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2005.12.03

素人が建てたホテル

pr
1年半ほど前に、「日本ERI株式会社」の検査を堂々とパスした姉歯建築士の構造計算書に、明らかな問題点が複数あることを発見した横浜市内の設計事務所の建築士が、この事実を「日本ERI株式会社」に伝え、「姉歯建築士の書類には注意するように」って進言したのにも関わらず、そのまま1年半もホッタラカシにしてた「日本ERI株式会社」って一体‥‥なんて、こんなに「日本ERI株式会社」って名前を何度も書いたら、そっちにばっかり目が行っちゃうけど、そんなことよりも何百倍も重要なのは、この建築士が語った次のことだ。


「姉歯建築士の設計では極端に鉄筋の数が少なく、あまりにもひどい状態だったので、私がちゃんとした設計をし直しました。しかし、姉歯建築士を使うようにと指示して来た総研(総合経営研究所)の担当者が、何度も強引に『姉歯さんの設計でやるように』と言って来たのです。」


この建築士は、姉歯建築士の設計の問題点を見つけた時に、マッサキに姉歯建築士本人を呼び出し、問題点について言及した。そしたら、姉歯建築士は、その問題点を認めた上で、「下請けに作らせた設計をきちんと確認しないで提出してしまった。」ってイイワケしたそうだけど、そんなことはどうでもいい。それよりも、この時点で、姉歯建築士本人も、この設計じゃダメだってことを認めたってことがポイントなのだ。そして、姉歯建築士本人もダメだって認めてる設計なのに、総合経営研究所の担当者は、何度も強引に「姉歯さんの設計でやるように」って圧力をかけて来たってワケだ。ちなみに、この「何度も強引に」って言葉は、あたしが大ゲサに表現してるんじゃなくて、この建築士自身が言ってた言葉だ‥‥なんてことも念を押してみつつ、まだまだ終わらないインチキ建設問題に、あたしはだんだん書くのが飽きて来たんだけど、意外と「人気blogランキング」をクリックしてくれる人が多いので、またまた書くことになっちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、姉歯建築士の名刺には、木村建設の社長、木村盛好の奥さんが社長をつとめる「平成設計」の名前が入ってて‥‥って言うか、普通に見たら、「平成設計の建築士の名刺」なワケだ。そして、内河健をはじめ総合経営研究所の社員の名刺の裏には、関連企業として「平成設計」の名前がシッカリと印刷されてる。その上、総合経営研究所の本社ビルの中に「平成設計」がある。ここんとこ、テストに出るから良く覚えとくように。

それから、続いては、12月1日付けの「読売新聞」に書かれた記事の要点だけをまとめると、2003年11月に行なわれた東京都港区のマンション建設に関する打ち合わせが、横浜市の設計事務所で行なわれた。で、そこには、木村建設東京支店長の篠塚明と姉歯建築士と一緒に、総合経営研究所の社員と平成設計の社員が同席してた。そして、総合経営研究所の社員は、その設計事務所の代表に対して、「木村建設の工法に精通している」「この人に頼めば安くなる」と言って姉歯建築士のことを紹介したって主旨の記事が出てた。それから、もうひとつ、同じ「読売新聞」に、現在判明してる強度偽装のホテル22棟のうちの9割に、木村建設と総合経営研究所が関与してて、ここでも総合経営研究所は、平成設計と姉歯建築士を使うようにと指示してたって記事も出てた。ここんとこも、テストに出るから良く覚えとくように。

さて、今までの日記にあたしが書いて来たことと、今日の「テストに出るとこ」をきちんと復習したら、いよいよテストを始めます。まずはプリントを配るので、1枚ずつ取って後ろの人に回してください(笑)


G.M.C.株式会社 総合経営研究所

このたび、世間をお騒がせしていることに対し、深くおわび申し上げます。
今回の一連の姉歯建築士による構造計算書偽造問題に関し、当研究所が開業の運営指導を行った幾つかのホテルにおいても偽造が発覚し、大変迷惑を受けているホテルも多々あり、大変遺憾なことと思います。全国の中小ゼネコンや宿泊特化型ビジネスホテルの開業時の運営指導をこれまで誠実に行ってきましたが、寝耳に水の出来事であり、腹立たしさで一杯です。今回の偽造問題では、当研究所が、主導的な役割を果たしているかのような報道もありますが、事実と異なる報道、誤解を受けるような報道もあり、当研究所の信用問題に発展しているため、ここに当研究所としてのコメントを発表させていただきます。

1.平成17年12月1日付読売新聞について

姉歯建築士を「この男なら安くなる」と紹介したとの記事の件

これまでの回答では、当社の代表者である内河が、姉歯建築士と面識のない旨を回答しました。それと平行して全社員の姉歯建築士との面識を調査しました。その結果、1名のみ姉歯建築士と面識があったことがわかりました。1回目は平成15年11月10日です、その時に平成設計が、姉歯建築士を同行させていました。2回目は平成16年3月8日、平成設計が設計図を提出する際に、同じく同行していました。まず、平成15年11月、横浜市の設計会社に対し、港区のビル(オフィスビルではありません)の件に関して平成設計を紹介したことがありましたが、その際に、平成設計が姉歯建築士を同行しており、当社従業員が姉歯建築士と顔を合わせました。この時、姉歯建築士は平成設計が連れてきたものであって、当社が姉歯建築士を「この男なら安くなる」などと紹介したことは、一切ありません。

平成16年3月、平成設計が設計図を作成し、提出致しました。その際、同席していた横浜市の設計会社の関係の建築士が、姉歯建築士に対して設計についていくつか質問していましたが、それに対する姉歯建築士の対応が、「要領を得ず頼りないものであった」ため、当社は、この提案自体を取り下げるべきであると、平成設計に言い、実際この提案は白紙に戻りました。従って当社としては姉歯建築士の計算した建築図面は、採用されていないと考えておりました。さらに以後の他のプロジェクトについても「平成設計は、姉歯建築士に構造設計を依頼すべきでない」と言い、平成設計の山口社長からも了解した旨を確認しました。なお、当該プロジェクトは、他社設計会社及び他社施工会社の施工で完成に至っていると聞いております。いずれにしろ、当社が姉歯建築士を設計会社に紹介してということは一切ありませんし、姉歯建築士とは直接の関係はありません。

2.木村建設との関係について

木村建設とは、20年以上前になりますが、当社のセミナーに参加され、経営指導を申し込まれてきたことがつきあいの始まりと認識しております。指導は2年以上も前に途切れておりますが、過去の経営指導の重点は経営数値から経営方針をたて、経営方針に基づいての経営管理を重点的に指導しておりました。工期の短縮及びコストダウンは海外から導入した型枠を用いて、工法から変えていったことによるもので、決して鉄筋を減らせなどという指導は致しませんし、人命を無視して建物を建てることなどもってのほかです。

3.平成設計との関係について

弊所ホテル指導部門はビジネスホテルの開業指導を行っておりますが、平成設計はビジネスホテルの設計を数多く手掛けており、ビジネスホテルの仕様、デザイン、設備等について非常に理解しており、信頼できる業者としてのお付き合いをしておりました。実際には平成設計とは人的交流も資本関係も全くございません。

4.弊社所有ビルに木村建設、平成設計が入居していることについて

木村建設が総研ビルに入っていたり、平成設計が水道橋のビルに入っているのは、当社のビルが空いたときに、賃貸させてほしいという希望がありましたので、お貸ししたということだけであり、一体的に営業をしていたということではありません。

5.内河の体調、黒幕、指南役説について

弊社所長内河は海外業務から帰国後の体調不良と高齢、さらに多数のマスコミからの取材の申し込みを受け、個別に対応することはとても困難な状況です。資格を有する一級建築士がこのような偽造に関わっていたこと自体、今も信じられない気持ちです。耐震強度偽造については、すべてがまだはっきりわかっていない状況なので、具体的な方向性は見えません。しかし、一級建築士のモラルの問題が最も大きいと思われることと、確認検査制度そのものの改善も必要なのではないかと思っております。一部報道にある「黒幕」説は全く事実に反するものであり、大変迷惑を被っている次第であります。
これまで誠心誠意お客様のことを考え、仕事をして参りましたが、ひとりの、今まで存じ上げなかった建築士により、これまで築き上げてきました信頼を失うことは、青天の霹靂です。お客様に迷惑をかけることになっていることについては、情報収集に努めており我々が協力できることについては、現在検討中であります。


‥‥そんなワケで、今回のテストは、「このプリントに書かれた文章の中で、事実に反した間違いは何ヶ所あるでしょうか?」って問題なんだけど、マトモな神経をしてる解答者だったら、おへそがカプチーノを沸かしちゃって、バカバカしくて答えてらんないだろう。そう言えば、3週間も前に不正がバレたことを知り、イーホームズに口止めし、自民党や公明党の癒着議員を利用して国交省に働きかけてたヒューザーの小嶋進も、11月18日に、昨日初めて知ったって顔をして、「晴天のヘキレキです!」てノタマッてたけど、内河健に至っては、愛人ご同伴でタイまで証拠隠滅に行ってたクセに、何が「晴天のヘキレキ」だよ。この期に及んでこんな見え見えの大嘘をつけるってことが、こっちから見ても「晴天のヘキレキ」だよ(笑)

第一、何もヤマシイことが無いんなら、何で総合経営研究所のホームページをサクサクと削除しちゃったの? それも、あまりにも分かりやすい削除の仕方だったから、あたしは笑いが止まらなかったよ。何しろ、最初は、自分のとこが開発に関わったビジネスホテルの一覧だけを削除して、それでしばらくは様子を見てたみたいだけど、問題が大きくなって各紙が取り上げるようになったら、サクッとぜんぶを削除しちゃったんだから、ホント、分かりやすいよね。まあ、ホームページに書かれてたあんな内容を見られたら、自らが疑惑を立証しちゃうようなもんだから、削除するのは当然だと思うけどね。で、運悪く総合経営研究所のワンダホーなホームページを見逃しちゃった人のために、リトルご紹介するけど、たとえば、「建設でトコトン勝ち残る方法」ってとこには、こんなことが書いてあった。


(1) 素人の作業員でも出来る型枠 A工法
(2) 従来コストを1/3にする型枠 P工法
(3) 11階建ての躯体を2ヶ月で打ち上げる P工法
(4) RCのテラスハウスを僅か26日で完成する O工法


‥‥そんなワケで、この総合経営研究所が音頭を取り、木村建設や平成設計や姉歯建築士を利用して、素人の作業員でも出来る工法で建てたホテルや、1/3の建築費で建てたホテルや、2ヶ月で建てた11階建てのホテルが、軒並み耐震強度不足で営業中止に追い込まれてる今日この頃、このホームページには、何の臆面も無く、こんなことまで書いてあったのだ。

「福岡県西方沖地震、新潟中部地震、宮城県沖地震など、大地震に備えた免震構造」


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