そうです、変なおじさんです(笑)
「18日に、え〜ホテルで、え〜テレビが報道されましたが、それまで姉歯と言う言葉は一度も聞いたことがありませんし、姉歯建築士とはお会いをしたこともございません。あの〜もしできれば、姉歯さんの家宅捜索をやっていただいたら、私の名刺が出て来ないはずでございます。」
これが、12月2日、夜8時からの会見での、ニポン中が想像してた通りの内河健の言葉だ。会見の最中に、何度も何度も口元に笑みを浮かべる内河健の余裕を見ると、よほど恐ろしいスジを使って「自分とは面識が無いことにしろ」って姉歯建築士に口止めをしたんだろう。だけど、総合経営研究所と一緒になって欠陥ホテルを次々に設計して来た平成設計側は、こう言ってる。
「総研が姉歯建築士を使えと言って来た」
そして、これに対して総合経営研究所側は、こう反論してた。
「平成設計が姉歯建築士を使っていたようだが、うちは知らない」
これじゃあまるで、姉歯建築士をボールにして卓球をしてるみたいだ。今まで姉歯建築士を利用して、さんざん甘い汁を吸って来たって言うのに、不正がバレたとたんに、手のひらを返したようなこの態度。いくら何でも姉歯建築士が気の毒になって来る。それにしても、このパターンって、最初のヒューザーの時を思い出す。姉歯建築士は、初めは「ヒューザー、木村建設、シノケンの3社から、鉄筋の量を減らせと言われ、断われなかった」って言った。それに対して、ヒューザー、木村建設、シノケンの3社とも、「そんなことは言ってない」って反論した。だけど、しばらくしたら、どこからか姉歯建築士に圧力が掛かり、「木村建設からは言われたけど、あとの2社からは言われてない」って言い直した。そして、木村建設だけが倒産した。ようするに、姉歯建築士に圧力を掛けたヤツは「死人に口なし作戦」をとったってワケだ。
で、前にも書いた通り、木村盛好と内河健とは、ここ1〜2年、あまりいい関係じゃなかった。それは、木村盛好が、何かにつけてお金ばかり要求して来る内河健をだんだんウットーシク思い始めてた上に、木村盛好が熱心に信仰してる地元のインチキ宗教の教祖様に、「内河と手を切らないと大変なことになる」って言われてたからだ。だけど、木村盛好の奥さんが社長をつとめる平成設計は、完全に内河健の手の内にあるし、仕事上のパートナーとしては付き合いをやめるワケには行かなかった。それで、木村盛好と内河健とのトップ同士は疎遠になってたけど、木村建設は総合経営研究所と仕事を続けていた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、やっと世の中が「総合経営研究所の内河健」のとこまで追いついて来たみたいなので、毎度のことだけど、マスコミ報道の一歩も二歩も先を行く「きっこの日記」としては、今回はリトル趣向を変えて、ちょっと面白いネタを提供しようと思う。だけど、最初に断わっとくけど、あたしは何の他意も無く、ただ単に事実のみを書くので、あとは今日の日記を読んだ人たちが、豊かな想像力で自由に考えてちゃぶだい。
さて、まずは、これから始まる「ロード・オブ・ザ・リング」にも匹敵するであろう長くて深い物語の登場人物を紹介する。いちいち読むのがメンドクサイ人は、解説なんか飛ばしちゃっていいから、名前だけを覚えておいて欲しい。どうせ、こんなモンゴル800‥‥じゃなくて、トヨタS800‥‥じゃなくて、嘘800の解説なんて無意味だから。どっちにしろ、木村盛好や姉歯秀次たちが真実を語り始めれば、これらの名前はテレビや新聞で何度もお目にかかるようになると思うから、今のうちから覚えておけば、学校や会社で自慢できることウケアイだ(笑)‥‥なんてことも言ってみつつ、それでは、コイズミ裏劇場第3幕、「内河健とゆかいな仲間たち」の出演者を紹介しよう。
「内河健」 ゼネラル・マネージメント・コンサルタント 総合経営研究所代表取締役所長
経営コンサルタントとして半世紀近くに渡る経歴を持ち、わが国における経営コンサルタントの初期からの一人である。北海道から沖縄まで全国各地で建設業経営の実践指導に携わり、多数の信奉者を持つ。さらに近年その活動は欧米・東南アジアなど世界各地に及び年間の半分近くを海外に飛ぶなど、建設業界指導団体の中で唯一の国際的コンサル活動を展開している。指導にあたっては利益追求の信念に燃え、独創的な発想のもとに幅広い手法を全面的に発揮して必ず好成績を上げている。著書に「建設業経営、革新の発想」など多数。
「飯塚孝文」 マネージメント・コンサルタント 総合経営研究所会長
全国における建設業の指導企業は150社を越す。税引前利益率10%以上を続ける企業を何社も作り上げてきており、その指導実績は高く評価されている。経営体質の根本的改善による利益確保、利益向上を目指す。企業運営のあり方、人材の育成から現場管理の見直しにまで、経営全般にわたりキメ細かい手法と綿密な積上げを得意としている。「会社を伸ばす主任つぶす主任」、「建設業の社長マニュアル」など数多くの著書があり、いずれも建設業界のベストセラーとして知られている。
「馬場誠二」 マネージメント・コンサルタント 総合経営研究所代表取締役専務
営業戦略はもとより、工事管理、原価管理手法を得意とし、優れた業績をあげている。若くして建設業経営に参画した経験をもち、人を引っ張る指導力に抜きん出たものを持っている。経営者の方と一緒に悩み、考え、行動することをモットーに、企業の正しい方向性を見いだし、利益追求の信念のもとに全国各地に数多くの優良企業を育てている
「窪田昌行」 チーフ・コンサルタント 総合経営研究所取締役
米国へ留学して本場経営学を学びMBA取得。岡山大学医学部にて医療福祉対策と福祉住環境の研究、高齢者福祉の研究により博士号取得。コンサルタント業務では人材教育から工事管理まで広範な知識を有し、優れた業績をあげている。特に成長分野である医療・福祉住環境関連分野の企業戦略・企画営業に特化している。また今後成長が期待されるコンクリート補修・補強事業の分野で、ヨーロッパの補修先端技術導入に於ける当研究所の責任者として活動している。日本では技術開発が遅れている橋梁の補修・吹き付け技術などでは、日本の設計施工基準の作成に関わる分野に参画している。
「四ヶ所猛」 チーフ・コンサルタント 総合経営研究所取締役
大手ゼネコンを経て長年複数の会社の役員として経営に参画し、優れた技術手法で優秀な企業を育て上げた実績を持つ。実施工に極めて強く、構造にも識見の高いものを持っている。指導企業では素人を型枠大工、躯体工に仕立て上げるなど地道な活動も目立つ。設計企画面も強く、特に近年は開発新技術等について国内業界の第一人者と目されている。
「野村不二夫」 チーフ・コンサルタント
現場のコストダウンを最も得意としているコンサルタント。指導においては営業戦略から工事管理の全般にわたる幅広い戦略から実施に至る綿密な展開を行い、優秀な企業を数多く育て上げている。特に工事管理の指導については独自の手法を用い、現場主任から協力業者に至るまで幅広い指導には定評がある。
「松本勝彦」 チーフ・コンサルタント
コストダウンを得意としている。独自の手法を駆使した原価管理や工事管理で成果を挙げている。これからの企業は「地域密着型に徹せ」をモットーに経営者と共に「利益の読める企業創り」に邁進している。その指導範囲は企画から人材育成に及び、住宅にも詳しい。極めて実務に強いコンサルタント。
「平船安美」 チーフ・コンサルタント
若くして建設業経営に参画した経験をもつ。工事管理・原価管理手法を得意としている。特に工程管理においては「事前の一策は事後の百策に勝る」をモットーにし、工程をネットワークにより立案させるだけでなく、工程と実行予算を連動させた直営型の緻密な原価管理を指導実践させ、企業の利益向上に大きく貢献させている極めて実務に強いコンサルタント。
この他には、ザコキャラとして、総研の監査役で総研ビー・エイチ企画の代表取締役社社長の「内河寛」と、総研の取締役でホテル指導部部長の「内河治」って言う「内河ファミリー」の2人の名前を覚えておけば、きっと期末テストでいい点がとれると思うので、予習復習をがんばって欲しい。
‥‥そんなワケで、今回の事件のすべての黒幕、内河健が、自分と癒着してる会社を自社ビルに入れるってことは、木村建設の東京支店や平成設計の例でオナジミになったけど、建築業界には関係無い一般の人は聞いたこともない「株式会社クリテックジャパン」って会社がある。以下、その会社の1週間前までのデータと、現在のデータをソックリそのまま並べるので、中間テストとして、どこか変わってるとこがあるか見比べてみて欲しい。ようするに、ソックリに見える絵を2枚並べて、チョコっと違ってる場所を探すって言うアレだ。
【1週間前】
商号 株式会社クリテックジャパン
本社所在地 東京都新宿区南山伏町2番16号 総研牛込ビル
設立 平成13年11月12日
代表者 代表取締役社長 CEO 田中祥皖
代表取締役 COO 窪田雅則
チーフコンサルタント 窪田昌行
資本金 50,000,000円
営業内容
■コンクリート構造物(橋梁・トンネル・ビル等)の修復及び補強工事の請負
■コンクリート構造物(橋梁・トンネル・ビル等)の修復及び補強工事の調査、設計
■コンクリート構造物(橋梁・トンネル・ビル等)の塗装工事の請負
■建築一式工事の請負
■土木一式工事の請負
【現在】
商号 株式会社クリテックジャパン
本社所在地 東京都新宿区南山伏町2番16号
設立 平成13年11月12日
代表者 代表取締役社長 CEO 田中祥皖
資本金 50,000,000円
営業内容
■コンクリート構造物(橋梁・トンネル・ビル等)の修復及び補強工事の請負
■コンクリート構造物(橋梁・トンネル・ビル等)の修復及び補強工事の調査、設計
■コンクリート構造物(橋梁・トンネル・ビル等)の塗装工事の請負
■建築一式工事の請負
■土木一式工事の請負
‥‥そんなワケで、答えは杉村太蔵でも分かるほど簡単だったと思うけど、現在のほうは、「総研牛込ビル」と「代表取締役COO窪田雅則」と「チーフコンサルタント窪田昌行」の3点がサクッと削除されてる。だけど、これだけしか分からなかった人は、残念ながら65点だ。そして、この会社の住所が、木村建設の東京支店と同じだってことまで気づいた人は、80点。さらに、この削除された「チーフコンサルタント窪田昌行」ってのが、最初に紹介した登場人物の中の「総合経営研究所の取締役」と同姓同名だってことまで分かった人は、90点だ。じゃあ、100点は?‥‥ってことになるけど、それは、もう1人の削除された「代表取締役COO窪田雅則」が、姉歯建築士の偽造が発覚して営業停止に追い込まれた長野県のホテル、「エースイン松本」など3棟を建設した「窪田建設」の社長、窪田雅則と同姓同名だってことまで気づいた人だ。ここまで出来れば、中間テストで「A」をあげよう(笑)
この、代表取締役COOが姉歯建築士と組んで3棟もの欠陥ビジネスホテルを建てた建設会社の社長で、チーフコンサルタントが総研の取締役って言う、あまりにも素晴らしいメンツで構成されてる会社だけど、ここまで完全に見え見えでも、この会社が総研のビルに入ってる理由を聞いたとしたら、昨日、皆さんにお配りした総研のプリント風味で、「当社のビルが空いたときに賃貸させてほしいという希望がありましたので、お貸ししたということだけであり、一体的に営業をしていたということではありません。」て言うんだろうな‥‥。だけど、何もヤマシイことが無いんなら、何でこんなコソクな修正をするんだろう?
さて、こんな小物のことはアト回しにして、トットと本題に入るけど、この、あまりにもウサン臭いメンツが揃ってる「クリテックジャパン」の代表取締役社長CEO「田中祥皖」ってのは、東京都八王子の駅前に大きな自社ビルを何棟も持つ「株式会社田中建設」の代表取締役だ。木村建設の2倍以上の売り上げを誇るデカイ会社で、マンションやホテルだけじゃなく、オフィスビルやレジャー施設、病院や教会に至るまで、大きな仕事をたくさんやっている。当然、木村建設や窪田建設と同様に、内河の経営セミナーを受講して、内河教の熱心な信者になっちゃった建設会社だ。ちなみに、あたしがタマに行く「トイザらス」の川崎店も、この田中建設が建てたってことを知ったので、あたしは、良く今まで無事だったと思って、豊かなFカップの胸をホッと撫でおろ‥‥おっと失言!(笑)
まあ、この会社のホームページは、まだまだ閉鎖しないだろうから、興味のある人は勝手に検索して覗いてみればいいと思うけど、ここも木村建設と同じに仕事の早さがウリみたいで、トットとヤバイコンテンツだけは削除しちゃってるけどね。それで、何の情報も持ってないクセに、テレビに出て来て無責任なことばかりノタマッてる建築の専門家みたいなオッサンたちは、「今回のヒューザーの件を氷山の一角などと言っている人もいますが、そんなことは断じてありません!他の業者は皆きちんとした仕事をしています!」なんて言ってた。ちなみに、この田中建設が建ててる「モナーク」ってシリーズのマンションは、全部で60棟以上もある。そして、現在、分譲中のものも5棟ある。だからどうしたってことはないけど、あとは最初に言ったように、皆さんそれぞれが豊かな想像力で自由に考えてちゃぶだい‥‥ってことだ。
だけど、豊かな想像力で自由に考えてもらうにしても、想像力のトボシイ人もいるかも知れないので、チョコっとヒントを与えとくけど、この田中建設のホームページには、土地を持ってる人に賃貸マンション事業を持ちかける「トックスマンション」て言うビジネスについて書かれてるコンテンツがある。以下、その説明の抜粋だ。
「相続対策、また、遊休地の有効活用をお考えの土地オーナーさまと共に、賃貸マンション事業を行っています。独自の工法で建てられるトックスマンションを活用し、各種のムダを省くことで土地の利回り12%を実現。オーナーさまにもご好評いただいております。材料、手間など何かとムダの多かった従来の建築工法を徹底的に見直し、当社が独自に開発した建築工法です。その英文表記の頭文字からTOCCS(トックス)と名付けられています。従来の強度・外観はそのままにムダを省くことでコストダウンを図ったこの工法は、開発以来、あらゆる方面から高い評価を得ています。利回り12%を実現させる〈トックス〉をあなたの土地に換算すると果たしていくらになるでしょうか。経験豊かな担当者が設計プラン、試算等にお応えします。資産づくりに役立ててください。」
‥‥そんなワケで、「独自に開発した建築工法でコストを大幅に削減して12%もの表面利回りを約束する」って、コレ、どっかで見覚えない? そうです、変なおじさんです‥‥じゃなくて、そうです、変なおじさんが推進し続けて来た変なビジネスホテルの計画とまったく同じなんです‥‥なんて、ここまでサービスしちゃったら、「きっこの日記」を読んでる人たちは、みんな期末テストで100点とっちゃうだろう。そして、このあたしがここまで書いたってことは、すでにコイツのバックの自民党議員や国交省の官僚の実名までを知ってるのか?って予想した人には、特別に120点をあげちゃおうと思う今日この頃なのだ(笑)
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