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2006.01.11

俳句の鳥・虫図鑑

torimushi
たとえば、新しい趣味として「スキューバダイビング」を始めようと思ったら、どこかのダイビングショップに行って、「Cカード」って言うライセンスみたいなものを取るための講習を受けなくちゃならない。「みたいなもの」ってのは、スキューバダイビングの資格は公的な免許制度じゃないから、正確には「ライセンス」じゃなくて、安全に潜るための「認定証」なのだ。それで、どこでも2日間の講習で、だいたい全部で5万円前後なんだけど、悪質なショップになると、「今はナントカサービス期間なので2万円ポッキリでCカードが取れます」とかって言ってお客を集めておいて、ナンダカンダと高い道具を売りつけられて、気がついたらトンデモナイ金額のローンを組まされてた、なんてこともある。だいたい、「2万円ポッキリ」だなんて、お前は池袋のキャバクラか?って感じだけど、マンションや牛丼と同じで、スキューバダイビングの世界にまで悪徳商法が蔓延してるから、他よりも値段の安いショップは、まずは疑ってかかろう。

で、ちゃんとしたショップで、5万円払ってCカードを取ったら、今度は道具を揃えなくちゃならない。すべてレンタルすることもできるけど、せっかくCカードを取って本格的に始めるんだから、ウエットスーツとか水中メガネとかシュノーケルとかフィンとかは、自分のものを揃えたい。それから、何て言う名前なのか知らないけど、酸素ボンベから来た管の先の口にくわえる部分、アレも自分専用のじゃないと、色んな人がくわえたのの使いまわしなんてイヤだから、それも買う。あとは良く分かんないけど、他にも色々と道具が必要なんだと思う。ウエットスーツが2万円から3万円くらいだから、道具を全部揃えたら、きっと5万円以上は掛かると思う。だから、ここまでで、もう10万円だ。

それで、ようやく海に潜れるようになったと言っても、最初は危険だから、専門のインストラクターにくっついて潜らなくちゃならなくて、そう言うのがだいたい1回5000円とか1万円とかするそうだ。その他にも、現場まで行く高速代やガソリン代なんかも掛かるから、ものすごくお金の掛かる趣味で、あたしには絶対にムリだ‥‥なんて再認識した今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、スキューバダイビングに限らず、何か新しい趣味を始めようと思った場合に、「ホントにそれがやりたいかどうか」じゃなくて、「どのくらいお金が掛かるのか」ってことで、やるかやらないか決めることって多いと思う。もちろん、子供のころからスキューバダイビングに憧れてて、大きくなったら絶対にスキューバダイビングをやりたいって夢を持ってた人なら、たかが10万円や20万円くらい何でもないだろうし、お金が無くても、スキューバダイビングのために質素なものを食べたりオシャレをガマンしたりして、ヤリクリするだろう。

だけど、別にどうしてもスキューバダイビングがやりたくてジンジャエールな人‥‥あ、「ジンジャエールな人」ってのは「しょうがない人」って意味ね(笑)‥‥の場合はトモカクとして、「何かひとつ趣味を始めてみよう」って思っただけの人だったら、最初に10万円以上も掛かる趣味は、なかなか踏ん切りがつかないと思う。何万円も払ってスノボーとか靴とかウエアとかを揃えちゃったのに、たった1回だけ滑りに行っただけで、そのまま何年も押入れにしまってあって、何年ぶりかで友達から誘われたんだけど、自分の持ってるウエアは時代遅れでカッコ悪くて、行くためには新しいウエアを買わなくちゃならないから、やっぱり断わる。会社のオセッカイな上司に「オレが見立ててやるから」なんて言われて、しかたなく何十万円もするゴルフクラブのセットをローンで買ったんだけど、2回か3回、ウチッパナシに行っただけで、一度もコースに出ないまま、ずっと玄関の傘立ての隣りに置いてある。こう言う人って、あんがい多いと思う。場合によっては、道具は揃えたものの、1回か2回で飽きちゃった趣味がいくつもいくつもあって、スキーだスノボーだゴルフだウインドサーフィンだスキューバだって、ところ狭しとマウンテンになってる人もいるかも知れない。

他にも、目に見えないもののパターンもある。運動不足の解消やダイエットのために、バカ高い入会金と年会費を払ってスポーツジムに入ったはいいけど、結局、最初の1〜2ヶ月だけ何回か行ったきり、もう1年近くも行ってない。もうすぐ、次の年会費を払う時期が来るけど、どうしようか悩み中‥‥なんて人もいるだろう。そして、こう言うタイプの人って、「よし!今年こそちゃんと通うぞ!」って思って年会費を払うんだけど、また、何回か行っただけでヘコタレちゃって、去年と同じことを繰り返すのだ。そして、今までに払ったお金の総額をジムに行った回数で割ってみると、1回ジムに行くのに1万円も2万円も払ってる計算になってたりする。こんなことなら、会員なんかにならないで、毎回ビジターで行ってたほうが、遥かに安上がりだったりする。

‥‥そんなワケで、何か新しい趣味を始めようとすると、たいていの場合はお金が掛かる。あたしの趣味の俳句だって、ひとりでぼんやりと五七五をひねってるぶんにはタダだけど、きちんと習おうと思ったら、どこかの俳句結社に入会しなくちゃならない。ニポンには、約800の俳句結社があって、大きいとこだと会員が2万人くらい、小さいとこだと何十人て感じで、平均すると、会員数が500人前後の俳句結社が一番多い。それで、年会費もそれぞれなんだけど、平均すると12000円くらいで、1ヶ月にすると1000円て感じだ。

だから、他の趣味よりはお金が掛からないように思えるけど、あくまでもこれは基本料金みたいなもんで、この他にも色々とお金が掛かる。たとえば、自分の所属してる俳句結社の句会に出席すると、安いとこで1回1000円くらい、高いとこだと3000円くらい取るとこもある。そして、句会が終わると、先生や幹部を囲んで懇談会みたいな感じで飲みに行ったりするから、そこでもお金が掛かる。良心的な俳句結社なら、先生も幹部もみんなでワリカンにするけど、多くの場合は、先生の飲み食いしたぶんは、会員たちが払わなくちゃならない。そんな句会が月に何回もあるから、ぜんぶに出席してたら、毎月何万円も掛かる。

その他にも、年に一度の全国大会だの、先輩の句集出版記念パーティーだのって、出席するだけで1万円も2万円も掛かるような集まりが、年に何回もある。そして、毎月の句会や、こう言った集まりにソッセンして出席しないと、その俳句結社の中ではいつまでもペーペーで、ぜんぜん出世できないのだ。逆に、すべての集まりに出席して、どんどんお金を払い続けてれば、どんなに俳句がヘタクソでも、一定の年月が経つと、自動的に「幹部同人」になれる。そして、幹部同人になると、俳句結社内でイバルことができるし、周りからは尊敬される。だけど、今度は、一般会員の年会費の他に、同人会費ってものも徴収されるようになるので、今まで以上にお金を取られることになっちゃう。ようするに、洗脳マルチ商法みたいなもんだ(笑)

‥‥そんなワケで、あたしは、こんなバカバカしい俳句結社なんかには入ってない‥‥って言うか、昔は入ってたけど、バカバカしいから辞めた。だから今は、趣味の俳句に掛かるお金は、基本的にはスマイル0円だ。でも、すごくタマに、ちょっとだけお金を使う。それは、俳句に関する本を買う時だ。俳句の月刊誌とかは、ぜんぶ図書館で読んでるし、読みたい俳句関連の本が出た場合も、必ず図書館で取り寄せてもらって読んでるから、お金は掛からない。だけど、どうしても欲しくて、手元に置いときたい本の場合は、買うしかない。

それで、あたしは、2年前に、「俳句の花図鑑」て本がどうしても欲しくて、1700円だったんだけど、キヨミズの舞台から飛び降りたつもりで、買った。これは、復本一郎さんの監修で、成美堂出版から出てる俳句用の図鑑なんだけど、もう、スミからスミまで文句のつけどころが無いほど素晴らしい。460種もの花や植物が、春夏秋冬に分けて掲載されていて、すべてキレイなカラー写真で紹介されている。そして、それぞれの特徴や分布から歴史や文化に至るまで、ていねいに説明されてて、例句として、その植物を詠んだ著名俳人の俳句が紹介されてる。巻末の索引も、季語で引く索引と和名で引く索引がついてて、すごく便利だ。図鑑だから、本来なら何かを調べたい時に使うものなんだけど、あまりにも美しくて内容も充実してるから、読みものとしても素晴らしくて、あたしは、いつもパラパラと眺めて楽しんでる。

そして、去年の春なんだけど、このシリーズの第2弾として、「俳句の鳥・虫図鑑」てのが出た。本屋さんで立ち読みしたら、これがまた素晴らしい内容で、値段は「花図鑑」よりもちょっと安くて、1500円だった。だけど、光熱費も払えないような状況だったので、買うのはあきらめた。それで、図書館で取り寄せてもらって、読みたい時には借りに行くって方式にした。結局、去年の4月から年末までの間に、7〜8回くらい借りたと思う。だから、今でも、読みたい時には図書館に行けばいいんだけど、やっぱりどうしても欲しくて、自分の手元に置いときたくて、At last! 今日、買っちゃった!

もちろん、今もお金に余裕は無いし、今月も家賃や光熱費がヤバイんだけど、2年前に「俳句の花図鑑」を買ったきり、去年は何も買わなかったから、2年に1回のゼイタクってことで、キヨハラのベッドから飛び降りたつもりで、買った。何度も何度も図書館で借りて来た図鑑だけど、自分のものになると感慨もヒトシオだ。あたしの大好きな小鳥たちが、どのページにもあふれてて、虫はイマイチ苦手だけど、それでもすごく楽しい。それから、「鳥・虫図鑑」て言いながら、ヘビとかトカゲとかカエルとかまで載ってるのも嬉しいし、索引もグレードアップしてる。「花図鑑」のほうは、季語で引く索引と和名で引く索引なんだけど、「鳥・虫図鑑」のほうは、その2つの索引の他に、「俳人索引」ってのがついてる。つまり、「芭蕉」って引くと、「芭蕉(ばしょう)19、41、56、60、70‥‥」って感じで、芭蕉の俳句が例句として使われてるページが分かるのだ。これは、すごく便利だ。

それから、「花図鑑」との違いは、鳥や虫の場合は、鳴き声が書いてある。もちろん、トンボとかカブトムシとかモンシロチョウとか、鳴かない虫は書きようがないけど、コオロギとかスズムシとかセミとか、鳴く虫に関しては、すごく詳しく書いてある。たとえば、コオロギのページには、「ツヅレサセコオロギは中形のコオロギで、体は黒褐色、頭部は丸く光沢がある。(中略)夜間、雄は『リッリッリッリッ』と鳴く。もっとも大形のエンマコオロギは、頭が大きく丸みがあり、光沢を帯びる。昼夜を問わず『コロコロコロリーン』と鳴く。」「コオロギの名は古く『古保呂岐』と書かれ、鳴く虫の総称とされた。平安時代に『こおろぎ』と呼ばれたものはキリギリスで、『きりぎりす』と呼ばれたものがコオロギである。ツヅレサセコオロギの名は、晩秋に生き残って鳴くツヅレサセコオロギの鳴き声を『肩刺せ、裾刺せ、綴(つづ)れ刺せ』と聞きなしし、冬支度のために着物の手入れをするように教えているという俗信に由来する。(後略)」なんてふうに書いてある。

もちろん、これはホンの一部で、この他にも、コオロギの分類や生息地などについても詳しく説明してあるし、コオロギを詠んだ著名俳人の俳句が20句も掲載されてるし、コオロギを俳句に詠む場合のワンポイントアドバイスまで書いてあって、キレイなカラー写真が3枚もついている。他の鳥や虫も、こんな感じで解説してあるので、普通の図鑑よりも何倍も楽しい。

それから、「花図鑑」のほうは、春夏秋冬だけなんだけど、「鳥・虫図鑑」のほうは、春夏秋冬の他に「無季」って言うカテゴリーがあって、そこには2羽ニワトリがいる‥‥じゃなくて、そこには、「ニワトリ」とか「スズメ」とか「カラス」とか「ハト」とかが載ってる。つまり、「ウグイス」なら春の季語だし、「カッコウ」なら夏の季語だし、「ヒヨドリ」なら秋の季語だし、「カモ」なら冬の季語だから、春夏秋冬のそれぞれのページに掲載すればいいんだけど、「ニワトリ」とか「スズメ」とか「カラス」とか「ハト」とかは、1年中いる鳥で、決まった季節が無い。だけど、俳句の季語にはなってる。

どう言うことかって言うと、「ニワトリ」だけだと季語にならないんだけど、年が明けて初めて鳴くニワトリの声を「初鶏(はつとり)」って呼んで新年の季語にしたり、羽の抜け変わる時季の「羽抜鶏(はぬけどり)」は夏の季語だったりするのだ。「スズメ」の場合も、新年の「初雀」の他にも、稲の実った畑に集まって来るスズメを「稲雀(いなすずめ)」って呼んで秋の季語にしてるし、冬の寒さに凍えてるスズメを「寒雀(かんすずめ)」とか「凍雀(いてすずめ)」って呼ぶ。また、羽をふくらませて寒さをしのいでる様子から、「ふくら雀」とも呼ぶ。晴れ着の帯の結び方にも「ふくら雀」ってのがあるけど、丸い胴体の両側に可愛らしい羽を作る結び方で、あたしは大好きだ。帯の結び方の場合は、「膨れてる雀」じゃなくて、「スズメが福を連れて来る」ってことにカケて、「福来雀」って書くことが多い。ちなみに、これは、図鑑に書いてあったんじゃなくて、あたしのプチ情報だ(笑)

‥‥そんなワケで、あたしは、久しぶりに自分の趣味のためにお金を使って、「俳句の鳥・虫図鑑」を買ったんだけど、あまりにも嬉しくて、図鑑のことだけでこんなに書いちゃった。でも、ダラダラと長文を書くことがストレス発散のあたしとしては、図鑑の話だけでもっと書くことができる。この調子で行くと、そのうち、読んだ本よりも長い読書感想文を書いたりしちゃいそうだけど、今夜は、あんまり書いてると図鑑を見る時間が無くなっちゃうので、この辺で終わりにしようと思う今日この頃なのだ(笑)


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