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2006.04.26

劣化ウランの恐怖

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政府による情報操作ってのは、平然と研究データを改ざんしたり、自分の息の掛かった学者にウソのデータを作らせたりと、あまりにも稚拙で、ちょっと調べれば分かるようなものばかりだ。たとえば、1990年から93年にかけて、ニポンがイギリスから輸入した狂牛肉骨粉の量は、合計で「333トン」なんだけど、これは、イギリスの国税局にはシッカリとデータが現存してる。それなのに、「狂牛病の原因は肉骨粉だ」ってことと「イギリスで狂牛病が拡散してる」ってことが報じられたトタンに、ニポンの農林水産省は、自分のとこのデータを改ざんして、この4年間にイギリスから輸入した肉骨粉は「0トン」だって書き換えたのだ。少しくらい減らすぶんには可愛げもあるし、あたしも騙されちゃうけど、333トンを0トンだなんて、ヨホドのバカでも分かるだろう‥‥って思うだろうけど、現実はそうでもない。

世の中には、こんな子供じみた政府の情報操作なんかに、マンマと騙されちゃうようなオメデタイ人たちが、悲しくなるほど生息してるのだ。その最たるものが、恐怖の「劣化ウラン」だ。イラクでは、この劣化ウランが原因で、数え切れないほどの人たちがガンになって亡くなったり、奇形児が産まれたりしてるし、湾岸戦争から帰って来たアメリカ兵の家庭には、たくさんの奇形児が産まれていて、それらは「湾岸ベビー」って呼ばれてるのに、未だに「劣化ウランは安全だ」なんて言う政府のデタラメを鵜呑みにしてるバカがいるのだ。ホントに、オメデタイって言うか、救いようがないって言うか、平和ボケしてるって言うか、こう言うバカどもは、一度イラクへ行って、何ヶ月か生活してみてもらいたいもんだ。

自分では何も調べずに、政府の検閲を通ったデタラメなデータだけを見て、それを鵜呑みにするなんて、オレオレ詐欺に引っかかりそうなレベル、消火器やツボを買わされそうなレベルってことで、きっと狂牛肉も喜んで食べるんだろうな。ま、あたしにゃ関係無いジャンルの人たちだから、どうでもいいんだけど、賢明なる「きっこの日記」の読者にだけは、政府がインペイし続けてる劣化ウランの恐ろしさをタップリと伝えておこうと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、アメリカの政府も、ニポンの政府も、バカのひとつ覚えみたいに「安全だ!」「安全だ!」って言い続けてる劣化ウランだけど、こんなデタラメにいつまでも騙されてるほど、世の中はバカだらけってワケじゃない。今回、北アリゾナ大学の研究チームが、劣化ウランが人体に及ぼす影響についての研究結果を発表したんだけど、そこには、ハッキリと、「劣化ウランによって細胞のDNAが傷つけられてガンに至る」ってことが明記されている。それどころか、この研究結果を米軍の準機関紙「S&S」までもが認めて、この記事を掲載したのだ。大学などの研究チームが、こう言った結果を発表しても、いっさい取り合わなかったり、まっこうから否定したりするのが米軍の機関紙や準機関紙の役割なのに、そこでまで取り上げられるほど、アメリカでの劣化ウランによる被害は、拡大してたってワケだ。

このレポートは、北アリゾナ大学の科学者、ダイアン・スターンズと、彼女の研究チームがまとめたもので、4月10日付でリリースされた。今までは、劣化ウランの「放射能」が、人体に悪影響があるとかないとか言われて来たから、論争の焦点は、この「放射能」の有無や量についてだった。だから、政府の情報操作に踊らされてるIQの低いヤツラは、「劣化ウランには放射能なんか無いから安全だ」とか、「劣化ウランの放射能は人体に影響を及ぼさないレベルだから安全だ」とかノタマッて、現実に数え切れないほど存在してるガン患者や湾岸ベビーについては、政府と一緒になって、見て見ぬフリを続けて来た。

だけど、今回発表された研究結果では、放射能の有無に関係無く、ウランと言う金属そのものの特性として、人間の細胞に触れた時に、細胞を突然変異させ、DNAのコードを書き換えてしまうってことをつきとめたのだ。そして、ウランによって書き換えられたDNAは、生産するタンパク質の量を変えてしまったり、間違った種類のタンパク質を作り出すような指令を発信し、細胞の成長に異常をきたし、その結果として、ガン細胞が発生するってことが分かったのだ。また、ウランによってDNAのコードを書き換えられた男性が、女性を妊娠させた場合には、非常に高い確率で、先天性欠損症、つまり、手足の指が無かったり、手足そのものが無い赤ちゃんが生まれるってこともつきとめられた。

そして、この研究結果は、米軍の準機関紙である「S&S」までもが取り上げた。「S&S」には、「劣化ウランがDNAに損傷を与えることが分かった」と言うタイトルで、北アリゾナ大学のリリースに沿った内容のものが掲載されている。「アメリカ国防総省は、劣化ウランは兵士たちの健康にはまったくリスクは無いと主張している」って言う前置きをしたり、「湾岸戦争の時に、劣化ウランの微粉末を少量吸い込んだと思われる兵士、80名を追跡調査したが、誰もガンにならなかったし、そのうちの68名は子供を作ったが、すべて正常な子供だった」って言う国防総省の言いぶんを盛り込むなど、米軍の準機関紙である立場を守りながらも、「もっと広範囲に調査すべきだ」と言う反論なども掲載している。

そして、国防総省が、「2003年5月から、イラクとアフガニスタンに派兵されて、劣化ウランを吸引した可能性のある2122名の放射能検査を実施したところ、高レベルの放射能が検出されたのは、たった8名だった」と言うことから、「劣化ウランを使用禁止にするつもりはない」と発言してることを書いた上で、北アリゾナ大学の研究結果、「放射能の有無に関わらず、劣化ウランは人間のDNAに損傷を与える」と言うことを書いている。つまり、「放射能の被害は僅かだから危険じゃない」って言ってる国の見解に対して、「放射能なんか無くても危険なんだよ」って形で結んでるワケで、記事の書き方としては、とても米軍の準機関紙とは思えないようなアッパレな形なのだ。

‥‥そんなワケで、ダイアン・スターンズは、「あなたが劣化ウランの塵(ちり)を吸い込めば、放射能の有無に関わらず、あなたのDNAとウランは結合し、突然変異を起こします」って断言した。そして、この研究結果によって、放射能が検出されていないのにガンになった兵士や、奇形児が産まれてしまった兵士たちに対して、「放射能が検出されていないのだから、劣化ウランは原因ではない。湾岸戦争に行ったことが原因ではない」って言い続けて来たアメリカ政府のイイワケが、何の意味も持たなくなったってことだ。つまり、これからアメリカ政府は、何十万人と言う劣化ウランの被害者たちに、天文学的な賠償を余儀なくされて行くだろうし、自衛隊を劣化ウランに晒し続けて来たニポンの政府も、同じ道を辿ると思う今日この頃なのだ。


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