タルタルな夜
いつもはギリギリの生活をしてるあたしだけど、ここ1週間くらいは、リトル余裕がある‥‥とは言っても、いつもがいつもだから、そこからの「リトル余裕」ってワケで、1000円のランチを食べたり、発泡酒を買ったりなんて余裕はない。お昼は梅干しのオニギリを作って持ってくし、飲んでるのは1本90円の第3のビール、「のどごし生」ばかりだ。だけど、何で余裕があるのかって言うと、知り合いがお米を10キロもくれたからだ。いつもは、1個35円の金ちゃんラーメンとか、500グラムで105円のパスタとか、15センチ×40センチの巨大なパンの耳が8枚で105円のやつとか、そんなのを主食にしてるんだけど、大量のお米をもらったので、そう言うものを買わなくて良くなった。
その上、日記には書かなかったけど、この前、「花満開 煌」で勝ったあと、何日後かに「新海物語」で16連チャンしたので、止められそうだった光熱費をぜんぶ支払っても、まだ4万円近くの現金が残った。だけど、今度は、月末の支払いが色々とあるから、この4万円じゃぜんぜん足りないんだけど、それでも、先月までのハレホレ状態に比べたら、ずいぶんマシだ。
それで、あたしのモットーは、「常にベストを尽くす」‥‥って、コレは今考えたんだけど、とりあえず、今できるベストは、「少しでもお金を減らさないようにする」ってことだったので、朝ご飯と晩ご飯は、いただきもののワカメでお味噌汁を作って、あとは、ふじっ子のしそ昆布の佃煮と桃屋のザーサイをおかずにして、ご飯を食べてた。それから、お昼が出ないお仕事の日は、梅干しのオニギリを2個作って持って行ってる。だけど、とにかくご飯が美味しいので、ぜんぜん苦にならない‥‥って言うか、毎日、炊き立てのご飯が食べられるなんて、こんなにゼイタクなことはない。おかずが何もなくても、炊き立てのご飯でお塩のオニギリを作って、あと、ワカメのお味噌汁があれば、それだけで十分だと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、毎日、炊き立てのご飯が食べられる上に、このパターンの食生活に突入する前には、長年の夢だった「カニ祭り」も開催してるし、お昼に立派なお弁当が出るお仕事もあったし、おかずは買わないクセに期間限定のお菓子を買ったりしてたし、「のどごし生」も買ってたから、いつもよりは「リトル余裕」のある生活を楽しんでたってワケだ。もちろん、「お酒を買うならおかずを買えよ!」ってツッコミを入れられそうな気もするけど、この「お酒を買うならおかずを買えよ!」ってセリフ、ナニゲに、懐かしの「同情するなら金をくれ!」に似てる気もする。
で、あたしは、こんなツッコミを入れられないように、久しぶりにちゃんとしたものを食べようと思って、シンガポール‥‥じゃなくて、いつものスーパーへと欽ちゃん走りしてみた。いつもは、とりあえずスーパーに行って、色々と見てみて、その日に安くなってたもので何を作るか考えるんだけど、今回は、あたしの頭の中には、最初っから「タルタルソース」が渦巻いてた。何でか分かんないんだけど、とにかくタルタルソースをつけたものが食べたくてジンジャエールだった。
普通は、エビフライが食べたくて、それでタルタルソースも作る‥‥って感じなのに、今回は、エビフライでも、サーモンフライでも、白身フライでも、相手は何でも良くて、場合によったら、別にフライじゃなくても良くて、ご飯にタルタルソースをかけて食べるのでもいいって思うほど、タルタルソースが食べたかった。だけど、マヨネーズと同じ容器に入って売ってる出来合いのタルタルソースは、ぜんぜん食べたくなくて、自分で作ったのじゃないとダメって感じだった。それで、あたしは、とにかくタルタルソースを作るための材料を買うことにした。
お家には、マヨネーズ、からし、自作のピクルス、冷凍保存してるパセリがあるから、あと必要なのは、タマゴとタマネギだけだ。それで、ソフトボールくらいある巨大な新タマネギが、1個50円だったので、それと、5個で200円ちょっとの安全そうなタマゴを買うことにした。それから、タルタルソースをつけるものまでは、とても作るパワーがないし、揚げ物は汚れるからしたくないので、お惣菜コーナーへ行ってみた。あたし的には、一番食べたいのがサーモンフライだったんだけど、残念ながら売り切れだったので、80円のアジフライと、100円の白身フライを1個ずつ買った。
ふじっ子のしそ昆布の佃煮と桃屋のザーサイだけをおかずにして来た今日までと比べると、あまりにもゼイタクなお買い物なんだけど、「今日はゼイタクして食べたいものを食べる」って決めてスーパーに来てるんだから、決して後ろは振り向かずに、あたしは突っ走った‥‥ってほどでもないんだけど、他にも、桃屋のザーサイとお徳用のカツオのふりかけも買ったし、なかなかのオオバンブルマイだった。
‥‥そんなワケで、帰って来たあたしは、さっそく、タマゴを2個、固茹でにしながら、巨大なタマネギを半分、ミジン切りにした。それをボールに入れて、黒コショウとお塩を軽く振って、マヨネーズをウニウニウニウニって出して、チューブのからしをウニって出して、混ぜた。茹でタマゴができたら、お水で良く冷やしてから、白身はミジン切りにして、黄身は指でテキトーにボロボロにして、混ぜた。あと、ピクルスもミジン切りにして混ぜて、冷凍保存しといたパセリは、凍ったまま手のひらで揉むとパラパラになるから、それも混ぜて、タルタルソースの完成だ。いつもは、タマゴ1個とタマネギ4分の1で作るんだけど、今回は2倍の材料で作ったから、とにかく、ものすごい量で、お茶碗に山盛りくらいのタルタルソースができた。この量は、どう考えても、アジフライと白身フライ1個ずつの量じゃない。アジフライだったら10個、エビフライだったら20本ぶんくらいの量だ。
だけど、あたしは、アジフライが食べたかったワケでもなく、白身フライが食べたかったワケでもなく、しいて言えば、サーモンフライが食べたかったワケなんだけど、基本的にはタルタルソースが食べたかったワケだから、これで~いいのだ~これで~いいのだ~タルタルソース~タルソース~♪‥‥って、バカボンの替え歌にすると、どうしても2個目が「タルタルソース」じゃなくて「タルソース」になっちゃうけど、やっぱり、これでいいのだ。
どっかのお店で、エビフライ定食を注文した時に、別にタルタルソースを食べたくなかった時なら、お皿についてたタルタルソースの量が少なくて、とてもエビフライ2本に行き渡らなそうな量だったとしても、テーブルの上の普通のソースをかけて食べればいい。だけど、まるで歯ブラシの上にたっぷりと歯磨きを乗せるがごとく、エビフライの上にタルタルソースを乗せて食べたいと思ってた時だったら、2本どころか、1本のエビフライの真ん中くらいまでしか乗せられないほどの少量のタルタルソースに対して、小さいきっこたちが一揆を起こしちゃうだろう。
つまり、今回の場合は、アジフライの上に、どんなに山盛りにしても、大量に余るほどのタルタルソースがあってこそ、あたしの理想的な食卓を演出できるってワケで、どんなに好きなだけつけても、タルタルソースが余るってことこそが、「ザ・ゼイタク」ってワケなのだ! なのだったら、なのなのだ!‥‥って、バカボンのパパが抜けなくなっちゃったから、ここらでムリヤリに戻すけど、あたしは、アジフライと白身フライをトースターで温めながら、タマネギの残り半分でオニオンスライスを作って、業務用の赤ワインを用意した。
‥‥そんなワケで、あたしは、アジフライの上に、もうこれ以上は乗らないってほど、タルタルソースを山盛りにしてみたんだけど、そしたら、重くて、お箸で持てなかった。だけど、その時、あたしは、「重くてお箸で持てないほど、タルタルソースを山盛りにしてるのに、それでも、まだ、こんなにいっぱいタルタルソースがある」って思って、言葉にできないほどのゼイタク感を味わうことができた。結局、ハシタナイけど、アジフライは手で持って食べて、白身フライのほうは、一応学習したので、ひと口ぶんだけタルタルソースを乗せて、その部分を食べる‥‥って方法で食べたんだけど、これがまた赤ワインにバッチリで、大満足だった。さらには、半分近く余ったタルタルソースは、ソルトクラッカーにつけて食べたんだけど、これも美味しかった。で、あたしのお腹の中は、現在、タルタル状態になってる今日この頃なのだ(笑)
★今日も最後まで読んでくれてありがとう♪
★「タルタルソースを作った」ってだけの話をここまで長く書いた努力に、清き1票を!(笑)
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