東京水物語
この前、ナントカ貝を5個、水槽に入れたんだけど、ガラスに生えるコケを食べてくれるって話だったのに、ぜんぜん食べてくれない‥‥って言うか、食べてんのかも知れないけど、コケはどんどん増える一方だ。冬の間はいいんだけど、暖かくなって来ると、とにかくガラスのコケがジワジワと増えるのと、水草がどんどん伸びるから、お魚を飼ってんだか、植物を飼ってんだか、分かんなくなってくる。水草は、何本かをマトメて、釣りの「板オモリ」で巻いて、2ヶ所に沈めてんだけど、2~3週間で2倍くらいの長さになっちゃって、ほっとくと、水槽の中がジャングルみたいになっちゃう。それで、オモリを外して、下のほうの色が茶色っぽくなったほうをカットしたりして、調節してる。
だけど、コケに関しては、どうしようもないので、ふだん、水槽のお水を半分くらい交換する時に、ティッシュで拭いたりしてた。2ヶ月に1回くらい、水槽の大掃除をする時には、もちろん、ガラスもピカピカにするんだけど、ふだんは、前の日に、バケツ2個にお水を汲み置きしておいて、水槽のお水を半分くらい捨てて、交換してる。その、水槽のお水が半分くらいになった状態の時に、ガラスの内側をティッシュで拭いて、コケを取ってる。でも、水の入ってる下半分を拭くと、コケの緑色がモワ~ッて水の中に広がっちゃうから、拭けるのは上半分だけだ。
それで、下半分だけにコケがついてる、ツートンカラーの水槽みたくなっちゃったので、そろそろ大掃除かな?‥‥って思ってたんだけど、ドライアイの他に腰痛の持病もあるので、ちょっとつらかった。そんな時に、メダカをくれるお友達が、「この貝を水槽に入れとくと、ガラスのコケを食べてくれるよ」って言って、あたしにくれたのが、この「ナントカ貝」なのだ。なんか、英語のややこしい名前だったから、忘れちゃったけど、ようするに、タニシみたいな形の貝で、水槽の内側に張りついて、コケを食べながら進むってワケだ。だから、あたしは、すごく喜んで、5個の貝がどんどんコケを食べてくれることを想像した今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、しばらく前に、その「ナントカ貝」を水槽に入れたんだけど、あたしが想像してたのは、その貝が進んだとこが、どんどんキレイになって、貝の幅の道みたいになってく絵だった。だけど、実際には、5個の貝は、いつ見てもコケの無い場所にボーッとしてるだけだし、ひどい時なんか、水面よりも上に出ちゃってる時もある。だから、あたしは、「やる気あんの貝」って名前をつけてやった。それで、結局、しかたないから、あたしは、重い腰を上げて、水槽の大掃除をすることにした。大掃除の手順は、前にも書いたから、今回はサクッと省略するけど、とにかく、ヘトヘトになった。だけど、ピカピカになった水槽で、黒メダカたちも、クチボソたちも、みんな元気に泳ぎ回ってて、唯一、やる気がないのは、5個の「やる気あんの貝」の皆さんだけだった。
それで、クタクタになったあたしは、しばらくは重たいものを持てないな‥‥なんて思ってたら、ものすごく懐かしい「ガビーン!」 by ダゼ‥‥ってワケで、ミネラルウォーターの最後の1本が、あとちょっとしか無いことに気づいた。あたしは、東京に住んでるから、水道のお水は恐くて飲めない。だから、ご飯を炊いたりするのは、水道のお水を使ってるけど、お茶とかコーヒー、お味噌汁とか煮物、金ちゃんラーメンとかカップ麺には、ミネラルウォーターを使ってる。それで、近くのスーパーとかで買うと、2リットルのが1本100円もしちゃうから、ちょっと遠い量販店に行って、2リットルが6本入った箱を買ってる。その時によって少し値段が違うし、商品も、「嬬恋(つまごい)の麗水」だったり、「薩摩のかくれ水」だったり、「出羽三山の天然名水」だったりと、そのたびに違うんだけど、だいたい400円前後で、1本60円~70円の計算だ。
だけど、1リットル140円もするハイオクを車に入れて、安いお水を遠くまで買いに行くのって、実際の話、どんなもんなんだろう?‥‥なんてことも言ってみつつ、それでも、いつも2箱買って来て、1箱は母さんのとこに届けて、もう1箱をマンションの2階まで運んで、キッチンのハシッコの定位置に置いて、前のダンボールをバラして畳むと、もうヘトヘト‥‥。1時間くらいソファーに横になってないと、動くことができない。こんなに苦労をしないと、人間の生活の基本中の基本である「お水」すら手に入らないのに、何が先進国だよ!‥‥なんて言ってみたところで、あたしのムナシイ叫びは、リビングの天井にコダマするだけで、小さいきっこたちも心の体育館から出て来ない。
‥‥そんなワケで、東京や大阪に住んでても、水道のお水をガブガブと飲む猛者(もさ)もいるし、ご飯を炊く時にまでミネラルウォーターを使う神経質な人もいる。ずいぶん前に、テレビで見たんだけど、水道には何十万円もする浄水器をつけてる上に、硬水だの軟水だのと、常に何種類ものミネラルウォーターを大量に用意してて、お米を研ぐ時には浄水器のお水、炊く時にはナントカのお水、煮物の場合はカントカのお水ってふうに、ぜんぶ使い分けてる人がいた。中には、コーヒーや水割りに使うための、1リットルで400円以上もする外国のミネラルウォーターだとか、もっとすごい、1リットル1000円以上もするナントカ深層水とか言うのも並んでた。それで、レポーターが、毎月のお水代を聞いたら、1ヶ月で4万円とか5万円とか言ってた。
あたし的には、何十万円もする浄水器をつけてるんなら、ミネラルウォーターなんか買う必要はないって思うんだけど、お金持ちの考えることは、庶民には理解不能だ。きっと、世の中には、1リットル1000円以上もするナントカ深層水でバスタブをいっぱいにして、毎晩お風呂に入ってるような人もいるんだろうな。ちなみに、あたしんとこのキッチンの水道につけてる浄水器は、100円ショップで買ってきたドラえもんだ。今のキッチンの水道って、オシャレな形のものが多いけど、あたしんとこは古いマンションなので、普通の径の水道だから、100円ショップのやつが装着できる。
前は、お水を出すと両手をパタパタさせるペンギンをつけてたんだけど、これは、浄水器じゃなくて、中はカラッポだった。中に水車みたいなのが入ってて、それがペンギンの両手に連動してるだけで、お水を濾過するためのものじゃなかった。それで、そのペンギンが壊れて動かなくなっちゃったので、今度はドラえもんにしてみた。ドラえもんは、色が塗ってあるから、中が分かんないんだけど、手も足もどこも動かないから、きっと、中には濾過するための細かいツブツブみたいなのが入ってそうな気がする。もちろん、所詮は100円ショップのものだから、たとえ濾過してたとしても、気休めみたいなもんだと思うけど。
それにしても、水道から出したお水を水槽に入れて、そこに黒メダカやクチボソを入れると、すぐに死んじゃう‥‥って言っても、そんなかわいそうな実験はしたことないけど、観賞魚屋さんのお兄さんは、そう言ってた。だから、あたしは、前日からお水を組み置きして、カルキを飛ばしてから水槽の水替えをしてるってワケだ。だけど、このクチボソは、多摩川で釣ってきたものだから、あたしに釣られる前までは、あの汚れた多摩川をスイスイと泳いでた。だから、クチボソは、多摩川なら生きて行けるけど、水道のお水じゃ生きて行けないってワケで、つまり、水道から出てくるお水は、多摩川よりもキケンだってワケだ。
そう考えると、水道のお水でお米を研いだり、炊いたりするよりも、ゴミだらけの多摩川のお水を汲んで来て、お米を炊いたほうがマシってことになる。だけど、サスガにそれはできないから、あたしは、100円のドラえもんで気休めしてるワケだけど、いつかは、せめて、3000円とか5000円とかの、ちゃんとした浄水器をつけたいと思う。この先も、永久に、ミネラルウォーターを買い続けてくことを考えたら、ちゃんとした浄水器を買ったほうが遥かに安上がりだし‥‥って考えと、ちゃんとした浄水器は、定期的にフィルターを換えたりしなくちゃなんないから、それがお金かかるし、メンドクサイ‥‥って考えとが、頭の中をグルグルニャーしちゃって、サイボーグ・クロちゃんが、ガトリング砲をぶっぱなし始めちゃう。
‥‥そんなワケで、あたしは、よくよく考えてみたんだけど、たとえ、3000円とか5000円とかの浄水器を買ったとしても、お茶やコーヒーや水割りには、やっぱり、ミネラルウォーターを使いたいような気もする。だけど、お味噌汁とか煮物とか金ちゃんラーメンとかは、水道のお水でいいような気もする。だから、100%は水道にならないけど、今よりは、ミネラルウォーターの使用量が減るワケで、チャレンジしてみる価値はありそうだ。だから、5月は、母の日のプレゼントを買うからムリだけど、6月か7月には、清原のベッドから‥‥じゃなくて、清水の舞台から飛び降りたつもりで、ちゃんとした浄水器を買ってみて、少しでも清い水でご飯を炊いてみようと思う今日この頃なのだ。
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