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2006.04.22

トンデモ法案炸裂!

Koizumi_1
優秀なるニポン国民のオカゲで、史上最悪のコイズミ政権の続投が決まったすぐあとの、去年の9月12日の日記、「悪魔のシナリオ」で紹介した読者からのメールを再掲するので、まずは読んで欲しい。


「はじめまして。突然のメール失礼します。昨日の選挙結果を見て、メールせずにはいられなくなりました。感想としては皆さんと同じ、「日本人ってここまでバカだったんだ」ということ。これから共謀罪や障害者自立支援法なんて、とんでも法案もバンバン可決することでしょう。しかしそれ以上に問題なのは、いよいよ憲法改正が具体的な話になったことです。憲法96条1項で、国会議員の3分の2以上の発議、国民投票の結果、過半数の賛成があれば憲法改正できます。今回の選挙で、与党が絶対安定過半数の3分の2を超えました。これでこのIQの低い国民がセットになれば、今度の衆議院の任期内に憲法が改正される公算が大きくなってしまいました。脱力どころか、絶望すら感じます。ということで、相方と愛犬と一緒に国外脱出を真剣に考えています。」


極めてマトモな人の意見だけど、この人の予想通り、このメールに書いてある「障害者自立支援法」は、全国の障害者やその家族たちの涙の訴えを完全に無視して、独裁者コイズミが、数にモノを言わせてムリヤリに可決させた。そして、数え切れないほどの障害者たちが、生きて行くすべを失い、絶望の淵に立たされた。それから、戦争国家へ向けての「憲法改正」もどんどん進んでるし、今日は、国民の言論を封じるためのトンデモ法案、「共謀罪法案」の審議が再開された。こんな支離滅裂な法案が可決されたら、この「きっこの日記」をはじめ、インターネット上のほとんどのブログやサイトは、すべての発言を規制されるどころか、運営者は次々に逮捕されちゃう。

当然、あたしは逮捕されるし、あたしの他にも、少なくとも何千人て単位のブロガーや運営者は、確実に逮捕されるだろう。だけど、自民党バンザイ、コイズミバンザイの低脳ブログだけは、何のオトガメも無い。ナゼかって言えば、このトンデモ法案は、反自民の口封じをして、自民党の独裁力を強化するための法案だからだ。ようするに、コイズミ将軍様は、金正日になりたいんだよね‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あーだこーだと文句を言う前に、知らない人たちのために、この「共謀罪」って言う前代未聞のバカ法について、分かりやすく説明しよう。これは、ものすごく簡潔に言うと、「ある団体が犯罪の相談をしただけで逮捕する」って法案だ。これだけ聞くと、一般の人は、自分に関係無いように感じるかも知れないけど、これがコイズミお得意の「言葉のマジック」なのだ。

たとえば、TSUTAYAでCDを借りて来て、それを自分のMDやCDにダビングしてる人は多いと思うし、友達何人かのぶんまでダビングしてる人もいるだろう。それで、その友達何人かと、「もっとたくさんダビングして、クラスで売ったら儲かるよな?」なんて話をしたとする。もちろん、こんなことを実際にやったら、それは罪になるけど、友達同士でこんな話をすることくらい、誰にでもあると思う。だけど、この法案が可決されたら、実際に行動に起こさなくても、「もっとたくさんダビングして、クラスで売ったら儲かるよな?」って言った時点で、もう罪になる。そして、誰かがこの会話を録音してて警察にチクれば、この場にいた全員が、「著作権侵害の共謀罪」で逮捕される。

たとえば、居酒屋さんとかで飲んでて、酔ったイキオイで上司の悪口を言ったりする。そして、一緒に飲んでる同僚に、「おい、いつか部長の野郎をぶん殴ってやろうぜ!」「そうだ!そうだ!」なんて会話をしたとする。そしたら、実際には殴らなくても、誰かがこの会話を録音してて警察にチクれば、この2人は、「傷害の共謀罪」で逮捕される。そこに警察官がいれば、現行犯で逮捕される。

他にも、例をあげたらキリがないけど、ようするに、なんにもしてなくても、こう言った会話をしただけで、逮捕されちゃうってことだ。だから、「あいつを殺しちゃおうぜ!」ってふざけて言っただけで「殺人の共謀罪」になっちゃうし、「金が無いから銀行でも襲うか?」ってジョークを言っただけで「強盗の共謀罪」になっちゃうし、まさしく、北朝鮮みたいな国になっちゃう。だけど、もちろん、ニポン中の人たちの日常会話をすべてチェキしてて、こんなセリフを言ったハシから逮捕するワケはないと思うし、与党自体も、次のように述べている。


「共謀とは、特定の犯罪を実行しようという具体的、現実的な合意がなされることを言います。したがって、単に漠然とした相談や居酒屋で意気投合した程度では、共謀罪は成立しません。」


この言葉をそのままに受け取れば、前出のようなケースの場合は、法律には触れないことになる。だけど、次のようなケースだったら、「具体的」で「現実的」な話をしてるワケだから、逮捕されちゃう。

たとえば、隣りの空き地に、法律を無視した高層マンションが建つことになって、そうなると自分の家に日が当たらなくなるから、反対運動をしようと思った。それで、隣りの奥さんに電話して、「一緒に反対運動をしませんか?」って相談したら、実際には何もしなくても、この会話だけで、「威力業務妨害の共謀罪」で逮捕される。

たとえば、食品にウソの表示をしてた悪質な企業を見つけて、PTAとか団地とかの会合で、その会社の食品を買わないように話し合ったとする。そしたら、その時点で、その場にいた全員が、「組織的威力業務妨害の共謀罪」で逮捕される。

たとえば、ある中小企業が、コイズミ改革による不景気のアオリを受けて、倒産しかかってたとする。それで、その会社の経営者が、何とかこの危機を脱しようと、少しでも税金を安くする方法はないかって誰かに相談したとする。そしたら、その瞬間に、「脱税の共謀罪」で逮捕される。

この3つの例を見れば、誰が得する法律なのかが、良く分かると思う。ようするに、一般市民よりも、悪質な建設会社が得をするし、一般市民よりも悪質な食品会社が得をするし、一般市民よりも税務署が、国が、得をするってワケだ。さらには、前出のようなケースだって、絶対に逮捕されないとは言いきれない。だって、この与党の説明も、これまた、コイズミお得意の「言葉のマジック」だからだ。

この法案には、「どこまでが許される日常会話で、どこからが法律に触れる共謀罪になるのか」って言う明確なラインが無くて、極めて曖昧だ。だから、結局は、警察のサジ加減ひとつで逮捕できるってワケだ。それに、逮捕までは行かなくても、「共謀罪の疑いがある」って言う大義名分によって、何ひとつ悪いことをしてない一般市民に目をつけて、その個人の電話やメールなどをすべて検閲できるようになるのだ。つまり、「犯罪抑制」なんてのは大嘘で、ホントのとこは、自民党やコイズミの独裁を良く思ってない国民を探し出して、そう言う人たちの生活を監視することが目的なのだ。何ひとつ悪いことをしてなくても、「あいつは怪しいから自宅と会社、関係者などの電話をすべて盗聴し、パソコンとケータイのメールをすべてチェックしろ!」ってコイズミが言えば、その通りになっちゃうワケで、言論の自由が奪われるどころか、個人のプライバシーすら無くなっちゃうのだ。そして、その電話やメールの中で、悪徳企業の商品を買わないように相談をしたり、節税の相談をしたりすれば、それだけで逮捕されちゃうのだ。

‥‥そんなワケで、野党の努力によって、2回も廃案になったハズのトンデモ法案なのに、コイズミの「改革!」って大嘘にマンマと騙された優秀なる国民の皆さんのオカゲで、敗者復活したってワケだ。そして、史上最悪の「障害者自立支援法」と同じように、コイズミ独裁内閣が、何の議論もさせずに、数にモノを言わせてムリヤリに可決させるだろう。前代未聞の大バカ総理、コイズミは、たった4年半で、この国をメチャクチャにしたのに、残りの半年で、再生不可能なとこまで、徹底的に破壊するつもりらしい。

頭のイカレタ洗脳宗教、ナントカ塾の広告塔、安倍晋三は、「小泉総理の構造改革によって、ライブドアは急成長を遂げ、堀江さんと言う時代の寵児(ちょうじ)が誕生しましたが~」ってノタマッたけど、この言葉が証明してるように、コイズミ改革が生み出したものは、中身の無い虚業の林立と、それに群がって大損をした数え切れない一般市民たちだ。一国の総理が、自ら、格差のある社会を肯定した上に、「成功者をうらやむ風潮が悪い」だなんて、とてもマトモな神経の生物とは思えない。まるで、ミトコンドリアかゾウリムシ並みの知能だろう。そして、こんな単細胞生物のバカのひとつ覚えのセリフに騙されて、一緒になってこの国の破壊に拍車をかけて来たのが、ここまでメチャクチャにされても、まだ気づかない、コイズミと同類のゾウリムシの皆さんだ。

ま、昔から、「おめえに食わせるタンメンはねえ!」とか、「ナントカにつける薬はねえ!」とか言われてるから、今さら言ったところで意味は無いんだけど、中身がカラッポのバカ改革で、ひと握りの支配者と大多数の奴隷って言う社会が出来上がり、障害者や老人など、戦争に使えない国民を切り捨てる法案をジャンジャン可決して、今度は、国民ひとりひとりを監視するための「共謀罪法案」が強引に押し付けられようとしてる。そして、最後の総仕上げは、戦争を肯定するための「憲法改正」だ。これで、コイズミは、忠誠を誓った飼い主ブッシュの言う通り、この国を「完全なるアメリカの子分」にできるってワケだ。

‥‥そんなワケで、このまま行けば、今の小学生が高校生くらいになったころには、韓国みたいに徴兵制度が導入されて、16才以上の国民には召集令状が届くようになるだろう。そして、ニポンがどっかの国と戦争になったのなら、まだちょっとは理解できるけど、アメリカがどっかの国と勝手に戦争をオッパジメても、それをスケダチするために、地球の裏側まで戦争に行かなきゃなんなくなるだろう。だけど、ヒトコトでも「戦争反対!」だなんて言ったりしたら、その場で逮捕されちゃう。何しろ、国民の言論を封じるための「共謀罪」があるんだし、その時には、もう、「きっこの日記」は権力に潰されてんだから‥‥なんて思う今日この頃なのだ。


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