盗作ビールで乾杯!
朝から晩までセッセと働いて、やっと自宅に帰って来た庶民の小さな楽しみが、ビールから発泡酒になり、発泡酒から第3のビールになって久しいけど、最初はマズイと思ってた第3のビールも、ずいぶんと味のいいのが出そろって来た。あたしは、第3のビールの中だと、ぐっさんがCMをやってるキリンの「のどごし生」が一番好きなんだけど、その理由は単純で、一番ビールっぽい味がするからだ。ヘタすると、マズイ発泡酒よりも、「のどごし生」のほうが、ビールに近かったりする。
だいたい、最初っから、発泡酒や第3のビールが好きな人間なんかいるワケはなくて、誰だってビールが好きに決まってる。だけど、こんなにも悪政による不景気が続いてる上に、次から次に増税されちゃったら、庶民はビールなんて飲めるワケはない。それで、庶民の味方として登場したのが、ビールの2級品の発泡酒だけど、発泡酒の売り上げが伸びて来たら、とたんに増税されちゃった。それで、またまた庶民の味方として登場したのが、第3のビールってワケだから、何が重要なのかって言えば、「いかにビールに近い味がするか」ってことになる。
だけど、いくら味を似せたところで、第3のビールは、ぜんぜんビールじゃない。発泡酒は、麦芽比率を下げたビールだから、第2のビールって呼んでも問題がないどころか、まさしく、第2のビールって位置づけになるけど、第3のビールは、麦芽の代わりに、エンドウ豆のタンパクだとか、大豆のタンパクだとかを使ってるから、ハッキリ言えば、「ビール風味の代用酒」ってことになる。だから、ビールをアルベルト・スギ氏の絵画だとすれば、発泡酒はスギ氏の絵画を写した写真みたいなもんで、第3のビールは、その写真を見て描いた和田義彦の絵ってことになる。一見、ビールとソックリみたいな味なのに、実はまったくのニセモノってことで、その位置づけは、まさに和田義彦だ。ただ、和田義彦と第3のビールとの大きな違いは、第3のビールは、女子学生にセクハラをしないってことだ‥‥なんて感じでスタートしてみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、ビールだと、アサヒのスーパードライと、オリオンビールが好きだ。もちろん、発泡酒すら買えずに、第3のビールばっか飲んでるあたしだから、銘柄なんか関係なくて、どこのどんなビールでも、今飲めば「美味しい!」って感じると思うけど、とりあえず、好きなビールを聞かれたら、「スーパードライとオリオン」って答えてる。それで、ちょっとダッフンするけど、すごくマニアックなことを言うと、一番好きなのは、「沖縄で飲むスーパードライ」なのだ。沖縄に行くと、オリオンを飲む人が多いと思うけど、そうじゃなくて、沖縄に行ったからこそ、アサヒのスーパードライを飲む。これが、マニアなのだ。
なんでかって言うと、沖縄で売られてるスーパードライは、オリオンビールの工場で作られてるからだ。もちろん、アサヒの工場とまったく同じラインで、まったく同じ製法で作られてるから、味もおんなじだと思う。だけど、なんか、「オリオンビールの工場で作られてる」って聞くと、手抜きをするって意味じゃなくて、ちょっとユルイって言うか、ちょっとウチナータイムって言うか、なんかノホホンと作ってそうな気がしてくる。たとえば、本土のアサヒの工場だったら、白衣を着て、白い帽子とかマスクとかをした人たちが、厳しく管理してラインを運転してるようなイメージがあるんだけど、沖縄のオリオンビールの工場って聞くと、ハデな柄の「かりゆしウエア」を着た人たちが、楽しそうに働いてるイメージがある。それで、誰かの家のヤギに子供が産まれたとか、そう言うことが何かあるたびに、仕事中なのに、誰かがサンシンを弾き出して、みんなでカチャーシーを踊り出しちゃって、ラインから目を離したまま1時間くらい踊っちゃって、ハッと気づくと、ちょっと濃いめのスーパードライができちゃったりしてそうだ。それで、アルコール度を計ってみると、10度くらいあるんだけど、「なんくるないさ~」とか言いながら、そのまま出荷しちゃいそうだ。
もちろん、これは、100%あたしの妄想で、実際には、こんなことあるワケない。だけど、こんなふうに妄想して、沖縄でスーパードライを飲むと、なんか東京で飲むスーパードライとは違った感じがして、何倍も美味しく感じるのだ。もともと大好きなスーパードライだから、妄想なしで飲んでも美味しいんだけど、せっかく沖縄に行った時には、東京でも飲める「普通のスーパードライ」じゃなくて、沖縄でしか飲めない「沖縄で作られてるスーパードライ」だってことをカミシメながら飲むと、すっごく美味しく感じる。
‥‥そんなワケで、「ちょっとダッフンするけど」って言いながら、こんなにダッフンしちゃったので、そろそろクルリンパって戻るけど、発泡酒や第3のビールが、ビールの代用品である以上、最初に書いたように、「いかにビールに近い味がするか」ってことが、発泡酒や第3のビールの最重要課題ってことになる。そして、ビールと同じ麦芽を使ってる発泡酒の場合は、いくらでも近づけることができると思うけど、まったく別の原料を使ってる第3のビールの場合は、色んな技術が必要になって来ると思う。たとえば、カニがいっぱい入ってるカニチャーハンをビールだとしたら、その半分のカニの量で作るカニチャーハンが発泡酒ってワケで、これは何とかなる。だけど、第3のビールの場合は、まったくカニを使わないでカニチャーハンを作るワケだから、まずは、カニの代用品である「カニカマボコ」ってものを開発するところから始めなくちゃならないのだ。
で、念のために、今、発売されてる第3のビールとその原料をあげてみると、アサヒの「新生3」と「ぐびなま。」は、大豆ペプチドが原料、サントリーの「キレ味生」と「ジョッキ生」は、トウモロコシが原料、サッポロの「ドラフトワン」と「スリムス」はエンドウ豆のタンパクが原料、キリンの「のどごし生」は、大豆タンパクが原料だ。これらの第3のビールは、ぜんぶ「その他の雑酒2」に分類されてるんだけど、あと、「リキュール類」に分類されてるのが、サントリーの「スーパーブルー」と、オリオンの「サザンスター」だ。だけど、この2つは、発泡酒にスピリッツを加えたものだから、ようするに、麦芽を使ってるワケで、美味しいのは当然なのだ。
だから、今回は、あくまでも麦芽を使ってない「その他の雑酒2」の第3のビールだけで検証してみるけど、4社から出てる計7種の中で、間違いなくダントツに美味しいのが、キリンの「のどごし生」だ。これは、ビミョ~に美味しいとか、なんとなく美味しいとか、そんなレベルじゃなくて、遥かに別次元の美味しさだ。逆に言えば、「のどごし生」だけが突出してて、それ以外の6種は、ずっと下のレベルってことだ。「のどごし生」を10点満点だとすると、その他の6種は、どれも3点から5点の間で、飲む人の好みによって順位が変わると思うけど、結局はドングリの背比べみたいなもんだ。
あたしは、今までは、全種類を飲んでなかったから、キリンの「のどごし生」が好きだとはいえ、もしかしたら、まだ飲んでない種類の中に、もっと美味しいのがあるかも知れないって思ってた。だけど、ここ何日かで、まだ飲んだことのなかった2種類を飲んでみた。それは、所ジョージが宣伝してるサントリーの「ジョッキ生」と、藤井隆や小西真奈美が宣伝してるアサヒの「ぐびなま。」なんだけど、これで、ようやく全種類を制覇したから、ハッキリと断言できるけど、とにかく、キリンの「のどごし生」が間違いなくナンバーワンの美味しさだ。
サントリーの「ジョッキ生」は、飲みやすいっちゃ飲みやすいんだけど、味に深みがなくて薄っぺらくて、3本目くらいから、水で薄めた発泡酒を飲んでるみたいな気分になって来る。アサヒの「ぐびなま。」も、飲みやすさを狙った感じの軽い味なんだけど、2本目くらいから、第3のビール特有の「ニセビールの香り」が鼻について来て、4本目でイヤになった。それで、キリンの「のどごし生」はどこが違うのか、「ジョッキ生」や「ぐびなま。」と飲み比べてみたんだけど、「のどごし生」は、どれよりも苦味が強くて、味に奥行きがあるってことが分かった。そして、苦味が強いから、第3のビール特有の「ニセビールの香り」が気にならないみたいだった。
‥‥そんなワケで、どこでもおんなじだと思うけど、あたしが第3のビールを買ってる量販店も、1本で買うよりは6本入りのほうが単価が安くなるし、6本入りよりも24本入りの箱のほうが単価が安くなる。たとえば、あたしの好きな「のどごし生」だったら、350の場合は、1本だと115円なんだけど、6本入りなら630円だから、1本あたり105円てことになって、24本入りの箱だと2280円だから、1本あたり95円てことになる。これが、いつもの値段なんだけど、タマに安売りになってる時だと、6本入りでも24本入りでも、1本90円になってる日がある。第3のビールは、これが限界みたいで、どんなに安くなってても、90円以下になってるのは見たことがない。だけど、缶チューハイなら、色んなメーカーのが日替わりみたいな感じで、バラ売りで75円とか85円とかになってる。だから、次の総理大臣が、表向きは対北朝鮮の強硬派を演じながら、実は金正日とベッタリ癒着してる「統一協会」の回し者の安倍晋三になったら、ますます庶民の暮らしは圧迫されるだろうから、あたしは、第3のビールから缶チューハイにレベルダウンするしかないかも知れない‥‥なんて思う今日この頃なのだ。
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