信みたいなものを少しばかり信じてみるつもりだ。何と言っても、あたしのお誕生日が11月なんだから‥‥って、ガス代が払えなくてガスが止まりそうなあたしのお誕生日が11月ってことは、これはアンラッキーな数字で、バリチェロがピットインのタイミングを間違えて、ガス欠で止まっちゃったりして‥‥なんて、リトル心配になっちゃう今日この頃なのだ(笑)


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