釣りバカ日誌の夜
昨日の夜は、ずっとお世話になってる事務所の某部署の忘年会があって、どうしても断われなくて、ちょっとだけって約束で顔を出したんだけど、ナゼか抜けられなくなって、隠し芸までやることになった‥‥って言うか、周りに囃し立てられて、酔ったイキオイでやっちゃっただけなんだけど、しかたないから、あたしの唯一の隠し芸、「AMラジオとFMラジオの道路交通情報の違いプラスアルファ」をやった。簡単に説明すると、AMラジオの場合は、昭和のバスガイドとか昭和のエレベーターガールみたいな独特のイントネーションで、あんまり口を開けないようにしてノドだけでしゃべる感じで、「首都高速の環状線内回り、大型トラックと乗用車2台の事故により、浜崎橋を先頭に2キロの渋滞は〜」ってふうにやる。それで、FMラジオの場合は、AMラジオよりも全体的に洗練されたしゃべり方にしつつも、完全には洗練されてないって言うか、「ひと昔前の洗練」て言うビミョ〜な雰囲気でしゃべる。イメージとしては、ユーミンの歌の世界だ。ユーミンの歌って、洗練しきれてなくて、どことなくヤボッたくて、それでいて極端な古臭さもなくて、最先端じゃないけど20年前でもない。常に時代から7〜8年くらい遅れてる感じのセンスなので、FMラジオの道路交通情報のしゃべり方が持つ中途半端な時代背景とマッチする。
で、「AMラジオとFMラジオの道路交通情報の違いプラスアルファ」の「プラスアルファ」が何かって言うと、前にもチョコっと書いたけど、ラジオの道路交通情報のしゃべり方で、F1の中継をするって言うあたしの持ちネタだ。これは、FMラジオふうにやっても面白くないので、必ずAMラジオのしゃべり方でやるんだけど、誰かに「警視庁交通情報センターの片山さ〜ん!」とかって呼びかけてもらってから、「はい、交通情報センターの片山ウキョ子です。午後3時現在の交通情報をお伝えします。鈴鹿環状線の内回りは、佐藤琢磨の強引なツッコミによる乗用車3台の事故で、ダンロップインターからデグナーインターを抜けてヘアピンジャンクションまで断続的な渋滞が続いています。」なんて感じで、ペラペラと続けて行く今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、ゆうべは帰って来たのが遅くて、その上、酔っぱらってたので、日記の更新ができなかった。だけど、今日はずっと自宅でのお仕事だったので、途中で日記を書いたり、メールチェックをしたりして、ワリとダラダラと過ごした。でも、夜の9時から「釣りバカ日誌15 ハマちゃんに明日はない!?」があるから、どうしても7時くらいまでにはお仕事をぜんぶ終わらせて、ゆっくりとお風呂で温まってから、お酒の用意をして、のんびりと映画鑑賞しようと思った。それで、ダラダラとしながらもワリとサクサクとがんばって、何とか7時半までには、溜まってたお仕事を片付けることができた。
それで、映画が始まる15分前まで、ゆっくりとお風呂に入って、それからお酒の用意をして、テレビの前に座った。夕方に金ちゃんラーメンを食べたから、お腹は空いてなかったので、簡単なオツマミだけにしたんだけど、マンションの1階の奥さんから、お正月用にっていただいたカズノコが少しだけあったので、それをテキトーにちぎって、お醤油とオカカをかけたものと、塩辛と、キュウリのキューちゃんを用意した。お酒は、2リットルで750円の白鹿の淡麗辛口が半分くらい残ってたので、これを冷やで飲むことにした。とにかく、あたし的には、大好物のカズノコが何年ぶりかで食べられるので、それだけで幸せって感じだった。
もちろん、何年間もぜんぜんカズノコを食べてなかったワケじゃなくて、回転寿司で、シャリにカズノコが乗ってて海苔でとめてあるのを食べたり、どっかの居酒屋さんでお通しに出て来たり、どっかのロケ弁にチョコっと入ってたりはしたけど、そう言うのじゃなくて、あたしが大好きなのは、塩抜きしたカズノコをテキトーにちぎって、お醤油とオカカをかけたものなので、このスタイルのものを食べるのは何年ぶりってことなのだ。ちなみに、何で「数の子」って漢字で書かないのかって言うと、いつでも顔が小刻みに震えてる厚顔無恥なインチキ占い師の名前に似てるから、漢字で書くと縁起が悪くなりそうなので、カタカナで書くことにした(笑)
‥‥そんなワケで、「釣りバカ日誌15 ハマちゃんに明日はない!?」は、去年公開された釣りバカ日誌シリーズの17作目で、「15」って言ってんのに、何で「17作目」なのかって言うと、前にも書いたけど、釣りバカ日誌シリーズには「釣りバカ日誌スペシャル」と「花のお江戸の釣りバカ日誌」って言う特別編が2作あるからだ。それで、前作の14はイマイチだったんだけど、この15はワリといい作品なので、あたしは、カズノコもあることだし、すごく嬉しかった。筧利夫は嫌いだけど、そのぶん江角マキコは大好きだし、吉行和子も大好きだし、このお話では、江角マキコとスーさんとの役回りがすごく感動するので、最後に江角マキコが筧利夫と結婚するって言う、あまりにもムリのある設定にも目をつぶることができる。
それにしても、スーさんの鈴木建設に、経営コンサルタントとして江角マキコがやって来るって設定は、あまりにもタイムリーで、とても去年の作品とは思えない。ま、この映画に登場する経営コンサルタントは、鉄筋を減らした欠陥工法を教えるインチキコンサルタントじゃなくて、会社の中のダメ社員をリストラして、人件費を抑えるための経営コンサルタントって設定だけど、それでも、やっぱりタイムリーだ。経営コンサルタントって言う業種が、いかに最低な寄生虫かってことが良く分かるように作られてる。
それに、ハマちゃんが釣り上げたお魚も、いつものように死んでて、リアリティーに欠けてたのが面白かった。最初のメバル釣りは、ちゃんと釣ったお魚を使ってたみたいで活きが良かったけど、映画の後半の磯で釣ったタイは、明らかに死んでるタイを釣り針につけて、いかにも釣ったように見せてたみたいで、ダラリとぶら下がったままピクリともしなかった。釣りバカ日誌シリーズは、回を重ねるごとに、映画の中での魚釣りのシーンが減って来て、魚釣りがストーリーと絡むことも少なくなって来た。今回は、ハマちゃんが筧利夫と江角マキコの結婚式の仲人をするんだけど、タイをプレゼントするために、式の当日に磯でタイを釣ってて、仲人なのに式に遅れちゃうってシーンがあったけど、それ以外の魚釣りのシーンは、ストーリー上は必要の無いものばかりだった。だから、最近の釣りバカ日誌シリーズは、普通の映画としてのストーリー性は高くなって来たと思うんだけど、「釣り映画」としては面白くなくなって来た。
魚釣りには、ものすごく色んな種類がある。たとえば、ひとくちに「川釣り」って言っても、上流域でヤマメやイワナを狙う渓流釣りやニジマス釣り、中流域でのアユ釣り、コイ釣り、フナ釣り、ヤマベ釣り、ウグイ釣り、下流域でのハゼ釣りやボラ釣り、スズキ釣りなどの他にも、本流の近くを流れる水路でのタナゴ釣りや、あたしもやったことのあるクチボソ釣りもあるし、フナ釣りって言っても、ヘラブナ釣りとマブナ釣りではぜんぜん違う釣りになる。最近は、ブラックバスやブルーギルも釣れるし、1m以上もあるレンギョやアオウオを専門に釣ってる人もいるし、川によってはサクラマスやサツキマスを釣ってる人もいるし、まだまだ他にも色んな川釣りがある。そして、同じ渓流釣りでも、北海道に行けば対象魚が変わって、エゾイワナやオショロコマが釣れるし、地域によって色々と変わって来る。
川釣りだけでもこんなに色んな魚釣りがあるのに、海釣りになるともっと種類が増える。だから、魚釣りほどバラエティーに富んでる趣味は他に無いワケだし、ハマちゃんの場合は、魚釣りならどんなものでも大好きだって言う設定なんだから、これほどストーリーに利用しやすいものはないと思う。それなのに、最近の釣りバカ日誌シリーズは、何だか魚釣りはオマケみたいで、ほとんどストーリーに絡んで来ない。あたしに脚本を書かしてくれたら、いっぱい魚釣りが出て来て、それがすべてうまくストーリーに絡んで行くような素晴らしいものをパパッと2時間くらいで書いちゃうのにな‥‥。
‥‥そんなワケで、あたしの大好きな映画、「釣りバカ日誌シリーズ」なんだけど、このままのラインで行くと、単なる普通の娯楽映画になっちゃいそうな気がする。やっぱり、タイトルに「釣りバカ」ってついてるんだから、2時間のうちの40分くらいは魚釣りのシーンを折り込んで、あくまでも魚釣り自体がストーリーを先導して行くように組み立てないと、本来の路線から離れすぎちゃって、昔からのファンに見放されちゃうと思う。年明けに公開する「釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった」に至っては、いくら佐世保が舞台だからって、「長崎は今日も雨だった」をオヤジギャグにしたサブタイトルはあまりにも寒すぎるし、挙句の果てにボビーまで登場させる始末。「娯楽映画だから何でもアリ」って考えるんじゃなくて、娯楽映画だからこそ基本のスタイルを徹底して行かないと、いつまで経っても第二の寅さんにはなれないと思う今日この頃なのだ。
★今日も最後まで読んでくれてありがとう♪
★クリックにもピコビコッて協力してね!
↓ ↓
人気blogランキング
| 固定リンク