テレビドラマの終焉
毎年、アカデミー賞の授賞式の前夜に発表されるラジー賞(ゴールデン・ラズベリー賞)は、その1年間でもっとも酷かった映画や、最低最悪だった俳優を選び出すものだけど、今年は、映画「ダーティ・ラブ」が、最低作品賞、最低監督賞、最低脚本賞、最低主演女優賞の4部門に輝いた。だけど、この映画、ニポンでは未公開だから、どれほど酷いのか分からない。簡単な説明によると、主演のジェニー・マッカーシーと、この映画の監督が、実生活では夫婦で、ようするに、自分の妻のセクシーな魅力を見せびらかすために制作されたアホ映画って感じみたいだ。他には、トム・クルーズとニコール・キッドマンの元夫婦も、それぞれ別の部門で受賞してるし、世界の恥、パリス・ヒルトンも受賞してるし、アメリカ人の感覚も、ニポン人と変わんないんだなって感じがした。
そんなラジー賞だけど、あたしが唯一信頼してる雑誌、「テレビブロス」による、2005年度のドラマ版ラジー賞が発表になった。以下、その受賞作品と受賞俳優だ。
ワースト作品賞 「エンジン」
ワースト男優賞 「木村拓哉」(エンジン)
ワースト女優賞 「伊東美咲」(危険なアネキ)(電車男)
ワースト脚本賞 「坂元裕二」(西遊記)
‥‥う~ん、サスガ、テレビブロス! あたしの予想とピッタンコだ!‥‥って言うか、あたし的には、ワースト声優賞として、「ハウルの動く城」の木村拓哉も上げて欲しかった。ま、これは、あくまでも「ドラマ版」だから、映画は外したんだろうけど、何しろ、アイスホッケーからF1レーサーからアニメの声優から、何をやらせてもすべて台本を棒読みするしかできない上に、中学生レベルの漢字にも、ぜんぶ振り仮名を振らなきゃ読めないって言う、ニポンを代表するダイコンなんだから、もっと持ち上げてもらいたいもんだ‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、今回のテレビブロスによるドラマ版ラジー賞は、最後の最後まで、私生活でもバカっぷりを全開にしてくれた「押尾学」が大接戦をしてたんだけど、結局は、押尾学以上のヒドサってことで、やっぱり「木村拓哉」が受賞した‥‥って言うか、キムタクは、今までも、演技のヒドサもさることながら、「ぶっちゃけ」や「メイビー」などの爆笑ゼリフを次々と炸裂させてたので、ラジー賞のノミネートの常連だったんだけど、いつも2位とか3位で、ようするに無冠の帝王だった。それで、今回は、ドラマ自体のくだらなさ、内容の無さ、バカバカしさなどとの相乗効果で、満を持しての受賞ってことになったそうだ。こうなったら、これからも最低のドラマで最低の演技を続けて行って、「抱かれたくない男ワーストワン」の出川哲郎みたいに、どこまでこの記録を更新できるか、チャレンジして欲しいと思う。
今回、他にノミネートされたのは、「輪舞曲」の竹野内豊、チェジウ、速水もこみち、市川由衣、そして、「輪舞曲」の脚本を書いた渡邉睦月も、ワースト脚本賞にノミネートされてた。あたしは、こんなドラマ、一度も見てないから、ぜんぜん分かんないんだけど、選考過程を見ると、竹野内豊は、「演技が一本調子で薄っぺら」、チェジウは、「現場が腫れ物に触るみたいにチェジウに気をつかってる雰囲気がありあり」、速水もこみちと市川由衣は、「演技がイマイチどころじゃない」「とにかくひどい」ってことだった。そして、脚本の渡邉睦月は、「まるでインターネットで一般から募集したみたいな展開で、あまりにもメチャクチャ。本家の韓国ドラマでも、もう少しマシ」ってことだった。ここまでボロクソだと、どんなに酷かったのか、見とけば良かった(笑)
あと、ワースト脚本賞には、「スローダンス」の衛藤凛とかもノミネートされてたけど、結局、ワースト脚本賞に輝いたのは、「ナカマって言われるたびにムカムカ!しつこい、つまらない、コントなのにちっとも笑えない!!」ってことで、「西遊記」の坂元裕二が受賞した‥‥って言っても、あたしは、これも一度も見てない‥‥って言うか、ジャニタレの中でも最低最悪のスマップのメンバーが出るドラマなんか、最初から見ない。だから、いくら仕事とは言え、こんなもんを見なきゃなんないテレビブロスの関係者は、ホントに気の毒だと思う。
その他には、新人部門として、「スローダンス」の小林麻央と蛯原友里の名前が上がってたけど、残念ながら、ワースト新人賞って部門はまだ無いので、今回の受賞は見送られた。この2人に関しても、あたしはまったく興味が無いって言うか、仕事ガラ、性格の悪さや私生活のヒドサを目の当たりにしてるから、係わり合いになりたくない。ちなみに、選考では、「小林麻央が、しょうこりもなく『アンフェア』に出てきた時には、抗議の電話を掛けようと思ったよ。すぐに死んじゃったから助かったけど、お願いだからもうやめて~!」って声も出てた。
‥‥そんなワケで、ホントにいいドラマを作っても、視聴率は稼げない。だけど、最悪な脚本でも、ジャニタレだの人気モデルだのを使えば、そこそこの視聴率が取れる。そして、ニポンのドラマは、どんどん低レベルになって行き、そのうち、マトモな視聴者は誰も見なくなるだろう‥‥なんてことも言ってみつつ、もともとドラマを見ないあたしには、ドラマについて語る資格がない。だって、見てないんだから、語りようもないし。で、今日、すごく久しぶりに、フジテレビの「医龍」ってドラマの第1回目を見た。これは、ただ単に、好きな稲森いずみが出るから、試しに見てみただけなんだけど、このドラマを見ながら、よくよく考えてみたら、あたしが一番最後に見たドラマって、「白い巨塔」だった。あとは、「タイガー&ドラゴン」を何回か見たけど、あれは、1回ずつの完結モノだったから、1回目から最終回まで見ないと分からないドラマとは違う。
で、「白い巨塔」は、何回かは見逃したけど、全体の8割くらいは見たし、あとから再放送した時に、見逃した回もちゃんと見たから、ストーリーとかも良く分かった。だけど、それ以来、ちゃんと見たドラマは1本も無いし、今回「医龍」を見たのが、それ以来ってことになる。だけど、今回の1回目を見てみて、1時間がヤタラと長かったし、ストーリーもなんか面白くなさそうだし、坂口憲二が医者って言う設定にムリがありすぎると思った。特に、ボールペンを2つに折って、消毒もしないで、倒れた女性の胸に突き刺して応急処置をするシーンなんか、まるでギャグみたいで、あたしは、ポカーンって感じだった。オマケに、胸に突き刺したハズのボールペンが、いかにも接着剤で貼りつけてますって感じで、プルプルと揺れてて、リアリティーなんかゼロ。
こうなって来ると、もはやドラマとして楽しめるレベルじゃないから、あたしとしては、稲森いずみの毎回のファッションを楽しみに見るしかないんだけど、残念ながら、稲森いずみは、ほとんどが白衣を着てて、いつものステキなファッションも見られない。それに、医者って設定だから、ヘアメークもおとなしめで、その点でも楽しめない。だから、今後も見続けるんであれば、今後のストーリーの展開に期待するしかないんだけど、1回目にポールペンプルプルを見ちゃったから、これからどんな真剣なシーンが出て来ても、どうしても嘘っぽく思えちゃう。
所詮はドラマなんだから、最初から嘘ってことは分かってるし、その上で楽しむもんだってことも分かってるんだけど、キムタクのアホドラマや「西遊記」みたいなコントと違って、仮にもちゃんとした俳優をキャスティングした医療ドラマなんだから、細部のディティールとかをしっかりやってくれないと、一気に興ざめしちゃう。「白い巨塔」が大ヒットしたのは、俳優陣の演技力だけじゃなくて、細部にも徹底的にこだわったリアリティーがあったからで、バイキンだらけのボールベンを消毒もしないで胸に突き刺すなんて、オマケに、そのボールペンがプルプル揺れちゃうなんて、そんなギャグみたいなことはやめて欲しい。
‥‥そんなワケで、あたしは、やっぱりドラマには興味が無いワケで‥‥って言うか、あたしが興味を持てるようなドラマが無いってワケで、貴重な時間を割いてまで、毎週毎週見たいと思うようなドラマを作ってくれれば、録画してでも見たいと思う。だけど、台本の漢字も読めないようなバカなジャニタレやモデルなんかに、恥も外聞もなく視聴率頼みをするような風潮が消えない以上、ニポンのドラマは、いつになっても低空飛行を続けるだけだろう。視聴率のためにバカなアイドルばかりを出し続けたセイで、番組自体のクオリティーが低下してしまい、あれほどたくさんあった音楽番組のほとんどが消えて行ったって言うのに、今度は、ドラマの世界まで、同じ道を進んでると思う今日この頃なのだ。
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