グッジョブ!ミツユビナマケモノ
F1の第2戦、マレーシアGPは、ものすごく良かった! 何が良かったって、レース自体も良かったんだけど、何よりも中継が良かった! ちゃんとポイントを写してるカメラと、ちゃんとミドコロを放送するスイッチング、つまり、国際映像の素晴らしさと、そして、ミツユビナマケモノ(伊藤利尋アナ)の実況が90点、片山右京の解説が65点で、どちらも合格ラインだった。おんなじレースでも、映像と実況が良ければ、これだけ視聴者を満足させられるって言うお手本みたいな放送だった。それに、髪をアップにした山田優ちゃんも可愛かったし、最近のフジテレビにしちゃあ、予想を遥かに超えた大金星だ‥‥って言うか、昨日の深夜の予選の放送も、ものすごく良かった。地上波でここまでやってくれるんなら、言うことなしだ。これも、USENの宇野社長が、紙クズ同然のライブドア株を買ってくれたオカゲで、上層部が精神的にふっきれたからだろうか? それとも、あたしが何年間も文句を言い続けて来たのが、ようやく功を奏したんだろうか?‥‥なんてことも言ってみつつ、とにかく、予選も決勝もクオリティーの高い放送を観ることができて、あたしも小さいきっこたちも、みんなコーフンしてるから、最初からサクサクッとスターティンググリッドを流しちゃう。
1.フィジケラ(ルノー)
2.バトン(ホンダ)
3.ロズベルグ(ウィリアムズ)
4.ウェバー(ウィリアムズ)
5.モントーヤ(マクラーレン)
6.ライコネン(マクラーレン)
7.アロンソ(ルノー)
8.クリエン(レッドブル)
9.トゥルーリ(トヨタ)
10.ヴィルヌーブ(ザウバー)
11.ハイドフェルド(ザウバー)
12.スピード(トロロッソ)
13.リウッツィ(トロロッソ)
14.シューマッハ兄(フェラーリ)
15.アルバース(ミッドランド)
16.モンテイロ(ミッドランド)
17.佐藤琢磨(スーパーアグリ)
18.井出有治(スーパーアグリ)
19.クルサード(レッドブル)
20.バリチェロ(ホンダ)
21.マッサ(フェラーリ)
22.シューマッハ弟(トヨタ)
ちなみに、シューマッハ兄と、19番以下の4台の計5台は、みんなエンジンを積み替えたためのペナルティーによる降格で、特に、マッサに至っては、2回のエンジン積み替えで、20番グリッド降格って言う、あまりにもキビシイ試練を受けちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、ルノーはルノーでも、アロンソじゃなくてフィジケラがポールだし、バリチェロのマシンはエンジンを積み替えたのに、バトンのマシンはゼッコーチョーだし、ナナナナナント! ルーキーのロズベルグがすごいとこに入ってるし、ついでにウェバーまで‥‥って、不安だらけのコスワースエンジンなのに、いったいどうしたの?‥‥って感じなんだけど、この辺を説明するためには、予選の様子を詳しく書かなきゃなんないから、申し訳ないけどパスしちゃう。
ただ、全部は説明できないけど、ひとつだけ言っとかなきゃならないのは、フェラーリのエンジンに対する不安がぬぐえないってことだ。今回、フェラーリは2台ともエンジンを積み替えたけど、その原因に大きな問題がある。先週のバーレーンGPでは、マッサのマシンが、レース後にエンジンを交換したんだけど、これは、ピストンにクラック(ひび割れ)が入ったからだって伝えられてる。そして、マッサのマシンだけならいいんだけど、同じフェラーリのエンジンを積んでるレッドブルのクルサードのマシンにも、同じトラブルが見られたのだ。つまり、1台だけなら、何らかの個別の原因によるものって考えられるんだけど、複数のエンジンに同じトラブルが出たってことになると、根本的な設計段階での原因も考えられ、同じエンジンを積んでるシューマッハ兄や、レッドブルのクリエンにも、同じトラブルが起こる可能性も出てクルサード‥‥なんてギャグを言ってる場合じゃなくなってクルサード‥‥って、しつこい? でも、クルサードって言うと、どうしてもペヤングを思い出しちゃうから、「もういっちょいく?」ってことで、2回繰り返すことになっちゃうのだ(笑)
‥‥なんてことも言ってみつつ、こんなことばっか書いてると、いつも以上に長くなっちゃいそうだから、この辺でフォーメーションラップを終えて、高温多湿のマレーシアGPがスタートした!‥‥って思ったとたん、7番手のアロンソが、素晴らしいスタートで、右から2台のマクラーレンを抜き、左から2台のウィリアムズを抜き、1コーナーで3番手につけた。あまりにもカッコ良くて、あたしは最初っからシビレちゃった。あたしは、別に、アロンソも応援してないし、ルノーもヒイキにしてないんだけど、基本的には、F1て言うレースそのものが好きなので、どのドライバーでも、すごい見せ場を作ってくれれば、「ヒュ〜ヒュ〜!」って感じになっちゃう‥‥なんて思ってたのもトコノマ、1周目でライコネンがコースアウトして、リアからバリアにクラッシュしてリタイア。
これは、あとから分かったんだけど、クリエンがオカマを掘ったのが原因だった。ちなみに、レース後のインタビューでは、ライコネンはカンカンに怒ってクリエンを批難してるんだけど、クリエンのほうは、自分が縁石にタイヤを乗せるとこまで寄ってたのに、それでもマシンを寄せて来て、自分のラインを塞いだライコネンのほうに問題があるって言ってる。このシーンは、ちゃんとした映像がないから何とも言えないけど、ライコネンとクリエンじゃなくて、コスイネンとクリリンだったら、クリリンのほうが正しそうな気がする。で、クリエンのほうは、左の前のタイヤがパンクして、サスペンションまで壊れちゃったみたいで、ピットインして修理してコースに戻ったんだけど、結局、油圧系か何かがダメで、リタイアした。
‥‥そんなワケで、これ以外には大きなアクシデントもなく、順調に周回を重ねてたと思ったら、7周目に、6番手争いでハイドフェルドに追われてたロズベルグのマシンが、白煙を噴いて、それから炎が出て、まるでチキチキマシン猛レースみたいになっちゃって、ストップした。ここまでミゴトなエンジンブロー‥‥って言うか、エンジンブローらしいエンジンブローは、久しぶりに見た。たかがコスワース、されどコスワース‥‥って、使い方がリトル違うか? こうなって来ると、もう1台のウェバーも心配になって来るんだけど、今んとこ、ウェバーは、3番手のアロンソをガンガン攻めてて、順調に走ってる。
そんなこんなの11周目、クルサードが顔面の空気抵抗が大きすぎて、ギアボックスにトラブル発生。そして、14周目、アロンソを攻めてたウェバーが1回目のピットインをして、7秒台でGO!って感じで、一般的な2ストップ作戦で、表彰台を狙う。で、真ん中あたりでは、シューマッハ兄とトゥルーリはシューマッハ兄の勝ち、トゥルーリとヴィルヌーブはヴィルヌーブの勝ちって感じで、ワクワクのバトルが繰り返されてて、とにかくすごく楽しい!‥‥なんて思ってたら、ナナナナナント! ピットを出たばっかのウェバーが、16周目でエンジンブロー‥‥たかがコスワース、されどコスワース、やっぱりコスワースってことで、ホントに残念なリタイアになった。
ここで、トップを走るフィジケラが、11秒台の長いピットインで、タップリとガソリンを積んだのに対して、2番手のバトンは、最低限のガソリンしか積まない短いピットイン。それなのに、バトンはフィジケラの前に出られなかったから、完全にホンダチームの判断ミスだ。あと3秒ガソリンを積めば、勝敗は2回目のピットインまで持ち越せたのに‥‥。去年のバトンやタクマを見てれば分かるように、ホンダって、何だか知らないけど、作戦ミスが多すぎる。優秀な選手がいっぱいいるのに、監督が無能だから勝てないジャイアンツと同じで、こう言うチームを応援するのは、ものすごくストレスが溜まる。
‥‥そんなワケで、アロンソ、フィジケラ、モントーヤ、バトンて感じで、ビットインしてないマシンとピットインしたマシンが1台おきに並んでる状態での17周目、ずっと曇ってた空から、ポツポツと雨が降り出したところで、CMに入った。そして、CMが明けたら、予想通りに、5周ぶんカットされてて、23周目にワープしてた。モントーヤがピットインを終えて、5番手に後退。26周目に、トップを走ってたアロンソがようやくピットインして、7秒前半でGO! 29周目、トップはフィジケラ、続いてバトン、アロンソ、マッサ、モントーヤ、ハイドフェルド、シューマッハ兄、バリチェロ。21番手からのスタートのマッサが、ここまで順位を上げて来た上に、ここでようやくピットインして、10秒以上も止まってたから、1ストップ作戦だ。タイヤが持てば、展開によっては表彰台も狙えそうだ。
37周目、バリチェロが、ピットレーンでのスピード違反で、10秒のペナルティーを食らっちゃって、踏んだり蹴ったりヒゲ剃ったりって感じになった。コースでスピード出さないで、ピットレーンでスピード出してどうすんだよ!‥‥なんて言いつつも、例によって、CMのたびに大幅にカットされてるから、ミツユビナマケモノの実況だけが、レース展開を知るための貴重な情報源になる。で、42周目、アロンソが2回目のピットインをしたんだけど、残り14周ぶんのガソリンを積むだけだったので、6秒台でGO! これが素晴らしいピットワークで、バトンを抑えてコースに戻った。これで、アクシデントさえなければ、ルノーのワンツーと、バトンの3位以下がホボ決定しちゃって、48周目に5番手のハイドフェルドがエンジンブローでリタイアした以外は、大きな入れ替えもなくフィニッシュした。
1.フィジケラ(ルノー)
2.アロンソ(ルノー)
3.バトン(ホンダ)
4.モントーヤ(マクラーレン)
5.マッサ(フェラーリ)
6.シューマッハ兄(フェラーリ)
7.ヴィルヌーブ(ザウバー)
8.シューマッハ弟(トヨタ)
9.トゥルーリ(トヨタ)
10.バリチェロ(ホンダ)
11.リウッツィ(トロ・ロッソ)
12.アルバース(ミッドランド)
13.モンテイロ(ミッドランド)
14.佐藤琢磨(スーパーアグリ)
R.ハイドフェルド(ザウバー)
R.井出有治(スーパーアグリ)
R.スピード(トロ・ロッソ)
R.ウェバー(ウィリアムズ)
R.クルサード(レッドブル)
R.ロズベルグ(ウィリアムズ)
R.クリエン(レッドブル)
R.ライコネン(マクラーレン)
ルノーはワンツーだけど、アロンソじゃなくてフィジケラがポール・トゥ・フィニッシュだったし、フェラーリは、1ストップのマッサと2ストップのシューマッハ兄との作戦の差が出たし、トヨタは、お金の力にモノを言わせて、ナニゲにシッカリと調整して来たし、マクラーレンの速さも随所で確認できたし、色んな収穫があったレースだった。だけど、8台リタイアしたうちの6台が、エンジンブロー、及び、それに準じるトラブルって言う、人的災害‥‥って言うか、モズレー会長的災害だったワケだけど、バーレーンGP以後に9台ものマシンがエンジンを交換してて、そのうちの半数以上はマレーシアGPでペナルティーを受け、さらには6台ものマシンがエンジントラブルって言う現状を考えれば、「2レースで1基のエンジン」って言うレギュレーションが、エビに‥‥じゃなくて、タコに‥‥じゃなくて、イカにバカバカしいものだか分かるだろう。モズレー会長は、「マックス・モズレー」って名前だから、MAXファンのあたしとしては、できるだけ好意的に見てあげようと思ってんだけど、このオッサン、やることなすことトンチンカンで、まったくフォローのしようがない。
それでも、ツルツルでグリップゼロのタイヤで決勝を走らされ、何台ものマシンがクラッシュしてった去年までと比べれば、タイヤ交換が復活しただけでも、遥かにマシだと思わなきゃなんないんだろうけど、予選で好タイムを出したマシンが、エンジンを交換してノキナミ降格されられちゃったら、何のタメに予選をやってんだか分かんなくなって来る。こんなことなら、予選を棄権して、そのぶんエンジンを温存して、最後尾からスタートしたほうがマシなケースだって出て来るだろう。とにかく、タフなマレーシアGPなんだから、全車が完走できることはマレーシアだと思うけど、「2レースで1基のエンジン」なんて言うアホみたいなレギュレーションをやめるか、もしくは、こう言ったタフなサーキットは奇数レースに持って来るとか、何らかの対策をしない限り、レース自体はつまんなくなって行くだろう。
‥‥そんなワケで、今回のレースが楽しめたのは、何と言っても、まるで競馬中継を聞いてるようなミツユビナマケモノの実況のオカゲだった。前から見ると区別しにくい今シーズンのマシンなのに、次々と的確に説明してくれて、それはもう素晴らしかった。ミーハー以外は誰も興味のないスーパーアグリに関しては、必要最小限しか触れなかったし、画面じゃ分からない全体的な展開や、各チームの作戦などを折り込みながら、実況と解説を1人でこなしてて、片山右京が必要ないほどだった。いつもは、「めざましテレビ」のセイで睡眠不足で、ヤッツケ仕事みたいに中継してんのに、今回は珍しくやる気マンマンで、ホントにF1が好きなんだな〜ってのが良く伝わって来た。だから、「めざましテレビ」なんかは、中学生レベルの漢字も読めない渡辺和洋あたりにやらせといて、ミツユビナマケモノは、F1専属にして欲しいと思う今日この頃なのだ。
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