ジミーなネットオークション
ネットオークションに出品されてるブランド品て、90%以上がニセモノで、本物なんかメッタにお目に掛かれないほどメチャクチャな状態なのに、何で取り締まりの対象になんないんだろう? 実際のお店でバッタモンを売ってたら、完全に取り締まりの対象になるし、あんまり悪どくやってるとこは、ちゃんと捕まってるのに、ネットオークションは、やりたい放題の野放し状態だ。それも、ニセモノを出品してるのは、ほとんどが個人を装った悪質なグループで、商品の画像だけは本物をアップしといて、落札した相手に送るのはニセモノって方法をとってるから、買うほうにしてみたら、商品が手元に届いて、初めて騙されたことに気づくか、もっと気の毒な人は、画像と現物とが違ってることにも気づかずに、本物だと思って使い続けちゃう。
もっとヒドイのは、最初からニセモノだってことを公言して売ってるヤツもいる。「もっとヒドイ」って言うか、ある意味、こっちのほうが良心的なのかも知れないけど、堂々と「ヴィトンタイプ」だの「グッチタイプ」だのって書いて、偽ブランド品を出品してる。たとえば、ヤフーオークションを見ると、オークション規約の「禁止出品物」のとこに、ハッキリと「偽ブランド商品やレプリカなど、商標を不正に使用した商品、真正品との確信がない商品など」って明記してある上に、買い手に対しても、「ニセモノを買うことは犯罪を助長することです」って呼びかけていながら、オークションを覗くと、数え切れないほどの偽ブランド品が平然と出品されてる。
一例をあげると、ヤフーオークションに「ヴィトンタイプ」や「グッチタイプ」の偽ブランド品を出品してるヤツは、今までに1400件以上もの商品を売ってる上に、現在も、100件もの偽ブランド品を出品してる。これは、完全に、ヤフーのオークション規約に違反してるのに、ヤフー側はノータッチだ。だって、これほど堂々と偽ブランド品を売り続けてて、すでに1400件以上もの商品を売ってるのに、未だに平然と出品し続けてるってことは、ヤフー側は見て見ぬフリをしてるってことだろう。利用者には「ニセモノを買うことは犯罪を助長することです」って呼びかけてるけど、ニセモノの出品を見て見ぬフリをしてることこそが「犯罪を助長することです」って思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、ジミーチュウの靴が大好きなんだけど、ネットオークションでジミーチュウを見てみたら、開いた口が塞がらなくなった。他のブランドと同様に、そのほとんどがニセモノだったんだけど、そんなことは別にいい。あたしは、もともと、ネットオークションなんかに本物が出品されてるなんて思ってないから、そんなことは気にしてない。あたしが呆れ返ったのは、実際には存在しない商品のニセモノが大量に出品されてたからだ。たとえば、ヴィトンやグッチなどのチョー有名なブランドだったら、あんまりデタラメなことをするとバレちゃうから、実際に作られてるモデルのニセモノを中国とかから密輸して出品してるワケだけど、ジミーチュウの場合は、本物のジミーチュウじゃ作ってないヘンテコな靴に、ジミーチュウの名前だけを刻印したり貼ったりして、出品してたのだ。
あたしは、靴に関しては、ケッコーディープなマニアだから、好きなブランドに関しては、古いものから最新アイテムまで、ほぼ100%熟知してる。それなのに、あたしが一番好きなブランドのジミーチュウなのに、見たことも聞いたこともないヘンテコな靴、ダサイ靴に、ジミーチュウの名前をつけて、何足も出品されてたのだ。他にも、念のために見てみたら、ルブタンも、マノロも、みんなニセモノだらけ。おいおい、いくら何でも、こんなにカッコ悪いデザインのルブタンがあるわきゃねえだろ!‥‥って感じのダサイ靴が、平然と売られてるのだ。
靴マニアのあたしから見ると、これは単なる推測だけど、中国の靴メーカーにテキトーに作らせたパンプスやサンダルやブーツをまとめて輸入して、それにジミーチュウだのルブタンだののブランド名をつけて出品してるか、または、中国の靴メーカーで偽ブランド名までをつけさせたものを密輸して、それを出品してるんだと思う。どっちにしても、個人でできるようなレベルのことじゃないから、悪質な組織が主導してるんだろう。
ま、こんなダサイ靴を落札するようなヤツは、最初からモノを見る目がなくて、ブランド名だけに釣られるバカ女だと思うから、あたしはぜんぜん同情なんかしないけど、このヘンテコな偽ジミーチュウを履いた女がそこらへんを歩きまわり、どこかで誰かにその靴を自慢でもされたら、それがムカツク。だって、それを見た人が、モノを見る目がある人だったら、「なんだ、ジミーチュウってこんなダサイ靴も作ってるのか」って思っちゃって、ジミーチュウに対する世間の評価が下がるからだ。だから、ネットオークションで、ジミーチュウやルブタンやマノロのニセモノを騙されて買うのは自由だけど、それをどこかで自慢したり、人にブランド名を言ったりするのだけはやめて欲しい。
少なくとも、あたしがザッと見た限りでは、「マノロタイプ」とか「ジミーチュウタイプ」なんて書いてるのは1件もなくて、すべて、「マノロブラニク」「クリスチャンルブタン」「ジミーチュウ」って堂々と大嘘が書いてあったから、「ヴィトンタイプ」や「グッチタイプ」みたいに、最初からニセモノと分かって買うワケじゃなくて、本物だと信じて買うワケだと思う。だけど、どう考えたって、実際のマノロやルブタンやジミーチュウで作ってない靴なのに、それが本物のハズがないし、こんな初歩的な嘘に騙されるのは、買う側の責任としか言いようがない。
だけど、現実には、「こんなジミーチュウなんかアリエナイザー!」っていう、誰が見たって分かるようなニセモノに、1万円とか2万円とかの入札をしてるヤツが何人もいたから、「ダメだ、こりゃ!」 by いかりや長介って感じで、あたしは言葉を失った。特にヒドかったのは、そこらの商店街で1000円くらいで売ってるようなビニールのトートバッグに、勝手にジミーチュウの名前をつけた大笑いのニセモノバッグとかまで出品されてたから、あたしは、話のタネに入札してみようかと思ったほどだ(笑)
‥‥そんなワケで、ジミーチュウのニセモノは、色んなネットオークションに堂々と出品されてても、警察はノータッチなのに、ジミー大西の絵のニセモノをネットオークションで売ってたアホグループは、警察に逮捕された。このアホグループは、奈良県橿原市(かしはらし)久米町の古美術商、岡本守史(44)と、神戸市東灘区御影山手の無職、藤井八郎(47)、兵庫県西宮市小松西町の無職、馬渕修蔵(68)、岡山県内の食堂経営者の男(37)の4人で、最後の食堂経営者の男だけは、ひと足先に捕まって、すでに執行猶予つきの判決が出てるそうだ。
このアホグループは、4年前から、有名な画家の贋作を作って売ることを始めたんだけど、最初のころは、岡本太郎や山下清の贋作を作ってたそうだ。それで、約4000万円を荒稼ぎしたんだけど、ジミーちゃんの絵のほうが、岡本太郎や山下清よりも、さらに簡単で書きやすいから、大量に作るようになったそうだ。このグループで、贋作作りを担当してたうちの1人、馬渕脩蔵は、「ジミーさんの作品は塗り絵のようで模写しやすかった」って自供してるそうだけど、それ以前に描いてた贋作も、岡本太郎と山下清なんだから、ハッキリ言って絵はヘタだったんだと思う。
岡本太郎、山下清、ジミー大西ってのは、ある意味、同じジャンルの人っぽいし、絵の技術がなくてもマネできそうだし、ジミーちゃんに至っては、幼稚園や小学校の子供でもマネできそうだから、贋作を描かせるのは、別に画家じゃなくても、そこらのオッサンでも良かったってワケだ。そして、こんなそこらのオッサンが描いたニセモノを見抜くこともできなくて、ミゴトに騙されたのが何人もいたってワケだ。岡本太郎と山下清の贋作で約4000万円、ジミーちゃんの贋作が59点で約350万円て話だから、少なくとも何百人て単位の人が騙されたんだと思う。
‥‥そんなワケで、あたし的には、ジミーチュウのニセモノに騙される人も、ジミー大西のニセモノに騙される人も、被害者には違いないんだけど、限りなく自分に責任がある被害者なんだと思う。だって、ネットオークションなんて、本物を探し出すほうが難しいくらいに、ニセモノだらけのデタラメワールドだってのに、そんなとこを覗くこと自体が、詐欺師やペテン師だらけの中へ、おサイフを持って飛び込んでくようなもんだからだ。
だけど、こんなことを言ってるあたしも、実は、過去に騙されたことがある。もう何年も前のことだけど、ヤフーのオークションの「タレントグッズ」のとこを見てたら、「MAXのナマ写真」が40枚で2000円で出品されてた。それで、あたしは、きっとオッカケのファンが撮り溜めたものだろうって思って、それを落札した。そして、その日のうちに相手からメールが来て、あたしは、相手の指定した口座にお金を振り込み、それから3日くらいしたら、ちゃんと送られて来た。
でも、封筒を開けてみたら、ナナナナナント! MAXの写真には違いなかったんだけど、色んな雑誌のグラビアだとか、普通に売ってるブロマイドだとかを複写した写真ばっかで、ナマ写真なんか1枚も入ってなかった! それで、すぐに文句を言おうと思ったんだけど、少し冷静になって考えてみたら、こっちは相手の住所や本名を知らないのに、相手はこっちの住所や本名を知ってるワケで、もしも話がコジレたりしたら、変な嫌がらせをされちゃうかも知れないって思ったから、泣き寝入りすることにした。もちろん、これが、何万円とかって話だったら、文句を言ってたと思うし、ヤフーにも警察にも届け出てたと思うけど、たった2000円のことで、さらにイヤな思いはしたくなかったから、諦めることにした。
‥‥そんなワケで、あたしが、ネットオークションで何か買ったのは、アトにもサキにもこの時だけだ。あとは、懸賞で当たった賞品とかを売ったりする時に利用してるだけで、絶対に何も買わないことにした。何しろ、どこのネットオークションも、平然とニセモノを出品させてるクセに、見て見ぬフリをしてるし、中には、オークションの運営会社の人間が、値段を吊り上げるために、インチキIDで入札に参加してるようなメチャクチャなとこもある。だから、ジミーチュウの靴やジミー大西の絵に限らず、ジミーペイジのレコードでも、ジミースコットのレコードでも、ジミースミスのレコードでも、さらには、ジミー入枝とザ・キングタウンズのCDでさえも、欲しい時には正規のショップで買うことにして、絶対にネットオークションだけは利用しないことに決めてる今日この頃なのだ。
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