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2006.05.16

F1はバラエティーなのか?

Fuji
F1の第6戦、スペインGPは、前回と前々回の放送が良かっただけに、リトル期待してた。だけど、その期待は、フジテレビの呆れ返るバカ騒ぎによって、ミゴトに崩れ去った。サーキットに登場したのは、次期ジャニーズ帝国の独裁者に内定してる近藤マッチ棒。すでに、湿りすぎてて火もつかないようなマッチ棒なんかを登場させた上に、フジテレビは何をトチ狂ったのか、母国でのポール・トゥ・ウィンを狙うアロンソに対して、「アンダルシアに憧れて」だの、「情熱、熱風、フェルナンド」だのと、マッチ棒の過去の栄光、昭和の歌謡曲のタイトルなんかを羅列して、王者アロンソを愚弄する始末。その上、画面には、ゴテイネイに、「情熱」と「熱風」の間には三日月のマーク、「熱風」と「フェルナンド」の間には星のマークまで並べちゃって、バカ丸出しどころか、薄気味悪い変態ジャニーズに対するオベンチャラが全開だった。

ここまでの5戦で、フジテレビがイチ押ししてたスーパーアグリの化けの皮は剥がれちゃったし、ホンダやトヨタもイマイチだから、ここは一丁、王者アロンソを持ち上げて、母国での優勝を大ゲサにアピールして、視聴者をムリヤリに感動させようってのが見え見えのバカ騒ぎ。もう、JAROに通報したくなるほどの誇大演出で、去年のタクマ祭りを思い出しちゃった。それで、何がウザイって、まるで、クチサキ男の古舘伊知郎の霊が憑依したみたいな、塩原恒夫アナのしゃべりだ。


「リミット・オブ・ブルー、大空までも勇気の色で包み込む、今年、生誕125周年を迎えた天才アーティスト、ピカソ以来、スペインに青の時代、再び!音速のデッサンが、これから、アスファルトに刻まれて行きます!」


‥‥って、何だよ? 熱でもあんのか? 誰が書いたのか知らないけど、こんなバカみたいな原稿をまるで北朝鮮のニュースみたいな口調で読み上げ続けてるから、真剣なモータースポーツの中継が、完全にバラエティー番組に成り下がっちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、塩原恒夫アナの怪進撃は止まらない。アロンソのことをさんざん「ピープルズ・ヒーロー」って呼んだあとに、スタート直前のアロンソとシューマッハ兄の様子をレポしに行ったマッチ棒に対して、こうノタマッたのだ。


「緊張いっぱいのフロントローには、われらのピープルズ・ヒーロー、近藤真彦さんが行っています。近藤さ~ん?」


おい! トッチャンボウヤの近藤マッチ棒なんかが、いつ、「われらのピープルズ・ヒーロー」になったんだよ?そんな話、あたしゃまったく聞いてないぞ! そして、これだけでもシャレになんないのに、さらに、塩原恒夫アナは、スタートに向けて、こんな文章を読み上げたのだ。


「ヨーロッパラウンド連敗で迎えた憂鬱を忘れさせてくれる故郷の香り、太陽の輝き、家族とのシエスタ、幼なじみとのワイングラス、そして、風とのふれあい。そのすべてが戦いのモチベーション! ワールドチャンピオンとして胸を張る、24才ピープルズ・ヒーロー!祖国の5月、真後ろでは37才のラストエンペラー、真紅のオフェンスラインを築いて、速さがあれば年の差なんてと逆転をうかがう。2006年フォーミュラーワン世界選手権、シグナルはマタドールの赤マント~! オ~レッ!」


塩原恒夫アナは、北朝鮮チックなミョ~な抑揚をつけて、この長ゼリフを読み上げ、最後の「オ~レッ!」のとこで、ちょうど全車がスタートした。こう言う時間配分だけは、サスガ、ベテランアナだ。だけど、あたしは、あまりのくだらなさに、全身が脱力しちゃって、ソファーにズルズルと沈んで行った。あたしの周りでは、小さいきっこたちが、ハレホレ音頭を踊ってた。

‥‥そんなワケで、今回のスペインGPは、フジテレビのあまりのヒドサに、日記に書く気が起こらない。「フジテレビのご希望通りに、アロンソが優勝しましたとさ。おわり」って感じで、これ以上は書く気が起こらない。そこまで最悪だった今回の放送ってワケで、あたしは、久しぶりに、フジテレビのF1のサイトを見に行った。そして、フジテレビのF1関係者の中で、唯一、F1のことをちゃんと分かってる川井ちゃんの「F1質問箱」を見てみた。ここは、F1に関する質問に、川井ちゃんが答えてくれるコーナーだ。そしたら、5月11日付けで、2人の人から、「F1のマシンにはバッテリーを搭載してるんですか?」って言う質問があった。そして、それに対する川井ちゃんの答えは、こうだった。


「赤旗は2001年のベルギーGP以降、出たことがありませんね。それはともかく、スタート直後(2周未満で)、事故が起きてしまい再スタートでスペア・カーが使えたというのは2004年までです。現在は、赤旗ラインのところで、残ったクルマは停車しなければならず、そしてレースはグリーン・ライトの点灯とともにセーフティ・カーの先導により再開されます。つまり1周目とかの事故でスタートがやりなおしになることはなく、またスタート後にスペア・カーを使うことは認められていないのです。10番手降格となるのは、予選前にエンジン交換した場合のみです。」


なんじゃ、こりゃ~? 質問と答がトンチンカンじゃん!‥‥なんて思ってたら、何時間かしたら、川井ちゃん自身が気づいたのか、それとも、誰かから指摘されたのか、「もちろん、搭載していますよ、ドライ式の小型バッテリーですが~」って言う、ちゃんとした答に直ってた。

あたしは、川井ちゃんをリスペクトしてるし、こう言う間違いもチャメッケみたいに思えちゃうから、ぜんぜんモーマンタイなんだけど、日記に書く気も起こらないほどヒドイ放送を見たあとだったから、F1に対するフジテレビの姿勢に、さらに疑問を持った。本来なら、局のシカルベキ部署が、シカルベキ原稿チェキをして、それから掲載するのがスジなんじゃないの?

次回は、あたしの大好きなモナコGPなんだけど、今度も、賞味期限の切れた近藤マッチ棒だの、やたらと偉そうにしゃべる片山右京だの、お呼びでないのが勢ぞろいする上に、実況は、竹下陽平アナだ。フジテレビは、毎回毎回、違うアナウンサーに実況をさせて、いったい何のつもりなんだろう? モータースポーツの実況の経験の無いアナに、練習でもさせてるんだろうか? それとも、アミダクジか何かで決めてんだろうか?

‥‥そんなワケで、今回のスペインGPほど最悪なスポーツ中継は、前代未聞だった。前回の西岡孝洋アナと森脇基恭が良かっただけに、塩原恒夫アナと片山右京のヒドサが際だった。これじゃあ、自民党の三バカ、山本一太と杉村太蔵と大仁田厚でも起用したほうが、まだマシ‥‥のわきゃないよな(笑) ま、フジテレビも、これ以上、モータースポーツファンからのブーイングを浴びたくなかったら、今後は、実況はミツユビナマケモノ(伊藤利尋アナ)か西岡孝洋アナ、解説は森脇基恭にするべきだろう‥‥なんて、根本俊太郎CDと渡邊信治Pに言っときたいと思った今日この頃なのだ。


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