« スズメのススメ | トップページ | マンガの実写版 »

2006.04.20

徹底的にビールを飲む会

今日は打ち合わせだけだったので、久しぶりに電車で移動してたんだけど、夜の7時半ころに、地元の駅に帰って来た。それで、改札を出たとこで、地元の女友達に声をかけられた。


「きっこ~!ボクと魔王は終わった~?」


いくら昔からのお友達とはイエ~イ!‥‥じゃなくて、いくら昔からのお友達とは言え、第一声が「用件」て何だよ! 普通は、「きっこ~!元気ぃ~?ところで、ボクと魔王は終わった~?」だろ?‥‥なんて強気のセリフを言えないのは、去年の12月に、ゲームソフト「ボクと魔王」を借してもらってから、もう4ヶ月も経ってるのに、まだ返してないからだ。

それで、その「ボクと魔王」はどうなってるのかって言うと、真冬のものすごく寒い時季に、たまたま雪国のステージみたいなとこまで進んじゃって、景色は周り中ぜんぶ雪だし、出て来る敵は雪ダルマやマンモスやペンギンだし、相手からの攻撃は冷凍攻撃なので、寒くてやってらんなくて、一時的にストップしてた。そして、春になって暖かくなって来たころには、ずっとやってなかったから、もうやる気がなくなっちゃって、そのままホッタラカシになってる。

だけど、なかなか面白いゲームなので、最後までやってみたい気持ちはある。ただ、エンエンと敵を倒しながらレベルを上げて、お金をためて武器と防具を買うって言う過程がダルイのだ‥‥って、それがRPGってもんなんだけど、このゲーム、敵は同じ攻撃を繰り返すだけなので、戦い自体が退屈で、その上、なかなか倒れないから時間が掛かる。そして、2~3回戦っただけで、自分たちのHPがほとんど無くなっちゃうから、そのたびに宿屋に行って、念のためにセーブして‥‥ってやってるから、ヤタラと小袋の多いカップ麺を作る時みたいに、だんだんイライラしてきちゃう。

ようするに、満タンで1リットルしかガソリンの入らない車で、ものすごく長い距離を走るようなもんで、チョコチョコとガソリンスタンドに寄りながら進んでるから、ものすごく時間が掛かっちゃうってワケだ。だけど、その点だけをガマンすれば、ストーリーやイベントは面白いから、誰かがレベルアップの部分をやってくれて、イベントの部分だけやらせてくれるんなら、最後までやってみたいと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、このお友達のイニシャルは「A」じゃないんだけど、便宜上、「A子」ってことにしとく。それで、あたしは、「ごめんね~!雪国んとこで寒さにくじけちゃって、まだ終わってないんだよ~!」って言ったら、A子はアッサリと、「じゃあ、あげるから返さなくていいよ」って言った。なんて太っ腹なんだ!‥‥なんてことも言ってみつつ、「そんなことよりも、きっこに相談したいことがあるんだけど、ちょっと付き合ってくれない?」って言われた。あたしは、猫当番じゃなかったのと、「ボクと魔王」をもらった手前、断わるワケにも行かず、A子と一緒に駅を出た。

それで、あたしは、「ドトールにする?ミスドにする?」って聞いたんだけど、A子は、「ビール飲もう!」ってキッパリ。で、あたしも、タマにはいっか!ってことで、横断歩道を渡って、高島屋の裏手の居酒屋さんが色々とあるほうへと歩いて行った。あたしもA子も、晩ごはんがまだだったので、食べ物も美味しいとこってことで、美味しい居酒屋さんの無い地元の中じゃあ、一番マシなお店に入った。それで、お店はワリと混んでて、カウンターに案内されそうになったんだけど、A子の「相談」がヘビーな内容だった場合のことを考えて、「もっと混んで来たらカウンターに移る」って約束をした上で、端っこのテーブルにしてもらった。

まずは、中ジョッキを注文してから、何を食べようかメニューを見てたんだけど、何も決まらないうちに、ビールが来ちゃった。だから、とりあえず乾杯して、とりあえずゴクゴク飲んだら、とりあえず美味しくて、とりあえず「ヒャ~!うまいねぇ~!」って、2人でハモリながら言ってみた。それから、水菜と大根のシャキシャキサラダとか、地鶏のナントカ焼きとか、手作り豆腐の冷奴とかを注文して、2杯目の中ジョッキを注文した。それで、近況報告っぽい会話も終わり、あたしが、「で、相談て何?」って聞いたちょうどその時、横から声を掛けられた。


「あれっ!?きっことA子じゃん!」


地元の男友達だった。イニシャルは「U」じゃないけど、便宜上、「U太郎」ってことにしておこう。それで、U太郎は、巨大なブランデーグラスを片手に持ったまま、レイバンのサングラスを外して口にくわえ‥‥ってのはウソだけど、ビールグラスを持ったまま、話しかけて来た。


「オレはKスケとT也と3人で来てるんだけど、久しぶりに一緒に飲まない?」


今までの流れから分かるように、この「Kスケ」と「T也」も、ホントの名前とはイニシャルの違う便宜上の名前だ。Kスケってのは、サザンオールスターズが大好きな男で、タマにカラオケに行く地元のお友達、T也ってのは、あんまり交友は無いけど、何度か会ったことのある男で、U太郎やKスケのお友達だ。それで、あたしは、「ごめん!今日はA子と大事な話があるから、また今度ね!」って言ったのもトコノマ、カンジンのA子が、「きっこ、いいよ、その話は!それよりも、せっかくだから盛り上がろう!」って、おいおいおいおいおーーーーい!

‥‥そんなワケで、あたしとA子は、U太郎のテーブルへ移動して、ワケの分かんないうちに、ビール責めが始まった‥‥って言うか、あたしの中ジョッキの中に、瓶ビールを注ぎ足すのだけはやめてくれ!って感じだった。それも、キリンの一番搾りとアサヒのスーパードライを交互に注ぎやがって‥‥。だけど、いっつも「第三のビール」ばっかり飲んでたオカゲで、発泡酒でさえも美味しく感じる今日この頃なので、生ビールと一番搾りとスーパードライのミックスでも、味が濃くて美味しかった。

それにしても、U太郎やKスケたちの飲み方はスゴイ! 「一番搾りとスーパードライ2本ずつね!」って言って、瓶ビールを4本ずつ注文する。まあ、大瓶じゃなくて中瓶なんだけど、それにしてもスゴイペースで、あたしが「焼酎かニポン酒にして、もうちょっと落ち着いて飲んだら?」って言ったら、「今日は『徹底的にビールを飲む会』なんでーす!」とかってノタマッてた。それで、あたしは、だんだんお勘定のことが心配になって来て、「あのさ~あたしたち、そんなにお金持ってないよ~」って言ってみた。そしたら、Kスケが、T也を指して、「ここにおられるお方をどなたと心得る~!日曜日の皐月賞で14万円も勝ったT也さまにあらせられるぞ~!」って言った。ようするに、競馬で勝ったT也のオゴリで飲んでたってワケで、「きっこもA子も、『徹底的にビールを飲む会』に入会すれば、今日はT也さまのオゴリだぞ~!」って言うので、あたしとA子は、ソッコーで入会した(笑)

それで、普通に飲んだら、だいたい1人3000円か4000円くらいのお店なのに、今回は、5人で4万円を超えた! それは、ビールをたくさん飲んだだけじゃなくて、便乗しちゃったあたしとA子が、コッソリと高いオツマミを色々と注文したセイもあったりする。そして、いい気分でお店を出た「徹底的にビールを飲む会」のメンバー5人は、そのままカラオケ屋さんへと向かった‥‥って言うか、「カラオケに行こう!」ってことで、お店を出たワケだ。

‥‥そんなワケで、あたしたちは、地元にも何軒もカラオケ屋さんはあるんだけど、音も悪いし料金も高いので、隣り駅にある行きつけのカラオケ屋さんまで、タクシーで移動することにした。目の前が駅なんだから、電車に乗ればいいのに、酔ってるのと競馬で勝ったのとで気持ちが大きくなってるみたいで、U太郎は、「タクシー!フォー!」とか叫びながら、タクシーを停めた。でも、考えてみたら、5人で電車に乗ると600円くらいかかるから、タクシーのワンメーターとそんなに変わんないような気がする。だけど、タクシーの運転手さんは、「5人だと定員オーバーになりますよ」って言って、乗車を断わって来た。そしたら、すかさずU太郎が、「じゃあ運転手さんが降りてください‥‥なんてね!」とか言ったりしてたけど、結局、乗せてもらえなかった。それで、もう移動はメンドクサイってことで、地元のカラオケ屋さんに行くことになった。

カラオケで、何よりもイヤなことって、あたしの場合は、一番歌いたかった歌を歌ってて、その歌のサビの部分を熱唱してる時に、店員が飲み物や食べ物を持って入って来ることだ。これは、あたしだけじゃなくて、A子もKスケも言ってた。だから、それぞれの部屋に小窓がついてて、ベルトコンベアーみたいなので自動的に運ばれてくればいいのに‥‥なんて思っちゃう。ラブホテルの部屋で、カプセルに千円札を入れて透明なパイプにセットすると、空気の力でシュパッて飛んでって、しばらくすると、百円玉が10枚入ったカプセルが戻って来る。そして、部屋の中の自販機とかゲーム機とかに使えるってワケだけど、これは、セックスしてる最中に、両替を持った係員に入って来られても困るから、こう言うシステムになってんだと思う。

一番歌いたかった歌を歌ってて、その歌のサビの部分を熱唱してる時に、店員が飲み物や食べ物を持って入って来るってのは、ラブホテルでセックスしてて、一番イイ時に、「ガチャ!」なんてドアが開いて、両替を持った係員が入って来るのと同じようなもんだ。それで、「徹底的にビールを飲む会」のメンバー5人としては、何度も何度もビールを運んで来られると困るし、だからって、ビールが無けりゃ徹底的に飲むことはできないので、お金を出すのはT也なのにも関わらず、いつの間にかリーダー的存在になってたU太郎の発案で、「ビールのピッチャー5個」って言うワンダホーな注文が炸裂した!

巨大なピッチャーは、中ジョッキ5杯ぶんくらい入ってるので、ソートー長持ちする。もちろん、あんまり時間を掛けて飲んでると、美味しくなくなっちゃうけど、少なくとも、店員に熱唱をジャマされるよりはマシだ。それで、お新香とかチーズ盛り合わせとかポテトチップスとかのテキトーなオツマミと、ピッチャーが5個届いたので、それぞれが重たいピッチャーを持って、乾杯した。この図は、まさしく「徹底的にビールを飲む会」って感じで、みんなで爆笑しちゃった。

‥‥そんなワケで、カラオケの口切りは、もうウンザリするほど聴かされてるKスケのサザンオールスターズで、今回は「ロックンロール・スーパーマン」を歌ってた。だけど、他の4人は、みんな歌本をパラパラとめくりながら自分の歌う曲を選んでて、ぜんぜん聴いてない。ま、Kスケの場合は、誰も聴いてなくても、自分が歌えるだけで満足だから、みんなも気を使わない。だけど、サザンオールスターズの歌を歌う人って、何でみんな桑田佳佑のモノマネがリトル入るんだろう。このKスケの場合も、たとえば「TSUNAMI」なら、「風にとまどう~弱気なボク~」って出だしの部分から、「キャゼにとまどう~」って始まっちゃうし、そのあとも、「通りすがる~あの日のキャゲ~」とか、「そしてキャゼまかせ~」とか、「涙キャレるまで~」とか、もう耳障りったらありゃしない!

モノマネするんなら、きちんとモノマネとして、完璧に似せて欲しいし、本物よりもオーバーにやって、笑わせて欲しい。そして、普通に歌うんなら、正しいニポン語できちんと歌って欲しい。この、普通に歌いつつも、ポイントポイントでちょっとだけ似せるってのだけは、中途半端で気持ち悪いから、やめて欲しい‥‥なんてことも言ってみつつ、ニポン全国の皆さんと同じく、他人には厳しく自分には甘いあたしとしては、人のことは言うクセに、自分がMAXの曲を歌う時には、リトル玲奈ちゃんぽく歌ったりする。たとえば、「ニライカナイ」だったら、出だしの「お~ぼえてますか~」のとこを「お~ぼうぇてますか~」ってマネするんだけど、こんなマニアックなことをしても、MAXファン以外には通じるワケがないし、この「徹底的にビールを飲む会」のメンバーじゃ、誰も気づかない。だから、他人には迷惑をかけてない‥‥ハズだ。

で、今回は5人もいたから、1人1人はそんなにたくさんは歌えなかったんだけど、サザンオールスターズばっか歌うKスケを筆頭に、若いクセに昭和の歌謡曲みたいなのばっか歌うU太郎、ミスターチルドレンばっか歌うT也、浜崎あでゅみばっか歌うA子ってことで、ここであたしがMAXばっか歌ってたら、せっかくの「徹底的にビールを飲む会」もバラバラになっちゃう‥‥って言うか、MAXをやる場合は、最低でも2人以上で踊らなくちゃ意味が無いから、このメンバーじゃムリだ。

だから、あたしは、みんなもソートー酔っぱらってたし、みんなで騒げる歌をどんどん入れてった。まずは、この前作った、hitomiの「LOVE2000」の替え歌の「LOVE2006」を歌ってテンションを上げてから、ボ・ガンボスの「助けて!フラワーマン」と「魚ごっこ」を連続で入れたんだけど、この辺の曲はみんな知ってるから、みんなで歌ってすごく盛り上がった。特に、「魚ごっこ」の時には、もうみんなベロベロに酔ってて、あたしの魚ダンスがバカウケしちゃって、狭い室内で魚ダンス大会になった。

‥‥そんなワケで、あたしは、地元だって言う安心感もあって、久しぶりに大量のビールを飲んだ。いつもなら、中ジョッキ6杯だから約3リットル‥‥って感じで、だいたいの量が分かるんだけど、今回は、ぜんぜん分かんない。居酒屋さんでは、飲みかけのジョッキの中にどんどん注がれちゃうし、カラオケ屋さんでは、みんなでピッチャーを飲み干したあとに、さらにピッチャーを3個追加して、ジョッキに注いで何杯か飲んだし、ケントーもつかない。だから、ものすごくアバウトなんだけど、たぶん、「5リットル以上、10リットル未満」だと思う今日この頃なのだ(笑)


★今日も最後まで読んでくれてありがとう♪
★読んだついでにランキングのクリックにも協力してね!
   ↓   ↓
人気blogランキング

|

« スズメのススメ | トップページ | マンガの実写版 »