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2006.06.30

煮るか茹でるか

テレビ朝日の「いきなり!黄金伝説」で、あたしの好きな企画、「海の上で釣った魚しか食べられない1週間」が今日から始まったから、テキトーに録画しといた。なんで「テキトーに録画」なのかっていうと、テレビブロスの番組表とかに書いてある、ナントカコードを打ち込めばいいほうのビデオデッキの調子が悪いから、今、古いビデオデッキを使ってるからだ。ようするに、何日の何時何分から何時何分までって、いちいち自分でセットしなきゃなんないヤツで、ものすごくメンドクサイ。それで、スタート時間はキチンと合わせたんだけど、終わりの時間までキチンと合わせるのがメンドクサかったから、テープ1本ぶん、2時間録画しとくことにした。

 

それで、さっき、そのテープを見たんだけど、今回は、さかなクンとまちゃまちゃで、なかなか面白かった。で、「いきなり!黄金伝説」が終わっても、そのままテープを見てたら、「検索ちゃん」のSPが始まったから、惰性で見てた。そしたら、最初の問題で、「煮る」と「茹でる」の違いは?ってのが出たんだけど、あたしは違いが分かんなかったから、ちょっと興味を持って見てた。それで、その答えなんだけど、お鍋にお水を入れて、そこに食材を入れてから火にかけるのが「煮る」で、お鍋のお水を先に火にかけて、お湯が沸騰してから食材を入れるのが「茹でる」だって説明してた。

 

でも、コレッて、おかしくない? だって、「茹でたまご」って、お鍋にお水を入れて、そこにタマゴを入れて、それから火にかけるじゃん。お湯が沸騰してからタマゴを入れたら、すぐに割れちゃうじゃん。だから、「検索ちゃん」の理屈で行くと、ニポン中の人が「ゆでたまご」だと思ってたものは、実は「煮たまご」だったってことになっちゃうと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、あたしは、ニポン中の人が「茹でたまご」を作ってるとこを見て確認したワケじゃないけど、誰だって、お鍋にお水を入れて、そこにタマゴを入れて、人によっては、お酢をリトル垂らしたり、お塩をリトル入れたりして、それから火にかけてると思う。ようするに、「茹でる」じゃなくて「煮る」ってワケだ。それなのに、なんで「茹でたまご」って呼ぶんだろう?

 

念のために、インターネットの辞書で、「煮る」と「茹でる」を調べてみたら、「煮る」は「食物を水または調味料を加えた汁に入れて加熱し、食べられる状態にする」って書いてあって、「茹でる」は「熱湯で煮る」って書いてあった。だから、これだけを見れば、「検索ちゃん」で言ってたことは正しいってことになる。だけど、「茹でる」のとこの、言葉の使い方の例として、「卵を茹でる」って書いてあった。水から煮るんじゃなくて、「熱湯で煮る」って説明してあった「茹でる」なのに、その例として、水から煮るタマゴのことを書くなんて、言ってることとやってることが違う‥‥っていうか、言葉の説明と例文とが違うじゃん。

 

茹でたまごの他にも、おかしいことがある。たとえば、カニを茹でる場合は、沸騰してるお湯の中にカニを入れるし、タコの場合もおんなじだから、「茹でガニ」って言っても、「茹でダコ」って言っても、間違いじゃない。だけど、トウモロコシの場合は、お鍋にお水を入れて、そこにトウモロコシとお塩を入れてから火にかけて、沸騰してから3分くらいで出来上がる。つまり、「煮る」ってワケだ。だけど、一般的には、この作業のことを「トウモロコシを茹でる」って呼ぶ。「トウモロコシを煮る」って言う人は、メッタにいないと思う。

 

だから、「検索ちゃん」で言ってたことや、辞書に書いてあることを鵜呑みにするんなら、これからは、「茹でたまご」のことは「煮たまご」、「茹でトウモロコシ」のことは「煮トウモロコシ」って呼ばなきゃなんない。でも、「煮たまご」ってものは、別にある。茹でたまごのカラを剥いてから、お醤油とかで煮込んで味つけをしたものが「煮たまご」だ。これは、茹でたまごとは別のものであって、茹でたまごのことを煮たまごって呼ぶことにしたら、今まで、煮たまごって呼んでたものと区別がつかなくなって、色んなとこで混乱が起こる。たとえば、「煮たまごラーメン」を注文したのに、出て来たラーメンを見てみたら、何の味もついてない白い茹でたまごが入ってたら、お客さんは怒っちゃうだろう。だから、こういった混乱を避けるためには、今までの煮たまごのことは、「味つけ煮たまご」とか呼ぶようにして、区別しなきゃなんない。

 

でも、ここで、またまた問題が起こるのだ。ラーメン屋さんで作ってる煮たまごって、たいていは、チャーシューを作ったタレの中に茹でたまごを入れて、煮込んだりしてるんだと思う。あたしは、ラーメン屋さんじゃないから、これはあくまでも想像なんだけど、チャーシューを煮たタレをわざわざ冷たくなるまで待ってから、そこに茹でたまごを入れて、また火にかけるようなことって、誰もしてないと思う。チャーシューを作った流れで、まだ熱いタレの中に茹でたまごを入れて、そのまま煮込んで行くんだと思う。そうすると、お水やタレが冷たい状態で食材を入れて、それから火にかける「煮る」じゃなくて、熱くなった状態で食材を入れる「茹でる」ってことになる。つまり、煮たまごってものは、煮てるんじゃなくて、茹でてたってワケだ。だから、「茹でたまご」のことを「煮たまご」って呼ぶために、今までの「煮たまご」のことを「味つけ煮たまご」なんて呼ぶんじゃなくて、今までの「煮たまご」のことは「茹でたまご」って呼べばいいのだ。

 

こんなことばっか書いてたら、あまりにもゴチャゴチャしちゃって、何が何だか分かんなくなって来たけど、「検索ちゃん」や辞書の見解と違って、ここまで書いて来たあたしの考えは、水からでも沸騰してからでも、そんなことは関係ないってことだ。そんなことよりも、「煮る」と「茹でる」の違いは、「味つけ」なんだと思う。つまり、あたしの考えだと、お醤油だとかミリンだとか、そういった調味料を入れて、食材に味が染み込むようにコトコトと煮込んで行くのが「煮る」で、お水だけで何の味つけもしないか、入れたとしても、お塩をパラパラッと入れただけのお鍋で、食材に火を通すことを目的として煮るのが「茹でる」だと思う。

 

ほうれん草とか小松菜とかのおひたしを作る時も、ブロッコリーとかカリフラワーとかを茹でる時も、お水にお塩をパラパラッと入れただけで、味つけはしない。だからこそ、「茹でる」って言うんだと思う。逆に、おんなじブロッコリーとかカリフラワーとかでも、クリームシチューに入れて煮込む場合には、シッカリと味つけをしてるから、「煮る」って言う。

 

‥‥そんなワケで、こう考えれば、お水からスタートする茹でたまごやトウモロコシも、沸騰してから入れるカニやタコも、両方とも「煮る」じゃなくて「茹でる」になる。そして、冷たいチャーシューのタレに茹でたまごを入れて煮込んでっても、沸騰してるチャーシューのタレに茹でたまごを入れて煮込んでっても、どっちでも、煮たまごは煮たまごってことになる。だから、これからは、あたしの考え方のほうを採用してくれるんだったら、今まで通りに、「茹でたまご」のことは「茹でたまご」、「煮たまご」のことは「煮たまご」って呼んでていいんだけど、テレビ朝日の言うことや辞書に書いてあることに従うんだったら、「茹でたまご」のことは「煮たまご」、「煮たまご」のことは「茹でたまご」って呼ばなきゃならなくなる今日この頃なのだ。

 

 

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2006.06.29

からんからん

東京は、昨日に続いて今日も30度近くあって、すごく蒸し暑かった。だけど、今日は、ある広告のお仕事の準備で浅草に行ってたので、ちょっと遅いランチに、老舗っぽいお店に入って、お素麺を食べたら、体温的なことだけじゃなくて、目にも耳にも涼しくなって、「あ~夏だな~」って感じがした。薬味は、刻んだ万能ネギの他に、擦ったショウガ、糸切りにした大葉、千切りにしたミョウガ、炒った白ゴマが添えてあったので、ヒトクチずつ色んな味を楽しむことができたし、何よりも嬉しかったのは、お素麺以外のジャマなものが何も入ってなかったことだ。

 

あたしは、お素麺や冷麦の中に、カンヅメのサクランボだとか、カンヅメのミカンだとか、薄く切ったスイカだとかが入ってるのが、ガマンできないのだ。薄く切ったトマトとかキュウリなら理解できるんだけど、なんで甘い果物を入れるんだろう? 酢豚の中にパイナップルが入ってんのとか、ヒドイのになると、ブ厚く切ったハムを焼いた上に、カンヅメのパイナップルが乗ってるヤツもあるけど、あたしは、意味が分かんない。あと、こういう「普通の食べ物に果物を入れる」ってのの逆のパターンで、メロンに生ハムが乗ってんのもあるけど、あれも意味が分かんない。メロンならメロンだけ食べたほうがぜんぜんいいし、生ハムなら生ハムだけ食べたほうがぜんぜんいい。

 

だから、今日のお素麺は、氷以外は何も入ってなかったから、すごく嬉しかった。ガラスの器も涼しげだったし、薬味のバランスも涼しげだったし、のど越しも味も涼しげだったし、蒸し暑い日だったからこそ、「涼」ってものを味わうことができた。その上、そのあとに、甘味のお店にも寄っちゃって、クリーム白玉抹茶あんみつを食べたもんだから、もう大満足な今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、岡本夏生のパチンコ台のオカゲで、お素麺とクリーム白玉抹茶あんみつを食べられたワケだけど、久しぶりに浅草を歩いたら、浴衣を着たくなった。そろそろ浅草は「ほうずき市」だから、浴衣を着て、電車じゃなくて水上バスで行きたいな~って思った。ドジョウ料理が大好きなあたしとしては、「駒形どぜう」に行って、ネギが山盛りのどじょう鍋と柳川をつまみながら、冷酒をキュッと行きたいね。だけど、どじょう汁だけは、甘くて苦手だ。せっかくのドジョウなのに、なんであんなに甘いお味噌汁にしちゃうんだろう? ちなみに、「駒形どぜう」は、渋谷にもあるけど、やっぱ、歴史ある浅草の本店で食べないと、夏が来たって感じがしない。

 

ま、ドジョウの話は置いといて、今日食べたお素麺だけど、ホントは、「素麺」じゃなくて「索麺」って書くらしい。正岡子規の日記、「病牀六尺(びょうしょうろくしゃく)」には、「ソーメソを素麺と書くは誤って居る。やはり索麺と書く方が善い。索(なわ)のごとき麺の意であろう。」って書いてある。でも、どうなんだろう? たしかに、「索」って字は、「なわ」とか「つな」って意味があるけど、あんなに細いお素麺に対して、「なわ」とか「つな」ってのはイメージが一致しない。

 

だけど、お素麺のルーツを調べてみたら、この字の意味が分かった。お素麺は、もともとは、奈良時代に中国から伝わって来た「索餅(さくへい)」ってお菓子がモトで、ニポンでは「麦縄」って名前でも呼ばれてたくらい、縄みたいな綱みたいな太いお菓子だったのだ。この索餅をニポンに持って来たのは、弘法大師(空海)だとも言われてる。それで、この索餅は、単なるお菓子じゃなくて、7月7日の七夕の日に、お供えしたり食べたりするものだった。それは、「七夕の日に亡くなった子供の霊が、村々に疫病をもたらしたので、その霊を鎮めるために、その子供の大好物だった索餅をお供えした」っていう、中国の言い伝えに由来する。つまり、弘法大師なのか誰なのかは分かんないけど、中国から索餅を持って来た人は、索餅だけじゃなくて、この言い伝えも一緒に持って来たってワケだ。

 

それで、ニポンでも、七夕の日には、この索餅をお供えするようになったんだけど、平安時代のころは、まだ中国から入って来たままの形のお菓子だった。それが、時代の流れとともに、まるで「流し素麺」のように、「餅」から「麺」へと変化して行って、江戸時代には、全国でお素麺が大流行しちゃった。有名な奈良の三輪素麺をはじめとして、全国で色んな素麺が作られて、高級なものは将軍様に献上されたりもした。

 

‥‥そんなワケで、松尾芭蕉の「おくのほそ道」の中には、元禄2年(1689年)の6月3日から10日まで、出羽三山を巡礼する様子が書かれてる。出羽三山てのは、すごく有名だけど、羽黒山と月山と湯殿山で、この3つの山にある権現様を巡るのが、出羽三山の巡礼だ。羽黒山と月山の権現様は頂上にあるんだけど、湯殿山の権現様は谷底にあって、鉄のハシゴだとか鎖だとかにつかまって、谷底まで降りてかなきゃなんない。その上、今よりも山道が厳しかった上に、ルートも遠回りだったから、6月5日にスタートした芭蕉様ご一行は、9日まで掛かっちゃった。それで、この巡礼の前後にはプチ断食をすることになってるんだけど、巡礼が終わったあとは、翌日のお昼までプチ断食をしてから、お昼にお素麺を食べる決まりになってたようだ。芭蕉のお供をした曽良(そら)の随行記には、次のように書かれてる。

 

 

「九日 天気吉、折々曇。断食、及昼テ、シメアグル。ソウメンヲ進ム。亦、和交院ノ御入テ、飯、名酒等持参。申刻ニ至ル。花ノ句ヲ進テ、俳、終。ソラ発句、四句迄出来ル。」

 

 

‥‥って、このままじゃ読めないと思うから、今のニポン語にすると、こうなる。

 

 

「6月9日 お天気は晴れ時々くもり。お昼まで断食をして、注連(しめ)を奉納した。それから、お素麺を進められたのでいただいた。そのあとに、食べ物やお酒を持って和交院へ行き、なんだかんだでもう夕方の4時。途中だった歌仙は、花の句のとこまで進めて終わりにした。あと、自分の発句が4句できた。」

 

 

「注連」ってのは、巡礼をスタートした時に預かり、首にかけてたもので、巡礼を終えた時点で、奉納することになってる。で、芭蕉は、この時、羽黒山と月山のてっぺんまで登ったから、芭蕉の人生において、もっとも標高の高い場所に登ったってワケだ。それで、人生でもっとも高い場所から降りて来た芭蕉が、最初に食べたものが、お素麺なのだ。だからって、別に大したことじゃないけど、七夕をちょうど1ヶ月後に控えた時季だから、この「巡礼のあとにはお素麺を食べる」って決まりごとも、ナニゲに、七夕の索餅から発展したものなのかも知れない‥‥ってなワケで、またまた、江戸から明治へと時間を戻すと、正岡子規にこんな句がある。

 

 

 文月のものよ五色の絲そうめん 子規

 

 

文月(ふみづき)ってのは、陰暦の7月のことで、今でいう8月のことだ。それで、この、陰暦の7月7日が七夕だから、「七夕のある7月こそが、五色の糸そうめんを食べるベストシーズンなのだ!なのだったら、なのなのだ!」って意味の句だ。で、この「五色の糸そうめん」てナニ?‥‥ってことになるけど、これは、子規の生まれ故郷、愛媛は伊予松山の特産品で、美しい5色になってる。もちろん、あたしは、こんなにスゴイお素麺なんか食べたことはないけど、江戸時代から作られてた由緒ある特産品なのだ。ちなみに、江戸時代に流行した「伊予節」って民謡にも、「伊予の松山~名物名所~三津の朝市~道後の湯~音に名高き五色素麺~十六日の初桜~」って歌われてる。さらに、ちなみに、「五色そうめん株式会社森川」って老舗のホームページを見てみたら、「マンガ五色そうめん物語」が読めた上に、この「伊予節」を聴くことができた。マンガもカラーで素晴らしかったし、最後には正岡子規も出て来たから、興味のある人は検索してみてちゃぶだい。

 

それにしても、ピンクとかグリーンとかの色がついた麺が入ってるのが冷麦で、真っ白なのがお素麺っていうあたしの常識は、簡単にくつがえされちゃった。もともとは、冷麦とお素麺とを間違えないように、冷麦のほうだけに色つきのものを混ぜたのが始まりなのに、今じゃ、ピンクとかグリーンが入ってるお素麺も売られてる。なんでかっていうと、色つきを混ぜたほうが、子供にウケがいいからだそうだ。今日、お昼に食べたお素麺が、あんまり美味しかったから、帰りにお素麺を買いにスーパーに寄ったんだけど、あたしの好きな「揖保の糸」の隣りに、初めて見る「奥の細道、寒仕込み」って書いてあるお素麺があった。このネーミングだけでも、あたし的にはストライクなのに、さらに、量はいっぱい入ってるし、値段は安いし、ピンクのが入ってたから、買ってみることにした。宮城県の「はたけなか製麺」てとこで作ってて、ピンクのは紅花で着色してあるって書いてあった。

 

‥‥そんなワケで、伊予の五色素麺みたいに、涼しげでキレイな色だったり、あたしが買った「奥の細道、寒仕込み」みたいに、1束の中に2~3本、ピンクのが入ってるくらいならオッケーなんだけど、あたしが、どうしても耐えられないのが、「阪神タイガースそうめん」だ。1束が丸ごと真っ黒、1束が丸ごと真っ黄色、それと、普通の白いお素麺がセットになってる。ようするに、阪神カラーなんだけど、真っ黒のお素麺て、想像しただけでも気持ち悪いし暑苦しい。たとえば、真っ白の1束の中に、ピンクやグリーンが2~3本入ってるみたいな感じで、黒と黄色がチョコっと入ってんのなら分かるけど、1束が丸ごと真っ黒って、あたしにゃ理解できないセンスだ。オマケに、箱のフタの裏には、お約束の「六甲おろし」の歌詞が書いてあるし‥‥(笑)

 

ま、1300年以上もの歴史があるお素麺まで、黒、黄、白の阪神カラーにしちゃうなんて、サスガ、ナニワのアキンドのセンスはワンダホーだけど、関西エリアの人たちって、おそばよりもうどんが好きなんだろうから、こういうことは、お素麺よりも太い冷麦でやってくれればいいのに‥‥なんてことも言ってみつつ、あたしは、東京生まれの東京育ちだから、おそばは大好物だけど、うどんはそんなに好きじゃない。それでも、お鍋の最後にうどんを入れたり、寒い時季には、タマに味噌煮込みうどんを食べたりするけど、基本的には、おそばかうどんかを選択できるお店に入った場合には、ほぼ100%、おそばを注文する。キツネうどんなんて、死んでも注文しない。絶対にキツネそばだ。それから、カレーうどんとか鍋焼きうどんみたいに、おそばよりもうどんが似合うようなメニューの場合でも、できる限り、カレーそばにしてもらったり、鍋焼きそばにしてもらったりすることが多い。

 

うどんよりもおそば、冷麦よりもお素麺が好きなあたしは、当然、細い麺が好きなワケだけど、麺の太さには、ちゃんと規格がある。日本農林規格(JAS規格)によると、お素麺の太さは直径が「1.3ミリ未満」って決まってて、これを超えると、どんなに「お素麺だぁ~!」って叫んでも、冷麦ってことにされちゃう。それから、その冷麦は、直径が「1.3ミリ以上、1.7ミリ未満」って決まってて、これを超えると、どんなに「冷麦だぁ~!」って叫んでも、うどんってことにされちゃう。

 

‥‥そんなワケで、気の遠くなるほどの歴史がある上に、松尾芭蕉も、正岡子規も食べたお素麺だけど、九州の鯛(たい)素麺や、滋賀の鯖(さば)素麺みたいに、お魚を入れたものもあれば、沖縄では、お素麺を炒めてソーミンタシヤー、島豆腐と一緒に炒めてソーミンチャンプルーって感じで、完全に郷土料理にしちゃったとこもあるし、そのバラエティーさには無限の可能性がある。だけど、あたしとしては、最初に書いたように、ヨケイなものは何も入ってない、お素麺だけのシンプルなものが一番好きだ。それは、なんでかっていうと、お素麺て食べ物の本意が、「涼」だからだ。涼しげなガラスの器のお素麺が、カランカランて氷の音を立てながら運ばれて来ると、その音だけで涼しくなって来る。そして、運ばれて来たお素麺に、大葉やミョウガなんかの薬味が添えてあると、またまた涼しくなって来る。さらには、「暑い」ってこと自体が、何よりの薬味なのだ。つまり、こういった、耳や目や体に作用するすべてがお素麺を美味しくしてくれるってワケで、粋な江戸っ子は、ゴチャゴチャとヨケイなものなんかは必要としない今日この頃なのだ。

 

 

 素麺のからんからんと来たりけり  きっこ

 

 

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2006.06.28

回転寿司グランプリ

Sushi3
カナダGPの決勝が終わって、もう2日も経っちゃって、今さらってポンも‥‥じゃなくて、今さらってチーも‥‥じゃなくて、今さらってカンもあるんだけど、とにかく、あたしが、個人の楽しみとして書いてる「きっこの日記」だから、今日は、カナダGPについて書くリーチ‥‥じゃなくて、カナダGPについて書くロン‥‥じゃなくて、カナダGPについて書くツモりだ。で、なんでこんなにマージャン関係の言葉を使ってんのかって言うと、お仕事の合間に2時間以上の空き時間ができたので、現場の近くの北朝鮮に行ったら、岡本夏生が出て来るマージャンのパチンコ台があって、打ち始めたらすぐに、カメの首がヘビになってるみたいな怪獣が出て来て、すぐに確変になっちゃったからだ‥‥なんて前置きはいいとして、今回のカナダGPは、F1に興味の無い人にも楽しんでもらえるように、11のチームをそれぞれお寿司のネタにして、走ってもらおうと思う。ナニ言ってんだか分かんないと思うけど、ようするに、ルノーは「大トロ」、フェラーリは「ウニ」みたいな感じにして書いてけば、サーキットをグルグルと走ってるマシンが、なんか、回転寿司みたいで楽しいかな?って思ったのだ。

で、最初は、ルノーとかフェラーリとかマクラーレンとかの上位チームのマシンを高級なネタ、ミッドランドとかスーパーアグリとかの下位チームのマシンを安いネタにしようと思ったんだけど、大変なことに気づいちゃった。それは、「トロロッソ」だ。この名前から考えたら、絶対に「トロ」しか思い浮かばない。だけど、トロロッソは下位チームだ。だから、今回は、ネタの金額には関係なく、それぞれのマシンのカラーとか特徴から、どのネタにするかを決めてくことにした。つまり、まずは、トロロッソを「トロ」ってことにして、そこから考え始めることにしたんだけど、いくらなんでも、トロロッソを「大トロ」とは呼べないから、一応、ワンランク下げて、「中トロ」ってことにしてみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、こういうことを考え始めると、楽しくて楽しくてジンジャエールなあたしは、どんどん思いついちゃった。まず、ルノーは、マシンがブルーだから、サバとかの青モノにしようかと思ったんだけど、先っちょの部分が黄色いから、「ウニ」にした。昔のセナが乗ってたキャメルのロータスとかなら、いかにも「ウニ」って感じの色なんだけど、今のF1には、他に黄色のマシンがいないから‥‥って言うか、細かいことを言えば、レッドブルのマシンがちょっとだけ黄色いけど、ルノーほどじゃない。だから、高級だけど、つかみどころのないウニは、ルノーにした。

もうちょっと、マニアックなことを書いとくと、マクラーレンの今年のマシン、「MP4-21」が、シーズン開幕前に、バルセロナでデビューした時には、テスト用の暫定カラーで走ったんだけど、それが、セナのロータスをホーフツされるような真っ黄色で、あたしは、「ウニみたいじゃん!」なんてツッコミを入れたことを思い出した。

それから、フェラーリは、真っ赤だから、単純に「イクラ」にした。今のF1は、ナニゲに、赤を使ってるマシンが多いし、お寿司のネタにも赤いものが多いから、赤を使ってるチームをどのネタにするかが、ポイントになる。それで、フェラーリの赤は、若干、明るい赤だから、マグロの赤身でも赤貝でもなく、イクラにしてみたってワケだ。あと、マクラーレンは、周りが黒くて上がシルバーのマシンだから、「白魚の軍艦巻き」にした。つまり、上位の3チームは、みんな、軍艦巻きってワケだ。

続いては、中堅の5チームだけど、ホンダは、エンジントラブルでガレージに入ることが多いから、「シャコ」にした。ザウバーは、白をメインにしてるマシンだから、「イカ」にした。トヨタは、中途半端な赤と白の具合から、「エビ」にした。 ウィリアムズは、紺をメインにしてて、アナゴに塗る「ツメ」の艶を感じさせるから、「アナゴ」にした。レッドブルは、紺とか黄色とか赤い牛のマークとか、ゴチャゴチャした色だから、ホントは「ちらし寿司」にしたかったんだけど、それじゃあお寿司のネタじゃなくなっちゃうから、色々と考えた結果、赤い牛のマークをタコに見立てて、ボディの紺色はスミを吐いてるってことにして、ムリヤリに「タコ」ってことにした。「タコ」にしとけば、レッドブルの「レッド」からも、簡単に想像がつくと思う。

そして、最後に、下位の3チームだけど、トロロッソは、最初に決めたように、「中トロ」ってことで、 ミッドランドは、周りが黒‥‥って言うか、ガンメタだから、これも軍艦巻きっぽい感じで、上が赤白だから、「トビッ子」にした。説明の必要はないと思うけど、念のために書いとくと、ちっちゃいオレンジ色の卵がいっぱい乗ってるヤツだ。その名の通り、トビウオの卵で、ニポンのお寿司屋さんのトビッ子は、ほとんどがインドネシアから輸入されてるものだ。インドネシアでは、竹を組んで作ったワクに、ヤシの葉を細く割いたものをスダレみたいに結びつけて、その下に、一度入ると出られないようになってる「モンドリ」って言うカゴをたくさんセットして、カゴの口には、それぞれ海藻を結んでおく。文章だと分かりにくいと思うけど、この仕掛けを海に入れておくと、夜、トビウオが産卵にやって来るそうだ。最初は、メスのトビウオたちが、ゆらゆら揺れる海藻に誘われて近づいて来て、ちょうどいいヤシの葉を見つけて、そこに卵を産みつけ始める。そこに、オスのトビウオたちがやって来て、卵に精子をかけようとして大騒ぎをする。それで、ビックル一気飲み状態になったメスのトビウオたちは、海藻の下の「モンドリ」の中へ逃げ込むってワケで、インドネシアの漁師さんたちに、お腹の卵を取られちゃうってワケだ‥‥なんて、プチ情報を折り込んでみたのは、トビッ子を食べるとプチプチするからだ(笑)

で、あっちこっちへとダッフンしながらも、最下位のスーパーアグリは、どう考えても「ガリ」ってことで、これで、ようやく、カナダGPのスターティンググリッドを書くことができる。


1.アロンソ(ウニ)
2.フィジケラ(ウニ)
3.ライコネン(白魚)
4.トゥルーリ(エビ)
5.シューマッハ兄(イクラ)
6.ロズベルグ(アナゴ)
7.モントーヤ(白魚)
8.バトン(シャコ)
9.バリチェロ(シャコ)
10.マッサ(イクラ)
11.ヴィルヌーヴ(イカ)
12.クリエン(タコ)
13.ハイドフェルド(イカ)
14.シューマッハ弟(エビ)
15.リウッツィ(中トロ)
16.ウェバー(アナゴ)
17.スピード(中トロ)
18.モンテイロ(トビッ子)
19.アルバース(トビッ子)
20.佐藤琢磨(ガリ)
21.モンタニー(ガリ)
22.クルサード(タコ)


‥‥そんなワケで、なんで、クルサードが最後尾なんかにいるのかって言うと、チームが「タコ」だったからじゃなくて、予選のあとにエンジンを交換したために、10番グリッド降格になっちゃったからだ。で、こんなことまで親切に解説しつつも、2006年のカナダGPは、無事にスタートを迎えた‥‥って思ったのもトコブシ、フロントローのフィジコが、フライングっぽいスタートをしちゃって、そのままアロンソを抜くワケにも行かなくて、アロンソの様子をうかがいながらの、なんだか煮え切らないヘッポコスタートをした。それで、3番グリッドのライコネンは、白魚のような滑らかさで、一気に2番手へ浮上した。

フロントローのフィジコの、チーム「ウニ」としての役割は、後続車をブロックして、トップのアロンソを少しでもラクにさせることなのに、スタートから1秒で、この大役がアッチョンブリケになっちゃったってワケで、もしも、アロンソがルパン三世だったら、「フィ~ジコちゃ~ん!」なんて言われちゃうとこだった。その上、最後尾には、チーム「タコ」の銭形のとっつぁんがいるんだから、スタート早々、ドタバタレースの匂いがして来た。結局、フィジコは、フライングをとられちゃって、ドライブスルーペナルティーを食らっちゃって、サーキットの近くのマクドナルドのドライブスルーまで、マックシェイクの「メロンソワ」を買いに行かされたから、5番手まで順位を下げることになった。オマケに、レース中にドリンクを飲む管は細いから、せっかく買って来たマックシェイクは、どんなに必死に吸っても、飲むことができなかった。

で、レースのほうは、2周目の4コーナーで、モントーヤとロズベルグが絡んじゃった。モントーヤは、白魚のような滑らかさでトットとピットインして、壊れたノーズとタイヤを交換してレースに復帰したけど、ロズベルグのほうは、アナゴのツメが甘かったようで、リタイアになった。ピットヘアピンでは、同じ「トビッ子」のモンテイロとアルバースが絡んじゃって、アルバースがリタイアした。これで、セーフティーカーが入って、回転寿司のベルトの動きは、スローダウンした。それで、4周目にレースが再開したと思ったのもトコブシ、今度は、ヘアピンの手前で、チーム「ガリ」のモンタニーのマシンが、煙を噴いてストップして、リタイアしちゃった。サスガ、鈴木アガリが鼻息を荒くしてた新型マシンだけのことはある。お遊び気分でレースに参加して、マジメに走ってるドライバーたちのジャマをしてるチームは、サッサとお勘定を払って帰って欲しい。

‥‥そんなワケで、13周目には、まいどのことだけど、またまた壊れた「シャコ」のマシンってワケで、今回は、バトンよりも先にバリチェロがリタイアした。やっぱり、チーム「シャコ」だけのことはあって、コース上じゃなくて、ピットでのリタイアだった。そして、14周目には、モントーヤが、最終シケインに本日2回目のツッコミを炸裂させちゃって、リタイアした。ぜんぶで70周もある回転寿司なのに、まだ2割の14周しか回ってないとこで、すでに、もう5皿ものお寿司が食べられちゃって、残りのお寿司が少なくなって来た。だけど、今んとこ、「アナゴ」「トビッ子」「ガリ」「シャコ」「白魚」って順番で食べられてるから、まだ、高級な絵皿は、コース上を回ってるってワケだ。

コース上では、トップを走る「ウニ」のアロンソを「白魚」のライコネンが追い、フィジコのペナルティーのオカゲで順位を上げた「エビ」のトゥルーリが、それに続いてる。そして、スタートでミスして7番手まで下がっちゃった「イクラ」のシューマッハ兄が、怒涛の追い上げで4番手まで浮上してる。「ウニ」「白魚」「エビ」「イクラ」と、上位の争いは、なかなかのラインナップだ。それに続くのが、「ウニ」のフィジコと「シャコ」のバトンで、以下、「イカ」のヴィルヌーヴ‥‥って、「以下、イカ」ってのが言いたかっただけなんだけど、3番手以下は関係無いって感じで、トップのアロンソと、それを追うライコネンが、熱いバトルを繰り広げてる。

それで、24周目にアロンソが、25周目にライコネンがピットインしたんだけど、チーム「ウニ」の職人さんたちの手際のいい作業に対して、チーム「白魚」の職人さんたちは見習いばっかなのか、モタモタとお寿司を握ってて、13秒近くもかかっちゃった。これで、アロンソとの差は大きく広がっちゃった。今年から、タイヤ交換が認められるようになって、F1のミドコロのひとつでもあるピット作業が楽しめるようになったし、ピット作業のスピードが順位に大きく作用するようになったけど、マサカ、天下のチーム「白魚」の職人さんたちが、ホンダやトヨタ並みのヒドイ作業をするとは、思ってもミル貝だった。

‥‥そんなワケで、この調子で書いてると、ものすごく長くなりそうだから、大幅にハショッて後半にワープしちゃうけど、40周目を過ぎたあたりから、上位争いを繰り広げてる「ウニ」のアロンソ、「白魚」のライコネン、「イクラ」のシューマッハ兄の「軍艦巻きバトル」は、ライコネンとシューマッハ兄が、次々にピットヘアピンでミスをして、アロンソの独走態勢になって行った。トップのアロンソは、終始安定した走りで、48周目の時点では、2番手のライコネンとは12秒以上、3番手のシューマッハ兄とは39秒近い差をつけてて、このままだと、この3台の順位は決定しちゃったみたいな状態だった。

「ウニ」のマシンの速さは、サスペンションとタイヤとのバランスの良さも一因なんだけど、路面のグリップが悪いジル・ヴィルヌーヴ・サーキットだと、その差が歴然と表われちゃった感じだ。ブリジストンを履いてる「イクラ」はジンジャエールだとしても、「ウニ」とおんなじミシュランを履いてる「白魚」は、サスペンションシステムの悪さが丸出しだ。だから、これがフィードバックされてるベンツも、ロクな車じゃないってことだ。だけど、最後の最後まで分からないのが勝負の世界ってワケで、ここまで順調に走ってた8番手のヴィルヌーヴが、終盤の59周目の7コーナーで、路面のタイヤのカスを拾っちゃったみたいで、まったくステアリングが効かなくなって、コーナーに突き刺さってリタイアしちゃった。あと11周で、お父さんの名前のサーキットでポイントをとれたってのに、ホントにもったいない。

で、このヴィルヌーヴのクラッシュっていう「風」が吹いたオカゲで、シューマッハ兄っていう「桶屋」が儲かっちゃったのだ。このクラッシュで、セーフティーカーが入って、カルガモ親子の大行進になっちゃったから、アロンソ、ライコネン、シューマッハ兄のタイム差が、グッと縮まった。その上、あと1周ってとこの69周目のヘアピンからの立ち上がりで、またまたライコネンがミスしちゃって、ついに、シューマッハ兄が2番手へと躍り出たってワケだ。そして、そのまま、アロンソ(ウニ)、シューマッハ兄(イクラ)、ライコネン(白魚)って順位で、チェッカーが振られたってワケだ。続いての4位はフィジコ(ウニ)、5位がマッサ(イクラ)、6位がトゥルーリ(エビ)、7位がハイドフェルド(イカ)、8位が最後尾からスタートしたクルサード(タコ)ってワケで、ここまでがポイントを獲得。9位がバトン(シャコ)、10位がスピード(中トロ)、11位がクリエン(タコ)、12位がウェバー(アナゴ)、13位がリウッツィ(中トロ)、14位がモンテイロ(トビッ子)、15位が6周遅れの佐藤琢磨(ガリ)ってワケで、残りの7台はリタイアした。

‥‥そんなワケで、せっかくポイント圏内を走っていながら、あとちょっとのとこでリタイアしちゃったヴィルヌーヴだけど、レース前に本人は、「父の名前のついたサーキットだからって、ボクにとっては別に特別なものじゃないよ。ここでは、今までに優勝したこともないし、1996年の2位が最高だから、何も考えずに、いつも通りドライブするだけさ」って言ってた。だけど、今シーズンで、チーム「イカ」との契約が切れるワケで、残留できるかどうかは分からない状態なのだ。だから、ここで結果を出しとかないと、35才って年令のこともあるし、あんまりノンキには構えていらんないハズだ。こんなヴィルヌーヴに対して、シューマッハ兄は、「ヴィルヌーヴは、F1よりも音楽活動に専念したほうがいいんじゃないか? だって、どう考えても、彼がもう一度、F1のトップに返り咲くことなんかないんだから、それなら、レースよりも力を入れて活動してる音楽のほうに専念したほうが、将来のためだよ」なんて、ヒジョーにキビシイことをノタマッた。それもそのハズ、ヴィルヌーヴは、モントリオール市内で経営してる「ニュータウン」って名前のレストランで、自分のシングルCDを売り出しちゃったのだ。なんでも、ジャンルは、「アコースティックのロック」だそうで、このあとは、13曲入りのアルバムも売り出すそうだ。まったく、なんだかなぁ~って感じなんだけど、お寿司もCDも回転するものだから、「回転つながり」ってワケだし、ヴィルヌーヴのチームは「イカ」だから、「ま、イッカ!」ってことで、それなりに納得してみた今日この頃なのだ。


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2006.06.27

テレビも週刊誌もウソばかり

Baka_1
さあ、いよいよ、カナダGPのことを書こう!‥‥と思ったのもトコノマ、昨日から日記が1日遅れになってる上に、カナダGPに関しては、タップリと時間をかけてマニアックに書きたいので、今日は、くだらない三流ゴシップでも書いて、お茶を濁そうと思う。だから、芸能界だのテレビ局だののバカバカしい話題に興味のない人は、今日の日記は読まないでちゃぶだい‥‥なんてことも言ってみつつ、今回は、写真週刊誌、「フライデー」の腰抜け具合について、サクサクッと書いてみようと思う。

ここんとこ、「ラブカツ」や「ぐるナイ」や「どっちの料理ショー」なんかをはじめとした、日本テレビの悪質極まりないヤラセについて、あたしは色々と暴露して来たけど、テレビだけじゃなくて、活字媒体だって、似たようなもんなのだ。ちょっと前に、フジテレビのバカ女子アナ、平井理央のラブラブデートの様子をスクープした「フライデー」だけど、これだって、読者をバカにしたヤラセが炸裂してたのだ。

この前の日記にも、リトル書いたけど、フライデーの張り込み班は、当初、平井理央と付き合ってる一般人のカレシにターゲットを絞ってた。それで、1ヶ月くらい前から、尻の軽い平井理央のことを尾行してたんだけど、この過程で、平井理央と一般人のカレシとのラブラブデートの様子を何枚もの写真に収めたのだ。そして、「さあ、記事にするぞ!」って時になって、フジテレビの蜜谷浩弥ディレクターとの軽井沢デートが炸裂しちゃったってワケだ。それで、フライデーは、最初は、両方の写真を掲載して、「一般人のカレシと蜜谷ディレクターとにフタマタをかけてるエロ女子アナの平井理央」っていう記事にしようと思ってた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、このままの記事が出れば面白かったのに、今回の記事を掲載するにあたって、フライデーは、フジテレビに、確認を取ったのだ。そしたら、フジテレビは、「今、売り出し中の平井理央なのに、フタマタ交際はあまりにもマズイ」ってことで、フライデーに頼み込んで、蜜谷ディレクターとの写真だけにしてもらって、ムリヤリに「美しい交際」に仕立てあげたのだ。ホントは、フタマタもミマタもかけてるエロ女子アナと、3人の女と付き合ってるエロディレクターのお遊びのセックスデートなのに、フジテレビのイメージを悪くしないために、キレイゴトの交際にしちゃったってワケだ。

平井理央が、一般人のカレシと、テレビ東京のカレシと、フジテレビの上層部のオッサンと、同時に付き合ってた上に、蜜谷ディレクターとも付き合ってたってことは、この前の日記に書いたけど、今回は、女狂いの蜜谷ディレクターのワンダホーな生活について、ねっとりと行ってみようと思う。

蜜谷ディレクターってのは、フジテレビの中じゃ、中堅の下って感じで、才能は無いけど、目上の人に取り入るのが巧くて、人あたりだけはいいから、後輩にも好かれるタイプだ。だけど、とにかく、女グセが悪くて、女子アナにはカタッパシから手を出すし、常に複数のセックスフレンドをキープしてるエロ男だ。それで、蜜谷ディレクターは、去年の1月から11月の初めまで、フジテレビの戸部洋子アナと付き合ってた。だけど、その1年以上も前から、一般人の彼女もいて、ようするに、フタマタをかけてたってワケだ。

それで、去年の3月のことなんだけど、西麻布の蜜谷ディレクターのマンションに、いつものように一般人の彼女が遊びに来てて、2人でヨロシクやってるとこに、戸部洋子が訪ねて行っちゃって、恐怖のバッティングになっちゃって、修羅場が繰り広げられちゃった。マンションの3階の玄関先で、大声で罵り合ってるとこが、同じマンションの住人に目撃されちゃってるんだよね。遊んでるように見えても、ワリと堅かった戸部洋子は、蜜谷ディレクターに抱かれてから、結婚まで意識してたから、そんな相手に別の女がいたなんて、信じられなかったんだろうね。

で、この時、戸部洋子よりも怒ったのが、もともとの彼女のほうだった。今まで、色々と尽くして来たのに、ADからDに出世したトタンに、女子アナを食いまくっちゃうんだから、そりゃ、当然だよね。それで、この彼女は激怒しちゃったんだけど、この彼女は、蜜谷ディレクターのマンションの合鍵を持ってたから、蜜谷ディレクターは、自分のマンションに帰れなくなっちゃった。

それで、この数日後、去年の4月から、蜜谷ディレクターは、中目黒の戸部洋子のマンションに転がり込み、ナシクズシ的に、半同棲生活に入っちゃった。この半同棲生活は、去年の11月の頭まで、約7ヶ月ほど続くんだけど、女グセの悪い蜜谷ディレクターは、この間にも、前の彼女ともチョコチョコとセックスしてるし、他の女の子ともセックスしてるし、やりたい放題の生活をしてた。それで、戸部洋子に見捨てられちゃって、11月の頭に、別れることになった。

だけど、女性を道具としか思ってない蜜谷ディレクターは、戸部洋子と別れた足で、ソッコーでモトの彼女のとこに向かい、お得意の甘い言葉で、ヨリを戻したのだ。そして、去年の年末は、モトの彼女とベッタリと過ごし、年が明けた今年の1月には、長期休暇をとって、この彼女と、ハワイ旅行を満喫した。この時のハワイでの生活ぶりは、それだけで1冊の本が書けるくらい、濃厚な情報と写真があるんだけど、こんなもん、1円の価値もない。ま、この辺の話は、蜜谷ディレクターが担当してる「くるくるどかん」て番組の関係者なら、みんな知ってる有名な話だ。

で、女性を食い物にする寄生虫みたいな蜜谷ディレクターは、今度は、今年の3月から、このモト彼女との半同棲生活をスタートしちゃった。それで、今年の4月には、調子に乗っちゃって、港区港南4丁目にある2人の愛の巣の高層マンションに、後輩ディレクターたちを招いちゃって、彼女の手料理でオモテナシしちゃった。これがまた、すごく美味しい料理の数々で、「くるくるどかん」の関係者の中では、「蜜谷ディレクターの彼女は料理がプロ級だ」なんて話まで飛びかっちゃった。

でも、このころから、蜜谷ディレクターは、平井理央にも手を出してたんだよね。最初は、普通に、ホテルでセックスしたりしてただけなんだけど、今月の6月9日には、蜜谷ディレクターが彼女と半同棲してる港区港南4丁目の高層マンションに、突然、平井理央が訪ねてっちゃったから、こりゃもう大騒ぎ。蜜谷ディレクターにとっては、2度目の修羅場ってワケだ。

‥‥そんなワケで、まるで純粋な交際みたいに創作されたフライデーのヤラセ記事を見て、誰よりも激怒してんのは、蜜谷ディレクターと3年以上も夫婦同然で付き合って来た一般人の彼女であり、蜜谷ディレクターに利用されるだけ利用されて捨てられた戸部洋子アナであり、平井理央とマジメに付き合って来た一般人のカレシであり、平井理央に数々の番組を与えて来たフジテレビの上層部の背アブラ親父なのだ。ま、こんなウンコみたいなヤツラなんか、あたしにはぜんぜん関係無いけど、テレビもウソだらけ、週刊誌もウソだらけだってことは、これで良く分かったと思うから、政治からゴシップまで、何から何までヤラセと捏造ばっかのマスコミなんかに騙されたくない人は、この「きっこの日記」を読むことをオススメしちゃう今日この頃なのだ。


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2006.06.26

スーパーラッキー

Marin5
あたしの大好きなガールズパンクバンド、「コンコンジャンプ」の「ラッキー」って曲は、「100円拾った、ラッキー」「1kgやせた、ラッキー」「若く見られた、ラッキー」「プリクラ可愛く撮れたぜ、ラッキー」って感じに、ラッキーなことを羅列してある歌詞なんだけど、ひとつだけ困ったラッキーがある。それは、「牛丼復活、ラッキー」ってヤツだ。危険極まりないアメリカ産の狂牛肉が、消費者の意思に反して強引に輸入再開されて、9月からは、全国民が死と隣り合わせの状況に置かれるってのに、この歌詞はマズイと思う。この部分だけ、別の歌詞に変えるか、そうじゃなかったら、「牛丼復活、アンラッキー」にして欲しい。

ま、人それぞれ、色んなラッキーがあるけど、あたしの場合は、今日、ものすごくワンダホーなラッキーがあった。それは、車をぶつけられたのだ。あたしの車は、あちこちキズがあってボロボロなんだけど、一番ひどいとこが、右の後ろのフェンダーのあたりだった。ずいぶん前に自分で擦っちゃって、波打ったみたいに凹んでて、すごくカッコ悪かった。だけど、板金して直すしか方法がなくて、カーショップで見てもらったら、最低でも15万円以上かかるって言うから、あきらめてそのまま乗ってた。そしたら、今日、信号待ちをしてたら、ちょうどその場所に、ドンッ!ってぶつけられたのだ。

普通、信号待ちしててぶつけられるのっていうと、たいていは真後ろだと思うんだけど、ナゼか、右側からぶつけられちゃった。あたしは、赤信号で止まってた直進車線の3台目にいて、右側の右折車線は1台もいなかった。それで、右折車線を走って来た車が、何を考えてたんだか理解不能だけど、急に左にハンドルを切って、あたしの車の右の後ろのフェンダーのストラトキャスターを振り回してアンプに突き刺すリッチー・ブラックモア‥‥じゃなくて、あたしの車の右の後ろのフェンダーにぶつかった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、その車は、ほとんど止まる寸前みたいな感じだったので、ものすごく軽く、ドンッ!ってぶつかっただけで、あたしの車は、最初っから凹んでたのとあんまり変わらないんだけど、こっちは止まってたワケだから、相手が100%悪いワケで、当然、修理代を全額出してくれることになった‥‥って、もしもこの日記を読んでたらバツが悪いから、これ以上は詳しく書かないけど、とにかく、直してもらえることになったってワケだ。コレって、ものすごいラッキーだよね?

あとは、前のバンパーの左の角も、ブロック塀で擦っちゃってるから、前の車がバックして来て、ぶつけてくれればいいのに。ついでに、原チャリも、マックスターンの練習でコケちゃって、左側がキズだらけになっちゃったから、どこかに停めてる時に、誰かが左側にぶつけてくれればいいのに。さらには、長年愛用してるフライパンも、テフロン加工がハゲて来ちゃって、焼きそばとかが焦げつくようになって来たから、誰かがぶつけてくれればいいのに(笑)‥‥なんてことも言ってみつつ、世の中に転がってるラッキーって、人それぞれ違う。コンコンジャンプは、「100円拾った、ラッキー」って歌ってるし、あたしも、100円拾ったら、それなりにラッキーって思うけど、ホントに心からラッキーって思うのは、やっぱ、500円の時だ。

で、今さらながらなんだけど、この日記は、日曜日のぶんなんだけど、書いてるのは、月曜日の夜だ。とにかく、土日がメチャンコ忙しくて、2日続けて徹夜して、サスガのあたしも、身も心もお肌も、ちょっとボロボロ状態だ。オマケに、この土日はカナダGPがあったから、昨日の明け方の予選と、今日の明け方の決勝もぜんぶ観てて‥‥って言うか、観ながらお仕事や用事をしてたから、ワケの分かんない状態だったし、早くカナダGPのことを日記に書かないと忘れちゃうしで、体内の小さいきっこたちが、プチパニックになってる。さらには、今日(月曜日)までに、月末の引き落としのぶんを銀行に入れとかなきゃなんないのに、手持ちのお金がぜんぜん足りなくて、もう、どうしていいのか分かんない状態だった。

とにかく、1番目のポイントとして、2日間も寝てなくて、2番目のポイントとして、今日中にお金を作んなきゃなんなくて、3番目のポイントとして、今日は夕方からお仕事があった。それで、どっかで5万円拾えればラッキーなんだけど、落ちてるワケないし、もしも落ちてたとしても、サスガに5万円も拾ったら交番に届けなきゃマズイし‥‥ってワケで、あたしの考えた作戦は、用事が全部終わった今朝の6時から、9時まで仮眠して、10時から駅前の北朝鮮に経済制裁を発動しに行って、夕方からお仕事に行く‥‥って言う、何のヘンテツもない、いつものパターンだった。

でも、目が覚めてみたら、すでに10時半で、それからウダウダと準備をしてたら、もうお昼近くになっちゃった。だけど、とにかくお金を作らなきゃなんないから、小雨の中を欽ちゃん走りして、北朝鮮へとナダレ込んでみたら、ナニゲにガラガラだった。それで、今日は、遊んでるヒマなんかないから、最初っから「海」ってワケで、7割くらい座ってる「スーパー海物語」を尻目に、ガラガラの「大海物語」を見て回った。そしたら、ガラガラだったけど、何台かは回したアトがあったので、てっとり早くハイエナしようと思って、誰かが打ったアトの台だけ見て回ったら、こないだに引き続き、またまたオイシイのを見つけちゃった。

‥‥そんなワケで、パチンコに関して、すごくたくさんメールが来るから、今日はリトル書くけど、「大海物語」のアタリメは、真ん中に、タテに、上から「カニ」「タコ」「タコ」だ。言わなくても分かると思うけど、数字で言うと「9」「1」「1」ってことだ。自分で打ってて、この目が真ん中にタテに並んだり、この目で止まってる台を見つけたら、停留ランプが4個つかないように気をつけながら打ってって、10回までに、左端に、タテに、「タコ」「タコ」「アンコウ」って並んだら、そのまま打ち続ければ、20回くらいで確変が来る。10回を過ぎても左端に「タコ」「タコ」「アンコウ」が並ばなかったり、「タコ」「タコ」「アンコウ」が並んだのに20回を過ぎても確変が来なかったら、ハマルか、単発しか来ない。この目から確変が来る確率は、7割から8割くらいだ。

で、14回だけ回して、「カニ」「タコ」「タコ」で止まってた台を見つけちゃったラッキーなあたしは、ソッコーで打ち始めたら、4回目で、左端に「タコ」「タコ」「アンコウ」が並んだので、これまたラッキーってワケで、そのまま打ち続けてたら、18回目(朝のスタートから36回目)で、イセエビのリーチが掛かって、プッシュボタンの魚群でサクッと揃った。その次は、左に行き過ぎたとこのイセエビの枠外で、サムが波乗りして揃った。その次は、ジュゴンのナナメだったけど、その次は、ノーマルからの再抽選でイセエビだった。ようするに、今日は、イセエビデーってワケで、日本テレビがヤラセで「幻のイセエビ」を仕込んでくれてるんじゃないかってくらい、イセエビが連発しちゃった。

結局、5連チャン目の大久保麻梨子に入って、6回まではムダ無しのノンストップで、7回目がノーマルで、その時短でまたまたノーマルを引いて、その時短がスカだったので、そこで終わりにした。ぜんぶで、13000発ちょっとで、4万円くらいになった。これでも、まだ引き落としには足りないけど、元手は1000円しか使ってなかったから、希望の光が見えて来た。だけど、とにかく、目が痛いのと、頭が痛いのと、腰が痛いのと、眠いのと、疲れてるのと、微熱があるのと、セキがコホコホ出てるのと、お腹が減ったのと、色んなバッド状態が全員集合してたから、あたしは、ここでへこたれちゃって、北朝鮮をあとにした。それで、足りない1万円は、クレジットカードでキャッシングして、銀行に入れた。

‥‥そんなワケで、あたしは、何とか月末の引き落としぶんを銀行に入れることができて、ポッキー‥‥じゃなくて、ベッキー‥‥じゃなくて、ラッキーだったんだけど、よくよく考えてみると、朝よりも全財産が減ってるのに、これをラッキーって呼んでもいいんだろうか? ホントのラッキーってのは、月末の引き落としぶんをクリアした上に、さらに、5000円とか1万円とかが儲かることのような気がする。でも、コンコンジャンプの「ラッキー」って曲は、「1億何千万って人がこの国にいる中で、君と愛しあえたことはスーパーラッキー」って歌ってるから、何度も確変が続いて、そのたびにマリンちゃんが、「スーパーラッキー!」って言ってくれたから、ま、オッケーってことにしようと思う今日この頃なのだ。


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2006.06.25

30億円に笑うオヤジと1万円に泣くお年寄り

Sayama2
日銀の福井総裁が、村上ファン怒に1000万円だか預けておいて、それが6年間で2倍以上になったって言って、辞任しろだの何だのって大騒ぎしてるけど、コレって、そんなに大事件なの? ようするに、村上ファン怒がインサイダー取引をしてたってことと、福井が日銀の総裁だっていう立場上の問題とが両方あるから、こんなに大騒ぎしてんだと思うけど、それを言うんなら、自民党の議員で、村上ファン怒に出資してたヤツだって、守銭奴キングの伊藤達也をはじめとしてゾロゾロいるのに、こいつらは全員オッケーなの? 福井総裁を辞任させるのなら、自民党の党首だって、この責任をとって辞任しなきゃいけないんじゃないの?‥‥あっ! だからコイズミは、福井総裁の辞任について質問された時に、「こんな‥‥ことくらいで‥‥辞める必要は‥‥ない‥‥でしょう」って言ってたんだね。でも、オリックスの宮内をつっつけば、自民党の守銭奴議員の名前なんかザクザク出て来るのに、なんで東京地検は、オリックスの宮内を引っぱらないの?‥‥あっ! コイズミから圧力をかけられてんだね。

それにしても、みんな、1000万円とか2000万円とかの話で大騒ぎしてるけど、それなら、「報道ステーション」で、ライブドア問題のたびにゲストに呼ばれて、ホワイトナイトだとかポイズンピルだとか、モットモらしいことばっかノタマッてた、一橋大学の大学院の教授、佐山展生(写真)ってオッサンは、オッケーなの? 佐山展生は、村上ファン怒が仕掛けた阪神の乗っ取りで、阪急側の財務アドバイザーを務めてたんだけど、TOBの交渉の報酬が「1.5%」だったから、2000億円のTOBに対して、ナナナナナント! 30億円もの報酬をもらってんだよ。だから、ライブドア騒動の時には、チョコチョコと「報道ステーション」に顔を出しちゃ、偉そうなことばっかノタマッてたけど、村上ファン怒が逮捕されたトタンに、急にトーンダウンしちゃって、とうとうテレビに出て来なくなっちゃったじゃん。そりゃそうだよな、村上ファン怒のウワマエをはねて、30億円もの大金が転がり込んだってのに、今さら、安いギャラでテレビになんか、バカバカしくて出てらんないと思ってる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、この佐山展生ってオッサン、ライブドア事件が村上ファン怒に飛び火しはじめたころに、「報道ステーション」で、ヤタラと村上ファン怒をかばうみたいなことを言ってて、古舘伊知郎も不思議そうな顔をしてたけど、こんな裏があったとは、今さらながらにビックル一気飲みだよ、まったく。でも、こういうのって、どうなんだろう? だって、佐山展生が尽力して、2000億円のTOBが成立したワケじゃなくて、自分が逮捕されることになったから、村上容疑者はTOBに応じることにしたワケでしょ? ようするに、佐山展生なんか、いてもいなくても結果は同じだったワケで、それなのに、何にもしないで報酬が30億円って、これぞ、タナからボタモチ、濡れ手にアワ、オッペケペーのプップクプーって感じじゃん。考えようによっちゃ、日銀の福井総裁なんかよりも、何百倍もオイシイんじゃないの?

とにかく、「今‥‥何よりも最優先するのは‥‥訪米だから‥‥こんな問題に割いてる時間は‥‥無い‥‥」なんて抜かしてるコイズミなんか放っといて、オリックスの宮内をトットと引っぱって、伊藤達也をはじめとした、自民党の守銭奴の皆さんの名前を全国へ明らかにするのが、国の責任だと思う。耐震偽装問題にしたって、あれだけ大がかりな別件逮捕を炸裂させときながら、結局は姉歯1人に罪をなすりつけて終わり。政界や財界とのパイプ役だった黒幕のキリギリスなんか、偽証罪での立件も無し。これじゃあ、自分たちに火の粉が降りかからないようにと、自民党が圧力をかけてんのが丸見えじゃん。ま、ライブドア問題にしろ、村上ファン怒問題にしろ、耐震偽装問題にしろ、すべては自民党の森派、そして、安倍晋三へとつながってんだから、徹底追及されたらコイズミにとって都合が悪いのは分かるけど、こんなに何から何までゴマカシの連発じゃ、国民は誰ひとり納得しないよ。

それにしても、イノシシ被告にしても、村上容疑者にしても、これだけ悪どいことをして、数え切れないほどの人たちを騙して来た大犯罪人なのに、最終的には、何十億円もの資産が手元に残るんだから、おかしな話だよね。こんなことがマカリ通るんなら、悪いことをやったヤツが得する世の中ってことじゃん。お金が欲しいヤツは、どんどん悪いことをしろってことじゃん。これが、コイズミ改革が、見せかけだけの景気回復を演出するために推し進めた「規制緩和」がもたらした結果ってことだよね。そして、イノシシ被告や村上容疑者をはじめ、自民党の守銭奴どもが、この数年で儲けた天文学的なアブク銭のツケは、回り回って、お年寄りや障害者の医療費のカットや年金のカットになっちゃったんだから、なんだかなぁ~って感じだよね。

今年から、65才以上の年金生活者の老年者控除と公的年金等控除額の上乗せ措置がなくなった。これは、去年の総選挙で、自民党が圧勝した時点で決まったことだけど、これによって、年金生活をしてる全国のお年寄りの住民税は、10倍前後になった。こんなこと、最初から分かってたことなのに、去年まで4000円だった住民税が、今年は41000円になったりしてから、初めて気がついて、アセッて、今になって役所とかに文句を言ってる人たちがいる。

だけど、年金生活者の住民税が10倍になったことに対して、文句を言ってもいいのは、去年の総選挙で、自民党と公明党以外に投票した人だけなんだよ。自民党と公明党は、最初っから、「65歳以上の老年者控除及び公的年金等控除額の上乗せ措置は廃止します」って言ってたんだから、クチサキだけのコイズミのペテンに騙されたり、近所のナンミョーに騙されて、自民党だの公明党だのにホイホイと投票しちゃった人たちは、自業自得だろう。今後、怒涛のように襲って来る、サラリーマン大増税にしたって、消費税の大幅引き上げにしたって、タバコ税や酒税の引き上げにしたって、ぜんぶ自民党だの公明党だのに投票しちゃった人たちの責任なんだから、今さら文句なんか言うな。

だいたいからして、年金生活者は、住民税が10倍になったことなんかにビビッてるけど、まだまだそんなもんじゃないんだよ。こんな人はメッタにいないと思うけど、配偶者控除を受けない人で、もしも国民健康保険にも介護保険にも入ってなければ、年金が158万円を超えたら、所得税が掛かるようになったんだよ。配偶者控除を受ける人で、普通に国民健康保険と介護保険に入ってる人の場合は、年金が205万円を超えたら所得税を引かれるようになったんだよ。だから、去年までは、もらった年金をぜんぶ使って生活してたんだろうけど、今度からは、普通に仕事をしてる人たちと同じように、所得税をガンガン引かれちゃうから、来年からは大変だよ。

自分たちで自民党や公明党に投票しておきながら、分かりきってた結果になってから文句を言う人たちって、いったい、どんな神経をしてんだろう? あたしが、いつも文句を言ってるのは、自民党や公明党に投票してないから言えるんであって、あんな腐りきった売国政党やカルト政党なんかに投票してるヤツラは、住民税が百倍になろうとも、年金が半額にされようとも、医療費が10倍になろうとも、ヒトコトも文句なんか言わずに、ニコニコ笑って従ってればいいじゃん。自分たちが選んだリーダーが決めたことなんだから。

‥‥そんなワケで、お年寄りや障害者など、社会的弱者にばかり負担を強いる‥‥って言うか、社会的弱者には「死ね!」って言ってるようなコイズミ改革について、あたしは、このセクシーなクチビルが酸っぱくなるほど書いて来たし、今回の「公的年金等控除の上乗せ廃止」と「老年者控除全廃」についても、今までに何度も何度も書いて来た。それなのに、自民党や公明党に投票するバカの数はいっこうに減らないし、自分で投票しておきながら、こんな状況になってから、文句を言い出す人まで出て来る始末。今年の4月からスタートした、疾患別のリハビリの打ち切りにしたって、今になって文句を言うんなら、なんで去年の総選挙の時に自民党や公明党なんかに投票したの? ペテン師コイズミが、バカのひとつ覚えの「郵政民営化」だけを叫んでる裏に、こういった社会的弱者排除のカラクリが山ほど仕掛けてあったから、あたしは、常に、「反コイズミ」を訴えてるのに。そして、このまま、コイズミ路線を突き進む売国奴、安倍晋三なんかが次の総理大臣になっちゃった日にゃあ、この地獄が、永遠に続いてくと思う今日この頃なのだ。


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2006.06.24

フロッグマンからデンキネコへ

Hengao1
フジテレビの平井理央アナが、「フライデー」に、カレシとのラブラブデート写真を撮られたっていうので、あたしは、ワクワクしながら、「フライデー」を立ち読みしてみた。平井理央は、あたしが知ってるだけでも、一般人のカレシと、テレビ東京のカレシと、フジテレビに入社する時に根回しをしてもらったオッサンの3人の男と付き合ってるから、「どのカレシとの写真を撮られたのかな?」って思って、楽しみだったからだ。そしたら、ナナナナナント! 「フライデー」に載ってたのは、あたしの知ってる3人のうちのどれでもなくて、お相手は、慶応大学の先輩でもあるフジテレビの蜜谷浩弥ディレクターだった‥‥ってことは、4人目のカレシってワケで、この「フライデー」を見た、他の3人のカレシは、どんな気分がしたんだろう?

だいたいからして、この写真を撮るために、1ヶ月も張り込みをしてた「フライデー」にしたって、当初は、1人目のカレシである一般人男性とのデート写真を狙ってたワケだ。そして、「フライデー」は、すでに、都内の数ヶ所で、そのカレシとのデート写真を何枚も撮ってた。それで、平井理央がお熱を上げてる、その一般人男性の素性を調べて、もうちょっとしたら記事にする‥‥って矢先に、別のカレシ、蜜谷浩弥ディレクターとのラブラブデートが炸裂しちゃったから、こっちの写真を優先して記事にしたってワケなのだ。

平井理央は、悪質窃盗タレントの「あびる優」を排出した「おはガール」の出身だし、悪質ヤラセアイドルの「原田百合果」と同じく「ピチレモン」のモデルもやってたし、体を使ってフジテレビに入社した上に、体を使って入社早々から何本ものレギュラーをもらえたって話は、局内じゃ知らない人はいないくらい有名な話だから、複数の男を手玉に取ってオイシイ思いをするのなんか朝マック前だろうけど、この状況は、ナニゲに、修羅場に発展しそうな気がする今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、ヒルズ族を食いまくりの窃盗アナ、高島彩と言い、倫理観のカケラもない不道徳アナ、菊間千乃と言い、不倫の果てに離婚したワガママアナ、佐々木恭子と言い、いつまで経ってもロクに原稿も読めないバカアナ、中野美奈子と言い、乱れに乱れまくってるフジテレビの女子アナどもだけど、複数の男を手玉に取って世渡りをして来た平井理央なんかを入社させた時点で、「お前はすでに死んでいる‥‥」って感じだよね。

ま、民放の中で、もっとも知的水準の低いフジテレビの女子アナなんかに、今さら何を言ってもムダだろうけど、ライブドアがフジテレビの乗っ取りを仕掛けてる最中に、イノシシ被告たちと仲良く鍋パーティーなんかやってるような女子アナどもを見てると、なんだか、モンティパイソンの大バカギャグを見てるような気持ちになって来る。村上ファン怒に利用されたライブドアと、ライブドアに利用された女子アナと、その女子アナたちが、ペラペラと社内情報を流し続けてたオカゲで、何百億円もの大損をしたフジテレビ。それなのに、まだ懲りずに、尻の軽いバカアイドルなんかを女子アナとして採用してるんだから、サスガ、「きっかけはフジテレビ」だ(笑)

で、「モンティパイソン」って言えば、今、発売中の「テレビブロス」が、テリー・ギリアム監督と爆笑問題の表紙なんだけど、それは、写真の真ん中に「テリー・ギリアム監督×爆笑問題」って書いてあるから分かっただけで、名前が書いてなかったら、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクだと思うことウケアイだ‥‥って言うか、あたしは、コンビニで手に取った時に、ドクだと思った。ようするに、もうじき、「ローズ・イン・タイドランド」が公開されるテリー・ギリアム監督と、テリー・ギリアム監督の大ファンの太田光が対談をしてて、それが載ってるってことなんだけど、去年の秋ころにも、TBSの「サンデージャポン」かなんかで、太田光がテリー・ギリアムにインタビュー‥‥って言うか、部屋を訪ねてって、昭和の漫才みたいなことをしてたよね?

それで、「テレビブロス」の対談を読んでみたら、大田光はテリー・ギリアムを終始ヨイショしまくってるだけだし、テリー・ギリアムは「ローズ・イン・タイドランド」の宣伝をしてるだけだし、田中裕二はテリー・ギリアムなんかに興味がないから、ヤッツケ仕事の合いの手を入れてるだけだった。田中裕二は、疲れが溜まってんのか、巻末の粘土作品は、盗作画家の「和田義彦」だったんだけど、イマイチ似てなかった。せっかく盗作画家の顔を作るんだから、写真みたいにソックリに作って、「これは和田氏への愛のオマージュです」くらいのコメントを添えてくれても良かったのに、もしかすると、水面下で、テリー伊藤からの圧力でもあったのか?‥‥なんて、ヨケイな心配までしちゃう(笑)

そう言えば、モンティパイソンの「人生狂騒曲」に、人間の顔をした魚が出て来て、ショートストーリーが切り替わるたびにMC的なコメントを言ったりするんだけど、アレッて、ものすごく、ゲームの「シーマン」に似てる。もちろん、モンティパイソンのほうがぜんぜん先だから、もしもパクリだとしたら、「シーマン」が「人生狂騒曲」をパクッたってことになる。特に、「人生狂騒曲」の一番最初のとこで、水槽の中の魚たちが、「モーニン!」「モーニン!」って言い合ってアイサツするとこなんか、雰囲気とかも、すごく似てるように思う。ま、厚顔無恥の和田義彦みたく、他人の作品をソックリそのままパクッたんじゃなくて、「人生狂騒曲」に登場する1つのキャラにインスパイヤーされて、リスペクトしながらオマージュしたのかも知れないし、一方は映画、一方はゲームなんだから、あんまりツッコム必要もないんだけどね。

そんな、モンティパイソンの「人生狂騒曲」は、お食事中の人は絶対に見ないほうがいい作品だけど、あたしは、人がゲロを吐くとこを見て、これほど大笑いしたことはない。モンティパイソンは、イギリスっていうお国がら、上流階級に対する風刺とかも多いけど、あとは、宗教だとか飽食だとか大企業だとかに対する風刺を基本にしたブラックだから、今のニポン人の琴線にも触れる部分が多い。

‥‥そんなワケで、あたしの場合は、お誕生日が同じって理由で、テリー・ギリアムのことが気になってる。それは、aikoも同じことで、お誕生日が同じってのは、意外と気になるものだ。そして、あたしの好きな「モンティパイソン」と、あたしの好きな「スネークマン・ショー」のノリを合体したみたいなのが、テレビ朝日で深夜にやってた「ザ・フロッグマン・ショー」だったんだけど、ちょっと前に終わっちゃった。非人道的なギャグのセンスが好きだったんだけど、このあとに放送するとしたら、中村犬蔵さんの「デンキネコ」しか考えられないから、テレビ朝日は、ゼヒ、「デンキネコ」のテレビ化を考えて欲しいと思う今日この頃なのだ。


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2006.06.23

能登半島夏景色

Ramen2
昨日、コンビニに行ったら、「釣りバカ日誌ラーメン」ていうカップ麺を発見した。正確に言うと、「映画 釣りバカ日誌ラーメン」なんだけど、フタに、ハマちゃんとスーさんの写真が載ってて、「海鮮醤油味」と「海鮮塩味」の2種類があって、作ってるのはエースコックだった。良く見たら、「映画 釣りバカ日誌17 この夏、全国松竹系にて公開!」って書いてあって、ようするに、今度の「釣りバカ日誌」のタイアップ商品なんだろうけど、今まで通りの普通のカップ麺に、ただ、宣伝をプリントしただけなんだろう‥‥って思ったのもトコノマ、さらに良く見たら、「能登半島の魚醤使用」って書いてあった。今度の「釣りバカ日誌」は、能登半島が舞台なので、ちゃんと能登のものを使ってたのだ。それで、値段を見たら、1個105円だったので、しばらく考えてから、思い切って、両方の味を1個ずつ買うことにした。ホントは、100円のお菓子コーナーで、プチ歌舞伎揚とプチメロンパンを買おうと思ってたんだけど、それをやめにして、大好きな「釣りバカ日誌」のために、1日のオヤツ代をすべて投入することにしたのだ。

それにしても、どんどんくだらなくなってく「釣りバカ日誌」のサブタイトルだけど、今度のヤツは、「あとは能登なれハマとなれ!」って、こりゃないよ‥‥。これじゃあ、「さぶタイトル」って感じだ。前回は、長崎が舞台で、「長崎は今日も雨だった」にカケて、「浜崎は今日もダメだった」だったし、オヤジギャグよりもタチが悪い。このサブタイトルを見ただけで、映画館に行く人の数が減りそうだ。だけど、制作サイドも、サブタイトルのセンスの悪さを自覚してるみたいで、今回は、1000円の前売り券を買うと、オマケに「扇子」がついて来る今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、念のために言っとくけど、今度の「釣りバカ日誌17」の前売り券を買うともらえる「扇子」は、「在庫がなくなり次第、プレゼントは終了します」ってことなので、ご了承ください‥‥ってことも言ってみつつ、「釣りバカ日誌」にヘンテコなサブタイトルがつくようになったのは、「釣りバカ日誌12」からだ。前にも書いたと思うけど、「釣りバカ日誌」って、「6」と「7」の間に「釣りバカ日誌スペシャル」があって、「10」と「11」の間に「花のお江戸の釣りバカ日誌」があるから、「釣りバカ日誌12」って言っても、12作目じゃなくて、14作目ってことになる。だから、今度の「釣りバカ日誌17」は、19作目ってことなのだ。

で、「6」と「7」の間の「釣りバカ日誌スペシャル」だけ、森崎東監督だったんだけど、あとは、1作目から、「釣りバカ日誌10」の次の「花のお江戸の釣りバカ日誌」まで、ずっと、栗山富夫監督だった。それで、何のサブタイトルも無しで、ナンバリングだけだった。だけど、「11」から、本木克英監督に代わったら、トタンに、「釣りバカ日誌イレブン」てタイトルになった。つまり、それまでは「8」「9」「10」って続いて来たのに、その慣習に習って「11」ってしないで、カタカナで「イレブン」て書いたのだ。そして、次の「12」では、ついに、「史上最大の有給休暇」って言うサブタイトルをつけちゃった。これは、「史上最大の作戦」をイメージさせるもので、次の「13」の「ハマちゃん危機一髪!」ってのも、映画のタイトルをイメージさせる。

それで、次の「14」から、今の朝原雄三監督になったんだけど、「14」のサブタイトルは「お遍路大パニック!」で、次の「15」は「ハマちゃんに明日はない!?」ってのだから、これらは、それまでの本木克英監督の流れを汲んでて、映画のタイトルをモジった形になってる。だけど、ここから、「浜崎は今日もダメだった」だの、「あとは能登なれハマとなれ!」だのと、朝原雄三監督の暴走が始まるのだ。有名な映画のタイトルをモジったくらいなら許容範囲だったんだけど、いくらなんでも、この2つは最悪すぎる。会社で、真夏でも冷房が必要ないくらい寒いオヤジギャグを連発してるセクハラ課長とかでも、ここまで寒いギャグは言わないだろう。

‥‥そんなワケで、あたしは、「釣りバカ日誌」が大好きなんだけど、大好きなマニアの立場から言わせてもらうと、特に好きなのは、1作目からスペシャルまでの7作だ。なんでかって言うと、ハマちゃんの奥さんの「みち子さん」が、石田えりだからだ。言っちゃ悪いけど、石田えりと浅田美代子じゃ、演技力のレベルも違いすぎるし、テレビのバラエティーでアホなことばっかやってる浅田美代子には、正直言って食傷気味だ。

あとは、ものすごくプライベートなことだけど、「釣りバカ日誌イレブン」は、あたしのマンションのまん前で撮影をして、あたしがいつもお散歩してる多摩川の土手も映ってるから、すごく近親相姦‥‥じゃなくて、親近感がある。ペットのウサギを持て余してたOLの桜井幸子のマンションに、村田雄浩がバイクに乗ってウサギをもらいに行くシーンのとこだ。村田雄浩が、そのウサギを食べちゃって、桜井幸子がショックを受けるんだけど、それを謝罪しに、ハマちゃんと2人でマンションを訪ねて行くから、2回も映る。その時、先にハマちゃんだけが話をしに行って、その間、村田雄浩は、土手の電信柱のとこで待ってんだけど、その電信柱がどの電信柱なのかも、あたしには分かる。

とにかく、ヘンテコなサブタイトルがつこうが、みち子さんが浅田美代子だろうが、栗山富夫監督、森崎東監督、本木克英監督までは、すごく楽しく観ることができた。だけど、今の朝原雄三監督になってからは、何を言いたいんだか、何を表現したいんだか、ぜんぜん分からなくて、観終わったあとに、ドンヨリした気分になっちゃう。なんて言ったらいいのかな? 焦点が定まってないって言うか、ピントがボヤケてるって言うか、ようするに、何もかもが中途半端な感じなのだ。笑いどころとか、泣きどころとか、どれもが中途半端で、欲求不満になって来る。娯楽映画なのに、観てる人を欲求不満にさせるなんて、サブタイトルと同じで、センスが無さすぎる。

「釣りバカ日誌14 お遍路大パニック!」は、楽しみのひとつでもある釣りのシーンがほとんどなくて、それなのに、ストーリーも単調で起伏がない。その上、映像も、お遍路で歩いてるシーンを遠くからダラダラと撮り続けてたりで、初めてビデオカメラを持ったお父さんが、子供の運動会を撮ってるみたいなレベルだった。「釣りバカ日誌15 ハマちゃんに明日はない!?」は、せっかく、江角マキコをキャスティングしたってのに、彼女の魅力をぜんぜん引き出してないし、釣りのシーンなんか、わざわざ秋田まで行ってロケをしたってのに、三浦半島の地磯みたいなとこしか映さない。その上、最後に、結婚する江角マキコに、お祝いのタイを釣って持って行くとこで、船じゃなくて地磯からマダイを釣ってるし、それも、例の、魚屋さんで買って来た死んでるマダイみたいなのを釣り上げてるし、なんだかなぁ~って感じだった。細かいシーンにリアリティーがないから、ストーリー自体にも入り込めないし、感動するシーンでも感動できないのだ。

前作の「釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった」 に至っては、ボビー・オロゴンを「アメリカから来た釣りバカ」って設定で起用して、これでもか!これでもか!のギャグを繰り出してるんだけど、なんか、昭和のセンスのお寒いギャグの連発で、笑うに笑えないし、サブタイトルと同様に、なんか、時代錯誤って感じがした。何の感動もないままエンディングを迎えて、見終わったら、ドッと疲れが出ちゃった。

‥‥そんなワケで、今度の「釣りバカ日誌17 あとは能登なれハマとなれ!」も、そのサブタイトルからすると、前作と同様のドタバタ疲労作品なのかな?‥‥って思ったんだけど、朝原雄三監督のコメントを見てみたら、「前回はギャグ的なものを少しやり過ぎましたからね。振り子ではないんですが、今度は人情路線で行こうと。大きな話はありません。生活の細部をしっかりと見つめたい」って書いてあった。だから、あたしは、「おっ!これならリトル期待できるかな?」って思ったんだけど、その先を読んでみたら、この「人情路線」で行くために、恒例のハマちゃんの「宴会芸」も「合体」も、今回は封印したって書いてあった。

ふぅ~‥‥ハマちゃんの「宴会芸」や「合体」があるからこそ、それが調味料になって、他の部分でホロリとできるのに‥‥。言うなれば、毎回登場するハマちゃんの「宴会芸」や「合体」は、スイカにかけるお塩みたいなもんで、だからこそ、メインのスイカの甘さが引き立つのに‥‥って、観る前から悪く書いちゃ失礼だけど、今までの3作のセンスから推測すると、ホニャララって感じだ。でも、「笑い」を狙った前作が「昭和のノリ」で失敗しちゃったけど、「人情路線」を狙った今回も「昭和のノリ」だったとしたら、それは、「昭和の人情」ってことで、寅さんレベルの秀作が期待できるかも知れない。

ハマちゃんも、「これまでと違って、実にしっとりとした話で、木下恵介劇場みたいです。お祭りの場面なんて、カメラがぐーっと動いてまるでミゾグチ(溝口健二)の世界。『この映画、釣りバカだったよね』と思わず確認してしまいました」と言ってるから、もしかすると、ものすごくイイかも知れない。だけど、「しっとりした人情路線」なら、なんで、「あとは能登なれハマとなれ!」なんていうサイテーなサブタイトルをつけたんだろう? 「釣りバカ日誌17 能登旅情」とかにすれば良かったのに‥‥。

実は、あたしは、5月に「釣りバカ日誌17」がクランクインした時から、関係サイトとか、出演者のブログとかをコマメにチェキしてた。ニポン全国の観光協会が、釣りバカ制作関係者に対する接待攻撃を炸裂させる、厳しい誘致合戦に勝利した、能登の観光協会の特別サイトの撮影日記は、更新されるたびにチェキしてた。あとは、ハマちゃんのオフィシャルサイトのロケ写真と、今回のゲストの片岡鶴太郎のブログは、定期的にチェキしてたし、今回のヒロインの石田ゆり子のオフィシャルサイトの「釣りバカ日誌17」に関するコメントもチェキしてた。なんでかって言うと、あたしは、能登半島が好きだからだ。

あたしは、特に、氷見(ひみ)が好きなんだけど、氷見は富山県だから、「釣りバカ日誌17」には出て来ないと思う。でも、金沢をはじめ、大好きな七尾とか輪島とかが出て来るから、すごく楽しみだ。あたしが能登半島に行った時は、完全なプライベートだったから、レンタカーを借りて、ひと通り回った。すごく良く覚えてるのが、能登半島の先っちょの珠洲(すず)ってとこにある、見附島(みつけじま)っていう島だ。これは、弘法大師が、佐渡から能登へ渡る時に「見つけた」から「見附島」って名前にしたそうで、まるで、最近の「釣りバカ日誌」のサブタイトル並みのオヤジギャグだけど、その形が軍艦に似てるとこから、通称「軍艦島」って呼ばれてる。だけど、これが、あたしが見た感じだと、「軍艦」て言うよりも、お寿司の「軍艦巻き」にソックリなのだ。それで、あたしが行った時は、ちょうど干潮の時間だったから、満潮の時には海の中になってる岩場が、島までの通路みたいに現われてて、島の近くまで行けるようになってた。行かなかったけど。

それから、輪島に行って、朝市も見たし、輪島塗のお箸も買ったし、千枚田も見たし、歩くと音がする鳴き砂の琴ヶ浜も歩いた。他にも、色んなとこを見て回ったんだけど、能登半島は、どこもステキな場所ばっかだった。唯一、暗い気持ちになったのが、珠洲の海沿いの道を走ってる時に、「原発反対!」のノボリや横断幕が色んなとこに並んでたことだ。こんなに美しい場所に、原子力発電所をどんどん作って、それで発電した電気がどこで使われるのかって言うと、東京なのだ。珠洲に住んでる人たちにしてみたら、自分たちの使う電気のために原発を作られるんなら、まだ納得もできるだろうけど、東京のために、自分たちの住んでる場所に原発なんか作られるのは、シャレにもなんないだろう。あたしは、自分が東京から来てたから、そのノボリや横断幕を見て、ものすごく申し訳ない気持ちになった。東京のための電気を作る原発なら、皇居の中にでも作ればいいのに。あんなに土地が余ってんだから。

‥‥そんなワケで、あたしが能登半島に行ったのは、もう10年くらい前のことだけど、とにかく、能登半島は、どこへ行っても食べ物が美味しかった。それで、すごく気に入っちゃって、お土産に買って帰って来たのが、最初に書いた「釣りバカ日誌ラーメン」にも入ってる「魚醤(ぎょしょう)」だったのだ。ようするに、お魚を発酵させて作ったお醤油で、タイなら「ナンプラー」、ベトナムなら「ニョクマム」、秋田なら「しょっつる」ってワケなんだけど、能登半島の魚醤は、「いしる」とか「いしり」とか言う。同じ能登半島でも、場所によって、お店のメニューとかに、「いしる鍋」って書いてあったり、「いしり鍋」って書いてあったりしたから、どっちも正しいみたいだ。

それで、「いしる鍋」って言っても、普通に想像するお鍋じゃなくて、ホタテ貝の貝殻を使うのだ。旅館の夕食とかで、1人に1つずつ出るちっちゃなコンロ‥‥って言うか、中に固形燃料が入ってる台みたいなヤツの上に、ホタテ貝の貝殻が1枚乗ってて、そこに、「いしる」を使ったスープがチョコっと入ってて、それに、春菊だとか、エノキだとか、お魚の切り身だとか、貝だとか、イカの輪切りだとか、エビだとかをチョコっと入れて、煮えたら食べる。だから、お鍋って言うよりも、量としては、オヤツみたいな感じだ。だけど、これは、あたしが、ドライブインみたいな食堂で注文した「いしる鍋セット」が、こういうのだったって言うだけで、もしかしたら、ちゃんとした土鍋で、タップリと作る「いしる鍋」も存在するのかも知れない。

で、これが、量はチョコっとだったけど、とにかく美味しかった。それで、あたしは、お店のオバサンに、「いしる」のことを色々と教えてもらって、買って帰ることにした。だけど、ここからが大変だった。あたしが「いしる鍋」を食べたお店は、七尾を過ぎて、珠洲に向かう途中にあったお店で、まだ、旅行の前半だった。それから珠洲、輪島って回ったんだけど、地元で作ってる「いしる」には、当然、防腐剤とかは入ってないだろうから、旅行の途中で買わずに、最後に買おうって思った。それで、珠洲で1泊して、輪島で1泊して、ぜんぶを回ってから、同じルートで戻って来て、最後に、七尾で「いしる」を探した。

そしたら、何軒回っても、あたしの探してる「いしる」は無かったのだ。七尾で売ってた「いしる」は、どのお店のも、焼いたスルメをお醤油に漬けたみたいな味と香りで、あたしが食べた「いしる鍋」の味とは違ったのだ。それで、またまた聞いてみたら、能登の「いしる」は、イカで作ってるものと、イワシとかのお魚で作ってるものと、2種類あって、七尾はイカが中心で、能登半島の先端に行くにしたがって、お魚のものが多くなる‥‥ってことだった。だから、あたしが食べたのは、お魚で作った「いしる」の「いしる鍋」だったってワケだ。

それで、あたしは、お魚の「いしる」を手に入れるために、今来た道をまた戻らなきゃならなくなったんだけど、レンタカーを返す時間とか色々とあったから、七尾のお店で何とか手に入らないか、粘って聞いてみた。そしたら、そこのオジサンがとってもいい人で、自分の家用に買っておいたお魚の「いしる」を分けてくれたのだ。その上、何度言ってもお金を受け取ってもらえずに、タダでもらっちゃった。だから、東京に帰って来てから、お礼状を送ったんだけど、そしたら、今度は、干物を送って来てくれて、あたしは、嬉しいやら申し訳ないやらで、どうしていいか分かんなくなっちゃった。

‥‥そんなワケで、お魚で作った「いしる」は、イカのと違って、クセがない。だから、貝とかエビとか白身魚とかお野菜にベストマッチで、サッパリとしてるのに深みのある味に仕上がる。そして、これが、銀嶺立山に合う。だけど、この、10年前にいただいた「いしる」を使いきってから、あたしは、一度も能登の「いしる」を使ったお料理を食べてないのだ。だから、今、あたしの目の前に2つ並んでる「釣りバカ日誌ラーメン」の「海鮮醤油味」と「海鮮塩味」が、10年ぶりに再会する能登の味ってワケで、ワクワクが止まらない今日この頃なのだ。


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2006.06.22

猿と犬との監獄ロック

Koizumi7_1
今日、21日付で、危険極まりない殺人兵器、「アメリカ産の狂牛肉の輸入再開」が強引に決定されちゃって、いよいよ、今月の末に、祖国アメリカへとシッポを振りに行く売国駄犬コイズミの手土産が、ぜんぶ揃っちゃった。1つ目の手土産である「イラクでの航空自衛隊の活動範囲の拡大」も、先日、大慌てで決められたけど、ニポン国民の総意を完全に無視した、これらの「アメリカ向け」の決議が、コイズミの訪米直前にバタバタと決定されて行く様子を見てると、クチサキだけのペテンで国民を騙し続けて来たコイズミ内閣の、最後の茶番劇が炸裂したって感じがする。

この呆れ果てた腰抜けぶりを見てると、売国駄犬コイズミが、自分と同じに支持率の急落に怯える飼い主のブッシュ様に対して、今まで通り、多くのニポン国民の生活や命を犠牲にして、最後の忠誠を誓うつもりなのは見え見えだ。サスガ、年金未納で学歴詐称のレイプ魔だけのことはある。特に、最近は、もともとおぼつかなかったニポン語も、本気でマトモにしゃべれなくなって来て、長い間(ま)をあけてポツポツと単語を並べてるだけで、何を言ってんだか意味不明だし、顔だけ見てると、完全に脳みそが溶け始めてるのが良く分かる。

たった5年間で、国と地方の借金を1000兆円以上にも増やしてくれた前代未聞のノーナシ総理は、国内のやるべきことをすべてホッポリ出しちゃって、連日、最後の観光旅行三昧に余念が無い。ようするに、今のうちに税金で遊ぶだけ遊んどこうってことなんだろうけど、次期総理へと丸投げするつもりの18兆円もの財源不足は、年金や医療費の歳出を大幅に削って10兆円を捻出し、消費税の大幅増税で8兆円を荒稼ぎして、それで穴埋めするってんだから、それらをすべて押しつけられる国民は、たまったもんじゃないと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、ニポンと同じように、国民の命に関わるアメリカ産狂牛肉の輸入を禁止してた韓国でも、2年半ぶりに、輸入が再開されることになって、一時は、6月7日から輸入を再開するって発表された。だけど、この輸入再開に先がけて、韓国の視察チームが、2週間に渡ってアメリカの食肉処理施設を視察して回ったところ、ナナナナナント! 35ヶ所の施設のうち、7ヶ所もの施設が、最低限の安全基準すら満たしてなかったことが分かったのだ。ようするに、月齢の確認がどうだとか、危険部位の除去がどうだとか、そういったレベルの問題じゃなくて、カナダ産だとかの、産地の違う牛が、平然と混入されてたのだ。この視察チームの報告を受けて、韓国政府は、6月7日からの輸入再開をソッコーで取りやめにして、完全に安全であることが確認されるまで、輸入禁止を続行することにした。ま、当然だよね。

アメリカ産の狂牛が、肉骨粉や鶏糞など、異常プリオン満載の猛毒飼料によって発生し続けてるのに対して、カナダ産の狂牛は、狂鹿病で死んだ鹿の肉などを食べさせていることなども原因視されていて、まだまだ謎の部分が多い。だから、たとえば、今後、BSEに対する特効薬などが開発されたとしても、アメリカ産の狂牛肉を食べて感染したBSEには効果があっても、カナダ産の狂牛肉を食べて感染したBSEには、まったく効かないって可能性もあるのだ。それなのに、大ザッパなアングロサクソンにとっちゃ、海の向こうのイエローモンキーなんかに食べさせる牛肉なんか、どうだっていいのだ。どうせバレないから、混ぜちゃえ!混ぜちゃえ!‥‥って感じなんだろう。

この、産地の違う牛が平然と混入されてた7ヶ所をふくむ、35ヶ所の食肉処理施設ってのは、ニポンへ輸出する施設でもある。そして、韓国は、輸入再開をストップしたけど、ニポンは、売国駄犬コイズミの訪米の手土産にするために、何の調査もせずに、テレビ電話による茶番協議だけで、アッサリと輸入再開を決定しちゃったのだ。今回の決定は、明日から輸入再開するってのじゃなくて、これから、「アメリカに専門家の調査チームを派遣して、約1ヶ月かけて35ヶ所の食肉処理施設や農場を査察する」って前置きがついてる。ようするに、その視察をして問題がなければ、輸入再開をするってことだけど、こんなヤラセ、日本テレビもビックル一気飲みだ。

だって、本来なら、まず視察をして、それで問題がないことが分かってから、初めて、輸入再開に合意するのがスジなんじゃないの? 視察する前に、まずは、とにかく、輸入再開を決めちゃって、それから、コイズミの息のかかった厚生労働省と農林水産省が選定したインチキ視察チームを派遣するなんて、完全に、「輸入再開ありき」で進められるヤラセの茶番じゃん。去年の視察の時も、何も見ないで、観光三昧で帰って来て、有識者たちから「ガキの使いか!」ってバカにされた内閣府の調査チームだけど、今回も、またまたおんなじことをするのは一目瞭然だろう。

アメリカまで視察に行き、最低限の安全基準すら守られてなかったから、輸入再開をソッコーで中止にした韓国の政府と、そういった韓国からの報告も耳に入ってるのにも関わらず、視察する前から強引に輸入再開を決定し、全国民の命よりも、売国駄犬コイズミのメンツを重視したニポンの政府。何かって言えば、韓国のことを悪く言うニポン人もいるけど、この政府の姿勢や対応だけを見れば、韓国の政府は、少なくとも、ニポンの政府よりは何倍もマトモだと思う。

韓国の場合は、視察した35ヶ所の食肉処理施設のうち、7ヶ所の施設に問題があったから、すべての輸入を中止にした。だけど、コソクなコイズミ内閣は、「今後の現地調査によって、日本向けの条件を守る体制に問題がないと認めた施設について、輸出を認める」っていうペテンを炸裂させたのだ。つまり、仮に、35ヶ所の施設のうち、34ヶ所の施設がデタラメをやってたとしても、韓国みたいにすべての輸入をストップするんじゃなくて、問題の見つからなかった1ヶ所の施設からは輸入をするってワケだ。ホントに、その施設で処理された肉なのか、別の施設で処理された肉かなんて、そんなの、こっちで分かるワケないじゃん。

去年の12月から、今年の1月にかけて輸入された狂牛肉にしたって、きちんと処理施設の名称が明記されてたのは、全体の7割程度で、残りの3割は、どこで処理された肉なのかも分からないものだった。それで、成田で、脊髄が丸ごと入ったトンデモ肉が見つかってから、処理施設の表示の無かった肉について、どこの会社のものなのか、アメリカ側に質問をしたら、「そんなこと言う必要はない」ってノタマッたんだよ。

これほどニポンをバカにしてるヤツラのやることなんか、信用できるワケがない。とにかく、コイズミが、国民の健康や命よりも、ブッシュに対するオベンチャラのほうを何倍も重要だって考えてることは、これで再確認されたんだから、今後、あたしたちにできることは、狂牛肉推進機関である「日本フードサービス協会」に加盟してる悪徳企業の店舗や商品に対して、徹底的な不買運動を続けることだろう。特に、ニポン国民の命を虫ケラのようにしか思っていない売国奴企業、「吉野家」「すかいらーく」「ジョナサン」などは、絶対に利用しないようにする。政府から企業までが売国奴だらけのニポンで、アメリカの生物兵器から自分の命を守るためには、こういった自己防衛しか方法がないからだ。

そんなこと言ったって、どのお店が危険なんだか分かんないじゃん!‥‥って人たちのために、たった「0.001グラム」食べただけでも、10年後には脳みそがスポンジ状になって狂い死ぬ、アメリカ産の狂牛肉を推進し続けてる「日本フードサービス協会」の加盟店が一発で分かる、「狂牛くん」のご利用をオススメする。


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‥‥そんなワケで、売国駄犬コイズミが、飼い主のブッシュ様のために持参する、もうひとつの手土産、「イラクでの航空自衛隊の活動範囲の拡大」に関しても、クチサキだけで国民を5年間も騙し続けて来たコイズミの本領発揮って感じだ。テレビとかじゃ、陸上自衛隊を撤退させるってことばっかアピールしちゃって、まるで、自分がイイコトをしてるみたいな錯覚を国民に植えつけようと必死だけど、もう完全にバケの皮が剥がされちゃったコイズミなんかに、今さら騙される国民なんかいるワケがない。もしも、そんなバカがいたとしたら、イラクの場所も知らないクセに自衛隊派遣を推進してた、山本一太と同レベルのゾウリムシくらいだろう。

史上マレに見るペテン師のコイズミは、ニポン国民に向けては、陸上自衛隊の撤退ばっか連呼してるけど、飼い主のブッシュ様に向かっては、シッポを振りながら、航空自衛隊の活動範囲の拡大を約束して、そのカラッポのオツムを撫でてもらったのだ。この、コイズミの点数稼ぎによって、今までは、クウェートからイラク南部のタリル空港までの、比較的安全な空域だけを飛んでた航空自衛隊が、完全な戦闘地域であるバグダッドにまで飛ぶことになったのだ。航空自衛隊は、「C-130」っていう大型輸送機をメインで使ってるんだけど、去年の1月には、イギリス軍の同型機、C-130が、バグダッドの北西40キロの地点で、ミサイルで攻撃されて撃墜され、乗組員15名が死亡してる。

結局、ウクライナやブルガリアなどが次々に撤退し始めて、アメリカ寄りだったイギリスやオーストラリアまでもが撤退の準備に入ったので、ブッシュとしては、撤退するイギリスの代わりに、ニポンの航空自衛隊を使いたいってことなのだ。そして、自分の言うことなら何でも聞く忠実な愛犬、コイズミに、その提案をしたところ、コイズミは、二つ返事で「ワン!」と答えて、シッポを振ったってワケだ。

イギリス軍のC-130が撃墜されたルートをイギリス軍のC-130の代わりに、ニポンの航空自衛隊のC-130が飛ぶ‥‥ってことは、同じような危険がともなうことは当然だけど、それ以前に、大きな問題がある。それは、運搬する物についてだ。今までは、比較的安全な地域に、救援物資などの人道的な物を運んでたんだから、いくらアメリカに対するオベンチャラだとは言え、一応は、「国際貢献」ていう大義名分が通用してた。だけど、今度の地域は、毎日のようにミサイル攻撃や銃撃戦、自爆テロが連発してる戦闘地域なのだ。だから、そこへ運搬する物といえば、当然、人間を殺戮するための武器や弾薬ってワケで、これは、「国際貢献」じゃなくて「参戦」だ。今まで、イギリスのC-130が武器や弾薬を運搬してて、その代わりにニポンの航空自衛隊のC-130が飛ぶワケなんだから、運ぶ物だって、イギリスのC-130と同じなのは当たり前だろう。

80%もの国民の反対の声を無視して、アメリカのために自衛隊をサマワに派遣した時には、「サマワは非戦闘地域だ」ってことを熱弁したコイズミ。だけど、今度のバグダッドは、誰がどう見たって、完全なる戦闘地域だ。たとえば、昨日の20日の1日だけだって、バグダッドの中心部と、東部と、南部の3ヶ所で、路上や車に仕掛けられた爆弾が爆発して、合計で9人が死亡、51人が負傷した。また、バグダッドと同じく、航空自衛隊が行くことになったバスラでは、警察官の自宅を狙った自爆テロが起きて、年金を受け取るために近くに並んでいたお年寄りや障害者たちが巻き込まれて、女性1人が死亡、5人が負傷した。そして、アメリカ軍のほうは、バグダッドの北部で激しい銃撃戦を繰り返して、テロ組織の関係者と思われる15人を殺害した。つまり、昨日1日だけでも、航空自衛隊が行くことになったバグダッドとバスラで、25人が殺され、56人が負傷してるってことだ。

もちろん、これは、昨日だけが特別なワケじゃなくて、連日、こんな状態なのだ。ちなみに、この前日の19日には、武装勢力に拉致されていたアメリカ兵2人が、残酷な拷問を受けて殺され、その遺体が、イラク中部のユスフィヤで、見せしめのために放置された。また、バグダッドを中心とした自爆テロも相次ぎ、少なくとも20人以上が死亡している。連日、こんな状況の戦闘地域に、武器や弾薬を運ぶために航空自衛隊を使い、さらには、その受け入れ態勢をとるために、何名かの自衛隊員をバグダッドに常駐させるという。

ニポン国民には、「イラクの自衛隊は撤退させることにした」ってノタマッておきながら、実際に撤退させるのは、命の危険がほとんどないサマワの陸上自衛隊だけで、航空自衛隊は、イギリス軍でさえ撤退の準備を始めてる恐ろしい戦闘地域のバグダッドやバスラにまで行かせるってんだから、こんなペテンは前代未聞だろう。イギリス軍のC-130と同じように、ニポンのC-130が撃墜されたら、無責任大王のコイズミ将軍様は、またお得意の詭弁を炸裂させて、「だから‥‥大量破壊兵器は‥‥あるって‥‥言ったじゃないか!」とでも抜かすつもりなんだろうか?

‥‥そんなワケで、この国だけじゃなく、世界中をメチャクチャにした空前絶後の天然バカ総理、コイズミは、航空自衛隊を危険なバグダッドに行かせるクセに、テメエは、テネシー州メンフィスにある故エルビス・プレスリーの邸宅、「グレースランド」の見学に行くらしい。これは、「アメリカ産狂牛肉の輸入再開」と「イラクでの航空自衛隊の活動範囲の拡大」っていう手土産に対する、ご主人様からのご褒美だそうだ。それにしても、この大変な時期に、英語もマトモにしゃべれない猿と、ニポン語もマトモにしゃべれない犬とが、おててをつないでプレスリーの邸宅を見学とは、ノンキっていうか、オメデタイっていうか、バカっていうか、お話にもならないね。だけど、そう言えば、プレスリーってのも、ベトナム戦争に大賛成してた戦争肯定主義者だったから、戦争が大好きな猿と犬がデートするには、ピッタリの場所かも知れない‥‥なんて思う今日この頃なのだ。


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2006.06.21

出版社各位へ

「きっこの日記」の書籍化に関して、あまりにもたくさんの出版社より打診があったため、ここで打ち切らせていただきます。

現在までに打診のあった出版社の中で、検討させていただき、今月末までに、こちらから連絡させていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

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もしブラジルに勝ったら?

あたしは、サッカーにはぜんぜん興味がないので、ワールドカップはまったく見てないんだけど、ニポン代表がお話にならないくらい弱くて、今んとこ最下位だってことは知ってる。それと、最初に試合をしてボロ負けしたのがオーストラリアで、次に試合をして何とか引き分けだったのがクロアチアで、この次はブラジルと試合をするってことも知ってる。知りたくなくても、普通に生活してると、あちこちからそういう話が聞こえて来て、イヤでも知ることになっちゃう。ニポンが負けたのに笑ってたら、それだけで殴られたとか、渋谷で暴動が起こって逮捕者が出たとか、サッカー協会に電話して3時間も文句を言ったアホがいるとか、そういった聞きたくもないサッカー関連のバカ丸出しニュースが、次々に聞こえて来る。

で、クロアチアって言えば、ミルコ・クロコップの国で、警察官をやってたミルコは、クロアチアの「クロ」と、英語の「警察官」て意味の「コップ」を合わせて、「クロアチアの警察官」て意味で「クロコップ」っていうリングネームをつけたって話は、ずっと前に聞いたので知ってる。ようするに、ロボットの警察官が「ロボコップ」だから、クロアチアの警察官なら「クロコップ」ってことなんだろうけど、「コップ」ってのは、「警察官」ていうよりも、「オマワリ」とか「ポリ公」とか「マッポ」って感じなんだよね。「警察官」なら「ポリス」とか「ポリスマン」で、「変な警察官」なら「乳首がズレてるポリスマン」で、「コップ」って言うと、もっとくだけたニュアンスになる。そして、「カップ」って発音すると、さらにバカにした感じのニュアンスになる。「カップスァカミン!」て言えば、「マッポが来たぜ!」って感じだ。

だから、ミルコ・クロコップってのは、「クロアチアの警察官のミルコ」ってよりも、「クロアチアのポリ公のミルコ」ってことで、考えてみると、ずいぶん変なリングネームだ。ニポンだったら、「目ん玉つながりのオマワリ」ってのとおんなじような感覚で、警察官を小バカにしたような意味合いもふくんでる。だけど、警察官だろうとポリ公だろうと、サッカーの試合のたびに発炎筒を焚いたり、大暴れしたりするクロアチアのサッカーファンを取り締まってくれるなら、ありがたいことだと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしにとっては、ニポンとブラジルの試合も、別に興味はないしどうでもいいんだけど、しばらく前から、「もしもニポンがブラジルに勝ったら、何々をします!」って宣言する芸能人とかが増えて来て、そっちのほうが面白いことになってる。ようするに、どうせ勝てるハズがないから、できない公約をして面白がってるんだと思うけど、たとえば、眞鍋かをりは、もしもニポンがブラジルに勝ったら、「ビキニを着てカーニバルをします」だそうだ。でも、もともとグラビアで飽きるほどビキニ姿を披露してる眞鍋かをりが、今さらビキニを着たって、誰も何とも思わないよね?

その点、サスガだって思ったのは、倖田來未だ。倖田來未は、もしもニポンがブラジルに勝ったら、「アソコの毛をツルツルに剃って、その毛をオークションに出します」って公約した。倖田來未のアソコの毛だなんて、そんなもんを欲しがるのは、きっと、やくみつるくらいだと思うけど、よくよく考えてみたら、これで何万円もの高い値段がついちゃったら、儲かるのは倖田來未だよね? それとも、オークションでの売り上げは、恵まれない子供たちとかに寄付するのかな? だけど、アソコの毛を売ったお金を寄付されても、なんだかなぁ~って感じがする。

他にも、今、TOKYO FMで、「もしブラジルに勝ったら○○します宣言!」てのをやってて、番組にゲストで来た色んなタレントたちに、公約をさせてる。だけど、そのほとんどが、自分のモノにサインをして、何名かのリスナーにプレゼントするとかで、ぜんぜん面白くない。たとえば、若槻千夏の場合は、「自分の写真集とジャージにサインを入れて1名にプレゼント」だなんて、ぜんぜん面白くない。だって、ほとんど勝てる見込みなんかないんだから、「ロープをつけないでバンジージャンプをする」とか、「全裸で渋谷のハチ公にまたがる」とか、もっとスゴイ公約をしちゃえばいいのに‥‥。

そういったプレゼント系の公約の中で、唯一、あたしのハートの琴線に触れたのは、「あなたの書いた作文、手紙、ラブレターを朗読して、それをCDにして、1名様にプレゼントします」っていう、伊武雅刀のワンダホーな公約だ。ニューバージョンの「ホテル・ニュー越谷」の原稿を書いて読んでもらうも良し、鵜飼教授がセクハラするシーンのシナリオを書いて読んでもらうも良し‥‥って言っても、その大前提として、ニポンがブラジルに勝たなきゃなんないんだけら、結局は、アリエナイザーな話なんだけどね。

他にも色々あるんだけど、平原綾香は、「湘南で、スクール水着で、ジュピターを歌います」だし、青田典子は、「六本木のドンキホーテの前で、ひとりで、ボディコンを着て踊ります」だし、どっちもぜんぜん面白くもないし、見たくもない。それに比べて、松任谷由実は、「Tフロントのサンバの衣装で、街中を練り歩きます」だから、眞鍋かをりと倖田來未を合わせたほどのインパクトがある。だって、Tフロントを着るためには、アソコの毛を剃らなきゃならないから、結果として、25才の眞鍋かをりよりも、23才の倖田來未よりも、2人を足したよりも年上の、52才の松任谷由実のほうが、内容のほうも、2人を足したほどスゴイってことになる。

‥‥そんなワケで、色んなタレントが、ここぞとばかりにアホな公約をしてるんだけど、あたしは、すごく基本的な部分に、大きな疑問を感じる。それは、「ニポンを応援してんのなら、逆じゃないの?」ってことだ。つまり、ニポンに勝って欲しいって思って応援してんのなら、「もしブラジルに勝ったら○○します!」じゃなくて、「もしブラジルに負けたら○○します!」じゃないの?‥‥ってことだ。ラジオのリスナーに、サイン入りのCDや写真集をプレゼントするっていうタレントの場合は、「ニポンが勝ったお祝いに」って考えられるから、別に構わない。だけど、「ビキニでカーニバルをします」だの、「アソコの毛を剃ります」だの、「スクール水着で歌います」だの、「ドンキホーテの前でボディコンで踊ります」だのってのは、ようするに、「恥ずかしいことをする」ってワケで、ジャンルとしては、極めてバツゲーム的な要素が高い。それなのに、「もしブラジルに勝ったら○○します!」ってのは、ニポンが勝ったら恥ずかしいバツゲームをするってことで、つまりは、ニポンに負けて欲しいってことになる。本来なら、「応援してるニポンが負けたらバツゲームをする」ってのがスジであって、「勝ったらバツゲーム」ってのは、基本的におかしな話だ。

そんな中で、ちゃんとスジが通ってるのが、おすぎだ。おすぎは、ワールドカップが始まる前に、「日本代表は3連敗する」ってのに賭けてる。そして、その上で、「もしも日本代表がブラジルに勝つようなことがあったら、頭を丸坊主にします」って公約してる。ようするに、おすぎは、ニポンには負けて欲しいワケで、当然、ブラジルにも負けるに決まってるって思ってるワケだ。だから、「もしブラジルに勝ったら○○します!」ってのが、「丸坊主」っていうバツゲームなワケだ。これこそが、スジの通った話であって、ニポンを応援してるのに、ニポンが勝った時の公約が、バツゲーム的な要素を持ったものってのは、まったくもって、おかしな話なのだ。

だけど、人から見るとバツゲーム的に見えても、ニポンを応援してる気持ちがちゃんと伝わって来るのが、ピエール瀧の公約だ。ピエール瀧は、ドイツまで行って、会場でブラジル戦を見てるそうなので、「日本が勝ったら、その瞬間、裸でピッチに飛び出します!」って公約した。これは、一見、バツゲームっぽいけど、喜びがあふれた行動だと思うし、何よりも、ドイツまで応援に行くって部分だけを見ても、ニポンチームを応援してる気持ちが良く分かる。だって、テキトーな公約をしてる他の多くのタレントたちは、ドイツまで応援にも行かないで、そこらの一般人とおんなじに、自宅でテレビで観戦してるだけなんでしょ? 結局は、ワールドカップの時だけワラワラと湧いて来る、そこらのニワカサッカーファンとおんなじで、世の中の騒ぎに便乗してるだけのタレントってワケだ。

‥‥そんなワケで、あたしとしては、ニポンが勝とうが負けようがどうでもいいんだけど、アホな便乗タレントたちが、あちこちで変なことをするのは、見てみたい気もする。だけど、ものすごくたくさんのタレントが、みんな、「もしブラジルに勝ったら○○します!」って公約をしてるから、ニポンが負けたら、ひとつも見れなくなる。だから、ホントに心からニポンを応援してるタレントがいるんなら、今からでも遅くはないから、ゼヒ、「もしブラジルに負けたら○○します!」って公約をして欲しい。ま、別に誰も公約してなくても、ひとつだけ、あたしが予想できるのは、ニポンがブラジルに勝とうが負けようが、ブラジル戦が終わったトタンに、「ニポン各地でバカどもが大暴れします」ってことだ。これだけは、間違いないと思う今日この頃なのだ。


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2006.06.20

ジェットストリームな夜

まずは、頭の中に、「ミスターロンリー」のインストゥルメンタルをBGMとして流しつつ、ゆっくりと次のナレーションを読んでちゃぶだい。


遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休める時

遥か雲海の上を音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています

満天の星をいただく、果てしない光の海を豊かに流れゆく風に心を開けば

きらめく星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂のなんと饒舌なことでしょうか

光と影の境に消えて行った、遥かな地平線も瞼に浮かんでまいります

日本航空があなたにお送りする音楽の定期便、ジェットストリーム

皆様の夜間飛行のお供をするパイロットは、私、城達也です‥‥


‥‥ってなワケで、残念ながら、あたしは、城達也のジェットストリームをリアルタイムで聴いたことは、数えるほどしかない。あたしの場合は、「スネークマンショー」の中で伊武雅刀がやってた、ジェットストリームのパロディの「ジェットストリップ」を聴いて、それで、「本物はどんなのだっけ?」って思って、あらためて聴いてみたって感じだった。だから、それまでにも、何度かは聴いたことがあったとは思うけど、試験勉強のBGMとして聴いてた程度で、城達也のナレーションをシッカリと聴いたのは、伊武雅刀のパロディを聴いてからって感じの今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あんまりハッキリとは覚えてないんだけど、あたしが「スネークマンショー」で、伊武雅刀扮する欲情達也の「ジェットストリップ」を聴いて、それから本家本元の城達也のジェットストリームを聴いてから、半年もしないうちに、城達也は番組を降板して、そのすぐあとに亡くなった。そして、伊武雅刀はと言えば、昔は「宇宙戦艦ヤマト」のデスラー総統だったり、最近では「白い巨塔」の鵜飼教授だったりしながらも、ナゼだか、4年くらい前から、本家本元のジェットストリームのパーソナリティーもやってる。自分がパロッてた番組、それも、「欲情達也」なんて下品な名前にしてパロッてたんだから、番組からのオファーがあった時には、「ヤベッ!」って思ったことだろう(笑)

だけど、小林克也マニアのあたしとしては、伊武雅刀は、デスラー総統でもなければ、鵜飼教授でもなく、ましてやジェットストリームのパーソナリティーでもなく、やっぱ、スネークマンショーでの「畠山桃内」のイメージが強い。だから、男女の陳腐な三文芝居のあとに、細川俊之以上にいやらしい声で、「ホテル・ニュ~~~越谷~~~」なんてエコーが響きまくっちゃうと、あたしは、「これぞ伊武雅刀だぁ~!」って思っちゃう。知らない人には何のことだか分んないと思うけど、チョロっと書いとくと、こんな感じだ。


男 「あ~!やば~い!電車が終わっちゃった~!」

女 「あたし、気分が悪いの‥‥どこかで休みたいわ‥‥」

ナレーション 「気分は‥‥とっくにホテル‥‥だけど、ラブホテルはやめにしたい‥‥そんな、クリスタルなあなたに‥‥ホテル・ニュ~~~越谷~~~」


こんなのが、どんどんエスカレートしながら、えんえんと続いてって、最後に「あいてて良かったぁ~♪」って言うのが、スネークマンショーの「愛のホテル」だ。オマケに、これに使われてるBGMが、ジェットストリームをホーフツとさせる「エーゲ海の真珠」だから、欲情達也の「ジェットストリップ」だけじゃなく、全体的なイメージとして、伊武雅刀は、「ジェットストリームのパロディ」ってイメージが強い。だから、今、本家本元のジェットストリームのパーソナリティをやってることに、なんか、違和感を感じちゃうのだ。なんていうか、ルパン三世の声をやってた山田康雄が亡くなったら、ルパン三世のモノマネをしてた栗田貫一があとを継いだけど、アニメを見ても、どうしても、「山田康雄のルパン三世のモノマネをしてる栗田貫一の声」にしか聞こえなくて、すごく違和感を感じるのとおんなじようなもんだ。

だから、あたしは、伊武雅刀が、「白い巨塔」で、どんなにシリアスに鵜飼教授を演じても、いやらしくニヤリと笑った瞬間に、どうしても「ホテル・ニュー越谷」を思い出しちゃう。そして、「ニュースキャスター」で、CNBテレビの会長の役で登場すると、今度は、最初は「鵜飼教授だ!」って思ってから、いやらしくニヤリと笑ったとこで、またまた「ホテル・ニュー越谷」を思い出しちゃう。結局は、伊武雅刀がどんな役をやろうとも、あたしにとっては、スネークマンショーの「畠山桃内」の延長ってワケだ。だから、あたしは、伊武雅刀がジェットストリームのパーソナリティーをやるんなら、本家本元のパーソナリティーよりも、やっぱ、パロディ番組のパーソナリティーをやって欲しいって思っちゃう。たとえば、インターネットラジオの「すときゃ!」の「アダチ区民放送局」でやってる「ジェットストリーム足立区」みたいに、本家本元のジェットストリームをパロッていながらも、単なるパロディじゃなくて、ちゃんとオリジナリティーがある。

‥‥そんなワケで、話はちょっとダッフンするけど、ラジオってスゴイと思う。だって、音を電波に変えて発信して、その電波をラジオで受信すると、また、モトの音に戻るなんて、今さらながら、ワンダホーな発明だ。ふえるワカメちゃんとか、濃縮果汁還元とかは、いくらモトに戻るって言っても、誰かが運ばない限り、置いてある場所はそのままだ。あたしが、海でワカメを採って、乾燥させて小さくしたら、その場所でお水かお湯に浸ければモトに戻る。だけど、ワカメを採ったり乾燥させたりしたA地点から、遠く離れたB地点の自宅に行ってモトに戻したいと思ったら、A地点からB地点までは、車を運転したり、電車に乗ったりして、自分で乾燥したワカメを運ばなくちゃならない。

でも、ラジオの場合は、この、車を運転したり、電車に乗ったりする部分が省略される。映画の「ハエ男の恐怖」とか「フライ」みたく、A地点にあったものを別の形にして、B地点へ転送して、そこでモトの形に戻す。コレって、スゴイことだ。だから、FMラジオになれば、ステレオになるワケで、右と左のスピーカーから別々の音が出るんだから、もっとスゴイことだ。ジェットストリームの最初のジェット機の音も、左のスピーカーから右のスピーカーへと流れて行くから、ホントに飛び立って行くように感じる。

だけど、そんなことを言ったら、テレビはもっともっと遥かにスゴイってことになる。だって、音がステレオなのは当然として、カラーで映像まで出る上に、番組によっては、副音声なんてのまでついてるからだ。だから、テレビ局から出てる電波って、目には見えないから分んないけど、きっと、すごく複雑な電波なんだと思う。ラジオの電波が、2~3本の「素麺」だとしたら、テレビの電波は、何本もの「ちぢれ麺」を組み合わせたような感じなのかも知れない。

‥‥そんなワケで、タダでさえ、すんごく複雑な感じがするテレビの電波なのに、今度は、「地上デジタル波」とかいうワケの分かんない電波になる上に、今のテレビじゃ見られなくなるそうだ。どこのバカが考えたんだか知らないけど、お米を買うお金もない国民が3割近くもいて、毎日100人近くの国民が生活苦から自殺してるっていうのに、新しいテレビなんか買えるワケないじゃん。これで、ますます、国民のテレビ離れが加速しそうだ。

そう言えば、最近、各テレビ局の女子アナが、白いスーツで並んでて、順番にセリフを言う「地デジ」の告知CM、シツコイくらいにやってるから見たことのある人も多いと思うけど、アレって、地域によって違うらしい。あたしは、東京だから、NHKの島津有理子アナ、日本テレビの馬場典子アナ、TBSの竹内香苗アナ、フジテレビの中村仁美アナ、テレビ朝日の丸川珠代アナ、テレビ東京の森本智子アナの6人がやってるCMしか見たことないけど、地方は地方局の女子アナを使ってて、局数の少ない地域だと、3人とか4人とかだったりするらしい。それでも、頭にアンテナみたいなのをつけて、「女子アナからデジアナへ」とかって、アホみたいなことを言ってるんだろうか?

あたしは、このCMの東京バージョンのを見るたびに、一番最初に、「2011年7月24日から」って言うNHKの島津有理子アナの声が、何度聞いても、安田大サーカスのクロちゃんの声に聞こえちゃう。だから、きっと、テレビ局で音声を電波に変える時に、映画の「ハエ男の恐怖」みたいに、その装置の中にハエか何かが紛れ込んじゃって、一緒に電波として送られて来て、お家のテレビで音声として復元する時に、島津有理子アナの声とハエの声とが混ざっちゃってるのかも知れない。

どっちにしても、2011年から、すべてのテレビ放送が地上デジタル波になって、今のテレビで見られなくなったら、今よりは明らかにテレビを見る人の数は減る。5月に行なわれたインターネットのリサーチでは、今のテレビで見られなくなったら、「もうテレビは見ない」って答えた人が全体の20%もいて、「テレビを買い換えて見る」って答えた人は40%だけだった。そして、残りの40%は「まだ分らない」だったから、この「まだ分らない」の人たちが全員、「テレビを買い換えて見る」に気持ちが変わったとしても、2011年からは、テレビを見る人の数は、今よりも20%ほど減ることになる。だから、実際には、もっと多くの人たちが、テレビ離れをすると思う。

すでに、地デジ放送を見てる人たちに対するアンケートでは、地デジ放送に対して、「満足」と「どちらかと言えば満足」の合計が50%、「不満」と「どちらかと言えば不満」の合計が17%、「どちらとも言えない」が32%だった。この結果を見れば分かるように、無理して高いテレビを買ったところで、やってる番組自体がくだらないヤラセ番組ばっかなんだから、画面だけが良くなったって、何の意味も無いってワケだ。ナンミョーに洗脳されてる久本雅美の気持ち悪い歯グキとか、今よりも鮮明な画面で見たって、気持ち悪さが倍増するだけだろう。それだったら、この機会に、ヤラセだらけでバカバカしいテレビなんか見るのはやめちゃって、パソコンとラジオだけの生活に切り替えたほうが、いくらかは健全になれると思う。

‥‥そんなワケで、最後は、頭の中に、「夢幻飛行」のインストゥルメンタルをBGMとして流しつつ、ゆっくりと次のナレーションを読んでちゃぶだい。


夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは、

遠ざかるにつれ、次第に星のまたたきと区別がつかなくなります

お送りしておりますこの音楽も、美しくあなたの夢に溶け込んでいきますように‥‥

日本航空がお送りした音楽の定期便、ジェットストリーム

夜間飛行のお供をいたしましたパイロットは、私、城達也でした

また明日、午前零時にお会いしましょう‥‥


‥‥なんて感じでシメてみた今日この頃なのだ。


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2006.06.19

【本日の特選ホニャララ映像】

◆カルト教団「統一教会」の合同結婚式に祝電を送った安倍晋三
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◆バツグンの演技力でヤラセ台風レポを披露する阿部祐二レポーター
 ★こちらから★


◆ナンミョーに洗脳されてる久本雅美の壊れっぷり
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恋歌からエロティッ句へ

261通、これが何の数字かっていうと、この日記を書いてる時点までに届いてる、「爪はカルシウムじゃなくてタンパク質ですよ」っていうツッコミのメールの数だ。中には、「でも、納豆は植物性タンパク質が豊富だから、結果的にはいいと思いますが‥‥」とか、色々とフォローもあったんだけど、爪って、指の骨の先がどんどん伸びて爪になってんじゃないの? 柔らかい指先を保護するために、指の骨の先っちょの部分がどんどん伸びて、皮膚を突き破って外に出て、爪になってんじゃないの? 爪が骨の一部じゃないってことになったら、爪と骨はつながってないの? あたしは、指の骨の先っちょの上の部分が平たくなってて、それが爪なんだと思ってたんだけど、そうすると、指の骨と爪って一体化してないの? 指の骨と爪って、別々のものなの? なの? なの? ナノテクノロジーって何なの?

 

これは、「ショック! ショック! バージンショック!」だ。ずっと「魚」だと思ってたペンギンが、実は「鳥」だって知らされた時と同じくらいのバージンショックが炸裂した。ずっと「クチボソ」だと思って育ててた稚魚が、大きくなったら「ハヤ」だったって分かった時と同じくらいのバージンショックが炸裂した。今まで、33年間も「一緒」だと思ってた爪と骨が、「別々」のものだったなんて‥‥。今まで、ずっと愛し合ってた爪と骨とが、実は、仮面夫婦だったなんて‥‥。爪と骨が一緒だと思ってたあたしは、爪と骨とは愛し合ってて、切っても切れない縁で結ばれてて、骨は爪に対して、「骨まで愛して~♪」なんて甘く囁いてるもんだと思ってたのに、それが、アカの他人だったなんて‥‥。できることなら、死ぬまで知らずにいたかった‥‥。爪って何?‥‥骨って何?‥‥愛って何?‥‥なんて思うセンチメンタルな今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)

 

 

‥‥そんなワケで、俳句の題材は「何でもアリ」なので、花鳥風月などの自然から、人間の本質に迫るようなものまで、社会通念上のモラルに反しない限り、基本的には何を詠っても自由だ。だから、当然、「恋愛」もその題材のひとつで、昔から恋愛をテーマにした俳句もたくさんある。だけど、俳句は17音という短い音数のため、なかなか複雑な人間の恋愛を詠い切ることができない。それに比べて、31音もある短歌は、恋愛を詠うのに適してる詩型なので、古くは和歌の時代から、雅やかな多くの恋愛が詠われて来てる。そして、その姿も様々で、淡い恋心を詠ったものから、憎悪に満ちあふれた嫉妬の歌まで、リアルなセックスの描写から、同性愛に至るまで、あらゆる恋愛の形が詠み尽くされて来た。

 

で、リトル古い話でキョーシュクなんだけど、月刊「短歌」の平成11年4月号の中に「現代恋歌論」ていう特集があって、そこで、歌人の岡井隆が、「右岸の恋、左岸のエロス」っていう、とっても興味深い文章を書いてる。その中で、岡井隆は、短歌における恋歌を3つのタイプに分類してる。1つ目は、近藤芳美や中条ふみ子などに代表される「私小説風の作品」、2つ目は、俵万智や林あまりなどに代表される「架空の物語に組み込まれた作品」、そして3つ目は、この2つの枠では括れない作品、としてる。そして、この3つ目の例として、辰巳泰子の歌集、「仙川心中」を取り上げて、独自の視点から、現代短歌における恋歌を分析してる。

 

 

 とりの内蔵(もつ)煮てゐてながき夕まぐれ淡き恋ゆゑ多く愉しむ  泰子

 

 

この歌に対して、岡井隆は、「淡き恋といふと王朝の和歌などを例に引きたくなるが、辰巳の歌の世界は、ずっと俗の世界で、雅(みやび)の世界を否定してゐる」と批評してる。これは、未だに「よそ行きの言葉」を使い、平安時代の雲の上の恋愛みたいな歌を書いてる現代歌人が多い中で、極めて俳句的な対象の切り取り方をしている辰巳泰子の歌に対する、最高の誉め言葉だと思う。現実のコトガラでさえも架空の夢物語のように詠って、浮世から遠ざかろうとする短歌と、植物の葉脈の1本1本まで緻密に写生して、眼前のスーパーリアリティを追求する俳句とは、正反対に位置するものだ。だけど、辰巳泰子の歌の世界は、「31音の俳句」と呼んでもいいほど、足の親指の爪を剥がされるような、現実的な痛みをともなう。

 

 

 仙川にこの子投げたし殺したしされど誰にも殺させたくなし  泰子

 

 

幼い子を持つシングルマザーは、何よりも愛しいわが子が、時として自分の新しい恋愛の障害になる場合もある。「この子さえいなければ‥‥」、愛するわが子を殺して、自分も死のうと思ったことのある母親が、この世にどれほどいることだろうか。愛して愛して愛し過ぎてしまい、殺してしまいたいほどの我が子への愛。

 

 

 短夜や乳ぜり泣く児を須可捨焉乎(すてつちまおか)  竹下しずの女

 

 

辰巳泰子の「仙川」の歌は、この竹下しずの女の名句をホーフツとさせる秀歌だろう。あたしは、短歌は専門外なので、間違ってたら勉強不足で申し訳ないけど、一説には、短歌での恋歌には「雅の伝統」ってものがあって、どんな恋愛を題材にするのも自由だけど、必ず、雅やかに詠わなくちゃいけないっていう、バカバカしい暗黙のルールみたいなもんがあるらしい。だから、辰巳泰子の書くこれらの恋歌に対して、岡井隆の下した結論は、「(辰巳は)短歌といふ詩型の限界をこえて表現しようとしてゐる」と言うものだった。ちなみに、別の専門誌「短歌研究」の同年4月号では、歌人の藤原龍一郎が、「(辰巳の歌は)反則ぎりぎりの表現」とも発言してる。ようするに、辰巳泰子は、一歩間違えば、歌壇のライブドア、歌壇の村上ファン怒ってワケだ。辰巳泰子が、短歌の暗黙のルールである「雅の伝統」を無視してる‥‥ってワケじゃないけど、あまりにもナマナマしくて人間くさい辰巳泰子の歌に「雅」を見出せない人たちから見れば、「反則」ってことになるんだろう。

 

あたしは、辰巳泰子の歌はすごく好きで、「紅い花」「アトム・ハート・マザー」「仙川心中」「恐山からの手紙」の4冊の歌集を読んだけど、ヒトコトで言えば、「俳人好みの歌人」て感じがした。あたしが、短歌をやらない理由は、31音も使ってダラダラと自己主張をするって行為自体が、なんか自己顕示欲を丸出しにするみたいで、すごく恥ずかしいっていうか、すごくカッコ悪いっていうか、すごくミットモナイっていうか、そんな感じがするからだ。だけど、辰巳泰子の歌には、「あたしはこうなんだから、仕方ないでしょ? 文句ある?」みたいな、アジのヒラキ直りみたいな吹っ切れ感があって、それが、潔さや清々しさへと昇華してるのだ。

 

‥‥そんなワケで、話しは変わり、岡井隆が2つ目の恋歌のパターンとして名前をあげた、林あまりだけど、彼女の作品は、以前にも「きっこの日記」で紹介したことがある。恋歌というジャンルの中でも、特別な位置にあって、過激なセックスの描写が持ち味の歌人だ。

 

 

 カーテンの向こうはたぶん雨だけどひばりがさえずるようなフェラチオ  あまり

 

 あたたかく入った液体 わたしからいま流れ出る あなたが寝たあと  あまり

 

 

これらの恋歌が、岡井隆の言うところの「架空の物語に組み込まれた作品」なのだ。俵万智と同様に、まるで小説を書くように、頭の中に架空のシーンを思い浮かべて、それを歌にして行く。俵万智は「青春恋愛小説」、林あまりは「エロ小説」ってワケで、作品から受けるイメージは大きく違うけど、作品を生み出して行く過程は同一ってワケだ。ま、恋歌に限らず、たいていの現代歌人は、この方法で作品を作ってるワケで、ここが、俳句とは大きく違う点だ。頭の中だけで空想して、架空の作品を生み出すってのは、俳句では、もっともタブーとされている行為で、こういった方法で作られた俳句は、「左脳俳句」って呼ばれて軽蔑される。

 

俳句ってのは、芸術みたいな自己表現のための手段じゃなくて、「アイサツ」だ。毎年、巡って来る季節に対してのアイサツ、四季折々の自然に対してのアイサツ、愛する人に対してのアイサツ、これが俳句だから、そこにウソがあったらNGになる。自分が見たモノ、体験したコトを詠むってのが基本で、頭の中だけで想像して作った「左脳俳句」は、ニセモノの俳句として扱われる。だけど、短歌は、俳句と違って、自己表現のための手段だから、音楽や絵画と同じように、ウソをつこうが、何をしようが、何でもアリの世界なので、100%空想だけで作品を作っても、ぜんぜん問題にならない。

 

‥‥そんなワケで、恋愛感情ってものは、人間以外の生き物にとっては、種族保存の本能に準じたものだと思うけど、人間の場合は、とても観念的な部分が多いように思う。観念的な恋愛ってのは、心じゃなくて頭でする恋愛のことで、空想の恋愛や空想のセックス描写などを短歌に詠むことも、観念的な恋愛をバーチャルに楽しむひとつの手段なんだと思う。これは、31音もあって、何でも全てを言い切ってしまえる短歌だからこそ可能なことであって、これを俳句でやっちゃうと、俗に、「バレ句」って呼ばれてる下ネタ系の低俗なものになっちゃう。ようするに、三流週刊誌とかに載ってる「お色気川柳」に、毛が生えたみたいな下品な俳句だ。

 

それじゃあ、低俗なバレ句にならないような、俳句のセックス描写って、いったい、どんなものなのか。あたしは、低俗にならないような作りでセックスを感じさせる句をバレ句に対して、「エロティッ句」って呼んで区別してるので、あたしがエロティッ句に分類している著名俳人の作品をいくつか挙げてみる。

 

 

 花衣ぬぐや纏(まつは)る紐いろいろ  杉田久女

 

 春の灯や女は持たぬのどぼとけ  日野草城

 

 中年や遠くみのれる夜の桃  西東三鬼

 

 雪はげし抱かれて息のつまりしこと  橋本多佳子

 

 せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ  野澤節子

 

 かたつむりつるめば肉の食ひ入るや  永田耕衣

 

 ゆるやかに着てひとと逢ふ螢の夜  桂信子

 

 性器より湯島神社へ碧揚羽  摂津幸彦

 

 春はあけぼの陰(ほと)の火傷のひりひりと  辻桃子

 

 男入れ桜の山の微熱かな  大木あまり

 

 器から器へのびる蝶の舌  柿本多映

 

 

まだまだあげたらキリがないけど、前出の林あまりの短歌のように、直接的に人間のセックスを描写している作品はひとつもない。男性や女性の性器を詠んでいても、行為の描写にまでは至っていない。こういった形が、セックスを題材にした‥‥っていうか、セックスを感じさせる俳句の、現在での限界のように感じる。そう考えると、あたしは、初めに「俳句の題材は何を詠っても自由だ」って書いたけど、恋愛やセックスって題材は、極めて短歌向きのテーマだってことが分かると思う。

 

だけど、いくら俳句向きのテーマじゃないって言っても、辰巳泰子のように、俳句的な自己客観の手法まで取り入れてる歌人のいる短歌の世界と比べると、俳句の世界のいかに遅れてることか。これは、単に、「俳句って詩型が恋愛やセックスを詠うのに適していない」ってだけじゃなくて、そういった作品を忌み嫌う、俳壇の閉鎖的な体質によるところも大きいんだと思う。多くの若手俳人、とりわけ女性俳人は、日常的に恋句を詠む人も多いんだけど、そういった句が認めてもらえないことを知ってるから、自分が所属してる俳句結社の句会とかにも、投句すらしないのが現状なのだ。

 

‥‥そんなワケで、林あまりの歌みたいに過激なセックスの句なんか投句したら、ソッコーで破門になっちゃうような時代遅れの俳句結社も多いし、そういった閉鎖的な場所では、俳句の可能性を模索するための実験的な試みなど、とうていできるはずがない。あたしが参加している超結社(結社の枠を超えて集まる有志の句会)では、たまに、恋愛やセックスをテーマにして句会を開いたりするんだけど、俳句の新しい可能性を示唆するような、ハッとさせられる作品と出合うこともしばしばだ。だけど、それらの句の作者は、決してその句を自分の所属結社には投句したりはできないのだ。自分の所属結社以外の句会に参加してることがバレても、それだけで破門になっちゃうようなアホらしい結社もあるほどだから、超結社の句会には、あたしみたいな無所属の俳人以外は、匿名で参加してる俳人も多い。こんな現状じゃ、俳句が短歌に追いつくのは、まだまだ先のことだろう‥‥なんて思う今日この頃なのだ。

 

 
 マンゴーの皮むくフレンチネイルかな  きっこ

 

 

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2006.06.18

カルシウム的生活

あたしの左足の親指のことなんだけど、心配してくれてる人もいるみたいなので、中間報告という名の「痛そうな話」をマクラの部分に書くので、痛そうな表現が苦手な人は、マクラの部分は飛ばしてちゃぶだい‥‥って断わったので、さっそく行くけど、あたしの左足の親指は、ナニゲに、7割くらい治った感じだ。ビローンてなってた皮(というよりも肉)は、白くふやけてきたので、ケガした2日後に、覚悟を決めて、ハサミで切り落とした。薄い皮ならともかく、厚みのある肉っぽい皮だったから、それなりにハサミに手応えがあって、思いっきりスプラッタって言うか、バケラッタって言うか、チェケラッチョって感じだった。それで、その肉のなくなった場所は、そのぶん凹んでて、穴があいたようになってて、ジュクジュクになってたんだけど、上にかぶってた肉を切りとったことによって、ジョジョに奇妙に乾燥して来た。

真ん中から折れて上を向いてた爪は、ずっとカットバンを貼ってたら、元に戻ったっぽい感じで、色は濃いムラサキ‥‥っていうか、ほとんど黒みたいなムラサキなんだけど、半分から手前の部分は普通の色で、真ん中から先の折れた部分だけが黒みたいなムラサキなので、クッキリとしたツートンカラーになってて、まるでネイルサロンに行って、フレンチネイルにして来たみたい‥‥なわきゃねえだろ!(笑)

で、「元に戻った」ワケじゃなくて、あくまでも、「元に戻ったっぽい」ってワケなので、爪は平らになってるんじゃなくて、黒みたいなムラサキの部分は、それなりに上に盛り上がってる。だから、その部分の爪は、もう死んでるような雰囲気で、このまま治ることはなさそうだ。だけど、一応は指にくっついたっぽくて、パッと見ると、ただ単に、親指をドアか何かにはさんで変色したような感じに見える。だから、このまま、新しい爪がどんどん生えて、黒くなってる部分が前のほうに行ってくれれば、それでオッケーみたいな感じがする今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、一刻も早く爪を伸ばすことが、完治への早道だと思ったので、いつもよりも多めにカルシウムを摂ることにした。それで、お味噌汁のダシのニボシは、出さないで、そのまま具として食べることにした。いつもは、ダシをとったあとのニボシは、そのまま猫たちにあげたり、ある程度たまったら、スリバチで摺って、白ゴマと一緒にフライパンで炒って、フリカケを作ったりしてた。だけど、猫たちには悪いけど、ケガを治すことが優先だから、お味噌汁に入れたまま食べることにした。それから、あとは、納豆だ。納豆にはカルシウムが多くふくまれてるって聞いたので、3個パックのチビ納豆を朝晩1パックずつ、ずっと食べ続けてる。ちなみに、ここ3日間の食事は、こんな感じだ。


【木曜日】
朝・ご飯、新ワカメのお味噌汁(ニボシ入り)、納豆、ふじっ子のつぼ漬け、お茶
昼・仕事場で出た煮魚弁当、お茶
夜・ご飯、新ワカメのお味噌汁(ニボシ入り)、納豆、ちょうしたのサンマの蒲焼の缶詰、ふじっ子のつぼ漬け、お茶

【金曜日】
朝・ご飯、新ワカメのお味噌汁(ニボシ入り)、納豆、ふじっ子のしば漬け、お茶
昼・ツナサンド、コーヒー
夜・ご飯、もやしのお味噌汁(ニボシ入り)、納豆、もやし炒め、もやしの酢の物、ふじっ子のしば漬け、お茶

【土曜日】
朝・ご飯、新ワカメのお味噌汁(ニボシ入り)、納豆、ふじっ子のつぼ漬け、ふじっ子のしば漬け、お茶
昼・冷やしきつねそば、お茶
夜・オムライス、新ワカメのお味噌汁(ニボシ入り)、ふじっ子のしば漬け、お茶


この食生活が、どれほど素晴らしいことかって言うのは、2005年11月16日の日記、「きっこの食生活」に書いてある、かつてのあたしの食生活と比較してもらえれば、一目瞭然だ。で、木曜日の夜の「ちょうしたのサンマの蒲焼の缶詰」ってのは、どうしてもウナギが食べたかったので、その代わりに、ちょうしたのサンマの蒲焼の缶詰を温めて、ご飯に乗せて、ウナギの蒲焼の気分を味わったのだ。これだけだと、あんまりウナギっぽくないんだけど、これにサンショの粉をかけると、一気にウナギっぽくなる。

それから、今夜のオムライスってのは、ずっと和風が続いてたので、そろそろ洋食が食べたくなったところに、ちょうどマンションの仲良しの奥さんから、健康タマゴを4個いただいたので、オムライスを作ることにしたのだ。でも、あたしの作るオムライスは、あんまり洋食っぽくないんだけどね。用意するものは、タマゴ2個、ご飯お茶碗2杯、オカカ(カツオブシ)2袋、焼きのり1枚、あとはケチャップとお醤油、これだけだ。

タマゴ2個は、良く混ぜて、何も加えずに、フライパンで焼く。フライパンいっぱいの大きさになるようにタマゴを広げて、ある程度、火が通ったら、すぐに火を消して、あとは余熱で火を通す。そうすると、表面の柔らかいタマゴ焼きができる。それから、ご飯は、できるだけ炊き立てのほうがいい。普通のオムライスは、ご飯を炒めるから、冷めたご飯でもいいんだけど、あたしのオムライスは炒めないから、炊き立てが一番美味しいし、そうじゃなくても、温かいご飯を使う。で、ボールとか、ラーメンのドンブリとかに、お茶碗2杯ぶんのご飯を入れて、それに、オカカを混ぜる。小さい袋に3グラム入ってるオカカだったら2袋、5グラム入ってるオカカだったら1袋、ご飯の全体に混ざるようにして、それから、お醤油を垂らして、また混ぜる。お醤油は、かけすぎたらショッパクなるし、少ないとパンチのない味になっちゃうから、カゲンが難しいんだけど、しいて言えば、お茶碗2杯ぶんのご飯に対して、お醤油は大サジ1杯って感じだ。ポイントとしては、あとからケチャップを多めにかけるから、お醤油はシッカリと味つけをするんじゃなくて、軽く香りをつける感じにする。

そして、大きなお皿の真ん中に、このオカカご飯を平たく丸く盛って、その上にタマゴ焼きを乗せて、ケチャップを蚊取り線香みたいにグルグルとかけて行く。最後に、焼きのりを1枚ぜんぶ、2センチ角の四角にちぎって、全体的に散らせば、きっこ特製の「猫オムライス」の完成だ。ようするに、オカカを混ぜた「猫ゴハン」にタマゴ焼きを乗せただけなんだけど、この猫ゴハンと、タマゴ焼きと、ケチャップと、焼きのりをスプーンですくって一緒に食べると、ナゼだかチョーうまい! ポイントは、焼きのりをゼイタクに1枚ぜんぶ使うことなんだけど、普通のオムライスみたいに、鶏肉だのタマネギだのを使わないから、材料費としては、そんなに掛からない。それに、ご飯を炒めないから、光熱費も少なくて済むし、ヘルシーだ。

‥‥そんなワケで、今夜は久しぶりに納豆を食べなかったけど、お味噌汁のニボシは食べたし、オカカにもカルシウムはふくまれてそうだから、あたしの親指の爪は伸びそうな気がする。だけど、ひとつだけ悲しいのは、大事に大事に食べて来た、ふじっ子のつぼ漬けが今朝で終わっちゃって、ふじっ子のしば漬けが今夜で終わっちゃったってことだ。ふじっ子の漬物シリーズは、美味しいんだけど高くて買えないから、いつもはキュウリのキューちゃんばっか食べてるんだけど、ちょっと前に、ふじっ子の漬物シリーズの3種類がぜんぶ100円になってたので、あたしは、ここぞとばかりに、大好きなつぼ漬けとしば漬けを2つずつ買った。それで、小型のタッパーに移して、大事に食べてたってワケだ。

とにかく、いつもは金ちゃんラーメンや100円ショップのパスタを主食にしてるあたしだけど、いただいたお米があるうちは、ニポン人の主食であるお米を食べられるから、それだけでハッピーってワケで、おかずにまでゼイタクなことは言わない。場合によっては、キュウリのキューちゃんだけの時もあるし、ゴマシオだけの時もある。だから、逆に、立派なおかずがあったりすると、ご飯のおかずにするんじゃなくて、お酒のオツマミにしたくなる。たとえば、カツオのタタキなんかがあったりすると、ご飯はキュウリのキューちゃんだけで食べられるから、カツオのタタキはお酒のオツマミにしたくなっちゃうのだ。

だって、せっかくのカツオのタタキなんだから、その美味しさを最大限に引き出して味わいたい。そのためには、同じお米でも、お米を炊いたご飯じゃなくて、お米を発酵させて作った辛口のニポン酒のほうが、何倍も美味しくなる。あとは、焼酎もいいね。今日みたいに蒸し暑い夜は、大きな氷を入れたグラスに泡盛を注いで、カランカランなんて音を立てながら回してね。スライスしたタマネギとニンニクと、細切りにしたショウガやミョウガを乗せたカツオのタタキをパクッと食べてから、良く冷えた焼酎をクイッと飲んで‥‥。

あとは、サザエのお刺身も食べたいな。あたしは、アワビよりもサザエのほうが好きなんだけど、波の荒いとこで育ったツノの長い本物のサザエを薄造りにして、ワサビ醤油をチョイとつけて、コリコリコリコリって歯応えを楽しんで、良く冷やした銀嶺立山をクイッと飲んで、一番楽しみなキモの部分は最後にとっておいて、それでまたクイッと飲んで‥‥。

‥‥そんなワケで、こんな妄想をし始めちゃうと、あたしは止まらなくなっちゃうんだけど、ハッと現実に戻ってみると、あたしのお家にあるのは、カツオでもサザエでもなくて、いただきものの新ワカメだけなのだ。それでも、お味噌汁の具にするだけじゃなくて、軽くあぶっても、酢の物にしても、細かくしてご飯にかけても、どんな食べ方をしてもメチャクチャに美味しいんだけど、やっぱり、ワカメがあれば、カツオやサザエも欲しくなるのは人情ってもので、できることなら、あと、マスとかタラとかも欲しくなってくる。だけど、そのためには、フネに乗ってナミの上に出ないとならないから、日曜日の夕方6時半まで待とうと思う今日この頃なのだ(笑)


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2006.06.17

続々・ヤラセは地球を巣食う

オトトイの日記、「ヤラセは地球を巣食う」の中で、前代未聞の大バカレポーター、阿部祐二のことを書くにあたって、あたしは、「阿部」なんだか「阿倍」なんだか「安部」なんだか「安倍」なんだかハッキリ分かんないし、「祐二」なんだか「雄二」なんだか「裕二」なんだか「優二」なんだかもハッキリ分かんないので、インターネットのフリー百科事典、「ウィキペディア」で、名前を調べた。そしたら、こう書いてあった。


阿部祐二
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
阿部 祐二(あべ ゆうじ、男性、1958年8月14日 - )は、元俳優であり、今現在はレポーターである。


たったこれだけの紹介文で、あとは、俳優時代に出演したテレビドラマのタイトルが羅列してあるだけだった。そして、あの有名な「ヤラセ台風レポ」のことが1行も書かれてなかったから、あたしは、「ウィキペディアも使えないな~」なんて思いつつも、あたしの目的だった「阿部祐二」って漢字は分かったから、まあ良しとして、次の文章を書いた。


2005年9月6日、朝の「ザ!情報ツウ」の中で、台風の現場からのレポートをしてた阿部祐二は、カッパを着て、ヘルメットをかぶり、雨の中にしゃがみこんでた。ようするに、立ち上がれないほど風が強いってことを伝えようとしてんだけど、それにしちゃあ風はそんなにすごいようには見えないし、足元の水面にもサザナミしか立っていない。それなのに、阿部祐二の動きや言葉はすごく不自然で、何だかおかしく見える。ようするに、ホントは風はぜんぜん大したことないのに、大ゲサな演技をしてるようにしか見えないのだ。それで、スタジオのテリー伊藤や松本アナとのやり取りが終わり、松本アナが別の現場を呼び出した。そしたら、阿部祐二は、もう自分の出番は終わったと思って、それまでは大ゲサにしゃがみこんで風に耐えてたクセに、突然、スックと立ち上がり、ナニゴトも無かったかのように、極めて普通の歩き方で、画面の右へとハケて行ったのだ。だけど、テレビのほうは、松本アナの呼びかけに反して、数秒間、阿部祐二のほうの映像が流れてたから、この阿部祐二の恥ずかしいヤラセが、全国のお茶の間に流れちゃったのだ。


‥‥で、今になって、もう一度、「ウィキペディア」の「阿部祐二」の項目を見てみたら、あたしのこの文章がパクられて、書き加えられてることを発見した。


阿部祐二
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
阿部 祐二(あべ ゆうじ、男性、1958年8月14日 - )は、元俳優であり、今現在はレポーターである。「ヤラセレポーター」とされている。2005年9月6日、朝の「ザ!情報ツウ」の中で、台風の現場からのレポートをしてた阿部祐二は、カッパを着て、ヘルメットをかぶり、雨の中にしゃがみこんでた。つまり、立ち上がれないほど風雨が強いということを伝えようとしていた。だが実際は風雨は大したことがなかった。 その後、スタジオのテリー伊藤などとのやり取りが終わり、別の現場が呼び出された。そのため阿部祐二はもう自分の出番・放映は終了したと誤解し、しゃがみこんで風に耐えてた姿勢から急に立ち上がり、普通の歩き方で、画面の右へと歩を進めてしまった。だが、映像は阿部裕二の映像からまだ切り替わっていなかったので、ヤラセの暴風雨中レポートが放映されてしまった。


‥‥そんなワケで、この「ウィキペディア」の「2005年9月6日」以降の文章は、どう見てもあたしの文章のパクリとしか思えない。その上、文中で、「阿部祐二」を「阿部裕二」と書き間違えてるほどのお粗末さだ。人の日記の文章を無断で盗んでおいて、字まで書き間違えるなんて、アホとしか言いようがない。ちなみに、あたしの日記の「更新お知らせ」に登録してる人たちには、以下の更新メールが届いてるハズだ。


さるさる日記更新
「きっこの日記」が更新されました.
http://www3.diary.ne.jp/user/338790/
タイトル:ヤラセは地球を巣食う 1
更新日時:2006/06/15 09:36:09


そして、「ウィキペディア」に、このパクリ文章が書かれたのは、「最終更新 2006年6月15日 (木) 03:55。」ってなってるから、あたしの日記がアップされてから、6時間以上も経ってからだ。この更新時間の違いを見れば、どっちがスギ氏で、どっちが和田義彦なのかは一目瞭然だと思うけど、最近、どういうワケか、このパターンが多い。あたしが日記をアップすると、それから何時間後かに、あたしが日記に書いた人名とかの「ウィキペディア」の項目に、あたしの日記内の文章のパクリが書き加えられる。もちろん、「引用、きっこの日記」なんてコトワリも何もなく、文章だけがパクられてるのだ。

「ウィキペディア」は、誰でもが自由に書き加えられるフリー百科事典だから、中には、「きっこの日記」みたいな個人の日記の内容をパクって書き込むような恥知らずもいるんだろうけど、こんなことばっかされると、見る人によっては、あたしがウィキペディアの内容をパクってるようにカン違いしちゃう人も出て来るかも知れない。更新時間を見れば、どっちが先なのかは分かるけど、一方は仮にも百科事典で、一方は個人の日記なんだから、双方の更新時間なんか気にしないで見てる人は、あたしのほうがウィキペディアの内容を丸写しして書いてると思うかも知れない。

だから、このくだらないパクリが、自分で文章を考える能力がなく、他人の文章を盗むことを何とも思っていない大バカの犯行なのか、それとも、いやらしい考えを持った阿部祐二みたいなヤツが、わざわざこんなことを繰り返して、「きっこの日記はウィキペディアをパクってばかりいる」っていうウソでも広めたいのか、どっちなのかは分かんないけど、どっちにしても、すごく迷惑な今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あまりにも長いマクラから、コロッと話題を変えるワケにも行かないので、ここまで書いたからには、今日も「阿部祐二」について書いて行こうと思う。報道協定を無視して、警察の捜査のジャマをして、自分が目立つためには人の心を踏みにじることなど何とも思わない阿部祐二は、今も、秋田の事件で大暴走中だ。それで、今回は、秋田での阿部祐二の大暴走を一部始終、紹介したいと思う。

今回の阿部祐二の大迷惑な大暴走は、まず、畠山鈴香容疑者のお母さんに取り入ることからスタートした。阿部は、お母さんに対して、「僕だけはあなたたちの味方です」だとか、「僕以外のマスコミは皆ゴキブリです」って言って、自分だけが良心的だというアピールを繰り返して、家族に取り入った。もちろん、これは、すべて、自分だけがスクープをモノにするための大嘘で、その後の阿部の卑劣極まりない行動を見れば、コイツには良心のカケラもないことが良く分かる。

そして、家族に取り入った阿部が、次にとった行動は、「他のマスコミを完全にシャットアウトさせる」という作戦だった。つまり、自分だけが独占して取材を続けるために、他のマスコミの悪口を家族に吹き込み、自分以外のマスコミには取材させないようにしたのだ。阿部は、テレビでもオナジミの兵庫県警元刑事、飛松五男を家族に紹介して、マスコミ対策を練らせた。さらには、マスコミ内部にいる者としてはアルマジロな行為、マスコミの自主規制機関である「BRO」の存在を家族に教え、法的にマスコミ対策を練る入れ知恵までしたのだ。鈴香容疑者が、自宅の前に集まっていた報道陣のところに出て来て、悪態をつきながら、カメラマンのカメラを手で叩いたりしてる映像を見た人は多いと思うけど、当然のことながら、悪態をつかれた報道陣の中には、阿部はいなかった。だって、自分以外のマスコミを追い払うために、アレをやらせたのが阿部なんだから。

家族に取り入り、ここまで徹底的に自分以外のマスコミを排除するように仕向けた阿部が、その間、どんなことをやってたのかって言うと、家族には「オフになっています」とウソをつき、カメラを回し続けて、隠し撮りをしていたのだ。そして、鈴香容疑者が逮捕されるまでは、「アンチマスコミ」の立場で「家族の味方」のフリをしてたクセに、鈴香容疑者が逮捕されたトタンに、手のひらを返したように、家族の内情などを報道しまくり、弟の顔までモザイク無しでテレビに流したのだ。さらには、呆れ返ることに、阿部は、鈴香容疑者の逮捕直前には、どっちに転んでもいいように、無罪用のVと逮捕用のVの2バージョンを家の前で撮っていたのだ。

阿部のスゴイとこは、自分だけが手柄をひとり占めするために、日本テレビのスタッフまでも現場から排除した点だ。日本テレビに対して、「家族は僕だけを信用しているんです」などと言って、すべての映像と取材内容を自分だけの手柄にしたのだ。何の罪もない幼い子供が殺された悲しい事件でも、冷血漢の阿部祐二にとっては、単なる「飯の種」にしか過ぎない。当事者の家族に取り入り、他局のマスコミだけでなく、自分のところのスタッフまでを排除して、手柄をひとり占めにするとは、どこまで腐りきった人間なんだろう。

そして、本当の意味で、阿部の人間性が炸裂するのは、このアトなのだ。阿部は、自分が畠山家を囲うために利用した飛松五男を日本テレビには内緒で、TBSのワイドショーに紹介したのだ。TBSにしてみれば、畠山家の内情を知っている飛松五男をゲストに迎えられれば、こんなにありがたいことはない。ようするに、阿部は、TBSのワイドショーに恩を売ったってワケだ。どうしてこんなことをしたのかって言うと、阿部と日本テレビとの契約が、来年の春で切れるからだ。それで、来期以降は、TBSに移籍したいっていう思惑のある阿部は、今のうちからTBSに恩を売っておこうとしてるのだ。あたしが断言しとくけど、こんな最低最悪なヤラセレポーターなんかと契約したら、TBSのワイドショーも終わりになることウケアイだろう。

表向きは正義漢みたいな顔をしてるけど、やってることを見れば分かるように、コイツの頭の中にあるのは「自分のこと」と「お金のこと」だけで、そのためなら、利用できるものは何でも利用する。今回、誰よりも都合良く利用されちゃった飛松五男も、知り合いの記者に対して、「阿部に騙された」って漏らしてるけど、こんなタチの悪い人間と関わったら、それだけで社会的な信用を失うから、絶対に関わり合いにならないほうがいい。私利私欲のためには手段を選ばない阿部の大暴走に、今までも多くの非難の声が聞かれてたけど、今回の秋田の事件で、すべてのマスコミ関係者の怒りは頂点に達したようだ。

‥‥そんなワケで、毎日、話題を変えるように心がけてる「きっこの日記」なのに、ここんとこ、同じような話題が続いちゃってる。日本テレビの悪質なヤラセについてのメールも、まだまだマウンテンのように届いてる。だけど、このままずっと紹介し続けてくと、他の話題が書けなくなっちゃうので、最後に1通だけ紹介して、とりあえずは終わりにしようと思う。で、最後の1通なので、せっかくだから、一番長いメールを紹介する。


お名前:H子
E-mail:xxxxx@xxxxx.co.jp
コメント:きっこさん、こんばんは。いつも日記楽しく拝読しております。日テレの、一般人の心を踏みにじる酷いやらせの日記の反響で、多くの方からメールが届いていると思いますが、私もいい人生勉強をさせてもらったことがあるのでメールさせていただきます。私は5年程前に、まだ深夜11時からOAしていた「キスイヤ」に出演しました。オーディションでは、事前のアンケートなどで私たちに既に目星をつけていたようで、6組12人対スタッフひとりの面接では、私たち以外は話を振られたり突っ込まれたりと盛り上がってましたが、私たちだけはほとんど質問もなく、おかしいと思っていたら残されて、そのまま合格になりました。後日、収録に行くと、私たちのように実際にオーディションを受けてきた人もいれば、プロデューサーだかディレクターの知り合いだから、頼まれて来た、というカップルもいました。収録前日まで、スタッフと、当日着てきて欲しい服装や、OAで話す内容など毎日のように打ち合わせをし、緊張で一睡もできないまま当日を迎えました。読売TVについて部屋へ通されると、いきなり何枚もの紙を渡されて、全てにサインするよう強要されました。さっと目を通し、サインしましたが、その内容は、収録でのことを口外しない、とか、番組出演がキッカケで別れても訴えない、とか、今後のふたりを追跡するのに協力する、とか、そういった類のものでした。そのときは、ふ~ん、こんなもんか、としか思わずサインしたのですが、、、その後担当の人とカップルごとに打ち合わせに入りました。するとなんと!分厚い台本が用意されていて、すぐに暗記するように言われました。しかし、一般人の私は極度の緊張で全く覚えられません。なぜなら、その内容は前日まで電話で話していた、私たちがTVで言いたかった内容とは一切関係のない、番組の人が作った大嘘のシナリオだったからです。私たちは愕然としましたが、何も反論はさせないという威圧感がありました。素人だし緊張して忘れても、紳助がこの通り振ってくれるから安心して覚えるようにと言われました。緊張がほぐれるどころか上塗りです。必死で覚えました。しかし事実と全くかけ離れたシナリオを、いくら苗字だけ仮名でも、顔がしっかり映る番組であたかも本当のことのように言うのは抵抗がありました。番組を見た私の知人たちはどう思うのだろうと思いました。物凄いストレスを感じました。しかしもう逃げるわけにはいきません。サインしてしまいましたから…。収録のために紳助が登場しましたがヤクザそのものでした。スタッフに暴力を振るうなんて日常茶飯事なんだなってすぐに見て取れる態度でした。熊谷真美はとても礼儀正しい素敵な女性でした(それが本来の常識人のあるべき姿ですが)休憩中に紳助がスタッフと打ち合わせしているところを、私はお手洗いに行くために通り過ぎたのですが、そのとき紳助は、出演者である私たちのことを「アイツラ」と呼び、「あの女いいな」とかそんなことが聞こえてきました。食事は私たちには幕の内弁当ですが、スタッフは高そうな寿司を、椅子に思いっきり寝そべるように寄りかかり、テーブルの上に靴を履いたままの足を乗せながら食べていました。休憩の後、客席ボタンの数で海外旅行か国内旅行か、の収録でした。コレは実際は客席のボタンが反映しているのではなく、スタッフが操作しているだけです。私たちは国内旅行でした。海外旅行になったカップルは、年間で一番安いシーズンのパッケージツアーの日にちまで決まっているものを、今この場で申し込まない限りキャンセルになる、と言われ、仕事の予定と合わず泣く泣く手放していました。それから収録後の楽屋での様子の撮影(ちゃぶ台の下にマイクを仕掛け)も、台詞を一字一句指示されました。私は素直に従いたくなくてうやむやにしていたら、きちんと従った台詞を言うまで2時間くらい部屋から出してくれませんでした。とても疲れました。読売TVでの拘束時間は10時間でした。もう全てが嫌で後悔の嵐でした。前日までの電話での打ち合わせで、不安で質問したこと(あまりに内容がかけ離れてることを言わされないか、とか)全て嘘をつかれていました。休憩中も嫌で涙が出ました。それを見てスタッフはニヤニヤ眺めてきました。他のカップルの女の子も号泣している子もいました。番組内で使われるカップル紹介の写真も、実際に自分たちで撮った写真はほんの数枚で、インスタントカメラを幾つも事前に送られていて、写真の撮り方マニュアルに則って撮らねばなりませんでした。それは、服を変える、場所を変える、メイクを変える、とにかく沢山撮る、とかそんな内容でした。それをインスタントカメラ3個か4個分撮って送り、収録後もさらにカメラが送られてきてもっと撮らねばなりませんでした。それを送らないと、預けていた自分たちが元々持っていた宝物の写真は返してもらえませんでした。本来の自分たちの姿と偽り出演し、こんな裏切られたショックな気持ちで、緊張もして頑張ったのに、OA日の連絡すらもらえませんでした。教えていただけないかと尋ねると、それはわからないから自分たちで毎週チェックしろ、と言われただけでした。私が出演したときは、プライバシー配慮とのことで出演者は苗字だけ仮名、下の名前は本名で出たのですが(カップルで下の名前で呼び合うと仮名だと間違えることが多いから)そんなの顔が十分映っていて誰だかまるわかりです。OA後電話がじゃんじゃんかかってきて嫌な女のレッテルを貼られ、精神的に参ってしまい、今でも深いトラウマになっています。それまでやらせと分かっていても好きで見ていたキスイヤ、あんな人の心を踏みにじる酷いやらせ、強要とは思いませんで、裏切られた感が強く、出演以降二度と見ることはありませんでした。未だに紳助の顔を見るだけでヘドが出そうで、すぐチャンネルを変えます。他にも出演経験者からメールがあると思いますが、私もつい書かずにはいられませんでした。長々失礼しました。読んでいただきありがとうございます。


‥‥そんなワケで、他にも、日本テレビの番組に出演して、酷いヤラセを強要させられて、つらい思いをした‥‥ってメールがいっぱい届いてるんだけど、古くは、「たけしの元気が出るテレビ」や「ウッチャンナンチャンのウリナリ!」から、新しいものでは、現在放送中のほとんどの番組での被害者がいた。また、「おもいッきりテレビ」での地方でのロケで、ウソの名物料理を作らされた人や、「ザ・ワイド」での街頭インタビューで、スタッフが用意してたセリフを言わされた人など、老若男女を問わない日本テレビのヤラセに、あたしは、あらためて開いた口がふさがらなくなった今日この頃なのだ。


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2006.06.16

続・ヤラセは地球を巣食う

昨日の日記を読んだ人たちから、「日本テレビのヤラセ」について、たった1日で、ものすごくたくさんのメールをいただいた。それで、今日は、そのうちの何通かを紹介しようと思う。中には、日テレのADからの内部告発メールや、日テレの指示でヤラセを強要された下請け制作会社の人からのメールなど、担当のプロデューサーやディレクターの実名が明記してあるものも何通か来たんだけど、サスガに、それは、リトル問題が発生しちゃうので、今回は、軽めのものだけでお茶を濁そうと思う。で、まずは、一番軽いヤツから、レッツゴー♪


お名前:O子
E-mail:xxxxx@xxxxx.co.jp
コメント:きっこさん初めまして。毎日のブログの更新楽しみにしています。突然のメールを失礼します。日テレのヤラセについての日記を拝見させていただきました。5年以上も昔ですが、私は某タレント養成所に所属しており、同局の「ぐるぐるナインティナイン」という番組で、「クチコミだけで観客は集まるか」という企画に参加しました。養成所に回って来た募集事項には、番組名と「観客エキストラ」「街頭でインタビューされる役数名」としか書かれておらず、たかが2千円のお金欲しさに参加しました。「岡村隆史がライブをやるらしい」というウワサを街行く女子高生を捕まえて広めて、何人集まれば成功、最後は感動の握手会、という放送でした。でも、実際のところは、街行く女子高生も、会場に来た観客数百人も、なにもかも全部が仕込みでした。全員が私と同じに1人2千円もらって集まったエキストラだったんです。舞台上で感激したフリをする岡村隆史を始めとした出演者たち、全部が台本通りなのに、感動もクソもありません。大人の嘘の世界を垣間見る…どころか目の当たりにしてしまい、とてもショックでした。それ以来、タレントの涙も信用しないし、ヤラセはヤラセとして見ていますが、それにしても「ラブカツ」のヤラセは最悪ですね。純粋な一般の男子高校生を騙すなんて、ヤラセというよりも詐欺じゃないですか!(後略)


‥‥まあ、報道でもドキュメンタリーでもヤラセが満載の日本テレビなんだから、バラエティーに関しては100%ヤラセで作られてることは火を見るよりも明らかだし、いちいち取り上げてたら、それだけで1冊の本ができちゃうと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今回は、長いメールが多いので、あたしのコメントは無しで、どんどん行ってみようと思う。


お名前:T男
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:きっこさん、こんちは!いつも楽しく拝見させていただいています、大学生です。今回、日本テレビのやらせでちょい思い出したのでメールしました。それは、「鉄腕ダッシュ」の企画で、電車とTOKIOのメンバーがレースをするものです。その番組を一緒に見ていた父が、「この番組変だな?」といいだしました。で僕は何が変なのか聞くと、スタートした時と途中とで、電車の車種が変わっていたそうです。TOKIOのメンバーは1人ずつリレーで走っていたのですが、1人目、2人目が走っている途中までと、TOKIOが電車に勝ってゴールする時とで、電車の車種が違うのです。でも、色などの見た目は同じなので、電車マニアでないと判別はできません。自分も見ていて分かりませんでしたが、自分の父は大の電車マニアで、かなりミクロな知識をもっています。その父が、明らかにさっきの電車と違うから、これはやらせだと断言していました。(後略)


お名前:S男
E-mail:xxxxx@xxxxx.or.jp
コメント:きっこさん、はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいております。私は日テレの「鉄腕DASH!」のDASH村の管理のお手伝いをしている地元●●の者です。このメールを公開するなら絶対に匿名でお願い致します。きっこさんもお分かりのように、DASH村は全部ヤラセです。TOKIOの人達がロケに来る日に合わせて、日テレの指示に従って全てこちらで準備をしています。登り窯作りなども、TOKIOの人達が苦労して作ったように編集、放送されましたが、9割以上はこちらで作りました。日テレの人から喋らないように言われているので、あまり細かくは書けませんが、地元の者は皆知っています。その為に、DASH村の企画が始まってから、こちらの人達はテレビというものを信用しなくなってしまいました。(後略)


お名前:M子
E-mail:xxxxx@xxxxx.co.jp
コメント:きっこさん、初めまして。「ヤラセは地球を巣食う」を読んで、私も投稿者の方と全く同じ体験をしたことを思い出しました!日テレの「峰竜太のホンの昼メシ前」に、私も騙されて出演させられました。8年前だったと思いますが、渋谷の某メーカーでOLをしていました。その会社ではあるイベントをやっていたのですが、広報担当から女子社員に「『峰竜太の~』の取材があるから出てほしい。出るのは女子社員だけで、お気に入りの飲食店を答えるって内容らしい。取材に協力すれば当社イベントの宣伝をさせてくれるらしい。」と言われました。私はTVや雑誌などに出るのは嫌いなため、嫌だなと思ったのですが、広報が「イベントの宣伝」=社命による仕事、と言うので渋々承知しました。取材の数日前、事前にFAXでアンケート用紙が届き、たしか3軒くらい記入しました。全員まさかヤラセとは思わず、一生懸命考えてオススメのお店を選んで、店名、推薦理由などを書きました。その用紙は広報担当が回収し、取材スタッフに渡した、と聞いております。当日、終業後に会議室に女子社員(8人くらい)だけ残らされ、そこで取材が始まりました。そこには当時レポーター役だった大西結花と、もう一人男性レポーター(有名な人ではない)と、番組ディレクターと、カメラマンと、もう1人くらいスタッフがいました。私達は前を向いて座らされ、そこにとても横柄な態度のディレクターが現れ、いきなり最初に「今日は3つのお店について1人ずつ話してもらいます。話してもらうお店は『人間関係』と『紗舞璃(しゃぶり)』と『●●(名前失念。イタリアンだったと思います)』です」と言われ、「え?」と思いました。私は渋谷では有名なカフェの「人間関係」としゃぶしゃぶの「紗舞璃」は知っていましたが、そこは事前アンケートには書いていません。また、もう一つのイタリアンに限っては名前すら初耳でした。他の同僚も「私、『人間関係』行ったことないよ…」とか「私は××って書いたのに」とか口々に戸惑っていたのですが、ディレクターは有無を言わさぬ態度で、「『人間関係』知ってる人?」と聞き、私のほか3人くらいが手をあげると「何が好きですか?」と聞かれ、「スコーンが100円です」と答えると、「そう、そうです。他には?」と言われ、結局知ってる子が「おすすめポイント」をいくつか言い、知らない子に教えこむ形になりました。「紗舞璃」に関しても同じようにレクチャー?が行われ、ディレクターから「夜景が見えるっていうのは必ず入れて下さい」と言われました。もう1つのイタリアンにいたっては、誰も知ってる人がいませんでした。そこでディレクターは事前に用意していた、袋のままのスパゲティを取り出して、「この『カッペリーニ』っていうイタリア語で髪の毛って意味の細いスパゲッティがウリのお店だ」とレクチャーしだしました。この間15分くらいでした。この時点で私達は「話が違う…」と思ったのですが、強引にカメラが回り始め、命令されたとおりに言うしかありませんでした。結局、ディレクターがあげた3つのお店を1人1つあげて、用意されたコメントを言わされました。同期の子は行ったこともないお店の「●●がおいしい」なんて言わされていました。それから、ディレクターはNGを出した大西結花にキッツイことを言っていて、その場がシーンとなるほどでした。私達はそれを見ていて怖くなり、「こんなのヤラセじゃないか」とは言い出せなくなりました。撮影が終わると、ディレクターは礼も言わずにさっさと引き揚げていきました。大西結花はきちんと私達にお辞儀をして出て行ったのを覚えています。で、ここで問題は「イベントの宣伝は?」ということです。そのために嫌々出たのに!広報担当の顔を見ると、当人も呆然としていました。「あの、イベントの宣伝は?」と聞くと、「私も聞いていた話と違って…」と愕然としていました。結局、全然イベントの話に触れずじまいだったんです!アガリ症の私は前の日から緊張してかなりドキドキしていたんです!でも仕事だと思って我慢して出たのに!広報担当が恐縮していて気の毒だったのでぐっとこらえましたが、これって詐欺じゃないですか!その時はモウレツに腹が立って仕方ありませんでした。ディレクターも態度悪かったし。おまけに、一生懸命書いた事前アンケートも形だけのもので意味なかったんですよ。あやふやなことを書いてはならないと、わざわざお店まで値段の確認に行った子までいたというのに。真面目な気持ちを踏みにじられた気がして、本当に不愉快でした。当時は今のようにインターネットも普及していなく、まだ若かったこともあって、TVってこういうもんなの?とひどくショックでした。たまに思い出すとムカムカしていたのですが、あれから8年もたってこうしてきっこさんに聞いていただけて、スッキリしました。(後略)


お名前:W子
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:初めてメールをさせて頂きます。きっこさんの日記&ブログは楽しみに拝見しております。今までもいろいろな事を詳しく判りやすく書いてくださってて、読む側としては、有り難い反面、大変な労力と時間を費やされているなあと感じ、感謝しながら読ませて頂いています。さて、今回初めてメールさせて頂きましたのは「日テレのヤラセ」に関して、同感であり、また私の見聞きした話をお伝えしたくメールをしました。それは「どっちの料理ショー」でのヤラセの話です。今の番組形態になる前の時ですし、もう5年程前になるかと思います(あやふやですみません)。私は京都在住で、父親が小さいながら会社経営をしており、懇意にしている京都市内の小料理屋さんが有ります。このお店が「どっちの料理ショー」のヤラセに利用されたのです。お店の主人と父は、10年来のおつきあいですが、父は番組取材の話は聞かされておらず、私と父はたまたまテレビを見ていて知ったのです。後日、父がお店に行き、ご主人に話題としてふった所、「常連さんには見て欲しくなかった…」と話したそうです。この時の番組の料理は「おでん」。関西では「関東炊き」とも言われますが、今は「おでん」で通っています。それで、京都で「おでん」をメインにしている「料理屋」としてこのお店がご主人のインタビューとともに出ました。父は、「この店で、おでんなんか出た事も無いし、食ったとことも無い。俺はうるさいし、新メニューは全部食べて来たし、常連だから何が旨いか知ってるけれど、『おでん』は見た事無い」、そう言いながらテレビを見てました。京都で「おでん」をメインに掲げているお店は歴史が浅く、そんなに有るはずが無いんですよ。だって「おでん」は関東の料理だから。それに力を入れてる料理屋は、ある意味、「異端」なわけでしょうから、お店の主人は「常連さんに言わなかった」んでしょうね。しかも、お店はテレビ局から取材をしたいと連絡があって、最初は「おでん」のことも「どっちの料理ショー」のことも知らされず、快諾した後に「おでん」を作ってくれと言われたと。主人は、お客に出した事も無い料理を作るのも、それに合わせて用意されたセリフ『おでんはダシが命です』的発言(この後、特選素材の紹介につながる)も、言いたくないと言ったらしいのですが、結局はテレビ局の言いなりにならざるをえなかったようです(はっきりとは言わなかったらしいですが、嫌がらせのような事をされたら困るって思いもあったらしいです)。取材は、丸1日で、休日にお店を開けて撮影。もちろん取材の人たちの食事は店側が全部用意。時間は3時間程度でしたが、ご主人は後悔をしたと言っていました。この番組のおかげで、常連客が遠のいたからです。父も今では、そのお店から足が遠のいてしまいました。(後略)


お名前:C子
E-mail:xxxxx@xxxxx.co.jp
コメント:きっこさん、はじめまして。もう十数年前の話ですし 身内の話なので、お知らせしようかどうか迷ったんですが、思い切ってメールします。日テレの「はじめてのおつかい」という番組に親戚の子供が出演しました。確か、「はじめてのおつかい 始まって以来の長距離おつかい」みたいなキャッチが付けられていた記憶があります。それは、「F君、頼みたい事があるんだけど」と言う上司からの言葉で始まりました。数年間 北海道支社に勤務したFには、小学低学年と幼稚園児の子供がいました。家族で北海道での生活を楽しんだ後、本社に戻され、関東に居を構えて数年経った頃の話です。その社命は、「はじめてのおつかい」への出演依頼でした。「単身赴任中のお父さんに子供が会いに行くっていう設定なんだけど、出演してもらいたい」と上司からの命令です。社命とあれば断れるはずもなく、Fは承諾しました。日テレが書いたシナリオは、「単身赴任で北海道にいるお父さんに半年振りに家族で会いに行く予定だったのに、お母さんが仕事を抜けられない。仕方なく子供だけで出かける」というものでした。でも、当時Fは本社勤務していましたので、毎日家族が顔を合わせて生活していたのです。おまけに F夫人は、専業主婦なので仕事を抜けられないなんていう事情は皆無。設定に無理がありながらも、日テレのシナリオはドンドン進行されていきます。F夫人が専業主婦でなく仕事を持っているというくだりは、ナレーションでカバーされました。大好きなお父さんと感激の対面を演出するために、Fは、二週間前からウィークリーマンションで生活していたんです。もちろん、会社負担です。さて、撮影当日。何も知らない子供達は、隠しマイクを仕込まれたリュックに お母さん手作りのお弁当を入れて、空港へと歩き出しました。心細くて泣き出す弟をなだめるお姉ちゃん。 感動的です。でも、緊張の余りお姉ちゃんは機内で吐いてしまいました。(大人の政治に巻き込んでゴメンね) やっとのことで、北海道で待つお父さんに会えました。感動のひとコマです。泣くところです。でも、このお父さんは、子供達が乗る2便前の飛行機で北海道支社の宿舎に到着して、カレーライスの材料を買って待機していたんです。お父さんが作ったカレーライスを食べさせて、子供達に「お母さんのカレーの方が美味しい」と、シナリオ通りに言わせるために。この裏話を聞く前に放送を観た親類たちは、小さな姉弟の冒険よりも、「Fは、また北海道勤務になったの?」「F夫人は、働き始めたんだぁ」と思いながら鑑賞していました。お父さんを二週間もウィークリーマンションに隔離させて、寂しい思いをさせられて。くだらないTV番組に利用された子供たちが、本当に可哀相です。子供の成長記録や記念にと、この番組に出演した人たちはたくさんいると思いますが、出演したことを消し去りたいような気持ちでいる人もいるんですよね。日テレのヤラセは、人々の心を傷つけているって事を自覚してほしいです。


‥‥そんなワケで、他にも、すごくたくさんのメールが来てて、日本テレビ以外のヤラセ体験などもふくまれてた。だけど、他局のヤラセが、「演出に毛が生えた程度」なのに対して、日本テレビのヤラセは、詐欺とも呼べるほどの悪質さで、とうてい許されるレベルじゃない。上記の「はじめてのおつかい」でのヤラセの酷さなんか、常識を逸脱してるとしか思えない。視聴率のために、幼い子供を利用して、その心を踏みにじる。子供に、用意しておいた感動のセリフを言わせるために、家族ぐるみで子供を騙すように仕向ける。なんて酷いヤラセなんだろう。「はじめてのおつかい」は、あたしも好きで見てた番組だし、森口博子のウソ泣き以外は好意的に見てたのに、もう二度と見ないことにした今日この頃なのだ。


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2006.06.15

ヤラセは地球を巣食う

今日は、まず、読者からのメールを1通紹介する。


お名前:N
E-mail:xxxxx@xxxxx.com
コメント:きっこさん、はじめまして。いつも楽しく拝見しています。私はかれこれ10年以上、西新宿でOLをやっております。以前、日テレで「峰竜太のホンの昼メシ前」(1996.6~2002.3)という番組が平日の午前の時間帯に放送されていました。それで、古い話なのですが、その番組から会社に「西新宿のOLのお勧めレストラン」という企画を放送するので取材に協力して欲しい、と連絡があり、私達が協力することになりました。当日は、広報部の号令で、会議室に当時20代の女子だけ集められて、取材が行われました。用紙が配られ、「お勧め1店舗とその理由を記入してください」と言われ、私達は一斉に書きました。しかし、それは形だけのアンケートで、番組スタッフはその用紙を集めようともしなかったのです。そして、1人のスタッフから、「西新宿の六歌仙という焼肉屋を知っている人、手を挙げてください」と言われたのですが、私達は誰1人そのお店を知らなかったので、誰も手を挙げませんでした。そうしたら、1人の後輩OLがそのスタッフに呼ばれ、その「六歌仙」というお店をいつも利用しているということにして、こういうコメントを言ってくださいと指示されたのです。そして、何度か練習させられてから、カメラが回り、「焼肉の六歌仙はとっても美味しくて、店員さんも皆親切で感じがいいし、私達はいつも食べに行ってま~す♪ 特に●●と●●が最高に美味しいんですよ~♪」というヤラセのインタビューを強要されたのです。つまり、最初から、その「六歌仙」という焼肉屋の宣伝をするために、私達は利用されていたのです。私達は、その時点で完全にしらけてしまい、それ以来、日テレに対して不信感を抱くようになりました。古い話で恐縮ですが、きっこさんにお伝えしたくなり、思わずメールしてしまいました。


‥‥この担当ディレクターが、焼肉の「六歌仙」とどんなツナガリがあったのか知らないけど、一度も食べに行ったことがないどころか、そんなお店の存在すら知らなかったOLに、番組サイドが用意した大嘘のコメントを言わせるなんて、日本テレビがシロートを利用する悪質なヤラセって、10年も前から日常的に行なわれてたんだね‥‥なんて思って感心しちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、日本テレビのヤラセって言えば、何よりも有名なのが、報道番組でのヤラセだ。倫理的な見地からも、絶対にウソがあってはいけないハズの報道番組で、これでもか! これでもか!のヤラセの連発で、今や、日本テレビの報道番組は、完全にバラエティー化しちゃってる。日本テレビのニュース番組は、朝でも昼でも夕方でも夜でも、どれもヤラセの宝庫だけど、特にヤラセを連発してたのが、平日の夕方にやってた「ニュースプラス1」だろう。有名なところでは、2003年11月5日の放送での「イセエビ事件」がある。「究極の美味!幻のイセエビを探せ!」って企画で、イセエビ漁の達人ていう地元の漁師さんに、レポーターが同行して、2日目にようやく幻のイセエビが網に掛かった‥‥ってのがヤラセで、実は、このイセエビは、獲れなかった時のために、スタッフが地元の魚屋さんで買っておいたものだった。実際には獲れなかったから、買っておいたイセエビを網に入れて、一度、海に沈めて、それから網を引き上げて、いかにも獲れたように演出して、レポーターはミゴトな演技で絶叫して大コーフンして見せたのだ。

さらに、放送の中では、このイセエビを「1000匹に1匹しか獲れない幻のイセエビ」って言って大ゲサに取り上げてたんだけど、地元の人たちによると、「ただの脱皮したばかりのイセエビで、別に珍しくも何ともないよ。卸値も他のイセエビと同じで、1匹800円ほどだよ」とのことだった。何でもない食材を「幻のナントカ」にしちゃって、ギョーギョーしく取り上げるのって、「どっちの料理ショー」だけの十八番かと思ってたんだけど、日本テレビ自体の十八番なんだね。

そんなワンダホーな「ニュースプラス1」は、この「イセエビ事件」のわずか3週間後の11月27日、今度は、「恐怖!洗濯機が爆発!」って企画で、またまた手の込んだヤラセを炸裂させた。この企画では、「洗濯する衣類の種類によっては洗濯機が爆発を起こす」ってことを証明するための実験をやったんだけど、爆発するって言われてた種類の衣類を入れても、洗濯機は爆発しなかった。それで、後日、別の場所で、わざわざ洗濯機の中に衣類以外の異物を入れて運転して、爆発したところを撮影して、それを前回の映像とつなぎ合わせて、あたかも、「衣類を洗濯したら爆発した」っていうウソの映像を放送したのだ。

そして、年が明けての2004年3月1日には、「銀座・新橋・汐留のOL・サラリーマンが選ぶ店ベスト10」て企画で、日本テレビとつながりのあるお店をランキングに入れたいがために、番組のスタッフたちがセッセとインチキのアンケートを書き、アンケート結果を改ざんしてたことが発覚した。これは、冒頭に紹介したNさんからのメールのパターンと同じで、いかにも、「一般の人たちが選んだお店」「一般の人たちに人気のあるお店」ってことにして、日本テレビのプロデューサーやディレクターが懇意にしてるお店や、自分たちの知り合いが経営してるお店を宣伝しようっていうコンタンなんだろう。それにしても、ベスト10のうちの半分は、OLやサラリーマンからは1票も入ってなかったお店だったんだから、日本テレビのデタラメさが全開って感じだ。

まあ、どれも呆れ果てちゃうヤラセだけど、「人気のお店」なんてのは、まだ許せる範囲だ。だけど、このアトに発覚した「ニュースプラス1」のヤラセは、シャレにはならないほどヒドイものだった。2005年7月6日と、9月19日に放送された「個人情報の入った名簿の売買」に関するスクープは、3ヶ月にも及ぶ追跡調査をして、名簿を闇で売買する男を追ったんだけど、この男から名簿を買ってたほうの男が、番組のスタッフの知り合いで、番組から頼まれて「名簿を買う男」の役を演じてたのだ。ようするに、視聴者だけじゃなく、名簿を売ってる男まで騙してたワケで、最低最悪なヤラセ番組、「恋愛部活(ラブカツ)」のルーツがこんなところにあったとは、サスガ、民放の中でもっとも倫理観の低いテレビ局だけのことはある。

‥‥そんなワケで、悪質なヤラセが発覚するたびに、「十分に反省するとともに、再発防止につとめます」だとか、「誠に遺憾です。今後は制作体制の抜本的見直しを図ります」だとか、コイズミみたいにクチサキだけでゴマカシ続けて来た日本テレビだけど、これだけ連発しちゃったら、反省の色もなければ、何の対策もしてないことが丸見えだ。それで、表向きだけは反省してるフリをするために、今年の3月末で、「ニュースプラス1」は打ち切りになったんだけど、その最終日の4日前、3月27日に、「ニュースプラス1」は、最後っ屁をかましてくれたのだ。

「ニュースプラス1」の中で、「憤激レポート」とか言って、ホニャララ団の構成員みたいな顔したレポーターが、ダレカレ構わずに文句を言って回る企画があるけど、日本テレビは、アレで、大ボケを披露してくれた。あのレポーターが、道路の「バス専用レーン」を走ってる原チャリをつかまえて、「何でバス専用レーンを走ってんだ!」って文句を言ったり、その原チャリに対して「違反ライダー」ってテロップを入れたり、「無法者」って呼んだりしたんだけど、道路交通法では、原チャリって、「バス専用レーン」を走ってもいいんだよね‥‥って言うか、真ん中の車線なんか走ったら危ないじゃん。

で、そんな心配が、現実のものになっちゃったのだ。この「憤激レポート」を見てた大学生が、日本テレビが流した「原チャリはバス専用レーンを走ってはいけない」っていう間違った情報を信じちゃって、今まではバス専用レーンを走ってたのに、次の日には、ビュンビュンと車が走ってる危険な真ん中の車線を走ったために、トラックの風圧で転倒して、足を骨折しちゃったのだ。今まで通り、安全な上に法律でも認められているバス専用レーンを走ってれば、こんな事故は起こらなかった。「ニュースプラス1」は、翌日の放送で、「昨日の憤激レポートの中で、バス専用レーンについてお伝えしましたが、 道路交通法では原動機付き自転車の通行は違法ではありません。 しかし、バス運行の妨げになるような運転はマナー違反で事故の原因にもなりますのでご注意下さい」って訂正をした。だけど、何の違反もしてなかった人を「違反ライダー」だとか「無法者」だとか言ったことについては、ヒトコトも謝罪はしなかった。

‥‥そんなワケで、ヤラセとデタラメの宝庫だった「ニュースプラス1」は、3月末で打ち切りになったんだけど、それは、「ニュースリアルタイム」に模様替えしただけで、ヤラセが日常化してる日本テレビの体質が何ひとつ変わってないのは、他の数々のデタラメ番組を見れば一目瞭然だろう。他局でも行なわれてるヤラセだけど、その数と言い、悪質さと言い、日本テレビのヤラセは突出してる。日本テレビの場合は、視聴者もヤラセが行なわれてることを認識してるバラエティーだけじゃなく、報道やドキュメンタリーでも当たり前のようにヤラセが横行してることが、局自体の倫理観の欠落を証明してると思う。

たとえば、2005年3月13日に放送された、「NNNドキュメント ’05」の「ニート ~働けない若者の憂うつ」ってのも、ものすごいヤラセだった。この番組で、ニートとして紹介された「苅谷文」っ女性は、実は、劇団を主宰してるプロダクション所属のタレントだったのだ。テレビ朝日の「銭形金太郎」にも出たことがあるし、週刊誌のグラビアにも取り上げられたことがあるタレントなのに、日本テレビは、そういうことをぜんぶ隠して、ただのヒキコモリでニートってことにして、番組全編をヤラセで制作して、それを「ドキュメンタリー」として放送したのだ。2003年5月29日の「ズームイン!SUPER」では、特集のズームアイで「赤ひげ先生奮闘記」ってのを放送したんだけど、無料でホームレスの人たちを診てあげてるお医者さんを紹介する中で、番組スタッフの知り合いをホームレスの人の親族として出演させて、ウソの感動話を捏造して放送したのだ。日本テレビって、どこまで腐りきってるんだろう?

普通の神経をしてたら考えられないような、報道やドキュメンタリーにおけるヤラセも日常的に行ってる日本テレビだから、バラエティーに関しては、最初っから「ヤラセありき」で番組が制作されてることは当然だ。それも、プロのタレントにヤラセをさせて、視聴者だけを騙すってのなら許容範囲だけど、昨日の「ラブカツ」を見れば分かるように、日本テレビが行なってるヤラセは、番組に参加した一般人を騙し、笑い者にするような、あまりにもヒドイ内容のものばかりだ。

‥‥そんなワケで、バラエティーからワイドショー、報道からドキュメンタリーに至るまで、すべてのジャンルで、当たり前のようにヤラセが横行してる日本テレビで、さらに恥の上塗りをしてるのが、厚顔無恥を地で行く男、阿部祐二レポーターだ。元俳優ってのをウリにしてるだけあって、芝居掛かった大ゲサなリアクションはリアリティーのカケラもなく、正義漢ぶってトンチンカンな突撃レポートを繰り返す阿部祐二に、全国で苦虫を潰したような顔の人たちが激増中だ。そんな阿部祐二の名前が有名になったのは、全国のお茶の間を爆笑のウズに巻き込んだ、去年の「ヤラセ台風レポ」だろう。

2005年9月6日、朝の「ザ!情報ツウ」の中で、台風の現場からのレポートをしてた阿部祐二は、カッパを着て、ヘルメットをかぶり、雨の中にしゃがみこんでた。ようするに、立ち上がれないほど風が強いってことを伝えようとしてんだけど、それにしちゃあ風はそんなにすごいようには見えないし、足元の水面にもサザナミしか立っていない。それなのに、阿部祐二の動きや言葉はすごく不自然で、何だかおかしく見える。ようするに、ホントは風はぜんぜん大したことないのに、大ゲサな演技をしてるようにしか見えないのだ。それで、スタジオのテリー伊藤や松本アナとのやり取りが終わり、松本アナが別の現場を呼び出した。そしたら、阿部祐二は、もう自分の出番は終わったと思って、それまでは大ゲサにしゃがみこんで風に耐えてたクセに、突然、スックと立ち上がり、ナニゴトも無かったかのように、極めて普通の歩き方で、画面の右へとハケて行ったのだ。だけど、テレビのほうは、松本アナの呼びかけに反して、数秒間、阿部祐二のほうの映像が流れてたから、この阿部祐二の恥ずかしいヤラセが、全国のお茶の間に流れちゃったのだ。

こんなにオチャメな阿部祐二だけど、人間的には、あたしにはまったく理解できないような感覚を持ってる。「感覚を持ってる」って言うか、マトモな人間なら誰でも持ってるハズの感覚が、この男には、スッポリと欠落してるのだ。ようするに、この男には、「相手の気持ちを思いやる心」ってものが、ミジンも無いのだ。大爆笑の「ヤラセ台風レポ」からさかのぼること4ヶ月あまり、2005年4月25日、あの未曾有の大惨事、JR福知山線の脱線事故が起こった。この時、阿部祐二が何をやったのかって言うと、圧死した運転士の実家を直撃して、年老いたご両親にマイクを突きつけ、あーだこーだと質問を浴びせかけたのだ。

そして、無神経な突撃取材を拒否されると、今度は、場所を変えてから運転士の実家に電話をして、心労で倒れそうな母親に向かって、非情な言葉を浴びせ続けたのだ。あれほどの被害者を出してしまった大事故を起こし、自分の息子の死を悲しむ余裕すらなく、その上、自分の息子の亡骸はまだ電車の中だったって言うのに、何という非情さだろう。ナポレオンの辞書には、「不可能」って文字が無いけど、阿部祐二の辞書には、「常識」って文字も、「良識」って文字も、「道徳」って文字も、「人権」って文字も、「モラル」って文字も、「デリカシー」って文字も、そして、「心」って文字も無いらしい。

‥‥そんなワケで、日本テレビの「ザ!情報ツウ」は、朝ッパラから極楽加藤のガラガラ声を聞かされて、ぜんぜんスッキリできない「スッキリ!」って番組に変わったけど、この、無神経で無分別で無責任な阿部祐二は、今も懲りずに出演し続けてる。そして、今は、秋田の小学生殺害事件で、またまた非常識な取材を繰り返してるのだ。マスコミの他の記者たちは、すべて、警察の捜査を最優先させ、暗黙の報道協定をしいて取材を続けてるのに、阿部祐二だけは、そんな協定なんか無視しちゃって、警察の捜査よりも自分の取材を優先させてるのだ。

事件が起こった当初から、被害者の男の子の家族に突撃取材を繰り返し、相手の気持ちを無視した冷酷なレポートを続けて来た阿部祐二だけど、特に、逮捕直前の畠山鈴香容疑者に対する取材のヒドサは、目を見張るものがある。他の記者たちが、警察の捜査のジャマにならないようにと気配りをしてた時期に、阿部祐二は、被疑者に取り入って自宅に上がり込み、そこで隠し撮りした映像を番組でジャンジャン垂れ流したのだ。それどころか、弟の画像をモザイク無しで放送するといった無神経さで、被疑者家族に大きな精神的苦痛を与え、その上、警察の捜査を妨害していたのだ。ちなみに、現在、警察では、娘の彩香ちゃんに対する「傷害致死」と「死体遺棄」を立件するための取り調べを続けてるけど、今回の阿部祐二の暴走がなければ、この事件は、もっと早く解決されていただろう。

‥‥そんなワケで、制作サイドの姿勢も最低最悪なら、起用してるレポーターの質も最低最悪な日本テレビだけど、ここまでヤラセやデタラメがまかり通ってると、もう何も信じられなくなる。たとえば、「おもいッきりテレビ」で、みのもんたに電話で人生相談して来るオバサンたちは、ホントに一般人なの?‥‥とか、「鉄腕ダッシュ」のダッシュ村の池にモリアオガエルが来たけど、アレって、スタッフが捕まえて来たモリアオガエルを置いたんじゃないの?‥‥とか、日本テレビの番組っていうだけで、考えられるすべてがヤラセに見えて来る。そして、もう少しすると、日本テレビが総力をあげてブチカマス、年に一度の最大のヤラセ祭、「24時間テレビ」がやって来る。今年もまた、数々のヤラセで全国の人たちを感動させて、子供たちのナケナシのお小遣いを巻き上げるんだろうけど、ここまで悪質なヤラセをやるんなら、「愛は地球を救う」じゃなくて、「ヤラセが地球を巣食う」ってタイトルにして欲しいと思う今日この頃なのだ。


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2006.06.14

ロマンティックが止まらない

「魔弾戦記リュウケンドー」って、いったいナニ? 見たことも聞いたこともないんだけど、名前から推測すれば、アニメか実写版のヒーローモノだよね?‥‥ってなワケで、何でもすぐに調べられる便利な世の中だから、5秒で分かったんだけど、テレビ東京で、日曜日の朝7時から放送してる、実写版の戦隊ヒーローモノだった。あたしは、この時間は、もうお仕事に出かけてるか、お家にいる場合は、テレビ朝日で「怪傑ゾロリ」を見てるから、この番組は知らなかった。

あたしって、自分の興味のないものは、まったくと言っていいほど無知だから、「デスノート」って言うマンガが流行ってるってことも、そう言うマンガが存在してたことも、数日前に初めて知った。テレビで、「デスノート」って映画のCMをやってるのを見て、最近、良く聴くレッチリの曲が流れてたから、「へ~!ニポンの映画にレッチリの曲なんか使わせてもらえたんだ~!」なんて思って見てたら、「何万部も大ヒットしたコミックが映画化しました」みたいなナレーションをしてて、この映画の原作がマンガなんだってことと、そのマンガが流行ってるってことを知ったのだ。

だから、この「デスノート」とおんなじように、もしかしたら、「魔弾戦記リュウケンドー」ってのも、世の中的には、すごく流行ってるのかも知れないし、知らなかったのは、あたしだけかも知れない。ま、そんなことはどうでもいいんだけど、とにかく、どんな因果なんだか知らないけど、8月2日にリリースされる、われらがMAXの新曲、「Prism of Eyes(仮題)」 が、この「魔弾戦記リュウケンドー」って番組のエンディングテーマに使われることになった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、日曜日の朝って言うと、テレビ朝日を見てることが多い‥‥って言っても、見たい番組があって見てるワケじゃなくて、なんとなくテレビをつけてるって感じだ。前は、「デカレンジャー」とか「マジレンジャー」とかを見てたんだけど、今の「ボウケンジャー」は、あまりにもお子ちゃま向きでバカバカしいから、ボケーッと流しながら見てるだけだ。じゃあ何で、他のチャンネルにしないのかって言うと、あたしが見たいのは、早朝の4時50分からやってる「秘湯ロマン」て番組で、それを見るためには、明け方とかにおトイレに起きた時に、とにかく、テレビ朝日をつけとく。それで、ベッドの中でウトウトしながら、テレビの音だけ聞いてる。そして、「秘湯ロマン」が始まったら、ムクッと起き上がって、見る。

この「秘湯ロマン」は、一応は「隔週」ってことになってんだけど、くだらないゴルフとかで潰されることもあるから、ちゃんとテレ番で確認しとかないと、せっかく早起きしたのに、放送が無かったりもする。だけど、あたしは、わざわざテレ番で確認するほどは入れ込んでないから、「早く起きられた時に、たまたま放送があったら、すごくラッキー」って感じのスタンスで観賞してる。で、この「秘湯ロマン」が見られた時も、放送が無かった時も、そのまま、テレビ朝日をつけっぱなしにしてるってワケだ。「秘湯ロマン」があった日は、見終わってから、また少しウトウトしてて、ハッと気がつくと、ちょうど「怪傑ゾロリ」が始まってるし、「秘湯ロマン」が無かった日も、しばらくウトウトしてると、「怪傑ゾロリ」の歌で目が覚める。

それで、どんな番組なのかって言うと、ただ、温泉を紹介するだけなんだけど、他の旅行番組みたいにヨケイなことはいっさいしないで、キレイなお姉さんが、すごくイイ温泉に行って、美味しそうなものを食べて、温泉に入るってだけのシンプルな番組だ。だけど、映像が、バツグンに素晴らしい。だから、キレイな女性を観賞するのが趣味のあたし的には、ハートの内角高めにストライクって感じなのだ。それで、何人かの女の子がランダムに出て来るんだけど、あたしが一番好きなのは、春馬ゆかりちゃんだ。すごく品のある美人で、特に、うなじと鎖骨のラインがサイコーなので、温泉に入れさせたら右に出る者はいない。

だから、あたしの場合は、日曜日の早朝にテレビ朝日をつけて、「秘湯ロマン」が放送されれば第一のラッキーで、その日の出演が春馬ゆかりちゃんだったら第二のラッキーなんだけど、なんだか最近、ラッキーが続いてる。5月14日に放送した長野県も、5月28日に放送した大分県も、オトトイの6月11日に放送した大分県も、3連チャンで春馬ゆかりちゃんだったのだ。まあ、普通に考えれば、5月28日と6月11日の大分県はマトメ撮りだろうけど、それにしても、3連チャンで春馬ゆかりちゃんを観賞できるなんて、美人ウォッチャーとしては、これ以上のハッピーはない。

オマケに、ロマンって言えば、忘れちゃならないのが、テレビ東京の「釣りロマンを求めて」だけど、児島玲子ちゃんの出てる「船長と釣りにいこうよ!」のコーナーも、隔週って言うか、ランダムだったりするから、土曜日の夕方に「釣りロマン」で児島玲子ちゃんを観賞して、翌日の早朝に「秘湯ロマン」で春馬ゆかりちゃんを観賞できる確率は、そんなに高くない。だから、この2人を連続で観賞できた時は、ホントのラッキーってワケで、田中星児もビックル一気飲みしちゃうくらいに、ビューティホーな日曜日のはじまりはじまりって感じになる。

‥‥そんなワケで、今は、カザフスタンに、体長が2m以上もある大ナマズを釣りに行ってる玲子ちゃんだけど、その前は石垣島、その前は京都、その前は九州、その前は千葉って感じで、ここ1ヶ月以上、1日もお休みなしでロケや取材を続けてる。それで、千葉の前が、「カヌーライフ」の取材で北海道に行ってたんだけど、カヌー雑誌の取材だから、珍しく釣りが無しで、ずんぶん精神的にラクだったみたいだ。カナディアンカヌーで釧路川を下ったり、屈斜路湖を渡ったり、屈斜路湖のホトリの「おかめ食堂」でサッポロビールを飲んだりして、すごく楽しかったみたいだ。それにしても、玲子ちゃんにビールを注いでもらってた編集の「かとちゃん」は、なんて幸せ者なんだろう。

玲子ちゃんは、前回の「カヌーライフ」では、沖縄の慶良間諸島に行って、シーカヤックに乗って来た。下半身がスッポリと入って、上半身だけが出てて、パドルで漕ぐヤツだ。だから、漕がなきゃ進まないし、海だから波があるし、ある程度は体力がないとできないスポーツ性の高いカヌーだ。だけど、今回の北海道は、川下りだからそんなに漕がなくてもいいみたいだし、カナディアンカヌーはボートみたいなヤツだから、リトル観光気分みたいな感じだったそうだ。他にも、ラフティングって言って、大きなゴムボートで川下りをするヤツがあって、それなら、振り落とされないように、つかまって乗ってるだけでいいので、あたしでもできるって言ってた。

カヌーって言えば、犬のガクと一緒に、カヌーで世界を旅した野田知佑さんが有名だけど、しばらく前に、「カヌー犬・ガクの生涯」って本を読んで、あたしは、色んなことを気づかせてもらった。犬に洋服を着せてるような人たちは、みんな、この本を読んでみればいいのに‥‥って思った。犬にしろ猫にしろ、動物を飼うってことは、それがすでに人間のエゴなんだから、それ以上のエゴ、たとえば、洋服を着せたり、リボンをつけたりってのは、やめて欲しいと思う。犬に洋服を着せるなんて、あたしから見たら、虐待にしか見えない。そういうことをしたいんなら、ヌイグルミとか、犬の形をしたロボットとか、そういうヤツでやって欲しいと思う。

‥‥そんなワケで、ちょっとダッフンしちゃったけど、野田知佑さんがガクを乗せてたカヌーは、2人乗りのカヌーで、当然、1人乗りのカヌーよりも全長が長い。1人乗りのカヌーが3m50cmくらいなのに対して、2人乗りのカヌーは、4m50cmくらいある。値段もピンキリだけど、安いのだと、15万円くらいからあるみたいなので、パソコンを買うくらいの気合いで買える値段で、パチンコで買うとしたら、等価交換のお店なら20連チャンで買えるから、がんばれば射程距離内だ。それで、2人乗りのカヌーを手に入れたら、前に妹の美香さんを乗せて、後ろに姉の恭子さんを乗せて、これがホントの「カヌー姉妹」‥‥とか何とか言ってみつつ、カヌー姉妹の場合は、バストの中に浮力のある巨大な物体が入ってそうだから、ライフジャケットを着なくてもオッケーだろう(笑)

ま、そんなことは置いといて、玲子ちゃんがカナディアンカヌーに挑戦した北海道のリバーツーリングの様子は、7月10日発売の「カヌーライフ」に特集されてるので、皆さん、読んでみてちゃぶだい‥‥なんてことも折り込みつつ、テレビ朝日の「秘湯ロマン」にしても、テレビ東京の「釣りロマンを求めて」にしても、NHKの「探検ロマン世界遺産」にしても、タイトルに「ロマン」てつく番組って、いい番組が多い。だけど、この「ロマン」って言葉って、誰でも知ってる言葉だし、どんな意味なのかもちゃんと分かってるのに、あらためてニポン語で説明しようとすると、どうもうまく説明できない。ピッタリのニポン語がないって言うか、「ロマン」をニポン語で言うと「浪漫」になっちゃうって言うか、「ロマンはロマン」って感じになっちゃう。

で、この「ロマン」て言葉のモトモトの意味は、「物語」「長編小説」って意味で、別に、今で言う「ロマン小説」とかじゃなくて、ごく普通の物語のことを「ロマン」て言ってたみたいだ。それで、だんだんに、「恋愛小説」だとか、「空想小説」だとか、そう言う意味合いに変化して来たみたいだ。だけど、これは、あくまでも、あたしの感覚なんだけど、「ロマン」って言うと、すごく大きな夢みたいな感じがして、「ロマンス」って言うと、ステキな恋愛みたいな感じがして、「ロマンティック」って言うと、ちょっと少女趣味みたいな感じがする。たとえば、「男のロマン」って言ってもおかしく感じないけど、「ロマンス」や「ロマンティック」を「男」に使うと、なんか、「ロマンティック」って言うよりも「オカマチック」になっちゃう感じがする。

だから、これは、ニポンだけの感覚なのか、あたしだけの感覚なのか分かんないけど、「ロマンス」や「ロマンティック」が女の子っぽいイメージを持ってるのに対して、「ロマン」だけは、女とか男とか関係なくて、もっと壮大な、もっとスケールのでっかい‥‥って、おんなじ意味か?‥‥ま、そんな感じがする。だって、「釣りロマンを求めて」ってタイトルだからこそ、ニポン国内に限らず、世界各地にまで遠征して、色んな巨大魚とファイトできるワケで、これが、「釣りロマンスを求めて」だったとしたら、釣り竿をかついだ王子さまが、白馬に乗ってやって来そうだし、「釣りロマンティックを求めて」だったら、ひとつのウキを見つめる恋人同士の物語になっちゃう。「ロマンポルシェ」の場合だって、「ロマンスポルシェ」だったり「ロマンティックポルシェ」だったりしたら、フンドシで川を渡ったりできなくなっちゃう。

‥‥そんなワケで、あたし的な「ロマン」の定義としては、「現実味のある壮大な夢」って感じになる。たとえば、「キューティーハニーに変身してパンサークローと戦う」なんてのは、現実味がゼロだから、「ロマン」とは呼べない。だけど、「ネス湖でネッシーを見つける」とかなら、可能性は完全にゼロじゃないから、「ロマン」てことになる。たとえば、「魔弾剣士リュウケンドーに変身して魔物軍団ジャマンガの魔物たちと戦う」なんてのは、現実味がゼロだから、「ロマン」とは呼べない。だけど、「魔弾剣士リュウケンドーのエンディングテーマに採用されたMAXの新曲を宣伝しまくって100万枚売る」とかなら、可能性は完全にゼロじゃないから、「ロマン」てことになる。だから、当面のあたしの「ロマン」は、とりあえず、8月2日にリリースされるMAXの新曲、「Prism of Eyes(仮題)」を会う人、会う人に宣伝しまくって、1枚でも多く売ることだと思う今日この頃なのだ(笑)


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2006.06.13

日本テレビの裏側

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日本テレビの最近の不祥事と言えば、炭谷宗佑アナの盗撮事件と、その後の局側の不誠実な対応の問題が記憶に新しいけど、あの事件は、ようするに、1人のアナウンサーが起こした事件であり、日本テレビにすべての責任があるとは言えない。だけど、日本テレビが制作して、日本テレビが放送してる番組において、あまりにもメチャクチャな不正が行なわれていたとしたら、これは、完全に、日本テレビの責任てことになる。

まあ、日本テレビに限らず、どの局だって、ある程度の「ヤラセ」や「シコミ」はやってるし、視聴者だって、そんなことくらい分かって見てると思うけど、今回の日本テレビの不正だけは、絶対に許せない。それは、毎週火曜日の23時25分から23時55分まで放送してる、「恋愛部活(ラブカツ)」って番組だ。この番組は、青木さやかがメインMCで、あと、田丸麻紀と若槻千夏もレギュラーなんだけど、一般から応募した男女5人ずつの高校生に、色んなステップを踏ませて、最終的に、男の子が女の子に告白して、うまく行ったらカップルが成立するって言う、視聴者参加型の番組だ。

だけど、その実態は、ナナナナナント! 高校生は高校生でも、一般から応募して来た高校生じゃなくて、番組がギャラを払って用意したタレントが混じってたのだ。たとえば、6月13日と20日に放送されるぶんでは、男の子のほうの5人は、ホントの一般の高校生なのに、女の子のほうには、ちゃんと事務所に所属して、ずっと前からCMや雑誌などでタレント活動をしてる女子高生が、今、分かってるだけでも、2人も混じっていたのだ。1人は「タンバリンアーティスツ」って事務所に所属してる「原田百合果(ゆりか)」で、もう1人は「西村風由子(ふゆこ)」、2人とも、番組が下請け会社にオーディションをさせて用意した女子高生タレントなんだけど、男の子のほうは、そんなことはまったく知らされずに、自分たちの相手は一般の女子高生だと騙されて参加してた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、すべてのヤラセやシコミを否定してるワケじゃない。バラエティーに限定して言えば、番組の進行上、どうしてもジンジャエールなヤラセだってある。だけど、今回の場合は、あまりにも酷すぎる。男の子たちは、何も知らされずに、ホントに彼女が欲しくて、必死になって自己アピールしたり、一生懸命に撮影に参加して、最後の最後に、一番気に入った女の子に、自分のケータイの番号を渡す。それで、その女の子から電話が掛かってくれば、カップル成立ってことになる。だから、男の子たちは、告白するまでも必死だけど、告白してからも、ずっとドキドキしながら待ってたワケだ。

それなのに、自分が告白した相手が、最初っからカップルが成立する確率がゼロの、番組が用意した女子高生タレントだったなんて、これほど酷いシコミは前代未聞だ。「あいのり」みたいに、いい年こいた大人がやってるヤラセだったらまだ許せるけど、高校生を騙すなんて、あたしは、絶対に許せない。

それも、今回の場合は、自分のほうから番組に応募して来た男の子たちじゃないのだ。出演者の応募が少なくてなかなか集まらないから、番組のほうから目をつけた高校へオファーを入れて、学校側に番組の主旨を話して、番組に出てもいいって言う男の子を集めて、その中から番組の都合に合わせて選んだ5人なのだ。そして、この時点で、「女の子の中にはシコミのタレントも混じってる」ってことを伝えるのが普通なのに、そんなことはまったく無しだったから、選ばれた5人の男の子たちは、みんな、「カレシを欲しがってる一般の女子高生が5人来る」って信じたのだ。

今回の撮影は、山梨県にあるN高校のキャンパス内で行われたんだけど、撮影は3日間で、5月20日、5月26日、5月29日だった。それで、初日の5月20日は、進行役の田丸麻紀が来て、男の子5人と女の子5人が初顔合わせをして、自己紹介をしてから、番組の進行に合わせて、「出会い」、「第一印象」、「席替え」、「校内デート」、「告白」って流れで撮って行った。当然、タレントである原田百合果も西村風由子も、自分がタレントだなんてことは言うハズもなく、ごく普通の女子高生をミゴトに演じてたし、男の子たちはマンマと騙されてた。だけど、初めてのテレビ出演と、女の子への告白で、緊張しまくってる男の子たちとは対照的に、テレビ慣れ、撮影慣れしてるプロの女の子たちは、みんな、堂々としたもんだった。

そして、5月26日の撮影は、1組目の告白の結果の撮影だったんだけど、1人の女の子に対して2人の男の子が告白して、2人ともシナリオ通りにアッサリとフラレた。なんでかって言うと、この女の子が、タレントの原田百合果だったからだ。最初っからカレシを見つけるために来てるんじゃなくて、ギャラをもらって仕事として来てるんだから、そりゃ当然だろう。

それから、最後の5月29日は、1人の女の子に対して2人の男の子が告白するのと、1人の女の子に対して1人の男の子が告白するのと、2組の撮影をしたんだけど、両方ともダメだった。この、1人の男の子から告白されたほうが、タレントの西村風由子だった。

‥‥そんなワケで、今回の件が、どうして発覚したのかって言うと、タレントの原田百合果が、所属事務所に言われて書かされてる自分のブログに、「仕事で番組に出た」ってことがハッキリと分かる記述をしていたからだ。該当する記事は、5月19日と20日の2日間のもので、19日には、「ホテルこわい」ってタイトルで、「明日の仕事の入りが早いから、ホテルに前泊してる」って内容が、そのホテルで撮った画像を添えてアップされてた。そして、20日は、「あと3日」ってタイトルで、「(早朝からの仕事のために)今日は4時起きした」ってことと、「今日は仕事で心が疲れた」ってことが書かれてた。なんで、「書かれてた」って過去形なのかって言うと、この問題が発覚したトタンに、この2日間の日記だけが、ブログからソッコーで削除されたからだ。もちろん、あたしの手元には、この2日間の日記を画像ごとコピーしてあるから、いつでも誰にでも見せることができる。

で、この、「出演者の中にタレントが混じってた」って件に関して、「ラブカツ」の担当の福島伸次郎ディレクターは、最初は、「出演者の中にタレントが混じっていたなんて、まったく知らなかった。何かの間違いじゃないか?」って言ってトボケてた。それで、出演した原田百合果のブログの該当ページを見せられると、さっきまでは「まったく知らなかった」って言ってたクセに、今度は、「素人じゃないのは知っていたが、あえて伝えなかった。純粋に恋愛したいという子だったから、仕事ではなく出演してもらっただけだ。決してヤラセなんかじゃない」と来たもんだ。それで、原田百合果のブログに、ハッキリと「仕事」って書いてあるってことを指摘されると、今度は、「タレントなんだから、『彼氏を作るために』とは書けないが、仕事上、ブログはどうしても書かなければならなかったから、『仕事』としておいたのだろう」だなんて、思いっきり狼狽しながら、何言ってんだか意味不明なイイワケ。まるで、オウムの上祐もビックル一気飲みしちゃうような、「ああ言えばこう言う」の典型が炸裂した。

そして、原田百合果のところには、番組からソッコーで連絡が行ったみたいで、この日のうちに、5月19日と20日の2日間の日記だけが、アトカタもなく削除されたのだ。ヤラセじゃない、シコミじゃないって言うんなら、なんで日記を削除させたんだろう? 堂々と、そのままにしてればいいのに‥‥なんてことも言ってみつつ、この福島伸次郎ディレクターは、断固としてヤラセを認めずに、「こちらとしては、番組のHPの応募フォームに、メールで応募してきた子の中から選抜しているだけだ。中には素人じゃない子もいるだろうが、こちらから事務所や外部へ出演の依頼は決してしていない」って言い張ってた。

だけど、これが大嘘だってことは、アッと言う間にバレちゃった。タレントの某オーディションサイトを調べてみたら、女の子限定で、「恋愛部活(ラブカツ)オーディション」ていうのが見つかった。条件は、「現役の女子高生であること」なんだけど、これは、「出演者の募集」じゃなくて、あくまでも、ギャラの発生する仕事として、プロアマ問わずに女子高生を募集してたのだ。そして、募集して来た女子高生たちをオーディションして、オーディションに通った女の子にギャラを払って出演してもらうってワケだ。番組のホームページでは、いかにも、一般の男の子や女の子を募集してるようなフリをしときながら、結局は、ギャラを払って女の子を集めてたなんて、いくらなんでもやりすぎだろう。そして、この、「恋愛部活(ラブカツ)オーディション」の告知も、原田百合果のブログと同じように、ソッコーで削除された。

‥‥そんなワケで、この「恋愛部活(ラブカツ)」って番組は、4月からスタートしたんだけど、初回の4月4日と11日の放送は、1組だけカップルが成立して、あとは、4月18日と25日の放送も、5月2日と9日の放送も、5月16日と23日の放送も、5月30日と6月6日の放送も、ぜんぶ2組ずつカップルが成立してる。だけど、今回の福島伸次郎ディレクターの狼狽ぶりが、あまりにも怪しいと思ったあたしは、過去の出演者をすべて調べてみた。そしたら、ナナナナナント! 次から次に何人も、芸能事務所に所属してる女子高生タレントが見つかった上に、カップル成立までが、ヤラセのパターンが発覚したのだ!

たとえば、5月の某放送を見てみると、出演した女子高生の5人が、全員、タレントなのだ。その5人は、滝村えれな、羽賀安里、小野寺薫、佐々木梓、加藤愛乃で、羽賀安里以外の4人はタレント事務所に所属して芸能活動をしてるし、羽賀安里にしても、自分のブログに、「某テレビ番組に素人として出演させてもらった」ってことと、その番組が「日本テレビの恋愛部活」だってことをハッキリと書いてる。「素人として出演させてもらった」って、何だよ、いったい‥‥。

そして、他の女子高生タレントはと言えば、たとえば、小野寺薫って子は、渋谷の「P.B.B」って事務所に所属してて、本人のブログを見ると、4月11日には、日テレで番組のオーディションがあったこと、4月17日には、オーディションに通ったので、番組の撮影のために、14日の金曜日から泊まりで岡山県まで行って来たことなどが書かれてる。そして、放送は5月2日だと言うことや、ロケが楽しかったことなどが書かれている。また、他の日を見ると、いつもお世話になってる事務所のマネージャーに差し入れをしたことや、撮影のヘアメークのことなども書かれていて、誰がどう見ても、仕事としてタレント活動をしているアイドルのブログにしか見えない。

そして、小野寺薫の「ラブカツ」の放送日、5月2日のブログを見てみようと思ったら、5月1日と3日のブログは書かれてたけど、放送日の5月2日だけが無かった。事務所に所属してて、タレントとして活動してる子なんだから、自分がテレビに出た日のことを書かないのは変だな?って思って、翌日の5月3日のコメント欄を見てみたら、ある人からのコメントで、「あれ、下のブログにコメントしたのに消えてる・・・どうしてかな?」って書かれてた。つまり、5月2日のブログは存在してたワケで、今回の原田百合果と同様に、タレントが仕事として出演したことが読み取れるような内容だったために、番組側から連絡があって、削除させられたんだろう。

他にも、佐々木梓って子のブログを見ると、「学校終わってから宣材写真を見に事務所に行きました」とかって感じで、芸能活動をしていることがハッキリと書かれている上に、ブログのコメント欄を見ると、友達との間で、こんなやり取りが書かれていた。


友達 「そういえば、今日のラブカツの滝村えれなって子は、梓ちゃんの時もいなかった?」

佐々木梓 「えれな、いたよ。ちなみに家近いし同じ事務所なんだ」

友達 「2回出るとか意味不明なんだけど」

佐々木梓 「前回告白されなかったからリベンジって形ででたんだよ」

友達 「いつも告白の時何人かカットされてるもんねぇ(笑)」

佐々木梓 「一日撮影だけど番組は30分しか放送しないもんね」


このやり取りを見ただけでも、タレント事務所に所属してる女子高生たちを雇って、日本テレビがヤラセ番組が制作してることは、一目瞭然だろう。そして、ここに挙げたのはホンの一部で、他にも、出演した女子高生のほとんどが、どこかの事務所に所属してるタレントか、それに準じてる立場の子ばかりだった。もちろん、この子たちは、ホントにカレシが欲しくて正規に番組に応募してるワケはなく、番組が複数の下請けプロダクションに依頼して行なってるオーディションに、仕事として応募して、そして、選ばれたタレントたちなのだ。

福島伸次郎ディレクターは、今回の原田百合果の件に関して、「中には素人じゃない子もいるだろうが、こちらから事務所や外部へ出演の依頼は決してしていない」って言ってたけど、このように、女の子5人全員がタレントの回もあった。この事実を突きつけられても、どっかの盗作画家みたいに、オトボケを続けるつもりなんだろうか? 今回の撮影にしたって、「今のとこ分かってるタレントが2人」ってだけで、あとの3人がシロートなんかタレントなのかは、まだ調べてないだけだ。そして、さらに驚くことに、過去の放送ぶんの中には、男の子の中にもタレントが混じってた上に、タレント同士の完全にヤラセとしか思えないような「カップル成立」までが演出されてたのだ。

‥‥そんなワケで、高校生であろうと中学生であろうと、事務所に所属してる以上は、どんな番組であれ、オーディションを受けるためには事務所の許可が必要だし、事務所に内緒でオーディションなんか受けたら、ソッコーでクビになる。そして、事務所の許可を得てオーディションを受ける以上は、それは「所属タレント」として受けるワケだし、合格して番組に出演することになれば、テレビ局側から事務所へのギャラが発生するのは当然だ。つまり、これは、誰がどう見たって、完全に「仕事」なのだ。今回、発覚した、原田百合果のブログは、事務所の指示によって、事務所の監修の下に期間限定で書かされてたものであり、そこに、「仕事として出演した」ってことが書かれてたんだから、日本テレビから所属事務所へのギャラが発生しなかったなんて、絶対にアリエナイザーだ。

また、番組が下請け会社に発注してる各オーディションの応募資格を見てみると、「女子高校生(通信・定時制含)」、「彼氏がいない」、「制服で出演ができる」としか書かれていない上に、備考欄にはハッキリと、「あなたの芸能活動をバックアップいたします」って書かれてる。ようするに、「カレシが欲しい一般の女子高生」を募集してるんじゃなくて、現在、どこかの事務所に所属して、すでにタレント活動をしている女子高生か、タレントを目指してる女子高生たちを集めて、あくまでも「番組に出演する仕事」として、募集してることは明白なのだ。

ようするに、担当の福島伸次郎ディレクターが言ってた、「出演者の中にタレントが混じっていたなんて、まったく知らなかった。何かの間違いじゃないか?」ってセリフが大嘘なのは当然として、「素人じゃないのは知っていたが、あえて伝えなかった。純粋に恋愛したいという子だったから、仕事ではなく出演してもらっただけだ。決してヤラセなんかじゃない」ってセリフも、完全なる大嘘だったってワケだ。番組がスタートした当初から、複数の下請けプロダクションに出演タレントのオーディションをさせて、可愛い女子高生タレントを番組側で用意してたのだ。そして、何も知らない男の子たちは、マンマと騙されて、ホントに「カレシを募集してる一般の女子高生たち」だって信じ込んで、心ないテレビ局の視聴率のために利用されてたのだ。

さらには、「純粋に恋愛したいという子だったから、仕事ではなく出演してもらっただけだ。」って言われても、これまでに出演した女子高生タレントの中で、今、分かってるだけでも、少なくとも4人には、もともと「カレシ」がいることまで分かった。カレシのいる女子高生タレントが、ギャラをもらって仕事として出演してんのに、こんなイイワケが通用するか!

いくら、ヤラセやシコミは当たり前のバラエティーだとは言え、一般の視聴者、それも、高校生を参加させる番組なのに、これはやりすぎなんじゃないだろうか? あたしは、最初にも書いたように、バラエティーにおけるヤラセやシコミを全面的に否定する気はない。たとえば、今回の場合なら、一般の男の子たちのほうにも、事前にホントのことをすべて説明して、あくまでもフィクションとして制作するんなら、何も文句はない。そうすれば、騙されるのは視聴者だけなんだから、「キスイヤ」や「あいのり」と何も変わらない。「キスイヤ」に出て来るカップルとか、ファミレスで話し合う三角関係とかがヤラセなのは、すでに周知の事実だし、見てるほうも、そんなこと分かりきって、フィクションとして楽しんでるんだから、ぜんぜん問題はない。だけど、一般の男子高校生たちを騙して、視聴率のために利用するのは、あまりにも酷すぎる。こんなに酷いことを平然とできる日本テレビは、ヤラセやシコミのやりすぎで、神経がマヒしてるとしか思えない。

‥‥そんなワケで、6月13日と20日の放送ぶんに、騙されて出演させられた男の子たちに話を聞いてみたら、「夜も寝れないほど緊張して、撮影中も足が震えるくらいのプレッシャーがあったのに、がんばればカノジョができるかも知れないって思って、誠心誠意に対応したのに‥‥」って言って、気の毒なくらいに落ち込んでた。純粋な高校生の気持ちをもてあそび、踏みにじり、ボロボロにした日本テレビは、今後も、この大嘘番組を続けて行くつもりなんだろうか?‥‥なんてことも言ってみつつ、とりあえず、あたしは、6月13日と20日の放送を見て、シロートに成りすまして「仕事」として出演した女子高生タレントたちの演技力でも、ジックリと観察してみようと思う今日この頃なのだ。


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2006.06.12

何でもアリの愛国心

Nasu3
あたしは、いつもは、スーパーで食料を買うことが多いんだけど、今日は、久しぶりに商店街の八百屋さんを覗いてみたら、とっても美味しそうなナスが安くなってた。日曜日だったから、市場がお休みで、前日までに仕入れたぶんを今日中に売り切るために安くしてる‥‥ってのは、あたしの推測だけど、とにかく、ナスが5本で100円だった。ナスって言えば、夏野菜の代表みたいなもんで、あたしの大好物のひとつだ。それで、あたしは、迷わずに GET MY LOVE! したんだけど、ベランダでバジルを育ててる玲奈ちゃんも、トイプードルのラテちゃんが家族の仲間入りをしたりっちゃんも、日比谷の野音にライムスターのライブを見に行ったナナさんも、最近はどうなんだか何の情報も入ってこないミナコも、MAXのメンバーは、みんな、ナスが嫌いだった。だけど、抜けたミナコの代わりに入ったアキちゃんだけは、ナスが好きなのか嫌いなのか聞いたことがないから、ゼヒ、好きであって欲しい。

で、あたしは、お肉屋さんにも寄って、健康ブタの挽肉を150グラム買って、「ナスのピリカラ味噌炒め」を作ることにした。ナス5本は、ぜんぶ、2センチくらいの輪切りにして、フライパンに並べて、両面を焼く。5割くらい火が通ったら、ナスを周りによけて、フライパンの真ん中にスペースを作って、そこにチョコっと油を足して、挽肉を炒める。ボールに、お味噌を大さじ5~6杯くらいテキトーに入れて、お砂糖をお味噌の半分くらい入れて、お醤油をチョロっと垂らして、タカノツメの輪切りを大さじ1杯くらい入れて、ニポン酒かミリンかお水で2倍くらいに薄めて、良く混ぜておく。それで、挽肉に火が通ったら、挽肉の上にそのお味噌をダダーッてかけて、最初は挽肉とお味噌を混ぜて、それからナスにも混ぜて行き、全体に絡まれば完成だ。以前は、トウバンジャンを入れたりしてたんだけど、中華っぽくなるとシツコイので、今はタカノツメだけで辛味をつけることにした。

もちろん、出来立ても美味しいんだけど、冷蔵庫で冷やしておくと、これがまたバツグンに美味しい。それで、あたしは、出来立てをオツマミにして「のどごし生」を飲みつつも、残りはタッパーに入れて、冷蔵庫で冷やしておいて、深夜のイギリスGPの観戦用のオツマミにすることにした今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今回のイギリスGPは、バトンの母国ってこともあり、ホンダチームも全力でバトンをバックアップするつもりで、トルクとパワーをアップした最新バージョンのエンジンを投入した。バトンも、「イギリスGPは、ボクにとっては母国でのレースであり、特別な週末になるはずだ。ボクは、イギリスという国が大好きだし、大勢のファンが応援してくれる。彼らがボクの名前を大声で呼んでくれるのを聞くと、それだけで感動してしまうよ。それに、何よりもボクには、日本で応援してくれてる山田優ちゃんがいるからね!」って、言ったとか言わなかったとか。

だけど、あたしが、冷蔵庫から「のどごし生」と「ナスのピリカラ味噌炒め」を出して来て、テレビの前に座って、放送が始まったトタン、あたしは、誰かが事故で死んだのかと思っちゃった。だって、スタジオには、左から、永井大、山田優ちゃん、ウキョー、マッチって並んで座ってたんだけど、全員が喪服みたいな黒い衣装だし、後ろの画面にも黒いバックのロゴが映ってるし、セット自体も暗いし、まるでお通夜みたいな雰囲気なのだ。それで、あたしは、ものすごく心配になっちゃって、すぐにパソコンでモータースポーツサイトにアクセスして、すでに終わってるイギリスGPの結果を見た。それで、誰も死んでないことを確認してホッとしたのと、観戦前にレース結果を知っちゃってガクッとしたのと、紛らわしいフジテレビの演出にムカッとしたのと、色んな気持ちが入り混じりつつも、気を取り直してテレビを見ることにした。

そしたら、今回からスーパーアグリのサードドライバーとして、Fポンの山本左近が参加したってことで、去年の「タクマ祭」みたいに、今度は「サコン祭」が始まっちゃった。サコンのフリー走行やら何やら、これから始まるレースとは無関係で、誰も興味のないどうでもいいことを長々と放送した挙句に、決勝レースのスタート前に、アグリとサコンを並べて、スタジオとのダッフンなやり取り。少しでもF1に詳しいとこをアピールしようと、サコンにも今回のレースにも関係無い、スーパーアグリのニューマシンのことなんか質問した、ピント外れのウキョー。そして、レースに出ないサコンに対して、「とにかく、がむしゃらにがんばってください!」とかって言ってた永井大。山田優ちゃんまでが、永井大につられちゃって、「がんばってください」とかって言ってて、「がんばれ!がんばれ!って言われても、レースに出ないのに何をがんばるんだよ?」って顔で、苦笑いをしてたサコン。

‥‥そんなワケで、山本左近がF1に参加したことによって、「右京」と「左近」が混ざっちゃって、「左京」とか「右近」とかって言い出すアナウンサーが出て来ることは間違いなさそうだけど、「ウキョー」のことを「ウコンさ~ん!」って呼ぶくらいなら構わないけど、「ウンコさ~ん!」ってのだけは気をつけて欲しいと思う。ま、「旧中山道(きゅうなかせんどう)」のことを「いちにちじゅうやまみち」って読むような、民放の中で最低のラインナップを誇るフジテレビのアナウンサー陣に、こんなハイレベルな注文はつけられないけど、せっかく村上ファン怒に株価を吊り上げられたんだから、そのぶんくらいはマトモな中継をして欲しい。

で、カンジンのレースのほうだけど、スタートしたトタンに、シューマッハ弟(トヨタ)とウェバー(ウイリアムズ)がクラッシュしちゃってイエローフラッグ。やっと再開したと思ったら、母国での活躍を期待されてたバトンが、ホンダが用意した素晴らしい最新バージョンのエンジンのオカゲで、たった9周でオイルが噴き出しちゃって、スリップしちゃって、エンジンに引火しちゃって、ジ・エンド。バトンは、予選はボロボロで、19番手からのスタートだったけど、スタートも巧かったし、熱い走りでどんどん順位を上げてって、6周目には7台も抜いて12番手まで順位を上げてた。それで、このまま行けば入賞も夢じゃないから、あたしは期待してたのに、またまた本人の問題じゃなくて、マシンの問題でのリタイアだった。それなのに、ホンダのエンジニアリングディレクターの中本修平は、「我々も、もう少しがんばらないといけませんね」ってコメントしてたから、あたしは、「ダメだ、こりゃ!」って思った。

10周も走れずにオイルが噴き出すようなマシンを作っといて、「もう少しがんばらないといけませんね」って、何だよ? もう少しがんばって、15周くらい走れるマシンにするのかよ?‥‥って、揚げ足をとりたくなっちゃうくらい、今のホンダはだらしない。あたし的には、もっとチームがシッカリしてくれないと、バトンはどうでもいいんだけど、バリチェロが気の毒だ。マシンさえ良ければ、バリチェロなら楽勝に優勝できるってことは、2003年のイギリスGPでのポール・トゥ・ウィンが証明してるだろう。3年前のシルバーストンの王者に、ポイント圏内に入ることもできないようなマシン、周回遅れで完走するのがやっとのマシンしか提供できないなんて、これが「ジャパンパワー」ってもんなのか?

パワー不足はジンジャエールだとしても、マシンバランスがメチャクチャで、まっすぐ走らせるのにも苦労するようなホンダを必死にドライブしてたバリチェロは、レース後半で、トップを走るアロンソと、そのあとに続くシューマッハ兄とライコネンに、まるで別次元のような速さで抜かれて行き、周回遅れにされた。これを見てて、あたしは、ルノーやフェラーリやメルセデスと、ホンダとの差ってもんを見せつけられたようで、ペリーの黒船を見てビビッたニポン人みたいな気持ちにさせられた。家電は、国産のほうが安心できるけど、車は、やっぱ、ヨーロッパ車のほうが遥かに優秀なんだってことを思い知らされた。ま、フェラーリの親会社であるフィアットの車に乗ってるあたしとしては、嬉しい限りなんだけど、何かにつけて「ジャパンパワー」を連呼するヘンテコな人たちは、いつになったら目を覚ましてくれるんだろう?

結局、優勝は、もうウンザリのアロンソで、あとは、シューマッハ兄、ライコネン、フィジケラ、マッサ、モントーヤ、ハイドフェルド、ヴィルヌーヴって順位だったから、ルノー、フェラーリ、メルセデス、ルノー、フェラーリ、メルセデスってキレイに並んだ上に、オマケでBMWの2台が続いたってワケで、「ジャパンパワー」の姿なんて、どこにもなかった。あたしは、F1にしろ、サッカーにしろ、バレーボールにしろ、他のスポーツにしろ、偏向的に加熱し続けるテレビ局の姿勢を見てて、「ニポン人だからって、何でニポンを応援しなきゃなんないんだろう?」って、いつも思う。スポーツと戦争は違うんだから、盲目的に自国だけを応援してる人たちって、なんか、愛国心てもんをハキ違えてるように感じる。なんか、「ジャパンパワー」を連呼し続けるフジテレビを見てると、「第二次世界大戦の時のラジオとか新聞とかも、こんな感じのノリだったのかな?」って思っちゃう。

とにかく、「ニッポン!ニッポン!」って連呼して、でっかい日の丸を振り回して、ヤミクモに愛国心を煽るってのは、コイズミとかに騙されてるようなIQレベルの人たちを操作するのには最適な方法なんだろうけど、仮想の敵を作り、それを倒すことを「善」とする洗脳行為は、アメリカが戦争をオッパジメル時のやり方とまったく同じだ。何の罪もない人たちが暮らしてる民家にまで空爆を繰り返して、ゲーム感覚で殺戮を続けた挙句に、「大量破壊兵器はありませんでした」って、こういうアメリカのやり方、世界中から「おいおい!」ってツッコミを入れられてるだろう。

スポーツはスポーツであって、戦争とは違うのに、なんでスポーツの世界にまで、敵を倒すことを「善」とする愛国心なんかを持ち込むんだろう? 政府やマスコミに洗脳されて、盲目的に自国を応援して、敵国を憎むなんて、これじゃあニポンも、韓国や中国とおんなじレベルじゃん。ちなみに、あたしは、サッカーはモトから興味がないし、ワールドカップも見ないけど、どうしても理解できないことがある。それは、ふだんは創価学会の悪口を言ったり、ホニャララ団を煙たく思ってるヤツラが、なんで、創価学会の熱心な信者や、ホニャララ団との黒い交際が指摘されてるような選手が参加してるニポンのチームなんかを応援できるんだろう?‥‥ってことだ。

ようするに、敵を倒すことだけを「善」とする捻じ曲がった愛国心の前では、ふだん否定してるものでも、嫌ってるものでも、ぜんぶオッケーになっちゃうってことだ。薄気味悪いナンミョー選手でも、ホニャララ団の手先から高級腕時計をプレゼントされたり接待を受けてた癒着選手でも、ニポンの勝利のために力を貸してくれるんなら、何でもアリってことなのだ。こういう「ご都合主義」って、あたしには、まったく理解できない。フランスでは、創価学会は「カルト教団」に指定されてて、オウム真理教と同等に扱われてる。だから、4年前のワールドカップの時には、トルシエは、ナンミョー選手を選ばなかった。だけど、今回のジーコは、勝てるなら何でもオッケーって考えたのか、はたまた何かの裏事情があったのかは知らないけど、ニポンの代表にナンミョー選手だの黒い交際選手だのを入れちゃうんだから、本当の愛国心を持ってたら、そんなもん、応援できるワケがない。

‥‥そんなワケで、どこの国の人だって、みんなおんなじ人間なんだから、あたしは、その中で、好きなチームや好きな選手を自由に応援すればいいだけなのにって思う。そして、薄気味悪いイカレタ宗教に洗脳されてるような選手は、ニポン人だろうと何だろうと、絶対に応援しない。これが、あたしのスタンスだ。だから、ホンダ並みのポンコツマシンしか参戦してない次期総理大臣のレースでも、世界的なカルト教団「統一協会」なんかに祝電を贈るような安倍晋三選手のことは、断固として応援できないと思う今日この頃なのだ。


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2006.06.11

本物のオマージュ

世界に誇るニポンの恥、和田義彦ガハクが、誰が見ても盗作以外の何ものでもない絵に対して、「これはオマージュです」って言い張ってるけど、これぞ「恥の上塗り」だろう。そして、ワイドショーとかに出て来る自称文化人の中にも、誰からいくらもらってんだか知らないけど、あんなセクハラオヤジの肩を持っちゃって、「和田氏の作品はスギ氏への愛のオマージュです」だなんて、大爆笑の大ボケをかましたアホがいた。ま、ワイドショーなんかに呼ばれて、好き勝手なことを抜かして小銭を稼いでるようなヤツラは、芸術のゲの字も分かんないゲゲゲのゲばっかりだろうけど、この「オマージュ発言」には呆れ果てた。

で、「オマージュ」って言葉の意味が、イマイチ良く分かんないあたしとしては、一応、辞書で調べてみたんだけど、そしたら、「オマージュ」ってのはフランス語で、「尊敬、敬意、賛辞、献辞」って書いてあった。それで、芸術の分野で使う場合には、「尊敬する芸術家に対する敬意、または、その敬意を表した作品、または、その作品を進呈すること」って書かれてた‥‥ってことは、相手のスギ氏に敬意を払うどころか、自分が画家であることも隠してコッソリと丸写しして、その盗作で審査員たちを騙して賞までとった和田義彦の絵は、どう考えても「オマージュ」じゃないじゃん。コピー機でコピーしたみたいにソックリな絵が、「オマージュ」ってことで通用するんなら、中国とかで作ってる偽ブランド品は、みんな、本物のブランド品への「オマージュ」ってことにすれば、何の罪にもなんないじゃん。

ヤフーをはじめとした、ネットオークションに氾濫してる偽ブランド品の数々も、みんな、ルイヴィトンへのオマージュとして作ったソックリなバッグ、グッチへのオマージュとして作ったソックリなお財布、ロレックスへのオマージュとして作ったソックリなリストウォッチ、クリスチャンルブタンへのオマージュとして作ったソックリなパンプスってことにすれば、戸塚ヨットスクールの校長のオマージュみたいな顔をした和田義彦の理屈で言えば、何の罪にもならないってことになる今日この頃、皆さん、いかがオマージュですか?(笑)


‥‥そんなワケで、和田義彦の呆れ果てたセクハラの数々に関しては、続々と被害者からのメールが届いてるので、そのうち一挙公開する予定だけど、美味しいものはアトにとっとくとして、今日の日記では、この「オマージュ」ってものに関して、あたし的な視点から考察してみたいと思う。まず、誰もが認めてる有名なオマージュ作品の例を挙げてみると、黒澤明監督の「七人の侍」に対する、ジョン・スタージェス監督の「荒野の七人」がある。これは、世界中の映画ファンが知ってることだし、「荒野の七人」を「黒澤作品の盗作だ!」なんて言う人は1人もいないだろう。

その1つの要因は、「荒野の七人」のモトになった「七人の侍」が、すごく有名な作品だったってことだ。これが、もしも、日芸の映像学科に通ってる学生の作った無名の作品がモトだったとしたら、ジョン・スタージェス監督がそのことを述べた上で「荒野の七人」を発表しない限り、多くの人たちは「荒野の七人」がオリジナル作品だと思っただろう。つまり、「盗作」か「オマージュ」かの違いを知る1つのポイントとして、「原作の知名度」ってことが関係してると思う。だから、今回の盗作問題にしたって、和田義彦が、ダ・ヴィンチの「モナリザ」だとか、ゴッホの「ひまわり」だとか、ピカソの「ゲルニカ」だとか、誰でもが知ってるチョー有名な絵をソックリに描き写してたんだったら、何の問題にもならなかったハズだ。そんなもんで賞なんかとれるワケがないし、誰が見たって、「絵の練習のための模写」としか思われないからだ。

でも、和田義彦がやったことは、ニポンではほとんど知られてないイタリア人画家の絵を本人には内緒でソックリに丸写しして、原作については何も説明せずに、まるで自分のオリジナルであるかのように、長年に渡って、何十作も発表し続けて来たのだ。そして、その行為がバレたトタンに、最初は「同じモチーフで描いた」ってウソをつき、次には「共同制作した」ってウソをつき、スギ氏からこれらはウソだと指摘されたら、最後には「オマージュ」だって言い変えた。この流れを見れば、最初はバレないと思って盗作を繰り返してた犯罪者が、バレちゃったから苦しまぎれのイイワケをしてるってことが、今日、6月10日で、49才のお誕生日を迎えた木之内みどりにだって分かるだろうし、もしも、分かんないなんてことになったら、ダンナの竹中直人が、笑った顔で怒り出すだろう。

‥‥そんなワケで、和田義彦みたいに根性が腐ってなくても、和田義彦みたいに最初っから盗作しようと思ってなくても、俳句の場合は、誰かの句とソックリな句を詠んじゃうことがある。なんでかって言うと、俳句は、五・七・五の17音しかない上に、そこに「季語を入れる」って決まりがあるから、たとえば、「走り梅雨」とか「梅雨晴間」とかっていう5音の季語を使ったら、自分の言葉が使えるのは、残りの12音だけになるからだ。自分の使える音数が少なくなれば、それだけ、他人の句とバッティングしちゃう確率も高くなって来るから、長い季語を使えば使うほど、どっかの誰かの句と似ちゃう可能性が出て来る。たとえば、次のような句がある。


 己が羽の抜けしを啣(くわ)へ羽抜鶏  高浜虚子

 己が羽くわえて歩く羽抜鶏  穴井太


「羽抜鶏(はぬけどり)」ってのは、6月ころの、羽が抜け替わる時季のニワトリのことで、夏の季語だ。俳句を知らない人が見ても、この2句がすごく似てることは分かると思うけど、これは完全に「類句」と言える。だから、あとから発表した穴井太のほうの句は、先行句の中に類句があったと分かった時点で、すぐに抹消しなきゃならない。

でも、高浜虚子は、1874年に生まれて1959年に亡くなり、穴井太は、1925年に生まれて1997年に亡くなってて、もう2人とも故人になってる。だから、虚子は太に、「君の句は私の句の類句だから、すぐに抹消したまえ」とは言えないし、太は虚子に、「すみませんでした」とも言えない。それで、今でも、そのまんまになってるってワケだ。

高浜虚子に関しては、あまりにも有名だから、今さら説明の必要もないと思うけど、念のためにリトル触れとくと、「俳句」ってものを作った正岡子規の直弟子にして後継者だから、俳句をやってる人なら、虚子の名前を知らない人なんかいないし、最低でも虚子の句を100句は暗記してるのが、一般的な俳人の最低条件になる。

一方の穴井太は、九州の俳人で、横山白紅の「自鳴鐘」で俳句を覚え、のちに「天籟通信」を創刊した。句集も何冊も出してるし、大きな賞とかも受賞してるし、まあまあ知られた俳人だ。もちろん、虚子と比べたら、知名度って点じゃ月とスッポンだけど、俳句の実力で言えば、虚子よりもいい句を詠む。

だけど、この「類句」によって、穴井太はどうなったのかって言うと、自分の不勉強さを露呈しちゃったワケだ。どこの誰かも分かんないような一般の俳人の句と似ちゃったんなら、そんな相手の句なんか調べようがないし、それは交通事故みたいなもんだ。だけど、俳句をやってたら知らない人はいない、天下の高浜虚子の句とソックリな句を発表したってことは、穴井太は、「虚子の句も読んでいない不勉強者」ってことになる。つまり、絵画で言えば、ダ・ヴィンチの「モナリザ」だとか、ゴッホの「ひまわり」だとか、ピカソの「ゲルニカ」だとかと、すごく似てる作品をオリジナルとして発表しちゃったってワケで、周りからは、「こんな有名な絵も知らないで、よく画家なんかやってるな」ってふうに見られちゃうのだ。

‥‥そんなワケで、続いての2句は、どうだろう?


 霧深きケルンに触るるさびしさよ  石橋辰之助

 霧ふかくさびしきケルン累(かさ)ねたり  渡辺立男


「ケルン」てのは、山登りをした時に、頂上とかに積んである石のことだ。あたしは、学生の時に学校で行ったチョロい山登りしかしたことがないので、何で石を積むのか意味が分かんなかったんだけど、歳時記には、「道しるべのために積む」って書かれてた。それで、「登山」が夏の季語なので、それに準じる形で、「ケルン」も夏の季語になってる。だけど、「霧」は秋の季語だから、これらの句は「季重ね」ってワケだ。

で、この2句は、「霧が深い」「ケルン」「さびしい」って部分が同じだから、ケルンに「触れた」と「重ねた」の違いはあるけど、読み手に見えて来る景はほとんど同じだし、「類句」って言われても文句は言えないだろう。その上、もっと重要なポイントがある。実は、この2人の俳人は、「馬酔木(あしび)」って言う有名な俳句結社の先輩と後輩なのだ。つまり、同門てワケで、先輩の石橋辰之助の句は、昭和15年に発行された「家」って言う句集に収められてるんだけど、当然、後輩の渡辺立男は、この先輩の句集を読んでるし、このケルンの句を知ってたのだ。

そして、先輩の石橋辰之助は、昭和23年に、40才の若さで急死したんだけど、それから40年以上も過ぎた平成4年に、後輩の渡辺立男は、自分の俳句人生の集大成として、自費出版の句集、「薄雪草」を発行した。そして、その「薄雪草」の中に収められてるのが、このケルンの句なのだ。だから、渡辺立男の句のほうが、あとから発表されたことは当然な上に、渡辺立男は、石橋辰之助のケルンの句を知ってた上で自分の句を発表したのだ。だから、渡辺立男のケルンの句を「類句」と判断するんであれば、それは、先行句の存在を知らずに、偶然に似たような句を発表しちゃった「類句」じゃなくて、先行句の存在を知りながら発表した「盗作」ってことになる。

だけど、そうじゃないんだな、これが。これほど似てる句だし、さらには、あとから発表した渡辺立男は、先に発表した石橋辰之助の句を良く知ってたのにも関わらず、これは、「類句」でもなければ、ましてや「盗作」なんてトンデモナイのだ。それどころか、ホントに素晴らしい作品であって、高く評価されるべき句なのだ。なんでかって言うと、これこそが、「本物のオマージュ」だからだ。

俳句には、色んなジャンルがあるんだけど、山登りが大好きだった石橋辰之助は、「近代山岳俳句」の開拓者だった。それまでの「山の俳句」って言うと、お年寄りでものんびりと登れるような、「登山」ってよりは「山歩き」って感じの俳句ばっかだった。だけど、石橋辰之助は、それまでの俳人とはまったく違って、ピッケルやザイルなどの本格的な装備で、険しい断崖とかを登って行くような登山家だった。だから、それまでの、俳人の目から見た「山の俳句」とは一線を画してて、登山家の目から見た本物の「山の俳句」を詠んで行った。そのリアリティは、昭和初期のニポンでは、ものすごく新鮮で、刺激的だったのだ。句集も、「山行」「山岳画」「山暦」と、次々に発行して行った。

そして、同じように、「俳人の山歩き」よりも「本格的な近代登山」が大好きだった渡辺立男は、石橋辰之助のいた「馬酔木」に入会したってワケだ。だから、渡辺立男にとって、石橋辰之助は、俳句の先輩ってだけじゃなくて、近代登山の先輩でもあり、人生の先輩でもあり、心からリスペクトしてる存在だったのだ。

だけど、石橋辰之助は、昭和12年になると、普通の俳句に疑問を持つようになって、「馬酔木」を辞めちゃう。そして、当時、流行ってた新興俳句運動に参加して、翌13年には、「京大俳句」に参加する。この辺のことは、2005年8月18日の日記、「京大俳句事件」を読んでもらえれば詳しく書いてあるけど、昭和15年に、何も悪いことをしてないのに、政府の言論弾圧の一環として、トッコー警察に逮捕されちゃう。そして、ノミやシラミだらけのブタ箱に入れられて、長いこと酷い拷問を受け続けた。だから、やっと釈放された時には、劣悪な状況下にずっと拘束されてたセイで、体はボロボロになっちゃって、昭和23年8月21日、急性結核で、東京杉並河北病院にて死亡した。素晴らしい才能を持ってた俳人が、わずか40才という若さで、政府によって殺されたのだ。

‥‥そんなワケで、結社は別々になっても、ずっと石橋辰之助のことを尊敬してた渡辺立男は、自分の大好きだった石橋辰之助のケルンの句に対して、追悼句を詠んだのだ‥‥てなワケで、ここで、もう一度、2人の句をじっくりと噛みしめながら読んでみて欲しい。


 霧深きケルンに触るるさびしさよ  石橋辰之助

 霧ふかくさびしきケルン累ねたり  渡辺立男


最初に読んだ時とは、ずいぶん印象が変わったと思う。それで、あたしは、渡辺立男が重ねたケルンは、石橋辰之助の魂へのケルンであり、この句は、石橋辰之助への鎮魂歌なんじゃないかって思ったのだ。なんでそう思ったのかって言うと、こんな歌があるからだ。


 「いつかある日」 

 原詩 ロジェ・デュプロ  訳詞 深田久弥  作曲 西前四郎


1.いつかある日 山で死んだら
  古い山の友よ 伝えてくれ

2.母親には 安らかだったと
  男らしく死んだと 父親には

3.伝えてくれ いとしい妻に
  俺が帰らなくても 生きて行けと

4.息子達に 俺の踏み跡が
  故郷の岩山に 残っていると

5.友よ山に 小さなケルンを
  積んで墓にしてくれ ピッケル立てて

6.俺のケルン 美しいフェースに
  朝の陽が輝く 広いテラス

7.友に贈る 俺のハンマー
  ピトンの歌声を 聞かせてくれ


ちなみに、この原詩を書いたフランス人の登山家、ロジェ・デュプロは、1951年に、ヒマラヤのナンダデビィ峰(7816m)で消息を絶ち、帰らぬ人となった。享年30才だった。また、訳詩の深田久弥(きゅうや)も登山家で、「日本百名山」で読売文学賞を受賞し、日本山岳会の副会長に就任したんだけど、1971年に、茅ヶ岳の登山中に脳卒中で亡くなった。そして、作曲の西前四郎も、今は故人だけど、世界的な登山家として有名な人だった。つまり、この歌に関わってる人は、すべて、本物の登山家なのだ。

ロジェ・デュプロが書いた原詩は、もっと長いものなんだけど、サスガ、登山家同士ってことで、要点を絞ってすごく良くマトメてあると思う。5番の部分は、原詩を直訳すると、「(俺が山で死んだら)俺の仲間よ、俺のピッケルを拾ってくれ。こいつが恥辱の中で朽ち果てて行くのは、俺には耐えられないんだ。どこか美しい斜面に持って行って、こいつのために、特別に小さなケルンを積んでくれ。そして、そのケルンのてっぺんに、このピッケルを刺してやって欲しい。」って書いてある。これだけの長さのものを「(俺が山で死んだら)友よ、山に小さなケルンを積んで墓にしてくれ、ピッケル立てて」ってマトメてるんだから、ワンダホーな仕事だと思う。

‥‥そんなワケで、ここまで書いて来て、今さら言うのもナンだけど、この「いつかある日」って歌は、昭和33年ころに「女性自身」に紹介されて有名になったそうだ。だから、人々に歌われるようになったのは、石橋辰之助の没後であって、たとえ、石橋辰之助と渡辺立男が一緒に山登りをしてたとしても、この歌は歌ってないのだ。だけど、少なくとも、渡辺立男は、のちにこの歌を知ることになるし、他のメンバーとの登山で、何度も歌ったことだろう。そして、この歌を歌うたびに、石橋辰之助のことを思い出してたに違いない。そう考えると、渡辺立男の句の「ケルンを重ねる」という描写は、歳時記に載ってるような「道しるべ」としての意味じゃなくて、この歌のように、「友の墓標」としての意味なんだって思う。これが、あたしが、「これこそが、本物のオマージュだ」って言った理由であって、こういった本物を知ったら、和田義彦のようなペテン画家が、私利私欲のために他人の作品を盗作し続けて来たものなど、口が裂けても「オマージュ」だなんて呼べないと思う今日この頃なのだ。


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2006.06.10

紫陽花の道

Ajisai2 東京も、そろそろ梅雨入りっぽいので、去年の梅雨入りは何日だったのか、日記のバックナンバーを見てみたら、2005年6月10日の日記、「茶碗蒸しな日々」が、 「東京は、今日、梅雨入りした。」っていう文章でスタートしてた。だから、温暖化だとか何だとか色々と言われてるけど、とりあえず、ちょうど1年で、また梅雨が巡って来たってワケで、これほど人間がメチャクチャにしてんのに、地球って偉いなあって思った。そう考えると、ジメジメした梅雨に対して、単純に「ウットウシイ」って思うんじゃなくて、なんか、ありがたいような、嬉しいような気持ちになって来ると思うんだけど、どうだろう?

 

子供のころって、梅雨に限らず、雨の日が、そんなにイヤじゃなかった。もちろん、遠足の日とか運動会の日は晴れて欲しかったけど、それ以外の普通の日は、雨が降ってもイヤじゃなかった。特に、新しい長靴とか傘とかを買ってもらった時なんか、早く雨の日にならないか待ち遠しかったし、新しい長靴があるのに、何日もずっと雨が降らないと、わざわざホースで水を撒いて、わざわざ水たまりを作って、そこを長靴でビチャビチャと歩いてみたりしたほどだ。

 

でも、大人になるに従って、だんだんに雨の日が嫌いになって来るのが、ワリと一般的だと思う。それは、通勤が大変になったり、髪のセットが決まらなくなったりと、色々とメンドクサイコトが増えるからだ。だけど、あたしの場合は、ずっと子供のころのままで、今でも、雨の日は雨を楽しんでる。なんでかって言うと、中学2年生の時から、俳句を始めたからだ。俳句をやってると、俳句的視点てものが備わって来て、色んなモノやコトを客観的に見られるようになって来る。「雨の日はイヤだ」ってのは、自分の主観によるものだから、客観的な視点でモノゴトを見られるようになると、晴れの日も雨の日も、同じように受け入れられるようになる。だから、あたしは、雨の日には雨の日にしか味わえない楽しみがあるし、梅雨には梅雨にしか味わえない楽しみがある今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、あたしには、梅雨の楽しみが色々とあるんだけど、その中のひとつに、「紫陽花(あじさい)」がある。紫陽花は、野山へ出かけなくても、住宅街のあちこちで普通に見ることができるから、通勤やお買い物の途中でも、ボケーッと見ることができる。同じ紫陽花なのに、あっちのお家の庭の紫陽花と、こっちの植え込みの紫陽花とで色が違うから、それぞれを楽しむことができる。あたしは、駅のすぐ裏手に住んでるから、駅まで最短距離で歩けばアッと言う間だけど、30分ほど早く出て、傘をさしながらのんびりと遠回りして、あちこちの紫陽花を見てから、駅に行くこともある。

 

こういう楽しみ方ができるのは、それぞれの紫陽花の色が違うからだ。どこの紫陽花も、ぜんぶおんなじ色だったら、そんなに何ヶ所も見ても意味は無いし、一番良く咲いてるとこだけ見れば十分だ。で、何で同じ紫陽花なのに、色が違うのかって言うと、ひと昔前までは、その紫陽花の生えてる土の酸性度によって、花の色が変わるって言われてた。もうちょっと詳しく説明すると、紫陽花の花は、土が酸性だとブルーとか藍色になって、土がアルカリ性だとピンクとか赤っぽくなるって言われてた。それで、紫陽花は、そこの土の酸性度を知るための「指標植物」ってされてた。

 

だけど、リトマス紙じゃあるまいし、そんなに都合良く色が変わるのはヘンだし、まったく同じ酸性度の土でも、別の色の紫陽花が咲いてる場所もいっぽいあるから、この説にはツジツマの合わない点もあった。それで、今では、この説はガセビアっぽく思われてて、最新の説では、土の中の鉄分とかが関わってるって言われてる。ま、あたしは、化学的なことはぜんぜん分かんないから、「原因」はどうでもいい。あたしにとって重要なのは、おんなじ紫陽花なのに、キレイなブルーのもあれば、ピンクのもあれば、ムラサキのもあれば、それぞれの混ざったようなのもあれば‥‥って言う、「結果」のほうなのだ。

 

同じ花なのに、咲いてる場所によって色が違うってだけでもワンダホーなのに、さらに、ひとつの紫陽花の色も、日にちが経つにつれて、だんだんと変化して行く。これが、紫陽花の別名が「七変化(しちへんげ)」って呼ばれてるユエンなんだけど、なんてったってアイドルだったヤマトナデシコのキョンキョンが、今や、年下のジャニタレを食っちゃうような魔性の熟女に七変化しちゃったのは、体内の鉄分が不足してたからかも知れない‥‥なんてことも言ってみつつ、同じ場所の紫陽花が、日にちによって色が変化して行くんだから、毎日、同じ道で通勤してても、その変化を楽しめるってスンポーだ。

 

‥‥そんなワケで、紫陽花は、晴れてる日に見るよりも、雨の日に見たほうが、うんとキレイに見える。雨に濡れた紫陽花は、とってもイキイキしてて、晴れの日よりも元気に見える。それに、色も深みを増して、特に、あたしの好きなブルーの紫陽花は、ずっと見てると、吸い込まれそうな気持ちになって来る。だから、オシャレなブランド傘をさしたスタイルのいい女性が、ブルーの紫陽花の前に佇んでたら、それは、きっと、あたしだ(笑)

 

でも、こんなに美しい紫陽花なのに、万葉集には、たったの2首しか詠まれてない。万葉集には、ぜんぶで4500以上もの歌が収められてて、そのうちの1700以上に植物名が詠み込まれてるんだけど、紫陽花の歌は、大伴家持(おおとものやかもち)と橘諸兄(たちばなのもろえ)の、たった2首しかない。その上、平安時代になると、サッパリ詠まれなくなる。古今集から新古今集までの八代集の中には、紫陽花を詠んだ和歌は、ぜんぜん見当たらないのだ。

 

だから、この時代の紫陽花は、今みたいにキレイな紫陽花じゃなくて、ジミな「ガクアジサイ」か「ヤマアジサイ」だったんじゃないかって言われてる。植物の専門書とかにも、「万葉の時代には、原種のガクアジサイとヤマアジサイしかなく、その後、観賞用に品種改良されて、現在のアジサイへと変化して行った」って書いてある。だけど、これは、リトル怪しい。だって、万葉集に載ってるのは、次の2首なのだ。

 

 

 言問はぬ木すら味狭藍(あじさい)諸茅(もろち)等が練(ねり)の村戸にあざむかえけり  大伴家持

 

 

この歌は、大伴家持が、大好きだった女性、坂上大嬢(さかのうえのおおいらつめ)に贈った、5首ワンセットの歌の中のひとつだ。「諸茅」ってのは、正確には分からないけど、色か形が変化する植物だって解釈されてる。それから、「練の村戸」ってのは、「良く練られた心」「すごく計算高い心」って感じの意味だ。だから、「言葉をしゃべらない木でさえも、色の変化する紫陽花や諸茅などの、計算高い心を持った植物に欺かれることがあります」って意味で、ようするに、これを踏まえた上で、大好きな坂上大嬢に、「植物でさえ、そうなんだから、ましてや人間であるボクは、変わりやすい貴女の心に惑わされちゃてますよ」ってことを伝えてるのだ。平たく言えば、「貴女は、色が変化して行く紫陽花よりも、ボクの心を惑わせる」ってことで、結局、大伴家持は、この坂上大嬢を正妻に迎えることになったんだから、「大伴家持、グッジョブ!」って感じだ(笑)

 

 

 安治佐為(あじさい)の八重咲く如く弥(や)つ代(よ)にもいませわが背子(せこ)見つつ偲ばむ  橘諸兄

 

 

「弥つ代」ってのは「八千代」、つまり、「すんごく長い間」って意味だ。だから、単純に訳せば、「紫陽花が美しく八重に咲き続けるように、あなたも、ずっと元気でいてください。私は、紫陽花を見るたびに、あなたのことを思い出しますね」って感じだ。だけど、「背子」ってのは、「夫子」とか「兄子」とか表記することもあるんだけど、基本的には、女性が、自分のダンナとか恋人とか兄弟とかの「愛する男性」を呼ぶ時の言葉だ。あとは、男性が親しい男性を呼ぶ時にも使われることがあるんだけど、橘諸兄は、KABAちゃんとか前田健とか織田裕二とかとは違って、奥さんも子供もいる普通の男性だ。

 

じゃあなんで、橘諸兄は、こんな、女性が恋人に贈るラブレターみたいな歌を詠んだのかって言うと、これには、深い政治的背景があるのだ。この歌は、天平勝宝7年の5月に、当時の左大臣だった橘諸兄が、自分の部下の丹比国人(たじひのくにひと)の屋敷に招かれて、そこでの宴会で詠んだものだ。左大臣て言えば、当時の最高権力者だから、今のニポンで言えば、コイズミってことになる。そして、この丹比国人てのは、次の左大臣のイスを狙ってるコバンザメみたいなもんだから、安倍晋三ってことになる。

 

だけど、この時代は、今のニポンと違って、自民党の完全独裁じゃなくて、ソコソコ野党も力を持っていた。それで、今で言うところの小沢一郎、つまり、右大臣の藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ)が、何とか橘諸兄に代わって政治の実権を握ろうと、裏で色々と根回しをしてたのだ。その動きを知ってた橘諸兄は、自分の後継者である丹比国人に対して、この歌を贈った。つまり、表向きは恋人に贈るラブレターみたいだけど、その裏には、「色が変化して行く紫陽花のように、政治の世界も常に変化し続けています。ちょっと油断をすると、すぐに寝首をかかれてしまうから、くれぐれも気をつけてくださいよ」って意味を込めてるのだ。自分の任期が残り少なくなったら、これほどニポン中がメチャクチャな状態だってのに、ぜんぶホッポリ出して、連日、旅行気分でアチコチを遊び回ってるコイズミと比べれば、当時の最高権力者が、どれほど責任感のある人物だったのかが、良く分かると思う。

 

‥‥そんなワケで、この橘諸兄の歌で、もうひとつ注目する点がある。それは、「八重咲く」って部分だ。最初に、万葉集には、紫陽花を詠んだ歌が2首しかないし、そのあとも長いこと詠まれてないから、この時代の紫陽花は、今みたいなキレイな紫陽花じゃなくて、ジミな「ガクアジサイ」か「ヤマアジサイ」だったんじゃないかって説があるって書いた。そして、その説は、植物の専門書にも書いてあるって言った。だけど、コレが問題なのだ。「ガクアジサイ」も「ヤマアジサイ」も、花弁は4枚で、だからこそジミなのだ。そして、今の紫陽花が美しいのは、「八重咲き」だからなのだ。こんなに「なのだ」を連発しちゃうと、また、バカボンのパパに憑依されちゃいそうだけど、とにかく、この歌から分かることは、平安時代よりも前の万葉の時代に、丹比国人の屋敷の庭には、二羽ニワトリがいた‥‥じゃなくて、八重咲きの紫陽花が咲いてたってワケだ。

 

だから、今の紫陽花とまったく同じとは言えないけど、少なくとも、専門書に書かれてる「ガクアジサイ」と「ヤマアジサイ」の他に、八重咲きの紫陽花が存在してたってワケだ。それが、観賞用に品種改良されたものなのか、突然変異したものなのか、突然確変で連チャンが始まったものなのかは分かんないけど、とにかく、「ガクアジサイ」や「ヤマアジサイ」よりはハデな紫陽花があったワケで、それなのに、このあとの平安時代になると、紫陽花の歌はパッタリと消えちゃう。つまり、歌に詠まれなくなったのは、「ジミな紫陽花しかなかったから」って理由じゃなくて、何か別の理由があったんだと思う。たとえば、「色が変化する紫陽花は不吉な花だ」ってウワサが流れたとか‥‥。ま、コレばっかりは、サスガの迷探偵キッコナンでも調べようがないし、ホントのとこは、のび太の机の引き出しを開けて、ドラえもんのタイムマシンに乗って、平安時代に行って、実際に見てみないと何とも言えないけどね。で、平安時代に入ったら、歌の世界から姿を消しちゃった紫陽花だけど、平安時代の後期ころからは、またポツポツと詠まれるようになって来た。

 

 

 あぢさゐの花のよひらにもる月を影もさながら折る身ともがな  源俊頼 (散木奇歌集)

 

 

 夏もなほ心はつきぬあぢさゐのよひらの露に月もすみけり  藤原俊成 (千五百番歌合)

 

 

 あぢさゐの下葉にすだく蛍をば四ひらの数の添ふかとぞ見る  藤原定家

 

 

でも、これは、どれも「よひら」、つまり、花弁が4枚の紫陽花だから、「ガクアジサイ」か「ヤマアジサイ」ってことで、丹比国人の屋敷の庭にあったような八重咲きの紫陽花じゃない。それに、これだけシツコク、みんなが「よひら」「よひら」って詠んでるのは、「よひら」の「よひ」を「宵」にカケてるワケで、和歌特有の言葉遊びとしての意味が強いのだ。だから、ホントの意味で、紫陽花って花を詠むようになるのは、江戸時代になり、俳諧が生まれてからってことになる。

 

‥‥そんなワケで、ニポンに古来から自生してた紫陽花だけど、今やたくさんの品種が作られて、ジメジメした梅雨の時季に、人々の目を楽しませてくれるようになった。だけど、中には、外国へと輸出されて、外国で品種改良されて、それが逆輸入されたものもある。誰でも名前くらいは聞いたことがあると思うけど、江戸時代の終わりころに、長崎に来てた、シーボルトって人がいる。この人は、「オランダ東インド会社」っていう貿易会社の専属医師として、ニポンに来ていたドイツ人なんだけど、ここだけ読むと、オランダ人なんだかインド人なんだかドイツ人なんだか分かんなくなりそうだ。

 

で、当時のニポンは鎖国してたんだけど、このシーボルトは優れた眼科医だったので、特別扱いを受けてて、ワリと自由に出歩くことができた。それで、ニポンの植物に興味を持ったシーボルトは、自分の国にはないニポンの植物を何種類も採取したり分類したりして、帰国する時に持って帰った。それで、その中に、ニポンのブルーの紫陽花も入ってて、それが、ヨーロッパで品種改良されて、濃い赤の「西洋アジサイ」になって、ニポンに逆輸入されたのだ。

 

シーボルトは、仲間と一緒に、自分たちの調べたニポンの植物をマトメて、「フローラ・ヤポニカ(日本の花)」って言う本を出したんだけど、その中に、ニポンの在来種のブルーの紫陽花も入ってるのだ。それで、その本の中では、ニポンの紫陽花は、「Hydrangea Otaksa(ハイドランジェ・オタクサ)」って命名されてる。「ハイドランジェ」ってのは、「水の容器」とか「水の壺」って意味なんだけど、あとの「オタクサ」ってのが、トンデモナイとこから来てる名前で、シーボルトの愛人の名前なのだ。シーボルトには、当然、自分の国に奥さんがいたんだけど、長いことニポンにいるうちに、長崎の出島にあった遊郭(ゆうかく)に通うようになっちゃって、そこで、まだ17才だったソープ嬢、楠本滝、通称「お滝さん」のことを好きになっちゃう。それで、足しげく通いつめた挙句に、その遊郭に大金を払って、お滝さんを身請けして、ニポンでの現地妻として、一緒に暮らすようになっちゃった。やるねえ、シーボルト!

 

つまり、ニポンの植物だけじゃなく、ニポンの女性にも目がなかったシーボルトは、ニポンの花の中で一番気に入ってた紫陽花に、溺愛してた現地妻、「お滝さん」の名前をつけることにしたんだけど、「オタキサン」が訛って「オタクサ」になったってワケなのだ。だけど、中学の時の歴史でも、高校の時の日本史でも習ったと思うけど、文政11年(1828年)に、例の「シーボルト事件」が起こって‥‥って、「例の」なんて言われても覚えてないって? シーボルトが、国外に持ち出すことを禁止されてた、ニポンの地図とか、北海道の地図とかを持ち出そうとしたのがバレちゃって、ニポンの関係者は死刑になっちゃうし、シーボルトは国外追放とかになっちゃったアレだよ。

 

でも、コレって、表向きはシーボルトを悪者にしてたけど、実際のとこは、コイズミ自民党が強行に推し進めてる「共謀罪」とおんなじで、独裁者による単なる「弾圧」だったんだよね。結局、30年後の安政5年(1858年)に、ニポンとオランダとの「日蘭通商条約」の締結で、シーボルトの追放は解かれて、翌年にはソッコーでニポンにやって来て、幕府の外交顧問になったとさ、めでたし、めでたし‥‥ってワケで、ナニゲに読んでるだけで、リトル勉強にもなっちゃう「きっこの日記」は、来年から、中学の教科書に使われる‥‥ワケがない(笑)

 

‥‥そんなワケで、ジメジメした梅雨をウットウシク思うよりも、梅雨の時季だからこそ美しくなる紫陽花を愛でてみれば、雨の日の通学や通勤も楽しくなることウケアイだ。何も見ないで早足に駅へ急ぐんじゃなくて、ホンのちょっと早く出て、そのぶん、ゆっくりと、周りを見ながら歩いてみると、「え?こんなとこに紫陽花が咲いてたの?」なんてことに気づくハズだ。そして、毎日、同じ紫陽花を見てると、だんだんに色が変わって行くのが分かる。そんな小さな発見が、日々の楽しみになり、そのうち、雨の日曜日にも、傘をさして、わざわざその紫陽花を見に行くようになったりする。あたしは、雨の日のお散歩も、ケッコー楽しいと思う今日この頃なのだ。

 

 
 町内の紫陽花ひととほり巡る  きっこ

 

 

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2006.06.09

流血の経済制裁

Ooumi2
毎月のことだけど、あたしは、先月の月末に支払わなきゃならなかった家賃、まだ払ってない。それで、6月5日は午後2時にお仕事が終わるし、6日は午後3時からのお仕事なので、5日の午後と、6日の朝から、北朝鮮に経済制裁をして、家賃を作ることにした。で、いつもだったら、どんな種類の台を打って、どんなリーチアクションがあって、何がどうして‥‥って、詳しく書くんだけど、あまりにも色んな台をやりすぎて、とてもじゃないけど書けないので、結果だけを書くことにした。

5日は、地元のお店で、まずは、「極上パロディウス」を打って、3000円でイライザのリーチから確変を引いて、確変中のシューティングゲームで左手が疲れたけど、何とか7連チャンした。それから、荒木師匠もビックル一気飲みの「マハラジャ」を打ったんだけど、4000円も突っ込んだのに、ちょっとしか出ない単発を2回引いただけで、飲まれて終わり。最後に、画面がなくてデジタル数字だけのシンプルな台、「デラマイッタ・シルバー」ってのを打ったら、2000円で確変みたいなヤツを引いて、良く分かんないうちに6連チャンした。

それで、次の日は、小田急線沿線でのお仕事だったので、狛江まで原チャリで行って、狛江のお店で打つことにした。それで、最初は、地元のお店にはない「パチンコマン」てのを打ったんだけど、5000円も突っ込んで、やっと単発を引いたけど、飲まれて終わり。それから、「フレディVSジェイソン」を打ったら、3000円で確変を引いて、何とか6連チャンした。それで、まだちょっと時間があったんだけど、狛江のお店は、台と台の間隔が狭くて、両隣りの人がウットオシイのと、今どき、「ハ~イ!352番台スタートしました!出して出して出して出してジャンジャンバリバリお出しくださ~い!」なんていう、やかましい店内アナウンスが流れて、まるでアホなホストクラブみたいだし、こんなに暖かいってのに店内は暖房が入ってるみたいに暑いし、出て来る玉もナゼか熱くて持てないくらいだし、ドル箱がいっぱいになってないのに店員が箱を替えに来るし、何から何までウザかったから、ここでやめにした今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、この2日間で、何とかタネ銭の1万円を9万円くらいにすることができて、家賃まで、もう一歩って感じになった。だけど、これからしばらくは、パチンコなんかやってる時間もないし、どうしよう?‥‥って思ってたら、今日(7日)、夜の7時か8時まで掛かるハズのお仕事が、夕方の4時前に終わったのだ。それで、昨日とオトトイの波に乗って、今日も経済制裁を発動しようと思ったんだけど、今日は川崎方面のお仕事で、少しでも交通費を浮かすために、溝口(みぞのくち)駅まで原チャリで行ってた。

だから、溝口駅の原チャリのとこまで戻って来たあたしは、「ここから地元まで原チャリで帰って、確実に勝てる地元のお店で打つ」って作戦と、「原チャリをここに置いたまま、溝口のお店で打つ」って作戦と、どっちにしようかリトル悩んだ。なんでかって言うと、確実に勝てる地元のお店は、両替が1発3円なんだけど、溝口のお店は、1発4円の等価交換だからだ。パチンコをしたことのない人のために、簡単に説明しとくと、パチンコってのは、最初に玉を1発4円で借りて、それがいっぱい増えたら、現金に換えてもらえる。全国のどのパチンコ屋さんでも、借りる時には、「1発4円」てのは決まってるんだけど、それを現金に清算する時には、お店によって交換率が違うのだ。

ヒドイとこだと、1発2円なんてとこもあるから、そういうお店だと、1000発の玉を2倍の2000発に増やして、ようやく「モト」ってことだ。だけど、借りるのも清算するのも「4円」の等価交換のお店なら、極端に言えば、1000発の玉を1001発にすれば、もう「勝ち」ってことになる。だけど、世の中は、そんなにうまく行かないから、交換率のいいお店ほど、なかなか出ないようになってるのだ。たとえば、ルーレットを回すためのスタートチャッカーの釘なんか、アカラサマに曲げてあって、まるで、欽ちゃん走りの時の両手みたいになってる。つまり、同じ「大海物語」でも、地元の1発3円のお店なら、1000円でルーレットが25~30回くらい回るんだけど、1発4円のお店だと、1000円でルーレットが15回も回らなかったりするワケで、ようするに、出すまでにお金と時間が倍以上も掛かるってワケだ。

‥‥そんなワケで、いつもだったら、ルーレットが良く回る上に、確実に勝てる地元のお店で打つとこなんだけど、今日は、とにかく、1円でも多くお金を作りたかったから、溝口のお店で打つことにした。それで、あたしは、「スーパー海物語」が入ったオカゲで、少し人気がなくなって来てる「大海物語」を打つことに決めて、空いてる台を見て回ってたら、ナナナナナント! あとちょっとで確変が来る「目」で止まってる台を見つけた!

あたしってば、なんてラッキーなの!‥‥って言うか、溝口の人たちって、こんなにワンダホーな台をホッタラカシにしてるなんて、何を考えてんだろう?‥‥なんて思いながら、あたしは、ソッコーで打ち始めた。そしたら、17回転で、エンゼルフィッシュのリーチが掛かり、魚群が現われた。それで、黒潮リーチに発展して、エンゼルフィッシュはちょっと手前で止まったんだけど、一瞬あとにピコッて揃って、それからギュイーンって回って、確変のカニに変わった。マリンちゃんが、「スーパーラッキー!」って言って、あたしはバッグからタバコを出した。

それで、2回目は、さらにワンダホーだった。画面の右端に、サメが頭を出して、タテに3匹並んで、ようするに、「枠外アタリ」ってヤツなんだけど、3匹のサメの頭がピコピコッて動いて、小さなサメの大群が出たトタンに、画面全体が波打つように揺れたと思ったら、ザバーンッて波が出て、波乗りサムが登場した! そして、サメがウミガメに変わって、確変に昇格したんだけど、大当たりラウンドのマリンちゃんがイルカと一緒に泳ぐとこになったら、マリンちゃんの代わりにサムが出て来て、親指を立てて「イエ~イ!」みたいなことをした。あたしは、「大海物語」でこんな画面を見たのは初めてだったから、すごくワクワクした。

その次は確変で、その次はノーマルだったんだけど、波乗りサムも出たことだし、あたしは、まだラッキーが続くことを祈りつつ、いつもよりも目ヂカラをアップして画面を眺めてた。そしたら、50回を過ぎたとこで、確変のイセエビのリーチから魚群が出たから、「よっしゃ!」って思ったら、黒潮リーチじゃなくて、確率の低いサンゴリーチになった。確変中なら、サンゴリーチでも高確率で当たるんだけど、時短中だったから、外れる確率も高い。それで、あたしは、「あ~あ‥‥」って思った瞬間、サンゴを持ち上げてサムが出現!

知らない人のために説明しとくと、「海シリーズ」は、いつでも登場するメインキャラのマリンちゃんの他に、メッタに登場しないサムがいて、サムが登場すると、それだけで期待度が爆発しちゃうのだ。今やってる、レポーターの東海林さんが出てる「スーパー海物語」のテレビCMで、マリンちゃんの他に、緑色の髪の男性キャラが出てるけど、アレがサムだ。それで、「海シリーズ」でサムが登場すれば、激アツどころの騒ぎじゃなくて、確変が100%確定する。たとえば、ノーマルリーチでサムが登場すれば、必ずギュイーンってなって、確変に昇格する。

それで、あたしは、サンゴを持ち上げるサムを見たのは1年以上ぶりだし、この「大海物語」では初めてだったから、思わず「ひゃ~!」って変な声を出しちゃって、1個空けた隣りのオジサンに激見されちゃった。あたしは、サムの出現なんて一瞬のことなのに、「そうだ!写真に撮ろう!」って思っちゃって、バッグからケータイを出そうとバタバタし始めたんだけど、その時には、もう、ギュイーン、ギュイーン、ギュイーンってなってて、すぐにイセエビが揃っちゃった。

で、連チャンが5回目になったので、大当たり中の画面には、「ミス・マリンちゃん」の大久保麻梨子が登場した。普通は、名字が「大久保」なら、名前は漢字で1文字とか2文字とかにしそうなもんなのに、名前まで「麻梨子」って3文字だから、漢字で書くと何だか長い。その上、大久保麻梨子が言うセリフも、「挑戦者、募集中~!腕相撲は横綱級よ~!」って、ヤタラと3文字熟語ばっかだから、耳で聞いてるぶんには、そんなに気にならないけど、こうして文字に書くと、「ミス・マリンちゃん」て言うよりも、「ミス・3文字熟語ちゃん」て呼びたくなる。

そんな大久保麻梨子は、身長163cm、スリーサイズが87、55、82の理想的なボディで、マリンちゃんの3種類の水着姿を披露する。定番の黄色のビキニと、赤地に白抜きのハイビスカス柄のビキニと、セパレートのウエットスーツみたいなヤツだ。ナニゲに、「若いころの大桃美代子」って感じの大久保麻梨子には、これからも、色んな水着にチャレンジしてもらいたい‥‥なんてことも言ってみつつ、あたしの連チャンは、9回でストップした。だけど、ビミョ~に出玉が悪くて、ぜんぜんムダなしの連チャンだったのに、9回の大当たりで8箱、ぜんぶで15000発ちょっとだった。でも、等価交換のお店だったから、両替したら60000円になった。これが、地元の1発3円のお店なら、45000円だったワケだから、この差は大きい。

‥‥そんなワケで、3日連続で北朝鮮に経済制裁を発動して、何とか家賃を工面することができたあたしは、Fカップの胸をホッとなでおろして、原チャリを取りに向かった。そしたら、朝は等間隔に並んでたのに、あたしの原チャリと隣りの自転車との間に、さらに自転車をムリヤリに入れられてて、他もおんなじ感じで、とにかく、10台のスペースに30台も停めてるような状態になってた。それで、あたしの原チャリを出すためには、何台もの自転車を移動しなくちゃなんないみたいな状況だったので、とてもそんなことをするパワーのなかったあたしは、自分の原チャリだけをまっすぐ後ろへ引き抜くことにした。

それで、後ろから手を伸ばして、何とかキーを差し込んでハンドルロックを外して、前輪の向きをまっすぐにして、両側の自転車だけをできるだけ押し広げて、まっすぐに引っぱれば出せるような形を作った。そして、原チャリの後ろの部分を持って、踏ん張って引き出したら、半分くらい出たとこで、左足のツマサキに激痛が走った。ハッとして足元を見たら、出したままになってたサイドスタンドの先が、あたしの左足の親指に突き刺さってた!

パンプスなら良かったのに、今日はサンダルだったから、ツマサキがむき出しになってたのだ。それで、痛い描写が苦手な人は、ここからは読まないで欲しいんだけど‥‥って、ちゃんとお断りを入れたので、続きを書くけど、あたしの左足の親指は、爪が真ん中から折れて、真上を向いてて、さらに、親指の先端の肉がビローンって垂れ下がってて、真っ赤な血がドクドクと流れ出してた。ようするに、爪と肉との間に、サイドスタンドの先が刺さっちゃって、爪と肉の両方が、すごいダメージを受けたってワケだ。

ホントなら、その場で親指にティッシュを巻くとか、何らかの処置をするのが普通なんだろうけど、血に弱いあたしは、すでに気絶しそうな状態で、倒れる前に何とかしなきゃって思って、とにかく必死に原チャリを引っぱり出して、とにかく原チャリに乗って、とにかく走り出した。心臓はバクバクしてるし、どこへ向かってるのかも分かんないんだけど、そこでハッと頭に浮かんだのが、薬局だった。溝口には、安売りの薬局がいっぱいあるので、とにかくどこかの薬局に行くことにした。それで、あたしは、前にも利用したことのある1軒の薬局に行き、マキロンと大きめのカットバンを買って、お店の前の植え込みのとこに座って、傷をマキロンで消毒して、カットバンを3枚使って、親指を巻いた。800円も使っちゃったけど、この場合は、お金のことなんか気にしてらんないほど必死だった。

だけど、カットバンで傷口を隠して見えなくなったら、ずいぶん精神的に落ち着くことができたので、そのままお家に帰った。でも、最初のうちはコーフンしてたから、そんなに痛みは感じなかったんだけど、お家に着いたころには、ものすごくズキズキして来た。カットバンは血で真っ赤だけど、どうしても恐くて傷口を見る勇気が起こらない。特に、爪が真ん中から直角に真上を向いてるのが、今はカットバンで押さえるように隠してるから大丈夫なんだけど、カットバンを剥がしてジックリと見たら、きっと貧血で倒れるかも知れないって思った。

それで、あたしは、まずは「のどごし生」を飲むことにした。ちょっと前に、児島玲子ちゃんが‥‥って、コレ、書いてもいいのかな?‥‥なんて思いつつも、玲子ちゃんは、今、カザフスタンに、体長2m以上、体重100kg以上もある大ナマズを釣りに行ってて、しばらく連絡が取れない。だから、コレを書いてもいいかどうか確認できないんだけど、たぶん大丈夫だと思うから書いちゃうけど、玲子ちゃんは、ちょっと前に、酔っぱらってカラオケで歌ってた時に、裸足になってハシャイでたら、自分の脱いでたサンダルが裏向きに置いてあったのを思いっきり踏んじゃって、足の裏にヒールが突き刺さり、足の裏の皮がビローンって剥けて、大流血しちゃったのだ。あたしなら、絶対に気絶しちゃうとこなのに、サスガ、世界を舞台に大物カジキやGTとファイトしてるツワモノの玲子ちゃんは、飲んでたチューハイを傷口に噴きつけて、アルコール消毒をした。そして、ナニゴトもなかったかのように、翌日のロケに行った。

だから、あたしも、「やっぱ基本はアルコール消毒」ってことで、冷蔵庫から「のどごし生」を出して来たんだけど、噴きつけるって言っても、傷口を見るのが恐くて、カットバンを剥がすことができない。カットバンを剥がすことができなきゃ、噴きつけることができない‥‥ってワケで、とりあえず、体内からアルコール消毒する作戦に切り替えて、ゴクゴクと飲むことにした。パチンコの連チャンからずっと、何も飲んでなかった上に、ケガでコーフンしてハレホレ状態が続いてたから、良く冷えた「のどごし生」は、いつも以上に美味しかった。

‥‥そんなワケで、賢明なる「きっこの日記」の読者諸兄なら、この先の展開は簡単に想像がつくと思うけど、その通りだった。アルコール度数がたった5度しかない第3のビールなんだから、傷口に直接、噴きつけるんならともかく、それを飲んだとこで、ちっとも消毒にはならないと思ったあたしは、2本目、3本目と飲み続け、「飲めば飲むほど傷がズキズキする」ってことに気づいた時には、冷蔵庫の「のどごし生」は、ぜんぶ飲み干したあとだった今日この頃なのだ(笑)


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2006.06.08

盗作ビールで乾杯!

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朝から晩までセッセと働いて、やっと自宅に帰って来た庶民の小さな楽しみが、ビールから発泡酒になり、発泡酒から第3のビールになって久しいけど、最初はマズイと思ってた第3のビールも、ずいぶんと味のいいのが出そろって来た。あたしは、第3のビールの中だと、ぐっさんがCMをやってるキリンの「のどごし生」が一番好きなんだけど、その理由は単純で、一番ビールっぽい味がするからだ。ヘタすると、マズイ発泡酒よりも、「のどごし生」のほうが、ビールに近かったりする。

だいたい、最初っから、発泡酒や第3のビールが好きな人間なんかいるワケはなくて、誰だってビールが好きに決まってる。だけど、こんなにも悪政による不景気が続いてる上に、次から次に増税されちゃったら、庶民はビールなんて飲めるワケはない。それで、庶民の味方として登場したのが、ビールの2級品の発泡酒だけど、発泡酒の売り上げが伸びて来たら、とたんに増税されちゃった。それで、またまた庶民の味方として登場したのが、第3のビールってワケだから、何が重要なのかって言えば、「いかにビールに近い味がするか」ってことになる。

だけど、いくら味を似せたところで、第3のビールは、ぜんぜんビールじゃない。発泡酒は、麦芽比率を下げたビールだから、第2のビールって呼んでも問題がないどころか、まさしく、第2のビールって位置づけになるけど、第3のビールは、麦芽の代わりに、エンドウ豆のタンパクだとか、大豆のタンパクだとかを使ってるから、ハッキリ言えば、「ビール風味の代用酒」ってことになる。だから、ビールをアルベルト・スギ氏の絵画だとすれば、発泡酒はスギ氏の絵画を写した写真みたいなもんで、第3のビールは、その写真を見て描いた和田義彦の絵ってことになる。一見、ビールとソックリみたいな味なのに、実はまったくのニセモノってことで、その位置づけは、まさに和田義彦だ。ただ、和田義彦と第3のビールとの大きな違いは、第3のビールは、女子学生にセクハラをしないってことだ‥‥なんて感じでスタートしてみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、ビールだと、アサヒのスーパードライと、オリオンビールが好きだ。もちろん、発泡酒すら買えずに、第3のビールばっか飲んでるあたしだから、銘柄なんか関係なくて、どこのどんなビールでも、今飲めば「美味しい!」って感じると思うけど、とりあえず、好きなビールを聞かれたら、「スーパードライとオリオン」って答えてる。それで、ちょっとダッフンするけど、すごくマニアックなことを言うと、一番好きなのは、「沖縄で飲むスーパードライ」なのだ。沖縄に行くと、オリオンを飲む人が多いと思うけど、そうじゃなくて、沖縄に行ったからこそ、アサヒのスーパードライを飲む。これが、マニアなのだ。

なんでかって言うと、沖縄で売られてるスーパードライは、オリオンビールの工場で作られてるからだ。もちろん、アサヒの工場とまったく同じラインで、まったく同じ製法で作られてるから、味もおんなじだと思う。だけど、なんか、「オリオンビールの工場で作られてる」って聞くと、手抜きをするって意味じゃなくて、ちょっとユルイって言うか、ちょっとウチナータイムって言うか、なんかノホホンと作ってそうな気がしてくる。たとえば、本土のアサヒの工場だったら、白衣を着て、白い帽子とかマスクとかをした人たちが、厳しく管理してラインを運転してるようなイメージがあるんだけど、沖縄のオリオンビールの工場って聞くと、ハデな柄の「かりゆしウエア」を着た人たちが、楽しそうに働いてるイメージがある。それで、誰かの家のヤギに子供が産まれたとか、そう言うことが何かあるたびに、仕事中なのに、誰かがサンシンを弾き出して、みんなでカチャーシーを踊り出しちゃって、ラインから目を離したまま1時間くらい踊っちゃって、ハッと気づくと、ちょっと濃いめのスーパードライができちゃったりしてそうだ。それで、アルコール度を計ってみると、10度くらいあるんだけど、「なんくるないさ~」とか言いながら、そのまま出荷しちゃいそうだ。

もちろん、これは、100%あたしの妄想で、実際には、こんなことあるワケない。だけど、こんなふうに妄想して、沖縄でスーパードライを飲むと、なんか東京で飲むスーパードライとは違った感じがして、何倍も美味しく感じるのだ。もともと大好きなスーパードライだから、妄想なしで飲んでも美味しいんだけど、せっかく沖縄に行った時には、東京でも飲める「普通のスーパードライ」じゃなくて、沖縄でしか飲めない「沖縄で作られてるスーパードライ」だってことをカミシメながら飲むと、すっごく美味しく感じる。

‥‥そんなワケで、「ちょっとダッフンするけど」って言いながら、こんなにダッフンしちゃったので、そろそろクルリンパって戻るけど、発泡酒や第3のビールが、ビールの代用品である以上、最初に書いたように、「いかにビールに近い味がするか」ってことが、発泡酒や第3のビールの最重要課題ってことになる。そして、ビールと同じ麦芽を使ってる発泡酒の場合は、いくらでも近づけることができると思うけど、まったく別の原料を使ってる第3のビールの場合は、色んな技術が必要になって来ると思う。たとえば、カニがいっぱい入ってるカニチャーハンをビールだとしたら、その半分のカニの量で作るカニチャーハンが発泡酒ってワケで、これは何とかなる。だけど、第3のビールの場合は、まったくカニを使わないでカニチャーハンを作るワケだから、まずは、カニの代用品である「カニカマボコ」ってものを開発するところから始めなくちゃならないのだ。

で、念のために、今、発売されてる第3のビールとその原料をあげてみると、アサヒの「新生3」と「ぐびなま。」は、大豆ペプチドが原料、サントリーの「キレ味生」と「ジョッキ生」は、トウモロコシが原料、サッポロの「ドラフトワン」と「スリムス」はエンドウ豆のタンパクが原料、キリンの「のどごし生」は、大豆タンパクが原料だ。これらの第3のビールは、ぜんぶ「その他の雑酒2」に分類されてるんだけど、あと、「リキュール類」に分類されてるのが、サントリーの「スーパーブルー」と、オリオンの「サザンスター」だ。だけど、この2つは、発泡酒にスピリッツを加えたものだから、ようするに、麦芽を使ってるワケで、美味しいのは当然なのだ。

だから、今回は、あくまでも麦芽を使ってない「その他の雑酒2」の第3のビールだけで検証してみるけど、4社から出てる計7種の中で、間違いなくダントツに美味しいのが、キリンの「のどごし生」だ。これは、ビミョ~に美味しいとか、なんとなく美味しいとか、そんなレベルじゃなくて、遥かに別次元の美味しさだ。逆に言えば、「のどごし生」だけが突出してて、それ以外の6種は、ずっと下のレベルってことだ。「のどごし生」を10点満点だとすると、その他の6種は、どれも3点から5点の間で、飲む人の好みによって順位が変わると思うけど、結局はドングリの背比べみたいなもんだ。

あたしは、今までは、全種類を飲んでなかったから、キリンの「のどごし生」が好きだとはいえ、もしかしたら、まだ飲んでない種類の中に、もっと美味しいのがあるかも知れないって思ってた。だけど、ここ何日かで、まだ飲んだことのなかった2種類を飲んでみた。それは、所ジョージが宣伝してるサントリーの「ジョッキ生」と、藤井隆や小西真奈美が宣伝してるアサヒの「ぐびなま。」なんだけど、これで、ようやく全種類を制覇したから、ハッキリと断言できるけど、とにかく、キリンの「のどごし生」が間違いなくナンバーワンの美味しさだ。

サントリーの「ジョッキ生」は、飲みやすいっちゃ飲みやすいんだけど、味に深みがなくて薄っぺらくて、3本目くらいから、水で薄めた発泡酒を飲んでるみたいな気分になって来る。アサヒの「ぐびなま。」も、飲みやすさを狙った感じの軽い味なんだけど、2本目くらいから、第3のビール特有の「ニセビールの香り」が鼻について来て、4本目でイヤになった。それで、キリンの「のどごし生」はどこが違うのか、「ジョッキ生」や「ぐびなま。」と飲み比べてみたんだけど、「のどごし生」は、どれよりも苦味が強くて、味に奥行きがあるってことが分かった。そして、苦味が強いから、第3のビール特有の「ニセビールの香り」が気にならないみたいだった。

‥‥そんなワケで、どこでもおんなじだと思うけど、あたしが第3のビールを買ってる量販店も、1本で買うよりは6本入りのほうが単価が安くなるし、6本入りよりも24本入りの箱のほうが単価が安くなる。たとえば、あたしの好きな「のどごし生」だったら、350の場合は、1本だと115円なんだけど、6本入りなら630円だから、1本あたり105円てことになって、24本入りの箱だと2280円だから、1本あたり95円てことになる。これが、いつもの値段なんだけど、タマに安売りになってる時だと、6本入りでも24本入りでも、1本90円になってる日がある。第3のビールは、これが限界みたいで、どんなに安くなってても、90円以下になってるのは見たことがない。だけど、缶チューハイなら、色んなメーカーのが日替わりみたいな感じで、バラ売りで75円とか85円とかになってる。だから、次の総理大臣が、表向きは対北朝鮮の強硬派を演じながら、実は金正日とベッタリ癒着してる「統一協会」の回し者の安倍晋三になったら、ますます庶民の暮らしは圧迫されるだろうから、あたしは、第3のビールから缶チューハイにレベルダウンするしかないかも知れない‥‥なんて思う今日この頃なのだ。


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2006.06.07

80分の爆笑独演会

Syusendo_1
見せかけだけの景気回復を演出して国民を騙すために、低脳コイズミ内閣がやって来たことは、マネーゲームを煽り続け、数々の経済犯罪者を量産することだった。イノシシ被告しかり、村上容疑者しかりだけど、こんなのは氷山の一角で、まだまだザクザク出て来て、赤のシャアもビックル一気飲みだろう。そして、さらに呆れ果てるのは、去年の総選挙の時には、「小泉総理の構造改革によって、ライブドアは急成長を遂げ、堀江さんと言う時代の寵児(ちょうじ)が誕生しましたが~」って言ってた安倍晋三が、今年になってイノシシ被告が逮捕されたトタンに、手のひらを返して、「堀江さんのような人が現われたのは、教育基本法の問題であると考えられます。今後は教育基本法改正にも積極的に取り組みたいと思います」ってノタマッたことだ。こんなペテン師が総理大臣になったら、いよいよニポンも、ジ・エンド、間違いなしだろう。

テレビじゃ爽やかさを売り物にしてるクセに、裏じゃホニャララ団やイカレタ新興宗教とベッタリのクズ男、安倍晋三の二面性は、すでに多くの国民の知るところだけど、最近の大ヒットと言えば、あの犯罪カルト教団、「世界統一協会」の合同結婚式に、ナナナナナント! 「内閣官房長官」の肩書きで祝電を贈ってたって言う事実だ! これは、先月、5月13日に、福岡県で行なわれたんだけど、「世界日報」の韓国語版の5月14日付の記事に、ちゃんと実名で書いてある。自分のやってるイカレタ新興宗教だけじゃ物足りずに、あの悪名高い「世界統一協会」にまで祝電を贈ってたなんて、こんなヤツが総理大臣になったら、マジでニポン沈没じゃん。

ま、溶けたロウ人形みたいな顔をした安倍晋三のことは置いとくとしても、安倍晋三と同じくらいの大ウソツキで恥知らずなのが、村上ファン怒の村上容疑者だ。昨日の80分にも及ぶ大演説では、犯罪者のブンザイで、自分のことを「プロ中のプロ」って何十回も自画自賛しながら、東京地検特捜部の取り調べで話した内容とは正反対の大嘘をペラペラとしゃべりまくってた。その中でも、あたしの開いた口がふさがらなくなったどころか、水槽の中のクチボソたちも、みんなそろってポカーンって口を開けちゃったのが、ライブドアによるニッポン放送乗っ取りの話を「聞いちゃったと言えば聞いちゃってるんですよね」って言ったアレだ。テレビで全国にナマ中継されてるのに、そんな場で、アレほどの大嘘をつけるなんて、サスガの盗作画家、和田義彦も、「負けた!」って思ったと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、ホントのとこは、村上容疑者が、自分の抱えてたニッポン放送株の処理に困り、それでライブドアを利用して株価を吊り上げることを思いつき、自分のほうからライブドアにニッポン放送の乗っ取りの計画を持ちかけたのだ。そして、東京地検特捜部は、宮内亮治などの証言や数々の物的証拠などから、この事実を確信して、今回の逮捕に踏み切ったってワケだ。物的証拠の中には、ライブドアに対して、「いつ、どれくらいの株を買い増せ」って言う、村上からの細かい指示までがふくまれてたんだから、法律のことを知らないあたし的には、これは単なるインサイダーなんてもんじゃなくて、もっと悪質極まりないように思う。

そして、数々の証拠を突きつけられて、もう逃げ道のなくなった村上容疑者は、サスガ、口先だけで数え切れない人たちを騙して来たペテン師だけのことはある。特捜部の取調べに対して、「こうなったら自分の罪は認めるから、タイホするのは自分だけにしてくれ」って言って、司法取り引きみたいなマネをしたのだ。当初、特捜部としては、村上容疑者の他にも、村上ファン怒の丸木、滝沢、岡田の3人を同時に逮捕することにしてた。だけど、この3人までが身柄を拘束されちゃうと、村上ファン怒は機能しなくなる。そうなると、会社の機能停止ってことで、多くの顧客から預かってる莫大な資金を現金で返金しなきゃなくなる。つまり、村上ファン怒は、一夜にして収拾のつかない状態になっちゃう。そして、そんなことにでもなったら、最終的には、村上容疑者の資産は、すべて弁済に回さなきゃならなくなる。

ここから先は、書けないこともあるので、今、ぜんぶを書くことはできないけど、書ける範囲で書くと‥‥って、リトル前置きがシツコイけど、村上容疑者は、取り調べで、この司法取り引きみたいなことを言い出して、「もしも、丸木、滝沢、岡田の3人までを同時に逮捕して、会社が機能しなくなったら、市場はメチャクチャになって、何千億という莫大な損害が出る」って言ったそうだ。それで、村上容疑者の言うことを全面的に聞くってワケじゃないけど、同時逮捕は避けたってことみたいだ。

で、村上容疑者としては、「悪いのは自分1人だから、他の者は助けて欲しい」って感じで、自分だけが1人で罪をかぶって、仲間を助けた‥‥って言う、表向きのポーズを取りつつも、頭の中で考えてんのは、「いかに被害を最小限に収めるか」ってことだけなワケで、あとは、「自分に執行猶予がつくように」ってことしか考えてないワケだ。その証拠に、80分も一方的にしゃべりまくってたのに、一般投資家たちに対する謝罪の言葉は、たったのヒトコトも無かったのだ。

‥‥そんなワケで、80分もの独演会の中で、自分のことを何度も何度も、「プロ中のプロ」って自画自賛してた村上容疑者だけど、ホントの「プロ」だったら、こんなアカラサマなインサイダーなんかやらないんじゃないの? ニポンの有識者は、「プロならインサイダーなんかやりませんよ」って言ってたし、海外のプレスは、「これはシロートのやり方ですね。とてもプロとは呼べません」て言ってたけど。

それから、あたしが呆れたのは、村上容疑者が、星野仙一の発言に対しても文句を言ってたことだ。星野仙一は、5月15日に、「同じようなことをやってるのに、ホリエモンは捕まって、何であの人(村上容疑者)は(検察に)呼ばれないんや?」とか、「法律の目をかいくぐるのは頭がいいとされてるかも知れんが、絶対に天罰が下る。間違いない。断言したる」って言ってた。これは、誰でもが思ってたことだと思うし、この星野仙一の発言は、阪神タイガースのファンだけじゃなく、コイズミ改革が生み出した守銭奴どもを良く思ってない人たちの気持ちを代弁したようなものだった。

これに対して、村上容疑者は、「青少年を育てるような、野球やっていたような人が、『天罰下れ』なんていう言葉を使っちゃいかん!これはおかしい!うちの子供にも影響が出た!そういう批判の言葉を言ってはいかん!」ってノタマッた。あたしは、これには、「何を言う~!」って感じで、村上容疑者は、今日から「村上ショージ」って名前に替えたほうがいいと思った。だって、イノシシ被告と一緒になって、何人もの女子大生を食いまくり、自ら「ボクはお金と女には目がないんですよ」って公言してたほどのエロオヤジが、今さら、「うちの子供にも影響が出た」って何だよ? それどころか、自分の専属の「女の子斡旋係」のUを何度も自宅に呼んで、自分の奥さんや子供たちにも紹介してるんだよ。そして、奥さんや子供たちは、このUが、まさか村上に愛人を斡旋してる男だなんてミジンも思わないで、テイネイにもてなしてたってワケだ。これほどヒドイことをして家族を裏切り続けて来たヒトデナシのブンザイで、こんな時だけ子供を引っぱり出して相手を批難するなんて、おへそがカモミールティーを沸かしちゃって、お部屋中にいい香りが漂っちゃうよ、まったく。

さらには、村上容疑者は、「堀江さんとはジムで会うことがある」って言って、話した内容は、テレビ番組のことだとか、宇宙旅行のことだとかって抜かしてたから笑っちゃう。ホントは、「堀江さんとは麻布十番のジャグジー付きのカラオケルームで会うことがある」だろ? そして、話した内容は、Uが集めて来た女子大生のどの子を自分が取るかの相談だろ? Uに紹介してもらった女子大生と次に会う時には、「白のワンピースで来るように」って、お前はいったい何フェチなんだ? そして、テニスをして、シャワーを浴びて、昼間っからセックス。こんな人間に引っかき回されてたニポンの市場も、そんな市場なんかに投資してる投資家たちも、みんなそろってバカ丸出しだよ。

‥‥そんなワケで、一見、潔く罪を認めたようなフリをしながらも、その内容たるや、イチからジューまで大嘘で、自分のことしか考えてないペテン師野郎だってことが再確認できたのが、今回の村上容疑者の爆笑独演会だった。そして、こんなペテン師どもを量産して来たコイズミ内閣は、あと4ヶ月でやっと終わるけど、その次に来るのが、世界的な犯罪カルト教団、「世界統一協会」なんかに祝電を贈ってる安倍晋三だったりしたら、9月以降も、第二、第三のイノシシ被告や村上容疑者が現われて来そうな気がする今日この頃なのだ。


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2006.06.05

150万円のツナギ

読者からのメールがたくさん届くのは嬉しいんだけど、あまりにも多くなりすぎて、その他のメールとゴチャゴチャになっちゃうので、6月1日から、専用のフォルダーに振り分けることにした。それで、昨日、初めて、読者メールのフォルダーを見てみたら、今まで以上にたくさんのメールが届いてて、ぜんぶ目を通すのに3時間以上も掛かった。で、そのうちの半分近くが、「ヴィルヌーヴはカナダでもケベック州の出身だから、英語圏じゃなくてフランス語圏ですよ」っていうメールだった。それも、要点だけを書いてるメールは少なくて、ほとんどは、そのことに絡めて、カナダのことを詳しく書いてあったり、F1についての感想が書いてあったり、自分がケベック州に行った時のことが書いてあったりと、とってもていねいに書いてるメールだったので、あたしも1通1通きちんと読ませていただいた。メールをくださった皆さん、どうもありがとう♪

それも、そのうちの8割くらいのメールは、「たぶん、もうたくさんの人から同様のメールが届いていると思いますが~」って書いてあって、みんないい人なんだなぁ~って思った。だけど、最初の10通、20通は良かったんだけど、50通、100通、150通と読んでくうちに、なんだかデジャブーみたいな気分になって来て‥‥なんて書くと、今度は、「デジャブーじゃなくてデジャヴーですよ」とか、「デジャブーじゃなくてデジャビューですよ」とかってメールが500通くらい来ちゃったらどうしよう?(笑)

あとは、バリチェロに関しても、イタリアの発音に近づけて書くと「バッリケッロ」だとか、ポルトガルの発音に近づけて書くと「バリケーロ」だとか、色んなメールをいただいた。だけど、「バリケーロ」って、「バリケード」みたいだし、このままどんどん変化してくと、最後には青空球児好児が「ゲロゲーロ」とかって言い出しちゃいそうだから、やっぱ「バリチェロ」がいいと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、6月1日から、読者からのメールは専用のフォルダーに振り分けることにしたんだけど、世の中では、6月1日から、そこらの一般人が、駐車違反の車を取り締まれるようになったみたいだ。良く分かんないけど、これも、コイズミのバカのひとつ覚え、「民営化」の一環なんだろうか? ま、あたし的には、警察官が取り締まろうと、一般人が取り締まろうと、猫が取り締まろうと、とにかくジャンジャン取り締まって、どんどんレッカー移動してくれると助かる。なんせ、都心は、どこに行っても駐車違反の車だらけで、都心の道路の総面積の10%くらいは、無料駐車場みたいになっちゃってる状態だから、ホントに迷惑なのだ。ちなみに、この「10%くらい」ってのは、あくまでも、あたしの感じた雰囲気で書いてるだけだから、サラッと流して欲しい。

で、ちょっとニュースを見てみたら、ただ単に一般人が取り締まるようになったってだけじゃなくて、駐車違反の定義も、リトル変わったみたいだった。今までは、婦人警官とかが、最初にタイヤにチョークで線を引いて、それから何十分後かにもう一度見回りに来て、それでもその車が移動してなかったら、そこで駐車違反が成立するって感じだったんだけど、6月1日からは、駐車禁止の場所に車を停めて、運転手が車から降りた瞬間に、もう違反キップを切れることになったみたいだ。

これはワンダホーだ。これなら、それこそジャンジャン取り締まってくれそうだ。タバコを買おうと思って、タバコの自販機の前に車を停めて、車から降りた瞬間に、そこが駐車禁止の場所だったら、もう違反キップを切られちゃう。それも、制服を着て、ピストルや警棒を持った凶暴な警察官じゃなくて、そこらの丸腰の一般人にだ。この車が、真っ黒のフィルムを貼ったSクラスのベンツで、降りて来たのが恐ろしいホニャララ団のオッサンだったとしても、取り締まりをしてる一般人は、きちんと違反キップを切らなきゃならないってワケだ。だって、いくら一般人とは言え、一応は警察官の代わりに職務を遂行してんだから、マサカ、おとなしそうな人だけ違反キップを切って、恐そうな人は見逃す‥‥なんてことはしないよね?

でも、東京だったらまだマシだろうけど、大阪とかは恐いだろうね。大阪の駐車違反って、東京の比じゃなくて、交差点の曲がり角にも平然と停めてるし、歩道に乗り上げて停めてるのも当たり前だし、二重駐車なんか朝マック前‥‥じゃなくて、大阪の場合は「朝マクド前」だし、とにかく、車のマナーに関しては、完全に無法地帯みたいになってる。その上、取り締まりに来た警察官にも、食ってかかるようなタチの悪いヤツラがザクザクいるから、これを一般人なんかに取り締まりさせたら、街のあちこちでぶん殴り合いのケンカが巻き起こりそうだ。

‥‥そんなワケで、大阪は、駐車違反だけじゃなくて、走ってる車もスゴイ。2車線の道路は、右の車線を走る車と左の車線を走る車の間に、ムリヤリに割り込んで来るようなのがいっぱいいて、2車線の道路を3車線みたいになって、車と車の隙間をギリギリにして走ってる。まるで、去年のモナコGPでのゴールシーンみたいで‥‥って言っても、分かんない人が多いと思うから、リトル説明すると、去年のモナコGPは、アロンソ渋滞のオカゲで、たくさんのマシンがダンゴ状態のままフィニッシュを迎えた。それで、あんなに狭い公道でやってるモナコGPなんだから、横に2台並ぶのもギリギリなとこがいっぱいあるのに、ちょっとでも前に出てフィニッシュしようと欲を出したシューマッハ兄は、自分の前の7番手を走ってたチームメイトのバッリケッロ‥‥じゃなくて、バリケーロ‥‥じゃなくて、バリチェロに接触しそうになりながら抜いた上に、フィニッシュラインでは、シューマッハ弟の狭いイン側の、マシンとバッリケッロ‥‥じゃなくて、マシンとバリケーロ‥‥じゃなくて、マシンとバリケードの間にムリヤリにノーズを突っ込んで、接触しちゃったのだ。

これで、チームメイトのバリチェロがブチ切れちゃった上に、シューマッハの兄弟ゲンカまで始まっちゃって、ものすごくアトアジの悪いレースになっちゃった。この時、あたしは、シューマッハ兄のムチャなドライブを見て、「まるで大阪の環状線を走ってる下品なセルシオみたいな運転だな」って思った。

だけど、「冗談じゃないよ!アニキは頭がイカレてるんじゃないか?ボクのマシンとコンクリートウォールの間に、ムリヤリにマシンを突っ込んで来たんだぜ!あと1ミリでも間違えば、ボクたちのどっちかは、確実に死んでたよ!アニキの脳みそは、思考回路のスイッチがオフになってるとしか思えないね!車の運転をする時には、脳みそのスイッチをオンにしてからステアリングを握って欲しいよ、まったく!」って激怒したシューマッハ弟に対して、シューマッハ兄は、「私たちは、公園で遊んでいるんじゃない。サーキットでレースをやっているんだ。あの時は、僅か100分の1秒と言う世界で、何台ものマシンが戦っていた。あと少しで前に行けると思ったら、前に行こうとするのが本物のレーサーだよ。私は、レーサーとして当然のことをしただけで、それが、F1と言うものさ」って平然と言ってのけた。

‥‥そんなワケで、こんなワンダホーなセリフを言えちゃうのも、これがレースだからであって、これと同じような運転を一般車に公道でやられたら、周りの車はたまんないだろう‥‥なんてことも言ってみつつ、あたしは、モナコGPが好きなのに、去年に続いて今年のレースも、なんだかパッとしなかった。バトルをした結果としてリタイアするんならジンジャエールなんだけど、今年は、つまんないエンジントラブルとかでリタイアしたマシンが相次いだからだ。そしたら、6月1日付で、あたしの購読してるモータースポーツサイトのメルマガが届いたんだけど、その中の「今週の売れ筋商品」ていう広告に、変なことが書いてあった。


「モナコの活躍で人気急上昇!?ウェバー&ロズベルグキャップ」


まちゃまちゃじゃないけど、「はあ?」って感じだ。 「モナコの活躍」って、ウェバーも、ロズベルグも、2人とも表彰台を狙える位置にいたのに、ウイリアムズは2台ともリタイアしちゃったじゃん。それも、ロズベルグに至っては、あたしがせっかく注目してたのに、アクセルが戻らなくなるなんていう、まるで三菱自動車がリコール隠しをした欠陥車みたいなトラブルが起こっちゃって、コーナーで減速できずにバリアにツッコミを入れちゃって、ホントに気の毒って言うか、情けないって言うか、悲しい結末だったじゃん。

ようするに、この広告は、レースの結果が出る前に作られたもんなんだろうけど、レースの翌日くらいに届いたんなら分かるけど、4日も経ってから届いたら、「書き直す時間くらいあったんじゃないの?」って思っちゃう。唯一の救いは、「!?」の「?」だけど、それにしても、あまりにもアバウトな広告だ。たった数文字なんだから、1分もあれば、もっと気の利いたコピーに書き直せるのに‥‥。

‥‥そんなワケで、あたしは、今までは一度も見たことがなかったこのコーナーに、アクセスしてみた。そしたら、このウェバーとロズベルグのキャップは、1個4000円で売られてた。チームカラーのキャップに、それぞれのカーナンバーが入ってるんだけど、ハッキリ言って、極めてビミョ~な値段だ。たとえば、ロズベルグが優勝してたりしたら、1万円でも買う人がマウンテンだったと思うし、ロズベルグのファンじゃない人も記念に買ってたかも知れない。だけど、2台そろってリタイアじゃ、1個2000円でも、ウイリアムズのファンでも、買わないかも知れない。

で、あたしは、初めてアクセスしたから、他の商品も見てみたんだけど、ここで、ビックル一気飲みをすることになったのだ! 1個4000円のキャップを「高い」なんて思ってたあたしは、欄外の特別商品みたいなとこにあったシューマッハ兄のレーシングスーツを見て、自分の目を疑った。そこには、ナナナナナント! 「¥1575000」って書いてあったのだ! 当然、あたしは、「イチ、ジュー、ヒャク、セン、マン‥‥」て数えてったワケで、「えっ?」って思って、3回くらい数え直しちゃった。だけど、何度数え直しても、1万5750円でもなく、15万7500円でもなく、やっぱり、157万5000円だったのだ! つまり、商品が150万円で、消費税が7万5000円てことだ。

レーシングスーツって言えば聞こえはいいけど、ようするに「ツナギ」なワケで、修理工場のお兄さんが着てるようなヤツのチョー高級なバージョンてワケで、それが150万円もするなんて‥‥って思ったあたしは、詳しい説明を見てみたら、「99年の帝王ミハエルシューマッハの実使用スーツ(プレゼン、テスト、オーストラリアGPにて使用)となります。実戦においてのダメージがスーツにはあり、とても貴重な商品となっております。」って書いてあった。だけど、コレって、ホントに妥当な値段なんだろうか? 良く、サッカーの使用済みのユニフォームとかを20万円とか30万円とかで売り買いしてる人がいるけど、あたしは、「バッカじゃないの?」って思ってる。だから、嫌いなサッカーと違って、大好きなF1だとしても、使用済みのいらなくなったツナギに150万円だなんて、どうしても理解できない。

それに、44億円もの年俸をもらってるシューマッハは、インドネシアに地震と津波の被害があった時には、ポンと10億円も寄付したくらいの男なんだから、使用済みのツナギなんか、頼めばタダでくれそうな気がする。だいたい、44億円もの年俸をもらってて、自家用ジェットも持ってて、お城みたいな別荘も買っちゃうような大金持ちなんだから、150万円なんて、一般人の150円くらいの感覚だと思う。だから、これは、あたしの推測なんだけど、もともとはシューマッハが誰かにタダであげたツナギで、それをそいつが誰かに50万円くらいで売って、それをまた誰かに100万円くらいで売って‥‥って感じのものが、最終的に売りに出たんじゃないんだろうか? サッカーのユニフォームとかにしても、マサカ、選手がファンに売ったりはしないと思うから、最初は誰かにあげたものが、せこいヤツラの手から手に渡りながら値段が吊り上ってって、最終的に20万円とか30万円とかのバカみたいな値段になってるんじゃないの?

それで、あたしは、他の商品も見てみたんだけど、そしたら、セナの直筆サイン入りの本が、39万6900円で売られてた。これで、ハッキリと分かったんだけど、スポーツ選手だろうとタレントだろうと、料金をとってサインをする人なんかいないだろう。つまり、セナは、ファンが差し出した本に、当然、無料でサインをしたってワケだ。だから、この本の最初の持ち主は、本の値段しか払ってないワケで、この本がいくらなんだか知らないけど、どんなに高くたって10000円はしないと思う。つまり、この、39万6900円て値段は、そのほとんどが「無料のサイン」につけられた値段だってことだ。

だから、この方式で考えると‥‥考えると‥‥考えると‥‥カンガエルと‥‥春になったらカンガエルが出て来て「ゲロゲーロ」ってワケで、シューマッハのツナギも、シューマッハが着てないものだったら10万円とか20万円とかなのに、「シューマッハが着た」って言う「無料」の行為に対する金額が、売り値のほとんどを占めてるんだと思う。それも、そのお金は、シューマッハのところには1円も行かなくて、タダでもらったヤツとか、中間に立ってるヤツが儲かる仕組みなんだろう。これは、あまりにもバカバカしい。

‥‥そんなワケで、あたし的には、150万円もあったなら、ルブタンのクロコのピンヒールも買えるし、ボッテガ・ヴェネタのバッグも買えるし、バロックパールのロングネックレスも買えるし‥‥って、これだけ書くのにも、「ルブタン」なのか「ルヴタン」なのか、「ボッテガ」なのか「ヴォッテガ」なのか、「べネタ」なのか「ヴェネタ」なのか、「バロック」なのか「ヴァロック」なのか、神経質に、いちいちぜんぶ調べてから書いた今日この頃なのだ(笑)

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2006.06.04

盗作画家の倒錯人生

Wada21
前代未聞のペテン師画家、和田義彦は、犬や猫が見ても盗作だって分かるほどのパクリ野郎のぶんざいで、この期に及んで、まだ、「共同制作」だとか「オマージュ」だとか抜かしてるんだからシャレになんない。いまだかつて、これほどの恥知らずが、自民党の森派以外にも生息してたとは、開いた口からエクトプラズムが出て来て幽体離脱しちゃうよ、まったく。そして、パクられたほうのイタリア人画家、アルベルト・スギ氏は、こう言っている。

「今回の盗作問題が起こるまで、私は和田が画家だなんて知らなかった。彼は私のアトリエに何度も見学に来て、私の作品を写真に撮ったり、私の画集などを買って行ったりしていたので、私の熱心なファンの1人だと思っていた」

‥‥ってことは、森村誠一が公開した例の証拠の手紙も、完全に和田義彦が作ったニセモノってことで、和田義彦は、森村誠一のことも騙してたんだね。自分の十年来の友人まで騙して、自分のために利用するなんて、どこまで腐りきった男なんだろう。こんなヤツのために、必死にムリをして弁護してた森村誠一が、気の毒でジンジャエールだ。

そんなことよりも、もっと幽体離脱しちゃうのは、ボロボロと出て来た和田義彦の大嘘だ。スギ氏が今回の盗作問題のことを知ったのが5月の初めなんだけど、すぐあとの5月13日には、ナナナナナント! 和田義彦は通訳を同行して、わざわざイタリアまでスギ氏を訪ね、今回のことを謝罪した上で、「私は肺ガンに侵されていて、余命いくばくもない。これから帰国したら、すぐに病院に入院することになっている。私にはお金もなく、このまま静かに余生を過ごしたいので、私を哀れだと思うのなら、どうか訴えないで欲しい」って懇願したって言うのだ。そして、「日本に帰ったら、すべて真実を話す」って言う和田義彦の言葉を信じたスギ氏は、一時は、この最低な犯罪者を許す気持ちになってたと言う。

だけど、和田義彦は、ニポンに帰って来てからも、真実を話すどころか、大嘘を連発して逃げ回っている。それで、そのテレビ映像を見たスギ氏は、「帰国したら真実を話すといった私との約束も嘘だったし、肺ガンで入院するというのも、私の同情を買うための嘘だったとは‥‥」と言って呆れ返り、憤慨し、和田義彦を訴えるだけでなく、こんな恥知らずに賞を与えた省庁や美術館も訴えると言い出した今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、史上マレに見るペテン師、和田義彦に騙されて、カンカンに怒っちゃったスギ氏だけど、「私にはお金もなく」って言ってた和田義彦が、渋谷の一等地の豪邸に住んでるってことを知ったらどうなるだろうか?‥‥なんてことも言ってみつつ、和田義彦が犯した犯罪は、盗作だけじゃなかったのだ。なんと、この人間のクズは、過去に名古屋芸術大学の名誉教授をやっていた時代に、教え子の女子学生たちに対して、数え切れないほどのセクハラを行なっていて、それが問題になり、大学を辞めさせられていたのだ。

和田義彦は、1990年前後から名古屋芸術大学に勤務してたらしいんだけど、同僚だった美術科の教授によると、和田のセクハラがひどくなったのは、1990年代の後半からだと言う。このころから、和田にセクハラを受け、他の教授に相談に行く女子学生や、誰にも相談できずに大学を辞めて行く女子学生が増えて来たそうだ。だけど、和田は、教授って立場を悪用して、陰湿で非道なセクハラを続けていた。そして、名古屋芸術大学の学内には、「セクハラ委員会」って機関があるんだけど、そこの委員になってる教授から理事長に至るまでが、全員でグルになってて、教授の起こした不祥事をモミ消す方向に動く。つまり、名ばかりの「セクハラ委員会」ってワケで、まったく機能していないばかりか、ここに訴え出た学生や講師は、上から目をつけられることになる。

2000年から2002年までの2年間、名古屋芸術大学の美術科に非常勤講師として勤務していた、和田の元同僚のA講師は、あまりにも多くの学生から、和田の悪質なセクハラ被害を聞かされたため、このまま放っておくことはできないと判断した。実際に、このA講師のところに持ち込まれた被害者からの実例をいくつかあげてみる。


「和田先生は、受験の実技の試験のあとの面接の時に、色々と関係ないことを聞きながら、露骨に可愛い子を品定めしていた」(女子受験生)

「受験の日に、面接のあとのお昼休みの時に、和田先生からナンパされた。そして、自分のアトリエに遊びに来るようにと、住所と電話番号を書いた紙を渡された」(女子受験生)

「試験のあと和田先生の個室に誘われた」(女子受験生)

「和田教授からしつこく誘われたのですが、それを断わったら、自宅に電話をしてきて、私の母に『お宅の娘さんは悪い男と付き合っている』とでたらめなことを言われました」(女子学生)

「和田教授から、絵のモデルをやって欲しいと頼まれ、言われた時間に教授のアトリエに行ったら、教授が突然、シャワーを浴び始めたので、恐くなって逃げてきました」(女子学生)

「一方的に和田教授に食事に誘われたのですが、和田教授の悪い噂を色々と聞いていたので、当日すっぽかしたら、次の日から酷い嫌がらせが始まりました。そして、『君は卒業させないよ』と脅されました」(女子学生)


これは、ホンの一例だし、ここに書けるレベルのものだけを選んでる。中には、とても公開できないような、まるでスーパーフリーのようなものまでがふくまれてる。サスガ、「和田」だ。そして、これらの被害を聞いたA講師は、学内のセクハラ委員会を召集してもらって、問題提起することにした。勤務するようになったばかりのA講師は、この時点では、セクハラ委員会がマトモに機能していないことを知らなかったのだ。

そして、委員会がひらかれる前に、委員会のメンバーの1人である助教授のところに、学内で力を持っている彫刻科の教授から電話が掛かって来た。


「(和田のことでセクハラ委員会が召集されたそうだが)また和田が何かやったのか?以前にも女子学生を二度妊娠させたことがあって、二度とも中絶させているんだが、もう俺は守りきれんぞ。その非常勤のA君はどんな話を持ち込もうと言うのかね?」


ちなみに、この電話を掛けて来た彫刻科の教授ってのは、岐阜にあるマラソンの高橋尚子の銅像を作った彫刻家だそうだ。そして、委員会のメンバーの助教授から、この電話の内容を聞かされたA講師は、「教え子を2人も妊娠させて、中絶させて、それでもモミ消されてしまうようなセクハラ委員会では、こんなところで問題提起しても無意味だろう」と考えた。

‥‥そんなワケで、悩んだA講師は、直接、学長へ進言することを決意した。政治家にもコネのある和田は、大学の理事長までを丸め込んでいたので、もはや、学長に直訴するしか方法はないと、A講師は思ったのだ。そして、ラッキーなことに、この時の学長は新任だった上に理系の人だったため、、学内のインペイ体質にも、画壇のインペイ体質にも、染まっていなかった。

A講師から、和田のセクハラの報告を受けた学長は、「何ということだ!けしからん!」と激怒して、この問題を教授会にかけることを約束した。だけど、それから何の報告もないまま数ヶ月が過ぎ、2002年の春を迎え、A講師は、名古屋芸術大学を辞めたることになった。

でも、A講師が大学を辞めてからしばらく経ったころに、洋画科のある助教授と会い、その後の経過を聞かされた。それは、A講師との約束通り、学長は和田のセクハラ問題を教授会にかけ、和田を辞めさせてくれた、という内容だった。ただ、問題を表ザタにしないために、「自主退職」って形をとったということだった。だけど、大学内で和田のセクハラを知らない者はいなかったから、いくら「自主退職」って形をとっても、学生たちの間では、「和田はセクハラでクビになったんだぜ」って話がアッと言う間に広まった。

でも、盗作に盗作を重ねても何とも思わないほどの恥知らずの和田だから、大学をクビになったくらいでセクハラが直るワケがない。名古屋芸術大学をクビになった和田は、今度は、某人脈を使って、マンマと武蔵野美術大学の油絵学科の非常勤講師におさまり、ここでも、卑劣極まりないセクハラを開始したのだ。和田は、いつものパターンで、目をつけた女子学生のケータイ番号をしつこく聞きまわり、番号を教えた学生は研究室に呼び出して襲う、番号を教えなかった学生には嫌がらせをする、といった、人間のクズとしての本領を発揮して行った。そして、和田の悪いウワサは、学生たちの間に少しずつ広まって行き、「和田の部屋には絶対に女の子ひとりでは行くな」ってことが囁かれるようになったのだ。

‥‥そんなワケで、盗作問題だけでもトンデモナイのに、和田義彦がやって来た数え切れないほどのセクハラや、この日記には書けなかった「もっと酷いこと」などを考えると、こんな最低最悪の人間のクズを「芸術家」として祭り上げてた現在の画壇の体質自体にも、大きな問題があるんじゃないかって思う。こんなヤツと親交を持ってた芸術家も、政治家も、財界人も、作家も、映画監督も、ファッションデザイナーも、全員そろって頭でも丸めて、イタリアの方角に向かって土下座でもしてもらいたいもんだよ、まったく。とにかく、ニポンの恥はコイズミひとりで十分なんだから、これ以上、愚かな恥知らずが出て来ないことを心から願う今日この頃なのだ。


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2006.06.02

デヴィ夫人の憂鬱

オトトイの日記の内容について、毎度のことながら、たくさんのメールをいただき、感謝感激アラレちゃんって感じだ。それで、フランス語はチンプンカンプンのあたしにとって、色々と勉強になるメールもいっぱいあったので、今日は何通か紹介しようと思う。それから、読者からのメールを紹介する時には、今までは名前を黒丸で伏せてたんだけど、それじゃあなんか悪いことをした人みたいだから、今回からはイニシャルを書くことにした。


お名前:H
E-mail:xxxxx@xxxxx.info
コメント:きっこさん、おはようございます。Hです。いつもたのしく拝見しております。ちょっと調べてみました。というのも私も実際の発音を聞いてないので確証はありませんが、綴りからしますと、前半はフランス語っぽく発音しているのでは・・とおもいました。 Shiloh Nouvel のNouvel はフランス語で、この二つをフランス語っぽく発音をすると、「h エッチはアッシュと発音します」は発音しませんので、日本語の「しろ ぬぅヴぇる」と日本人の耳には聞こえると思います。で、彼女のお母さん名前をみてみるとミシェリーヌ・ベルトラン(Marcheline Bertrand) でフランス系っぽい名前で、そうだとすると自分の子供にお母さんのを入れるのもわかる気がします。多分、ロイターの記者は発音を聞いているのでは・・?と思ったしだいです。(後略)


お名前:C
E-mail:xxxxx@xxxxx.com
コメント:初めてメールします。いつも楽しく興味深く読ませていただいています。さて、A. ジョリーとB. ピットの娘の名前のことで…きっこさんは「シャイロー・ヌーベル・ジョリー・ピット」である可能性が高いと書かれていましたが(辞書を調べても「シャイロー」だったそうですね)、フランス人のダンナに読んでもらったところハッキリ「シロー」と発音しました。「シャじゃなくてシ?」と何度か確認しましたが、やっぱり「シロー」だそうです。あと、私もバリチェロのファンなのですが、たまに「バリケロ」と書かれていることがあります。ケロって…カエルじゃないんだから…と、この表記を見るととても悲しくなってきます。バリチェロにはそろそろ表彰台に上がって欲しいものですね!では、これからもきっこの日記、楽しみにしてます!


お名前:N
E-mail:xxxxx@xxxxx.co.jp
コメント:はじめまして。きっこさんの日記を毎日楽しみに読んでおります。5月30日の日記の件ですが、横浜に「横浜指路教会」があります。英文表記だと「Yokohama Shiloh Church」。横浜の人は普通に「シロ教会」と呼んでいます。(後略)


お名前:N
E-mail:xxxxx@xxxxx.jp
コメント:きっこさんはじめまして。日々の情報量、それも裏ネタの多さに驚きながら、いつも興味深く読ませてもらってます。きっこさんにメールする時は、大学・研究社会の暴露ネタと思っていたのですが、カタカナ表記でお困りのようでしたので、同様のメールがあるかと思いましたが、お節介にもメールさせてもらいました。マスコミにおけるカタカナ表記にはルールがあるらしく、共同通信社から「記者ハンドブック」という形で現在第10版が販売されています。新聞やネット上のマスコミは、これに従って記載しています。発音が正しいとかっていうよりは、マスコミルールです。例えば、一般的に用いられる「メイド喫茶」は、記者ハンドブックに従うと「メード喫茶」と表記します。なるほど、新聞も辞書も、「メード」で記載されています。外国人名や外国地名も各国ごとにルールがあり、問題の「Shiloh」というのは載ってませんが、「シャイ」の綴りは「Shy」なので、ヘボン式ローマ字の表記から「Shi=シ」「loh=ロー」と綴るようです。お忙しいところ失礼しました。


‥‥他にも、「Shiloh」の表記は、英語の発音なら「シャイロー」だけど、フランス語の発音だと「シロ」か「シロー」ではないか?ってメールがたくさん届いた。だから、アンジェリーナ・ジョリーの赤ちゃんの名前は、とりあえず、英語の発音なら「シャイロー」、フランス語の発音なら「シロ」か「シロー」ってことみたいで、最初に新聞に書いてあったのも、あたしが書いたのも、別に間違いじゃなかったみたいだ。だから、あとは、「アンジェリーナ」の専門家である佐野元春に決めてもらおうと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、久しぶりに、マクラが1000文字を大幅に超えちゃったけど、やっとこさ、アンジェリーナ・ジョリーの赤ちゃんの名前が一段落したと思ったのもトコノマ、今度は、ジャック・ヴィルヌーブの問題が発生しちゃった。


お名前:K
E-mail:xxxxx@xxxxx.co.jp
コメント:はじめまして、いつもフランスから楽しく拝見させて頂いています。僕は全く見ず知らずの方にメイルを差し上げるというのはよほどの事がない限りしないのですが、31日の日記を拝見して、思わずメイルを書いてしまった次第です。(よほどの事ではないので恐縮ですが…。)そう、僕の暮らしている街はパリ郊外なのですが、その名もずばりVilleneuve St Georgesなのです。なので「きっこの日記」のなかでVilleneuveを連呼されていたので思わず…というわけです。発音、表記の問題は難しいですよね。僕ははっきりいって、日本国内ではどーでもいいと思います。なぜなら、どれでも100%通じるからです。ところがどっこい、これがフランス国内になると、ヴィルヌーブ だと、笑っちゃうくらい通じません!正解はやはり ヴィルヌーヴ です!。語源は 新しい(neuve)街(ville)と聞いております。(ちなみにヴィルヌーヴゥ サン ジョルジュ と 読みます)フランス語では ブ と ヴ はまったく別物なのです。例えばジュ ボワ ~は「私は~を飲む」 ですがジュ ヴォワ ~は「私は~を見る」 となります。そう、まちがえるとえらいこっちゃになるのです!(女の子を見ている、って言いたいのが飲んでるになっちゃった日には…)というわけで、最初にも書きましたが、僕は通じてればなんでも構わないと思います。あ、それから「サリュー・ジル」の日記もとても良かったです。salut! は親しい間柄でのみ使われる挨拶で、別れ際にも使ったりします。僕はフランスから、「きっこの日記」というフィルターを通して、かなり客観的に「ニポン」を捉えています。フランスという国は人間個人の成熟度が本当に大切に、重要視されます。今、日本で起きている事件やら問題を見聞きする度に、本当にあきれ果ててしまう次第です。まあフランスも個人の自由を尊重する一方で核保有大国であり、失業率18%とかなりキテル国なのですが。(後略)


‥‥つまり、オトトイの日記で推測したように、やっぱり‥‥って言っても、別に「パリ」にかけてるワケじゃないんだけど、「ヴィルヌーヴ」って書くのが良さそうだ。だから、あたしは、これから先は、「ヴィルヌーヴ」って書くことにした。だけど、これは、あくまでも「フランス語の発音」なんだから、それじゃあ、「ジャック」のほうは?ってことになる。名字がフランス語の発音で、名前が英語の発音てのは、なんか「重箱読み」みたいで変な感じがするからだ‥‥って思ってたら、こんなメールをいただいた。


お名前:C
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:きっこさまいつも楽しく拝見しています。以前に一度メ-ルした者です。余計なお世話で一言。VilleneuveもJacquesもフランス語です。villeは町、neuveは新しいという意味の形容詞です。neuveの原形(男性形)は、neufですが、villeが女性名詞なので、それにくっつく形容詞もフランス語では女性形に変化します。jacquesは、jackのフランス語表記です。


お名前:M
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:こんにちは,いつも日記を拝見させて貰っています。早速ですがJacques Villuneuveの発音なのですが,まず「ニュー」と「ヌー」,この「eu」これは日本語には無い発音なのでニューでもヌーでも正解と言えます。たしかその発音は舌の位置は「イ」の発音で口の形が「エ」で,日本語的には「ウ」に近い感じです。「qu」ですがこれは英語でいえば「k」と考えていい綴りです。フランス語の多くは英語の「k」で書くところを「qu」とし,そのまま「k」の発音で大丈夫なのです。


お名前:N
E-mail:xxxxx@xxxxx.com
コメント:きっこさんはじめまして。ちょっとしたことですが、一応メールします。Jacquesというフランス語の名前は、「ジャーク」と読むのが正しいと、フランスから来た友人Jacquesさんが言ってました。ジャックといわれると自分がアメリカ人になってしまったようでイヤだから、ボクのことは必ずジャークと呼んでくれ給え、これパリ風。と、常々力説しておりましたので、一応申し上げておきます。では、今後とも楽しみに読ませていただきます。かしこ。


‥‥つまり、「Jacques」は「Jack」のフランス語表記なので、英語と同じに「ジャック」って読んでもいいんだけど、フランス人のJacquesさんにしてみれば、「ジャック」って呼ばれるのには抵抗があって、フランス語の発音で「ジャーク」って呼んで欲しい‥‥ってことだ。だから、一番重要なのは、ヴィルヌーヴ本人が、どう思ってるかってことになる。

NさんのメールのJacquesさんは、フランスからやって来た生粋のフランス人なので、フランスの発音にこだわってるワケだけど、ヴィルヌーヴの場合は、カナダで生まれたカナダ人だし、お父さんのジルもカナダ人だ。だから、英語圏の国で生まれたワケだし、母国語は英語ってワケだから、名前の表記はフランス語でも、子供のころから「ジャック」って呼ばれてた可能性が高いし、ヴィルヌーヴ本人も、「ジャック」って呼ばれるほうが自然に感じるような気がする。

だけど、ヴィルヌーヴの正式な名前は、「Jacques Joseph Charles Villeneuve」って言うから、「ジャック・ジョセフ・シャルル・ヴィルヌーヴ」なんて読むと、「ジャック」だけが英語っぽくて、なんか違和感がある。だって、「ヴィルヌーヴ」ってだけでもフランス風味がマンマンだったのに、そこに「シャルル」なんていうフランス丸出しの言葉までが入って来ると、ジョセフ・ジョースターが波紋を出しちゃうくらいワケが分かんなくなって来る。だから、「Jacques」を「ジャック」って読むんなら、「Charles」も「シャルル」じゃなくて「チャールズ」って読まないと変な感じがしちゃう。さらには、お父さんのジルも、正式な名前は、「Joseph Gilles Henri Villeneuve(ジョゼフ・ジル・アンリ・ヴィルヌーヴ)」って言うんだけど、こうなって来ると、どれが名前でどれが名字なのかも分かんない。

ミハエル・シューマッハの場合は、母国のドイツ語の発音に近づけて書くと、「ミヒャエル・シューマッハー」ってなる。だけど、シューマッハ本人が、プレスに対して、「ボクのことは英語の読み方でマイケルって呼んで欲しい」って発言したことがある。だから、英語圏のシューマッハのファンは、ほとんどが「マイケル」って呼んでるそうだし、ニポンでも「マイケル」って呼ぶファンは多い。

‥‥そんなワケで、ヴィルヌーヴの名前の「ジャック」に関しては、イマイチ良く分かんないから、「シューマッハ兄」「シューマッハ弟」みたいに、ジルのことは「ヴィルヌーヴ父」、ジャックのことは「ヴィルヌーヴ息子」って書こうかな?‥‥なんて感じでマトメちゃったりして、最後に、こんなメールを紹介する。


お名前:O
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:いつもたのしく読ませていただいています。外国語のカタカナ表記はおもしろかったです。永六輔氏のラジオ番組に「永さんはラジオで○○さんのフアンと言っていましたが、フアンではなくファン(アが小さい)です。」とはがきが来たそうです。永さんが、「外国語をカタカナで書いたり、話したりするので難しいです、投書してくれたかたも、ラジオではなくレェィディオと書いてくださいね。テレ、ヴィジョンですから、テレビも変です。カナで書いたらもう日本語です。」と言っているのを聞いて爆笑しました。


‥‥そんなワケで、サスガ、男オバサンの永六輔は、言うことがスルドイ。「テレビ」は「television」なんだから、「ルイヴィトン」とか「ヴィルヌーヴ」とかって書くんなら、「テレビ」のことは「テレヴィ」って書かなきゃおかしいってことになる。「テレヴィ」って、なんか「デヴィ夫人」みたいだけど、表記の統一を考えるんなら、やっぱり、「テレヴィ」って書くべきだ。だから、逆に、「テレヴィ」のことを「テレビ」って書くんなら、「ルイヴィトン」のことは「ルイビトン」、「ヴィルヌーヴ」のことは「ビルヌーブ」って書くべきだし、「デヴィ夫人」のことも「デビ夫人」て書くべきだ。ようするに、永六輔の言う通り、「カナで書いたらもう日本語」だってワケで、その表記で「ヴィ」だの「ビ」だのって騒ぐこと自体がおかしいってワケで、正確に書きたいんならカタカナなんかにしないで、相手の国の文字で書けばいいってワケで、カタカナで書くんなら細かいことなんか気にしないでいいってワケなのだ! なのだったら、なのなのだ!‥‥って、ヴァカヴォンのパパも言ってる今日この頃なのだ!(笑)

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2006.06.01

盗作画家のイイワケ

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今日、都内某所で、TBSの「2時ピタッ!」を見ながらパンを食べてたら、ゲストのピアニスト、熊本マリが、あまりにも非常識なバカ発言を繰り出したので、あたしは、思わずパンをノドに詰まらせて死ぬとこだった。番組では、「軍隊に行ってるウォンビンがケガをして除隊か?」っていうニュースをやってたんだけど、そこで、熊本マリは、ナナナナナント! 「最近の日本の若者は軟弱だから、日本も徴兵制にすればいいのに」ってノタマッたのだ!

なんなんだ、このバカ女! お前は、石原慎太郎か? 今どき、公共の電波で、こんな時代錯誤のトンデモ発言を繰り出すバカ女が生息してたなんて、あたしは、ビックル10本連続一気飲み状態になった。政府が国民1人1人を監視するための「共謀罪」や、アメリカの属国としての役割を果たすための「自衛隊の軍隊化」や、小学生に強制的に愛国心を植えつけるための教育カリキュラムや、「憲法9条の改悪」など、ニポンを「海外で戦争できる国」にするためのコイズミ独裁がムリヤリに推し進められてるこんな状況下で、こともあろうに、「日本も徴兵制にすればいいのに」って、熊本マリは、戦争の悲惨さを知らないんだろうか? それとも、たとえ徴兵制になっても自分は女だから関係ないって思ってんだろうか?

史上最悪のコイズミ改革がこのまま進めば、ニポンは数年後には、確実に「海外で戦争できる国」になるワケで、そうなったら、徴兵された若者には、常に死の危険がともなうワケだ。戦争大好きなアメリカが、またどっかの国で凶悪な殺戮行為をおっぱじめたら、ニポンで徴兵された若者たちは、有無を言わさずに戦場へかり出される。そして、ニポンのためじゃなく、アメリカのために、自分の命を捨てて戦わなくちゃならない。それなのに、こんな恐ろしい状況下で、「日本も徴兵制にすればいいのに」だなんて、とてもマトモな人間の発言とは思えない今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしに言わせれば、「最近の日本の若者」よりも、「最近の日本のオッサン」のほうが、呆れ返るようなヤツラばっかだと思う。耐震偽装問題にしたって、社保庁の問題にしたって、自民党の森派のクズ議員どもにしたって、世の中で悪いことをしてんのは、オッサンが多い。大人が悪いことばっかしてんのに、それも、政治家とか、警察官とか、学校の先生とか、医者とか、そう言った立場のオッサンたちが悪いことばっかしてんのに、そんなのを見て育って来た若者に文句なんか言えないだろう。

「最近の日本のオッサン」て言えば、和田義彦って言う盗作画家が問題になってるけど、安倍なつみでさえ、自分の盗作がバレた時には、一応は謝罪をしたってのに、このオッサンは、66才にもなってんのに、謝罪するどころか、ツジツマの合わないイイワケばっかしてて、オトボケをかましてる。今までにバレちゃった盗作の数々は、どれもみんなコピーしたみたいにソックリで、誰がどう見たって盗作以外の何ものでもないのに、この和田ってオッサン、往生際が悪いって言うか、厚顔無恥って言うか、未だに謝罪もしないで逃げ回ってて、杉村太蔵並みの恥知らずだ。

そんな恥知らずな和田義彦に、また、新たなる盗作が発覚した。今度は、2002年に受賞した「安田火災東郷青児美術館大賞」の作品も、この騒ぎで有名になっちゃったイタリアの画家、アルベルト・スギ氏(77)の作品のパクリだってことがバレちゃったのだ。これは、「想(そう)」ってタイトルの絵なんだけど、スギ氏の「交差点のバー」って言う作品と、全体の構図から、ひとりひとりの人物から、色使いに至るまで、まるで、コピー機でコピーしたみたいにソックリなのだ。ま、安田火災って言えば、今の損保ジャパンだから、インチキ会社が主催した大賞をインチキ画家が受賞してたってワケで、どっちもどっちって感じだけど、この和田ってオッサン、こんなにバレまくってんのに、未だにスットボケてやがる。

盗作されたほうのスギ氏は、「これは明らかに盗作です。彼の作品は、私の作品をコピーしたものです。彼は恥知らずの盗っ人ですよ」って言ってる。そして、美術評論家の阿部信雄氏は、「これは完璧な盗作です。盗作するにしても、普通ここまでやるか?と思いましたよ」って言ってる。だけど、和田義彦は、「これらの作品はスギ氏との共同制作です。コラボレーションです」って、ワケの分かんないイイワケを繰り返した挙句に、「これは誰かが私をワナにはめようとしてるんです。誰かの陰謀です」なんて言い出す始末。

百万歩ゆずって、ホントに共同制作だったとしたら、なんでスギ氏の「交差点のバー」が1998年の作品で、ソックリな和田義彦の「想」が2001年の作品なんだよ。この3年の時差は何なんだよ? 共同制作したんなら同時に発表しろよ。さらに、他の盗作の数々も、すべてスギ氏の作品が発表されてから、何年後かに和田義彦が発表してる。ホントに共同制作したって言うんなら、作品によって、スギ氏が先に発表したものもあれば、和田義彦が先に発表したものもあれば、2人が同時に発表したものもあれば‥‥って感じになるのが普通だと思うんだけど。

この盗作事件は、和田義彦とスギ氏の言ってることがぜんぜん違う。たとえば、和田義彦は、「スギ氏とは長年の友人で、同じモチーフで同じような作品を制作することはスギ氏にちゃんと伝えてあった」って言ってるけど、スギ氏のほうは、「そんな話は聞いていない。今回のことは、文化庁の調査で初めて事実を知った」って言ってる。また、和田義彦は、「比べて見れば違う作品だと分かる」って言ってるけど、世界中の誰が見てもソックリな作品ばかりだから、和田義彦の絵の写真を見せられたスギ氏も、当然、「これは明らかな盗作だ」って憤慨してる。

‥‥そんなワケで、スギ氏は訴えるって言ってるし、裁判になれば、これほど明らかで悪質な盗作事件は前代未聞なんだから、和田義彦は確実に敗訴するだろう。だけど、そんな和田義彦に対して、擁護するような発言をしてる人がいる。それは、作家の森村誠一だ。森村誠一は、誰が見てもソックリな2枚の絵の写真を見ながら、「2人の作品を比べると、たしかに図柄なんかは似てますけどね、色彩とかですね、空間の取り方とかね、まったく違いますよね。これはね、盗作問題ではないですね」だなんて、思いっきりムリのある発言をしてる。あたしは、森村誠一って、俳句も詠む人だし、頭のいい人だと思ってたから、このトンチンカンな発言には首を傾げちゃったんだけど、その謎は、迷探偵キッコナンが登場するまでもなく、簡単に解くことができた。

森村誠一のオフィシャルサイトを見てみたら、和田義彦と一緒に写ってる写真が何枚もあって、一緒に対談とかもしてたりする十年来の友人だってことが分かった。和田義彦が、国民新党の綿貫民輔だの、経団連の奥田碩だのと一緒に写ってる写真もあった。それで、リトル調べてみたら、和田義彦には「W氏」って言うタイトルの肖像画があるんだけど、これが綿貫民輔のことだって分かった。だから、絵の世界だけじゃなくて、政界とか財界にも顔が効くんだろう。それで、和田義彦は、森村誠一の著作の装丁や挿絵も手掛けてて、たとえば、「誉生の証明」とか、「煌く誉生」とか、「白昼の死線」とかの表紙の絵を描いてたり、「敵対狼群」の挿絵も描いてたりする。だから、和田義彦に盗作画家の烙印が押されれば、森村誠一の著作の一部は、「盗作画家が表紙を描いた本」てことになっちゃう。

ま、頭の良さそうな森村誠一のことだから、そんなことのために必死に弁護してるんじゃなくて、あくまでも、「友人を救おう」ってスタンスなんだと思うけど、これはちょっとムリがありすぎると思う。2枚の絵を重ねると、テーブルや柱や人物の位置など、すべてがピッタリと合うし、何よりも色彩がソックリなのに、「たしかに図柄なんかは似てますけどね、色彩とかですね、空間の取り方とかね、まったく違いますよね」って、これはないよ。目の前に猫がいるのに、「たしかに猫のようにも見えますけどね、色彩とかですね、耳の形とかね、まったく違いますから、これは犬ですよ」って言ってるようなもんだ。

それで、和田義彦の唯一の味方、森村誠一は、ひとつの証拠を出した。それは、スギ氏から和田義彦へ送られた手紙だとか言うもので、タイプライターで打ってある。その内容は、「私はいつも和田義彦のことを追想している。先輩、後輩、イタリア人、日本人の友情を超えて、私は和田氏とお互いの絵画観について意見交換しながら、何点かの作品を生み出した」って書いてある。これがホントなら、和田義彦が言い張ってる「共同制作」だか「コラボレーション」だかの証言を裏付けるようなニュアンスをふくんでる。だけど、あたしの単純な疑問として、なんで和田義彦は、この手紙を自分で公開しないで、わざわざ森村誠一に渡して公開を頼んだんだろうか? そして、スギ氏から和田義彦へ送った手紙のワリには、何だか第三者宛ての内容みたいに感じちゃうのはナゼだろうか?

で、カンジンのスギ氏は、「私はこんな手紙を送った覚えはない」って言ってる。そう言えば、スギ氏が送ったことを認めてる他の手紙は、ぜんぶ手書きで筆跡が分かるのに、この手紙だけは、タイプライターで打ってあるのだ。なんだか、どっかのアホ議員が騙されちゃったインチキメール事件みたいだけど、スギ氏本人が、「私はこんな手紙を送った覚えはない」って証言してる以上、裁判になれば、この手紙も証拠品として提出されるだろうし、その真偽についても問われるワケで、絵だけじゃなくて手紙まで偽造したことになったら、それこそシャレになんないだろうね。

‥‥そんなワケで、これほど明らかな盗作を長年繰り返して来たってのに、あくまでも「共同制作した」なんて言う、ムリがありすぎるイイワケで逃げ回ってる和田義彦を見てると、あたしは、「この国をダメにしてるのはオッサンたちだな」って気持ちが強くなった。熊本マリが「軟弱だから徴兵しろ」って言った「最近の若者」だって、「悪いことをしたら謝る」って常識くらいは持ってるだろう。それなのに、66才にもなって、こんなに往生際の悪い恥知らずなオッサンが平然と芸術家ぶってるとは、このオッサンもオッサンだけど、こんなヤツの盗作に大賞なんか与えちゃった審査員のほうも、たぶん似たようなオッサンたちなんだろうな‥‥なんて思う今日この頃なのだ。


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