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2006.06.16

続・ヤラセは地球を巣食う

昨日の日記を読んだ人たちから、「日本テレビのヤラセ」について、たった1日で、ものすごくたくさんのメールをいただいた。それで、今日は、そのうちの何通かを紹介しようと思う。中には、日テレのADからの内部告発メールや、日テレの指示でヤラセを強要された下請け制作会社の人からのメールなど、担当のプロデューサーやディレクターの実名が明記してあるものも何通か来たんだけど、サスガに、それは、リトル問題が発生しちゃうので、今回は、軽めのものだけでお茶を濁そうと思う。で、まずは、一番軽いヤツから、レッツゴー♪


お名前:O子
E-mail:xxxxx@xxxxx.co.jp
コメント:きっこさん初めまして。毎日のブログの更新楽しみにしています。突然のメールを失礼します。日テレのヤラセについての日記を拝見させていただきました。5年以上も昔ですが、私は某タレント養成所に所属しており、同局の「ぐるぐるナインティナイン」という番組で、「クチコミだけで観客は集まるか」という企画に参加しました。養成所に回って来た募集事項には、番組名と「観客エキストラ」「街頭でインタビューされる役数名」としか書かれておらず、たかが2千円のお金欲しさに参加しました。「岡村隆史がライブをやるらしい」というウワサを街行く女子高生を捕まえて広めて、何人集まれば成功、最後は感動の握手会、という放送でした。でも、実際のところは、街行く女子高生も、会場に来た観客数百人も、なにもかも全部が仕込みでした。全員が私と同じに1人2千円もらって集まったエキストラだったんです。舞台上で感激したフリをする岡村隆史を始めとした出演者たち、全部が台本通りなのに、感動もクソもありません。大人の嘘の世界を垣間見る…どころか目の当たりにしてしまい、とてもショックでした。それ以来、タレントの涙も信用しないし、ヤラセはヤラセとして見ていますが、それにしても「ラブカツ」のヤラセは最悪ですね。純粋な一般の男子高校生を騙すなんて、ヤラセというよりも詐欺じゃないですか!(後略)


‥‥まあ、報道でもドキュメンタリーでもヤラセが満載の日本テレビなんだから、バラエティーに関しては100%ヤラセで作られてることは火を見るよりも明らかだし、いちいち取り上げてたら、それだけで1冊の本ができちゃうと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今回は、長いメールが多いので、あたしのコメントは無しで、どんどん行ってみようと思う。


お名前:T男
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:きっこさん、こんちは!いつも楽しく拝見させていただいています、大学生です。今回、日本テレビのやらせでちょい思い出したのでメールしました。それは、「鉄腕ダッシュ」の企画で、電車とTOKIOのメンバーがレースをするものです。その番組を一緒に見ていた父が、「この番組変だな?」といいだしました。で僕は何が変なのか聞くと、スタートした時と途中とで、電車の車種が変わっていたそうです。TOKIOのメンバーは1人ずつリレーで走っていたのですが、1人目、2人目が走っている途中までと、TOKIOが電車に勝ってゴールする時とで、電車の車種が違うのです。でも、色などの見た目は同じなので、電車マニアでないと判別はできません。自分も見ていて分かりませんでしたが、自分の父は大の電車マニアで、かなりミクロな知識をもっています。その父が、明らかにさっきの電車と違うから、これはやらせだと断言していました。(後略)


お名前:S男
E-mail:xxxxx@xxxxx.or.jp
コメント:きっこさん、はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいております。私は日テレの「鉄腕DASH!」のDASH村の管理のお手伝いをしている地元●●の者です。このメールを公開するなら絶対に匿名でお願い致します。きっこさんもお分かりのように、DASH村は全部ヤラセです。TOKIOの人達がロケに来る日に合わせて、日テレの指示に従って全てこちらで準備をしています。登り窯作りなども、TOKIOの人達が苦労して作ったように編集、放送されましたが、9割以上はこちらで作りました。日テレの人から喋らないように言われているので、あまり細かくは書けませんが、地元の者は皆知っています。その為に、DASH村の企画が始まってから、こちらの人達はテレビというものを信用しなくなってしまいました。(後略)


お名前:M子
E-mail:xxxxx@xxxxx.co.jp
コメント:きっこさん、初めまして。「ヤラセは地球を巣食う」を読んで、私も投稿者の方と全く同じ体験をしたことを思い出しました!日テレの「峰竜太のホンの昼メシ前」に、私も騙されて出演させられました。8年前だったと思いますが、渋谷の某メーカーでOLをしていました。その会社ではあるイベントをやっていたのですが、広報担当から女子社員に「『峰竜太の~』の取材があるから出てほしい。出るのは女子社員だけで、お気に入りの飲食店を答えるって内容らしい。取材に協力すれば当社イベントの宣伝をさせてくれるらしい。」と言われました。私はTVや雑誌などに出るのは嫌いなため、嫌だなと思ったのですが、広報が「イベントの宣伝」=社命による仕事、と言うので渋々承知しました。取材の数日前、事前にFAXでアンケート用紙が届き、たしか3軒くらい記入しました。全員まさかヤラセとは思わず、一生懸命考えてオススメのお店を選んで、店名、推薦理由などを書きました。その用紙は広報担当が回収し、取材スタッフに渡した、と聞いております。当日、終業後に会議室に女子社員(8人くらい)だけ残らされ、そこで取材が始まりました。そこには当時レポーター役だった大西結花と、もう一人男性レポーター(有名な人ではない)と、番組ディレクターと、カメラマンと、もう1人くらいスタッフがいました。私達は前を向いて座らされ、そこにとても横柄な態度のディレクターが現れ、いきなり最初に「今日は3つのお店について1人ずつ話してもらいます。話してもらうお店は『人間関係』と『紗舞璃(しゃぶり)』と『●●(名前失念。イタリアンだったと思います)』です」と言われ、「え?」と思いました。私は渋谷では有名なカフェの「人間関係」としゃぶしゃぶの「紗舞璃」は知っていましたが、そこは事前アンケートには書いていません。また、もう一つのイタリアンに限っては名前すら初耳でした。他の同僚も「私、『人間関係』行ったことないよ…」とか「私は××って書いたのに」とか口々に戸惑っていたのですが、ディレクターは有無を言わさぬ態度で、「『人間関係』知ってる人?」と聞き、私のほか3人くらいが手をあげると「何が好きですか?」と聞かれ、「スコーンが100円です」と答えると、「そう、そうです。他には?」と言われ、結局知ってる子が「おすすめポイント」をいくつか言い、知らない子に教えこむ形になりました。「紗舞璃」に関しても同じようにレクチャー?が行われ、ディレクターから「夜景が見えるっていうのは必ず入れて下さい」と言われました。もう1つのイタリアンにいたっては、誰も知ってる人がいませんでした。そこでディレクターは事前に用意していた、袋のままのスパゲティを取り出して、「この『カッペリーニ』っていうイタリア語で髪の毛って意味の細いスパゲッティがウリのお店だ」とレクチャーしだしました。この間15分くらいでした。この時点で私達は「話が違う…」と思ったのですが、強引にカメラが回り始め、命令されたとおりに言うしかありませんでした。結局、ディレクターがあげた3つのお店を1人1つあげて、用意されたコメントを言わされました。同期の子は行ったこともないお店の「●●がおいしい」なんて言わされていました。それから、ディレクターはNGを出した大西結花にキッツイことを言っていて、その場がシーンとなるほどでした。私達はそれを見ていて怖くなり、「こんなのヤラセじゃないか」とは言い出せなくなりました。撮影が終わると、ディレクターは礼も言わずにさっさと引き揚げていきました。大西結花はきちんと私達にお辞儀をして出て行ったのを覚えています。で、ここで問題は「イベントの宣伝は?」ということです。そのために嫌々出たのに!広報担当の顔を見ると、当人も呆然としていました。「あの、イベントの宣伝は?」と聞くと、「私も聞いていた話と違って…」と愕然としていました。結局、全然イベントの話に触れずじまいだったんです!アガリ症の私は前の日から緊張してかなりドキドキしていたんです!でも仕事だと思って我慢して出たのに!広報担当が恐縮していて気の毒だったのでぐっとこらえましたが、これって詐欺じゃないですか!その時はモウレツに腹が立って仕方ありませんでした。ディレクターも態度悪かったし。おまけに、一生懸命書いた事前アンケートも形だけのもので意味なかったんですよ。あやふやなことを書いてはならないと、わざわざお店まで値段の確認に行った子までいたというのに。真面目な気持ちを踏みにじられた気がして、本当に不愉快でした。当時は今のようにインターネットも普及していなく、まだ若かったこともあって、TVってこういうもんなの?とひどくショックでした。たまに思い出すとムカムカしていたのですが、あれから8年もたってこうしてきっこさんに聞いていただけて、スッキリしました。(後略)


お名前:W子
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:初めてメールをさせて頂きます。きっこさんの日記&ブログは楽しみに拝見しております。今までもいろいろな事を詳しく判りやすく書いてくださってて、読む側としては、有り難い反面、大変な労力と時間を費やされているなあと感じ、感謝しながら読ませて頂いています。さて、今回初めてメールさせて頂きましたのは「日テレのヤラセ」に関して、同感であり、また私の見聞きした話をお伝えしたくメールをしました。それは「どっちの料理ショー」でのヤラセの話です。今の番組形態になる前の時ですし、もう5年程前になるかと思います(あやふやですみません)。私は京都在住で、父親が小さいながら会社経営をしており、懇意にしている京都市内の小料理屋さんが有ります。このお店が「どっちの料理ショー」のヤラセに利用されたのです。お店の主人と父は、10年来のおつきあいですが、父は番組取材の話は聞かされておらず、私と父はたまたまテレビを見ていて知ったのです。後日、父がお店に行き、ご主人に話題としてふった所、「常連さんには見て欲しくなかった…」と話したそうです。この時の番組の料理は「おでん」。関西では「関東炊き」とも言われますが、今は「おでん」で通っています。それで、京都で「おでん」をメインにしている「料理屋」としてこのお店がご主人のインタビューとともに出ました。父は、「この店で、おでんなんか出た事も無いし、食ったとことも無い。俺はうるさいし、新メニューは全部食べて来たし、常連だから何が旨いか知ってるけれど、『おでん』は見た事無い」、そう言いながらテレビを見てました。京都で「おでん」をメインに掲げているお店は歴史が浅く、そんなに有るはずが無いんですよ。だって「おでん」は関東の料理だから。それに力を入れてる料理屋は、ある意味、「異端」なわけでしょうから、お店の主人は「常連さんに言わなかった」んでしょうね。しかも、お店はテレビ局から取材をしたいと連絡があって、最初は「おでん」のことも「どっちの料理ショー」のことも知らされず、快諾した後に「おでん」を作ってくれと言われたと。主人は、お客に出した事も無い料理を作るのも、それに合わせて用意されたセリフ『おでんはダシが命です』的発言(この後、特選素材の紹介につながる)も、言いたくないと言ったらしいのですが、結局はテレビ局の言いなりにならざるをえなかったようです(はっきりとは言わなかったらしいですが、嫌がらせのような事をされたら困るって思いもあったらしいです)。取材は、丸1日で、休日にお店を開けて撮影。もちろん取材の人たちの食事は店側が全部用意。時間は3時間程度でしたが、ご主人は後悔をしたと言っていました。この番組のおかげで、常連客が遠のいたからです。父も今では、そのお店から足が遠のいてしまいました。(後略)


お名前:C子
E-mail:xxxxx@xxxxx.co.jp
コメント:きっこさん、はじめまして。もう十数年前の話ですし 身内の話なので、お知らせしようかどうか迷ったんですが、思い切ってメールします。日テレの「はじめてのおつかい」という番組に親戚の子供が出演しました。確か、「はじめてのおつかい 始まって以来の長距離おつかい」みたいなキャッチが付けられていた記憶があります。それは、「F君、頼みたい事があるんだけど」と言う上司からの言葉で始まりました。数年間 北海道支社に勤務したFには、小学低学年と幼稚園児の子供がいました。家族で北海道での生活を楽しんだ後、本社に戻され、関東に居を構えて数年経った頃の話です。その社命は、「はじめてのおつかい」への出演依頼でした。「単身赴任中のお父さんに子供が会いに行くっていう設定なんだけど、出演してもらいたい」と上司からの命令です。社命とあれば断れるはずもなく、Fは承諾しました。日テレが書いたシナリオは、「単身赴任で北海道にいるお父さんに半年振りに家族で会いに行く予定だったのに、お母さんが仕事を抜けられない。仕方なく子供だけで出かける」というものでした。でも、当時Fは本社勤務していましたので、毎日家族が顔を合わせて生活していたのです。おまけに F夫人は、専業主婦なので仕事を抜けられないなんていう事情は皆無。設定に無理がありながらも、日テレのシナリオはドンドン進行されていきます。F夫人が専業主婦でなく仕事を持っているというくだりは、ナレーションでカバーされました。大好きなお父さんと感激の対面を演出するために、Fは、二週間前からウィークリーマンションで生活していたんです。もちろん、会社負担です。さて、撮影当日。何も知らない子供達は、隠しマイクを仕込まれたリュックに お母さん手作りのお弁当を入れて、空港へと歩き出しました。心細くて泣き出す弟をなだめるお姉ちゃん。 感動的です。でも、緊張の余りお姉ちゃんは機内で吐いてしまいました。(大人の政治に巻き込んでゴメンね) やっとのことで、北海道で待つお父さんに会えました。感動のひとコマです。泣くところです。でも、このお父さんは、子供達が乗る2便前の飛行機で北海道支社の宿舎に到着して、カレーライスの材料を買って待機していたんです。お父さんが作ったカレーライスを食べさせて、子供達に「お母さんのカレーの方が美味しい」と、シナリオ通りに言わせるために。この裏話を聞く前に放送を観た親類たちは、小さな姉弟の冒険よりも、「Fは、また北海道勤務になったの?」「F夫人は、働き始めたんだぁ」と思いながら鑑賞していました。お父さんを二週間もウィークリーマンションに隔離させて、寂しい思いをさせられて。くだらないTV番組に利用された子供たちが、本当に可哀相です。子供の成長記録や記念にと、この番組に出演した人たちはたくさんいると思いますが、出演したことを消し去りたいような気持ちでいる人もいるんですよね。日テレのヤラセは、人々の心を傷つけているって事を自覚してほしいです。


‥‥そんなワケで、他にも、すごくたくさんのメールが来てて、日本テレビ以外のヤラセ体験などもふくまれてた。だけど、他局のヤラセが、「演出に毛が生えた程度」なのに対して、日本テレビのヤラセは、詐欺とも呼べるほどの悪質さで、とうてい許されるレベルじゃない。上記の「はじめてのおつかい」でのヤラセの酷さなんか、常識を逸脱してるとしか思えない。視聴率のために、幼い子供を利用して、その心を踏みにじる。子供に、用意しておいた感動のセリフを言わせるために、家族ぐるみで子供を騙すように仕向ける。なんて酷いヤラセなんだろう。「はじめてのおつかい」は、あたしも好きで見てた番組だし、森口博子のウソ泣き以外は好意的に見てたのに、もう二度と見ないことにした今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがと~♪
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