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2006.01.03

水族館に行こ

shungiku
お正月の三が日のうちくらいは、暗いニュースには触れないようにして、何とかおめでたいニュースでもと思ったんだけど、新年早々、右を見ても左を見ても暗いニュースばっか、チューバッカって感じで、耳元でダースベーダーの呼吸音が聞こえて来ちゃいそうなくらい、暗い、Cry‥‥ってワケで、コレと言っておめでたいニュースが見当たらない。これも、史上最悪のコイズミ独裁政権のオカゲだけど、何とかおめでたいニュースを見つけようと、スポーツ紙をザッと見回してみたら、「辺見えみりとキム兄が結婚へ!13才差」ってのが、日刊スポーツに載ってた。

だけど、いくら結婚のニュースとは言え、10代のころから今まで、数え切れないほどの男を乗り換えて来た辺見えみり(29)と、奥さんや子供の気持ちも考えずに、離婚したことまで笑いのネタにしてるような木村祐一(42)との結婚、それも、1年以上も前から、木村祐一が辺見えみりと浮気を続けてたことが木村祐一の離婚の原因なんだから、とても「おめでたいニュース」とは言えないだろう。こんな醜い結婚のニュースを取り上げるくらいなら、「曙のワキガに苦戦したボビー」とかのほうがまだ笑えそうだけど、そんなのを取り上げたセイで、キムタク、ホリエモン、アケボノのニポン三大ワッキーが攻めて来ちゃったら、あまりの悪臭で、せっかくのお正月気分もフッ飛んじゃう。だから、お正月ってことで、どのスポーツ紙も報じてないトッテオキのおめでたいニュースをお報せしよう。


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‥‥なんてことをノタマッてみたら、実は初夢だったなんて言う月並みなオチでも許されちゃうのが、お正月ならではって感じがするけど、こんなのじゃサスガにマズイと思うので、ちゃんとしたことも書いておく。実は、ジャーナリストの花岡信昭さんからお知らせをいただいたんだけど、サンケイスポーツに連載中の「花岡信昭の政流かわら版」て言うコラムで、この「きっこの日記」のことを取り上げてくださったそうだ。明日、4日付けのサンケイスポーツに掲載されるそうなので、興味のある人は読んでみてちゃぶだい‥‥なんて感じの今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、この、アッチに行ったりコッチに行ったりのダラダラとしたマクラの様子を見れば分かるように、まだ三が日なので、あたし的には重たいネタは扱いたくない。それで今日も、元日からの流れに乗って、やわらかいネタで行こうと思う。で、元日は映画とか初詣とかのこと、2日は歳旦三つ物のことだったので、今日は本のことでも書こうと思う。今までにも、好きな本のことは色々と書いて来たけど、今回は、昨日の夜に「読初(よみぞめ)」として読んだ本、内田春菊の「水族館に行こ ミーンズ I Love You」について、ゆるゆると書いてみる。

新年早々ダッフンしまくりだけど、ナンだカンだ言っても、あたしは、内田春菊が好きだ。彼女の顔も好きだし、ファッションセンスも好きだし、東京電力のでんこちゃんも好きだし、何よりも、彼女のエッセイの文体が好きだ。文体も、マンガと同じで脱力系だけど、完全にゆるんでる脱力系じゃなくて、しゃべった言葉をそのまま推敲せずに活字にしたような文章や言い回しなので、すごく魅力を感じる。完全にゆるんでる脱力系の文章は、ゆうこりんのキャラと同じで、意図的に演出してるものだから、騙されてるフリをしながら読まないといけないので、作家のレベルに合わせて付き合ってるのが、そのうちにバカらしくなって来る。だけど、内田春菊の文章は、何の意図も作為もなくて、人格そのもので文章を書いてるから、すごく気持ちがいい。

今回、紹介する「水族館に行こ ミーンズ I Love You」は、内田春菊のエッセイの中でも、あたしの一番好きな本だ。何度も何度も読んでるけど、あまりにも楽しいし、一気に読んでもぜんぜん疲れないので、ゆうべ、ベッドに寝転がりながら、また読んだ。どんな内容なのかって言うと、内田春菊が、北海道から沖縄まで、全国の水族館を訪ねて、ゆるゆるの文章とゆるゆるのイラスト‥‥って言うか、ノートの端の落書きみたいな絵で、レポートしてる本だ。あたしも水族館マニアなので、とにかく楽しい。

内田春菊は、水族館の水槽の中にいる不思議な生物をぼんやりと見てる行為を「自分の中に在る子宮を取り出して、少し離れて考えるような行為」だと言う。あたしは、どうして自分がこんなに水族館や水中の生物に惹かれるのか分からなかったけど、この本のこの文章を読んで、「あっ!」って気がついた。母さんの胎内で羊水に浮かんでた時の記憶とか、自分の中の子宮の存在感とか、そう言った「人体の宇宙」って感覚を具現化したものが、水族館の世界観なんだって気がついた。だから、悲しいことがあった時とか、泣きたいほどクタクタに疲れた時とか、水族館に行って、ただボーッと水槽の中の生き物を眺めてると、母さんに抱きしめられてるような気持ちになって、癒されるんだなって気がついた。

だけど、こんなにものすごい発見なのに、内田春菊は、何でもない当たり前のことのように、ゆるゆるの文章で書き綴ってる。たとえば、しゃべってる時には「ついこないださあ〜」って言うけど、それを文章にする時には、普通は、「つい、この間」って書くと思う。だけど内田春菊は、そのまま「ついこないだ」って書く。これだけでも、あたしはホレボレしちゃう。最近は、内田春菊と同じように、「この間」を「こないだ」って書くような若い作家もチラホラと出て来たけど、それらのほとんどは、計算して意図的にそう言った書き方をしてるのがバレバレだから、読んでるうちに違和感て言うか、作為が見えて来ちゃって、内容までが薄っぺらく感じて来ちゃう。だけど、内田春菊の場合は、すごく自然でイヤミが無い。

まあ、文章のタイプが好きか嫌いかは、人それぞれの好みの問題で、内田春菊の文章なんか読めるか!って人もいるかも知れないけど、とにかく、あたし的には、ブッキラボーでセンスのいい言い回しとか、ヤッツケ仕事的なオチのつけ方とか、オヤジギャグの寒さ具合とか、苦労した取材の苦労を感じさせない投げやりな流し方とか、そのすべてが大好きだ。たとえば、北海道の稚内(わっかない)公園での、「あたしーバカだからーわっかなーい」とかってシーンなんかは、完全にあたしのツボにストライクなんだけど、それは、ギャグとして面白くておかしくなるんじゃなくて、「あの内田春菊が北海道まで行って、こんなバカバカしいことを言ったのか」って言うおかしさと、たまんない可愛いらしさと、ふだんからこんなセリフを言ってそうなバカな女子高生の姿とかがオーバーラップする重ねワザ的な面白さってワケで、他の作家が同じことを書いても、ぜんぜん面白くないのだ。


‥‥そんなワケで、あまりにも楽しくて、読み出したら止まらなくなる、かっぱえびせんみたいな「水族館に行こ ミーンズ I Love You」だけど、たいていの図書館には置いてると思うし、文庫本なら「BOOK OFF」で100円で売ってるから、活字嫌いの人は、ぜひ読んでみて欲しい。そこらのマンガなんかよりは、よっぽど楽しめることウケアイだ‥‥なんて感じの簡単な日記で、あたしは、今日から仕事始めだった疲れをゴマカシてみた今日この頃なのだ(笑)


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