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2006.05.30

タッパー並べて映画鑑賞

Oi2
車の運転をしながらTOKYO FMを聴いてたら、変なCMが流れた。一度聞いただけなので、ハッキリと覚えてなくて、セリフは正確じゃないと思うけど、ひとり暮らしっぽい女性が、「あ~美味しかった~!もうお腹がパンパン!でも余っちゃったな‥‥これどうしようかな?‥‥よし!捨てちゃえ!」とかって言って、そのあとに男性のナレーションで、「一度にたくさんの料理を作ると、ゴミが増えます。環境のために、料理は少しずつ作りましょう。」って感じのことを言った。ようするに、環境だとかエコだとかのCMなんだけど、これを聞いて、あたしは「あれ?」って思った。だって、あたしは、環境のために‥‥って言うか、光熱費を節約するために、お料理はマトメて作ってるからだ。

あたしは、ひとり暮らしだから、その時に食べるぶんだけなら、ご飯は1合だけ炊けばいい。だけど、食事のたびにそんなことしてたら、電気代がたまんないから、一度に5合のご飯を炊いて、ラップに小分けして、冷凍してる。それで、食べる時に、電子レンジで温めて食べてる。パスタも、ガス代を節約するために、一度に500グラム茹でて、小分けにして冷凍してるし、そのパスタに使うソースも、マトメて作ってから、小分けして冷凍してる。もちろん、主食だけじゃなくて、おかずもほとんどのものをマトメて作ってる。

これは、もちろん、一番の理由は光熱費の節約なんだけど、それだけじゃなくて、ひとりぶんだけ作るのって、あんまり美味しくできないからだ。どんなものでも、ある程度の人数ぶん作らないと、美味しくできないし、毎回毎回チョコチョコ作るなんてメンドクサイ。だから、このCMの問題点は、「多く作ること」じゃなくて、「余ったものを捨てること」だと思う。あたしの常識だと、作りすぎて余ったものは、ラップして冷蔵庫に入れといて、次の日に食べたり、お弁当に使ったりするワケで、余った食べ物を「よし!捨てちゃえ!」なんて言う非常識な人間にレベルを合わせてCMを作られても、なんだかなぁ~って思っちゃう今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたし的には、全国のひとり暮らしの人たちが、全員、お料理をマトメて作ることをやめて、食事のたびに毎回毎回チョコチョコと作るようになったら、ガスや電気や水道の使用量はものすごく増えちゃって、それこそ環境に良くないように思うんだけど、どうなんだろう? ひとり暮らしっぽい女性が、「あ~美味しかった~!もうお腹がパンパン!でも余っちゃったな‥‥これどうしようかな?‥‥よし!捨てちゃえ!」とかって言ったあとのナレーションは、一度にたくさんのお料理を作ることをとがめるんじゃなくて、余った食べ物を捨てる行為をとがめるべきなんじゃないの?

こういう本末転倒のバカCMを聞くと、リサイクルペーパーで名刺を作って、わざわざ名刺にエコマークまで入れちゃって、いかにも「うちの会社は環境のことを考えてますよ」って顔をしてるクセに、裏じゃ環境破壊ばっかしてるソトヅラ企業とかと同じように感じる。ま、あたしの場合は、環境のことは二の次で、自分が生きてくために電気やガスを節約をしてるワケだし、リサイクルペーパーで名刺を作ってるのだって、そのほうが料金が安いからだ。だから、カッコ悪いエコマークなんか入れるワケがないし、名刺を渡す相手に、そんなことをアピールするつもりも毛髪ない‥‥じゃなくて、毛根ない‥‥じゃなくて、毛頭ない(笑)

それで、話はクルリンパと戻るけど、あたしは、お料理をマトメて作る上に、それをタッパーに入れといて、タッパーのまま食べたりする。たとえば、イカとサトイモの煮物を作るとしたら、イカを2ハイとサトイモを1キロくらい用意して、大きなお鍋でマトメて作る。それで、その日に食べるぶんだけを器にとったら、あとはタッパーに入れて、冷蔵庫に入れておく。それで、次の日は、冷蔵庫からタッパーを出して、冷たいまま食べるか、温めたい時は、タッパーのまま電子レンジで温めて、タッパーのまま食べて、残りはタッパーのまま冷蔵庫にしまう。ハシタナイとは思うけど、この方式なら、食器を使うのは初日だけで、あとはぜんぶを食べ終わるまで、食器は使わないで済む。つまり、そのぶん、洗い物が減るワケで、水道を使う量も減るし、洗剤を使う量も減るし、洗剤を下水へ流す量も減るってワケだ。

‥‥そんなワケで、ここんとこ、食生活を改善してからは、冷蔵庫には常にいくつかのタッパーが入ってるから、お酒を飲む時も便利になった。前は、F1とか「釣りバカ日誌」とかを観る時には、1時間くらい前からオツマミを作ったりして、準備をしてたんだけど、今は、冷蔵庫からタッパーを出して来るだけで良くなった。だから、「今夜は釣りバカ日誌を観ながら飲むぞ!」なんて気合いを入れなくても、キラクにお酒が飲める。

で、今日は、大好きな「下妻物語」をテレビでやったから、キラクに用意をして、キラクにお酒を飲みながら、キラクに楽しんだ。「下妻物語」は、原作はつまんないし、ストーリーもくだらないんだけど、あたしは、深田恭子ちゃんも土屋アンナも好きだから、この2人を観賞するのが目的だ。

それで、冷蔵庫には、オトトイ作った「チクワとニンジンの甘辛煮」のタッパーと、昨日作った「健康鶏のモモ肉とゴボウとニンジンの煮物」のタッパーと、今朝作った「水菜の煮浸し」のタッパーがあったので、これだけでも十分すぎるほどだったんだけど、賞味期限が今日までのもめん豆腐と、50円で買って来たニラがあったから、これで、「お豆腐とニラのサッパリチャンプルー」も作ることにした。もめん豆腐は、重しをして、シッカリと水切りをしておく。それで、フライパンにゴマ油を敷いてから、5センチくらいに切ったニラを軽く炒めて、そこに水切りしたもめん豆腐を大きめに切って入れて、フライパンに張りつかないように混ぜながら、塩、コショウ、お醤油、ダシの素で味つけする。ポイントは、できるだけ薄味にすることだ。ダシの素とゴマ油の効果があるから、薄味のほうが美味しく食べられる。

‥‥そんなワケで、あたしは、テーブルの上に、「チクワとニンジンの甘辛煮」と、「健康鶏のモモ肉とゴボウとニンジンの煮物」と、「水菜の煮浸し」のタッパーを並べて、「お豆腐とニラのサッパリチャンプルー」も並べて、業務用の純米酒をロックにして、「下妻物語」を観た。やっぱり、深田恭子ちゃんも土屋アンナもそれぞれ可愛いかった。

なんでこんな時期に、テレビで「下妻物語」をやるのかって言えば、そりゃあ当然、同じ中島哲也監督の「嫌われ松子の一生」の宣伝のためで、「ハリーポッター」の新作をロードショーする前に、テレビで「ハリーポッター」の前作をやるのと同じことだ。「嫌われ松子の一生」は、あたしの信頼してる「テレビブロス」でも絶賛してて、「本年度最高傑作!(暫定)」って紹介されてるし、実際に観た松尾貴史さんも、「ストーリーが嫌で後味は悪いけど、大変に面白い映画だ」って言ってる。あたしは、ミステリーはあんまり興味がないので、原作も読んでないし、観る気はなかったんだけど、周りの評判がいいから、映画館には行かないけど、テレビでやる時には観てみようと思う。

どんなに周りの評判が良くても、どうしても「嫌われ松子の一生」があたしの琴線に触れないのは、主演が中谷美紀だからだ。あたしは、中谷美紀にはぜんぜん興味がなくて、それだけで観る気が起こらない。その上、劇団ひとりだの、カンニングの竹山だの、テレビだけでもウンザリしてる芸人が出てるのもイヤだし、テレビCMで繰り返し繰り返し聴かされてるエゴラッピン風味の昭和歌謡みたいな曲も、すでに食傷気味になっちゃった。

あたしは、テレビで流す映画のCMって、やりすぎると逆効果だと思う。最初は「観たい」って思ってた映画でも、テレビでCMをあんまりシツコク流されると、なんだか、もう観たような気分になっちゃうし、だんだん目障り耳障りになって来て、そのうちに、「テレビでやる時に観ればいいや」ってなっちゃうからだ。CMで、その映画の名シーンみたいなとこをジャンジャン流して、主題歌をジャンジャン流して、それだけでも何だかネタバレみたいでシラケちゃうのに、挙句の果てに、オスギか何かが、「私はこの映画に出会うために生まれてきました!」とかってヒステリックに叫ばれちゃうと、どんなに観たかった映画でも、観る気がなくなっちゃう。観る気がなくなるって言うか、少なくとも、お金を払って映画館に行く気はなくなって、「テレビでやる時に観ればいいや」ってなっちゃう。映画のCMを流すんなら、その映画のシーンや音楽はいっさい使わずに、タイトルと監督とキャスティングと公開日だけを告知して欲しいと思う。

‥‥そんなワケで、「下妻物語」にも荒川良々が出て来たけど、「嫌われ松子の一生」にも出て来るみたいだ。あたしは、荒川良々は好きだから、どんどん出て欲しいと思うんだけど、中島哲也監督って、荒川良々と癒着してるんだろうか? だって、「下妻物語」に使った土屋アンナを「嫌われ松子の一生」にも使ったってだけなら、普通のことだと思うけど、荒川良々の場合は、「濱マイク」の第9話にもゲストで出てるからだ。「濱マイク」は、1話ごとに監督を変えて作ったテレビシリーズだけど、中島哲也監督が作ったのが第9話で、それにも荒川良々が出てるのだ。

ちなみに、「濱マイク」では、行定勲が監督した第4話に、われらの玲奈ちゃんが、高級クラブのホステスの「クミ」の役でゲスト出演してる。番組開始から5分ほどして、玲奈ちゃん扮するクミの働く高級クラブのあるビルの前に、私立探偵の濱マイクが現われる。クミは、お客さんを送り出すために階段を降りて来るんだけど、ゴールドのドレスとサンダル、大きなイヤリング、左腕にバングルって言う、絵に描いたようなホステススタイルだ。そして、お客さんを送ったあとに、マイクとちょっとしたやり取りをするんだけど、玲奈ちゃんが出演したのはこのシーンだけで、時間にしてわずか6分だった。

行定勲監督って言えば、三島由紀夫の原作を映画化した、去年の「春の雪」とか、一部の人たちの間で話題になった、オトトシの「世界の中心で、愛をさけぶ」とかが有名みたいだけど、あたしは、この2本は観てない。「春の雪」は、すごく好きな小説なので、映画化なんかでガッカリしたくなかったから観なかったし、「世界の中心で、愛をさけぶ」は、バカバカしくて、テレビも観てないので、当然、映画も観るわきゃない。

あたしが観た行定勲監督作品は、「GO」と「贅沢な骨」と「ロックンロールミシン」だけで、この3本で、「ああ、あたしの感覚には合わない」ってことが分かったから、それ以降は観なくなった。だいたいからして、この3本だって、あたしは、ホントは観る気はなかった。だけど、行定勲は、ニポンの映画監督の中で、あたしが唯一大好きな岩井俊二の、一番大好きな「スワロウテイル」で、助監督をやってた。他にも、「Love Letter」とか「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」とかの岩井俊二監督作品でも、行定勲は助監督をやってた。だから、それで、行定勲が監督になってからも、リトル注目してたってワケだ。だけど、何本か観たら、「もういいや」って感じになった。

ま、あたしの場合は、岩井俊二だけは特別だけど、それ以外のニポンの映画監督には、あんまり興味がない。誰が監督をやろうとも、あたしの好きな俳優が主演するなら観るし、あたしの興味の無い俳優や嫌いな俳優が主演するなら観ないってだけのことだ。でも、コレって、熱心な映画ファン以外の、あたしみたいな普通の人の場合は、みんな似たようなもんだと思う。誰が監督をやってたって、たとえ北野武が監督をやってたって、自分の大好きな俳優が主演してれば観に行くと思うし、逆に、好きな監督の作品だったとしても、大っ嫌いなヤツが主役をやってたら、観に行かないだろう。

あたしの場合は、ニポン以外だと、とにかく、ウォン・カーウァイ監督が大好きなので、「2046」が公開されるまでは、すべての作品を何度も何度も観て来たんだけど、「2046」だけは、大っ嫌いなキムタクが出てるから、観る気も起こらないし、たとえテレビでやったとしても、絶対に観ない。あたしは、宮崎アニメも大好きなので、「ハウルの動く城」が公開されるまでは、すべての作品を何度も何度も観て来たんだけど、「ハウルの動く城」だけは、大っ嫌いなキムタクが声優をやってるから、観る気も起こらないし、たとえテレビでやったとしても、絶対に観ない。

‥‥そんなワケで、熱心な映画ファンだとか、その映画に主演してる俳優の大ファンだとかなら、黙っててもお金を払って映画館に行くだろうけど、それ以外の大多数の普通の人たちを映画館に呼ぶのは、なかなか難しいことだと思う。ほとんどの人は、周りの評判とかを聞いて、それで「観るか観ないか」を決めると思うけど、人間の感性ってひとりひとり違うから、周りの多くの人たちが「つまんなかった」って言った映画でも、あたしには面白く感じたものもあるし、その逆もある‥‥って言うか、あたしの場合は、「その逆」のほうが多い。つまり、「周りの評判がいいから、観てみたら、つまんなかった」って映画だ。だから、周りの評判のいい「嫌われ松子の一生」も、とりあえずは図書館で原作を借りて来て読んでみるだけにしといて、あとは、2年もすればテレビでやると思うから、煮物でも作りながら、のんびりと待とうと思う今日この頃なのだ。


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