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2005.12.15

馬淵議員VS内河健

uchi
紅白歌合戦よりも、遥かに視聴率がいいと思う国会の証人喚問の生中継だけど、残念ながら平日の昼間だったので、あたしは最初の40分くらいしか見られなかった。それで、アトは3倍速で録画して、そのままお仕事に行って、帰って来てから、お茶をいれて歌舞伎揚げを用意して、さっそく巻き戻しして見た。で、今、長い長い録画をやっと見終わったんだけど、まずは、それぞれの証人に対するあたしのヒトコト感想から。


 姉歯秀次(元1級建築士)

構造計算書の偽造問題よりも、髪の毛の偽造問題のほうが重要だと思ったのか、ロクヨンだったヅラの分け目が、今日はシチサンに変わってた。それも、向かって右側にあったハズの分け目が、左側に移動してて、あまりにも不自然だった。だけど分け目が変わっても、相変わらずエリアシの部分が浮き上がってて、例の「離陸寸前のジェット機」みたいになってた。


 木村盛好(元木村建設社長)

前回に引き続き、天然ボケ炸裂で、人のいいおじいちゃんを演出してたけど、ここまでボケられると、アメリカ産の牛肉でも食べたんじゃないかって心配になって来る。


 篠塚明(元木村建設東京支店長)

髪の毛に関しては姉歯よりも数倍イサギイイんだけど、それ以外の部分については、誰よりも往生際が悪い。だけど、往生際も悪い上に生え際も無いから、単なる電球にしか見えなかった。国会までのタクシーの中で必死に打ち合わせしたことを木村盛好が忘れちゃって、ポロポロとヤバイことを言っちゃいそうなので、木村盛好に質問が向けられるたびに、ハラハラしながら目クバセをしてたのが印象的だった。嘘ばかりついてノドが乾くのか、ヤタラとお水を飲んでいた。


 内河健(1級ペテン師)

昔から、ペテン師ほどペラペラと良くしゃべるって言われてるけど、今日の内河健は、まさしくその通りだった。現在、入院中で面会謝絶だとは思えないほどの元気ハツラツぶりで、カン高い昆虫チックな奇声を張り上げてた。だけど、聞かれてることにはマトモに答えず、論点をすりかえたトンチンカンな自論を展開しまくり、まるで、お得意のインチキ洗脳セミナーを開催してるみたいなイキオイだった。でも、饒舌になればなるほど嘘つきだってことが露呈して来て、中継を見てた全国の人たちが、このキリギリスみたいな顔したクソジジイこそが、今回の悪質極まりない詐欺事件、殺人未遂事件の黒幕だったってことを確信したことだろう‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今日の証人喚問を最初から見てた人の多くは、「自民党の議員たちって、何でこんなにバカばっかりなの?」って思ったハズだ。自民党は、誰よりも長い時間をタップリともらっていながら、今さら聞く必要なんかないこと、すでに週刊誌などでも報じられてるようなことばかりをクドクドクドクドと繰り返してるだけで、屁の役にも立たなかった。一番最初に姉歯に質問をした自民党の渡辺具能(ともよし)なんて、名前の「具」って字を「低」とか「無」とかに替えてやりたいと思うほどのお粗末さで、誰でも知ってる周知の事実を得意満面に大演説し続けただけで、ロクに質問もしないで40分もの持ち時間をすべてムダにしてた。これって、自分たちの親分に火の粉が降りかからないようにするための時間稼ぎじゃないの?って思えるほどだった。それで、あまりにも怪しいと思って調べてみたら、この渡辺具能って、コイズミの大親友にしてニポンイチの変質者、山崎拓の愛弟子だった。なるほどね、そう言うことか(笑)

まあ、コイズミの側近中の側近、伊藤公介をはじめ、伊藤の元秘書で自民党の都議の吉原修も、ヒューザーの小嶋進とベッタリ癒着してるし、園田博之や上野公成など、ヒューザーや木村建設、イーホームズや日本ERI株式会社などと癒着してる自民党議員はアトを絶たない。自民党、特に森派には、今回問題になった建設会社から献金を受けてる議員が勢ぞろいしてるから、今さらアセッて献金を返したところで、その癒着の構図は隠せない。だから、この癒着の構図を解明しなければ、ホントの意味での全貌は見えて来ないだろうし、すべてが明らかになれば、2年前の「今宿ダイアパレス事件」の時に、日本ERI株式会社に根回しをした自民党議員の名前も明らかになるハズだ。そう考えれば、今日の証人喚問で、たくさんの持ち時間をもらった自民党議員たちが、次々に無意味なパフォーマンスを繰り返して、ことごとく時間をムダにしてた理由も分かるだろう。

‥‥って言うか、民主党の三日月タイゾーとか言う議員も、声だけは低くてシブイんだけど、「‥‥‥‥なぜ‥‥‥‥あなたは‥‥‥‥鉄筋を‥‥‥‥」なんて、オペラみたいなしゃべり方をしてて、まるで、牛歩戦術をやってるみたいだった。民主党の議員なのに、何で自民党を助けるようなことをしたんだろう? 「タイゾー」って名前が悪いのか、それとも、あるある探検隊でオナジミの「レギュラー」の気絶しちゃうほうの人みたいな顔してるのが悪いのか、これほど使い物にならないヤツも久しぶりに見た。三日月タイゾーの持ち時間をあたしにくれたなら、百万倍くらいのすごい質問をサイボーグ・クロちゃんのガトリング砲のごとく連射して、ドイツもコイツもカタッパシから撃沈してやったのに‥‥。

‥‥そんなワケで、あまりにも使い物にならない税金ドロボーたちの茶番劇によって、あたしのイライラがレッドゾーンを振り切ろうとしてた時に、ようやく、前代未聞の1級ペテン師、総合詐欺研究所の内河健が登場した。どこも悪くないのに、聖路加病院の最高級の個室に緊急入院して、今日の証人喚問をバックレル作戦でいたクセに、弁護士から「出ないとよけいにマズイことになる」って助言されて、急きょ出席することにした内河健。そして、事前に弁護士と、「姉歯とのことを聞かれたらこう答える」、「離婚のことを聞かれたらこう答える」って、綿密な打ち合わせをして、余裕マンマンで臨んだってワケだ。

そして、せっかくのボスキャラ登場だって言うのに、またまた自民党議員たちのマト外れなアホ質問の連発で、貴重な時間がどんどんムダに過ぎて行った。内河健は、不勉強な自民党議員たちをアザ笑うかのように、次々に論点をすりかえて、デタラメな欠陥工法の解説まで始めちゃう始末。吉田六左ェ門とか言う、沖縄のシーサーみたいな顔した自民党議員なんて、「ウチカワ」のことを「ウチムラ」って言ってみたり「カワウチ」って言ってみたり、証人の名前すらマトモに言えなくて、質問どころの騒ぎじゃなかった。他にも、自民党議員のノーナシぶりは全開で、「総研ビーエイチ企画」のことを「総研エイチビー企画」って言ってみたり、あまりにも不勉強、準備不足で、長い持ち時間をすべてムダにしてた。

だから、自民党議員の質問時間は、もはや内河健の独壇場で、口先だけで多くの人たちを騙し続けて来たペテン師の本領発揮って感じになった。唯一、自民党議員のひとりが、「朝倉育英会」と「奥村眞吾」の名前を出してくれたとこだけは「おおっ!」って思ったんだけど、それだって、ただ名前を出しただけで、ぜんぜんツッコミを入れなくて、そのまま尻切れトンボで終わっちゃった。それだったら、分かりきってる質問なんかに長い時間を割かないで、この「朝倉育英会」と「奥村眞吾」のネタだけで持ち時間をぜんぶ使ってくれれば、コイツラのバックの自民党議員の名前が出て来たかも‥‥‥‥あっ!そうなったら自分たちが困るから、ワザと持ち時間が終わるギリギリに名前を出したのか(笑)

‥‥そんなワケで、くだらない自民党議員たちの消化不良な質疑が終わり、やっと、今回の問題を唯一マトモに調査してくれてる民主党の馬淵澄夫議員が登場した。馬渕議員は、早い時期から内河健の悪事を徹底的に調べてたし、今日の木村建設に関する質疑でも、大嘘つきの篠塚明なんかには目もくれず、ポロポロとホントのことをしゃべっちゃう木村盛好ばかりに質問を浴びせて、「平成設計は総研の仕事に関しては100%総研の言いなりでした」って言うオイシイ証言を聞き出してた。そして、この点だけを聞き出すと、スッと身を引いたから、こりゃあ完全に馬淵ミサイルの照準はすべての黒幕、内河健ひとりに向いてるな!って感じて、あたしはワクワクして来た。

そして、いよいよ、馬淵議員VS内河健の対決が始まったんだけど、病室で弁護士とコッソリ作戦会議をして来ただけの内河健の付け刃と、膨大な時間を掛けて徹底的に調査、裏づけを重ねて来た馬淵議員とでは、最初から勝負は見えていた。口先だけのデタラメと知らぬ存ぜぬのオトボケで、必死に逃げ回るペテン師は、二重にも三重にも証拠を用意して来た馬淵議員の作戦によって、ジワジワと追い詰められて行く。その上、いくら優良コンサルタントの仮面をかぶってても、姉歯が関わった物件のことを「姉歯が噛んだ物件は」って言ってみたり、全国にいる自分の手下が持って来た地主のことを「拾ってきたネタを」って言ってみたり、言葉のハシバシに悪徳企業の独裁者としての顔が見え隠れしてた。きっと普段から会社でも、「おい!姉歯が噛んでる物件の書類は破棄しておけよ!」とか、「お前の拾って来るネタはウマミが少ないからな!」とか言ってんだろうな(笑)

そして、馬淵議員の追及の手はゆるむことなく、次々に新しい手札を出して、さらにペテン師を追い詰めて行った。それは、まるで、プロ棋士の将棋を見ているようだった。そして、質問のたびに二転三転してた内河健のイイワケは、ついに逃げ場を失い、将棋で言えば「詰み」、チェスで言えば「チェックメイト」って感じになった。逃げ場を失ったキリギリスは、見たことがないワケのない自分の会社の書類やファクスなのに、「今初めて見ました」なんて言う見え見えの大嘘をつくしかなくなったのだ。

これで、このペテン師がすべての黒幕だったってことは、ニポン全国へ生中継されたってワケで、あたしが11月23日の日記、「本当の黒幕は?」で、「総合経営研究所」と「内河健」の名前を挙げてから、わずか3週間と言う短期間で、本来は絶対に逃げ切るハズだった元凶を吊るし上げることができたのだ。奇しくも今日は12月14日、赤穂浪士の討ち入りの日だ。こんな日に、自民党とベッタリ癒着してるペテン師のひとりに鉄槌を加えることができたのは、これもヒトエに、色んな情報を提供してくれた多くの協力者や、コイズミの圧力に屈せずにギリギリのラインで報道し続けてくれたマスコミ各社、そして何よりも、寝る時間を削ってまで徹底的な調査を続けてくれた馬淵澄夫議員のオカゲだろう。

それにしても、今日の馬淵澄夫議員、いや〜〜〜〜〜〜! ホントにかっちょ良かったぁ〜〜〜〜〜〜! あたしゃ思わず拍手しちゃったよ! まるで、刑事コロンボとか古畑任三郎とかが、最後に犯人を理論で追い詰めてくシーンを見てるみたいで、次々に突きつけてく証拠によって、饒舌だった内河健の口数が減って行き、口元がプルプルと小刻みに震え始めた時には、手に持ってた歌舞伎揚げを思わず握り潰しちゃったほどだ(笑)

どんなドラマを見るよりも、ドキドキして楽しかった馬淵議員VS内河健のタイマンだったけど、これですべてが終わったワケじゃなくて、ここからがスタートなのだ。今後は、内河健を刑務所にブチ込むために、総研の取締役、「四ヶ所猛(しかしょたけし)」を証人喚問しなくちゃならないからだ。何しろ、今日の馬淵議員の質問に対して、内河健は、「四ヶ所は一応は1級建築士ですが、今のコンピューターを使った計算はできないし、実際には構造のことなど分からないのです」って答えてた。だけど、12月3日の日記、「そうです、変なおじさんです(笑)」で紹介したけど、これが、事件発覚後にソッコーで削除された総研のホームページに書いてあった四ヶ所猛の紹介文なのだ。


「四ヶ所猛」 チーフ・コンサルタント 総合経営研究所取締役

「大手ゼネコンを経て長年複数の会社の役員として経営に参画し、優れた技術手法で優秀な企業を育て上げた実績を持つ。実施工に極めて強く、構造にも識見の高いものを持っている。指導企業では素人を型枠大工、躯体工に仕立て上げるなど地道な活動も目立つ。設計企画面も強く、特に近年は開発新技術等について国内業界の第一人者と目されている。」


‥‥そんなワケで、消された総研のホームページによれば、四ヶ所猛って男は、「実施工に極めて強く、構造にも識見の高いものを持っている」だの「設計企画面も強く」だのって紹介されてる「国内業界の第一人者」なんだそうだ。コレって、今日の内河健の発言とぜんぜん違うじゃん!‥‥てなワケで、NHKは、紅白歌合戦なんか中止にしちゃって、大晦日の夜に、内河健と四ヶ所猛の「ダブルたけし」による証人喚問の生中継をやったほうが、絶対に視聴率を取れると思う今日この頃なのだ(笑)

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