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2006.06.12

何でもアリの愛国心

Nasu3
あたしは、いつもは、スーパーで食料を買うことが多いんだけど、今日は、久しぶりに商店街の八百屋さんを覗いてみたら、とっても美味しそうなナスが安くなってた。日曜日だったから、市場がお休みで、前日までに仕入れたぶんを今日中に売り切るために安くしてる‥‥ってのは、あたしの推測だけど、とにかく、ナスが5本で100円だった。ナスって言えば、夏野菜の代表みたいなもんで、あたしの大好物のひとつだ。それで、あたしは、迷わずに GET MY LOVE! したんだけど、ベランダでバジルを育ててる玲奈ちゃんも、トイプードルのラテちゃんが家族の仲間入りをしたりっちゃんも、日比谷の野音にライムスターのライブを見に行ったナナさんも、最近はどうなんだか何の情報も入ってこないミナコも、MAXのメンバーは、みんな、ナスが嫌いだった。だけど、抜けたミナコの代わりに入ったアキちゃんだけは、ナスが好きなのか嫌いなのか聞いたことがないから、ゼヒ、好きであって欲しい。

で、あたしは、お肉屋さんにも寄って、健康ブタの挽肉を150グラム買って、「ナスのピリカラ味噌炒め」を作ることにした。ナス5本は、ぜんぶ、2センチくらいの輪切りにして、フライパンに並べて、両面を焼く。5割くらい火が通ったら、ナスを周りによけて、フライパンの真ん中にスペースを作って、そこにチョコっと油を足して、挽肉を炒める。ボールに、お味噌を大さじ5~6杯くらいテキトーに入れて、お砂糖をお味噌の半分くらい入れて、お醤油をチョロっと垂らして、タカノツメの輪切りを大さじ1杯くらい入れて、ニポン酒かミリンかお水で2倍くらいに薄めて、良く混ぜておく。それで、挽肉に火が通ったら、挽肉の上にそのお味噌をダダーッてかけて、最初は挽肉とお味噌を混ぜて、それからナスにも混ぜて行き、全体に絡まれば完成だ。以前は、トウバンジャンを入れたりしてたんだけど、中華っぽくなるとシツコイので、今はタカノツメだけで辛味をつけることにした。

もちろん、出来立ても美味しいんだけど、冷蔵庫で冷やしておくと、これがまたバツグンに美味しい。それで、あたしは、出来立てをオツマミにして「のどごし生」を飲みつつも、残りはタッパーに入れて、冷蔵庫で冷やしておいて、深夜のイギリスGPの観戦用のオツマミにすることにした今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今回のイギリスGPは、バトンの母国ってこともあり、ホンダチームも全力でバトンをバックアップするつもりで、トルクとパワーをアップした最新バージョンのエンジンを投入した。バトンも、「イギリスGPは、ボクにとっては母国でのレースであり、特別な週末になるはずだ。ボクは、イギリスという国が大好きだし、大勢のファンが応援してくれる。彼らがボクの名前を大声で呼んでくれるのを聞くと、それだけで感動してしまうよ。それに、何よりもボクには、日本で応援してくれてる山田優ちゃんがいるからね!」って、言ったとか言わなかったとか。

だけど、あたしが、冷蔵庫から「のどごし生」と「ナスのピリカラ味噌炒め」を出して来て、テレビの前に座って、放送が始まったトタン、あたしは、誰かが事故で死んだのかと思っちゃった。だって、スタジオには、左から、永井大、山田優ちゃん、ウキョー、マッチって並んで座ってたんだけど、全員が喪服みたいな黒い衣装だし、後ろの画面にも黒いバックのロゴが映ってるし、セット自体も暗いし、まるでお通夜みたいな雰囲気なのだ。それで、あたしは、ものすごく心配になっちゃって、すぐにパソコンでモータースポーツサイトにアクセスして、すでに終わってるイギリスGPの結果を見た。それで、誰も死んでないことを確認してホッとしたのと、観戦前にレース結果を知っちゃってガクッとしたのと、紛らわしいフジテレビの演出にムカッとしたのと、色んな気持ちが入り混じりつつも、気を取り直してテレビを見ることにした。

そしたら、今回からスーパーアグリのサードドライバーとして、Fポンの山本左近が参加したってことで、去年の「タクマ祭」みたいに、今度は「サコン祭」が始まっちゃった。サコンのフリー走行やら何やら、これから始まるレースとは無関係で、誰も興味のないどうでもいいことを長々と放送した挙句に、決勝レースのスタート前に、アグリとサコンを並べて、スタジオとのダッフンなやり取り。少しでもF1に詳しいとこをアピールしようと、サコンにも今回のレースにも関係無い、スーパーアグリのニューマシンのことなんか質問した、ピント外れのウキョー。そして、レースに出ないサコンに対して、「とにかく、がむしゃらにがんばってください!」とかって言ってた永井大。山田優ちゃんまでが、永井大につられちゃって、「がんばってください」とかって言ってて、「がんばれ!がんばれ!って言われても、レースに出ないのに何をがんばるんだよ?」って顔で、苦笑いをしてたサコン。

‥‥そんなワケで、山本左近がF1に参加したことによって、「右京」と「左近」が混ざっちゃって、「左京」とか「右近」とかって言い出すアナウンサーが出て来ることは間違いなさそうだけど、「ウキョー」のことを「ウコンさ~ん!」って呼ぶくらいなら構わないけど、「ウンコさ~ん!」ってのだけは気をつけて欲しいと思う。ま、「旧中山道(きゅうなかせんどう)」のことを「いちにちじゅうやまみち」って読むような、民放の中で最低のラインナップを誇るフジテレビのアナウンサー陣に、こんなハイレベルな注文はつけられないけど、せっかく村上ファン怒に株価を吊り上げられたんだから、そのぶんくらいはマトモな中継をして欲しい。

で、カンジンのレースのほうだけど、スタートしたトタンに、シューマッハ弟(トヨタ)とウェバー(ウイリアムズ)がクラッシュしちゃってイエローフラッグ。やっと再開したと思ったら、母国での活躍を期待されてたバトンが、ホンダが用意した素晴らしい最新バージョンのエンジンのオカゲで、たった9周でオイルが噴き出しちゃって、スリップしちゃって、エンジンに引火しちゃって、ジ・エンド。バトンは、予選はボロボロで、19番手からのスタートだったけど、スタートも巧かったし、熱い走りでどんどん順位を上げてって、6周目には7台も抜いて12番手まで順位を上げてた。それで、このまま行けば入賞も夢じゃないから、あたしは期待してたのに、またまた本人の問題じゃなくて、マシンの問題でのリタイアだった。それなのに、ホンダのエンジニアリングディレクターの中本修平は、「我々も、もう少しがんばらないといけませんね」ってコメントしてたから、あたしは、「ダメだ、こりゃ!」って思った。

10周も走れずにオイルが噴き出すようなマシンを作っといて、「もう少しがんばらないといけませんね」って、何だよ? もう少しがんばって、15周くらい走れるマシンにするのかよ?‥‥って、揚げ足をとりたくなっちゃうくらい、今のホンダはだらしない。あたし的には、もっとチームがシッカリしてくれないと、バトンはどうでもいいんだけど、バリチェロが気の毒だ。マシンさえ良ければ、バリチェロなら楽勝に優勝できるってことは、2003年のイギリスGPでのポール・トゥ・ウィンが証明してるだろう。3年前のシルバーストンの王者に、ポイント圏内に入ることもできないようなマシン、周回遅れで完走するのがやっとのマシンしか提供できないなんて、これが「ジャパンパワー」ってもんなのか?

パワー不足はジンジャエールだとしても、マシンバランスがメチャクチャで、まっすぐ走らせるのにも苦労するようなホンダを必死にドライブしてたバリチェロは、レース後半で、トップを走るアロンソと、そのあとに続くシューマッハ兄とライコネンに、まるで別次元のような速さで抜かれて行き、周回遅れにされた。これを見てて、あたしは、ルノーやフェラーリやメルセデスと、ホンダとの差ってもんを見せつけられたようで、ペリーの黒船を見てビビッたニポン人みたいな気持ちにさせられた。家電は、国産のほうが安心できるけど、車は、やっぱ、ヨーロッパ車のほうが遥かに優秀なんだってことを思い知らされた。ま、フェラーリの親会社であるフィアットの車に乗ってるあたしとしては、嬉しい限りなんだけど、何かにつけて「ジャパンパワー」を連呼するヘンテコな人たちは、いつになったら目を覚ましてくれるんだろう?

結局、優勝は、もうウンザリのアロンソで、あとは、シューマッハ兄、ライコネン、フィジケラ、マッサ、モントーヤ、ハイドフェルド、ヴィルヌーヴって順位だったから、ルノー、フェラーリ、メルセデス、ルノー、フェラーリ、メルセデスってキレイに並んだ上に、オマケでBMWの2台が続いたってワケで、「ジャパンパワー」の姿なんて、どこにもなかった。あたしは、F1にしろ、サッカーにしろ、バレーボールにしろ、他のスポーツにしろ、偏向的に加熱し続けるテレビ局の姿勢を見てて、「ニポン人だからって、何でニポンを応援しなきゃなんないんだろう?」って、いつも思う。スポーツと戦争は違うんだから、盲目的に自国だけを応援してる人たちって、なんか、愛国心てもんをハキ違えてるように感じる。なんか、「ジャパンパワー」を連呼し続けるフジテレビを見てると、「第二次世界大戦の時のラジオとか新聞とかも、こんな感じのノリだったのかな?」って思っちゃう。

とにかく、「ニッポン!ニッポン!」って連呼して、でっかい日の丸を振り回して、ヤミクモに愛国心を煽るってのは、コイズミとかに騙されてるようなIQレベルの人たちを操作するのには最適な方法なんだろうけど、仮想の敵を作り、それを倒すことを「善」とする洗脳行為は、アメリカが戦争をオッパジメル時のやり方とまったく同じだ。何の罪もない人たちが暮らしてる民家にまで空爆を繰り返して、ゲーム感覚で殺戮を続けた挙句に、「大量破壊兵器はありませんでした」って、こういうアメリカのやり方、世界中から「おいおい!」ってツッコミを入れられてるだろう。

スポーツはスポーツであって、戦争とは違うのに、なんでスポーツの世界にまで、敵を倒すことを「善」とする愛国心なんかを持ち込むんだろう? 政府やマスコミに洗脳されて、盲目的に自国を応援して、敵国を憎むなんて、これじゃあニポンも、韓国や中国とおんなじレベルじゃん。ちなみに、あたしは、サッカーはモトから興味がないし、ワールドカップも見ないけど、どうしても理解できないことがある。それは、ふだんは創価学会の悪口を言ったり、ホニャララ団を煙たく思ってるヤツラが、なんで、創価学会の熱心な信者や、ホニャララ団との黒い交際が指摘されてるような選手が参加してるニポンのチームなんかを応援できるんだろう?‥‥ってことだ。

ようするに、敵を倒すことだけを「善」とする捻じ曲がった愛国心の前では、ふだん否定してるものでも、嫌ってるものでも、ぜんぶオッケーになっちゃうってことだ。薄気味悪いナンミョー選手でも、ホニャララ団の手先から高級腕時計をプレゼントされたり接待を受けてた癒着選手でも、ニポンの勝利のために力を貸してくれるんなら、何でもアリってことなのだ。こういう「ご都合主義」って、あたしには、まったく理解できない。フランスでは、創価学会は「カルト教団」に指定されてて、オウム真理教と同等に扱われてる。だから、4年前のワールドカップの時には、トルシエは、ナンミョー選手を選ばなかった。だけど、今回のジーコは、勝てるなら何でもオッケーって考えたのか、はたまた何かの裏事情があったのかは知らないけど、ニポンの代表にナンミョー選手だの黒い交際選手だのを入れちゃうんだから、本当の愛国心を持ってたら、そんなもん、応援できるワケがない。

‥‥そんなワケで、どこの国の人だって、みんなおんなじ人間なんだから、あたしは、その中で、好きなチームや好きな選手を自由に応援すればいいだけなのにって思う。そして、薄気味悪いイカレタ宗教に洗脳されてるような選手は、ニポン人だろうと何だろうと、絶対に応援しない。これが、あたしのスタンスだ。だから、ホンダ並みのポンコツマシンしか参戦してない次期総理大臣のレースでも、世界的なカルト教団「統一協会」なんかに祝電を贈るような安倍晋三選手のことは、断固として応援できないと思う今日この頃なのだ。


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