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2005.12.31

それでも食べたい人はご自由に

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内閣府食品安全委員会は、11月2日付けで「アメリカ産の牛肉の輸入再開に賛成か反対か」って言うパブリックコメントを募ることを発表して、「パブリックコメントの結果を見て最終的に判断する」って約束した。だけど、あたしは、「最初から年内の輸入再開ありきで進められてる話だから、たとえ過半数以上が反対って回答したとしても、政府は国民の声を無視して輸入再開する」って書いた。そして、すでに結論は出てるから説明の必要は無いけど、最強の生物兵器、アメリカ産の狂牛肉は、アッサリと輸入再開されて、すでに大阪の焼肉屋とかで販売され、無知な自殺志願者たちが喜んで食べている。

それで、内閣府が行なう「パブリックコメント」ってものが、いかにデタラメで国民をバカにしたものかってことは、11月4日の日記、「パブリックコメントと言うイイワケ」にタップリと書いたけど、今回のパブリックコメントに関しては、あたしの予想を遥かに超えたデタラメがまかり通ったのだ。11月末の締め切りまでに、約9000通のパブリックコメントが集まったんだけど、内閣府食品安全委員会は、ナナナナナント! 締め切り後には、一度も委員会を開催しなかったのだ。ようするに、パブリックコメントを募るだけ募っておいて、山のような回答はダンボール箱に入れたまま、目も通さずに、会議もせずに、「輸入再開」を決めたのだ。

これほど国民をバカにしたことがあるだろうか? いくら最初から輸入再開が決まってたとは言え、「パブリックコメントの結果を見て最終的に判断する」って約束したんだから、せめて形だけでも回答に目を通して、形だけでも委員会をひらいて、その上で「輸入再開します」って言えよ!‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、このパブリックコメントに関するデタラメさを見ただけでも、いかにコイズミ内閣が国民をバカにしてるのかが良く分かると思うけど、それでも何も文句を言わない従順な洗脳信者たちは、吉野家の狂牛丼でもガストの狂牛ハンバーグでもジョナサンの狂牛シチューハンバーグでもデニーズの狂牛煮込みシチューハンバーグでもロイヤルホストの狂牛サーロインステーキでもハングリータイガーの狂牛フィレステーキでも何でも、好きなだけ食べてトットと死んでくれ。

世界一の狂牛病大国のイギリスでさえ‥‥って言うか、世界一の狂牛病大国のイギリスだからこそ、最大の感染源である「肉骨粉」の恐ろしさをどの国よりも知ってるから、1996年8月からは肉骨粉を飼料にすることを全面禁止にしたし、それ以前に生まれた牛、つまり、一度でも肉骨粉をエサとして与えた牛に関しては、完全に食物連鎖に入らないように処理した。だから、イギリスのBSE牛は激減したのだ。だけど、アメリカでは、イギリスですら禁止してる肉骨粉を未だに飼料にしてる。表向きは、牛には与えちゃいけないことになってるけど、株式会社ゼンショーの私設調査団が「飼料規制も不十分で危険な肉骨粉が混入している可能性が大きい」って伝えてるし、それ以前に、アメリカの農務省自体が、アメリカ中に15000もある飼料工場のうちの約2割にあたる3000近い施設が、5年以上もまったく検査も受けずに、禁止されてる肉骨粉の混ざった飼料を作り続けてる可能性があるってことを公表してる。

そして、この肉骨粉入り飼料だけでも大問題なのに、肉骨粉と同じくらいの感染率が報告されてる牛脂に関しては、代用乳としてジャンジャンと牛に与えているのだ。ちなみに、ニポンで確認された20頭のBSE牛のうち、13頭は、この代用乳を飲んでいたことが報告されている。さらには、牛から除去した危険部位から32万トンの飼料、狂牛病で死んだ牛や狂鹿病で死んだ鹿などの死体からも25万トンもの飼料を作ってた事実まであるのだ。いくら危険部位を除去したって、それをエサとして牛に与えてたら意味ないじゃん。

そんなメチャクチャなアメリカの飼料事情だけど、何よりも危険なのは、牛に年間100万トンも食べさせてる「ニワトリの糞」のうちの30万トン以上が、除去した危険部位などから作られた肉骨粉がモトになってるってことだ。これは、ニポンは当然として、世界中のほとんどの国で全面禁止にしてるのに、アメリカとカナダだけは平然と使い続けてる。この、恐るべき感染率を誇る肉骨粉をニワトリのエサにして、そのニワトリの糞に甘い蜜をかけて牛のエサにするって言う「糖蜜飼育」に関しては、11月27日の日記、「狂牛丼VS人工ステーキ」で詳しく説明したけど、吉野家の牛丼に使う「ショートプレート」、通称「吉野家カット」って呼ばれてる狂牛肉は、すべてこの糖蜜飼育によるものだ。つまり、狂牛病の感染源である肉骨粉は、そのまま牛のエサにすることが禁止されてるから、まずニワトリに食べさせて、そのニワトリの糞を牛に食べさせるって言う方法をとってるのだ。

それで、危険極まりない肉骨粉を食べさせられてるニワトリたちが、どんなふうに飼育されてるのかって言うと、ここに、その様子を撮影した動画がある。あたしは、ケータイからアクセスしてくれてる人たちのために、できるだけリンクを貼らないように心がけてるんだけど、アメリカでの養鶏の実情を知ってもらうために、今回は貼らせてもらう。だから、ケータイからアクセスしてくれてる人たちは動画を見られないので、文章で説明しとくけど、これは、日本で最大手の養鶏会社、「イセ食品」のアメリカにある養鶏場を撮影したものだ。「イセ食品」と言えば、今年の8月に、茨城県美野里町の「イセファーム美野里農場」で、H5型の鳥インフルエンザのウイルスが検出されて、8万羽のニワトリを処分したことでもオナジミだけど、この時の農林水産省の対応は、ウイルスの陽性反応が出てるのにも関わらず、すぐに出荷停止にしないで、それまで通りタマゴを出荷しながらノンキに様子を見るって言う呆れ果てたものだった。2週間にたった一度のウイルス検査をしながら、タマゴを出荷し続け、最終的に8万羽のニワトリを処分したのは、数え切れないほどのタマゴが消費者の口に入ったアトだった。

まあ、国内で最大手の「イセ食品」だから、農林水産省の官僚や自民党の議員との癒着がベタベタなのは当然なんだけど、この点について書き始めちゃうと、大幅に鶏糞‥‥じゃなくて、大幅にダッフンしちゃうので、「イセ食品」と政官の癒着に関しては別の機会にタップリと書くとして、今回はサクサクと進む。それで、この動画は、アメリカの「イセ食品」の養鶏場の飼育方法があまりにも劣悪なため、動物愛護団体が調査をした時のものなんだけど、最初は健康に飼育されてる元気なニワトリたちを映し、そのアトに問題の養鶏場を映し、その違いを見せてくれる。薄暗い室内の狭い檻の中にギュウギュウ詰めにされたニワトリたちは、全身の羽がボロボロになり、部分的に抜け落ちていて、トサカはダラリと垂れ下がり、自分の首を持ち上げる力も残っていない。生きているニワトリの足元には、死んだニワトリが横たわり、ハエがたかっている。そして、この今にも死にそうな病気のニワトリたちは、牛の肉骨粉をエサとして与えられていて、タマゴを産み続け、そのタマゴは出荷されてるのだ。そんなに長くない動画なので、パソコンからアクセスしてる人は、実際に見て欲しい。


 ★アメリカの養鶏場の実態★


この動画は、劣悪な養鶏場の実態を伝えるためのもので、これ自体も大問題なんだけど、今回、あたしが言いたいのは、こんなふうに飼育されてるニワトリたちの糞が、年間に100万トンも、アメリカの牛のエサになってるってことだ。そして、その牛の肉が、ニポンに輸入されて、吉野家の狂牛丼や、すかいらーくの狂牛ハンバーグになるってことだ。この事実を知れば、狂牛病に感染する恐れがあるとかないとかなんて二の次で、それ以前に、こんなエサで飼育された牛の肉など、とても人間が口にできるものじゃないってことが分かると思う。

‥‥そんなワケで、最強の生物兵器、アメリカ産の狂牛肉の輸入を再開すれば、コイズミは、飼い主のブッシュに頭をなでてもらえる。農林水産省は、年間に1500億円もの関税収入を得ることができて、これはすべて「調整資金」って言う名目の「隠し予算」になる。日本フードサービス協会に加盟してる数百の悪徳企業は、国がオスミツキを与えた食品だから、国民の命に関わる危険極まりない狂牛肉であってもジャンジャンと販売できる。そして、「狂牛肉界の内河健」って呼ばれてる唐木英明や、「狂牛肉界の奥村眞吾」って呼ばれてる吉川泰弘は、デタラメな大嘘を並べたてたインチキセミナーを繰り返して、私腹を肥やせるってスンポーなのだ。

ようするに、インチキマンション問題とまったく同じで、バカを見るのは無知な消費者だけってワケで、ベッタリと癒着してる政治家も官僚も企業も団体もコンサルタント気取りのペテン師どもも、みんな笑いが止まらないのだ。そして、騙された国民たちは、文句を言おうと思っても、その時には脳みそがスポンジ状になっちゃってるんだから、マトモに思考することも、言葉を話すこともできないだろう。

でも、こんなファッキンな世の中だけど、まだまだ捨てたもんじゃない。唐木英明や吉川泰弘など、東大教授の肩書きを悪用した最低のペテン師どもが存在してる反面、きちんとした調査、研究を繰り返して、正しいデータに基づいて狂牛病の恐ろしさを訴え続けてる人たちもたくさんいるのだ。その中のひとりが、帯広畜産大学の教授で、動物衛生研究所プリオン病研究センター長、ニポンでのプリオン研究の第一人者、品川森一(もりかず)先生だ。品川先生は、日本で一番最初に狂牛病の危険性を訴えた人で、コイズミの操り人形の吉川泰弘が座長をつとめるプリオン専門調査会のメンバーだ。だけど、プリオンのことを何も知らないドシロートの吉川泰弘座長は、品川先生の提唱し続けた「全頭検査」を完全に無視して、コイズミや日本フードサービス協会の意向に合わせたデタラメばかりを繰り返し、すべて「年内の輸入再開ありき」で調査会を運営したため、品川先生は呆れ果ててプリオン専門調査会に辞表を提出しちゃった。

だけど、ここで、プリオン研究の第一人者である品川先生に辞められちゃうと、プリオン専門調査会自体の信憑性に問題が生じちゃって、国民を洗脳する能力が低下しちゃうから、プリオン専門調査会の親にあたる内閣府食品安全委員会の委員長、寺田雅昭が、必死になって品川先生を説得した。もちろん、この寺田雅昭ってオヤジもコイズミの操り人形なんだけど、結局、辞表は寺田雅昭が預かる形になり、品川先生は、プリオン専門調査会に名前だけは置きながらも、実際にはバカらしいヤラセの会議を1年以上も欠席したまま、今日に至るってワケだ。

ちなみに、狂牛病の原因の異常プリオンは、牛の脳や目や脊髄や回腸遠位部などの特定危険部位だけに蓄積されるから、そこだけを取り除けば感染牛でさえも安全に食べられるって言い張ってるのが、唐木英明や吉川泰弘などのペテン師たちで、狂牛肉の輸入再開は、このデタラメで無責任なペテン師たちの見解によって行なわれることになった。だけど、品川先生の研究チームは、現在は特定危険部位に指定されてない「末梢(まっしょう)神経組織」や「副腎」からも、異常プリオンを検出して、その結果を「プリオン病国際シンポジウム」で発表した。

これは、去年の10月末に行なわれたシンポジウムなんだけど、すでに「早急の輸入再開」を大前提に進めて来た政府としては、こんなニュースが流れちゃったら、せっかくここまでペテン師を使って情報操作を繰り返し、国民を洗脳し続けて来た苦労が水野晴郎になっちゃって、シベリア超特急が西武新宿線の各駅停車になっちゃう。だから、コイズミ内閣は、またまたお得意の圧力を使って、ヨホドの狂牛病マニアじゃなかったら気づかないほどの、ちっちゃなちっちゃな記事で報道させてゴマカシた。

‥‥そんなワケで、やることなすことデタラメなプリオン専門調査会にサジを投げた品川森一先生は、今でも異常プリオンの研究に明け暮れ、その危険性と全頭検査の必要性を訴え続けてる。そして、プリオン専門調査会がやってることは、科学でも何でもなくて、「輸入再開」に対するツジツマ合わせでしかないって断言してる。何しろ、都合の悪いデータはすべてインペイしたり改ざんしたりして、発表してることのほとんどがデタラメなんだから。まあ、今回紹介した劣悪な養鶏場の動画を見て、そのニワトリの糞を食べて育った牛の肉でも、何の抵抗もなく食べられると思うような感覚の人たちには、何を言ってもムダだと思うけど‥‥。それから、最後に予告しとくけど、唐木英明が、いかに企業とベッタリ癒着して悪行三昧を繰り返して来たのかってことに関しては、その内情をどこよりも詳しく知り尽くしてる電通の知り合いから、タップリと情報を流してもらってるので、近いうちに、そのすべてをご紹介しようと思う今日この頃なのだ。

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